JP2009100636A - 球面モータ - Google Patents

球面モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2009100636A
JP2009100636A JP2007282088A JP2007282088A JP2009100636A JP 2009100636 A JP2009100636 A JP 2009100636A JP 2007282088 A JP2007282088 A JP 2007282088A JP 2007282088 A JP2007282088 A JP 2007282088A JP 2009100636 A JP2009100636 A JP 2009100636A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spherical
axis
rotor
center
motor according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007282088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5035725B2 (ja
Inventor
Toru Shikayama
透 鹿山
Yukio Tsutsui
筒井  幸雄
Yoshiaki Kubota
義昭 久保田
Mikio Oshima
幹男 大島
Mitsuhiro Matsuzaki
光洋 松崎
Tomoaki Yano
智昭 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yaskawa Electric Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Yaskawa Electric Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yaskawa Electric Corp, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST filed Critical Yaskawa Electric Corp
Priority to JP2007282088A priority Critical patent/JP5035725B2/ja
Publication of JP2009100636A publication Critical patent/JP2009100636A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5035725B2 publication Critical patent/JP5035725B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Linear Motors (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】他軸回転時の自軸のトルク減少問題を解消し、球面動作量を大きくすることができるとともに、容易な制御で脱調させることなく、球状ロータを高角加速度で球面動作させる球面モータを提供する。
【解決手段】表面に複数の永久磁石111を有する球状ロータ100と、前記球状ロータ100と一定の空隙を介して配置された複数の巻線を有するステータ200とで構成される球面モータにおいて、前記球状ロータ100とX軸の交点を中心Xとし、前記球状ロータ100とY軸の交点を中心Yとしたとき、前記中心Xと前記中心Yを各々中心として、磁極ピッチ角λごとにN極とS極の磁束密度の波が形成されるように前記永久磁石111を波紋状に配置するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、産業用ロボットやヒューマノイドロボットの首、肩、肘、膝などの関節部の駆動に使われる球面モータに関する。
駆動軸の先端が、垂直Z軸からの倒れ角度θと水平X−Y平面上の回転角度φとで表される球座標(θ、φ)の動作をする従来の球面モータとして、例えば、駆動軸が取り付いた球状ロータに永久磁石をX軸周りとY軸周りの外周に一定の磁極ピッチ角で配置させたもの(特許文献1、2参照)、永久磁石を碁盤目状に配置させたもの(特許文献3参照)、磁性材の突起を球状ロータの表面に内接する複数の三角形の各頂点に配置させたもの(特許文献4参照)がある。また、球座標(θ、φ)の回転動作をリンク機構で実現し、リンク機構の回転軸の一端に回転角検出手段を配置させたもの(特許文献5参照)がある。
図15は特許文献1の従来技術を示す球面モータである。図において、1が球状ロータ、2が永久磁石、3がステータ、4が電磁石である。球面モータは、永久磁石2が表面に配置された球状ロータ1、電磁石4が配置されたステータ3から構成されている。永久磁石2は、球状ロータ1の外周4箇所に配置され、それぞれの位置において、上半球がN極、下半球がS極と2極になるように配置されている。電磁石4は、4箇所の永久磁石と対向した位置に配置され、それぞれの位置において、永久磁石2の磁極方向と同じ向きに5個並んで配置されている。また、図示していないが、球状ロータ1の内部には、球面軸受が配置され、球状ロータ1の球面動作が自在になっている。
このように構成された球面モータにおいて、電磁石4を順次励磁することで、球状ロータを球面動作させることができる。
特開2003−324936号公報 特開昭62−081970号公報 特開平4−212986号公報 特開平9−168275号公報 特開平4−029552号公報(第3〜4頁、図1)
従来の球面モータでは、例えば、球状ロータがX軸周りの回転を行うと、Y軸周りのトルクを発生させる永久磁石が電磁石に対し傾くことなり、磁極ピッチが短くなるとともに、電磁石の横側に永久磁石がはみ出してしまった。その結果、次にY軸周りに回転させようとした場合、トルク減少にともなうトルク不足が生じ、回転動作させることができなくなった。回転動作量を大きくしようとすると、永久磁石と電磁石の傾きはますます大きくなり、上記した問題が顕著となり回転動作量を大きくすることができなかった。
この問題を解決するために、永久磁石や磁性材の突起といった磁極を碁盤目状に配置させたり、球状ロータの表面に内接する複数の三角形の各頂点に配置させたりするものがある。しかし、X軸周りの回転動作を行った場合、Y軸周りのトルクを発生させる磁極位置がX軸周りの回転動作につられ変化した。つまり、球面動作を実現するには、他軸の動作に合わせ自軸の磁極位置を変化させる励磁制御が必要となり、球面動作制御が極めて複雑なものになった。
一方、回転角度を検出する手段を持ち合わせていないため、励磁制御はステッピングモータの定電流制御、もしくは、オープンループによる電流制御を行わなければならなかった。その結果、球状ロータが脱調するおそれがあった。磁極を突起で構成しリラクタンストルクによって回転トルクを得る構造のものは、磁極を磁石で構成し磁石トルクによって回転トルクを得るものに比べ、本質的に力率が悪く駆動アンプの容量が大きくなった。
これらの問題を解決するために、球座標(θ、φ)の回転動作を実現するリンク機構を持たせ、リンク機構の回転軸の一端に回転角検出手段を配置させるものがある。しかし、回転動作する部分に電磁石を配置させたり、リンク部分で負荷および自重を支える構造となっているため、球状ロータのイナーシャが極めて大きくなり、高角加速度の球面動作を実現することができなかった。
また、球面モータの組立を行う場合、固定子と可動子とのギャップを均一にして組み立てることが難しいといった問題が生じていた。すなわち、ステータに構成される巻線ユニットを取付けたあとにロータを挿入することが出来ない、また、ステータにロータを挿入したあとに、永久磁石をロータに取付けようとすると、一部の永久磁石が取付け出来ない個所がでるという問題も生じていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、他軸回転時の自軸のトルク減少問題を解消し、球面動作量を大きくすることができるとともに、容易な制御で脱調させることなく、球状ロータを高角加速度で球面動作させる球面モータと精度良い製造方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は、次のように構成したのである。
請求項1記載の発明は、表面に複数の永久磁石を有する球状ロータと、前記球状ロータと一定の空隙を介して配置された複数の巻線を有するステータとで構成される球面モータにおいて、前記球状ロータとX軸の交点を中心Xとし、前記球状ロータとY軸の交点を中心Yとしたとき、前記中心Xと前記中心Yを中心として、磁極ピッチ角λごとにN極とS極の磁束密度の波が形成されるように前記永久磁石を波紋状に配置したものである。
請求項2記載の発明は、前記中心Xと対向する位置にY軸周りの回転磁界を発生させる前記巻線ユニット、前記中心Yと対向する位置にX軸周りの回転磁界を発生させる前記巻線ユニットを配置して構成したものである。
また、請求項3記載の発明は、前記永久磁石の磁極ピッチ角λを
λ=360/2n (nは整数)
として構成したものである。
また、請求項4記載の発明は、前記永久磁石の形状を円柱として構成したものである。
また、請求項5記載の発明は、前記球状ロータが、前記永久磁石をはめ込む穴形状が波紋状に形成されたものである。
また、請求項6記載の発明は、前記巻線ユニットが、3相のコイルから構成されたものである。
また、請求項7記載の発明は、前記ステータに対し前記球状ロータを水平X−Y平面のX軸周りとY軸周りの回転運動を自在にするリンク機構を設け、前記リンク機構にX軸周りとY軸周りの回転角度をそれぞれ検出する回転エンコーダを配置して構成したものである。
また、請求項8記載の発明は、前記球状ロータの内部に球面軸受を設けて構成したものである。
また、請求項9記載の発明は、前記球面軸受が、遊星球を備えた少なくとも3つの転動ユニットから構成され、かつ太陽球と磁気ヨークの間隙に配設され、前記太陽球と前記磁気ヨークのいずれか一方に固定されているものである。
また、請求項10記載の発明は、前記太陽球が、前記球面軸受に支持されるように球面形状を形成するとともに、軸受脚に固定されるように平面部が形成されたものである。
請求項1、2および6記載の発明によると、永久磁石が波紋状に配置されているので、他軸の回転によって自軸の永久磁石の磁極ピッチや磁極位置が変化することがない。その結果、トルク減少の問題を解消することができ、ひいては、回転動作量の大きい球面動作を実現することができる。
請求項3記載の発明によると、永久磁石の磁極ピッチ角λを回転モータと同じように360/2n、nは整数としているので、従来の回転モータ同様の電流制御で球面動作を容易に実現することができる。
請求項4および5記載の発明によると、永久磁石の形状を円柱としているので、波紋状に穴加工した磁石ヨークに、円柱の永久磁石をはめ込むことで永久磁石を精度良く波紋状に配置させることができるので、球状ロータを容易に組み立てることができる。
請求項7記載の発明によると、リンク機構にX軸周りとY軸周りの回転角度をそれぞれ検出する回転エンコーダを配置しているため、上記した請求項2記載の電流制御をフィードバック制御で実現することができ、球状ロータを脱調なしで球面動作させることができる。
請求項8から10記載の発明によると、球状ロータの内部に球面軸受を設け、負荷と自重を球面軸受で支持する構成としているため、リンク機構を軽量化することができる。よって、イナーシャが大幅に低減され、球状ロータを高角加速度で球面動作させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1を示す球面モータの斜視図、図2は図1における水平X−Y平面の断面図、図3は図1における垂直Z−X平面の断面図である。なお、これら図において、座標軸は水平にX軸とY軸、これらと直交する垂直軸をZ軸とし、X軸周りの回転をTx、Y軸周りの回転をTy、球状ロータのZ軸からの倒れ角をθ、水平X−Y平面上の回転角をφと表記している。
図1〜3において、100が球状ロータ、101が軸、102が軸101の軌跡、103がTxリンク、104がTyリンク、110が磁石ヨーク、111が永久磁石、200がステータ、201がベース、202が脚、203がフランジ、204が巻線フレーム、211が巻線、300が回転軸受、400が回転エンコーダ、410が回転スケール、411が検出ヘッド、412がエンコーダカバーである。
球状ロータ100は、球状の磁石ヨーク110、磁性材の磁石ヨーク110の表面に配置された永久磁石111、球状ヨークに串刺しにされた軸101から構成されている。軸101の上部と下部ではリング状のTxリンク103が取り付けられ、Txリンク103とX軸の交点で、回転軸受300によりX軸周りの回転が自在になるようにTyリンク104に取り付けられている。Tyリンク104は、同じくリング状に形成されており、Y軸との交点で、回転軸受300によりY軸周りの回転が自在になるように脚202に取り付けられている。脚202はベース201に取り付けられている。また、Txリンク103のX軸交点では、回転エンコーダ400が配置されている。Txリンク103と直結した軸に回転スケール410が取り付けられ、Tyリンク104に回転スケール410と空隙を介して検出ヘッド411とエンコーダカバー412が取り付けられている。同様に、Tyリンク104のY軸交点箇所には、Tyリンク104と直結した軸に回転スケール410が取り付けられ、フランジ203に検出ヘッド411とエンコーダカバー412が取り付けられている。フランジ203は脚202に取り付けられている。このように構成された球面モータの球状ロータ100は、ステータ200に対し、X軸周りとY軸周りの回転動作(Tx、Ty)をすることによって、軸が球面座標(θ、φ)の動作するようになっている。また、回転角度(Tx、Ty)は、それぞれの軸に取り付けられた回転スケール401の目盛を光学式の検出ヘッド402により読み取ることにより検出される。
次に、永久磁石と巻線の配置関係について図2と3、新たに図4〜6を用いて説明する。図4は球状ロータの永久磁石配置図、図5は回転角度(Tx、Ty)=(0、0)時の永久磁石と巻線の配置関係図、図6は回転角度(Tx、Ty)=(0、30)時の永久磁石と巻線の配置関係図である。球状ロータ100とX軸との交点を中心X、Y軸との交点を中心Yとすると、永久磁石111は中心Xを囲む領域121(以下、中心X領域と呼ぶ)、中心Yを囲む領域122(以下、中心Y領域と呼ぶ)の4領域に分かれて配置されている。図4はY軸方向から見た中心Y領域122の永久磁石111の配置を示したものである。永久磁石111は、中心Yを中心として、磁極ピッチ角λごとにN極とS極の磁束密度の波が現れるように波紋状に配置されている。なお、1個の永久磁石111は円柱状に形成されており、円柱の上面と下面にN極とS極、もしくは、S極とN極となるように磁化されている。そして、磁石ヨーク110に予め波紋状の穴加工がされており、その穴に永久磁石111をはめ込むことで精度良く波紋状に配置するようにしている。また、磁束密度の波の山(N極)と谷(N極)の間隔である磁極ピッチ角λは11.25°(=360/2n、n=16)となっている。全周に永久磁石111が配置されていれば、32極で構成された回転モータとして考えることができる。このように波紋状に配置された永久磁石111は、中心X領域121と中心Y領域122の4領域で同じように配置されている。一方、巻線211は、中心X領域121と中心Y領域122に対向する4箇所において巻線フレーム204の内周側に配置されている。1箇所の巻線211は、U相、V相、W相の3個のコイルで構成され、3個のコイルは15°間隔に配置されている。このように構成された巻線211は、永久磁石の磁極に合わせた位相に3相交流電流を通電することで、回転磁界を発生させることができる。この回転磁界の方向は、中心X領域に対向する巻線211がY軸周りの回転Ty方向、中心Y領域に対向する巻線211がX軸周りの回転Tx方向となっている。そして、永久磁石111の磁界との作用により球状ロータ100を回転動作させることができる。また、球状ロータ100がY軸周りにTy=30°傾いた位置にあるとき、中心Y領域122の永久磁石111とそれと対向する巻線211の関係は図6のようになっている。図5と比較してわかるように、巻線211に対向する永久磁石111の磁極ピッチや磁極位置は変化しておらず、他軸の回転によって自軸の磁極ピッチや磁極位置が変化しないことを表している。よって、図6において、中心Y領域122に対向する巻線211に同様に3相交流通電することで、球状ロータ100をトルク不足なしにX軸周りの回転Txを実現することができる。なお、これら巻線211に3相交流通電するとき、回転エンコーダ400で検出された回転角度(Tx、Ty)をもとに永久磁石111の磁極位置を計算し、その磁極に合った電流位相にて通電する。さらには、各回転方向の駆動制御は、32極の回転モータと同様の電流制御によってなされる。
このような構成により、球状ロータの他軸回転時における自軸の永久磁石の磁極ピッチや磁極位置が変わることがない。その結果、トルクをまったく減少させることなく、大きな回転動作量を得ることができる。また、従来の回転モータ同様の電流制御により球面動作を容易に実現することができる。さらには、回転エンコーダを使用したフィードバック制御を実現することができ、球状ロータを脱調なしで球面動作させることができる。
次に、本実施例の球面モータの製造方法について図7から図10を用いて説明する。図7において、ベース201の両端に脚202をねじ止め等により組み立てておく。また、巻線ユニット5は図8に示すように、複数個の巻線211、プレート6、絶縁シート7から構成される。複数個の巻線211は球状ロータ1の外表面に一定かつ均一の空隙を持つ同芯の球状に成形されている。プレート6は複数個の巻線211に接する面を、絶縁シート7を挟んだ状態で、複数個の巻線211と同芯の球状に、また、巻線フレーム204に当接する部分は巻線フレーム204の溝8に勘合する形状に加工されている。巻線ユニット5はプレート6に絶縁シート7を挟んで、複数個の巻線211に沿って接着したあと、球状ロータ1の外表面に一定かつ均一の空隙を持った球状に、樹脂モールドで覆うように成形されている。プレート6には複数個のタップが加工され、巻線フレーム204には、プレート6に加工された複数個のタップに対応した位置に穴が加工されている。
次に図9に示すように永久磁石3が取り付けられた球状ロータ1に巻線ユニット5を永久磁石3とプレート6間にはたらく磁気吸引力により固定された状態で、巻線フレーム204に挿入し、さらにTxリンク103に軸101を挿入して組み立てる。
組み立てられたTxリンク103は、図10に示すように予め組み立てられた脚202と巻線フレーム204がねじ止め等により組み立てられる。
次に、図11に示すように不図示の軸受を介してシャフトを巻線フレーム204およびTxリンク103に挿入する。最後にTyリンク104に不図示の軸受を介してシャフトを挿入し、図12のように球面アクチュエータが組み立てられる。
尚、図12に示したように巻線ユニット5が球状ロータ1と一体となって巻線フレーム204に挿入される際、巻線フレーム204には、巻線ユニット5と当接する溝8が形成されている。このようにすることで、巻線ユニット5は球状ロータ1に対して正確な位置に配置される。
次に第2の実施例について説明する。図13は実施例2を示す球面モータの斜視図、図14は図1における垂直Z−X平面の断面図である。図13、14において、150は磁石ヨーク、151は軸、152は軸151の軌跡、153はTxリンク、154はTyリンク、251はベース、500は球面軸受、501は太陽球、502は軸受脚、503が遊星球である。実施例2が実施例1と異なる点は、磁石ヨーク150の内部に球面軸受500を設け、Txリンク153とTyリンク154を骨細とした点である。磁性ヨーク150の内部は球状にくり貫かれ、そのくり貫かれた部分に球面軸受500が配置されている。磁石ヨークの上部には軸151が取り付けられ、下部は球面軸受500の軸受脚502が通るように開口されている。軸受脚502は一端に太陽球501、もう一端にベース251が取り付けられている。球面軸受500は、遊星球503と遊星球503を保持するリテーナ504からなる転動ユニット505を、太陽球501の外周面と磁性ヨーク150の内周面との間に、少なくとも全周3等分の位置(図8では全周4等分の位置)に配置され、遊星球503が転動することで、球状ロータ100が球面動作できるように構成されている。このように、太陽球501は球面軸受500に接する部分は球面形状が形成されており、軸受脚に取り付けられる部分は平面形状に形成されている。なお、実施例1と異なり、球面軸受500が球状ロータ100の自重や軸151に取り付く負荷を支持するようになっている。回転軸受300は回転エンコーダの取り付けのみに使用される。そのため、Txリンク153とTyリンク154は実施例1に比べ骨細に形成され、大幅に軽量化されている。なお、永久磁石111や巻線211の配置については実施例1と同じである。
このような構成により、リンク機構のイナーシャが大幅に低減され、球状ロータを高角加速度で球面動作させることができる。
なお、実施例1および2では、巻線をコイルのみで構成するもので示したが、鉄心に巻線を巻回した構造であっても良い。また、永久磁石の形状は円柱状としたが、断面形状が楕円形や長方形であったり、また、磁極表面が円弧や弓状であったりしても良い。
本発明の実施例1を示す球面モータの斜視図 本発明の実施例1を示す球面モータの水平X―Y平面断面図 本発明の実施例1を示す球面モータの垂直Z−X平面断面図 本発明の実施例1を示す球状ロータの永久磁石配置図 本発明の実施例1を示す回転角度(0、0)時の永久磁石と巻線の配置関係図 本発明の実施例1を示す回転角度(Tx、Ty)=(30、0)時の永久磁石と巻線の配置関係図 本発明の実施例1の球面モータの脚部の組立図 本発明の実施例1の球面モータの巻線ユニットの組立図 本発明の実施例1の球面モータのTxリンクの組立図 本発明の実施例1の球面モータの巻線ユニットと脚部の組立図 本発明の実施例1の球面モータの巻線ユニットと脚部の組立図 本発明の実施例1の球面モータの上面図 本発明の実施例2を示す球面モータの斜視図 本発明の実施例2を示す球面モータの垂直Z−X平面断面図 従来技術を示す球面モータの斜視図
符号の説明
1、100 球状ロータ
2、200 ステータ
3、111 永久磁石
4 電磁石
5 巻線ユニット
6 プレート
7 絶縁シート
8 溝
101、151 軸
102、152 軸の軌跡
103、153 Txリンク
104、154 Tyリンク
121 中心X領域
122 中心Y領域
201、251 ベース
202 脚
203 フランジ
204 巻線フレーム
211 巻線
300 回転軸受
400 回転エンコーダ
401 回転スケール
402 検出ヘッド
403 エンコーダカバー
500 球面軸受
501 太陽球
502 軸受脚
503 遊星球
504 リテーナ

Claims (10)

  1. 表面に複数の永久磁石を有する球状ロータと、前記球状ロータと一定の空隙を介して配置された複数の巻線を有するステータとで構成される球面モータにおいて、
    前記球状ロータとX軸の交点を中心Xとし、前記球状ロータとY軸の交点を中心Yとしたとき、前記中心Xと前記中心Yを各々中心として、磁極ピッチ角λごとにN極とS極の磁束密度の波が形成されるように前記永久磁石を波紋状に配置することを特徴とする球面モータ。
  2. 前記中心Xと対向する位置にY軸周りの回転磁界を発生させる前記巻線ユニット、前記中心Yと対向する位置にX軸周りの回転磁界を発生させる前記巻線ユニットを配置したことを特徴とする請求項1記載の球面モータ。
  3. 前記永久磁石の磁極ピッチ角λを
    λ=360/2n (nは整数)
    としたことを特徴とする請求項1記載の球面モータ
  4. 前記永久磁石の形状を円柱としたこと特徴とする請求項1記載の球面モータ。
  5. 前記球状ロータは、前記永久磁石をはめ込む穴形状が波紋状に形成されたことを特徴とする請求項1記載の球面モータ。
  6. 前記巻線ユニットは、3相のコイルから構成されたことを特徴とする請求項2記載の球面モータ。
  7. 前記ステータに対し前記球状ロータを水平X−Y平面のX軸周りとY軸周りの回転運動を自在にするリンク機構を設け、
    前記リンク機構にX軸周りとY軸周りの回転角度をそれぞれ検出する回転エンコーダを配置したことを特徴とする請求項1記載の球面モータ。
  8. 前記球状ロータの内部に球面軸受を設けたことを特徴とする請求項1記載の球面モータ。
  9. 前記球面軸受は、遊星球を備えた少なくとも3つの転動ユニットが、太陽球と磁気ヨークの間隙に配設され、前記太陽球と前記磁気ヨークのいずれか一方に固定されていることを特徴とする請求項8記載の球面モータ。
  10. 前記太陽球は、前記球面軸受に支持されるように球面形状を形成するとともに、軸受脚に固定されるように平面部が形成されたことを特徴とする請求項9記載の球面モータ。

JP2007282088A 2007-01-11 2007-10-30 球面モータ Expired - Fee Related JP5035725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007282088A JP5035725B2 (ja) 2007-01-11 2007-10-30 球面モータ

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003492 2007-01-11
JP2007003492 2007-01-11
JP2007253208 2007-09-28
JP2007253208 2007-09-28
JP2007282088A JP5035725B2 (ja) 2007-01-11 2007-10-30 球面モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009100636A true JP2009100636A (ja) 2009-05-07
JP5035725B2 JP5035725B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=40703124

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007282088A Expired - Fee Related JP5035725B2 (ja) 2007-01-11 2007-10-30 球面モータ
JP2007282062A Expired - Fee Related JP5109587B2 (ja) 2007-01-11 2007-10-30 球面モータの製造方法および球面モータ

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007282062A Expired - Fee Related JP5109587B2 (ja) 2007-01-11 2007-10-30 球面モータの製造方法および球面モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (2) JP5035725B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100635A (ja) * 2007-01-11 2009-05-07 Yaskawa Electric Corp 球面モータの製造方法
JP4755308B1 (ja) * 2010-11-08 2011-08-24 勝弘 平田 多自由度電磁アクチュエータ
CN102946176A (zh) * 2012-12-10 2013-02-27 山东大学 仿生眼球用两自由度混合式步进电机
KR101389396B1 (ko) * 2012-11-16 2014-05-30 국방과학연구소 소형 구형 모터
KR101758315B1 (ko) 2015-07-23 2017-07-17 조정일 자이로스코프를 이용한 자가발전장치
CN110487217A (zh) * 2019-08-09 2019-11-22 杭州电子科技大学 一种球铰链空间转角检测方法
WO2024171540A1 (ja) * 2023-02-17 2024-08-22 日本トムソン株式会社 揺動テーブル

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101357599B1 (ko) 2013-08-19 2014-02-05 한국항공우주연구원 3차원 구체 구동 장치
CN104467351A (zh) * 2014-12-02 2015-03-25 济南大学 一种电机
CN106826759B (zh) * 2016-12-29 2024-02-09 深圳市优必选科技有限公司 脚部结构及人形机器人
CN108818555A (zh) * 2018-07-06 2018-11-16 宣城南巡智能科技有限公司 一种仿真机器人颈部结构
RU201726U1 (ru) * 2020-05-18 2020-12-29 Руслан Рустемович Уразбахтин Сферический электродвигатель с системой управления и контроля перемещений ротора

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6281970A (ja) * 1985-10-02 1987-04-15 Fujitsu Ltd 球面モ−タ
JPH07274484A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Agency Of Ind Science & Technol 3次元モータの回転磁界発生装置
JPH105964A (ja) * 1996-06-14 1998-01-13 Ube Ind Ltd 金型スプレイロボット
JP2001103728A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浮上動揺装置
JP2003116255A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 駆動装置及びレンズ駆動機構
JP2006041138A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Hitachi Metals Ltd 磁極面球状ボンド磁石およびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000032690A (ja) * 1998-07-08 2000-01-28 Sanyo Denki Co Ltd 回転電機用固定子鉄心及び回転電機用固定子の製造方法並びに磁石回転子型電動機
JP2003324936A (ja) * 2002-04-25 2003-11-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 球面モータ
JP2005130579A (ja) * 2003-10-22 2005-05-19 Keihin Corp ステータ
JP5035725B2 (ja) * 2007-01-11 2012-09-26 株式会社安川電機 球面モータ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6281970A (ja) * 1985-10-02 1987-04-15 Fujitsu Ltd 球面モ−タ
JPH07274484A (ja) * 1994-03-31 1995-10-20 Agency Of Ind Science & Technol 3次元モータの回転磁界発生装置
JPH105964A (ja) * 1996-06-14 1998-01-13 Ube Ind Ltd 金型スプレイロボット
JP2001103728A (ja) * 1999-09-30 2001-04-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 浮上動揺装置
JP2003116255A (ja) * 2001-10-05 2003-04-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 駆動装置及びレンズ駆動機構
JP2006041138A (ja) * 2004-07-27 2006-02-09 Hitachi Metals Ltd 磁極面球状ボンド磁石およびその製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009100635A (ja) * 2007-01-11 2009-05-07 Yaskawa Electric Corp 球面モータの製造方法
JP4755308B1 (ja) * 2010-11-08 2011-08-24 勝弘 平田 多自由度電磁アクチュエータ
KR101389396B1 (ko) * 2012-11-16 2014-05-30 국방과학연구소 소형 구형 모터
CN102946176A (zh) * 2012-12-10 2013-02-27 山东大学 仿生眼球用两自由度混合式步进电机
KR101758315B1 (ko) 2015-07-23 2017-07-17 조정일 자이로스코프를 이용한 자가발전장치
CN110487217A (zh) * 2019-08-09 2019-11-22 杭州电子科技大学 一种球铰链空间转角检测方法
WO2024171540A1 (ja) * 2023-02-17 2024-08-22 日本トムソン株式会社 揺動テーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP5109587B2 (ja) 2012-12-26
JP2009100635A (ja) 2009-05-07
JP5035725B2 (ja) 2012-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5035725B2 (ja) 球面モータ
JP5464595B2 (ja) 多極球面ステッピングモータおよび多極球面acサーボモータ
KR101531736B1 (ko) 직동 회전 엑츄에이터
US20040061383A1 (en) Position-control stage with onboard linear motor
JP2002328191A (ja) リニアモータを内蔵したステージ装置
US11411485B2 (en) Multi-degree-of-freedom electromagnetic machine
CN109229424B (zh) 一种多自由度球形电动式磁悬浮动量轮
CN109450218B (zh) 一种基于磁阻最小原理的球形电机
US20210242728A1 (en) Two degree-of-freedom spherical brushless dc motor
JP4831682B2 (ja) 球面ステッピングモータ
US11063504B2 (en) Multi-degree-of-freedom electromagnetic machine including planar coils
JP4941986B2 (ja) 球面ステッピングモータおよび球面acサーボモータ
JP2009100571A (ja) 回転電機
JP5488131B2 (ja) 電磁アクチュエータ
CN114498976A (zh) 电机及机器人
EP1780878A1 (en) Compact linear and rotary actuator
US11108287B2 (en) Spherical electromagnetic machine with two degrees of unconstrained rotational freedom
JP4755308B1 (ja) 多自由度電磁アクチュエータ
US20220376571A1 (en) Rotary motor, robot, and manufacturing method for rotary motor
JP2014110695A (ja) アクチュエータ
JP5277554B2 (ja) リニアアクチュエータ
CN110224566B (zh) 一种采用简化Halbach永磁体阵列的三自由度球形电机
JP2005218203A (ja) アクチュエータ及びボンディング装置
JP2010187505A (ja) θZ軸リニアモータ
WO2024069915A1 (ja) アクチュエータ及びそれを備えるワーク搬送ロボット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120529

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120622

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees