JP2020077301A - 図書管理プログラム、方法、及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】図書館間での図書の相互貸借を効率的に管理する。【解決手段】イベント毎に、イベントに関連する図書を関連図書とし、その関連図書を所蔵する図書館を推奨館候補として、推奨館候補DB25に記憶する。処理対象のイベントと内容が同一又は類似で開催期間が重複する重複イベントが存在しない場合、推奨館候補から、対象図書館と同じ地域を管轄する図書館を除外し、重複イベントが存在する場合、推奨館候補から、さらに、重複イベントを開催する開催者が属する地域を管轄する図書館を除外する。【選択図】図8

Description

開示の技術は、図書管理プログラム、図書管理方法、及び図書管理装置に関する。
近年、読書離れやインターネットサービスの拡大に伴い、公共図書館の利用者が低下していることに鑑み、図書館の利用者数及び図書の貸出数の向上を支援する技術が提案されている。
例えば、利用者がテキストデータに記述された用語(キーワード)を調べることができる書籍を抽出する書籍抽出装置が提案されている。この装置は、何れかの書籍に記述されている学習キーワードを含むテキストデータの中から、利用者により指定された学習キーワードを取得し、書籍に記述された学習キーワードを書籍毎に紐付けて記憶する記憶手段を参照して、取得した学習キーワードに紐付けられた書籍を抽出する。
また、図書館では、その図書館が管轄する地域でイベントが行われる場合などに、そのイベントに関する特集コーナーや特設棚を設け、利用者に向けて、イベントに関連する図書を紹介する場合がある。このような場合、そのイベントに関連する図書が多く貸し出される可能性が高まるため、図書館職員は、それに応じて図書を収集する必要がある。
ここで、図書館の多くは、自図書館が所蔵する図書と、同一地区内の他の図書館が所蔵する図書とを相互貸借するなど、図書館間で連携している。上記のように、一時的にイベントに関連する図書を収集したい場合や、特集コーナーを設置する場合などには、この連携関係を利用して、他の図書館からイベントに関連する図書を収集する場合もある。
上記のような相互貸借に関する技術として、複数の貸出候補図書館が存在する場合に、最も早く貸出が可能な図書館を自動的に決定し、決定した時間順序に基づいて、借受要求を行うことができるようにする相互貸借システムが提案されている。このシステムは、借受要求図書館クライアントからの借受要求に応答して、まず総合目録データベースにおいて借受要求のあった資料を所蔵している図書館を検索し、貸出候補図書館を特定する。また、巡回車スケジュールデータベースを参照して、借受要求のあった資料を上記の検索により得られた所蔵図書館から貸出すことのできる時間順序を決定する。その後、借受要求図書館クライアントに対して、貸出候補図書館と、希望された資料を各貸出候補図書館が貸出すことができる日時に関する順序について通知する。
特開2014−222448号公報 特開2000−285132号公報
しかしながら、図書館において貸し出される図書の傾向には、例えば、上述のイベントに関連する図書などのように、その図書館を利用する地域住民の生活と結び付いた図書の貸し出しが増加する等、外的要因が含まれる場合が多い。
従来技術では、この外的要因が考慮されていないため、貸出候補図書館においても、借受要求された図書の貸し出しが増加する可能性があり、借受要求図書館へ借受要求された図書を貸し出しできないなど、効率的な相互貸借を行えない場合がある。
一つの側面として、開示の技術は、図書館間での図書の相互貸借を効率的に管理することを目的とする。
一つの態様として、開示の技術は、図書館の識別子と前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けて記憶する記憶領域とを参照する。そして、処理対象であるイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定し、特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出する。そして、特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する。
一つの側面として、図書館間での図書の相互貸借を効率的に管理することができる、という効果を有する。
本実施形態に係る図書管理システムの概略構成を示すブロック図である。 所蔵データベース(DB)の一例を示す図である。 本実施形態に係る図書管理装置の機能ブロック図である。 書誌DBの一例を示す図である。 統合所蔵DBの一例を示す図である。 イベントDBの一例を示す図である。 学区DBの一例を示す図である。 推奨館候補DBの一例を示す図である。 検索画面の一例を示す図である。 イベント指定画面の一例を示す図である。 推奨リスト画面の一例を示す図である。 本実施形態に係る図書管理装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 推奨館候補DB生成処理の一例を示すフローチャートである。 検索処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、開示の技術に係る実施形態の一例を説明する。
本実施形態では、イベントの一例として学校行事を想定し、学校行事に関連した図書について、複数の図書館の間で相互貸借を行う場合を例に説明する。
例えば、図書館において、学校行事に根付いた特集コーナーを設置すると、学校の先生、生徒、その家族から図書の貸し出しの需要が見込める。しかし、ある学校行事に関する特集コーナーを企画した場合において、その学校行事の開催時期と、他の図書館が管轄する地域に属する学校が開催する同様の学校行事の開催時期とが重複してしまうと、図書館で貸し出される図書の需要が競合する。この場合、他の図書館から図書を貸し出してもらえない可能性がある。本実施形態では、このような場合も考慮して、連携関係にある図書館同士で、効率的に図書を相互貸借できるように管理するものである。
図1に示すように、本実施形態に係る図書管理システム100は、例えば、市や区などの1つの自治体の管理下にある中央図書館と、複数の図書館の分館の各々とで共用されるシステムである。なお、以下では、中央図書館と分館とを区別なく説明する場合には、単に「図書館」という。
図書管理システム100は、図書管理装置10と、複数の分館端末30A〜30Zとを含む。本実施形態では、図書管理装置10は、中央図書館に設置される場合を例に説明するが、図書管理装置10は、いずれかの分館に設置されてもよいし、中央図書館及び分館とは別のデータセンターやクラウド上に設けられてもよい。図書管理装置10と、複数の分館端末30A〜30Zの各々とは、インターネット等のネットワークを介して接続される。
分館端末30は、中央図書館及び分館の各図書館にそれぞれ配置される。図1の例では、分館端末30Aは分館Aに配置され、分館端末30Bは分館Bに配置され、分館端末30Cは分館Cに配置され、分館端末30Dは分館Dに配置され、分館端末30Zは中央図書館に配置されている例を示している。なお、中央図書館に配置されている分館端末30Zは、中央図書館が1つの分館として機能する場合に利用される端末である。以下、分館端末30A〜30Zを区別なく説明する場合には、単に「分館端末30」と表記する。なお、図書管理システム100に含まれる分館端末30の台数は図1の例に限定されない。
分館端末30は、図書管理システム100により提供される画面を表示する表示機能、及び図書管理システム100に対する情報の入力を行なうための入力機能を備えた情報処理端末である。分館端末30は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等で実現することができる。
また、分館端末30の各々の所定の記憶領域には、その分館端末30に対応する分館で所蔵する図書及びその図書の所蔵に関する情報を管理するための所蔵データベース(DB)35が記憶される。図2に、分館端末30に記憶される所蔵DB35の一例を示す。
図2に示すように、所蔵DB35の各行(各レコード)が、1冊の図書に関する所蔵情報に相当する。各所蔵情報は、「図書番号」、「所蔵番号」、「所蔵場所」、「ステータス」等の情報を含む。「図書番号」は、該当の図書を特定するための情報であり、「所蔵番号」は、該当の分館において所蔵している図書の個体それぞれにユニークに付与される番号である。したがって、ある分館に同一の図書が複数冊所蔵されている場合、それらの図書の「図書番号」は同一であるが、「所蔵番号」はそれぞれ異なるものとなる。「所蔵場所」は、書庫や配架など、該当の図書が分館内のどこに所蔵されているかを示す情報である。「ステータス」は、貸出可、貸出中、予約中など、該当の図書の所蔵状態を示す情報である。
図3に示すように、図書管理装置10は、機能的には、受付部11と、生成部12と、特定部13と、抽出部14と、出力部15とを含む。また、図書管理装置10の所定の記憶領域である記憶部20には、書誌DB21と、統合所蔵DB22と、イベントDB23と、学区DB24と、推奨館候補DB25とが記憶される。
まず、記憶部20に記憶される各データベースについて説明する。
書誌DB21は、少なくとも、図書管理システム100の管理下の各図書館で所蔵されている図書を含む、複数の図書の各々の書誌情報が記憶されるデータベースである。図4に、書誌DB21の一例を示す。図4の例では、各行(各レコード)が1冊の図書についての書誌情報である。各書誌情報は、該当の図書の「図書番号」、「ジャンル」、「サブジャンル」、「著者」、「図書名」等の情報を含む。なお、書誌情報は、出版社、発行年、対象年齢、概要等、他の情報を含んでいてもよい。
統合所蔵DB22は、各分館端末30に記憶された所蔵DB35から抽出されたデータを統合して記憶するデータベースである。図5に、統合所蔵DB22の一例を示す。図5の例では、各所蔵DB35の各所蔵情報のうち、「図書番号」、「所蔵番号」、及び「ステータス」の情報に、その所蔵情報を含む所蔵DB35が記憶された分館端末30に対応する分館の識別情報を「所蔵館」として付加した統合所蔵情報が記憶されている。なお、図5の例では、分館端末30A〜30Zの各々が配置される図書館の識別情報を、それぞれ「図書館A」、「図書館B」、「図書館C」、「図書館D」、及び「図書館Z」としている。
イベントDB23は、図書管理システム100の管理下にある範囲(例えば、市や区など)内の各地域に属する開催者が開催するイベント(本実施形態では、学校が開催する学校行事)に関するイベント情報が記憶されるデータベースである。図6に、イベントDB23の一例を示す。図6の例では、各行(各レコード)が1つのイベントに関するイベント情報に相当する。各イベント情報は、イベントの識別情報である「イベント番号」、イベントの「開催期間」、「イベント内容」、イベントを開催する学校の「学校名」等の情報を含む。
学区DB24は、複数の図書館の各々と、複数の図書館の各々が管轄する学区と、各学校が属する学区とを対応付けた情報が記憶されるデータベースである。本実施形態では、学区DB24には、図書管理システム100の管理下にある範囲を複数の地域に区切った各学区の学区情報が記憶される。図7に、学区DB24の一例を示す。図7の例では、各行(各レコード)が1つの学区についての学区情報に相当する。各学区情報は、学区の識別情報である「学区」、該当の学区に属する学校の「学校名」、及び該当の学区を管轄する図書館の識別情報である「管轄図書館」等の情報を含む。
すなわち、上述のイベントDB23と学区DB24に記憶される情報は、「学校名」を介して、複数の図書館の各々と、複数の図書館の各々が管轄する学区と、イベントを開催する学校が属する学区と、開催されるイベントの情報とを対応付けた情報といえる。なお、学区は、開示の技術の地域の一例であり、学校は開示の技術のイベントを開催する開催者の一例である。
推奨館候補DB25は、イベント毎に、そのイベントに関連する図書の情報と、その図書の貸借を行う図書館として推奨される図書館(以下、「推奨館」という)の候補の情報とが記憶されるデータベースである。図8に、推奨館候補DB25の一例を示す。図8の例では、「イベント番号」に、そのイベント番号が示すイベントに関連する図書の図書番号である「関連図書」が対応付けて記憶されると共に、各関連図書を所蔵する図書館の識別情報が「推奨館候補」として記憶されている。なお、図8の例では、説明を分かり易くするために、「関連図書」欄に、図書番号と共に、その図書番号が示す図書の図書名をかっこ書きで併記している。
次に、図書管理装置10の各機能部について説明する。
受付部11は、分館端末30から、所蔵DB35に記憶された所蔵情報を受け付け、受け付けた所蔵情報から「図書番号」、「所蔵番号」、及び「ステータス」を抽出する。受付部11は、抽出した情報に、所蔵情報を送信した分館端末30に対応する図書館の識別情報を「所蔵館」の情報として付加して、統合所蔵DB22に統合所蔵情報として記憶する。「図書番号」、「所蔵館」、及び「所蔵番号」が同一の統合所蔵情報が既に統合所蔵DB22に記憶されている場合には、受付部11は、受け付けた情報に基づいて、該当の統合所蔵情報の「ステータス」を更新する。
各分館端末30から所蔵情報を受け付けるタイミングは、定期的なタイミングでもよいし、各分館端末30において、所蔵DB35が更新される都度でもよい。
また、受付部11は、イベント情報を受け付ける。イベント情報は、図書管理装置10へ直接入力されてもよいし、分館端末30へ入力された情報を、分館端末30から取得してもよい。受付部11は、受け付けたイベント情報をイベントDB23に記憶する。
なお、書誌DB21及び学区DB24には、予め用意された情報が記憶されていることを想定しているが、上記の場合と同様に、受付部11で情報を受け付けて、各データベースを更新するようにしてもよい。例えば、受付部11は、書誌情報の追加、更新、及び削除に関する情報を受け付ける。書誌情報の追加、更新、及び削除に関する情報は、図書管理装置10に直接入力されてもよいし、分館端末30へ入力された情報を、分館端末30から取得してもよい。受付部11は、受け付けた書誌情報の追加、更新、及び削除に関する情報に基づいて、書誌DB21を更新する。学区DB24についても同様に、受付部11で学区情報を受け付けて更新するようにすればよい。
さらに、受付部11は、分館端末30のいずれかから関連図書及び推奨館の検索処理の実行指示を受け付ける。受付部11は、検索処理の実行指示を送信した分館端末30に対応する図書館(以下、「対象図書館」という)の識別情報と共に、検索処理の実行が指示された旨を特定部13へ通知する。
生成部12は、書誌DB21、統合所蔵DB22、及びイベントDB23を参照して、イベントDB23に記憶されているイベント毎に、そのイベントに関連する図書と、その図書の貸借を行う推奨館の候補とを抽出し、推奨館候補DB25を生成する。
具体的には、生成部12は、イベントDB23に記憶された各イベント情報について、そのイベント情報が示すイベントに関連する図書を、書誌DB21から検索する。例えば、生成部12は、イベント情報に含まれる「イベント内容」から、検索のキーとなる単語を抽出する。抽出する単語は、「イベント内容」に直接含まれる単語であってもよいし、その単語の類義語であってもよい。また、書誌DB21の項目である「ジャンル」及び「サブジャンル」の選択肢のいずれに該当するかを、「イベント内容」と、「ジャンル」及び「サブジャンル」の選択肢との予め定めた対応関係に基づいて抽出してもよい。例えば、「イベント内容」が「修学旅行(京都・奈良)」の場合、書誌DB21の項目「ジャンル」を検索するためのキーとなる単語として「旅行」を抽出し、項目「サブジャンル」を検索するためのキーとなる単語として、「京都」及び「奈良」を抽出する。
生成部12は、抽出した単語をキーとして、書誌DB21の各項目を検索し、いずれかの項目に、キーとなる単語と一致又は類似する単語を含む書誌情報を抽出する。抽出された書誌情報が示す図書が、該当のイベントに関連する図書である。
また、生成部12は、図9に示すような検索画面40を図書管理装置10の表示部に表示して、オペレータからキーとなる単語を受け付けてもよい。図9の例では、検索画面40には、イベント情報及びキーとなる単語を指定するための指定領域41と、指定領域41で指定された情報に基づいて、書誌情報の抽出を実行する際に選択される検索ボタン42とが含まれる。
また、生成部12は、抽出した書誌情報に含まれる「図書番号」の各々をキーとして、統合所蔵DB22を検索し、キーである「図書番号」と一致する図書番号を含む統合所蔵情報に含まれる「所蔵館」の情報を抽出する。抽出された「所蔵館」の情報が示す図書館が、推奨館の候補である。生成部12は、該当のイベント情報の「イベント番号」に、抽出した書誌情報に含まれる「図書番号」と、「所蔵館」の情報とを対応付けて、推奨館候補DB25に記憶する。
特定部13は、イベントDB23、学区DB24、及び推奨館候補DB25を参照して、処理対象のイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を、推奨館として特定する。処理対象のイベントとは、関連図書及び推奨館を検索する対象となるイベントである。処理対象のイベントと関連するイベントとは、処理対象のイベント自体、及び処理対象のイベントと同一又は類似するイベントである。処理対象のイベントと同一又は類似するイベントとは、イベントの内容が処理対象のイベントと同一又は類似であって、開催時期が処理対象のイベントの開催時期を含む所定期間と重複するイベント(以下、「重複イベント」という)である。処理対象のイベントの開催時期を含む所定期間とは、処理対象のイベントの開催期間にマージンを含めた期間である。
具体的に、対象図書館が管轄する地域に属する開催者が開催するイベントを処理対象のイベントとして、関連図書及び推奨館を検索する場合を考える。この場合において、特定部13は、他の地域で重複イベントが開催されない場合、対象図書館と同じ地域を管轄する図書館を、推奨館の候補から除外する。また、特定部13は、他の地域で重複イベントが開催される場合、対象図書館と同じ地域を管轄する図書館と共に、該当の他の地域を管轄する図書館を、推奨館の候補から除外する。
より具体的には、特定部13は、受付部11から、対象図書館の識別情報と共に、検索処理の実行が指示された旨の通知を受け付ける。この場合、特定部13は、例えば、図10に示すような、処理対象のイベントを指定するためのイベント指定画面45の画面データを、対象図書館の分館端末30へ送信する。これにより、対象図書館の分館端末30の表示部に、イベント指定画面45が表示される。
図10の例では、イベント指定画面45には、イベントDB23に記憶されたイベント情報のうち、学区DB24において、対象図書館を「管轄図書館」とする学区の学校の「学校名」を含むイベント情報一覧が表示される一覧表示領域46を含む。すなわち、一覧表示領域46には、対象図書館が管轄する学区に属する学校が開催するイベントのイベント情報が一覧で表示される。また、一覧表示領域46には、一覧表示領域46に表示されたいずれかのイベント情報を選択するためのチェックボックス47が含まれる。また、イベント指定画面45には、チェックボックス47で選択されたイベント情報が示すイベントの関連図書及び推奨館を検索する際に選択される検索ボタン48が含まれる。
イベント指定画面45において、いずれかのイベント情報に対応するチェックボックス47が選択された状態で、検索ボタン48が選択されると、対象図書館の分館端末30から、処理対象のイベントの指定が、図書管理装置10へ送信される。処理対象のイベントの指定には、選択されたイベント情報のイベント番号が含まれる。
特定部13は、対象図書館の分館端末30から、処理対象のイベントの指定を受け付けると、推奨館候補DB25において、処理対象イベントの「イベント番号」に対応する「関連図書」及び「推奨館候補」を抽出する。特定部13は、抽出した「関連図書」のうち、対象図書館が所蔵しており、かつ貸出可の図書を除外する。特定部13は、対象図書館が所蔵しており、かつ貸出可の図書を、統合所蔵DB22において、「所蔵館」が対象図書館の識別情報であり、「ステータス」が貸出可の統合所蔵情報から特定することができる。
特定部13は、イベントDB23を参照して、処理対象のイベントの重複イベントが存在するか否かを判定する。特定部13は、重複イベントが存在しない場合には、学区DB24から、対象図書館と同一の学区を管轄する図書館を、除外しなかった「関連図書」に対応する「推奨館候補」から除外する。特定部13は、重複イベントが存在する場合には、さらに、重複イベントを開催する学校が属する学区を管轄する図書館を、除外しなかった「関連図書」に対応する「推奨館候補」から除外する。特定部13は、最終的に除外されずに残った推奨館候補を推奨館として特定する。
抽出部14は、推奨館候補DB25から、特定部13により特定された推奨館に対応する「関連図書」に記憶された図書番号を、推奨館の識別情報と共に抽出する。抽出部14は、統合所蔵DB22から、抽出した図書番号及び推奨館の識別情報(「所蔵館」)が一致し、「ステータス」が貸出可の統合所蔵情報を抽出する。また、抽出部14は、書誌DB21から、抽出した図書番号に対応する「図書名」を抽出する。抽出部14は、抽出した情報を出力部15へ受け渡す。
出力部15は、抽出部14により抽出された情報に基づいて、指定されたイベントに対して、貸出可能な関連図書、及びその関連図書を所蔵する推奨館を一覧にした推奨リストを作成し、対象図書館の分館端末30へ出力する。これにより、対象図書館の分館端末30の表示部には、例えば、図11に示すような推奨リスト画面50が表示される。図11の例では、推奨リスト画面50には、出力部15により作成された推奨リスト51が含まれる。推奨リスト51には、関連図書の「図書名」、関連図書の統合所蔵情報に含まれる「所蔵館」、「所蔵番号」、及び「ステータス」の情報が含まれる。また、推奨リスト51には、各関連図書の貸し出しを予約するか否かを選択するためのチェックボックス52が含まれる。また、推奨リスト画面50には、チェックボックス52で選択された関連図書の貸し出しの予約を実行する際に選択される予約ボタン53が含まれる。予約ボタン53が選択されると、対象図書館の分館端末30から、チェックボックス52で選択された関連図書を所蔵する図書館の分館端末30に、関連図書の貸し出しを予約する旨の情報が送信される。
図書管理装置10は、例えば図12に示すコンピュータ60で実現することができる。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61と、一時記憶領域としてのメモリ62と、不揮発性の記憶部63とを備える。また、コンピュータ60は、入力部、表示部等の入出力装置64と、記憶媒体69に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部65とを備える。また、コンピュータ60は、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F66を備える。CPU61、メモリ62、記憶部63、入出力装置64、R/W部65、及び通信I/F66は、バス67を介して互いに接続される。
記憶部63は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部63には、コンピュータ60を、図書管理装置10として機能させるための図書管理プログラム70が記憶される。図書管理プログラム70は、受付プロセス71と、生成プロセス72と、特定プロセス73と、抽出プロセス74と、出力プロセス75とを有する。また、記憶部63は、書誌DB21、統合所蔵DB22、イベントDB23、学区DB24、及び推奨館候補DB25の各々を構成する情報が記憶される記憶部20として機能する情報記憶領域80を有する。
CPU61は、図書管理プログラム70を記憶部63から読み出してメモリ62に展開し、図書管理プログラム70が有するプロセスを順次実行する。CPU61は、受付プロセス71を実行することで、図3に示す受付部11として動作する。また、CPU61は、生成プロセス72を実行することで、図3に示す生成部12として動作する。また、CPU61は、特定プロセス73を実行することで、図3に示す特定部13として動作する。また、CPU61は、抽出プロセス74を実行することで、図3に示す抽出部14として動作する。また、CPU61は、出力プロセス75を実行することで、図3に示す出力部15として動作する。また、CPU61は、情報記憶領域80から情報を読み出して、書誌DB21、統合所蔵DB22、イベントDB23、学区DB24、及び推奨館候補DB25の各々をメモリ62に展開する。これにより、図書管理プログラム70を実行したコンピュータ60が、図書管理装置10として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU61はハードウェアである。
なお、図書管理プログラム70により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、本実施形態に係る図書管理装置10の作用について説明する。
書誌DB21及び学区DB24に必要な情報が記憶されており、かつ統合所蔵DB22及びイベントDB23が受付部11により適宜更新されている状態において、所定のタイミングで、図書管理装置10が、図13に示す推奨館候補DB生成処理を実行する。所定のタイミングは、例えば、1日に1回、1時間に1回などの定期的なタイミング、オペレータから推奨館候補DB25の生成を指示されたタイミング、イベントDB23が更新されたタイミングなどである。また、図書管理装置10が、いずれかの分館端末30から推奨館の検索処理の実行指示を受け付けると、図書管理装置10が、図14に示す検索処理を実行する。
まず、図13に示す推奨館候補DB生成処理について説明する。
ステップS12で、生成部12が、所定期間分のイベント情報をイベントDB23から取得する。所定期間分のイベント情報は、例えば、現時点から1ヶ月先までの期間に開催期間が含まれるイベントのイベント情報等とすることができる。
次に、ステップS14で、生成部12が、上記ステップS12で取得したイベント情報から、処理対象のイベント情報を1つ選択する。例えば、図6に示すイベントDB23のイベント番号がE001のイベント情報が選択されたものとする。
次に、ステップS16で、生成部12が、処理対象のイベント情報が示すイベントに関連する図書を、書誌DB21から検索し、その書誌情報を抽出する。例えば、図4に示す書誌DB21から、イベント番号がE001のイベント情報が示すイベントに関連する図書として、図書番号が000114、000115、及び000116の書誌情報が抽出されるものとする。
次に、ステップS18で、生成部12が、上記ステップS16で抽出した書誌情報に含まれる「図書番号」の各々をキーとして、統合所蔵DB22を検索し、キーである「図書番号」と一致する図書番号を含む統合所蔵情報に含まれる「所蔵館」の情報を抽出する。ここでは、図5に示す統合所蔵DB22から、図書番号000114をキーとして、図書館A及び図書館Bが抽出される。また、図書番号000115をキーとして、図書館B及び図書館Cが抽出される。また、図書番号000116をキーとして、図書館C及び図書館Dが抽出される。
次に、ステップS20で、生成部12が、処理対象のイベント情報の「イベント番号」に、上記ステップS16で抽出した書誌情報に含まれる「図書番号」と、上記ステップS18で抽出した「所蔵館」の情報とを対応付けて、推奨館候補DB25に記憶する。上記の例では、図8に示すように、イベント番号E001について抽出された図書番号及び所蔵館の情報が、イベント番号E001に対応付けて、「関連図書」及び「推奨館候補」として、推奨館候補DB25に記憶される。
次に、ステップS22で、生成部12が、上記ステップS12で取得したイベント情報の全てについて、上記ステップS14〜S20の処理が終了したか否かを判定する。未処理のイベント情報が存在する場合には、処理はステップS14に戻り、全てのイベント情報について処理が終了している場合には、推奨館候補DB生成処理は終了する。
次に、図14に示す検索処理について説明する。
ステップS32で、特定部13が、例えば、図10に示すような、処理対象のイベントを指定するためのイベント指定画面45の画面データを、対象図書館の分館端末30へ送信する。これにより、対象図書館の分館端末30の表示部に、イベント指定画面45が表示される。そして、特定部13が、イベント指定画面45において選択されたイベント情報のイベント番号を含む、処理対象のイベントの指定を、対象図書館の分館端末30から受け付ける。
次に、ステップS34で、特定部13が、推奨館候補DB25において、処理対象イベントの「イベント番号」に対応する「関連図書」及び「推奨館候補」を抽出する。
次に、ステップS36で、特定部13が、上記ステップS34で抽出した「関連図書」のうち、対象図書館が所蔵しており、かつ貸出可の図書を除外する。例えば、対象図書館の識別情報が図書館Aで、処理対象のイベントがイベント番号E001のイベントであるとする。この場合、図8に示す推奨館候補DB25のイベント番号E001に対応付けられた関連図書のうち、図書番号000114の図書が除外される。
次に、ステップS38で、特定部13が、イベントDB23を参照して、処理対象のイベントの重複イベントが存在するか否かを判定する。重複イベントが存在しない場合には、処理はステップS40へ移行し、重複イベントが存在する場合には、処理はステップS42へ移行する。
例えば、処理対象のイベントの開催期間に前後1週間を加算した期間と、開催期間が重複するイベントを重複イベントとする。この場合、図6に示すイベントDB23において、処理対象のイベントがイベント番号E001のイベントの場合、重複イベントは存在しないと判定される。一方、イベント番号E002については、イベント番号E003のイベントが重複イベントであると判定される。
ステップS40では、特定部13が、学区DB24から、対象図書館と同一の学区を管轄する図書館を、上記ステップS36で除外しなかった「関連図書」に対応する「推奨館候補」から除外する。対象図書館が図書館Aで、処理対象のイベントがイベント番号E001の場合、図書館Aと同じく、学区1を管轄する図書館Bが除外される。
一方、ステップS42では、特定部13が、学区DB24から、対象図書館と同一の学区を管轄する図書館を、上記ステップS36で除外しなかった「関連図書」に対応する「推奨館候補」から除外する。さらに、特定部13が、重複イベントを開催する学校が属する学区を管轄する図書館を、上記ステップS36で除外しなかった「関連図書」に対応する「推奨館候補」から除外する。
例えば、対象図書館が図書館Aで、処理対象のイベントがイベント番号E002の場合、上記ステップS40の場合と同様に、図書館Bが除外される。さらに、重複イベントを開催するG中学校が属する学区2を管轄する図書館Cが除外される。
特定部13は、最終的に除外されずに残った推奨館候補を推奨館として特定する。
次に、ステップS44で、抽出部14が、推奨館候補DB25から、上記ステップS40又はS42で特定された推奨館に対応する「関連図書」に記憶された図書番号を、推奨館の識別情報と共に抽出する。また、抽出部14は、統合所蔵DB22から、抽出した図書番号及び推奨館の識別情報(「所蔵館」)が一致し、「ステータス」が貸出可の統合所蔵情報を抽出する。さらに、抽出部14は、書誌DB21から、抽出した図書番号に対応する「図書名」を抽出する。そして、抽出部14は、抽出した情報を出力部15へ受け渡す。
次に、ステップS46で、出力部15が、抽出部14により抽出された情報に基づいて、指定されたイベントに対して、貸出可能な関連図書、及びその関連図書を所蔵する推奨館を一覧にした推奨リスト51を含む推奨リスト画面50の画面データを作成する。そして、出力部15が、作成した画面データを対象図書館の分館端末30へ出力して、検索処理は終了する。これにより、対象図書館の分館端末30の表示部には、例えば、図11に示すような推奨リスト画面50が表示される。なお、図11は、対象図書館が図書館Aで、処理対象のイベントがイベント番号E002の場合の推奨リスト画面50の一例である。
以上説明したように、本実施形態に係る図書管理装置によれば、複数の図書館の各々と、複数の図書館の各々が管轄する地域と、イベントを開催する開催者が属する地域と、開催されるイベントの情報とを対応付けた情報を参照する。そして、処理対象のイベントと同一又は類似で開催期間が重複するイベントが存在しない場合には、処理対象のイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を推奨館として特定する。処理対象のイベントと同一又は類似で開催期間が重複するイベントが存在する場合には、さらに、重複するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を推奨館として特定する。これにより、図書館間での図書の相互貸借を効率的に管理することができる。
なお、上記実施形態では、処理対象のイベントに関連する図書を抽出してから、その図書を所蔵する図書館を推奨館の候補として抽出する場合について説明したが、これに限定されない。まず、処理対象のイベントに応じて、推奨館の候補を抽出してから、各推奨館の候補が所蔵し、かつ処理対象のイベントに関連する図書を抽出するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、関連図書を抽出する際、その所蔵のステータスが貸出可である図書を抽出する場合について説明したが、ステータスに拘らず、関連図書を抽出してもよい。この場合、対象図書館の職員は、推奨リスト画面に含まれる推奨リストの「ステータス」を考慮して、該当の図書について、推奨館に対して貸借の予約を行えばよい。
また、上記実施形態では、開催されるイベントが学校行事の場合を例に説明したが、これに限定されない。例えば、イベントは、地域で開催される祭り、商店街の行事、社会活動等であってもよい。この場合、イベントDBに記憶するイベント情報に、「学校名」に代えて、イベントが開催される地域、イベントを主催する団体の所在地を含む地域など、イベントに関連する地域を記憶しておく。また、学区DBに代えて、地域と管轄図書館とを対応付けたデータベースを用意しておけばよい。
また、上記のように、地域に属する開催者が開催するイベント(地域で開催されるイベントを含む)に限らず、地域に関連する情報がテレビや雑誌などのメディアに取り上げられたことをイベントとして捉えてもよい。例えば、ある地域の歴史、その地域で起こった事件、その地域に暮らす人物等がメディアで取り上げられた場合、それらに関連する図書の貸し出しの需要が増加することが見込まれる。この場合、イベントDBに記憶するイベント情報において、イベントの開催期間を、メディアで取り上げられた時から所定期間(例えば、1ヶ月)とすると共に、取り上げられた内容に関連する地域を含めるようにすればよい。
また、上記実施形態では、図書管理プログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
図書館の識別子と前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象であるイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定し、
特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出し、
特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるための図書管理プログラム。
(付記2)
前記処理対象のイベントと関連するイベントは、前記処理対象のイベント自体、及び前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントである付記1に記載の図書管理プログラム。
(付記3)
前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントは、イベントの内容が同一又は類似であって、開催時期が前記処理対象のイベントの開催時期を含む所定期間と重複するイベントである付記2に記載の図書管理プログラム。
(付記4)
第1の図書館が属する第1の地域に属する開催者が開催するイベントを前記処理対象のイベントとする場合において、
第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催されない場合、前記第1の地域を管轄する第2の図書館を、特定する図書館から除外し、
第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催される場合、前記第2の図書館、及び前記第2の地域を管轄する図書館を、特定する図書館から除外する
付記2又は付記3に記載の図書管理プログラム。
(付記5)
図書館の識別子と、前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象であるイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定する特定部と、
特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出する抽出部と、
特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する出力部と、
を含む図書管理装置。
(付記6)
前記処理対象のイベントと関連するイベントは、前記処理対象のイベント自体、及び前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントである付記5に記載の図書管理装置。
(付記7)
前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントは、イベントの内容が同一又は類似であって、開催時期が前記処理対象のイベントの開催時期を含む所定期間と重複するイベントである付記6に記載の図書管理装置。
(付記8)
第1の図書館が属する第1の地域に属する開催者が開催するイベントを前記処理対象のイベントとする場合において、前記特定部は、
第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催されない場合、前記第1の地域を管轄する第2の図書館を、特定する図書館から除外し、
第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催される場合、前記第2の図書館、及び前記第2の地域を管轄する図書館を、特定する図書館から除外する
付記6又は付記7に記載の図書管理装置。
(付記9)
図書館の識別子と、前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けた情報を対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象のイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定し、
特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出し、
特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する
処理をコンピュータが実行する図書管理方法。
(付記10)
前記処理対象のイベントと関連するイベントは、前記処理対象のイベント自体、及び前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントである付記9に記載の図書管理方法。
(付記11)
前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントは、イベントの内容が同一又は類似であって、開催時期が前記処理対象のイベントの開催時期を含む所定期間と重複するイベントである付記10に記載の図書管理方法。
(付記12)
第1の図書館が属する第1の地域に属する開催者が開催するイベントを前記処理対象のイベントとする場合において、
第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催されない場合、前記第1の地域を管轄する第2の図書館を、特定する図書館から除外し、
第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催される場合、前記第2の図書館、及び前記第2の地域を管轄する図書館を、特定する図書館から除外する
付記10又は付記11に記載の図書管理方法。
(付記13)
図書館の識別子と、前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けた情報を対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象のイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定し、
特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出し、
特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する
処理をコンピュータに実行させるための図書管理プログラムを記憶した記憶媒体。
10 図書管理装置
11 受付部
12 生成部
13 特定部
14 抽出部
15 出力部
20 記憶部
21 書誌DB
22 統合所蔵DB
23 イベントDB
24 学区DB
25 推奨館候補DB
30 分館端末
35 所蔵DB
60 コンピュータ
61 CPU
62 メモリ
63 記憶部
69 記憶媒体
70 図書管理プログラム
100 図書管理システム

Claims (6)

  1. 図書館の識別子と前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象であるイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定し、
    特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出し、
    特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する
    処理をコンピュータに実行させるための図書管理プログラム。
  2. 前記処理対象のイベントと関連するイベントは、前記処理対象のイベント自体、及び前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントである請求項1に記載の図書管理プログラム。
  3. 前記処理対象のイベントと同一又は類似するイベントは、イベントの内容が同一又は類似であって、開催時期が前記処理対象のイベントの開催時期を含む所定期間と重複するイベントである請求項2に記載の図書管理プログラム。
  4. 第1の図書館が属する第1の地域に属する開催者が開催するイベントを前記処理対象のイベントとする場合において、
    第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催されない場合、前記第1の地域を管轄する第2の図書館を、特定する図書館から除外し、
    第2の地域で、前記処理対象のイベントと同一又は類似のイベントが開催される場合、前記第2の図書館、及び前記第2の地域を管轄する図書館を、特定する図書館から除外する
    請求項2又は請求項3に記載の図書管理プログラム。
  5. 図書館の識別子と、前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象であるイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定する特定部と、
    特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出する抽出部と、
    特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する出力部と、
    を含む図書管理装置。
  6. 図書館の識別子と、前記図書館が管轄する地域に関する情報とを対応付けて記憶する記憶領域と、イベントを開催する開催者が属する地域と開催されるイベントの情報とを対応付けた情報を対応付けて記憶する記憶領域とを参照して、処理対象のイベントと関連するイベントを開催する開催者が属する地域以外の地域を管轄する図書館を特定し、
    特定した前記図書館が所蔵する図書から、前記処理対象のイベントに関連する図書を抽出し、
    特定した前記図書館、及び抽出した前記図書に関する情報を出力する
    処理をコンピュータが実行する図書管理方法。
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