JP2009100174A - 電子撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置内部の熱を装置外部に十分に排出することができ、これによって撮像素子の温度上昇を抑制できること。
【解決手段】本発明にかかるデジタルカメラ1は、被写体の画像を撮像する撮像素子8と、撮像素子8の配置空間と外部とを連通する通気孔6が形成された筐体2と、筐体2の内部に撮像素子8を固定する固定部材9と、撮像素子8の受光面に被写体の光学像を結像するレンズユニット5とを備える。レンズユニット5は、固定レンズ5aと、固定レンズ5aを保持するレンズ鏡枠5dと、可動レンズ5bと、可動レンズ5bを保持する可動レンズ鏡枠5cとを備える。可動レンズ5bは、レンズ鏡枠5dの内部において可動レンズ鏡枠5cとともに光軸方向に移動して撮像素子8の配置空間を加圧または減圧し、これによって、この配置空間と外部とを通気孔6を通して強制的に通気する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、撮像素子を内蔵した電子撮像装置に関し、特に、撮像素子の放熱性を高める放熱構造を有する電子撮像装置に関するものである。
従来から、デジタルカメラおよびデジタルビデオカメラを始め、撮像機能を備えた携帯電話機など、各種態様の電子撮像装置が登場している。電子撮像装置は、一般に、CCDまたはCMOS等の撮像素子を内蔵し、レンズ等の光学系によって撮像素子の受光面に被写体の光学像を結像し、この撮像素子の光電変換処理によって被写体の画像データを取得(撮像)する。また、電子撮像装置は、液晶ディスプレイ等の表示部を備え、かかる撮像素子によって撮像された被写体の画像を表示部に表示する。
なお、電子撮像装置内部の撮像素子は、設計仕様に規定された温度条件下において最適に駆動して、高画質な画像を撮像することができる。しかし、撮像素子の駆動時に発生する熱は撮像素子の温度上昇を引き起こし、この撮像素子の温度上昇に伴って暗電流等のノイズが発生する。この熱によるノイズは、撮像素子の画質低下を招来し、撮像素子による高画質撮像を困難にする。
かかる撮像素子の温度上昇によるノイズの悪影響を防止するために、近年、放熱作用によって撮像素子を冷却する技術を組み込んだ電子撮像装置が登場している。例えば、カメラ本体の上面に複数の放熱用通気孔を設け、これら複数の放熱用通気孔を空気の流入路および流出路にしてカメラ本体内部の熱を放出するデジタルカメラがある(特許文献1参照)。
特開2003−249782号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載されたデジタルカメラに例示される従来の電子撮像装置は、撮像素子等の内部部品が発熱した際に装置内部に発生する空気の自然な流れ(すなわち対流)を利用して放熱しているため、撮像素子等の熱を装置外部へ十分に排出することができない虞があり、これに起因して、撮像素子の温度上昇を抑制することが困難になるという問題点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、装置内部の熱を装置外部に十分に排出することができ、これによって撮像素子の温度上昇を抑制できる電子撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる電子撮像装置は、被写体の画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子を内部に配置し、前記撮像素子の配置空間と外部とを連通する通気孔が形成された筐体と、前記筐体の内部に前記撮像素子を固定する固定部材と、外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有し、前記固定部材と接続して前記撮像素子を囲むとともに前記固定部材と共同して前記撮像素子の配置空間を形成する枠体と、前記撮像素子の配置空間を加圧または減圧して、該配置空間と外部とを前記通気孔を通して通気する通気機構と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記枠体は、前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光する1以上の固定レンズを保持するレンズ鏡枠であり、前記通気機構は、前記レンズ鏡枠の内部に配置され、光軸方向に移動する可動レンズ鏡枠と、前記可動レンズ鏡枠に保持され、前記1以上の固定レンズと共同して前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光するとともに、前記可動レンズ鏡枠によって光軸方向に移動して前記撮像素子の配置空間を加圧または減圧する可動レンズと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記通気機構は、前記枠体に対応して前記筐体に着脱可能に取り付けられ、前記撮像素子の配置空間と当該レンズ鏡枠の内部とを連通する連通孔を有し、前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光する複数の固定レンズを保持するレンズ鏡枠と、前記レンズ鏡枠の内部に配置され、光軸方向に移動する可動レンズ鏡枠と、前記可動レンズ鏡枠に保持され、前記複数の固定レンズと共同して前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光するとともに、前記可動レンズ鏡枠によって光軸方向に移動して前記撮像素子の配置空間を前記連通孔を介して加圧または減圧する可動レンズと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記枠体は、前記撮像素子の配置空間に面する壁面に凹凸形状を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記筐体の通気孔と前記撮像素子の配置空間とを連通する連通管を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、被写体の画像を撮像する撮像素子と、前記撮像素子を内部に配置した筐体と、前記筐体の内部に前記撮像素子を固定する固定部材と、外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有し、該多重構造を貫通して当該レンズ鏡枠の内部空間と外部とを連通する通気孔が形成され、前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光する複数の固定レンズを保持するレンズ鏡枠と、前記固定部材を介して少なくとも前記撮像素子の熱を吸収し、この吸収した熱を前記レンズ鏡枠の内部空間に伝導する熱伝導性部材と、前記レンズ鏡枠の内部空間を加圧または減圧して、前記レンズ鏡枠の内部空間と外部とを前記通気孔を通して通気する通気機構と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記通気機構は、前記レンズ鏡枠の内部に配置され、光軸方向に移動する可動レンズ鏡枠と、前記可動レンズ鏡枠に保持され、前記複数の固定レンズと共同して前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光するとともに、前記可動レンズ鏡枠によって光軸方向に移動して前記レンズ鏡枠の内部空間を加圧または減圧する可動レンズと、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記レンズ鏡枠は、前記筐体に着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記レンズ鏡枠は、内周側壁面に凹凸形状を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記熱伝導性部材は、前記固定部材と接続して前記撮像素子を囲むとともに前記固定部材と共同して前記撮像素子の配置空間を形成する枠体であることを特徴とする。
また、本発明にかかる電子撮像装置は、上記の発明において、前記熱伝導性部材は、前記撮像素子の配置空間に面する壁面に凹凸形状を有することを特徴とする。
本発明にかかる電子撮像装置は、撮像素子を内部に配置する筐体に、この撮像素子の配置空間と筐体外部とを連通する通気孔を形成し、この筐体内部に撮像素子を固定する固定部材と撮像素子を囲む枠体とが共同して撮像素子の配置空間を形成し、この形成した撮像素子の配置空間内に撮像素子等の熱を放出するようにし、この撮像素子の配置空間を加圧または減圧し、これによって、この撮像素子の配置空間と筐体外部とを強制的に通気するように構成した。このため、撮像素子の配置空間内に吸引した外気に撮像素子等の熱を効率よく吸収させることができ、また、この撮像素子の配置空間内の気体とともに撮像素子等の熱を筐体外部に強制的に排出することができる。これによって、装置内部の熱を装置外部に十分に排出できるとともに撮像素子を冷却することができ、この結果、筐体内部の撮像素子の温度上昇を所定の範囲内に抑制できるという効果を奏する。
以下、図面を参照して、本発明にかかる電子撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、以下では、本発明にかかる電子撮像装置の一例としてデジタルカメラを例示するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる電子撮像装置の一構成例を示す模式図である。図2は、この実施の形態1にかかる電子撮像装置の内部構成を例示する断面模式図である。図3は、この実施の形態1にかかる電子撮像装置の一機能構成例を模式的に示すブロック図である。
図1〜3に示すように、この実施の形態1にかかる電子撮像装置であるデジタルカメラ1は、内外を連通する通気孔6が形成された筐体2と、被写体を照明する発光部3と、撮像操作を行うためのレリーズボタン4と、被写体からの光を集光する複数のレンズを有するレンズユニット5と、通気可能に通気孔6を覆うフィルタ7とを備える。また、デジタルカメラ1は、被写体の画像を撮像する撮像素子8と、筐体2の内部に撮像素子8を固定する固定部材9と、撮像素子8を配置した筐体2の内部空間10と連通孔6とを連通する通気管11と、撮像素子8によって撮像された被写体の画像を表示する表示部12と、画像データを記憶する記憶部13と、かかるデジタルカメラ1の各構成部を制御する制御部14と、電池等の電源部15とを備える。
筐体2は、デジタルカメラ1の外形をなすものであり、デジタルカメラ1の各構成部を内蔵する。具体的には、筐体2は、外部に発光可能な態様で発光部3を内蔵し、外部から押し下げ操作可能な態様でレリーズボタン4を内蔵し、被写体からの光を入射可能な態様でレンズユニット5を内蔵する。また、筐体2は、外部に表示画面を露出した態様で表示部12を内蔵し、電池等を交換可能な態様で電源部15を内蔵する。筐体2の内部には、撮像素子8、固定部材9、通気管11、記憶部13、および制御部14が配置される。一方、筐体2には、この撮像素子8を配置した内部空間10(すなわち撮像素子8の配置空間)と筐体2の外部とを連通する通気孔6が形成される。かかる筐体2の通気孔6は、通気性および非透水性を有するフィルタ7によって覆われる。
発光部3は、所望の被写体を照明するストロボ等の照明手段であり、撮像素子8によって撮像される被写体に対して照明光(例えば閃光)を発光して、この被写体を照明する。レリーズボタン4は、撮像素子8によって被写体の画像を撮像する際に押し下げられる。この場合、レリーズボタン4は、制御部14に対して撮像開始を指示する指示情報を入力する。
レンズユニット5は、その光軸が撮像素子8の受光面の中心部を通過する態様に配置され、この撮像素子8の受光面に被写体からの光を集光して被写体の光学像を結像する。具体的には、レンズユニット5は、撮像素子8の受光面に被写体からの光を集光する固定レンズ5aおよび可動レンズ5bと、可動レンズ5bを保持しつつ移動可能な可動レンズ鏡枠5cと、固定レンズ5aを保持するレンズ鏡枠5dと、可動レンズ鏡枠5cを駆動するレンズ駆動部5gとを備える。なお、このレンズユニット5の光軸は、かかる固定レンズ5aおよび可動レンズ5bの光軸である。
レンズ鏡枠5dは、外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有する略円筒形状の枠体である。具体的には、レンズ鏡枠5dは、略円筒形状をなす外周側の低熱伝導性部材5fと、略円筒形状をなす内周側の高熱伝導性部材5eとを層状に重ねて形成される。かかるレンズ鏡枠5dの多重構造の外周側をなす低熱伝導性部材5fは、断熱材等の熱伝導率が比較的小さい部材によって形成される。一方、かかるレンズ鏡枠5dの多重構造の内周側をなす高熱伝導性部材5eは、アルミニウムまたは銅等の熱伝導率が比較的大きい部材によって形成され、この低熱伝導性部材5fに比して高い熱伝導性を有する。かかるレンズ鏡枠5dは、一端(筐体2の外部側の端部)の内部に固定レンズ5aを保持、固定し、他端(筐体2の内部側の端部)を固定部材9に接続して固定部材9上の撮像素子8を囲むとともに、この固定部材9と共同して撮像素子8の配置空間、すなわち筐体2の内部空間10を形成する。この場合、内部空間10は、レンズ鏡枠5dの内周側壁面と固定部材9の壁面と固定レンズ5aとによって囲まれた空間である。
可動レンズ5bおよび可動レンズ鏡枠5cは、かかるレンズ鏡枠5dの内部に配置される。可動レンズ鏡枠5cは、可動レンズ5bを保持し、レンズ駆動部5gの作用によってレンズユニット5の光軸方向に移動する。可動レンズ5bは、この可動レンズ鏡枠5cに保持された状態で固定レンズ5aと光軸を一致させ、この固定レンズ5aと共同して被写体からの光を撮像素子8の受光面に集光する。また、可動レンズ5bは、可動レンズ鏡枠5cの作用によって光軸方向に移動して、焦点距離またはズーム倍率を調整する。レンズ駆動部5gは、アクチュエータ等を用いて実現され、制御部14の制御に基づいて駆動する。かかるレンズ駆動部5gは、可動レンズ5bを保持した状態の可動レンズ鏡枠5cを光軸方向に移動する。
ここで、かかる可動レンズ5bは、デジタルカメラ1のフォーカシングまたはズーミングの際に光軸方向に移動することによって、撮像素子8の配置空間である内部空間10を加圧または減圧し、この結果、この内部空間10とデジタルカメラ1の外部とを通気孔6を通して通気する。すなわち、この内部空間10の空気等の気体は、かかる可動レンズ5bの移動によって加圧された場合、固定部材9の通気管路9a内および通気管11内を順次流通して通気孔6から筐体2の外部に放出される。一方、かかる可動レンズ5bの移動によって内部空間10が減圧された場合、デジタルカメラ1の外部の気体は、通気孔6から筐体2の内部に流入し、通気管11内および通気管路9a内を順次流通してこの内部空間10に流入する。このように内部空間10に作用する可動レンズ5b、可動レンズ鏡枠5c、およびレンズ駆動部5gを含む移動機構は、内部空間10を加圧または減圧して内部空間10と筐体2の外部とを強制的に通気する通気機構として機能する。
なお、この内部空間10の気体は、撮像素子8および制御部14等の電子部品の放熱、かかる電子部品を搭載した固定部材9の放熱、およびレンズ鏡枠5dの高熱伝導性部材5eの放熱によって熱せられ、かかるデジタルカメラ1の通気機構の作用によって換気される。これによって、内部空間10内の熱、すなわち撮像素子8または制御部14等の熱源から発生した熱は筐体2の外部に放出され、この結果、撮像素子8等の電子部品が冷却される。
通気孔6は、筐体2(例えば筐体2の正面側の外壁部)に形成され、撮像素子8の配置空間である内部空間10と筐体2の外部とを連通する。上述した可動レンズ5b等の作用による内部空間10と筐体2の外部との通気は、この通気孔6を通して行われる。かかる通気孔6には、フィルタ7が設けられる。フィルタ7は、デジタルカメラ1の防塵性能および防滴性能を高めるためのものであり、通気性および非透水性を有するフィルム状または繊維状の微多孔性部材(通気非透水性部材)を用いて実現される。フィルタ7は、通気孔6を覆い、この通気孔6を通して内部空間10と筐体2の外部との通気が行われる際に、液体または塵等の外部からの異物が筐体2の内部(特に内部空間10)に入り込むことを防止する。
撮像素子8は、CCDまたはCMOS等のイメージセンサであり、筐体2の内部空間10内に配置される。具体的には、撮像素子8は、固定部材9に固定された状態(詳細には、固定部材9の一部である回路基板上に実装された状態)で内部空間10内に固定配置され、レンズ鏡枠5dによって囲まれる。撮像素子8は、レンズユニット5によって集光された被写体からの光を受光面を介して受光し、この受光した被写体からの光を光電変換処理して画像信号を生成する。かかる撮像素子8が生成した画像信号は、レンズユニット5によって撮像素子8の受光面に結像された被写体の光学像に対応する。このようにして、撮像素子8は、被写体の画像を撮像する。撮像素子8は、この生成した画像信号を制御部14に送信する。
固定部材9は、筐体2の内部空間10に撮像素子8を固定配置する部材である。具体的には、固定部材9は、デジタルカメラ1の各種動作を実現するために必要な回路が形成された回路基板と、この回路基板または電子部品の放熱を促進するヒートシンクとによって構成される。この固定部材9の回路基板は、撮像素子8および制御部14等の電子部品が実装された態様で筐体2の内部に固定される。また、この固定部材9の回路基板は、デジタルカメラ1の各構成部(具体的には、発光部3、レリーズボタン4、レンズ駆動部5g、撮像素子8、表示部12、記憶部13、および電源部15)と制御部14とを電気的に接続する。一方、この固定部材9のヒートシンクは、この回路基板または回路基板上の電子部品(撮像素子8、制御部14等)によって発生した熱を内部空間10に放出する。
また、固定部材9は、上述したように、レンズ鏡枠5dと共同して撮像素子8の配置空間(すなわち筐体2の内部空間10)を形成する。かかる固定部材9には、通気管11を介して通気孔6と内部空間10とを連通する通気管路9aが形成される。なお、かかる固定部材9に発生した熱(例えば撮像素子8または制御部14等の電子部品の駆動による熱)は、上述したヒートシンク等によって内部空間10に放出されるとともに、レンズ鏡枠5dを介して内部空間10に放出される。この場合、かかる固定部材9の熱は、固定部材9に接続されたレンズ鏡枠5dに伝導し、外周側の低熱伝導性部材5fに比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材5eから内部空間10に放出される。
通気管11は、通気孔6と筐体2の内部空間10とを連通する連通管であり、一端が通気孔6に接続され、且つ他端が内部空間10に通じる通気管路9aに接続される。かかる通気管11は、この内部空間10の気体(熱せられた気体)を筐体2の外部へ流通し、通気孔6から流入した外気を内部空間10へ流通する。
表示部12は、液晶ディスプレイ等を用いて実現され、デジタルカメラ1の背面側から外部に表示画面を向ける態様で筐体2に内蔵される。かかる表示部12は、撮像素子8によって撮像された被写体の画像を表示する。記憶部13は、撮像素子8によって撮像された被写体の画像データを記憶する。なお、かかる記憶部13は、筐体2の内部に配置される不揮発性の半導体メモリ(例えばフラッシュメモリ等)またはハードディスク等の記憶メディアであってもよいし、筐体2の内部に着脱可能に挿着される可搬型の記憶メディアであってもよい。
制御部14は、処理プログラムを実行するCPUと、処理プログラム等を予め記憶したROMと、各処理の演算パラメータ等を一時記憶するRAMとを用いて実現され、上述した固定部材9の一部である回路基板に実装される。制御部14は、デジタルカメラ1の各構成部の動作を制御し、且つ各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部14は、電源部15によって電力が供給された際に起動して、デジタルカメラ1の各構成部を制御可能な状態とする。例えば、制御部14は、撮像素子8および表示部12を制御して、撮像素子8が撮像した被写体の画像を表示部12に表示させる。また、制御部14は、レリーズボタン4からの入力情報をもとにレンズ駆動部5gを制御して可動レンズ鏡枠5cとともに可動レンズ5bを光軸方向に移動させて、レンズユニット5の焦点距離を調整するフォーカシング動作またはズーム倍率を調整するズーミング動作を制御する。制御部14は、レリーズボタン4が押し下げられたタイミングにおいて撮像素子8に被写体の画像を撮像させる。この場合、制御部14は、必要に応じて発光部3に照明光を発光させて、この照明光によって照明された被写体の画像を撮像素子8に撮像させる。
また、制御部14は、画像処理部14aを有する。画像処理部14aは、撮像素子8によって生成された画像信号を取得し、この取得した画像信号に対して所定の画像処理を行って、被写体の画像データを生成する。制御部14は、かかる画像処理部14aによって生成された被写体の画像データを記憶部13に記憶させるとともに、この被写体の画像データに基づく画像を表示部12に表示させる。
電源部15は、筐体2の内部に交換可能に挿着される一次電池または二次電池であり、筐体2に設けられた電源スイッチ(図示せず)のオンオフの切替に対応してオン状態とオフ状態とを切り替える。かかる電源部15は、オン状態である場合、デジタルカメラ1の各構成部(例えば、発光部3、レンズ駆動部5g、撮像素子8、表示部12、記憶部13、および制御部14等)に電力を供給し、オフ状態である場合、かかるデジタルカメラ1の各構成部への電力供給を停止する。
つぎに、この実施の形態1にかかるデジタルカメラ1の排気による撮像素子8の冷却性能について説明する。図4は、実施の形態1にかかる電子撮像装置の排気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。デジタルカメラ1の通気機構は、筐体2の内部空間10の気体を通気孔6から筐体2の外部に排気することによって、この内部空間10の熱を筐体2の外部に排出する。
具体的には、撮像素子8および制御部14は、被写体の画像を撮像する際に電力を消費して駆動し、これに伴って発熱する。また、撮像素子8および制御部14を実装した回路基板等の固定部材9は、かかる撮像素子8および制御部14の駆動とともに発熱する。かかる撮像素子8、制御部14、および固定部材9の熱は、各表面から内部空間10に放出されるとともに、図4の実線矢印に示されるようにレンズ鏡枠5dに伝導する。ここで、レンズ鏡枠5dは、上述したように、外周側の低熱伝導性部材5fと、この低熱伝導性部材5fに比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材5eとによって形成される。かかる多重構造のレンズ鏡枠5dは、固定部材9から吸収した熱の略全てを内周側の高熱伝導性部材5eを介して内部空間10に放出する。この場合、高熱伝導性部材5eは、固定部材9および外周側の低熱伝導性部材5fから熱を吸収し、この吸収した熱を内部空間10に放出する。このようにして、かかる撮像素子8、制御部14、および固定部材9の熱は、撮像素子8の配置空間である内部空間10に放出される。
なお、外周側の低熱伝導性部材5fは、固定部材9からの吸熱量が小さく且つ内周側の高熱伝導性部材5eによって吸熱されるため、固定部材9からの熱によって高温状態になることを抑制され、低温状態に維持される。かかるレンズ鏡枠5dは、筐体2に固定部材9または内部空間10の熱を伝導することを抑制でき、この結果、筐体2は、低温状態に維持される。
ここで、デジタルカメラ1の通気機構の一部である可動レンズ5bは、図4に示すように、フォーカシング動作またはズーミング動作の際に可動レンズ鏡枠5cとともに光軸方向(ここでは固定部材9に近付く方向)に移動することによって、内部空間10を加圧する。この内部空間10の空気等の気体は、上述したように高熱伝導性部材5e側および固定部材9側から熱を吸収し、かかる可動レンズ5bの加圧作用によって圧縮される。このように圧縮された内部空間10の気体は、内部空間10から通気管路9aを通って通気管11内に排出され、その後、この通気管11内を流通し、フィルタ7を通って通気孔6から筐体2の外部に強制的に排出される。この場合、撮像素子8および制御部14の熱は、かかる内部空間10から筐体2の外部への排気によって、内部空間10の気体とともに筐体2の外部に十分に排出される。このような排気による放熱作用によって、内部空間10内の撮像素子8、固定部材9、および制御部14は冷却され、この結果、撮像素子8の温度上昇は、設計仕様に規定された範囲内に抑制される。
つぎに、この実施の形態1にかかるデジタルカメラ1の吸気による撮像素子8の冷却性能について説明する。図5は、実施の形態1にかかる電子撮像装置の吸気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。デジタルカメラ1の通気機構は、フィルタ7を通して通気孔6から外気を筐体2の内部空間10に吸引し、この吸引した気体に熱を吸収させることによって、この内部空間10内の撮像素子8等を冷却する。
具体的には図5に示すように、デジタルカメラ1の通気機構の一部である可動レンズ5bは、フォーカシング動作またはズーミング動作の際に可動レンズ鏡枠5cとともに光軸方向(ここでは固定部材9から離間する方向)に移動することによって、内部空間10を減圧する。このように内部空間10が減圧された場合、外気は、フィルタ7を通って通気孔6から通気管11内に入り込み、その後、この通気管11内を流通して通気管路9aから内部空間10に入り込む。かかる可動レンズ5bは、このようにして内部空間10に外気を吸引する。
一方、撮像素子8、制御部14、および固定部材9の回路基板は、上述したように、駆動に伴って発熱する。かかる撮像素子8、制御部14、および固定部材9の熱は、各表面から内部空間10に放出されるとともに、上述したようにレンズ鏡枠5dを介して内部空間10に放出される。ここで、上述した可動レンズ5bの移動は、内部空間10を減圧することによって筐体2の外部から内部空間10内に空気等の気体を吸引するとともに、この吸引した気体に、高熱伝導性部材5e側の熱(高熱伝導性部材5eが低熱伝導性部材5fおよび固定部材9から吸収した熱)と固定部材9側の熱(撮像素子8および制御部14の駆動に伴って発生した熱)とを吸収させる吸熱作用を促進する。かかる可動レンズ5bの減圧作用によって内部空間10内に吸引された空気等の気体は、通常、駆動時の撮像素子8および制御部14に比して温度が低く、高熱伝導性部材5e側および固定部材9側から熱を効率よく吸収する。この場合、撮像素子8および制御部14の熱は、かかる内部空間10への吸気によって内部空間10に十分に放出される。このような吸気による吸熱作用によって、内部空間10内の撮像素子8、固定部材9、および制御部14は冷却され、この結果、撮像素子8の温度上昇は、設計仕様に規定された範囲内に抑制される。
なお、かかる撮像素子8および制御部14の熱を吸収した内部空間10の気体は、上述した可動レンズ5bの移動による加圧作用によって圧縮され、その後、通気管路9a内および通気管11内を順次流通し、フィルタ7を通って通気孔6から筐体2の外部に強制的に排出される。これによって、撮像素子8および制御部14の熱は、この内部空間10の気体とともに筐体2の外部に排出される。すなわち、上述した通気機構を有するデジタルカメラ1は、筐体2の外部と内部空間10との間で強制的に通気(排気および吸気)を繰り返し、この結果、撮像素子8および制御部14の熱を外部に放出して撮像素子8等を冷却するとともに、撮像素子8の温度上昇を抑制する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態1では、撮像素子を内部に配置する筐体に、この撮像素子の配置空間と筐体外部とを連通する通気孔を形成し、この筐体内部に撮像素子を固定する固定部材と撮像素子を囲むレンズ鏡枠とが共同して撮像素子の配置空間を形成し、この形成した撮像素子の配置空間内に撮像素子等の熱を放出するようにし、このレンズ鏡枠内の可動レンズを光軸方向に移動させて、この撮像素子の配置空間を加圧または減圧し、これによって、この撮像素子の配置空間と筐体外部とを強制的に通気するように構成した。このため、撮像素子の配置空間内に吸引した外気に撮像素子等の熱を効率よく吸収させることができ、また、この撮像素子の配置空間内の気体とともに撮像素子等の熱を筐体外部に強制的に排出することができる。これによって、装置内部の熱を装置外部に十分に排出できるとともに撮像素子を冷却することができ、この結果、筐体内部の撮像素子の温度上昇を所定の範囲内に抑制できる電子撮像装置を実現することができる。
また、比較的熱を伝導し難い外周側の低熱伝導性部材と、この低熱伝導性部材に比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材とによって多重構造のレンズ鏡枠を形成し、この多重構造のレンズ鏡枠を撮像素子の固定部材に接続して、この多重構造のレンズ鏡枠によって撮像素子を囲むようにした。このため、この固定部材を介してレンズ鏡枠が吸収した撮像素子等の熱を撮像素子の配置空間内に効率よく放出できるとともに、このレンズ鏡枠の外周側の温度上昇を抑制できる。これによって、撮像素子等の熱による筐体の温度上昇を抑制することができ、この結果、ユーザが電子撮像装置を把持した際に筐体の高温化によって生じる不快感を軽減することができる。
さらに、筐体の正面側(被写体側)に通気孔を形成し、この通気孔と撮像素子の配置空間とを通気管によって連通するようにしたので、撮像素子の配置空間と筐体外部との通気を効率よく行うことができるとともに、筐体の正面側に気体および熱を排出することができる。この結果、撮像素子等の熱によって熱せられた筐体内部の熱気がユーザに吹き付けられる事態を防止することができる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、撮像素子8を囲む枠体であるレンズ鏡枠5d内において可動レンズ5bを光軸方向に移動させ、これによって、撮像素子8の配置空間である内部空間10を加圧または減圧して内部空間10と筐体2の外部とを通気していたが、この実施の形態2では、筐体に着脱可能に取り付けられるレンズユニットに、このレンズユニットの内部空間と撮像素子の配置空間とを連通する連通孔を形成し、このレンズユニットの可動レンズを光軸方向に移動させてレンズユニットの内部空間を加圧または減圧し、これによって、間接的に撮像素子の配置空間を加圧または減圧して撮像素子の配置空間と筐体外部とを通気するようにしている。
図6は、本発明の実施の形態2にかかる電子撮像装置の一構成例を示す模式図である。図7は、この実施の形態2にかかる電子撮像装置の内部構成を例示する断面模式図である。図8は、この実施の形態2にかかる電子撮像装置の一機能構成例を模式的に示すブロック図である。
図6〜8に示すように、この実施の形態2にかかる電子撮像装置であるデジタルカメラ21は、一眼レフタイプのデジタルカメラであり、カメラ本体22とレンズユニット23とを備える。カメラ本体22は、上述した実施の形態1にかかるデジタルカメラ1の筐体2に代えて筐体24を備え、発光部3に代えてポップアップタイプの発光部25を備え、レンズユニット5に代えて矩形管状の枠体27を備え、制御部14に代えて制御部29を備える。この枠体27は、上述したレンズ鏡枠5dの代わりに撮像素子8を囲み、固定部材9と共同して撮像素子8の配置空間である内部空間28を形成する。また、カメラ本体22は、この枠体27の開口端に対応して筐体24に形成された開口部に、レンズユニット23を連結する連結部26を備える。一方、レンズユニット23は、複数の固定レンズ23a,23bと、光軸方向に移動可能な可動レンズ23cと、可動レンズ23cを保持する可動レンズ鏡枠23dと、かかる固定レンズ23a,23bを保持するとともに可動レンズ23cおよび可動レンズ鏡枠23dを内包するレンズ鏡枠23eと、カメラ本体22の連結部26にレンズユニット23を取り付けるための連結部23fと、可動レンズ鏡枠23dとともに可動レンズ23cを移動させるレンズ駆動部23hとを備える。この連結部23fには、レンズユニット23の内部空間とカメラ本体22の内部空間28とを連通する連通孔23gが形成される。その他の構成は実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
レンズユニット23は、その光軸が撮像素子8の受光面の中心部を通過するようにカメラ本体22に取り付けられる。この場合、レンズユニット23は、カメラ本体22の連結部26と連結部23fとを嵌合等によって着脱可能に連結することによって、このカメラ本体22の筐体24に着脱可能に取り付けられる。かかるレンズユニット23は、このカメラ本体22内部の撮像素子8の受光面に被写体からの光を集光して被写体の光学像を結像する。なお、このレンズユニット23の光軸は、固定レンズ23a,23bおよび可動レンズ23cの光軸である。
レンズ鏡枠23eは、略円筒状の枠体であり、一端の内部に固定レンズ23aを保持し、他端に連結部23fを有し、この連結部23fを通して固定レンズ23bを保持する。また、レンズ鏡枠23eは、可動レンズ23cと可動レンズ鏡枠23dとレンズ駆動部23hとを内蔵する。かかるレンズ鏡枠23eは、固定レンズ23a,23bおよび可動レンズ23cの各光軸を一致させた態様で固定レンズ23a,23bおよび可動レンズ23cを保持する。この場合、レンズ鏡枠23eは、可動レンズ鏡枠23dまたはレンズ駆動部23hを介して可動レンズ23cを動作可能に保持する。
可動レンズ23cおよび可動レンズ鏡枠23dは、かかるレンズ鏡枠23eの内部に配置される。可動レンズ鏡枠23dは、可動レンズ23cを保持し、レンズ駆動部23hの作用によってレンズユニット23の光軸方向に移動する。可動レンズ23cは、この可動レンズ鏡枠23dに保持された状態で固定レンズ23a、23bと光軸を一致させ、固定レンズ23a,23bと共同して被写体からの光を撮像素子8の受光面に集光する。また、可動レンズ23cは、可動レンズ鏡枠23dの作用によって光軸方向に移動して、焦点距離またはズーム倍率を調整する。レンズ駆動部23hは、アクチュエータ等を用いて実現され、制御部29の制御に基づいて駆動する。かかるレンズ駆動部23hは、可動レンズ23cを保持した状態の可動レンズ鏡枠23dを光軸方向に移動する。
ここで、かかる可動レンズ23cは、デジタルカメラ21のフォーカシングまたはズーミングの際に光軸方向に移動することによって、レンズ鏡枠23eの内部空間を加圧または減圧する。なお、このレンズ鏡枠23eの内部空間と筐体24の内部空間28(すなわち撮像素子8の配置空間)とは、連結部23fの連通孔23gを介して連通する。可動レンズ23cは、かかるレンズ鏡枠23eの内部空間の加圧または減圧を通して、撮像素子8の配置空間である内部空間28を間接的に加圧または減圧し、この結果、この内部空間28とデジタルカメラ21の外部とを通気孔6を通して通気する。すなわち、この内部空間28の空気等の気体は、かかる可動レンズ23cの移動によって間接的に加圧された場合、固定部材9の通気管路9a内および通気管11内を順次流通して通気孔6から筐体24の外部に放出される。一方、かかる可動レンズ23cの移動によって内部空間28が間接的に減圧された場合、デジタルカメラ21の外部の気体は、通気孔6から筐体24の内部に流入し、通気管11内および通気管路9a内を順次流通してこの内部空間28に流入する。このようにレンズ鏡枠23eの内部空間を通して間接的に筐体24の内部空間28に作用する可動レンズ23c、可動レンズ鏡枠23d、およびレンズ駆動部23hを含む移動機構は、内部空間28を加圧または減圧して内部空間28と筐体24の外部とを強制的に通気する通気機構として機能する。
なお、この内部空間28の気体は、撮像素子8および制御部29等の電子部品の放熱、かかる電子部品を搭載した固定部材9の放熱、および枠体27の放熱によって熱せられ、かかるデジタルカメラ21の通気機構の作用によって換気される。これによって、内部空間28内の熱、すなわち撮像素子8または制御部29等の熱源から発生した熱は筐体24の外部に放出され、この結果、撮像素子8等の電子部品が冷却される。
筐体24は、カメラ本体22の外形をなすものであり、カメラ本体22の各構成部を内蔵する。具体的には、筐体24は、外部から押し下げ操作可能な態様でレリーズボタン4を内蔵し、被写体からの光を撮像素子8の受光面に入射可能な態様で枠体27を内蔵し、外部に表示画面を露出した態様で表示部12を内蔵し、電池等を交換可能な態様で電源部15を内蔵する。筐体24の上部には、ポップアップタイプの発光部25が設けられる。筐体24の内部には、撮像素子8、固定部材9、通気管11、記憶部13、および制御部29が配置される。一方、筐体24には、上述した実施の形態1の場合と同様に、撮像素子8の配置空間である内部空間28と筐体24の外部とを連通する通気孔6が形成される。かかる筐体24の通気孔6は、通気性および非透水性を有するフィルタ7によって覆われる。
発光部25は、ポップアップタイプのストロボであり、制御部29の制御に基づいて、筐体24から起き上がるように飛び出し、被写体を照明できる状態(ポップアップ状態)になる。かかるポップアップ状態の発光部25は、制御部29の制御に基づいて、閃光等の照明光を発光し、この発光した照明光によって被写体を照明する。
枠体27は、外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有する略矩形管状の部材である。具体的には、枠体27は、略矩形管状をなす外周側の低熱伝導性部材27bと、略矩形管状をなす内周側の高熱伝導性部材27aとを層状に重ねて形成される。かかる枠体27の多重構造の外周側をなす低熱伝導性部材27bは、断熱材等の熱伝導率が比較的小さい部材によって形成される。一方、かかる枠体27の多重構造の内周側をなす高熱伝導性部材27aは、アルミニウムまたは銅等の熱伝導率が比較的大きい部材によって形成され、この低熱伝導性部材27bに比して高い熱伝導性を有する。かかる枠体27は、一端(筐体24の外部側の端部)が筐体24に固定され、他端(筐体24の内部側の端部)を固定部材9に接続して固定部材9上の撮像素子8を囲むとともに、この固定部材9と共同して撮像素子8の配置空間、すなわち筐体24の内部空間28を形成する。この場合、内部空間28は、枠体27の内周側壁面と固定部材9の壁面とレンズユニット23とによって囲まれた空間である。
制御部29は、処理プログラムを実行するCPUと、処理プログラム等を予め記憶したROMと、各処理の演算パラメータ等を一時記憶するRAMとを用いて実現され、上述した固定部材9の一部である回路基板に実装される。制御部29は、発光部25のポップアップ動作を制御し、筐体24の上部にポップアップした状態の発光部25の発光動作を制御する。また、制御部29は、レリーズボタン4からの入力情報をもとにレンズ駆動部23hを制御して可動レンズ鏡枠23dとともに可動レンズ23cを光軸方向に移動させて、レンズユニット23の焦点距離を調整するフォーカシング動作またはズーム倍率を調整するズーミング動作を制御する。かかる制御部29が有する他の機能は、上述した実施の形態1にかかるデジタルカメラ1の制御部14と同様である。
つぎに、この実施の形態2にかかるデジタルカメラ21の排気による撮像素子8の冷却性能について説明する。図9は、実施の形態2にかかる電子撮像装置の排気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。デジタルカメラ21の通気機構は、レンズユニット23の内部空間を加圧することによって筐体24の内部空間28の気体を通気孔6から筐体24の外部に排気し、この結果、この内部空間28の熱を筐体24の外部に排出する。
具体的には、撮像素子8および制御部29は、被写体の画像を撮像する際に電力を消費して駆動し、これに伴って発熱する。また、撮像素子8および制御部29を実装した回路基板等の固定部材9は、かかる撮像素子8および制御部29の駆動とともに発熱する。かかる撮像素子8、制御部29、および固定部材9の熱は、各表面から内部空間28に放出されるとともに、図9の実線矢印に示されるように枠体27に伝導する。ここで、枠体27は、上述したように、外周側の低熱伝導性部材27bと、この低熱伝導性部材27bに比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材27aとによって形成される。かかる多重構造の枠体27は、固定部材9から吸収した熱の略全てを内周側の高熱伝導性部材27aを介して内部空間28に放出する。この場合、高熱伝導性部材27aは、固定部材9および外周側の低熱伝導性部材27bから熱を吸収し、この吸収した熱を内部空間28に放出する。このようにして、かかる撮像素子8、制御部29、および固定部材9の熱は、撮像素子8の配置空間である内部空間28に放出される。
なお、外周側の低熱伝導性部材27bは、固定部材9からの吸熱量が小さく且つ内周側の高熱伝導性部材27aによって吸熱されるため、固定部材9からの熱によって高温状態になることを抑制され、低温状態に維持される。かかる枠体27は、筐体24に固定部材9または内部空間28の熱を伝導することを抑制でき、この結果、筐体24は、低温状態に維持される。
ここで、デジタルカメラ21の通気機構の一部である可動レンズ23cは、図9に示すように、フォーカシング動作またはズーミング動作の際に可動レンズ鏡枠23dとともに光軸方向(ここでは固定レンズ23bに近付く方向)に移動することによって、レンズ鏡枠23eの内部空間のうちの可動レンズ23cと固定レンズ23bとに挟まれた内部空間を加圧する。この場合、このレンズ鏡枠23eの内部空間の気体は、連結部23fの連通孔23gを通って筐体24の内部空間28に流れ込み、この結果、この内部空間28が加圧される。このように、可動レンズ23cは、かかるレンズ鏡枠23eの内部空間の加圧を通して間接的に筐体24の内部空間28を加圧する。
この内部空間28の空気等の気体は、上述したように高熱伝導性部材27a側および固定部材9側から熱を吸収し、かかる可動レンズ23cの間接的な加圧作用によって圧縮される。このように圧縮された内部空間28の気体は、内部空間28から通気管路9aを通って通気管11内に排出され、その後、この通気管11内を流通し、フィルタ7を通って通気孔6から筐体24の外部に強制的に排出される。この場合、撮像素子8および制御部29の熱は、かかる内部空間28から筐体24の外部への排気によって、内部空間28の気体とともに筐体24の外部に十分に排出される。このような排気による放熱作用によって、内部空間28内の撮像素子8、固定部材9、および制御部29は冷却され、この結果、撮像素子8の温度上昇は、設計仕様に規定された範囲内に抑制される。
つぎに、この実施の形態2にかかるデジタルカメラ21の吸気による撮像素子8の冷却性能について説明する。図10は、実施の形態2にかかる電子撮像装置の吸気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。デジタルカメラ21の通気機構は、フィルタ7を通して通気孔6から外気を筐体24の内部空間28に吸引し、この吸引した気体に熱を吸収させることによって、この内部空間28内の撮像素子8等を冷却する。
具体的には図10に示すように、デジタルカメラ21の通気機構の一部である可動レンズ23cは、フォーカシング動作またはズーミング動作の際に可動レンズ鏡枠23dとともに光軸方向(ここでは固定レンズ23bから離間する方向)に移動することによって、レンズ鏡枠23eの内部空間のうちの可動レンズ23cと固定レンズ23bとに挟まれた内部空間を減圧する。この場合、筐体24の内部空間28の気体は、連結部23fの連通孔23gを通ってレンズ鏡枠23eの内部空間に流れ込み、この結果、この内部空間28が減圧される。このように、可動レンズ23cは、かかるレンズ鏡枠23eの内部空間の減圧を通して間接的に筐体24の内部空間28を減圧する。
このように内部空間28が減圧された場合、外気は、フィルタ7を通って通気孔6から通気管11内に入り込み、その後、この通気管11内を流通して通気管路9aから内部空間28に入り込む。かかる可動レンズ23cは、このようにして内部空間28に外気を吸引する。
一方、撮像素子8、制御部29、および固定部材9の回路基板は、上述したように、駆動に伴って発熱する。かかる撮像素子8、制御部29、および固定部材9の熱は、各表面から内部空間28に放出されるとともに、上述したように枠体27を介して内部空間28に放出される。ここで、上述した可動レンズ23cの移動は、レンズ鏡枠23eの内部空間の減圧を通して筐体24の内部空間28を間接的に減圧することによって、筐体24の外部から内部空間28内に空気等の気体を吸引するとともに、この吸引した気体に、高熱伝導性部材27a側の熱(高熱伝導性部材27aが低熱伝導性部材27bおよび固定部材9から吸収した熱)と固定部材9側の熱(撮像素子8および制御部29の駆動に伴って発生した熱)とを吸収させる吸熱作用を促進する。かかる可動レンズ23cの減圧作用によって内部空間28内に吸引された空気等の気体は、通常、駆動時の撮像素子8および制御部29に比して温度が低く、高熱伝導性部材27a側および固定部材9側から熱を効率よく吸収する。この場合、撮像素子8および制御部29の熱は、かかる内部空間28への吸気によって内部空間28に十分に放出される。このような吸気による吸熱作用によって、内部空間28内の撮像素子8、固定部材9、および制御部29は冷却され、この結果、撮像素子8の温度上昇は、設計仕様に規定された範囲内に抑制される。
なお、かかる撮像素子8および制御部29の熱を吸収した内部空間28の気体は、上述した可動レンズ23cの移動による加圧作用によって間接的に圧縮され、その後、通気管路9a内および通気管11内を順次流通し、フィルタ7を通って通気孔6から筐体24の外部に強制的に排出される。これによって、撮像素子8および制御部29の熱は、この内部空間28の気体とともに筐体24の外部に排出される。すなわち、上述した通気機構を有するデジタルカメラ21は、筐体24の外部と内部空間28との間で強制的に通気(排気および吸気)を繰り返し、この結果、撮像素子8および制御部29の熱を外部に放出して撮像素子8等を冷却するとともに、撮像素子8の温度上昇を抑制する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態2では、筐体内部に撮像素子を固定する固定部材と撮像素子を囲む枠体とが共同して撮像素子の配置空間を形成し、この筐体に着脱可能に取り付けられるレンズユニットに、このレンズユニットの一部であるレンズ鏡枠の内部空間と撮像素子の配置空間とを連通する連通孔を形成し、このレンズ鏡枠内の可動レンズを光軸方向に移動させてレンズ鏡枠の内部空間を加圧または減圧し、このレンズ鏡枠の内部空間の加圧または減圧を通して撮像素子の配置空間を間接的に加圧または減圧し、これによって、この撮像素子の配置空間と筐体外部とを強制的に通気するようにし、その他を上述した実施の形態1と同様に構成した。このため、上述した実施の形態1と同様の作用効果を享受するとともに、レンズユニットが着脱可能なタイプ(例えば一眼レフタイプ)の電子撮像装置であっても、この着脱可能なレンズユニット内の可動レンズを光軸方向に移動させることによって撮像素子の配置空間と筐体外部とを強制的に通気でき、この結果、装置内部の熱を装置外部に十分に排出できるとともに撮像素子の温度上昇を所定の範囲内に抑制することができる。
また、比較的熱を伝導し難い外周側の低熱伝導性部材と、この低熱伝導性部材に比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材とによって多重構造の枠体を形成し、この多重構造の枠体を撮像素子の固定部材に接続して、この多重構造の枠体によって撮像素子を囲むようにした。このため、この枠体が固定部材を介して吸収した撮像素子等の熱を撮像素子の配置空間内に効率よく放出できるとともに、この枠体の外周側の温度上昇を抑制できる。これによって、撮像素子等の熱による筐体の温度上昇を抑制することができ、この結果、ユーザが電子撮像装置を把持した際に筐体の高温化によって生じる不快感を軽減することができる。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3について説明する。上述した実施の形態2では、着脱可能なレンズユニットの内部空間を加圧または減圧することによって撮像素子の配置空間を間接的に加圧または減圧し、これによって、撮像素子の配置空間と筐体外部とを通気していたが、この実施の形態3では、着脱可能なレンズユニットのレンズ鏡枠に通気孔を形成し、筐体内部の熱伝導性部材およびレンズ鏡枠を介して撮像素子等の熱をレンズ鏡枠の内部空間に放出し、このレンズ鏡枠の内部空間と外部とを強制的に通気して、この撮像素子等の熱を外部に排出するようにしている。
図11は、本発明の実施の形態3にかかる電子撮像装置の一構成例を示す模式図である。図12は、この実施の形態3にかかる電子撮像装置の内部構成を例示する断面模式図である。図13は、この実施の形態3にかかる電子撮像装置の一機能構成例を模式的に示すブロック図である。
図11〜13に示すように、この実施の形態3にかかる電子撮像装置であるデジタルカメラ31は、一眼レフタイプのデジタルカメラであり、カメラ本体32とレンズユニット33とを備える。カメラ本体32は、上述した実施の形態2にかかるデジタルカメラ21の枠体27に代えて枠体36を備える。なお、このカメラ本体32の筐体24には、上述した通気孔6が形成されていない。また、この筐体24の内部には、上述した通気管11が配置されておらず、この筐体24の内部の固定部材9には通気管路9aが形成されていない。一方、レンズユニット33は、上述した実施の形態2にかかるデジタルカメラ21のレンズ鏡枠23eに代えて多重構造のレンズ鏡枠33eを備え、連結部23fに代えて連結部33hを備える。このレンズ鏡枠33eには、レンズ鏡枠33eの内部空間のうちの固定レンズ23bと可動レンズ23cとに挟まれた内部空間34とレンズ鏡枠33eの外部とを連通する通気孔33iが形成され、この通気孔33iを覆う態様でフィルタ7がレンズ鏡枠33eに設けられる。その他の構成は実施の形態2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付している。
レンズユニット33は、その光軸が撮像素子8の受光面の中心部を通過するようにカメラ本体32に取り付けられる。この場合、レンズユニット33は、カメラ本体32の連結部26と連結部33hとを嵌合等によって着脱可能に連結することによって、このカメラ本体32の筐体24に着脱可能に取り付けられる。かかるレンズユニット33は、このカメラ本体32内部の撮像素子8の受光面に被写体からの光を集光して被写体の光学像を結像する。なお、このレンズユニット33の光軸は、固定レンズ23a,23bおよび可動レンズ23cの光軸である。
レンズ鏡枠33eは、略円筒状の枠体であり、一端の内部に固定レンズ23aを保持し、他端に連結部33hを有し、この連結部33hを通して固定レンズ23bを保持する。また、レンズ鏡枠33eは、上述した実施の形態2にかかるデジタルカメラ21のレンズ鏡枠23eと同様に、可動レンズ23cと可動レンズ鏡枠23dとレンズ駆動部23hとを内蔵し、固定レンズ23a,23bおよび可動レンズ23cの各光軸を一致させた態様で固定レンズ23a,23bおよび可動レンズ23cを保持する。
また、レンズ鏡枠33eは、外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有する。具体的には、レンズ鏡枠33eは、略円筒形状をなす外周側の低熱伝導性部材33gと、略円筒形状をなす内周側の高熱伝導性部材33fとを層状に重ねて形成される。かかるレンズ鏡枠33eの多重構造の外周側をなす低熱伝導性部材33gは、断熱材等の熱伝導率が比較的小さい部材によって形成される。一方、かかるレンズ鏡枠33eの多重構造の内周側をなす高熱伝導性部材33fは、アルミニウムまたは銅等の熱伝導率が比較的大きい部材によって形成され、この低熱伝導性部材33gに比して高い熱伝導性を有する。かかるレンズ鏡枠33eの高熱伝導性部材33fは、連結部33hと接続され、この連結部33hおよびカメラ本体32の連結部26を介して枠体36から熱(撮像素子8等の熱)を吸収する。かかる高熱伝導性部材33fに吸収された熱は、レンズ鏡枠33eの内部空間34に放出される。
なお、このレンズ鏡枠33eの内部空間34は、かかる高熱伝導性部材33fの内壁面と固定レンズ23bと可動レンズ23cとによって囲まれた空間である。このレンズ鏡枠33eに形成された通気孔33iは、この内部空間34とレンズ鏡枠33eの外部とを連通する。
ここで、かかるレンズ鏡枠33eの内部には、上述した可動レンズ23cと可動レンズ鏡枠23dとレンズ駆動部23hとが配置される。かかる可動レンズ23cは、レンズ鏡枠33eの内部において、デジタルカメラ31のフォーカシングまたはズーミングの際に光軸方向に移動し、これによって、レンズ鏡枠33eの内部空間34を加圧または減圧する。この結果、可動レンズ23cは、この内部空間34とデジタルカメラ31の外部とを通気孔33iを通して通気する。すなわち、この内部空間34の空気等の気体は、かかる可動レンズ23cの移動によって加圧された場合、通気孔33iからレンズ鏡枠33eの外部に放出される。一方、かかる可動レンズ23cの移動によって内部空間34が減圧された場合、デジタルカメラ31の外部の気体は、通気孔33iから内部空間34に流入する。このようにレンズ鏡枠33eの内部空間34に作用する可動レンズ23c、可動レンズ鏡枠23d、およびレンズ駆動部23hを含む移動機構は、内部空間34を加圧または減圧して内部空間34とレンズ鏡枠33eの外部とを強制的に通気する通気機構として機能する。
枠体36は、アルミニウムまたは銅等の比較的熱伝導性が高い部材によって形成される矩形管状の部材である。枠体36は、一端(筐体24の外部側の端部)が連結部26に接続した態様で筐体24に固定され、他端(筐体24の内部側の端部)が固定部材9上の撮像素子8を囲む態様で固定部材9に固定される。かかる枠体36は、固定部材9の熱を吸収するとともに固定部材9を介して撮像素子8および制御部29の熱を吸収し、吸収した熱を連結部26,33hを介してレンズ鏡枠33eに伝導する。
つぎに、この実施の形態3にかかるデジタルカメラ31の排気による撮像素子8の冷却性能について説明する。図14は、実施の形態3にかかる電子撮像装置の排気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。デジタルカメラ31の通気機構は、撮像素子8等の熱を吸収したレンズ鏡枠33eの内部空間34を加圧することによって、この内部空間34の気体を通気孔33iからレンズ鏡枠33eの外部に排気し、この結果、筐体24内部の撮像素子8等の熱をデジタルカメラ31の外部に排出する。
具体的には、撮像素子8および制御部29は、被写体の画像を撮像する際に電力を消費して駆動し、これに伴って発熱する。また、撮像素子8および制御部29を実装した回路基板等の固定部材9は、かかる撮像素子8および制御部29の駆動とともに発熱する。かかる撮像素子8、制御部29、および固定部材9の熱は、枠体36によって吸収され、図14の実線矢印に示されるように、連結部26,33hを介して枠体36からレンズ鏡枠33eに伝導する。この場合、枠体36は、固定部材9を介して撮像素子8および制御部29の熱を吸収するとともに、枠体36の内周側壁面と固定部材9の壁面とによって囲まれた内部空間、すなわち筐体24内部における撮像素子8の配置空間から熱(撮像素子8、制御部29、および固定部材9によって放出された熱)を吸収する。
ここで、レンズ鏡枠33eは、上述したように、外周側の低熱伝導性部材33gと、この低熱伝導性部材33gに比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材33fとによって形成される。かかる多重構造のレンズ鏡枠33eは、連結部26,33hを介して枠体36から吸収した撮像素子8等の熱の略全てを内周側の高熱伝導性部材33fを介して内部空間34に放出する。この場合、高熱伝導性部材33fは、枠体36および外周側の低熱伝導性部材33gから熱を吸収し、この吸収した熱を内部空間34に放出する。このようにして、かかる撮像素子8、制御部29、および固定部材9の熱は、レンズ鏡枠33eの内部空間34に移される。
なお、外周側の低熱伝導性部材33gは、連結部33h,26を介した枠体36からの吸熱量が小さく且つ内周側の高熱伝導性部材33fによって吸熱されるため、枠体36からの熱によって高温状態になることを抑制され、低温状態に維持される。この結果、レンズ鏡枠33eの外周面は、低温状態に維持される。
ここで、デジタルカメラ31の通気機構の一部である可動レンズ23cは、図14に示すように、フォーカシング動作またはズーミング動作の際に可動レンズ鏡枠23dとともに光軸方向(ここでは固定レンズ23bに近付く方向)に移動することによって、レンズ鏡枠23eの内部空間34を加圧する。この内部空間34の空気等の気体は、上述したように高熱伝導性部材33fによって放出された筐体24内部の熱(すなわち撮像素子8および制御部29の熱)を吸収し、かかる可動レンズ23cの加圧作用によって圧縮される。このように圧縮された内部空間34の気体は、フィルタ7を通って通気孔33iからレンズ鏡枠33eの外部に強制的に排出される。この場合、撮像素子8および制御部29の熱は、かかる内部空間34からレンズ鏡枠33eの外部への排気によって、内部空間34の気体とともにデジタルカメラ31の外部に十分に排出される。このような排気による放熱作用によって、筐体24内部の撮像素子8、固定部材9、および制御部29は冷却され、この結果、撮像素子8の温度上昇は、設計仕様に規定された範囲内に抑制される。
つぎに、この実施の形態3にかかるデジタルカメラ31の吸気による撮像素子8の冷却性能について説明する。図15は、実施の形態3にかかる電子撮像装置の吸気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。デジタルカメラ31の通気機構は、フィルタ7を通して通気孔33iから外気をレンズ鏡枠33eの内部空間34に吸引し、この吸引した気体に筐体24内部の熱(撮像素子8等の熱)を吸収させることによって、この筐体24内部の撮像素子8等を冷却する。
具体的には図15に示すように、デジタルカメラ31の通気機構の一部である可動レンズ23cは、フォーカシング動作またはズーミング動作の際に可動レンズ鏡枠23dとともに光軸方向(ここでは固定レンズ23bから離間する方向)に移動することによって、レンズ鏡枠33eの内部空間34を減圧する。このように内部空間34が減圧された場合、外気は、フィルタ7を通って通気孔33iから内部空間34に入り込む。かかる可動レンズ23cは、このようにして内部空間34に外気を吸引する。
一方、撮像素子8、制御部29、および固定部材9の回路基板は、上述したように、駆動に伴って発熱する。かかる撮像素子8、制御部29、および固定部材9の熱は、枠体36に吸収され、上述したように、連結部26,33hを介して枠体36から高熱伝導性部材33fに伝導し、この高熱伝導性部材33fからレンズ鏡枠33eの内部空間34に放出される。この場合、枠体36は、上述したように、固定部材9を介して撮像素子8および制御部29の熱を吸収するとともに撮像素子8の配置空間から熱(撮像素子8、制御部29、および固定部材9によって放出された熱)を吸収する。
ここで、上述した可動レンズ23cは、レンズ鏡枠33eの内部空間34を減圧することによって、レンズ鏡枠33eの外部から内部空間34内に空気等の気体を吸引するとともに、この吸引した気体に、高熱伝導性部材33fからの熱(高熱伝導性部材33fが低熱伝導性部材33gおよび枠体36から吸収した熱)を吸収させる吸熱作用を促進する。かかる可動レンズ23cの減圧作用によって内部空間34内に吸引された空気等の気体は、通常、駆動時の撮像素子8および制御部29に比して温度が低く、高熱伝導性部材33fからの熱を効率よく吸収する。これに伴って、撮像素子8および制御部29の熱は、枠体36および連結部26,33hを介して、より一層高熱伝導性部材33fに吸収され、この高熱伝導性部材33fから内部空間34に十分に放出される。このような吸気による吸熱作用によって、筐体24内部の撮像素子8、固定部材9、および制御部29は冷却され、この結果、撮像素子8の温度上昇は、設計仕様に規定された範囲内に抑制される。
なお、かかる撮像素子8および制御部29の熱を吸収した内部空間34の気体は、上述した可動レンズ23cの加圧作用によって圧縮され、その後、フィルタ7を通って通気孔33iからレンズ鏡枠33eの外部に強制的に排出される。これによって、撮像素子8および制御部29の熱は、この内部空間34の気体とともにデジタルカメラ31の外部に排出される。すなわち、上述した通気機構を有するデジタルカメラ31は、筐体24側からレンズ鏡枠33eの内部空間34に撮像素子8および制御部29の熱を放出し、この熱を放出した内部空間34と外部との間で強制的に通気(排気および吸気)を繰り返し、この結果、撮像素子8および制御部29の熱を外部に放出して撮像素子8等を冷却するとともに、撮像素子8の温度上昇を抑制する。
以上、説明したように、本発明の実施の形態3では、レンズユニットのレンズ鏡枠に、このレンズ鏡枠の内部空間と外部とを連通する通気孔を形成し、筐体内部に撮像素子を固定する固定部材と熱伝導性部材とを接続し、この熱伝導性部材によって筐体内部からレンズ鏡枠に撮像素子等の熱を伝達してレンズ鏡枠の内部空間に撮像素子等の熱を放出するようにし、また、このレンズ鏡枠内の可動レンズを光軸方向に移動させてレンズ鏡枠の内部空間を加圧または減圧し、これによって、このレンズ鏡枠の内部空間と外部とを強制的に通気するようにし、その他を上述した実施の形態2と同様に構成した。このため、上述した実施の形態2と同様の作用効果を享受するとともに、筐体内部からの熱を吸収したレンズ鏡枠の内部空間を可動レンズの移動によって直接的に加圧または減圧でき、この結果、レンズユニットが着脱可能なタイプ(例えば一眼レフタイプ)の電子撮像装置であっても、撮像素子等の熱を吸収したレンズ鏡枠内の気体をより強力に排気することができ、この気体とともに装置内部の熱を装置外部に十分に排出できる。
また、比較的熱を伝導し難い外周側の低熱伝導性部材と、この低熱伝導性部材に比して熱伝導性が高い内周側の高熱伝導性部材とによって多重構造のレンズ鏡枠を形成し、この多重構造のレンズ鏡枠に筐体内部の熱伝導性部材から撮像素子等の熱を伝導するようにした。このため、この熱伝導性部材を介して吸収した撮像素子等の熱をレンズ鏡枠の内部空間内に効率よく放出できるとともに、このレンズ鏡枠の外周側の温度上昇を抑制できる。これによって、撮像素子等の熱によるレンズ鏡枠の温度上昇を抑制することができ、この結果、ユーザがレンズユニットを把持した際にレンズ鏡枠の高温化によって生じる不快感を軽減することができる。
さらに、レンズ鏡枠に撮像素子等の熱を伝達する熱伝導性部材を略矩形管状の枠体にし、この枠体を撮像素子の固定部材に接続し、この枠体によって撮像素子を囲むとともに、この枠体と固定部材とが共同して筐体内部における撮像素子の配置空間を形成するようにした。このため、この固定部材を介して枠体である熱伝導性部材に撮像素子等の熱を効率よく伝達できるとともに、この撮像素子の配置空間に放出された熱をこの枠体によって吸収することができる。これによって、この枠体からレンズ鏡枠に撮像素子等の熱を効率よく伝達することができ、この結果、撮像素子の配置空間の温度上昇を抑制できるとともに、撮像素子の温度上昇の抑制効果を高めることができる。
なお、上述した本発明の実施の形態1,2では、図2に示したレンズ鏡枠5dまたは図7に示した枠体27のように、撮像素子の配置空間に面する枠体の内周側壁面が略平坦である場合を例示したが、これに限らず、かかる枠体の内周側壁面に凹凸形状を形成してもよい。例えば実施の形態1にかかるデジタルカメラ1において、図16に示すように、撮像素子8の配置空間である内部空間10に面するレンズ鏡枠5dの内周側壁面、すなわち、高熱伝導性部材5eの内周側壁面に凹凸形状を形成してもよい。これによって、高熱伝導性部材5eと内部空間10との接触面積をより大きくすることができ、この結果、高熱伝導性部材5eから内部空間10に撮像素子8等の熱を効率よく放出することができる。かかる作用効果は、実施の形態2にかかるデジタルカメラ21において枠体27の高熱伝導性部材27aの内周側壁面に凹凸形状を形成した場合も同様に得られる。
また、上述した本発明の実施の形態3では、通気孔33iを介して外部と連通するレンズ鏡枠33eの内部空間34に面する高熱伝導性部材33fの内周側壁面が略平坦である場合を例示したが、これに限らず、この高熱伝導性部材33fの内周側壁面に凹凸形状を形成してもよい。これによって、高熱伝導性部材33fと内部空間34との接触面積をより大きくすることができ、この結果、高熱伝導性部材33fから内部空間34に熱を効率よく放出することができる。
さらに、上述した本発明の実施の形態3では、熱伝導性部材である枠体36の内周側壁面(すなわち撮像素子8の配置空間に面する壁面)が略平坦である場合を例示したが、これに限らず、かかる枠体36の内周側壁面に凹凸形状を形成してもよい。これによって、枠体36と撮像素子8の配置空間との接触面積をより大きくすることができ、この結果、枠体36によって撮像素子8の配置空間から熱を効率よく吸収することができる。
また、上述した本発明の実施の形態2,3では、図7に示した枠体27または図12に示した枠体36のように、その形状が矩形管状である場合を例示したが、これは撮像素子8の形状が通常矩形であることにのみよるものであり、固定部材9と共同して内部空間を形成できるのであれば、これに限らず、略円筒形状等の形状としてもよい。
また、上述した実施の形態1〜3では、焦点距離またはズーム倍率を調整する際にレンズ駆動部の駆動を制御して可動レンズを光軸方向に移動させていたが、これに限らず、レンズ駆動部によらず手動によって可動レンズを光軸方向に移動させて焦点距離またはズーム倍率を調整してもよい。この場合、本発明にかかる電子撮像装置の通気機構は、手動によって光軸方向に可動レンズを移動させて装置内部と装置外部とを強制的に通気する。
さらに、上述した実施の形態1〜3では、1つまたは2つの固定レンズと1つの可動レンズとを内蔵したレンズユニットを例示したが、これに限らず、レンズユニットに内蔵される固定レンズの数量は3以上であってもよいし、可動レンズの数量は2以上であってもよい。
また、上述した実施の形態1〜3では、外周側の低熱伝導性部材と内周側の高熱伝導性部材とによって2重構造の枠体(例えばレンズ鏡枠5d,33eまたは枠体27)を例示したが、これに限らず、枠体の外周側に比して内周側の熱伝導性が高ければ、3層以上の多重構造を有する枠体であってもよい。
さらに、上述した本発明の実施の形態1〜3では、本発明にかかる電子撮像装置の一例としてデジタルカメラを例示したが、これに限らず、本発明にかかる電子撮像装置は、筐体内部に撮像素子を内蔵した装置であればよく、例えば、二眼レフタイプまたはコンパクトタイプのデジタルカメラであってもよいし、デジタルビデオカメラであってもよいし、撮像機能を有する携帯電話機またはPDAであってもよい。
また、上述した本発明の実施の形態1〜3では、筐体またはレンズ鏡枠に通気孔を一つ形成していたが、これに限らず、筐体またはレンズ鏡枠には複数の通気孔を形成してもよい。これによって、撮像素子等の熱の排出性能を高めることができる。また、かかる筐体またはレンズ鏡枠に形成される通気孔の形状は、円形または矩形等、所望の形状にしてもよい。
さらに、上述した本発明の実施の形態1,2では、撮像素子8の配置空間と通気孔6とを通気管11によって連通していたが、これに限らず、固定部材9の通気管路9aと通気孔6とを直に接続して、通気管11を用いずに撮像素子8の配置空間と通気孔6とを連通させてもよい。また、撮像素子8の配置空間と外部とを連通する通気孔6は、筐体の正面側に形成されることが望ましいが、筐体の側面、背面、底部、または上部等、所望の箇所に形成してもよい。
本発明の実施の形態1にかかる電子撮像装置の一構成例を示す模式図である。 この実施の形態1にかかる電子撮像装置の内部構成を例示する断面模式図である。 この実施の形態1にかかる電子撮像装置の一機能構成例を模式的に示すブロック図である。 実施の形態1にかかる電子撮像装置の排気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。 実施の形態1にかかる電子撮像装置の吸気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2にかかる電子撮像装置の一構成例を示す模式図である。 この実施の形態2にかかる電子撮像装置の内部構成を例示する断面模式図である。 この実施の形態2にかかる電子撮像装置の一機能構成例を模式的に示すブロック図である。 実施の形態2にかかる電子撮像装置の排気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。 実施の形態2にかかる電子撮像装置の吸気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。 本発明の実施の形態3にかかる電子撮像装置の一構成例を示す模式図である。 この実施の形態3にかかる電子撮像装置の内部構成を例示する断面模式図である。 この実施の形態3にかかる電子撮像装置の一機能構成例を模式的に示すブロック図である。 実施の形態3にかかる電子撮像装置の排気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。 実施の形態3にかかる電子撮像装置の吸気による撮像素子の冷却性能を説明するための模式図である。 実施の形態1にかかる電子撮像装置の一変形例を示す断面模式図である。
符号の説明
1,21,31 デジタルカメラ
2,24 筐体
3,25 発光部
4 レリーズボタン
5,23,33 レンズユニット
5a,23a,23b 固定レンズ
5b,23c 可動レンズ
5c,23d 可動レンズ鏡枠
5d,23e,33e レンズ鏡枠
5e,27a,33f 高熱伝導性部材
5f,27b,33g 低熱伝導性部材
5g,23h レンズ駆動部
6,33i 通気孔
7 フィルタ
8 撮像素子
9 固定部材
9a 通気管路
10,28,34 内部空間
11 通気管
12 表示部
13 記憶部
14,29 制御部
14a 画像処理部
15 電源部
22,32 カメラ本体
23f,26,33h 連結部
23g 連通孔
27,36 枠体

Claims (11)

  1. 被写体の画像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子を内部に配置し、前記撮像素子の配置空間と外部とを連通する通気孔が形成された筐体と、
    前記筐体の内部に前記撮像素子を固定する固定部材と、
    外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有し、前記固定部材と接続して前記撮像素子を囲むとともに前記固定部材と共同して前記撮像素子の配置空間を形成する枠体と、
    前記撮像素子の配置空間を加圧または減圧して、該配置空間と外部とを前記通気孔を通して通気する通気機構と、
    を備えたことを特徴とする電子撮像装置。
  2. 前記枠体は、前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光する1以上の固定レンズを保持するレンズ鏡枠であり、
    前記通気機構は、
    前記レンズ鏡枠の内部に配置され、光軸方向に移動する可動レンズ鏡枠と、
    前記可動レンズ鏡枠に保持され、前記1以上の固定レンズと共同して前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光するとともに、前記可動レンズ鏡枠によって光軸方向に移動して前記撮像素子の配置空間を加圧または減圧する可動レンズと、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子撮像装置。
  3. 前記通気機構は、
    前記枠体に対応して前記筐体に着脱可能に取り付けられ、前記撮像素子の配置空間と当該レンズ鏡枠の内部とを連通する連通孔を有し、前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光する複数の固定レンズを保持するレンズ鏡枠と、
    前記レンズ鏡枠の内部に配置され、光軸方向に移動する可動レンズ鏡枠と、
    前記可動レンズ鏡枠に保持され、前記複数の固定レンズと共同して前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光するとともに、前記可動レンズ鏡枠によって光軸方向に移動して前記撮像素子の配置空間を前記連通孔を介して加圧または減圧する可動レンズと、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子撮像装置。
  4. 前記枠体は、前記撮像素子の配置空間に面する壁面に凹凸形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の電子撮像装置。
  5. 前記筐体の通気孔と前記撮像素子の配置空間とを連通する連通管を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電子撮像装置。
  6. 被写体の画像を撮像する撮像素子と、
    前記撮像素子を内部に配置した筐体と、
    前記筐体の内部に前記撮像素子を固定する固定部材と、
    外周側の部材に比して内周側の部材の熱伝導性が高い多重構造を有し、該多重構造を貫通して当該レンズ鏡枠の内部空間と外部とを連通する通気孔が形成され、前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光する複数の固定レンズを保持するレンズ鏡枠と、
    前記固定部材を介して少なくとも前記撮像素子の熱を吸収し、この吸収した熱を前記レンズ鏡枠の内部空間に伝導する熱伝導性部材と、
    前記レンズ鏡枠の内部空間を加圧または減圧して、前記レンズ鏡枠の内部空間と外部とを前記通気孔を通して通気する通気機構と、
    を備えたことを特徴とする電子撮像装置。
  7. 前記通気機構は、
    前記レンズ鏡枠の内部に配置され、光軸方向に移動する可動レンズ鏡枠と、
    前記可動レンズ鏡枠に保持され、前記複数の固定レンズと共同して前記撮像素子の受光面に被写体からの光を集光するとともに、前記可動レンズ鏡枠によって光軸方向に移動して前記レンズ鏡枠の内部空間を加圧または減圧する可動レンズと、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の電子撮像装置。
  8. 前記レンズ鏡枠は、前記筐体に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項6または7に記載の電子撮像装置。
  9. 前記レンズ鏡枠は、内周側壁面に凹凸形状を有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一つに記載の電子撮像装置。
  10. 前記熱伝導性部材は、前記固定部材と接続して前記撮像素子を囲むとともに前記固定部材と共同して前記撮像素子の配置空間を形成する枠体であることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の電子撮像装置。
  11. 前記熱伝導性部材は、前記撮像素子の配置空間に面する壁面に凹凸形状を有することを特徴とする請求項6〜10のいずれか一つに記載の電子撮像装置。
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