JP2009094573A - 受光増幅装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクメディアの高密度化及び高倍速化により、複数のゲイン切り替えを持ち、かつ、良好な高周波特性を有する受光増幅装置が必要とされている。
【解決手段】受光素子1と、受光素子1からの電流を増幅する増幅回路2とを備えた受光増幅装置であって、増幅回路2は入力と出力との間に帰還抵抗回路を備え、前記帰還抵抗回路は、抵抗22と可変抵抗とを備え、抵抗22の一端は、受光素子1と増幅回路2の入力との接続点に接続され、抵抗22の他端は、前記可変抵抗の一端に接続され、前記可変抵抗の他端は、増幅回路2の出力に接続されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、受光増幅装置及びそれを備える光ピックアップ装置に関する。
電流−電圧変換増幅回路は、受光増幅装置の一構成回路として、光ディスク用ピックアップ装置、カメラ用オートフォーカス装置、光電スイッチ等の各種センサとして使用されるようになっている。
特に光ディスクメディアの更なる高密度化、高倍速化により、電流−電圧変換増幅回路は良好な高周波特性が求められている。
また、光ディスクメディアにもDVD−ROM、DVD±R、DVD±RW、DVD−RAMやBlu−Ray、HDDVDディスクメディアなどの様々なメディアや、複数レイヤーを持つメディアまで様々登場してきており、複数のメディアに対応するべく複数のゲインにて電流−電圧変換できる受光増幅装置が必要とされている。
図10(a)及び図10(b)は、それぞれ特許文献1及び特許文献2に記載された従来の受光増幅装置である。
図10(a)における受光増幅装置は、受光素子100と、増幅回路101とを備える。
増幅回路101は、オペアンプ1011と、抵抗1012と、抵抗1013と、バイアス抵抗1014と、バイアス抵抗1015と、スイッチ1016と、スイッチ1017とを備える。
スイッチ1016は、オン状態により抵抗1013を有効にする。また、スイッチ1017は、オン状態によりバイアス抵抗1015を有効にする。
必要なゲインに応じてスイッチ1016及びスイッチ1017を切り替えることにより、全体の帰還抵抗が抵抗1012もしくは抵抗1012と抵抗1013との並列抵抗に切り替わる。これにより、一つの増幅回路101で複数のゲインを持つ電流―電圧変換増幅回路を実現している。
また、図10(b)における受光増幅装置は、受光素子105と、増幅回路106とを備える。
増幅回路106は、オペアンプ1061と、抵抗1062と、抵抗1063と、容量1064と、容量1065と、スイッチ1066と、スイッチ1067とを備える。
必要なゲインに応じてスイッチ1066及びスイッチ1067を切り替えることにより、全体の帰還回路が、抵抗1062と容量1064との並列回路もしくは抵抗1063と容量1065との並列回路のいずれかに切り替わる。これにより、一つの増幅回路106で複数のゲインを持つ電流−電圧変換増幅回路を実現している。
特願2005−190291号公報 特願2001−382104号公報
しかしながら、図10(a)に示される受光増幅装置の構成では、複数のゲインに対応するために設けられた複数の抵抗1012及び1013がオペアンプ1011の反転入力端子に並列接続されているため、それらの抵抗の寄生容量が増え高周波応答性能が低下する。
また、図10(b)に示される受光増幅装置の構成では、オペアンプ1061の反転入力端子には、抵抗の並列接続による寄生容量増大を避けるため、スイッチ1066が接続されている。
しかし、スイッチ1066としてバイポーラトランジスタが使用された場合、受光素子105に光が照射されていない時に抵抗1062もしくは抵抗1063にスイッチ1066のコレクタ電流が流れてしまう。よって、受光素子105に光が照射されていない時の電圧(以降、オフセット電圧と呼ぶ)は、スイッチ1066及びスイッチ1067がない単一帰還回路をもつ受光増幅回路に比べ、変動するという問題が発生する。
上記問題について図11を参照して詳細に説明する。図11は、増幅器の反転入力端子にバイポーラスイッチが用いられた場合の従来の回路構成図である。
同図に記載された受光増幅装置は、受光素子110と増幅回路111とを備える。
受光素子110はアノード側がGNDに、カソード側が増幅回路111の入力側に接続されている。
増幅回路111は、オペアンプ1111と、第1の抵抗1112と、第2の抵抗1113と、第1のバイポーラトランジスタ1114と、第2のバイポーラトランジスタ1115とを備える。
オペアンプ1111の反転入力端子と出力Voutとの間には、第1の帰還回路及び第2の帰還回路が並列接続されている。
第1の帰還回路は、第1のバイポーラトランジスタ1114のコレクタ端子と第1の抵抗1112の一端とが直列接続され、第1のバイポーラトランジスタ1114のエミッタ端子がオペアンプ1111の反転入力端子に、また第1の抵抗1112の他端が出力Voutに接続されている。
第2の帰還回路も、第1の帰還回路と同様に、第2のバイポーラトランジスタ1115のコレクタ端子と第2の抵抗1113の一端とが直列接続され、第2のバイポーラトランジスタ1115のエミッタ端子がオペアンプ1111の反転入力端子に、また第2の抵抗1113の他端が出力Voutに接続されている。
第1及び第2のバイポーラトランジスタ1114及び1115のベース端子にはそれぞれ制御端子が接続され、制御電流ip1およびip2によってバイポーラトランジスタ1114及び1115のオンオフ制御がなされる。
オペアンプ1111の非反転入力端子には基準電源Vrefが接続されている。
例えば、第1のバイポーラトランジスタ1114のみがオンであり、受光素子に光が入っていない時、第1のバイポーラトランジスタ1114をオンさせるためにip1として20μA程度の電流が必要であるが、受光素子110には電流が流れない為、ip1はオペアンプ1111の構成要素である初段のトランジスタのベースに数μA流れる程度で、大部分は第1のバイポーラトランジスタ1114のコレクタ側に流れこんでしまい、抵抗1112で電圧降下が発生し出力Voutにオフセット電圧が発生する。
実際には、基板への漏れ電流の拡散や、実使用温度の変動も相まって、オフセット電圧が変動してしまうこともあり、電圧降下の値が一意に定まらない。
従って、オフセット電圧の変動を抑制しつつ高周波応答性能が良好に保たれるためには、上記第1のバイポーラトランジスタ1114および第2のバイポーラトランジスタ1115をバイポーラ型のスイッチではなく、FET、MOSもしくはメカニカルスイッチに限定して用いる必要が生じ、バイポーラプロセスが使用できないという不具合が発生するという課題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ゲイン切り替えスイッチの種類によらず、良好な周波数応答性能を有する受光増幅装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の受光増幅装置は、受光素子と、前記受光素子からの電流を増幅する増幅回路とを備えた受光増幅装置であって、前記増幅回路は、前記増幅回路の入力と出力との間に帰還抵抗回路を備え、前記帰還抵抗回路は、第1の抵抗素子と可変抵抗とを備え、前記第1の抵抗素子の一端は、前記受光素子と前記増幅回路の入力との接続点に接続され、前記第1の抵抗素子の他端は、前記可変抵抗の一端に接続され、前記可変抵抗の他端は、前記増幅回路の出力に接続されていることを特徴とする。
このような構成にすることにより、増幅回路と受光素子との接続点における寄生容量が極力抑制され、ゲイン切り替え段数が増加しても、良好な高周波応答性能が維持される。
ここで、前記可変抵抗は、抵抗素子とスイッチとを備え、前記抵抗素子の一端は、前記第1の抵抗素子の他端に接続され、前記抵抗素子の他端は、前記増幅回路の出力に接続され、前記スイッチは、前記抵抗素子の両端に並列接続されていてもよい。
あるいは、前記可変抵抗は、複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子を選択的に切り換える複数のスイッチとを備え、前記複数の抵抗素子は、抵抗素子列として直列接続され、前記抵抗素子列の一端は、前記第1の抵抗素子の他端に接続され、前記抵抗素子列の他端は、前記増幅回路の出力に接続されており、前記第1の抵抗素子及び前記複数の抵抗素子の接続点のそれぞれには、前記複数のスイッチのうち何れか1つの一端が接続され、前記複数のスイッチの他端は、すべて、前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
あるいは、前記可変抵抗は、第2から第n(nは3以上の整数)までの抵抗素子と、前記第2から第nまでの抵抗素子を選択的に切り換える第1から第(n−1)までのスイッチとを備え、前記第2から第nまでの抵抗素子の一端は、すべて、前記第1の抵抗の他端に接続され、前記第2から第nまでの抵抗素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(n−1)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
あるいは、前記可変抵抗は、第2から第n(nは3以上の整数)までの抵抗素子と、前記第2から第nまでの抵抗素子を選択的に切り換える第1から第(n−2)までのスイッチとを備え、前記第2から第nまでの抵抗素子の一端は、すべて、前記第1の抵抗素子の他端に接続され、前記第2の抵抗素子の他端は、直接、前記増幅回路の出力に接続され、前記第3から第nまでの抵抗素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(n−2)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
これらの構成により、ゲイン切り替え段数が増加しても、スイッチの種類によらず、良好な高周波応答性能が維持される。また、スイッチの他端は、常に増幅回路の出力に接続されているので、バイポーラトランジスタをスイッチとして使用しても、スイッチによるオフセット電圧の発生は生じない。
また、前記増幅回路は、入力端子として反転入力端子及び非反転入力端子を有する差動増幅回路であって、前記反転入力端子は、前記受光素子に接続され、前記増幅回路は、さらに、前記非反転入力端子と基準電圧源との間に、前記帰還抵抗回路と同じ構成からなる基準抵抗回路を備え、前記基準抵抗回路は、第1の基準抵抗素子と可変基準抵抗とを備え、前記第1の基準抵抗素子の一端は、前記非反転入力端子に接続され、前記第1の基準抵抗素子の他端は、前記可変基準抵抗の一端に接続され、前記可変基準抵抗の他端は、前記基準電圧源に接続されていてもよい。
これにより、増幅回路の非反転入力側の回路構成が、帰還抵抗回路における抵抗及びスイッチと同じ構成となり、帰還抵抗回路でオフセット電圧が発生しても、基準抵抗回路でオフセット電圧はキャンセルされる。従って、高周波応答性能を維持しつつオフセット電圧の発生が抑制される。
また、前記増幅回路は、さらに、前記増幅回路の入力と出力との間に帰還容量回路を備え、前記帰還容量回路は、第1の容量素子と可変容量とを備え、前記第1の容量素子の一端は、前記受光素子と前記増幅回路の入力との接続点に接続され、前記第1の容量素子の他端は、前記可変容量の一端に接続され、前記可変容量の他端は、前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
これにより、複数の容量を切り替える帰還容量回路が付加された場合においても、増幅回路と受光素子との接続点における容量は極力抑制され、ゲイン切り替え段数が増加しても、良好な高周波応答性能が維持される。
ここで、前記可変容量は、容量素子とスイッチとを備え、前記容量素子の一端は、前記第1の容量素子の他端に接続され、前記容量素子の他端は、前記増幅回路の出力に接続され、前記スイッチは、前記容量素子の両端に並列接続されていてもよい。
あるいは、前記可変容量は、複数の容量素子と、前記複数の容量素子を選択的に切り換える複数のスイッチとを備え、前記複数の容量素子は、容量素子列として直列接続され、前記容量素子列の一端は、前記第1の容量素子の他端に接続され、前記容量素子列の他端は、前記増幅回路の出力に接続されており、前記第1の容量素子及び前記複数の容量素子の接続点のそれぞれには、前記複数のスイッチのうち何れか1つの一端が接続され、前記複数のスイッチの他端は、すべて、前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
あるいは、前記可変容量は、第2から第m(mは3以上の整数)までの容量素子と、前記第2から第mまでの容量素子を選択的に切り換える第1から第(m−1)までのスイッチとを備え、前記第2から第mまでの容量素子の一端は、すべて、前記第1の容量の他端に接続され、前記第2から第mまでの容量素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(m−1)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
あるいは、前記可変容量は、第2から第m(mは3以上の整数)までの容量素子と、前記第2から第mまでの容量素子を選択的に切り換える第1から第(m−2)までのスイッチとを備え、前記第2から第mまでの容量素子の一端は、すべて、前記第1の容量素子の他端に接続され、前記第2の容量素子の他端は、直接、前記増幅回路の出力に接続され、前記第3から第nまでの容量素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(m−2)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されていてもよい。
これらの構成により、ゲイン切り替え段数が増加しても、スイッチの種類によらず、良好な高周波応答性能が実現される。
なお、本発明は、上記のような特徴を有する受光増幅装置として実現することができるだけでなく、このような受光増幅装置を備える光ピックアップ装置としても、上記と同様の構成と効果がある。
本発明の受光増幅回路によれば、オペアンプの反転入力端子に接続された回路素子は、受光素子を除いて、実動作に使用される回路素子のみとなるので、ゲイン切り替えスイッチの種類によらず、容量の増大が抑えられ、良好な周波数応答性能が実現できる。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1における受光増幅装置は、増幅回路の入力と出力との間にゲインを切り替えるための複数の抵抗と少なくとも1つのスイッチとを備え、受光素子と増幅回路との接続点には抵抗及びスイッチのうち、1つの抵抗の一端のみが接続されている。これにより、増幅回路と受光素子との接続点における寄生容量が極力抑制され、ゲイン切り替え段数が増加しても、良好な高周波応答性能が維持される。
以下、本実施の形態1について、図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路2とを備える。
受光素子1はアノード側がGNDに、また、カソード側が増幅回路2内のオペアンプ21の反転入力端子に接続されている。
増幅回路2は、受光素子1で発生した光電流を電圧に変換する機能を有する。
増幅回路2は、オペアンプ21と、抵抗22と、抵抗23と、バイポーラトランジスタ24とを備える。
抵抗22、抵抗23、及びバイポーラトランジスタ24は帰還抵抗回路を構成する。
オペアンプ21の反転入力端子と出力Voutとの間には、直列に接続された抵抗22および抵抗23が接続されている。出力Voutと接続された抵抗23には、バイポーラトランジスタ24が並列接続され、そのオン状態により抵抗23をショートさせる。
具体的には、抵抗22と抵抗23との接点と、バイポーラトランジスタ24のエミッタ端子とが接続され、抵抗23と出力Voutとの接点と、バイポーラトランジスタ24のコレクタ端子とが接続されている。
バイポーラトランジスタ24のベース端子は、制御信号c1に接続され、そのオンオフは制御電流ic1により制御される。
抵抗22は、反転入力端子に接続され、第1の抵抗素子を構成し、抵抗23とバイポーラトランジスタ24は、ゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
また、オペアンプの非反転入力端子には基準電源Vrefが接続されている。
ここで、出力電圧Voutは、バイポーラトランジスタ24のオンオフ状態によりそれぞれ、式1及び式2のように表される。
(i)バイポーラトランジスタ24がオンの場合
Vout=i22×R22 (式1)
ここで、i22は抵抗22を流れる電流、R22は抵抗22の抵抗値である。
(ii)バイポーラトランジスタ24がオフの場合
Vout=i22×(R22+R23) (式2)
ここで、R23は抵抗23の抵抗値である。上記の式1及び式2より、必要に応じてR22及びR23の値を設定することで任意の2種類のゲインが得られることがわかる。
このとき、受光増幅回路のゲインを切り替えた場合にオペアンプ21の反転入力端子からみた時の入力負荷は、受光素子1と抵抗22のみである。この構成により、オペアンプ21の反転入力端子に複数の抵抗が接続されているゲイン切り替え方式にくらべ、反転入力負荷が低減される。
通常オペアンプの反転入力端子に接続された受光素子の容量は数十〜数百[fF]のオーダーであるのに対し、オペアンプの反転入力端子に接続された抵抗の寄生容量は数十fFのオーダーであり、また、容量のオーダーは数十〜数百[fF]である。なお、寄生容量値はプロセス、受光部形状、抵抗、ゲイン切り替え段数、レイアウトに依存し変化する。
図1の回路において、受光素子1、抵抗22及び抵抗23の寄生容量をそれぞれ、Cpd、C22及びC23とすると、バイポーラトランジスタ24をオンにした時の帰還ループでは、抵抗22、抵抗22の寄生容量、及び、受光素子1の寄生容量で構成されるLPF(Low Pass Filter)が構成され、このときのカットオフ周波数fc1は以下の式3で表される。
fc1=1/(2π×R22×(Cpd+C22)) (式3)
仮に、R22=100[kΩ]、Cpd=100[fF]、C22=15[fF]とすると、式3より、カットオフ周波数fcは、ほぼ138[MHz]となる。
本発明では、ゲイン段数が増えても、オペアンプの反転入力端子からみた抵抗の寄生容量は、実際に選択している抵抗のみである。
これに対して、ゲイン段数が増えるにつれ、オペアンプの反転入力端子からみた抵抗の寄生容量が増加する場合を、比較として説明する。図12は、ゲイン段数4段をもつ従来の受光増幅装置の回路構成図である。
同図における従来の受光増幅装置は、受光素子120と、増幅回路121とを備える。
受光素子120はアノード側がGNDに、カソード側が増幅回路121の入力側に接続されている。
増幅回路121は、オペアンプ1211と、抵抗1212と、抵抗1213と、抵抗1214と、抵抗1215と、バイポーラトランジスタ1216と、バイポーラトランジスタ1217と、バイポーラトランジスタ1218と、バイポーラトランジスタ1219とを備える。
オペアンプ1211の反転入力端子と出力Voutとの間には、4つの帰還回路が並列接続されている。
それぞれの帰還回路は、1つのバイポーラトランジスタと1つの抵抗で構成される。一例として、バイポーラトランジスタ1216のエミッタ端子と抵抗1212の一端が接続されている。また、オペアンプ1211の反転入力端子と抵抗1212の他端が接続され、バイポーラトランジスタ1216のコレクタ端子と出力Voutが接続されている。
バイポーラトランジスタ1216のベース端子には制御信号p11が入力され、そのオンオフは制御電流ip11によって制御される。
他の3つの帰還回路も同様の構成となっている。
オペアンプ1211の非反転入力端子には基準電源Vrefが接続されている。
ここで、バイポーラトランジスタ1216、バイポーラトランジスタ1217、バイポーラトランジスタ1218、及びバイポーラトランジスタ1219のオンオフは、制御電流ip11、ip12、ip13、及びip14によって制御される。
図12の回路において、バイポーラトランジスタ1216のみをオンにして抵抗1212が選択された場合、オペアンプ1211の反転入力端子において、抵抗1212の抵抗成分と、受光素子120、抵抗1212、抵抗1213、抵抗1214、及び抵抗1215の寄生容量成分とで構成されるLPFが構成される。
このとき、抵抗1212の抵抗値をRA、受光素子120、抵抗1212、抵抗1213、抵抗1214、及び抵抗1215の寄生容量を、それぞれ、Cpd、CRA、CRB、CRC、及びCRDとおくと、カットオフ周波数fc2は以下の式4で表すことができる。
fc2=1/(2π×RA×(Cpd+CRA+CRB+CRC+CRD)) (式4)
ここで、RA=100[kΩ]、Cpd=100[fF]、CRA=15[fF]、CRB=15[fF]、CRC=22.5[fF]、CRD=7.5[fF]とすると、カットオフ周波数fc2は、ほぼ99[MHz]となる。
このように、オペアンプの反転入力に複数の抵抗が接続されている場合は、ゲイン段数が増えるに従い、実動作していない抵抗の寄生容量も付加された形でLPFが構成される。よってLPFのカットオフ周波数が低域にシフトし、結果として高周波特性が悪化してしまう。
これに対し、本発明の実施の形態1に係る受光増幅装置の回路構成では、反転入力負荷が軽減されることにより、上記寄生容量(数十[fF])と抵抗(数十〜百数十[kΩ])で構成されるLPFのカットオフ周波数は低周波域にシフトしない。
よって、ゲインの切り替え段数が増加しても、実使用周波数帯域(数[MHz]〜数百[MHz]ただしメディア、使用倍速による)でのLPFの影響を極力受けずに良好な高周波応答性能が実現される。
また、抵抗23がショートされるモードの場合、バイポーラトランジスタ24のベース電流がコレクタ端子側に流れても出力Voutの電圧降下は発生しない。つまり、バイポーラトランジスタによるオフセット電圧の発生が抑制されるという効果を奏する。
なお、本実施の形態によれば、切り替えスイッチとしてバイポーラトランジスタが使用される代わりに、FET、MOS型トランジスタ、メカニカルスイッチが使用されても同様の高周波応答性能の改善効果が得られる。
図2は、本発明の実施の形態1の第1の変形例における受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路3とを備える。
受光素子1はアノード側がGNDに、また、カソード側が増幅回路3内のオペアンプ31の反転入力端子に接続されている。
増幅回路3は、受光素子1で発生した光電流を電圧に変換する機能を有する。
増幅回路3は、オペアンプ31と、抵抗32と、抵抗33と、抵抗34と、メカニカルスイッチ35と、メカニカルスイッチ36とを備える。
抵抗32、抵抗33、抵抗34、メカニカルスイッチ35、及びメカニカルスイッチ36は帰還抵抗回路を構成する。
オペアンプ31の反転入力端子と出力Voutとの間には、抵抗32、抵抗33、及び抵抗34が直列接続されている。出力Voutと接続された抵抗34には、メカニカルスイッチ36が並列接続され、そのオン状態により抵抗34をショートさせる。また、抵抗33と抵抗34とが直列接続された合成抵抗には、メカニカルスイッチ35が並列接続され、そのオン状態により抵抗33及び抵抗34をショートさせる。
抵抗32は、反転入力端子に直接接続される第1の抵抗素子を構成し、抵抗33、抵抗34、メカニカルスイッチ35、及びメカニカルスイッチ36はゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
なお、メカニカルスイッチ35とメカニカルスイッチ36とは、バイポーラトランジスタ、FET、MOS型トランジスタであってもよい。例えば、メカニカルスイッチの代わりにバイポーラトランジスタが使用された場合は、2つのバイポーラトランジスタが、それぞれ、抵抗34、及び抵抗33と34とが直列接続された合成抵抗に並列接続される。具体的には、出力Vout側に、2つのバイポーラトランジスタのコレクタ端子が、また、その反対端にエミッタ端子が接続される。そして、2つのバイポーラトランジスタのベース端子は、それぞれ、異なる制御電流により制御される。
オペアンプ31の非反転入力端子には基準電源Vrefが接続されている。
出力電圧Voutはメカニカルスイッチ35及びメカニカルスイッチ36の状態により、それぞれ、式5、式6、及び式7のように表される。
(i)メカニカルスイッチ35がオンの場合
Vout=i32×R32 (式5)
(ii)メカニカルスイッチ35がオフで36がオンの場合
Vout=i32×(R32+R33) (式6)
(iii)メカニカルスイッチ35及び36の両方がオフの場合
Vout=i32×(R32+R33+R34) (式7)
ここで、R32、R33、及び、R34は、それぞれ、抵抗32、抵抗33、及び抵抗34の抵抗値である。
上記回路構成では、必要に応じてR32、R33、及びR34の値を設定することで任意の3種類のゲインが得られる。
このとき、受光増幅回路のゲインが切り替わる場合、オペアンプ31の反転入力端子からみた時の入力負荷は、受光素子1と抵抗32のみである。よって、オペアンプ31の反転入力端子に複数の抵抗が並列接続されている従来のゲイン切り替え方式と比較すると、入力負荷が低く抑えられる。
よって、図1に記載された受光増幅装置の回路構成図と同様に、ゲインの切り替え段数が増加しても、実使用周波数帯域(数[MHz]〜数百[MHz]ただしメディア、使用倍速による)でのLPFの影響を極力受けずに良好な高周波応答性能が実現される。
また、スイッチがバイポーラトランジスタの場合、いずれかのバイポーラトランジスタのベース電流がコレクタ端子側に流れても出力Voutの電圧降下は発生しない。つまり、バイポーラトランジスタによるオフセット電圧の発生が抑制されるという効果を奏する。
なお、ここでは、直列に接続された抵抗3個、スイッチ2個の場合について例示したが、抵抗n個、スイッチ(n−1)個の場合についても同様の効果を奏する。
図3は、本発明の実施の形態1の第2の変形例における受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路4とを備える。
受光素子1はアノード側がGNDに、また、カソード側が増幅回路4内のオペアンプ41の反転入力端子に接続されている。
増幅回路4は、受光素子1で発生した光電流を電圧に変換する機能を有する。
増幅回路4は、オペアンプ41と、抵抗42と、抵抗43と、抵抗44と、メカニカルスイッチ45と、メカニカルスイッチ46とを備える。
抵抗42、抵抗43、抵抗44、メカニカルスイッチ45、及びメカニカルスイッチ46は帰還抵抗回路を構成する。
オペアンプ41の反転入力端子と出力Voutとの間には、反転入力端子側から順に、抵抗42、抵抗43、およびメカニカルスイッチ45が直列接続されている。さらに、抵抗43とメカニカルスイッチ45との直列接続部に、抵抗44とメカニカルスイッチ46との直列接続部が並列接続されている。
抵抗42は、反転入力端子に直接接続される第1の抵抗素子を構成し、抵抗43、抵抗44、メカニカルスイッチ45、及びメカニカルスイッチ46はゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
なお、メカニカルスイッチ45及びメカニカルスイッチ46は、バイポーラトランジスタ、FET、MOS型トランジスタであってもよい。例えば、メカニカルスイッチの代わりにバイポーラトランジスタが使用された場合は、2つのバイポーラトランジスタが、それぞれ、抵抗43、または抵抗44と、出力Voutとの間に直列接続される。具体的には、2つのバイポーラトランジスタのコレクタ端子が出力Vout側に、また、抵抗43または抵抗44側にエミッタ端子が接続される。そして、2つのバイポーラトランジスタのベース端子は、それぞれ、異なる制御電流により制御される。
オペアンプ41の非反転入力端子には基準電源Vrefが接続されている。
出力電圧Voutはメカニカルスイッチ45及びメカニカルスイッチ46の状態により、それぞれ、式8、式9、及び式10のように表される。
(i)メカニカルスイッチ45及びメカニカルスイッチ46の両方がオンの場合
Vout=i42×(R42+(抵抗43//抵抗44)) (式8)
ここで、A//Bとは、抵抗Aと抵抗Bとの並列合成抵抗値を表す。
(ii)メカニカルスイッチ45がオフ、メカニカルスイッチ46がオンの場合
Vout=i42×(R42+R44) (式9)
(iii)メカニカルスイッチ45がオン、メカニカルスイッチ46がオフの場合
Vout=i42×(R42+R43) (式10)
ここで、R42、R43、及び、R44は、それぞれ、抵抗42、43、及び44の抵抗値である。
上記回路構成では、必要に応じてR42、R43、及びR44の値を設定することで任意の3種類のゲインが得られる。
このとき、受光増幅装置のゲインが切り替わる場合、オペアンプ41の反転入力端子からみた時の入力負荷は、受光素子1と抵抗42のみである。よって、オペアンプ41の反転入力端子に複数の抵抗が並列接続されている従来のゲイン切り替え方式と比較すると、入力負荷が低く抑えられる。
よって、図1に記載された受光増幅装置の回路構成図と同様に、ゲインの切り替え段数が増加しても、実使用周波数帯域(数[MHz]〜数百[MHz]ただしメディア、使用倍速による)でのLPFの影響を極力受けずに良好な高周波応答性能が実現される。
また、スイッチがバイポーラトランジスタの場合、いずれかのバイポーラトランジスタのベース電流がコレクタ端子側に流れても出力Voutの電圧降下は発生しない。つまり、バイポーラトランジスタによるオフセット電圧の発生が抑制されるという効果を奏する。
なお、本実施例では、可変抵抗として、直列接続された抵抗とスイッチのペアが、2組並列接続された場合を説明したが、直列接続された抵抗とスイッチのペアが、n組並列接続された場合についても同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態1の第2の変形例では、抵抗43を有効にするメカニカルスイッチ45を用いたが、常にメカニカルスイッチ45がオンとなる状態、つまりメカニカルスイッチ45がない状態であっても任意のゲインが得られるのであれば、メカニカルスイッチ45は省略可能である。
なお、本実施の形態3では、抵抗43と抵抗43を有効にするメカニカルスイッチ45を用いたが、抵抗43の抵抗値が0[Ω]の場合、つまりメカニカルスイッチ45のみの接続であっても任意のゲインが得られるのであれば、抵抗43がなくとも構成上問題はない。
また、本実施の形態1およびその変形例に共通して、ゲイン切り替えが実行されても、帰還抵抗回路を構成する抵抗の一部が共有化されているので、増幅回路のレイアウト面積が削減されるとともに、コストメリットも期待できる。
(実施の形態2)
本実施の形態2における受光増幅装置は、差動増幅回路の非反転入力端子と基準電圧源との間に、複数の基準抵抗とスイッチとを備え、非反転入力端子には基準抵抗及びスイッチのうち、1つの基準抵抗の一端のみが接続されている。これにより、差動増幅回路の非反転入力側の回路構成が、帰還抵抗回路における抵抗及びスイッチと同じ構成となり、高周波応答性能を維持しつつオフセット電圧の発生が抑制される。
以下、本実施の形態2について、図面を参照して具体的に説明する。
図4は、本発明の実施の形態2における受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路5とを備える。
受光素子1はアノード側がGNDに、また、カソード側が増幅回路5内のオペアンプ51の反転入力端子に接続されている。
増幅回路5は、受光素子1で発生した光電流を電圧に変換する機能を有する。
増幅回路5は、オペアンプ51と、抵抗52と、抵抗53と、基準抵抗55と、基準抵抗56と、メカニカルスイッチ54と、メカニカルスイッチ57とを備える。
オペアンプ51の反転入力端子と出力Voutとの間には、反転入力端子側から順に、抵抗52及び53が直列接続されており、抵抗53をショートさせるためのメカニカルスイッチ54が抵抗53に並列接続され、帰還抵抗回路を構成する。
抵抗52は、反転入力端子に直接接続される第1の抵抗素子を構成し、抵抗53及びメカニカルスイッチ54はゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
また、オペアンプ51の非反転入力端子と基準電源Vrefとの間には、非反転入力端子側から順に、基準抵抗55及び56が直列接続されており、基準抵抗56をショートさせるためのメカニカルスイッチ57が基準抵抗56に並列接続され、基準抵抗回路を構成している。
抵抗55は、非反転入力端子に直接接続される第1の基準抵抗素子を構成し、抵抗56及びメカニカルスイッチ57は可変基準抵抗として機能する。
なお、メカニカルスイッチ54及び57は、バイポーラトランジスタ、FET、MOS型トランジスタであってもよい。例えば、メカニカルスイッチの代わりにバイポーラトランジスタが使用された場合は、2つのバイポーラトランジスタは、それぞれ、抵抗53、または基準抵抗56に並列接続される。具体的には、に、2つのバイポーラトランジスタのコレクタ端子は、それぞれ、出力Vout側または基準電源Vref側に、また、エミッタ端子は、それぞれ、抵抗52と抵抗53との接点、または、基準抵抗55と基準抵抗56との接点に接続される。そして、2つのバイポーラトランジスタのベース端子は、それぞれ、同期された制御電流により制御される。
本実施の形態2では、高周波特性悪化の原因となるオペアンプの反転入力端子の負荷が低減されることにより、高周波特性の改善が実現される。
さらに、オペアンプ51の非反転入力端子に接続された基準抵抗55及び56は、ゲイン切り替えの際に帰還抵抗と同じ合成抵抗となるようメカニカルスイッチ54のオンオフと同期してメカニカルスイッチ57のオンオフを切り替える。
この場合、ゲイン切り替えが実施されても、帰還抵抗回路と基準抵抗回路とが同一の構成をとっている為、温度ドリフトによる抵抗の変動が等しくなる。
その為、オペアンプ51の反転入力端子に流れ込む電流i52と非反転入力へ流れ込む電流i55が等しくなり、温度変動によるオフセット電圧変動が抑制される。
なお、実施の形態1およびその変形例に記載された受光増幅回路においても、本実施の形態2のように、基準抵抗回路の構成を帰還抵抗回路の構成と等しくしてもよい。これにより、本実施の形態2のように、温度変動によるオフセット電圧変動が抑制される。
また、本回路構成をとることにより、反転入力端子に複数の抵抗が接続された従来の方式と比べ、帰還抵抗回路および基準抵抗回路を構成する抵抗の一部が共有化されることにより抵抗素子作製のための面積が削減されるので、コスト削減効果も期待される。
(実施の形態3)
本実施の形態3における受光増幅装置は、増幅回路の入力と出力との間に複数の抵抗とスイッチからなる帰還抵抗回路を備えると共に、増幅回路の入力と出力との間に複数の容量とスイッチからなる帰還容量回路を備え、前記受光素子と前記増幅回路の入力との接続点に、前記複数の容量及び前記スイッチのうち、第1の容量のみの一端が接続されている。
これにより、複数の容量を切り替える帰還容量回路が付加された場合においても、増幅回路と受光素子との接続点における容量は極力抑制され、ゲイン切り替え段数が増加しても、良好な高周波応答性能が維持される。
以下、本実施の形態3について、図面を参照して具体的に説明する。
図5は、本発明の実施の形態3における受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路6とを備える。
受光素子1はアノード側がGNDに、また、カソード側が増幅回路6内のオペアンプ61の反転入力端子に接続されている。
増幅回路6は、受光素子1で発生した光電流を電圧に変換する機能を有する。
増幅回路6は、オペアンプ61と、抵抗62と、抵抗63と、メカニカルスイッチ64と、メカニカルスイッチ67と、容量65と、容量66とを備える。
抵抗62、抵抗63、及びメカニカルスイッチ64は帰還抵抗回路を構成する。
容量65、抵抗66、及びメカニカルスイッチ67は帰還容量回路を構成する。
オペアンプ61の反転入力端子と出力Voutとの間には、帰還抵抗回路及び帰還容量回路がそれぞれ並列接続されている。
帰還抵抗回路は、反転入力端子側から順に、抵抗62及び抵抗63が直列接続されており、抵抗63をショートさせるためのメカニカルスイッチ64が抵抗63に並列接続されている。
抵抗62は、反転入力端子に直接接続される第1の抵抗素子を構成し、抵抗63及びメカニカルスイッチ64はゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
また、帰還容量回路は、反転入力端子側から順に、容量65及び容量66が直列接続されており、容量66をショートさせるためのメカニカルスイッチ67が容量66に並列接続されている。
容量65は、反転入力端子に直接接続される第1の容量素子を構成し、容量66及びメカニカルスイッチ67はゲインを切り換えるための可変容量として機能する。
オペアンプ61の非反転入力端子には基準電源Vrefが接続されている。
なお、メカニカルスイッチ64及びメカニカルスイッチ67は、バイポーラトランジスタ、FET、MOS型トランジスタであってもよい。例えば、メカニカルスイッチの代わりにバイポーラトランジスタが使用された場合は、2つのバイポーラトランジスタは、それぞれ、抵抗63、または容量66に並列接続される。具体的には、2つのバイポーラトランジスタのコレクタ端子は、それぞれ、出力Vout側に、また、エミッタ端子は、それぞれ、抵抗62と抵抗63との接点、または、容量65と容量66との接点に接続される。そして、2つのバイポーラトランジスタのベース端子は、それぞれ、同期された制御電流により制御される。
本実施の形態3では、帰還抵抗回路の抵抗の切り替えと同期して帰還容量回路の容量が切り替わるようになっている。例えば、まず、メカニカルスイッチ64及びメカニカルスイッチ67がオンの場合、帰還抵抗としては抵抗62のみが、また、帰還容量としては容量65のみが選択された状態で所望の周波数特性を満たすよう各抵抗素子および容量素子が設定される。次に、メカニカルスイッチ64及びメカニカルスイッチ67がオフの場合、帰還抵抗としては抵抗62と63との直列抵抗が、また、帰還容量としては容量65と66との直列容量が選択された所望の周波数特性を満たすよう各抵抗素子および容量素子が設定される。
容量の値としては、例えば、拡散プロセス、受光素子の寄生容量、必要帯域、必要ゲインなどに依存し、1[fF]〜1[pF]程度のオーダーとなる。
この構成をとることにより、帰還抵抗回路だけでなく帰還容量回路においても、オペアンプの反転入力端子の負荷が低減され、高周波特性の改善を行うことができる。
なお、本実施の形態3では、メカニカルスイッチ67の切り替え時に、各容量に蓄えられた電荷は基板等を通して自然放電され、実用上問題とならないと想定されるが、自然放電を補助する回路について、以下、説明する。
図6は、本発明の実施の形態3の第1の変形例を示す受光増幅装置の回路構成図である。同図は、上述した自然放電を補助する機能が付加されている。同図における回路は、容量65と66との接点とGNDとの間に、数十〜百[MΩ]程度の高抵抗68を備える。その他の回路構成は、図5に記載された回路構成と同様である。
この高抵抗68は、容量にチャージされた電荷をGNDなどに逃がすことにより電荷の放電を促す機能を有する。
なお、本実施の形態3では、直列に接続された抵抗2個及びそれらを切り換えるスイッチ1個、直列に接続された容量2個及びそれらを切り換えるスイッチ1個の場合について説明したが、各素子はこの数量に限定されるものではない。
図7は、本発明の実施の形態3の第2の変形例を示す受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路7とを備える。
同図における受光増幅装置は、図5に記載された回路構成と比べ、オペアンプの反転入力端子と出力Voutとの間に帰還抵抗回路および帰還容量回路がそれぞれ並列接続されている点は同じで、直列接続される抵抗の数量、直列接続される容量の数量、及びそれらをショートさせるメカニカルスイッチの数量のみが異なる。図5の回路構成と同じ点は説明を省略し、以下、異なる点のみを詳細に説明する。
抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、・・・抵抗Rn、メカニカルスイッチSR1、メカニカルスイッチSR2、・・・メカニカルスイッチSRn-1は帰還抵抗回路を構成する。
容量C1、容量C2、容量C3、・・・容量Cm、メカニカルスイッチSC1、メカニカルスイッチSC2、・・・メカニカルスイッチSCm-1は帰還容量回路を構成する。
帰還抵抗回路は、反転入力端子側から順に、n個の抵抗R1と、抵抗R2と、抵抗R3と、・・・抵抗Rnとが、直列接続されている。また、抵抗R1と抵抗R2との接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSR1が並列接続され、抵抗R2と抵抗R3との接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSR2が並列接続され、以下同様にして、抵抗Rn-1と抵抗Rnとの接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSRn-1が並列接続されている。
抵抗R1は、反転入力端子に直接接続される第1の抵抗素子を構成し、抵抗R2、抵抗R3、・・・抵抗Rn、メカニカルスイッチSR1、メカニカルスイッチSR2、・・・メカニカルスイッチSRn-1はゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
また、帰還容量回路は、反転入力端子側から順に、m個の容量C1と、容量C2と、容量C3と、・・・容量Cmとが、直列接続されている。また、容量C1と容量C2との接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSC1が並列接続され、容量C2と容量C3との接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSC2が並列接続され、以下同様にして容量Cm-1と容量Cmとの接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSCm-1が並列接続されている。
容量C1は、反転入力端子に直接接続される第1の容量素子を構成し、容量C2、容量C3、・・・容量Cm、メカニカルスイッチSC1、メカニカルスイッチSC2、・・・メカニカルスイッチSCm-1はゲインを切り換えるための可変容量として機能する。
この構成をとることにより、帰還抵抗回路だけでなく帰還容量回路においても、オペアンプの反転入力端子の負荷が低減され、多様なゲイン変更に対応しつつ高周波特性の改善がなされる。
なお、メカニカルスイッチSR1乃至SRn-1、及びSC1乃至SCm-1は、バイポーラトランジスタ、FET、MOS型トランジスタであってもよい。このとき、例えば、メカニカルスイッチの代わりにバイポーラトランジスタが使用された場合は、各バイポーラトランジスタの接続は、実施の形態3におけるバイポーラトランジスタの接続と同様である。
また、本発明の実施の形態3の第2の変形例に示された回路構成において、実施の形態3の第1の変形例で記載された回路構成のように、自然放電を補助する機能が付加されていてもよい。具体的には、直列接続された各帰還容量の接続点とGNDとの間に、数十〜百[MΩ]程度の高抵抗が設けられる。
図8は、本発明の実施の形態3の第3の変形例を示す受光増幅装置の回路構成図である。
同図における受光増幅装置は、受光素子1と、増幅回路8とを備える。
同図における受光増幅装置は、図5に記載された回路構成と比べ、オペアンプの反転入力端子と出力Voutとの間に帰還抵抗回路および帰還容量回路がそれぞれ並列接続されている点は同じであるが、帰還抵抗回路の構成及び帰還容量回路の構成が異なる。図5の回路構成と同じ点は説明を省略し、以下、異なる点のみを詳細に説明する。
抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、・・・抵抗Rn、メカニカルスイッチSR1、メカニカルスイッチSR2、・・・メカニカルスイッチSRn-1は帰還抵抗回路を構成する。
また、容量C1、容量CP1、容量CP2、・・・容量CPm、メカニカルスイッチSPC0、メカニカルスイッチSPC1、メカニカルスイッチSPC2、・・・メカニカルスイッチSPCm-1は帰還容量回路を構成する。
帰還抵抗回路は、反転入力端子側から順に、n個の抵抗R1と、抵抗R2と、抵抗R3と、・・・抵抗Rnとが、直列接続されている。また、抵抗R1と抵抗R2との接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSR1が並列接続され、抵抗R2と抵抗R3との接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSR2が並列接続され、以下、同様にして抵抗Rn-1と抵抗Rnとの接続点と、出力Voutとの間にメカニカルスイッチSRn-1が並列接続されている。
抵抗R1は、反転入力端子に直接接続される第1の抵抗素子を構成し、抵抗R2、抵抗R3、・・・抵抗Rn、メカニカルスイッチSR1、メカニカルスイッチSR2、・・・メカニカルスイッチSRn-1はゲインを切り換えるための可変抵抗として機能する。
また、帰還容量回路は、反転入力端子側に容量C1の一端が接続され、第1の容量素子を構成する。容量C1の他端と出力Voutとの間には、容量CP1、容量CP2、・・・容量CPm、メカニカルスイッチSPC0、メカニカルスイッチSPC1、メカニカルスイッチSPC2、・・・メカニカルスイッチSPCm-1が、可変容量を構成している。可変容量は、(m−1)個の容量スイッチ合成回路と1個のメカニカルスイッチSPC0が、容量C1の他端と出力Voutとの間に並列接続されている。それぞれの容量スイッチ合成回路は、1つのメカニカルスイッチSPCk(k=1〜m−1)と1つの容量CPk(k=1〜m−1)との直列接続で構成されている。
この構成をとることにより、帰還抵抗だけでなく帰還容量においても、オペアンプの反転入力端子の負荷が低減され、多様なゲイン変更に対応しつつ高周波特性の改善がなされる。
なお、メカニカルスイッチSR1乃至SRn-1、及びSPC0乃至SPCm-1は、バイポーラトランジスタ、FET、MOS型トランジスタであってもよい。
例えば、メカニカルスイッチの代わりにバイポーラトランジスタが使用された場合の回路構成について説明する。帰還抵抗回路においては、図5及び図7に記載された回路構成にバイポーラトランジスタが接続された場合と同様の接続となる。また、帰還容量回路については、バイポーラトランジスタは上述した容量スイッチ合成回路を構成する。それぞれのエミッタ端子は容量C1の他端に接続される。メカニカルスイッチSPC0に代わるバイポーラトランジスタのコレクタ端子は、出力Voutに接続され、メカニカルスイッチSPCk(k=1〜m−1)に代わるバイポーラトランジスタのコレクタ端子はそれぞれ、容量CPk(k=1〜m−1)に直列接続されている。そして、それぞれのバイポーラトランジスタのベース端子は、異なる制御電流により制御される。
なお、必要であれば、一つのゲインモードに対し、並列に接続された容量スイッチ合成回路のうち、複数個を使用して帰還容量の調整を行った場合においても同等の効果が得られる。
また、本実施の形態3およびその変形例に共通して、ゲイン切り替えが実行されても、帰還抵抗および帰還容量の一部が共有化されているので、増幅回路のレイアウト面積が削減されるとともに、コストメリットも期待できる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4では、上述した受光増幅装置を、光ピックアップ装置に適用した実施例について説明する。
図9は、本発明の実施の形態4に係る光ピックアップ装置の機能構成図である。図9に記載された光ピックアップ装置901は、DVD及びCDの両方に対応した光ピックアップ装置であり、光ディスク媒体902からの情報の読み出し、及び光ディスク媒体への情報の書込みを行う。
同図における光ピックアップ装置901は、赤外レーザ903と、赤色レーザ904と、3ビームグレーティング905と、ビームスプリッタ906a及び906bと、コリメータレンズ907と、ミラー908と、対物レンズ909a及び909bと、受光用IC910とを備える。
受光用IC910は、光ディスク媒体902で反射されたレーザ光を受光する。受光用IC910は、例えば、図1に記載された実施の形態1に係る受光素子1と受光素子1で生じた光電流を電圧変換する増幅回路2とを備える受光増幅装置を含む。
まず、CD対応時の動作について説明する。
赤外レーザ903は、赤外レーザ光を出射する。赤外レーザ903が出射した赤外レーザ光は、3ビームグレーティング905により、3ビームに分割される。
分割された赤外レーザは、ビームスプリッタ906a、コリメータレンズ907、及びビームスプリッタ906bを順次通って、ミラー908で反射され、対物レンズ909aに入射する。
対物レンズ909aで集光された光が、光ディスク媒体902(CD)に入射される。
光ディスク媒体902に入射した赤外レーザは、光ディスク媒体902で反射され、対物レンズ909a、ミラー908、ビームスプリッタ906bを順次介す。
ここで、ビームスプリッタ906bによって、反射光は方向を曲げられ、対物レンズ909bを通って受光用IC910の受光面上に照射される。
光ディスク媒体902からの反射戻り光には、ディスク面上のピット情報等が含まれている。
受光用IC910は、反射戻り光を受光し、受光素子で発生した光電流を演算処理することにより、光ディスク媒体902の情報信号、フォーカスエラー信号、及びトラッキングエラー信号等を得る。具体的には、光ディスク媒体902からの反射戻り光は、受光用IC910のCD用の複数の受光素子1で光電流に変換され、それぞれの増幅回路2で電圧に変換され出力される。変換された電圧は、例えば、フォーカスエラー信号として出力される。
また、複数の増幅回路2で電圧に変換された信号は、受光用IC910が備える演算回路等で演算され出力される。受光用IC910が出力する信号は、情報の読み取り、及び光ピックアップ装置の位置制御等に用いられる。
次に、DVD対応時の動作について説明する。
赤色レーザ904から出射された赤色レーザ光は、ビームスプリッタ906a、コリメータレンズ907、及びビームスプリッタ906bを順次通って、ミラー908で反射され、対物レンズ909aに入射する。
対物レンズ909aで集光された光が、光ディスク媒体902(DVD)に入射された後、反射され、対物レンズ909a、ミラー908、及びビームスプリッタ906bを順次介す。
ここで、ビームスプリッタ906bによって、反射光は方向を曲げられ、対物レンズ909bを通って受光用IC910の受光面上に照射される。
光ディスク媒体902からの反射戻り光は、受光用IC910のDVD用の複数の受光素子1で光電流に変換され、それぞれの増幅回路2で電圧に変換され出力される。
変換された電圧は、例えば、フォーカスエラー信号として、出力される。
また、複数の増幅回路2で電圧に変換された信号は、受光用IC910が備える演算回路等で演算され出力される。
受光用IC910が出力する信号は、情報の読み取り、及び光ピックアップ装置の位置制御等に用いられる。
ここで、CD対応時には、レーザ光が3ビームに分割されているのに対して、DVD対応時には1ビームである。よって、戻り光はCD対応時とDVD対応時とで受光部上の異なった位置に照射される。
また、赤外レーザ903から出射されたレーザ光及び赤色レーザ904から出射されたレーザ光はそれぞれ、ビームスプリッタ906aから光ディスク媒体902に至る光路、及び光ディスク媒体902から受光用IC910に至る光路において、光軸がほぼ同じになるように調整されている。これにより、同じ光学素子、及び同じ受光系を使用することができるので、光ピックアップ装置の小型化及び組立て時の調整等が容易となる。
以上より、本発明の実施の形態6に係る光ピックアップ装置901は、受光素子1と受光素子1で生じた光電流を電圧変換する増幅回路2とを有する受光増幅装置を受光用IC910に備えることにより、高周波特性悪化の原因となるオペアンプ21の反転入力の負荷を極力抑えることで、高周波帯域が用いられるDVD等の反射光の光電変換及び変換した電気信号の増幅の高周波特性の改善を行うことができる。
なお、受光用IC910に含まれる本発明の受光増幅装置は、実施の形態1に記載された受光増幅回路に限定されるものではない。実施の形態1のほか、実施の形態2及び3に記載された本発明に係る受光増幅回路においても同様の効果が奏される。
なお、本発明は、レーザ、受光用IC等の構造及び各部品の配置関係は、上述した構成に限定されるものでなく、適宜、設計に応じて変更が可能である。例えば、受光素子と増幅・演算回路とがそれぞれ別のICチップに形成されていてもよい。
以上のように、本発明の受光増幅装置によれば、増幅回路の入力と出力との間に、ゲインを切り替えるための複数の抵抗とそれらを切り換えるスイッチとからなる帰還抵抗回路や、複数の容量とそれらを切り換えるスイッチとからなる帰還容量回路を備え、受光素子と増幅回路との接続点には複数の抵抗及びそれらを切り換えるスイッチのうち、1つの抵抗の一端のみが、及び、容量及びそれらを切り換えるスイッチのうち、1つの容量の一端のみが接続されていることにより、増幅回路と受光素子との接続点における寄生容量が極力抑制され、ゲイン切り替え段数が増加しても、良好な高周波応答性能が維持される。
さらに、差動増幅回路の非反転入力側の回路構成が、帰還抵抗回路における抵抗及びそれらを切り換えるスイッチと同じ構成をとることにより、高周波応答性能を維持しつつオフセット電圧の発生が抑制される。
以上、本発明の受光増幅装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
なお、本実施の形態における初段の抵抗素子及び容量素子、つまり、反転入力端子又は非反転入力端子に直接接続された抵抗素子及び容量素子は、実際のレイアウトにおいては、その制約上、複数の抵抗素子または複数の容量素子を複数並列接続した形態や複数直列接続した形態で1つの抵抗素子または容量素子として機能している場合がある。このような場合においても、上記複数の抵抗素子または容量素子を1素子と見なして、本発明の構成を適用することにより、同様の効果を奏する。
例えば、図1において、初段の抵抗22の値をR22としたが、実レイアウト上においては、抵抗値がR22である1つの抵抗素子で構成される場合の他に、R22/2の抵抗値もつ抵抗を2素子直列に接続したり、またはR22/4の抵抗値をもつ抵抗を4素子直列に接続したような回路構成や、2×R22の抵抗値をもつ抵抗を2素子並列に接続したり、4×R22の抵抗値をもつ抵抗を4素子並列に接続したような回路構成にて抵抗22が構成されることがある。
この場合においても、二直列、四直列もしくは二並列、四並列といった合成抵抗を1つの抵抗素子とみなして本発明が実施されることにより、反転入力の負荷は相対的に軽減されるので、高周波特性の改善が実現される。
本発明は、特に受光増幅装置を内蔵する光ピックアップ装置や各種光センサなどに有用であり、多段ゲインの切り替え及び高い高周波応答性能が必要な光ディスク用ピックアップ装置に用いるのに最適である。
本発明の実施の形態1における受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例における受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例における受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態2における受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態3における受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態3の第1の変形例を示す受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態3の第2の変形例を示す受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態3の第3の変形例を示す受光増幅装置の回路構成図である。 本発明の実施の形態4に係る光ピックアップ装置の機能構成図である。 (a)は特許文献1に記載された従来の受光増幅装置の回路構成図である。(b)は特許文献2に記載された従来の受光増幅装置の回路構成図である。 増幅器の反転入力端子にバイポーラスイッチが用いられた場合の従来の回路構成図である。 ゲイン段数4段をもつ従来の受光増幅装置の回路構成図である。
符号の説明
1、100、105、110、120 受光素子
2、3、4、5、6、7、8、101、106、111、121 増幅回路
21、31、41、51、61、71、81、1011、1061、1111、1211 オペアンプ
22、23、32、33、34、42、43、44、52、53、62、63、1012、1013、1062、1063、1112、1113、1212、1213、1214、1215、R1、R2、R3、Rn 抵抗
24、1114、1115、1216、1217、1218、1219 バイポーラトランジスタ
35、36、45、46、54、57、64、67、SR1、SR2、SRn-1、SC1、SC2、SCm-1、SPC0、SPC1、SPC2、SPCm-1、SPCk メカニカルスイッチ
55、56 基準抵抗
65、66、1064、1065、C1、C2、C3、Cm、CP1、CP2、CPm、CPk 容量
68 高抵抗
900 DVD―Rドライブ装置
901 光ピックアップ装置
902 光ディスク媒体
903 赤外レーザ
904 赤色レーザ
905 3ビームグレーティング
906a、906b ビームスプリッタ
907 コリメータレンズ
908 ミラー
909a、909b 対物レンズ
910 受光用IC
1014、1015 バイアス抵抗
1016、1017、1066、1067 スイッチ

Claims (12)

  1. 受光素子と、前記受光素子からの電流を増幅する増幅回路とを備えた受光増幅装置であって、
    前記増幅回路は、前記増幅回路の入力と出力との間に帰還抵抗回路を備え、
    前記帰還抵抗回路は、第1の抵抗素子と可変抵抗とを備え、
    前記第1の抵抗素子の一端は、前記受光素子と前記増幅回路の入力との接続点に接続され、
    前記第1の抵抗素子の他端は、前記可変抵抗の一端に接続され、
    前記可変抵抗の他端は、前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする受光増幅装置。
  2. 前記可変抵抗は、
    抵抗素子とスイッチとを備え、
    前記抵抗素子の一端は、前記第1の抵抗素子の他端に接続され、
    前記抵抗素子の他端は、前記増幅回路の出力に接続され、
    前記スイッチは、前記抵抗素子の両端に並列接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の受光増幅装置。
  3. 前記可変抵抗は、
    複数の抵抗素子と、前記複数の抵抗素子を選択的に切り換える複数のスイッチとを備え、
    前記複数の抵抗素子は、抵抗素子列として直列接続され、
    前記抵抗素子列の一端は、前記第1の抵抗素子の他端に接続され、
    前記抵抗素子列の他端は、前記増幅回路の出力に接続されており、
    前記第1の抵抗素子及び前記複数の抵抗素子の接続点のそれぞれには、前記複数のスイッチのうち何れか1つの一端が接続され、
    前記複数のスイッチの他端は、すべて、前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の受光増幅装置。
  4. 前記可変抵抗は、
    第2から第n(nは3以上の整数)までの抵抗素子と、
    前記第2から第nまでの抵抗素子を選択的に切り換える第1から第(n−1)までのスイッチとを備え、
    前記第2から第nまでの抵抗素子の一端は、すべて、前記第1の抵抗の他端に接続され、
    前記第2から第nまでの抵抗素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(n−1)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の受光増幅装置。
  5. 前記可変抵抗は、
    第2から第n(nは3以上の整数)までの抵抗素子と、
    前記第2から第nまでの抵抗素子を選択的に切り換える第1から第(n−2)までのスイッチとを備え、
    前記第2から第nまでの抵抗素子の一端は、すべて、前記第1の抵抗素子の他端に接続され、
    前記第2の抵抗素子の他端は、直接、前記増幅回路の出力に接続され、
    前記第3から第nまでの抵抗素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(n−2)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の受光増幅装置。
  6. 前記増幅回路は、入力端子として反転入力端子及び非反転入力端子を有する差動増幅回路であって、
    前記反転入力端子は、前記受光素子に接続され、
    前記増幅回路は、さらに、前記非反転入力端子と基準電圧源との間に、前記帰還抵抗回路と同じ構成からなる基準抵抗回路を備え、
    前記基準抵抗回路は、第1の基準抵抗素子と可変基準抵抗とを備え、
    前記第1の基準抵抗素子の一端は、前記非反転入力端子に接続され、
    前記第1の基準抵抗素子の他端は、前記可変基準抵抗の一端に接続され、
    前記可変基準抵抗の他端は、前記基準電圧源に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の受光増幅装置。
  7. 前記増幅回路は、さらに、前記増幅回路の入力と出力との間に帰還容量回路を備え、
    前記帰還容量回路は、第1の容量素子と可変容量とを備え、
    前記第1の容量素子の一端は、前記受光素子と前記増幅回路の入力との接続点に接続され、
    前記第1の容量素子の他端は、前記可変容量の一端に接続され、
    前記可変容量の他端は、前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の受光増幅装置。
  8. 前記可変容量は、
    容量素子とスイッチとを備え、
    前記容量素子の一端は、前記第1の容量素子の他端に接続され、
    前記容量素子の他端は、前記増幅回路の出力に接続され、
    前記スイッチは、前記容量素子の両端に並列接続されている
    ことを特徴とする請求項7記載の受光増幅装置。
  9. 前記可変容量は、
    複数の容量素子と、前記複数の容量素子を選択的に切り換える複数のスイッチとを備え、
    前記複数の容量素子は、容量素子列として直列接続され、
    前記容量素子列の一端は、前記第1の容量素子の他端に接続され、
    前記容量素子列の他端は、前記増幅回路の出力に接続されており、
    前記第1の容量素子及び前記複数の容量素子の接続点のそれぞれには、前記複数のスイッチのうち何れか1つの一端が接続され、
    前記複数のスイッチの他端は、すべて、前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項7記載の受光増幅装置。
  10. 前記可変容量は、
    第2から第m(mは3以上の整数)までの容量素子と、
    前記第2から第mまでの容量素子を選択的に切り換える第1から第(m−1)までのスイッチとを備え、
    前記第2から第mまでの容量素子の一端は、すべて、前記第1の容量の他端に接続され、
    前記第2から第mまでの容量素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(m−1)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項7記載の受光増幅装置。
  11. 前記可変容量は、
    第2から第m(mは3以上の整数)までの容量素子と、
    前記第2から第mまでの容量素子を選択的に切り換える第1から第(m−2)までのスイッチとを備え、
    前記第2から第mまでの容量素子の一端は、すべて、前記第1の容量素子の他端に接続され、
    前記第2の容量素子の他端は、直接、前記増幅回路の出力に接続され、
    前記第3から第nまでの容量素子の他端は、それぞれ、前記第1から第(m−2)までのスイッチを介して前記増幅回路の出力に接続されている
    ことを特徴とする請求項7記載の受光増幅装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の受光増幅装置を備えた光ピックアップ装置。
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