JP2009098320A - カメラのファインダ装置およびばね懸架装置 - Google Patents

カメラのファインダ装置およびばね懸架装置 Download PDF

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Abstract

【課題】トーションばねなどの付勢ばねにおいては、その巻き部分を保持して径方向での変位を防止する内径ガイドがないと、使用できない。
【解決手段】 螺旋カム部材44とガイドバー45とが平行に基台42に組みつけられ、螺旋カム部材の螺旋カム面44cと摺接する摺接面43b1’を有する視度調整レンズの軸受部43b1がガイドバー45に対し摺動自在に保持されている。付勢ばね46が、視度調整レンズの摺接面43b1’を螺旋カム面44cに付勢するように基台と視度調整レンズの軸受部との間でガイドバー45に環装されており、ばねの一端から延びた腕部46aは基台の壁に沿うように係合し、その一端においてばねの巻き部分の中心はガイドバーの中心に位置している。また、ばねの他端は軸受部の外周43b1’’と嵌合し、ばねの他端から延びた腕部46bは軸受部の壁に係合している。
【選択図】図7

Description

本発明は、一眼レフレックスカメラなどのカメラにおけるファインダ装置およびばね懸架装置に関する。
トーションばね(ねじりばね)のような付勢ばねは、通常、その巻き部分(コイル部分)の内径面を突出部材からなる内径ガイドに環装し、コイル部の両端の一対の腕部のうち、一方を固定部材に、他方を可動部材にそれぞれ係合することにより、内径ガイドの回りで回転する方向の付勢力(ねじり力)を可動部材に付加するように配置されている。
ここで、巻き部分の内径面をその両端でガイドしないと、ガイドされない端でコイル部は径方向に変位して可動部材に所定のねじり力を付加できない。そのため、トーションばねを有効に機能させるためには、巻き部分の内径面を内径ガイドでガイドする必要がある。
付勢ばねを使用するばね懸架装置として、たとえば、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ(報道用、映画用のものを含む)などのファインダ装置がある。ファインダ装置においては、鮮明な画像を観察可能とするために視度を調整するように、たとえば接眼レンズの一部(視度調整レンズ)をその光軸(接眼系光軸)の方向に移動させている。
たとえば、特開2002−072293号公報では、視度調整操作部材と同軸で一体的に回転される螺旋カム部材に螺旋カム面を形成し、視度調整レンズの一部を螺旋カム面に当接させ、視度調整操作部材を回転させることに螺旋カム部材を回転し、螺旋カム面の押圧によって視度調整レンズをその光軸方向に移動して視度を調整可能としている。そして、螺旋カム部材から延びたリブの先端突起が断面V字形状のクリック溝に係合されることによって、視度調整操作部材はその回転位置に維持されるようになっている。
そして、視度調整レンズの動きをガイドするガイドバーが基台に配置され、ガイドバーに付勢ばねが圧縮された状態で環装されて視度調整レンズの一部を螺旋カム面に当接させている。
付勢ばねの固定側の端における内径ガイドは、通常、基台の壁面から突出した突出部材とされる。しかし、ファインダ本体の金型の構造上、この突出部材(内径ガイド)を設けることができないと、付勢ばねが径方向に変位し、視度調整レンズ(可動部材)の移動路に飛び出て視度調整レンズの動きを妨げるおそれがあり、付勢ばねを使用した設計ができず、付勢ばねの応用範囲が限定される。
本発明は、内径ガイドがなくても付勢ばねを使用した設計を可能とするカメラのファインダ装置の提供を目的としている。
また、本発明は、内径ガイドがなくても付勢ばねを使用した設計を可能とするばね懸架装置の提供を別の目的としている。
特開2002−072293号公報
請求項1に係る本発明によれば、カメラのファインダ装置において、上記ファインダ装置中に構成される接眼レンズを光軸方向に移動させるため回転する軸状の螺旋カム部材と、上記螺旋カム部材の回転軸と平行な軸部材と、上記ファインダ装置の光学系を構成し、上記螺旋カム部材の螺旋カム面と当接して摺接する摺接面と、上記螺旋カム部材の回転軸と平行な方向に移動するため、上記軸部材に保持された軸受部とを有する接眼レンズと、上記螺旋カム部材と上記軸部材とが組み込まれる基台と、上記接眼レンズの一部を上記螺旋カム面に付勢して当接させるための付勢ばねであって、上記基台と上記軸受部との間に設けられ、該ばねの一端から延びた第1の腕部は上記基台に設けられた壁に沿うように係合し、該一端において付勢ばねの巻き部分の中心を上記軸部材の中心に位置させ、該ばねの他端は上記軸受部の外周と嵌合し、該ばねの他端から延びた第2の腕部は上記接眼レンズに係合し、上記接眼レンズを上記軸部材に関して回転する方向に付勢する付勢ばねとを備えたことを特徴としている。
請求項2に係る本発明によれば、カメラのファインダ装置は、上記接眼レンズを光軸方向に駆動することにより視度を調整することを特徴としている。
請求項3に係る本発明によれば、上記基台は、上記軸部材が組み込まれる中心軸穴と平行な壁を有し、上記第1の腕部は該壁に沿うように係合する略コの字状の折り曲げ部を持つことを特徴としている。
請求項4に係る本発明によれば、上記基台は、合成樹脂からなり、金型で成形され、
上記軸部材を組み付ける部位は、上記軸部材の軸方向に交差する方向から該金型の型抜きが行われることを特徴としている。
請求項5に係る本発明によれば、ばね懸架装置は、軸部材と、上記軸部材に対し摺動自在に保持される軸受部材と、上記軸部材と平行に設けられた壁を有し、上記軸部材を支持する基台と、付勢ばねであって、上記軸部材を中心に、かつ上記基台と上記軸受部材との間に配置され、上記軸受部材により圧縮を受け、かつ上記軸受部材に回転付勢力を与えるため、該ばねの一端から延びた第1の腕部は上記基台に設けられた上記壁に沿うように係合し、該一端において付勢ばねの巻き部分の中心を上記軸部材の中心に位置させ、該ばねの他端は上記軸受部材の外周と嵌合し、該ばねの他端から延びた第2の腕部は上記軸受部材に係合し、上記軸受部材を上記軸部材に関して回転する方向に付勢する付勢ばねとを備えたことを特徴としている。
請求項1に係る本発明では、付勢ばねの巻き部分の変位がないため、可動部材である接眼レンズが付勢ばねに妨げられることなく軸線方向に移動でき、内径ガイドがなくても付勢ばねを使用した設計が可能となる。
請求項2に係る本発明では、光軸方向での接眼レンズの移動によって視度が調整される。
請求項3に係る本発明では、付勢ばねの一端から延びた第1の腕部の略コの字状の折り曲げ部が基台の壁に沿うように係合されているため、付勢ばねの一端が壁に沿って確実に保持される。
請求項4に係る本発明では、金型が複雑化しないとともに、金型の型抜きが容易に行なえる。
請求項5に係る本発明では、付勢ばねの巻き部分の変位がないため、内径ガイドが不要となり、内形ガイドを設けられない構成においても付勢ばねを使用したばね懸架装置の設計が可能となる。
本発明では、螺旋カム部材と軸部材(ガイドバー)とが平行に基台に組みつけられ、螺旋カム部材の螺旋カム面と摺接する摺接面を有する視度調整レンズ(接眼レンズ)の軸受部が軸部材に保持され、移動可能に配置されている。トーションばね(付勢ばね)が、視度調整レンズの摺接面を螺旋カム面に付勢するように基台と視度調整レンズの軸受部との間で軸部材に環装されており、トーションばねの一端から延びた腕部は基台の壁に沿うように係合し、その一端において付勢ばねの巻き部分の中心は軸部材の中心に位置している。また、その他端は軸受部の外周と嵌合し、ばねの他端から延びた腕部は視度調整レンズに係合している。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係るファインダ構造を備えたカメラの背面外観の斜視図を示す。図2、図3は図1に示すカメラからその構成部材を順次除去または分離した図を示し、図2では上蓋が除去され、図3ではファインダ装置がさらに分離されている。
図1に示すように、カメラ10はカメラ本体20と、カメラ本体の上面を覆う上蓋30とを備えた一眼レフレックスカメラとして具体化されている。上蓋30を除くとカメラ本体20の上端に配置されたファインダ装置(ファインダユニット)40が臨まれる(図2参照)。
図2、図3に示すように、ファインダ装置40は、ペンタプリズム41、基台42、接眼光学系レンズ43などを備え、これらをユニット化して構成されている。
図4は下方からのファインダ装置の外観の斜視図、図5は図4からサイドカバーを除去した下方からのファインダ装置の外観の斜視図をそれぞれ示す。
実施例では、接眼光学系レンズ43は第1の接眼レンズ43aと視度調整レンズである第2の接眼レンズ43bとを有して構成され、第2の接眼レンズ(視度調整レンズ)を第1の接眼レンズに対してその光軸(接眼系光軸)O1に沿って移動させることにより視度調整可能となっている。視度調整レンズ43bはサイドカバー42’で覆われ、このサイドカバーは基台42に係合されて取付けられている。
図6は一部の部材を分解したファインダ装置の分解斜視図、図7は螺旋カム部材、軸部材、視度調整部材のそれぞれの回転軸に沿った縦断面図、図8は螺旋カム部材、軸部材、視度調整部材の平面図を示す。さらに、図9は図7の線A−Aに沿った横断面図、図10は図7の線B−Bに沿った横断面図、図11は一部の部材を分解したファインダ装置の分解斜視図を示す。
図6〜図11に示すように、ファインダ装置40は、螺旋カム部材44と、軸部材45と、付勢ばね46と、視度調整部材47と、カバー48とをさらに備えている。カバー48はカメラ本体20の背面側で基台42にビス止めされており、カバーに形成された支持穴48aに軸状の視度調整部材47の一端が軸支されている。また、軸線方向に延びた係合穴47aが視度調整部材47の他端中央に形成され、基台42に形成された係合ピン42’’がこの係合穴に係合、軸支されることにより、視度調整部材は基台に回転可能に取付けられている。
視度調整部材47の一端の周面には平面部47bが形成され、平面部に対応した非円形穴を持つ操作ノブ47c(図3参照)は、外装である後カバーに回転可能に取付けられ、本体に後カバーを組み付ける際、視度調整部材の一端にその非円形穴を嵌合させて取付けられている。操作ノブ47cは円錐台形とされ、その周面は滑り止めのために凹凸面となっている。また、視度調整部材47の他端の周面にはギヤ47dが形成されている。
螺旋カム部材44は、視度調整レンズ(第2の接眼レンズ)43bをその光軸(接眼系光軸O1;図5参照)方向に移動させるために回転される軸状の部材であり、カムシャフト44aと、カムシャフトの周面に固定されたギヤ44bと持ち、ギヤは視度調整部材のギヤ47dに噛合されている。図7に示すように、カムシャフト44aの一端は基台42に形成された支持穴42aに、他端はカバー48に形成された支持穴48bにそれぞれ軸支され、カムシャフトは回転自在に設けられている。
カムシャフト44aの一端側の段部(図7の左の段部;後述する軸受部と対向する側の段部)は、その回転軸と垂直な面が連続した螺旋状の螺旋カム面44cとなっている。
カムシャフト44aは支持穴42aに支持される小径の軸を有する軸部近傍に径方向に飛び出した突部44dを有している。そして、螺旋カム部材44が回転されると、基台42の支持穴42aの近傍に設けられた突部42fと螺旋カム部材の突部44dとが当接して螺旋カム部材の不必要な回転が規制される。
軸部材45、たとえばガイドバーは、基台42に形成された支持穴42b、42cにその両端がそれぞれ嵌合、固定されることにより、螺旋カム部材の回転軸であるカムシャフト44aと平行に基台に組み込まれている。また、視度調整レンズ43bは軸受部43b1を一体的に持ち、ガイドバー(軸部材)45が軸受部43b1に挿通されている。そして、軸受部43b1、つまりは視度調整レンズ43bは、ガイドバー45にガイドされてその軸線方向に移動可能にガイドバーに保持されている。
接眼レンズの一部である軸受部43b1は、径方向に突出した突出部を持ち、螺旋カム部材の螺旋カム面44cに対向する突出部の面は螺旋カム面に摺接する摺接面43b1’となっている。そして、付勢ばね46、たとえばコイルばね形状を有するトーションばね(ねじりばね)が、基台42と軸受部43b1との間でガイドバー45の周りに圧縮された状態で環装され、トーションばねの巻き部分の中心は、両端において、ガイドバーの中心に位置して設けられている。トーションばね46の端から第1、第2の腕部46a、46bが延び、2つの腕部の先端はいずれも略コの字状に折り曲げられている。
トーションばね46の一端の面する基台42の壁面には、内径ガイドとなるべき突起部材が、基台を成形する金型設計の上から設けられておらず、トーションばねの一端から延びた腕部(第1の腕部)46aは、図9、図10に示すように、基台の壁42dの内壁面に沿って延び、先端の略コの字状の折り曲げ部46a’は基台の壁の先端に係合されている。基台の壁42dは、ガイドバー45と平行に設けられている。
トーションばね46の他端は軸受部43b1の外周43b1’’に係合されている。そして、その他端から延びた腕部(第2の腕部)46bは、視度調整レンズ43bに設けられた係合ピン43b2(図9、図10参照)に係合し、先端の略コの字状の折り曲げ部46b’は視度調整レンズ43bに、詳細にいえば軸受部43b1の壁に係合されている(図7、図11参照)。トーションばね46によって、ガイドバー45に関して軸受部43b1、つまりは視度調整レンズ43bを回転する方向に付勢する力(ねじり力)が軸受部に加えられることはいうまでもない。しかしながら、回転を防止するストッパが設けられており、視度調整レンズ43bは回転しない。
なお、基台42と、基台に支持されたガイドバー(軸部材)45と、ガイドバーに移動可能に保持された軸受部(軸受部材)43b1と、軸受部をガイドバーに関して回転する方向に付勢するトーションばね(付勢ばね)とを備えるものをばね懸架装置ということができる。
ファインダ装置40の作用について述べると、視度調整部材の操作ノブ47cを操作して視度調整部材47を回転すれば、視度調整部材のギヤ47dと螺旋カム部材のギヤ44bとが噛合しているため、視度調整部材の回転に伴って螺旋カム部材も回転する。
トーションばね(付勢ばね)46がガイドバー45の周りに圧縮された状態で環装されているため、その一端は基台の壁面に押圧されて係合され、他端は視度調整レンズ(接眼レンズ)の軸受部の外周43b1’’に押圧されて嵌合されている。つまり、トーションばね46は、圧縮ばねとしても機能し、軸受部43b1を螺旋カム部材の螺旋カム面44c方向に付勢し、軸受部の摺接面43b1’を螺旋カム面に当接させている。
また、トーションばね46は、その第1の腕部46aが固定部材に相当する基台42の壁面に、第2の腕部46bが可動部材に相当する視度調整レンズの軸受部43b1に設けられた係合ピン43b2にそれぞれ係合され、第1の腕部の先端の略コの字状の折り曲げ部46a’が基台の壁に沿うように係合され、第2の腕部の先端の折り曲げ部46b’が軸受部43b1の壁に係合されている。そのため、ねじり力が軸受部43b1に作用し、トーションばね46は圧縮力及びねじり力のもとで摺接面43b1’を螺旋カム面44cに確実に当接させている。これらの付勢力が作用しているため、視度調整のために操作ノブ47cを回転操作しても、ファインダで観察される観察像にぶれなどが生じない。
第1の腕部46aが基台42の壁面に押圧されるともに、先端の折り曲げ部46a’が基台の壁42dの先端に係合されている。そのため、トーションばね46の一端側におけるガイドバー45の径方向へのトーションばねの巻き部分46cの変位が防止される。また、トーションばね46の他端においては、軸受部の外周43b1’’に嵌合されているため、軸受部43b1が内径ガイドとして機能し、他端側におけるトーションばねの径方向での変位が軸受部によって防止される。
なお、実施例では、図9、図10に示すように、ガイドバー45の回転軸を横切ってサイドカバー42’から延びるばね押さえ部42eを設けて第1の腕部先端の折り曲げ部46a’が基台の壁42dから離脱するのを防止している。
トーションばね46によって、視度調整レンズの軸受部の摺接面43b1’が圧縮力及びねじり力のもとで螺旋カム部材の螺旋カム面44cに押圧されて当接されている。そのため、操作ノブ47cによって視度調整部材47とともに螺旋カム部材44が回転されると、摺接面43b1’を螺旋カム面44c上で摺接させながら、軸受部43b1はガイドバー45上をその軸線に沿って確実に移動される。つまり、視度調整レンズ(第2の接眼レンズ)43bが第1の接眼レンズ43aに対して接眼系光軸O1に沿って確実に移動され、視度が像ぶれもなく正確に調整される。
図6に示すように、板ばねからなるクリックばね49が基台42にビス止めされており、その先端は突状に突起した形状に折り曲げられている。クリックばね49は、先端の折り曲げ部49aがクリック溝を兼ねる視度調整部材のギヤ47dにばね力のもとで噛合させた状態で、基台42に設けられている。そのため、視度調整部材47はばね力に抗して折り曲げ部49aとギヤ47dとの噛合を外しながら回転されるため、クリック感のある回転が得られる。そして、折り曲げ部49aがギヤ47dに噛合されるため、視度調整部材47はその回転位置に維持され、視度調整レンズ43bはその視度調整位置に確実に保持される。
トーションばね46の一端側における径方向でのトーションばねの巻き部分46cの変位が防止されるため、図7に想像線で示すように、軸受部43b1が基台42の方向に移動した場合でも、トーションばね46の一端がその移動路を飛び出ることがない。そのため、トーションばね46に妨げられることなく、軸受部43b1、つまりは視度調整レンズ(第2の接眼レンズ)43bが第1の接眼レンズ43aに対して移動し、視度調整が行える。
このように、トーションばね46の端の一方に内径ガイドを設けられない設計においても、トーションばねを配置することが可能となり、トーションばねの応用範囲が拡大される。
通常、基台42は合成樹脂から金型で成形されるが、本発明では、トーションばね(付勢ばね)46の一端で巻き部分の内径に嵌合される内径ガイドを基台42の壁面に設ける必要がないため、基台の金型の構造が複雑化しない。また、基台42の壁面に突起部材よりなる内径ガイドがないため、ガイドバー45の軸方向と交差する方向(図7のX方向)に金型を型抜きでき、金型の型抜きが容易に行なえる。
また、突起部材(内径ガイド)に邪魔されずにトーションばね46を組み込むことができ、トーションばねの組み込みが容易に行なえる。
そして、トーションばね46の一端の腕部先端の折り曲げ部46a’を基台の壁42dに沿うように係合し、他端の腕部46bを軸受部43b1から延びた係止ピン43b2に係止させながら、腕部先端の折り曲げ部46b’を軸受部の壁に係合するだけでトーションばねを組み込むことができる。
上記のように、基台と接眼レンズ(視度調整レンズ)の軸受部との間に設けられた付勢ばねの一端から延びた第1の腕部は基台に設けられた壁に沿うように係合され、その一端において付勢ばねの巻き部分の中心は上記軸部材の中心に位置している。そして、付勢ばねの他端は軸受部の外周と嵌合し、付勢ばねの他端から延びた第2の腕部は接眼レンズに係合されている。このように付勢ばねを配置しているため、その一端に巻き部分を保持する内径ガイドがないにも拘らず、付勢ばねの一端は径方向に変位せず、可動部材である接眼レンズが付勢ばねに妨げられることなく軸線方向に移動できる。そのため、内径ガイドがなくても付勢ばねを使用した設計が可能となり、付勢ばねの応用範囲が拡大される。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
本発明によれば、カメラのファインダ装置やばね懸架装置などのように、付勢ばねを用いる装置に広範囲に応用できる。
本発明の一実施例に係るファインダ構造を備えたカメラの背面外観の斜視図を示す。 図1から上蓋を除去したカメラの背面外観の斜視図を示す。 図2からファインダユニットをさらに分離したカメラの背面外観の斜視図を示す。 下方からのファインダ装置の外観の斜視図を示す。 図4からサイドカバーを除去した下方からのファインダ装置の外観の斜視図を示す。 一部の部材を分解したファインダ装置の分解斜視図を示す。 螺旋カム部材、軸部材、視度調整部材のそれぞれの回転軸に沿った縦断面図を示す。 螺旋カム部材、軸部材、視度調整部材の平面図を示す。 図7の線A−Aに沿った横断面図を示す。 図7の線B−Bに沿った横断面図を示す。 一部の部材を分解したファインダ装置の分解斜視図を示す。
符号の説明
10 一眼レフレックスカメラ(カメラ)
20 カメラ本体
30 上蓋
40 ファインダ装置
41 ペンタプリズム
42 基台
42d 壁
43 接眼光学系レンズ
43a 第1の接眼レンズ
43b 第2の接眼レンズ(視度調整レンズ)
43b1 軸受部
43b1’摺接面
43b1’’外周
44 螺旋カム部材
44a カムシャフト
44b ギヤ
44c 螺旋カム面
45 軸部材(ガイドバー)
46 付勢ばね(トーションばね)
46a 第1の腕部
46a’ 折り曲げ部
46b 第2の腕部
46b’ 折り曲げ部
46c 巻き部分
47 視度調整部材
47c 操作ノブ
47d ギヤ

Claims (5)

  1. カメラのファインダ装置において、
    上記ファインダ装置中に構成される接眼レンズを光軸方向に移動させるため回転する軸状の螺旋カム部材と、
    上記螺旋カム部材の回転軸と平行な軸部材と、
    上記ファインダ装置の光学系を構成し、上記螺旋カム部材の螺旋カム面と当接して摺接する摺接面と、上記螺旋カム部材の回転軸と平行な方向に移動するため、上記軸部材に保持された軸受部とを有する接眼レンズと、
    上記螺旋カム部材と上記軸部材とが組み込まれる基台と、
    上記接眼レンズの一部を上記螺旋カム面に付勢して当接させるための付勢ばねであって、上記基台と上記接眼レンズの軸受部との間に設けられ、該ばねの一端から延びた第1の腕部は上記基台に設けられた壁に沿うように係合し、該一端において付勢ばねの巻き部分の中心を上記軸部材の中心に位置させ、該ばねの他端は上記軸受部の外周と嵌合し、該ばねの他端から延びた第2の腕部は上記接眼レンズに係合し、上記接眼レンズを上記軸部材に関して回転する方向に付勢する付勢ばねと、
    を備えたことを特徴とするカメラのファインダ装置。
  2. カメラのファインダ装置は、上記接眼レンズを光軸方向に駆動することにより視度を調整することを特徴とする請求項1記載のカメラのファインダ装置。
  3. 上記基台は、上記軸部材が組み込まれる中心軸穴と平行な壁を有し、上記第1の腕部は該壁に沿うように係合する略コの字状の折り曲げ部を持つことを特徴とする請求項1または2記載のカメラのファインダ装置。
  4. 上記基台は、合成樹脂からなり、金型で成形され、
    上記軸部材を組み付ける部位は、上記軸部材の軸方向に交差する方向から該金型の型抜きが行われることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のカメラのファインダ装置。
  5. 軸部材と、
    上記軸部材に対し摺動自在に保持される軸受部材と、
    上記軸部材と平行に設けられた壁を有し、上記軸部材を支持する基台と、
    付勢ばねであって、上記軸部材を中心に、かつ上記基台と上記軸受部材との間に配置され、上記軸受部材により圧縮を受け、かつ上記軸受部材に回転付勢力を与えるため、該ばねの一端から延びた第1の腕部は上記基台に設けられた上記壁に沿うように係合し、該一端において付勢ばねの巻き部分の中心を上記軸部材の中心に位置させ、該ばねの他端は上記軸受部材の外周と嵌合し、該ばねの他端から延びた第2の腕部は上記軸受部材に係合し、上記軸受部材を上記軸部材に関して回転する方向に付勢する付勢ばねと、
    を備えたことを特徴とするばね懸架装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013064815A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Nikon Corp ファインダの視度補正機構及びカメラ
CN111142313A (zh) * 2018-11-06 2020-05-12 大阳科技股份有限公司 使用弹簧片的摄影模块及电子装置

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