JP2009093734A - 再生装置および再生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、再生ヘッドによるスキャン開始直後から正しい値に近い分散の推定値を用いて処理を行うことができ、反復復号の精度を高める。
【解決手段】スキャン開始から一定の時間内に分散推定値レジスタに保持された分散の推定値のなかの最大値を最大値ホールドレジスタ38に保持する。次のスキャン開始時に、前回のスキャン開始時に最大値ホールドレジスタ38に保持された最大値を分散推定値レジスタ37にセットする。これにより、スキャン開始直後から、正しい値に近い分散の推定値で対数尤度比の計算を行うことができ、反復復号の精度を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気記録媒体からヘリカルスキャン方式でデータを再生する再生装置および再生方法に関する。
誤り訂正符号の分野において、ターボ符号とその復号法であるターボ復号法及び低密度パリティ検査符号(Low Density Parity Check codes)(以下、LDPC符号という)とその復号法であるsum-productアルゴリズムは、その誤り訂正能力の高さから今日の情報通信、情報記録再生の重要な基礎技術として注目を集めている。特に、LDPC符号は、最小距離が符号長に比例するという性質があることから、その特徴として、ブロック誤り確率特性がよく、さらに、ターボ符号等の復号特性において観測される、いわゆるエラーフロア現象が殆ど生じないことも利点として挙げられる。
ターボ符号やLDPC符号の反復復号に関する公知の技術には、例えば、特許文献1等がある。この特許文献1においては、特に、処理効率や消費電力の面から最適な反復回数を決定するために、1フレームの反復復号に割り当て可能な許容時間、1フレーム中の符号ブロック数、および各符号ブロックのサイズに基づいて、各符号ブロックの最大反復回数を決定する技術等が開示されている。
ターボ復号法及びsum-productアルゴリズムでは、信号から求められた事後確率を計算対象とし、事後確率を求めるために、反復復号を行う復号器の前段には軟判定検出器が配置される。軟判定検出器には、例えば、事後確率検出器等が用いられる。事後確率検出器は、入力値yを基にビット毎の事後確率P0=P(x=+1|Y=y),P1=P(x=−1|Y=y)を計算し、その対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)λ=log(P1/P0)を出力する。ここでxは記録ビットであり、便宜的に、"+1"か"−1"のいずれかの値をとることとする。対数尤度比λは、記録再生系のモデルとして平均0、分散σ2のAWGN(加法的白色ガウス雑音)を仮定することにより、次式によって求められる。
λ=2y/σ2 ・・・(1)
ここで、分散σ2の値は未知であるから、それまでの入力値yと記録ビットの推定値との差を自乗平均して求めた分散σ2の推定値σ’2を用いて、(1)式により、対数尤度比λが求められる。
特開2007−6382号参照
sum-productアルゴリズムによるLDPC符号の復号法を、テープ状の磁気記録媒体に対してヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、再生信号から元の記録データを復元する回路に用いる場合を考える。
ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置では、テープ表面の状態、テープと再生ヘッドの接触状態、記録時のテープと記録ヘッドの接触状態、回転ドラム、キャプスタンの回転ムラなど、様々な要因によって分散σ2の値が時間的に変動する。すなわち、分散σ2の値は、再生信号のSN比が大きいときには小さくなり、SN比が小さいときには大きくなる。したがって、分散の推定値σ’2を正しい値に近づけるには、ある程度まとまった数の実測値が必要となる。
図9に示すように、ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、回転ドラム1の円周上の一ヶ所に再生ヘッドR1が配置され、テープ(磁気記録媒体)16の巻き付け角を180度とした場合、再生信号は間欠的に有効になる。図10は、この場合の再生信号の有効区間/無効区間と分散の推定値σ’2の実測更新/保持区間との関係を示す図である。このように回転ドラム1が一回転する間に再生信号の有効区間と無効区間が切り替わり、再生信号の有効区間に分散の推定値σ’2の実測と更新が行われ、再生信号の無効区間では、直前の有効区間で最終的に得られた分散の推定値σ’2をレジスタに保持しておくことで、次の有効区間の始まり時(スキャン開始時)では、そのレジスタに保持しておいた値を初期値として、分散の推定値σ’2の実測と更新が行われる。なお、レジスタの分散の推定値σ’2の更新は、急激な変化を抑えるために、それまでにレジスタに保持された分散の推定値σ’2を、今回実測された分散の推定値σ’2をもとに、"+1"または"−1"のいずれかを加算することによって行われる。
しかしながら、このように直前の再生信号の有効区間に最終的に得られた分散の推定値σ’2を次のスキャン開始時の初期値として用いた場合には、次のような問題があった。
ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置では、テープと記録ヘッドあるいは再生ヘッドとの接触状態が、回転ドラムの回転毎に毎回同じような傾向になることが多い。図11は、ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、再生信号と分散の推定値σ’2の実測更新値との関係を示した図である。再生開始時つまり再生ヘッドがテープに接触し始める時には、接触状態が悪いために再生信号のSN比が小さい。したがって、分散の値σ2は大きくなる。その後、次第に接触状態が良好になるにつれて、再生信号のSN比は大きくなるので、分散の値σ2が次第に小さくなる。
したがって、直前の再生信号の有効区間に最終的に得られた分散の推定値σ’2を次のスキャン開始時の初期値として用いた場合、スキャン開始直後から暫くの間は、本来の値から大きく外れた分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われることになり、反復復号の精度が低下するおそれがあった。
本発明は、かかる実情に鑑み、ヘリカルスキャン方式において、再生ヘッドによるスキャン開始直後から正しい値に近い分散の推定値を用いた処理を行うことができ、反復復号の精度向上を図ることのできる再生装置及び再生方法を提供しようとするものである。
上記の課題を解決するために、本発明の再生装置は、磁気記録媒体からヘリカルスキャン方式でデータを再生する再生装置であって、前記磁気記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、分散の推定値を保持する分散推定値保持部と、前記再生ヘッドを用いて再生された信号のビット毎の分散の推定値を求め、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を更新する分散推定更新手段と、前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始から一定時間内に前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値の最大値を保持する最大値保持部と、前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始時に、前回のスキャン時に前記最大値保持部に保持された分散の推定値の最大値を選択して前記分散推定値保持部に保持させる選択手段と、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を用いて反復復号のための入力値を求める入力値演算手段とを具備する。
本発明によれば、再生ヘッドによる磁気記録媒体のスキャン開始時に、前回のスキャン開始から一定時間内に分散推定値保持部に保持された分散の推定値の最大値が分散推定値保持部にセットされ、この値に対して、新たに求められたビット毎の分散の推定値による更新が行われるので、スキャン開始直後から、正しい値に近い分散の推定値を用いた処理が可能となり、反復復号の精度向上を図ることができる。
本発明の再生装置において、前記入力値演算手段は、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を用いて反復復号のための入力値である、ビット毎の事後確率の対数尤度比を算出するものであってよい。
本発明の再生装置は、前記入力値演算手段によって算出された入力値を用いて反復復号を行う復号手段をさらに具備するものであってもよい。
本発明の再生装置において、前記分散推定更新手段は、新たに求めた分散の推定値と前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値とを比較し、この比較結果をもとに、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を所定の値の単位で更新するものであってもよい。
また、本発明の再生装置は、前記再生ヘッドが複数設けられ、これらの再生ヘッドを用いてそれぞれ再生された複数の信号を時分割で切り替えて前記分散推定更新手段に入力する切り替え手段をさらに具備し、前記最大値保持部は、前記再生ヘッド毎に設けられ、それぞれ対応する再生ヘッドによるスキャン開始時から一定時間内の分散の推定値の最大値を保持し、前記選択手段は、前記再生ヘッドによるスキャン開始時に、その再生ヘッドに対応する前記最大値保持部に保持された分散の推定値の最大値を選択して前記分散推定値保持部に保持させることとしてもよい。
この構成によれば、複数の再生ヘッドによりそれぞれ再生された信号に対するビット毎の分散の推定値の計算及び更新を時分割で行うことができ、回路の多重化が不要になり、回路の小型化を図ることができるとともに、各再生ヘッドそれぞれのスキャン開始直後から、正しい値に近い分散の推定値を用いた処理が可能となり、反復復号の精度を向上させることができる。
本発明の別の観点に基づく再生方法は、磁気記録媒体からヘリカルスキャン方式でデータを再生する再生方法であって、前記再生ヘッドを用いて再生された信号のビット毎の分散の推定値を求め、分散推定値保持部に保持された分散の推定値を更新するステップと、前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始から一定時間内に前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値の最大値を最大値保持部に保持するステップと、前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始時に、前回のスキャン時に前記最大値保持部に保持された分散の推定値の最大値を選択して前記分散推定値保持部に保持させるステップと、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を用いて反復復号のための入力値を求めるステップとを具備する。
本発明によれば、再生ヘッドによる磁気記録媒体のスキャン開始時に、前回のスキャン開始から一定時間内に分散推定値保持部に保持された分散の推定値の最大値が分散推定値保持部にセットされ、この値に対して、新たに求められたビット毎の分散の推定値による更新が行われるので、スキャン開始直後から、正しい値に近い分散の推定値を用いた処理が可能となり、反復復号の精度向上を図ることができる。
本発明によれば、ヘリカルスキャン方式の再生装置において再生ヘッドによるスキャン開始直後から正しい値に近い分散の推定値を用いた処理が可能となり、反復復号の精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
図1および図2は、本発明の再生装置を、テープ状の磁気記録媒体に対してヘリカルスキャン方式で記録または再生を行う磁気記録再生装置に採用した場合の第1の実施形態の構成を示す図であり、図1はその磁気記録再生装置における記録装置の構成を示す図、図2はその磁気記録再生装置における再生装置の構成を示す図である。
まず、図1を参照して記録装置の構成を説明する。同図に示すように、記録装置は、ヘッダ付加部11、符号化部12、記録アンプ14、記録ヘッド15を備える。
ヘッダ付加部11は、ユーザデータに再生制御のために必要な各種の付加情報をヘッダとして付加する。符号化部12は、ヘッダが付加されたデータをターボ符号、LDPC符号等に符号化して符号語を生成する。記録アンプ14は、符号化部12より出力された記録符号列をもとに記録ヘッド15を駆動する。記録ヘッド15はテープ状の磁気記録媒体16に信号を記録する。
次に、本実施形態の磁気記録再生装置の記録装置の動作を示す。まず、ユーザデータがヘッダ付加部11に供給される。ヘッダ付加部11では、ユーザデータに対して、当該ユーザデータの再生制御のために必要な各種の付加情報がヘッダとして付加される。次に、符号化部12にて、ヘッダが付加されたデータがターボ符号、LDPC符号等に符号化される。
この後は、符号化部12によって符号化されたブロックの先頭に必要に応じてSYNCパターン等が付加されて1ブロックの記録ビット列が得られる。そして、記録アンプ14にて、符号化ビット列をもとに記録ヘッド15が駆動されることによって、テープ状の磁気記録媒体16に信号が記録される。
次に、図2を参照して再生装置の構成を説明する。同図に示すように、この再生装置は、再生ヘッドR1、再生アンプ22、ADコンバータ23、HPF(High Pass Filter)24、プレフィルタ25、デジタル位相同期回路26、適応型等化フィルタ27、軟判定検出器28、復号器29、データ処理部30を備えている。
再生ヘッドR1は、磁気記録媒体16に記録された信号を読み出すヘッドである。再生アンプ22は、再生ヘッドR1の出力を後段の回路にて処理可能なレベルに増幅する。ADコンバータ23は、再生アンプ22より出力されたアナログ再生信号をデジタル値に変換する。HPF24は、ADコンバータ23の出力から後段の処理にとって不要な低周波成分を除去する。プレフィルタ25は、HPF24を通過した再生信号に対して位相同期のための等化処理を行う。デジタル位相同期回路26は、ADコンバータ23によって非同期にサンプリングされた再生信号から位相同期のとれたデータ系列を生成する。適応型等化フィルタ27は、後段の軟判定検出器28から出力される誤差信号をもとに、自身のフィルタのタップ係数を最適な値に更新して、入力信号を所定の目標等化特性に等化する。
軟判定検出器28には、例えば、事後確率検出器等が用いられる。事後確率検出器は、入力値yを基にビット毎の事後確率P0=P(x=+1|Y=y),P1=P(x=−1|Y=y)を計算し、その対数尤度比(LLR:Log-Likelihood Ratio)λ=log(P0/P1)を出力する。ここでxは記録ビットであり、便宜的に、"+1"か"−1"のいずれかの値をとるものとする。対数尤度比λは、記録再生系のモデルとして平均0、分散σ2のAWGN(加法的白色ガウス雑音)を仮定することにより、次式によって求められる。
λ=2y/σ2 ・・・(1)
ここで、分散σ2の値は未知であるから、それまでの入力値yと記録ビットの推定値との差を自乗平均して求めた分散の推定値σ’2を用いて、(1)式により、対数尤度比λが求められる。
なお、事後確率検出器は、トレリス線図を用いて前後複数の入力値からLLRを求めるものであってもよい。トレリス線図とは、入力されるビット系列に従って、符号器が状態を変化させていく過程で生成する符号列を表すものである。
復号器29は、軟判定検出器28より出力されたブロック単位のLLRを入力としてターボ符号やLDPC符号等の反復復号を行う回路である。
データ処理部30は、復号器29にて得られた推定符号語からチャンネル毎のデータを復元し、これのデータを連結して記録データを復元する処理を行う回路である。
次に、軟判定検出器28の構成を説明する。
図3は軟判定検出器28の構成を示すブロック図である。同図に示すように、軟判定検出器28は、記録ビット推定回路31、遅延回路32、加算回路33、自乗平均回路34、比較制御回路35、セレクタ36、分散推定値レジスタ37、最大値ホールドレジスタ38、対数尤度比演算回路39を備えている。
記録ビット推定回路31は、適応型等化フィルタ27からの入力値yから記録ビットの推定値x’を計算する回路である。推定値x’の値としては、y>=0のときx’=+1、y<0のときx’=−1とする方法があるが、精度を上げるため、PRML(Partial Response Maximum Likelihood)などの最尤復号を使うようにしてもよい。
遅延回路32は、適応型等化フィルタ27からの入力値yに対して、記録ビット推定回路31の計算時間に相当する遅延を付与する。
加算回路33は、記録ビット推定回路31より出力された記録ビットの推定値x’と遅延回路32より出力された入力値yとの差分を求める。
自乗平均回路34は、加算回路33の出力を自乗平均して新たな分散の推定値σ’2を求める。
比較制御回路35は、自乗平均回路34によって新たに得られた分散の推定値σ’2と分散推定値レジスタ37に既に保持されている分散の推定値σ’2とを比較し、新たに得られた分散の推定値σ’2が分散推定値レジスタ37内の分散の推定値σ’2より大きい場合には、分散推定値レジスタ37内の分散の推定値σ’2に"1"を加算したものをセレクタ36に出力し、新たに得られた分散の推定値σ’2が現在の分散の推定値σ’2より小さい場合には、分散推定値レジスタ37内の分散の推定値σ’2から"1"を減算したものをセレクタ36に出力する。
セレクタ36は、再生信号の有効区間の始まり時(再生ヘッドR1によるスキャン開始時)に、最大値ホールドレジスタ38に保持された分散の推定値σ’2の最大値を選択し、それ以外の時には比較制御回路35より出力された分散の推定値σ’2を選択する。
分散推定値レジスタ37は、セレクタ36によって選択された分散の推定値σ’2を保持するレジスタである。
最大値ホールドレジスタ38は、再生信号の有効区間の始まり時から一定の時間内において、分散推定値レジスタ37に保持された分散の推定値σ’2の最大値を保持するレジスタである。ここで、一定の時間は、例えば、再生信号の有効区間の1%程度の時間とする。
対数尤度比演算回路39は、分散推定値レジスタ37に保持された分散の推定値σ’2と適応型等化フィルタ27からの入力値yから(1)式を用いて、事後確率の対数尤度比λを演算して、軟判定検出器28の出力を得る。
次に、軟判定検出器28の動作を説明する。
まず、適応型等化フィルタ27の出力yが記録ビット推定回路31と遅延回路32にそれぞれ入力される。記録ビット推定回路31では、適応型等化フィルタ27からの入力値yから記録ビットの推定値x’が求められ、加算回路33に出力される。加算回路33では、記録ビット推定回路31より出力された記録ビットの推定値x’と、遅延回路32にて記録ビット推定回路31の計算時間に相当する遅延が施された入力値yとの差分がとられ、この差分値は自乗平均回路34に入力される。自乗平均回路34は、入力された差分値を自乗平均して新たな分散の推定値σ’2を求める。自乗平均回路34によって求められた新たな分散の推定値σ’2が比較制御回路35に入力される。
比較制御回路35では、分散推定値レジスタ37に保持される分散の推定値σ’2の急激な変化を避けるために、自乗平均回路34によって新たに得られた分散の推定値σ’2と分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2とを比較し、新たに得られた分散の推定値σ’2が分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2より大きい場合には、分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2に"1"を加算したものをセレクタ36に出力し、新たに得られた分散の推定値σ’2が分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2より小さい場合には、分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2から"1"を減算したものをセレクタ36に出力する。なお、新たに得られた分散の推定値σ’2と分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2とが同じである場合には、分散推定値レジスタ37に保持されている分散の推定値σ’2がそのままセレクタ36に出力される。
セレクタ36は、最大値ホールドレジスタ38に保持された分散の推定値の最大値σ’2maxもしくは比較制御回路35より出力された分散の推定値σ’2のいずれかを選択して分散推定値レジスタ37に保持させる。分散推定値レジスタ37に既に分散の推定値σ’2が保持されている場合には、セレクタ36により選択された新たな分散の推定値σ’2によって分散推定値レジスタ37の内容の更新が行われる。セレクタ36は、再生信号の有効区間の始まり時(再生ヘッドR1によるスキャン開始時)には、前回の再生信号の有効区間において最大値ホールドレジスタ38に保持された最大値σ’2maxを選択して分散推定値レジスタ37に保持させ、それ以後は比較制御回路35より出力された分散の推定値σ’2を選択して分散推定値レジスタ37に保持させるように制御される。
この後、対数尤度比演算回路39は、分散推定値レジスタ37に保持された分散の推定値σ’2と適応型等化フィルタ27からの入力値yを取り込み、これらをもとに再生信号のビット毎の事後確率の対数尤度比λを演算して、軟判定検出器28の出力とする。
次に、再生信号の複数の有効区間に跨る時間上での軟判定検出器28の動作を説明する。
図4は第1の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置において、回転ドラム1の円周上の一ヶ所に再生ヘッドR1が設けられ、テープ(磁気記録媒体16)の巻き付け角を180度とした場合(図9を参照)の、再生信号、分散推定値レジスタ37内の分散の推定値σ’2、最大値ホールドレジスタ38内の分散の推定値の最大値σ’2maxの関係を示す図である。
ここで、E1,E2,E3,…は回転ドラム1の回転周期を示しており、E1はシステムの立ち上がり直後の初回の再生時のドラム回転周期である。システムの立ち上がり直後の初期状態において、最大値ホールドレジスタ38には、初期化により、例えば、システムで決められた適当な値σ’2max(0)がセットされる。
初回のドラム回転周期E1の再生信号の有効区間の始まり時に、セレクタ36は、最大値ホールドレジスタ38にセットされている値σ’2max(0)を選択して分散推定値レジスタ37にセットする。再生ヘッドR1がテープ(磁気記録媒体16)に接触し始める時には接触状態が悪いために再生信号のSN比が小さく分散の値σ2は大きくなる。その後、次第に接触状態が良好になるにつれて、再生信号のSN比は大きくなるので、分散の値σ2が次第に小さくなる。したがって、初回の再生信号の有効区間の始まり部分においては、分散の推定値σ’2が値σ’2max(0)から正しい値に近づくまでに、少なからず時間を要する。
続いて、初回のドラム回転周期E1の再生信号の有効区間における始まり時から一定の時間t内に得られた分散の推定値σ’2のなかの最大値σ’2max(1)が最大値ホールドレジスタ38に保持される。
次のドラム回転周期E2の再生信号の有効区間の始まり時には、前回の再生信号の有効区間において最大値ホールドレジスタ38に保持された分散の推定値の最大値σ’2max(1)がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2max(1)からの更新が行われる。これにより、ドラム回転周期E2の再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われる。
その後、ドラム回転周期E2の再生信号の有効区間における始まり時から一定の時間t内に得られた分散の推定値σ’2のなかの最大値σ’2max(2)で、最大値ホールドレジスタ38の内容が更新される。
次のドラム回転周期E3の再生信号の有効区間の始まり時も、前回の再生信号の有効区間において最大値ホールドレジスタ38に保持された最大値σ’2max(2)がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2max(2)からの更新が行われる。これにより、前回のドラム回転周期E2と同様、ドラム回転周期E3の再生信号の有効区間の始まり直後からも、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われる。
以後のドラム回転周期の再生信号の有効区間においても同様に、前回の再生信号の有効区間において最大値ホールドレジスタ38に保持された最大値σ’2maxがセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2maxからの更新と、対数尤度比λの計算が行われる。
以上のように、再生信号の有効区間の始まり時に、前回の再生信号の有効区間において最大値ホールドレジスタ38に保持された最大値σ’2maxを分散推定値レジスタ37にセットすることで、再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算を行うことが可能となり、反復復号の精度を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
図5は、第2の実施形態であるヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における回転ドラム、再生ヘッド、磁気記録媒体の関係を示す図である。同図に示すように、この実施形態の磁気記録再生装置においては、回転ドラム1の円周上の二ヶ所に180度ずらして2つの再生ヘッドR1,R2が配置され、テープ(磁気記録媒体16)の巻き付け角は180度とする。
図6は、本実施形態の磁気記録再生装置における再生装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この再生装置は、2つの再生ヘッドR1,R2、2つの再生アンプ22−1,22−2、2つのADコンバータ23−1,23−2、セレクタ40、HPF(High Pass Filter)24、プレフィルタ25、デジタル位相同期回路26、適応型等化フィルタ27、軟判定検出器28、復号器29、データ処理部30を備えている。ここで、再生アンプ22−1,22−2とADコンバータ23−1,23−2は、個々の再生ヘッドR1,R2毎に設けられ、各ADコンバータ23−1,23−2の出力はセレクタ40によって時分割に選択されてHPF24に入力される。HPF(High Pass Filter)24、プレフィルタ25、デジタル位相同期回路26、適応型等化フィルタ27、軟判定検出器28、復号器29、データ処理部30は、第1の実施形態で説明したものと同様であるが、軟判定検出器28の構成に関しては、再生ヘッドR1,R2毎の最大値ホールドレジスタ38−1,38−2を備えている点で第1の実施形態と異なる。
図7は、本実施形態の軟判定検出器28の構成を示すブロック図である。この軟判定検出器28には、既述したように、一方の再生ヘッドR1に対応する第1の最大値ホールドレジスタ38−1と、他方の再生ヘッドR2に対応する第2の最大値ホールドレジスタ38−2とが設けられている。第1の最大値ホールドレジスタ38−1は、再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり時から一定の時間内において、分散推定値レジスタ37に保持された分散の推定値σ’2の最大値を保持し、第2の最大値ホールドレジスタ38−2は、再生ヘッドR2の再生信号の有効区間の始まり時から一定の時間内において、分散推定値レジスタ37に保持された分散の推定値σ’2の最大値を保持する。
セレクタ36は、一方の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり時(再生ヘッドR1によるスキャン開始時)、第1の最大値ホールドレジスタ38−1に保持された分散の推定値σ’2の最大値を選択し、再生ヘッドR1の再生信号の有効区間における他の時には、比較制御回路35より出力された分散の推定値σ’2を選択する。また、セレクタ36は、他方の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間の始まり時(再生ヘッドR2によるスキャン開始時)、第2の最大値ホールドレジスタ38−2に保持された分散の推定値σ’2の最大値を選択し、再生ヘッドR2の再生信号の有効区間における他の時には比較制御回路35より出力された分散の推定値σ’2を選択する。
軟判定検出器28内の、記録ビット推定回路31、遅延回路32、加算回路33、自乗平均回路34、比較制御回路35、分散推定値レジスタ37、対数尤度比演算回路39は、第1の実施形態と同様である。
次に、2つの再生ヘッドの再生信号の複数の有効区間に跨る時間上での軟判定検出器28の動作を説明する。
図8は、第2の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における2つの再生ヘッドR1,R2の再生信号、分散推定値レジスタ37内の分散の推定値σ’2、各最大値ホールドレジスタ38−1,38−2内の分散の推定値の最大値σ’2maxR1,σ’2maxR2の関係を示す図である。
ここで、E1,E2,E3,…は回転ドラム1の回転周期を示しており、E1はシステムの立ち上がり直後の初回の再生時のドラム回転周期である。システムの立ち上がり直後の初期状態において、各最大値ホールドレジスタ38−1,38−2にはそれぞれ、初期化により、例えば、システムで決められた適当な値σ’2maxR1(0),σ’2maxR2(0)がセットされる。
初回のドラム回転周期E1の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり時に、セレクタ36は、第1の最大値ホールドレジスタ38−1にセットされている値σ’2maxR1(0)を選択して分散推定値レジスタ37にセットする。再生ヘッドR1がテープ(磁気記録媒体16)に接触し始める時には接触状態が悪いために再生信号のSN比が小さく分散の値σ2は大きくなる。その後、次第に接触状態が良好になるにつれて、再生信号のSN比は大きくなるので、分散の値σ2が次第に小さくなる。したがって、初回の再生信号の有効区間の始まり部分においては、分散の推定値σ’2が値σ’2maxR1(0)から正しい値に近づくまでに、少なからず時間を要する。
この最初のドラム回転周期E1の第1のチャンネルの再生信号の有効区間における始まり時から一定時間t内に得られた分散の推定値σ’2のなかの最大値σ’2maxR1(1)が第1の最大値ホールドレジスタ38−1に保持される。
この後、初回のドラム回転周期E1の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間が終わり再生ヘッドR2の再生信号の有効区間に入る。この再生ヘッドR2の再生信号の有効区間の始まり時に、セレクタ36は、第2の最大値ホールドレジスタ38−2にセットされている値σ’2maxR2(0)を選択して分散推定値レジスタ37にセットする。このときも再生ヘッドR2がテープ(磁気記録媒体16)に接触し始める時の接触状態の悪さによって、分散の推定値σ’2が正しい値に近づくまでには、ある程度の時間を要する。
続いて、初回のドラム回転周期E1の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間における始まり時から一定の時間t内に得られた分散の推定値σ’2のなかの最大値σ’2maxR2(1)が第2の最大値ホールドレジスタ38−2に保持される。
次のドラム回転周期E2の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり時には、前回の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間において第1の最大値ホールドレジスタ38−1に保持された最大値σ’2maxR1(1)がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2maxR1(1)からの更新が行われる。これにより、ドラム回転周期E2の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われる。
続いて、ドラム回転周期E2の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間における始まり時から一定の時間t内に得られた分散の推定値σ’2のなかの最大値σ’2maxR1(2)が第1の最大値ホールドレジスタ38−1に保持される。
この後、ドラム回転周期E2の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間に入り、この再生信号の有効区間の始まり時に、前回の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間において第2の最大値ホールドレジスタ38−2に保持された最大値σ’2maxR2(1)がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2maxR2(1)からの更新が行われる。これにより、ドラム回転周期E2の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われる。
続いて、ドラム回転周期E2の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間における始まり時から一定の時間t内に得られた最大の分散の推定値σ’2maxR2(2)が第2の最大値ホールドレジスタ38−2に保持される。
次のドラム回転周期E3の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり時も、前回の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間において第1の最大値ホールドレジスタ38−1に保持された最大値σ’2maxR1(2)がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2maxR1(2)からの更新が行われる。これにより、前回のドラム回転周期E2と同様、ドラム回転周期E3の再生ヘッドR1の再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われる。
同様に、ドラム回転周期E3の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間の始まり時も、前回の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間において第2の最大値ホールドレジスタ38−2に保持された最大値σ’2maxR2(2)がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2maxR2(2)からの更新が行われる。これにより、前回のドラム回転周期E2と同様、ドラム回転周期E3の再生ヘッドR2の再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算が行われる。
以後のドラム回転周期の再生ヘッドR1,R2の再生信号の有効区間においても同様に、前回の再生ヘッドR1,R2の再生信号の有効区間において対応する最大値ホールドレジスタ38−1,38−2に保持された最大値σ’2maxR1,σ’2maxR2がセレクタ36によって選択されて分散推定値レジスタ37にセットされ、この最大値σ’2maxR1,σ’2maxR2からの更新と、対数尤度比λの計算が行われる。
以上のように、再生ヘッドR1,R2の再生信号の有効区間の始まり時に、前回の再生ヘッドR1,R2の再生信号の有効区間において最大値ホールドレジスタ38−1,38−2に保持された最大値σ’2maxR1,σ’2maxR2を分散推定値レジスタ37にセットすることで、再生ヘッドR1,R2の再生信号の有効区間の始まり直後から、正しい値に近い分散の推定値σ’2で対数尤度比λの計算を行うことが可能となり、反復復号の精度を向上させることができる。
また、この実施形態では、2つの再生ヘッドR1,R2の再生信号に対する分散の推定値の計算及び更新、さらには対数尤度比の計算を1つの軟判定検出器28で時分割に行うことができ、回路の多重化が不要になり、回路の小型化を図ることができる。
なお、第2の実施形態では、再生ヘッドの数を2つとしたが、再生ヘッドの数が3つ以上の場合であっても、本発明は同様に適用可能であることは言うまでもない。
本発明は、上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々更新を加え得ることは勿論である。
第1の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における記録装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における再生装置の構成を示すブロック図である。 図2の再生装置内の軟判定検出器の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における再生信号、分散推定値レジスタ内の分散の推定値、最大値ホールドレジスタ内の最大値の関係を示す図である。 第2の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における回転ドラム、再生ヘッド、磁気記録媒体の関係を示す図である。 第2の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における再生装置の構成を示すブロック図である。 図6の再生装置内の軟判定検出器の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における2つの再生ヘッドの再生信号、分散推定値レジスタ内の分散の推定値、最大値ホールドレジスタ内の最大値の関係を示す図である。 ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における回転ドラム、再生ヘッド、磁気記録媒体の関係を示す図である。 図9のヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における再生ヘッドの再生信号の有効区間/無効区間と分散の推定値の実測更新/保持区間との関係を示す図である。 ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置における再生信号と分散の推定値の実測更新値との関係を示す図である。
符号の説明
R1 再生ヘッド
22 再生アンプ
23 ADコンバータ
24 HPF(High Pass Filter)
25 プレフィルタ
26 デジタル位相同期回路
27 適応型等化フィルタ
28 軟判定検出器
29 復号器
30 データ処理部
31 記録ビット推定回路
32 遅延回路
33 加算回路
34 自乗平均回路
35 比較制御回路
36 セレクタ
37 分散推定値レジスタ
38 最大値ホールドレジスタ
39 対数尤度比演算回路

Claims (6)

  1. ヘリカルスキャン方式でデータを再生する再生装置であって、
    磁気記録媒体から信号を再生する再生ヘッドと、
    分散の推定値を保持する分散推定値保持部と、
    前記再生ヘッドを用いて再生された信号のビット毎の分散の推定値を求め、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を更新する分散推定更新手段と、
    前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始から一定時間内に前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値の最大値を保持する最大値保持部と、
    前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始時に、前回のスキャン時に前記最大値保持部に保持された分散の推定値の最大値を選択して前記分散推定値保持部に保持させる選択手段と、
    前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を用いて反復復号のための入力値を求める入力値演算手段と
    を具備することを特徴とする再生装置。
  2. 請求項1に記載の再生装置であって、
    前記入力値演算手段は、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を用いて反復復号のための入力値である、ビット毎の事後確率の対数尤度比を算出することを特徴とする再生装置。
  3. 請求項1に記載の再生装置であって、
    前記入力値演算手段によって算出された入力値を用いて反復復号を行う復号手段をさらに具備することを特徴とする再生装置。
  4. 請求項1に記載の再生装置であって、
    前記分散推定更新手段は、新たに求めた分散の推定値と前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値とを比較し、この比較結果をもとに、前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を所定の値の単位で更新することを特徴とする再生装置。
  5. 請求項1に記載の再生装置であって、
    前記再生ヘッドが複数設けられ、これらの再生ヘッドを用いてそれぞれ再生された複数の信号を時分割で切り替えて前記分散推定更新手段に入力する切り替え手段をさらに具備し、
    前記最大値保持部は、前記再生ヘッド毎に設けられ、それぞれ対応する再生ヘッドによるスキャン開始時から一定時間内の分散の推定値の最大値を保持し、
    前記選択手段は、前記再生ヘッドによるスキャン開始時に、その再生ヘッドに対応する前記最大値保持部に保持された分散の推定値の最大値を選択して前記分散推定値保持部に保持させること特徴とする再生装置。
  6. 磁気記録媒体からヘリカルスキャン方式でデータを再生する再生方法であって、
    前記再生ヘッドを用いて再生された信号のビット毎の分散の推定値を求め、分散推定値保持部に保持された分散の推定値を更新するステップと、
    前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始から一定時間内に前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値の最大値を最大値保持部に保持するステップと、
    前記再生ヘッドによる前記磁気記録媒体のスキャン開始時に、前回のスキャン時に前記最大値保持部に保持された分散の推定値の最大値を選択して前記分散推定値保持部に保持させるステップと、
    前記分散推定値保持部に保持された分散の推定値を用いて反復復号のための入力値を求めるステップと
    を具備することを特徴とする再生方法。
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