JP2009100909A - ヘッドレスト支持構造及びシート - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドレストの位置調整を簡単に行えるようにするとともに、ヘッドレストの位置もしっかり固定できるようにする。
【解決手段】支持構造は、ヘッドレスト4から延出されたステー51と、ステー51が挿入される挿入孔66を有するとともに背面から挿入孔66に貫通した貫通孔69を有し、背もたれ3に設けられたステーサポート53と、貫通孔69に嵌め込まれ、挿入孔66に突出した支持ピース70と、を備える。縦断面における挿入孔66の前側壁面の線66Dが挿入孔66よりも前側を中心にして湾曲し、縦断面における挿入孔66の後ろ側壁面の線の曲率半径が挿入孔66の前側壁面の線66Cの曲率半径よりも大きく、支持ピース70がステー51に当接する。
【選択図】図7

Description

本発明は、ヘッドレスト支持構造及びシートに関し、特にヘッドレストを支持するヘッドレスト支持構造及びその支持構造を利用したシートに関する。
従来、車両用シートにはヘッドレストが設けられており、乗員が自身の頭部をヘッドレストに支えることができる。ヘッドレストの下端には真直なステーが延出され、一方、背もたれの上端内部には、筒状のステーサポートが取り付けられ、ステーがステーサポートにその上から挿入されている。ステーをステーサポートに沿って上下に移動させることで、ヘッドレストの位置を調整することができ、ステーをステーサポートにロックすることで、ヘッドレストの位置を固定することができる。
ステーをステーサポートにロックする手段として、ステーに溝が形成され、ステーサポートにロック片が設けられ、バネの復元力でロック片がステーの溝に係合されたものがある(例えば、特許文献1参照)。乗員がバネの復元力に反してロック片を押せば、ロック片が溝から外れ、ステーを上下動することができる。
また、ステーに溝を設けずに、ステーをロックする手段もある。例えば、特許文献2に記載されているように、ステーの外径よりも僅かながら小さい内径となる押圧部がステーサポートに設けられ、ステーがステーサポートに挿入されると、ステーによって押圧部が拡径するよう変形し、その反力によってステーが支えられる。
国際公開第00/10430号 特許第3475320号公報
特許文献1においては、ロック片を押した状態を保たなければ、ステーを移動させることができないので、ヘッドレストの位置調整を簡単に行うことができなかった。一方、特許文献2においては、押圧部からステーに反力が常に作用しているので、ステーの移動には大きな力を必要とし、ヘッドレストの位置調整を簡単に行うことができなかった。
そこで、本発明の課題は、ヘッドレストの位置調整を簡単に行えるようにするとともに、ヘッドレストの位置もしっかり固定できるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、ヘッドレストから延出されたステーと、前記ステーが挿入される挿入孔を有するとともに背面から前記挿入孔に貫通した貫通孔を有し、背もたれに設けられたステーサポートと、前記貫通孔に嵌め込まれ前記挿入孔に突出した支持ピースと、を備え、縦断面における前記挿入孔の前側壁面の線が前記挿入孔よりも前側を中心にして湾曲し、縦断面における前記挿入孔の後ろ側壁面の線の曲率半径が前記挿入孔の前側壁面の線の曲率半径よりも大きく、前記支持ピースが前記ステーに当接する、ヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項2に係る発明によれば、前記貫通孔が前記ステーサポートの背面のうちその下端とその上端の間で貫通する、請求項1に記載のヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項3に係る発明によれば、背もたれに設けられたブラケットを更に備え、前記ステーサポートが前記ブラケットに嵌挿され、前記支持ピースが前記ブラケットの内面に当接し、その反力によって前記支持ピースが前記ステーに圧接する、請求項1又は2に記載のヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項4に係る発明によれば、前記支持ピースが前記貫通孔の下側で前記ステーサポートの背面に連結され、前記支持ピースが前記ステーサポートとの連結部を中心にして上下に起伏可能に設けられている、請求項3に記載のヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項5に係る発明によれば、前記支持ピースが前記ステーサポートに引っ掛かることで前記支持ピースが前記ステーサポートに固定され、その反力によって前記支持ピースが前記ステーに圧接する、請求項1又は2に記載のヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項6に係る発明によれば、前記ステーが当該ステーよりも前側を中心にして湾曲している、請求項1から5の何れか一項に記載のヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項7に係る発明によれば、前記ステーが前記挿入孔の前側壁面の線に沿って湾曲している、請求項1から6の何れか一項に記載のヘッドレスト支持構造が提供される。
請求項8に係る発明によれば、ヘッドレストと、座部と、前記座部から起立する背もたれと、前記ヘッドレストから延出されたステーと、前記ステーが挿入される挿入孔を有するとともに背面から前記挿入孔に貫通した貫通孔を有し、背もたれに設けられたステーサポートと、前記貫通孔に嵌め込まれ前記挿入孔に突出した支持ピースと、を備え、縦断面における前記挿入孔の前側壁面の線が前記挿入孔よりも前側を中心にして湾曲し、縦断面における前記挿入孔の後ろ側壁面の線の曲率半径が前記挿入孔の前側壁面の線の曲率半径よりも大きく、前記支持ピースが前記ステーに当接する、シートが提供される。
本発明によれば、ヘッドレストから延出されたステーが挿入孔の前側壁面と後ろ側壁面に圧接され、これによりステーが固定される。特に、貫通孔がステーサポートの背面から挿入孔に貫通し、支持ピースが貫通孔に嵌め込まれ、その支持ピースが挿入孔に突出し、ステーがその支持ピースに当接しているので、ヘッドレストの支持を安定させることができる。
一方、ヘッドレストを掴んでステーの形状又は挿入孔の前側壁面の形状にあわせてステーやヘッドレストを移動させれば、大きな力をかけずとも、ヘッドレストの位置調整を簡単に行うことができる。
以下に、本発明を実施するための好ましい形態について図面を用いて説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は、車両用シート1の概略構成を示した斜視図である。
この図に示すように、車両用シート1は、座部2と、座部2の後端部に連結された背もたれ3と、背もたれ3の上部に設けられたヘッドレスト4と、を備える。
座部2は前後位置調整機構部及び高さ調整機構部を介して車両のフロアに連結され、座部2の前後位置が位置調整機構によって調整され、更に座部2の高さが高さ調整機構部によって調整される。なお、このような位置調整機構部や高さ調整機構部としては、従来から公知のものを用いることができる。
座部2は、枠体をクッションで覆ったものであって、乗員の臀部をその下側で受けてその臀部を支持するものである。
座部2の後端部には、リクライニング機構部を介して背もたれ3が連結されている。リクライニング機構は座部2に対して背もたれ3の角度を調整するものであり、リクライニング機構によって背もたれ3が後ろに倒れたり、前に立ち上がったりし、更にリクライニング機構が背もたれ3をロックする。
背もたれ3は、フレーム31(図2、図3に図示)をクッション32(図3に図示)で覆ったものであり、乗員の背中をその後方で受けてその背中を支持するものである。
ヘッドレスト4は、パッド部41(図3に図示)を表皮42で覆ったものであり、乗員の後頭部をその後方で受けて乗員の頭部を支持するものである。この車両用シート1には、ヘッドレスト4を背もたれ3の上に支持する支持構造が設けられている。
図2〜図3を用いて、ヘッドレスト4の支持構造について説明する。
ヘッドレスト4の支持構造は、ヘッドレスト4から下方に延出した一対のステー51,52と、ステー51を受け入れてステー51を保持するステーサポート53と、ステー52を受け入れてステー52を保持するステーサポート54と、ステーサポート53を保持するブラケット55と、ステーサポート54を保持するブラケット56と、を備える。
ブラケット55は背もたれ3の内部の上側においてフレーム31に固定されている。このブラケット55は角筒状を呈した金属パイプであり、ブラケット55が上下方向に設けられ、ブラケット55の一方の開口が上を向き、他方の開口が下を向いている。ブラケット56はブラケット55と同様に形成され、ブラケット56がブラケット55から所定間隔をおいてフレーム31に固定されている。
図4は、ステーサポート53の上面の端面図であり、図5は、ステーサポート53の下面の端面図であり、図6は、図4に示されたVI−VIに沿った縦断面における矢視断面図である。図7は、ステーサポート53をブラケット55に挿入し、ステーサポート53にステー51した状態を示した縦断面図であり、図8及び図9は、ステーサポート53の斜め後ろから見て示した斜視図である。図7は、図6と同一の断面を示したものである。
ステーサポート53は、合成樹脂を筒状に成型したものである。このステーサポート53は、下部の筒状部61と、筒状部61の上端に形成された頭部62と、筒状部61の左右側面から前面にかけて凸設された弾性フィン63〜65と、を有する。筒状部61、頭部62、弾性フィン63〜65は合成樹脂により一体成型されたものである。
図2、図3に示すように、筒状部61が上からブラケット55に挿入され、弾性フィン63〜65がブラケット55の内面に圧接されている。頭部62の外径が筒状部61の外径よりも大きく、頭部62がブラケット55の上端に引っ掛かっている。一方、筒状部61の側壁に爪67が形成され、ブラケット55の下端に切欠き57が形成され、爪67が切欠き57に引っ掛かっている。ステーサポート53がブラケット55に嵌挿された状態では、筒状部61が背もたれ3の内部に設けられ、頭部62の一部が背もたれ3の上端面において露出している。
図4〜図9に示すように、ステーサポート53にはその全長にわたって挿入孔66が形成されている。つまり、挿入孔66は、頭部62の上端面から筒状部61の下端にかけて貫通している。挿入孔66の上端開口66Aはほぼ円形状を呈しており、挿入孔66の下端開口66Bは前後に長尺な長円状を呈しており、挿入孔66の前後方向の直径(長径)は上から下に向かって漸増し、左右方向の直径(短径)は上から下にかけて一様である。
縦断面における挿入孔66の後ろ側壁面の線66Cは湾曲しておらず、一直線状である。この挿入孔66の後ろ側壁面の線66Cは、挿入孔66の上端開口66Aの中心を通った中心線66Eに平行である。一方、縦断面における挿入孔66の前側壁面の線66Dは弓なり状に湾曲し、その線66Dの曲率中心Oが挿入孔66よりも前にある。なお、挿入孔66の後ろ側壁面の線66Cが弓なり状に湾曲し、その曲率中心が挿入孔66よりも前にあってもよいが、その場合、挿入孔66の後ろ側壁面の線66Cの曲率半径が前側壁面の線66Dの曲率半径よりも大きい必要がある。そして、挿入孔66の後ろ側壁面の線66Cの曲率半径が無限大である場合には、線66Cの曲率半径が挿入孔66の前側壁面の線66Dの曲率半径よりも大きく、上記したように線66Cが直線状ということになる。
図10は、ステーサポート53を示した下面図である。この図10においては、挿入孔66の後ろ側壁面が図示されるように、中心線66Eは紙面に対して垂直ではなく、僅かながら紙面の垂直方向に対して傾いて図示されている。図7に示すように、挿入孔66の後ろ側壁面は円柱面となっているのではなく、挿入孔66の後ろ側壁面の一部が平坦面66Gとなっている。この平坦面66Gは、挿入孔66の上端開口66Aから下端開口66Bにかけて帯状になっている。
図6に示すように、ステー51がステーサポート53の挿入孔66に挿入されている。ステー51は挿入孔66の前側壁面の線66Dに沿うよう弓なり状に湾曲し、ステー51の曲率中心がステー51よりも前側にある。このステー51は、下端部を除いて上から下にかけて径が一様の真直状円形パイプを湾曲させたものである。なお、ステー51がパイプ状であるが、空洞の無い柱状であってもよい。
ステー51が湾曲し、挿入孔66が上述のような形状に形成されているので、ステー51が三点で支持される。即ち、図6に示すように、挿入孔66の上部においてステー51が挿入孔66の前側壁面に圧接し(αで示す部分)、それよりも下方においてステー51が挿入孔66の後ろ側壁面に圧接し(βで示す部分)、更にそれよりも下方においてステー51が挿入孔66の前側壁面に圧接している(γで示す部分)。
また、βで示す部分よりも下側においてステー51が支持されており、具体的には以下のような構成によってステー51が支持されている。図6〜10に示すように、ステーサポート53の背面には矩形状の凹部68が凹設され、凹部68の底からステーサポート53の内面まで矩形状の貫通孔69が貫通している。貫通孔69が貫通する位置は、ステーサポート53の背面のうちその下端とその上端の間であり、具体的には上下方向におけるステーサポート53の中間部である。
ステーサポート53の背面には、支持ピース70が設けられている。具体的には、支持ピース70は、凹部68の形状に一致するよう矩形板の一方の面に矩形状の突部71を形成したものである。支持ピース70の下端が凹部68の下端においてステーサポート53に連なっている。支持ピース70は、ステーサポート53との連結部72を中心にして上下に起伏可能となっている。具体的には、支持ピース70とステーサポート53が合成樹脂により一体成型されたものであり、支持ピース70とステーサポート53との連結部72が軟質となっているので、支持ピース70がステーサポート53との連結部72を中心にして上下に起伏可能となっている。なお、支持ピース70がステーサポート53とは別に成型され、その支持ピース70がピン等によって凹部68の下端においてステーサポート53にヒンジ結合されてもよい。
支持ピース70が後ろに倒伏した状態では、支持ピース70が凹部68から外れている。一方、支持ピース70が起立した状態では、支持ピース70が凹部68に嵌め込まれ、突部71は貫通孔69に入り込み、突部71がステーサポート53の内側に突出している。ここで、ステーサポート53がブラケット55に嵌挿されると、支持ピース70の背面がブラケット55の後ろ側内面に当接し、支持ピース70の起立状態が保たれる。特に、支持ピース70の下端が凹部68の下端においてステーサポート53に連結されているから、ステーサポート53を上からブラケット55に挿入する時に、支持ピース70がブラケット55の上端に当たり、更にステーサポート53を差し込むと、支持ピース70がブラケット55によって起立していき、支持ピース70がステーサポート53とともにブラケット55に差し込まれていき、支持ピース70が凹部68に嵌め込まれて、突部71がステーサポート53の内側に突出する。
このようにステーサポート53がブラケット55に挿入された状態で、ステー51が挿入孔66に挿入されると、ステー51が突部71に当接するので、ステー51がβで示す部分よりも下側において突部71に支持される。つまり、支持ピース70がブラケット55の後ろ側内面に当接しているので、その反力により突部71がステー51に圧接されている。
ステーサポート54はステーサポート53と同様に設けられ、支持ピース70と同様の支持ピースがステーサポート54の背面に設けられている。ステー52がステーサポート54の挿入孔66に挿入され、ステーサポート53がブラケット55に嵌挿されるのと同様にステーサポート54がブラケット56に嵌挿され、ステー52の後ろ側が支持ピースによって支持されている。このように左右が同様に設けられているので、図2において、ステーサポート53とステーサポート54との間で互いに対応する構成要素に同一の符号を付し、ブラケット55とブラケット56との間で互いに対応する構成要素に同一の符号を付し、ステーサポート54及びブラケット56の詳細な説明を省略する
以上のように、ステー51,52が前側の二点(α、γの部分)に加えて、後ろ側の二点(βの部分、支持ピース70)で支持されているため、ステー51,52ががたつくことなく、ヘッドレスト4の位置がしっかり固定される。特に、乗員の後頭部がヘッドレスト4にもたれかかったときには、ステー51,52が拘束され、ヘッドレスト4ががたつかずに固定される。ステー51,52ががたつかないので、振動による雑音も最小限に抑えられている。
また、ヘッドレスト4の上下位置を調整する際には、ヘッドレスト4を上に引いたり下に押したりすることで、ステー51,52を抜く方向又は差し込む方向に簡単に移動させることができる。つまり、ヘッドレスト4を掴んでステー51,52の湾曲形状に沿ってヘッドレスト4を移動させるだけで、弱い力でヘッドレスト4の位置調整を行える上、ヘッドレスト4の位置を決めたら、ヘッドレスト4を離しても、ヘッドレスト4の位置がしっかり固定される。このように操作性とがたつき防止の両立を図ることができる。
また、ステー51,52の湾曲形状、挿入孔66の後ろ側壁面の平坦面66G、又は、支持ピース70の厚みを微調整するだけで、ステー51,52と挿入孔66の後ろ側壁面の当たり具合を容易に調整でき、がたつき防止と操作性を最適な状態にすることができる。
〔第2の実施の形態〕
続いて、第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態と第1実施形態はほぼ同様であり、異なる点について説明する。また、第1実施形態における構成要素とそれに対応する第2実施形態の構成要素については同一の符号を付す。
図11に示すように、ステーサポート53の背面には凹部が形成されていないが、矩形状の貫通孔69がステーサポート53の内面まで貫通している。図11及び図12に示すように、支持ピース73がこの貫通孔69に嵌め込まれており、この支持ピース73はステーサポート53とは別体に成型されたものである。支持ピース73の厚さはステーサポート53の後ろ側壁部の肉厚よりも厚いので、支持ピース73がステーサポート53の内側へ突出している。ステーサポート53がブラケット55に嵌挿された場合には、支持ピース73がブラケット55の後ろ側内面に当接する。一方、ステー51がステーサポート53の挿入孔66に挿入されると、ステー51の後ろ側が支持ピース73に当接する。ここで、支持ピース73がブラケット55に当たっているので、その反力により支持ピース73がステー51に圧接している。そのため、ステー51ががたつかない。
以上に説明したことを除いて、第2の実施の形態と第1の実施の形態は同様である。勿論、反対のステー52、ステーサポート54、ブラケット56も図11及び図12に示したステー51、ステーサポート53、ブラケット55と同様にしてもよい。
〔第3の実施の形態〕
続いて、第3実施形態について説明する。なお、第3実施形態と第1実施形態はほぼ同様であり、異なる点について説明する。また、第1実施形態における構成要素とそれに対応する第3実施形態の構成要素については同一の符号を付す。
図13に示すように、ステーサポート53の背面には凹部が形成されていないが、矩形状の貫通孔69がステーサポート53の内面まで貫通している。図13及び図14に示すように、支持ピース74がこの貫通孔69に嵌め込まれており、この支持ピース74はステーサポート53とは別体に成型されたものである。この支持ピース74は、板状部75と、板状部75の一方の面に立設された一対の弾性脚76と、弾性脚76の先端部に設けられた爪77とを有するものである。この支持ピース74は弾性脚76の先端部を先にしてステーサポート53の後ろから貫通孔69へ嵌め込まれている。そして、支持ピース74の爪77がステーサポート53の内面に引っ掛かり、板状部75がステーサポート53の背面に引っ掛かり、これにより支持ピース74がステーサポート53に固定されている。支持ピース74の先端部、つまり弾性脚76の先端部は、ステーサポート53の内側へ突出している。ステー51がステーサポート53の挿入孔66に挿入されると、ステー51の後ろ側が支持ピース74の先端部に当接する。ここで、支持ピース74がステーサポート53に固定されているから、そこで反力をとって支持ピース74がステー51に圧接している。そのため、ステー51ががたつかない。
以上に説明したことを除いて、第3の実施の形態と第1の実施の形態は同様である。勿論、反対のステー52、ステーサポート54、ブラケット56も図13及び図14に示したステー51、ステーサポート53、ブラケット55と同様にしてもよい。
なお、図13、図14において、支持ピース74がステーサポート53とは別体に成型されたものであるが、図15に示すように、支持ピース74がステーサポート53と一体成型されてもよい。この場合、支持ピース74は、第1実施形態における支持ピース70と同様に上下に起伏可能となっている。具体的には、ステーサポート53の背面であって貫通孔69の周囲には凹部が形成され、この支持ピース74の板状部75の下端78が貫通孔69よりも下側においてステーサポート53の背面(凹部の下端)に連なっており、その連結部が軟質となっているので、支持ピース74がその連結部を中心にして上下に起伏可能に設けられている。支持ピース74が後ろに倒伏した状態では、弾性脚76や爪77が貫通孔69から外れている。一方、支持ピース74が起立した状態では、板状部75が貫通孔69の周囲の凹部に嵌り、弾性脚76が貫通孔69に挿入され、爪77がステーサポート53の内面に引っ掛かり、これにより支持ピース74がステーサポート53に固定されている。
〔第4の実施の形態〕
続いて、第4実施形態について説明する。なお、第4実施形態と第1実施形態はほぼ同様であり、異なる点について説明する。また、第1実施形態における構成要素とそれに対応する第4実施形態の構成要素については同一の符号を付す。
図16に示すように、ステーサポート53の背面には凹部が形成されていないが、左右方向に長尺なスリット80がステーサポート53の内面まで貫通している。また、スリット80と同じ高さの位置において、ステーサポート53の両側面には係止穴83が形成されている。図16及び図17に示すように、C字状の支持ピース81がステーサポート53の後ろからステーサポート53を抱持し、支持ピース81の両先端部82が係止穴83に引っ掛かっている。支持ピース81の後部がスリット80に嵌め込まれてステーサポート53の内側に突出している。これにより、支持ピース81がステーサポート53に固定されている。ステー51がステーサポート53の挿入孔66に挿入されると、ステー51の後ろ側が支持ピース81の後部に当接する。ここで、支持ピース81がステーサポート53に固定されているから、そこで反力をとって支持ピース81の後部がステー51に圧接している。そのため、ステー51ががたつかない。
以上に説明したことを除いて、第4の実施の形態と第1の実施の形態は同様である。勿論、反対のステー52、ステーサポート54、ブラケット56も図16及び図17に示したステー51、ステーサポート53、ブラケット55と同様にしてもよい。
なお、本発明を適用可能な実施形態は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記各実施形態では本発明に係るシートを自動車の車両用シートに適用した場合について説明したが、他の乗物(例えば、航空機、船舶等)のシートに適用してもよい。また、本発明に係るシートを乗物以外に用いてもよい。
本発明の第1実施形態における車両用シートを示した斜視図である。 本発明の第1実施形態におけるヘッドレストの支持構造を分解して示した斜視図である。 上記車両用シートの背もたれの上部、ヘッドレスト及びその支持構造を示した縦断面図である。 上記車両用シートの背もたれに取り付けられるステーサポートの上面を示した端面図である。 上記ステーサポートの下面を示した端面図である。 上記ステーサポート等を示した縦断面である。 上記支持構造を示した縦断面図である。 上記ステーサポート及びそれに設けられた支持ピースを示した斜視図である。 上記ステーサポート及びそれに設けられた支持ピースを示した斜視図である。 上記ステーサポートを示した下面図である。 本発明の第2実施形態におけるステーサポート及び支持ピースを示した斜視図である。 本発明の第2実施形態における支持構造を示した縦断面図である。 本発明の第3実施形態におけるステーサポート及び支持ピースを示した斜視図である。 本発明の第3実施形態における支持構造を示した縦断面図である。 第3実施形態における支持構造の変形例を示した縦断面図である。 本発明の第4実施形態におけるステーサポート及び支持ピースを示した斜視図である。 本発明の第4実施形態における支持構造を示した縦断面図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 座部
3 背もたれ
4 ヘッドレスト
51、52 ステー
53、54 ステーサポート
55、56 ブラケット
66 挿入孔
69 貫通孔
70、73、74、81 支持ピース
80 スリット

Claims (8)

  1. ヘッドレストから延出されたステーと、
    前記ステーが挿入される挿入孔を有するとともに背面から前記挿入孔に貫通した貫通孔を有し、背もたれに設けられたステーサポートと、
    前記貫通孔に嵌め込まれ前記挿入孔に突出した支持ピースと、を備え、
    縦断面における前記挿入孔の前側壁面の線が前記挿入孔よりも前側を中心にして湾曲し、縦断面における前記挿入孔の後ろ側壁面の線の曲率半径が前記挿入孔の前側壁面の線の曲率半径よりも大きく、
    前記支持ピースが前記ステーに当接する、ヘッドレスト支持構造。
  2. 前記貫通孔が前記ステーサポートの背面のうちその下端とその上端の間で貫通する、請求項1に記載のヘッドレスト支持構造。
  3. 背もたれに設けられたブラケットを更に備え、
    前記ステーサポートが前記ブラケットに嵌挿され、
    前記支持ピースが前記ブラケットの内面に当接し、その反力によって前記支持ピースが前記ステーに圧接する、請求項1又は2に記載のヘッドレスト支持構造。
  4. 前記支持ピースが前記貫通孔の下側で前記ステーサポートの背面に連結され、
    前記支持ピースが前記ステーサポートとの連結部を中心にして上下に起伏可能に設けられている、請求項3に記載のヘッドレスト支持構造。
  5. 前記支持ピースが前記ステーサポートに引っ掛かることで前記支持ピースが前記ステーサポートに固定され、その反力によって前記支持ピースが前記ステーに圧接する、請求項1又は2に記載のヘッドレスト支持構造。
  6. 前記ステーが当該ステーよりも前側を中心にして湾曲している、請求項1から5の何れか一項に記載のヘッドレスト支持構造。
  7. 前記ステーが前記挿入孔の前側壁面の線に沿って湾曲している、請求項1から6の何れか一項に記載のヘッドレスト支持構造。
  8. ヘッドレストと、
    座部と、
    前記座部から起立する背もたれと、
    前記ヘッドレストから延出されたステーと、
    前記ステーが挿入される挿入孔を有するとともに背面から前記挿入孔に貫通した貫通孔を有し、背もたれに設けられたステーサポートと、
    前記貫通孔に嵌め込まれ前記挿入孔に突出した支持ピースと、を備え、
    縦断面における前記挿入孔の前側壁面の線が前記挿入孔よりも前側を中心にして湾曲し、縦断面における前記挿入孔の後ろ側壁面の線の曲率半径が前記挿入孔の前側壁面の線の曲率半径よりも大きく、
    前記支持ピースが前記ステーに当接する、シート。
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