JP2005348569A - モータ駆動装置 - Google Patents

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光幸 木内
Masahiro Suzuki
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Abstract

【課題】モータをセンサレス正弦波駆動して高効率運転を行う。
【解決手段】交流電力1を整流回路2により直流電力に変換し、インバータ回路3によりモータ4を駆動し、インバータ回路3の出力電流を電流検出手段5により検出して制御手段6によりセンサレス正弦波駆動し、モータ誘起電圧とモータ電流の位相を推定する位相推定手段によりインバータ回路3の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流の設定値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は永久磁石形同期電動機のモータ駆動装置に関するものである。
従来、この種の永久磁石形同期電動機のモータ駆動装置は、インバータ装置によりV/f制御してセンサレス正弦波駆動するようにしていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−262089号公報
しかしながら、V/f制御によりセンサレス正弦波駆動する場合において、最大効率運転するためにモータ電流位相をモータ誘起電圧位相とほぼ同位相に制御する場合、電流進角すると脱調し易くなる課題があった。
また、モータ電流位相をモータ誘起電圧位相とほぼ同位相に制御するために駆動周波数を変更するとモータリアクタンスや誘起電圧変化等のモータパラメータが変化し、モータトルクも変化するので、制御がさらに不安定となり脱調し易い欠点があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、V/f制御によりセンサレス正弦波駆動する場合において、回転数や運転駆動モードに応じて座標変換後の無効電流、あるいは力率を最適値に設定し、回転制御の安定性がよく、回転数変動がほとんどない回転制御を実現することを目的としている。
さらに、簡単な制御方法により脱調しにくい動作点に設定し、回転数やトルクに応じてモータ誘起電圧に対する電流位相を最適化できるので、モータ効率を高くし、トルク変動に対して脱調せず安定な回転駆動を目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明のモータ駆動装置は、交流電力を整流回路により直流電力に変換し、モータをインバータ回路により駆動し、インバータ回路の出力電流を電流検出手段により検出して設定回転数となるようにインバータ回路をPWM制御してセンサレス正弦波駆動し、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相を位相推定手段により推定してインバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流の設定値を変更するようにしたものである。
本発明のモータ駆動装置は、インバータ回路の出力電流を電流検出手段により検出して設定回転数となるようセンサレス正弦波駆動し、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相を位相推定手段により推定し、インバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流の設定値を変更するようにしたものであるから、回転数変動がほとんどなく、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相をほぼ同相、あるいは進角制御することにより最大効率運転が可能となり、かつ、脱調しにくく安定な回転駆動が可能となる。
また、回転起動時には所定の電流位相、あるいは、所定の無効電流設定値により回転駆動されるので、ヒートポンプの如き起動時からトルクが大きい場合でも、安定な起動が可能となる。
第1の発明は、交流電源と、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動されるモータと、前記インバータ回路の出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力信号により前記インバータ回路をPWM制御して設定回転数となるように前記モータを制御する制御手段よりなり、前記制御手段は前記インバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流が設定値となるように制御し、前記モータ誘起電圧に対する前記インバータ回路出力電流の位相を推定する位相推定手段を備え、前記位相推定手段の出力信号により前記インバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは前記無効電流の設定値を変更するようにしたものであり、、回転数変動がほとんどなく回転数やトルクに応じてモータ誘起電圧に対する電流位相を最適化できるので、モータ効率を高くし、トルク変動に対して脱調せず安定な回転駆動が可能となる。
第2の発明は、第1の発明における制御手段は、モータ駆動周波数とトルクに対応したインバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を設定するようにしたから、トルク変動と位相変動が大きい起動時の場合でも多めの無効電流を流すことにより安定な回転駆動が可能となり、さらに、フィードバック制御ループを簡単にして制御ループ特有の不安定性を除くことができる。
第3の発明は、第1の発明において、モータ起動時にモータ駆動周波数とトルクに対応したインバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を設定し、起動後に位相推定手段の出力信号により前記出力電圧と出力電流との位相、あるいは前記無効電流の設定値を変更するようにしたから、トルク変動と位相変動が大きい起動時の場合でも最適な無効電流を流すことにより安定な回転駆動が可能となり、さらに、起動後には誘起電圧に対するモータ電流位相を最適値に変更するので最大効率運転と安定な回転駆動が可能となる。
第4の発明は、第1の発明あるいは第2の発明における制御手段は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相が最大トルク位相よりも遅れ位相となるように前記インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を初期設定するようにしたから、トルク変動と位相変動が大きい起動時の場合でもトルクが増加してロータ位相がずれてもトルクを増加させるトルク自動修正機能が動作して安定な回転駆動が可能となる。
第5の発明は、第1の発明における制御手段は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相が遅れ位相となるように前記インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を初期設定するようにしたから、鉄心ロータ内に永久磁石を埋め込んだ埋込永久磁石形モータ、あるいは、ロータ表面に永久磁石を設けた表面永久磁石形モータのいずれのモータにおいても、トルク変動と位相変動が大きい起動時の場合でもトルクが増加してロータ位相がずれてもトルクを増加させるトルク自動修正機能が動作して安定な回転駆動が可能となる。
第6の発明は、第1の発明における制御手段は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相がほぼ同位相となるように前記インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を初期設定するようにしたから、埋込永久磁石形モータにおいて、トルク変動と位相変動が大きい起動時の場合でもトルクが増加してロータ位相がずれてもトルクを増加させるトルク自動修正機能が動作して安定な回転駆動が可能となる。
第7の発明は、第1の発明における位相推定手段は、インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相と、前記インバータ回路の出力電圧と誘起電圧の位相を比較するようにしたものであり、インバータ母線電圧軸を基準にしてモータ電流と誘起電圧の位相差を求めるので、正確なモータ電流と誘起電圧の位相差を演算して求めることができ、最大効率運転、あるいは進角制御や遅角制御が可能となる。
第8の発明は、第1の発明における位相推定手段は、インバータ回路の出力電圧とモータ巻線電圧降下の比と、前記インバータ回路の出力電流と無効電流の比を比較するようにしたものであり、インバータ回路の出力電圧とモータ巻線電圧降下の比によりインバータ母線電圧軸からの誘起電圧位相に応じた信号が検出でき、インバータ回路の出力電流と無効電流の比によりインバータ母線電圧軸からのモータ電流位相に応じた信号が検出できるので、誘起電圧位相とモータ電流位相よりモータ電流と誘起電圧の位相差を求めることによりモータ電流と誘起電圧の位相差を検出でき、最大効率運転、あるいは進角制御や遅角制御が可能となる。
第9の発明は、第1の発明における位相推定手段は、モータ誘起電圧とモータ巻線電圧降下の比と、インバータ回路の有効電流と無効電流の比を比較するようにしたものであり、モータ誘起電圧とモータ巻線電圧降下の比によりインバータ母線電圧軸からの誘起電圧位相に応じた信号が検出でき、インバータ回路の有効電流と無効電流の比によりインバータ母線電圧軸からのモータ電流位相に応じた信号が検出できるので、誘起電圧位相とモータ電流位相よりモータ電流と誘起電圧の位相差を検出でき、最大効率運転、あるいは進角制御や遅角制御が可能となる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図を示すものである。
図1において、交流電源1より整流回路2に交流電力を加えて直流電力に変換し、インバータ回路3により直流電力を3相交流電力に変換してモータ4を駆動する。整流回路2は、全波整流回路20の直流出力端子にコンデンサ21a、21bを直列接続し、コンデンサ21a、21bの接続点を交流電源入力の一方の端子に接続して直流倍電圧回路を構成し、インバータ回路3への印加電圧を高くする。インバータ回路3の負電圧側に電流検出手段5を接続し、インバータ回路3の3相各下アームに流れる電流を検出することによりインバータ回路3の出力電流、すなわち、モータ4の各相電流を検出する。
電流検出手段5は、インバータ回路3の下アームトランジスタのエミッタ端子に接続されたシャント抵抗50a、50b、50cと、シャント抵抗50a、50b、50cのそれぞれの電圧降下を検知する電流検知回路51より構成される。
制御手段6は、電流検出手段5の出力信号よりインバータ回路3の出力電流を演算し、設定回転数に応じた所定周波数、所定電圧を印加してモータ4を回転駆動するものであり、モータ負荷に応じてインバータ回路出力電圧に対する出力電流位相、あるいは無効電流となるように制御することにより設定同期速度でモータ4を回転駆動できる。
図2は、本発明による制御手段のブロック図で、マイクロコンピュータ、あるいはディジタルシグナルプロセッサ等の高速プロセッサによりセンサレス正弦波駆動を実現するものである。
基本的な制御方法について図3の制御ベクトル図を用いて説明する。図3は、ロータ表面に永久磁石を設けた表面永久磁石形モータ(略してSPMモータ)のd−q座標系のベクトル図であり、モータ誘起電圧Vrはq軸と同軸であり、誘起電圧Vrは誘起電圧定数keと回転数Nの積となり、(数1)で表される。
Figure 2005348569
モータ誘起電圧Vrはモータ駆動周波数fに比例し、モータ印加電圧Vaはモータ誘起電圧Vrにほぼ比例した電圧が印加される。言い換えれば、モータ印加電圧Vaとモータ誘起電圧Vrの比(Va/Vr;印加電圧定数)を一定にするので、(数2)に示すようにモータ印加電圧と周波数fの比(Va/f)をほぼ一定に制御することになり、V/f制御とも呼ばれる。
Figure 2005348569
モータ電流Iをq軸電流とd軸電流に分解してそれぞれ制御すると一般的なベクトル制御になるが、センサレス制御の場合、q軸、d軸は直接検出できないので、モータ電流位相が角度γ進角していると仮定する。モータの電圧方程式は(数3)で表現されるので、駆動周波数fが固定された場合、d−q座標系においては、電流ベクトルIを固定するとモータ印加電圧ベクトルVaが固定される。逆に、モータ印加電圧ベクトルVaを固定すると電流ベクトルIは固定される。また、モータ印加電圧Va(母線軸)を主軸とするa−r軸に座標変換した場合においても同様であり、電流ベクトルIを固定するとモータ誘起電圧ベクトルVrが固定される。言い換えれば、モータ定数があらかじめわかっておれば、電流ベクトルIを固定することにより誘起電圧Vrと電流Iの位相は一定に制御できるので、q軸電流Iq(すなわちトルク電流)をほぼ一定に制御できベクトル制御とほとんど同じ制御が可能となる。
Figure 2005348569
無効電流Isinφ(=Ir)を適当な値に選び、誘起電圧Vrと電流Iの位相γを小さくすることにより、モータ電流Iはトルク電流(q軸電流)Iqとほとんど同じとなり、高効率運転が可能となり、モータ損失が減らせるのでモータの温度上昇を減らし、モータを小型化できる。
図4は、SPMモータの高速回転駆動時の制御ベクトル図であり、モータコイルインダクタンスによる電圧降下がコイル抵抗よりも大きくなる。
無効電流Irを所定値Irsに制御する場合には、モータ電流位相を誘起電圧位相とほぼ同位相、あるいは少し遅れた位相となるように設定値Irsを設定することによりロータ位相(q軸)を電流位相よりも進め、急激な負荷変動により母線電圧軸からの電流位相φが変化してロータが回転磁界より遅れるとq軸からの電流位相γが零に近づきトルクが増加するので脱調することがなくなる。すなわち、q軸からの電流位相γを検出せずにモータを駆動する場合には、モータ電流位相を誘起電圧位相、すなわち、最大トルク位相から少し遅れた位相に設定すると、急激なトルク変動に対しても自動的にトルクが増加する自動修正機能により安定に回転する。
また、埋込永久磁石形モータ(略してIPMモータ)の場合には、モータ電流位相を誘起電圧位相から進角位相に設定するとリラクタンストルクが発生するので、誘起電圧位相から少し進角設定することにより自動的にトルクが増加する自動修正機能が動作して安定に回転する。すなわち、最大トルク位相となる進角位相よりも遅れた位相に設定することにより自動修正機能が動作する。
図2において、駆動条件設定手段60は、モータ駆動条件に応じて駆動回転数、トルク電流、最適角度γを求めて、駆動周波数f、無効電流Isinφ等を設定するもので、回転数設定手段61、無効電流設定手段62に設定信号を送る。キャリヤ信号発生手段63は、PWM変調のための三角波信号Vtと同期信号ckを発生させるもので、キャリヤ周波数(スイッチング周波数)はモータ騒音を減らすために、通常、15kHz以上の超音波周波数に設定する。同期信号ckは各演算ブロックに送られ、同期信号ckに同期して各演算ブロックが動作する。
回転数設定手段61は、モータ駆動周波数fを設定するためにキャリヤ信号周期Tcの位相角Δθを求めて電気角演算手段64に加え、V/f設定手段65に駆動周波数信号fを送る。電気角演算手段64は、同期信号ckに同期して位相θを求め、規格化された正弦波テーブルを記憶する記憶手段66や座標変換手段等に位相信号θを加える。
V/f設定手段65は、駆動周波数fと負荷トルクに応じた印加電圧定数kvnを設定するもので回転数あるいは負荷トルクに応じた値が設定される。ポンプモータやファンモータの場合には、トルクは回転数の2乗で増加するので、印加電圧定数kvnは駆動周波数の2乗に比例して増加させる必要がある。しかし、ポンプやファンモータの場合には、それほど高い回転数は必要としないので、1から設定値まで直線的に変化させても問題ない。後ほど述べるように、食器洗い機において洗浄ポンプと排水ポンプを1つのモータで駆動する1モータ2ポンプ、あるいは、1モータ1ポンプ方式において正回転で洗浄運転、逆回転で排水運転させる場合にはモータに必要なトルク電流がそれぞれ変化するので、印加電圧定数kvnと無効電流を正転と逆転で設定値を変更させる必要がある。
記憶手段66は、位相角に対応した三角関数の演算を行うために必要な規格化された正弦波テーブルを記憶領域に記憶しており、例えば、位相0から2πまで−1から+1までの正弦波データを持っている。
高速A/D変換手段67は三角波変調信号のピーク値にて電流検出手段5の出力信号veu、vev、vewをインバータ出力電流に対応したディジタル信号Iu、Iv、Iwに数マイクロ秒以下でA/D変換して3相/2相・母線軸変換手段68に各相電流の瞬時値を加える。
3相/2相・母線軸変換手段68は、インバータ回路出力電流の瞬時値を3相/2相変換してインバータ回路出力電圧軸、すなわちモータ母線軸へ座標変換するもので、(数4)を用いて絶対変換し、母線軸との平行成分(a軸成分)Iaと母線軸との直角成分(r軸成分)Irを求める。IrはIsinφに相当しインバータ出力(母線電圧)からみると無効電流成分となる。座標変換することにより、出力電流瞬時値より瞬時に無効電流成分Irが求まるだけではなく、(数5)に示す2乗平均により出力電流ベクトル絶対値Iを瞬時に求めることができる。
Figure 2005348569
Figure 2005348569
本発明は、3相/2相・母線軸への座標変換により無効電流成分、あるいは、母線電圧からの電流位相が直接検出できるので、電流零クロス検知により位相検出する場合に比べ、応答速度を早くできる特長がある。
無効電流比較手段69は、3相/2相・母線軸変換手段68の出力信号Irと無効電流設定手段62の設定信号Irsを比較し誤差信号ΔIrを出力し、誤差信号増幅演算手段70により増幅あるいは積分して印加電圧補正信号ΔVaを求め、出力電圧設定手段71に出力する。
出力電圧設定手段71は、V/f設定手段65の出力信号kvnと誤差信号増幅演算手段70の印加電圧補正信号ΔVaより出力電圧信号Vaを演算制御するもので、(数6)より出力電圧信号Vaを演算する。(数6)にてg1は比例ゲイン、g2は積分ゲインである。
Figure 2005348569
2相/3相・母線軸逆変換手段72は、(数7)に示す逆変換式を用いて3相正弦波電圧信号を発生させる。インバータ出力電圧はa軸と同相なので、Vaのみ演算すればよく、3相電圧vu、vv、vwをPWM制御手段73に出力し、PWM制御手段73は、3相変調、あるいは2相変調されたPWM信号をインバータ回路3に加えてモータ4に正弦波電流を出力する。
Figure 2005348569
位相推定手段74は、インバータ回路出力電圧と出力電流との位相φを演算し、インバータ回路出力電圧と誘起電圧の位相δ演算により求め、位相φと位相δを比較してその差の信号より誘起電圧位相からのモータ電流位相γを推定するものである。
SPMモータの場合には、q軸からの電流位相γをほぼ零にすると最大効率運転となるので、位相信号γを無効電流制御手段75に加え、電流位相γがほぼ零、あるいは、q軸に対して少し遅れ位相となるように無効電流制御手段75により無効電流設定手段62の設定値Irsを変更する。
IPMモータの場合には、q軸からの電流位相γを進角にするとリラクタンストルクが加わり最大効率運転となるので、位相信号γを無効電流制御手段75に加え、電流位相γがほぼ零、あるいは、q軸に対して進角位相となるように無効電流制御手段75により無効電流設定手段62の設定値Irsを変更する。電流位相γを進めるほどトルクが増加するが、最大トルク位相以上に進めると脱調するため、最大トルク位相とq軸との中間の位相に設定すると高効率で安定な回転駆動となる。
起動制御手段76は、起動時において所定の回転数立ち上がり制御を行うもので、経過時間と共に駆動周波数を零から直線的に所定周波数まで増加させ、無効電流設定値は所定値、あるいは回転数に応じた値に設定するものであり、位相推定手段74からの位相信号γとは無関係に起動時のみ駆動条件を設定変更する。
図5は、位相推定手段74と無効電流制御手段75の詳細なブロック図である。
位相推定手段74は、インバータ回路出力電圧Vaに対する出力電流Iの位相φを求める電流位相演算手段740と、インバータ回路出力電圧Vaに対する誘起電圧Vrの位相δを求める誘起電圧位相演算手段741と、それぞれの出力信号位相φと出力信号位相δを比較して誘起電圧Vrに対する出力電流Iの位相γを出力する位相比較回路742より構成される。
SPMモータの場合、cosφは(数8)で求められ、cosδは(数9)より求められるので、(数8)と(数9)の比較により位相γに応じた値を求められる。また、(数8)と(数9)が等しくなるように制御することにより位相γを零、すなわち、モータ電流位相をq軸と同相にでき最大効率運転制御ができる。
Figure 2005348569
Figure 2005348569
高速回転においてはコイル抵抗電圧は無視でき、リアクタンス電圧ωLIでモータ巻線電圧降下を代用できるので、誘起電圧Vrに対するモータ印加電圧Vaの比(Va/Vr)を印加電圧定数kとすると、位相γを零にする条件は(数10)より与えられる。
Figure 2005348569
角周波数ωと誘起電圧Vrは駆動周波数fに比例するので、誘起電圧定数kr(回転数に対する誘起電圧の比)、極数p、コイルインダクタンスLで表されるモータ固有の定数をモータ定数Krとすると、(数10)は(数11)に変形できる。
Figure 2005348569
(数11)より、有効電流Iaとモータ電流Iの比、印加電圧定数kとモータ定数Krとモータ電流より位相γを零にでき、さらに右辺と左辺を比較することにより位相γの大小が検出できるので、位相γを所定値に制御できる。
無効電流制御手段75は、基準位相γsを設定する位相設定手段750と、演算した位相γと基準位相γsを比較する基準位相比較手段751と、無効電流変更手段752より構成され、基準位相γsと位相γの誤差信号Δγに応じて無効電流設定値Irsを制御する。すなわち、基準位相γsに対して位相γが進むと無効電流設定値Irsを増加させ、位相γが遅れると逆の操作をする。
SPMモータを制御する場合には、基準位相γsを零に設定すると最大効率運転が可能となるが、トルク急変時の安定性を考慮するとq軸に対してわずかに遅れ位相の0から5度程度に設定するとよい。IPMモータの場合には進角設定し、最大トルク位相よりも1遅れた位相に設定し、誘起電圧位相から20〜40度程度に進角設定する。
図6は本発明によるモータ駆動基本プログラムのフローチャートを示す。ステップ100よりモータ駆動プログラムが開始し、ステップ101に進んで起動運転フラグの有無を判定し、起動運転ならばステップ102に進んで初期設定を行い、ステップ103に進んで起動制御サブルーチンを実行する。起動制御の詳細は後ほど説明する。
次に、ステップ104に進んでキャリヤ信号割込信号の有無を判定し、キャリヤ信号割込信号が有ればステップ105のキャリヤ信号割込サブルーチンとステップ106の回転数制御サブルーチンを実行する。
図7は、キャリヤ信号割込サブルーチンのフローチャートである。ステップ200よりプログラムが開始し、ステップ201にてキャリヤ同期信号ckのカウント数kがモータ駆動周波数fの1周期内のキャリヤ数kcかどうか判定し、等しければステップ202に進んでキャリヤカウント数kをクリヤする。モータ駆動周波数fの1周期内のキャリヤ数kcは、駆動周波数設定時に予め求める。
例えば、8極モータの回転数4040rpmにおける駆動周波数fは269.3Hz、周期Tは3.712msecとなり、キャリヤ周期Tcが64μsec(キャリヤ周波数15.6kHz)の場合、パルス数kcは58となる。1キャリヤ周期Tcの位相Δθは、駆動周波数fの1周期を2πとすると、Δθ=2π/kcとなる。
ステップ203にてキャリヤ同期信号のカウント数をインクリメントとし、次にステップ204に進んで、キャリヤ数kと1キャリヤ周期Tcの位相Δθより電気角θの演算を行う。次にステップ205に進んで電流検出手段5からの信号を検出してインバータ出力電流Iu、Iv、Iwを検出する。次にステップ206に進んで(数4)に従い3相/2相・母線軸座標変換を行い無効電流Irと有効電流Iaを求め、ステップ207に進んでIr、Iaをメモリする。次にステップ208に進んで(数5)に従いモータ電流最大ベクトル値Iを演算する。
次にステップ209に進んで母線軸からの電流位相に対応するcosφを演算し、次にステップ210に進んで回転数制御サブルーチンにて演算した印加電圧Vaを呼び出し、次にステップ211に進んで(数7)に従い、2相/3相・母線軸座標逆変換を行いインバータ各相制御信号vu、vv、vwを求め、ステップ212に進んでPWM制御を行い、ステップ213に進んでリターンする。
図8は回転数制御サブルーチンのフローチャートを示し、モータ回転数制御はキャリヤ信号毎に必ずしも行う必要がないので、例えば、2キャリヤ信号毎に実行してもよい。キャリヤ周波数が超音波周波数になるとキャリヤ周期内のプログラム処理時間が問題となるので、電流検出演算、あるいはPWM制御等のキャリヤ毎に必ず実行する処理と、座標変換や図7に示したキャリヤ毎に必ずしも実行する必要のない処理を分け、キャリヤ毎に必ずしも実行する必要のない処理を複数に分割して処理することによりモータ制御以外のシーケンスプログラムを実行させることができる。
ステップ300より回転数制御サブルーチンが開始し、ステップ301にて駆動周波数設定値fを呼出し、次にステップ302に進んで周波数設定値fに対応した無効電流設定値Irsを呼び出し、ステップ303に進んで(数4)の3相/2相・母線軸座標変換より求めた無効電流Irを呼出し、ステップ304に進んで印加電圧定数設定値V/f(すなわちkvn)を呼び出す。次にステップ305に進んでIrsとIrを比較し誤差信号ΔIrを求め、(数6)より印加電圧Vaを演算する。次にステップ306に進んでモータ回転数と誘起電圧定数krよりモータ誘起電圧を演算する。
次にステップ307に進み、印加電圧と誘起電圧の比である印加電圧定数kを演算し、ステップ308に進んで印加電圧Va、誘起電圧Vr、印加電圧定数をメモリし、ステップ309に進んでリターンする。
再び、図6に示すモータ駆動プログラムに戻り、ステップ107に進んで起動フラグの有無の判定をし、起動完了後にはステップ108に進んで母線軸からのモータ電流位相φを演算し、次にステップ109に進んで母線軸からの誘起電圧位相δを演算し、その後ステップ110に進んで位相φと位相γの位相差γ、すなわち、誘起電圧位相(q軸)からのモータ電流位相γを推定する。次にステップ111に進み、演算した位相γに応じて設定値γsとの誤差信号により無効電流設定値Irsを変更し、ステップ112に進んでリターンする。
位相φ、位相δの代用データとして、(数8)、(数9)に示したcosφ、cosδを用いても構わない。
図9は起動制御サブルーチンのフローチャートであり、ステップ400より起動制御サブルーチンが開始し、ステップ401にて無効電流起動初期設定値Irs0を設定し、次にステップ402に進んで時間経過と共に駆動周波数fを、零から周波数f1まで直線的に上昇させる。この時の無効電流設定値Irs0は、周波数f1における必要なトルク電流を十分供給できる値に設定する。印加電圧定数kは1以上に設定する。すなわち、印加電圧Vaは駆動周波数に比例して増加させるV/f制御を行い、少なくとも誘起電圧と等しくなるように制御する。
ステップ403に進んで、駆動周波数fが所定周波数f1に達したかの判定を行い、所定周波数f1に達すると、ステップ404に進んで駆動周波数fを設定周波数fsまでさらに増加させ、ステップ405に進んで駆動周波数fとトルクに応じた無効電流設定値Irsとなるように制御する。ファンモータ、あるいはポンプモータに於いては、トルクは回転数の2乗に比例して増加するので、無効電流設定値Irsはトルク電流Iqに応じてq軸から遅れ位相となるように設定すると脱調しない安定な起動ができる。
次に、ステップ406に進んで設定周波数fsに達したかどうか判定し、設定周波数fsに達するとステップ407にて起動フラグをリセットし、起動完了フラグをセットしてステップ408に進んでリターンする。
図10は、起動時の経過時間に対応した周波数と無効電力設定の制御を示す説明図である。
図9のフローチャートにて説明したように、無効電力設定値Irsは一定値から、周波数とトルクに応じた値に変化させ、駆動周波数は時間経過と共に設定周波数fsまで増加させる。モータ回転数が上昇するほど負荷トルクが上昇するので、起動時には加速に必要なトルクが加わるので、必要なトルク電流に対応した十分な無効電流を設定する。加速によるトルクを減らすために、図10においては所定周波数f1に達するまでの傾きと、設定周波数fsに達するまでの加速度を変えている。
以上述べたように、本発明は、インバータ出力電流を検出して母線電圧軸へ座標変換し、母線電圧軸と直角方向の無効電流成分Irを制御することにより、q軸からのモータ電流位相γを最適値に制御するものである。モータ起動時にはq軸からの位相γを制御する必要がないので安定な起動を確保できる十分な無効電流Irを供給し、起動完了後にq軸からの位相γを検出して最適位相設定値γsとなるように制御するので最大効率で安定した駆動が可能となる。
以上述べた実施例は、誘起電圧に対するモータ電流の位相を所定値に制御するために、インバータ回路出力電流の無効電流成分Ir(=Isinφ)を制御する実施例を示したが、インバータ回路出力電圧と出力電流の位相φを制御しても同様の効果となる。また、tanφ(=Ir/Ia)を制御しても同様の効果を得ることができることは明らかである。
また、フローチャートに示したように、キャリヤに同期して無効電流成分、あるいは、印加電圧との電流位相を求めるので、駆動周波数の1周期内で数10回検出でき、制御応答速度を早くすることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態について図11から図13を用いて説明する。
図11は、本発明の第2の実施例における制御手段の位相推定手段74aの詳細なブロック図を示すもので、インバータ回路出力電圧Vaに対する出力電流Iの位相φに対応した信号を、無効電流Irと出力電流Iの比(Ir/I)より求める電流位相演算手段740aと、インバータ回路出力電圧Vaに対する誘起電圧Vrの位相δを、モータ巻線電圧降下と出力電圧Vaの比(ωLI/Va)より求める誘起電圧位相演算手段741aと、それぞれの出力信号を比較して誘起電圧Vrに対する出力電流Iの位相γに応じた信号を出力する位相比較回路742aより構成される。
図12は、第2の実施例におけるモータ駆動基本プログラムのフローチャートを示す。ステップ100からステップ107までは図6と同じであり説明を省略する。ステップ108aからステップ111aまでは図6と異なり、位相φ、位相δ、位相γを直接演算するのではなく、sinφ=Ir/I、sinδはωLI/Vaとほぼ等しくなるので、Ir/Iより位相φを推定し、ωLI/Vaより位相δを推定し、その差の信号より位相γを推定する。また、Ir/IがωLI/Vaと等しくなるとモータ電流位相と誘起電圧位相がほぼ等しくなるので、Ir/IがωLI/Vaと等しくなるように無効電流設定値Irsを制御することにより最大効率運転が可能となる。
図13は以上に説明した誘起電圧位相に対するモータ電流位相の制御ベクトル図を表したもので、高速回転においてコイル抵抗成分による電圧降下は無視でき、モータコイル巻線電圧降下はほぼコイルインダクタンス電圧降下と等しくなるので、簡略化して表現している。
モータ起動完了後のベクトル図は、a1−r1軸が母線電圧軸となり出力電流はI1となり、無効電流はIr1でq軸に対して遅れ位相となるように無効電流と印加電圧Vaを大きめに設定する。この時、Ir/IとωLI/Vaを比較すると、(Ir1/I1)>(ωLI1/Va1)となるので、q軸からの位相γが大きいと判断できるので、無効電流設定値Irsを減らしてゆく。出力電流がq軸とほぼ同軸となるI0に於いて、(Ir0/I0)=(ωLI0/Va0)となるので、無効電流設定値Ir0の変更を停止させると、モータ電流が減少して最大効率運転駆動が可能となる。
IPMモータの場合には、コイルインダクタンスが位相により変化するので、q軸インダクタンスとd軸インダクタンスの平均値Laを採用してコイルインダクタンス電圧降下ωLaIを求め、γ=(ωLaI/Va)−(Ir/I)が進角設定値となるように制御することにより最大効率運転が可能となる。
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態について図14を用いて説明する。
図14は、第3の実施例における位相推定手段74bの詳細なブロック図を示すもので、インバータ回路出力電圧Vaに対する出力電流Iの位相φに対応した信号を、無効電流Irと有効電流Iaの比(tanφ=Ir/Ia)より求める電流位相演算手段740bと、インバータ回路出力電圧Vaに対する誘起電圧Vrの位相δを、モータ巻線電圧降下Vzと誘起電圧Vrの比(tanδ=Vz/Vr)より求める誘起電圧位相演算手段741aと、それぞれの出力信号を比較して誘起電圧Vrに対する出力電流Iの位相γに応じた信号を出力する位相比較回路742bより構成される。
モータ駆動周波数fが高く、コイル抵抗が小さい場合には、コイル巻線電圧降下Vzはコイルインダクタンス電圧降下とほぼ等しいので、Vz/VrはωLI/Vrとなり、電流Iと駆動周波数とモータ定数Krより、tanδ=Kr・Iより求まる。
よって、Ir/IaとKr・Iの大小比較より、誘起電圧Vrに対する出力電流Iの位相γに応じた信号を検出することができる。SPMモータの場合、Ir/Ia=Kr・Iとなるように制御することにより最大効率運転制御となる。
以上述べたように、本発明は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相を推定する位相推定手段により設定位相からの位相差を検出し、設定位相となるように、インバータ回路出力電圧と出力電流の位相、あるいは、インバータ回路出力電流の無効電流成分を制御し最大効率運転を行うものである。
また起動時には、インバータ回路出力電圧と出力電流の位相、あるいは、インバータ回路出力電流の無効電流成分を初期設定値に制御し、起動後にモータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相が設定値となるように最大効率運転制御するので、起動が容易となり安定な起動特性をうることができる。
さらに、ロータ位置を検出するセンサレスベクトル制御ではなく、インバータ回路出力電圧に対する電流位相、あるいは無効電流を設定値に制御するV/f制御であり、起動後にロータ位置推定演算するので、高速の位置推定演算は不必要でありマイクロコンピュータ等のプロセッサのプログラム容量も少ないので安価なプロセッサを使用でき、低価格でプロセッサへの負担が少なく、センサレスベクトル制御と同等の制御が可能となる。
以上のように、本発明によるモータ駆動装置は、インバータ回路の出力電流を電流検出手段により検出して設定回転数となるようセンサレス正弦波駆動し、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相を位相推定手段により推定し、インバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流の設定値を変更するようにしたものであるから、回転数変動がほとんどなく、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相をほぼ同相、あるいは進角制御することにより最大効率運転が可能となり、かつ、脱調しにくく安定な回転駆動が可能となるので、ファンやポンプを駆動する汎用インバータや、空調機のコンプレッサや熱交換器の送風ファン、あるいは、洗濯乾燥機のモータ駆動装置、食器洗い器のポンプモータ駆動装置の用途に適用できる。
本発明の実施の形態におけるモータ駆動装置のブロック図 同モータ駆動装置の制御手段のブロック図 同モータ駆動装置の制御ベクトル図 同モータ駆動装置のSPMモータの高速回転駆動時の制御ベクトル図 同モータ駆動装置の位相推定手段と無効電流制御手段の詳細なブロック図 同モータ駆動装置のモータ駆動基本プログラムのフローチャート 同モータ駆動装置のキャリヤ信号割込サブルーチンのフローチャート 同モータ駆動装置の回転数制御サブルーチンのフローチャート 同モータ駆動装置の起動制御サブルーチンのフローチャート 同モータ駆動装置の起動時の経過時間に対応した周波数と無効電力設定の制御を示す説明図 本発明の第2の実施の形態におけるモータ駆動装置の制御手段の位相推定手段の詳細なブロック図 同モータ駆動装置のモータ駆動基本プログラムのフローチャート 同モータ駆動装置の誘起電圧位相に対するモータ電流位相の制御ベクトル図 本発明の第3の実施の形態におけるモータ駆動装置の位相推定手段のブロック図
符号の説明
1 交流電源
2 整流回路
3 インバータ回路
4 モータ
5 電流検出手段
6 制御手段
74 位相推定手段

Claims (9)

  1. 交流電源と、前記交流電源の交流電力を直流電力に変換する整流回路と、前記整流回路の直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、前記インバータ回路により駆動されるモータと、前記インバータ回路の出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段の出力信号により前記インバータ回路をPWM制御して設定回転数となるように前記モータを制御する制御手段よりなり、前記制御手段は前記インバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流が設定値となるように制御し、前記モータ誘起電圧に対する前記インバータ回路出力電流の位相を推定する位相推定手段を備え、前記位相推定手段の出力信号により前記インバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは前記無効電流の設定値を変更するようにしたモータ駆動装置。
  2. 制御手段は、モータ駆動周波数とトルクに対応したインバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を設定するようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  3. モータ起動時にモータ駆動周波数とトルクに対応したインバータ回路出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を設定し、起動後に位相推定手段の出力信号により前記出力電圧と出力電流との位相、あるいは前記無効電流の設定値を変更するようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  4. 制御手段は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相が最大トルク位相よりも遅れ位相となるように前記インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を初期設定するようにした請求項1あるいは請求項2記載のモータ駆動装置。
  5. 制御手段は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相が遅れ位相となるように前記インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を初期設定するようにした請求項2記載のモータ駆動装置。
  6. 制御手段は、モータ誘起電圧に対するインバータ回路出力電流の位相がほぼ同位相となるように前記インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相、あるいは無効電流を初期設定するようにした請求項2記載のモータ駆動装置。
  7. 位相推定手段は、インバータ回路の出力電圧と出力電流との位相と、前記インバータ回路の出力電圧と誘起電圧の位相を比較するようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  8. 位相推定手段は、インバータ回路の出力電圧とモータ巻線電圧降下の比と、前記インバータ回路の出力電流と無効電流の比を比較するようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
  9. 位相推定手段は、モータ誘起電圧とモータ巻線電圧降下の比と、インバータ回路の有効電流と無効電流の比を比較するようにした請求項1記載のモータ駆動装置。
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