JP2009101892A - スクータ型自動二輪車の物品収納構造 - Google Patents

スクータ型自動二輪車の物品収納構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2009101892A
JP2009101892A JP2007276014A JP2007276014A JP2009101892A JP 2009101892 A JP2009101892 A JP 2009101892A JP 2007276014 A JP2007276014 A JP 2007276014A JP 2007276014 A JP2007276014 A JP 2007276014A JP 2009101892 A JP2009101892 A JP 2009101892A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article storage
storage box
seat
scooter type
type motorcycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007276014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5104204B2 (ja
Inventor
Shinya Inoue
伸也 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP2007276014A priority Critical patent/JP5104204B2/ja
Publication of JP2009101892A publication Critical patent/JP2009101892A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5104204B2 publication Critical patent/JP5104204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

【課題】シート高さを低く設定できると共に、物品収納ボックスからの物品の出し入れを乗員がシートに着座した状態で実施できること。
【解決手段】シート13に着座した乗員の足部を載置する車幅方向に一対のフートボード15と、これらのフートボード間に上方に膨出して形成されたセンタートンネル部76とを備えると共に、前記シートの前方から下方を覆うインナーカバー51、センターカバー52、リアカバー53等の車体カバーと、物品を収納可能な物品収納ボックス27とを有するスクータ型自動二輪車10の物品収納構造において、センタートンネル部76は、シートの略前端部75下方よりも前方の領域に形成され、このセンタートンネル部内には、前方側に物品収納ボックス27が、後方側に燃料タンク28がそれぞれ配置されたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スクータ型自動二輪車の物品収納構造に関する。
特許文献1に記載のスクータ型自動二輪車にあっては、シート下方に、エンジンと動力伝達装置が一体化されると共に後輪を支持するパワーユニットが配置され、シートと上記パワーユニットとの間に、ヘルメットなどの物品を収納する収納ボックスが配置され、シートが収納ボックスの開閉蓋を兼ねたものが開示されている。
特開平10−297566号公報
ところが、上述のスクータ型自動二輪車にあっては、収納ボックスの上方にシートが配置されているため、シート高さが高くなり足着き性能が低下してしまう。また、シートが収納ボックスの開閉蓋を兼用しているため、収納ボックスからの物品の出し入れはシートに着座した乗車状態では実施できない。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、シート高さを低く設定できると共に、物品収納ボックスからの物品の出し入れを乗員がシートに着座した状態で実施できるスクータ型自動二輪車の物品収納構造を提供することにある。
本発明は、シートに着座した乗員の足部を載置する車幅方向に一対のフートボードと、これらのフートボード間に上方に膨出して形成されたセンタートンネル部とを備えると共に、前記シートの前方から下方を覆う車体カバーと、物品を収納可能な物品収納ボックスと、を有するスクータ型自動二輪車の物品収納構造において、前記センタートンネル部は、前記シートの略前端部下方よりも前方の領域に形成され、このセンタートンネル部内には、前方側に前記物品収納ボックスが、後方側に燃料タンクがそれぞれ配置されたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シートの略前端部下方よりも前方の領域に形成されたセンタートンネル部内の前方側に物品収納ボックスが配置されたので、シート高さを低く設定できると共に、物品収納ボックスからの物品の出し入れを乗員がシートに着座した状態で実施できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。但し、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係るスクータ型自動二輪車の物品収納構造の一実施形態を示す全体左側面図である。図2は、図1のスクータ型自動二輪車の全体平面図である。図3は、図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す左側面図である。図4は、図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す右側面図である。
これらの図1及び図2に示すスクータ型自動二輪車10は、図3及び図4に示す車体フレーム11等が車体カバー12により覆われて構成される。ここで、スクータ型自動二輪車10は、他の自動二輪車と比較したとき、シート13の前方に当該シート13に着座した乗員の脚部前方を保護するレッグシールド14を備えた点と、シート13の下方に当該シート13に着座した乗員の足部を載置する平板形状のフートボード15を備えた点と、シート13の前方が当該シート13よりも低く形成された点に特徴を有する自動二輪車である。
このようなスクータ型自動二輪車10における車体フレーム11は、図3及び図4に示すように、前端部にヘッドパイプ16を備えると共に、フロントアッパフレーム17、アッパフレーム18、フロントロアフレーム19、ロアフレーム20、ブリッジフレーム21、シートピラー22及びフートボードフレーム23を有して構成される。
フロントアッパフレーム17は、ヘッドパイプ16の上部から後ろ下方へ傾斜して延び、車幅方向に一対設けられる。また、アッパフレーム18は、車幅方向に一対設けられて車両前後方向に延び、前部においてフロントアッパフレーム17の下端が接合される。
フロントロアフレーム19は、ヘッドパイプ16の下部から後ろ下方へ、フロントアッパフレーム17と略平行に傾斜して延び、車幅方向に一対設けられて、それぞれが一対のアッパフレーム18に接合される。また、ロアフレーム20は、アッパフレーム18においてフロントロアフレーム19の接合位置近傍の下部に接合され、後ろ下方に傾斜して延びた後に後ろ上方へ傾斜し、車幅方向に一対設けられる。
ブリッジフレーム21は、車両正面視でU字形状に形成されると共に、両上端が、一対のアッパフレーム18の車両前後方向の略中央位置に接合される。シートピラー22は、ブリッジフレーム21の車幅方向両側における車両高さ方向の略中央位置と一対のアッパフレーム18の後端部との間に、それぞれ1本ずつ合計2本設置される。
フートボードフレーム23は、一対のロアフレーム20のそれぞれの外側に配置され、前端部が斜め上方へ湾曲して形成されて、アッパフレーム18の前端部に接合され、他の部分が水平にブリッジフレーム21位置まで延びて、ロアフレーム20に固定される。
上述の車体フレーム11のヘッドパイプ16に、前輪24を支持するフロントフォーク25(図1)が回動可能に枢支され、このフロントフォーク25の上端部にハンドルバー26が回転一体に連結される。このハンドルバー26の操作により、前輪24が車幅方向に回動自在に操舵される。
車体カバー12におけるそれぞれ一対のフロントアッパフレーム17、アッパフレーム18、フロントロアフレーム19及びロアフレーム20に囲まれた空間である後述のセンタートンネル部76内に、物品収納ボックス27及び燃料タンク28が配置される。また、フロントロアフレーム19の下方にラジエータ29が、アッパフレーム18の前端部などに支持されて配置される。また、燃料タンク28は、ロアフレーム20に取り付けられた燃料タンクブラケット20Aにより支持される。
アッパフレーム18とシートピラー22の交差位置には、これらのアッパフレーム18とシートピラー22に懸架ブラケット30が固定される。この懸架ブラケット30及びシートピラー22にリンクプレート31を介して、前傾シリンダを有するエンジン32が、エンジン揺動軸33を用いて車両高さ方向に揺動自在に軸支される。このエンジン32は、水冷式の例えば4サイクル単気筒エンジンであり、ラジエータ29からの冷却水によって冷却される。
エンジン32は、クランクケース34(図4)の前面にシリンダブロック35、シリンダヘッド36及びヘッドカバー37が順次設置されてなり、シリンダブロック35及びシリンダヘッド36等が、クランクケース34に対して略水平になるまで前方に傾斜して構成される。前記エンジン揺動軸33は、クランクケース34の前上部に配置される。そして、エンジン32は、クランクケース34における車幅方向一方側(例えば左側)に動力伝達装置38が一体化されてパワーユニット(ユニットスイングエンジンとも称する)39を構成する。上記動力伝達装置38の後部に後輪40が直接支持される。
また、エンジン32は、クランクケース34における前下部が、図3に示すリンクレバー機構41を介してリアクションユニット42の下端に連結される。このリアクションユニット42は、長手方向が車両高さ方向に略平行に配置され、その上端がブリッジフレーム21の上端部に支持される。このリアクションユニット42によって、パワーユニット39及び後輪40の車両高さ方向の揺動が緩衝される。
また、リアクションユニット42は、エンジン32のヘッドカバー37と燃料タンク28との間に配置される。この場合、燃料タンク28に接続された燃料注入管43が、燃料タンク28から車幅方向の一方側(例えば右側)へ向けて斜め後ろ上方に延びるため、リアクションユニット42は、燃料注入管43の反対側である車幅方向の他方側(例えば左側)に偏って配置される。従って、リンクレバー機構41も、エンジン32のシリンダブロック35及びシリンダヘッド36の下方側に位置するが、クランクケース34における車幅方向の他方側(例えば左側)に偏って設置される。
エンジン32におけるシリンダヘッド36の上面には、このシリンダヘッド36の吸気ポート(図示せず)に連通して吸気装置44が接続される。この吸気装置44は、エンジン32の上方に配置される。このうち、吸気装置44を構成するエアクリーナ45は、図4に示すようにクランクケース34の上方で、一対のシートピラー22間に配置される。このエアクリーナ45は、エンジン32に固定して取り付けられて、その他の吸気装置44と共に、エンジン32と一体に揺動可能に設けられる。
また、エンジン32におけるシリンダヘッド36の下面には、このシリンダヘッド36の排気ポート(図示せず)に連通して排気管46が接続される。この排気管46は、シリンダヘッド36から、リンクレバー機構41と反対側の車幅方向一方側(例えば右側)の下方へ湾曲して延び、クランクケース34の側部下方を通って後方へ延設されて、排気マフラ47に接続される。この排気マフラ47は、後輪40を挟んで、車幅方向に動力伝達装置38と反対側(例えば右側)に配置され、マフラ取引ブラケット48に取り付けられる。このマフラ取引ブラケット48は、スイングアーム49を用いて、エンジン32のクランクケース34の後下部に揺動自在に連結される。これにより、排気マフラ47は、排気管46と共に、エンジン32と一体に揺動可能に設けられる。
図1及び図3に示すように、前記車体カバー12は、車体フレーム11と、この車体フレーム11に設けられた物品収納ボックス27、燃料タンク28、ラジエータ29、エンジン32、リアクションユニット42、吸気装置44及び排気管46など、シート13の前方から下方の領域に存在する構成部品を覆う。ここで、シート13は、車体フレーム11におけるアッパフレーム18の後半部及びシートピラー22により支持され、前方側のライダーシート13Aと後方側のタンデムシート13Bとが一体化されたシートである。
車体カバー12は、ヘッドパイプ16の前部及びフロントフォーク25の上部を覆うフロントカバー50と、このフロントカバー50の後縁に連設されるインナーカバー51と、このインナーカバー51の後縁に連設される車幅方向に一対のセンターカバー52と、このセンターカバー52の下縁に連設される車幅方向に一対のリアカバー53と、センターカバー52の後縁及びリアカバー53の後上縁に連設される車幅方向に一対のリアカウル54と、これらのリアカウル54の後縁に連設されるテールカバー55と、リアカバー53の下縁に連設される車幅方向に一対の平板形状の前記フートボード15と、これらのフートボード15の外側下縁に連設される車幅方向に一対のアンダーカバー56と、これらのアンダーカバー56の下縁間を覆うボトムカバー57とを有して構成される。
インナーカバー51は、ヘッドパイプ16の後部、フロントフォーク25の上部、フロントアッパフレーム17及びフロントロアフレーム19の前部、並びにラジエータ29を覆う。結合されて一体化されたフロントカバー50とインナーカバー51の両側部は、前記レッグシールド14を構成する。このレッグシールド14の下部後面74は、フートボード15の前縁に連設される。また、このフロントカバー50及びインナーカバー51のそれぞれの下部がラジエータ29を覆う。
センターカバー52は、フロントアッパフレーム17及びフロントロアフレーム19の後部、アッパフレーム18、ロアフレーム20の前部、並びに物品収納ボックス27等を覆う。また、リアカバー53は、ブリッジフレーム21、シートピラー22、燃料タンク28の上部、リアクションユニット42、及びエンジン32を覆う。
リアカウル54は、シートピラー22の上端部及びエアクリーナ45を覆う。また、フートボード15は、前端部を除くフートボードフレーム23を覆い、このフートボードフレーム23に支持される。更に、アンダーカバー56は、ロアフレーム20の下部、ブリッジフレーム21の下端部、燃料タンク28の下部、及び排気管46等を覆う。
前輪24の上部を覆うフロントフェンダ58と、ハンドルバー26を覆うハンドルカバー59とが、フロントフォーク25に回転一体に取り付けられる。また、後輪40の上部はリアフェンダ60により、動力伝達装置38はアウターカバー61により、排気マフラー47はマフラーカバー62(図4)によりそれぞれ覆われる。
図1及び図3に示すように、アンダーカバー56の配設位置には、車幅方向の他方側(例えば左側)にサイドスタンド63が配置される。このサイドスタンド63は、車幅方向の他方側(例えば左側)のロアフレーム20に固定されたサイドスタンドブラケット64を用いて枢支される。同じく、アンダーカバー56の配設位置でサイドスタンド63の後方に、センタースタンド65が配置される。このセンタースタンド65は、ブリッジフレーム21の底部に一対固定されたセンタースタンドブラケット66を用いて枢支される。
フロントカバー50には、ヘッドライト67が設置されると共に、このヘッドライト67の両側に車幅灯68及び方向指示灯69が接近して配置される。また、テールカバー55に制動灯70が設置されると共に、この制動灯70の両側で、一対のリアカウル54のそれぞれに車幅灯71及び方向指示灯72が接近して配置される。また、符号73はグラブバーを示す。
さて、図1、図5及び図6に示すように、インナーカバー51、センターカバー52及びリアカバー53において、シート13の略前端部75の下方から前方のインナーカバー51の下部に至る領域には、車幅方向に一対のフートボード15間、及びこのフートボード15の前端に連続する両レッグシールド14の下部後面74間が、上方に膨出してセンタートンネル部76が形成される。このセンタートンネル部76内には、前方側に前記物品収納ボックス27が、後方側に前記燃料タンク28がそれぞれ配置される。この燃料タンク28は、センタートンネル部76の後方側と、この後方側に連通する一対のアンダーカバー56間の空間との範囲に配置される。
燃料タンク28は、図3及び図4に示すように、後ろ上方へ傾斜して、側面視で後部28Aが高い略台形状に形成される。この後部28Aの上部に前記燃料注入管43が接続される。この燃料注入管43は、図4及び図6に示すように、前述のごとく、車幅方向の一方側(例えば右側)に向けて斜め後ろ上方へ延在され、この燃料注入管43の先端に燃料供給口77が形成される。この燃料供給口77は、図7に示すように、車幅方向に一対のセンターカバー52の一方側、例えば右側のセンターカバー52において、シート13の略前端部75下方に設けられる。当該右側のセンターカバー52には、燃料供給口77を覆うフューエルリッド78(図2)が配置される。
このスクータ型自動二輪車10においては、図1及び図6に示すように、燃料供給口77及びフューエルリッド78が設けられた車幅方向一方側に対し反対側、例えば左側のアンダーカバー56位置にサイドスタンド63が配置される。このサイドスタンド63は、前述のごとくロアフレーム20に回動自在に枢支される。
同じく、図7に示す燃料供給口77及びフューエルリッド78が設けられた車幅方向一方側に対し反対側、例えば左側のセンターカバー52に、図5に示すように、駐車時に後輪40を回転不能に固定する駐車ブレーキの操作レバー、つまりパーキングブレーキレバー79が配置される。このパーキングブレーキレバー79は、左側のセンターカウル52におけるシート13の略前端部75の下方位置に設けられる。従って、このパーキングブレーキレバー79は、サイドスタンド63を用いて駐車し、スクータ型自動二輪車10が地面または床面80(図6)に接近して傾斜されたときに、低位置に位置づけられることになり、反対に、燃料供給口77及びフューエルリッド78は、高位置に位置づけられることになる。
図3及び図5に示すように、前記物品収納ボックス27は、ヘルメット81等の物品を収納可能に構成される。この物品収納ボックス27の底面82の後部82Bは、燃料タンク28の上面と共に、後ろ上方へ傾斜して形成される。物品収納ボックス27と燃料タンク28は、底面82の後部82Bと燃料タンク28の上面とが重なるようにして接近して配置される。また、物品収納ボックス27の底面82の前部82Aは、フロントロアフレーム19に沿って前上方に傾斜して形成される。これにより、物品収納ボックス27の底面82は、前部82Aと後部82Bとの境界部分が最も深く形成されて、ヘルメット81を、その頂部81Aを前下方へ向けて収納可能に構成される。
また、物品収納ボックス27における底面82の前部82Aの下方に、前記ラジエータ29が配置される。これにより、底面82の前部82Aからラジエータ29へ向かって走行風が導かれる導風路が構成される。
図8〜図10に示すように、物品収納ボックス27は、その上部の開口部83を開閉する開閉蓋84を備える。この開閉蓋84は、図5及び図10に示すように、回動軸85を用いて回動可能に枢支されるが、この回動軸85は、車幅方向の片側である他方側(例えば左側)の縁部に、前上方に傾斜して設置される。つまり、この回動軸85は、車幅方向においてサイドスタンド63と同じ側に設置される。回動軸85を中心に回動する開閉蓋84の前縁84Aの回動軌跡は、図9に示すように、インナーカバー51の上部の後面86に沿って車幅方向に回動する軌跡となっている。
上述のように構成されたことから、本実施の形態によれば、次の効果(1)〜(10)を奏する。
(1)燃料タンク28が、図5及び図7に示すように、インナーカバー51、センターカバー52及びリアカバー53において、インナーカバー51の下部からシート13の略前端部75の下方に至る領域に形成されたセンタートンネル部76内の後方側に配置され、また、燃料タンク28から延びる燃料注入管43の先端の燃料供給口77が、シート13の略前端部75の下方に位置づけられたことから、燃料タンク28と燃料供給口77とが接近して配置されることになる。従って、燃料注入管43の長さ、つまり燃料供給口77から燃料タンク28までの燃料供給経路を短縮できる。
(2)サイドスタンド63が、燃料供給口77が設けられた車幅方向の一方側(例えば左側)に対し反対側(例えば右側)に設けられたので、図6に示すように、このサイドスタンド63を使用した駐車時に、スクータ型自動二輪車10が地面または床面80に接近して傾斜する側と反対側の高位置に燃料供給口77が位置づけられることになると共に、燃料注入管43が略鉛直方向を指向することになる。このように、燃料供給口77が高位置に位置づけられることで、この燃料供給口77への燃料供給作業を容易化できる。更に、燃料注入管43が略鉛直方向に指向することで、燃料供給中の燃料タンク28内の燃料の液面87(図6)と燃料供給口77とのヘッド差が大きくなる。この結果、燃料過供給時においても、燃料供給口77からの燃料の漏洩を防止できる。
(3)燃料タンク28は、図4に示すように、後部28Aが高く形成され、この後部28Aの上部に燃料注入管43が接続されるので、燃料注入管43先端の燃料供給口77への燃料供給時に、燃料注入管43を通しての燃料タンク28内の空気抜きを良好に実施できる。
(4)燃料供給口77が設けられた側と反対側(例えば左側)のセンターカバー52において、図5に示すように、シート13の略前端部75下方にパーキングブレーキレバー79が設けられている。このため、後輪40に設けられたパーキングブレーキとパーキングブレーキレバー79との距離を短縮することができるので、パーキングブレーキレバー79からパーキングブレーキへ操作力を伝達する伝達部材(例えばボーデンワイヤ)の長さを短縮できる。
また、シート13の略前端部75下方にパーキングブレーキレバー79が設けられたので、このパーキングブレーキレバー79の操作を乗員が乗車姿勢を大きく変えることなく実施できると共に、降車時にも、パーキングブレーキレバー79がスクータ型自動二輪車10の重心付近にあることで、この自動二輪車10を支えずにパーキングブレーキレバー79を操作することができる。
(5)インナーカバー51、センターカバー52及びリアカバー53において、シート13の略前端部75の下方よりも前方の領域に形成されたセンタートンネル部76内の前方側に物品収納ボックス27が配置されたので、シート13の高さを低く設定できると共に、この物品収納ボックス27からの物品(例えばヘルメット81)の出し入れを、乗員がシート13に着座した状態で容易に実施できる。
(6)物品収納ボックス27の底面82の後部82Bが、燃料タンク28の上面と共に後ろ上方に傾斜して形成され、物品収納ボックス27と燃料タンク28は、底面82の後面82Bと燃料タンク28の上面とが重なるように互いに接近して配置されたので、スクータ型自動二輪車10のホイールベースを短縮して設定できる。
(7)物品収納ボックス27の底面82の前部82Aが、フロントロアフレーム19の形状に沿って前上方に傾斜して形成されたので、物品収納ボックス27を前輪24に接近して配置でき、この点からもスクータ型自動二輪車10のホイールベースを短縮できる。
(8)前上方に傾斜して形成された物品収納ボックス27の底面82の前部82Aの下方にラジエータ29(図3)が配置されたので、この底面82の前部82Aからラジエータ29へ走行を良好に導く導風路を形成できる。このため、ラジエータ29による熱交換が確実となり、エンジン32を好適に冷却できる。
(9)物品収納ボックス27の開閉蓋84が、前上方に傾斜して設けられた回動軸85を用いて回動自在に枢支されたので、開閉蓋84の開閉操作を、乗員がシート13に着座した状態で容易に実施できる。
(10)図5に示すように、物品収納ボックス27の開閉蓋84を枢支する回動軸85が車幅方向においてサイドスタンドと63と同じ側に設けられたので、サイドスタンド63を用いたスクータ型自動二輪車10の駐車時に開閉蓋84を開いたとき、この開閉蓋84が自重によって不用意に閉じてしまうことを防止できる。
本発明に係るスクータ型自動二輪車の物品収納構造の一実施形態を示す全体左側面図。 図1のスクータ型自動二輪車の全体平面図。 図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す左側面図。 図1のスクータ型自動二輪車の車体カバーなどを省略して示す右側面図。 図1のスクータ型自動二輪車の車両前後方向中央部分を示す部分左側面図。 図4のVI‐VI線に沿う断面図。 図1のスクータ型自動二輪車の車両前後方向中央部分を示す部分右側面図。 図5のVIII矢視図。 図5のスクータ型自動二輪車において開閉蓋を開いた状態を示す部分左側面図。 図9のX矢視図。
符号の説明
10 スクータ型自動二輪車
11 車体フレーム
12 車体カバー
13 シート
15 フートボード
19 フロントロアフレーム
27 物品収納ボックス
28 燃料タンク
28A 燃料タンクの後部
29 ラジエータ
43 燃料注入管
45 エアクリーナ
46 排気管
51 インナーカバー
52 センターカバー
53 リアカバー
63 サイドスタンド
75 シートの略前端部
76 センタートンネル部
77 燃料供給口
79 パーキングブレーキレバー(駐車ブレーキの操作レバー)
81 ヘルメット(物品)
81A ヘルメットの頂部
82 物品収納ボックスの底面
82A 底面の前部
82B 底面の後部
83 物品収納ボックスの開口部
84 開閉蓋
85 回動軸

Claims (7)

  1. シートに着座した乗員の足部を載置する車幅方向に一対のフートボードと、これらのフートボード間に上方に膨出して形成されたセンタートンネル部とを備えると共に、前記シートの前方から下方を覆う車体カバーと、
    物品を収納可能な物品収納ボックスと、を有するスクータ型自動二輪車の物品収納構造において、
    前記センタートンネル部は、前記シートの略前端部下方よりも前方の領域に形成され、このセンタートンネル部内には、前方側に前記物品収納ボックスが、後方側に燃料タンクがそれぞれ配置されたことを特徴とするスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
  2. 前記物品収納ボックスの底面の後部は、燃料タンクの上面と共に、後ろ上方に傾斜して形成され、これらの底面の後部と上面とが重なるようにして前記物品収納ボックス及び前記燃料タンクが配置されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
  3. 前記物品収納ボックスは、底面の前部が、車体フレームのヘッドパイプの下部から後ろ下方に傾斜して延びたフロントロアフレームに沿って、前上方に傾斜して形成されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
  4. 前記物品収納ボックスにおける底面の前部の下方にラジエータが配置され、前記底面の前部から前記ラジエータへ向かって走行風が導かれるよう構成されたことを特徴とする請求項3に記載のスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
  5. 前記物品収納ボックスは、物品としてのヘルメットが頂部を前下方に向けて収納されることを特徴とする請求項3に記載のスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
  6. 前記物品収納ボックスは、その開口部を開閉可能な開閉蓋を備え、この開閉蓋は、車幅方向の片側の縁部に前上方に傾斜して設けられた回転軸を用いて、回動可能に枢支されたことを特徴とする請求項1に記載のスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
  7. 前記開閉蓋の回動軸は、車幅方向の一方側に設置されたサイドスタンドと同じ側に設けられたことを特徴とする請求項5に記載のスクータ型自動二輪車の物品収納構造。
JP2007276014A 2007-10-24 2007-10-24 スクータ型自動二輪車の物品収納構造 Active JP5104204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007276014A JP5104204B2 (ja) 2007-10-24 2007-10-24 スクータ型自動二輪車の物品収納構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007276014A JP5104204B2 (ja) 2007-10-24 2007-10-24 スクータ型自動二輪車の物品収納構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009101892A true JP2009101892A (ja) 2009-05-14
JP5104204B2 JP5104204B2 (ja) 2012-12-19

Family

ID=40704116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007276014A Active JP5104204B2 (ja) 2007-10-24 2007-10-24 スクータ型自動二輪車の物品収納構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5104204B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019150495A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
WO2019150494A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100392U (ja) * 1986-07-29 1988-06-29
JPH0321577A (ja) * 1989-06-16 1991-01-30 Yamaha Motor Co Ltd スクータ型車両の荷物収納箱装置
JPH0781648A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Suzuki Motor Corp 自動二輪車
JP2002284062A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Honda Motor Co Ltd 車両の後部構造
JP2006256497A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の収納構造

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63100392U (ja) * 1986-07-29 1988-06-29
JPH0321577A (ja) * 1989-06-16 1991-01-30 Yamaha Motor Co Ltd スクータ型車両の荷物収納箱装置
JPH0781648A (ja) * 1993-09-16 1995-03-28 Suzuki Motor Corp 自動二輪車
JP2002284062A (ja) * 2001-03-28 2002-10-03 Honda Motor Co Ltd 車両の後部構造
JP2006256497A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車の収納構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019150495A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
WO2019150494A1 (ja) * 2018-01-31 2019-08-08 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両
TWI701178B (zh) * 2018-01-31 2020-08-11 日商本田技研工業股份有限公司 跨坐型車輛
JPWO2019150494A1 (ja) * 2018-01-31 2021-02-25 本田技研工業株式会社 鞍乗型車両

Also Published As

Publication number Publication date
JP5104204B2 (ja) 2012-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9765731B2 (en) Canister arrangement structure for saddle-ride type vehicle
JP5644124B2 (ja) 自動二輪車の排気ガスセンサ取付構造
JP2010179744A (ja) 自動二輪車
JP5938302B2 (ja) 鞍乗り型車両のリッドロック構造
JP2007099098A (ja) 自動二輪車
JP5088088B2 (ja) スクータ型車両の吸気装置
JP5104204B2 (ja) スクータ型自動二輪車の物品収納構造
JP6151896B2 (ja) 鞍乗り型車両の配索構造
JP5104203B2 (ja) スクータ型自動二輪車
JP2020050218A (ja) 鞍乗型車両
JP4224977B2 (ja) 自動二輪車の車体構造
JP5088087B2 (ja) スクータ型車両の後部車体構造
JP5047152B2 (ja) 鞍乗型車両
JP2003182667A (ja) 鞍乗型車両における物入れ装置
JP5865882B2 (ja) 自動2輪車のリザーブタンク配置構造
JP2008062813A (ja) 鞍乗型車両
JP2007269289A (ja) 自動二輪車
JP2009101891A (ja) スクータ型車両の車体構造
JP2004243956A (ja) 自動二輪車の燃料タンク配置
JP3686164B2 (ja) スクータ型車両
JP5453127B2 (ja) 自動二輪車
JP2010155521A (ja) スクータ型車両
JP2009101888A (ja) スクータ型自動二輪車
JP2006103349A (ja) 自動二輪車
JP2001225773A (ja) スクータ型自動二輪車の荷物収納室

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100914

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120330

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20120330

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120904

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120917

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5104204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151012

Year of fee payment: 3