JP2009093215A - 組織図編集装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】新規所属を発足する際に、その所属に適任である人員の異動のシミュレーションを行い、新規所属の人員配置プランを容易に作成することが可能な組織図編集装置及びプログラムを提供すること。
【解決手段】入力部6により入力された新規所属の階層構造上の位置情報に基づいて、制御部2により当該新規所属の上位階層の所属の所属コードが検索され、当該所属コード及び記憶部4に記憶された組織図情報から当該上位階層の所属の業務情報が抽出され、当該抽出された業務情報と記憶部4に記憶された社員履歴ファイルのデータの比較結果を抽出条件として人員情報が抽出され、当該抽出された人員情報に基づいてプランファイルが出力される。
【選択図】図1
【解決手段】入力部6により入力された新規所属の階層構造上の位置情報に基づいて、制御部2により当該新規所属の上位階層の所属の所属コードが検索され、当該所属コード及び記憶部4に記憶された組織図情報から当該上位階層の所属の業務情報が抽出され、当該抽出された業務情報と記憶部4に記憶された社員履歴ファイルのデータの比較結果を抽出条件として人員情報が抽出され、当該抽出された人員情報に基づいてプランファイルが出力される。
【選択図】図1
Description
本発明は、組織編成のシミュレーションが可能な組織図編集装置及びプログラムに関する。
従来、企業や団体における組織変更や人事異動のシミュレーションを行うことが可能な組織図編集装置が知られている。当該装置は、GUI(Graphical User Interface)に表示された内容を確認しながら組織図を編集等することができる。
GUIを用いた組織変更や人事異動の作業が可能な装置の例として、特許文献1には、その作業の結果を組織図のデータベースに自動的に反映させることができる装置について開示されている。
特許第3204044号公報
しかしながら、上記従来の技術では、新規所属を発足する際に、ユーザは、組織変更や人事異動をシミュレーションして新規所属の人員配置プランを作成するために、GUIに表示された内容を確認しながら膨大な数の人員の中からその所属への異動が適任である人員を抽出し、異動のための操作をする必要があり、その操作は大変手間がかかるものであった。
本発明の課題は、新規所属を発足する際に、その所属に適任である人員の異動のシミュレーションを行い、新規所属の人員配置プランを容易に作成することが可能な組織図編集装置及びプログラムを提供することである。
請求項1に記載の発明は、組織図編集装置において、
複数の所属で構成される階層構造の組織の各前記所属の業務情報及び当該各所属の上位階層の所属情報を含む組織図情報と、当該組織に属する人員の過去又は現在の業務情報及び当該人員の人員情報を含む業務履歴情報が記憶された記憶手段と、
前記組織内に発足する新規所属の前記組織における階層構造上の位置情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報を検索するための検索手段と、
前記記憶手段に記憶された組織図情報及び前記検索手段によって検索された前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出手段と、
前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された業務履歴情報が有する業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出する人員情報抽出手段と、
前記人員情報抽出手段によって抽出された人員情報に基づいて、前記新規に発足する所属へ配置される人員候補の情報である人員配置プラン情報を出力する人員配置プラン出力手段と、
を備えることを特徴とする。
複数の所属で構成される階層構造の組織の各前記所属の業務情報及び当該各所属の上位階層の所属情報を含む組織図情報と、当該組織に属する人員の過去又は現在の業務情報及び当該人員の人員情報を含む業務履歴情報が記憶された記憶手段と、
前記組織内に発足する新規所属の前記組織における階層構造上の位置情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報を検索するための検索手段と、
前記記憶手段に記憶された組織図情報及び前記検索手段によって検索された前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出手段と、
前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された業務履歴情報が有する業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出する人員情報抽出手段と、
前記人員情報抽出手段によって抽出された人員情報に基づいて、前記新規に発足する所属へ配置される人員候補の情報である人員配置プラン情報を出力する人員配置プラン出力手段と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の組織図編集装置において、
前記記憶手段に記憶された業務履歴情報は、人員が現在の業務に携わった期間の情報である滞留期間情報を有し、
前記人員情報抽出手段は、予め設定された期間情報と前記記憶手段に記憶された前記滞留期間情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする。
前記記憶手段に記憶された業務履歴情報は、人員が現在の業務に携わった期間の情報である滞留期間情報を有し、
前記人員情報抽出手段は、予め設定された期間情報と前記記憶手段に記憶された前記滞留期間情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の組織図編集装置において、
前記記憶手段には、人員が異動を希望している業務の情報である希望業務情報が当該異動を希望する人員の人員情報毎に記憶され、
前記人員情報抽出手段は、前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された希望業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする。
前記記憶手段には、人員が異動を希望している業務の情報である希望業務情報が当該異動を希望する人員の人員情報毎に記憶され、
前記人員情報抽出手段は、前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された希望業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の組織図編集装置において、
前記記憶手段には、人員の異動の可否を示す異動可否情報が人員情報毎に記憶され、
前記人員情報抽出手段は、前記記憶手段に記憶された異動可否情報を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする。
前記記憶手段には、人員の異動の可否を示す異動可否情報が人員情報毎に記憶され、
前記人員情報抽出手段は、前記記憶手段に記憶された異動可否情報を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の組織図編集装置において、
前記人員情報抽出手段は、複数の前記抽出条件により人員情報を抽出し、同一人員についての人員情報が抽出条件を複数満たす場合は、当該抽出条件を満たす数に応じた異動の優先度を示す情報を当該抽出された人員情報に付加し、
前記人員配置プラン出力手段は、前記人員情報抽出手段により抽出された人員情報に付加された前記異動の優先度を示す情報に基づいて人員配置プラン情報を出力すること
を特徴とする。
前記人員情報抽出手段は、複数の前記抽出条件により人員情報を抽出し、同一人員についての人員情報が抽出条件を複数満たす場合は、当該抽出条件を満たす数に応じた異動の優先度を示す情報を当該抽出された人員情報に付加し、
前記人員配置プラン出力手段は、前記人員情報抽出手段により抽出された人員情報に付加された前記異動の優先度を示す情報に基づいて人員配置プラン情報を出力すること
を特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の組織図編集装置において、
前記入力手段は、いずれの前記抽出条件を満たすかによって、前記人員情報抽出手段によって人員情報に付加される情報が示す前記異動の優先度の高さを設定変更可能であること
を特徴とする。
前記入力手段は、いずれの前記抽出条件を満たすかによって、前記人員情報抽出手段によって人員情報に付加される情報が示す前記異動の優先度の高さを設定変更可能であること
を特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の組織図編集装置において、
前記記憶手段は、組織に属する人員の現在の所属情報を人員情報毎に記憶し、
前記入力手段は、前記記憶手段に記憶された所属情報に基づいて、前記人員情報抽出手段による人員情報抽出のための抽出対象となる所属の範囲を設定可能であること
を特徴とする。
前記記憶手段は、組織に属する人員の現在の所属情報を人員情報毎に記憶し、
前記入力手段は、前記記憶手段に記憶された所属情報に基づいて、前記人員情報抽出手段による人員情報抽出のための抽出対象となる所属の範囲を設定可能であること
を特徴とする。
請求項8に記載の発明は、プログラムにおいて、
組織図編集装置のコンピュータを
複数の所属で構成される階層構造の組織の各前記所属の業務情報及び当該各所属の上位階層の所属情報を含む組織図情報と、当該組織に属する人員の過去又は現在の業務情報及び当該人員の人員情報を含む業務履歴情報が記憶された記憶手段、
前記組織内に発足する新規所属の前記組織における階層構造上の位置情報を入力するための入力手段、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報を検索するための検索手段、
前記記憶手段に記憶された組織図情報及び前記検索手段によって検索された前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出手段、
前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された業務履歴情報が有する業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出する人員情報抽出手段、
前記人員情報抽出手段によって抽出された人員情報に基づいて、前記新規に発足する所属へ配置される人員候補の情報である人員配置プラン情報を出力する人員配置プラン出力手段
として機能させることを特徴とする。
組織図編集装置のコンピュータを
複数の所属で構成される階層構造の組織の各前記所属の業務情報及び当該各所属の上位階層の所属情報を含む組織図情報と、当該組織に属する人員の過去又は現在の業務情報及び当該人員の人員情報を含む業務履歴情報が記憶された記憶手段、
前記組織内に発足する新規所属の前記組織における階層構造上の位置情報を入力するための入力手段、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報を検索するための検索手段、
前記記憶手段に記憶された組織図情報及び前記検索手段によって検索された前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出手段、
前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された業務履歴情報が有する業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出する人員情報抽出手段、
前記人員情報抽出手段によって抽出された人員情報に基づいて、前記新規に発足する所属へ配置される人員候補の情報である人員配置プラン情報を出力する人員配置プラン出力手段
として機能させることを特徴とする。
本発明によれば、新規所属を発足する際に、その所属に適任である人員の異動のシミュレーションを行い、新規所属の人員配置プランを容易に作成することが可能な組織図編集装置及びプログラムを提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な一実施形態を説明する。ただし、発明の範囲は本実施形態に限定されない。
[構成]
まず、構成について説明する。
図1に、組織図編集装置の構成の一例を示す。組織図編集装置1は、PC(Personal Computer)やWS(Workstation)等のコンピュータを用いて構成される。組織図編集装置1は、企業や団体における組織変更や人事異動、又はそれらのシミュレーションを行うために組織図を編集することが可能である。
まず、構成について説明する。
図1に、組織図編集装置の構成の一例を示す。組織図編集装置1は、PC(Personal Computer)やWS(Workstation)等のコンピュータを用いて構成される。組織図編集装置1は、企業や団体における組織変更や人事異動、又はそれらのシミュレーションを行うために組織図を編集することが可能である。
組織図編集装置1は、制御部2、RAM(Random Access Memory)3、記憶部4、表示部5、入力部6を備えて構成される。
制御部2は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備え、ROM(Read Only Memory)(図示せず)等に記憶された制御プログラム等に従って各種演算処理を行い、組織図編集装置1の各部の動作を集中制御する。
RAM3は、制御部2が各種演算処理を行うためのワーク用メモリである。RAM3には、ROMや記憶部4等に記憶された制御プログラム等の各種データが展開される。
記憶部4は、HDD(Hard Disk Drive)等が用いられた大容量の記憶装置である。記憶部4は、人事DB(Database)、各種制御プログラム等を記憶する。人事DBは、RDB(Relational Database)等のデータベース管理システムであり、記憶部4に記憶された後述する各種データを登録管理する。
表示部5としては、液晶ディスプレイ等が用いられる。表示部5は、制御部2による各種制御及び演算処理の結果を表示する。
入力部6としては、マウスやキーボード等が用いられる。入力部6から各種情報が入力される。
入力部6としては、マウスやキーボード等が用いられる。入力部6から各種情報が入力される。
次に、図2から図9を参照して、記憶部4に記憶された人事DBに登録される各種データのデータ構成等を説明する。
図2に、所属情報ファイル10のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。所属情報ファイル10は、階層構造の組織の組織図を構成する各所属に関するデータである。
所属情報ファイル10は、データ項目として、所属コード11、所属名12、上位所属コード13、所属序列14、業務品目コード15、業務内容コード16、及び定員17を有する。
所属コード11は、組織を構成する所属を一意に特定するためのコードデータである。所属名12は、組織を構成する所属の名称である。上位所属コード13は、その所属の上位階層に位置する所属の所属コードのデータである。所属序列14は、同じ階層に位置する他の所属との関係における並び順を示すデータである。業務品目コード15は、その所属が扱う業務品目(例えば、電卓、デジカメ等)を示すコードデータである。業務内容コード16は、その所属が扱う業務内容(例えば、開発、設計等)を示すコードデータである。定員17は、その所属に配置することが可能な人員の定員数のデータである。
所属情報ファイル10には、例えば、所属コード11、所属名12、上位所属コード13、所属序列14、業務品目コード15、業務内容コード16、及び定員17の値がそれぞれ「2000」、「一課」、「1000」、「001」、「001」、「000」、「1」であるレコードが登録されている。
図3に、社員情報ファイル20のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。社員情報ファイル20は、組織に属する人員(社員)に関するデータである。
社員情報ファイル20は、データ項目として、社員番号21、氏名22、及び所属コード23を有する。
社員番号21は、組織に属する社員の社員番号データである。氏名22は、その社員の氏名である。所属コード23は、その社員が属する所属の所属コードである。
社員情報ファイル20には、例えば、社員番号21、氏名22、及び所属コード23の値がそれぞれ「1000」、「高橋和夫」、「1000」であるレコードが登録されている。
図4に、社員履歴ファイル30のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。社員履歴ファイル20は、社員が過去に担当した業務又は現在担当している業務履歴に関するデータである。
社員履歴ファイル30は、データ項目として、社員番号31、氏名32、序列33、業務品目コード34、業務内容コード35、及び滞留年数36を有する。
社員番号31は、組織に属する社員の社員番号データである。氏名32は、その社員の氏名である。序列33は、同一社員についてのレコードに対して連番で採番されるデータである。業務品目コード34及び業務内容コード35は、その社員の過去又は現在の業務情報を示すデータであり、業務品目コード34は、その社員の業務の業務品目コードであり、業務内容コード35は、その社員の業務の業務内容コードである。滞留年数36は、その社員がその業務に過去又は現在までに担当した期間(年数)を示すデータである。
社員履歴ファイル30には、例えば、社員番号31、氏名32、序列33、業務品目コード34、業務内容コード35、及び滞留年数36の値がそれぞれ「1000」、「高橋和夫」、「1」、「000」、「000」、「15」であるレコードが登録されている。
図5に、異動条件ファイル40のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。異動条件ファイル40は、所属の異動を希望する社員に関するデータである。
異動条件ファイル40は、データ項目として、序列41、社員番号42、氏名43、希望業務品目44、及び希望業務内容45を有する。
序列41は、異動条件ファイル40に登録された各レコードを一意に特定できるように採番されるデータである。社員番号42は、異動条件ファイル40として登録されたレコードに係る社員の社員番号データである。氏名43は、異動条件ファイル40として登録されたレコードに係る社員の氏名データである。希望業務品目44は、希望する異動先の所属の業務品目の業務品目コードデータである。希望業務内容45は、希望する異動先の所属の業務内容の業務内容コードデータである。
異動条件ファイル40には、例えば、序列41、社員番号42、氏名43、及び希望業務品目44の値がそれぞれ「1」、「1007」、「佐々木 正雄」、「001」であるレコードが登録されている。当該レコードの希望業務内容45には、値が登録されていない。
図6に、業務品目テーブル50のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。業務品目テーブル50は、業務品目コードと業務品目名の対応を示すマスタデータである。
業務品目テーブル50は、データ項目として、業務品目コード51及び業務品目名52を有する。
業務品目テーブル50には、例えば、業務品目コード51及び業務品目名52の値がそれぞれ「001」、「電卓」であるレコードが登録されている。
図7に、業務内容テーブル60のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。業務内容テーブル60は、業務内容コードと業務内容名の対応を示すマスタデータである。
業務内容テーブル60は、データ項目として、業務内容コード61及び業務内容名62を有する。
業務内容テーブル60には、例えば、業務内容コード61及び業務内容名62の値がそれぞれ「000」、「統括」であるレコードが登録されている。
図8に、抽出条件テーブル70のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。抽出条件テーブル70は、後述する制御部2による人員抽出処理にて参照される人員抽出条件データである。
抽出条件テーブル70は、データ項目として、滞留年数71を有する。当該データ項目の使用のされ方は、後述する。
抽出条件テーブル70には、例えば、滞留年数71の値が「5」であるレコードが登録されている。
図9に、プランファイル80のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。プランファイル80は、後述する制御部2による人員配置処理にて出力される人員配置プランのデータである。
プランファイル80は、データ項目として、所属コード81、所属名82、上位所属コード83、所属序列84、業務品目コード85、業務内容コード86、定員87、社員番号88、及び氏名89を有する。
所属コード81は、人員配置の対象となる所属の所属コードデータである。所属名82は、人員配置の対象となる所属の所属名データである。上位所属コード83は、その所属の上位階層に位置する所属の所属コードのデータである。所属序列84は、同じ階層に位置する他の所属との関係における並び順を示すデータである。業務品目コード85は、その所属が扱う業務品目の業務品目コードデータである。業務内容コード86は、その所属が扱う業務内容の業務内容コードデータである。定員87は、その所属に配置することが可能な人員の定員数のデータである。社員番号88は、人員配置プランとしてその所属に属する社員の社員番号データである。氏名89は、人員配置プランとしてその所属に属する社員の氏名データである。
プランファイル80には、例えば、所属コード81、所属名82、上位所属コード83、所属序列84、業務品目コード85、業務内容コード86、定員87の値がそれぞれ「2000」、「一課」、「1000」、「001」、「001」、「000」、「1」であるレコードが登録されている。また、当該レコードに係る所属に属する社員に関するデータとして、社員番号88及び氏名89の値がそれぞれ「1001」、「田中 正人」であるレコードが登録されている。
[動作]
次に、動作について説明する。
図10から図20を参照して、組織に新規の所属が発足する際に、組織図が編集され、当該新規の所属への人員配置プランが出力されるまでの組織図編集装置1の動作を説明する。
次に、動作について説明する。
図10から図20を参照して、組織に新規の所属が発足する際に、組織図が編集され、当該新規の所属への人員配置プランが出力されるまでの組織図編集装置1の動作を説明する。
図10に、組織図編集装置1によって組織図が編集される際に記憶部4からRAM3に展開される組織図情報のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。組織図情報90は、組織図編集装置1が編集等する組織図に関するデータである。
組織図情報90は、データ項目として、所属コード91、所属名92、上位所属コード93、所属序列94、業務品目コード95、業務内容コード96、定員97、社員番号98、及び氏名99を有する。各データ項目の意味は、図9のプランファイル80と同様である。
組織図情報90には、例えば、所属コード91、所属名92、上位所属コード93、所属序列94、業務品目コード95、業務内容コード96、定員97の値がそれぞれ「1000」、「東京本部」、「(値なし)」、「001」、「000」、「000」、「1」であるレコードが登録されている。また、当該レコードに係る所属に属する社員に関するデータとして、社員番号98及び氏名99の値がそれぞれ「1000」、「高橋 和夫」であるレコードが登録されている。
図11に、組織図編集前の現在の組織図を示す。組織図200は、RAM3に展開された組織図情報90(図10参照)のデータに基づいて表示部5に表示される。
組織図200は、複数の所属によって構成された階層構造の組織図である。組織図200には、組織図情報90の所属名92に設定された値が階層的に表示されている。当該階層は、上位所属コード93に設定された値に基づいており、組織図200に表示された各所属名の上位の位置には、上位所属コード93に設定されている所属コードに対応する所属名が表示されている。各所属名の左上の位置には、業務品目コード95に設定された値に対応する業務品目名が表示されている。各所属名の右上の位置には、業務内容コード96に設定された値に対応する業務内容名が表示されている。各所属名の下の位置には、氏名99に設定された値が表示されている。
例えば、図11には、所属名92に設定された値として、東京本部201、一課202、二課203、及び設計204等が表示されている。東京本部201の下位の位置には、上位所属コード93に設定された値に基づいて、一課202及び二課203が表示されており、二課203の下位の位置には、設計204等が表示されている。設計204の下位の位置には、氏名99に設定された値に基づいて、「田口 一行」等が表示されている。
図12を参照して、新規に所属が発足し、組織図編集装置1のユーザの入力部6による入力操作等によって組織図200が編集された際に行われる処理のフローを説明する。処理の実行は、記憶部4等に記憶された制御プログラムがRAM3に展開され、当該プログラムに従って制御部2によって行われる。
まず、入力部6からの入力操作に応じて、組織内に発足する新規所属の組織図200における階層構造上の位置情報等を含む新規所属情報が入力される(ステップS101)。階層構造上の位置情報とは、新規所属の位置がどの所属の下位階層又は横位置であるかという情報である。例えば、入力部6がマウスである場合は、マウスの操作により表示部5に表示された組織図200における新規所属を発足する位置がクリックされると、当該クリックにより組織図200における座標位置情報等に基づいて当該新規所属の階層構造上の位置情報が特定される。
図13は、ステップS101にて組織図200(図11参照)が編集された後の組織図の例である。組織図210は、組織図200を構成する所属に加えて、二課211の下位階層の位置に新規に発足した所属である営業212が追加されている。
ステップS101に次いで、ステップS101にて入力された新規所属の階層構造上の位置情報に基づいて、当該新規所属の上位階層の所属が特定され、当該上位階層の所属を指定する情報である所属コードが記憶部4から検索され取得される。更に、当該取得された所属コード及びステップS101にて入力された新規所属情報がRAM3に展開され、保持される(ステップS102)。
図14に、ステップS102にてRAM3に展開され、保持されたデータである新規所属情報のデータ構成及びデータの一例を示す。新規所属情報100は、データ項目として、所属コード101、所属名102、上位所属コード103、所属序列104、業務品目コード105、業務内容コード106、及び定員107を有する。
新規所属情報100には、例えば、所属コード101、所属名102、上位所属コード103、所属序列104、業務品目コード105、業務内容コード106、及び定員107の値がそれぞれ「3300」、「営業」、「3000」、「003」、「(値なし)」、「(値なし)」、及び「3」であるデータが保持されている。
組織図210の新規所属である営業212の上位階層の所属は、二課211であるため、図2より「二課」の所属コードである「3000」が新規所属情報100の上位所属コード103に設定されている。
また、ステップS102の時点では、業務品目コード105及び業務内容コード106の値は、ユーザの入力部6による別途の入力操作により入力されていない限り設定されておらず、後述する処理によって設定される。
次いで、ステップ102にてRAM3に展開された新規所属情報に係る所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出処理が行われる(ステップS103)。業務情報抽出処理の詳細は、後述する。
次いで、ステップ102にてRAM3に展開された新規所属情報に係る所属に配置させる社員の候補を抽出する人員抽出処理が行われ(ステップS104)、この処理は終了する。人員抽出処理の詳細は、後述する。
図15を参照して、図12のステップS103の業務情報抽出処理の詳細を説明する。処理の実行は、制御部2が行う。
まず、図12のステップS102にてRAM3に展開された新規所属情報100に設定されたデータに係る所属の上位階層に位置する所属の所属情報が記憶部4に記憶された所属情報ファイル10(図2参照)から一レコード取得され、当該取得された所属情報がRAM3に展開されたワーク用の変数「ワーク所属」に設定される(ステップS201)。
次いで、「ワーク所属」に設定された所属情報に上位所属についての情報が設定されている場合、すなわち、「ワーク所属」に設定されている所属情報に係る所属の上位階層に所属が存在する場合(ステップS202;Yes)、ステップS203へ進む。
また、「ワーク所属」に設定された所属情報に上位所属についての情報が設定されていない場合、すなわち、「ワーク所属」に設定されている所属情報に係る所属の上位階層に所属が存在しない場合(ステップS202;No)、ステップS210へ進む。
ステップS202;Yesに次いで、RAM3に展開されたデータである新規所属情報100に業務品目コード105の値が設定されていない場合(ステップS203;No)、ステップS204へ進む。
また、RAM3に展開されたデータである新規所属情報100に業務品目コード105の値が設定されている場合(ステップS203;Yes)、ステップS206へ進む。
ステップS203;Noに次いで、「ワーク所属」に設定されている所属情報ファイル10のレコードのデータ項目である業務品目コード15に値が設定されている場合(ステップS204;Yes)、当該「ワーク所属」に設定された業務品目コード15の値が取得される(ステップS205)。
また、「ワーク所属」に設定されている所属情報ファイル10のレコードのデータ項目である業務品目コード15に値が設定されていない場合(ステップS204;No)、ステップS206へ進む。
次いで、RAM3に展開されたデータである新規所属情報100に業務内容コード106の値が設定されていない場合(ステップS206;No)、ステップS207へ進む。
また、RAM3に展開されたデータである新規所属情報100に業務内容コード106の値が設定されている場合(ステップS206;Yes)、ステップS209へ進む。
ステップS206;Noに次いで、「ワーク所属」に設定されている所属情報ファイル10のレコードのデータ項目である業務内容コード16に値が設定されている場合(ステップS207;Yes)、当該「ワーク所属」に設定された業務内容コード16の値が取得される(ステップS208)。
また、「ワーク所属」に設定されている所属情報ファイル10のレコードのデータ項目である業務内容コード16に値が設定されていない場合(ステップS207;No)、ステップS209へ進む。
次いで、「ワーク所属」に設定されている所属情報ファイル10のレコードの上位所属コード13に設定されている所属コードに係る所属の所属情報が、記憶部4に記憶された所属情報ファイル10から一レコード取得され、当該取得された所属情報が「ワーク所属」に上書き設定され(ステップS209)、ステップS202へ進む。
また、ステップS202;Noに次いで、ステップS205及びステップS206で取得された業務品目コード15及び業務内容コード16の値が、それぞれ新規所属情報100の業務品目コード105及び業務内容コード106の値として設定され(ステップS210)、この処理は終了する。
以上のように、業務情報抽出処理によれば、組織図に追加された新規所属の位置に応じた所属コードの値から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務品目コード及び業務内容コードの値が取得され、当該値が新規所属情報100の業務品目コード105及び業務内容コード106に設定される。そのため、ユーザが新規所属の業務情報である業務品目コード105及び業務内容コード106の値の入力操作をすることなしに、新規所属情報100の業務品目コード105及び業務内容コード106の値を設定することができる。
図16を参照して、図12のステップS104の人員抽出処理の詳細を説明する。処理の実行は、制御部2が行う。
まず、新規に発足する所属の業務情報として、RAM3に展開された新規所属情報100から業務品目コード105及び業務内容コード106の値が取得される(ステップS301)。
次いで、ステップS301にて取得された業務品目コード105の値と一致する業務品目コードの値を持つレコードが社員履歴ファイル30から検索され、取得される(ステップS302)。すなわち、このステップによって、新規所属の業務品目と一致する業務品目の業務履歴がある社員の情報が取得される。
次いで、ステップS302にて取得されたレコードに係る社員に関する情報がRAM3に異動候補社員情報として登録される。また、当該取得されたレコードに対応する異動候補社員情報が既に登録済みである場合は、当該登録済みの異動候補社員情報が有する重付情報の値がインクリメントされる(ステップS303)。
図17に、異動候補社員情報のデータ構成及び登録されたデータの例を示す。異動候補社員情報110は、データ項目として、重付111、社員番号112、氏名113、所属コード114を有する。
重付111は、その社員の異動の優先度の高さを示す数値データである。ステップS303や後述する処理によってインクリメント(増加)される。設定された数値が高いほど優先度が高いことを示す。本実施例では、重付111は数値データとしているが、数値以外のデータであっても重付(優先度)の高低を示せるデータであれば良い。社員番号112及び氏名113は、ステップS302にて社員履歴ファイル30から取得されたレコードが有する社員番号31及び氏名32からそれぞれ取得されるデータである。所属コード114は、社員番号112の値に基づいて、社員情報ファイル20(図3参照)の所属コード23から取得されるデータである。
異動候補社員情報110には、例えば、重付111、社員番号112、氏名113、所属コード114の値がそれぞれ「1」、「1002」、「斉藤 達也」、「3000」であるレコードが登録されている。
ステップS303に次いで、ステップS301にて取得された業務内容コード106の値と一致する業務内容コードの値を持つレコードが社員履歴ファイル30から検索され、取得される(ステップS304)。すなわち、このステップによって、新規所属の業務内容と一致する業務内容の業務履歴がある社員の情報が取得される。
次いで、ステップS304にて取得されたレコードに係る社員に関する情報がRAM3に異動候補社員情報110として登録される。また、当該取得されたレコードに対応する異動候補社員情報110が既に登録済みである場合は、当該登録済みの異動候補社員情報110が有する重付111の値がインクリメントされる(ステップS305)。
次いで、記憶部4に記憶された抽出条件テーブル70(図8参照)から滞留年数71の値が取得される(ステップS306)。
次いで、現在の所属の滞留年数がステップS306にて取得された滞留年数71の年数以上に設定されたレコードが社員履歴ファイル30から検索され、取得される(ステップS307)。
例えば、図8の抽出条件テーブル70には、滞留年数71の値として、「5」が設定されている。従って、ステップS307にて、社員履歴ファイル30から現在の所属の滞留年数が5年以上であるレコード、すなわち、滞留年数36の値が5以上であり、かつ同一社員について複数のレコードがある場合は序列33の値が最も大きいレコードが検索され、取得される。
次いで、ステップS307にて取得されたレコードに係る社員に関する情報がRAM3に異動候補社員情報110として登録される。また、当該取得されたレコードに対応する異動候補社員情報110が既に登録済みである場合は、当該登録済みの異動候補社員情報110が有する重付111の値がインクリメントされる(ステップS308)。
次いで、ステップS301にて取得された業務品目コード105の値と一致する業務品目コードの値を持つレコードが異動条件ファイル40(図5参照)から検索され、取得される(ステップS309)。すなわち、このステップによって、異動希望を出している社員の希望業務品目と新規所属の業務品目が一致する社員の情報が取得される。
次いで、ステップS309にて取得されたレコードに係る社員に関する情報がRAM3に異動候補社員情報110として登録される。また、当該取得されたレコードに対応する異動候補社員情報110が既に登録済みである場合は、当該登録済みの異動候補社員情報110が有する重付111の値がインクリメントされる(ステップS310)。
次いで、ステップS301にて取得された業務内容コード106の値と一致する業務内容コードの値を持つレコードが異動条件ファイル40(図5参照)から検索され、取得される(ステップS311)。すなわち、このステップによって、異動希望を出している社員の希望業務内容と新規所属の業務内容が一致する社員の情報が取得される。
次いで、ステップS311にて取得されたレコードに係る社員に関する情報がRAM3に異動候補社員情報110として登録される。また、当該取得されたレコードに対応する異動候補社員情報110が既に登録済みである場合は、当該登録済みの異動候補社員情報110が有する重付111の値がインクリメントされ(ステップS312)、この処理は終了する。
以上のように、人員抽出処理によれば、新規所属の業務と一致する業務の業務履歴がある、現在の所属の滞留年数が所定の年数以上である、又は新規所属の業務と異動希望を出している社員の希望業務が一致することを取得(抽出)条件として記憶部4に記憶された社員履歴ファイル30又は異動条件ファイル40等から社員情報が抽出され、異動候補社員情報110にレコードが登録される。そのため、ユーザが全ての社員情報を確認し、新規所属への異動候補となる社員情報を抽出する操作をすることなしに、異動候補社員情報110を抽出することができる。また、既に異動候補社員情報110に登録されたレコードについての社員情報が抽出された場合は、移動候補社員情報110の重付111の値を増加させるため、異動候補社員情報110に登録されたレコード間に社員の異動の優先度を付けることができる。
図18を参照して、人員配置処理について説明する。処理の実行は、記憶部4に記憶された制御プログラムがRAM3に展開され、当該プログラムに従って制御部2によって行われる。この処理は、図12の所属発足処理の終了後に、この処理の開始のためのユーザの入力部6による入力操作により開始する。
まず、RAM3に展開された異動候補社員情報110(図17参照)が重付111で降順ソートされる(ステップS401)。
図19の異動候補社員情報120は、異動候補社員情報110がステップS401にて重付111で降順ソートされた後の異動候補社員情報である。異動候補社員情報120の一番上には重付121の値が「2」であるレコードが登録されており、一番下には、重付121の値が「1」であるレコードが登録されており、レコードの配置順序が重付121の値の降順となっている。
次いで、異動候補社員情報120に登録されたレコードのうち、一番上から新規所属情報100の定員107に設定された値の数だけレコードが取得される(ステップS402)。
例えば、新規所属情報100の定員107には、「3」が設定されている。そのため、異動候補社員情報120に登録されたレコードのうち、一番上から3レコードが取得される。
次いで、ステップS402にて取得された異動候補社員情報120のレコードの氏名113の値が、表示部5に表示された組織図210(図13参照)に表示されている位置から新規所属である営業212の位置に移動される(ステップS403)。
図20は、ステップS403によって表示位置が移動された組織図の例である。組織図220の営業221の下には、氏名を示す値として「田中 洋二」、「小西 晴彦」、「田所 浩二」が表示されている。当該値は、異動候補社員情報120に登録されたレコードの一番上から3レコードの氏名123の値と同一である。
次いで、新規所属情報100に設定されているレコードが組織図情報90(図10参照)に新規レコードとして登録される。更に、ステップS402にて取得された異動候補社員情報120のレコードに係る社員の情報が当該新規レコードに係る新規所属に属するように組織図情報90が更新され、当該更新後の組織図情報90に登録されたデータがプランファイル80に更新登録されることで人員配置プランのデータが出力され(ステップS404)、この処理は終了する。
以上のように、人員配置処理によれば、異動候補社員情報120のデータに基づいて組織図情報90のデータが更新され、人員配置プランのデータがプランファイル80のデータとして出力される。そのため、ユーザは入力部6によって人員情報ごとにデータを更新する入力操作等をすることなしに、新規所属への人員の配置のための記憶部4に記憶されたデータの更新を容易に行うことができる。また、異動候補社員情報110に登録されたレコードを重付111の値で降順ソートし、一番上に配置されたレコードから順に新規所属の定員数分のレコードに係る社員情報について人員配置のための処理を行うため、異動の優先度の高い社員情報から順に人員配置のための処理を行うことができる。
[変形例]
以上のように、本実施の形態では、図16に示す人員抽出処理は、新規所属の業務と一致する業務の業務履歴がある、現在の所属の滞留年数が所定の年数以上である、又は新規所属の業務と異動希望を出している社員の希望業務が一致すること、の3つの条件を人員情報抽出の条件としたが、この形式に限定されず、入力部6による入力操作によって、いずれか2つの条件又は1つの条件を人員情報抽出条件とするように設定変更ができることとしても良い。また、入力部6による入力操作によって、この3つの条件のいずれを満たすかによって、重付の増加量を変化させる設定ができることとしても良い。このような設定ができるようにすることで、人員情報の抽出条件を柔軟に変更することができ、多様な人員配置プラン情報を出力することができる。
以上のように、本実施の形態では、図16に示す人員抽出処理は、新規所属の業務と一致する業務の業務履歴がある、現在の所属の滞留年数が所定の年数以上である、又は新規所属の業務と異動希望を出している社員の希望業務が一致すること、の3つの条件を人員情報抽出の条件としたが、この形式に限定されず、入力部6による入力操作によって、いずれか2つの条件又は1つの条件を人員情報抽出条件とするように設定変更ができることとしても良い。また、入力部6による入力操作によって、この3つの条件のいずれを満たすかによって、重付の増加量を変化させる設定ができることとしても良い。このような設定ができるようにすることで、人員情報の抽出条件を柔軟に変更することができ、多様な人員配置プラン情報を出力することができる。
また、人員抽出処理による人員情報抽出の条件は、図16に示す態様によるものに限られない。例えば、社員情報毎に、その社員の異動の可否を示す情報である異動可否情報を記憶部4に記憶し、前述の3つの人員情報抽出条件を満たしても、異動可否情報に異動不可が設定されている場合は、その社員情報は抽出されない、という条件を追加することとしても良い。このような条件を追加することで、ある社員が異動の条件を満たし、又は異動を希望する場合であっても、その社員の上司等が異動を認めないため、異動可否情報に異動不可が設定されれば、当該社員に関する情報は、異動候補社員情報として抽出されることはない。
また、図16に示す人員抽出処理は、組織全体から人員情報を抽出することとしたが、この形式に限定されず、入力部6による入力操作によって、人員情報を抽出する対象となる組織の範囲の設定を変更することができることとしても良い。このような設定変更を可能とすることで、多様な人員配置プラン情報を出力することができる。
[効果]
以上のように、本実施の形態によれば、入力部6により入力された新規所属の階層構造上の位置情報に基づいて、制御部2により当該新規所属の上位階層の所属の所属コードが検索され、当該所属コード及び記憶部4に記憶された組織図情報90から当該上位階層の所属の業務品目コード及び業務内容コードが抽出され、当該抽出された業務品目コード等と記憶部4に記憶された社員履歴ファイル30のデータの比較結果を抽出条件として人員情報が抽出され、当該抽出された人員情報に基づいてプランファイル80が出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、入力部6により入力された新規所属の階層構造上の位置情報に基づいて、制御部2により当該新規所属の上位階層の所属の所属コードが検索され、当該所属コード及び記憶部4に記憶された組織図情報90から当該上位階層の所属の業務品目コード及び業務内容コードが抽出され、当該抽出された業務品目コード等と記憶部4に記憶された社員履歴ファイル30のデータの比較結果を抽出条件として人員情報が抽出され、当該抽出された人員情報に基づいてプランファイル80が出力される。
そのため、新規所属を発足する際に、その所属に適任である人員の異動のシミュレーションを行い、新規所属の人員配置プランを容易に作成することができる。
また、業務情報抽出処理によれば、組織図に追加された新規所属の位置に応じた所属コードの値から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務品目コード及び業務内容コードの値が取得され、当該値が新規所属情報100の業務品目コード105及び業務内容コード106に設定される。そのため、ユーザが新規所属の業務情報である業務品目コード105及び業務内容コード106の値の入力操作をすることなしに、新規所属情報100の業務品目コード105及び業務内容コード106の値を設定することができる。
また、人員抽出処理によれば、新規所属の業務と一致する業務の業務履歴がある、現在の所属の滞留年数が所定の年数以上である、又は新規所属の業務と異動希望を出している社員の希望業務が一致することを取得(抽出)条件として記憶部4に記憶された社員履歴ファイル30又は異動条件ファイル40等から社員情報が抽出され、異動候補社員情報110にレコードが登録される。そのため、ユーザが全ての社員情報を確認し、新規所属への異動候補となる社員情報を抽出する操作をすることなしに、異動候補社員情報110を抽出することができる。また、既に異動候補社員情報110に登録されたレコードについての社員情報が抽出された場合は、移動候補社員情報110の重付111の値を増加させるため、異動候補社員情報110に登録されたレコード間に社員の異動の優先度を付けることができる。
また、人員配置処理によれば、異動候補社員情報120のデータに基づいて組織図情報90のデータが更新され、人員配置プランのデータがプランファイル80のデータとして出力される。そのため、ユーザは入力部6によって人員情報ごとにデータを更新する入力操作等をすることなしに、新規所属への人員の配置のための記憶部4に記憶されたデータの更新を容易に行うことができる。また、異動候補社員情報110に登録されたレコードを重付111の値で降順ソートし、一番上に配置されたレコードから順に新規所属の定員数分のレコードに係る社員情報について人員配置のための処理を行うため、異動の優先度の高い社員情報から順に人員配置のための処理を行うことができる。
また、入力部6による入力操作によって、3つの抽出条件のうち、いずれか2つの条件又は1つの条件を人員情報抽出条件とするような設定変更、又は、入力部6による入力操作によって、3つの条件のいずれを満たすかによって、重付の増加量を変化させる設定変更ができるようにすることで、人員情報の抽出条件を柔軟に変更することができ、多様な人員配置プラン情報を出力することができる。
また、異動可否情報による判断を抽出条件に追加することで、ある社員が異動の条件を満たし、又は異動を希望する場合であっても、その社員の上司等が異動を認めないため、異動可否情報に異動不可が設定されれば、当該社員に関する情報は、異動候補社員情報として抽出されることはない。
また、入力部6による入力操作によって、人員情報を抽出する対象となる組織の範囲の設定を変更することができるようにすることで、多様な人員配置プラン情報を出力することができる。
1 組織図編集装置
2 制御部
3 RAM
4 記憶部
5 表示部
6 入力部
2 制御部
3 RAM
4 記憶部
5 表示部
6 入力部
Claims (8)
- 複数の所属で構成される階層構造の組織の各前記所属の業務情報及び当該各所属の上位階層の所属情報を含む組織図情報と、当該組織に属する人員の過去又は現在の業務情報及び当該人員の人員情報を含む業務履歴情報が記憶された記憶手段と、
前記組織内に発足する新規所属の前記組織における階層構造上の位置情報を入力するための入力手段と、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報を検索するための検索手段と、
前記記憶手段に記憶された組織図情報及び前記検索手段によって検索された前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出手段と、
前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された業務履歴情報が有する業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出する人員情報抽出手段と、
前記人員情報抽出手段によって抽出された人員情報に基づいて、前記新規に発足する所属へ配置される人員候補の情報である人員配置プラン情報を出力する人員配置プラン出力手段と、
を備えることを特徴とする組織図編集装置。 - 前記記憶手段に記憶された業務履歴情報は、人員が現在の業務に携わった期間の情報である滞留期間情報を有し、
前記人員情報抽出手段は、予め設定された期間情報と前記記憶手段に記憶された前記滞留期間情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする請求項1に記載の組織図編集装置。 - 前記記憶手段には、人員が異動を希望している業務の情報である希望業務情報が当該異動を希望する人員の人員情報毎に記憶され、
前記人員情報抽出手段は、前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された希望業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組織図編集装置。 - 前記記憶手段には、人員の異動の可否を示す異動可否情報が人員情報毎に記憶され、
前記人員情報抽出手段は、前記記憶手段に記憶された異動可否情報を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出すること
を特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の組織図編集装置。 - 前記人員情報抽出手段は、複数の前記抽出条件により人員情報を抽出し、同一人員についての人員情報が抽出条件を複数満たす場合は、当該抽出条件を満たす数に応じた異動の優先度を示す情報を当該抽出された人員情報に付加し、
前記人員配置プラン出力手段は、前記人員情報抽出手段により抽出された人員情報に付加された前記異動の優先度を示す情報に基づいて人員配置プラン情報を出力すること
を特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の組織図編集装置。 - 前記入力手段は、いずれの前記抽出条件を満たすかによって、前記人員情報抽出手段によって人員情報に付加される情報が示す前記異動の優先度の高さを設定変更可能であること
を特徴とする請求項5に記載の組織図編集装置。 - 前記記憶手段は、組織に属する人員の現在の所属情報を人員情報毎に記憶し、
前記入力手段は、前記記憶手段に記憶された所属情報に基づいて、前記人員情報抽出手段による人員情報抽出のための抽出対象となる所属の範囲を設定可能であること
を特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載の組織図編集装置。 - 組織図編集装置のコンピュータを
複数の所属で構成される階層構造の組織の各前記所属の業務情報及び当該各所属の上位階層の所属情報を含む組織図情報と、当該組織に属する人員の過去又は現在の業務情報及び当該人員の人員情報を含む業務履歴情報が記憶された記憶手段、
前記組織内に発足する新規所属の前記組織における階層構造上の位置情報を入力するための入力手段、
前記入力手段により入力された位置情報に基づいて、前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報を検索するための検索手段、
前記記憶手段に記憶された組織図情報及び前記検索手段によって検索された前記新規所属の上位階層の所属を指定する情報から当該新規所属の上位階層に位置する所属の業務情報を抽出する業務情報抽出手段、
前記業務情報抽出手段によって抽出された業務情報と前記記憶手段に記憶された業務履歴情報が有する業務情報の比較結果を抽出条件として、前記記憶手段に記憶された人員情報を抽出する人員情報抽出手段、
前記人員情報抽出手段によって抽出された人員情報に基づいて、前記新規に発足する所属へ配置される人員候補の情報である人員配置プラン情報を出力する人員配置プラン出力手段
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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CN108830560A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-11-16 | 深圳市策维科技有限公司 | 一种组织架构生成器和基于区块链技术的组织架构生成方法 |
JP2020035044A (ja) * | 2018-08-28 | 2020-03-05 | Regain Group株式会社 | 人事管理システム、人事管理プログラム及び人事管理方法 |
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-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007260114A patent/JP2009093215A/ja active Pending
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