JP2014119504A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014119504A
JP2014119504A JP2012272619A JP2012272619A JP2014119504A JP 2014119504 A JP2014119504 A JP 2014119504A JP 2012272619 A JP2012272619 A JP 2012272619A JP 2012272619 A JP2012272619 A JP 2012272619A JP 2014119504 A JP2014119504 A JP 2014119504A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
developer
opening
toner
developing device
driving force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012272619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6222920B2 (ja
JP2014119504A5 (ja
Inventor
Shinichi Agata
伸一 縣
Masaki Shimomura
正樹 下村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012272619A priority Critical patent/JP6222920B2/ja
Publication of JP2014119504A publication Critical patent/JP2014119504A/ja
Publication of JP2014119504A5 publication Critical patent/JP2014119504A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6222920B2 publication Critical patent/JP6222920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像剤撹拌部材の駆動が開封部材の駆動に連動する構成において、トルクの低減を図れる現像装置等を提供する。
【解決手段】現像剤を収容するための開口30を有する現像剤収容室21と、前記現像剤収容室21に設けられ、前記現像剤収容室内21の現像剤を撹拌するための現像剤撹拌部材22と、前記現像剤撹拌部材22に駆動力を伝達するための駆動力伝達部と、前記開口30を封止する封止部を有するシール部材29と、前記駆動力伝達部から駆動力が伝達されることにより前記シール部材を移動させ前記開口30を開封するための開封部材31と、を有し、前記駆動力伝達部33から伝達される駆動力により前記現像剤撹拌部材22と前記開封部材31が駆動され、前記現像剤撹拌部材22が現像剤の撹拌を開始する開始時間と前記封止部が剥がされることにより前記開口30の開封を開始する開始時間とがずれている現像装置等。
【選択図】図3

Description

本発明は、現像装置、その現像装置を有するプロセスカートリッジ、及び、その現像装置を備える画像形成装置に関するものである。
特に現像装置の現像剤密封用のシール部材に関する。また、画像形成装置の中の電子写真画像形成装置に関するものである。
ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真画像形成方式を用いて記録媒体に画像を形成するものである。そして、電子写真画像形成装置の例としては、例えば電子写真複写機、電子写真プリンタ(レーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ、並びにこれらの複合機(マルチファンクションプリンタ)が含まれる。
また、現像装置とは、電子写真感光体ドラム等の像担持体上の静電潜像を現像剤で可視像化するものである。さらに、プロセスカートリッジとは、少なくとも現像手段と電子写真感光体を一体的にカートリッジ化し、電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
図6は従来技術に係る現像装置の構成を示す断面図である。
現像装置は、現像剤(以下、「トナー」という)を収容する現像剤収容室とトナーで現像する現像室を備える。現像剤収容室と現像室の間には、開口が形成されている。現像剤収容室の内部には、現像剤撹拌部材が回転自在に支持される。現像室の内部には、現像ローラ及び供給ローラが回転自在に支持される。
現像剤撹拌部材は、回転しながらトナーを現像剤収容室から現像室へと搬送する。供給ローラは、現像剤撹拌部材が現像剤収容室から現像室へと搬送するトナーを現像ローラに供給する。現像ローラは、導電性を有し、現像室に形成される開口に一部が露出しつつ回転自在に支持され、現像動作時に矢印方向に回転し、トナーを担持しながら感光体ドラムに向かって搬送する。なお、現像ローラには、現像動作時にバイアス電源から直流電圧が印加される。
また、現像室の開口の上縁部には弾性ブレードが取付けられ、現像室の開口の下縁部には漏れ防止シートが設けられる。弾性ブレードは、現像ローラに担持されるトナーの層厚を規制し、漏れ防止シートは、現像ローラに接して現像室の内部のトナーが外部へと漏れるのを防止する。
トナーは現像剤収容室内に収容されており、物流時等にトナーが漏れないように、未使用状態では現像剤収容室と現像室の間の開口部に設けられたシール部材で封止されている。
現像剤撹拌部材は回転軸により回転可能に支持され、シール部材は現像剤撹拌部材に設けられる。回転軸の長手方向端部には不図示のギアが固定されており、不図示のモーターからの回転力がギアへ伝達され、ギアを介して回転軸が図中X方向に回転可能となっている。現像装置の使用が開始されると不図示のモーターの回転力により回転し、現像剤撹拌部材は回転軸の周囲に巻き取られる方向に付勢され、現像剤撹拌部材に設けられたシール部材は開口から剥がされる。
現像動作時には、トナーTは、現像剤撹拌部材によって現像剤収容室から現像室へと搬送され、供給ローラによって現像ローラに塗布される。そして、トナーTは、バイアス電源から現像ローラに供給される現像バイアスが作る電界により、現像ローラから、感光体ドラムの表面の静電潜像が形成されている部位に向かって、飛翔する。こうして静電潜像が可視化される。
特開2009−222858号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、現像剤撹拌部材の先端にシール部材が設けられており、現像剤撹拌部材の駆動タイミングとシール部材の開封タイミングが同時に行われるため初期起動トルクが高くなり、装置が大型化する恐れがある。
そこで、本発明の目的は、トルクの低減を図った現像装置等を提供するものである。
そこで、本発明は、
現像剤を収容するための開口を有する現像剤収容室と、
前記現像剤収容室に設けられ、前記現像剤収容室内の現像剤を撹拌するための現像剤撹拌部材と、
前記現像剤撹拌部材に駆動力を伝達するための駆動力伝達部と、
前記開口を封止する封止部を有するシール部材と、
前記駆動力伝達部から駆動力が伝達されることにより前記シール部材を移動させ前記開口を開封するための開封部材と、を有し、
前記駆動力伝達部から伝達される駆動力により前記現像剤撹拌部材と前記開封部材が駆動され、前記現像剤撹拌部材が現像剤の撹拌を開始する開始時間と前記封止部が剥がされることにより前記開口の開封を開始する開始時間とがずれている現像装置等を提供する。
以上説明したように、本発明によれば、現像剤撹拌部材の駆動が開封部材の駆動に連動する構成において、トルクが低減した現像装置等を提供することができる。
本発明の第一の実施例に係る画像形成装置の概略構成断面図である。 本発明の第一の実施例に係る現像装置の概略構成図である。 本発明の第一の実施例に係る開封部材の概略構成図である。 本発明の第一の実施例に係る初期起動トルクの発生状況を示すグラフである。 本発明の第二の実施例に係る現像装置の概略構成図である。 従来技術に係る現像装置の概略構成図である。
以下、図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例1に係る現像装置4を備える画像形成装置10の構成を示す断面図である。画像形成装置10は、電子写真画像形成プロセスを利用した画像形成装置である。図1に示されるように、画像形成装置10は画像形成装置本体(以下、単に『装置本体』という)10Aを有し、この装置本体10Aの内部には、画像を形成する画像形成部Gが設けられる。画像形成部Gは、『像担持体』である潜像が形成可能である感光体ドラム1、『転写装置』である転写ローラ5等を含む。感光体ドラム1や現像装置4については、プロセスカートリッジに含まれ、プロセスカートリッジとして装置本体10Aに着脱自在に組み込まれる構成となっていても良い。
次に、画像形成動作について説明する。図1に示されるように、像担持体である感光体ドラム1は、矢印A方向に回転する。まず、感光体ドラム1は、帯電装置である帯電ローラ2によって一様に帯電される。その後、感光体ドラム1は、露光手段であるレーザ光学装置3からのレーザ光により露光され、その表面に静電潜像が形成される。この静電潜像を、トナーTが収容される現像装置4によって現像し、感光体ドラム表面にトナー像として可視化する。なお、本実施例でトナーTとしては、『1成分現像剤』である非磁性1成分トナーが用いられるが、用途や構成に応じて磁性トナーや2成分でもよい。
可視化された感光体ドラム1上のトナー像は、1次転写ローラ5によって紙などの記録メディア6に転写される。記録メディアに転写されずに感光体ドラム1上に残存した転写残トナーは、クリーニング部材であるクリーニングブレード7により掻き取られ、廃トナー容器8に収納される。クリーニングされた感光体ドラム1は、上述作用を繰り返し、画像形成を行う。一方、トナー像を転写された記録メディア6は、定着装置9によって定着された後、機外に排出される。
図2は、現像装置4の構成を示す断面図である。図2に示されるように、現像装置4は、トナー容器21及び現像室23を有する。『現像剤収容室』であるトナー容器21は、『現像剤』であるトナーTを収納する容器である。現像室23は、トナー容器21から搬送されるトナーTで感光体ドラム1の表面の静電像を現像する部屋である。トナー容器21及び現像室23の間には、トナーTが通過する開口30が形成される。トナー容器21の内部には、回転することでトナーTを撹拌しつつ、開口30に向かって搬送する『現像剤撹拌部材』であるトナー送り部材22が配置される。開口30には、シール部材29の封止部が貼付される。
トナー容器21には、非磁性1成分トナーが充填される。トナー容器21の内部には、一定方向に回転するトナー送り部材22が設けられる。このトナー送り部材22は、トナー容器21の内部のトナーを撹拌し、トナー容器21と隣接する現像室23の方へ供給している。
シール部材29は、トナー容器21及び現像室23の間の開口30を覆うように配置される。シール部材29は、現像装置4の使用以前にトナーをトナー容器21内に収納させ、現像室23の内部へトナーが流入することを防止している。これは、現像装置4の搬送時等の振動によりトナーが予期せず現像装置4から流出し、ユーザや現像装置4や装置本体10Aがトナーで汚れるのを防止するものである。このように、シール部材29は、画像形成前にはトナー容器21から現像室23へとトナーTが流入しないようにシールし、画像形成時には除去される。
シール部材29が用いられる構成としては、現像装置4の駆動時に現像装置4の内部機構がシール部材29を自動的に引き抜く構成である。
現像室23の内部には、現像ローラ25、供給ローラ24、弾性ブレード27、漏れ防止シート26が配置される。『現像剤担持体』である現像ローラ25は、感光体ドラム1に接触し、トナー容器21の内部のトナーTを担持しつつ回転し、トナーTを感光体ドラム1に移動させるローラである。『供給部材』である供給ローラ24は、現像ローラ25に当接し、現像ローラ25にトナーTを供給しつつ回転するローラである。現像ローラ25及び供給ローラ24の当接部Rでは表面同士が反対方向に回転(カウンター方向に回転)するように設定される。
弾性ブレード27は、一端部が現像ローラ25に摺擦し、現像ローラ25周りに供給されたトナーを薄層にコーティングするリン青銅、ウレタンゴム等でできたブレードである。漏れ防止シート26は、現像ローラ25の下方の現像室23の隙間を覆う部材である。また、ここでは、一成分現像剤として負帯電性の非磁性トナーを用いている。
現像ローラ25は、矢印B方向に回転する。ここでは、現像ローラ25として、直径(φ)が16mmのものが用いられた。また、この現像ローラ25は、直径(φ)が8mmの導電性芯金の周囲にシリコンゴムを基層とし、アクリル・ウレタン系ゴムを表面にコートした構成である。体積抵抗として10E4〜10E12Ω・cmの抵抗を有している。ここでは、供給ローラ24の表面セル径を50〜1000μmとした。
現像ローラ25の下方には供給ローラ24が当接するように配置される。供給ローラ24は、矢印C方向に回転する。供給ローラ24は、発泡性及び弾性を有するローラである。ここでは、供給ローラ24として、直径(φ)が12mmのものが用いられた。また、供給ローラ24は、直径(φ)が6mmの導電性の芯金上にウレタンスポンジ層を設けたウレタンスポンジローラであり、現像ローラ25へのトナー供給および未現像トナーの剥ぎ取りを行う。
現像ローラ25の芯金と供給ローラ24の芯金間の距離は10.5mmである。現像ローラ25の表面に対して、供給ローラ24のウレタンスポンジ層を、1.5mm侵入させている。供給ローラ24に用いるスポンジ層の体積抵抗は10E4〜10E12Ω・cm程度である。
<シール部材の開封>
図3は開封部材31を説明するための図である。図3は現像装置4に備えられたトナー容器21と、シール部材29を示している。シール部材29はトナー容器21の開口部30に取り付けられた封止部34と、現像剤を撹拌するための駆動力の伝達が封止部を開封するための駆動力の伝達よりも遅延させるための遅延部35(図3中、gからh)と、折り返し部(図3中、hからi)と、を有する。シール部材29はシート状であることが好ましい。このシール部材の封止部を用いて、溶着面の壁面に超音波溶着等の手段により貼りつけられることで開口部30を封止している。このシール部材29は長手方向の一端で折り返されて、長手方向逆側の一端で巻き取り軸(開封部材31)に係止されている。ここで、シール部材29の一端の折り返し位置でシール部材29に一定量の遊び(遅延部35)を持たせている。開封部材31はトナー容器21に回転可能に固定されている。図3に示すように現像剤撹拌部材であるトナー送り部材22の軸には回転駆動するギア等の駆動力伝達部33が配置され、開封部材31のギア32と係合し連動する構成となっている。
画像形成装置本体の駆動手段によって、開封部材31に固定されたギア32を図中D1の方向に回転させると、駆動力伝達部33が連動して同時に動作を開始する。駆動力伝達部33によりトナー送り部材22が回転動作し、トナー容器21内のトナーをほぐすことができる。シール部材29のシール長さに余剰分(遊び)があるため、トナー送り部材22の回転動作よりタイミングが遅れてシール引き動作を開始し、トナー容器21の開口部30から開封する。トナー送り部材22はトナー剤中で少なくとも1/3周以上回転すればトナーをほぐすことができるため、本実施例ではトナー送り部材22が1周回転してからシール引き動作を開始するように、シールに余剰分の長さを持たせた。シールの余剰分の長さによって、トナー送り部材22が駆動するタイミングとシール部材29が開封するタイミングとを調整できる。余剰分の長さは瞬間的に発生するトルクを分散できれば良いため、トナー送り部材22が少なくとも先に1/3周以上回転すれば良い。トナー送り部材の位置がトナー剤中にないように初期状態が設定されている場合は、1周回転すれば確実にトナーを撹拌できる。
現像装置4が画像形成装置本体に装着されると、現像装置4に備えられた不揮発性メモリ(不図示)が画像形成装置本体との接点(不図示)を通して、制御手段部100(CPU)と通信を行う。そして、不揮発性メモリ(不図示)にトナー容器21の開口部30をシール部材29が封止しているという情報があれば、開封部材31を動作させる。複数の現像装置4が画像形成装置本体に装着された場合、夫々の現像装置4に備えられた不揮発メモリ(不図示)と画像形成装置本体の制御手段部100(CPU)が通信を行い、開封動作を実行する。
<比較例>
比較例では、背景技術で説明した図6に示すようなトナー送り部材22にシール部材28が設けられている。実施例とは異なり、トナー送り部材22の駆動とシール部材28の開封が同時に行われる。
<評価結果>
図4に本実施例及び比較例の初期起動トルクの発生状況を示す。横軸は時間であり、縦軸はトルクを示している。
本実施例について説明する。図4(a)において、K1はトナー送り部材22の駆動によるトルク、M1はシール部材29の開封によるトルクを表し、両者の和を実線で示す。まず、駆動手段によりトナー送り部材22が回転動作を開始し、トナー容器21内のトナーがほぐされる。新品状態では、放置によりトナーの流動性が悪く、しまっているため回転開始時に瞬間的にトルクが大きくなる。そのため、図4(a)に示すように、起動時のトルクが大きく(E1)、その後トナーがほぐされると徐々にトルクが小さくなる(E2)。尚、トナーをほぐし始めてからトナー送り部材22が1/3周以上回転すれば、図4(a)のトルク(E1)ピークの半値幅分の時間が経過するため、瞬間的に大きなトルクを避けることができる。
その後シールの余剰(遊び)部分が開封部材31に巻き取られると、シール部材29の開封動作が開始される。長手方向の一端ではシール部材29と壁面の接着面積が広いため、超音波溶着等で接着されたシール部材29を切り裂くためには図中F1で示されるような瞬間的に大きいトルクが必要となる。長手方向の一端の接着部のシール部材29を切り裂いた後は、シール部材29と壁面の接着面積が小さいため、図中F2で示されるように小さいトルクが発生する。そしてシール部材29の開封動作が終了すると、図中F3に示すようにトルクは限りなく小さくなる。
比較例について説明する。図4(b)において、K2はトナー送り部材22の駆動によるトルク、M2はシール部材29の開封によるトルクを表し、両者の和を実線で示す。比較例ではシール部材28が開封するタイミングとトナー送り部材22が駆動されトナーを撹拌するタイミングが重なる。このため、駆動に必要なトルクは、本実施例のシール部材29の開封によるトルクとトナー送り部材22の駆動によるトルクを重ね合わせたものになる。このため、図4(b)に示すように、トルクが重なるため、実施例(図4(a))よりも起動時のトルクが大きくなり(H1)、シール部材28を切り裂いた後は図中H2で示されるような小さいトルクが発生する。シール部材28の開封動作が終了すると、図中H3に示すようにトルクは限りなく小さくなる。
ここで、従来よりも低トルクで駆動させる場合、比較例ではシール部材28の開封不良などが発生する恐れがある。これは、シール部材28が開封するタイミングとトナー送り部材22が駆動されトナーを撹拌するタイミングが重なり、図4(b)中のH1で示されるような大きいトルクに対応できなかったためであった。一方、本実施例では、シール部材29が開封するタイミングを遅延させることで、開封するタイミングよりもトナー送り部材22が駆動されトナーを撹拌するタイミングが早く、瞬間的に発生するトルクを分散している。これにより、開封不良などの課題の発生を低減できる。
これまで説明したように、トルクの重なりを分散させることにより最大トルクを小さくしている。これにより、駆動手段への負荷の低減が可能になる。また、トルクが従来よりも小さくできれば、従来の駆動手段よりも駆動手段自体を小さくすることも可能になる。
また、本実施例では、トナー送り部材22でトナーを撹拌しトルクがピーク値から落ちた後に、シール部材で封止している開口を開封することによりトルクを分散させているが、順番が逆であってもよい。
つまり、駆動力伝達部から伝達される駆動力によりトナー送り部材と開封部材が駆動され、トナー送り部材が現像剤の撹拌を開始する開始時間とシール部材の封止部が剥がされることにより開口の開封を開始する開始時間とがずれていればよい。ここで、本実施例の開始時間は、トルクピーク(E1、F1)を開始時間と設定している。開始時間は、トルクピークに設定する必要性は必ずしもないが、図4に示すトルクの関係が想定されるのであれば、ピーク値を基準に設定すると設計しやすい。
さらに、本実施例では、シール部材が、現像剤を撹拌するための駆動力の伝達が前記封止部を開封するための駆動力の伝達よりも遅延させるための遅延部(余剰部分)を有しているが、これに限られない。例えば、駆動側のギアと従動側のギアを離間しておき、どちらかの駆動が始まりトルクピークを越えた時点でギアを噛ませて駆動力を駆動側から従動側のギアに伝達し他方の駆動を始める。このような駆動タイミングをずらす方法でもよい。本実施例の図4(a)では、トルクの大きな駆動を完全に分離しているが、トルクの重なりを分散させれば、最大トルクを小さくすることができるため、トルクのピーク値がずれていればよい。例えば、図4(c)に示すように、トナーを撹拌しトナーをほぐすためのトルク(E1)と開封のためのトルク(F1)のピークがずれることにより、図4(b)に示すトルク(H1)よりも最大トルクは低減できる。
本実施例では、非磁性1成分接触現像方式を採用し、現像ローラ25と供給ローラ24がカウンター方向に回転する構成としたが、これに限定されるものではなく、2成分現像や現像ローラ25と供給ローラ24がウィズ方向に回転する構成の現像装置に本発明を適用することもできる。
本発明の第2の実施例について説明する。図5は本実施例の現像装置の構成を示す断面図である。図5(a)に示すように、トナー送り部材22は回転軸により回転可能に支持され、トナー容器21内のトナーの中に浸っている。シール部材29はトナー容器21内部から開口30を覆うように配置され、一端が回転軸に係止されている。また、シール部材29はトナー容器21の開口部30に取り付けられた封止部34と、現像剤を撹拌するための駆動力に対して封止部を開封するための駆動力の伝達を遅延させるための遅延部35とを有する。遅延部35は、封止部34(図5中、f)端から回転軸に固定されている端部(図5中、e)までとなる。ここで、遅延部35は、封止部の端から回転軸の端までの距離よりも長く設定されている。これにより封止部の端から回転軸の端までを直線で結んだ場合よりもシール部材の遅延部は長いことより、図5(a)に示すようにシール部材の遅延部は撓んだ状態になっている。
以上が第1の実施例とは異なる点である。その他の基本構成は第一の実施例と変わりはないため、本実施例では変更点のみ説明する。
シール部材の開封について説明する。トナー送り部材22の回転軸の端部には不図示のギアが固定されており、不図示のモーターからの回転力がギアへ伝達され、ギアを介して回転軸が図中X方向に回転可能となっている。現像装置の使用が開始されると不図示のモーターの回転力により、トナー送り部材22が回転動作し、トナー容器21内のトナーをほぐすことができる。一方、シール部材29はシール長さに余剰部分(遊び)があるため、タイミングが遅れてシール引き動作を開始し、トナー容器21の開口部30から開封する。尚、シール引き動作によりシール部材29は巻き取り部材を兼ねた回転軸に巻き取られる。
新品状態では、放置によりトナーの流動性が悪く、しまっているためトナー送り部材22の回転開始時に瞬間的に大きいトルクが必要となる。また、超音波溶着等で接着されたシール部材29を切り裂くためにも瞬間的に大きいトルクが必要となる。
本実施例では、トナー送り部材22の回転開始時のトナーによる負荷の影響を受けにくいタイミング(図5(b))で、シール引き動作を開始するようにシール部材29の遅延部35に余剰分の長さを持たせた。トナーをほぐし始めてからトナー送り部材22が1/3周以上回転すれば瞬間的に大きなトルクを避けることができるため、トナー送り部材22が180度回転後(1.8秒後)にシール引き動作を開始した。
本実施例では1.8秒に設定したが、一方の駆動を開始後に所定時間を経過後に他の駆動を開始する必要があるが、現像装置の大きさや他の部材の配置などによって、所定時間は変化する。本実施例と同様または類似のものであれば、ずらす時間(所定時間)は1秒以上10秒以下の範囲が好ましい。1秒未満であるとトナーをほぐす時間が十分でない恐れがあり、10秒より長いと待機時間が長いとユーザが感じることが想定されるためである。
本実施例における他の具体的な条件は、シール部材の長さを約62mm、遅延部35の余剰分長さを約7mm、回転軸の回転半径を7mm、回転数を16.9rpmに調整した。このように、シールに余剰分の長さを持たせることで、トナー送り部材22が駆動するタイミングよりもシール部材29が開封するタイミングを遅らせることができる。トナーによる負荷の影響を受けない駆動トルクが低いタイミングでシール引き動作を開始するため、瞬間的に発生するトルクを分散することができる。
本実施例では、新品時にトナー送り部材22が長手全域にわたってトナーの中に浸っている。しかし、新品時にトナー送り部材がトナー剤面の上側に配置されていても、放置状態によっては長手の片側にトナーが寄っている場合がある。片側だけであればトナー送り部材22がトナーの中に浸るため、その場合もトナーによる負荷が低いタイミングで、シール引き動作を開始すれば良い。
更に本実施例においては、遅延部35とトナー送り部材22の回転軸との接合位置を封止部34の略逆側にしている。ただし、略逆側(180°)だけに限られない。
例えば、図5(c)に示すようにトナー送り部材22はシート22aとシートの端部が固定された回転軸22bを有している。このシート端部の位置は、遅延部35を有するシール部材29の端部が回転軸に固定されている固定位置から回転軸を中心にθ1(135°)からθ2(225°)回転させた範囲内の位置に設けることが好ましい。このように構成することで、トナー送り部材22の回転軸が回転し始めた時、トナーシール部材29の一部である遅延部35は一時的に撓みが大きくなる。すなわち、遅延部35周辺のトナーをほぐすことになる。
このように、トナー送り部材29の回転軸の回転開始時に遅延部35の撓みを一時的に大きくなるように構成することで、トナー送り部材22の回転開始時の駆動トルク低減に効果がある。
これまでに説明したように、現像剤収容室内の現像剤を撹拌するための現像剤撹拌部材と、前記開口を封止する封止部を有するシール部材を移動させ前記開口を開封するための開封部材との駆動のタイミングをずらすことによりトルクの低減が可能になる。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
3 レーザ光学装置
4 現像装置
5 1次転写ローラ
6 メディア
7 クリーニングブレード
8 廃トナー容器
9 定着装置
10 画像形成装置
21 トナー容器(現像剤収容室)
22 トナー送り部材(現像剤撹拌部材)
23 現像室
24 供給ローラ
25 現像ローラ
26 漏れ防止シート
27 弾性ブレード
28 シール部材
29 シール部材
30 開口
31 開封部材
32 ギア
33 駆動力伝達部
34 トナー封止部
35 遅延部
100 制御手段(CPU)

Claims (11)

  1. 現像剤を収容するための開口を有する現像剤収容室と、
    前記現像剤収容室に設けられ、前記現像剤収容室内の現像剤を撹拌するための現像剤撹拌部材と、
    前記現像剤撹拌部材に駆動力を伝達するための駆動力伝達部と、
    前記開口を封止する封止部を有するシール部材と、
    前記駆動力伝達部から駆動力が伝達されることにより前記シール部材を移動させ前記開口を開封するための開封部材と、を有し、
    前記駆動力伝達部から伝達される駆動力により前記現像剤撹拌部材と前記開封部材が駆動され、前記現像剤撹拌部材が現像剤の撹拌を開始する開始時間と前記封止部が剥がされることにより前記開口の開封を開始する開始時間とがずれていることを特徴とする現像装置。
  2. 現像剤を収容するための開口を有する現像剤収容室と、
    前記現像剤収容室に設けられ、前記現像剤収容室内の現像剤を撹拌するための現像剤撹拌部材と、
    前記現像剤撹拌部材に駆動力を伝達するための駆動力伝達部と、
    前記開口を封止する封止部を有するシール部材と、
    前記駆動力伝達部から駆動力が伝達されることにより前記シール部材を移動させ前記開口を開封するための開封部材と、を有し、
    前記シール部材は、前記現像剤撹拌部材が現像剤の撹拌を開始する開始時間と前記封止部が剥がされることにより前記開口の開封を開始する開始時間とをずらすための遅延部を有することを特徴とする現像装置。
  3. 前記現像剤撹拌部材が現像剤の撹拌を開始し、所定時間の経過後に前記封止部が剥がれることにより前記開口の開封が開始されることを特徴とする請求項1又は2記載の現像装置。
  4. 前記現像剤撹拌部材が少なくとも1/3周以上回転した後に、前記シール部材の開封を開始することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の現像装置。
  5. 2つの開始時間がずれている時間は、1秒以上10秒以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の現像装置。
  6. 前記遅延部は、前記現像剤撹拌部材が少なくとも1/3周以上回転した後に前記封止部の開封を始めるように駆動するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  7. 前記シール部材の遅延部は、前記シール部材の余剰部分であることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  8. 現像剤の撹拌を開始する時点において、前記現像剤撹拌部材が現像剤の中に位置することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の現像装置。
  9. 前記現像剤撹拌部材はシートと前記シートの端部が固定された回転軸を有し、
    前記シール部材の端部は、前記回転軸に固定され、
    前記シール部材の端部の固定位置は、前記シートの端部が固定さている位置から前記回転軸を中心として135°から225°までの回転させた位置の範囲内であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載する現像装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載の現像装置と、
    前記現像剤を用いて現像するための潜像を形成可能である像担持体と、を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  11. 請求項1から9のいずれか1項に記載の現像装置を装着した状態で、前記現像剤を用いて画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
JP2012272619A 2012-12-13 2012-12-13 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Active JP6222920B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012272619A JP6222920B2 (ja) 2012-12-13 2012-12-13 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012272619A JP6222920B2 (ja) 2012-12-13 2012-12-13 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014119504A true JP2014119504A (ja) 2014-06-30
JP2014119504A5 JP2014119504A5 (ja) 2016-02-04
JP6222920B2 JP6222920B2 (ja) 2017-11-01

Family

ID=51174411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012272619A Active JP6222920B2 (ja) 2012-12-13 2012-12-13 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6222920B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051051A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 キヤノン株式会社 現像剤容器、現像剤収納ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP2018154211A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 本田技研工業株式会社 パネル把持装置及びパネル把持方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5264901A (en) * 1992-12-28 1993-11-23 Future Communications Corporation Toner cartridge seal
JPH08292634A (ja) * 1995-04-25 1996-11-05 Nec Corp トナーカートリッジ
JP2002278240A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP2005010286A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Sharp Corp トナーカートリッジ及び画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5264901A (en) * 1992-12-28 1993-11-23 Future Communications Corporation Toner cartridge seal
JPH08292634A (ja) * 1995-04-25 1996-11-05 Nec Corp トナーカートリッジ
JP2002278240A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Canon Inc 電子写真画像形成装置
JP2005010286A (ja) * 2003-06-17 2005-01-13 Sharp Corp トナーカートリッジ及び画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051051A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 キヤノン株式会社 現像剤容器、現像剤収納ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
US10133215B2 (en) 2014-08-29 2018-11-20 Canon Kabushiki Kaisha Developer container, developer storage unit, process cartridge, and image forming apparatus
JP2018154211A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 本田技研工業株式会社 パネル把持装置及びパネル把持方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6222920B2 (ja) 2017-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4401713B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置
JP4738497B2 (ja) 現像装置およびこれを用いる画像形成装置
JP2007298908A (ja) プロセスカートリッジ、画像形成装置及びプロセスカートリッジの組立て方法
JP2010038964A (ja) 現像装置及び電子写真画像形成装置
JP2016051051A (ja) 現像剤容器、現像剤収納ユニット、プロセスカートリッジおよび画像形成装置
JP5273263B2 (ja) 現像剤収容器、現像装置、プロセスユニット及び画像形成装置
JP6048853B2 (ja) 現像剤収容器、現像装置、プロセスユニットおよび画像形成装置
JP6222920B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6089120B2 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP2010191086A (ja) カートリッジ及びカートリッジの組み立て方法
JP4875739B2 (ja) トナー供給装置、画像形成装置
JP2010197839A (ja) 現像装置及びこれを用いる画像形成装置
JP2011113035A (ja) 現像装置及び画像形成装置
WO2015111445A1 (ja) 現像剤収容容器、およびこれを備えた画像形成装置
JP6766490B2 (ja) トナーカートリッジ
JP2009222858A (ja) トナー収容装置及び画像形成装置
JP2008197470A (ja) トナー搬送装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008090105A (ja) 画像形成装置、現像装置、現像剤搬送装置、現像剤撹拌装置、画像形成ユニット、及び粉体搬送装置
JP2009053577A (ja) 軸保持構造
JP2009288363A (ja) 現像剤搬送装置及びそれを備えた現像装置並びに画像形成装置
JP2012137512A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2012203101A (ja) トナー収納容器及び画像形成装置
JP2018116154A (ja) 画像形成装置
JP2007183519A (ja) 現像装置、画像形成方法、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2009020354A (ja) 現像装置、画像形成方法、画像形成装置およびプロセスカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170602

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171003

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6222920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151