JP2009101223A - 洗濯乾燥機のモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のモータを同時に駆動し、一方のモータをセンサレス正弦波駆動する。
【解決手段】交流電源1の交流電力を整流回路2により直流電力に変換し、直流電力を第1のインバータ回路3Aおよび第2のインバータ回路3Bにより交流電力に変換し、回転ドラム5を駆動する回転ドラム駆動モータ(第1のモータ)4Aと回転ドラム5内に送風する送風ファン6を駆動する送風ファンモータ(第2のモータ)4Bを、第1のインバータ回路3Aと第2のインバータ回路3Bを介して、制御手段7により制御し、制御手段7は、送風ファンモータ4Bをセンサレス正弦波駆動して、送風ファンモータ4Bの位置センサを無くすことができるので、低騒音で高信頼性、かつ安価な洗濯乾燥機のモータ駆動装置を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数のインバータ回路により複数のモータを同時に正弦波駆動する洗濯乾燥機のモータ駆動装置に関するものである。
従来、この種の洗濯乾燥機のモータ駆動装置は、複数のモータをそれぞれ駆動する複数のインバータ回路を備え、回転ドラムと送風ファンをそれぞれインバータ回路とモータにより回転駆動していた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−166090号公報
しかし、このような従来の洗濯乾燥機のモータ駆動装置は、回転ドラムを回転駆動する第1のモータを駆動するインバータ回路と、送風ファンを回転駆動する第2のモータを駆動するインバータ回路を同時に1つのマイクロコンピュータで制御しょうとすると、モータ制御のプログラムタスクが非常に大きくなり、1つのマイクロコンピュータで2つのインバータ回路を同時に制御できなくなる課題があった。特に、回転ドラムを駆動する第1のモータを正弦波駆動し、送風ファンを駆動する第2のモータをセンサレス正弦波駆動する場合には、静騒音化のためにキャリヤ周波数を超音波周波数に設定して2つのPulseWidthModulation(以下、PWMと略す)制御を同時に動作させると、モータ制御プログラムがオーバーヘッドとなる課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、第2のモータをロータ磁極位置推定しないセンサレス正弦波駆動方式により制御して、マイクロコンピュータのモータ制御プログラムタスクを軽くすることにより、回転ドラムと送風ファンを同時に正弦波駆動して低振動高効率駆動を行い、送風ファンモータの位置センサを省略し、マイクロコンピュータを1つにして部品点数を削減し、安価で信頼性の高い洗濯乾燥機のモータ駆動装置を実現することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機のモータ駆動装置は、交流電源の交流電力を整流回路により直流電力に変換し、直流電力を第1および第2のインバータ回路により交流電力に変換し、回転ドラムあるいはヒートポンプ用圧縮機を駆動する第1のモータと、回転ドラム内に送風する送風ファンあるいは給水ポンプあるいは排水ポンプを駆動する第2のモータを少なくとも1つのプロセッサよりなる制御手段により正弦波駆動し、第2のモータを位置センサレス正弦波駆動するようにしたものである。
これによって、回転ドラムや送風ファンモータ、あるいは給水ポンプや排水ポンプを同時に正弦波駆動するので低騒音となり、1つのプロセッサにより制御できるので部品点数を削減でき、送風ファンモータ、給水ポンプモータあるいは排水ポンプモータのロータ磁極位置センサを省略することにより安価で高信頼性の洗濯乾燥機のモータ駆動装置を実現することができる。
本発明の洗濯兼乾燥機のモータ駆動装置は、1つのプロセッサにより2つ以上のインバータ回路により駆動されるモータを同時に正弦波駆動することができ、モータに起因する振動騒音を低減することができるだけではなく、モータの位置センサを省略できるので、
低騒音で信頼性が高く安価な洗濯乾燥機のモータ駆動装置を実現することができる。
第1の発明は、交流電源と、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換する第1および第2のインバータ回路と、前記第1および第2のインバータ回路を制御する少なくとも1つのプロセッサよりなる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1のインバータ回路により洗濯乾燥機の回転ドラムあるいは乾燥用ヒートポンプの圧縮機を駆動する第1のモータを正弦波駆動し、前記第2のインバータ回路により前記回転ドラム内に送風する送風ファンを駆動する第2のモータ、もしくは給水ポンプあるいは排水ポンプを駆動する第3のモータを正弦波駆動するものであって、前記第2のインバータ回路の出力側に、前記第2のモータおよび前記第3のモータへの接続を切り換える切換手段を設け、前記切換手段を切り換えることで、前記第2のモータあるいは前記第3のモータが位置センサレス正弦波駆動されるようにしたものであり、1つのインバータ回路により複数のモータを位置センサレス正弦波駆動できるので、位置センサのない高効率の永久磁石同期モータを使用して小型、低振動のポンプモータやファンモータを実現でき、接続リード線を減らしてコンパクトで安価な低騒音の洗濯乾燥機のモータ駆動装置を実現できる。
第2の発明は、第1の発明における洗濯乾燥機のモータ駆動装置の制御手段は、第2のインバータ回路の出力電圧に対する無効電流成分が設定値となるように前記第2のインバータ回路の出力電圧を制御し、前記第2のインバータ回路の出力側に接続される第2のモータあるいは第3のモータに応じて前記無効電流成分設定値あるいは制御ゲインを変更するようにしたものであり、第2のインバータ回路に接続されるモータに応じて無効電流成分設定値あるいは制御ゲインを最適設定することにより電流位相をq軸位相とほぼ同相に設定でき、安定化できるので、モータあるいはモータ負荷が変化しても脱調せずに安定した回転制御が可能となり、モータ電流を減らして最大効率運転が可能となる。
第3の発明は、第1の発明における洗濯乾燥機のモータ駆動装置の制御手段は、第2のインバータ回路の出力周波数に対する出力電圧の比率を一定にして起動し、前記第2のインバータ回路の出力側に接続される第2のモータあるいは第3のモータに応じて起動時間、あるいは初期印加電圧を変更するようにしたものであり、起動トルクの少ないポンプ負荷あるいはファン負荷などの起動制御は、モータトルクと慣性モーメントに応じて起動時間あるいは初期印加電圧を変更することにより安定起動可能となり、起動プログラムの初期設定パラメータのみ変更すればよく起動プログラムを共用化でき、モータ制御プログラムを簡単にすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機のモータ駆動装置のブロック図を示すものである。
図1において、交流電源1より全波整流回路20と電解コンデンサ21より構成される整流回路2に交流電力を加えて直流電力に変換し、第1のインバータ回路3Aおよび第2のインバータ回路3Bにより、直流電力を3相交流電力に変換して、回転ドラム駆動モータ(第1のモータ)4Aおよび送風ファンモータ(第2のモータ)4Bを駆動する。第1のインバータ回路3Aは、回転ドラム駆動モータ4Aを駆動して回転ドラム5を回転駆動し、第2のインバータ回路3Bは、送風ファンモータ4Bを駆動して送風ファン6を回転駆動し、回転ドラム5内に温風、あるいは冷風を送風し回転ドラム5内の衣類を乾燥させ
る。
回転ドラム駆動モータ4Aおよび送風ファンモータ4Bは、それぞれ永久磁石同期モータより構成されている。回転ドラム駆動モータ4Aのロータ位置を検出するロータ位置センサ40aは、ロータ磁極位置に対応して電気角60度毎のロータ位置信号を出力し、回転ドラム駆動モータ4Aは、ロータ位置信号に同期して正弦波駆動される。一方、送風ファンモータ4Bにはロータ位置検出手段はなく、送風ファンモータ4Bは、位置センサレス正弦波駆動により回転制御される。
制御手段7は、インバータ回路3A、3Bを制御するもので、第1のインバータ回路3Aの下アームスイッチングトランジスタ(図示せず)のエミッタ端子にそれぞれ接続された3シャント式の第1の電流検出手段70Aと、第2のインバータ回路3Bの下アームスイッチングトランジスタ(図示せず)のエミッタ端子にそれぞれ接続された3シャント式の第2の電流検出手段70Bと、整流回路2の直流電圧を検知する直流電圧検知手段71と、ロータ位置センサ40aのロータ位置信号、電流検出手段70A、70Bの出力信号Isa、Isbと直流電圧検知手段71の出力信号によりインバータ回路3A、3Bをそれぞれ制御するインバータ制御手段72とにより構成されている。
インバータ制御手段72は、インバータ回路3A、3BをPWM制御するPWM制御手段および高速A/D変換手段を複数個内蔵するマイクロコンピュータ、あるいは、ディジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと略す)等の高速プロセッサにより構成され、第1のインバータ回路3Aと第2のインバータ回路3Bとを同時に1つの高速プロセッサにより制御するもので、回転ドラム駆動モータ4Aと送風ファンモータ4Bとをそれぞれ異なる回転速度で制御する。
第1のインバータ回路3Aは、回転ドラム駆動モータ4Aをベクトル制御するものであり、回転ドラム駆動モータ4Aの位置センサ40aによりロータ永久磁石の位置を検出し、第1の電流検出手段70Aにより回転ドラム駆動モータ4Aの相電流を検出して、ロータ永久磁石のd軸方向と直角のq軸方向のベクトルに座標変換(d−q変換)して、回転ドラム駆動モータ4Aをベクトル制御する。また、回転ドラム駆動モータ4Aが表面磁石モータの場合、電流検知しないオープンループベクトル制御により電流検出手段70Aを省略し電流値を演算により求めて制御することも可能である。
第2のインバータ回路3Bは、送風ファンモータ4Bを位置センサレス正弦波駆動するものであり、送風ファンモータ4Bに正弦波電流を流して電流制御するもので、モータ誘起電圧と印加電圧の比率、すなわち、誘起電圧はモータ回転速度に比例するので、印加電圧と駆動周波数の比率をモータ電流により制御することにより安定化制御する。特に、永久磁石同期モータの回転速度は駆動周波数fで決まるので、駆動周波数fを一定にすると、電源電圧変動や負荷変動とは無関係に送風ファンモータ4Bの回転速度は一定となる。
図2は、本発明の第1の実施の形態における第2のインバータ回路3Bを制御するインバータ回路制御手段72のブロック図であり、図3は、その制御ベクトル図を示す。3シャント式電流検出手段70Bにより検出したUVW各相信号veu、vev、vewが高速A/D変換手段700に入力され、高速A/D変換手段700は各相電流に対応した電流信号Iu、Iv、Iwを3相/2相・母線軸座標変換手段701に加える。3相/2相・母線軸座標変換手段701は、3相電流を2相電流に変換した後、インバータ出力電圧軸(母線軸)に座標変換するもので、数式1に従い演算し有効電流成分Iaと無効電流成分Irを求める。
図3の制御ベクトル図は、表面磁石モータにおけるロータ回転軸(d−q軸)とインバータ出力電圧軸(a−r軸)の関係を示し、モータ電流Iをインバータ出力電圧Vaと同方向軸(a軸)の成分Iaとインバータ出力電圧軸(a軸)と直角のr軸成分Irに分解し、電流Iと電圧Vaの位相をφ(力率角)、電流Iのq軸からの位相をγ、電圧Vaと誘起電圧Emの位相(内部相差角)をδとしている。表面磁石モータにおいては、電流位相γをq軸からわずかに遅れるように、無効電流Irを制御すると安定な回転制御が可能となる。負荷変動が少ない場合には有効電流Ia、あるいは無効電流Irと有効電流Irの比(力率)、あるいは、力率角φを制御してもよい。また、有効電流Iaはq軸電流Iqとほぼ等しく、無効電流Irはd軸電流Idとほぼ等しいので、r−a軸を仮想のd−q軸と見なしてベクトル制御してもよい。
3相/2相・母線軸座標変換手段701の無効電流成分出力信号Irと、駆動条件設定手段702より無効電流設定手段703を介して出力される無効電流設定信号Irsとを電流比較手段704に加え、電流比較手段704はIrsとIrの誤差信号ΔIrを出力し、誤差信号演算手段705に加える。誤差信号演算手段705は、誤差信号ΔIrを比例積分演算して電圧補正信号ΔVaを出力する。駆動条件設定手段702は、前述したように回転速度と負荷トルクに対応したモータ駆動条件を出力するもので、オープンループによる回転速度設定手段706を介して駆動周波数fを設定し、V/f設定手段707は、駆動周波数fに対応した印加電圧を設定することにより、モータ印加電圧と駆動周波数の比、いわゆるV/f値を設定し、出力電圧補正手段708に出力する。
出力電圧補正手段708は、回転速度Nと誘起電圧定数Keより求めた誘起電圧Emに所定の係数(印加電圧定数kr)を掛け、電圧補正信号ΔVaを加えてインバータ出力電圧Vaを数式2より求め、2相/3相・母線軸座標逆変換手段709によりUVW各相の出力電圧信号vu、vv、vwを数式3に従い演算する。数式2は印加電圧制御方程式で、電圧補正信号ΔVaは、数式2に示すように無効電流設定値Irsと無効電流検出値Irの誤差信号ΔIrに比例定数Kpを掛けた値と、誤差信号ΔIrの積分値に積分定数Ksを掛けた値の和より求める。数式2に示す初期印加電圧Vsは、起動開始時のモータ印加電圧であり、起動時に比例定数Kp、積分定数Ksを零にして起動させるので、N=0の起動初期には初期印加電圧Vsが印加される。すなわち、起動時と定常時は同じ方程式で制御され、無効電流設定値Irsや制御ゲインKp、Ksなどの制御パラメータを変えるだけで各種モータ、あるいはモータ負荷を制御できる。
インバータ出力電圧軸(a−r軸)のr軸電圧成分Vrは零となり、数式3においては、Vaのみ計算すればよいので、演算が簡単となる特長がある。PWM制御手段710は、正弦波出力電圧に対応してPWM制御するもので超音波周波数の三角波キャリヤ信号で変調し、6個のスイッチングトランジスタを制御するインバータ制御ゲート信号GBを出力する。直流電圧検知手段71は、整流回路2の直流電圧Edcを検知してPWM制御手段710の変調度Mを制御するもので、直流電圧Edcに逆比例して変調度Mを制御することにより直流電源電圧が変動しても一定のインバータ出力電圧が得られ、電圧変動による乱調や脱調を防止できる。すなわち、正弦波駆動の出力電圧Voは数式4で表され、変調度Mが一定ならば直流電圧Edcに比例して出力電圧が変動する。よって、数式5に示すように基準直流電圧Edsに対する直流電圧Edcの比率に応じて変調度MをM1に変換することにより一定出力が得られる。
起動制御手段711は、起動初期、すなわち回転数零から設定回転数に達するまでの起動制御を行うもので、前述したように起動開始から所定回転数に立ち上げるまでの起動時間tsの設定、初期印加電圧Vsの設定、比例及び積分ゲインKp、Ksの零設定等を行い、駆動周波数fと印加電圧Vaを直線的に立ち上げ制御する。
負荷量検知手段712は、モータ負荷トルク、あるいはモータ負荷状態を検出するもので、有効電流Iaより負荷トルクを検出して負荷状態を検出する。また、IaとIrより力率角φを求め、内部相差角δとq軸からの位相γより負荷量を判定してもよい。
無効電流Irが設定値Irsとなるようにインバータ出力電圧制御する方法、すなわち、無効電流一定制御方式の特長は、駆動周波数一定制御しても、力率角φ、あるいは、内部相差角δが負荷変動に応じて自動的に変化し安定に動作する点にある。すなわち、同期モータの定電圧駆動に似て、回転数一定でq軸からの電流位相γが負荷に応じて自動的に変化する。
図4は無効電流一定制御におけるトルク電流と力率角φ、q軸からの電流位相γの特性図、図5は無効電流一定制御におけるトルク電流とモータ電流Io、有効電流Iaの特性図を示す。図4はトルク電流増加に従いq軸からの電流位相γが零に近づく特性を示し、
図5はトルク電流が増加すると有効電流Iaが増加する特性を示している。トルク変化に対して位相φあるいは電流Ioの変化は少なく、位相γ、あるいは有効電流Iaが負荷量に対してほぼ直線的に変化するので、有効電流Iaあるいはq軸からの電流位相γより負荷量検出できることがわかる。
無効電流一定方式は、無効電流Irと無効電流設定値Irsの誤差信号ΔIrを積分制御することにより安定化制御可能となり、定格負荷から無負荷までの負荷変動に対しても安定に動作する。よって、送風ファンの吐出口が衣類により閉塞されたり、回転ドラム5内部の衣類が一杯となって風量がほとんど出ない状態でも、電流が低下して安定に動作する特長がある。しかしながら、有効電流一定方式の場合には、駆動周波数一定にすると負荷変動に対する制御性能は低下し、吐出口を閉塞されると有効電流を増加させるためにモータ電流が大きく増加するため過電流となる課題がある。よって、回転数制御により有効電流Iaを制御する場合には、ベクトル制御のように、回転数制御の中に有効電流をマイナーループ制御させる必要が生じる。しかし、有効電流Iaより負荷トルクを検出できる点は変わらない。
以上述べたように、本発明による位置センサレス正弦波駆動方式は、インバータ回路出力電流を印加電圧と同方向電流ベクトルIaと直角方向の電流ベクトルIrに分解し、無効電流Irが所定値となるように印加電圧を制御するので、ロータ磁極位置推定無しで少ないモータパラメータで制御可能であり、制御プログラムが非常に簡単となり、高効率で低振動低騒音のセンサレス正弦波駆動を容易に実現できる。また、起動制御と定常時は同じ制御方程式で制御されるため従来の位置センサレス正弦波駆動方式の制御プログラムに比較してプログラム容量が少なくモータ制御のオーバーヘッドが非常に小さい特長があり、1つのプロセッサにより2つのモータを同時に正弦波駆動できる。特に、洗濯乾燥機においては屋内使用のため低騒音にする必要があり、キャリヤ周波数を超音波周波数に設定するのでキャリヤ周期の約半分程度の時間内でモータ制御タスクを終わらせるためには従来の如き制御方式でプログラムを実行させるためには超高速のプロセッサが必要となるが、本願発明によればプロセッサへの負担が非常に軽くなり安価なプロセッサで1プロセッサ2インバータ制御を実現できる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機のモータ駆動装置のブロック図を示すものである。実施の形態1と同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
図6において、インバータ回路3Bの出力側にリレーより構成される切換手段8を設け、第2のモータ4Bあるいは第3のモータ4Cのいずれかを駆動する。第2のモータ4Bは図1の実施の形態1と同じく送風ファンモータとし、第3のモータ4Cは排水ポンプとすることにより、乾燥運転時は切換手段8により第2のモータ側に接続して送風ファンモータを駆動し、洗濯あるいは脱水運転時には第2のインバータ回路3Bの出力電圧が排水ポンプモータ4C側に印加されるようにすることにより、1つのインバータ回路で送風ファンモータ4Bあるいは排水ポンプモータ4Cを交互に駆動することができる。排水ポンプモータ4Cは、風呂水給水ポンプモータに置き換えてもよい。また、切換手段8の出力側にさらに切換手段8B(図示せず)を設けて排水ポンプモータと風呂水給水ポンプモータを交互に切り換えてもよい。
制御手段7Aは、インバータ回路3A、3Bとモータ4A、4B、あるいはモータ4A、4Cを同時に制御するもので、実施の形態1に切換手段8の制御信号Srが追加され、制御プログラムが変更追加されたものである。
図7から図9は、インバータ回路3Bによるファンモータ4Bとポンプモータ4Cの駆動方法を示すフローチャートである。図7はモータ制御のメインフローチャートで、図8はキャリヤ信号割り込みサブルーチンのフローチャート、図9は回転速度制御サブルーチンのフローチャートを示す。
図7において、ステップ100でモータ制御プログラムが開始し、ステップ101にてポンプモータの駆動設定か送風ファンモータの駆動設定かの判定を行い、ポンプモータ駆動設定ならばステップ102に進んで、起動制御および定常制御の各種パラメータ設定を行う。起動制御のパラメータは後ほど詳細に述べるように、設定回転数まで駆動周波数を直線的に変化させる起動立ち上げ時間tsと初期印加電圧Vsおよび印加電圧定数krで、あり、比例定数Kpと積分定数Ksは零に設定する。定常制御のパラメータは、式2に示したように、印加電圧定数kr、誘起電圧定数Ke、設定周波数fo及び設定周波数foに対応する無効電流設定値Irs、比例ゲインKp、積分ゲインKsである。トルク電流Iqと無効電流Irの関係は式6より求めることができる。
ここでkrはモータ誘起電圧Emと印加電圧Vaの比で印加電圧定数(kr=Va/Em)、kxはコイルインピーダンスωLと誘起電圧Emの比でモータ定数(kx=Em/ωL)である。無効電流設定値Irsによりq軸からの遅れ位相γを設定できる。トルク電流Iqがわかれば無効電流設定値Irsは計算で求めるか、予め計算した結果を回転数Nと無効電流設定値Irsを対応させてROMテーブルに記憶させておいてもよい。
図10は、回転数Nに対する無効電流設定値Irsの制御特性図であり、図10においてIfはファンモータの場合の設定、Ipはポンプモータの場合の設定例を示す。ファンあるいはポンプ負荷の場合、回転数の2乗によりトルクは増加するので、回転数に対応したトルク電流Iqを求め、無効電流設定値Irsを演算で求めてもよい。
図7に戻って、ステップ104にて起動制御のフラグの有無を確認し、起動ならばステップ105に進んで起動制御サブルーチンを実行する。
図11は、起動制御タイミングチャートを示し、起動時の印加電圧Vaと駆動周波数fの起動制御方法を示す。ファンモータの場合には、印加電圧Vabは初期印加電圧Vsfから起動立ち上げ時間tsbまで直線的に立ち上げ、駆動周波数fbは零から設定回転数まで起動時間に対して直線的に立ち上げる。起動立ち上げ時間tsb以降は、駆動周波数は一定値(fbo)にして無効電流設定値となるように印加電圧制御を行うので、印加電圧Vabは負荷状態に応じて変動する。ポンプモータも同様に制御し、初期印加電圧はVsp、起動立ち上げ時間はtsc、定常駆動周波数foはfcoに設定する。起動時における内部相差角δの変化Δδは式7で表される。
式7において、kωは起動立ち上げ時の角速度変化率で、ktは駆動周波数に対するトルクの変化率、Jは負荷及びロータの慣性モーメント、Pfは極対数、ωnは系の固有振動数を示している。式7より角速度変化率kωおよび駆動周波数に対するトルク変化率k
tを小さくすると内部相差角変化率Δδを小さくできるので、起動立ち上げ時間tsを長くするほど安定起動が可能であることがわかる。
図7に戻り、ステップ106に進んでキャリヤ信号割り込みの有無を判定し、キャリヤ信号割り込みがあればステップ107のキャリヤ信号割り込みサブルーチンを実行し、次にステップ108に進んで回転数制御サブルーチンを実行する。次にステップ109に進んで有効電流Iaの大小判定による負荷量判定を行い、ステップ110に進んで負荷状態が低負荷かどうか判定し、低負荷ならば排水完了、あるいは給水完了と判断してステップ111に進んでモータ駆動を停止させ、ステップ112にてモータ駆動停止フラグをオンし、ステップ113に進んでモータ駆動プログラムをリターンさせる。
図8は、キャリヤ信号割込サブルーチンの詳細なフローチャートを示す。
ステップ200よりキャリヤ信号割込サブルーチンが開始し、ステップ201にて電気角θを演算し、次にステップ202に進んで高速A/D変換手段によりモータ電流Iu、Iv、Iwを検出する。次に、ステップ203に進んで3相/2相・母線軸座標変換を行い有効電流Iaと無効電流Irを求め、次にステップ204に進んでIa、IrをRAMにメモリし、次にステップ205に進んで式8より力率角φを求め、RAMにメモリする。
次に、ステップ206に進んで印加電圧Vaとインバータ直流電圧Edcを呼び出し、ステップ207に進んで2相/3相・母線軸座標逆変換を演算し、ステップ208に進んでPWM制御によりモータに正弦波電圧を印加し、ステップ209に進んでサブルーチンをリターンする。
図9は回転数制御サブルーチンの詳細なフローチャートで、ステップ300で回転速度制御サブルーチンが開始し、ステップ301にて直流電圧Edcを検出してメモリし、次にステップ302にて設定駆動周波数を呼び出し、ステップ303に進んで無効電流設定値Irsを呼び出し、次にステップ304に進んで無効電流Irを呼び出し、次にステップ305に進んで印加電圧定数krを呼び出し、ステップ306に進んでIrsとIrの誤差信号ΔIrを比例積分して電圧補正信号ΔVaを求め、ステップ307に進んで式2の制御方程式よりインバータ出力電圧Vaを求め、ステップ308に進んでVaをRAMにメモリし、ステップ309に進んでサブルーチンをリターンする。
図12は、本実施の形態2のモータ駆動装置の各インバータ回路のPWM周期と電流検出タイミングチャートを示し、回転ドラム駆動用モータ4A制御用のインバータ回路3Aと送風ファンモータ4B制御用のインバータ回路3Bとのキャリヤ信号Ca、CbおよびPWM出力信号GA、GBとA/D変換タイミングDia、Dibの関係を示している。回転ドラム駆動用モータ4Aと送風ファンモータ4Bのキャリヤ周波数は静音化のため15kHz以上の超音波周波数に設定する。インバータ回路3Aの出力設定信号Vaiとキャリヤ信号Caを比較してVaiが高ければ上アーム出力信号Gpaをハイとし、低ければGpaをローにして下アーム出力信号Gnaをハイとする。インバータ回路3Bの出力設定信号Vbiとキャリヤ信号Cbを比較してVbiが高ければ上アーム出力信号Gpbをハイとし、低ければ下アーム出力信号Gnbをハイとする。Dia、DibはそれぞれA/D変換タイミング信号である。図に示すように三角波キャリヤ信号Ca、Cbのピーク値を同期させ、インバータ回路3A、3Bの下アームトランジスタ導通期間に電流検出手段70A、70Bからの出力信号Vsa、VsbをA/D変換させることによりスイッ
チングノイズの影響を受けずに電流検出が可能となる。電圧リミット信号Vmは、下アーム導通パルス幅の下限値を設定するもので、下アーム導通パルス幅がA/D変換時間より長くなるように設定する。インバータ回路3Aも同様に下アーム導通パルス幅リミッターは必要であるが、本実施の形態2においては省略している。A/D変換は、三角波キャリヤ信号のピーク値でインバータ回路3A、3B交互に行うことによりA/D変換のオーバーヘッドを減少させることができる。プロセッサの処理速度に余裕があれば、インバータ回路3A、3B同時にA/D変換して電流検出してもよい。
(実施の形態3)
図13は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機のモータ駆動装置のブロック図を示すものである。実施の形態1および実施の形態2と同一の構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
図13において、回転ドラム5と送風ファン6とを連通する循環経路には、熱交換用冷媒ガスを圧縮する圧縮機、凝縮器9および蒸発器10等が内蔵されており、いわゆる、ヒートポンプサイクルが形成されている。交流電源1より全波整流回路20と電解コンデンサ21より構成される整流回路2に交流電力を加えて直流電力に変換し、インバータ回路3A、3B、3Cにより直流電力を3相交流電力に変換してモータ4A、4B、4C、4Dを駆動する。本実施の形態2においては、電解コンデンサ1個の事例を示したが、電解コンデンサを複数個使用する全波倍電圧整流回路方式が実用的である。また、チョークコイルは図示していないが、電圧リップルを減らし、高調波を減らすために実際は必要である。
第1のインバータ回路3Aは、回転ドラム駆動モータ4Aを駆動して回転ドラム5を回転駆動し、第2のインバータ回路3Bは、送風ファンモータ4Bを駆動して送風ファン6あるいはポンプモータ4Cを回転駆動し、第3のインバータ回路3Cは、ヒートポンプを構成する熱交換用冷媒の圧縮機を駆動する圧縮機モータ4Dを駆動する。
シーズヒータあるいはセラミックヒータ(図示せず)により回転ドラム5内に温風を送風する温風ヒータ方式は熱効率が非常に悪いので、ヒートポンプを用いて外気熱あるいは乾燥排気熱を回収することにより、乾燥効率を高めることができる。ヒートポンプサイクルは、凝縮器9が高温側で熱を放出し、蒸発器10が低温側で熱を吸収するので、送風ファン6の吐出側に設けた凝縮器9の熱を回転ドラム5の内部に強制送風し、回転ドラム5の排気側に設けた蒸発器10の熱交換器により除湿および熱回収し、再び送風ファン6により凝縮器9の熱交換器を介して温風を回転ドラム5内に送風する。通常、冷媒ガスを圧縮する圧縮機とモータは一体となっている。なお、図13において、冷媒ガスの配管経路や膨張弁等は図示していない。
圧縮機モータ4Dは、低騒音対策のためにセンサレス正弦波駆動する必要があり、第3の電流検知手段70Cによりモータ相電流を検出して位置推定する方法が一般的である。しかしながら、送風ファンモータ4B駆動インバータ回路3Bと圧縮機モータ4D駆動用インバータ回路3Cを1つのプロセッサにより位置推定して駆動する方式ではプログラム容量が大きくなって実行速度上限界があり、送風ファンモータ4Bに位置センサを設けて駆動する方法ならば可能であった。しかしながら、本発明による無効電流一定制御方式によりプロセッサへの負担を大幅に低減できるので、送風ファンモータ4Bと圧縮機モータ4Dを同時にセンサレス正弦波駆動でき、モータから位置センサを省略することにより部品点数を減らしモータを安価に制御できるだけではなく、ファンモータ回転数変動もなくすことができる。また、1つのプロセッサによりインバータ回路3A、3B、3Cを同時に駆動することも可能となる。
制御手段7Bは、プロセッサ1つあるいは2つによりインバータ回路3A、3B、3Cとモータ4A、4Dとモータ4Bあるいは4Cを同時に制御するもので、位置センサ40aの位置信号Ha、電流検出手段70A、70B、70Cのそれぞれの出力信号Vsa、Vsb、Vscと、直流電圧検知手段71の信号をインバータ制御手段72Bに加えてモータ駆動制御する。インバータ制御手段72Bは、3個のモータを制御するために、複数の高速A/D変換手段と複数のPWM制御手段を内蔵するマイクロコンピュータ、あるいはDSPなどの1つあるいは2つの高速プロセッサより構成される。高速プロセッサは、送風ファンモータ4Bと圧縮機モータ4C、凝縮器8および蒸発器9より構成されるヒートポンプサイクル制御用に1個と、回転ドラム5を駆動する回転ドラム駆動モータ4Aおよび各種制御弁やモータ制御用に1個の計2個で構成すると最も合理的である。しかし、実施の形態1あるいは2で示したように、送風ファンモータ4Bと回転ドラム5を駆動する回転ドラム駆動モータ4Aを、1つのプロセッサにより制御し、圧縮機モータ4Cを他のプロセッサにより制御してもよい。また、プロセッサ速度をさらに高速にして送風ファンモータ4B、圧縮機モータ4Dを無効電流一定制御により駆動することにより、1つのプロセッサにより回転ドラム駆動モータ4A、送風ファンモータ4B、圧縮機モータ4Dを同時に駆動することも可能である。
以上のように本実施の形態1、2および3によれば、洗濯乾燥機の回転ドラム駆動モータ4Aと同時に運転される乾燥用の送風ファンモータ4B、排水ポンプモータあるいは風呂水ポンプ4C、あるいはヒートポンプサイクルの圧縮機モータ4Dを無効電流一定方式によりプログラムタスクを減らしてセンサレス正弦波駆動することにより、高効率で低振動低騒音が容易に実現でき、1つのプロセッサで複数のインバータ回路を同時に駆動可能となるので、リード線や防振部品、プロセッサおよびその周辺回路などの部品点数を減らし、モータから位置センサを省略でき安価で信頼性の高い洗濯乾燥機のモータ駆動装置を実現できる。
特に、送風ファンモータは温風を回転ドラム内に送風するのでモータ周辺温度上昇が大きくなり、モータ内部に設けたホールICなどの半導体部品の耐熱温度をオーバーする課題があったが、センサレス正弦波駆動によりモータ電流と振動を減らし、モータ内蔵の半導体部品を省略できるのでモータの温度上昇低減と高耐熱化が可能となり、高効率で高信頼性の安価なモータを実現することができる。
また、本実施の形態におけるモータ制御方式は、周波数制御ループがないオープンループ周波数制御であり、回転数変動がほとんどないため、インバータ相互間の干渉を減らし電源電圧変動による回転数変動を無くすことができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機のモータ駆動装置は、プロセッサのプログラムタスクを大幅に低減でき、モータ制御パラメータが少なく、わずかの制御パラメータを変更するだけで各種モータとモータ負荷が変動しても駆動制御できる特長があり、1つのプロセッサにより複数のインバータ回路を駆動する場合や、1つのインバータ回路により複数のモータを交互、あるいは順次切り換えて駆動する場合に適しており、空調機の室外機における圧縮機モータと冷却モータの同時駆動、空調機の室内機における送風ファンモータと風向き制御モータの同時駆動、複数の圧縮機モータを同時に駆動する大型冷蔵庫等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機のモータ駆動装置のブロック図 同モータ駆動装置のインバータ回路制御手段のブロック図 同モータ駆動装置の制御ベクトル図 同モータ駆動装置のトルク電流に対する位相φ、γの特性図 同モータ駆動装置のトルク電流に対する電流Io、Iaの特性図 本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機のモータ駆動装置のブロック図 同モータ駆動装置のモータ制御プログラムのフローチャート 同モータ駆動装置のキャリヤ信号割り込みサブルーチンのフローチャート 同モータ駆動装置の回転速度制御サブルーチンのフローチャート 同モータ駆動装置の回転数に対する無効電流設定値の制御特性図 同モータ駆動装置の起動制御タイミングチャート 同モータ駆動装置の各インバータ回路のPWM周期と電流検出タイミングのタイミングチャート 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機のモータ駆動装置のブロック図
1 交流電源
2 整流回路
3A 第1のインバータ回路
3B 第2のインバータ回路
4A 回転ドラム駆動モータ(第1のモータ)
4B 送風ファンモータ(第2のモータ)
5 回転ドラム
6 送風ファン
7 制御手段

Claims (3)

  1. 交流電源と、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換する第1および第2のインバータ回路と、前記第1および第2のインバータ回路を制御する少なくとも1つのプロセッサよりなる制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1のインバータ回路により洗濯乾燥機の回転ドラムあるいは乾燥用ヒートポンプの圧縮機を駆動する第1のモータを正弦波駆動し、前記第2のインバータ回路により前記回転ドラム内に送風する送風ファンを駆動する第2のモータ、もしくは給水ポンプあるいは排水ポンプを駆動する第3のモータを正弦波駆動するものであって、前記第2のインバータ回路の出力側に、前記第2のモータおよび前記第3のモータへの接続を切り換える切換手段を設け、前記切換手段を切り換えることで、前記第2のモータあるいは前記第3のモータが位置センサレス正弦波駆動されるようにした洗濯乾燥機のモータ駆動装置。
  2. 制御手段は、第2のインバータ回路の出力電圧に対する無効電流成分が設定値となるように前記第2のインバータ回路の出力電圧を制御し、前記第2のインバータ回路の出力側に接続される第2のモータあるいは第3のモータに応じて前記無効電流成分設定値あるいは制御ゲインを変更するようにした請求項1記載の洗濯乾燥機のモータ駆動装置。
  3. 制御手段は、第2のインバータ回路の出力周波数に対する出力電圧の比率を一定にして起動し、前記第2のインバータ回路の出力側に接続される第2のモータあるいは第3のモータに応じて起動時間、あるいは初期印加電圧を変更するようにした請求項1記載の洗濯乾燥機のモータ駆動装置。
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