JP2009096153A - 易開封性及びガスバリア性を有する多層積層フィルム - Google Patents
易開封性及びガスバリア性を有する多層積層フィルム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009096153A JP2009096153A JP2007281590A JP2007281590A JP2009096153A JP 2009096153 A JP2009096153 A JP 2009096153A JP 2007281590 A JP2007281590 A JP 2007281590A JP 2007281590 A JP2007281590 A JP 2007281590A JP 2009096153 A JP2009096153 A JP 2009096153A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- film
- laminated film
- multilayer laminated
- ethylene
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Bag Frames (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】シール層(A)、並びにその上に順に積層された基材層(B)、(C)及び(D)を有する多層積層フィルムにおいて、シール層(A)は高密度ポリエチレンとポリプロピレンの混合物からなり、その層厚は1〜20μmであり、基材層(B)はポリエチレン又はエチレン・プロピレン共重合体からなり、その層厚は5〜50μmであり、基材層(C)はエチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体又はプロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体からなり、その層厚は1〜20μmであり、そして基材層(D)はエチレン・ビニルアルコール共重合体からなり、その層厚は5〜30μmであることを特徴とする多層積層フィルム。
【選択図】図1
Description
本発明の多層積層フィルムは、シール層(A)、並びにその上に順に積層された基材層(B)、(C)及び(D)、並びに場合によりさらに基材層(E)及び(F)を有する。図1は、シール層(A)上に、基材層(B)〜(F)が積層された6層構造の多層積層フィルムを示すものである。
<1>シール層(A)
以下、本発明において使用される樹脂名は、業界において慣用されるものが用いられる。また、本発明において、密度は「JIS K 7112」に準拠して測定した。
(1)シール層(A)を構成する高密度ポリエチレン
本発明において、ポリエチレンには、エチレン・ホモポリマー、及びエチレンと他のα−オレフィン(例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン等)とのブロック又はランダム共重合体が包含される。
シール層(A)を構成する高密度ポリエチレンは、密度が0.945〜0.965g/cm3であり、より好ましくは0.950〜0.955g/cm3であり、そしてMFR(190℃)が1〜7g/10分であり、より好ましくは1〜4g/10分である比較的溶融粘度の高い樹脂を使用する。
そして、MFR(190℃)が1g/10分未満であると、流れ性が低下するために製造が困難になり、その上、高MFRのポリプロピレンとの相溶性不良を起こして目に見えるムラが生じるため好ましくない。また7g/10分を超えると、ポリプロピレンのMFRとの差がなくなるため、相互分散度が高くなり、目的の易開封性が得られないため好ましくない。ここで、MFR(190℃)は「JIS K6922」に準拠して測定した。
本発明で使用するのに好適な高密度ポリエチレンとしては、例えばプライムポリマー(株)製のハイゼックス3300F、日本ポリエチレン(株)製のノバテックHJ360及びHJ362N等が挙げられる。
本発明において、ポリプロピレンには、プロピレン・ホモポリマー、及びプロピレンと他のα−オレフィンとのブロック又はランダム共重合体が包含される。
シール層(A)を構成するポリプロピレンとしては、密度が0.9〜0.91g/cm3であり、そしてMFR(230℃)が5〜30g/10分である樹脂を使用する。適度なシール強度を得るためには、エチレン・プロピレンランダム共重合体が特に好ましい。ブロック共重合体は、凝集破壊強度が高くなりすぎて良好な易開封性が得られない場合がある。
本発明で使用するのに好適なポリプロピレンとしては、例えばプライムポリプロ(株)製のエチレン・プロピレンランダム共重合体(J235T)、日本ポリプロ(株)製のノバテックFL03H等が挙げられる。
シール層(A)の高密度ポリエチレンとポリプロピレンのブレンド比率は、10〜60重量部の高密度ポリエチレンと、40〜90重量部のポリプロピレンとからなることが好ましいが、要求される接着強度に応じて、ブレンド比率を変更することができる。
ポリプロピレンの比率が上記の範囲より高いと接着強度が高くなりすぎて良好な易開封性が得られず、また比率が低いと十分な接着強度が得られず、包装容器や包装袋としての密封性が満足できない。
本発明の多層積層フィルムの基材層は、シール層(A)と相俟って易開封性に寄与するだけでなく、食品の長期保存に必要なガスバリア性、包装容器の蓋材として又は包装袋として機能を果たすための強度、ボイル処理等の加熱処理に耐え得る耐熱性、及び製膜安定性も要求される。
(1)基材層(B)
本発明の多層積層フィルムの基材層(B)を構成する樹脂としては、ポリエチレン又はエチレン・プロピレン共重合体が使用される。基材層(B)は、後述の基材層(C)のマレイン酸由来の臭いが、包装内の内容物の香りに影響を与えるのを防ぐ。
本発明で使用する好適なポリエチレン又はエチレン・プロピレン共重合体は、例えばプライムポリマー(株)製のエチレン・α−オレフィン共重合体(エボリューSP2020)、及び日本ポリプロ(株)製のエチレン・プロピレンランダム共重合体(ノバテックFW4BT)等が挙げられる。
本発明の多層積層フィルムの基材層(C)を構成する樹脂としては、エチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体又はプロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体が使用される。この樹脂は、基材層(B)と(D)を強固に接着することができる接着性樹脂として機能する。本発明で使用するのに好適なエチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体又はプロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体としては、例えばプライムポリマー(株)製のエチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体(アドマーNF548)、及びプライムポリマー(株)製のプロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体(アドマーQF551)等が挙げられる。
本発明の多層積層フィルムの基材層(D)を構成する樹脂としては、エチレン・ビニルアルコール共重合体が使用される。この樹脂は、酸素の透過を阻止する酸素バリア性を有する。本発明で使用するのに好適なエチレン・ビニルアルコール共重合体としては、例えばクラレ(株)製のエバールE151及びエバールEU105が挙げられる。
本発明の多層積層フィルムにおいて、基材層(D)の上にさらに、接着性樹脂からなる基材層(E)、及びその上に最表層として基材層(F)を積層することができる。基材層(E)を構成する樹脂としては、上述の基材層(C)に挙げたものを使用することができる。また、基材層(F)を構成する樹脂としては、上述の基材層(B)に挙げたものを使用することができる。
インフレーション製膜法により製造する場合、基材層(B)、(C)、(E)及び(F)を構成する樹脂はいずれもMFR(230℃)が1〜20g/10分であり、そして基材層(D)を構成するエチレン・ビニルアルコール共重合体はMFR(190℃)が1〜10g/10分であることが好ましい。この範囲に規定することにより、良好なインフレーション製膜が可能となる。
本発明の多層積層フィルムの基材層表面に、適宜、各種包装材料、例えば延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートすることができる。
本発明において、「延伸フィルム」とは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、6-ナフタレート等のポリエステル、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリカーボネートからなるフィルムを指す。特に好ましい延伸フィルムとしては、透明性、機械的強度及び包装適性に優れたポリエステル(ポリエチレンテレフタレート)、ポリアミド(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6-66)等からなる延伸フィルムが挙げられる。本発明の多層積層フィルムに各種延伸フィルムをラミネートすることにより、フィルムの物理的強度が向上し、また熱収縮性のような加熱処理に好ましい性質が付与される。
上記のような包装材料は、例えばドライラミネート法、無溶剤型ラミネーション法、押し出しラミネーション法、共押し出しラミネーション法等によりラミネートすることができる。
シール層(A)に関しては層厚が20μm以下、好ましくは10μm以下であるものが良い。20μmを超えると剥離層(凝集破壊層)が汚くなり、剥離面の美麗性に劣るものになる。また、基材層(B)及び(F)は層厚5〜50μmであることが好ましく、基材層(C)及び(E)は層厚1〜20μmであることが好ましく、基材層(D)は層厚5〜30μmであることが好ましい。
バリア層については、ここで規定する範囲以下にすると十分なバリア性が得られなくなり、一方、この範囲以上に厚くすると高コストになるため好ましくない。
また、接着樹脂層については、ここで規定する範囲以下にすると十分な接着性が得られなくなり、一方、この範囲以上に厚くすると、高コストならびに樹脂由来の臭いのため、包装用フィルムとして用いることができなくなる。
次に、本発明の多層積層フィルムに要求される物性を設定する際の要因について説明する。
(1)凝集破壊(凝集剥離)強度
本発明の多層積層フィルムの易開封性又は凝集破壊強度のコントロールは、シール層(A)に用いる高密度ポリエチレンとポリプロピレンの配合比を変更することで行う。
酸素の透過を阻止する酸素バリア性は、基材層(D)として、エチレン・ビニルアルコール共重合体からなる層を積層することにより得られる。食品の長期保存に充分な酸素バリア性を得るためには、基材層(D)は少なくとも5μmの層厚を有するべきである。また、本発明の多層積層フィルムにおいて、基材層(D)は最大30μmの層厚を有する。層厚をこれよりも厚くすると、コストがかかりすぎるために好ましくない場合がある。
また、内容物(食品等)の品質低下を抑止するために、本発明の多層積層フィルムにさらに酸素及び/又は水蒸気バリア性を有する包装材料を積層してもよい。
本発明の多層積層フィルムは、単独で又は場合により適当な包装材料をさらに積層することにより、酸素透過度に関して、JIS K 7126に準拠した手法で得られる数値として3.0cc/m2・日・atm以下という優れた酸素バリア性を示すことができる。
次に、図2に示す例により、本発明の多層積層フィルムの構成を説明する。図2は本発明によるシール層(A)及び基材層(B)〜(D)を有する多層積層フィルム上に、ラミネート接着剤層を積層し、その上に延伸フィルムからなる包装資材の基材を積層し、さらにその上に、必要に応じて印刷を施したラミネート接着剤層を積層し、その上に延伸フィルムからなる包装資材の基材を積層したものである。
本発明の多層積層フィルムは包装容器の蓋材用シーラントフィルム等に使用される。具体的には、ポリプロピレンで形成された容器の開口部に、シール層(A)が接するように重ねられた状態でヒートシールされ、開封時には、該シール層(A)の凝集破壊が起こる。
本発明の多層積層フィルムは、包装袋として好ましく使用することができる。本発明の多層積層フィルムからなる包装袋は、優れた易開封性及びガスバリア性を有する。
(1)製袋
このような包装袋は、本発明の多層積層フィルムを、そのシール層(A)の面が互いに対向するように折り重ね、その端部を、側面シール型や平底シール型などの所望のヒートシール形状に合わせて熱融着することにより、様々な形態で製造することができる。あるいは、本発明の多層積層フィルム2枚を、そのシール層(A)の面が包装袋の内側に向くように重ね合わせ、その端部を熱融着することにより製袋してもよい。また、本発明の多層積層フィルムからなる第1フィルムを、任意の第2フィルム1枚と重ね合わせ、同様に製袋することもできる。これは、本発明の多層積層フィルムが、例えばポリプロピレンのみからなるような、シール層以外の面と重ね合わせてヒートシールする場合であっても、適度な接着強度を達成することができるためである。
(i)ポリプロピレンフィルムの表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでアルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(ii)ポリプロピレンフィルムの表面に、アルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした多層積層フィルム。
この場合、包装袋は、本発明の多層積層フィルムからなる第1フィルムのシール層(A)の面を、第2フィルムのポリプロピレンフィルムの面と対向するように重ね合わせ、端部を熱融着することにより製造される。第2フィルムの延伸フィルムは、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム又は延伸ナイロンフィルムである。
熱融着は、例えば、ヒートシール、インパルスシール等の公知の方法で行うことができる。
本発明の包装袋は、その用途に応じて、様々な態様の開口部を設けることができる。その際、開口部のシール形状に応じて、シール層(A)を構成する樹脂のMFRをコントロールすることにより、適度な易開封性を付与することができる。
図3は、本発明の包装袋の一実施形態を示す図である。図3において、開口部は、袋外方に向かって突出する烏口形状にヒートシールされ、その周縁にはフランジが設けられている。包装袋を開封する際には、烏口の頂部が剥離開始点となり、その後、烏口の裾野部に向けて剥離の作用点が移行する。開口部を、開封方向と直行する方向に沿って直線状にヒートシールする場合と比べ、烏口形状にヒートシールすることによって、剥離に要する力が分散される。したがって、十分な密封性を保持しながらも、より簡単に開封し得る包装袋が得られる。
[実施例1]
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR(190℃)=1.1g/10分)30重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製ノバテックFL03H:密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=15g/10分)70重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・α−オレフィン共重合体(プライムポリマー(株)製エボリューSP2020:密度=0.916g/cm3、MFR(230℃)=2.3g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体(プライムポリマー(株)製アドマーNF548:密度=0.912g/cm3、MFR(230℃)=4.5g/10分)100重量部からなる基材層(C)
用樹脂組成物を調製した。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(クラレ(株)製エバールE151:密度=1.14g/cm3、MFR(190℃)=1.6g/10分)100重量部からなる基材層(D)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(シール層(A)5μm/基材層(B)20μm/基材層(C)5μm/基材層(D)20μm)を製造した。
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR(190℃)=1.1g/10分)30重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製ノバテックFL02C:密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=20g/10分)70重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製ノバテックFW4BT:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=6.5g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
プロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体(プライムポリマー(株)製アドマーQF551:密度=0.89g/cm3、MFR(230℃)=5.7g/10分)100重量部からなる基材層(C)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(クラレ(株)製エバールEU105:密度=1.14g/cm3、MFR(190℃)=5.5g/10分)100重量部からなる基材層(D)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(シール層(A)5μm/基材層(B)20μm/基材層(C)5μm/基材層(D)20μm)を製造した。
(1)シール層(A)
高密度ポリエチレン(プライムポリマー(株)製ハイゼックス3300F:密度=0.950g/cm3、MFR(190℃)=1.1g/10分)30重量部と、エチレン・プロピレンランダム共重合体(日本ポリプロ(株)製FA3EB:密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=10.5g/10分)70重量部を十分に混錬し、シール層(A)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製PF380A:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=1.1g/10分)100重量部からなる基材層(B)用樹脂組成物を調製した。
プロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体(プライムポリマー(株)製アドマーQF551:密度=0.89g/cm3、MFR(230℃)=5.7g/10分)100重量部からなる基材層(C)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・ビニルアルコール共重合体(クラレ(株)製エバールH101:密度=1.17g/cm3、MFR(190℃)=1.3g/10分)100重量部からなる基材層(D)用樹脂組成物を調製した。
プロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体(プライムポリマー(株)製アドマーQF551:密度=0.89g/cm3、MFR(230℃)=5.7g/10分)100重量部からなる基材層(E)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製PF380A:密度=0.90g/cm3、MFR(230℃)=1.1g/10分)100重量部からなる基材層(F)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚65μmの多層積層フィルム(シール層(A)5μm/基材層(B)20μm/基材層(C)5μm/基材層(D)20μm/基材層(E)5μm/基材層(F)10μm)を製造した。
実施例1で製造した多層積層フィルムのシール層(A)とは反対側の基材層(D)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、ポリエステルフィルム2枚を積層した(最初に東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5200](両面コロナ処理):厚さ12μmを、次いで東洋紡(株)製二軸延伸PETフィルム[E5100](片面コロナ処理):厚さ12μmを積層した)。得られた多層積層フィルムは、(シール層(A)/基材層(B〜D)/DL/ポリエステルフィルム層/DL/ポリエステルフィルム層)の構造を有する(DLは接着剤部分を意味する)。
実施例2及び3で製造した多層積層フィルムをそれぞれ用いて、実施例4と同様に延伸フィルムを積層した。
実施例4〜6で製造した多層積層フィルムのそれぞれを、ポリプロピレンからなるカップ状容器(外寸90mm×90mm、フランジ幅5mm、容積120cc)の蓋材として、平シールからシール温度190℃、3kg/cm2、1秒の条件でヒートシールした。ヒートシール後、蓋材の剥離及びシール後退は認められなかった。また、カップ状容器から蓋材を引き剥がしたところ、適度な強度で剥離することができ、剥離面も綺麗であった。
実施例4で製造した多層積層フィルム2枚を、シール層(A)の面が互いに対向するように重ね合わせ、端部をシール温度190℃、1kg/cm2、1秒の条件でヒートシールし、開口部を烏口形状にヒートシールした包装袋、及び、二重に烏口形状にヒートシールした包装袋を作成した。このうち、一重にヒートシールした包装袋の内部に水180ccを封入し、レトルト釜で121℃、30分間のレトルト処理に付した。レトルト処理後、24時間常温で保存し、外観の状態を確認し、シール強度、包装袋の酸素透過度を測定した。レトルト処理後の包装袋に水漏れは生じていなかった。また、高い酸素バリア性及び適度なシール強度(開封口強度)を示した。
実施例6で製造した多層積層フィルムを用いて、実施例10と同様にして、同様の結果を得た。
実施例5の多層積層フィルム(第1フィルム)と、以下のように製造した第2フィルムとからなる包装袋を製造した。
a)第2フィルムの製造
(1)層(X)
エチレン・プロピレンブロック共重合体(日本ポリプロ(株)製(BC6CB):密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=2.5g/10分)100重量部を十分に混錬し、層(X)用樹脂組成物を調製した。
エチレン・プロピレンブロック共重合体(サンアロマー(株)製(PF380A):密度=0.9g/cm3、MFR(230℃)=1.1g/10分)100重量部を十分に混錬し、層(Y)用樹脂組成物を調製した。
上吹き空冷インフレーション共押出製膜機を用いて、総厚50μmの多層積層フィルム(層(X)5μm/層(Y)45μm)を製造した。
シール層(X)とは反対側の層(Y)表面にコロナ処理を施し、その表面に2液硬化型ウレタン接着剤(主剤:ポリエステルポリオール、硬化剤:脂肪族イソシアネート)を塗布し、延伸ナイロンフィルム(ユニチカ(株)製二軸延伸ナイロンフィルム[エンブレムNX](両面コロナ処理):厚さ15μm)を積層し、次いで、アルミ箔(東洋アルミ(株):厚さ7μm)を積層し、次いで、延伸PETフィルム(東洋紡(株)製T4102(片面コロナ処理:厚さ12μm))を積層した。得られた多層積層フィルムは、(層(X)/層(Y)/DL/延伸ナイロンフィルム層/DL/アルミ箔/DL/延伸PETフィルム層)の構造を有する。
実施例5で製造した多層積層フィルムを第1フィルムとして用い、そのシール層(A)の面を、第2フィルムの層(X)の面と対向するように重ね合わせ、端部をシール温度190℃、1kg/cm2、1秒の条件でヒートシールし、開口部を烏口形状にヒートシールした包装袋、及び、二重に烏口形状にヒートシールした包装袋を作成した。このうち、一重にヒートシールした包装袋を用い、その内部に市販のソーセージ(50g)を封入し、レトルト釜で121℃、30分間のレトルト処理に付した。レトルト処理後、1週間常温で保存し、外観の状態を確認し、シール強度、包装袋の第1フィルム(実施例5)の酸素透過度を測定した。レトルト処理後の包装袋に内容物漏れは生じていなかった。また、第1フィルム(実施例5)は、高い酸素バリア性及び適度なシール強度(開封口強度)を示した。
上記の実施例において測定されたシール強度及び酸素透過度をまとめると、表1のとおりとなる。
なお、これらの物性は次のように測定した。
(1)層厚:SONY(株)製μ-メータにより測定した。
(2)酸素透過度:温度23℃、湿度90%RHの条件下で、オクストラン(OXTRAN2/20、モコン(MOCON)社製、米国)の測定器を用いて測定した。
(3)実施例7〜9のシール強度:ポリプロピレン製カップへ、平シールからシール温度190℃、3kg/cm2、1秒の条件でシールした。引張試験機から15mm幅の短冊状試験片を切出し、300mm/分で引張試験を実施した。
(4)実施例10〜12のシール強度:包装袋のヒートシール部から15mm幅の短冊状試験片を切出し、300mm/分で引張試験を実施した。
Claims (14)
- シール層(A)、並びにその上に順に積層された基材層(B)、(C)及び(D)を有する多層積層フィルムにおいて、シール層(A)は10〜60重量部の高密度ポリエチレンと40〜90重量部のポリプロピレンの混合物からなり、その層厚は1〜20μmであり、基材層(B)はポリエチレン又はエチレン・プロピレン共重合体からなり、その層厚は5〜50μmであり、基材層(C)はエチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体又はプロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体からなり、その層厚は1〜20μmであり、そして基材層(D)はエチレン・ビニルアルコール共重合体からなり、その層厚は5〜30μmであることを特徴とする多層積層フィルム。
- 基材層(D)の上にさらに、基材層(E)及び(F)が順に積層された多層積層フィルムであって、基材層(E)はエチレン・無水マレイン酸グラフト共重合体又はプロピレン・無水マレイン酸グラフト共重合体からなり、その層厚は1〜20μmであり、そして基材層(F)はポリエチレン又はエチレン・プロピレン共重合体からなり、その層厚は5〜50μmである、請求項1記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)を構成するポリプロピレンが、エチレン・プロピレンランダム共重合体である、請求項1又は2に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)を構成する高密度ポリエチレンのMFR(190℃)が、1〜7g/10分である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)を構成するポリプロピレンのMFR(230℃)が、5〜30g/10分である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- 基材層(D)を構成するエチレン・ビニルアルコール共重合体のMFR(190℃)が、1〜10g/10分であり、その他の基材層を構成する樹脂のMFR(230℃)が、1〜20g/10分である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- シール層(A)とは反対側の、最外層の基材層表面に、延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした、請求項1〜6のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- 延伸フィルムは、ポリエチレンテレフタレートフィルム又は延伸ナイロンフィルムである、請求項7に記載の多層積層フィルム。
- 酸素透過度が、JIS K 7126に準拠した手法で得られる数値が3.0cc/m2・日・atm以下である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の多層積層フィルム。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の多層積層フィルムを蓋材として用いる包装容器であって、該蓋材のシール層(A)が、ポリプロピレンで形成された容器の開口部に接するように重ねられた状態でヒートシールされ、開封時に蓋材のシール層(A)が凝集剥離して開封される包装容器。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の多層積層フィルムを、そのシール層(A)の面が互いに対向するように折り重ね、端部を熱融着した包装袋。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の多層積層フィルム2枚を、これらのシール層(A)の面が互いに対向するように重ね合わせ、端部を熱融着した包装袋。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の多層積層フィルムからなる第1フィルムを、
(i)ポリプロピレンフィルムの表面に、延伸フィルムをラミネートし、次いでアルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムをラミネートした多層積層フィルム;
(ii)ポリプロピレンフィルムの表面に、アルミ箔をラミネートし、次いで延伸フィルムを1層又は2層以上ラミネートした多層積層フィルム;
から選択されるいずれか1つの第2フィルムと、第1フィルムのシール層(A)の面が第2フィルムのポリプロピレンフィルムの面と対向するように重ね合わせ、端部を熱融着した包装袋。 - 第2フィルムの延伸フィルムが、ポリエチレンテレフタレートフィルム又は延伸ナイロンフィルムである、請求項13に記載の包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007281590A JP5386814B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-10-30 | 易開封性及びガスバリア性を有する多層積層フィルム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007252840 | 2007-09-28 | ||
JP2007252840 | 2007-09-28 | ||
JP2007281590A JP5386814B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-10-30 | 易開封性及びガスバリア性を有する多層積層フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009096153A true JP2009096153A (ja) | 2009-05-07 |
JP5386814B2 JP5386814B2 (ja) | 2014-01-15 |
Family
ID=40699605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007281590A Active JP5386814B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-10-30 | 易開封性及びガスバリア性を有する多層積層フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5386814B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146978A1 (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-03 | 大日本印刷株式会社 | レトルト殺菌包装容器用の蓋材 |
JP2018099818A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | 住友ベークライト株式会社 | 多層フィルム及び包装体 |
CN112356516A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-02-12 | 广东福瑞杰新材料有限公司 | 一种气阀膜材、气阀膜和充气袋 |
CN114624869A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-06-14 | 长春通视光电技术有限公司 | 高分辨率、大变倍比的光学系统及采用该系统的变焦镜头 |
WO2023032687A1 (ja) * | 2021-09-02 | 2023-03-09 | Dic株式会社 | 積層フィルム及び包装材 |
CN115785551A (zh) * | 2022-11-27 | 2023-03-14 | 无锡市太平洋新材料股份有限公司 | 一种易揭pe材料、易揭包装薄膜及其制备方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57178747A (en) * | 1981-04-08 | 1982-11-04 | Wolff Walsrode Ag | Multilayer film which can be sealed |
JPS63101528U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-01 | ||
JPH11198289A (ja) * | 1998-01-16 | 1999-07-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 多層積層ヒ−トシ−ル材、それを使用した積層体および包装用容器 |
JPH11320739A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-24 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性多層ヒートシールフィルムとそれを用いた袋体 |
JP2005075353A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性を有するレトルト用自立性袋 |
JP2006256636A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋材 |
-
2007
- 2007-10-30 JP JP2007281590A patent/JP5386814B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57178747A (en) * | 1981-04-08 | 1982-11-04 | Wolff Walsrode Ag | Multilayer film which can be sealed |
JPS63101528U (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-01 | ||
JPH11198289A (ja) * | 1998-01-16 | 1999-07-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 多層積層ヒ−トシ−ル材、それを使用した積層体および包装用容器 |
JPH11320739A (ja) * | 1998-05-19 | 1999-11-24 | Dainippon Printing Co Ltd | ガスバリア性多層ヒートシールフィルムとそれを用いた袋体 |
JP2005075353A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 易開封性を有するレトルト用自立性袋 |
JP2006256636A (ja) * | 2005-03-15 | 2006-09-28 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋材 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013146978A1 (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-03 | 大日本印刷株式会社 | レトルト殺菌包装容器用の蓋材 |
JP2013203455A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Dainippon Printing Co Ltd | レトルト殺菌包装容器用の蓋材 |
US20150053680A1 (en) * | 2012-03-29 | 2015-02-26 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Cover material for packaging container for retortion |
EP2837578A4 (en) * | 2012-03-29 | 2015-09-30 | Dainippon Printing Co Ltd | COVERING MATERIAL FOR PACKAGING CONTAINERS FOR RETORTION |
US9790006B2 (en) | 2012-03-29 | 2017-10-17 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Cover material for packaging container for retort sterilization |
JP2018099818A (ja) * | 2016-12-20 | 2018-06-28 | 住友ベークライト株式会社 | 多層フィルム及び包装体 |
CN112356516A (zh) * | 2020-11-09 | 2021-02-12 | 广东福瑞杰新材料有限公司 | 一种气阀膜材、气阀膜和充气袋 |
WO2023032687A1 (ja) * | 2021-09-02 | 2023-03-09 | Dic株式会社 | 積層フィルム及び包装材 |
JP7272516B1 (ja) * | 2021-09-02 | 2023-05-12 | Dic株式会社 | 積層フィルム及び包装材 |
JP7347708B2 (ja) | 2021-09-02 | 2023-09-20 | Dic株式会社 | 積層フィルム及び包装材 |
CN114624869A (zh) * | 2022-03-10 | 2022-06-14 | 长春通视光电技术有限公司 | 高分辨率、大变倍比的光学系统及采用该系统的变焦镜头 |
CN115785551A (zh) * | 2022-11-27 | 2023-03-14 | 无锡市太平洋新材料股份有限公司 | 一种易揭pe材料、易揭包装薄膜及其制备方法 |
CN115785551B (zh) * | 2022-11-27 | 2024-03-01 | 无锡市太平洋新材料股份有限公司 | 一种易揭pe材料、易揭包装薄膜及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5386814B2 (ja) | 2014-01-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5338062B2 (ja) | 多層積層フィルム | |
JP5460944B2 (ja) | シーラントフィルム、積層フィルムおよびポリプロピレン製容器用蓋材 | |
JP5394096B2 (ja) | イージーピールフィルム | |
JP5386814B2 (ja) | 易開封性及びガスバリア性を有する多層積層フィルム | |
JPS6183039A (ja) | 可撓性の包装用多層フイルム | |
JP2009096155A (ja) | 多層積層フィルム | |
JP6035737B2 (ja) | 蓋材および該蓋材を用いた密封容器 | |
JP4923688B2 (ja) | 易開封性多層フィルム | |
JP4923590B2 (ja) | イ−ジ−ピ−ルシ−ラント | |
JP2001253028A (ja) | 多層フイルム及び包装体 | |
JP6870762B2 (ja) | 積層体及びそれよりなる蓋材 | |
JP2010076341A (ja) | 易開封性および透明性を有する多層積層フィルム | |
JP2007320060A (ja) | イ−ジ−ピ−ルシ−ラント | |
JP6740837B2 (ja) | 再封性およびデッドホールド性を有するシーラントフィルム | |
JP2008114437A (ja) | 包装容器の蓋材用多層積層フィルム | |
WO2005028201A1 (en) | Multilayer heat sealant structures, packages and methods of making the same | |
JP2007076281A (ja) | 積層包装材料およびそれを用いた包装袋 | |
JP6750400B2 (ja) | 積層体及びそれよりなる蓋材 | |
JP2009083163A (ja) | 易開封性及び耐熱性を有する多層積層フィルム | |
JP2010076342A (ja) | 易開封性、透明性、およびガスバリア性を有する多層積層フィルム | |
JP2008155438A (ja) | バリア性を有するヒ−トシ−ル性フィルム | |
JP2000079956A (ja) | 蓋 材 | |
JP5030704B2 (ja) | ポリプロピレン製容器の蓋材用シーラントフィルム | |
AU2008319934B2 (en) | Multilayered laminate film | |
JP3155303B2 (ja) | ヒートシール用樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121016 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130910 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130923 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5386814 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |