JP2020129874A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】リレーの導通不良を適切に解消することを可能とする。【解決手段】電源と、前記電源とリレーを介して接続されている負荷と、前記負荷と直列に接続されており、前記リレーの閉状態において前記電源から前記負荷への電力の供給を断接するスイッチと、前記リレー及び前記スイッチの動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記リレーの閉動作時に、前記負荷の駆動要求によらずに前記スイッチを閉鎖させることにより前記電源から前記負荷へ電力を供給させる強制駆動制御を実行する、電力供給システムが提供される。【選択図】図4

Description

本発明は、電力供給システムに関する。
従来、負荷への電力供給を実現するための電力供給システムでは、電源と負荷との間に設けられるリレーを必要に応じて開閉動作させることによって、電源と負荷との電気的な接続を断接することが行われている。ここで、リレーの故障としてリレーの導通が不適正となる導通不良が生じる場合があり、負荷への電力供給を適切に行うためには、リレーの導通不良を適切に解消する必要がある。例えば、特許文献1には、リレーに形成される酸化皮膜に起因する導通不良を解消するために、リレーに過大な電流を流すことによって、リレーに形成された酸化皮膜を絶縁破壊する技術が開示されている。
特開2017−073239号公報
ところで、リレーに酸化皮膜が形成された場合であっても、リレーの閉動作時に突入電流がリレーに流れることによって、酸化皮膜が絶縁破壊されることが期待される。しかしながら、リレーの閉状態において電源から負荷への電力の供給を断接するスイッチが負荷と直列に接続されている場合、当該スイッチは基本的に負荷の駆動要求に応じて閉鎖されるので、リレーの閉動作時に当該スイッチが開状態になっていることに起因して突入電流が流れないことが想定される。ゆえに、このような電力供給システムでは、リレーの閉動作時に、酸化皮膜が絶縁破壊されず、リレーの導通不良を解消することが困難となる場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、リレーの導通不良を適切に解消することが可能な、新規かつ改良された電力供給システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電源と、前記電源とリレーを介して接続されている負荷と、前記負荷と直列に接続されており、前記リレーの閉状態において前記電源から前記負荷への電力の供給を断接するスイッチと、前記リレー及び前記スイッチの動作を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記リレーの閉動作時に、前記負荷の駆動要求によらずに前記スイッチを閉鎖させることにより前記電源から前記負荷へ電力を供給させる強制駆動制御を実行する、電力供給システムが提供される。
前記制御装置は、前記リレーの閉動作時に、前記リレーの導通が適正であるか否かを判定し、前記リレーの導通が不適正であると判定した場合、前記強制駆動制御を実行してもよい。
前記制御装置は、前記強制駆動制御を実行した後に、前記リレーの導通が適正であるか否かを再度判定し、前記リレーの導通が不適正であると再度判定した場合、前記リレーを繰り返し開閉させるハンマリング制御を実行してもよい。
前記負荷は、多相のモータであり、前記スイッチは、前記モータの各相に対して設けられており、前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータの少なくとも一部の相に対して設けられている前記スイッチを閉鎖させてもよい。
前記モータの回動角は所定の角度で制限されており、前記リレーの開状態において、前記モータは当該モータの回動角が前記所定の角度で制限された状態となっており、前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータの相のうち電流印加が前回行われた相に対して設けられている前記スイッチを閉鎖させてもよい。
前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータの相のうち電流印加が前回行われた相に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時において当該相に印加された電流の電流値に応じた電流値に制御してもよい。
前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータのトルクが前回の電流印加の終了時のトルクに近づくように、前記モータの相のうち電流の印加が前回行われた相に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時における前記モータの温度と相関を有する指標及び現在における前記指標の関係に基づいて調整してもよい。
以上説明したように本発明によれば、リレーの導通不良を適切に解消することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電力供給システムの概略構成を示す模式図である。 同実施形態に係るモータの回動角とシフトレンジとの関係を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置が行う全体的な処理の流れの一例を示すフローチャートである。 強制駆動制御における電流の流れの一例を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置が行う強制駆動制御における処理の流れの一例を示すフローチャートである。 Pレンジへのシフトチェンジにおいてモータの各相に流れる電流の電流値の推移の一例を示す模式図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、以下では、本発明に係る負荷としてモータ20を備える電力供給システム1について説明するが、本発明に係る負荷は、後述するように、このような例に特に限定されない。また、以下では、本発明に係る電源として補機バッテリ10を備える電力供給システム1について説明するが、本発明に係る電源は、電力を蓄電するものであればよく、このような例に特に限定されない。また、以下では、本発明に係る電力供給システムの一例として、車両に搭載される電力供給システム1について説明するが、本発明に係る電力供給システムは、このような例に特に限定されず、車両以外の種々の装置に搭載され得る。
<1.電力供給システムの構成>
図1及び図2を参照して、本発明の実施形態に係る電力供給システム1の構成について説明する。
図1は、電力供給システム1の概略構成を示す模式図である。
電力供給システム1は、車両に搭載され、当該車両のシフトレンジを切り替えるためのモータ20への電力供給を実現するためのものである。
具体的には、図1に示されるように、電力供給システム1は、補機バッテリ10と、リレー30と、モータ20と、スイッチ40と、リレー30及びスイッチ40の動作を制御する制御装置100とを備える。さらに、電力供給システム1は、電圧センサ71と、電流センサ72と、温度センサ73とを備える。なお、補機バッテリ10は本発明に係る電源の一例に相当し、モータ20は補機バッテリ10とリレー30を介して接続されている本発明に係る負荷の一例に相当し、スイッチ40はモータ20と直列に接続されている本発明に係るスイッチの一例に相当する。
電力供給システム1の停止時には、リレー30が開状態になっており、補機バッテリ10とモータ20とが電気的に遮断された状態となっている。そして、電力供給システム1の起動要求が生じた時(例えば、ドライバによるイグニッションスイッチの特定の操作が行われた時)に、リレー30が閉鎖され(つまり、リレー30の閉動作が行われ)、補機バッテリ10とモータ20とが電気的に接続された状態となる。その後、モータ20の駆動要求に応じてスイッチ40が動作することによって、補機バッテリ10からモータ20へ供給される電力によってモータ20が駆動される。
補機バッテリ10は、モータ20を含む車両内の補機に供給される電力を蓄電するバッテリであり、例えば、12Vのバッテリである。補機バッテリ10としては、例えば、リチウムイオン電池、リチウムイオンポリマー電池、ニッケル水素電池、ニッケルカドミウム電池又は鉛蓄電池等の二次電池が用いられる。
モータ20は、車両のシフトレンジを切り替える動力源としての機能を有し、具体的には、多相のモータである。より詳細には、モータ20は、U相、V相及びW相の三相を有する三相四線式のモータであり、励磁コイルとして、U相のコイル21U、V相のコイル21V及びW相のコイル21Wを有する。そして、各コイルが接続される中性点がリレー30と接続されている。モータ20では、各コイルに電流が印加されることによって、動力が生成される。
具体的には、モータ20の回動角θに応じて車両のシフトレンジが切り替わるようになっている。例えば、ドライバによりボタン等の入力装置を用いてシフトレンジが選択されると、選択されたシフトレンジを示す情報が入力装置から制御装置100に出力され、モータ20の回動角θが選択されたシフトレンジと対応する角度になるように制御装置100によりモータ20の動作が制御されるようになっている。このようにモータ20の動作が制御されることによって、所謂シフトバイワイヤと呼ばれる技術を利用したシフトレンジの切り替えが実現される。
図2は、モータ20の回動角θとシフトレンジとの関係を示す模式図である。
例えば、図2に示されるように、モータ20の出力軸にはレバー80が固定されており、当該レバー80の回動に連動して車両の動力伝達機構内の各種クラッチが動作するようになっている。それにより、モータ20の回動角θに応じたシフトレンジの切り替えが実現される。
図2に示される例は、電力供給システム1が搭載される車両が駆動用モータのみを駆動源として備える電気車両である場合の例に相当する。ゆえに、シフトレンジは、駆動用モータから駆動輪への動力の伝達が遮断される状態となるPレンジと、駆動用モータから駆動輪へ動力が伝達され得る状態となるNotPレンジとの間で切り替えられる。具体的には、図2では、モータ20の回動角θが0[°]の場合にPレンジとなり、モータ20の回動角θがθ1[°]の場合にNotPレンジとなる例が示されている。ここで、モータ20の回動角θは、Pレンジと対応する角度(図2の例では0[°])からNotPレンジと対応する角度(図2の例ではθ1[°])までの範囲内に制限されている。つまり、回動角θは、減少する方向に関してはPレンジと対応する角度で制限されており、増大する方向に関してはNotPレンジと対応する角度で制限されている。
ここで、電力供給システム1の停止は、シフトレンジがPレンジになっている状態で行われるようになっている。また、電力供給システム1の停止時には、上述したように、リレー30が開状態になっている。よって、リレー30の開状態において、モータ20の回動角θは、Pレンジと対応する角度(図2の例では0[°])で制限された状態となっている。
上記のように、モータ20の回動角θは所定の角度(具体的には、Pレンジと対応する角度)で制限されており、リレー30の開状態において、モータ20は回動角θが当該所定の角度で制限された状態となっている。
リレー30は、補機バッテリ10とモータ20との電気的な接続を断接するために設けられるリレーである。具体的には、リレー30の開状態において、補機バッテリ10とモータ20とが電気的に遮断された状態となり、リレー30の閉状態において、補機バッテリ10とモータ20とが電気的に接続された状態となる。
具体的には、リレー30には、当該リレー30を閉鎖する磁界を生じさせる電磁コイル50が設けられている。電磁コイル50は鉄心に巻回されており、電磁コイル50に電流が流れることにより生じる磁界によって鉄心が磁化され、リレー30における可動部材が引き寄せられる。それにより、リレー30が閉状態(つまり、リレー30が電気を通す状態)になる。一方、電磁コイル50に電流が流れていない場合には、リレー30における可動部材に対してバネ等による復元力が作用することにより、リレー30が開状態(つまり、リレー30が電気を遮断する状態)になる。
電磁コイル50の一側はスイッチ60を介して電力ラインL1と接続されており、電磁コイル50の他側は接地されている。電力ラインL1には、例えば、補機バッテリ10から電力が供給されており、スイッチ60は、電力ラインL1と電磁コイル50との電気的な接続を断接する。ゆえに、スイッチ60の動作に応じて、電力ラインL1から電磁コイル50への電力供給が行われている状態と当該電力供給が停止している状態とが切り替えられる。スイッチ60として、例えば、半導体スイッチが用いられる。
スイッチ40は、モータ20と直列に接続されており、リレー30の閉状態において補機バッテリ10からモータ20への電力の供給を断接する。具体的には、リレー30の閉状態において、スイッチ40が閉鎖することによって、補機バッテリ10からモータ20へ電力が供給される。
詳細には、スイッチ40は、モータ20の各相に対して設けられている。具体的には、電力供給システム1では、スイッチ40として、コイル21Uと接続されるスイッチ40UがU相に対して設けられており、コイル21Vと接続されるスイッチ40VがV相に対して設けられており、コイル21Wと接続されるスイッチ40WがW相に対して設けられている。これらのスイッチ40U,40V,40Wは、互いに並列に接続されている。スイッチ40U,40V,40Wとして、例えば、半導体スイッチが用いられる。なお、以下では、スイッチ40U,40V,40Wを特に区別しない場合には単にスイッチ40とも呼ぶ。
例えば、リレー30の閉状態において、スイッチ40Uが閉鎖することによって、U相への電流印加が行われる(つまり、コイル21Uに電流が流れる)。また、スイッチ40Vが閉鎖することによって、V相への電流印加が行われる(つまり、コイル21Vに電流が流れる)。また、スイッチ40Wが閉鎖することによって、W相への電流印加が行われる(つまり、コイル21Wに電流が流れる)。モータ20による動力の生成は、このような各相への電流印加のタイミングが適宜制御されることによって具体的に実現される。
電圧センサ71は、モータ20の各相の電圧を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。
電流センサ72は、モータ20の各相に印加されている電流の電流値を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。
温度センサ73は、モータ20の温度を検出し、検出結果を制御装置100に出力する。
なお、温度センサ73により検出されるモータ20自体の温度は、モータ20の温度と相関を有する指標の一例であるが、当該指標はこの例に特に限定されない。例えば、モータ20の温度と相関を有する指標は、上記のようにモータ20自体の温度であってもよく、モータ20の近傍の他の部品の温度であってもよく、外気温であってもよい。
制御装置100は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する記憶素子であるROM(Read Only Memory)及びCPUの実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する記憶素子であるRAM(Random Access Memory)等で構成される。
また、制御装置100は、電力供給システム1における各装置(例えば、スイッチ40U、スイッチ40V、スイッチ40W及びスイッチ60)と通信する。制御装置100と各装置との通信は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信を用いて実現される。
なお、制御装置100が有する機能は複数の制御装置により分割されてもよく、その場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。また、制御装置100は、下記で説明する以外の他の機能を追加的に有していてもよい。
具体的には、制御装置100は、電力供給システム1における電力の供給を制御する。詳細には、制御装置100は、スイッチ60に対して電気信号を用いて動作指示を出力することによって、スイッチ60の動作を制御する。それにより、電力ラインL1から電磁コイル50へ供給される電力が制御され、リレー30の動作が制御される。また、制御装置100は、リレー30の閉状態において、スイッチ40U,40V,40Wに対して電気信号を用いて動作指示を出力することによって、スイッチ40U,40V,40Wの動作を制御する。それにより、モータ20の各相への電流印加が制御され、モータ20の動作が制御される。ここで、制御装置100は、基本的には、モータ20の駆動要求が生じた時(具体的には、ドライバによるシフトレンジの変更の要求があった時)に、モータ20が駆動されるようにスイッチ40U,40V,40Wの動作を制御する。
上記で説明したように、電力供給システム1では、制御装置100は、リレー30及びスイッチ40の動作を制御することによって、電力供給システム1における電力の供給を制御する。ここで、制御装置100は、リレー30の閉動作時に、モータ20の駆動要求によらずにスイッチ40を閉鎖させることにより補機バッテリ10からモータ20へ電力を供給させる強制駆動制御を実行する。それにより、リレー30の導通不良を適切に解消することが可能となる。このような制御装置100により行われるリレー30の閉動作時の制御の詳細については、後述にて説明する。
<2.電力供給システムの動作>
続いて、図3〜図6を参照して、本発明の実施形態に係る電力供給システム1の動作について説明する。
図3は、制御装置100が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、図3に示される制御フローは、電力供給システム1の起動要求が生じた時(例えば、ドライバによるイグニッションスイッチの特定の操作が行われた時)に開始される。なお、図3に示される制御フローが開始される時点において、リレー30は開状態となっており、スイッチ40U,40V,40Wはいずれも開状態となっている。
図3に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS510において、制御装置100は、リレー30を閉鎖させる。
具体的には、制御装置100は、スイッチ60を閉鎖させることにより電磁コイル50に電力を供給させることによって、リレー30を閉鎖させる(つまり、リレー30に閉動作を行わせる)。
次に、ステップS520において、制御装置100は、リレー30の導通が適正であるか否かを判定する。リレー30の導通が適正であると判定された場合(ステップS520/YES)、図3に示される制御フローは終了する。一方、リレー30の導通が不適正であると判定された場合(ステップS520/NO)、ステップS530に進む。
例えば、制御装置100は、リレー30の閉動作時に、電圧センサ71により検出されるモータ20の各相の電圧に基づいて、リレー30の導通が適正であるか否かを判定することができる。具体的には、リレー30の閉動作が行われたにもかかわらず、モータ20の各相の電圧が、補機バッテリ10とモータ20とが電気的に接続された状態となっている場合に想定される程度に高い電圧になっていない場合、リレー30の導通が不適正であると判定することができる。
ステップS520でNOと判定された場合、ステップS530において、制御装置100は、強制駆動制御を実行する。強制駆動制御は、上述したように、モータ20の駆動要求によらずにスイッチ40を閉鎖させることにより補機バッテリ10からモータ20へ電力を供給させる制御である。
具体的には、制御装置100は、強制駆動制御において、モータ20の少なくとも一部の相に対して設けられているスイッチ40(つまり、スイッチ40U,40V,40Wのうちの少なくとも1つ)を閉鎖させる。
図4は、強制駆動制御における電流の流れの一例を示す模式図である。図4では、強制駆動制御において、U相に対して設けられているスイッチ40Uを閉鎖させた場合における電流の流れが矢印F1によって示されている。なお、図4では、各スイッチ40の開閉状態がON又はOFFにより示されており、ONは閉状態を示し、OFFは開状態を示している。
リレー30に閉動作を行わせた場合、例えばリレー30に酸化皮膜が形成されていることに起因して導通不良が生じているとしても、補機バッテリ10及びモータ20はリレー30を介して物理的に接続されている。ここで、強制駆動制御が実行されることによって、図4に示されるように、例えば、スイッチ40Uが閉状態になると、補機バッテリ10、リレー30、モータ20のコイル21U及びスイッチ40Uがこの順に直列に接続された閉回路が形成される。ゆえに、補機バッテリ10からモータ20へ電力が供給され、リレー30に突入電流に相当する程度の大電流を流すことができる。
このように、リレー30の閉動作時に、強制駆動制御を実行することによって、リレー30の導通不良が生じている場合であっても、リレー30に突入電流に相当する程度の大電流を流すことができる。それにより、リレー30に形成された酸化皮膜を絶縁破壊することができるので、リレー30の導通不良を適切に解消することができる。
ここで、強制駆動制御では、上述したように、モータ20の駆動要求によらずにモータ20に電力が供給される。ゆえに、意図に反するモータ20の挙動を抑制することが好ましい。以下、図5及び図6を参照して、強制駆動制御において、意図に反するモータ20の挙動を抑制する観点で好ましい処理について説明する。
図5は、制御装置100が行う強制駆動制御における処理の流れの一例を示すフローチャートである。具体的には、図5に示される制御フローは、図4のステップS530における処理の流れの例に相当する。
図5に示される制御フローが開始されると、まず、ステップS531において、制御装置100は、モータ20の相のうち電流印加が前回行われた相(以下、前回印加相とも呼ぶ)を特定する。
図6は、Pレンジへのシフトチェンジにおいてモータ20の各相に流れる電流の電流値の推移の一例を示す模式図である。具体的には、図6では、U相に流れる電流の電流値iU、V相に流れる電流の電流値iV及びW相に流れる電流の電流値iWの推移が示されている。
上述したように、電力供給システム1の停止は、シフトレンジがPレンジになっている状態で行われるようになっている。ゆえに、直近で行われたモータ20の駆動は、Pレンジへのシフトチェンジのためのものである。例えば、図6に示される例では、時刻t1以前において、モータ20の回動角θがPレンジと対応する角度に近づくようにモータ20が回動しており、U相、V相及びW相のうちV相及びW相に主に電流が流れる状態と、U相及びV相に主に電流が流れる状態と、W相及びU相に主に電流が流れる状態とが順に切り替わるように電流値iU,iV,iWが推移する。
そして、時刻t1において、モータ20の回動角θがPレンジと対応する角度に到達し、時刻t1以降において、モータ20の回動が止まった状態(以下、ロック状態とも呼ぶ)になることに伴い、U相、V相及びW相のうちの2つの相(図6の例ではV相とW相)に比較的大きな電流が流れ続ける。例えば、図6では、時刻t1以降において、電流値iV及び電流値iWが比較的高い値に維持されている様子が示されている。その後、時刻t2において、上記のロック状態が検知されたことをトリガとして、モータ20への電力の供給が停止する。
例えば、制御装置100は、Pレンジへのシフトチェンジのために直近で行われたモータ20の駆動において最後に行われた電流印加(つまり、前回の電流印加)がいずれの相に対して行われたかを示す情報を、記憶素子を用いて記憶する。例えば、図6に示される例では、制御装置100は、前回の電流印加がV相及びW相に対して行われたことを示す情報を記憶する。よって、制御装置100は、記憶されている情報を参照することによって、前回印加相(例えば、図6に示される例では、V相及びW相)を特定することができる。
次に、ステップS532において、制御装置100は、前回の電流印加の終了時において前回印加相に印加された電流の電流値(以下、前回電流値とも呼ぶ)を特定する。
例えば、制御装置100は、Pレンジへのシフトチェンジのために直近で行われたモータ20の駆動において最後に行われた電流印加での電流値(つまり、前回電流値)を示す情報を、記憶素子を用いて記憶する。例えば、図6に示される例では、制御装置100は、V相の前回電流値iV及びW相の前回電流値iWを示す情報を記憶する。よって、制御装置100は、記憶されている情報を参照することによって、前回電流値(例えば、図6に示される例では、V相の前回電流値iV及びW相の前回電流値iW)を特定することができる。
次に、ステップS533において、制御装置100は、強制駆動制御においてモータ20に印加する電流値の目標値(以下、目標電流値とも呼ぶ)を決定する。
後述するように、図5に示される制御フローによれば、強制駆動制御において、前回印加相に電流が印加される。ゆえに、ステップS533で決定される目標電流値は、強制駆動制御において前回印加相に印加される電流の電流値の目標値に相当する。
ここで、意図に反するモータ20の挙動を効果的に抑制する観点では、制御装置100は、前回電流値に応じた電流値を目標電流値として決定することにより、前回印加相に印加される電流の電流値をこのように決定される目標電流値に制御することが好ましい。例えば、前回電流値に応じた電流値は、前回電流値と一致する電流値の他に、前回電流値と一致する電流値を適宜調整した電流値を含む。
ゆえに、目標電流値を上記のように決定することによって、前回印加相に印加される電流の電流値を前回電流値に近づけることができる。よって、強制駆動制御において、リレー30に流れる電流が過度に小さくなることを抑制しつつ、モータ20のトルクが過度に大きくなることを抑制することができる。それにより、部品の損傷や振動及び騒音の発生を適切に抑制することができる。
また、意図に反するモータ20の挙動をより効果的に抑制する観点では、制御装置100は、前回の電流印加の終了時におけるモータ20の温度と相関を有する指標(例えば、モータ20自体の温度)及び現在における当該指標の関係に基づいて調整された電流値を目標電流値として決定することにより、前回印加相に印加される電流の電流値をこのように決定される目標電流値に制御することが好ましい。上記の指標を用いた電流値の調整では、モータ20のトルクが前回の電流印加の終了時のトルクに近づくように電流値の調整が行われる。ここで、モータ20の温度が高いほど、モータ20の各コイルの抵抗値が大きくなるので、印加される電流が一定である場合、モータ20のトルクは小さくなる。ゆえに、前回印加相に印加される電流の電流値を前回電流値と一致する電流値に制御した場合、前回の電流印加の終了時と現在との間で、モータ20の温度の差に応じたトルクの差が生じる。
そこで、目標電流値を上記のように決定することによって、強制駆動制御において生じるモータ20のトルクを前回の電流印加の終了時のトルクに近づけることができる。ゆえに、強制駆動制御において、リレー30に流れる電流が過度に小さくなることを抑制しつつ、モータ20のトルクが過度に大きくなることを抑制することをより適切に実現することができる。よって、部品の損傷や振動及び騒音の発生をより適切に抑制することができる。
次に、ステップS534において、制御装置100は、前回印加相に対して設けられているスイッチ40を閉鎖させ、前回印加相に電流を印加させる。
例えば、図6に示される例では、V相及びW相が前回印加相として特定されているので、V相に対して設けられているスイッチ40V及びW相に対して設けられているスイッチ40Wが閉鎖され、V相及びW相に電流が印加される。図6に示される例では、前回の電流印加において、モータ20のロック状態でV相及びW相に電流が流れていた。ゆえに、強制駆動制御において、前回印加相であるV相及びW相に電流が印加された場合、モータ20のトルクは生じるもののモータ20は回動しない。このように、強制駆動制御において、前回印加相に電流を印加させることによって、意図に反するモータ20の挙動に相当するモータ20の回動を抑制することができる。それにより、部品の損傷や振動及び騒音の発生を抑制することができる。
ここで、ステップS534では、制御装置100は、具体的には、前回印加相に印加される電流の電流値の目標値としてステップS533にて決定された目標電流値を用いる。ゆえに、制御装置100は、例えば、前回印加相に印加される電流の電流値を、前回電流値に応じた電流値に制御することができる。また、例えば、制御装置100は、モータ20のトルクが前回の電流印加の終了時のトルクに近づくように、前回印加相に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時におけるモータ20の温度と相関を有する指標(例えば、モータ20自体の温度)及び現在における当該指標の関係に基づいて調整することができる。
なお、制御装置100は、例えば、各スイッチ40にそれぞれ出力する電気信号の電圧を制御することによって、各相に印加される電流の電流値をそれぞれ調整することができる。なお、各スイッチ40に対して直列に可変抵抗をそれぞれ設け、当該可変抵抗の抵抗値を制御することによっても、各相に印加される電流の電流値をそれぞれ調整することができる。
次に、図5に示される制御フローは終了する。
続いて、図3に戻り、ステップS530の後の処理について説明する。ステップS530の次に、ステップS540において、制御装置100は、リレー30の導通が適正であるか否かを再度判定する。リレー30の導通が適正であると判定された場合(ステップS540/YES)、図3に示される制御フローは終了する。一方、リレー30の導通が不適正であると再度判定された場合(ステップS540/NO)、ステップS550に進む。
ステップS540でNOと判定された場合、ステップS550において、制御装置100は、ハンマリング制御を実行する。ハンマリング制御は、リレー30を繰り返し開閉させる制御である。
具体的には、制御装置100は、ハンマリング制御において、スイッチ60を繰り返し開閉させることによって、電力ラインL1から電磁コイル50に電力が供給される状態と、電力ラインL1から電磁コイル50への電力の供給が遮断される状態との切り替えを繰り返す。それにより、リレー30を繰り返し開閉させることができる。
ハンマリング制御が実行される場合は、強制駆動制御を実行したもののリレー30の導通不良が解消されていない場合に相当する。ここで、リレー30の導通不良が生じている要因として、リレー30における酸化皮膜の形成以外に、リレー30の周囲の蒸気の氷結によるリレー30への氷の付着がある。リレー30への氷の付着によってリレー30の導通不良が生じている場合には、強制駆動制御によってリレー30の導通不良を解消することは困難であるため、強制駆動制御を実行したもののリレー30の導通不良が解消されていない状況が生じ得る。ゆえに、このような状況において、ハンマリング制御を実行することによって、リレー30に付着した氷を破砕することができるので、リレー30の導通不良を解消することができる。なお、例えば、リレー30の導通が適正になったと判断されるまでハンマリング制御を継続することによって、リレー30に付着した氷の破砕を適切に実現することができる。
次に、図3に示される制御フローは終了する。
<3.電力供給システムの効果>
続いて、本発明の実施形態に係る電力供給システム1の効果について説明する。
本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、リレー30の閉動作時に、モータ20の駆動要求によらずにスイッチ40を閉鎖させることにより補機バッテリ10からモータ20へ電力を供給させる強制駆動制御を実行する。それにより、リレー30の閉動作時に、リレー30の導通不良が生じている場合であっても、リレー30に突入電流に相当する程度の大電流を流すことができる。ゆえに、リレー30に形成された酸化皮膜を絶縁破壊することができる。したがって、リレー30の導通不良を適切に解消することができる。
また、本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、リレー30の閉動作時に、リレー30の導通が適正であるか否かを判定し、リレー30の導通が不適正であると判定した場合、強制駆動制御を実行することが好ましい。それにより、不必要に強制駆動制御が実行されることを抑制することができるので、リレー30の閉動作時に、意図に反してモータ20が駆動されることを抑制することができる。
また、本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、強制駆動制御を実行した後に、リレー30の導通が適正であるか否かを再度判定し、リレー30の導通が不適正であると再度判定した場合、リレー30を繰り返し開閉させるハンマリング制御を実行することが好ましい。それにより、リレー30への氷の付着によってリレー30の導通不良が生じている場合であっても、リレー30の導通不良を解消することができる。さらに、上記の処理の流れで制御が行われる場合には、ハンマリング制御が実行されることに先立って強制駆動制御が実行されるので、リレー30における酸化皮膜の形成によってリレー30の導通不良が生じている場合にハンマリング制御が不必要に実行されることを抑制することができる。それにより、リレー30が早期に損耗してしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、強制駆動制御において、モータ20の少なくとも一部の相に対して設けられているスイッチ40を閉鎖させることが好ましい。それにより、電力供給システム1のように強制駆動制御における電力の供給の対象となる負荷が多相のモータであり、当該モータの各相に対してスイッチが設けられている場合に、強制駆動制御によってリレーに突入電流に相当する程度の大電流を流すことを適切に実現することができる。
また、本実施形態に係る電力供給システム1では、リレー30の開状態において、モータ20は回動角θが所定の角度(具体的には、Pレンジと対応する角度)で制限された状態となっており、制御装置100は、強制駆動制御において、モータ20の相のうち電流印加が前回行われた相(つまり、前回印加相)に対して設けられているスイッチ40を閉鎖させることが好ましい。それにより、強制駆動制御が実行されることによりモータ20が回動することを抑制することができる。ゆえに、部品の損傷や振動及び騒音の発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、強制駆動制御において、モータ20の相のうち電流印加が前回行われた相(つまり、前回印加相)に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時において当該相に印加された電流の電流値(つまり、前回電流値)に応じた電流値に制御することが好ましい。それにより、前回印加相に印加される電流の電流値を前回電流値に近づけることができる。よって、強制駆動制御において、リレー30に流れる電流が過度に小さくなることを抑制しつつ、モータ20のトルクが過度に大きくなることを抑制することができる。それにより、部品の損傷や振動及び騒音の発生を適切に抑制することができる。
また、本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、強制駆動制御において、モータ20のトルクが前回の電流印加の終了時のトルクに近づくように、モータ20の相のうち電流の印加が前回行われた相(つまり、前回印加相)に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時におけるモータ20の温度と相関を有する指標及び現在における当該指標の関係に基づいて調整することが好ましい。それにより、強制駆動制御において生じるモータ20のトルクを前回の電流印加の終了時のトルクに近づけることができる。ゆえに、強制駆動制御において、リレー30に流れる電流が過度に小さくなることを抑制しつつ、モータ20のトルクが過度に大きくなることを抑制することをより適切に実現することができる。よって、部品の損傷や振動及び騒音の発生をより適切に抑制することができる。
<4.むすび>
以上説明したように、本実施形態に係る電力供給システム1では、制御装置100は、リレー30の閉動作時に、モータ20の駆動要求によらずにスイッチ40を閉鎖させることにより補機バッテリ10からモータ20へ電力を供給させる強制駆動制御を実行する。それにより、リレー30の閉動作時に、リレー30に突入電流に相当する程度の大電流を流すことによってリレー30に形成された酸化皮膜を絶縁破壊することができるので、リレー30の導通不良を適切に解消することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、モータ20が本発明に係る負荷に相当する例を説明したが、本発明に係る負荷は他の負荷であってもよい。本発明に係る負荷は、少なくとも供給される電力を消費するものであればよく、例えば、モータ20と異なる他のモータ(例えば、電源とインバータを介して接続される三相三線式のモータや所謂シフトバイワイヤ以外の用途に用いられるモータ等)であってもよく、モータ以外の負荷であってもよい。
また、例えば、本発明に係る電力供給システムは、図1に示される電力供給システム1に対して構成要素を追加したもの、又は、電力供給システム1から一部の構成要素を省略したもの等であってもよい。
また、例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
1 電力供給システム
10 補機バッテリ
20 モータ
21U,21V,21W コイル
30 リレー
40,40U,40V,40W スイッチ
50 電磁コイル
60 スイッチ
71 電圧センサ
72 電流センサ
73 温度センサ
80 レバー
100 制御装置

Claims (7)

  1. 電源と、
    前記電源とリレーを介して接続されている負荷と、
    前記負荷と直列に接続されており、前記リレーの閉状態において前記電源から前記負荷への電力の供給を断接するスイッチと、
    前記リレー及び前記スイッチの動作を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記リレーの閉動作時に、前記負荷の駆動要求によらずに前記スイッチを閉鎖させることにより前記電源から前記負荷へ電力を供給させる強制駆動制御を実行する、
    電力供給システム。
  2. 前記制御装置は、前記リレーの閉動作時に、
    前記リレーの導通が適正であるか否かを判定し、
    前記リレーの導通が不適正であると判定した場合、前記強制駆動制御を実行する、
    請求項1に記載の電力供給システム。
  3. 前記制御装置は、前記強制駆動制御を実行した後に、
    前記リレーの導通が適正であるか否かを再度判定し、
    前記リレーの導通が不適正であると再度判定した場合、前記リレーを繰り返し開閉させるハンマリング制御を実行する、
    請求項2に記載の電力供給システム。
  4. 前記負荷は、多相のモータであり、
    前記スイッチは、前記モータの各相に対して設けられており、
    前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータの少なくとも一部の相に対して設けられている前記スイッチを閉鎖させる、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力供給システム。
  5. 前記モータの回動角は所定の角度で制限されており、
    前記リレーの開状態において、前記モータは当該モータの回動角が前記所定の角度で制限された状態となっており、
    前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータの相のうち電流印加が前回行われた相に対して設けられている前記スイッチを閉鎖させる、
    請求項4に記載の電力供給システム。
  6. 前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータの相のうち電流印加が前回行われた相に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時において当該相に印加された電流の電流値に応じた電流値に制御する、
    請求項5に記載の電力供給システム。
  7. 前記制御装置は、前記強制駆動制御において、前記モータのトルクが前回の電流印加の終了時のトルクに近づくように、前記モータの相のうち電流の印加が前回行われた相に印加される電流の電流値を、前回の電流印加の終了時における前記モータの温度と相関を有する指標及び現在における前記指標の関係に基づいて調整する、
    請求項6に記載の電力供給システム。
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