JP2009101807A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】3相ブラシレスモータに電力を供給する3相の電路のうちの少なくとも2相の電路にそれぞれリレーの接点が介挿された回路構成を有する電動パワーステアリング装置において、接点の確実な導通チェックを行うことを可能とするとともに、接点表面の異物を除去して良好な導電性を回復する機能を高める。
【解決手段】いずれか1相には電流を流さず、他の2相には互いに絶対値が同じで符号が異なる電流を流すことにより、3相ブラシレスモータの駆動電流波形上の一通電角における状態を連続的に与え、当該2相に介挿された接点に、比較的大きな電流を同時に逆向きに流す。かかる大電流を接点に流すことにより、確実な導通チェックを行うことができるとともに、接点表面の異物を溶融させ、又は、熱的に破壊することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、3相ブラシレスモータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置に関し、特にその制御回路の構成に関する。
電動パワーステアリング装置は、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクに応じてモータにより操舵補助力を生じさせる装置である。モータには、一般に、3相ブラシレスモータが使用され、また、モータ制御は、主としてCPUや電子回路によって行われる。万一、CPUの誤動作や電子回路の故障が生じて電動パワーステアリング装置の正常な動作が保証し得なくなった場合には、確実にモータを停止させる必要がある。そこで、モータへの給電電路にリレーの接点を介挿し、CPUや電子回路の異常時には当該接点を開いて、モータへの給電を確実に停止させる回路構成が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
上記の接点は、電動パワーステアリング装置が正常に動作しているときは閉路し、かつ、良好な導電性をもって導通していることが必要である。しかしながら、例えば、接点の表面が酸化して絶縁性の皮膜ができたり、接点の周囲に存在する塵埃やリレー自身の微細な摩耗粉等が接点の表面に付着すると、これらの異物によって接点の接触抵抗が増大し、導電性が低下する。導電性の低下は、モータ制御に悪影響を与える。従って、接点の導電性が良好であるかどうかを、電動パワーステアリング装置の起動時にチェックする機能が必要となる。また、単にチェックするのみならず、軽度の、又は一時的な導電性低下であれば、それを自力で解消し又は軽減することにより良好な導電性を回復する機能が必要である。
上記のような異物の除去には、接点をチャタリングさせることにより一定の効果が得られるとされている(例えば、特許文献2参照。)。また、近年、通常のモータ制御に入る前の初期動作の一環として、モータが動かない程度の所定の電圧をモータに印加することにより異物を除去する処理を行うことが提案されている(例えば特許文献3参照。)。
特開2006−182166号公報(図1) 特開昭63−237319号公報(第3頁、[作用効果]の欄) 特開2006−211825号公報(図7)
しかしながら、チャタリングや電圧印加では異物を取り除けない場合がある。また、かかる異物が存在すると、電圧を印加するだけでは確実な導通チェックが困難である。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、3相ブラシレスモータに電力を供給する3相の電路のうちの少なくとも2相の電路にそれぞれリレーの接点が介挿された回路構成を有する電動パワーステアリング装置において、接点の確実な導通チェックを可能とするとともに、接点表面の異物を除去して良好な導電性を回復する機能を高めることを目的とする。
本発明は、3相ブラシレスモータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、前記3相ブラシレスモータに電力を供給するモータ駆動回路と、前記モータ駆動回路から前記3相ブラシレスモータに電力を供給する3相の電路のうちの少なくとも2相の電路にそれぞれ介挿された接点を開閉可能なリレーと、前記接点が介挿された電路をそれぞれ流れる電流を検出する電流検出手段と、前記各接点を閉路させ、前記3相の電路のうちいずれか1相の電路には電流を流さず、他の2相の電路に互いに絶対値が同じで正負の符号が異なる電流が流れる状態とするとともに、その状態において前記電流検出手段によって実際に、前記接点が介挿された電路のうちの少なくとも1相の電路の電流を検出することにより、前記接点の導通チェック処理を行う制御手段とを備えたものである。
上記のように構成された電動パワーステアリング装置では、いずれか1相の電路には電流を流さず、他の2相の電路に互いに絶対値が同じで正負の符号が異なる電流が流れる状態とすることにより、3相ブラシレスモータの駆動電流波形上の一通電角における状態を連続的に与え、当該2相に介挿された接点に、比較的大きな電流を同時に流すことができる。かかる大電流を接点に流すことにより、確実な導通チェックを行うことができるとともに、接点表面の異物を溶融させ、又は、熱的に破壊することができる。
また、上記電動パワーステアリング装置において、接点は、3相の電路のうちの2相の電路にのみそれぞれ介挿され、「いずれか1相の電路」とは、接点が介挿されない1相の電路であるように構成してもよい。
この場合、接点が介挿されていない電路に、導電性を調べるための電流を流す無駄を排除することができる。
また、上記電動パワーステアリング装置において、制御手段は、2相の各電路に流そうとする電流の正負の符号を、ロータの、現在位置からの回転角が最小となるように決定することが好ましい。
接点が介挿されない1相の電路には電流を流さず、他の2相の電路に絶対値が同じで正負の符号が異なる電流が流れる状態は、電気角として180度ごとに出現する。また、ロータの現在位置は一定ではない。従って、電流を流すことによりロータは通電角に対応する位置まで回転するが、電流の正負の符号を、現在位置からの回転角が最小となるように決定することで、任意の現在位置にあるロータから最寄りの電気角まで最大でも90度となり、ロータの回転角を抑制することができる。
また、上記電動パワーステアリング装置は減速機を備えており、モータ極数に減速比を乗じた値が90以上であるように構成してもよい。
このような条件を満たすようにモータ極数に対して減速比を選択することにより、ロータが電気角で最大90度回転してもステアリングホイールの回転を2度以下に抑制することができる。2度以下の回転では、運転者は回転に気付きにくい。すなわち、接点の導通チェック処理が原因で、ステアリングホイールが微小回転しても、運転者がそれに気付いて違和感を覚えることを、抑制することができる。
また、上記電動パワーステアリング装置において、接点は、3相の電路の全てにそれぞれ介挿され、
制御手段は、導通チェック処理を2段階に分けて行い、第1段階ではロータの現在位置から最も近い電気角で、かつ、3相ブラシレスモータの駆動電流波形上の電流値が0となる1相を、電流を流さない電路として導通チェック処理を行い、続いて、第2段階では第1段階における電気角に最も近い電気角で、かつ、他の1相の電流値が電流値が0となる時の、当該他の1相を、電流を流さない電路として導通チェック処理を行うようにしてもよい。
この場合、2段階の処理により、3相の電路に介挿されている全ての接点の導電性を調べることができる。また、特定の相に限定されることなく、ロータの現在位置から最寄りの、1相の電流値が0となる通電角における3相の通電状態として導通チェック処理を行うことができるので、ロータの回転角を小さく抑制することができる。3相のうちいずれかの相の電流値が0となる電気角は、電気角60度ごとに存在するので、ロータの回転角を電気角60度以内に収めることも可能となる。
また、上記電動パワーステアリング装置において、接点は、3相の電路の全てにそれぞれ介挿され、
制御手段は、導通チェック処理を2段階に分けて行い、第1段階では第1相を、電流を流さない電路として導通チェック処理を行い、続いて、第2段階では第2相及び第3相のうちいずれか1相を、電流を流さない電路として導通チェック処理を行うようにしてもよい。
この場合、2段階の処理により、3相の電路に介挿されている全ての接点の導電性を調べることができる。また、電流を流さない相を予め決められた順番で選んでも、3相ブラシレスモータの駆動電流波形上の3相のうちいずれかの相の電流値が0となる電気角は、電気角180度の範囲内に全て存在するので、ロータの回転角は最大でも電気角90度となる。従って、ロータの回転角を電気角90度以内に収めることができる。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、3相ブラシレスモータに電力を供給する3相の電路のうちの2相の電路に介挿された接点に、互いに逆向きの比較的大きな電流を同時に流すことができる。かかる大電流を接点に流すことにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、接点表面の異物を溶融させ、又は、熱的に破壊することができるので、接点表面の異物を除去して良好な導電性を回復する機能を高めることができる。
《第1実施形態》
図1は、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置100の回路構成を示すブロック図である。図において、CPUを含んで構成される制御部1(制御手段)には、トルクセンサ2から操舵トルクの信号、車速センサ3から車速信号、イグニッションキー(IGキー)4からオン信号、エンジン回転数センサ14からエンジン回転数の信号が、それぞれ入力される。制御部1はモータ駆動回路5を介して、3相ブラシレスモータ(以下、モータという。)6を駆動する。モータ駆動回路5は、制御部1から与えられる駆動信号にパルス幅変調(PWM)を施す既知のPWM回路と3相ブリッジ回路(インバータ回路)とを含み、図示しない電源から供給される電力を、U,V,W相の3相交流電力に変換してモータ6に供給し、モータ6を駆動する。
モータ6は、減速機7を介してステアリング装置8の操舵軸8aに接続されており、操舵軸8aに操舵補助力を付与する。操舵軸8aはステアリングホイール(ハンドル)9と接続されており、その途中にトルクセンサ2が設けられている。モータ6には回転角センサ10が設けられており、ロータ6rの回転角の信号が制御部1に送られる。モータ駆動回路5とモータ6とを接続する3相(U,V,W)の電路をLU、LV、LWとすると、電路LU、LV、LWのうち、電路LU及びLVの途中にはそれぞれ、リレー11の接点11aが介挿されている。
また、電路LV及びLWには電流センサ12が設けられ、電流検出回路13は電流センサ12の出力に基づいて、電路LV及びLWに流れる電流を検出し、また、電路LV及びLWに流れる電流に基づいて演算により電路LUに流れる電流を検出し、それらの検出出力を制御部1に送る。電流センサ12及び電流検出回路13は、電流検出手段を構成している。なお、電流センサ12としては、シャント抵抗、ホール素子、ホールIC、電流プローブ等が用いられる。
制御部1は、ソフトウェアにより実現される内部機能として、目標電流演算部1a、比較部1b、PI制御部1c、3相/2相変換部1d、2相/3相変換部1e、及び、リレーチェック部1fを備えている。トルクセンサ2からの操舵トルクの信号と、車速センサ3からの車速信号とは、目標電流演算部1aに入力される。回転角センサ10からの信号は3相/2相変換部1d及び2相/3相変換部1eに入力されるとともに、リレーチェック部1fにも入力される。電流検出回路13の出力は、3相/2相変換部1d及びリレーチェック部1fに入力される。イグニッションキー4の信号及びエンジン回転数センサ14の信号は、リレーチェック部1fに入力される。また、リレーチェック部1fは、リレー11のコイル11c及び、2相/3相変換部1eに制御信号を与える。
電動パワーステアリング装置100の通常の動作中における制御(運転者によるステアリングホイール9の操作をアシストするトルクを出力する、いわゆるアシスト制御)においては、目標電流演算部1aは、トルクセンサ2からの操舵トルクの信号と、車速センサ3からの車速信号とに基づいて、モータ6に与えるべきd軸及びq軸の目標電流の演算を行う。3相/2相変換部1dは、U,V,W相の電流を、回転角センサ10によって検出された回転角を用いて、d軸電流及びq軸電流に変換する。そして、比較部1bにおいて、d軸目標電流及びq軸目標電流と、d軸電流及びq軸電流とがそれぞれ比較され、フィードバック制御が行われる。すなわち、d軸電流及びq軸電流がそれぞれ、d軸目標電流及びq軸目標電流に近づくように、制御が行われる。
比較部1bの出力に対してはPI制御部1cにおいて比例・積分制御が施され、さらに、2相/3相変換部1eにおいてU,V,W相の電流の指令値に変換される。モータ駆動回路5は、この指令値に基づいてモータ6に電流を供給する。なお、アシスト制御中には、異常が発生しない限り、リレーチェック部1fの指令によりリレー11は常時励磁され、その接点11aは閉路している。
次に、上記のような通常のアシスト制御に入る前の導通チェック処理について、図3のフローチャート及び図4,図5のタイムチャートを参照して説明する。まず図4において、イグニッションキー4のオン操作の後、エンジンが始動され、エンジン回転数センサ14からエンジン回転数の信号が入力されると、エンジンステータスは運転の状態となり、制御部1は起動処理(自己の初期チェック)を所定時間行い、その後引き続き、リレー11の接点11aについて導通チェック処理を行う。
図3において(図1も参照する。)、制御部1(主としてリレーチェック部1fの機能)は、起動処理の開始後、カウント値であるNの初期値を0にセットする(ステップS01)。続いて制御部1は、リレー11を励磁し、その接点11aを閉路させる(ステップS02)。
次に制御部1は、回転角センサ10の出力に基づいて、停止しているロータ6rの現在位置を検出する(ステップS03)。
図2は、横軸を電気角(通電角)の角度、縦軸を電流の振幅比として、モータ6の3相(U,V,W)の駆動電流波形すなわち界磁電流波形(理想波形)を示している。ロータ6rは、界磁電流の変化に同期して回転するため、ロータ6rの位置(電気角)と3相の界磁電流とを一対一に対応づけることができる。ここで、U,V相に共に、なるべく多くの電流を流し、かつ、接点11aが設けられていないW相には無駄な電流を流さない、という条件を満たす電気角を探すと、θ1(120度)及びθ2(300度)である。この電気角では、3相の電路のうち接点11aが介挿されないW相の電路LWには電流が流れず、他の2相(U,V)の電路LU,LVに互いに絶対値が同じで正負の符号(以下、単に符号と記載する。)が異なる電流が流れる状態となる。すなわち、3相ブラシレスモータにおいては、駆動時のU,V,W3相の電流値の合計は0となるため、いずれか1相(ここではW相)の電流値が0となる電気角においては、他の2相(ここではU相とV相)には、絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態となる。
今、回転角センサ10の出力に基づいて検出されたロータ6rの現在位置が電気角θ0の位置であったとして、電流値Iを正の値とするとき、U相に−I[A]、V相にI[A]、W相に0[A]の電流を流すと、ロータ6rは、θ0からθ1へ回転する(回転角Δθ1)。逆に、U相にI[A]、V相に−I[A]、W相に0[A]の電流を流すと、ロータ6rは、θ0からθ2へ回転する(回転角Δθ2)。この場合の回転角Δθ2は、Δθ1より小さい。すなわち、ロータ6rの回転角をできるだけ小さくするには、θ0からθ2へ回転させるべきである。
そこで、制御部1は、W相の電路LWには電流が流れず、他の2相(U,V)の電路LU,LVに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態が得られる通電角(θ1,θ2)を求め(ステップS04)、かつ、求めた通電角のうちロータ6rの現在位置(電気角)から最寄りの通電角(θ2)を選択して、その通電角を目標電気角とする(ステップS05)。
そして、制御部1は、内部のタイマ(設定時間T1)をスタートさせ(ステップS06)、モータ電流の制御を行う(ステップS07)。この制御は、U相にI[A]、V相に−I[A]、W相に0[A]の電流をそれぞれ流すべく、リレーチェック部1fが2相/3相変換部1eに指示してモータ駆動回路5を制御することにより行われる。U,V相の電路LU,LVに実際に流れる電流は、電流検出回路13の出力によって検出される(ステップS08)。このような電流を流すことにより、ロータ6rは、電気角θ2の位置まで回動する。
上記I[A]とは例えば数アンペアのレベルであり、このような大電流が流れることにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、接点11aの表面に金属系の異物や酸化被膜があったとしても、これを溶融させ、又は、熱的に破壊して、除去することが可能となる。この電流の通電は設定時間T1が経過するまで連続して行われる(ステップS09)。そして、電流を流し始めてから設定時間T1が経過すると、制御部1は、U相及びV相についてそれぞれ、電流の絶対値が閾値を超えているか否かの判断を行い(ステップS10,11)、共に閾値を超えていれば接点11aの導通は良好であるとして導通チェック処理を終了し、それ以降は、通常のアシスト制御に移行する(ステップS12)。上記閾値としては、接点11aの接触抵抗が増大して異常値になった場合に、U,V相に流そうとした電流Iの絶対値がどの程度低減されるかを考慮して、電流I,−Iの絶対値より小さい値を設定することができる。
一方、U相、V相のいずれか一方でも電流が閾値以下である場合には、Nが所定値に達しているか否かの判断が行われる(ステップS13)。このNの値は、接点11aを閉じて大電流を流すことによる導通チェック処理(兼・異物除去処理)の実行回数を意味する。Nの値には2以上の整数が設定される。ステップS13においてNが所定値に達していない場合には、制御部1は一旦リレー11を非励磁の状態に戻し(ステップS14)、Nを1だけカウントアップし(ステップS15)、内部のタイマ(設定時間T2)をスタートさせ(ステップS16)、時間T2の経過を待つ(ステップS17)。すなわち、T2は、リレー11が非励磁となって接点11aが確実に開くのを待つための待ち時間である。この待ち時間T2が経過すると、制御部1は、ステップS02に戻り、リレー11を再び励磁する。以下、Nが所定値に達するまで同様の処理が繰り返される。
そして、導通チェック処理を繰り返すことによってU相及びV相の電流の絶対値が閾値を超えた場合には、制御部1は、アシスト制御に移行する(ステップS12)。一方、U相及びV相の電流の絶対値が閾値以下のまま、Nが所定値に達した場合も、制御部1はアシスト制御に移行する(ステップS12)。なお、この場合には、ステップ13で「イエス」の判断の後、接点11aの導電性が不良であることを示す警告表示を行うステップを設けてもよい。
接点11aの導電性が正常であるときには、U相電流及びV相電流の絶対値は共に閾値を超えるため、通電は1回で終わり、アシスト制御に移行する。従って、タイムチャートは図4に示すようになり、接点11aへの通電後、制御部1はモータ駆動回路5におけるモータ電流リミッタを上昇させる。これにより、モータ駆動回路5は、アシスト制御に対応可能な状態となる。
一方、接点11aの導電性が異常であるときには、U相電流及びV相電流の絶対値が共に閾値を超えるまで(又は導通チェック処理をN回行うまで)、通電が断続的に繰り返され、その後、アシスト制御に移行する。従って、タイムチャートは例えば図5に示すようになり、接点11aへの複数回(ここでは3回)の通電後、制御部1はモータ駆動回路5におけるモータ電流リミッタを上昇させる。これにより、モータ駆動回路5は、アシスト制御に対応可能な状態となる。
以上のように、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、接点11aが介挿されないW相の電路LWには電流を流さず、U,V相の電路LU,LVに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態とすることにより、モータ6の駆動電流波形上の一通電角における状態を連続的に与え、U,V相に介挿された接点11aに、比較的大きな電流を同時に流すことができる。かかる大電流を接点11aに流すことにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、金属系の異物を溶融させ、又は、酸化被膜を熱的に破壊することができるようになる。すなわち、接点表面の異物を除去して良好な導電性を回復する機能を高めることができる。
なお、上記実施形態においては、U相電流及びV相電流のそれぞれの電流値に基づいて、導通チェックを行うようにしたが、3相ブラシレスモータにおいては1相の電流値が0である場合は、他の2相の電流値の絶対値は互いに等しくなるため、U相電流及びV相電流のいずれか1相のみの電流値に基づいて導通チェックを行ってもよい。
また、接点11aが介挿されないW相の電路LWには電流を流さず、かつ、他の2相の電路LU,LVに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態は、電気角として180度ごとに出現する(図2参照。)。一方、ロータ6rの現在位置は一定ではなく、電流を流すことによりロータ6rは通電角に対応する位置まで回転する。しかしながら、2相の電路LU,LVに流す電流の符号を、現在位置からの回転角が最小となるように決定することで、任意の現在位置にあるロータ6rから最寄りの電気角まで最大でも90度となり、ロータ6rの回転角を抑制することができる。
ロータ6rの回転は減速機7を介してステアリングホイール9の回転となる。ステアリングホイール9の回転角が大きいと、運転者はこれに気づき、違和感を覚える場合がある。実験の結果、ステアリングホイール9が回転しても運転者が気付きにくい角度は2度以下であることがわかった。そこで、ロータ6rが電気角で90度回転したとき、ステアリングホイール9の回転角が2度以下となるように減速機7の減速比Rを選択すればよい。
例えば、モータ極数が8(電気角4周期)の場合、
(90/4)×(1/R)≦2 ...(1)
すなわち、
90≦8R ・・・(2)
となり、式(1)、(2)を満たすRは、11.25以上となる。
また、モータ極数が4(電気角2周期)の場合、
(90/2)×(1/R)≦2 ...(3)
すなわち、
90≦4R ・・・(4)
となり、式(3)、(4)を満たすRは、22.5以上となる。
式(2)、(4)より、ステアリングホイール9の回転角が2度以下となるようにするための条件は、(モータ極数)×(減速比)が90[度]以上であること、となる。このような条件を満たすように減速比を選択することにより、ロータ6rが電気角で最大90度回転してもステアリングホイール9の回転を2度以下に抑制することができる。2度以下の回転では、運転者は回転に気付きにくい。すなわち、接点11aの導通チェック処理が原因で、ステアリングホイール9が微小回転しても、運転者がそれに気付いて違和感を覚えることを、抑制することができる。
《第2実施形態》
図6は、本発明の第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置100の回路構成を示すブロック図である。図1との違いは、リレー11の接点11aが、3相(U,V,W)全ての電路LU,LV,LWに介挿されていることであり、それ以外の回路構成は図1に示されるものと同様である。
第1実施形態で用いたような「1相の電流を0とし、かつ、他の2相の電流を互いに絶対値が同じで符号が異なるものとする」という条件の導通チェックでは、同時に2個の接点までしか導通チェックをすることができない。すなわち、導通チェックをすべき接点が3個ある場合、導通チェック処理を2段階に分けて行う必要がある。
図7は、横軸を電気角(通電角)の角度、縦軸を電流の振幅比として、モータ6の3相(U,V,W)の駆動電流波形すなわち界磁電流波形(理想波形)を示している。今、図7の(a)において、ロータ6rが電気角θ0の位置にいるとすると、U,V,W3相のうちの1相の電流値が0となる電気角(以下、0(ゼロ)点という。)のうち、最寄りの電気角は、U相の電流値が0となる電気角θ1である。そこで、U相の電流値が0となる通電角θ1を、導通チェック処理の第1段階における目標電気角とする。なお、通電角θ1では、3相の電路のうちU相の電路LUには電流が流れず、他の2相(V,W)の電路LV,LWに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態となる。
次に、図7の(b)において、電気角θ0から回転したロータ6rが電気角θ1の位置にいるとすると、最寄りの他の0点は、例えばV相の電流値が0となる電気角θ2である。そこで、V相の電流値が0となる通電角θ2を、導通チェック処理の第2段階における目標電気角とする。なお、通電角θ2では、3相の電路のうちV相の電路LVには電流が流れず、他の2相(U,W)の電路LU,LWに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態となる。
図8〜10は、通常のアシスト制御に入る前の制御動作を示すフローチャートである。図8において、処理開始により制御部1はまず、第1段階の導通チェック処理(ステップS1)を行い、続いて第2段階の導通チェック処理(ステップS2)を行い、その後、通常のアシスト制御(ステップS3)に移行する。
第1段階の導通チェック処理は図9に示すフローチャートに従って行われる。図9において(図6も参照。)、制御部1(主としてリレーチェック部1fの機能)は、カウント値であるNの初期値を0にセットする(ステップS1−1)。続いて制御部1は、リレー11を励磁し、その接点11aを閉路させる(ステップS1−2)。次に制御部1は、回転角センサ10の出力に基づいてロータ6rの現在位置を検出する(ステップS1−3)。
ステップS1−4において制御部1は、ロータ6rの現在位置(電気角)から最寄りの0点(このときに電流値が0となる相を、第1相とする。)に対応する通電角を求める。すなわち、図7の(a)の例では、ロータ6rの現在位置θ0から最寄りの0点は、U相の電流値が0となる通電角であるから、それ以外のV相,W相へ互いに絶対値が同じで符号が異なる電流を通電すべく、その通電角θ1を求め(ステップS1−4)、これを、目標電気角とする(ステップS1−5)。
そして、制御部1は、内部のタイマ(設定時間T1)をスタートさせ(ステップS1−6)、モータ電流の制御を行う(ステップS1−7)。この制御は、U相に0[A]、V相に−I[A]、W相にI[A]の電流をそれぞれ流すべく、リレーチェック部1fが2相/3相変換部1eに指示してモータ駆動回路5を制御することにより行われる。V,W相の電路LV,LWに実際に流れる電流は、電流検出回路13の出力によって検出される(ステップS1−8)。このような電流を流すことにより、ロータ6rは、電気角θ1の位置(図7の(a))まで回動する。
上記I[A]とは例えば数アンペアのレベルであり、このような大電流が流れることにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、接点11aの表面に金属系の異物や酸化被膜があったとしても、これを溶融させ、又は、熱的に破壊して、除去することが可能となる。この電流の通電は設定時間T1が経過するまで連続して行われる(ステップS1−9)。そして、電流を流し始めてから設定時間T1が経過すると、制御部1は、第2相(V相)及び第3相(W相)についてそれぞれ、電流の絶対値が閾値を超えているか否かの判断を行い(ステップS1−10,S1−11)、共に閾値を超えていれば接点11aの導通は良好であるとして処理を終了し、それ以降は、第2段階の導通チェック処理を行う(図8のステップS2)。上記閾値としては、接点11aの接触抵抗が増大して異常値になった場合に、V,W相に流そうとした電流Iの絶対値がどの程度低減されるかを考慮して、電流I,−Iの絶対値より小さい値を設定することができる。
一方、V相、W相のいずれか一方でも電流が閾値以下である場合には、Nが所定値に達しているか否かの判断が行われる(ステップS1−12)。このNの値は、接点11aを閉じて大電流を流すことによる導通チェック処理(兼・異物除去処理)の実行回数を意味する。Nの値には2以上の整数が設定される。ステップS1−12においてNが所定値に達していない場合には、制御部1は一旦リレー11を非励磁の状態に戻し(ステップS1−13)、Nを1だけカウントアップし(ステップS1−14)、内部のタイマ(設定時間T2)をスタートさせ(ステップS1−15)、時間T2の経過を待つ(ステップS1−16)。すなわち、T2は、リレー11が非励磁となって接点11aが確実に開くのを待つための待ち時間である。この待ち時間T2が経過すると、制御部1は、ステップS1−2に戻り、リレー11を再び励磁する。以下、Nが所定値に達するまで同様の処理が繰り返される。
そして、導通チェック処理を繰り返すことによってV相及びW相の電流の絶対値が閾値を超えた場合には、制御部1は、第2段階の導通チェック処理を行う(図8のステップS2)。一方、V相及びW相の電流の絶対値が閾値以下のまま、Nが所定値に達した場合も、制御部1は第2段階の導通チェック処理を行う。なお、この場合には、ステップS1−12で「イエス」の判断の後、接点11aの導電性が不良であることを示す警告表示を行うステップを設けてもよい。
第2段階の導通チェック処理は図10に示すフローチャートに従って行われる。図10において(図6も参照。)、制御部1(主としてリレーチェック部1fの機能)は、カウント値であるNの初期値を0にセットする(ステップS2−1)。続いて制御部1は、リレー11を励磁し(すでに励磁している場合は継続し)、その接点11aを閉路させる(ステップS2−2)。次に制御部1は、回転角センサ10の出力に基づいてロータ6rの現在位置を検出する(ステップS2−3)。
ステップS2−4において制御部1は、ロータ6rの現在位置から第2,第3相の何れか一方の電流値が0となる最寄りの0点の通電角を求める。すなわち、図7の(b)の例では、U相以外で、ロータ6rの現在位置θ1から最寄りの0点となるのは例えばV相の電流値が0となる通電角であり、従って、V相以外のU相,W相へ互いに絶対値が同じで符号が異なる電流を通電すべく、その通電角θ2を求め(ステップS2−4)、これを、目標電気角とする(ステップS2−5)。なお、ここで言う「通電角θ2を求める」とは、具体的には以下のことを意味する。
すなわち、第1段階の導通チェック処理を行ったときのロータ6rの現在位置(電気角)θ1では、U相の電流値が0だったので、そのθ1からプラス/マイナス60度のロータ位置で、V相又はW相の電流値が0となる。従って、(θ1+60度)又は(θ1−60度)のロータ位置を、目標電気角とすることができる。
そして、制御部1は、内部のタイマ(設定時間T1)をスタートさせ(ステップS2−6)、モータ電流の制御を行う(ステップS2−7)。この制御は、U相に−I[A]、V相に0[A]、W相にI[A]の電流をそれぞれ流すべく、リレーチェック部1fが2相/3相変換部1eに指示してモータ駆動回路5を制御することにより行われる。U,W相の電路LU,LWに実際に流れる電流は、電流検出回路13の出力によって検出される(ステップS2−8)。このような電流を流すことにより、ロータ6rは、電気角θ2の位置(図7の(b))まで回動する。この回動角度は60度である。
上記I[A]とは例えば数アンペアのレベルであり、このような大電流が流れることにより、接点11aの表面に金属系の異物や酸化被膜があったとしても、これを溶融させ、又は、熱的に破壊して、除去することが可能となる。この電流の通電は設定時間T1が経過するまで連続して行われる(ステップS2−9)。そして、電流を流し始めてから設定時間T1が経過すると、制御部1は、第1相(U相)について、電流の絶対値が閾値を超えているか否かの判断を行い(ステップS2−10)、閾値を超えていれば接点11aの導通は良好であるとして処理を終了し、それ以降は、通常のアシスト制御に移行する(図8のステップS3)。上記閾値としては、接点11aの接触抵抗が増大して異常値になった場合に、U相に流そうとした電流−Iの絶対値がどの程度低減されるかを考慮して、電流−Iの絶対値より小さい値を設定することができる。
一方、U相の電流が閾値以下である場合には、Nが所定値に達しているか否かの判断が行われる(ステップS2−12)。このNの値は、接点11aを閉じて大電流を流すことによる導通チェック処理(兼・異物除去処理)の実行回数を意味する。Nの値には2以上の整数が設定される。ステップS2−12においてNが所定値に達していない場合には、制御部1は一旦リレー11を非励磁の状態に戻し(ステップS2−13)、Nを1だけカウントアップし(ステップS2−14)、内部のタイマ(設定時間T2)をスタートさせ(ステップS2−15)、時間T2の経過を待つ(ステップS2−16)。すなわち、T2は、リレー11が非励磁となって接点11aが確実に開くのを待つための待ち時間である。この待ち時間T2が経過すると、制御部1は、ステップS2−2に戻り、リレー11を再び励磁する。以下、Nが所定値に達するまで同様の処理が繰り返される。
そして、導通チェック処理を繰り返すことによってU相の電流の絶対値が閾値を超えた場合には、制御部1は、アシスト制御に移行する(図8のステップS3)。一方、U相の電流の絶対値が閾値以下のまま、Nが所定値に達した場合も、制御部1はアシスト制御に移行する。なお、図10のステップS2−12で「イエス」の判断となった場合、接点11aの導電性が不良であることを示す警告表示を行うステップを設けてもよい。
なお、3つの接点11aの導電性が全て正常であるときには、U,V,W各相電流の絶対値は1回の通電で閾値を超えるため、通電の回数は、U相については第2段階で1回、V相については第1段階で1回、W相については第1,第2段階で計2回、で終わることになる。
以上のように、第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、いずれか1相の電路には電流を流さず、他の2相の電路に互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態とすることにより、モータ6の駆動電流波形上の一通電角における状態を連続的に与え、2相に介挿された接点11aに、比較的大きな電流を同時に流すことができる。また、電流を流さない相を入れ替えて同様の処理をすることにより、最初に電流を流さなかった相の接点にも電流を流すことができる。このような2段階の処理により、3相の電路に介挿されている全ての接点の導電性を調べることができる。
かかる大電流を各接点11aに流すことにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、金属系の異物を溶融させ、又は、酸化被膜を熱的に破壊することができるようになる。すなわち、接点表面の異物を除去して良好な導電性を回復する機能を高めることができる。
また、特定の相に限定されることなく、ロータ6rの現在位置から最寄りの、1相の電流値が0となる通電角における3相の通電状態として導通チェック処理を行うことができるので、ロータ6rの回転角をより小さく抑制することができる。0点は電気角60度ごとに存在するので、ロータ6rの回転角を電気角60度以内に収めることも可能となる。
《第3実施形態》
本発明の第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置100の回路構成は、第2実施形態と同様であり、従って、図6がそのブロック図となる。
本実施形態も第2実施形態と同様に、導通チェックをすべき接点が3個あるので、導通チェック処理を2段階に分けて行う必要がある。本実施形態では、導通チェック処理時に電流を流さない相の順番が決まっており、例えばW相、V相、U相の順である。制御部1は、この順序と、前回電流を流さなかった相を逐次記憶している。記憶はイグニッションキー4(図6)をオフにしても残り、次にイグニッションキー4がオンとなってエンジンが始動されれば、順番上の次の相が、「電流を流さない相」となる。
図11は、横軸を電気角(通電角)の角度、縦軸を電流の振幅比として、モータ6の3相(U,V,W)の駆動電流波形すなわち界磁電流波形(理想波形)を示している。今、図11の(a)において、ロータ6rが電気角θ0の位置にいるとすると、W相の電流値が0となる最寄りの0点の通電角は、θ1である。そこで、W相の電流値が0となる通電角θ1を、導通チェック処理の第1段階における目標電気角とする。なお、通電角θ1では、3相の電路のうちW相の電路LWには電流が流れず、他の2相(U,V)の電路LU,LVに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態となる。
次に、図7の(b)において、電気角θ0から回転したロータ6rが電気角θ1の位置にいるとすると、V相の電流値が0となる最寄りの0点の通電角は、θ2(すなわち、θ1−60度)である。そこで、V相の電流値が0となる通電角θ2を、導通チェック処理の第2段階における目標電気角とする。なお、通電角θ2では、3相の電路のうちV相の電路LVには電流が流れず、他の2相(U,W)の電路LU,LWに互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態となる。
図8,12,13は、通常のアシスト制御に入る前の制御動作を示すフローチャートである。図8については第2実施形態で説明した通りである。
第1段階の導通チェック処理は図12に示すフローチャートに従って行われる。図12において(図6も参照。)、制御部1(主としてリレーチェック部1fの機能)は、カウント値であるNの初期値を0にセットする(ステップS1−1)。続いて制御部1は、リレー11を励磁し、その接点11aを閉路させる(ステップS1−2)。次に制御部1は、回転角センサ10の出力に基づいてロータ6rの現在位置を検出する(ステップS1−3)。
ステップS1−4において制御部1は、順番上の所定の第1相(ここではW相とする。)の電流値が0となる最寄りの0点の通電角を求める。すなわち、図11の(a)の例では、ロータ6rの現在位置θ0から最寄りの0点があるのは通電角θ1である。そこで、その通電角θ1を求め(ステップS1−4)、これを、目標電気角とする(ステップS1−5)。なお、この通電角θ1において、U,V相には互いに絶対値が同じで符号が異なる電流を通電することができる。
そして、制御部1は、内部のタイマ(設定時間T1)をスタートさせ(ステップS1−6)、モータ電流の制御を行う(ステップS1−7)。この制御は、U相に−I[A]、V相にI[A]、W相に0[A]の電流をそれぞれ流すべく、リレーチェック部1fが2相/3相変換部1eに指示してモータ駆動回路5を制御することにより行われる。U,V相の電路LU,LVに実際に流れる電流は、電流検出回路13の出力によって検出される(ステップS1−8)。このような電流を流すことにより、ロータ6rは、電気角θ1の位置(図11の(a))まで回動する。
上記I[A]とは例えば数アンペアのレベルであり、このような大電流が流れることにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、接点11aの表面に金属系の異物や酸化被膜があったとしても、これを溶融させ、又は、熱的に破壊して、除去することが可能となる。この電流の通電は設定時間T1が経過するまで連続して行われる(ステップS1−9)。そして、電流を流し始めてから設定時間T1が経過すると、制御部1は、第2相(U相)及び第3相(V相)についてそれぞれ、電流の絶対値が閾値を超えているか否かの判断を行い(ステップS1−10,S1−11)、共に閾値を超えていれば接点11aの導通は良好であるとして処理を終了し、それ以降は、第2段階の導通チェック処理(図8のステップS2)を行う。上記閾値としては、接点11aの接触抵抗が増大して異常値になった場合に、U,V相に流そうとした電流Iの絶対値がどの程度低減されるかを考慮して、電流I,−Iの絶対値より小さい値を設定することができる。
一方、第2相(U相)、第3相(V相)のいずれか一方でも電流が閾値以下である場合には、Nが所定値に達しているか否かの判断が行われる(ステップS1−12)。このNの値は、接点11aを閉じて大電流を流すことによる導通チェック処理(兼・異物除去処理)の実行回数を意味する。Nの値には2以上の整数が設定される。ステップS1−12においてNが所定値に達していない場合には、制御部1は一旦リレー11を非励磁の状態に戻し(ステップS1−13)、Nを1だけカウントアップし(ステップS1−14)、内部のタイマ(設定時間T2)をスタートさせ(ステップS1−15)、時間T2の経過を待つ(ステップS1−16)。すなわち、T2は、リレー11が非励磁となって接点11aが確実に開くのを待つための待ち時間である。この待ち時間T2が経過すると、制御部1は、ステップS1−2に戻り、リレー11を再び励磁する。以下、Nが所定値に達するまで同様の処理が繰り返される。
そして、導通チェック処理を繰り返すことによって第2相(U相)及び第3相(V相)の電流の絶対値が閾値を超えた場合には、制御部1は、第2段階の導通チェック処理を行う(図8のステップS2)。一方、2相の少なくとも一方の絶対値が閾値以下のまま、Nが所定値に達した場合も、制御部1は第2段階の導通チェック処理を行う。なお、この場合には、ステップS1−12で「イエス」の判断の後、接点11aの導電性が不良であることを示す警告表示を行うステップを設けてもよい。
第2段階の導通チェック処理は図13に示すフローチャートに従って行われる。図13において(図6も参照。)、制御部1(主としてリレーチェック部1fの機能)は、カウント値であるNの初期値を0にセットする(ステップS2−1)。続いて制御部1は、リレー11を励磁し(すでに励磁している場合は継続し)、その接点11aを閉路させる(ステップS2−2)。次に制御部1は、回転角センサ10の出力に基づいてロータ6rの現在位置を検出する(ステップS2−3)。
ステップS2−4において制御部1は、ロータ6rの現在位置から見て、順番上の次の相であるV相の電流値が0となる最寄りの通電角を求める。すなわち、図11の(b)の例では、ロータ6rの現在位置θ1から最寄りの、V相の電流値が0となる通電角を探して、その通電角θ2を求め(ステップS2−4)、これを、目標電気角とする(ステップS2−5)。なお、この通電角θ2において、U,W相には互いに絶対値が同じで符号が異なる電流を通電することができる。
そして、制御部1は、内部のタイマ(設定時間T1)をスタートさせ(ステップS2−6)、モータ電流の制御を行う(ステップS2−7)。この制御は、U相に−I[A]、V相に0[A]、W相にI[A]の電流をそれぞれ流すべく、リレーチェック部1fが2相/3相変換部1eに指示してモータ駆動回路5を制御することにより行われる。U,W相の電路LU,LWに実際に流れる電流は、電流検出回路13の出力によって検出される(ステップS2−8)。このような電流を流すことにより、ロータ6rは、電気角θ2の位置(図11の(b))まで回動する。この回動角度は60度である。
上記I[A]とは例えば数アンペアのレベルであり、このような大電流が流れることにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、接点11aの表面に金属系の異物や酸化被膜があったとしても、これを溶融させ、又は、熱的に破壊して、除去することが可能となる。この電流の通電は設定時間T1が経過するまで連続して行われる(ステップS2−9)。そして、電流を流し始めてから設定時間T1が経過すると、制御部1は、第1相(W相)について、電流の絶対値が閾値を超えているか否かの判断を行い(ステップS2−10)、閾値を超えていれば接点11aの導通は良好であるとして処理を終了し、それ以降は、通常のアシスト制御に移行する(図8のステップS3)。上記閾値としては、接点11aの接触抵抗が増大して異常値になった場合に、第1相(W相)に流そうとした電流Iの絶対値がどの程度低減されるかを考慮して、電流Iの絶対値より小さい値を設定することができる。
一方、第1相(W相)の電流が閾値以下である場合には、Nが所定値に達しているか否かの判断が行われる(ステップS2−12)。このNの値は、接点11aを閉じて大電流を流すことによる導通チェック処理(兼・異物除去処理)の実行回数を意味する。Nの値には2以上の整数が設定される。ステップS2−12においてNが所定値に達していない場合には、制御部1は一旦リレー11を非励磁の状態に戻し(ステップS2−13)、Nを1だけカウントアップし(ステップS2−14)、内部のタイマ(設定時間T2)をスタートさせ(ステップS2−15)、時間T2の経過を待つ(ステップS2−16)。すなわち、T2は、リレー11が非励磁となって接点11aが確実に開くのを待つための待ち時間である。この待ち時間T2が経過すると、制御部1は、ステップS2−2に戻り、リレー11を再び励磁する。以下、Nが所定値に達するまで同様の処理が繰り返される。
そして、導通チェック処理を繰り返すことによって第1相(W相)の電流の絶対値が閾値を超えた場合には、制御部1は、アシスト制御に移行する(図8のステップS3)。一方、第1相(W相)の電流の絶対値が閾値以下のまま、Nが所定値に達した場合も、制御部1はアシスト制御に移行する。なお、図13のステップS2−12で「イエス」の判断となった場合、接点11aの導電性が不良であることを示す警告表示を行うステップを設けてもよい。
なお、3つの接点11aの導電性が全て正常であるときには、U,V,W各相電流の絶対値は1回の通電で閾値を超えるため、通電の回数は、U相については第1,第2段階で計2回、V相については第1段階で1回、W相については第2段階で1回、で終わることになる。
以上のように、第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置では、いずれか1相の電路には電流を流さず、他の2相の電路に互いに絶対値が同じで符号が異なる電流が流れる状態とすることにより、モータ6の駆動電流波形上の一通電角における状態を連続的に与え、2相に介挿された接点11aに、比較的大きな電流を同時に流すことができる。また、電流を流さない相を入れ替えて同様の処理をすることにより、最初に電流を流さなかった相の接点にも電流を流すことができる。このような2段階の処理により、3相の電路に介挿されている全ての接点の導電性を調べることができる。
かかる大電流を各接点11aに流すことにより、確実な導通チェックを行うことができる。また、金属系の異物を溶融させ、又は、酸化被膜を熱的に破壊することができるようになる。すなわち、接点表面の異物を除去して良好な導電性を回復する機能を高めることができる。
また、電流を流さない相を予め決められた順番で選んでも、3相の0点は電気角180度の範囲内に全て存在するので、ロータ6rの回転角は最大でも電気角90度となる。従って、ロータ6rの回転角を電気角90度以内に収めることができる。
《第3実施形態の他の例》
なお、上記第3実施形態では、第1段階の導通チェック処理で電流を流さなかった相のみ、第2段階で閾値との比較を行うようにしたが、第2段階でも電流を流した2相について閾値との比較を行うようにしてもよい。図14は、このような、他の第2段階の導通チェック処理を示すフローチャートである。図13との違いは、ステップS2−11を設けて、第1段階で閾値との比較を行った相にについても、第2段階で再び閾値との比較を行うようにした点である。
図13に代えて図14のフローチャートを第2段階の導通チェック処理に適用すると、イグニッションキー4をオフからオンにするたびに行われる導通チェック処理は、例えば以下の表1のように行われる。
Figure 2009101807
表1に示すように、イグニッションキー4のオフからオン(エンジン始動を含む。)が3回行われた時点で、各相の累積チェック回数は同じとなる。以後、回数が3の倍数になる度に累積チェック回数は同じとなる。従って、導通チェック処理に伴う接点11aの劣化の進行を、均一にすることができる。これにより、特定の相の接点だけが早く劣化する、ということを防止できるので、結果として接点11aの寿命を延ばすことに寄与する。
なお、上記第2,第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、(モータ極数)×(減速比)が90[度]以上であるように減速比を選択することにより、ロータ6rが電気角で最大90度回転してもステアリングホイール9の回転を2度以下に抑制することができる。ステアリングホイール9の回転を2度以下に抑制することにより、運転者は回転に気付かない。すなわち、接点11aの導通チェック処理が原因で、ステアリングホイール9が微小回転しても、運転者がそれに気付いて違和感を覚えることを、抑制することができる。
また、上記各実施形態では、複数の接点11aを備えた1つのリレー11を示したが、介挿する接点毎にリレーを2個若しくは3個設けて、制御部1により、個別に各リレー(各接点)を制御することも可能である。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の回路構成を示すブロック図である。 横軸を電気角の角度、縦軸を電流の振幅比として、モータの3相(U,V,W)の駆動電流波形すなわち界磁電流波形を示す図であり、第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置における導通チェック処理の基本的な考え方を示している。 電動パワーステアリング装置の制御部により実行される、アシスト制御に入る前の制御動作を示すフローチャートである。 アシスト制御に入る前の制御動作を、関連する各部の動作と共に示すタイムチャートであり、導通チェック処理が1回の場合を示している。 アシスト制御に入る前の制御動作を、関連する各部の動作と共に示すタイムチャートであり、導通チェック処理が複数回の場合を示している。 本発明の第2,第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の回路構成を示すブロック図である。 横軸を電気角の角度、縦軸を電流の振幅比として、モータの3相(U,V,W)の駆動電流波形すなわち界磁電流波形を示す図であり、第2実施形態に係る電動パワーステアリング装置における導通チェック処理の基本的な考え方を示している。 第2,第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置の導通チェック処理に関するフローチャートである。 第2実施形態における第1段階の導通チェック処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における第2段階の導通チェック処理を示すフローチャートである。 横軸を電気角の角度、縦軸を電流の振幅比として、モータの3相(U,V,W)の駆動電流波形すなわち界磁電流波形を示す図であり、第3実施形態に係る電動パワーステアリング装置における導通チェック処理の基本的な考え方を示している。 第3実施形態における第1段階の導通チェック処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における第2段階の導通チェック処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における第2段階の導通チェック処理の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 制御部(制御手段)
5 モータ駆動回路
6 モータ(3相ブラシレスモータ)
6r ロータ
7 減速機
11 リレー
11a 接点
12 電流センサ
13 電流検出回路
100 電動パワーステアリング装置
U 電路(U相)
V 電路(V相)
W 電路(W相)

Claims (6)

  1. 3相ブラシレスモータにより操舵補助力を生じさせる電動パワーステアリング装置であって、
    前記3相ブラシレスモータに電力を供給するモータ駆動回路と、
    前記モータ駆動回路から前記3相ブラシレスモータに電力を供給する3相の電路のうちの少なくとも2相の電路にそれぞれ介挿された接点を開閉可能なリレーと、
    前記接点が介挿された電路をそれぞれ流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記各接点を閉路させ、前記3相の電路のうちいずれか1相の電路には電流を流さず、他の2相の電路に互いに絶対値が同じで正負の符号が異なる電流が流れる状態とするとともに、その状態において前記電流検出手段によって実際に、前記接点が介挿された電路のうちの少なくとも1相の電路の電流を検出することにより、前記接点の導通チェック処理を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記接点は、前記3相の電路のうちの2相の電路にのみそれぞれ介挿され、
    前記いずれか1相の電路とは、前記接点が介挿されない1相の電路である請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記制御手段は、前記2相の各電路に流そうとする電流の正負の符号を、前記ロータの、現在位置からの回転角が最小となるように決定する請求項1又は2のいずれか1項に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記電動パワーステアリング装置は減速機を備えており、モータ極数に減速比を乗じた値が90以上である請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記接点は、前記3相の電路の全てにそれぞれ介挿され、
    前記制御手段は、前記導通チェック処理を2段階に分けて行い、第1段階では前記ロータの現在位置から最も近い電気角で、かつ、前記3相ブラシレスモータの駆動電流波形上の電流値が0となる1相を、電流を流さない電路として前記導通チェック処理を行い、続いて、第2段階では前記第1段階における電気角に最も近い電気角で、かつ、他の1相の電流値が電流値が0となる時の、当該他の1相を、電流を流さない電路として前記導通チェック処理を行う請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記接点は、前記3相の電路の全てにそれぞれ介挿され、
    前記制御手段は、前記導通チェック処理を2段階に分けて行い、第1段階では第1相を、電流を流さない電路として前記導通チェック処理を行い、続いて、第2段階では第2相及び第3相のうちいずれか1相を、電流を流さない電路として前記導通チェック処理を行う請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
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