JP2009094308A - 半導体発光モジュール - Google Patents

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靖章 桑田
Ryoji Ishii
亮次 石井
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秀生 中山
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彰 立石
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Abstract

【課題】実装面積やコストの増大を抑え、高出力、高寿命を実現するとともに信頼性に優れた光源装置を提供する。
【解決手段】光源装置20は、並列接続された複数のVCSEL22が形成されたVCSELアレイ24a、24b、24cと、VCSELアレイ24a、24b、24cを搭載する基板26a、26b、26cとを含み、各VCSELアレイ24a、24b、24cは、ボンディングワイヤ28a、28bにより直列に接続されている。これにより、一部のVCSEL22が故障した場合でも、正常に動作する他のVCSEL22により光源装置20の発光動作が継続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、医療用計測器あるいは非常用照明などの光源として利用される半導体発光モジュールに関し、特に、2次元アレイ状に配列された半導体発光素子から光を発する半導体発光モジュールに関する。
光通信や光計測等の技術分野において、面発光型半導体レーザ(Vertical-Cavity Surface-Emitting Laser:以下VCSELと呼ぶ)の光源への関心が高まっている。VCSELは、しきい値電流が低く消費電力が小さい、円形の光スポットが容易に得られる、ウエハ状態での評価や光源の2次元アレイ化が可能であるといった、端面発光型半導体レーザにはない優れた特長を有する。
これらの特長を生かし、光通信や光計測等の技術分野において、光源としての需要がとりわけ期待されている。
VCSEL等の発光素子を同時に発光させる発光モジュールにおいて、1つの発光素子が故障したとき、故障した発光素子を検知したり、発光モジュールの発光動作を継続させるための技術が報告されている。例えば、特許文献1は、ダイオードの故障検知手段を備えたバイパス回路をダイオードに並列に接続し、ダイオードが故障した場合でも継続して動作可能な発光モジュールを開示している。
特許文献2は、ソーラーセルと発光ダイオードの一組を並列に接続し、ソーラーセルが故障した場合に発光ダイオードをバイパス回路として使い、また、発光により故障箇所を目視により確認することができる太陽光発電装置を開示している。特許文献3は、レーザダイオード(LD)とリレーとを並列に接続し、レーザダイオードが故障したとき、リレーがバイパスとなり、継続して動作可能な半導体レーザ励起レーザ装置を開示している。
特許文献4は、バイパスダイオードとレーザダイオードとを並列に接続し、レーザダイオード故障した場合でも継続して動作可能であり、かつバイパスダイオードの動作によりレーザダイオードの故障を検知する半導体レーザ装置を開示している。特許文献5は、発光ダイオードをマトリクス上に接続し、多彩な組み立てを可能にする発光ユニットを開示している。
特開2005−129691 特開2000−077697 特開2004−014917 特開2005−057036 特開2003−168305
上記したような発光モジュールまたは光源装置は、種々の目的に利用することが可能である。例えば、血中酸素濃度計測器や照明などの光源装置では、高出力化のために複数の発光素子を用いられ、または、それらの発光素子は、長時間にわたって安定的な動作を求められる。図15は、従来の光源装置の回路構成例を示す図である。同図(a)に示すように、直列に接続された発光素子10に対して並列にバイパスダイオード12が接続され、また同図(b)に示すように、直列に接続された発光素子10に対して並列にリレー素子14が接続されている。これにより、一部の発光素子10が故障しても、故障した発光素子10を迂回する電流経路が形成され、継続した発光を可能にしている。しかしながら、このような従来の光源装置は、バイパスダイオード12やリレー素子14を装置に組み込むため、実装面積やコストの増大を招くという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するものであり、実装面積やコストの増大を抑え、高出力、高寿命を実現するとともに信頼性に優れた光源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る光源装置は、複数の発光素子アレイであって、各発光素子アレイは電気的に並列に接続された複数の発光素子を含む、前記複数の発光素子アレイと、前記複数の発光素子アレイをそれぞれ電気的に直列に接続する接続手段とを含み、前記発光素子は2次元アレイ状に配置されている。
好ましくは、複数の発光素子アレイは、単一の基板上にモノリシックに形成されている。好ましくは、複数の発光素子アレイは、それぞれ複数の基板上にモノリシックに形成されている。接続手段は、好ましくは、ボンディングワイヤまたは金属配線を含む。発光素子は、好ましくは面発光型半導体レーザ素子である。
本発明に係る照明システムは、光源装置と、前記光源装置を駆動する駆動手段とを含み、前記光源装置から発せられた光を対象物に照射する。また、本発明に係る光計測器は、光源装置と、光源装置から発せられた光の反射光または透過光を受光する受光手段とを含み、好ましくは、光計測器は、生体組織からの反射光または透過光に基づき血中酸素濃度を測定する。
本発明によれば、並列接続と直列接続を交互に行い、複数の発光素子を2次元アレイ状に配置することにより、一部の発光素子にショートまたはオープンのいずれかの故障モードが発生した場合でも、光源装置の発光が停止する危険性が低減される。このことは、光源装置に高い信頼性を与えることを意味し、特に、光源装置を、運転停止が許されない医療用計測器や非常用照明に適用した場合には、その信頼性を大きく向上させることができる。
また、出荷段階で初期故障や偶発故障による発光素子が含まれていたとしても、他の正常な発光素子で動作することが可能であるため、特にVCSELのように、出荷前の検査が必要な素子にとっては、出荷前検査を簡略化することができる。これにより、出荷工程を短縮でき、その結果、同等の光量を持つ光源装置に比べてコストの低減を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。ここでは、発光素子としてVCSELを用いた例を説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る光源装置の概略構成例を示す斜視図である。光源装置20は、複数のVCSEL22が電気的に並列に接続されたVCSELアレイ24a、24b、24cと、各VCSELアレイ24a、24b、24cを搭載する基板26a、26b、26cとを含み、各VCSELアレイ24a、24b、24cは、ボンディングワイヤ28a、28bにより電気的に直列に接続されている。
図1に示す例では、1つのVCSELアレイには、2×2に配列された4つのVCSEL22が形成されている。各VCSEL22は、n側電極とp側電極を有し、それぞれのn側電極およびp側電極を共通に接続している。これにより、1つのVCSELアレイ上の各VCSEL22は並列接続される。仮に、VCSELアレイの一部のVCSEL22が故障したとしても、正常に動作する他のVCSEL22の発光動作を可能にする。
各基板26a、26b、26cは、例えば矩形状の絶縁性材料から成り、その表面には矩形状のVCSELアレイ24a、24b、24cが搭載されている。VCSELアレイは、基板よりも幾分だけ小さな大きさである。基板26a、26b、26cの表面には、導電性金属25が形成され、導電性金属25は、VCSELアレイ24a〜24cのn側電極に電気的に接続される。また、VCSELアレイ24a〜24cの表面には、各VCSEL22の共通のp側電極29a、29b、29cが形成されている。
基板26aの露出した導電性金属25aは、ボンディングワイヤ28aによって基板26bのVCSELアレイ24bのp側電極29bに電気的に接続される。同様に、基板26bの導電性金属25bは、ボンディングワイヤ28bを介して、基板26cに搭載されたVCSELアレイ24cのp側電極29c接続されている。ここでは、1本のボンディングワイヤにより直列接続をしているが、複数本のボンディングワイヤを用いて直列接続しても良いし、あるいはボンディングワイヤ以外の接続手段によって直列接続を実現してもよい。これにより、4つの並列接続されたVCSELの1つの塊が3つ直列に接続され、16個のVCSELがアレイ状に配列されている。
図2は、図1に示す光源装置のVCSELアレイの接続関係を示す概略断面図である。VCSELアレイ24aは、各VCSEL22の共通のn型の半導体領域30を含み、n型の半導体領域30の裏面には、n側電極31が形成されている。n型の半導体領域30上には、各VCSEL毎にp型の半導体領域32が形成されている。p型の半導体領域32は、円筒状のポストに加工されることで互いに絶縁され、そのポスト状のp型の半導体領域32を覆うように層間絶縁膜33が形成されている。層間絶縁膜33には、p型の半導体領域32の頂部を露出するコンタクトホールが形成されている。p側電極29aは、コンタクトホールを介してp型の半導体領域32に電気的に接続されている。これにより、VCSELアレイ24aには、4つのVCSEL22が並列に接続される。他のVCSELアレイ24b、24cは、VCSELアレイ24aと同一の構成である。
VCSELアレイ24aの裏面電極31は、基板26aの表面の導電性金属25aに接続され、導電性金属25aは、ボンディングワイヤ28aにより、基板26bに搭載されたVCSELアレイ24bのp側電極29bに接続される。同様に、基板26bの導電性金属25bは、ボンディングワイヤ28bにより基板26cのp側電極29cに接続される。これにより、各VCSELアレイ24a〜24cが直列に接続される。
図3は、図1に示す光源装置の等価回路である。各VCSELアレイ24a、24b、24cは、並列接続された4つのVCSEL22を含み各VCSELアレイ24a、24b、24cを直列に接続することで、並列接続と直列接続が交互になされた2次元アレイ状に配列されたVCSELを得ることができる。VCSELアレイのアノード35とカソード36に順方向バイアス電流を印加することにより各VCSEL22が発光する。仮に、アレイ中の一部のVCSEL22が故障した場合であっても、他の正常に動作するVCSEL22が電流経路となって発光が継続されるため、光源装置20の信頼性を向上させることができる。また、アレイ中に、個々のVCSELと並列に接続されるバイパスダイオードやリレー素子を必要としないため、実装面積およびコストの増大を抑えることができる。
図4にVCSELアレイに形成されたVCSELの断面構成を示す各VCSELアレイ24a、24b、24cにモノリシックに形成されるVCSEL22は同一構成であり、その一つを図4に例示する。VCSEL22は、n型のGaAs基板110の裏面にn側電極31を形成し、さらに基板110上に、n型のGaAsバッファ層112、Al組成の異なるn型のAlGaAs層を交互に重ねた下部DBR(Distributed Bragg Reflector:分布ブラッグ型反射鏡)114、活性領域116、周縁に酸化領域を含むp型のAlAsからなる電流狭窄層118、Al組成の異なるp型のAlGaAs層を交互に重ねた上部DBR120、p型のGaAsコンタクト層122を含んでいる。コンタクト層122上には、p側電極29aがオーミック接続され、p側電極29aの中央には、レーザ光の出射領域を規定する円形状の出射口124が形成されている。
上記実施例では、VCSELアレイ上に、4つのVCSELを形成する例を示したが、これに限らず、さらにM行×N列(M、Nは自然数)の多数のVCSELを形成することができる。また、VCSELアレイを搭載する基板の配列は、使用目的に合わせて、適宜、変更することができる。さらに、上記実施例は、発光素子としてVCSELを用いたが、発光ダイオードであってもよい。
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図5は、第2の実施例に係る光源装置の概略構成を示す斜視図である。第2の実施例では、光源装置40は、単一の基板46上に、複数のVCSELアレイ44a、44b、44cを搭載している。各VCSELアレイ44a、44b、44cは、好ましくは、GaAs絶縁基板上にモノリシックに形成され、各VCSELアレイ44a、44b、44cには、並列に接続された2つのVCSEL42が形成され、かつ各VCSELアレイ44a、44b、44c、金属配線48a、48bによって直列に接続されている。これにより、光源装置40は、並列接続された一群のVCSELが直列接続された2次元アレイ状のVCSELアレイ光源を構成する。
図6(a)は、第2の実施例における光源装置のVCSELアレイ44aのx方向の概略断面図である。VCSELアレイ44aは、基板46上にn型の半導体領域50と、p型の半導体領域52とを含んでいる。n型の半導体領域50は、各VCSELに共通であるが、p型の半導体領域52は、円筒状のポストに加工され、各VCSEL毎に隔離されている。p型の半導体領域52は、層間絶縁膜54によって覆われ、その頂部には、p型の半導体領域52を露出するコンタクトホールが形成され、隣接するp型の半導体領域52は、p側電極56によって接続されている。さらに、VCSELアレイ44aの端部には、n型の半導体領域50と電気的に接続された金属配線48aが形成され、金属配線48aは、VCSELアレイ44bのp側電極56に接続される。こうして、図6(b)に示すように、VCSELアレイ44a上の2つのVCSEL42は、共通のn型の半導体領域50とp側電極56によって並列接続される。
図7(a)は、第2の実施例に係る光源装置の各VCSELアレイのy方向の概略断面図である。同図に示すように、3つのVCSELアレイ44a〜44cが絶縁性基板46上に形成され、VCSELアレイ44aの金属配線48aが隣接するVCSELアレイ44bのVCSEL42のp側電極56に接続されている。金属配線48aとp側電極56は、一体形成されるものであっても良いし、個別に形成されるものであってもよい。同様に、VCSELアレイ44bの金属配線48bは、隣接するVCSELアレイ44cのVCSEL42のp側電極56に接続されている。これにより、3つのVCSELアレイ44a〜44bは、電気的に直列に接続され、図7(b)に示すような等価回路を形成する。
第2の実施例では、各VCSELアレイを電極配線48a、48bにより接続したが、これに限らず、ボンディングワイヤ等を用いて接続してもよい。また、VCSELアレイに形成されるVCSELの配列や数、絶縁性基板の形状は、使用目的に合わせて適宜、変更することができる。
次に、第2の実施例に係る光源装置の製造方法について図8および図9を参照して説明する。図8および図9は、光源装置20のy方向の断面を示している。まず、GaAs絶縁性基板上に、有機金属気相成長(MOCVD)法により、n型のGaAsバッファ層、Al組成の異なるn型のAlGaAs半導体多層膜を交互に積層した下部DBR、活性領域、p型のAlAsかななる電流狭窄層、Al組成の異なるp型のAlGaAs半導体多層膜を交互に積層した上部DBR、p型のGaAsコンタクト層を順次積層し、図8(a)に示すように、絶縁性基板46上にn型の半導体領域50とp型の半導体領域52とを形成する。
次に、図8(b)に示すように、フォトリソ工程によりレジストマスクR1を形成し、反応性イオンエッチングにより絶縁性基板46までエッチングし、VCSELアレイ44a〜44cの各領域を規定する溝150を形成する。
レジストR1を除去した後、図8(c)に示すように、フォトリソ工程により各VCSELアレイ44a〜44cの半導体層上にレジストマスクR2を形成し、下部DBRに至るまでエッチングし、環状の溝152を形成する。これにより、VCSEL42を規定する円柱状のポストが形成される。
続いて、図9(d)に示すように、レジストマスクR2を除去した後、例えば340℃の水蒸気雰囲気に基板を一定時間晒し、AlAsの周縁領域を酸化し、電流狭窄層を形成する。
次に、図9(e)に示すように、プラズマCVD等を用いて、絶縁性基板46全面にSiN膜等を蒸着し、層間絶縁膜54を形成し、その後、層間絶縁膜54をエッチングしてp型の半導体領域およびn型の半導体領域を露出するコンタクトホール54a、54bを形成する。次に、図9(f)に示すように、リフトオフによりAuまたはTiのp側電極56および電極配線48a、48bのパターンを形成する。
本発明の各実施例に係る光源装置によれば、モノリシック基板上に並列接続されたVCSELを直列接続することで、集積度の高いアレイ状の光源を得ることができ、一部のVCSELにショートまたはオープンいずれかの故障モードが発生した場合でも、幾分の光量の低下はあるものの、光源装置の発光動作を継続させることができる。
次に、本実施例の光源装置を適用した照明システムの例を説明する。VCSEL等の発光素子をアレイ状に備えた光源装置は、例えば、植物等を栽培する栽培システムの光源に利用することができる。好ましくは、植物の成長に適した波長のVCSELを用い、これを長時間にわたって安定的に継続的に植物に照明することができる。
図10に示す照明システム200は、アレイ状に発光素子が配置された発光部202と、発光部202に電流を供給する駆動回路204を含む。発光部202から出力された照射光210は、レンズや光ファイバなどを介して植物220に照射される。照明システム200には、低消費電力であるVCSELアレイが使用されており、一部のVCSELが故障した場合であっても、照明システム200の発光動作を維持することができる。
次に、本実施例の光源装置を適用した血中酸素濃度計測器の例を説明する。血中酸素濃度計測器は、生命維持が危機的状況にあることを示すなど、生命活動の重要な管理指標となる血液中の酸素濃度を計測するものである。このため、血中酸素濃度計測器の光源には、常時安定した動作が求められている。また、血中酸素濃度計測を必要とするすべての人に一台づつ配布することが望ましく、コストの削減が望まれている。そこで、本発明の実施例に係る光源装置を血中酸素濃度計測器に適用する。
図11は、血中酸素濃度計測器の測定例を模式的に示す図である。同図に示すように、血中酸素濃度計測器250は、本実施例に係る光源装置20(40)と、光源装置からの反射光または透過光を受光する受光素子260とを含んでいる。光源装置20からの照射光252は、生体組織270内の動脈(または静脈)272を流れる血液を照射し、照射光252は、血液が運搬する酸素により散乱され、その散乱光254がフォトディテクター等の受光素子260により検出される。血中酸素濃度計測器250は、受光素子260が検出した出力信号に基づき、血液中の酸素濃度を計測する。
図12(a)は、透過型により血中酸素濃度を計測する例を示しており、光源装置20と受光素子260は、生体組織270を挟み、対向する面にそれぞれ取り付けられる。受光素子260は、動脈272を流れる血液を透過した透過光256を受光する。図12(b)は、反射型により血中酸素濃度を計測する例を示しており、光源装置20と受光素子260は、生体組織270の同一の面に取り付けられる。受光素子260は、動脈272を流れる血液により反射した反射光258を受光する。
図13(a)は、血中酸素濃度計測器で使用される照射用プローブと検出用プローブを示す模式図である。生体組織270に取り付けられる照射用プローブ280の先端部には、光源装置20が取り付けられている。また、検出用プローブ290の先端部には、受光素子260が取り付けられている。
照射用プローブ280は、図13(b)に示すように、発光装置20を自身で保持するのではなく、外部の発光装置20からの光をレンズ282や多数の光ファイバー284を介して受け取るようにしてもよい。
図14は、血中酸素濃度計測器の使用例を示す図である。血中酸素濃度計測器は、図14(a)に示すように、頭部、前腕部、下腿部などに照射用プローブ280と検出用プローブ290を取り付け、使用される。このとき、照射用プローブ280と検出用プローブ290を取り付ける間隔は、図14(b)に示すように、血中酸素濃度を測定することができる測定深度Acm以内に制限される。
上記説明した実施例は例示的なものであり、これによって本発明の範囲が限定的に解釈されるべきものではなく、本発明の範囲内で他の方法によっても本発明を実現可能であることは言うまでもない。
本発明に係る光源装置は、医療用計測器や非常用照明等の各分野で使用される光源に利用することができる。
本発明の第1の実施例に係る光源装置の概略構成例を示す斜視図である。 図1に示す光源装置のVCSELアレイの接続関係を示す概略断面図である。 図1に示す光源装置の光源を示す等価回路である VCSELアレイに形成されたVCSELの構成例を示す断面図である。 本発明の第2の実施例に係る光源装置の概略構成例を示す斜視図である。 図5に示す光源装置のVCSELアレイのx方向における概略断面図である。 図5に示す光源装置のVCSELアレイのy方向における概略断面図である。 本発明の第2の実施例に係る光源装置の製造工程を示す図である。 本発明の第2の実施例に係る光源装置の製造工程を示す図である。 光源装置を適用した照明システムの構成例を示す模式図である。 光源装置を適用した血中酸素濃度計測器の構成例を示す模式図である。 血中酸素濃度計測器の種類を示す図である。 血中酸素濃度計測器の照射用プローブと検出用プローブを示す図である。 血中酸素濃度計測器の使用例を示す図である。 従来の光源装置の回路構成例を示す図である。
20、40:光源装置
22、44:VCSEL
24a、24b、24c:VCSELアレイ
25a、25b、25c:導電性金属
26、46:基板
28a、28b:ボンディングワイヤ
29a、29b、29c:p側電極
30:n型半導体領域
31:n側電極
32:p型半導体領域
33:層間絶縁膜
44a、44b、44c:VCSELアレイ
48a、48b:電極配線
200:照明システム
250:血中酸素濃度計
270:生体組織
272:動脈
280:照射用プローブ
282:レンズ
284:光ファイバー
290:検出用プローブ

Claims (8)

  1. 複数の発光素子アレイであって、各発光素子アレイは電気的に並列に接続された複数の発光素子を含む、前記複数の発光素子アレイと、
    前記複数の発光素子アレイをそれぞれ電気的に直列に接続する接続手段とを含み、
    前記発光素子は2次元アレイ状に配置されている、光源装置。
  2. 複数の発光素子アレイは、単一の基板上にモノリシックに形成されている、請求項1に記載の光源装置。
  3. 複数の発光素子アレイは、それぞれ複数の基板上にモノリシックに形成されている、請求項1に記載の光源装置。
  4. 前記接続手段は、ボンディングワイヤまたは金属配線を含む、請求項1に記載の光源装置。
  5. 前記発光素子は、面発光型半導体レーザ素子である、請求項1ないし4いずれか1つに記載の光源装置。
  6. 請求項1ないし5いずれか1つに記載の光源装置と、前記光源装置を駆動する駆動手段とを含み、前記光源装置から発せられた光を対象物に照射する照明システム。
  7. 請求項1ないし5いずれか1つに記載の光源装置と、光源装置から発せられた光の反射光または透過光を受光する受光手段とを含む光計測器。
  8. 前記光計測器は、生体組織からの反射光または透過光に基づき血中酸素濃度を測定する血中酸素濃度計測器である、請求項7に記載の光計測器。
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