JP2009093156A - 回路基板、基板本体の支持構造、液晶表示装置及び薄型表示装置 - Google Patents

回路基板、基板本体の支持構造、液晶表示装置及び薄型表示装置 Download PDF

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Satoyuki Yamada
智行 山田
Koji Kikuchi
孝治 菊池
Tadahiro Ide
匡宏 井出
Yasuaki Sakamoto
恭章 坂本
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Abstract

【課題】比較的簡単な構造により基板面に回路の導電部が露出していてもゴキブリ等の害虫の接触による回路の短絡及び破壊を防止することができる回路基板、及び、該回路基板を備えて、害虫が内部に侵入してもバックライト用のインバーター回路の短絡及び破壊が発生しない液晶表示装置を提供する。
【解決手段】基板本体2の基板面2bに導電部3aが露出し、導電部3aを覆い、導電部3aの周囲の基板面2bの部分に接触するように絶縁性のカバー体10を取り付けてある。液晶パネル25の背面を照射するバックライト23を駆動するインバーター回路基板1を、導電部3aがバックライト23を収容保持するバックライトシャーシ20の外面に近接する状態に配置し、インバーター回路基板1の露出する導電部3aを絶縁性のカバー体10にて覆っている。
【選択図】図10

Description

本発明は、基板面に露出した導電部を保護するようにした回路基板、基板面に導電部が露出した基板本体の支持構造、インバーター回路を有する液晶表示装置、及び、高電圧回路を有する薄型表示装置に関する。
従来のブラウン管式のテレビでは、奥行き寸法が厚く、内部空間に十分な余裕があったため、キャビネット内の温度上昇とは関係なく、ブラウン管シャーシと電源回路基板との間に安全上必要な絶縁距離を確保できるように10mm程度のスペースが空けられていた。しかし、近年、液晶テレビ、PDP(プラズマディスプレイパネル)、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビ等の薄型表示装置では、薄型化、高画質化、大画面化の進展が著しく、特に薄型化を実現するためには、表示パネル又は照明用光源を収容保持したシャーシとこれに対向配置される回路基板との間隔を狭くする必要があり、そのため、回路基板(高電位側)とシャーシ(アースグランド側)間に絶縁シートを配置して、絶縁距離の問題を解決するようにしてきた。
また薄型表示装置では、大画面化のために、回路基板に搭載される例えばインバーター回路や高圧トランスの駆動電圧が高くなってきており、これに伴い回路からの発熱量が増加するため、回路基板とシャーシとの間の狭い間隙を通して効率良く放熱する構造が求められている。さらに、回路基板とシャーシとの間の狭い間隙にゴキブリ等の小動物が侵入して高電圧部に触れ、死んだ後、小動物の死骸が残留して高電圧部とアース間の絶縁距離が確保できず、トラブルになる可能性があるので、ゴキブリ等の小動物の侵入を防止する構造も求められている。
例えば液晶テレビの例で説明すれば、液晶パネル、液晶パネルを照明するバックライト及び駆動回路の回路基板等が狭い空間に配置され、内部は室温に比べてゴキブリの生息に適度の高温となるため、ゴキブリが好んで生息し繁殖する場所となっている。ゴキブリがバックライト用のインバーター回路基板の基板面に露出した高電圧の導電部と近接配置されているバックライトシャーシとに接触すると、シャーシは接地されているのでインバーター回路と接地間が短絡状態となって過大な電流が流れ、回路が破壊されてしまうおそれがある。基板面に高電圧の導電部と近接して接地部が露出し、ゴキブリが該導電部と接地部とに接触した場合にも同様にインバーター回路と接地間が短絡状態となって過大な電流が流れ、回路素子が破壊されてしまうおそれがある。
従来、ゴキブリなどの害虫及び埃の侵入を防止するために、基板全体を樹脂フィルムからなる袋内に真空封止した回路基板が公知であり(特許文献1参照)、忌避薬剤を含有した塗料を基板面に所定パターンに塗布し熱硬化させた回路基板が公知である(特許文献2参照)。また、バスレフ用ダクト内に虫等の小動物の侵入を防止する部材を配置したバスレフ型スピーカ装置が公知である(特許文献3参照)。さらに、塵埃や虫等の異物の侵入を防止するために、キャビネットに多数の通気孔を設け、該各通気孔に対応して多数の貫通孔を設けた可動板をキャビネットの通気孔に貫通孔が一致する開口位置と一致しない閉塞位置とに移動させる開閉制御手段を備え、動作開始時に開口位置へ移動し、動作停止時に閉塞位置へ移動するようにしたブラウン管式のテレビ受像機が公知である(特許文献4参照)。
特開2002−134874号公報 特開2000−49444号公報 特開2007−36921号公報 特開平11−214879号公報
特許文献1に記載の回路基板では、基板全体を樹脂フィルムで覆っているので放熱上の問題があり、また、外部との電気的な接続部はフィルムで覆わないようにする必要があり、製作が面倒な構造であった。特許文献2に記載の回路基板では、害虫の侵入を抑制する効果はあるが、半田付けしてある導電部は露出しているので、該露出した導電部への害虫の接触を完全には防止できなかった。特許文献3に記載のスピーカ装置は、薄型表示装置に設けるスピーカへの虫等の小動物の侵入防止には効果があるとしても、回路基板とシャーシとの間隙に対する小動物の侵入防止には適用が難しい。
特許文献4に記載のテレビ受像機では、通気孔を開閉制御する機構が高価であり、また開口位置のときにはキャビネットの内部で発生した熱が通気孔を通して逃げるので放熱効果はあるが、通気孔から虫等の小動物が侵入し内部の回路基板等に接触してトラブルとなる可能性があり、特に回路基板とシャーシとの間隙への小動物の侵入防止効果は期待し難い。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、比較的簡単な構造により基板面に回路の導電部が露出していても害虫の接触による回路の短絡及び破壊を防止することができる回路基板、及び、害虫が内部に侵入してもバックライト用のインバーター回路の短絡及び破壊を防止できる液晶表示装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、比較的簡単な構造により、基板面に導電部が露出した基板本体を他物と狭い隙間を隔てて近接配置した状態で確実に支持するとともに、虫等の小動物の侵入防止に有効であり、更に加えて放熱性能に優れた基板本体の支持構造、及び、高電圧回路が配線された基板面に露出した導電部への虫等の小動物の侵入を効果的に排除し、更に加えて高電圧回路の基板本体からの良好な放熱を実現するようにした薄型表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る回路基板は、配線が形成された基板本体の基板面に導電部が露出した回路基板において、前記導電部を覆い、前記基板面のうち該導電部の周囲に位置する部分に接触するように絶縁性のカバー体を取り付けてあることを特徴とする。
本発明によれば、配線が形成された基板本体の基板面に露出した導電部の箇所に害虫が侵入しようとしても、導電部の周囲に位置する基板面の部分に接触して該導電部を覆う絶縁性のカバー体によって排除されるので、露出した導電部に害虫が接触することによる回路の短絡及び破壊を確実に防止することができる。
本発明に係る回路基板は、前述の発明における前記カバー体は、前記基板面のうち前記導電部の周囲に位置する部分に接触する枠状の突出部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、カバー体に備えた枠状の突出部が、基板面に露出した導電部の周囲に位置する基板面の部分に接触するので、基板面との間に隙間が生じにくい状態でカバー体を接触させることができる。突出部の枠の幅を小幅に形成して基板面を覆うカバー体の外形寸法を小さくすることができる。
本発明に係る回路基板は、前述の発明における前記カバー体に、前記基板本体の周端面を覆う覆い部を設けていることを特徴とする。
本発明によれば、仮にカバー体又は基板本体にソリが生じて基板本体の周端部とカバー体との間に隙間ができても、カバー体の覆い部が基板本体の周端面を覆うので、基板本体の周端部とカバー体との間の隙間は該覆い部によって覆われ、害虫の侵入を防止することができる。カバー体の周部に位置する覆い部によってカバー体の剛性を高め、ソリの発生を抑制することができる。またカバー体の回路基板への組付け時に覆い部に基板本体の周端面を当て付けることにより、両者の位置決めを確実になすことができる。
本発明に係る回路基板は、前述の発明における前記導電部は複数配置されており、前記カバー体は、該複数の導電部が配置された前記基板面と該カバー体との間の空間を各導電部に対応した領域に仕切る仕切部を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、基板面とカバー体との間の空間を複数の導電部毎の領域に仕切る仕切部を設けたので、該仕切り部によって各導電部の箇所への害虫の侵入をさらに確実に防止することができる。カバー体の内側に位置する仕切部によってカバー体の剛性を高め、ソリの発生を抑制することができる。
本発明に係る回路基板は、前述の発明における前記覆い部は、前記導電部が露出した前記基板面とは反対側の面に接触するように伸びた係止片を有していることを特徴とする。
本発明によれば、導電部が露出した基板面とは反対側の面に接触するように伸びたカバー体の係止片は該面から離れる方向への移動が規制されるので、カバー体が基板面から面に交差する向きに離れて基板本体から外れること、及び、カバー体又は基板本体にソリが生じることが抑制される。
本発明に係る回路基板は、前述の発明における前記基板面は、電子部品の非実装面であることを特徴とする。
本発明によれば、カバー体が覆う基板面は電子部品の非実装面となるので、電子部品を半田付けした導電部が露出していても、カバー体によって該導電部への害虫の接触を的確に排除することができる。
本発明に係る回路基板は、前述の発明における前記導電部には、商用電源電圧以上の電圧が印加されることを特徴とする。
本発明によれば、基板面に露出し、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部は絶縁性のカバー体で覆われ、商用電源電圧以上の電圧が印加されない導電部は基板面に露出してもカバー体で覆わないようにすることができる。
本発明に係る液晶表示装置は、液晶パネルと、該液晶パネルを背面側から照射するバックライトと、該バックライトを駆動するインバーター回路を搭載したインバーター回路基板とを備え、該インバーター回路基板の基板面に露出した導電部が前記バックライトを収容保持するシャーシの外面に近接する状態に配置されている液晶表示装置において、前記インバーター回路基板を前述の発明における回路基板にて構成し、前記導電部を前記カバー体にて覆うようにしてあることを特徴とする。
本発明によれば、バックライトを駆動するインバーター回路の回路基板の基板面に露出し、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部が絶縁性のカバー体にて覆われているので、該導電部がバックライトを収容保持するシャーシの外面に近接配置されていても、侵入した害虫が導電部に接触することが排除され、商用電源電圧以上の電圧が印加されるインバーター回路の導電部が接地されたシャーシと短絡してインバーター回路が破壊されることが防止できる。インバーター回路の回路基板の基板面に商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部に近接して接地部が配置されていても、同様に、侵入した害虫が導電部に接触することが排除され、インバーター回路の短絡及び破壊が防止できる。さらに、絶縁性のカバー体の存在により、インバーター回路基板の高電圧部とシャーシ間の距離を安全規格に規定される距離よりも近接させることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、配線が形成された基板面に導電部が露出した基板本体の支持構造において、前記基板面と対向し、前記基板面のうち前記導電部の周囲に位置する部分に接触又は近接する絶縁性のカバー体に前記基板本体を取り付けてあり、前記基板面と対向する側とは反対側の前記カバー体の外面に近接した部分に、前記カバー体又は基板本体を支持してあることを特徴とする。
本発明によれば、配線が形成された基板面に導電部が露出した基板本体を、露出した導電部の周囲の基板面の部分に接触又は近接する状態で基板面と対向した絶縁性のカバー体に取り付け、該カバー体又は基板本体を基板面と対向する側とは反対側のカバー体の外面に近接した部分に支持してあるので、基板面に導電部が露出した基板本体を他物と狭い隙間を隔てて近接配置する場合に基板本体を確実に支持することができるとともに、導電部に虫等の小動物が侵入しようとしても、基板面に接触又は近接する絶縁性のカバー体によって排除され、導電部に虫等の小動物が接触することによる回路の短絡及び破壊を防止することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記カバー体は、前記基板面と対向する本体部と、該本体部の全周に連設され、前記導電部の周囲の部分に接触又は近接する枠状の突出部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、基板面と対向するカバー体の本体部の全周に連設された枠状の突出部が、基板面に露出した導電部の周囲に位置する基板面の部分に接触又は近接するので、カバー体を基板面との間に隙間が生じにくい状態で接触又は近接させることができ、また、突出部の枠の幅を小幅に形成して基板面と対向する本体部の外形寸法を小さくすることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記基板面は、電子部品の非実装面であることを特徴とする。
本発明によれば、カバー体が対向する基板面は電子部品の非実装面となるので、該非実装面に電子部品を半田付けした導電部が露出していても、カバー体によって該導電部への虫等の小動物の侵入を的確に排除することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記導電部は、商用電源電圧以上の電圧が印加される高電圧部であることを特徴とする。
本発明によれば、基板面に露出し、商用電源電圧以上の電圧が印加される高電圧部には絶縁性のカバー体が対向し、露出しても商用電源電圧以上の電圧が印加されない導電部にはカバー体が対向しないようにすることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記突出部のうち対向位置にある2箇所に通気孔を形成してあることを特徴とする。
本発明によれば、対向位置にある突出部の2箇所の一方の通気孔から導入した気体をカバー体内に通流させて他方の通気孔から排出させることができるので、基板本体が他物と狭い隙間を隔てて配置される場合にも、カバー体によって虫等の小動物の侵入を排除しながら、発熱した基板本体を良好に放熱させることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記本体部は矩形板状をなしており、該矩形板の対向する両辺に位置する前記突出部の2箇所に前記通気孔を形成してあることを特徴とする。
本発明によれば、矩形板状をなす本体部の矩形板の対向する両辺の一方に位置する突出部に形成した通気孔から気体を導入し、該対向する両辺の他方に位置する突出部に形成した通気孔までカバー体内を通流させるとき、通流方向と交差する両辺に位置する突出部には通気孔を形成していないので、気体の通流状態が安定すると共に流速が速くなり、放熱効果を高めることができる。特に矩形板の対向する両辺に位置する通気孔を上下方向に配置した場合には煙突効果により、下側の通気孔から導入され、基板本体から熱を受けとって温度が高くなった気体が上昇気流となり、上側の通気孔から排出されるので、放熱効果を更に高めることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記突出部の2箇所の一方に設けた通気孔の総開口面積と他方に設けた通気孔の総開口面積とが異なることを特徴とする。
本発明によれば、対向位置にある突出部の2箇所に設けた通気孔のうち総開口面積が小さい方の通気孔では流速が速くなり、総開口面積が大きい方の通気孔では流速が遅くなるので、総開口面積が大きい方の通気孔から遅い流速で導入した気体を、総開口面積が小さい方の通気孔から速い流速で排出させることにより、放熱効果を高めることができる。特に総開口面積が大きい方の通気孔を下側にし、総開口面積が小さい方の通気孔を上側に配置した場合には煙突効果が大きくなり、放熱効果を高めることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記通気孔の孔径が異なることを特徴とする。
本発明によれば、基板面に露出した導電部のうち特に虫等の小動物の侵入を排除すべき導電部(例えば高電圧が印加される導電部)に近い通気孔の孔径を他の通気孔の孔径より小径にして、当該導電部への虫等の小動物の侵入を効果的に排除することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記通気孔の孔径を調整する調整機構を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、調整機構を操作することにより、カバー体が有する枠状の突出部に設けた通気孔の孔径を変更することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記突出部は、通気孔を形成した箇所と通気孔を形成していない箇所とを一体成型してあることを特徴とする。
本発明によれば、通気孔を形成した部分と通気孔を形成していない部分とを各別に作製する場合に比べ、突出部の作製を簡略化できる。
本発明に係る基板本体の支持構造は、前述の発明における前記本体部と突出部とは一体成型してあることを特徴とする。
本発明によれば、本体部と突出部とを有するカバー体が一体成型されているので、本体部と突出部とを各別に作製する場合に比べ、カバー体の作製を簡略化できる。
本発明に係る薄型表示装置は、表示パネルを収容保持するシャーシと、前記表示パネルを駆動する駆動回路基板とを備え、該駆動回路基板の基板本体の基板面に露出した導電部が前記シャーシの外面に近接する状態に配置されている薄型表示装置において、前記シャーシの外面に前記駆動回路基板の基板本体を前述の発明に係る基板本体の支持構造にて支持してあることを特徴とする。
本発明によれば、表示パネルを駆動する駆動回路の配線が形成された基板本体の基板面に露出し、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部が表示パネルを収容保持するシャーシの外面に近接する状態に配置され、該導電部の周囲の基板面の部分に接触又は近接する状態で基板面と対向した絶縁性のカバー体に該駆動回路基板の基板本体が取り付けられ、カバー体又は基板本体が前記シャーシの外面に支持されている。従って、虫等の小動物が侵入して露出した導電部に接触することが排除されるので、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部が接地されたシャーシと短絡して表示パネルの駆動回路が破壊されることが防止できる。表示パネルの駆動回路基板の基板面に商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部に近接して露出した接地部が配置されていても、同様に、虫等の小動物が侵入して露出した導電部と接地部とにまたがって接触することが排除され、表示パネルの駆動回路の短絡及び破壊が防止できる。また、絶縁性のカバー体の存在により、表示パネルの駆動回路基板の高電圧部とシャーシ間の距離を安全規格に規定される距離よりも近接させることができる。更に、カバー体の突出部に通気孔を設けた場合には、表示パネルを収容保持するシャーシの外面に近接配置された表示パネルの駆動回路基板の基板本体で発生した熱を放熱することができる。
本発明に係る薄型表示装置は、表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシと、前記照明用光源を駆動する駆動回路基板とを備え、該駆動回路基板の基板本体の基板面に露出した導電部が前記シャーシの外面に近接する状態に配置されている薄型表示装置において、前記シャーシの外面に前記駆動回路基板の基板本体を前述の発明に係る基板本体の支持構造にて支持してあることを特徴とする。
本発明によれば、表示パネルの照明用光源を駆動する駆動回路の配線が形成された基板本体の基板面に露出し、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部が表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシの外面に近接する状態に配置され、該導電部の周囲の基板面の部分に接触又は近接する状態で基板面と対向した絶縁性のカバー体に該駆動回路基板の基板本体が取り付けられ、カバー体又は基板本体が前記シャーシの外面に支持されている。従って、虫等の小動物が侵入して露出した導電部に接触することが排除されるので、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部が接地されたシャーシと短絡して表示パネルの照明用光源の駆動回路が破壊されることが防止できる。表示パネルの照明用光源の駆動回路基板の基板面に商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部に近接して露出した接地部が配置されていても、同様に、虫等の小動物が侵入して露出した導電部と接地部とにまたがって接触することが排除され、表示パネルの照明用光源の駆動回路の短絡及び破壊が防止できる。また、絶縁性のカバー体の存在により、表示パネルの照明用光源の駆動回路基板の高電圧部とシャーシ間の距離を安全規格に規定される距離よりも近接させることができる。更に、カバー体の突出部に通気孔を設けた場合には、表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシの外面に近接配置された該照明用光源の駆動回路基板の基板本体で発生した熱を放熱することができる。
本発明に係る薄型表示装置は、前述の発明における前記カバー体の外面を前記シャーシの外面に接着してあることを特徴とする。
本発明によれば、表示パネルを収容保持するシャーシの外面又は表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシの外面に駆動回路基板の基板本体が取り付けられたカバー体の外面を接着しているので、該基板本体の支持構造が簡略化できる。
本発明に係る回路基板によれば、基板面に露出した導電部を絶縁性のカバー体で覆うだけの比較的簡単な構造により、基板面に導電部が露出していても害虫の接触による回路の短絡及び破壊を防止することができる回路基板が提供される。
本発明に係る回路基板によれば、カバー体に備えた枠状の突出部を基板面に露出した導電部の周囲に位置する基板面の部分に接触させることにより、カバー体と基板面との間に隙間が生じにくい状態にすることができ、また突出部の枠の幅を小幅に形成することにより、カバー体の外形寸法を小さくすることができる。
本発明に係る回路基板によれば、カバー体に基板本体の周端面を覆う覆い部を設けることにより、基板本体の周端部とカバー体との間に隙間ができても、カバー体の覆い部によって基板本体の周端部とカバー体との間の隙間を覆い、害虫の侵入を防止することができる。該覆い部によってカバー体の剛性を高め、ソリの発生を抑制することができる。またカバー体の回路基板への組付け時に覆い部に基板本体の周端面を当て付け、位置決めが確実にできる。
本発明に係る回路基板によれば、基板面とカバー体との間の空間を複数の導電部毎の領域に仕切る仕切部を設けることにより、各導電部の箇所への害虫の侵入をさらに確実に防止することができ、仕切部によってカバー体の剛性を高め、ソリの発生を抑制することができる。
本発明に係る回路基板によれば、前記覆い部は、前記導電部が露出した前記基板面とは反対側の面に接触するように伸びた係止片を有することにより、該カバー体の係止片は前記基板面とは反対側の面から離れる方向への移動が規制され、カバー体が基板面から離れて基板本体から外れること、及び、カバー体又は基板本体のソリが抑制される。
本発明に係る回路基板によれば、カバー体が覆う基板面を電子部品の非実装面とすることにより、電子部品を半田付けした導電部への害虫の接触を的確に排除し、該電子部品を含む回路の短絡及び破壊を防止することができる。
本発明に係る回路基板によれば、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部は害虫の接触による回路の短絡及び破壊を防止するためにカバー体で覆うことが必要であるが、商用電源電圧よりも低い電圧しか印加されない導電部は害虫の接触による回路の短絡及び破壊の可能性が低いのでカバー体で覆わないように、カバー体で覆う導電部を制限することにより、不必要な導電部までカバー体で覆った場合に放熱が妨げられ、カバー体の材料も無駄に消費される不都合を回避することができる。
本発明に係る液晶表示装置によれば、ゴキブリなどの害虫がバックライト用のインバーター回路基板と、該回路基板の基板面に露出し、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部に近接配置されたシャーシとの狭い空間に侵入しても、インバーター回路基板の基板面に露出する該導電部が絶縁性のカバー体で覆われているので、害虫の接触によるインバーター回路の短絡及び破壊を防止することができる液晶表示装置が提供される。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、基板面に導電部が露出した基板本体を基板面と対向した絶縁性のカバー体に取り付け、該カバー体又は基板本体をカバー体に近接した他物に支持する比較的簡単な構造により、基板面に導電部が露出した基板本体を他物と狭い隙間を隔てて近接配置した状態で確実に支持するとともに、虫等の小動物の侵入防止に有効であり、導電部に虫等の小動物が接触することによる回路の短絡及び破壊を防止することができる基板本体の支持構造が提供される。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、カバー体が有する枠状の突出部を基板面に露出した導電部の周囲に位置する基板面の部分に接触又は近接させることにより、カバー体を基板面との間に隙間が生じにくい状態にして虫等の小動物の侵入を確実に排除することができ、また、突出部の枠の幅を小幅に形成して基板面と対向する本体部の外形寸法を小さくすることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、電子部品の非実装面である基板面に電子部品を半田付けした導電部が露出していても、該導電部への虫等の小動物の侵入を的確に排除し、該電子部品を含む回路の短絡及び破壊を防止することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、商用電源電圧以上の電圧が印加される導電部に対しては虫等の小動物の侵入を排除するためにカバー体を設けるが、商用電源電圧よりも低い電圧しか印加されない導電部は虫等の小動物の侵入による回路の短絡及び破壊の可能性が低いのでカバー体を設けないように、カバー体を設ける範囲を制限することにより、不必要な範囲にカバー体を設けた場合に放熱が妨げられ、カバー体の材料も無駄に消費される不都合を回避することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、カバー体が有する枠状の突出部の対向位置にある2箇所に通気孔を形成してカバー体内に気体を通流させて、カバー体によって虫等の小動物の侵入を排除しながら、発熱した基板本体を気流によって良好に放熱させることができるので、放熱性能に優れた基板本体の支持構造が提供される。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、矩形板状をなす本体部の矩形板の対向する両辺の一辺の通気孔から他辺の通気孔に向かって放熱用の気体をカバー体内に通流させるので、通流状態が安定すると共に流速が速くなり、放熱効果を高めることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、突出部の2箇所の一方と他方とに設ける通気孔の総開口面積を異なるようにすることで、カバー体を通流して排出される気体の流速を速くし、放熱効果を高めることができる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、通気孔の孔径を異ならせることにより、特定の導電部への虫等の小動物の侵入を効果的に排除することができる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、通気孔の孔径を特定の用途(例えば国内向け機種と外国向け機種)、条件(例えばカバー体と基板面との間隔の大小)等に適合させて変更することができるので、カバー体を共用してコスト低減が可能となる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、突出部における通気孔を形成した部分と通気孔を形成していない部分とを一体成型し、突出部の作製を簡略化できる。
本発明に係る基板本体の支持構造によれば、本体部と突出部とを一体成型し、カバー体の作製を簡略化できる。
本発明に係る薄型表示装置によれば、表示パネルを駆動する高電圧の駆動回路基板の基板面に露出した導電部が表示パネルを収容保持するシャーシの外面に近接配置されている場合に、該導電部への虫等の小動物の侵入を効果的に排除して、表示パネルの駆動回路の短絡及び破壊が防止できる薄型表示装置、及び、更に加えて該高電圧の表示パネル駆動回路基板の基板本体からの良好な放熱を実現した薄型表示装置が提供される。
本発明に係る薄型表示装置によれば、表示パネルの照明用光源を駆動する高電圧の駆動回路基板の基板面に露出した導電部が表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシの外面に近接配置されている場合に、該導電部への虫等の小動物の侵入を効果的に排除して、表示パネルの照明用光源の駆動回路の短絡及び破壊が防止できる薄型表示装置、及び、更に加えて該高電圧の照明用光源の駆動回路基板の基板本体からの良好な放熱を実現した薄型表示装置が提供される。
本発明に係る薄型表示装置によれば、表示パネルを収容保持するシャーシの外面又は表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシの外面に、基板本体を取り付けたカバー体の外面を接着することにより、基板本体の支持構造が簡略化できる。
以下、本発明に係る回路基板、及び、該回路基板を備えた液晶表示装置の実施の形態1と、基板本体の支持構造、及び、該基板本体の支持構造を備えた薄型表示装置の実施の形態2とを図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る回路基板1を示す正面図、図2は図1のII−II線における断面図、図3は回路基板1の斜視図である。図4は、基板本体2へのカバー体10の取り付けを示す斜視図である。図1においてカバー体10を仮想線にて示している。回路基板1は基板本体2とカバー体10とによって構成される。
矩形状の基板本体2の一方の基板面2aには、一方の長辺側にインバーター回路の変圧器4,4,4…が長手方向に間隔をあけて一列状に複数実装されている。他方の基板面2bには変圧器4,4,4…の端子を該基板面2bのプリント配線部に半田付けした導電部3aが露出し、導電部3aに近接して接地部3bが露出している。該導電部3aには商用電源電圧以上(具体的には、数kVレベル)の電圧が印加される。各変圧器4,4,4…に対して3個の導電部3a及び1個の接地部3bが対応し、各変圧器4,4,4…の導電部3a及び接地部3bは他の変圧器4,4,4…の導電部3a及び接地部3bと距離を隔てて位置する。基板本体2には各変圧器4,4,4…が搭載される位置にコネクタ挿通用の貫通孔2c,2c,2c…を設け、変圧器4,4,4…の列位置に隣接した位置に長手方向に離間させてカバー体取付け用の3個の取付孔2e,2e,2e…を設けている。図示はしないが、基板面2aの他の領域には電子部品がプリント配線部に半田付けされている。
図5は、カバー体の正面図である。カバー体10は、プラスチックの成形品で概略形状が細長い矩形状に形成され、基板面2bの複数の導電部3a,3a,3a…及び接地部3b,3b,3b…に対応する領域を含む略矩形状の板部13を備えている。該板部13には、複数の導電部3a,3a,3a…の周囲に位置する基板面2bの部分に接触する枠状の突出部11を設けている。板部13には各変圧器4,4,4…に対応する導電部3a及び接地部3bが位置する領域と他の変圧器4,4,4…に対応する導電部3a及び接地部3bが位置する領域とを仕切る仕切部12,12,12…を設けている。該各仕切部12,12,12…は板部13の短辺に平行に位置して両端にて突出部11に連なり、突出部11と組み合わさって枠状をなしている。
板部13の変圧器4,4,4…が位置する長辺側の外周部と、該長辺に隣接する両短辺側の外周部と、該長辺の外周部から各仕切部12,12,12…の端部までの板部13の短辺に平行な直線上とに、突出部11と組み合わさって枠状をなす突出部17を突出部11に連なるように設けている。突出部11及び仕切部12,12,12…は板部13の約半分の領域に位置し、板部13の残りの約半分の領域に突出部17が位置する。板部13には、基板本体2の各貫通孔2c,2c,2c…と対応する位置にコネクタ案内用の開口13a,13a,13a…が形成されている。
図6は、図5のVI−VI線における断面図であり、図7は、図5のVII−VII線における端面図である。カバー体10は、変圧器4,4,4…が実装されている側の基板本体2の長辺の外周端面2d、及び該長辺の端部に連なる2つの短辺の一部の外周端面2dに対応させて、該3辺の外周端面2dを覆う覆い部14を設けている。該覆い部14は、板部13の外周部の突出部17及び突出部11の縁部に固着支持され、コの字の枠状に形成されている。覆い部14は近接する基板本体2の厚さ方向での寸法が基板本体2の厚さよりも大きく形成され、基板本体2の厚さを超えた位置に、導電部3a,3a,3a…が露出した基板面2bとは反対の基板面2aに接触するように該基板面2aに沿って伸びる複数の係止片14a,14a,14a…を有している。覆い部14を設けていない板部13の長辺側外周部の突出部11には、該突出部11と面一の状態で基板面2bに沿って伸び、正面視にて台形状となる複数の取付部15,15,15…が一体形成されている。該取付部15,15,15…は基板1のカバー体取付け用の取付孔2e,2e,2e…の位置に対応して3個設けられ、夫々貫通孔15a,15a,15a…を有している。
図4に基づいて、基板本体2へのカバー体10の取り付けについて説明する。カバー体10の突出部11,17と仕切部12,12,12…とが基板本体2の基板面2bに接触し、基板本体2の両短辺の外周端面2dがカバー体10の両短辺側の覆い部14の内周面に接触するように位置合わせして、カバー体10の係止片14a,14a,14a…が基板面2aに接触する状態で基板本体2をカバー体10に対して挿入し、変圧器4,4,4…が実装されている長辺側の外周端面2dをカバー体10の長辺側の覆い部14に突き当てる。最後にカバー体10の貫通孔15a,15a,15a…から基板1の取付孔2e,2e,2e…にリベット16を挿通させ、リベット16の先端のかしめ処理によりリベット16が抜け止め状態になり、基板1にカバー体10が取り付けられる。また、リベットの代わりにプッシュリベット等により固定しても良い。
図8は、本発明の実施の形態1に係るインバーター回路基板1のバックライトシャーシ20への取り付けを示す斜視図であり、図9はインバーター回路基板1を取り付けたバックライトシャーシ20を示す斜視図である。バックライトシャーシ20には、基板本体2の各変圧器4,4,4…の位置に対応させて各変圧器4,4,4…の接続部に嵌合する複数のコネクタ21,21,21…が取り付けてある。基板本体2の外周側の5個所に取付孔2f,2f,2f…が設けてある。バックライトシャーシ20の側には、基板本体2の各取付孔2f,2f,2f…の位置に対応して所定高さの基板受け22,22,22…が設けられ、各基板受け22,22,22…は雌ネジ部を有している。バックライトシャーシ20側の各コネクタ21,21,21…をカバー体10の開口13a,13a,13a…及び基板本体2の貫通孔2c,2c,2c…に通して、各変圧器4,4,4…の接続部に嵌合させ、バックライトシャーシ20側の各基板受け22,22,22…に基板1の各取付孔2f,2f,2f…を位置合わせした状態で基板1の各取付孔2f,2f,2f…からネジを差し込んで各基板受け22,22,22…の雌ネジ部にネジ結合する。これにより、インバーター回路基板1がバックライトシャーシ20に基板受け22,22,22…の高さにより定まる間隔を隔てて取り付けられる。
図10は、本発明の実施の形態1に係るインバーター回路基板1を備えた液晶表示装置の構造を模式的に示す断面図である。各コネクタ21,21,21…はバックライトシャーシ20の内部に伸びており、夫々蛍光ランプ(バックライト)23の端子を保持するとともにインバーター回路基板1で発生した駆動電圧を各蛍光ランプ23に供給するように接続されている。蛍光ランプ23から液晶表示装置の前面側に向かって、光学シート24と、液晶パネル25とが互いの間隔をあけて順番に配置されている。光学シート24はバックライトシャーシ20の段部に図示しない留め具にて押し付けて保持してある。液晶パネル25はベゼル26によって前面側からバックライトシャーシ20側の受け部に対して挟み付けて保持してある。ベゼル26は図示しないネジ等によりバックライトシャーシ20に固定される。
前述の実施の形態1では、露出した導電部3aの周囲に位置する基板面2bにカバー体10を接触させるために、枠状の突出部11をカバー体10に備えたが、このような突出部ではなく、例えば基板面2bに平行になるように屈曲した板部を有し、該板部にて基板面2bに接触する板状部材をカバー体10に備えるようにしてもよい。この構成においては、カバー体10と基板面2bとの接触範囲が広くなり、導電部3aへの害虫の侵入をさらに良好に排除できる。
前述の実施の形態1では、基板面2bに露出した導電部3aに近接した接地部3bについて導電部3aとともにカバー体10にて覆うように構成したが、接地部が導電部に近接していないような場合には導電部のみを覆うようにしてもよい。
前述の実施の形態1では、本発明に係る回路基板1がバックライトを駆動するインバーター回路基板であり、露出した導電部3aには商用電源電圧以上の電圧が印加される場合を示したが、インバーター回路に限らず、基板面に回路の導電部が露出する各種の回路基板に適用することができる。
実施の形態2
図11は本発明の実施の形態2に係る基板本体の支持構造を備えた薄型表示装置の要部断面図、図12は図11の基板本体の支持構造を一部分解した斜視図である。
矩形状の基板本体31の一方の基板面32aに、各種の電子部品37,37,37…が離隔して複数実装されている。他方の基板面32bには電子部品37,37,37…の端子を該基板面32bのプリント配線部に半田付けした導電部33,33,33…が露出している。該導電部33,33,33…には商用電源電圧以上(具体的には、数百ボルト〜数kボルト)の電圧が印加される。図示は省略するが、基板面32bには導電部33,33,33…に近接して接地部が露出している。
カバー体34は、基板本体31と略同一寸法の矩形の絶縁シート35と、絶縁シート35の矩形の全周に位置し、絶縁シート35の矩形の辺の方向に細長い4個の矩形のシート36a,36bとを有する。各矩形のシート36a,36bは絶縁シート35の各辺と略同一の長さを有し、絶縁シート35の面に対して直立している。4個のシート36a,36bのうち、対向する1組の各シート36aは全面にハニカム状の通気孔36a1が形成されたメッシュシートであり、対向する他の組の各シート36bは通気孔が形成されていない絶縁シートである。2個のメッシュシート36aの夫々は、長手方向に対して両側に位置する各縁部にシート面に直交するように突出した庇36a2を有している。2個のメッシュシート36aと2個の絶縁シート36bとは、長手方向の端部同士が接合されて枠状をなすように、プラスチックの一体成型にて作製される。
本実施の形態2では、基板本体31を含む回路基板30はバックライト23の駆動回路基板であり、基板本体31の支持構造として、基板本体31を取り付けたカバー体34をバックライトシャーシ20の外面に固着手段により固定している。具体的には、カバー体34の矩形の絶縁シート35を接着テープ38によってバックライトシャーシ20の外面に接着し、また該絶縁シート35に対して、メッシュシート36aと絶縁シート36bとの一体成型品をメッシュシート36aの庇36a2に配した接着テープ38によって接着し、さらに導電部33,33,33…が露出した基板面32bを絶縁シート35の方に向け、導電部33,33,33…がメッシュシート36aと絶縁シート36bとで囲まれる領域内に位置するように位置合わせし、メッシュシート36aの庇36a2と基板面32bとを接着テープ38によって接着している。
なお、固着手段としては接着テープに限定されず、接着剤やネジ等の固定手段を用いてもよい。
前記2個のメッシュシート36aに形成する通気孔36a1の総開口面積は同一でもよいが、異なるようにしてもよい。例えば、2個のメッシュシート36aを液晶表示装置内で上下方向で対向するように配置し、上側に位置するメッシュシート36aの通気孔36a1の総開口面積を下側に位置するメッシュシート36aの通気孔36a1の総開口面積より小さくして、全体的な放熱構造としての煙突構造を形成し、上側の通気孔36a1での流速を速くすることができる。
前記通気孔36a1の孔径はメッシュシート36aの全面で同一にしてもよいが、場所によって異なるようにしてもよい。例えば、特に高電圧が印加される電子部品の導電部33に近接した通気孔36a1の孔径を小径にして、虫等の侵入を抑制するようにしてもよい。
前述の実施の形態2では、メッシュシート36aに庇36a2を設けたが、絶縁シート36bに、あるいはメッシュシート36a及び絶縁シート36bの両方に庇を設けるようにしてもよい。
前述の実施の形態2では、メッシュシート36aと絶縁シート36bとを一体成型したが、メッシュシート36aと絶縁シート36bとにさらに絶縁シート35を含めて一体成型するようにしてもよい。
前述の実施の形態2では、通気孔36a1をハニカム状に形成したが、これ以外に、丸孔、角孔、長孔等、種々の形状の孔に形成してもよい。
前述の実施の形態2では、メッシュシート36aに形成された通気孔36a1の孔径を変更することはできないが、通気孔の孔径を変更する調整機構を設けてもよい。図13は通気孔の調整機構の一例を示す断面図と正面図である。具体的には、シート長手方向に所定間隔を隔てて菱形の開口40a,41aを複数形成した2枚の細長い矩形のシート40,41を密着させて長手方向にスライド可能に組み付け、両シート40,41の開口40a,41aが重なった部分を通気孔とし、両シート40,41をスライドさせて両方の開口40a,41aが重なる面積を変化させて孔径が変更されるように構成している。図13には、シート41がシート40に対して左にスライドし、孔径が大から小に変更される状態を示す。
前述の実施の形態2では、基板本体31の支持構造として、基板本体31を取り付けたカバー体34をバックライトシャーシ20の外面に接着したが、この他に、カバー体34に取り付けた基板本体31のカバー体34よりも外側の箇所をネジ等の固定具によってバックライトシャーシ20の外面に固定するようにしてもよい。
前述の実施の形態2では、本発明に係る基板本体の支持構造を、液晶表示装置において表示パネル25を照明するバックライト23の駆動回路基板30を近接したバックライトシャーシ20の外面に支持する場合に適用したが、例えば、PDP(プラズマディスプレイパネル)、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビ、SED(Surface−conduction Electron−emitter Display)テレビ、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイなどの自発光型の薄型表示装置において、表示パネルを収容保持するシャーシの外面に表示パネルを駆動する駆動回路基板を近接して支持する場合にも適用できる。
本発明の実施の形態1に係る回路基板を示す正面図である。 図1のII−II線における断面図である。 本発明の実施の形態1に係る回路基板の斜視図である。 基板本体へのカバー体の取り付けを示す斜視図である。 カバー体の正面図である。 図5のVI−VI線における断面図である。 図5のVII−VII線における端面図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター回路基板のシャーシへの取り付けを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター回路基板を取り付けたシャーシを示す斜視図である。 本発明の実施の形態1に係るインバーター回路基板を備えた液晶表示装置の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態2に係る基板本体の支持構造を備えた薄型表示装置の要部断面図である。 図11の基板本体の支持構造を一部分解した斜視図である。 通気孔の調整機構を示す断面図と正面図である。
符号の説明
1 回路基板(インバーター回路基板)
2 基板本体
2a 基板面
2b 基板面(非実装面)
3a 導電部
10 カバー体
11 突出部
12 仕切部
14 覆い部
14a 係止片
20 バックライトシャーシ(シャーシ)
23 バックライト(照明用光源)
25 液晶パネル(表示パネル)
30 回路基板
31 基板本体
32a 基板面
32b 基板面(非実装面)
33 導電部
34 カバー体
35 絶縁シート(本体部)
36a メッシュシート(突出部)
36a1 通気孔
36b 絶縁シート(突出部)
40 シート(調整機構)
40a 開口(調整機構)
41 シート(調整機構)
41a 開口(調整機構)

Claims (22)

  1. 配線が形成された基板本体の基板面に導電部が露出した回路基板において、
    前記導電部を覆い、前記基板面のうち該導電部の周囲に位置する部分に接触するように絶縁性のカバー体を取り付けてあることを特徴とする回路基板。
  2. 前記カバー体は、前記基板面のうち前記導電部の周囲に位置する部分に接触する枠状の突出部を備えている請求項1に記載の回路基板。
  3. 前記カバー体に、前記基板本体の周端面を覆う覆い部を設けている請求項1又は2に記載の回路基板。
  4. 前記導電部は複数配置されており、前記カバー体は、該複数の導電部が配置された前記基板面と該カバー体との間の空間を各導電部に対応した領域に仕切る仕切部を備えている請求項1から3のいずれか1項に記載の回路基板。
  5. 前記覆い部は、前記導電部が露出した前記基板面とは反対側の面に接触するように伸びた係止片を有している請求項3又は4に記載の回路基板。
  6. 前記基板面は、電子部品の非実装面である請求項1から5のいずれか1項に記載の回路基板。
  7. 前記導電部には、商用電源電圧以上の電圧が印加される請求項1から6のいずれか1項に記載の回路基板。
  8. 液晶パネルと、該液晶パネルを背面側から照射するバックライトと、該バックライトを駆動するインバーター回路を搭載したインバーター回路基板とを備え、該インバーター回路基板の基板面に露出した導電部が前記バックライトを収容保持するシャーシの外面に近接する状態に配置されている液晶表示装置において、前記インバーター回路基板を請求項7に記載の回路基板にて構成し、前記導電部を前記カバー体にて覆うようにしてあることを特徴とする液晶表示装置。
  9. 配線が形成された基板面に導電部が露出した基板本体の支持構造において、
    前記基板面と対向し、前記基板面のうち前記導電部の周囲に位置する部分に接触又は近接する絶縁性のカバー体に前記基板本体を取り付けてあり、
    前記基板面と対向する側とは反対側の前記カバー体の外面に近接した部分に、前記カバー体又は基板本体を支持してあることを特徴とする基板本体の支持構造。
  10. 前記カバー体は、前記基板面と対向する本体部と、該本体部の全周に連設され、前記導電部の周囲の部分に接触又は近接する枠状の突出部とを有することを特徴とする請求項9に記載の基板本体の支持構造。
  11. 前記基板面は、電子部品の非実装面であることを特徴とする請求項9又は10に記載の基板本体の支持構造。
  12. 前記導電部は、商用電源電圧以上の電圧が印加される高電圧部であることを特徴とする請求項9から11のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造。
  13. 前記突出部のうち対向位置にある2箇所に通気孔を形成してあることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造。
  14. 前記本体部は矩形板状をなしており、該矩形板の対向する両辺に位置する前記突出部の2箇所に前記通気孔を形成してあることを特徴とする請求項13に記載の基板本体の支持構造。
  15. 前記突出部の2箇所の一方に設けた通気孔の総開口面積と他方に設けた通気孔の総開口面積とが異なることを特徴とする請求項13又は14に記載の基板本体の支持構造。
  16. 前記通気孔の孔径が異なることを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造。
  17. 前記通気孔の孔径を調整する調整機構を備えていることを特徴とする請求項13から16のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造。
  18. 前記突出部は、通気孔を形成した箇所と通気孔を形成していない箇所とを一体成型してあることを特徴とする請求項13から17のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造。
  19. 前記本体部と突出部とは一体成型してあることを特徴とする請求項10から18のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造。
  20. 表示パネルを収容保持するシャーシと、前記表示パネルを駆動する駆動回路基板とを備え、該駆動回路基板の基板本体の基板面に露出した導電部が前記シャーシの外面に近接する状態に配置されている薄型表示装置において、前記シャーシの外面に前記駆動回路基板の基板本体を請求項12から19のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造にて支持してあることを特徴とする薄型表示装置。
  21. 表示パネルの照明用光源を収容保持するシャーシと、前記照明用光源を駆動する駆動回路基板とを備え、該駆動回路基板の基板本体の基板面に露出した導電部が前記シャーシの外面に近接する状態に配置されている薄型表示装置において、前記シャーシの外面に前記駆動回路基板の基板本体を請求項12から19のいずれか1項に記載の基板本体の支持構造にて支持してあることを特徴とする薄型表示装置。
  22. 前記カバー体の外面を前記シャーシの外面に接着してあることを特徴とする請求項20又は21に記載の薄型表示装置。
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