JP2009092849A - 現像装置、交換装置及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、交換装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】使用時に密閉部材を現像剤供給口とトナー収容室とからそれぞれ剥がし取る際に、トナー収容室から現像室に流入したトナーが現像室から外部に飛散することを簡易に防止することができる現像装置等を提供する。
【解決手段】現像装置は、現像剤が収容されている現像剤収容室と、トナーが収容されているトナー収容室と、前記現像剤収容室と現像剤供給口を通して接続されているとともに前記トナー収容室とトナー供給口を通して接続されている現像室と、外部に引き抜くことで前記現像剤供給口と前記トナー供給口から剥がし取られたときに、前記現像剤収容室内の現像剤と前記トナー収容室内の前記トナーが前記現像剤室に侵入し得る状態にする密閉部材とを有し、前記密閉部材は、1回の引き抜き操作により、前記現像剤供給口に貼付されていた部分が前記トナー供給口に貼付されていた部分よりも先に剥がされ始める状態で貼付されている。
【選択図】図5

Description

この発明は、現像装置及びこれを含む交換装置並びにこれらを有する画像形成装置に関するものである。
トナーと磁性粒子(所謂キャリア)を含む現像剤により現像を行う現像装置として、次のように構成される現像装置が存在する。
その現像装置とは、トナーと磁性粒子を含む現像剤が収容されている現像剤収容室と、トナーが収容されているトナー収容室と、現像ロール等が設置され、現像剤収容室と現像剤供給口を通して接続されているとともにトナー収容室とトナー供給口を通して接続されている現像室とを有する現像装置である。
また、この現像装置は、その使用前(未使用の段階)には現像剤供給口とトナー供給口を2つのシール部材でそれぞれ密閉しておき、その使用時(使用を開始する際)にはその2つのシール部材を現像装置の外部にそれぞれ引き抜くことにより各供給口から剥がし取ってから、その現像装置を使用する画像形成装置(プリンタ、複写機、ファクシミリなど)の装着部に装着するように構成されている。このシール部材を剥がし取ることにより、現像装置では、その現像剤収容室内にある現像剤とトナー収容室内にあるトナーとが、各供給口を通過して現像剤室にそれぞれ侵入できる状態になる。
このような現像装置は、上記したように単独の装置として構成されるほか、作像装置の構成部品の一部(例えば感光体等の像保持体)と組み合わせられて一体化され、画像形成装置の装着部に着脱自在に装着される交換装置として構成される場合もある。
ちなみに、従来においては、使用開始時に現像剤とトナーの密封シールを取り除く作業の操作性を向上させる現像装置として、次のように構成される現像装置が知られている(特許文献1)。
その現像装置は、トナー及び磁性粒子からなる現像剤を滞留する現像剤滞留部を現像剤担持体との間に形成する現像剤収納ケースと、トナーを収容するトナーホッパー部と、トナーホッパー部と前記現像剤滞留部とを結ぶトナー補給路とを備え、未使用状態でトナー補給路に現像剤が予め密封充填され、前記現像剤収納ケースとトナー補給路に充填された現像剤を複数のシール部材で複数の箇所を密閉してその各一端を接合するか、又は、単一のシール部材で複数の箇所を密閉するものである。
特開平10−333410号公報
この発明は、使用時に密閉部材を現像剤供給口とトナー収容室とからそれぞれ剥がし取る際に、トナー収容室から現像室に流入したトナーが現像室から外部に飛散することを簡易に減少させることができる現像装置と、それを含む着脱式の交換装置と、これらを有する画像形成装置とを提供することを目的とするものである。
この発明(A1)の現像装置は、現像剤が収容されている現像剤収容室と、トナーが収容されているトナー収容室と、前記現像剤を保持して現像領域に搬送する現像回転体が設置され、前記現像剤収容室と現像剤供給口を通して接続されているとともに前記トナー収容室とトナー供給口を通して接続されている現像室と、前記現像剤供給口と前記トナー供給口を密閉する状態で貼付されており、かつ、外部に引き抜くことで剥がし取られるときに、前記現像剤収容室内の現像剤と前記トナー収容室内の前記トナーが前記現像剤室に侵入し得る状態にする密閉部材とを有し、
前記密閉部材は、1回の引き抜き操作により、前記現像剤供給口に貼付されていた部分が前記トナー供給口に貼付されていた部分よりも先に剥がされ始める状態で貼付されているものである。
この発明(A2)の現像装置は、上記発明A1の現像装置において、前記密閉部材は、前記現像剤供給口の貼付部分が剥がされている途中で又は剥がし終わった後に、前記トナー供給口の貼付部分が剥がされ始める状態で貼付されているものである。
この発明(A3)の現像装置は、上記発明A1又はA2の現像装置において、
前記密閉部材は、2つの部材であって、
その一方の密閉部材における引き抜く側の端部とは反対側の端部に至る部分が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部に達するまで貼付され、
かつ、その他方の密閉部材における引き抜き側の端部とは反対側の端部に至る部分が、前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該トナー供給口を引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付されており、
かつ、2つの密閉部材における引き抜く側の端部どうしが引き抜き位置で外部に引き出されて結合されているとともに、
その一方の密閉部材における結合された端部から前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さが、その他方の密閉部材における結合された端部から前記トナー供給口の引き抜き位置と最も通り側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さよりも短い関係になっているものである。
この発明(A4)の現像装置は、上記発明A1又はA2の現像装置において、
前記密閉部材は、1つの部材であって、
その途中の部分で折り曲げた部分が引き抜き位置で外部に引き出された状態にされ、
かつ、その折り曲げられた一方の端部に至る部分が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部に達するまで貼付され、
かつ、その折り曲げられた他方の端部に至る部分が、前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該トナー供給口を引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付されており、
かつ、前記折り曲げ部分から前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さが、その折り曲げ部分から前記トナー供給口の引き抜き位置と最も通り側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さよりも短い関係になっているものである。
この発明(A5)の現像装置は、上記発明A3又はA4の現像装置において、
前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部よりも引き抜き位置に近い側に位置する場合は、
前記密閉部材の前記トナー供給口におけるあそび部分の長さを、前記トナー供給口の当該端部と前記現像剤供給口の当該端部との引き抜き位置からの離間距離の差の2倍の長さを加えた長さにするものである。
この発明(A6)の現像装置は、上記発明A1又はA2の現像装置において、
前記密閉部材は、1つの部材であって、
その一端部が引き抜き位置で外部に引き出された状態にされ、
かつ、その引き抜く側の端部とは反対側の端部に至る途中の部分が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付され、
前記現像剤供給口に貼付された後に残る部分が、前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該トナー供給口を引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付されているものである。
この発明(A7)の現像装置は、上記発明A6の現像装置において、
前記トナー供給口を、その引き抜き位置と最も遠い側の端部が前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部よりも引き抜き位置に近い側に位置するように形成したものである。
この発明(A8)の現像装置は、上記発明A1〜A7のいずれかの現像装置において、前記現像剤収容室が、前記トナー収容室と前記現像回転体との間であって前記現像室の上方となる位置に存在するように配置されているものである。
この発明(A9)の現像装置は、上記発明A1〜A8のいずれかの現像装置において、前記現像室に、現像剤を攪拌して前記現像回転体に搬送する攪拌搬送回転体が設置された現像剤収容攪拌部が形成され、前記現像剤収容室が、前記現像剤収容攪拌部の上方となる位置に存在するように配置されているものである。
この発明(A10)の現像装置は、上記発明A1〜A9のいずれかの現像装置において、前記現像室には、前記密閉部材を剥がす前にトナー及び現像剤が収容されていないものである。
また、この発明(B)の交換装置は、現像装置を使用する画像形成装置に着脱自在に装着して交換される交換装置に、上記発明A1〜A10のいずれかの現像装置が含まれているものである。
さらに、この発明(C)の画像形成装置は、現像装置として、上記発明A1〜A10のいずれかに記載の現像装置又は上記発明Bの交換装置を有するものである。
上記発明A1の現像装置によれば、1回の引き抜き操作により密閉部材を剥がし取る過程及び取った際に、現像剤収容室内の現像剤が少なくともトナー収容室内のトナーよりも先に現像室に浸入する。これにより、トナー収容室から現像室に浸入したトナーが現像室から外部に飛散することを簡易に減少さることができる。
上記発明A2の現像装置によれば、その使用時に1回の引き抜き操作により密閉部材を剥がし取ることで、現像剤収容室内の現像剤が少なくともトナー収容室内のトナーよりも先に現像室に浸入し、これにより、トナー収容室から現像室に浸入したトナーが現像室から外部に飛散することを簡易に減少さることができる。
上記発明A3の現像装置では、2つの密閉部材であっても、その構成を有しない場合に比べて、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散をより簡易に減少させることができる。
上記発明A4の現像装置では、その構成を有しない場合に比べて、2つの密閉部材の端部を結合する必要がなく、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散をより簡易に減少させることができる。
上記発明A5の現像装置では、トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部が、現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部よりも引き抜き位置に近い側に位置する場合であっても、その構成を有しない場合に比べて、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散をより簡易に防止できる。
上記発明A6の現像装置では、その構成を有しない場合に比べて、1つの密閉部材により、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散をより簡易に減少させることができる。
上記発明A7の現像装置では、その構成を有しない場合に比べて、密閉部材の全体の長さを少なくすることができる。
上記発明A8の現像装置では、その構成を有しない場合に比べて、現像剤収容室内の現像剤がトナー収容室と現像回転体との間となる現像室の部分に先に浸入して存在し、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散をより簡易に減少させることができる。
上記発明A9の現像装置では、その構成を有しない場合に比べて、現像剤収容室内の現像剤が現像室の現像剤収容攪拌部に先に浸入して存在し、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散をより簡易に減少させることができる。
上記発明A10の現像装置では、その構成を有しない場合に比べて、使用時の密閉部材の剥がし取りにおけるトナーの外部への飛散が発生しやすい条件下であるにもかかわらず、そのトナーの外部飛散を簡易に減少させることができる。
上記発明Bの交換装置によれば、その交換使用時に現像装置における密閉部材の剥がし取りによるトナーの外部への飛散が減少して汚染されにくい。
上記発明Cの画像形成装置によれば、その現像装置の使用時又は交換装置の交換使用時に現像装置における密閉部材の剥がし取りによるトナーの外部への飛散が減少して汚染されにくい。
[第1の実施形態]
図1〜図3は、第1の実施形態に係る現像装置を示すものである。図1はその使用時の状態を示す概略断面図、図2はその使用前(未使用時)の状態を示す概略断面図、図3は図2の一部を拡大して示す断面図である。
この現像装置1は、現像装置を使用するプリンタ等の画像形成装置の装着部に対して着脱自在に装着された状態で使用されるものであり、その使用状態において感光体等の像保持体5に形成される静電潜像に現像剤(トナー)を供給して現像を行うものである(図1)。図1において符合6は像保持体5の表面を所定の電位に帯電させる帯電装置(帯電ロールなど)、7は露光装置から静電潜像を書き込むために照射される照射光、8は像保持体5の表面に残留するトナー等の不要物を除去するクリーニング装置(クリーニングブレードなど)である。
現像装置1は、図1に示すように、その使用前(未使用時)に現像剤を構成する磁性粒子(所謂、キャリア)のみ又はトナーTとキャリアを所定の割合で含む現像剤Gが予め収容されている現像剤収容室16と、補給用のトナーTが予め収容されているトナー収容室30と、現像ロール20等が配置され、現像剤収容室16と現像剤供給口18を通して接続されているとともにトナー収容室30とトナー供給口35を通して接続されている現像室11とが形成された筐体(ハウジング)10を有している。
上記トナー及びキャリアは、電子写真方式等における現像工程で使用されるものである。トナーは例えば着色等が施された合成樹脂を主要成分とする平均粒径が6〜8μm程度の粉体であり、キャリアは例えば鉄粉、フェライト粉等またはそれらの表面に樹脂コーティングを施した磁性を有する平均粒径が30〜50μm程度の微粒子である。また、トナーは、例えばその比重が0.5g/m3程度であるのに対し、キャリアは例えばその比重が4.6g/m3程度である。このようなことから一般に、トナーは、キャリアに比べて比重が軽く飛び散りやすいという関係にある。
現像室11には、静電潜像が形成されるドラム形態等の像保持体5と対向する部位が開口した開口部12が形成されているとともに、その開口部12から一部が露出した状態で現像ロール20がその側壁部に回転可能に支持されている。
現像ロール20は、円筒体(スリーブ)21とその円筒体の内部空間に配置される磁石ロール22とで構成されており、その円筒体21が一端部に固定された図示しないギヤに図示しないモータからの回転動力が伝達されることによりX方向(この例では時計回りの方向)に回転するようになっている。また、現像ロール20(円筒体21)と像保持体5の間に図示しない電源から現像バイアスが印加されている。この現像ロール20では、その円筒体21の表面にキャリアを磁石ロール22の磁力で吸着して現像剤Gの磁気ブラシを形成し、そのキャリアに吸着したトナーを像保持体5と対向する現像領域へ搬送する。そして、現像領域において現像ロール20上の磁気ブラシのトナーを、現像バイアスで形成される現像電界内で像保持体5上の静電潜像に移行させて静電的に付着させることで現像する。
また、現像室11における現像ロール20の下方となる部位には、使用時に収容される現像剤Gを攪拌しながら現像ロール20に供給するように搬送する現像剤収容攪拌部13が形成されている。現像剤収容攪拌部13には、第1仕切壁14により現像ロール20の軸方向とほぼ平行する状態の第1攪拌路15Aと第2攪拌路15Bとが形成されており、その第1攪拌路15Aに第1攪拌搬送回転体25が第2攪拌路15Bに第2攪拌回転体26がその側壁部に現像ロール20の軸方向とほぼ平行する状態でそれぞれ回転可能に支持されている。第1攪拌搬送回転体25と第2攪拌回転体26は、回転軸25a,26aの回りに螺旋状に延びる羽根25b,26bを形成したものである。
第1攪拌路15Aと第2攪拌路15Bとは、第1仕切壁14の長手方向の両端部が現像剤収容攪拌部13の側壁部に達するまで形成されておらず、両端部において互いにつながった(連続した)状態になっている。これにより、現像剤収容攪拌部13内の現像剤Gは、第1攪拌搬送回転体25と第2攪拌回転体26の回転によって、第1攪拌路15Aと第2攪拌路15Bとでそれぞれ攪拌されながら搬送され、2つ攪拌路15A、15Bとの間を一定の方向に循環するように移動させられる。この現像剤収容攪拌部13には、使用前には現像剤Gを収容していない。
現像剤収容室16は、現像室11の現像ロール20とトナー収容室30の間であって現像室11の現像剤収容攪拌部13の上方となる位置に存在するように配置されており、第2仕切壁17によって現像室11の空間と仕切られているとともにその下部に現像剤供給口18が形成されている。この例における現像剤収容室16は、図3〜図5に示すように、その現像剤供給口18が現像剤収容攪拌部13における2攪拌路15Bの上方に位置するような状態で形成されており、また、その現像剤供給口18が2攪拌路15Bの長手方向に沿った長孔として形成されている。
トナー収容室30は、第3仕切壁31により現像室11(の現像剤収容攪拌部13)及び現像剤収容室16と仕切られているとともに、その第3仕切壁31の下部にトナー補給路室32が形成されている。また、トナー収容室30の収容空間内には、現像ロール20の軸方向とほぼ平行する状態の回転軸38に取り付けられて矢印Y方向(この例では反時計回りの方向)に回転する攪拌シート39が配置されている。
トナー補給路室32は、第3仕切壁31が下部においてトナー収容室30側に向けて湾曲するように延びて形成された湾曲壁31Aと現像室11(の現像剤収容攪拌部13)側に向けて湾曲するように延びて形成された湾曲壁31Bと筐体底部とで囲まれて、現像ロール20の回転軸とほぼ平行する方向に延びるトンネル状の空間からなるものである。トナー補給路室32内には、攪拌搬送回転体25,26とほぼ同じ構成の攪拌搬送回転体33が配置されている。
湾曲壁31Aの回転軸38の軸方向に沿う長手方向の一方の端部側には、図3や図4等に示すように、トナー収容室30とトナー補給路室32とを開通して接続する矩形状のトナー送出口34が形成されている。また、湾曲壁31Bの回転軸38の軸方向に沿う長手方向の他方の端部側には、トナー補給路室32と現像室11(の現像剤収容攪拌部13)とを開通して接続する矩形状のトナー供給口35が形成されている。
トナー収容室30では、その収容されているトナーTが攪拌シート39の回転移動により攪拌されながら搬送され、その一部がトナー送出口34を通してトナー補給路室32に送り出される。また、送り出されたトナーTが、トナー補給路室32において攪拌搬送回転体33が回転すると、その攪拌搬送回転体33により攪拌されながら搬送され、その一部がトナー供給口35を通して現像室11の現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに送りこまれる。
この現像装置1は、その使用前には、現像室11の現像剤収容攪拌部13に収容する現像剤Gが現像剤収容室16に予め充填されており、その現像剤収容室16には現像剤Gが収容されていない。そして、その使用前には、図2や図3に示すように、現像剤供給口18とトナー供給口35がシール部材4を貼付して密閉されている。シール部材4は、その全体が各供給口18,35を密閉できる幅を有する帯状の形状に形成されたもの(合成樹脂等を用いて作製されるもの)であり、その片面に剥離が容易な接着性を有する接着層が形成されている。その接着層を除く基材部分は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)を用いて厚さ16μmの肉薄の帯状形状に形成したものが使用される。
シール部材4は、現像装置の使用時(画像形成装置に装着して使用する時)に、現像装置の外部(ハウジング10の外)に引き抜くことにより、現像剤供給口18とトナー供給口35とから剥がし取られる。シール部材4の引き抜き位置Pは、通常、図4に示すように、ハウジング10の一側壁面の一部(現像剤供給口18とトナー供給口35との双方と比較的近い部位)とされるが、必要に応じてこれ以外の部位としても構わない。
シール部材4を剥がし取ることにより、現像剤収容室16内にある現像剤Gが現像剤供給口18を通して現像室11の現像剤攪拌部13内に流入する状態となる。この実施形態では、現像剤収容室16内にある現像剤Gが現像室11の現像剤攪拌部15における第2攪拌路15B内に落下するようにして流入する。また、トナー補給室30内にあるトナーTがトナー補給路室32のトナー供給口35を通して現像室11の現像剤攪拌部13内に流入する状態となる。この実施形態では、トナー補給路室32内にあるトナーTが現像室11の現像剤攪拌部15における第2攪拌路15B内に流入する。
また、シール部材4は、使用時に際して1回の引き抜き操作を行うことにより、現像剤供給口18に貼付されていた部分4Aがトナー供給口35に貼付されていた部分4Bよりも先に剥がされ始める状態で貼付されている。
この実施形態におけるシール部材4は、図5に模式的に示すような状態で貼付されている。
すなわち、シール部材4は、2つのシート部材41,42を使用して構成されている。まず、その一方の第1シール部材41は、その引き抜く側の端部41aとは反対側の端部41bに至る部分を、現像剤供給口18の引き抜き位置Pと最も遠い側の端部(以下「遠い側の端部」ともいう)18aを越えた位置Q1で折り返した状態で現像剤供給口18の遠い側の端部18aから最も近い側の端部(以下「近い側の端部」ともいう)18bに達するまで貼付している。また、その他方の第2シール部材42は、その引き抜き側の端部42aとは反対側の端部42bに至る部分を、トナー供給口35の引き抜き位置Pと最も遠い側の端部35aを越えた位置Q2で折り返した状態でトナー供給口35をその遠い側の端部35aから近い側の端部35bにむけて貼付している。図5中の符合41c,42cは各シール部材の折り返し部分、矢印Jはシール部材の引き抜き方向を示す。
また、このシール部材4は、その第1シール部材41及び第2シール部材42における引き抜く側の端部41a,42aどうしがハウジング10の1側壁部における引き抜き位置Pで外部に引き出されて結合具43で結合されて一体化されている。結合具43は、各シール部材の端部41a,42aどうしをまとめて固定できるものであればよい。
さらに、このシール部材4は、図5に示すように、第1シール部材41の結合された端部41mから現像剤供給口18の遠い側の端部18aに至る部分41dを除いて当該端部18aに貼付されるまでに存在するあそび部分(余剰の非貼付部分)41eの長さ(L1)が、第2シール部材42の結合された端部42mからトナー供給口35の遠い側の端部35aに至る部分42dを除いて当該端部35aに貼付されるまでに存在するあそび部分42eの長さ(L2)よりも短い関係(L1<L2)に設定されている。この各あそび部分41e,42eは、折り返された状態にある部分であるため、その各長さL1,L2については、図5に便宜上図示すように、各シール部材の折り返し部分41c,42cを引き抜き位置Pから離れる方向に引っ張った状態にしたときに計測される寸法である。この各あそび部分41e,42eは、実際には、現像室11の現像剤収容攪拌部13の空間内に折り曲げて収容される。
しかも、この実施形態では、図4や図5に示すように、トナー供給口35の引き抜き位置Pと最も遠い側の端部35aが現像剤供給口18の引き抜き位置Pと最も遠い側の端部18aよりも引き抜き位置Pに近い側に位置する状態で形成されているので、第2シール部材42のトナー供給口35におけるあそび部分42eの長さ(L2)については、トナー供給口の当該端部35aと現像剤供給口の当該端部18aとの引き抜き位置Pからの各離間距離L3,L4の差L5(=L3−L4)の2倍の長さ(2×L5)を加えた長さ(L2+2×L5)として扱っている。
この第2シール部材のあそび部分42eの長さL2について上記長さ(2×L5)を加算して扱ったうえで、第1シール部材のあそび部分41eの長さL1が、その第2シール部材のあそび部分42eの長さL2(=L1+2×L5)よりも短い関係となるように設定されている。このような長さの加算を行ってあそび部分の長さの大小関係を満たすようにする理由については後述する(図14)。
このように貼付されたシール部材4は、現像装置1を使用する段階になると、以下のように引き抜かれて剥がし取られる。
まず、図6(a)に示すように、シール部材4の結合具43を手にとって、その引き抜き方向Jに連続して引っ張ると、第1シール部材41及び第2シール部材42が同時に引き抜き方向に引っ張られる。
このとき、あそび部分41eの長さL1が相対的に短くなるように貼付された第1シール部材41が、そのあそび部分41eの長さL1を超える長さ分だけ引き出されると、その引き出し量に応じて現像剤供給口18の遠い側の端部18aの方から剥がし取られ始める(図6a)。これにより、第1シール部材41が剥がし取られ始めた現像剤供給口18の部分から、現像剤収容室16に収容されている現像剤Gが、現像室11の現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに落下するように流れ出て堆積する。この際、第1シール部材41及び第2シール部材42は同じ量ずつ引き出されるが、第2シール部材42がそのあそび部分42eの長さL2を超える長さ分だけ引き出されていない段階では、トナー供給口35から剥がし取られないので、現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15BにトナーTが流入することもない。
次いで、図6(b)に示すように、シール部材4を更にその引き抜き方向Jに引っ張ると(合計で、第2シール部材のあそび部分の長さL1=L1+2×L5を超える量)、第1シール部材41の現像剤供給口18の貼付部分が剥がされている途中で、第2シール部材42がトナー供給口35の遠い側の端部35aの方から剥がし取られ始める。
この第2シール部材42がトナー供給口35から剥がし取られるとき、トナー供給口35と対向する現像剤供給口の部分18aにおける第1シール部材41は、先に先行するようにして剥がし取られる(図6b)。これにより、現像剤収容室16内の現像剤Gが、現像剤供給口16を通して先に、現像室11の現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに落下するように流れ出て堆積する。また、このときは、第2攪拌搬送回転体26などが回転駆動していないため、第2攪拌路15Bに流出した現像剤Gなどは第1攪拌路15A側に搬送されない。このため、トナー供給口35を塞いで堰き止めるような状態で第2攪拌路15Bに存在する。
その後、第2シール部材42が剥がし取られ始めたトナー供給口35の部分からトナー補給路室32内のトナーTが、トナー供給口35を通して現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに流出する状態になる。しかし、この際、第2攪拌路15Bが現像剤Gで先に充填されて埋没した状態にあるため、その第2攪拌路部15Bに流出したトナーTの移動が阻害される。
シール部材4は、1回の引き抜き操作により、前述したように第1シール部材41の端部41bが現像剤供給口18の近い側の端部18bから剥がし取れるとともに第2シール部材42の端部42bがトナー供給口35の遠い側の端部35bから剥がし取られ、最終的にその全体がハウジング10の外に引き出されて除去される。これにより、現像剤供給口18とトナー供給口35が完全に開口した状態になる。
このシール部材4が除去された現像装置1は、画像形成装置の装着部に装着された後、所定の初期動作が実行される。この初期動作時に、第1攪拌搬送回転体25及び第2攪拌搬送回転体26が所定の方向に回転駆動することにより、現像剤収容室16から第2攪拌路15Bに流入して堆積した現像剤Gが第2攪拌搬送回転体26の攪拌作用により搬送されて第1攪拌路15Aに移動するとともに、その一部が現像ロール20に供給されて保持される。この結果、現像剤収容室16内の現像剤Gが現像剤収容攪拌部13内に充填された状態になる(図1)。また、現像剤収容攪拌部13内に充填された現像剤Gの一部が現像ロール20の周面に磁気ブラシを形成した状態で付着する。
ちなみに、この現像装置1においては、シール部材4(第1シール部材41と第2シール部材42)の貼付に当たり、前述したような長さ(2×L5)の加算を行わないで、単に第1シール部材のあそび部分41eの長さL1が第2シール部材のあそび部分42eの長さL2よりも短い関係(L1<L2)となる条件を満たすように設定した場合には、
その条件を満たす観点からは、例えば図14に示すような状態でのシール部材41,42の貼付も可能となる。
しかし、この図14に示すような状態(単にL1<L2を満たす条件)でシール部材41、42を貼付した場合は、そのシール部材の1回の引き抜き操作による剥がし取りに際し、現像剤供給口18に貼付されていた部分4Aがトナー供給口35に貼付されていた部分4Bよりも先に剥がされ始める状態にはなるが、次のような不具合がある。つまり、この場合は、トナー供給口35と、その供給口35に対向する現像剤供給口18の部分18cとの間においては、その現像剤供給口の対向部分18cに貼付されている第1シール部材41が剥がれて取り除かれる前に、トナー供給口35の第2シール42が先に剥がし取られてしまう。この結果、トナー補給路室32内のトナーTがトナー供給口35を通して現像室11の現像剤Gで埋没する前の現像剤収容攪拌部13に先に流入してしまい、その一部が第1攪拌部15Aを通して最終的に現像室11の開口部12から外部に飛散するおそれがある。
なお、第1の実施形態では、シール部材4を2つのシール部材41,42を使用して構成したが、例えば、図7に示すように、1つのシール部材44を用いて構成し、そのシール部材44を同じ条件下で貼付してもよい。
この場合、まず、1つのシール部材44は、その途中の部分で折り曲げた部分44aをハウジング10の一側壁部の引き抜き位置Pで外部に引き出された状態にする。この折り曲げ部分44aには、その引き抜き時につかむ把持部材を取り付けることができる。そして、その折り曲げられた一方の端部44Abに至る部分(前記第1のシール部材41に相当する)44Aを、現像剤供給口18の遠い側の端部18aを越えた位置Q1で折り返した状態で現像剤供給口18の遠い側の端部18aから近い側の端部18bに達するまで貼付している。また、その折り曲げられた他方の端部44Bbに至る部分(前記第2のシール部材42に相当する)44Bを、トナー供給口35の遠い側の端部35aを越えた位置Q2で折り返した状態でトナー供給口35をその最も遠い側の端部35aから近い側の端部35bにむけて貼付している。
また、このシール部材44は、その折り曲げ部分44aから現像剤供給口18の遠い側の端部18aに至る部分44Adを除いて当該端部18aに貼付されるまでに存在するあそび部分44Aeの長さ(L1)が、その折り曲げ部分44aからトナー供給口35の遠い側の端部35aに至る部分44Bdを除いて当該端部35aに貼付されるまでに存在するあそび部分44Beの長さ(L2)よりも短い関係(L1<L2)となるように設定している。
さらに、この場合も、図7(図4)に示すように、トナー供給口35の遠い側の端部35aが現像剤供給口18の遠い側の端部18aよりも引き抜き位置Pに近い側に位置する状態で形成されているので、一方のシール部材部分44Aのトナー供給口35におけるあそび部分44Aeの長さ(L1)について、トナー供給口の当該端部35aと現像剤供給口の当該端部18aとの引き抜き位置Pからの離間距離L3,L4の差L5(=L3−L4)の2倍の長さ(2×L5)を加えた長さ(L1+2×L5)として扱っている。
このシール部材44は、1回の引き抜き操作により、前記した2つのシール部材41,42で構成したシール部材4の場合と同じ状態で(図6)、現像剤供給口18とトナー補給口35から前後してそれぞれ剥がし取られる。
[第2の実施形態]
この実施形態に係る現像装置は、第1の実施形態におけるシール部材とその貼付状態について変更した以外は第1の実施形態に係る現像装置1と同じ構成からなるものである。このため、以下においては、第1の実施形態における構成部分と同じ部分には同じ符合を付し、必要な場合を除いてその説明を省略している(以後の他の実施形態の場合も同様とする。)。
この実施形態では、シール部材4として、1つのシール部材45を使用して構成し、その一端部45aをハウジング10の一側壁部の引き抜き位置Pで外部に引き出した状態にしている。そして、そのシール部材45は、図8に示すように、その引き抜く側の端部45aとは反対側の端部45bに至る途中の部分を、現像剤供給口18の遠い側の端部18aを越えた位置Q1で折り返した状態で当該現像剤供給口18の遠い側の端部18aから近い側の端部18bにむけて貼付している。また、現像剤供給口18に貼付された後に残る部分を、トナー供給口35の遠い側の端部35aを越えた位置Q2で折り返した状態(折り返し部分45g)で当該トナー供給口18の遠い側の端部18aから近い側の端部18bにむけて貼付している。この場合、シート部材45の現像剤供給口18に貼付された後に残る部分は、図8に示すようにトナー供給口35の遠い側の端部35aにむけて引き回す際に折り返した状態になるが、その折り返し部分45hは、シート部材45の引き抜き側の端部45aから現像剤供給口の遠い側の端部18aにむけて引きまわれる部分と交差させた状態になる。
このシール部材45では、現像剤供給口18に貼付する部分のあそび部分(その引き抜き側の端部45aから現像剤供給口18の遠い側の端部18aに達する部分を除いて当該端部18aに貼付されるまでの部分)45Aeとトナー供給口35に貼付する部分のあそび部分45beは、形成してもよいが、形成しなくてもよい。あそび部分を形成する場合は、その各あそび部分45Ae,45beの各長さやその大小関係は特に制限されないが、シール部材45の引き抜きに要する長さ(量)を少なくする観点からは、可能な限り短いことが好ましい。図8中の符合46は、シール部材45の引き抜き側の端部45aに取り付けた把持部材である。
このようにシール部材45は、現像装置1の使用時になると、以下のように引き抜かれて剥がし取られる。
まず、図9(a)に示すように、シール部材45の把持部材46を手にとって、その引き抜き方向Jに連続して引っ張ると、現像剤供給口18に貼付された部分がその現像剤供給口の遠い側の端部18aの方から剥がし取られ始め、最終的にその短い側の端部18bまで剥がし取られる。これにより、現像剤収容室16内の現像剤Gが、シール部材45の剥がし取られた現像剤供給口16の部分を通して、現像室11の現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに落下するように流れ出て堆積する。
次いで、図9(b)に示すように、シール部材45を更にその引き抜き方向Jに引っ張ると、シール部材45の現像剤供給口18の貼付部分が剥がされた後に、シール部材45のトナー供給口35に貼付された部分がそのトナー供給口35の遠い側の端部35aの方から剥がし取られ始め、最終的にその短い側の端部35bまで剥がし取られる。これにより、補給路室32内のトナーTが、シール部材45の剥がし取られたトナー供給口35の部分から、トナー供給口35を通して現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに流出する状態になる。この際、第2攪拌路15Bが現像剤Gにより先に充填されて埋没した状態にあるため、その第2攪拌路部15Bに流出したトナーTの移動が阻害される。
シール部材45は、1回の引き抜き操作により、前述したように現像剤供給口18の貼付部分が剥がし取られた後にトナー供給口35の貼付部分が遠い側の端部35bから剥がし取られ、最終的にその全体がハウジング10の外に引き出されて除去される。このシール部材45の場合は、トナー供給口35の遠い側の端部35aが現像剤供給口18の遠い側の端部18aよりも引き抜き位置Pに近い側に位置する状態で形成されているので、その引き抜き位置Pと遠い側に位置する状態で形成されている場合(例えば図10参照)に比べて、その全長が短くなる。
[第3の実施形態]
この実施形態に係る現像装置は、第1の実施形態における現像剤供給口18及びトナー供給口35の形成位置とシール部材4の貼付状態について変更した以外は第1の実施形態に係る現像装置1と同じ構成からなるものである。
この実施形態における現像剤供給口18及びトナー供給口35は、図10に示すように、その各供給口18,35の引き抜き位置Pと最も遠い側の端部18a,35aが引き抜き位置Pから同じ距離だけ離れた位置するように形成されている。
このような現像剤供給口18及びトナー供給口35に対してシール部材4は、次のような状態で貼付されている。シール部材4は、2つのシート部材41,42を使用して構成されている場合を示す。
すなわち、シール部材4の第1シール部材41は、その引き抜く側の端部41aとは反対側の端部41bに至る部分を、現像剤供給口18の遠い側の端部18aを越えた位置Q1で折り返した状態で現像剤供給口18の遠い側の端部18aから近い側の端部18bに達するまで貼付している。また、その他方の第2シール部材42は、その引き抜き側の端部42aとは反対側の端部42bに至る部分を、トナー供給口35の引き抜き位置Pと最も遠い側の端部35aを越えた位置Q2で折り返した状態でトナー供給口35をその遠い側の端部35aから近い側の端部35bにむけて貼付している。第1シール部材41及び第2シール部材42における引き抜く側の端部41a,42aどうしについては、引き抜き位置Pでハウジング10の外部に引き出されて結合具43で結合されて一体化されている。
また、このシール部材4は、図10に示すように、第1シール部材41のあそび部分41eの長さ(L1)が、第2シール部材42のあそび部分42eの長さ(L2)よりも短い関係(L1<L2)に設定されている。なお、このときの第2シール部材42のあそび部分42eの長さ(L2)については、第1の実施形態の場合のような特別な長さ(2×L5)を加えて扱う必要がなく、そのままの長さとして扱えばよい。
このように貼付されたシール部材4の引き剥がしは、以下のように行われる。
まず、図11(a)に示すように、シール部材4(41,42)の結合具43を手にとって、その引き抜き方向Jに連続して引っ張ると、あそび部分41eの長さL1が相対的に短くなるような関係で現像剤供給口18に貼付された第1シール部材41が現像剤供給口18の遠い側の端部18aの方から剥がし取られ始める。これにより、第1シール部材41が剥がし取られ始めた現像剤供給口18の部分から、現像剤収容室16に収容されている現像剤Gが、現像室11の現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに落下するように流れ出て堆積する。
次いで、図11(b)に示すように、シール部材4を更にその引き抜き方向Jに引っ張ると、第1シール部材41の現像剤供給口18に貼付されている部分が剥がされている途中で、第2シール部材42がトナー供給口35の遠い側の端部35aの方から剥がし取られ始める。この第2シール部材42が剥がし取られ始めたトナー供給口35からは、トナー収容室30内のトナーTが現像剤収容攪拌部13における第2攪拌路15Bに流出する。この際、その第2攪拌路15Bは、現像剤Gで先に充填されて埋没した状態になっている。
この実施形態におけるシール部材4は、第1の実施形態の他の構成例として示した1つのシール部材45(図7)を用いて構成することも可能である。
[第4の実施形態]
図12は、第4の実施形態に係るプロセスカートリッジを示すものである。
このプロセスカートリッジ6は、第1〜第3の実施形態に係る現像装置1に像保持体5、帯電装置6及びクリーニング装置8を加えて一体化したものであり、画像形成装置の装着部に対して着脱自在とされた交換装置として用いられ、その装着部に装着された状態で使用される。図中の符合90は現像装置1、像保持体5、帯電装置6及びクリーニング装置8を一体化した状態で取り付ける支持フレーム、81はクリーニング装置8で除去したトナー等の不要物を回収する回収室、82は回収室81内の回収物が漏れ出ることを防ぐ漏れ防止部材である。
そして、このプロセスカートリッジ9は、その現像装置1における現像剤供給口18及びトナー供給口35に対してシール部材4が第1〜第3の実施形態で示した状態で貼付されている。
また、プロセスカートリッジ9は、その使用に際し、現像装置1におけるシール部材4を1回の引き抜き操作により剥がし取る。このときのシール部材4の剥がし取りは、第1〜第3の実施形態の場合と同じ状態(図6、図9、図11)で行われる。
[第5の実施形態]
図13は、第5実施形態に係る画像形成装置の要部を示すものである。
この画像形成装置100は、その本体(筐体)101の現像装置又はプロセスカートリッジの装着部に、第1〜第3の実施形態に係るいずれかの現像装置1又は第4の実施形態に係るプロセスカートリッジ9を着脱可能に装着して使用する画像形成装置である。図13中の符合102は転写装置、103は像保持体5と転写装置102の間の転写位置にむけて矢印で示す方向に搬送又は移動する記録媒体(用紙など)又は中間転写体を示す。
この画像形成装置100においては、現像装置1又はプロセスカートリッジ9を装着して使用する際には、その現像装置1又はプロセスカートリッジ9(に含まれる現像装置1)におけるシール部材4を1回の引き抜き操作により剥がし取る。このときのシール部材4の剥がし取りは、第1〜第4の実施形態の場合と同じ状態(図6、図9、図11)で行われる。このシール部材4を剥がした取った後の現像装置1又はプロセスカートリッジ9は、本体101に形成される所定の装着部に装着して使用可能な状態にされる。
また、画像形成時には、像保持体5において現像装置1の現像により静電潜像が顕像化されたトナー像が、転写装置102の転写作用により記録媒体(用紙など)又は中間転写体103に転写される。中間転写体103にトナー像を転写した場合は、その後、記録媒体に転写される。記録媒体に転写されたトナー像は、図示しない定着装置により定着される。これにより、画像形成装置100による基本的な画像形成が終了する。
[他の実施形態]
第1、第3及び第4の実施形態におけるシール部材4のように、その現像剤供給口18に貼付されていた部分が剥がし取られている途上で、トナー供給口35に貼付されていた部分が剥がされ始めるようにした場合、そのトナー供給口35の貼付部分が剥がされ始めるときの時間差については、適宜設定することができる。好ましくは、トナー供給口35のシール部材4が剥がし取られ始める部位の前が、現像剤供給口18から先に流出する現像剤Gで埋まって堰き止められた状態になる時期か又はそれより遅い時期になるように設定するとよい。この時間差は、シール部材4における各供給口18,35のあそび部分の長さを調節することで設定することができる。
また、第1〜第5の実施形態では、現像装置1における現像剤供給口18及びトナー供給口35として開口部の形状が四角形状のものを示したが、これ以外の形状としてもよく、例えば、楕円形状、円形状であってよい。このような他の開口形状の現像剤供給口18及びトナー供給口35を形成した場合は、シール部材4も、それら各供給口18,35を密閉できる形状に合わせた形状にすればよい。
第4の実施形態では、プロセスカートリッジ9として現像装置1と組み合わせて一体化する対象を適宜変更することができる。例えば、現像装置1と像保持体5を組み合わせて一体化したものであってもよい。第5の実施形態では、現像装置1又はプロセスカートリッジ9を複数使用するとともに、それらを着脱自在に装着する画像形成装置として構成することができる。
第1の実施形態に係る現像装置の使用時の状態を示す概略断面図である。 図1の現像装置の使用前の状態を示す概略断面図である。 図2の現像装置の一部を示す拡大断面図である。 現像装置における現像剤供給口及びトナー供給口の配置状態を示す平面説明図である。 シール部材の貼付状態を示す説明図である。 図5のシール部材の剥がし取り時における状態を示す説明図である。 他のシール部材を用いた場合の貼付状態を示す説明図である。 第2の実施形態におけるシール部材の貼付状態を示す説明図である。 図8のシール部材の剥がし取り時における状態を示す説明図である。 第3の実施形態におけるシール部材の貼付状態を示す説明図である。 図10のシール部材の剥がし取り時における状態を示す説明図である。 第4の実施形態に係るプロセスカートリッジの使用前の状態を示す概略断面図である。 第5の実施形態に係る画像形成装置の要部を示す説明図である。 比較説明のための構成例(シール部材の貼付状態)を示す説明図である。
符号の説明
1…現像装置、4…シール部材(密閉部材)、9…プロセスカートリッジ(交換装置)、11…現像室、13…現像剤収容攪拌部、18…現像剤供給口、20…現像ロール(現像回転体)、30…トナー収容室、35…トナー供給口、41…第1シール部材(2つの密着部材の一方)、42…第2シール部材(2つの密着部材の他方)、44,45…1つのシール部材、100…画像形成装置、T…トナー、G…現像剤、P…引き抜き位置。

Claims (12)

  1. 現像剤が収容されている現像剤収容室と、
    トナーが収容されているトナー収容室と、
    前記現像剤を保持して現像領域に搬送する現像回転体が設置され、前記現像剤収容室と現像剤供給口を通して接続されているとともに前記トナー収容室とトナー供給口を通して接続されている現像室と、
    前記現像剤供給口と前記トナー供給口を密閉する状態で貼付されており、かつ、外部に引き抜くことで剥がし取られたときに、前記現像剤収容室内の現像剤と前記トナー収容室内の前記トナーが前記現像剤室に侵入し得る状態にする密閉部材とを有し、
    前記密閉部材は、1回の引き抜き操作により、前記現像剤供給口に貼付されていた部分が前記トナー供給口に貼付されていた部分よりも先に剥がされ始める状態で貼付されていることを特徴とする現像装置。
  2. 前記密閉部材は、前記現像剤供給口の貼付部分が剥がされている途中で又は剥がし終わった後に、前記トナー供給口の貼付部分が剥がされ始める状態で貼付されている請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記密閉部材は、2つの部材であって、
    その一方の密閉部材における引き抜く側の端部とは反対側の端部に至る部分が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部に達するまで貼付され、
    かつ、その他方の密閉部材における引き抜き側の端部とは反対側の端部に至る部分が、前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該トナー供給口を引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付されており、
    かつ、2つの密閉部材における引き抜く側の端部どうしが引き抜き位置で外部に引き出されて結合されているとともに、
    その一方の密閉部材における結合された端部から前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さが、その他方の密閉部材における結合された端部から前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さよりも短い関係になっている請求項1又2に記載の現像装置。
  4. 前記密閉部材は、1つの部材であって、
    その途中の部分で折り曲げた部分が引き抜き位置で外部に引き出された状態にされ、
    かつ、その折り曲げられた一方の端部に至る部分が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部に達するまで貼付され、
    かつ、その折り曲げられた他方の端部に至る部分が、前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該トナー供給口を引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付されており、
    かつ、前記折り曲げ部分から前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さが、その折り曲げ部分から前記トナー供給口の引き抜き位置と最も通し側の端部に至る部分を除いて当該端部に貼付されるまでに存在するあそび部分の長さよりも短い関係になっている請求項1又2に記載の現像装置。
  5. 前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部よりも引き抜き位置に近い側に位置する場合は、
    前記密閉部材の前記トナー供給口におけるあそび部分の長さを、前記トナー供給口の当該端部と前記現像剤供給口の当該端部との引き抜き位置からの離間距離の差の2倍の長さを加えた長さにする請求項3又は4に記載の現像装置。
  6. 前記密閉部材は、1つの部材であって、
    その一端部が引き抜き位置で外部に引き出された状態にされ、
    かつ、その引き抜く側の端部とは反対側の端部に至る途中の部分が、前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付され、
    前記現像剤供給口に貼付された後に残る部分が、前記トナー供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部を越えた位置で折り返された状態で当該トナー供給口を引き抜き位置と最も遠い側の端部から最も近い側の端部にむけて貼付されている請求項1又は2に記載の現像装置。
  7. 前記トナー供給口を、その引き抜き位置と最も遠い側の端部が前記現像剤供給口の引き抜き位置と最も遠い側の端部よりも引き抜き位置に近い側に位置するように形成した請求項6に記載の現像装置。
  8. 前記現像剤収容室が、前記トナー収容室と前記現像回転体との間であって前記現像室の上方となる位置に存在するように配置されている請求項1〜7のいずれかに記載の現像装置。
  9. 前記現像室に、現像剤を攪拌して前記現像回転体に搬送する攪拌搬送回転体が設置された現像剤収容攪拌部が形成され、
    前記現像剤収容室が、前記現像剤収容攪拌部の上方となる位置に存在するように配置されている請求項1〜8のいずれかに記載の現像装置。
  10. 前記現像室には、前記密閉部材を剥がす前にトナー及び現像剤が収容されていない請求項1〜9のいずれかに記載の現像装置。
  11. 現像装置を使用する画像形成装置に着脱自在に装着して交換される交換装置に、請求項1〜10のいずれかに記載の現像装置が含まれていることを特徴とする交換装置。
  12. 現像装置として、請求項1〜10のいずれかに記載の現像装置又は請求項11に記載の交換装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013104932A (ja) * 2011-11-11 2013-05-30 Ricoh Co Ltd 現像装置、並びにこれを用いたプロセスカートリッジ及び画像形成装置

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