JP2009093290A - 商品販売処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 多くの買物客が持ち込む商品の情報を手際よく迅速に入力して処理することができる操作性にすぐれた商品販売処理装置を提供する。
【解決手段】 買物客が持ち込んだ商品のバーコードを1つのバーコードスキャナ11で読取りながら、それと並行して、別の買物客が持ち込んだ商品のバーコードをもう1つのバーコードスキャナ12で読取って処理することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、商品の販売に使用されるPOSターミナルなどの商品販売処理装置に関する。
店舗で使用される商品販売処理装置たとえばPOS(Point Of Sales)ターミナルは、商品のラベル等に印刷されているバーコードを光学的に読取る手持式のバーコードスキャナを備えている。このPOSターミナルが設置されるレジカウンタの係員いわゆるキャッシャーは、バーコードスキャナを片手で持ち、買物客が持ち込む商品のバーコードにバーコードスキャナを翳すことにより、商品のバーコードつまり商品情報を次々に読取ることができる。この読取情報に応じて商品の販売に関わる処理が実行される。
店舗の混雑時は、レジカウンタに多くの買物客が押し寄せて並ぶため、キャッシャーには迅速な作業が要求される。しかしながら、1人のキャッシャーの作業量には限度があるため、買物客の待ち時間が増して買物客へのサービス低下を招くことがある。
そこで、商品情報の入力手段としてキーボードとタッチパネルを設け、買物客が少ないときはディスプレイの全画面で情報を表示しながらキーボードまたはタッチパネルのいずれか一方の操作によるキャッシャー1人体制の入力作業を行い、買物客が多いときは2人のキャッシャーがキーボードおよびタッチパネルをそれぞれ操作しながらディスプレイの画面を2分割してそれぞれ情報表示を行うキャッシャー2人体制の入力作業が可能なPOS装置が知られている(例えば特許文献1)。
特開平10―172071号公報
上記のようにキーボードおよびタッチパネルを用いてキャッシャー2人体制の入力作業が可能なPOS装置では、2人のキャッシャーが装置本体上で交錯し、かえって入力作業の能率が低下することがある。
この発明は、上記の事情を考慮したもので、その目的は、多くの買物客が持ち込む商品の情報を手際よく迅速に入力して処理することができる操作性にすぐれた商品販売処理装置を提供することにある。
請求項1に係る発明の商品販売処理装置は、装置本体から導出され、商品に付された情報を読取るための複数のスキャナと、これらスキャナの読取情報に応じた商品販売処理を順次に実行する制御手段と、を備える。
この発明の商品販売処理装置によれば、多くの買物客が持ち込む商品の情報を手際よく迅速にしかも間違いなく入力して処理することができる。例えば、店舗のレジカウンタに多くの買物客が押し寄せて並んだ場合、それぞれの買物客が持ち込む商品の情報を手際よく迅速に入力して処理することができる。これにより、買物客の待ち時間を短縮できて買物客へのサービス向上が図れる。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、商品販売処理装置たとえばPOS(Point Of Sales)ターミナルの外観図である。
POSターミナル1は、現金等を収容するための引出し2aを有するドロワ2、およびそのドロワ2上に設けられた本体からなり、店舗の例えばレジカウンタに設置される。
POSターミナル1の本体には、正面側にキーボード3、モードスイッチ4、カードリーダ5、およびオペレータ表示器(カラー液晶表示器)6が設けられ、背面側に客面表示器(カラー液晶表示器)7が設けられている。また、POSターミナル1の本体には、ジャーナルを電子媒体に保存する電子ジャーナル8、およびレシート及びジャーナルをプリントするプリンタ9などが設けられている。
さらに、POSターミナル1の本体から商品情報入力手段として2つのスキャナたとえばバーコードスキャナ11,12が導出されている。このバーコードスキャナ11,12は、商品に付されている情報、すなわち商品のラベル等に印刷されているバーコードを、光学的に読取る。
上記キーボード3は、預かり金額などを置数するための置数キー、1取引として販売登録された商品の合計出力を指示する小計キー、1取引の代金を現金決済することを宣言して当該取引の締めを指示する預/現計キー、置数データのクリアを指示するクリアキー等を備えている。また、キーボード3には、レジカウンタに来た買物客が複数人(または複数組)の場合に押圧して複数モードを設定し、かつレジカウンタに来た買物客が1人(または1組)の場合に再び押圧して1人モードを設定(複数モードを解除)することのできるモード切換ボタン3aが設けられている。モード切換ボタン3aの押圧ごとに、複数モードの設定と1人モードの設定とが交互に切換わる。どちらのモードが設定されているかは、オペレータ表示器6の表示により知ることができる。
上記モードスイッチ4は、「登録」,「点検」,「精算」,「設定」などの各種業務モードを選択するためのスイッチで、専用の鍵で操作される。因みに、「登録」とは、商品情報入力手段により入力された商品情報に基づいて商品の価格を加算してその売上データを記憶部に登録(販売登録処理)し、商品販売登録の終了が宣言された1取引の代金を精算してレシートを発行(登録締め手段)する業務のモードである。「点検」とは、記憶部に登録処理された各商品の売上データを集計しレポート出力する業務のモードである。「精算」とは、「点検」と同様に記憶部に登録処理された各商品の売上データを集計してレポート出力した後、記憶部の売上データをクリアする業務のモードである。「設定」とは、各種業務を実行する上で必要なデータを予め記憶部に設定するための業務である。
上記カードリーダ5は、非現金決済に用いるカードが挿入されてスライド操作されることにより、そのカードに記録されているデータを読取る。上記オペレータ表示器6は、商品登録手段により販売登録された商品の品名,価格や、商品販売登録の終了が宣言され登録締め手段により1取引の合計金額、預かり金額、釣り銭額などを表示する。上記客面表示器7は、カラー写真やカラー動画によるコマーシャル情報、たとえば『いらっしゃいませ』などの顧客案内情報、取引明細(商品名、単価、個数)、取引結果(合計金額,預かり金額、釣り銭額)等を表示する。
このような構成のPOSターミナル1の制御回路を図2に示す。
CPU(Central Processing Unit)20およびチップセット21に、商品の販売に関わる種々の処理を実行するマイクロコンピュータ22、当該POSターミナル1の動作電圧を出力する電源回路23、サスペンド時にバックアップ用動作電圧を出力するバックアップ電源回路24が接続されている。そして、マイクロコンピュータ22に、ハードディスクドライブ(HDD)31、ファームウェアメモリ32、バックアップ用メモリ33、バーコードスキャナ11,12、キーボード3、客面表示器7、I/O(Input/Output)ポート34、カードリーダ5、オペレータ表示器6、電子ジャーナル8、およびプリンタ9が接続されている。
バックアップ電源回路24から出力されるバックアップ用動作電圧は、CPU20、チップセレクト21、マイクロコンピュータ22、ハードディスクドライブ31、ファームウェアメモリ32、バックアップ用メモリ33、バーコードスキャナ11、レジュームスイッチ11、キーボード3、および客面表示器7に供給される。
上記ハードディスクドライブ31には、マイクロコンピュータ22の処理に必要なオペレーティングシステム(OS)およびアプリケーションプログラムが格納されている。ファームウェアメモリ32には、マイクロコンピュータ22の少なくとも商品登録の受付け処理に必要な最小限のファームウェアが格納されている。バックアップ用メモリ33には、レジューム処理中にマイクロコンピュータ22が受付けた商品登録のデータが記憶される。
そして、マイクロコンピュータ22は、主要な機能として、バーコードスキャナ11,12の読取情報に応じて商品販売処理を順次に実行する制御手段、を有している。
つぎに、上記の構成の作用を図3のフローチャートを参照しながら説明する。
買物客が多くなる時間帯は、POSターミナル1が設置されているレジカウンタに少なくとも2人のキャッシャーA,Bが待機する。
キャッシャーA,Bは、レジカウンタに来る買物客を監視し、複数人(または複数組)の買物客が来た場合はキーボード3のモード切換ボタン3aにより複数モードを設定する。そして、キャッシャーAがバーコードスキャナ11を持ち、キャッシャーBがバーコードスキャナ12を持って買物客をレジカウンタの通路に招き入れる。一方、買物客が1人(または1組)だけの場合、キャッシャーA,Bは、モード切換ボタン3aの操作により1人モードを設定するとともに、例えばキャッシャーAがバーコードスキャナ11を持ち、キャッシャーBはバーコードスキャナ12を持たずにキャッシャーAをサポートする体制をとる。
複数モードが設定された場合(ステップ101のYES)、キャッシャーAは、1人目の買物客が持ち込んだ全ての商品のバーコードをバーコードスキャナ11で順に読取り、次にキーボード3において登録や精算のための所定の操作を行う。バーコードスキャナ11の読取情報は、マイクロコンピュータ22に取込まれる(ステップ102)。マイクロコンピュータ22は、取込んだ読取情報およびキャッシャーAによる上記キーボード操作に基づき、1人目の買物客の商品に関する登録や精算など一連の処理を実行する(ステップ103)。この処理の実行に伴って表示が必要となる情報は、オペレータ表示器6および客面表示器7で適宜に表示される。
このとき、キャッシャーBは、キャッシャーAの作業と並行して、2人目の買物客に対峙し、2人目の買物客が持ち込んだ商品に対する読取りをバーコードスキャナ12で始めることができる。このバーコードスキャナ12の読取情報は、ハードディスクドライブ31に一時的に保管される。そして、キャッシャーBは、1人目の買物客に対するキャッシャーAによる上記キーボード操作が終わった後で、キーボード3において商品の登録や精算のための所定の操作を行う。
最初のキャッシャーAの作業に基づく登録や精算など一連の処理が完了すると(ステップ104のYES)、キャッシャーBの作業を引き継ぐ形で、ハードディスクドライブ31に保管されている読取情報(バーコードスキャナ12の読取情報)がマイクロコンピュータ22に取込まれる(ステップ105)。マイクロコンピュータ22は、取込んだ読取情報およびキャッシャーBによる上記キーボード操作に基づき、2人目の買物客の商品に関する登録や精算など一連の処理を実行する(ステップ106)。この処理の実行に伴って表示が必要となる情報は、オペレータ表示器6および客面表示器7で適宜に表示される。
この際、キャッシャーAは、キャッシャーBの作業と並行して、3人目の買物客に対峙し、3人目の買物客が持ち込んだ商品に対する読取りをバーコードスキャナ11で始めることができる。このバーコードスキャナ11の読取情報は、ハードディスクドライブ31に一時的に保管される。そして、キャッシャーAは、2人目の買物客に対するキャッシャーBによる上記キーボード操作が終わった後で、キーボード3において商品の登録や精算のための所定の操作を行う。
キャッシャーBの作業に基づく登録や精算など一連の処理が完了すると(ステップ107のYES)、キャッシャーAの作業を引き継ぐ形で、ハードディスクドライブ31に保管されている読取情報(バーコードスキャナ11の読取情報)がマイクロコンピュータ22に取込まれる(ステップ102)。マイクロコンピュータ22は、取込んだ読取情報およびキャッシャーAによる上記キーボード操作に基づき、3人目の買物客の商品に関する登録および精算など一連の処理を実行する(ステップ103)。この処理の実行に伴って表示が必要となる情報は、オペレータ表示器6および客面表示器7で適宜に表示される。
ここで、4人目の買物客がいなければ、すでに作業が終了しているキャッシャーBは、キャッシャーAの作業をサポートすることができる。
このように、買物客が持ち込んだ商品のバーコードをバーコードスキャナ11で読取りながら、それと並行して、次の買物客が持ち込んだ商品のバーコードをもう1つのバーコードスキャナ12で読取ることができるので、レジカウンタに多くの買物客が押し寄せて並んだ場合でも、それぞれの買物客が持ち込む商品の情報を手際よく迅速に入力して処理することができる。したがって、買物客の待ち時間を短縮できて買物客へのサービス向上が図れる。
1人モードの設定時は(ステップ101のNO)、キャッシャーAが買物客に対峙し、買物客が持ち込んだ全ての商品のバーコードをバーコードスキャナ11で順に読取り、次にキーボード3において登録や精算のための所定の操作を行う。このときのバーコードスキャナ11の読取情報は、マイクロコンピュータ22に取込まれる(ステップ108)。マイクロコンピュータ22は、取込んだ読取情報およびキャッシャーAによる上記キーボード操作に基づき、買物客の商品に関する登録や精算など一連の処理を実行する(ステップ109)。この処理の実行に伴って表示が必要となる情報は、オペレータ表示器6および客面表示器7で適宜に表示される。こうして、キャッシャーAが作業している間、キャッシャーBはキャッシャーAの作業をサポートすることができる。
なお、上記実施形態では、バーコードスキャナの読取情報を一時的に保管する手段としてハードディスクドライブ31を用いたが、記憶手段としてはハードディスクドライブ31に限らずメモリを用いてもよい。その他、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可能である。
一実施形態の外観を示す斜視図。 一実施形態の制御回路を示すブロック図。 一実施形態の作用を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…POSターミナル、2…ドロワ、3…キーボード、6…オペレーティング表示器、7…客面表示器、11,12…バーコードスキャナ、20…CPU、21…チップセット、22…マイクロコンピュータ、33…バックアップ用メモリ

Claims (2)

  1. 装置本体から導出され、商品に付された情報を読取るための複数のスキャナと、
    前記各スキャナの読取情報に応じた商品販売処理を順次に実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする商品販売処理装置。
  2. 前記商品に付された情報は、バーコードであり、
    前記各スキャナは、前記バーコードを光学的に読取る手持式のバーコードスキャナである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の商品販売処理装置。
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