JP2009095108A - ピン打ち装置及びピン打ち方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作が容易で、熟練者でなくても良好なステータコアを形成することができるピン打ち装置を提供する。
【解決手段】複数の分割コア11を環状に配列させた分割コア組立体10の分割コア11にコイル形成用の線材を巻き付けたのち、隣接する二つの分割コア11のうち一方の分割コアの第1突出腕12と他方の分割コアの第2突出腕13とで形成される複数のピン打ち孔14にそれぞれピン15を打ち込んで分割コア組立体10の形状を確定するピン打ち装置であって、チャック2は分割コア組立体10の外周部を中心軸2bに向かって押圧して複数のピン打ち孔14を形成し、ピンガイド4は、形成された複数のピン打ち孔14にそれぞれピン15を案内し、チャック2の上方に配置された圧入プレス3は、ピンガイド4で案内された複数のピン15をピン打ち孔14に打ち込んでステータコアを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピン打ち装置及びピン打ち方法に関し、特に、コイル用の線材が巻き付けられた複数の分割コアからなる分割コア組立体の隣接する二つの分割コア相互間に形成されるピン打ち孔にピンを打ち込んでステータコアを完成させるピン打ち装置及びピン打ち方法に関する。
一般に、コア部材にコイル形成用の線材を巻き付けることによってステータコアが形成されるが、コア部材が複数の分割コアを組み合わせた分割コア組立体からなる場合は、各分割コアの所定位置にコイル形成用の線材を巻き付けただけでは、ステータコアを完成させたことにはならない。かかる場合、コイル形成用の線材を巻き付けた分割コア組立体の分割コア相互間に形成されるピン打ち孔にピンを打ち込んで、分割コア組立体としての形状を確定させる必要がある。
複数の分割コアからなる分割コア組立体又は分割コア組立体に線材を巻き付ける線材巻き付け方法に関する従来技術を開示する文献として、例えば特許文献1〜3が挙げられる。
特許文献1は、複数の分割コアに線材を連続して巻き付ける巻線装置に関するものであり、複数の分割コアを、分割コアセット部分にそれぞれセットし、分割コアセット部分を、分割コアごと巻線作業位置まで順次移動させた状態で分割コアセット部分を有する治具全体を回転させ、これによって各分割コアに線材を順次巻き付けるようにした巻線装置が記載されている。この巻線装置によれば、巻き付け速度の低下や設備費の増大を招くことなく、複数の分割コアに連続して線材の巻き付けを行うことができるということである。
また、特許文献2は、分解ステータコアの巻線装置に関するものであり、駆動軸に取り付けられたステータコアを駆動軸によって1磁極分ステップ送りしながら、爪部間に線材を通して磁極部分に順次連続的に巻線を施す巻線装置であって、駆動軸の回転に同期して磁極単位に分割した各コア素子が相互に円周方向に所定範囲で可動となるように結合され一体に組み付けられたステータコアを部分的に順次外方に押し広げる手段を設けた分割ステータコアの巻線装置が開示されている。この巻線装置によれば、専用の巻線装置を要することなく、従来の一体型コアに適用される巻線装置によって分割コア組立体に巻線を施すことができるということである。
また、特許文献3は、分割コア配列装置に関するものであり、コイルが巻かれた複数の分割コアを環状に配列する分割コア配列装置であって、複数の分割コアをそれぞれ保持する複数の分割コア保持治具と、隣り合う分割コア保持治具を回動可能に連結する連結手段とを備え、複数の分割コア保持治具を一列に展開すること又は環状に配列することを可能にした分割コア配列装置が記載されている。この分割コア配列装置によれば、環状に配列された分割コアを簡便に得ることができると共に、環状に配列された分割コアと環状のヨークとを組み合わせることによって簡便にステータを形成できるということである。
特開2003−348803号公報 特開2004−274980号公報 特開2006−352966号公報
しかしながら、上記従来技術には、コイル形成用の線材を巻き付けた複数の分割コアからなる分割コア組立体の全体形状を確定させるためのピン打ち装置又はピン打ち方法に関する具体的技術が開示されておらず、分割コア組立体の形状を確定させるためのピン打ち装置又はピン打ち方法の確立が望まれていた。
本発明の目的は、コイル形成用の線材が巻き付けられた複数の分割コアからなる分割コア組立体の隣接する分割コア相互間に形成されるピン打ち孔にピンを打ち込んで分割コア組立体の形状を確定するピン打ち装置及びピン打ち方法であって、操作が容易で、熟練者でなくても良好なステータコアを形成することができるピン打ち装置及びピン打ち方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載のピン打ち装置は、複数の分割コアを環状に配列させた分割コア組立体の前記分割コアにコイル形成用の線材を巻き付けたのち、隣接する二つの分割コアのうち一方の分割コアの第1突出腕と他方の分割コアの第2突出腕とで形成される複数のピン打ち孔にそれぞれピンを打ち込んで前記分割コア組立体の形状を確定するピン打ち装置であって、前記線材が巻き付けられた分割コアからなる分割コア組立体の外周部を中心軸に向かって押圧して前記複数のピン打ち孔を形成するチャック手段と、形成された前記複数のピン打ち孔にそれぞれピンを案内するピンガイドと、前記チャック手段の上方に配置され、前記ピンガイドで案内された前記ピンを前記ピン打ち孔に打ち込む圧入手段と、を有することを特徴とする。
請求項2記載のピン打ち装置は、請求項1記載のピン打ち装置において、前記圧入手段は、全てのピンを同時に打ち付ける一次圧入矢と、2本又は3本以上の特定のピンだけを同時に打ち付ける二次圧入矢とを交換自在に備えていることを特徴とする。
請求項3記載のピン打ち装置は、請求項2記載のピン打ち装置において、前記二次圧入矢は、前記複数のピン打ち孔における等間隔となる2本又は3本以上のピン打ち孔に同時にピンを打ち付けるピン打ちヘッドを有し、前記一次圧入矢で所定長さだけ打ち込まれた複数のピンを複数回に分けて再度打ち込むものであることを特徴とする。
請求項4に記載のピン打ち装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のピン打ち装置において、前記チャック手段は、油圧を利用して前記分割コア組立体の外周部を前記中心軸に向かって押圧するものであることを特徴とする。
請求項5記載のピン打ち装置は、請求項1乃至4の何れか1項に記載のピン打ち装置において、前記ピンガイドは、前記分割コア組立体の中央空間部に嵌挿される円柱部と、該円柱部の一端に設けられた円盤部とを有し、該円盤部の外周面に沿って複数のピンガイド用貫通孔が形成されていることを特徴とする。
請求項6記載のピン打ち装置は、請求項5記載のピン打ち装置において、前記ピンガイドの前記円盤部には、前記円柱部に平行な位置決めピンが設けられており、該位置決めピンは、前記分割コア組立体を形成する一の分割コアに設けられた係合孔に係合して前記分割コア組立体に設けられた前記ピン打ち孔と前記円盤部に設けられた前記ピンガイド用貫通孔との位置合わせを行うことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項7記載のピン打ち方法は、複数の分割コアを環状に配列させた分割コア組立体の前記分割コアにコイル形成用の線材を巻き付けたのち、隣接する二つの分割コアのうち一方の分割コアの第1突出腕と他方の分割コアの第2突出腕とで形成される複数のピン打ち孔にそれぞれピンを打ち込んで前記分割コア組立体の形状を確定するピン打ち方法であって、請求項1乃至6のいずれか1項記載のピン打ち装置を用い、前記分割コア組立体を前記チャック手段に装着し、外周部を中心軸に向かって押圧して前記分割コア相互間に前記複数のピン打ち孔を形成した後、前記分割コア組立体に前記ピンガイドを装着して該ピンガイドの前記ピンガイド用貫通孔を介して前記複数のピン打ち孔にそれぞれピンを案内し、該ピンを前記圧入手段によって打ち付けることを特徴する。
請求項8記載のピン打ち方法は、請求項7記載のピン打ち方法において、前記圧入手段によるピン打ち操作は、前記一次圧入矢を用いて全てのピンを同時に所定長さだけ打ち込む一次圧入工程と、該一次圧入工程後に、前記二次圧入矢を用いて等間隔に配置された2本又は3本以上ピンを同時に打ち込む複数の二次圧入工程とを有することを特徴とする。
請求項1に記載のピン打ち装置によれば、分割コア組立体の外周部を中心軸に向かって押圧して複数のピン打ち孔を形成するチャック手段と、複数のピン打ち孔にそれぞれピンを案内するピンガイドと、案内されたピンを打ち込む圧入手段と、を有するので、操作が容易で、熟練者でなくても良好な形状のステータコアを形成することができる。
請求項2記載のピン打ち装置によれば、圧入手段が、全てのピンを同時に打ち付ける一次圧入矢と、2本又は3本以上の特定のピンだけを同時に打ち付ける二次圧入矢とを交換自在に備えているので、上記発明の効果に加え、周方向における分割コア相互の係合強度のばらつきを抑えて複数の分割コアが等しい力で安定に組み付けられたステータコアを形成することができる。
請求項3記載のピン打ち装置によれば、二次圧入矢を、複数のピン打ち孔における等間隔となる2個又は3個以上のピン打ち孔に同時にピンを打ち付けるピン打ちヘッドを有し、一次圧入矢で所定長さだけ打ち込まれた複数のピンを複数回に分けて再度打ち込むものとしたので、上記発明の効果に加え、効率良くピンを打ち込んで、分割コア相互が均等の力で連結した分割コア組立体を形成することができる。
請求項4記載のピン打ち装置によれば、チャック手段を、油圧を利用したものとしたので、上記発明の効果に加え、分割コアの外周部を均等に中心軸に向かって押圧して周方向に沿って均等に配置された複数のピン打ち孔を形成することができる。
請求項5記載のピン打ち装置によれば、ピンガイドを、分割コア組立体の中央空間部に嵌挿される円柱部と、該円柱部の一端に設けられた円盤部とを有し、該円盤部の外周面に沿って複数のピンガイド用貫通孔が形成されたものとしたので、上記発明の効果に加え、各ピン打ち孔へ正確にピンを案内することができる。
請求項6記載のピン打ち装置によれば、ピンガイドの円盤部に、円柱部に平行な位置決めピンを設け、この位置決めピンを、分割コア組立体を形成する一の分割コアに設けられた係合孔に係合するものとしたので、上記発明の効果に加え、ピン打ち孔に対するピンガイド用貫通孔の位置合わせを正確に行うことができる。
請求項7記載のピン打ち方法によれば、請求項1乃至6の何れか1項に記載のピン打ち装置を用いてピン打ちを行うので、操作が容易で、熟練者でなくても良好な形状のステータコアを形成することができる。
請求項8記載のピン打ち方法によれば、圧入手段によるピン打ち操作を、一次圧入矢を用いて全てのピンを同時に所定長さだけ打ち込む一次圧入工程と、この一次圧入工程後に、二次圧入矢を用いて等間隔に配置された2本又は3本以上のピンを同時に打ち込む複数の二次圧入工程とを有するものとしたので、上記発明の効果に加え、分割コア相互間における連結強度のばらつきを抑えて形状が安定したステータコアを形成することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るピン打ち装置を示す説明図である。
図1において、このピン打ち装置は、台座1と、該台座1上に固定されたチャック手段としてのチャック2と、チャック2の上方に設けられ、ピンを打ち込む圧入手段としての圧入プレス3と、チャック2に装着される分割コア組立体のピン打ち孔にピンを案内する図示省略した(後述する図5及び図6参照)ピンガイド4とから主として構成されている。
図2は、図1におけるチャック2を示す平面図である。
図2において、チャック2は、例えば手動による押圧装置であり、台座1上に固定されており、円弧状の押圧面を有する例えば3分割された押圧部材2aと、各押圧部材2aを中心軸2bに向かって付勢する押圧アーム2eと、押圧アーム2eに連結され、手動による押圧力を伝達する押圧レバー2cと、押圧レバー2cに連結された操作ハンドル2fとから主として構成されている。2dは、操作ハンドル2fを操作するときの作業者のバランスとり用のハンドルである。3個の押圧部材2aの各円弧状の押圧面はそれぞれ分割コア組立体(図示省略)の外周部の約1/3をカバーし、3個の押圧部材2aによって分割コア組立体の全外周面を中心軸2bに向かって均等に押圧する。なお、図2において、チャック2の中心軸2bは、チャック2に装着される分割コア組立体(図示省略)の中心軸と一致する。従って、以下、チャック2に装着された分割コア組立体の中心軸を、便宜上、中心軸2bということがある。
図3は、図1の圧入プレス3を示す斜視図であって、図3(A)は、一次圧入矢を取り付けた状態を示す図、図3(B)は、二次圧入矢を取り付けた状態を示す図である。また、図4は、図3の圧入プレス3の先端部に取り付けられた一次圧入矢及び二次圧入矢の形状を示す説明図である。
図3及び図4において、圧入プレス3に取り付けられた一次圧入矢3aは円形のピン打ちヘッド3a1を備えており、分割コア組立体の内周面に沿って形成された全てのピン打ち孔に対してそれぞれピンを同時に打ち込む一次圧入工程を行う。一方、二次圧入矢3bは、例えば3個のピン打ちヘッド3b1を有し、一次圧入矢3aによってある程度打ち込まれた全てのピンのうち、特定の等間隔に配置された3本のピンを同時に、例えば数回押圧して完全に打ち込む二次圧入工程を行う。二次圧入工程は、複数回繰り返して行われ、これによって全部のピンが完全に打ち込まれる。
二次圧入矢が一度に打ち込むピンの数は、好ましくは2本又は3本以上であるが、3本であることがより好ましい。一度に打ち込むピンの数を3本とすることによって、二次圧入矢によるピンの打ち込み強度のばらつきを効果的に抑えて分割コア相互の連結状態をより安定させることができる。
一次圧入矢3a及び二次圧入矢3bは、圧入プレス3の先端部に交換可能に取り付けられ、二次圧入矢3bは圧入プレス3の中心軸に対して所定角度、例えば20〜30度ずつ回転可能に装着される。これによって、一次圧入矢によって所定長さだけ打ち込まれた全てのピンのうち、例えば等間隔に配置された特定の3本のピンを打ち込み、その後、二次圧入矢3bを、例えば20〜30度の整数倍だけ回転させて再度等間隔に配置された別の3本のピンを打ち込む二次圧入工程を行い、以下この二次圧入工程を所定回数、例えば4〜6回繰り返すことによって、全体として打ち込むピン位置が常時バランスするように二次圧入工程を繰り返し、これによって分割コア組立体に作用する応力を均一化して形状を安定させることができる。
図5は、ピンガイドの斜視図であり、図6は、ピンガイドの側面(A)及び円盤部表面(B)を示す説明図である。
図5及び図6(A)、(B)において、ピンガイド4は、ピン打ちの対象物である分割コア組立体の中央の空間部に嵌挿される円柱部4aと、この円柱部4aの一端に設けられた円盤部4bとから主として構成されている。円盤部4bの外周面に沿って複数のピンガイド用貫通孔4cが設けられている。ピンガイド用貫通孔4cは、ピン(図示省略)を分割コア組立体の各分割コア相互間に形成されるピン打ち孔に案内する。
円盤部4bには、係合ピン4dが設けられており、係合ピン4dは分割コア組立体を構成する特定の分割コア(基本分割コア)に形成された係合孔(後述する図8の符号11b)に係合して、ピンガイド4のピンガイド用貫通孔4cと分割コア組立体の各ピン打ち孔との位置合わせを行う。なお、図5及び図6(A)において、ピンガイド4は便宜上、ピン打ち操作における使用時とは上下が逆向きに示されている。
以下、本実施の形態に係るピン打ち装置の動作について説明する。
図7は、上述したピン打ち装置を用いた本実施の形態に係るピン打ち方法を示すフローチャートである。
図7において、分割コア組立体へのピン打ちは以下のように行われる。すなわち、先ず、ピン打ちの対象となる巻線が施された複数の分割コアからなる分割コア組立体をピン打ち装置のチャック2に装着する(ステップS1)。
分割コア組立体をチャック2に装着した後、チャック2の押圧レバー先端の操作ハンドル2fを操作して分割コア組立体の外周部を中心軸2b方向に押圧して分割コア相互間に複数のピン打ち孔を形成する(ステップS2)。
図8は、ピン打ち装置のチャック2に装着された状態の分割コア組立体10を示す平面図であり、図8(A)は、操作ハンドル2fを作動させる前の状態を示す図、図8(B)は、操作ハンドル2fを作動させた状態を示す図である。
図8(A)において、押圧部材2aは作動していないので、分割コア組立体10の各分割コア11相互間にピン打ち孔は形成されていない。一方、図8(B)において、押圧部材2aは作動しており、分割コア組立体10の外周部が中心軸に向かって押圧されてその径が小さくなり、これによって分割コア組立体10における隣接する分割コア11相互間に複数のピン打ち孔14が形成されている。
図9は、図8における分割コア11の拡大図であり、図9(A)は、一の分割コア11を示す図、図9(B)は、隣接する二つの分割コア相互間に形成されたピン打ち孔14を示す図である。
図9(A)において、分割コア11は、第1突出腕12と第2突出腕13とを有している。また、図9(B)において、隣接する分割コア11相互において、一方の分割コア11の第1突出腕12と、他方の分割コア11の第2突出腕13とが重なっており、第1突出腕12の切欠部と第2突出腕13の切欠部によってピン打ち孔14が形成されている。ピン打ち孔14にピンを打ち込むことによって、隣接する分割コア11が相互に一体に連結する。
次いで、図7において、ピン打ち孔14が形成された(ステップS2)分割コア組立体10上にピンガイド4をセットし、ピンガイド4の係合ピン4dを分割コア組立体10の構成部材である基本分割コア11aの係合孔11b(図8参照)に嵌合させ、分割コア組立体10に形成された複数のピン打ち孔14とピンガイド4に設けられた複数のピンガイド用貫通孔4cとの位置合わせを行う(ステップS3)。
ピン打ち孔14とピンガイド用貫通孔4cとの位置合わせを行った後、ピンガイド4の各ピンガイド孔貫通4cにそれぞれピンを挿入し、分割コア組立体10のピン打ち孔14に案内する(ステップS4)。
次いで、ピンガイド4によって案内されたピンを打ち込む一次圧入操作(ステップS5)及び二次圧入操作(ステップS6)を行う。
図10は、分割コア組立体10へのピン打ち操作を示す要部拡大図である。
図10(A)において、ピン15はピンガイド4のピンガイド用貫通孔4cによって分割コア11相互間に形成されたピン打ち孔14に案内されている。このようにピン打ち孔14に案内されたピン15の頂部を、圧入プレス3の先端部に取り付けた一次圧入矢3aによって所定長さ、すなわち、ピンガイド4の円盤部4bの厚さに相当する長さ、例えば
10〜20mmだけ残して全てのピン15を同時に打ち込む一次圧入操作を行う(図10(B))(ステップS5)。
次に、ピンガイド4を取り外し(図10(C))、二次圧入矢3bを用いて全てのピンのうちの等間隔に配置された特定の例えば3本のピン15の頂部を、再度、例えば1〜2回押圧してピン15を完全に打ち込む二次圧入操作を行う(図9(D))(ステップS6)。
次に、二次圧入矢3bを圧入プレス3の中心軸に対して所定角度、例えば20度の整数倍づつ任意に回転させて全てのピン15を全体としてバランスよく打ち付ける二次圧入操作を所定回数、例えば6回繰り返し、これによって全てのピン15を完全に打ち込んで、ステータコアを形成する(ステップS7)。
本実施の形態によれば、分割コア組立体10の外周部を中心軸に向かって押圧して分割コア11相互間に複数のピン打ち孔14を形成するチャック2と、複数のピン打ち孔14にそれぞれピン15を案内するピンガイド4と、チャック2の上方に配置され、ピン15をピン打ち孔14に打ち込む圧入プレス3とを有するので、操作が容易で、熟練者でなくても良好な形状のステータコアを形成することができる。
また、本実施の形態によれば、圧入プレス3が、全てのピンを同時に打ち付ける一次圧入矢3aと、特定の等間隔に配置された例えば3個のピン15のみを同時に打ち付ける二次圧入矢3bとを交換自在に備えているので、先ず、一次圧入矢3aで全部のピン15を所定の長さだけ残して打ち込む一次圧入操作を行い、その後、3本のピンを順次二次圧入矢3bで再度打ち込む二次圧入操作を繰り返すことができ、これによって、ピンを曲げることなく、均等に且つ効率良く打ち込むことができる。従って、分割コア11相互の連結力が均等になり、ステータコアの形状が安定する。
本実施の形態によれば、チャック2を、油圧を利用するものとしたので、分割コア組立体10の外周部を中心軸2bに向かって均等に押圧することができるので、これによって、ピン打ち孔14を均等に配列させることができ、ピン打ち後の各分割コア相互間の連結力が均一化し、形状が安定する。
本実施の形態によれば、ピンガイド4を円柱部4aと、その一端に設けられた円盤部4bとで構成し、円盤部4bの円周面に沿って複数のピンガイド用貫通孔4cを設けると共に、位置合わせ用の係合ピン4dを設けたので、分割コア11相互間に形成されるピン打ち孔14に対してピン15を正確に案内することができ、ピン15の曲がり等の不都合を回避して安定形状のステータコアを形成することができる。
本実施の形態において、チャック2を手動による手動押圧装置として説明したが、手動に限定されるものではなく、例えば油圧を利用して分割コア組立体の外周部を中心軸に向かって押圧する油圧式チャックを用いることもできる。作業の効率化を図るためには、油圧式チャックを用いることが好ましい。
本発明の実施の形態に係るピン打ち装置を示す説明図である。 図1におけるチャックを示す平面図である。 図1の圧入プレスを示す斜視図である。 圧入プレスの先端部に取り付けられた一次圧入矢及び二次圧入矢の形状を示す説明図である。 ピンガイドの斜視図である。 ピンガイドの側面及び円盤部表面を示す説明図である。 本実施の形態に係るピン打ち方法を示すフローチャートである。 ピン打ち装置のチャックに装着された状態の分割コア組立体を示す平面図である。 図8における分割コアの拡大図である。 ピン打ち操作を示す要部拡大図である。
符号の説明
1 台座
2 チャック
2a 押圧部材
2b 中心軸
2c 押圧レバー
2d ハンドル
2f 操作ハンドル
2e 押圧アーム
3 圧入プレス
3a 一次圧入矢
3a1 ピン打ちヘッド
3b 二次圧入矢
3b1 ピン打ちヘッド
4 ピンガイド
4a 円柱部
4b 円盤部
4c ピンガイド用貫通孔
4d 係合ピン
10 分割コア組立体
11 分割コア
11a 基本分割コア
11b 係合孔
12 第1突出腕
13 第2突出腕
14 ピン打ち孔
15 ピン

Claims (8)

  1. 複数の分割コアを環状に配列させた分割コア組立体の前記分割コアにコイル形成用の線材を巻き付けたのち、隣接する二つの分割コアのうち一方の分割コアの第1突出腕と他方の分割コアの第2突出腕とで形成される複数のピン打ち孔にそれぞれピンを打ち込んで前記分割コア組立体の形状を確定するピン打ち装置であって、
    前記線材が巻き付けられた複数の分割コアからなる分割コア組立体の外周部を中心軸に向かって押圧して前記複数のピン打ち孔を形成するチャック手段と、
    形成された前記複数のピン打ち孔にそれぞれピンを案内するピンガイドと、
    前記チャック手段の上方に配置され、前記ピンガイドで案内された前記ピンを前記ピン打ち孔に打ち込む圧入手段と、
    を有することを特徴とするピン打ち装置。
  2. 前記圧入手段は、全てのピンを同時に打ち付ける一次圧入矢と、2本又は3本以上の特定のピンだけを同時に打ち付ける二次圧入矢とを交換自在に備えていることを特徴とする請求項1記載のピン打ち装置。
  3. 前記二次圧入矢は、前記複数のピン打ち孔における等間隔となる2本又は3本以上のピン打ち孔に同時にピンを打ち付けるピン打ちヘッドを有し、前記一次圧入矢で所定長さだけ打ち込まれた複数のピンを複数回に分けて再度打ち込むものであることを特徴とする請求項2記載のピン打ち装置。
  4. 前記チャック手段は、油圧を利用して前記分割コア組立体の外周部を前記中心軸に向かって押圧するものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のピン打ち装置。
  5. 前記ピンガイドは、前記分割コア組立体の中央空間部に嵌挿される円柱部と、該円柱部の一端に設けられた円盤部とを有し、該円盤部の外周面に沿って複数のピンガイド用貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のピン打ち装置。
  6. 前記ピンガイドの前記円盤部には、前記円柱部に平行な位置決めピンが設けられており、該位置決めピンは、前記分割コア組立体を形成する一の分割コアに設けられた係合孔に係合して前記分割コア組立体に設けられた前記ピン打ち孔と前記円盤部に設けられた前記ピンガイド用貫通孔との位置合わせを行うことを特徴とする請求項5記載のピン打ち装置。
  7. 複数の分割コアを環状に配列させた分割コア組立体の前記分割コアにコイル形成用の線材を巻き付けたのち、隣接する二つの分割コアのうち一方の分割コアの第1突出腕と他方の分割コアの第2突出腕とで形成される複数のピン打ち孔にそれぞれピンを打ち込んで前記分割コア組立体の形状を確定するピン打ち方法であって、
    請求項1乃至6のいずれか1項記載のピン打ち装置を用い、
    前記分割コア組立体を前記チャック手段に装着し、外周部を中心軸に向かって押圧して前記分割コア相互間に前記複数のピン打ち孔を形成した後、
    前記分割コア組立体に前記ピンガイドを装着して該ピンガイドの前記ピンガイド用貫通孔を介して前記複数のピン打ち孔にそれぞれピンを案内し、
    該ピンを前記圧入手段によって打ち付けることを特徴するピン打ち方法。
  8. 前記圧入手段によるピン打ち操作は、前記一次圧入矢を用いて全てのピンを同時に所定長さだけ打ち込む一次圧入工程と、該一次圧入工程後に、前記二次圧入矢を用いて等間隔に配置された2本又は3本以上のピンを同時に打ち込む複数の二次圧入工程とを有することを特徴とする請求項7記載のピン打ち方法。
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