JP2009100352A - D級増幅回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】三角波信号の歪みを除去してD級増幅器の出力信号の歪みを低減する。
【解決手段】三角波生成器TRIの積分部INTは全差動増幅器AAMPを備え、矩形波生成回路OSCから供給された矩形波信号Vrec1、インバータINVから供給された矩形波信号Vrec2をそれぞれ積分して、三角波信号Vtri1,Vtri2を生成する。差動増幅部DIFは、積分部INTから供給された2つの三角波信号Vtri1,Vtri2の電圧差分を増幅する。三角波信号Vtri1,Vtri2は、逆相となり、積分部INTの非直線性、ノイズ信号の影響により、三角波信号Vtri1,Vtri2に歪み電圧が重畳しても、歪み電圧はキャンセルされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、D級増幅回路に関するものである。
入力されたアナログ音声信号をデジタル変調して電力増幅するD級増幅回路(ディジタルアンプ)が、オーディオなどの分野に広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、出力段の増幅器をブリッジ接続することにより、出力電力を増大する技術として、BTL(Bridged Trans Less)方式増幅器が知られている(例えば、特許文献2参照)。D級増幅回路も、出力パワーを増大するために、BTL方式を採用可能である。
このようなD級増幅回路は、三角波生成回路を備える。この三角波生成回路は、入力されたアナログ音声信号を反転増幅した増幅信号、この増幅信号を反転増幅した増幅信号、と比較する三角波信号を生成する。このような三角波生成回路は、三角波信号を生成するため、積分器を備える。
特開2006−101022号公報(第4−6頁、図1) 特開2006−340152号公報(第9−11頁、図6)
しかし、この積分器を、正確な入出力特性を有するように構成することは難しい。このような積分器の非直線性により、三角波生成回路が生成する三角波信号に歪みが生じる。
また、三角波信号にノイズ信号が重畳すると、同じように三角波信号に歪みが生じる。この三角波信号が歪むと、後段に接続された駆動部の矩形波信号の信号幅を正確に制御することができず、出力する音声信号にも歪みが生じる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、出力信号の歪みを低減することが可能なD級増幅回路を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るD級増幅回路は、
入力信号を反転増幅する第1の増幅回路と、
前記第1の増幅回路の出力信号を反転増幅する第2の増幅回路と、
第1の三角波信号と前記第1の三角波信号が反転した第2の三角波信号とを生成し、生成した前記第1の三角波信号の信号レベルと前記第2の三角波信号の信号レベルとの差分を増幅することにより第3の三角波信号を生成する三角波信号生成回路と、
前記三角波信号生成回路により生成された第3の三角波信号の信号レベルと前記第1の増幅回路の出力信号の信号レベルとに基づいて第1の矩形波信号を生成し、前記三角波信号生成回路により生成された前記第3の三角波信号の信号レベルと前記第2の増幅回路の出力信号の信号レベルとに基づいて第2の矩形波信号を生成し、生成した前記第1の矩形波信号と前記第2の矩形波信号とに基づいて負荷を駆動する駆動部と、を備えたことを特徴とする。
前記三角波信号生成回路は、
第3の矩形波信号を生成する矩形波生成器と、
前記矩形波生成器が生成した前記第3の矩形波信号を反転させて第4の矩形波信号を生成するインバータと、
前記矩形波生成器が生成した前記第3の矩形波信号を積分して前記第1の三角波信号を生成し、前記インバータが生成した前記第4の矩形波信号を積分して、前記第2の三角波信号を生成する積分部と、
前記積分部が生成した前記第1の三角波信号の信号レベルと前記第2の三角波信号の信号レベルとの差分を増幅することにより前記第3の三角波信号を生成する差動増幅回路と、によって構成されることが望ましい。
前記積分部は、全差動増幅器によって構成されることが望ましい。
前記矩形波生成器と前記積分部と前記差動増幅回路とは回路基板上に近接して配置されていることが望ましい。
本発明によれば、三角波信号の歪みを改善し、出力信号の歪みを低減することができる。
以下、本発明の実施形態に係るD級増幅回路(アンプ)を図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るD級増幅回路100は、アナログ入力電圧信号Vinをパルス幅変換して、矩形波信号として出力する回路であり、BTL(Bridged Trans Less)方式の構成を有し、正極性と負極性の2つの出力端子が誘導性負荷としてのスピーカSPに直接接続される。
D級増幅回路100は、入力端子Tinと、出力端子ToutN及びToutPと、増幅部11と、三角波生成器TRIと、駆動部DRVと、差動部DAMPと、抵抗R4と、から構成される。増幅部11と三角波生成器TRIと差動部DAMPとは、電源装置(図示せず)から電圧が印加され、電流が供給されている。
増幅部11は、アナログ入力電圧信号Vinを電力増幅するものであり、増幅器AMP1と増幅器AMP2と、抵抗R11,12,21,22と、によって構成される。
入力端子Tinは、増幅器AMP1の反転入力端子(−)に接続されている。増幅器AMP1は、アナログ入力電圧信号Vinを増幅率αで増幅し、増幅した増幅信号Vamp1を出力するものである。
増幅器AMP1の反転入力端子(−)は、負帰還(ネガティブフィードバック)がかかるように、抵抗R12を介して、増幅器AMP1の出力端に接続され、増幅器AMP1の増幅信号Vamp1が供給される。増幅器AMP1の非反転入力端子(+)には、接地電圧等の基準電圧が印加されている。
増幅器AMP2は増幅率が1倍の反転増幅器であり、その反転入力端子(−)には、抵抗R21を介して増幅器AMP1が出力した増幅信号Vamp1が印加される。
また、増幅器AMP2の反転入力端子(−)は、負帰還がかかるように、抵抗R22を介して、増幅器AMP2の出力端に接続され、増幅器AMP2の増幅信号Vamp2が供給される。増幅器AMP2の非反転入力端子(+)には、接地電圧等の基準電圧が印加されている。
三角波生成器TRIは、BTLの増幅器AMP1,AMP2が出力した増幅信号Vamp1,Vamp2の電圧と比較する三角波信号Vtriを生成するものである。
三角波生成器TRIは、図2(a)に示すように、矩形波生成回路OSCと、インバータINVと、積分部INTと、差動増幅部DIFと、を備える。
この三角波生成器TRIは、矩形波信号Vrec1、矩形波信号Vrec1を反転させて位相が180°異なる逆位相の矩形波信号Vrec2から、それぞれ三角波信号Vtri1,Vtri2を生成して、それぞれの電圧(信号レベル)の差分を増幅するように構成されている。
三角波生成器TRIがこのように構成されて、出力する三角波信号Vtriは、次の式(1)によって表される。
Vtri=(Vtri1+Vwarp)−(Vtri2+Vwarp)
=Vtri1−Vtri2 (1)
但し、Vwarp:積分部INTの非直線性、ノイズ信号によって
三角波信号Vtriに重畳する歪み電圧
即ち、この式(1)に示すように、歪み電圧Vwarpはキャンセルされることになり、三角波生成器TRIは、積分部INTの非直線性、ノイズ信号による三角波信号Vtriの歪みを除去することになる。
図2(a)に示す矩形波生成回路OSCは、矩形波信号Vrec1を生成するものであり、生成した矩形波信号Vrec1を積分部INTとインバータINVとに供給する。
インバータINVは、矩形波生成回路OSCから供給された矩形波信号Vrec1を反転することにより、矩形波信号Vrec1に対する位相を180°異なるようにした矩形波信号Vrec2を生成するものである。インバータINVは、生成した矩形波信号Vrec2を積分部INTに供給する。
積分部INTは、矩形波生成回路OSCから供給された矩形波信号Vrec1とインバータINVから供給された矩形波信号Vrec2とをそれぞれ積分することにより、三角波信号Vtri1,Vtri2を生成するものである。
積分部INTは、図2(a)に示すように、全差動増幅器AAMPと、コンデンサC1,C2と、抵抗R41,42と、によって構成される。
全差動増幅器AAMPは、抵抗R41を介して供給された矩形波信号Vrec1と抵抗R42を介して供給された矩形波信号Vrec2とをそれぞれ等しい増幅率で増幅するものである。全差動増幅器AAMPは、非反転入力端子(+)と、反転入力端子(−)と、出力端(−)と、出力端(+)と、を有している。
全差動増幅器AAMPの非反転入力端子(+)は、抵抗R41を介して、矩形波生成回路OSCの出力端に接続され、反転入力端子(−)は、抵抗R42を介して、インバータINVの出力端に接続される。
コンデンサC1の一端は、負帰還がかかるように、全差動増幅器AAMPの非反転入力端子(+)に接続され、他端は、全差動増幅器AAMPの出力端(−)に接続される。コンデンサC2の一端は、負帰還がかかるように、全差動増幅器AAMPの反転入力端子(−)に接続され、他端は、全差動増幅器AAMPの出力端(+)に接続される。
全差動増幅器AAMPは、図2(b)に示すように、増幅器AMP11,12と、抵抗R43,R44と、によって構成される。
AMP11の非反転入力端子(+)には、抵抗R41を介して矩形波信号Vrec1が供給され、反転入力端子(−)には、抵抗R42を介して矩形波信号Vrec2が供給される。
抵抗R43と抵抗R44とは、直列接続され、直列接続された抵抗R43,R44は、増幅器AMP11,AMP12のそれぞれの出力端間に接続される。
増幅器AMP12の反転入力端子(−)は、抵抗R43,R44の接続点に接続され、非反転入力端子(+)には、接地電圧等の基準電圧が印加される。
コンデンサC1は、増幅器AMP12の反転入力端子(−)と出力端との間に接続され、コンデンサC2は、増幅器AMP11の反転入力端子(−)と出力端との間に接続される。
抵抗R41の抵抗値と抵抗R42の抵抗値とは等しくなるように設定される。また、コンデンサC1,C2の容量値も等しくなるように設定される。
積分部INTは、生成した三角波信号Vtri1,Vtri2を差動増幅部DIFに供給する。
差動増幅部DIFは、積分部INTから供給された2つの三角波信号Vtri1と三角波信号Vtri2との電圧差分を増幅率βで増幅するものであり、増幅器AMP13と、抵抗R51〜54と、を備える。
増幅器AMP13の反転入力端子(−)は、抵抗R51を介して全差動増幅器AAMPの出力端(−)に接続され、負帰還がかかるように、抵抗R52を介して増幅器AMP13の出力端に接続される。
増幅器AMP13の非反転入力端子(+)は、抵抗R53を介して全差動増幅器AAMPの出力端(+)に接続され、抵抗R54を介して、接地電圧等の基準電圧が印加される。
増幅器AMP13の出力端は、図1に示す駆動部DRVの比較器CMP1の反転入力端子(−)およびインバータ(図中、「−1]と記す。)を介して比較器CMP2の反転入力端子(−)に接続され、増幅器AMP13は、生成した三角波信号Vtriをそれぞれに供給する。
この矩形波生成回路OSCと積分部INTと差動増幅部DIFとは、歪み電圧Vwarpをできるだけ少なくするため、回路基板上に近接して配置される。
駆動部DRVは、増幅部11の出力信号Vamp1とVamp2とのそれぞれの電圧に基づいてパルス幅制御された出力信号VoutNと出力信号VoutPとをスピーカSPの両端に供給してスピーカSPを駆動するものである。
駆動部DRVは、比較器CMP1及び比較器CMP2と、レベルシフタLS1とLS2と、によって構成される。
比較器CMP1は、三角波生成器TRIから供給される三角波信号Vtriの電圧と増幅信号Vamp1の電圧を比較し、増幅信号Vamp1の電圧が三角波信号Vtriの電圧よりも高いときにハイレベルとなり、増幅信号Vamp1の電圧が三角波信号Vtriの電圧よりも低いときに、ローレベルとなる矩形波信号Vcmp1を出力する。
一方、比較器CMP2は、インバータによって反転された三角波信号−Vtriの電圧と増幅信号Vamp2の電圧を比較し、増幅信号Vamp2の電圧が三角波信号−Vtriの電圧よりも高いときにハイレベルとなり、増幅信号Vamp2の電圧が三角波信号−Vtriの電圧よりも低いときに、ローレベルとなる矩形波信号Vcmp2を出力する。
増幅信号Vamp1とVamp2とが、同一レベルで逆位相の信号であるため、矩形波信号Vcmp1とVcmp2も、逆位相の信号となる。
比較器CMP1の出力端子は、レベルシフタLS1の入力端子に接続される。レベルシフタLS1は、比較器CMP1の出力信号Vcmp1を、信号系の電圧レベルから駆動系の電圧レベルにシフトし、矩形波信号Vcmp1を増幅した信号とバイアス電圧Vbisとを重畳した出力信号VoutNを出力する。
比較器CMP2の出力端子は、レベルシフタLS2の入力端子に接続される。レベルシフタLS2は、比較器CMP2の出力信号Vcmp2を、信号系の電圧から駆動系の電圧にシフトし、矩形波信号Vcmp2を増幅した信号とバイアス電圧Vbisとを重畳した出力信号VoutPを出力する。
レベルシフタLS1の出力端子は、出力端子ToutNに接続されると共に、増幅器AMP3の反転入力端子(−)に抵抗R31を介して接続される。また、レベルシフタLS2の出力端子は、出力端子ToutPに接続されると共に、増幅器AMP3の非反転入力端子(+)に抵抗R33を介して接続される。
出力端子ToutNとToutPとは、スピーカSPの入力端子に直接接続される。レベルシフタLS1とLS2の出力信号VoutNとVoutPに含まれるバイアス電圧Vbisの成分は等しく、スピーカSPには、直流電圧成分が印加されない。従って、直流成分カット用のカップリングコンデンサを設ける必要はない。
差動部DAMPは、増幅器AMP3と、抵抗R31と、抵抗R32と、抵抗R33と抵抗R34と、から構成される。増幅器AMP3の反転入力端子(−)には、抵抗32を介して増幅器AMP3の出力による負帰還(ネガティブフィードバック)がかかっている。
また、増幅器AMP3の非反転入力端子(+)は抵抗R34を介して接地電圧等の基準電圧に接続されている。増幅器AMP3の出力端子は、抵抗R4を介して増幅器AMP1の反転入力側(−)に接続され、レベルシフタLS1及びレベルシフタLS2の出力信号VoutNとVoutPが増幅器AMP1に帰還する。
差動部DAMPは、2つの入力電圧の電位差を増幅した電圧を出力する。差動部DAMPの入力電圧Vfin1及び入力電圧Vfin2と出力電圧Vfoutとの関係式は次の式(2)で表される。
Vfout=(Vfin1−Vfin2)(R32/R31) (2)
ただし、R32/R31=R34/R33
式(2)より、Vfin1=Vfin2のときにはVfout=0となる。つまり、同相の同一電圧が入力されたときは出力には現れないため、差動部DAMPは、出力信号VoutNとVoutPに含まれる同位相の信号ノイズ(コモンモードノイズ)を除去することができる。
同相ノイズの負帰還を低減するため、比較器CMP1とCMP2とは同一の構成とされる。ここで同一の構成とは、比較器CMP1,CMP2の回路構成(素子の接続関係)及び回路を構成する素子(トランジスタ、抵抗)の特性及びサイズが互いに等しいことを意味する。
このように比較器CMP1とCMP2とは同一の構成とされることにより、レベルシフタLS1とLS2の出力信号VoutNとVoutPに含まれるノイズは完全に同相で同一電圧レベルとなる。
また、比較器CMP1とCMP2、レベルシフタLS1とLS2は、それぞれ、近接して配置される。
また、比較器CMP1とCMP2、レベルシフタLS1とLS2は、同一の基板に構成され、同一の電源電圧及び接地電圧が印加される。
また、比較器CMP1とCMP2、レベルシフタLS1とLS2は、同一の半導体基板に同一の製造プロセスを経て形成及び組み込まれる。
次に実施形態に係るD級増幅回路100の動作を説明する。
まず、入力端子Tinに供給されたアナログ入力信号(音声信号)Vinは増幅器AMP1で増幅率αで反転増幅されて増幅信号Vamp1として出力される。
この増幅信号Vamp1は、増幅器AMP2で増幅率1で反転増幅され、増幅信号Vamp1と逆位相で同電圧の増幅信号Vamp2となる。
三角波生成器TRIの図2(a)に示す矩形波生成回路OSCは、図3(a)に示すような矩形波信号Vrec1を生成し、生成した矩形波信号Vrec1を積分部INTとインバータINVとに供給する。
インバータINVは、矩形波生成回路OSCから供給された矩形波信号Vrec1を反転し、図3(c)に示すように反転した矩形波信号Vrec2を積分部INTに供給する。
積分部INTは、矩形波生成回路OSCから供給された矩形波信号Vrec1を積分することにより、図3(b)に示すような三角波信号Vtri1を生成する。
また、積分部INTは、インバータINVから供給された矩形波信号Vrec2を積分することにより、図3(d)に示すような三角波信号Vtri2を生成する。
抵抗R41の抵抗値と抵抗R42の抵抗値とは等しくなるように設定され、さらに、コンデンサC1,C2の容量値も等しくなるように設定されている。
このため、三角波信号Vtri1の波形の彎曲は、反転すれば三角波信号Vtri2の彎曲と互いに反対となる。
差動増幅部DIFは、積分部INTから供給された2つの三角波信号Vtri1と三角波信号Vtri2との電圧差分を増幅率βで増幅する。
差動増幅部DIFがこの電圧差分を増幅することにより、歪み電圧Vwarpはキャンセルされ、三角波生成器TRIは、歪みのない三角波信号Vtriを、比較器CMP1,CMP2の反転入力端子(−)に供給する。
比較器CMP1は、図4(a)、(b)に示すように、増幅信号Vamp1の電圧が三角波信号Vtriの電圧よりも高いときに、ハイレベルとなり、増幅信号Vamp1の電圧が三角波信号Vtriの電圧よりも低いときに、ローレベルとなる矩形波信号Vcmp1を出力する。
比較器CMP2は、図4(d)、(e)に示すように、増幅信号Vamp2の電圧が、インバータによって反転された三角波信号Vtriの電圧よりも高いときに、ハイレベルとなり、増幅信号Vamp2の電圧が三角波信号Vtriの電圧よりも低いときに、ローレベルとなる矩形波信号Vcmp2を出力する。
レベルシフタLS1は、図4(b)に示す信号電圧系の矩形波信号Vcmp1を、図4(c)に示す駆動電圧系の出力信号VoutNに変換し、出力端子ToutNに出力する。
また、レベルシフタLS2は、図4(e)に示す信号電圧系の矩形波信号Vcmp2を、図4(f)に示す駆動電圧系の出力信号VoutPに変換し、出力端子ToutPに出力する。出力信号VoutNとVoutPとは、同一のバイアス電圧Vbisを中心として変動する矩形波信号である。
スピーカSPは、出力電圧VoutN−VoutPの電圧により駆動される。
差動部DAMPは、出力電圧の差分(VoutP−VoutN)を増幅(通常、増幅率<1)し、増幅器AMP1の反転入力端子(−)に負帰還することにより、出力電圧(パルス幅)を調整すると共に回路動作を安定させる。
比較器CMP1とCMP2の構成、及び、レベルシフタLS1とLS2の構成が、互いに同一の構成であるため、比較器CMP1とCMP2の出力信号Vcmp1及びVcmp2及びレベルシフタLS1及びLS2の出力信号VoutN及びVoutPには、同位相のノイズが重畳することが多い。
この同相ノイズが増幅器AMP1に負帰還されると、ノイズが増幅されて、出力信号VoutN及びVoutPの歪みが大きくなる。
しかし、D級増幅回路100では、差動部DAMPが出力信号VoutPとVoutNの差分を取る。このため、出力信号VoutPとVoutNに含まれる逆位相の信号成分はほぼ2倍に強調されてから一定の増幅率で増幅され、同相でほぼ同電圧のノイズ成分はほぼ0レベルに減殺される。
このため、増幅器AMP1に負帰還される帰還信号は、ほぼ出力信号VoutPとVoutNに含まれる信号成分のみとなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、三角波生成器TRIは、矩形波信号Vrec1と、矩形波信号Vrec1を反転させた矩形波信号Vrec2と、をそれぞれ積分し、積分した三角波信号Vtri1とVtri2との差分を増幅することにより、三角波信号Vtriを生成するようにした。
従って、積分部の非直線性、ノイズ信号の影響により、三角波信号Vtri1とVtri2とに歪みが生じたとしても、三角波信号Vtri1,Vtri2の2つの歪み電圧Vwarpはキャンセルされ、歪みのない三角波信号Vtriを生成することができる。
このため、出力信号VoutNとVoutPに影響を与えるという事態を防止でき、最終的な出力信号VoutNとVoutPの歪みを抑えることができる。
また、積分部INTが全差動増幅器AAMPを備えることにより、矩形波信号Vrec1,Vrec2をそれぞれ等しい増幅率で増幅することができ、三角波信号Vtri1,Vtri2を一致させることができる。
また、矩形波生成回路OSCと積分部INTと差動増幅部DIFとが回路基板上に近接して配置されるので、歪み電圧Vwarpを低減することができる。
尚、本発明を実施するにあたっては、種々の形態が考えられ、上記実施の形態に限られるものではない。
例えば、積分部INTは、図5(a)に示すように、増幅器AMP21,AMP22と、コンデンサC1,C2と、抵抗R41,R42と、によって構成されたものであってもよい。
この場合、増幅器AMP21,AMP22の非反転入力端子(+)には、同じ基準電圧が供給される。
また、積分部INTは、抵抗R41,R42の代わりに、図5(b)に示すようなスイッチトキャパシタ回路を備えたものであってもよい。積分部INTは、スイッチSW1とコンデンサC3とによって構成されたスイッチトキャパシタ回路と、スイッチSW2とコンデンサC4とによって構成されたスイッチトキャパシタ回路と、を備える。
また、三角波生成器TRIが生成する三角波信号Vtri1,Vtri2は、それぞれ、図3(b),(d)、図4(a),(d)に示すような波形のものに限られるものではなく、例えば、鋸波信号であってもよい。
さらに、三角波生成器TRIは、積分部INTの入力側に矩形波信号Vrec1,Vrec2の同期をとるための同期回路、矩形波信号Vrec1,Vrec2を波形成形する波形成形回路を備えるようにしてもよい。
同期回路、波形成形回路を備えることにより、完全に一致した矩形波信号Vrec1,Vrec2を同じタイミングで積分部INTに供給することができ、三角波信号Vtri1,Vtri2も正確な逆位相となり、歪み電圧Vwarpを正確にキャンセルすることができる。
上記実施形態において、D級増幅回路100は、BTLを備えるものとして説明した。しかし、D級増幅回路100は、このような構成に限られるものではなく、例えば、ハーフブリッジ回路、フルブリッジ回路によって構成されたものであっても本実施形態は、同様に適用される。
本発明の実施形態に係るD級増幅回路(アンプ)の構成を示すブロック図である。 図1に示す三角波生成器の詳細を示す図であり、(a)は、三角波生成器の構成を示し、(b)は、(a)に示す全差動増幅器の構成を示す。 図2に示す三角波生成器の動作を示すタイミングチャートである。 図1に示すD級増幅回路の動作を示すタイミングチャートである。 図2に示す積分部の応用例を示す図であり、(a)は、積分部を2連の増幅器で構成した例、(b)は、さらに抵抗がスイッチトキャパシタによって構成された例を示す。
符号の説明
100 D級増幅回路(D級アンプ)
TRI 三角波生成器
INT 積分部
AAMP 全差動増幅器

Claims (4)

  1. 入力信号を反転増幅する第1の増幅回路と、
    前記第1の増幅回路の出力信号を反転増幅する第2の増幅回路と、
    第1の三角波信号と前記第1の三角波信号が反転した第2の三角波信号とを生成し、生成した前記第1の三角波信号の信号レベルと前記第2の三角波信号の信号レベルとの差分を増幅することにより第3の三角波信号を生成する三角波信号生成回路と、
    前記三角波信号生成回路により生成された第3の三角波信号の信号レベルと前記第1の増幅回路の出力信号の信号レベルとに基づいて第1の矩形波信号を生成し、前記三角波信号生成回路により生成された前記第3の三角波信号の信号レベルと前記第2の増幅回路の出力信号の信号レベルとに基づいて第2の矩形波信号を生成し、生成した前記第1の矩形波信号と前記第2の矩形波信号とに基づいて負荷を駆動する駆動部と、を備えた、
    ことを特徴とするD級増幅回路。
  2. 前記三角波信号生成回路は、
    第3の矩形波信号を生成する矩形波生成器と、
    前記矩形波生成器が生成した前記第3の矩形波信号を反転させて第4の矩形波信号を生成するインバータと、
    前記矩形波生成器が生成した前記第3の矩形波信号を積分して前記第1の三角波信号を生成し、前記インバータが生成した前記第4の矩形波信号を積分して、前記第2の三角波信号を生成する積分部と、
    前記積分部が生成した前記第1の三角波信号の信号レベルと前記第2の三角波信号の信号レベルとの差分を増幅することにより前記第3の三角波信号を生成する差動増幅回路と、によって構成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のD級増幅回路。
  3. 前記積分部は、全差動増幅器によって構成された、
    ことを特徴とする請求項2に記載のD級増幅回路。
  4. 前記矩形波生成器と前記積分部と前記差動増幅回路とは回路基板上に近接して配置されている、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載のD級増幅回路。
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