JP2009100099A - 画像読み取り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像読み取り装置の原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取る場合、ユーザが原稿のセット方向を迷うことなく読み取りを行うことが可能とする。
【解決手段】 読み取ったそれぞれの画像データの文字情報から画像データの方向を判別し、画像の方向および原稿台の原稿つけあて基準位置情報とから原稿の向きと原稿内の画像データの配置情報を自動的に判別し、2つの画像データを合成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像読み取り方法および画像読み取り装置に関し、更に詳しくは、画像読み取り装置の原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取り、原稿の一部の画像データの配置情報を自動的に判別し、画像を合成する処理方法に関する。
従来の画像読み取り装置では、原稿台のサイズはA4サイズやLetterサイズを配置することができるが、A3サイズを配置することはできず、A3サイズの原稿を読み取ることができないものが多い。読み取れる場合も大型の画像読み取り装置に限られていた。
また従来の画像読み取り方法では、A3サイズ等の原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取り、読み取った画像を結合することで、原稿台より大きい原稿の読み取りを行う方法が開示されている。(特許文献1,特許文献2)
このように原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み込む場合、原稿台への原稿の配置方法が複雑となるといった問題があるが、従来の画像読取り方法では原稿のセット方向を検出する方向センサー、画像サイズセンサーを備えることで、自動的に原稿に対応した画像データを得る方法が開示されている。(特許文献3)
また従来の読み取り装置では原稿を読み取り、その画像データの文字情報から画像データの向きを検知する方法が開示されている。
特開平5-145742号公報 特開平8-204945号公報 特開平9-298640号公報
しかしながら、上述した従来の画像読み取り方法では、複数のセンサーが必要となり安価な画像読み取り装置では実現が困難といった問題があった。
また従来の画像読み取り装置では、原稿を2回に分けて読み取る場合、第1回目の画像読み取りの段階で画像データの配置情報をプレビュー表示できないため、途中結果を確認できないとった問題があった。
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像読み取り装置の原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取る画像読み取り方法において、第1回目の読み取りにより得た第1の画像データの文字情報から画像の方向を判別し、画像読み取り装置の原稿台上の原稿つけあて基準位置情報と画像の方向から第1の画像データの配置情報を判別する。
同様に第2回目の読み取りにより得た第2の画像データの文字情報から画像の方向を判別し、画像読み取り装置の原稿台上の原稿つけあて基準位置情報と画像の方向から第2の画像データの配置情報を判別し、第1の画像データおよび第2の画像データを正しい向きで結合ずることで所望の画像を取得することが可能な画像読み取り方法を提供することである。
本発明は、画像読み取り装置を用いて原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取る画像読み取り方法において、原稿の一部分の読み取りを行う画像読み取り手段と、第1回の読み取りにより該画像読み取り手段で取得した第1の画像データと、第2回の読取りにより取得した第2の画像データのそれぞれの画像データの文字情報から画像の方向を判別する画像方向判別手段と、原稿台上の原稿つけあて基準位置情報および前記画像方法判別手段により判別した第1の画像データの画像方向から第1の画像データの原稿内の配置情報を判別し、さらに原稿台上の原稿つけあて基準位置情報および前記画像方法判別手段により判別した第2の画像データの画像方向から第2の画像データの原稿内の配置情報を判別する画像配置判別手段と、第1の画像データと、第2の画像データとを結合する画像合成手段を有することを特徴とする。
さらに前記第1回の読み取りにより前記第1の画像データから前記画像方法判別手段、前記画像配置判別手段とにより判別した配置情報を反映した第1の画像データをプレビュー表示し、前記第2回の読み取りにより前記第2の画像データから前記画像方法判別手段、前記画像配置判別手段とにより判別した配置情報とから第1の画像データと、第2の画像データとを前記画像合成手段により結合し、該結合データをプレビュー表示する画像表示手段を有することを特徴とする。
本発明の画像読み取り方法によれば、画像読み取り装置の原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取り、読み取ったそれぞれの画像データの文字情報から画像の方向を判別し、画像の方向および原稿台の原稿つけあて基準位置情報とから原稿の向きと原稿内の画像データの配置情報を自動的に判別し、2つの画像データを合成することで、ユーザが原稿のセット方向を迷うことなく読み取りを行うことが可能となるといった効果を奏する。
(実施例1)
本発明の一実施形態の画像読み取り方法の一例について以下に説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す画像読み取り装置の一例を示す図である。
図1において、100はホストコンピュータ(以下ホストPCと略す)、104はスキャナ、印刷、コピー機能を具備する複合機であり、本実施例の画像読み取り装置はこれらにより構成される。
複合機104は印刷機能等も具備するが、本実施例では複合機104の画像読み取り装置として扱い、その他の機能については割愛する。
複合機104において、105はセットした原稿を押さえるための原稿台カバーで、原稿台側の色は白色、108は原稿を置くための原稿台ガラスであり、107はセットした原稿を読み込むための原稿読み取りユニット、106は原稿をセットするときにあわせる原稿つけあて基準位置を表している。原稿台108の上に原稿を置き、原稿照明用LED、光電変換素子アレイ、原稿像を光電変換素子アレイに結像するレンズ等より構成される原稿読み取りユニット107により原稿を読み取る。複合機104は、図示しないが、原稿読み取りユニット107を副走査方向に駆動するモータ、光電変換素子アレイで読み取った画像信号の処理を行う信号処理回路基盤もさらに有し、ホストPC100にUSBケーブルで接続されている。
図2は、本発明の画像読み取り装置の複合機104の原稿台部分を上方向からみた見取り図である。
図2で原稿台ガラス108は、A4サイズまたはLetterサイズの原稿の全体が配置可能であり、原稿全体の読み取りが可能に構成されている。
また一般的な複合機では図2のように原稿台カバー105が副操作方向にそって原稿台に設置されているため、A3原稿の読み取りの際は、図6(c)、図6(e)のように原稿を2回にわけて読み取る必要があり、さらには必ず原稿を反転させて原稿台上に置く必要がある。
図3は、複合機104の制御に用いられる一般的なホストPC100のシステム構成を示すブロック図である。
図3において、ホストPC300(図1の100に相当)は、データや命令を演算、判断、制御する中央演算処理装置(CPU)301,とオペレーティングシステム(以下OSと略す)やその他の制御プログラムを格納するRAM302, ROM303やハードディスク304等の記憶装置と、たとえばUSB、SCSIや無線等の複合機とのデータ通信を行うための通信インターフェース305とユーザインターフェースとして用いるキーボード306やマウス307の入力装置と、グラフィックコントローラとCRTや液晶ディスプレイからなる表示装置308と,システムバス309とにより構成される。
図4は、複合機104のスキャナ部を制御するホストPC100上のソフトウェアの構成を示すブロック図である。以下にホストPC100上で動作する制御プログラムとそのデータ処理構成について図4を用いて説明する。
図4においてTWAINアプリケーション401はTWAIN規格に対応したスキャナアプリケーションである。TWAINアプリケーション401はグラフィックユーザインターフェース(以下GUIと略す)を有し、ユーザーの指示に従ってTWAINドライバ402に対して「原稿タイプ」、「読み取りサイズ」、「読み取り解像度」等の読み取り設定を行い、TWAINドライバ402経由で複合機405から画像を読み取り、読み取った画像を表示装置308に表示する。TWAINアプリケーション401はさらに、読み取った画像をファイルに保存する機能や、メールソフトに画像を送信する機能、画像を印刷する機能等を備える。
402はTWAINドライバであり、TWAIN規格に従い、TWAINアプリケーション401に複合機405から読み取った画像を転送する機能を有する。
TWAINドライバ402は複合機405から読み取った画像の切り出し処理、回転処理、ガンマ補正、各種色調整等を行う機能についても備える。
またTWAINドライバ402は、独自のGUIを有し、ユーザはこのGUIを通して各種読み取り設定を行ったり、プレビュー画像の確認や読み取り範囲の設定等を行うことができる。
またTWAINドライバ402は前記独自のGUIを表示せず、TWAINアプリケーション401から指定された読み取り設定に従いGUI非表示で複合機405から画像を読み取る機能も有する。
403はデバイスドライバであり複合機405と専用のコマンドの送受信を行い、複合機405の各種読み取り設定や画像読み取りのためのフロー制御等を行う。
405はオペレーティングシステム(OS)である。
次に原稿台より大きいA3サイズの原稿を読み取る際の原稿の原稿台へのセット方法について、図6、図7を用いて説明する。
まずは図6(a)のような横長のA3原稿を読み取る場合について説明する。
図6(b)の原稿台に横長のA3原稿をセットする場合、原稿の読み取り面を原稿台ガラスに下向きに、原稿の左上を原稿つけあて基準位置にあわせてセットする。(図6(c))。
次にセットした原稿の半面の読み取りを行い、読み取った画像データは、図6(d)のようにA3原稿の左半面が読み取られた状態となる。
次に原稿の残り半面を読み取るために図6(e)のように原稿を下向きにして原稿の右下を原稿台ガラスの原稿つけあて基準位置にあわせてセットする。
セットした原稿の半面の読み取りを行うと、画像データは図6(f)のようにA3原稿の右半面が時計回りに180°回転した状態となる。
これら読み取った2つの画像データを正しい向きに合成することで横長A3原稿の読み取りが完了する。
次に図7(a)のような縦長のA3原稿を読み取る場合について説明する。
図7(b)の原稿台にA3原稿をセットする場合、原稿の読み取り面を原稿台ガラスに下向きに、原稿の右上を原稿つけあて基準位置にあわせてセットする。(図7(c))
次にセットした原稿の半面の読み取りを行い、読み取った画像データは、図7(d)のようにA3原稿の上半面が時計回りに270°回転した状態となる。
次に原稿の残り半面を読み取るために図7(e)のように原稿を下向きにして原稿の左下を原稿台ガラスの原稿つけあて基準位置にあわせてセットする。
原稿の半面の読み取りを行うと、画像データは図7(f)のようにA3原稿の下半面が時計回りに90°回転した状態となる。
これら読み取った2つの画像データを正しい向きに合成することで縦長A3原稿の読み取りが完了する。
以上のように図6、図7のいずれの場合も読み取られた2つの画像データは向きが異なり、正しい向きで画像を合成する必要がある。
また、図6、図7のように必ずしも正しい順序で原稿をセットされるとは限らないため、図6(e)、図6(c)のような順序で原稿をセットされた場合にも正しく動作する必要がある。
次に、本実施例の画像読み取り装置の処理の詳細について図5を用いて説明する。
ユーザがTWAINアプリケーションのGUIを介してA3原稿の読み取り開始を指示すると、S501で原稿の半面の読み取りが実行される、読み取られた第1の画像データは、S502で画像データの方向の検出が行われる。画像データの方向検出処理は、通常画像データを2値化し、4方向から画像データの文字の文字認識処理が行われ、もっとも文字認識率の高い方向が画像データの方向とする。
ただし上述した画像データの方向判別処理は1実施例であり、他のアルゴリズムを用いてもよい。
S504で画像データの方向と、原稿つけあて基準位置との関係から原稿の中のどの部分が読み取られたかの画像配置情報を判別する。
本実施例では原稿つけあて基準位置が原稿台ガラスの左上の場合について説明する。
原稿つけあて基準位置が左上の場合、第1の画像データが図8(a)にあるように、回転の必要のない画像の場合、原稿自体は横長原稿、第1の画像データは原稿の左半面と特定することができる。
同様に第1の画像データが図8(b)のように、原稿を時計回りに90°回転した画像の場合、原稿自体は縦長原稿で原稿の下半面を読み取ったと特定することができる。
同様に第1の画像データが、図8(c)のように、原稿を時計回りに180°回転した画像の場合、原稿自体は横長原稿で原稿の右半面を読み取ったと特定することができる。
同様に第1の画像データが、図8(d)のように、原稿を時計回りに270°回転した画像の場合、原稿自体は縦長原稿で原稿の上半面を読み取ったと特定することができる。
以上よりS503で第1の画像データの向きと、原稿つけあて基準位置から原稿の向きと原稿のどの部分が第1の画像データとして読み取ったかを一意に決定することができる。
S504ではS504で判別した結果をGUIへプレビュー表示する。
ここでは原稿の向きとどの部分が第1のデータとして読み取られたかを表示する。
S505では、続いて原稿の残り半面を読み取るかどうかをユーザに選択させるためのGUIを表示する。このときユーザが残り半面を読み取る場合は、原稿台上の原稿を180°回転してセットしなおす必要がある。
ユーザーが再度第1の画像データを読み取りなおす処理を選択した場合は、S501へ進む。
残り半面を読み取る処理を選択した場合はS506へ進む。
S506では、S501同様に原稿の読み取りを行う。
S507でS502同様に第2の画像データの方向を検出する。
S508で第2の画像データの配置情報を判別する。
S509で第1の画像データと第2の画像データをS504、S509で判別した配置情報に従って画像を回転後結合する。
このとき図示しないがS504およびS509で判別した配置情報が矛盾している場合はエラー情報をGUIに表示することもできる。
S510で結合した画像データをGUIにプレビュー表示する。
S511では、再度、原稿の残り半面を読み取り直すかかどうかをユーザに選択させるためのUIを表示する。このときユーザが残り半面を再度読み取りなおす処理を選択した場合は、S506へ進む。読み取り処理の完了を選択した場合は読み取り処理を終了する。
以上説明したように本実施例では、画像読み取り装置の原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取り、読み取ったそれぞれの画像データの文字情報から画像の方向を判別し、画像の方向および原稿台の原稿つけあて基準位置情報とから原稿の向きと原稿内の画像データの配置情報を自動的に判別し、2つの画像データを合成することで、ユーザが原稿のセット方向を迷うことなく読み取りを行うことが可能となる。
上記実施例では読み取り装置をホストPCと複合機で構成した場合について説明したが、複合機のような原稿の読み取り機能と用紙への記録機能を備えた装置で写真や原稿のコピー処理を実行する場合に、読み取りを2回に分けて行い、画像データの向きを判別することで原稿台より大きい原稿を用紙に記録するよう実装することも可能となる。
本発明の一実施形態である画像読み取り装置の構成図。 本発明の一実施形態である画像読み取り装置の原稿台の見取り図。 本発明の一実施形態である画像読み取り装置のホストPCの構成図。 ホストPCのソフトウェアの構成を示すブロック図。 画像読み取り方法の処理概要を示すフローチャート。 横長原稿の原稿台へのセット方法および読み取り結果を示す図。 縦長原稿の原稿台へのセット方法および読み取り結果を示す図。 部分読み取り画像と原稿の向き、配置情報の推定結果。
符号の説明
102 ホストPC(コントローラ)
103 キーボード、マウス等の入力デバイス
104 複合機
105 原稿台カバー
107 読み取りユニット
108 原稿台ガラス
308 表示装置

Claims (2)

  1. 画像読み取り装置を用いて原稿台より大きい原稿を2回に分けて読み取る画像読み取り装置において、原稿の一部分の読み取りを行う画像読取り手段と、第1回の読み取りにより該画像読み取り手段で取得した第1の画像データと、第2回の読取りにより取得した第2の画像データのそれぞれの画像データの文字情報から画像の方向を判別する画像方向判別手段と、スキャナの原稿台上の原稿つけあて基準位置情報および前記画像方法判別手段により判別した第1の画像データの画像方向から第1の画像データの原稿内の配置情報を判別し、さらに原稿台上の原稿つけあて基準位置情報および前記画像方法判別手段により判別した第2の画像データの画像方向から第2の画像データの原稿内の配置情報を判別する画像配置判別手段と、第1の画像データと、第2の画像データとを結合する画像合成手段を有することを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 前記第1回の読み取りにより前記第一の画像データから前記画像方法判別手段、前記画像配置情報判別手段とにより判別した配置情報を反映した第1の画像データをプレビュー表示し、前記第2回の読み取りにより前記第2の画像データから前記画像方法判別手段、前記画像配置情報判別手段とにより判別した配置情報とから第1の画像データと、第2の画像データとを前記画像合成手段により結合し、該結合データをプレビュー表示する画像表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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