JP2009097677A - 可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置 - Google Patents

可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発進時における過大トルクの発生を回避もしくは抑制するとともに、漏れ損失を低減して変速機の効率を向上させることができる制御装置を提供する。
【解決手段】一対の油圧ポンプモータの吸入口同士および吐出口同士を連通している各油路により構成される閉回路に連通された蓄圧装置と、リリーフ圧が制御可能であり、かつ高圧側の油路に接続されるとともに、リリーフ圧を低下させることにより高圧側の油路の油圧を排圧し、リリーフ圧を維持することにより高圧側の油路の油圧の排圧を規制するリリーフ弁と、押出容積がゼロに設定された一方の流体圧ポンプモータの押出容積がゼロから増大され、一時的に高圧の油圧が発生する場合に、リリーフ弁を制御して油圧の排圧を規制して高圧側の油路の油圧を蓄圧装置に蓄圧させる蓄圧制御手段(ステップS11〜S17)とを備えている。
【選択図】図7

Description

この発明は、圧力流体を相互に授受できる少なくとも一対の可変容量型流体圧ポンプモータと、各々の可変容量型流体圧ポンプモータによって伝達されるトルクを出力部材に伝達する少なくとも2つの伝動機構と、それぞれの伝動機構を動力伝達可能状態と動力伝達不可能状態とに切り替える切替機構とを備え、いずれかの伝動機構の変速比で決まる固定変速段と、各可変容量型流体圧ポンプモータ同士の間で圧力流体を介して伝達する動力を変化させることによる無段変速状態とを設定可能な変速機の制御装置に関するものである。
この種の変速機が特許文献1に記載されている。その構成を簡単に説明すると、一対の遊星歯車機構のそれぞれにおける反力要素に可変容量型の流体圧ポンプモータが連結され、各流体圧ポンプモータの吐出口同士、および吸入口同士が互いに連結されて閉回路が形成されている。また、各遊星歯車機構における入力要素にはエンジンなどの動力源が出力した動力が入力されるように構成されている。さらに、各遊星歯車機構の出力要素と一体の中間軸上には、いわゆる固定段を設定するための駆動ギヤが配置され、それぞれの駆動ギヤに噛み合っている従動ギヤが出力軸上に配置されている。そして、これらの駆動ギヤと従動ギヤとからなる各ギヤ対をトルクの伝達が可能な状態とトルクを伝達しない状態とに切り替える同期連結機構(いわゆるシンクロ)が設けられている。
したがって、いずれかの流体圧ポンプモータをロックして反力要素を固定すれば、動力源の出力した動力が、その反力要素を有する遊星歯車機構を介して一方の中間軸に伝達され、さらにその中間軸に対してシンクロによって連結されているギヤ対を介して出力軸に動力が伝達される。その場合の変速比は、動力の伝達に関与しているギヤ対のギヤ比に応じた変速比となる。
この場合の流体圧ポンプモータのロックは、他方の流体圧ポンプモータの押出容積をゼロにすることにより設定される。すなわち、各流体圧ポンプモータは閉回路によって連通されているので、他方の流体圧ポンプモータの押出容積をゼロにすれば、圧力流体の流動が生じなくなるので、一方の流体圧ポンプモータの押出容積を最大にするなど、ゼロより大きい押出容積とすることにより、一方の流体圧ポンプモータがロックされ、その回転が阻止される。
また、各流体圧ポンプモータの押出容積をゼロより大きくするとともに、一方の流体圧ポンプモータ側のシンクロによって所定のギヤ対をトルク伝達可能な状態とし、かつ他方の流体圧ポンプモータ側のシンクロによって他のギヤ対をトルク伝達可能な状態にすると、各ギヤ対のギヤ比に応じて決まる変速比の中間の値の変速比が設定される。すなわち、一方の流体圧ポンプモータが圧力流体を発生させ、これが他方の流体圧ポンプモータに供給されてこれがモータとして動作し、その動力が他方のギヤ対を介して出力軸に伝達される。その結果、出力軸には、このような流体を介して伝達された動力と、一方の流体圧ポンプモータを介して機械的に伝達された動力とを合成した動力が現れる。そのうちの流体を介した動力は、各流体圧ポンプモータの押出容積を連続的に変化させることにより連続的に変化させることが可能であるから、結局、変速機の全体としての変速比を連続的に、すなわち無段階に設定することができる。
なお、特許文献2には、ハイドロメカニカルトランスミッション(HMT)を備えた車両の動力回収運転時に、入力軸の回転数を所定値に保つためのトルクが入力軸に作用するように、液圧ポンプのポンプ斜板角度と液圧モータのモータ斜板角度とを制御する車両の動力回収運転時におけるHMTの入力軸回転数制御方法に関する発明が記載されている。そしてこの特許文献2に記載されているHMTを搭載した車両には、減速時に、閉回路の高圧の作動油を回収して蓄える蓄圧器が設けられている。
また、特許文献3には、機械式トランスミッション(MT)が入力軸と出力軸との間に介装され、静液圧式トランスミッション(HST)が並列に設けられたハイドロメカニカルトランスミッション(HMT)を搭載した車両に、減速時にHSTの閉回路から供給される高圧の作動油を蓄える蓄圧器を備えた車両の動力回収装置が記載されている。この特許文献3に記載されている車両の動力回収装置は、車両の減速時に、閉回路の高圧の作動油を蓄圧器に蓄える際に、HSTの液圧モータの斜板角度を減少させて容量を減少させるように構成されている。
そして、特許文献4には、1対の可変容量式流体ポンプ/モータを接続する主流体回路と、その主流体回路間を可変容量式流体ポンプ/モータを介さずに直接連通させるバイパス系路と、そのバイパス系路の途中に設けられバイパス経路の開閉状態を制御するバイパス弁とを備え、発進時に、バイパス弁の開度を開閉制御して、発進時に現れる過大な出力トルクを軽減するように構成した無段変速機(HST)の発進制御装置が記載されている。
特開2006−266493号公報 特開平11−351384号公報 特開平11−6557号公報 実開平5−69450号公報
上記の特許文献1に記載されている変速機では、発進の際には、いずれか一方の流体圧ポンプモータの押出容積がゼロにされていて、その流体圧ポンプモータを押出容積がゼロの状態から立ち上げることにより、閉回路内に油圧を発生させて動力源の出力トルクを増幅するようになっている。したがって、発進時には、閉回路に理論上では無限大の油圧が発生することになり、その過大な油圧により増幅されるトルクが過大トルクとなってしまう。そのため、従来では、閉回路内に圧力制御弁(カット弁,リリーフ弁)などを設けることにより、発進時に現れる過大な油圧の上昇を抑制している。
しかしながら、上記のように圧力制御弁(カット弁,リリーフ弁)によって過大な油圧上昇を抑制する場合には、一旦上昇させた高圧の油圧を、特に仕事をさせることなく閉回路の外部(オイル溜め部)に排圧することになる。そのため、その油圧の排圧分だけ油圧の漏れ損失が発生してしまい、そのことが、変速機としての効率の向上を阻害するもしくは効率を低下させる要因となっていた。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、可変容量型流体圧ポンプモータを使用した変速機において、発進時における過大トルクの発生を回避もしくは抑制するとともに、漏れ損失を低減して変速機の効率を向上させることができる制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、動力源と出力部材との間でそれぞれ互いに異なる複数の変速比を選択的に設定可能な少なくとも2つの動力伝達経路と、それら各動力伝達経路を介して伝達されるトルクを押出容積に応じて変化させるように前記各動力伝達経路毎に設けられかついずれか一方の押出容積がゼロの場合に他方が圧力流体の給排を阻止されてロックされるように吸入口同士および吐出口同士が相互に連通された可変容量型流体圧ポンプモータと、一方の前記可変容量型流体圧ポンプモータがロックされた場合に前記動力源からの動力を前記出力部材に伝達する第1伝動機構と、他方の前記可変容量型流体圧ポンプモータがロックされた場合に前記動力源からの動力を前記出力部材に伝達する第2伝動機構と、前記各伝動機構を選択的に動力伝達可能な状態にする切替機構とを備え、いずれかの前記各伝動機構の変速比で決まる固定変速段と、前記各可変容量型流体圧ポンプモータ同士の間で圧力流体を介して伝達する動力を連続的に変化させることによる無段変速状態とを設定することが可能なように構成された可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置において、前記吸入口同士を連通している流路と前記吐出口同士を連通している流路とのうち前記一方の可変容量型流体圧ポンプモータの押出容積がゼロに設定されて他方の可変容量型流体圧ポンプモータがロックされている状態で高圧となる流路に連通された蓄圧装置と、リリーフ圧が制御可能であり、かつ前記高圧となる流路に接続されるとともに、前記リリーフ圧を予め定めた基準リリーフ圧よりも低下させることにより前記高圧となる流路の流体圧を排圧し、前記リリーフ圧を前記基準リリーフ圧以上に維持することにより前記高圧となる流路の流体圧の排圧を規制するリリーフ弁と、前記押出容積がゼロに設定された一方の可変容量型流体圧ポンプモータの押出容積が増大される場合に、前記リリーフ弁を制御して前記排圧を規制して前記高圧となる流路の流体圧を前記蓄圧装置に蓄圧させる蓄圧制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置である。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記蓄圧装置の圧力を検出する圧力センサを更に備え、前記蓄圧制御手段が、前記圧力センサにより検出された前記圧力が予め定めた基準圧力よりも高い場合に、前記リリーフ弁を制御して前記排圧を行う手段を含むことを特徴とする制御装置である。
さらに、請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記切替機構により前記各伝動機構のうち最大変速比の伝動機構が動力伝達可能な状態であるか否かを検出する発進状態検出手段を更に備え、前記蓄圧制御手段が、前記発進状態検出手段により前記最大変速比の伝動機構が動力伝達可能な状態にされたことを検出した場合に、前記リリーフ弁を制御して前記排圧を規制する手段を含むことを特徴とする制御装置である。
そして、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記蓄圧装置が、前記高圧となる流路から該蓄圧装置への圧力流体の流動のみを許容する逆止弁機構を介して該高圧となる流路に連通されているとともに、前記蓄圧装置と圧力流体供給部位とを開閉弁機構を介して選択的に連通させる吐出制御手段を更に備えていることを特徴とする制御装置である。
請求項1の発明によれば、一方の可変容量型ポンプモータの押出容積がゼロよりも大きな所定の押出容積に設定されてロックされ、他方の可変容量型ポンプモータの押出容積がゼロに設定されている状態から、他方の可変容量型ポンプモータの押出容積がゼロから増大される場合に、それら各可変流体圧ポンプモータの吸入口同士を連通する流路もしくは吐出口同士を連通する流路のうちいずれかの流路で発生する高圧の流体圧が、蓄圧装置に蓄圧される。そのため、いずれかの可変容量型ポンプモータの押出容積をゼロから立ち上げる際に発生する高圧の流体圧を、漏れ損失として排圧することなく蓄圧装置に蓄えることができる。その結果、発進時に発生する高圧の流体圧が他方の可変容量型ポンプモータに供給されることによる過大トルクの発生を回避もしくは抑制できるとともに、漏れ損失を低減して変速機の効率を向上させることができる。
また、請求項2の発明によれば、蓄圧装置の圧力が基準圧力よりも高い場合、例えば蓄圧装置が飽和状態にあるような場合は、リリーフ弁のリリーフ圧が低下させられ、すなわちリリーフ弁が開弁する方向に制御されて、高圧になった流体圧が排圧される。そのため、蓄圧装置が飽和して流体圧を蓄圧できない状態であっても、高圧の流体圧を排圧して変速機の流体圧回路の流体圧を適切な圧力に制御することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、変速機における最大変速比が設定される場合、例えば発進時に変速比が最大に設定される場合に、前記のいずれかの流路で発生する高圧の流体圧が蓄圧装置に蓄圧される。そのため、発進時に発生する高圧の流体圧を、漏れ損失として排圧することなく蓄圧装置に蓄えることができる。
そして、請求項4の発明によれば、蓄圧装置に所定の流体圧が蓄圧された状態で、開閉弁機構を開弁状態に制御することにより、蓄圧装置に蓄圧された圧力流体を、例えば潤滑や冷却用あるいはアクチュエータの作動用として圧力流体供給部位へ適宜に供給することができる。
つぎにこの発明を具体例に基づいて説明する。先ず、この発明で対象とする可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の構成について説明すると、この発明で対象とする可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機は、少なくとも2つの動力伝達経路を備えており、それら両方の動力伝達経路を介して、動力源から出力部材にトルクを伝達できるように構成され、その結果、動力源と出力部材との回転数の比である変速比を連続的に変化させることのできる変速機である。
より具体的には、各動力伝達経路は、ポンプおよびモータのそれぞれとして機能する可変容量型流体圧ポンプモータを備えており、その各可変容量型流体圧ポンプモータの押出容積に応じたトルクを伝達するように構成され、さらにそれぞれの可変容量型流体圧ポンプモータが圧力流体を相互に授受できるように連通されている。したがって、一方の可変容量型流体圧ポンプモータがポンプとして機能することにより、その押出容積に応じたトルクが動力源から出力部材に伝達され、同時に、一方の可変容量型流体圧ポンプモータから他方の可変容量型流体圧ポンプモータに圧力流体が供給されて他方の可変容量型流体圧ポンプモータがモータとして機能する。すなわち、圧力流体を介した動力伝達が並行して行われ、そのトルクが他方の動力伝達経路を介して出力部材に伝達される。その結果、出力部材に伝達されるトルクは、各動力伝達経路を介して伝達されるトルクの合計になり、しかも圧力流体を介して伝達されるトルクは、各押出容積に応じて変化するので、結局は、変速比が連続的に変化することになる。
各動力伝達経路は、それぞれ互いに変速比の異なるギヤ対や巻き掛け伝動装置などの伝動機構を備えることができ、一方の動力伝達経路のみを介して出力部材にトルクを伝達する場合には、変速機の全体としての変速比は、その動力伝達経路における伝動機構の変速比で決まる。このような変速比を仮に固定変速段と称すると、固定変速段を設定している状態では、圧力流体を介した動力の伝達が生じないので、動力の損失が生じにくく、効率の良い伝動状態となる。なお、いずれかの伝動機構のみをトルク伝達に関与させるようにするために、クラッチ機構などの切替機構を各伝動機構に含ませることが好ましく、あるいは動力源もしくは出力部材と伝動機構との間に切替機構を設けることが好ましい。
この発明で対象とする可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機は、圧力流体を介して動力を伝達するように構成されているので、上述したように機械的な動力伝達によって変速比を設定する機能を兼ね備えたハイドロスタティック・メカニカル・トランスミッション(HMT)として構成されたものであることが好ましい。そのメカニカル・トランスミッションの部分は、必要に応じて適宜の構成とすることができ、常時噛み合っているギヤ対をクラッチ機構もしくは同期連結機構によって選択する構成の機構や、複数の遊星歯車機構もしくは複合遊星歯車機構によって複数の変速比を設定できる構成などを採用することができる。また、可変容量型流体圧ポンプモータは、動力源と出力部材との間に直列に介在させる構成以外に、反力手段として可変容量型流体圧ポンプモータを用いる構成とすることもできる。
つぎに、この発明で対象とする可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の構成を具体例に基づいて説明する。図1に示す例は、車両用の変速機TMとして構成した例であり、差動機構を動力分配機構として使用するとともに、伝動機構として複数のギヤ対を使用している。したがって、可変容量型流体圧ポンプモータが反力機構となっている例であって、流体を介さずにトルクを伝達して設定できるいわゆる固定変速段として4つの前進段および1つの後進段を設定するように構成した例である。すなわち、図1において、動力源(E/G)1に入力部材2が連結されており、この入力部材2から第1遊星歯車機構3および第2遊星歯車機構4にトルクを伝達するように構成されている。
動力源1は、内燃機関や電気モータあるいはこれらを組み合わせた構成など、車両に使用されている一般的な動力源であってよい。以下の説明では、動力源1として、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンあるいはLPGエンジンなどのエンジン1を使用した例を説明する。また、このエンジン1と入力部材2との間にダンパーやクラッチ、トルクコンバータなどの適宜の伝動手段を介在させてもよい。
第1遊星歯車機構3は、入力部材2と同一軸線上に配置され、第2遊星歯車機構4が第1遊星歯車機構3の半径方向で外側に離隔し、それぞれの中心軸線を平行にした状態で並列に配置されている。これらの遊星歯車機構3,4は、シングルピニオン型やダブルピニオン型などの適宜の形式の遊星歯車機構を用いることができる。図1に示す例はシングルピニオン型遊星歯車機構によって構成した例であり、外歯歯車であるサンギヤ3S,4Sと、そのサンギヤ3S,4Sと同心円状に配置された、内歯歯車であるリングギヤ3R,4Rと、これらサンギヤ3S,4Sとリングギヤ3R,4Rとに噛み合っているピニオンギヤを自転自在かつ公転自在に保持したキャリア3C,4Cとを備えている。そして、第1遊星歯車機構3におけるリングギヤ3Rに入力部材2が連結され、このリングギヤ3Rが入力要素となっている。
また、入力部材2にはカウンタドライブギヤ5が取り付けられており、このカウンタドライブギヤ5にアイドルギヤ6が噛み合っていて、さらにそのアイドルギヤ6にカウンタドリブンギヤ7が噛み合っている。このカウンタドリブンギヤ7は、第2遊星歯車機構4と同一軸線上に配置され、かつ第2遊星歯車機構4のリングギヤ4Rに、一体となって回転するように連結されている。したがって、第2遊星歯車機構4においては、そのリングギヤ4Rが入力要素となっている。各遊星歯車機構3,4の入力要素であるリングギヤ3R,4Rは、カウンタギヤ対がアイドルギヤ6を備えた構成であるから、同方向に回転するようになっている。
第1遊星歯車機構3におけるキャリア3Cは出力要素となっており、そのキャリア3Cに第1中間軸8が、一体になって回転するように連結されている。この第1中間軸8は中空軸であって、その内部をモータ軸9が回転自在に挿入されており、このモータ軸9の一端部が、第1遊星歯車機構3における反力要素であるサンギヤ3Sに、一体となって回転するように連結されている。
第2遊星歯車機構4も同様な構成であって、そのキャリア4Cが出力要素となっており、そのキャリア4Cに第2中間軸10が、一体になって回転するように連結されている。この第2中間軸10は中空軸であって、その内部をモータ軸11が回転自在に挿入されており、このモータ軸11の一端部が、第2遊星歯車機構4における反力要素であるサンギヤ4Sに、一体となって回転するように連結されている。
上記のモータ軸9の他方の端部が、可変容量型ポンプモータ12の出力軸に連結されている。この可変容量型ポンプモータ12は、斜軸ポンプや斜板ポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの吐出容量すなわち押出容積を変更可能な流体圧(油圧)ポンプであって、その出力軸にトルクを与えて回転させることによりポンプとして機能して圧力流体(圧油)を吐出し、また吐出口もしくは吸入口から圧力流体を供給することにより、モータとして機能するようになっている。なお、この可変容量型ポンプモータ12を以下の説明では、第1ポンプモータ12と記し、図にはPM1と表示する。
また、モータ軸11の他方の端部が、可変容量型ポンプモータ13の出力軸に連結されている。この可変容量型ポンプモータ13は、モータ軸9側の第1ポンプモータ12と同様の構成のものであり、したがって斜軸ポンプや斜板ポンプあるいはラジアルピストンポンプなどの吐出容量すなわち押出容積を変更可能な流体圧(油圧)ポンプを採用することができる。なお、この可変容量型ポンプモータ13を以下の説明では、第2ポンプモータ13と記し、図にはPM2と表示する。
各ポンプモータ12,13は、圧力流体である圧油を相互に受け渡すことができるように、油路14,15によって連通されている。すなわち、それぞれの吸入ポート(吸入口)12S,13S同士が、油路14によって連通され、また吐出ポート(吐出口)12D,13D同士が、油路15によって連通されている。したがって各油路14,15によって閉回路CCが形成されている。この閉回路CCでの油圧制御のための機構については後述する。
上記の各中間軸8,10と平行に、この発明の出力部材に相当する出力軸16が配置されている。そして、この出力軸16と各中間軸8,10との間のそれぞれに、所定の変速比を設定する伝動機構が設けられている。この伝動機構としては、固定された回転数比(変速比)で動力を伝達する機構に限らず、変速比が可変な機構を採用することができ、図1に示す例では、固定された変速比で動力を伝達する複数のギヤ対17,18,19,20が採用されている。
具体的に説明すると、第1中間軸8には、第1遊星歯車機構3側から順に、この発明の第1伝動機構に相当する、第4速ギヤ対17の第4速駆動ギヤ17Aと、第2速ギヤ対18の第2速駆動ギヤ18Aとが配置されており、それら第4速駆動ギヤ17Aと第2速駆動ギヤ18Aとは第1中間軸8に対して回転自在に嵌合させられている。その第4速駆動ギヤ17Aに噛み合っている第4速ギヤ対17の第4速従動ギヤ17Bと、第2速駆動ギヤ18Aに噛み合っている第2速ギヤ対18の第2速従動ギヤ18Bとが、出力軸16に一体回転するように取り付けられている。
一方、第2中間軸にも、第2遊星歯車機構4側から順に、この発明の第2伝動機構に相当する、第3速ギヤ対19の第3速駆動ギヤ19Aと、第1速ギヤ対20の第1速駆動ギヤ20Aとが配置されている。第3速駆動ギヤ19Aは上記の第4速従動ギヤ17Bに噛み合っていて、第1速駆動ギヤ20Aは上記の第2速従動ギヤ18Bに噛み合っている。そして、それら第3速駆動ギヤ19Aと第1速駆動ギヤ20Aとは第2中間軸10に回転自在に嵌合させられている。したがって、第4速従動ギヤ17Bが第3速ギヤ対19の第3速従動ギヤ19Bを兼ねており、また第2速従動ギヤ18Bが第1速ギヤ対20の第1速従動ギヤ20Bを兼ねている。ここで、各ギヤ対17,18,19,20の回転数比もしくは変速比(それぞれの駆動ギヤの歯数に対する従動ギヤの歯数の比)について説明すると、その回転数比は、第1速用ギヤ対20、第2速用ギヤ対18、第3速用ギヤ対19、第4速用ギヤ対17の順に小さくなるように構成されている。
さらに、発進用ギヤ対21が設けられている。この発進用ギヤ対21は、第1速用ギヤ対20と併せて出力軸16に動力を伝達することにより、発進時の駆動力を必要十分に大きくするためのものであって、したがってこの変速機TMの各伝動機構のうち最大の変速比に設定されている。そして、この発進用ギヤ対21は、第1ポンプモータ12側のモータ軸9に取り付けられた発進駆動ギヤ21Aと、出力軸16に回転自在に取り付けられた発進従動ギヤ21Bとを備えている。
上述した各ギヤ対17,18,19,20,21を、いずれかの中間軸8,10と出力軸16との間で選択的にトルク伝達可能な状態とするための機構、すなわちこの発明の切替機構に相当するクラッチ機構が設けられている。このクラッチ機構は、要は、選択的にトルクを伝達する機構であって、従来知られているドグクラッチ機構や同期連結機構(シンクロナイザー)などの機構を採用することができ、図1にはシンクロナイザーを採用した例を示してある。
シンクロナイザーは、基本的には、回転軸と共に回転するスリーブと、その回転軸に対して相対回転する他の回転部材に設けられたスプラインと、前記スリーブに押されて他の回転部材側に移動するシンクロナイザーリングとを有している。そして、スリーブを他の回転部材のスプライン側に移動させる過程でシンクロナイザーリングが回転部材に次第に摩擦接触することにより回転軸と回転部材とを同期させ、その状態でスリーブがスプラインに係合することにより、回転軸と回転部材とを連結するように構成されている。出力軸16上で、発進従動ギヤ21Bに隣接する位置に第1のシンクロナイザー(以下、第1シンクロと記す)22が設けられている。この第1シンクロ22は、そのスリーブを図1の左側に移動させることにより、発進従動ギヤ21Bを出力軸16に連結し、発進用ギヤ対21がモータ軸9と出力軸16との間でトルクを伝達するように構成されている。
また、第2中間軸10上で、第3速駆動ギヤ19Aと第1速駆動ギヤ20Aとの間に第2のシンクロナイザー(以下、第2シンクロと記す)23が設けられている。この第2シンクロ23は、そのスリーブを図1の左側に移動させることにより、第1速駆動ギヤ20Aを第2中間軸10に連結し、第1速用ギヤ対20が第2中間軸10と出力軸16との間でトルクを伝達するように構成されている。また、反対にそのスリーブを図1の右側に移動させることにより、第3速駆動ギヤ19Aを第2中間軸10に連結し、第3速用ギヤ対19が第2中間軸10と出力軸16との間でトルクを伝達するように構成されている。
さらに、第1中間軸8上で、第2速駆動ギヤ18Aと第4速駆動ギヤ17Aとの間に第3のシンクロナイザー(以下、第3シンクロと記す)24が設けられている。この第3シンクロ24は、そのスリーブを図1の左側に移動させることにより、第2速駆動ギヤ18Aを第1中間軸8に連結し、第2速用ギヤ対18が第1中間軸8と出力軸16との間でトルクを伝達するように構成されている。また、反対にそのスリーブを図1の右側に移動させることにより、第4速駆動ギヤ17Aを第1中間軸8に連結し、第4速用ギヤ対17が第1中間軸8と出力軸16との間でトルクを伝達するように構成されている。
またさらに、第2ポンプモータ13側のモータ軸11上で、第2中間軸10の軸端に隣接する位置に後進用のシンクロナイザー(以下、Rシンクロと記す)25が設けられている。このRシンクロ25は、そのスリーブを図1の右側に移動させることにより、モータ軸11と第2中間軸10、すなわち第2遊星歯車機構4におけるサンギヤ4Sとキャリア4Cとを連結して、第2遊星歯車機構4の全体を一体回転させるように構成されている。
上記の各シンクロ22,23,24,25は、手動操作によって切り替え動作するように構成することができるが、これに替えていわゆる自動制御するように構成することもできる。その場合は、例えば前述したスリーブを軸線方向に移動させる適宜のアクチュエータ(図示せず)を設け、そのアクチュエータを電気的に制御するように構成すればよい。
このように、図1に示す可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機TMは、エンジン1が出力したトルクが、いずれかの中間軸8,10もしくはモータ軸9,11を介して出力軸16に伝達されるように構成されている。すなわち、エンジン1から第1中間軸8もしくはモータ軸9を経由して出力軸16に至る動力伝達経路と、エンジン1から第2中間軸10もしくはモータ軸11を経由して出力軸16に至る動力伝達経路との、エンジン1と出力軸16との間でそれぞれ互いに異なる複数の変速比を、各シンクロ22,23,24,25の切り替え動作によって選択的に設定可能な2つの動力伝達経路が構成されている。そして、出力軸16には、歯車機構あるいはチェーンなどの巻き掛け伝動装置などの伝動手段26を介してデファレンシャル27が連結され、ここから左右の車軸28に動力を出力するようになっている。
さらに、変速機TMの動作状態を検出するためのセンサが設けられている。具体的には、前述した入力部材2もしくはこれと一体のカウンタドライブギヤ5の回転数を検出する入力回転数センサ29、車軸28の回転数を検出する出力回転数センサ30、第1ポンプモータ12の回転数を検出する回転数センサ31、第2ポンプモータ13の回転数を検出する回転数センサ32、そして前述した第1シンクロ22のスリーブの位置を検出するストロークセンサ33などが設けられている。
つぎに、上記の各ポンプモータ12,13を制御するための流体圧回路(油圧回路)について説明する。各ポンプモータ12,13を連通させている閉回路CCにおける油路14,15には、流体(具体的にはオイル)を補給するためのチャージポンプ(もしくはブーストポンプ)34が設けられている。このチャージポンプ34は、上記の閉回路CCからの漏れなどによるオイルの不足を補うためのものであって、前述したエンジン1や図示しないモータなどによって駆動されて、オイルパン35からオイルを汲み上げて閉回路に供給するようになっている。
そのチャージポンプ34の吐出口は、閉回路CCにおける油路14と油路15とにそれぞれチェック弁36,37を介して連通されている。なお、これらのチェック弁36,37は、チャージポンプ34からの吐出方向に開き、これとは反対方向に閉じるように構成されている。さらに、チャージポンプ34の吐出圧を調整するためのリリーフ弁38が、チャージポンプ34の吐出口に連通されている。このリリーフ弁38は、スプリングによる弾性力とパイロット圧もしくはソレノイドによる押圧力との和より高い圧力が作用した場合に開いてオイルをオイルパン35に排出するように構成されており、したがってチャージポンプ34の吐出圧をパイロット圧に応じた圧力に設定するように構成されている。
さらに、第1ポンプモータ12の吸入ポート12Sと油路15との間に、第1リリーフ弁39が設けられている。すなわち、第1ポンプモータ12と並列に、各油路14,15を連通させるように第1リリーフ弁39が設けられている。この第1リリーフ弁39は、第1ポンプモータ12の吸入ポート12S、または第2ポンプモータ13の吸入ポート13Sから圧油を吐出する場合に、その吐出圧を予め設定した圧力に維持するように構成されている。言い換えれば、第1リリーフ弁39は、油路14の圧力が予め設定した圧力以上高い場合に開いて排圧するように構成されている。
また、第2ポンプモータ13の吐出ポート13Dと油路14との間に、第2リリーフ弁40が設けられている。すなわち、第2ポンプモータ13と並列に、各油路14,15を連通させるように第2リリーフ弁40が設けられている。この第2リリーフ弁40は、第2ポンプモータ13の吐出ポート13D、または第1ポンプモータ12の吐出ポート12Dから圧油を吐出する場合に、その吐出圧を予め設定した圧力に維持するように構成されている。言い換えれば、第2リリーフ弁40は、油路15の圧力が予め設定した圧力以上高い場合に開いて排圧するように構成されている。
そして、これら各リリーフ弁39,40は、それぞれ、設定圧(すなわちリリーフ圧)をゼロを含む所定の圧力に調圧することができ、前記の各動力伝達経路に作用する伝達トルクをそれぞれ低減(トルクをゼロにすることも含む)することが可能な構成となっている。
したがって、いずれかのリリーフ弁39(もしくは40)のリリーフ圧をゼロにすることにより、そのリリーフ弁39(もしくは40)が設けられている側の油路14(もしくは15)の油圧をゼロにして、ポンプモータ12(もしくは13)をフリーの状態、すなわちニュートラルの状態にすることができる。言い換えると、リリーフ弁39(もしくは40)を制御してそのリリーフ圧をゼロにすることにより、そのリリーフ弁39(もしくは40)が設けられている側のポンプモータ12(もしくは13)を、その押出容積がゼロより大きい容積に制御されている場合であっても、出力軸16に対して動力の伝達に関与しない状態にすることができる。
さらに、エネルギを回収するための機構が設けられている。すなわち、エンジン1が動力を出力しているいわゆるパワーオン状態で高圧となる油路14に、チェック弁41を介して蓄圧装置42が連通されている。チェック弁41は、この発明の逆止弁機構に相当する弁機構であって、油路14から蓄圧装置42に向けた圧油の流動のみを許容するように構成されている。また、蓄圧装置42は、圧油を封入できるボンベ(もしくはタンク)を主体とするものであって、必要に応じてその内容積を弾性的に減じて内圧を相対的に高くするように構成され、そのために例えば所定圧力のガスが封入されている。そして、蓄圧装置42に蓄えられた圧油の圧力を検出して信号を出力する圧力センサ43が設けられている。
また、蓄圧装置42とチェック弁41との間から分岐してオン・オフ弁44が連通されており、このオン・オフ弁44を介して蓄圧装置42から制御回路45に圧油を選択的に供給するように構成されている。このオン・オフ弁44は電気信号によって動作することにより、開状態と閉状態とに切り替わるいわゆる電磁弁である。具体的には、このオン・オフ弁44は、この発明の開閉弁機構に相当する弁機構であって、ソレノイドに通電することによる押圧力(パイロット圧)が、スプリングによる弾性力に対抗するように作用している状態がON状態(開状態)であって、蓄圧装置42と制御回路45とを連通させるようになっている。一方、パイロット圧が作用していない状態、すなわちソレノイドに通電されていない状態がOFF状態(閉状態)であって、蓄圧装置42と制御回路45と遮断されるようになっている。
そして、制御回路45は、前述した各ポンプモータ12,13の押出容積や各シンクロ22,23,24,25を動作させるためのアクチュエータ(図示せず)、さらには各リリーフ弁39,40のリリーフ圧や潤滑油などを制御するためのものであって、蓄圧装置42の油圧や図示しないポンプで汲み上げた油圧を元圧として各部の油圧を制御するように構成されている。さらにまた、各油路14,15の圧力をそれぞれ検出して信号を出力する油圧センサ46,47が設けられている。
上記の各ポンプモータ12,13の押出容積や各シンクロ22,23,24,25の切り替え動作あるいは各リリーフ弁39,40のリリーフ圧などを電気的に制御できるように構成されており、そのための電子制御装置(ECU)48が設けられている。この電子制御装置48は、マイクロコンピュータを主体にして構成されたものであって、所定の回転部材の回転数や動作部材のストロークなどの検出信号が入力され、それらの入力された信号および予め記憶している情報ならびにプログラムに基づいて演算を行い、その演算結果に応じて指令信号を出力するように構成されている。
つぎに、上述した変速機TMの作用について説明する。図2は、各変速段を設定する際の各ポンプモータ(PM1,PM2)12,13、および各シンクロ22,23,24,25の動作状態をまとめて示す図表であって、この図2における各ポンプモータ12,13についての「OFF」は、ポンプ容量を実質的にゼロとし、その出力軸が回転させられても圧油を発生することがなく、また油圧が供給されても出力軸が回転しない状態(フリー)を示し、「LOCK」はそのロータの回転を止めている状態を示している。さらに「油圧発生」は、ポンプ容量を実質的なゼロより大きくするとともに圧油を吐出している状態を示し、したがって該当するポンプモータ12(もしくは13)はポンプとして機能している。また、「油圧回収」は、一方のポンプモータ13(もしくは12)が吐出した圧油が供給されてモータとして機能している状態を示し、したがって該当するポンプモータ12(もしくは13)は軸トルクを発生し、対応するモータ軸9,11および中間軸8,10に駆動トルクを伝達している。
そして、各シンクロ22,23,24,25についての「右」、「左」は、それぞれのシンクロ22,23,24,25におけるスリーブの図1での位置を示すとともに、丸括弧はダウンシフトするための待機状態、カギ括弧はアップシフトするための待機状態を示し、そして「○」は該当するシンクロ22,23,24,25をOFF状態(中立位置)に設定することにより引き摺りを低減している状態、「●」は該当するシンクロ22,23,24,25をOFF状態(中立位置)に設定して中立状態となっていることを示す。
ニュートラルポジションが選択されてニュートラル(N)状態を設定する際には、各ポンプモータ12,13が「OFF」状態とされ、また各シンクロ22,23,24,25のスリーブが中央位置に設定される。したがって、いずれのギヤ対17,18,19,20,21も出力軸16に連結されていないニュートラル状態となる。すなわち、各ポンプモータ12,13が、それらの押出容積(ポンプ容量)が実質的にゼロとなるように制御される。その結果、いわゆる空回り状態となるので、各遊星歯車機構3,4のリングギヤ3R,4Rにエンジン1からトルクが伝達されても、サンギヤ3S,4Sに反力が作用しない。そのため、出力要素であるキャリア3C,4Cに連結されている各中間軸8,10にはトルクが伝達されない。
シフトポジションがドライブポジションなどの走行ポジションに切り替えられると、第1シンクロ22のスリーブが図1の左側に移動させられるとともに第2シンクロ23のスリーブが、図1の左側に移動させられる。したがって、発進駆動ギヤ21Aがモータ軸9に連結されて第1ポンプモータ12と出力軸16とが連結され、また第1速駆動ギヤ20Aが第2中間軸10に連結されて第2遊星歯車機構4の出力要素であるキャリア4Cと出力軸16とが連結される。すなわち、固定変速段である第1速を設定する状態となる。また、これと併せて各ポンプモータ12,13の押出容積がゼロより大きい容積に制御される。
したがって、第2ポンプモータ13は第2遊星歯車機構4によって分配されたエンジン1の動力によって駆動されてポンプとして機能する。すなわち、第2ポンプモータ13は、油圧を発生させることに伴う反力トルクをモータ軸11およびサンギヤ4Sに与える。これを図2には「油圧発生」と記載してある。そのため、第2遊星歯車機構4の差動作用によってキャリア4Cにトルクが伝達され、そのトルクが第1速用ギヤ対20を介して出力軸16に伝達される。
一方、第2ポンプモータ13で発生した油圧がその吸入ポート13Sから吐出されて第1ポンプモータ12の吸入ポート12Sに供給される。その結果、第1ポンプモータ12がモータとして機能する。これを図2には「油圧回収」と記載してある。このようにして第1ポンプモータ12に伝達される動力が発進用ギヤ対21を介して出力軸16に伝達される。したがって発進から第1速までの駆動状態では、第2遊星歯車機構4を介したいわゆる機械的な動力の伝達と、油圧を介した動力の伝達との両方が生じ、これらの動力を合成した動力が出力軸16に現れる。また、この過程での変速比は、固定変速段である第1速より大きい値となり、その変速比は連続的に、あるいは無段階に変化する。
こうしてエンジン1の回転数や車速が変化して第1速の変速比になると、第1ポンプモータ12の押出容積q1がゼロに設定され、また第2ポンプモータ13の押出容積q2が最大に設定され、その結果、実質上、第2ポンプモータ13の回転がロックされる。すなわちモータ軸11およびこれに連結されている第2ポンプモータ13が固定される。また、併せて第1シンクロ22がOFF状態に設定される。その結果、第2遊星歯車機構4のサンギヤ4Sが固定され、また第1遊星歯車機構3は出力軸16に対する動力の伝達に関与しなくなるので、エンジン1が出力した動力は、第2遊星歯車機構4および第1速用ギヤ対20を介して出力軸16に伝達される。すなわち、第1速用ギヤ対20のギヤ比で決まる固定変速段が設定される。なお、この場合、第1ポンプモータ12およびこれに連結されているモータ軸9が空転するので、第1中間軸8にトルクは現れない。
固定変速段である第1速からアップシフトする場合、第3シンクロ24のスリーブを図1の左側に移動させて第2速駆動ギヤ18Aを第1中間軸8に連結しておく。なお、Rシンクロ25は中立状態にしておく。また、第3シンクロ24のスリーブを第2速駆動ギヤ18Aに係合させる場合、第3シンクロ24のスリーブの回転数と第2速駆動ギヤ18Aとの回転数を一致させる同期制御を行う。その同期制御は、前述のシンクロ22,23,24,25のスリーブを相手部材に係合させる場合にも同様に行われる。
この状態で、第1ポンプモータ12の押出容積q1を最大に向けて次第に増大させる。第2速へのアップシフト待機状態では、第1ポンプモータ12は逆回転しているから、その押出容積q1を次第に増大させることによりポンプとして機能する。すなわち、油圧を発生し(図2に「油圧発生」と記してある)、同時にそれに伴う反力トルクがモータ軸9に現れる。その結果、第1遊星歯車機構3および第2速用ギヤ対18を介した動力の伝達が次第に行われる。また、第1ポンプモータ12で発生した油圧が第2ポンプモータ13に供給されてこれがモータとして機能する(図2に「油圧回収」と記してある)ので、第2ポンプモータ13および第2遊星歯車機構4ならびに第1速用ギヤ対20を介した動力の伝達が生じる。そのため、第1速から第2速への変速の過程での変速比は、第1速の変速比と第2速の変速比との間の値となり、かつ連続的に変化する変速比となる。すなわち、変速比が連続的に変化する無段変速状態となる。これは、上述した発進から第1速の変速比に到るまでの間、および各固定変速段の間でも同様であり、したがって上述した変速機は、無段変速機として機能させることができる。
固定変速段である第1速を設定している状態では、第1ポンプモータ12の押出容積q1はゼロ(もしくは最小に近い所定値以下)に設定され、また第2ポンプモータ13の押出容積q2は最大もしくはこれに近い所定値以上になっている。したがって、第1ポンプモータ12およびこれに連結されているモータ軸9が空転し、また第2ポンプモータ13から第1ポンプモータ12に対して圧油が流動することができないので、第2ポンプモータ13はロックされた状態になる。この状態から先ず第1ポンプモータ12の押出容積q1が次第に増大させられる。その結果、第1ポンプモータ12で油圧が発生し、これが第2ポンプモータ13に供給されるので、第2ポンプモータ13がモータとして作用する。すなわち、各ポンプモータ12,13の間で圧油を介した動力の伝達が生じる。
こうして第1ポンプモータ12の押出容積q1が最大になると、各ポンプモータ12,13の押出容積q1,q2が共に最大もしくはこれに近い所定値以上となる。その後、第1ポンプモータ12の押出容積q1を最大もしくはこれに近い所定値以上に維持したまま、第2ポンプモータ13の押出容積q2が次第に低下させられる。そして、第2ポンプモータ13の押出容積q2がゼロ(もしくは最小に近い所定値以下)になることにより、固定変速段である第2速が設定される。すなわち、各ギヤ対のうち第2速用ギヤ対18のみを介して動力の伝達が行われ、第2速用ギヤ対18の回転数比に応じた変速比が設定される。
第1ポンプモータ12の押出容積q1がほぼ最大になりその回転が停止し、もしくは停止に近い状態になることにより、モータ軸9が実質的に固定される。また、併せて第2ポンプモータ13がOFF状態に設定される。したがって、第1遊星歯車機構3では、そのサンギヤ3Sが固定されるので、リングギヤ3Rに入力された動力がキャリア3Cから第1中間軸8を経て第2速駆動ギヤ18Aに出力される。一方、第2ポンプモータ13はOFF状態となっており、これと同軸上に配置されているRシンクロ25および第2シンクロ23はOFF状態であってそのスリーブが中立位置にあるので、第2ポンプモータ13や第2遊星歯車機構4は動力の伝達に関与しない。したがって、第2速用ギヤ対18のギヤ比で決まる固定変速段である第2速が設定される。
以下、同様にして、第3速は第2シンクロ23のスリーブを図1の右側に移動させて第3速駆動ギヤ19Aを第2中間軸10に連結し、また第2ポンプモータ13の押出容積q2を最大にすることにより、第1速の場合と同様に、モータ軸11および第2ポンプモータ13を固定し、さらに他のシンクロ22,24がOFF状態に設定される。したがって、第3速用ギヤ対19を介して出力軸16に動力が伝達され、固定変速段である第3速が設定される。また、第4速は第3シンクロ24のスリーブを図1の右側に移動させて第4速駆動ギヤ17Aを第1中間軸8に連結し、また第1ポンプモータ12の押出容積q1を最大にすることにより、第2速の場合と同様に、モータ軸9および第1ポンプモータ12を固定し、さらに他のシンクロ23,25がOFF状態に設定される。したがって、第4速用ギヤ対17を介して出力軸16に動力が伝達され、固定変速段である第4速が設定される。
さらに、後進段について説明すると、リバースポジションが選択された場合には、第1シンクロ22のスリーブが図1の左側に移動させられ、またRシンクロ25のスリーブが図1の右側に移動させられ、さらに他のシンクロ23,24がOFF状態に設定される。したがって、Rシンクロ25によって第2中間軸10とモータ軸11とが連結されることにより、第2遊星歯車機構4のサンギヤ4Sとキャリア4Cとが連結されて第2遊星歯車機構4の全体が実質的に一体化される。また、発進駆動ギヤ21Aがモータ軸9すなわち第1ポンプモータ12のロータに連結される。
したがって、エンジン1から第2遊星歯車機構4に伝達された動力がそのまま第2ポンプモータ13に伝達されてこれが駆動され、第2ポンプモータ13によって油圧が発生する。なお、第2シンクロ23がOFF状態であるから、第2遊星歯車機構4あるいは第2中間軸10から出力軸16に動力が伝達されることはない。一方、第1ポンプモータ12の押出容積q1がゼロより大きい容積、例えば最大容積に制御される。その結果、第2ポンプモータ13から供給された油圧によって第1ポンプモータ12がモータとして機能し、モータ軸9にトルクを出力する。その場合、第1ポンプモータ12にはその吐出ポート12Dから油圧が供給されるので、第1ポンプモータ12が逆回転する。そして、そのトルクが発進用ギヤ対21を介して出力軸16に伝達されるので、後進状態となる。すなわち、後進段では、油圧を介した動力の伝達が生じ、これを図2では、第1ポンプモータ12について「油圧回収」と記し、第2ポンプモータ13について「油圧発生」と記してある。
前述したように、この発明で対象とする可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機TMは、発進の際に、第2ポンプモータ13をその押出容積q2がゼロの状態から立ち上げるため、理論上無限大の油圧が発生し、それに伴って出力軸16に過大なトルクが作用することになる。
具体的には、発進時には、第1シンクロ22のスリーブおよび第2シンクロ23のスリーブは図1の左側に位置し、第3シンクロ24のスリーブは中立位置にある。この場合、エンジン1からの入力トルクTinは第2遊星歯車機構4のみに伝達される。すなわち、第2遊星歯車機構4のリングギヤ4Rに入力された入力トルクTinは、第2遊星歯車機構4の キャリア4CのトルクTc2とサンギヤ4SのトルクTs2とに分割され、キャリア4CのトルクTc2が第1速ギヤ対20を経由して出力トルクT1stとして出力軸16に伝達される。
この場合、第1速ギヤ対20のギヤ比をκ1st、第2遊星歯車機構4のサンギヤ4Sとリングギヤ4Rとの歯数比(すなわち、「サンギヤ4Sの歯数/リングギヤ4Rの歯数」)をρとすると、出力トルクT1stは、
T1st=κ1st×(1+ρ)×Tin ・・・・・(1)
として表される。
一方、第2遊星歯車機構4のサンギヤのトルクTs2は、第2ポンプモータ13に入力され、すなわち第2ポンプモータ13をポンプとして駆動し、閉回路CC内に油圧Pを発生させる。この場合の第2ポンプモータ13の押出容積をq2とすると、この油圧Pは、
P=(2π/q2)×Ts2=(2π/q2)×ρ×Tin ・・・・・(2)
として表される。
このようにして第2ポンプモータ13で発生させた油圧Pは、油路14を経由して第1ポンプモータ12に供給される。したがって、その油圧Pによって第1ポンプモータ12がモータとして駆動され、その結果、第1ポンプモータ12がモータトルクTMを出力する。この場合の第1ポンプモータ12の押出容積をq1とすると、このモータトルクTMは、
TM=(P×q1)/2π=(q1/q2)×ρ×Tin ・・・・・(3)
として表される。
ここで、発進用ギヤ対21のギヤ比をκsとすると、発進用ギヤ対21を経由して出力軸16に出力されるトルクTsは、
Ts=κs×(q1/q2)×ρ×Tin ・・・・・(4)
として求められる。
そして、最終的に車軸28に伝達されるトルクToutは、デファレンシャル27のギヤ比をκdとすると、上記の(1)式ないし(4)式から、
Tout=κD×(T1st+Ts)
=κD×{(1+ρ)×Tin+κs×(q1/q2)×ρ×Tin} ・・・(5)
として求められる。したがって、上記の(4)式,(5)式における「(q1/q2)」が、入力トルクTinに対するトルク増幅分となっている。
前述したように変速機TMは、ニュートラル状態では各ポンプモータ12,13の押出容積q1,q2が共にゼロとなるように制御されていて、各ポンプモータ12,13は空回り状態(フリー状態)になっている。この状態から発進する場合、図3に示すように、第1ポンプモータ12の押出容積q1が最大に設定されるとともに、第2ポンプモータ13の押出容積q2がゼロから次第に増大させられる。そのため、発進直後においては、入力トルクTinに対するトルク増幅分(q1/q2)が理論上ほぼ無限大になり、したがって図4のタイムチャートに破線で示すように、出力軸16には一時的に過大な出力トルクToutが伝達されることになる。
そのため従来では、閉回路CC内に設けられた各リリーフ弁39,40、特にこの場合は第1リリーフ弁39のリリーフ圧を制御することにより、発進時における過大トルクの発生を抑制している。具体的には、図5のフローチャートに示すように、先ず、エンジン1のスロットル開度θ、あるいはスロットル開度の変化率θ’が読み込まれ(ステップS1)、そのスロットル開度θもしくはスロットル開度の変化率θ’に基づいて要求駆動力(要求トルク)が算出される(ステップS2)。
続いて、エンジン1からの入力トルク(エンジントルク)Tin(ステップS3)と、各ポンプモータ12,13の押出容積q1,q2によって決まる変速比γ(ステップS4)から、各ポンプモータ12,13の押出容積q1,q2と、第1リリーフ弁39のリリーフ圧とが、出力トルクToutおよび変速機TMの効率が最適となるように制御される(ステップS5)。この場合の第1リリーフ弁39のリリーフ圧は、例えば図6に示すような、エンジントルクTinと変速比γとをパラメータとする制御マップから設定することができる。
このようにして、発進時に第1リリーフ弁39のリリーフ圧を適宜に制御することにより、発進時における過大トルクの発生を抑制することができる。しかしながら、その場合は、過大トルクの発生を抑えるために第1リリーフ弁39のリリーフ圧を低下させて、第2ポンプモータ13で発生させた油圧が、特に仕事をすることなく閉回路CCの低圧側に排圧されることになる。すなわち、図4の斜線部分で示す範囲の面積に相当する油圧の漏れ損失が発生することになり、その損失分だけ変速機TMの効率が低下してしまう。
そこで、上記の変速機TMを対象とするこの発明に係る制御装置は、発進時における過大トルクの発生を回避もしくは抑制し、なおかつ漏れ損失を低減して変速機TMの効率を向上させるために、以下に示す制御を実行するように構成されている。その制御例を以下に説明する。
図7は、この発明の制御装置による制御例を説明するためのフローチャートであって、このフローチャートで示されるルーチンは、所定の短時間毎に繰り返し実行される。図7において、先ず、ストロークセンサ33により第1シンクロ22のスリーブの位置が検出される(ステップS11)。そして、そのストロークセンサ33の検出値を基に、第1シンクロ(スタートシンクロ)22がON状態であるか否か、すなわち第1シンクロ22のスリーブが図1の左側に移動させられて、発進用ギヤ対21と出力軸16とが達可能な状態(すなわち発進モード)であるか否かが判断される(ステップS12)。
第1シンクロ22のスリーブが、未だ図1の左側に移動させられておらず変速機TMが発進モードでないことにより、このステップS12で否定的に判断された場合は、ステップS13へ進み、第1リリーフ弁39が、通常時における第1リリーフ弁39のリリーフ圧に制御される(通常制御)。すなわち、通常制御として、第1リリーフ弁39のリリーフ圧が、通常時における相対的に高圧な所定圧力αに調圧され、第1リリーフ弁39が閉じた状態に制御される。
これに対して、第1シンクロ22のスリーブが、図1の左側に移動させられて変速機TMが発進モードになったことにより、ステップS12で肯定的に判断された場合には、ステップS14へ進み、オン・オフ弁44がOFF状態、すなわち蓄圧装置42と制御回路45とが遮断された状態に制御される。言い換えると、オン・オフ弁44が閉状態にされて蓄圧装置42と制御回路45とが遮断され、閉回路CCからチェック弁41を介して蓄圧装置42に流動する圧油をその蓄圧装置42に蓄えることが可能な状態(すなわち蓄圧モード)に制御される。
続いて、圧力センサ43により蓄圧装置42に蓄えられた圧油の油圧が検出され(ステップS15)、その圧力センサ43の検出値を基に、蓄圧装置42に蓄えられた圧油の油圧が相対的に高圧な状態であるか否かが判断される(ステップS16)。これは、例えば、蓄圧装置42に蓄える圧油の油圧を所望する所定の圧力範囲に維持するために、その所望する所定の圧力範囲の上限もしくは上限に相当する値として予め定めた基準圧力に対して、ステップS15で検出された圧力センサ43の検出値の大小を比較することにより判断することができる。
蓄圧装置42に蓄えられた圧油の油圧が未だ相対的に高圧な状態でないことにより、このステップS16で否定的に判断された場合は、前述のステップS13へ進み、前述した通常制御が実行される。
すなわち、この場合は、蓄圧装置42の圧力が未だ基準圧力よりも低い状態であって、依然として蓄圧装置42に圧油を蓄圧することが可能な状態であるため、第1リリーフ弁39を閉じた状態にする通常制御を実行して、閉回路CCが、第2ポンプモータ13で発生した油圧を油路14から蓄圧装置42へ流通させて蓄圧できる状態、言い換えると、第2ポンプモータ13で発生させた油圧を油路14を介して蓄圧装置42で回収もしくは回生可能な状態に設定される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
この通常制御を実行した場合の変速機TMの油圧回路における圧油の流動状態および動力伝達経路における動力伝達状態を図8に示してある。なお、この図8および後述する図9,図10において、矢印は圧油の流れ方向、あるいは動力の伝達方向、あるいは軸の回転方向を示し、また電子制御装置48は省略してある。この状態では、第2ポンプモータ13で発生させられてその第2ポンプモータ13の吸入口13Sから吐出された圧油が、油路14を介して第1ポンプモータ12の吸入口12Sに供給される。そして第1ポンプモータ12をモータとして駆動するとともに、油路14からチェック弁41を経由して蓄圧装置42へ供給されて、その蓄圧装置42に蓄圧される。
したがって、発進直後に油路14で一時的に高圧の油圧が発生する場合に、油路14から油路15へ圧油を流通する油路の途中に設けられた第1リリーフ弁39が閉じた状態に制御されるとともに、その第1リリーフ弁39と油路14との間に、蓄圧装置42が蓄圧可能な状態で連通されていることにより、油路14の高圧な油圧を排圧することなく蓄圧装置42へ蓄圧することができる。その結果、変速機TMの油圧回路における油圧の漏れ損失を低減し、ひいては変速機TMの効率を向上させることができる。
一方、蓄圧装置42に蓄えられた圧油の油圧が相対的に高圧な状態になったことにより、ステップS16で肯定的に判断された場合には、ステップS17へ進み、第1リリーフ弁39が、蓄圧装置42の飽和時における第1リリーフ弁39のリリーフ圧に制御される(飽和制御)。すなわち、飽和制御として、第1リリーフ弁39のリリーフ圧が、前述の通常制御の実行時における所定圧力αよりも低く、ゼロも含む他の所定圧力βに調圧され、第1リリーフ弁39が開いた状態に制御される。
すなわち、この場合は、蓄圧装置42の圧力が所望する圧力範囲の上限よりも高い状態もしくは上限に近い状態であって、蓄圧装置42が飽和もしくはほぼ飽和した状態である。そのため、第1リリーフ弁39を開いた状態にする飽和制御を実行して蓄圧装置42への圧油の蓄圧を中止し、閉回路CCが、閉回路CC内の油圧を低下する状態に設定される。そしてその後、このルーチンを一旦終了する。
この飽和制御を実行した場合の変速機TMの油圧回路における圧油の流動状態および動力伝達経路における動力伝達状態を図9に示してある。この状態では、第2ポンプモータ13で発生させられて第2ポンプモータ13の吸入口13Sから吐出された圧油が、油路14を介して第1ポンプモータ12の吸入口12Sに供給されて第1ポンプモータ12をモータとして駆動するとともに、油路14から第1リリーフ弁39を経由して油路15へ流通させられて、すなわち、油路14に高圧の油圧が低圧側の油路15へ排圧されて、閉回路CCの油圧が低下させられる。
なお、蓄圧装置42に蓄圧された圧油は、オン・オフ弁44をON状態に制御することにより、制御回路45へ供給することができる。すなわち、オン・オフ弁44をON状態に制御して蓄圧装置42と制御回路45とを連通させた状態にすることにより、蓄圧装置42に蓄圧された圧油が制御回路45へ供給されて再利用される。したがって、前述したように、発進時に閉回路CCで発生する過剰な油圧を、漏れ損失として閉回路CCの外部に放出することなく蓄圧装置42で回生し、その後、制御回路45に供給して制御圧として再び利用することができる。
その場合の変速機TMの油圧回路における圧油の流動状態を図10に示してある。この状態では、蓄圧装置42に蓄圧された圧油は、チェック弁41により閉回路CCへの流動が規制されるとともに、オン・オフ弁44が開状態にされて蓄圧装置42と制御回路45との間が連通されることにより、制御回路45へ制御圧として供給される。例えば、車両の一時的な停止時にエンジン1の運転を停止するいわゆるエコラン運転を実行する際に、変速機TM各部の潤滑および冷却のための潤滑油として、あるいは変速機TM各部のアクチュエータ等を動作させるための作動油として、蓄圧装置42に蓄圧された圧油を有効に利用することができる。
このように、上述したステップS11,12の機能的手段が、この発明の発進状態検出手段に相当し、ステップS11ないしS17の機能的手段が、この発明の蓄圧制御手段に相当している。
以上のように、この発明の可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機TMの制御装置によれば、発進の際に、第1ポンプモータ12の押出容積q1が最大に設定されてロックされ、第2ポンプモータ12の押出容積q2がゼロに設定されている状態から、第2ポンプモータ13の押出容積q2がゼロから徐々に増大される場合、油路14で発生する高圧の油圧が、蓄圧装置42に蓄圧される。そのため、発進時に第2ポンプモータ13の押出容積q2をゼロから立ち上げる際に発生する高圧の油圧を、漏れ損失として排圧することなく蓄圧装置42に蓄えることができる。その結果、発進時に発生する高圧の油圧が第1ポンプモータ12に供給されることによる過大トルクの発生を回避もしくは抑制できるとともに、漏れ損失を低減して変速機TMの効率を向上させることができる。
また、蓄圧装置42の油圧が、例えば予め設定された基準圧力よりも高い場合、すなわち蓄圧装置42が飽和状態にあるような場合は、第1リリーフ弁39のリリーフ圧が低下させられ、すなわち第1リリーフ弁39が開弁する方向に制御されて、高圧になった油路14の油圧が、相対的に低圧の油路15に排圧される。そのため、蓄圧装置42が飽和して油圧を蓄圧できない状態であっても、油路14の高圧の油圧を排圧して閉回路CCの油圧を適切な値に制御することができる。
なお、変速機TMが発進時の状態であるか否かは、第1シンクロ22に設けられたストロークセンサ33の検出値を基に判断することができる。すなわち、ストロークセンサ33により、第1シンクロ22のスリーブが発進用ギヤ対21側(図1の左側)に移動させられたことを検出した場合に、変速機TMが発進時の状態である、すなわち第1シンクロ22により最大変速比に設定されている発進用ギヤ対21が動力伝達可能な状態にされたと判断することができる。
そして、蓄圧装置42に所定の油圧が蓄圧された状態で、オン・オフ弁44を開弁状態に制御することにより、蓄圧装置42に蓄圧された圧油を、例えば潤滑や冷却用あるいはアクチュエータの作動用として制御回路45へ適宜に供給することができる。
なお、この発明は上記の具体例に限定されないのであって、対象とする変速機は、図1に示す構成以外のものであってもよく、例えば、歯車機構を主体とした変速機構と並列にハイドロスタティックトランスミッション(HST)を設けて、全体として無段階に変速できるように構成した変速機であってもよい。また、図1に示す例では、前進4段・後進1段の固定変速段を設定できるように構成されているが、この発明で対象とする変速機は、固定変速段の数がそれよりも多くてよく、あるいは反対に少なくてもよい。
また、ポンプモータをシングルピニオン型遊星歯車機構やダブルピニオン型遊星歯車機構などの差動機構に対する反力機構として用いる場合、その押出容積をゼロから一方向にのみ増大できるいわゆる片振り型のものに限らず、正負の両方向に変化させることのできるいわゆる両振り型のポンプモータを使用することもできる。その場合、歯車機構は、図1と異なる構成とすることができる。
また、ポンプモータや差動機構ならびにギヤ対などの伝動機構の配列は、必要に応じて適宜変更することができ、いわゆるFR車に適するように配置した構成としてもよい。またさらに、動力源は一方の差動機構に直接連結する替わりに、前述したカウンタギヤ対のアイドルギヤに連結してもよい。さらに、ギヤ対に替えてベルトやチェーンなどの機構を用いてもよい。そして、この発明における動力源は、エンジンである必要はなく、電気モータであってもよく、あるいは内燃機関と電動機とを組み合わせたハイブリッド駆動装置であってもよい。
この発明で対象とする変速機の一例を模式的に示すスケルトン図である。 図1に示す変速機で各変速比を設定する際の各ポンプモータおよび各シンクロの動作状態をまとめて示す図表である。 図1に示す変速機で発進する際の各ポンプモータの押出容積の状態を模式的に説明する図である。 リリーフ弁による発進時の過大トルクを抑制する制御の一例を説明するためのタイムチャートである。 リリーフ弁による発進時の過大トルクを抑制する制御の一例を説明するためのフローチャートである。 図5で示す制御で用いられる制御マップを模式的に説明する図である。 この発明の制御装置による制御例を説明するためのフローチャートである。 図5で示す制御における通常制御を行った場合の圧油の流れおよび動力伝達の状態等を示す模式図である。 図5で示す制御における飽和制御を行った場合の圧油の流れおよび動力伝達の状態等を示す模式図である。 蓄圧装置に蓄圧した圧油を再生する場合の圧油の流れを示す模式図である。
符号の説明
1…動力源(エンジン,E/G)、 2…入力部材、 3…第1遊星歯車機構、 4…第2遊星歯車機構、 12…可変容量型ポンプモータ(第1ポンプモータ,PM1)、 13…可変容量型ポンプモータ(第2ポンプモータ,PM2)、 14,15…油路、 16…出力部材(出力軸)、 17,18,19,20,21…伝動機構(ギヤ対)、 22,23,24,25…切替機構(第1シンクロ,第2シンクロ,第3シンクロ,Rシンクロ)、 33…圧力センサ、 39…第1リリーフ弁、 40…第2リリーフ弁、 42…蓄圧装置、 43…逆止弁機構(チェック弁)、 44…開閉弁機構(オン・オフ弁)、 48…電子制御装置(ECU)、 CC…閉回路、 TM…可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機。

Claims (4)

  1. 動力源と出力部材との間でそれぞれ互いに異なる複数の変速比を選択的に設定可能な少なくとも2つの動力伝達経路と、それら各動力伝達経路を介して伝達されるトルクを押出容積に応じて変化させるように前記各動力伝達経路毎に設けられかついずれか一方の押出容積がゼロの場合に他方が圧力流体の給排を阻止されてロックされるように吸入口同士および吐出口同士が相互に連通された可変容量型流体圧ポンプモータと、一方の前記可変容量型流体圧ポンプモータがロックされた場合に前記動力源からの動力を前記出力部材に伝達する第1伝動機構と、他方の前記可変容量型流体圧ポンプモータがロックされた場合に前記動力源からの動力を前記出力部材に伝達する第2伝動機構と、前記各伝動機構を選択的に動力伝達可能な状態にする切替機構とを備え、いずれかの前記各伝動機構の変速比で決まる固定変速段と、前記各可変容量型流体圧ポンプモータ同士の間で圧力流体を介して伝達する動力を連続的に変化させることによる無段変速状態とを設定することが可能なように構成された可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置において、
    前記吸入口同士を連通している流路と前記吐出口同士を連通している流路とのうち前記一方の可変容量型流体圧ポンプモータの押出容積がゼロに設定されて他方の可変容量型流体圧ポンプモータがロックされている状態で高圧となる流路に連通された蓄圧装置と、
    リリーフ圧が制御可能であり、かつ前記高圧となる流路に接続されるとともに、前記リリーフ圧を予め定めた基準リリーフ圧よりも低下させることにより前記高圧となる流路の流体圧を排圧し、前記リリーフ圧を前記基準リリーフ圧以上に維持することにより前記高圧となる流路の流体圧の排圧を規制するリリーフ弁と、
    前記押出容積がゼロに設定された一方の可変容量型流体圧ポンプモータの押出容積が増大される場合に、前記リリーフ弁を制御して前記排圧を規制して前記高圧となる流路の流体圧を前記蓄圧装置に蓄圧させる蓄圧制御手段と
    を備えていることを特徴とする可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置。
  2. 前記蓄圧装置の圧力を検出する圧力センサを更に備え、
    前記蓄圧制御手段は、前記圧力センサにより検出された前記圧力が予め定めた基準圧力よりも大きい場合に、前記リリーフ弁を制御して前記排圧を行う手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置。
  3. 前記切替機構により前記各伝動機構のうち最大変速比の伝動機構が動力伝達可能な状態であるか否かを検出する発進状態検出手段を更に備え、
    前記蓄圧制御手段は、前記発進状態検出手段により前記最大変速比の伝動機構が動力伝達可能な状態にされたことを検出した場合に、前記リリーフ弁を制御して前記排圧を規制する手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置。
  4. 前記蓄圧装置は、前記高圧となる流路から該蓄圧装置への圧力流体の流動のみを許容する逆止弁機構を介して該高圧となる流路に連通されているとともに、
    前記蓄圧装置と圧力流体供給部位とを開閉弁機構を介して選択的に連通させる吐出制御手段を更に備えていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の可変容量型流体圧ポンプモータ式変速機の制御装置。
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