JP2009096057A - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷時に起こる気流によるインクの飛翔曲がりを防ぐと共に、記録ヘッドのクリーニングが簡単な構造で実施することができるインクジェットプリンタを提供することである。
【解決手段】インクジェットプリンタは、用紙に対してインクを吐出させて記録を行う記録ヘッド35がキャリッジ31に保持されており、該記録ヘッド35を冷却するための冷却ファンと、記録ヘッド35のインク吐出部のクリーニングを行うメンテナンスユニット33と、前記用紙を搬送する用紙搬送ユニット32と、を有している。そして、記録ヘッド35の周囲に、該記録ヘッド35のインク吐出部に対して上下動可能な防風壁56が配置されており、記録ヘッド35またはその周辺に装置内部で発生する風が、インクの飛行に影響を与えないようにしている。
【選択図】 図6
【解決手段】インクジェットプリンタは、用紙に対してインクを吐出させて記録を行う記録ヘッド35がキャリッジ31に保持されており、該記録ヘッド35を冷却するための冷却ファンと、記録ヘッド35のインク吐出部のクリーニングを行うメンテナンスユニット33と、前記用紙を搬送する用紙搬送ユニット32と、を有している。そして、記録ヘッド35の周囲に、該記録ヘッド35のインク吐出部に対して上下動可能な防風壁56が配置されており、記録ヘッド35またはその周辺に装置内部で発生する風が、インクの飛行に影響を与えないようにしている。
【選択図】 図6
Description
本発明は風対策機能付きインクジェット方式のプリンタに関し、より詳細には、記録ヘッドから吐出されたインクが記録媒体に対して吐出直進性を好適に確保できるように構成された風対策機能付きインクジェット方式のプリンタに関するものである。
記録ヘッド吐出面と記録媒体との隙簡に於いて、風の影響によるインク吐出方向の直線安定性劣化を考慮した対策が採用されている技術としては、例えば、以下のようなものが知られている。
例えば、下記特許文献1には、図20に示されるように、キャリッジ1と一体または別体にして固定されたキャリッジスカート2が、走査方向及び走査方向に対して垂直に設けられると共に、記録ヘッド3の吐出面4と同一面に設置され、印刷中に発生する乱気流によってインク滴5の飛翔が曲がることを低減している。
また、下記特許文献2には、図21に示されるように、布などの記録媒体11を搬送ガイド12に押し付けるために、キャリッジ13にファン14a、14bが設置されており、そのファン14a、14bによる気流15a、15bが記録ヘッド16の印刷範囲17に入らないように防風壁18a、18bが設置されている。
下記特許文献3には、図22に示されるように、記録ヘッド21の吐出面21aと同一または突出しているカバー22を有し、カバー22及び記録媒体を載置するテーブル23の両端に、印刷時に発生する乱気流24が記録ヘッド吐出面と記録媒体の隙間に入らないように、風変換部25の傾斜面25aが設けられている。
特開2002−361858号公報
特開2003−211652号公報
特開2005−205785号公報
前述した特許文献1乃至3は、何れも記録ヘッド吐出面と記録媒体の隙間に風が進入しないように、または乱気流を発生させないように、防風壁なるものが設置されているが、防風壁が記録ヘッド吐出面に対して上下動できる構成にはなっていない。そのため、記録ヘッド吐出面のメンテナンスユニットの形状を平面状にすることができず、複雑になる可能性がある。
更に、前記特許文献1では、防風壁と記録ヘッドの吐出面が同一平面内にあり、且つ、防風壁の開口部と記録ヘッドとの隙間が殆どないため、プリンタが稼動していない時に記録ヘッドの吐出面のインクの乾燥を防止するキャップが記録ヘッドの外形を利用できないために十分な封止ができずにインクが乾燥してしまう。
したがって本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、印刷時に起こる気流によるインクの飛翔曲がりを防ぐと共に、記録ヘッドのクリーニングが簡単な構造で実施することができるインクジェットプリンタを提供することである。
すなわち、本発明のインクジェットプリンタは、記録媒体に対してインク吐出部よりインクを吐出させて記録を行う少なくとも1つの記録ヘッドと、前記記録ヘッドを保持するキャリッジと、前記記録ヘッドを冷却するための冷却ファンと、前記記録ヘッドのインク吐出部のクリーニングを行うメンテナンスユニットと、前記記録媒体を搬送する用紙搬送ユニットと、前記記録ヘッド若しくはその周辺に装置内部で発生する風が前記インクの飛行に影響を与えないように前記記録ヘッドの周囲に配置されて該記録ヘッドのインク吐出部に対して上下動可能であることを特徴とする。
本発明によれば、印刷時に起こる気流によるインクの飛翔曲がりを防ぐと共に、記録ヘッドのクリーニングが簡単な構造で実施することができるインクジェットプリンタを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
初めに、図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
初めに、図1乃至図7を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るインクジェットプリンタの構成を示す外観斜視図、図2は第1の実施形態に於けるインクジェットプリンタ内のユニット構成を示す斜視図、図3(a)は用紙の給紙側から見た用紙搬送ユニットと記録ヘッド及びファンの位置関係を示す左側面図、図3(b)は記録ヘッドから吐出されるインクの正常な軌跡を示すもので図3(a)の一部を拡大して示した図、図3(c)は風の流れとインクの軌跡を示す拡大図、図4(a)は用紙搬送ユニットと記録ヘッドとメンテナンスユニットの位置関係を示す正面図、図4(b)はインクの用紙搬送ユニットが回転することによって起こるインクの軌跡を示すもので図4(a)の一部を拡大して示した図、図5(a)は記録ヘッドに防風壁を設置した記録ヘッドの正面図、図5(b)は記録ヘッドに防風壁を設置したものを底面側から見た斜視図、図6(a)は用紙搬送ユニットとメンテナンスユニットの動作方向を示した斜視図、図6(b)は図6(a)の正面図、図6(c)及び(d)は防風壁の移動の様子を示した正面断面図、図7はメンテナンスユニットに記録ヘッド吐出面を清掃するワイプ機能を設置した状態を示した図である。
インクジェットヘッドにより面像形成するインクジェットプリンタである装置本体30には、キャリッジ31と、用紙搬送ユニット32と、メンテナンスユニット33とが配置されている。
前記キャリッジ31は、1つ以上の記録ヘッド35を保持しているもので、装置本体30内の図示されないフレームに固着または上下移動可能に支持されている。また、前記搬送ユニット32は、記録ヘッド35のインク吐出面51に対向して平行になるように、図示されないフレームに固着された図示されないワイヤやアーム等の昇降機構によって支持されている。そして、前記メンテナンスユニット33は、用紙搬送ユニット32と離れた位置であって、キャリッジ31と用紙搬送ユニット32との間に移動可能に配置されている。
更に、前記メンテナンスユニット33には、記録ヘッド35のインク吐出面51に密着するキャップまたは吸引するクリーニング部36が形成されている。前記インク吐出面51には、インク滴61を噴射させるノズル52が形成されている。更に、記録ヘッド35には、キャリッジ31と固定するためのアーム53が形成されている。また、メンテナンスユニット33は、図2ではキャリッジ31に対して平行に配置されているが、最終的にキャリッジ31に搭載されている記録ヘッド35に当接すれば良く、メンテナンスユニット33の移動機構及び位置については限定されない。
用紙搬送ユニット32は、従動ローラ45、駆動ローラ46及びテンションローラ47を有し、図示されない搬送フレームに各ローラの両端がベアリング等で回動可能に保持されている。更に、各ローラにベルト48が掛けられている。ベルト48には、用紙60を吸着搬送するための吸引穴49が複数設けられている。また、用紙搬送ユニット32には、ベルト48を受けて用紙60を精度長く搬送するための、図示されない用紙吸着用の穴が形成されているプラテンが、搬送フレームに固着されている。更に、プラテンの内側には、図示されない用紙吸着ファンが固着されている。
前記駆動ローラ46の片端には、図示されないギヤが固着されている。また、前記搬送フレームには、図示されないベルト駆動モータが固着されている。そして、前記ギヤとベルト駆動モータとの間には、図示されないタイミングベルトが掛けられている。
用紙搬送ユニット32の一方の側面の近傍には、装置本体30の外装カバー40が配置されている。この外装カバー40には、複数の通風孔41が形成されている。但し、必ずしも外装カバー40に通風孔41を形成しなくとも、装置本体30の内部の空気を利用しても良い。前記用紙搬送ユニット32の他方の側面には、少なくとも1つ(図2に於いては2つ)のヘッド冷却ファン42が設置されている。これにより、図示矢印A1 方向より装置30内に取り込まれた空気が、図示矢印A2 方向に排出されるようになっている。
また、記録ヘッド35の長手方向の両側面には、それぞれ少なくとも2つのピン54、54が記録ヘッド35と一体的に形成されるかまたは螺子等で固着されている。更に、記録ヘッド35の下方には、この記録ヘッド35の周囲を覆うようにして樹脂若しくは金属等により成型された防風壁56が設置されている。この防風壁56には、ピン54、54に嵌合して該防風壁56結合させるための止め輪59、59が設置されている。そして、防風壁56には、記録ヘッド35に対して該防風壁56が上下動可能とするための長孔58、58が形成されている。
防風壁56が記録ヘッド35に設置された状態では、記録ヘッド35のピン54、54と防風壁56の長孔58、58により、防風壁56は自重によって常に用紙60の方向に下げられた状態になっている。
ここで、防風壁56の下面と用紙60との隙間は、用紙60に当たらないように、例えば0.5mm以下になるように、長孔58に対するピン54の位置が決められている。これに対し、防風壁56の上方向(用紙60から離れる方向)は、後述するように、メンテナンスユニット33が記録ヘッド35に対して動作する位置まで防風壁56が上昇すればよいので、長孔57に対するピン54の位置は、上述した間隙ほど精度は要求されなくとも良い。
クリーニング部63は、吸引口64が設けられていない単なるキャップか、若しくはインク吐出面51を吸引する吸引口64が設けられている。吸引口64は、図示されない負圧発生器に接続されているものか、若しくはワイプブレード65がノズル52の走査方面に移動可能に設置されているもの等の形状になっている。
次に、このように構成されたインクジェットプリンタの作用について説明する。
装置本体30に電源が投入されると、記録ヘッド35が固着されたキャリッジ31に対して用紙搬送ユニット32が上昇し印刷開始位置に達する。そして、用紙搬送ユニット32の図示されない用紙吸着ファンが作動されて、図示されないベルト駆動モータによって駆動ローラ46が回動してベルト48が所定方向に回転する。同時に、ヘッド冷却ファン42が動作されて、カバー40に設けられた通風孔41によって図示矢印A1 のように空気が取り入れられ、空気は通風孔41からヘッド冷却ファン42に向かって流れる。
印刷が開始されると、用紙60が図示されない給紙トレイから排出され、用紙搬送ユニット32まで搬送される。用紙搬送ユニット32に到達した用紙60は、ベルト48に形成された吸引穴49によりベルト48上に吸着される。そして、用紙60が印刷領域に到達すると、記録ヘッド35のインク吐出面51のノズル52からインク滴61が用紙60向かって噴射され、画像が形成される。
この印刷時は、防風壁56は記録ヘッド35に設置された状態であり、上述したように、記録ヘッド35のピン54と防風壁56の長孔58により、防風壁56は自重によって常に用紙60の方向に下げられた状態になっている。
そして、メンテナンスが必要になった場合は、用紙搬送ユニット32が図6(a)に示される矢印D方向に下降し、メンテナンスユニット33が矢印E方向に移動して、該メンテナンスユニット33がキャリッジ31と用紙搬送ユニット32との間に入る。メンテナンスユニット33が記録ヘッド35と対向する位置に到達すると、メンテナンスユニット33は、図6(b)に示されるF方向に、図示されない昇降機構によって移動する。そして、図6(c)、(d)に示されるように、防風壁56を押し上げながら、クリーニング部36が記録ヘッド35に嵌入する位置まで移動し、記録ヘッド35とクリーニング部36が密閉される。
ここで、図6(c)、(d)に示されるように、吸引口64が設けられている場合は、負圧発生器によって発生させた負圧でノズル52に詰まったインクを吸引し、印刷不良を改善する。一方、図には例が示されていないが、吸引口64が設けられていない場合は、記録ヘッド35のインク吐出面51をキャップしインクの硬化を防止する。
また、図7に示されるように、ワイプブレード65が設置されている場合は、ワイプブレード65がノズル52の主走査方向に移動し、インク吐出面51の清掃を実施する。
メンテナンスユニット33の上下移動は、用紙搬送ユニット32によって行っても、電磁クラッチ若しくはモータ等の別のアクチュエータで行っても良い。
このように、第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
印刷時に生じる気流によるインクの飛翔曲がりを防ぐと共に、防風壁が上下動することで防風壁を気にせずにメンテナンスユニットの記録ヘッド当てつけ面を凹凸のない構造にすることができると共に部品が削減でき、コスト低減になる。
また、メンテナンスユニットで記録ヘッドのインク吐出面を記録ヘッドの外装を利用して完全に覆うことにより、クリーニング時に発生するインク飛散を防止することができ、記録ヘッド周辺がインクで汚れることを防止することができる。
(第1の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第1の変形例を説明する。
尚、以下に述べる変形例及び実施形態に於いて、インクジェットプリンタの基本的な構成及び動作については、上述した第1の実施形態と同じであるので、説明の重複を避けるため、同一の部分には同一の参照番号を付して、その図示及び説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図8は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例を示したもので、記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図である。
図8に示されるように、記録ヘッド35のアーム53、53が形成されている両側面に、防風壁56の上面に接するように、各側面で1つ以上の、コの字形状またはR字形状の板バネ(弾性体)65、65をビス等で固着する。そして、防風壁56は、該板バネ65、65の付勢力によって用紙搬送ユニット32の方向に常時押される構造となっている。
これによって、装置本体内部の振動等によって防風壁の位置が上下動することなく、常に定常な位置に保持することができる。
(第2の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第2の変形例について説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第2の変形例について説明する。
図9は本発明の第1の実施形態の第2の変形例を示すもので、(a)は記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図、(b)は(a)の記録ヘッド及び防風壁の側面図である。
図9に示されるように、防風壁56aの両側面の上端部が折り曲げられて折り曲げ部56b、56bが形成され、該折り曲げ部56b、56bにピン66、66が固着されている。また、ピン66、66には、弾性体であるコイルバネ67、67が挿入されている。このコイルバネ67、67は、記録ヘッド35を固着しているキャリッジ31の下面に接している。更に、コイルバネ67、67の自由長は、防風壁56aの折り曲げ部56b、56bの上面からキャリッジ31の下面までの距離よりも長くなっている。
このように、第1の実施形態の第2の変形例では、コイルバネの付勢力により、防風壁を用紙搬送ユニットの方向に常時押す構造にしている。
これにより、装置本体内部の振動等によって防風壁の位置が上下動することなく、常に用紙と防風壁の下面の距離を一定に保つことができる。
(第3の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第3の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第3の変形例を説明する。
図10は本発明の第1の実施形態の第3変形例を示すもので、(a)は記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図、(b)は(a)の切り欠き部を説明するために一部を拡大して示した図である。
図10に示されるように、防風壁70の、ピン73、73と対応する位置に切り欠き部71、71が形成されている。更に、この切り欠き部71の内側の所定位置に、突起72、72が形成されている。そして、記録ヘッド35の長手方向の両側面に、突起72、72の先端間の距離よりも大きい直径を有するピン73が設置されている。
このような構成に於いて、記録ヘッド35の交換が発生した場合、用紙搬送ユニット32が下方に移動される。次いで、防風壁70がユーザの指等により下方に引張られて、防風壁70に設けられている切り欠き部71の突起72、72からピン73が外される。その後、キャリッジ31にビス等で固着されている記録ヘッド35が取り外される。
これにより、記録ヘッドの着脱時に防風壁を記録ヘッドから着脱できることによって、防風壁の大きさを加味した穴をキャリッジに開ける必要がなくなり、記録ヘッド間のピッチが穴によって制約されずに済み、記録ヘッドのレイアウトが容易になる。また、穴を小さくすることによって余計な風の流れを防止することができ、インク飛翔への影響を低減することができる。
尚、図10には示されないが、上述した第1及び第2の変形例のように板バネやコイルバネを取り付けるようにしても良い。
(第4の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第4の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第4の変形例を説明する。
図11は本発明の第1の実施形態の第4の変形例を示すもので、(a)は記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図、(b)は(a)の爪を説明するために防風壁の一部を拡大して示した図、(c)は爪とガイドの嵌合状態を説明するための図である。
この第4の変形例では、図11(a)〜(c)に示されるように、防風壁76に一体的に形成されるか、若しくはビス、接着等により固着される爪77が形成されている。この爪77は、防風壁76の長手方向の所定位置に形成されたスリット78、78間に形成される。そして、この爪77に対応するようにして、記録ヘッド35の長手方向の両側面に、その長手方向に延出するガイド75が形成されている。
ここで、瓜77、77の先端間の寸法Yは記録ヘッド35のガイド75、75の頂部間の寸法Xより狭く、且つ、防風壁76の内側間の寸法Zは前記ガイド75、75の頂部間の寸法Xより広く設定される。
このような構成に於いて、記録ヘッド35の交換時には、防風壁76の爪77、77がユーザの指等で押し広げられて、防風壁76が記録ヘッド35から取り外される。一方、防風壁76を記録ヘッド35に取り付ける際は、図11(c)に示される矢印G方向に防風壁76が移動される。すると、爪77、77がガイド75、75に接触して、寸法Yで表される爪77、77間が広がり、爪77、77がガイド75を通過する。そして、爪77、77がガイド75、75の頂部を通過すると寸法Yは元の状態に戻り、防風壁76が記録ヘッド35に取り付けられる。
この第4の変形例によれば、上述した第3の変形例の効果に加えて、第3の変形例に較べて記録ヘッドの形状を簡単にすることができる。
(第5の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第5の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第5の変形例を説明する。
図12は、本発明の第1の実施形態の第5の変形例を示した記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図である。
図12に示されるように、本変形例では、複数(図12に於いては3つ)の記録ヘッド35に対応するように、防風壁80を一体化して形成している。
このように構成することにより、個々の記録ヘッドに防風壁を設置するのに対して、コストを低減することができ、防風壁の交換時間を減少させることができる。
尚、図12には示されないが、上述した第1及び第2の変形例のように板バネやコイルバネを取り付けるようにしても良い。
(第6の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第6の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第6の変形例を説明する。
図13は本発明の第1の実施形態の第6の変形例を示すもので、(a)は記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図、(b)は(a)の記録ヘッド及び防風壁の側面図である。
図13に於いて、防風壁82の底面部に傾斜した紙ガイド83が形成されている。
これにより、用紙が多少、用紙搬送ユニットから浮いていても紙ガイドに案内されて、記録ヘッドのインク吐出面に搬送され、用紙のジャム発生率を低減することができるという効果を奏する。
(第7の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第7の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第7の変形例を説明する。
図14は、本発明の第1の実施形態の第6の変形例を示した記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図である。
図14に示されるように、この第7の変形例では、防風壁86の内側に、防風壁86と記録ヘッド35に接するように、ゲル状の放熱シート85が設けられている。
この放熱シートによって、記録ヘッドの冷劫効果が高まる。
(第8の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第8の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第8の変形例を説明する。
図15は、本発明の第1の実施形態の第8の変形例を示した記録ヘッド及び防風壁の外観斜視図である。
図15に於いて、防風壁90の内側に、該防風壁90と記録ヘッド35に接するようにゲル状の放熱シート85が設けられている。更に、防風壁90の両側面には、記録ヘッド35の冷却用の放熱フィン91が設置されている。
このように構成することにより、更に記録ヘッドの冷却効果を高めることができる。
(第9の変形例)
次に、本発明の第1の実施形態の第9の変形例を説明する。
次に、本発明の第1の実施形態の第9の変形例を説明する。
図16は本発明の第1の実施形態の第9の変形例を示したもので、(a)は記録ヘッド及び防風壁を下方より見た外観斜視図、(b)は記録ヘッドと防風壁の側断面図である。
図16に示されるように、防風壁95と記録ヘッド35の間には、スポンジ等のインク吸収体96が固着されている。このインク吸収体96は、防風壁95及び記録ヘッド35の何れかに固着されている。
このような構成とすることにより、インクのミストを吸収し、用紙の汚れを防ぐという効果を奏する。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
この第2の実施形態は、上述した第1の実施形態に於いて個別に設けられていた記録ヘッドの防風壁を一体的にまとめたものである。
図17は本発明の第2の実施形態に係るインクジェットプリンタを示すもので、(a)はキャリッジと防風壁の位置関係を示す斜視図、(b)は(a)の矢印H方向から見て記録ヘッドで切断した一部断面図、(c)は(a)の状態からキャリッジを外した状態を示した斜視図、(d)は防風壁の下部を示した斜視図、(e)は記録ヘッド、防風壁とベルトとの位置関係を示す断面図、(f)はメンテナンスユニットが挿入された時の断面図である。
図17(a)に於いて、キャリッジ31の1箇所以上に、昇降機構としてソレノイド100が固着されており、該ソレノイド100の先端には防風壁101が固着されている。この防風壁101には、1つ以上の軸102が固着されており、該軸102の中心軸上にガイド103が1つ以上キャリッジ31に固着されている。
このような構成に於いて、メンテナンスが必要になった場合、キャリッジ31に設置されているソレノイド100の軸102が上方に移動する。そして、ソレノイド100の軸102の先端に固着されている防風壁101が、図17(e)に示されるように、矢印J方向に移動する。すると、防風壁101に設置された軸102とキャリッジ31に設置されているガイド103によって、防風壁101は滑らかに上方に移動する。
その後、図11(f)に示されるように、防風壁101の底面が記録ヘッド35のインク吐出面51よりも上方に移動し、更に用紙搬送ユニット32が下方に移動する。インク吐出面51とベルト48の隙間がメンテナンスユニット33の厚さ以上になると、メンテナンスユニット33が移動して、該メンテナンスユニット33のクリーニング部36が記録ヘッド35と対面する位置に到達する。この位置からメンテナンスユニット33が上方に移動し、記録ヘッド35をキャップする。
このように第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態に対して、記録ヘッド個別に防風壁を設置するよりも組み立て性、サービス性が向上するという効果を奏する。そして、防風壁の底面が1枚の板で形成されているため、用紙搬送時のジャム発生率が低くなる。また、個々の記録ヘッドのインク吐出面と防風壁との距離のバラツキが少なくなる。
尚、この第2の実施形態では、キャリッジ31はソレノイド100によって上下動するとして説明したが、これに限られるものではない。例えば、上述した第1の実施形態のように、メンテナンスユニット33によって上下動するものであっても良い。
更には、第2の実施形態で説明したソレノイドによりキャリッジを上下動させる昇降機構は、上述した第1の実施形態のインクジェットプリンタにも適用可能である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図18は、本発明の第3の実施形態に係るインクジェットプリンタのキャリッジと防風壁を示した斜視図である。
この第3の実施形態に於けるインクジェットプリンタの構成は、上述した第2の実施形態のソレノイドをパルスモータに変更した以外は、第2の実施形態の構成と同様である。
図18に於いて、ラック105は防風壁108に固着されている。そして、前記ラック105と噛合する位置に、パルスモータ107に固着されたピニオンギヤ106が位置している。パルスモータ107は、図示されない部材によって装置本体30の内部に固着されている。
このような構成に於いて、防風壁108は、上述した第2の実施形態のソレノイド100に代えてパルスモータ107によって移動される。パルスモータ107は、例えば0.1mm以下の精度で防風壁108の移動を行うことができ、防風壁108の移動量は装置本体30内部の図示されない制御部内のメモリに記憶される。
このように第3の実施形態によれば、上述した第2の実施形態のソレノイドは始点と終点の2つの位置しか停止できないのに較べて、より細かいピッチで防風壁の移動が可能になり、用紙との位置出しを正確に行うことができ、インクの飛翔が最も少なく良好な印刷が可能な場所への位置出しを行うことができる。
(変形例)
図19は、本発明の第3の実施形態の変形例を示したキャリッジと防風壁を示した斜視図である。
図19は、本発明の第3の実施形態の変形例を示したキャリッジと防風壁を示した斜視図である。
この変形例は、上述した第3の実施形態の構成に、距離センサを追加したものである。距離センサ110は反射型のファイバセンサ、光電センサ等、距離を測定可能なセンサであれば種類を問わない。そして、この距離センサ110が、防風壁111の所定箇所に固着されている。
このような構成に於いて、距離センサ110でベルト48との距離を測定し、パルスモータ107にフィードバックして防風壁111を上下動させる。
これによって、上述した第3の実施形態の効果に加えて、防風壁とベルトとの距離を高精度に位置決めすることができるうえ、モニタや操作パネルで容易に確認することができ、用紙ジャム等の危険を事前に回避することができる。
尚、本変形例では、距離センサを防風壁に固着して、防風壁とベルトの距離を測定するとしたが、これに限られるものではなく、キャリッジに距離センサを取り付けて、防風壁を介して防風壁とベルトの距離を測定するようにしても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能であるのは勿論である。
更に、前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
30…装置本体、31…キャリッジ、32…用紙搬送ユニット、33…メンテナンスユニット、35…記録ヘッド、36…クリーニング部、40…外装カバー、41…通風孔、42…ヘッド冷却ファン、45…従動ローラ、46…駆動ローラ、47…テンションローラ、48…ベルト、49…吸引穴、51…インク吐出面、52…ノズル、53…アーム、54…ピン、56…防風壁、57…止め輪、58…長孔、60…用紙、64…吸引口、65…ワイプブレード。
Claims (12)
- 記録媒体に対してインク吐出部よりインクを吐出させて記録を行う少なくとも1つの記録ヘッドと、
前記記録ヘッドを保持するキャリッジと、
前記記録ヘッドを冷却するための冷却ファンと、
前記記録ヘッドのインク吐出部のクリーニングを行うメンテナンスユニットと、
前記記録媒体を搬送する用紙搬送ユニットと、
前記記録ヘッド若しくはその周辺に装置内部で発生する風が前記インクの飛行に影響を与えないように前記記録ヘッドの周囲に配置されて該記録ヘッドのインク吐出部に対して上下動可能である防風壁を有することを特徴とするインクジェットプリンタ。 - 前記防風壁は、弾性体によって用紙搬送ユニット側に常に押されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁は、樹脂若しくは金属で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁は、前記メンテナンスユニットにより上下動可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁は、電磁クラッチ若しくはアクチュエータによって上下動可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 用紙搬送面との距離を測定する測定手段を更に具備し、前記防風壁は前記測定手段で測定された前記用紙搬送面との距離に基づいて任意の位置に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁は、前記記録ヘッドに着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁は、複数の記録ヘッドに対応可能に一体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁には、前記記録媒体を案内するガイドが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁と記録ヘッドの間にゲル状の放熱シートを有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁は、前記記録ヘッド冷却用の放熱フィンを有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
- 前記防風壁と記録ヘッドとの間にインク吸収体を設置することを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
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JP2016137672A (ja) * | 2015-01-29 | 2016-08-04 | 理想科学工業株式会社 | インクジェット印刷装置 |
JP2017064973A (ja) * | 2015-09-29 | 2017-04-06 | 理想科学工業株式会社 | インクジェット印刷装置 |
JP2019018518A (ja) * | 2017-07-21 | 2019-02-07 | 株式会社日立産機システム | インクジェット記録装置 |
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-
2007
- 2007-10-16 JP JP2007269394A patent/JP2009096057A/ja not_active Withdrawn
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