JP2009093531A5 - - Google Patents

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メダル判別装置における基準画像データ設定装置
本発明は、ゲームに用いられるメダルの表又は裏面の画像を取得し、当該取得画像を基準画像と比較することによりメダルの真偽を判別するメダル判別装置における基準画像データ設定装置に関する。
詳しくは、画像によってメダルを選別するメダル選別装置の基準画像データ設定装置に関する。
なお、コインには、通貨であるコイン、ゲーム機のメダルやトークン等を含んでいる。
第1の従来技術として、メダル計数機にメダル画像取得装置を装着し、当該メダル画像取得装置から取得したメダル画像を基準画像と比較して真偽判別し、また基準画像は当該メダル計数機に真正メダルを流すことによって撮像し、その撮像画像データから基準画像を作成し、基準画像データとして登録することが知られている(特許文献1参照)。
特開2006−296989(図7、段落番号0041〜0047)
第1の従来技術において、当該店舗において用いられるメダルを撮像し、当該撮像情報を基に真偽判別のための基準画像データを作成することが記載されている。
真偽判別は基準画像データに基づいて行われるため、基準画像の作成は極めて重要である。
しかし、第1の従来技術において撮像したメダルからどの様に基準画像データを作成するかは開示が無く不明である。
通常、基準画像データは当該機器と異なる場所において、メダルの表面及び裏面の画像をそれぞれ所定数取得し、所定の統計的手法により表面及び裏面の基準画像データを作成する。
この場合、メダル判別装置の使用者が基準となるメダルを基準画像作成者に送付しなければならず、煩雑であると共に時間を要する問題があり、俄に採用することが出来ない。
ゲーム場において、使用期間の長い古いメダルに新しいメダルを混入、換言すれば、摩耗したメダルに摩耗していないメダルを混入して使用するケースが多い。
このケースにおいて、新メダルから基準画像データを作成した場合、古いメダルは偽メダルとして判別される確率が高くなり、逆に古いメダルを用いて基準画像データを作成した場合、新メダルは偽メダルに判別される確率が高くなり、選別精度が低くなる問題がある。
一方、ゲーム場においては一斉に新メダルに交換される場合もある。
この場合、古いメダルと新しいメダルが混在した基準画像データを用いた場合、偽メダルに判別される確率が高くなり、判別精度が低い問題がある。
また、一斉に新メダルに交換した場合、メダルの摩耗と共に偽メダルの確率が高くなり、判別精度が使用時間の経過と共に低下する問題がある。
さらに、前回取得した新メダルを基準画像データとして用いた場合、メダルはコインニングより製造されることから、製造ロットが変わると微妙に模様が変化し、偽メダルの確率が高くなり、判別精度が低くなる問題がある。
これらを解決するため、ゲーム場において画像取得装置を用いてメダルの画像を取得し、取得した画像に基づいて基準画像データを設定することが考えられる。
この場合、ゲーム場において使用しているメダルを画像取得装置に投入して基準画像を作成する。
しかし、単にメダルを投入し、画像取得装置から取得した画像に基づいて基準画像データを設定した場合、判別精度が高い基準画像データを作成することができない。
なぜなら、メダルはバラ状態で投入されるので、表面及び裏面が混在し、さらに、表面及び裏面のサンプル数が不均衡になるからである。
これを解決するため、表面にしたメダルの画像を所定数取得し、さらに、裏面にしたメダルの画像を所定数取得することが考えられる。
しかし、所定数のメダルを表面又は裏面に揃えることは煩雑であり、ゲーム場等での実用には適さない。
そこで、画像によるメダル判別装置を備えたメダル選別装置において、基準画像データを容易に作成し、設定出来ることが望まれている。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。
本発明の第1の目的は、判別精度が高いメダル判別装置における基準画像データ設定装置を提供することである。
本発明の第2の目的はゲーム場に適した判別精度が高いメダル判別装置における基準画像データ設定装置を提供することである。
本発明は、上記目的を達成するため、以下の構成にしたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、メダルの表面又は裏面を画像取得手段によって取得し、取得した画像を基準画像データ記憶手段に記憶されている基準画像データと比較して真偽判別する判別手段を含むメダル判別装置において、前記画像取得手段によって取得したメダル画像を一つずつ記憶する画像情報記憶手段、前記画像情報記憶手段に記憶されたメダル画像を一つずつ表示する表示手段、前記表示手段に表示された画像を表面であるか裏面であるか個別に指定する表裏面指定手段、前記表裏面指定手段によって選択された画像を記憶する選択画像情報記憶手段、前記選択画像情報記憶手段の記憶に基づいて基準画像データを作成する基準画像データ作成手段、前記基準画像作成手段にて作成された基準画像データを前記基準画像データ記憶手段に記憶する記憶手段、を含むことを特徴とするメダル判別装置における基準画像データ設定装置である。
本発明の第1の好ましい実施態様は、メダルの表面又は裏面を画像取得手段によって取得し、取得した画像を基準画像データ記憶手段に記憶されている基準画像データと比較して真偽判別する判別手段を含むメダル判別装置において、前記画像取得手段によって取得したメダル画像のうちリジェクトメダルの画像を一つずつ記憶するリジェクト画像情報記憶手段、前記リジェクト画像情報記憶手段に記憶されたメダル画像を一つずつ表示する表示手段、前記リジェクト画像情報記憶手段に記憶された画像を表面であるか裏面であるか個別に指定する表裏面指定手段、前記表裏面指定手段によって選択された画像を記憶するリジェクト選択画像情報記憶手段、前記リジェクト選択画像情報記憶手段の指定に基づいて基準画像データを作成する基準画像データ作成手段、前記基準画像作成手段にて作成された基準画像データを前記基準画像データ記憶手段に記憶する記憶手段、を含むことを特徴とするメダル判別装置における基準画像データ作成装置である。
本発明の第2の好ましい実施態様は、請求項1のメダル判別装置における基準画像データ作成装置において、前記表裏面指定手段の表及び/又は裏のサンプル数が所定数を超えたとき基準データを設定可能にするサンプル数確認手段を有することを特徴とする。
バラ状態で保留されたメダルの画像がメダル判別装置の画像取得装置によって取得され、一つずつ画像情報記憶手段に記憶される。
記憶されたメダルの画像は、一つずつ表示手段に表示される。
作業者は表示手段に表示された画像を見て選別に適した画像である場合、例えば、メダル面の輪郭がハッキリ視認できる画像を選択し、その画像が表面画像であるか裏面画像であるかを表又は裏面指定手段によって指定する。
表裏面が同一模様である場合、表示される画像を表又は裏として指定する。
指定された画像は、表面画像データ又は裏面画像データとして選択画像情報記憶手段に記憶される。
基準画像データ作成手段は、選択画像情報記憶手段に記憶され複数の表面選択画像データ及び裏面選択画像データから表面及び裏面の基準画像データを作成する。
作成された基準画像データは、記憶手段によって基準画像データ記憶手段に記憶される。
これにより、メダル判別装置は新たに設定された基準画像データに基づいて真偽判別を行なう。
これにより、顧客は実際に使用しているメダルを用いて設定できるので、迅速に適正な基準画像データをタイムリーに設定できる利点がある。
また、作業者がメダルの画像の鮮明度等を見て取得した画像を選別できるので、換言すれば、基準値作りに適した画像を選別できるので適正な基準画像データを設定できる利点がある。
本発明の第1の好ましい実施態様において、基準画像データ記憶手段に記憶された基準画像データとの比較によって偽メダルと判別されたメダルはリジェクトされる。
リジェクトされたメダルの画像はリジェクト画像情報記憶手段に記憶される。
リジェクト画像が所定数記憶されたタイミングにおいて、リジェクト画像を表示手段に表示する。
作業者は表示手段に表示されたリジェクト画像を見て表面又は裏面を指定する。
基準画像データ作成手段は、リジェクトメダルの指定を終了した後、リジェクトメダルの表面又は裏面の画像データ及び基準データ記憶手段に記憶されている基準画像データに基づいて基準画像データが作成され、記憶手段によって新たな基準画像データとして基準画像データ記憶手段に記憶される。
換言すれば、従前の基準画像データにリジェクトされたメダルから真正メダルとして選択されるべき画像情報を加味して新たな基準画像データが作成される。
次いでこの新たな基準画像データに基づいて真偽判別が行なわれる。
よって、より精度が高い真偽判別をすることができる。
本発明の第2の好ましい実施態様において、表面又は裏面に指定された表面及び/又は裏面の画像データ数が予めさだめた所定値に達した場合、基準データの設定が可能にされる。
これにより、余分な画像を表又は裏面の指定をしなくともよいので容易に基準画像データを設定できる利点がある。
メダルの表面又は裏面を画像取得手段によって取得し、取得した画像を基準画像データ記憶手段に記憶されている基準画像データと比較して真偽判別する判別手段を含むメダル判別装置において、前記画像取得手段によって取得したメダル画像を一つずつ記憶する画像情報記憶手段、前記画像情報記憶手段に記憶されたメダル画像を一つずつ表示する表示手段、前記表示手段に表示された画像を表面であるか裏面であるか個別に指定する表裏面指定手段、前記表裏面指定手段によって選択された画像を記憶する選択画像情報記憶手段、前記選択画像情報記憶手段の記憶に基づいて基準画像データを作成する基準画像データ作成手段、前記基準画像作成手段にて作成された基準画像データを前記基準画像データ記憶手段に記憶する記憶手段、前記表裏面指定手段の表及び/又は裏のサンプル数が所定数を超えたとき基準データを設定可能にするサンプル数確認手段を含むことを特徴とするメダル判別装置における基準画像データ設定装置である。
図1は、本発明の実施例1のメダル判別装置のブロック図である。
図2は、本発明の実施例1のメダル判別装置の基準画像データ作成のフローチャートである。
図3は、本発明の実施例1のメダル判別装置の操作説明のための操作画面図である。
図4は、本発明の実施例1のメダル判別装置の判別フローチャートである。
メダル判別装置100は、多数投入されたメダルM毎の表面又は裏面を撮像し、基準画像データと比較して真偽判別する機能を有し、通常、画像取得手段102、基準画像データ記憶手段104及び判別手段106を含んでいる。
まず、画像取得手段102を説明する。
画像取得手段102は、多数投入されたメダルM毎の表面又は裏面を撮像し、その画像のデジタルデータを出力する機能を有する。
画像取得手段102は、ホッパ108、搬送装置112、及び撮像装置114を含んでいる。
ホッパ108は、メダルMをバラ積み状態で保留する機能を有し、例えばすり鉢形の容器である。
搬送装置112はホッパ108内のメダルMを一枚ずつ分離して所定経路を搬送する機能を有する。
本実施例1において、搬送装置112はホッパ108の底孔に配置した通孔113を有する回転ディスク116及びその側方に配置されて回転ディスク116と連動して回転する回転羽根118を含んでいる。
撮像装置114は、回転羽根118によって円形の案内壁122に案内される移動経路124に面して配置されたデジタルカメラであり、メダルMの位置に連関して発光されるストロボ及びシャッタ(図示せず)によりメダルMの表面又は裏面を撮像し、デジタルデータ化して出力する。
この出力に基づいて真偽判別されたメダルMは、移動経路124の下流に配置された振分手段126によって真正メダルTMと偽メダルFMに振り分けられる。
真正メダルTMは真正メダルボックス127に、偽メダルFMはリジェクトボックス129に保留される。
画像取得手段102及び振分手段126は、例えば本出願人の出願に係る特開2007-219804に開示の装置が適している。
次に基準画像データ記憶手段104を説明する。
基準画像データ記憶手段104は、真正メダルの画像のデジタルデータを記憶する機能を有し、例えば記憶装置であるリードオンリーメモリ(ROM)又はランダムアクセスメモリ(RAM)であるる。
基準画像データは、後述のように基準メダルを所定枚選定して撮像装置114で撮像し、基準画像データ作成手段136によって所定の手法で作成した後、記憶される。
次に判別手段106を説明する。
判別手段106は、画像取得手段102から出力された画像デジタルデータと基準画像データとを比較して真偽判別する。
この真偽判別に基づいて振分手段126が所定の位置に移動され、真正メダルTMを真正メダルボックス127へ偽メダルFMをリジェクトボックス129に振り分ける。
本実施例1は、さらに、サンプル画像取得手段128、画像情報記憶手段たるサンプル画像一時記憶手段130、選択画像情報記憶手段たるサンプル画像記憶手段132、表裏面指定手段たるサンプル画像指定手段134、基準画像データ作成手段たる基準データ作成手段136、表示手段138及び記憶手段139を含んでいる。
まずサンプル画像取得手段128を説明する。
サンプル画像取得手段128は、撮像したメダルMの画像のデジタルデータを1枚ずつ出力する機能を有する。
サンプル画像取得手段128は、画像取得手段102を使用するので、詳細説明は省略する。
次にサンプル画像一次記憶手段130を説明する。
サンプル画像一次記憶手段130は、サンプル画像取得手段128から出力された画像デジタルデータを一枚ごと記憶する機能を有し、例えばランダムアクセスメモリによって構成され、所定数、例えば100枚のサンプル画像データを記憶できる。
次にサンプル画像記憶手段132を説明する。
サンプル画像記憶手段132は、サンプル画像指定手段134によって指定された表面又は裏面のデジタル画像データをメダル毎に記憶する機能を有し、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。
サンプル画像記憶手段132は、表面サンプル画像記憶手段140、裏面サンプル画像記憶手段142及び非指定画像記憶手段144を含んでいる。
表面サンプル画像記憶手段140はサンプル画像指定手段134によって表面として選別されたメダルの画像データをメダル毎に記憶する。
裏面サンプル画像記憶手段142は、サンプル画像指定手段134によって裏面として選別されたメダル画像データをメダル毎に記憶する。
非指定画像記憶手段144は、サンプル画像指定手段134によって非指定に指定されたメダル画像データをメダル毎に記憶する。
次に表示手段138を説明する。
表示手段138は、サンプル画像一次記憶手段130に記憶されているメダルMの画像を一枚ずつ区分けして表示する機能を有する。
表示手段138は、例えば液晶等のディスプレイであり、画像取得モード後の指定モードにおいて、例えば図3(C)に示すように取得したメダルMの画像をメダル表示域174に表示する。
メダルMの画像表示は、本実施例1の一枚の表示に代えて複数表示することも可能であり、また拡大表示することもできる。
しかし、メダルMの画像は一枚ずつ区分けして表示し、メダルの画像が一枚ずつ目視にて確認できるように表示されなければならない。
本実施例1において表示手段138は、タッチパネル145付ディスプレイであり、入力手段及びサンプル画像指定手段134の一部を兼ねているが、表示手段138、入力手段及びサンプル画像指定手段134を個別に設けることができる。
次にサンプル画像指定手段134を説明する。
サンプル画像指定手段134は、作業者が表示手段138に表示されたメダルMの画像を見て基準データ作成のサンプルにするか指定する機能を有する。
サンプル画像指定手段134は、例えば図3(C)に示すように表示手段138の取得メダル画像Gの下方に表示された指定ボタン146である。
指定ボタン146は、表面指定ボタン148、裏面指定ボタン152、非指定ボタン154及び削除ボタン156を含んでいる。
表面指定ボタン148の表示部を指先で押した場合、タッチパネル145は表面指定信号FSを出力する。
裏面指定ボタン152の表示部を指先で押した場合、タッチパネル145は裏面指定信号RSを出力する。
非指定ボタン154の表示部を指先で押した場合、タッチパネル145は非指定信号NSを出力する。
削除ボタン156の表示部を指先で押した場合、タッチパネル145は削除信号DSを出力する。
表示手段138に表示されたメダルMの指定信号が出力されると次に取得されたメダルMの画像がサンプル画像一次記憶手段130から読み込まれ、表示手段138に表示される。
次に基準データ作成手段136を説明する。
基準データ作成手段136は、サンプル画像記憶手段132の表面画像データ記憶手段140に基づいて、統計的手法により表面基準データを作成する。
また、裏面サンプル画像記憶手段142に記憶されたメダル毎のデータに基づいて、統計的手法により裏面基準データを作成する。
具体的には、表面サンプル画像記憶手段140に記憶されたサンプルデータに基づき、所定の統計的手法により表面の基準データを作成し、裏面サンプル画像記憶手段142に記憶されたサンプルデータに基づき所定の統計的手法により裏面の基準データを作成する。
次に記憶手段139を説明する。
記憶手段139は、記憶指令MSに基づいて基準データ作成手段136において作成された表面及び裏面の基準画像データを基準データ記憶手段104に記憶させる機能を有する。
基準データ記憶手段104、判別手段106、サンプル画像一次記憶手段130、サンプル画像記憶手段132、サンプル画像指手段134、基準データ作成手段136及び記憶手段139は、マイクロコンピュータ158によって構成され、リードオンリーメモリ159に記憶されたプログラムに基づいてランダムアクセスメモリ160に随時情報を書込及び/又は読み込んで所定の処理を行う。
次に実施例1の作用を図2のフローチャート及び図3の表示手段138に表示される画面を参照しつつ説明する。
まずステップS1において、メダル判別装置100の稼動に先立ち、判別する真正メダルTMをホッパ108に適宜数、例えば50枚投入する。
メダルTMはホッパ108にバラ積み状態で保留される。
次に基準データ作成プログラムを起動する。
基準データ作成プログラムの起動によって、ステップS2において表示手段138には図3(A)に示すメニュー画面を表示した後、ステップS3に進む。
メニュー画面には、画像データ取得ボタン160、画像データ編集ボタン162、画像データ登録ボタン164、取込開始ボタン166及び完了ボタン168が表示される。
画像データ取得ボタン160が押された場合、タッチパネル145は取得信号SGSを出力し、画像データ編集ボタン162が押された場合編集信号SMSを出力し、画像データ登録ボタン164が押された場合登録信号SRSが出力され、取込開始ボタン166が押された場合スタート信号SSSが出力され及び完了ボタン168が押された場合完了信号SCSが出力される。
次に、ステップS3において取得信号SGSの存在を判別し、取得信号SGSが判別された場合、ステップS4に進み、判別しない場合ステップS3をループする。
ステップS4において、図3(B)に示すように表示手段138の枚数表示域172を含む取得中画面を表示した後、ステップS5に進む。
ステップS5において、取込開始ボタン166が押され、スタート信号SSSの存在を判別した場合、ステップS6に進み、スタート信号SSSを判別しない場合ステップS5をループする。
ステップS6において、サンプル画像取得手段128を作動させ、ステップS7に進む。
サンプル画像取得手段128の作動によって、ホッパ108内のメダルMが回転ディスク116の通孔113に落下して一枚ずつ区分された後、回転羽根118に受け渡される。
ステップS7において、回転羽根118によって案内壁122に沿って移動経路124を移動しているメダルMの位置に同期してストロボが発光され、撮像装置114によってメダルMの上向き面が撮像され、ステップS8に進む。
ステップS8において、撮像されたメダルMの画像データがメダル毎にサンプル画像一次記憶手段130に記憶され、ステップS9に進む。
ステップS9において、撮像枚数が所定数、例えば50枚になったか判別し、所定枚数に満たない場合ステップS10に進み、所定枚数に達した場合ステップS11に進む。
ステップS10において、サンプル画像取得手段128から、所定時間の間、画像データが出力されない場合、メダルMがホッパ108内になくなったものとしてステップS12に進み、所定時間経過していない場合ステップS7に戻る。
ステップS12において、サンプル画像取得手段128を停止し、ステップS5に戻り、次に取込開始ボタン166が押されるのを待つ。
換言すれば、基準データを作成するのに十分な画像データ数が記憶されていない場合、十分な数、本実施例1では10になるまで撮像を繰り返す。
これにより、画像データ数が不十分な状態での基準画像データを作成することを防止できる。
サンプル画像数が所定枚に達した場合、ステップS11において、サンプル画像取得手段128を停止して、ステップS13に進む。
ステップS13において、図3(C)に示す指定画面を表示手段138に表示し、ステップS14に進む。
指定画面には、画像データ編集ボタン162と共にメダル表示域174が表示され、表面取得数表示域176に表面サンプル画像記憶手段140に記憶された画像数が表示され、裏面取得数表示域178に裏面サンプル画像記憶手段142に記憶された画像数が表示され、非指定表示域180に非指定サンプル画像記憶手段に記憶された画像数が表示され、さらに、表面指定ボタン148、裏面指定ボタン152、非指定ボタン154及び削除ボタン156が表示される。
ステップS14において、表面サンプル画像記憶手段140及び裏面サンプル画像記憶手段142の記憶数が所定枚数、例えば10枚であるか判別し、何れかが所定枚数以下である場合、ステップS15に進む。
ステップS14において、表面画像記憶手段140及び裏面画像記憶手段142の何れも所定枚数、本実施例1では10に達した場合、指定処理が終了したものとして基準データを設定可能にするためステップS28へ進む。
ステップS15において、サンプル画像一次記憶手段130に記憶されたメダル画像中の最初に記憶されたメダル画像Gがメダル表示域174に表示される。
本ケースにおいて、最初に取得されたメダル画像Gがメダル表示域174に表示され、ステップS16に進む。
ステップS16において、表面指定ボタン148が押された場合表面指定信号FSが出力されて、ステップS17に進み、裏指定ボタン152が押された場合裏面指定信号RSが出力されてステップS20に進み、非指定ボタン154が押された場合非指定信号NSが出力されてステップS23に進み、削除ボタン156が押された場合削除信号DSが出力されてステップS26に進む。
ステップ17において、表示域174に表示された画像Gのデジタルデータを表面サンプル画像記憶手段140に記憶した後、ステップS18に進む。
ステップS18において、表面サンプル画像記憶手段140に記憶されている表面画像数が所定数、例えば10であるか判別し、記憶数が10未満である場合ステップS19にすすみ、10以上である場合ステップS9に戻る。
ステップS19において、表面サンプル画像記憶手段140に記憶されている表面画像数を表面表示域176に表示した後ステップS9に戻る。
ステップ20において、表示域174に表示された画像Gのデジタルデータが裏面サンプル画像記憶手段142に記憶された後、ステップS21に進む。
ステップS21において、裏面サンプル画像記憶手段142に記憶されている裏面画像数が所定数、例えば10であるか判別し、記憶数が10未満である場合ステップS22にすすみ、10以上である場合ステップS9に戻る。
ステップS22において、裏面サンプル画像記憶手段142に記憶されている裏面画像数を裏面表示域178に表示した後ステップS9に戻る。
ステップ23において、表示域174に表示された画像Gのデジタルデータが非指定サンプル画像記憶手段144に記憶された後ステップS24に進む。
ステップS24において、非指定サンプル画像記憶手段144に記憶されている非指定画像数が所定数、例えば10であるか判別し、記憶数が10未満である場合ステップS25に進み、10以上である場合ステップS9に戻る。
ステップS25において、非指定サンプル画像記憶手段144に記憶されている非指定画像数を非指定表示域180に表示した後ステップS9に戻る。
ステップS26において、表示域174に表示された画像データが削除されてステップS27に進む。
ステップS27において、サンプル画像一次記憶手段130に記憶されている当該画像データが削除され、ステップS9に戻る。
ステップS28において、図3(D)に示す登録画面を表示し、ステップS29に進む。
メダル表示域174には、例えば「未指定の画像はありません」のガイドが表示される。
ステップS29において、データ登録ボタン164が押された場合、基準データ作成手段136が表画像記憶手段140及び裏画像記憶手段142に記憶された画像データに基づいて表面基準データ及び裏面基準データをそれぞれ統計的手法により作成してステップS30に進む。
ステップS30において、メダル表示域174には、例えば「基準データを作成しました」のガイドが表示される。
そしてステップS30において、記憶手段139が基準データ記憶手段104に基準データ作成手段136において作成された新たな表面基準データ及び裏面基準データを記憶させた後、ステップS2に戻る。
ステップS2において完了ボタン168が押された場合、完了信号SCSが出力され、基準データ作成プログラムが終了する。
爾後、画像取得手段102を起動すると、図4に示すフローチャートに基づきメダルMの判別が行われる。
まずステップSS1において、画像取得手段102を起動し、ステップSS2に進む。
ステップSS2においてホッパ108内にメダルMが存在するか検知し、図示しないセンサによりメダルMの存在が検知された場合、ステップSS3に進み、存在しない場合ステップSS2をループする。
次にステップSS3において、メダルMとストロボの位置関係が所定の関係、換言すればストロボの発光タイミングになったときにステップSS4に進み、ステップSS4においてストロボが発光され、ステップSS5に進む。
ステップSS5において、撮像装置114によってメダルMが撮像され、ステップSS6に進む。
ステップSS6において、基準データ記憶手段104に記憶されている基準メダルの表面画像データ及び裏面画像データと比較され、真偽判別がなされる。
真正メダルTMの場合、ステップSS1へ戻り、偽メダルFMの場合ステップSS7に進む。
ステップSS7において、振分手段126を作動させた後、ステップSS1に戻る。
振分手段126によって、真正メダルは真正メダルボックス127に、偽メダルFMはリジェクトボックス129に振り分けられる。
以上の説明から明らかなように、本実施例1において、サンプル数確認手段181はステップS14である。
サンプル数確認手段181によって、サンプル数が不足の状態での基準画像データの作成を防止できる利点がある。
本実施例1においては、画像データ登録ボタン164を押すことにより基準データ記憶手段104に新たな基準データを記憶するようにしているが、表面及び裏面の画像データ数がそれぞれ所定数に達した場合、自動的に基準データ作成手段136を起動させて基準データを作成した後、記憶手段139によって新たな基準データを基準データ記憶手段104に記憶することができる。
また、表面及び裏面の模様が同一のメダルを判別する場合、表面又は裏面として所定枚数指定した後、前述同様に基準画像データを作成し、基準データ記憶手段104に記憶することができる。
この場合、表面及び裏面の画像として指定しないが、実質的に表面及び裏面の画像データを指定しているので、本発明の技術的範囲に属するものである。
図5は本発明の実施例2の概略ブロック図である。
図6は本発明の実施例2のメダル判別装置の作用説明用のフローチャートである。
図7は本発明の実施例2の基準データ作成の説明用のフローチャートである。
図8は本発明の実施例2のメダル判別装置の作用説明のための操作画面図である。
本実施例2は、判別精度を更に高めるために実施例1に追加することが好ましい例である。
本実施例2において、実施例1と同一部には同一符号を付し、異なる構成を説明する。
本実施例2において、リジェクト一次記憶手段182が設けられている。
リジェクト一次記憶手段182は、画像取得手段102から撮像した画像データを受け取り、判別手段106によって偽メダルFMとして判別とされたメダルの画像を所定数、例えば50枚記憶する機能を有する。
本実施例2は、さらに、リジェクトメダル指定手段186及びリジェクトメダル画像記憶手段188を備えている。
リジェクトメダル指定手段186は、作業者が表示手段138に表示されたリジェクトメダルの画像を見て基準データ作成のサンプルにするか指定する機能を有する。
リジェクトメダル指定手段186は、実施例1において説明したサンプル画像指定手段134と同一の機能を有するので、表面指定ボタン148、裏面指定ボタン152、非指定ボタン154及び削除ボタン156を利用することができる。
リジェクトメダル画像記憶手段188は、リジェクトメダル指定手段136によって指定されたメダル毎の表面又は裏面のデジタル画像データを記憶する機能を有し、例えばランダムアクセスメモリによって構成される。
リジェクトメダル画像記憶手段188は、リジェクトメダル指定手段186によって指定された表面画像データ、裏面画像データ及び非指定画像データを個別に記憶する機能を有するので、表面サンプル画像記憶手段140、裏面サンプル画像記憶手段142及び非指定サンプル画像記憶手段144を利用することができる。
次に本実施例2の作用を図6のフローチャートを参照して説明する。
本実施例2において、ステップSS7までは実施例1と同一処理を行う。
しかし、ステップSS7に続くステップSS8において、リジェクト一次記憶手段182に偽メダルFMと判別されたメダルの画像データを記憶した後、ステップSS1に戻る。
リジェクト一次記憶手段182に記憶されたメダル数は表示手段138の所定域に表示することが好ましい。
次にリジェクト一次記憶手段182に記憶された画像数が所定の値、例えば50になった場合、リジェクトメダルの基準データに対する反映処理をする。
まず図7に示すフローチャートを実行するリジェクトメダル反映プログラムを起動する。
リジェクトメダル反映プログラムの起動によって、まずステップRS1において表示手段138には図8(A)に示すメニュー画面が表示された後、ステップRS2に進む。
メニュー画面には、実施例1の画像データ取得ボタン160、画像データ編集ボタン162、画像データ登録ボタン164、取込開始ボタン166及び完了ボタン168に加え、リジェクトメダル指定ボタン192が表示される。
リジェクトメダル指定ボタン192が押され、リジェクト画像データ取得信号RESが出力された場合、ステップRS2においてリジェクト画像データ取得信号RESを判別してステップRS3に進み、押されない場合ステップRS2をループする。
ステップRS3において、実施例1の図3(C)と同様の図8(B)に示す指定画面が表示手段138に表示され、ステップRS4に進む。
ステップRS4において、メダル表示域174にはリジェクト一次記憶手段182に記憶されているメダル画像のうち最初に記憶されたリジェクトメダルの画像が表示され、ステップRS5に進む。
ステップRS5において、作業者は実施例1同様に表面指定ボタン148、裏面指定ボタン152、非指定ボタン154又は削除ボタン156を押すことにより、それぞれ表面サンプル画像記憶手段140、裏面サンプル画像記憶手段142又は非指定サンプル画像記憶手段144にそれぞれ記憶される。
続いて実施例1のステップS17〜S27と同様に画像データ登録ボタン164を押した場合、基準データ作成手段136は基準データ記憶手段104に記憶された基準データ並びに表面サンプル画像記憶手段140及び裏面サンプル画像記憶手段142に記憶されているリジェクトメダルの画像データに基づいて統計的手法により表面基準画像データ及び裏面基準画像データを作成する。
次に、ステップS30において、記憶手段139は新たな基準データを基準データ記憶手段104に記憶させる。
図1は、本発明の実施例1のメダル判別装置のブロック図である。 図2は、本発明の実施例1のメダル判別装置の基準画像データ作成のフローチャートである。 図3は、本発明の実施例1のメダル判別装置の操作説明のための操作画面図である。 図4は、本発明の実施例1のメダル判別装置の判別フローチャートである。 図5は本発明の実施例2の概略ブロック図である。 図6は本発明の実施例2のメダル判別装置の作用説明用のフローチャートである。 図7は本発明の実施例2の基準データ作成の説明用のフローチャートである。 図8は本発明の実施例2のメダル判別装置の作用説明のための操作画面図である。
M メダ
102 画像取得手段
104 基準画像データ記憶手段(基準データ記憶手段)
106 判別手段
130 画像情報記憶手段(サンプル画像一次記憶手段)
134 表裏面指定手段(サンプル画像指定手段)
132 選択画像情報記憶手段(サンプル画像記憶手段)
136 基準画像データ作成手段(基準データ作成手段)
138 表示手段
139 記憶手段
181 サンプル数確認手段
182 リジェクト画像情報記憶手段(リジェクト一次記憶手段)
186 リジェクト表裏面指定手段(リジェクトメダル指定手段)
188 リジェクト選択画像情報記憶手段(リジェクトメダル画像記憶手段)

Claims (1)

  1. メダル(M)の表面又は裏面を画像取得手段(102)によって取得し、取得した画像を基準画像データ記憶手段(104)に記憶されている基準画像データと比較して真偽判別する判別手段(106)を含むメダル判別装置において、
    前記画像取得手段によって取得したメダル画像を一つずつ記憶する画像情報記憶手段(130)、
    前記画像情報記憶手段に記憶されたメダル画像を一つずつ表示する表示手段(138)、
    前記表示手段に表示された画像を表面であるか裏面であるか個別に指定する表裏面指定手段(134)、
    前記表裏面指定手段によって選択された画像を記憶する選択画像情報記憶手段(132)、
    前記選択画像情報記憶手段の記憶に基づいて基準画像データを作成する基準画像データ作成手段(136)、
    前記基準画像作成手段にて作成された基準画像データを前記基準画像データ記憶手段に記憶する記憶手段(139)、
    を含むことを特徴とするメダル判別装置における基準画像設定装置。
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