JP2009099455A - 車両用ランプ - Google Patents

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Abstract

【課題】車両用ランプを、視認性が高く、かつ、信頼性が高くなるように構成する。
【解決手段】ベースハウジング3とアウターレンズ5とのあいだに介装されるインナーハウジング4に第一〜第三発光ダイオード9、10、11を組み込んでなるターンランプ2において、インナーハウジング4のベースハウジング3側となる背面に、第一〜第三発光ダイオード9、10、11と回路基板13とこれらのあいだを接続するプレート状の複数のバスバー12とを用いた光源ユニット8を組み込む構成とし、インナーハウジング4に板面が対向するように配設されるバスバー12は、インナーハウジング4に設けた係止片7jにより位置規制する一方、ベースハウジング3に突出形成したボス片3e、3f、3g、3h、3iにより支持する構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の車両に設けられる車両用ランプの技術分野に属するものである。
一般に、この種車両用ランプのなかには、車両(車体)のドアに設けられるドアミラーがあり、該ドアミラーにターンランプ(方向指示器)を一体に取り付けて、車両の前後に単独で設けられるターンランプとともに点灯させることにより、周囲の人に対して一層強くアピールするようにしたものが知られている。このようなもののなかには、ターンランプを、複数の発光ダイオードを用いて点灯するように構成することが提唱されている。
このようなものとしては、ターンランプを、ベースハウジングと、アウターレンズと、ベースハウジングとアウターレンズとのあいだに介装されるインナーハウジングとを用いて構成し、該インナーハウジングに、複数の光源を組み込むように構成したものが提唱されている。
特開2004−276768号公報
ところで、前記従来のものは、インナーハウジングに複数の光源が組み込まれているため、各光源に電源供給するための回路基板がインナーハウジングのベースハウジング側となる背面に設けられている。そしてこのものでは、回路基板を光源の配設位置とは異なる部位に配設しており、回路基板と光源とのあいだは一対のバスバーにより接続されている。この場合に、これらバスバーは、互いに絶縁された状態を確保しなければならず、このものでは、プレート状のバスバーを板幅方向をインナーハウジングに対して直交状に配設する一方、インナーハウジングの背面にベースハウジング側に向けて突出する複数の係止片(リブ片)を形成し、これら係止片をバスバーの表裏方向両側から面接触させることにより、係止片がバスバーを挟み込む状態とし、これによって、バスバーの位置決め(位置規制)した状態での支持をするようにしている。しかるに、ベースハウジングとインナーハウジングとのあいだのスペースは小さく、各ハウジングの形状等の諸条件により、バスバーの板幅方向をインナーハウジングに対して直交状にレイアウトすることができないことも想定され、この場合では、インナーハウジングに形成した係止片でバスバーを確実に支持することができないことが想定されて問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ベースハウジングとアウターレンズとのあいだに介装されるインナーハウジングに複数の光源を組み込んでなる車両用ランプにおいて、インナーハウジングのベースハウジング側となる背面に、光源と回路基板とのあいだを接続するプレート状のバスバーを、該バスバーの板面とインナーハウジングとが対向するように配設し、前記バスバーを、インナーハウジングに設けたリブ片により位置規制する一方、ベースハウジングに突出形成したボス片により支持するように構成した車両用ランプである。
請求項2の発明は、ボス片は、少なくともバスバーの光源接続部近傍部位を支持するように構成されている請求項1に記載の車両用ランプである。
請求項3の発明は、車両用ランプはターンランプであって、ボディーにミラーが設けられたドアミラーに組み込まれている請求項1または2に記載の車両用ランプである。
請求項1の発明とすることにより、バスバーをインナーハウジングとベースハウジングとのあいだにガタつきなく支持できて、信頼性の高い車両用ランプとすることができる。
請求項2の発明とすることにより、光源の位置ズレ防止効果を効果的に発揮することができる。
請求項3の発明とすることにより、漏光が防止されて機能性、意匠性に優れたドアミラーとすることができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は車両のドアに設けられるドアミラーであって、該ドアミラー1を構成するボディー1aの後方(車両後方)に面する部位には開口部(図示せず)が形成され、該開口部に、後方確認用のミラー(図示せず)が位置調整自在に嵌め込まれている。前記ボディー1aの前方に面する部位は前方に膨出する形状に形成されており、該膨出部における下方部位に、本発明が実施されたターンランプ2が一体的に組み込まれている。
尚、ドアミラー1は左右対称状のものが車両の左右ドア体に設けられるが、ここでは、図1に示す車両左側に設けられるドアミラー1についての説明をし、右側のドアミラー1の説明については省略する。
前記ドアミラー1に組み込まれるターンランプ2は、ボディー1aの前方膨出部の下方部位に一つの組み立て部品としてボディー1aに組み込まれるように設定されている。そしてターンランプ2は、図2に示すように、ボディー1aの内側に収容されるベースハウジング3とインナーハウジング4、さらには、インナーハウジング4の前方部位を覆蓋し、ボディー1a外周面とともに外部に露出するアウターレンズ5とを備えて構成されている。
前記ベースハウジング3について図3に基づいて説明する。ベースハウジング3は、非透光性樹脂材(非透明部材)により一体型成形されており、ドアミラーボディー1aの下方部位に内装されるべく左右方向長尺状の湾曲形状に構成されており、車体の左右方向外方となる左端部位が後方に向けてR状に折曲する形状に形成されている。そして、ベースハウジング3は、底片3aを備え、前方部位から左方部位に向けて開口する凹部3bを備えて形成されており、該凹部3bの前方からインナーハウジング4が組み込まれることにより凹部3bが塞がれるように設定されている。尚、3cは、外部電源との接続部、3dはボディー1aと一体化するための取り付け片である。
前記インナーハウジング4は、図4に示すように、ベースハウジング3と同様に左右方向長尺状で、左端部位が後方に向けてR状に折曲する湾曲形状に構成されており、長尺中実状で、かつ、断面円形状(円柱形状)の導光部6a(本発明の導光体に相当する)を備えた導光部材6と、インナー部材7とにより構成されており、該インナーハウジング4に、後述する光源ユニット8を組み込むことにより一体化された一部品であるインナーアッシーとしてベースハウジング3に組み込むことができるように構成されている。
前記インナー部材7は、非透明、好ましくは、非透光性樹脂材を用いて構成されており、図5に示すように、上下一対のフランジ片部7a、7bと、これらフランジ片部7a、7bとのあいだを連結する一体化片部7cとにより構成されるが、前記一体化片部7cは、上下のフランジ片部7a、7bよりも後方(ベースハウジング3側)に偏寄する凹溝形状に形成されているとともに、左端側部位が切り欠かれて上下のフランジ片部7a、7bとのあいだに中空部7dが形成されている。さらに、インナー部材7の上下のフランジ片部7a、7bの右端側には、一体化片部7cよりも右端側に突出するようにして第一光源支持部7eが一体形成されており、該第一光源支持部7eには、後述するように、光源ユニット8に配設される第一発光ダイオード(本発明の第一光源に相当する)9が位置決め状に固定支持されるように構成されている。さらに、上下のフランジ片部7a、7bの左端側には、光源ユニット8の第二、第三発光ダイオード10、11を支持する第二、第三光源支持部7f、7gが形成されている。
また、前記インナー部材7の長尺方向一端部となる上下のフランジ片部7a、7bの右端部位には、一体化片部7cの前方に偏寄する状態で架橋片部7hが形成されており、一体化片部7cの右端部と架橋片部7hとでリング状の開口が形成されている。また、インナー部材7の長尺方向他端部となる左端部であって、上下のフランジ片部7a、7bの左端部の互いに近接対向する部位には、それぞれ凹状の係止受け片7iが形成されている。
一方、前記導光部材6は透明部材(透光性樹脂材)で形成され、図6に示すように、車体側となる左右方向右端部に半球体形状の入光部6bが形成され、該入光部6bから車体の前方に対向する部位に円柱形状の導光部6aが形成されている。さらに、導光部材6の導光部6aに続く左端部位は後方に向けてR状に折曲しており、該部位は扁平状のインナーレンズ部6cに形成されているとともに、インナーレンズ部6cの左端部における上下には、上下方向に突出する係止突部6dが形成されている。そして、導光部材6は、インナー部材7に前方から組み込まれるが、入光部6b側の端部をインナー部材7の一体化片部7cの右端部と架橋片部7hとで形成されるリング状の開口に挿入し、導光部6aを一体化片部7cの凹溝形状に嵌め込み、インナーレンズ部6cの係止突部6dをインナー部材7の係止受け片7iに係止させることにより、インナー部材7に保持状に支持されるように設定されている。この組み込み状態において、インナーレンズ部6cは、中空部7dを介して後方に露出してベースハウジング3と直接対向するように構成され、入光部6bは、インナー部材7の上下のフランジ片部7a、7bよりも右端側に突出し、光源支持部7eに近接するように配設されている。
ここで、導光部材6の導光部6aは、湾曲内側部位となる後面に漏光を防止するための光遮断手段が施されているが、ここでの光遮断手段は、後面を非平滑面とするしぼ加工を施すことにより光遮断するように構成されている。さらに、導光部6aは、後面が非透光性樹脂材で一体形成された一体化片部7cに嵌め込まれた状態となっているので、導光部6aにおける遮光が一層効果的になされるように構成されている。また、導光部材6のインナーレンズ部6cは、後面に入光された光を乱反射するための乱反射手段が施されているが、ここでの乱反射手段は、後面に複数の凹凸面を形成することにより乱反射するように構成されている。
また、導光部材6とインナー部材7とにより構成されたインナーハウジング4に組み込まれる光源ユニット8は、図7に示すように、ターンランプ2の光源となる第一、第二、第三発光ダイオード9、10、11と、導電性板材で形成され、前記各第一、第二、第三発光ダイオード9、10、11を接続する複数のバスバー12と、これらバスバー12が適宜接続される回路基板13とを備えて構成されており、インナーハウジング4のベースハウジング3側、即ちインナーハウジング4の後面側(背面側)から組み込まれるように設定されている。
ここで、前記光源ユニット8を構成する第一〜第三発光ダイオード9、10、11は、それぞれ何れも汎用のものが用いられており、発光部9a、10a、11aと、該発光部9a、10a、11aを支持するとともに必要な電子部材が収容された補助基板9b、10b、11bと、該補助基板9b、10b、11bから外方に延出する一対の導電部材からなる保持片9c、10c、11cとを備えて構成されている。
前記光源ユニット8を構成する回路基板13は、インナーハウジング4の左右方向中間部に位置する状態で配設されるように設定されており、該回路基板13の一端側(右端側)からは、第一、第二バスバー12a、12bが上下方向に隣接状に一端側方向に向けて延出しており、これら第一、第二バスバー12a、12bの基端部は適宜接続状態で回路基板13に接続されている。そして、これら第一、第二バスバー12a、12bの先端部となる右端部に、第一発光ダイオード9の上下の保持片9cがそれぞれ電気的に接続、支持されている。さらに、回路基板13の他端側(左端側)からは、第三、第四バスバー12c、12dが上下方向に隣接状に他端側方向に向けて延出しており、これら第三、第四バスバー12c、12dの基端部は適宜接続状態で回路基板13に接続されている。そして、第三バスバー12cの先端部となる左端部に第三発光ダイオード11の上側の保持片11cが電気的に接続、支持され、第四バスバー12dの先端部に第二発光ダイオード10の下側の保持片10cが電気的に接続、支持されている。さらに、第二発光ダイオード10の上側の保持片と第三発光ダイオード11の下側の保持片11cとのあいだには第五バスバー12eが接続、支持されており、これによって、回路基板13と第一〜第三発光ダイオード9、10、11とのあいだが第一〜第五バスバー12a、12b、12c、12d、12eを介して電気的に接続されるとともに、ユニット化された光源ユニット8を構成するように設定されている。
この場合に、第一〜第五バスバー12は、適宜箇所において折曲されており、これによって、光源ユニット8がベースハウジング3とインナーハウジング4とのあいだに形成される限られた隙間に収容されるべく湾曲状となり、かつ、第一〜第三発光ダイオード9、10、11の発光方向がそれぞれ所定の方向を向くように構成されるように設定されている。さらに、第一〜第五バスバー12a、12b、12c、12d、12eのうち、第一バスバー12aの基端部、第三バスバー12cの先端部を除く部位については板面が略水平方向を向き、インナーハウジング4に対して板面が直交する状態で配設されるが、第一バスバー12aの先端部、第二バスバー12b、第三バスバー12cの先端部、第四、第五バスバー12d、12eは、板面が垂直方向を向き、インナーハウジング4に対向するように配設されている。
このように構成された光源ユニット8は、前述したように、インナーハウジング4のベースハウジング3側となる背面側から組み込まれてインナーアッシーを構成するように設定されるが、第一発光ダイオード9の保持片9cはインナー部材7の第一光源支持部7eに支持され、第二発光ダイオード10の保持片10cは第二光源支持部7fに支持され、第三発光ダイオード11の保持片11cは第三光源支持部7gに支持されるように設定されている。
一方、インナーハウジング4の上下のフランジ片部7a、7bの後面には、後方(ベースハウジング3側)に向けて複数の係止片(本発明のリブ片に相当する)7jが一体形成されている。これら係止片7jは、バスバー12のうち、板面が略水平方向を向く部位に対しては、左右方向に隣接する係止片7jがバスバー12板面を両側から挟み込む位置関係で形成されている。これによって、板面が水平方向を向くバスバー12は、係止片7jが板面に面接触して大きな接触面積で挟持状に支持される状態となり、位置規制を受けるとともに、抜け止め状の支持となるように設定されている。また、バスバー12のうち板面が垂直方向を向いてインナーハウジング4に対向する部位は、バスバー12の板幅方向両側部に位置する位置関係で形成されている。これによって、バスバー12は、板厚方向の面が係止片7jに面接触して小さい接触面積で支持される状態となり、上下方向の位置規制を受けるように設定されている。このように、光源ユニット8はインナーハウジング4に対して保持状に組み込まれ、もって、インナーアッシーを構成するように設定されている。
尚、前記インナーアッシーにおいて、板面が垂直方向を向いてインナーハウジング4に対向するように配設されるバスバー12は、インナーハウジング4の導光部材6の後方に位置するように設定されており、これによって、導光部材6が第一〜第三発光ダイオード9、10、11により照射されたとき、後方に漏れた光をバスバー12が前方に向けて反射するように構成され、これによって、導光部材6から放射される光のロスを一層低減できるように構成されている。
また、バスバー12は、第一、第三バスバー12a、12cに対し、第二、第四、第五バスバー12b、12d、12eはそれぞれ絶縁された状態で保持される必要がある。そして、このものでは、バスバー12を係止片7jにより位置規制しているが、バスバー12のうち板面が水平方向を向く部位については位置規制とともに大きな面接触状態となってインナーハウジング4に抜け止め状の支持がなされているが、板面が垂直方向を向く部位については小さな面接触状態であるので位置規制を受けるのみとなっていて、インナーハウジング4からの抜け止め状の支持は充分になされない状態となっている。これに対し、ベースハウジング3の底面3bには、板面が垂直方向を向くバスバー12に対し、インナーハウジング4からの抜け止めであって、前後方向の位置ズレを防止するべくインナーハウジング4側に向けて突出するボス片が複数形成されている。
つまり、図3に示すように、ベースハウジング3の底面3bの右端側(一端側)には、第一バスバー12aの垂直方向を向く板面に干渉する第一ボス片3eと、第二バスバー12bの垂直方向を向く板面に干渉する三つの第二ボス片3fとが形成されている。さらに、ベースハウジング3の左右方方向中間部には、第四バスバー12dの左右方向中間部の板面に緩衝する第三ボス片3gが形成され、左端側(他端側)には、第三バスバー12cの垂直方向を向く板面に干渉する左右方向一対の第四ボス片3hと、第五バスバー12eに干渉する左右方向一対の第五ボス片3iとが形成されている。これによって、光源ユニット8が組み込まれたインナーハウジング4をベースハウジング3に組み込むことにより、インナーハウジング4がベースハウジング3の凹部3bを覆うように配されるが、この組み込み状態において、これら第一〜第五ボス片3e、3f、3g、3h、3iが対応するバスバー12に干渉して、バスバー12の抜け止め、前後方向の位置ズレを確実に防止することができるように設定され、もって、バスバー12同士の絶縁状態を確実に保持できるように設定されている。
この組み込み状態において、第一発光ダイオード9は、発光部9aが導光部材6の長尺方向一方の端部の入光部6bの一端側に位置決め状に配設され、第二、第三発光ダイオード10、11は、発光部10a、11aがインナー部材7の中空部7dに位置するインナーレンズ6cに直接対向する状態で配設され、発光部10a、11aがインナーレンズ部6cの左斜め前方方向と左側方向とを照射するように設定されている。そして、導光部材6は、第一発光ダイオード9の点灯により、導光部材6の入光部6bから導光部6a、インナーレンズ部6cに亘って長尺状の光を放射するとともに、第二、第三発光ダイオード10、11の点灯により、インナーレンズ部6cが乱反射する状態で前方から左方側に向けて光を放射するように設定されている。
尚、インナー部材7は、非透光性樹脂材で形成されているので、インナー部材7の後方に組み込まれた光源ユニット8は、アウターレンズ5側から目視されることはなく、意匠性の向上が図られている。
ここで、14は中間部材であって、該中間部材14は、一端部が基板13に接続され、他端部がベースハウジング3に形成された接続部3cに引き出されて外部電源に接続される一対の端子14aを支持する部材に構成され、インナー部材7の上側フランジ片部7aに予め支持された状態でインナーハウジング4を構成するように設定されている。
また、導光部材6の入光部6bは半球体形状に形成されており、これによって、第一発光ダイオード9からの光が散乱した状態となって導光部6a、インナーレンズ部6cに向けて誘導されるように設定されており、光の減衰を低減することができるように設定されている。さらに、本実施の形態では、車体の左右方向外方部位に第二、第三発光ダイオード9、10を設けてインナーレンズ部6c部位に入光し、該インナーレンズ部6cから光が散乱した状態で外部に放射されるように構成されているため、ターンランプ2としての法定基準を満足する照度を確実に満足できるように構成されている。
そして、インナーアッシーが組み込まれたベースハウジング3の前方を覆蓋するようにアウターレンズ5を配し、ベースハウジング3の外周縁とアウターレンズ5の外周縁とを突き当て状に一体化することによりターンランプ2が構成されるが、前記アウターレンズ5は、透光性樹脂材で一体形成されており、図8に示すように、インナーハウジング4のインナー部材7に形成される第一光源支持部7eに支持される第一発光ダイオード9が配設された部位となる光源対向部位5aにしぼ加工が施されている。これによって、第一発光ダイオード9の漏光がさらに防止されるように構成されている。
また、本実施の形態のドアミラー1は、ボディー1aにターンランプ2を組み込んだときに、アウターレンズ5の外周縁部、および、光源対向部位5aであって、第一発光ダイオード9配設部位および導光部材6の入光部6bがボディー1aにより覆蓋されるように構成されている。これによって、ドアミラー1の外部から第一発光ダイオード9が目視されず、漏光防止が確実になるうえ、周囲の人に眩しさを感じさせるような不具合をなくすことができ、しかも、意匠性が高められるように構成されている。
叙述の如く構成された本形態において、ドアミラー1に組み込まれたターンランプ2は、車両の前方部位においてインナーハウジング4に組み込まれた導光部材6から光が放射されるが、この場合に、入光部6bから入光される第一発光ダイオード9により導光部6aから左右方向長尺状の光が放射されるとともに、車体の左右方向外方においてインナーレンズ部6cに入光される第二、第三発光ダイオード10、11によりインナーレンズ部6cから左右方向外方に向けて光が放射される。これによって、ターンランプ2は、車両の前方、および、左右方向外方からの視認性を高くすることができ、しかも、意匠性に優れたターンランプ2となる。
さらに、このものにおいて、光源ユニット8を構成するプレート状のバスバー12は、ベースハウジング3とインナーハウジング4とのあいだの狭いスペースに対応するべく、左右方向に長く形成されるとともに、プレート状の板面が水平方向を向く状態と垂直方向を向く状態とに適宜折曲されており、垂直方向を向くバスバー12は、インナーハウジング4に組み込んだ状態で係止片7jにより上下方向の位置決めはなされているものの、前後方向、即ち、インナーハウジング4からの抜け止めは確実ではないが、ベースハウジング3に組み込むことにより、これら垂直方向を向くバスバー12に対し、ベースハウジング3の第一〜第五ボス片3e、3f.3g、3h、3iがインナーハウジング4側に向けて押圧するように干渉し、ベースハウジング3側への位置ズレが防止されている。これによって、光源ユニット8は、インナーハウジング4に確実に保持されて、ガタつきのない状態とすることができ、悪路を走行してターンランプ2に大きな振動が及んだとしても光源ユニット8がガタつくことがなく、第一〜第三発光ダイオード9、10、11を位置ズレすることなく導光部材6を照射させることができて、視認性が高く、かつ、信頼性の高いターンランプ2とすることができる。
さらにこのものでは、第一〜第五ボス片3e、3f.3g、3h、3iは、第一〜第五バスバー12a、12b、12c、12d、12eの第一〜第三発光ダイオード9、10、11の配設部近傍部位に干渉する構成としたので、第一〜第三発光ダイオード9、10、11の位置ズレ防止効果を一層効果的に発揮することができて、さらなる信頼性の向上を図ることができる。
そのうえ、本発明が実施されたものにあっては、ターンランプ2としてドアミラー1に組み込まれることになるが、この場合に、第一発光ダイオード9配設部位がドアミラー1のボディー1aにより覆われるように構成されているので、第一発光ダイオード9の光が、周囲の人に眩しく感じさせることがないとともに、漏光が一層確実に防止されて、機能性、そして、意匠性に優れたターンランプ2を備えたドアミラー1とすることができる。
ドアミラーの全体斜視図である。 図2(A)、(B)、(C)はそれぞれターンランプの正面図、図2(A)のX−X断面図、側面図である。 図3(A)、(B)、(C)はそれぞれベースハウジングの平面図、正面図、側面図である。 図4(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれインナーアッシーの平面図、正面図、背面図、側面図である。 図5(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれインナー部材の平面図、正面図、図5(A)におけるX−X断面図、側面図である。 図6(A)、(B)、(C)はそれぞれ導光部材の平面図、正面図、図6(B)におけるX−X断面図である。 光源ユニットの斜視図である。 図8(A)、(B)、(C)はそれぞれアウターレンズの平面図、正面図、側面図である。
符号の説明
1 ドアミラー
1a ボディー
2 ターンランプ
3 ベースハウジング
3e、3f、3g、3h、3i ボス片
4 インナーハウジング
5 アウターレンズ
6 導光部材
6a 導光部
6c インナーレンズ部
7 インナー部材
7j 係止片
8 光源ユニット
9 第一発光ダイオード
12 バスバー
13 基板

Claims (3)

  1. ベースハウジングとアウターレンズとのあいだに介装されるインナーハウジングに複数の光源を組み込んでなる車両用ランプにおいて、インナーハウジングのベースハウジング側となる背面に、光源と回路基板とのあいだを接続するプレート状のバスバーを、該バスバーの板面とインナーハウジングとが対向するように配設し、前記バスバーを、インナーハウジングに設けたリブ片により位置規制する一方、ベースハウジングに突出形成したボス片により支持するように構成した車両用ランプ。
  2. ボス片は、少なくともバスバーの光源接続部近傍部位を支持するように構成されている請求項1に記載の車両用ランプ。
  3. 車両用ランプはターンランプであって、ボディーにミラーが設けられたドアミラーに組み込まれるものとし、光源配設部位はボディーによって覆蓋されている請求項1または2に記載の車両用ランプ。
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