JP6598597B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源基板に内部保護回路を有する表示装置に関する。
表示装置は、液晶パネル等の表示パネルを用いた画像を表示する表示モジュールと、表示モジュールに電力を供給するための電源基板、および、電源基板を収容する外装部材を備える。
電源基板は、雷サージや過渡過電圧サージ等から電源基板に設けられた電子部品を保護するために、バリスタに代表されるようなサージ吸収特性を持った内部保護部品が設けられている。このようなサージ吸収を目的とした内部保護部品は、異常電圧の印加が度重なるような稀なケースにおいては次第に劣化して破損する場合がある。内部保護部品が破損して、発生した内部保護部品の破片が飛散することも想定しておく必要がある。
また、電源基板は、駆動により熱を発生させる。発生した熱により、電源基板の温度が上昇すると、電源基板に設けられた電子部品が異常動作を起こす場合がある。
特許文献1には、外装部材内の電源基板を収容する空間に、表示装置の外部の空気を通気口から引き込む冷却用の風路を設ける技術が開示されている。
特開2014−59502号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、電源基板の冷却効率を高めるために通気口を拡大すると、内部保護部品が破損した場合に、内部保護部品の破片が、通気口から表示装置の外部に飛散する恐れがあった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みて、電源基板に設けられた内部保護部品が表示装置の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板を好適に冷却することが可能な表示装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の表示装置は、画像を表示する表示モジュールと、前記表示モジュールの背面側に配置され、前記表示モジュールに電力を供給する電源基板と、前記表示モジュールの背面側に配置され、前記電源基板を収容し、第1の通気口を有する外装部材と、前記電源基板に前記第1の通気口に対向して配置され、前記電源基板の熱を放熱する放熱部材と、前記電源基板に配置され、前記放熱部材に対して前記第1の通気口と反対側に配置された内部保護部品と、前記内部保護部品と前記第1の通気口との間に配置された遮蔽部材とを備え、前記内部保護部品と前記第1の通気口とを結ぶ直線上に、前記遮蔽部材もしくは前記放熱部材の少なくとも一方が配置されていることを特徴とする。
本発明の表示装置によれば、電源基板に設けられた内部保護部品が表示装置の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板を好適に冷却することが可能となる。
第1の実施例における表示装置100の水平方向の側面側から見た断面図と、側面図である。 第1の実施例における表示装置100の図1(a)のAA断面における背面図である。 第1の実施例との比較のため、遮蔽部材15を配置しない場合の表示装置1000の背面図である。 第1の実施例において、放熱部材12、内部保護部品13、遮蔽部材15、および通気口21a〜21hそれぞれの間の寸法を追記した背面図である。 式1および式2を満たす第1の実施例の第1の変形例を示した背面図である。 第1の実施例の第2の変形例を示した背面図である。 放熱部材12として電解コンデンサ112a〜112cを配置した場合の背面図である。 第2の実施例における表示装置200の図1(a)におけるAA断面を背面側からみた背面図である。 第3の実施例における表示装置300の図1(a)におけるAA断面を背面側からみた背面図である。 第4の実施例における表示装置400の水平方向の側面側から見た断面図である。 第4の実施例における表示装置400の図10におけるBB断面を背面側から見た背面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定され、以下に例示する実施例によって限定されるものではない。また、実施例の中で説明されている特徴の組み合わせすべてが本発明に必須とは限らない。本明細書および図面に記載の内容は例示であって、本発明を制限するものと見なすべきではない。本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施例の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。即ち、各実施例及びその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
(第1の実施例)
図1は、本発明の第1の実施例における表示装置100の水平方向の側面側から見た断面図と、側面図である。図1(a)は、本発明の第1の実施例における表示装置100の水平方向の側面側から見た断面図である。図1(a)の右方向が、表示装置100の前面側であり、図1(a)の左方向が、表示装置100の背面側である。
表示装置100は、表示モジュール10、フレーム5、電源基板11、放熱部材12、内部保護部品13、冷却ファン14、遮蔽部材15、および背面ケース20とを備える。表示モジュール10は、バックライトモジュール1、光学シート2、パネルホルダ3、および液晶パネル4を備える。
バックライトモジュール1は、光学シート2に光を照射する。バックライトモジュール1は、光源6、光源基板7、およびバックライト筐体8を備える。光源6は、光源基板7上に複数設けられる。第1の実施例において、光源6は、Light Emitting Diode(LED)光源である。光源6は、冷陰極管を用いた光源であってもよい。バックライト筐体8は、金属で成形された前面側に開口を有する箱状の筐体であって、光源6と、光源基板7とを収容する。
なお、バックライト筐体8には、光源6で発生した光をより効率的に照射するための反射シートが収容されていてもよい。また、バックライト筐体8は、樹脂等の材料で成形することも可能である。第1の実施例において、バックライトモジュール1は、所謂、直下型のバックライトであるが、エッジ型のバックライトであってもよい。
光学シート2は、バックライトモジュール1の前面側に配置され、バックライトモジュール1から照射された光を、拡散、もしくは偏光させて、液晶パネル4に照射する樹脂製の光学部材である。光学シート2の特性は、表示装置100に対する所望の性能を満たすために、表示装置100の設計者や製作者が、任意に選択することが可能である。光学シート2は、樹脂等で成形された枠状のパネルホルダ3と、バックライトモジュール1とに挟まれて固定される。
液晶パネル4は、個別に透過率を制御可能な複数の液晶素子を有する表示パネルである。液晶パネル4は、入力された画像信号に基づいて、各液晶素子の透過率を制御する。液晶パネル4は、バックライトモジュール1から照射され、光学シート2を通過した光の一部を透過して、液晶パネル4の前面側の画面に画像を表示する。
フレーム5は、液晶パネル4の画面を露出するように枠状に形成された部材であって、表示モジュール10の前面側の一部と、側面側とを覆う。フレーム5は、アルミ、鉄、マグネシウム等の金属を用いて、押出成型や金型プレス加工等により成形される。なお、フレーム5は樹脂材料を用いて、射出成型によって成形されることも可能である。
電源基板11は、表示モジュール10の背面側に設けられ、表示モジュール10に電力を供給する。電源基板11は、後述する放熱部材12および内部保護部品13のほか、表示モジュール10に電力を供給するための複数の電子部品が配置されている。電源基板は、外部から供給された電圧を、表示モジュール10や、表示モジュール10を駆動する非図示の駆動基板に供給することも可能である。
放熱部材12は、電源基板11に配置され、電源基板11で発生した熱を放熱部材12の周囲に放熱するヒートシンクである。放熱部材12は、アルミ、鉄、銅等の熱伝導率の高い物質で、表面積が大きくなるように、表面に凹凸や羽状の構造を有するように形成されることが望ましい。電源基板11に配置される電子部品のうち、駆動による発熱量が大きい電子部品が、放熱部材12に直接接触するように配置されてもよい。
内部保護部品13は、電源基板11に配置された電子部品を、雷サージや過渡過電圧サージ等から保護するために電源基板11に設けられたサージ吸収特性を持った部材である。内部保護部品13は、所定の電圧以上の電圧が内部保護部品13に印加された場合に、電気抵抗が小さくなるバリスタとよばれる非直線性の電圧電流特性を有する抵抗素子である。なお、内部保護部品13は、アレスタもしくはサージアブソーバ等のサージ保護デバイスであってもよい。
冷却ファン14は、後述する背面ケース20内の空気を、背面ケース20の外部へ排気する排気手段である。
遮蔽部材15は、内部保護部品13が破損した場合に、内部保護部品13の破片が外部に飛散しないように設けられた部材である。遮蔽部材15は、放熱部材12の近傍に設けられ、放熱部材12と、背面ケース20との間に配置される。遮蔽部材15は、高い絶縁性および難燃性を有する材料で成形されることが望ましい。例えば、遮蔽部材15は、ポリカーボネートやポリエチレンテレフタレート等の樹脂で成形された部材である。第1の実施例において、遮蔽部材15は、厚さが0.5mmのシート状のポリカーボネートで形成されている。
背面ケース20は、表示モジュール10の背面側に配置され、電源基板11、放熱部材12、内部保護部品13、冷却ファン14、および遮蔽部材15を収容する外装部材である。背面ケース20内の熱を外部に放熱するため、背面ケース20は金属等の熱伝導率の低い材料で形成されることが望ましい。第1の実施例において、背面ケース20は、厚さ1mmのアルミ板を箱型形状に成型したものである。背面ケース20の冷却ファン14に対向する背面には、排気口24が設けられる。
図1(b)は、本発明の第1の実施例における表示装置100の水平方向の側面側から見た側面図である。フレーム5で覆われた内側に、表示モジュール10が収容されている。背面ケース20の側面には、略長方形の通気口21a〜21hが設けられる。通気口21a〜21hは、略長方形の形状に限られず、円形等の形状であってもよい。また通気孔には背面ケース20が板金で形成された場合に生じる角部の合わせによる隙間やスリットなどを含む。また、通気口21a〜21hは、1つの通気口21で形成することも可能である。
冷却ファン14の駆動によって、通気口21a〜21hから背面ケース20内に外部の空気が吸引され、排気口24から背面ケース20内の空気が排気される。通気口21a〜21hから吸引された空気が、放熱部材12の近傍を通過することにより、放熱部材12は冷却される。図2は、第1の実施例における表示装置100の図1(a)のAA断面における背面図である。ケーブル16は、電源基板11から供給された電力を表示モジュール10に伝送する配線である。電源基板11からの電力供給は、上述した以外に、非図示の駆動基板にも供給される。AC入力端子17は、非図示の外部電源に接続し、電源基板に電力を供給する。内部保護部品13は、AC入力端子17に所定の電圧よりも大きい電圧が印加された場合に、電源基板11に設けられた電子部品を保護するため、AC入力端子17と電子部品との間に配置される。
遮蔽部材15は、背面側から見てL字形状に成型された部材である。言い換えると、遮蔽部材15は、通気口21a〜21hが設けられた背面ケース20の面に垂直な面内において、L字形状を有しているとも言える。遮蔽部材15のL字形状のうち、一方の面は背面ケース20に接触するように配置される。遮蔽部材15の底面は、背面ケースに両面テープや接着剤等の接着部材で固定されている。遮蔽部材15の底面は、接着ではなく、ねじ等の固定用の部材を用いて背面ケース20に固定されていてもよい。
通気口21a〜21fのそれぞれと、内部保護部品13を結ぶ直線上に、放熱部材12が配置されている。また、通気口21gもしくは通気口21hと、内部保護部品13とを結ぶ直線上に、遮蔽部材15が配置されている。言い換えると、通気口21a〜21hと内部保護部品13とを結ぶ直線上に、遮蔽部材15もしくは放熱部材12の少なくとも一方が配置されるとも言える。このように放熱部材12と遮蔽部材15とを配置することにより、内部保護部品13が破損した場合においても、内部保護部品13の破片が通気口21a〜21hから直接外部に出ていくことを抑制することが可能となる。
また、放熱部材12が通気口21a〜21hに面して配置されていることにより、通気口21a〜21hから吸引された空気が、放熱部材12の近傍を通過して冷却ファン14に到達する。したがって、放熱部材12が空気中へ放出した熱を速やかに排出することが可能となり、電源基板11を好適に冷却することが可能となる。
図3は、第1の実施例との比較のため、遮蔽部材15を配置しない場合の表示装置1000の背面図である。図2を用いて説明した第1の実施例に対して、遮蔽部材15がないことが異なり、他の部材については同様であるため説明を省略する。
本比較例によれば、内部保護部品13と、通気口21gおよび通気口21hとの間、図3の矢印で示した直線上に遮蔽部材15が配置されない。この場合、内部保護部品13が破裂して飛散した内部保護部品13の破片の一部は、図3の矢印の経路を通って通気口21gもしくは通気口21hから外部に飛散する恐れがある。
また、内部保護部品13の破片の飛散を防ぐために、通気口21a〜21fのみを設けた場合、通気口21の数が減少し、外部からの空気の吸引量が減少してしまうことから、放熱部材12への冷却効率が低下してしまう。
第1の実施例における放熱部材12、内部保護部品13、遮蔽部材15、および通気口21a〜21hの位置関係について、詳細に説明する。図4は、図2で示した背面図に対して、放熱部材12、内部保護部品13、遮蔽部材15、および通気口21a〜21hそれぞれの間の寸法を追記した背面図である。
L1は、内部保護部品13から通気口21a〜21hが配置された背面ケース20の面に向かう方向(水平方向)において、内部保護部品13と放熱部材12もしくは遮蔽部材15のうち内部保護部品13に近い方との距離である。また、L2は、水平方向において、内部保護部品13と通気口21a〜21hが配置された背面ケース20の面との距離である。
L3は、水平方向と垂直な方向(鉛直方向)の上方向において、内部保護部品13と、放熱部材12の端部との距離である。また、L4は、鉛直方向の下方向において、内部保護部品13と、遮蔽部材15の端部との距離である。
Yaは、鉛直方向の上方向において、内部保護部品13と通気口21aの端部との距離である。言い換えると、Yaは、鉛直方向の上方向において、内部保護部品13と通気口21a〜21hの端部のとの距離のうち、もっとも長い距離であるといえる。Yaは、式1の関係を満たす。
Figure 0006598597
Ybは、鉛直方向の下方向において、内部保護部品13と通気口21hの端部との距離である。言い換えると、Ybは、鉛直方向の下方向において、内部保護部品13と通気口21a〜21hの端部のとの距離のうち、もっとも長い距離であるといえる。Ybは、式2の関係を満たす。
Figure 0006598597
式1および式2を満たすように、放熱部材12、内部保護部品13、遮蔽部材15、および通気口21a〜21hの配置を決定することで、内部保護部品13と通気口21a〜21hとを結ぶ直線上に放熱部材12もしくは遮蔽部材15が配置される。したがって、内部保護部品13が破損した場合に、内部保護部品13の破片が表示装置100の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板11を好適に冷却することが可能となる。
図5は、第1の実施例の第1の変形例における表示装置110を示した背面図である。図5において、遮蔽部材25は、放熱部材12の鉛直方向下側に設けられた板状の部材である。このとき、L1〜L4、およびYa、Ybは、式1と式2を充足する。図5に示した変形例によれば、内部保護部品13が破損し、飛散した内部保護部品13の破片の一部は、矢印に沿って飛散し、通気口21hに到達する前に遮蔽部材25に衝突する。
図6は、第1の実施例の第2の変形例における表示装置120を示した背面図である。図6において、遮蔽部材35は、背面側から見てコの字形状であり、通気口21g、21hと、内部保護部品13との間に配置される。言い換えると、遮蔽部材15は、通気口21a〜21hが設けられた背面ケース20の面に垂直な面内において、コの字形状を有しているとも言える。
コの字形状の遮蔽部材35を配置することにより、通気口21g、21hと、内部保護部品13との間に、2つの壁が配置される。したがって、内部保護部品13が破損し、飛散した内部保護部品13の破片は、より通気口21g、21h側に到達し辛くなる。
以上のように、第1の実施例における表示装置100は、背面ケース20内において、内部保護部品13と通気口21g、21hとを結ぶ直線上に遮蔽部材15が配置される。これによって、電源基板11に設けられた内部保護部品13が破損した場合に、内部保護部品13の破片が表示装置100の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板11を好適に冷却することが可能となる。
なお、第1の実施例において、表示モジュール10は、表示パネルに液晶パネル4を用いたが、これに限らない。液晶パネル以外の透過型の表示パネルを用いた表示モジュールであってもよいし、Organic Light−Emitting Diode(OLED)等の自発光型の素子を用いた自発光型の表示パネルを用いた表示モジュールであってもよい。
また、放熱部材12は、ヒートシンクに限らない。放熱部材12は、電源基板11で発生した熱を放出することが可能であればよい。例えば、放熱部材12は、電源基板11上に配置された電解コンデンサであってもよい。図7は、放熱部材12として電解コンデンサ112a〜112cを配置した表示装置120の背面図である。電解コンデンサ112a〜112cは、円筒状の外装部を有する電子部品であって、電源基板11上で駆動することにより熱を発生させる。そして、電解コンデンサ112は、発生した熱を外装部を介して電解コンデンサ112の周囲に放出する。
なお、放熱部材12は、対向する背面ケースの面のうち少なくとも1つの面に対して平行な方向に伸びる形状を有する。冷却ファン14は、放熱部材12が伸びる方向に、放熱部材12と離れて配置され、かつ、該方向において、放熱部材12を挟んで冷却ファン14と反対側に遮蔽部材15が配置されることが望ましい。このとき、放熱部材12に対して遮蔽部材15が配置された側の、通気口21を配置することができる領域が増加する。増加した領域に配置された通気口21から吸引された空気が、放熱部材12の近傍を通過して冷却ファン14に到達することにより、放熱部材12の冷却効率を増加させることが可能となる。
(第2の実施例)
図8は、第2の実施例における表示装置200の背面図である。第1の実施例と同じ符号を付した要素については、第1の実施例と同様の機能であるので説明を省略する。
遮蔽部材45は、L字形状の高い難燃性および絶縁性を有する部材であり、通気口21gおよび通気口21hと内部保護部品13とを結ぶ直線上に配置されている。第2の実施例において、遮蔽部材45は、L字形状の底面に開口46aおよび46bが設けられる。また、背面ケース20の開口46aおよび46bに対応する箇所に、通気口22aおよび通気口22bがそれぞれ設けられる。
このとき、遮蔽部材45は、内部保護部品13と通気口22aおよび通気口22bとを結ぶ直線上に配置されている。
冷却ファン14を駆動すると、通気口21a〜21hから吸引された空気が、放熱部材12の近傍を通過することに加えて、通気口22aおよび22bから吸引された空気が、放熱部材12の近傍を通過する。したがって、第1の実施例に対してより多くの空気が放熱部材12の近傍を通過することにより、放熱部材12の冷却効率を向上させることが可能となる。
第2の実施例における表示装置200によれば、背面ケース20内において、内部保護部品13と通気口21gおよび21hとを結ぶ直線上に遮蔽部材45が配置される。これによって、電源基板11に設けられた内部保護部品13が破損した場合に、内部保護部品13の破片が表示装置200の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板11を好適に冷却することが可能となる。さらに、通気口22aおよび22bが増加することにより、より放熱部材12の冷却効率を増加させることが可能となる。
(第3の実施例)
図9は、第3の実施例における表示装置300の背面図である。第1の実施例と同じ符号を付した要素については、第1の実施例と同様の機能であるので説明を省略する。
遮蔽部材55は、L字形状の高い難燃性および絶縁性を有する部材であり、通気口21gおよび21hと内部保護部品13とを結ぶ直線上に配置される。第3の実施例において、遮蔽部材55のL字形状のうち、背面ケース20に接触しない面は、放熱部材12よりも内部保護部品13側に配置し、鉛直方向に対して一部が放熱部材12と重なる。つまり、遮蔽部材15と放熱部材12とは、内部保護部品13と通気口21a〜21hを結ぶ直線に対して重ねて配置される領域を有している。
内部保護部品13に対して、放熱部材12に遮蔽部材55の一部が重なり、隙間が低減することによって、内部保護部品13が破損して飛散した内部保護部品13の破片が通気口21a〜21h側に飛散することを、より抑制することが可能となる。
第3の実施例における表示装置300によれば、背面ケース20内において、内部保護部品13と通気口21g、21hとを結ぶ直線上に遮蔽部材55が配置される。これによって、電源基板11に設けられた内部保護部品13が表示装置300の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板11を好適に冷却することが可能となる。さらに、放熱部材12と遮蔽部材55との隙間が低減されるため、内部保護部品13が破損して飛散した内部保護部品13の破片が、表示装置300の外部に飛散することをより抑制することが可能となる。
(第4の実施例)
図10は、第4の実施例における表示装置400の水平方向の側面側から見た断面図である。図11は、第4の実施例における表示装置400の図10におけるBB断面を背面側から見た背面図である。第1の実施例と同じ符号を付した要素については、第1の実施例と同様の機能であるので説明を省略する。
第4の実施例において、放熱部材12は、基板から背面側に向かう高さが低く、背面ケース20の背面との間に隙間がある。遮蔽部材65は、放熱部材12の背面側の端部と、背面ケース20の背面との間に配置される。遮蔽部材65は、放熱部材12と背面ケース20との間の隙間を埋めるように配置されることが望ましい。
遮蔽部材65がない場合、内部保護部品13が破損して飛散した内部保護部品13の破片は、放熱部材12と背面ケース20の背面との隙間を通って、通気口21a〜21hの一部から外部に飛散してしまう恐れがある。遮蔽部材65を放熱部材12と背面ケース20の背面との間に配置することにより、内部保護部品13が破損して飛散した破片が通気口21に向かうことを抑制することが可能となる。
第4の実施例における表示装置400によれば、背面ケース20内において、内部保護部品13と通気口21g、21hとを結ぶ直線上に遮蔽部材65が配置される。これによって、電源基板11に設けられた内部保護部品13が破損した場合に、内部保護部品13の破片が表示装置400の外部に飛散することを抑制し、かつ、電源基板11を好適に冷却することが可能となる。さらに、放熱部材12と背面ケース20の背面との間に、遮蔽部材65が設けられることで、放熱部材12と背面ケース20の背面との間を破片が通過して外部に飛散することを抑制することが可能となる。
なお、本実施例において、遮蔽部材65は同一の部材としたが、放熱部材12の鉛直方向における下側に配置される遮蔽部材と、放熱部材12と背面ケース20の背面との間に設けられる遮蔽部材をそれぞれ別個の部材として形成して配置することも可能である。
100 表示装置
10 表示モジュール
11 電源基板
12 放熱部材
13 内部保護部品
15 遮蔽部材
20 背面ケース
21a〜21h 通気口

Claims (17)

  1. 画像を表示する表示モジュールと、
    前記表示モジュールの背面側に配置され、前記表示モジュールに電力を供給する電源基板と、
    前記表示モジュールの背面側に配置され、前記電源基板を収容し、第1の通気口を有する外装部材と
    記電源基板に前記第1の通気口に対向して配置され、前記電源基板の熱を放熱する放熱部材と、
    前記電源基板に配置され、前記放熱部材に対して前記第1の通気口と反対側に配置された内部保護部品と、
    前記内部保護部品と前記第1の通気口との間に配置された遮蔽部材と
    を備え、
    前記内部保護部品と前記第1の通気口とを結ぶ直線上に、前記遮蔽部材もしくは前記放熱部材の少なくとも一方が配置されていることを特徴とする表示装置。
  2. 複数の前記第1の通気口が、前記外装部材に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記遮蔽部材は、前記外装部材に接する面を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記遮蔽部材は、前記外装部材の前記第1の通気口が設けられた面に対して垂直な面内でL字の形状を有し、一方の面が前記外装部材に接するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記第1の通気口は前記外装部材の側面に設けられており、前記遮蔽部材は、前記表示装置の背面側から見てL字の形状を有し、一方の面が前記外装部材に接するように配置されていることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記遮蔽部材は、前記外装部材の前記第1の通気口が設けられた面に対して垂直な面内でコの字形状であることを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  7. 前記第1の通気口は前記外装部材の側面に設けられており、前記遮蔽部材は、前記表示装置の背面側から見てコの字形状であることを特徴とする請求項6に記載の表示装置。
  8. 前記遮蔽部材の前記外装部材に接する面に設けられた開口と対応する位置に設けられた第2の通気口と、前記内部保護部品とを結ぶ直線上に前記遮蔽部材が配置されていることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 前記放熱部材は、駆動することにより熱を発生させる電子部品であって、前記電子部品は発生した熱を周囲に放熱することを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 前記電子部品は、電解コンデンサであることを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
  11. 前記遮蔽部材は、難燃性の材料で形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の表示装置。
  12. 前記内部保護部品は、所定の電圧以上の電圧が前記内部保護部品に印加された場合に、電気抵抗が小さくなることにより、前記基板に配置された電子部品を保護する非直線性の電圧電流特性を有する抵抗素子であることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の表示装置。
  13. 前記内部保護部品は、サージ保護デバイスであることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の表示装置。
  14. 前記外装部材の内の空気を外部に排出する排気手段を備え、
    前記第1の通気口から吸引された空気の少なくとも一部が、前記放熱部材の近傍を通過して前記排気手段に到達するように、前記排気手段が配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の表示装置。
  15. 前記外装部材は、箱型形状であり、
    前記放熱部材は、対向する前記外装部材の面に対して平行な方向に伸びる形状を有し、前記排気手段は、前記放熱部材に対して、前記方向に離れて配置されており、
    前記遮蔽部材は、前記放熱部材に対して、前記方向において前記排気手段と反対の位置に配置されていることを特徴とする請求項14に記載の表示装置。
  16. 前記遮蔽部材と前記放熱部材とは、前記内部保護部品と前記第1の通気口を結ぶ直線に対して垂直な方向に重ねて配置される領域を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の表示装置。
  17. 前記遮蔽部材は、前記放熱部材と前記外装部材の背面側の面との間に設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の表示装置。
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