JP2009091997A - 内燃機関および車両 - Google Patents

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彰利 中島
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Abstract

【課題】オイルを含むブローバイガスから十分にオイルを取り除くことが可能な内燃機関を備えた車両を提供する。
【解決手段】この自動二輪車(車両)1は、クランクケース部15と、クランクケース部15から上方に突出するように設けられた後側シリンダ部17と、後側シリンダ部17の上部に配置された後側シリンダヘッド部19と、クランクケース部15の上部に設けられ、オイルを含むブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)をオイルとブローバイガスとに分離するためのブリーザ部20とを含むエンジン14を備えている。このエンジン14は、オイルを含むブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)が後側シリンダヘッド部19の上部から流出され、ブリーザ20に流入されるように構成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、内燃機関および車両に関し、特に、オイルを含むブローバイガスをオイルとブローバイガスとに分離するためのガス通路部を含む内燃機関およびそれを備えた車両に関する。
従来、オイルを含むブローバイガスをオイルとブローバイガスとに分離するためのガス通路部を含む内燃機関を備えた車両が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、クランクケース(クランクケース部)と、クランクケースに取り付けられたシリンダボア(シリンダ部)と、シリンダボアの上部に配置されたシリンダヘッド(シリンダヘッド部)と、シリンダボアの後方で、かつ、クランクケースの上部に取り付けられたブリーザカバーとを含むエンジン(内燃機関)を備えた自動二輪車(車両)が開示されている。上記特許文献1による自動二輪車のエンジンのブリーザカバーの内部には、ブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)からオイルを分離するためのブリーザ室(ガス通路部)が形成されている。このブリーザ室には、クランクケースからブリーザ室にブローバイガスを流入させるブリーザ孔が形成されており、ブリーザ孔は、クランクケースの内部と接続するように構成されている。
特開2001−233275号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された自動二輪車(車両)によるエンジン(内燃機関)では、ブリーザ室(ガス通路部)に形成されているブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)を流入させるためのブリーザ孔がクランクケースの内部と接続されているため、そのブリーザ孔を介して、ブローバイガスと共に、通常、オイルパンに貯留されているオイル、および、クランクケース内に配置されているギア類に跳ね上げられるオイルがブリーザ室に流入するという不都合がある場合がある。このため、上記特許文献1に開示された自動二輪車(車両)によるエンジンのブリーザ室では、ブローバイガスに含まれるオイルが増加するので、ブローバイガスから十分にオイルを取り除くのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、オイルを含むブローバイガスから十分にオイルを取り除くことが可能な内燃機関およびそれを備えた車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による車両は、クランクケース部と、クランクケース部から上方に突出するように設けられたシリンダ部と、シリンダ部の上部に配置されたシリンダヘッド部と、クランクケース部の上部に設けられ、オイルを含むブローバイガスをオイルとブローバイガスとに分離するためのガス通路部と、を含む内燃機関を備え、内燃機関は、オイルを含むブローバイガスがシリンダヘッド部の上部から流出され、ガス通路部に流入されるように構成されている。
この第1の局面による車両では、上記のように、内燃機関を、ガス通路部に流入されるオイルを含むブローバイガスがシリンダヘッド部の上部から流出するように構成する。これにより、シリンダヘッド部は、通常、ギアなどが配置されているクランクケース部よりも高い部分に位置しているとともに、オイルが貯留されているオイルパンからも離れている。そのため、ギアにより跳ね上げられたオイルやオイルパンに貯留されているオイルがガス通路部に流入するのを抑制することができる。その結果、ガス通路部に流入するオイルの量が増加するのを抑制することができるので、ガス通路部において、オイルを含むブローバイガスから十分にオイルを取り除くことができる。
また、この発明の第2の局面による内燃機関は、クランクケース部と、クランクケース部から上方に突出するように設けられたシリンダ部と、シリンダ部の上部に配置されたシリンダヘッド部と、クランクケース部の上部に設けられ、オイルを含むブローバイガスをオイルとブローバイガスとに分離するためのガス通路部とを備え、ガス通路部に流入されるオイルを含むブローバイガスがシリンダヘッド部の上部から流出されるように構成されている。
この第2の局面による内燃機関では、上記のように、ガス通路部に流入されるオイルを含むブローバイガスがシリンダヘッド部の上部から流出されるように構成する。これにより、シリンダヘッド部は、通常、ギアなどが配置されているクランクケース部よりも高い部分に位置しているとともに、オイルが貯留されているオイルパンからも離れている。そのため、ギアにより跳ね上げられたオイルやオイルパンに貯留されているオイルがガス通路部に流入するのを抑制することができる。その結果、ガス通路部に流入するオイルの量が増加するのを抑制することができるので、ガス通路部において、オイルを含むブローバイガスから十分にオイルを取り除くことができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2〜図6は、図1に示した一実施形態による自動二輪車の排気管周辺の構造を詳細に説明するための図である。なお、本実施形態では、本発明の車両の一例として、自動二輪車について説明する。図中、FWD方向は、自動二輪車の走行方向の前方を示している。以下、図1〜図6を参照して、本発明の一実施形態による自動二輪車1の構造について詳細に説明する。
本発明の一実施形態による自動二輪車1では、図1に示すように、ヘッドパイプ2の後方に、前後方向に延びるメインフレーム3が配置されている。また、メインフレーム3の後方には、後方の上方向に延びるリヤフレーム4が接続されている。これらのヘッドパイプ2、メインフレーム3およびリヤフレーム4によって、車体フレームが構成されている。
また、ヘッドパイプ2の上部には、ハンドル5が回動可能に取り付けられている。また、ヘッドパイプ2の前方には、前照灯6が設けられている。また、ヘッドパイプ2の下方には、上下方向の衝撃を吸収するためのサスペンションを有する一対のフロントフォーク7が配置されている。この一対のフロントフォーク7の下端には、前輪8が回転可能に取り付けられている。
また、メインフレーム3の後方の上部には、シート9が配置されている。このシート9の下方には、樹脂製の燃料タンク10が配置されている。また、メインフレーム3の後端部(下部)には、ピボット軸3aが設けられている。このピボット軸3aには、リヤアーム11の前端部が上下に揺動可能に支持されている。このリヤアーム11の後端部には、後輪12が回転可能に取り付けられている。また、後輪12の上方には、後輪12の上方を覆うリヤフェンダ13が配置されている。
また、メインフレーム3の下方には、エンジン14が配置されている。なお、エンジン14は、本発明の「内燃機関」の一例である。このエンジン14は、固定部材15およびねじ50によりメインフレーム3に固定されている。また、エンジン14は、図2に示すように、クランクケース部15と、クランクケース部15から上方に突出するように設けられた前側シリンダ部16および後側シリンダ部17と、前側シリンダ部16および後側シリンダ部17のそれぞれの上部に配置された前側シリンダヘッド部18および後側シリンダヘッド部19とを含んでいる。なお、前側シリンダ部16および後側シリンダ部17は、本発明の「シリンダ部」の一例であり、前側シリンダヘッド部18および後側シリンダヘッド部19は、本発明の「シリンダヘッド部」の一例である。
クランクケース部15は、クランクケース部15の上側を構成する上側ケース部15aと、クランクケース部15の下側を構成する下側ケース部15bとにより構成されている。また、下側ケース部15bの内部の下部には、エンジン14の内部の各部を潤滑するためのオイルが貯留されているオイルパン15cが設けられている。また、クランクケース部15には、上側ケース部15aの後側シリンダ部17の下側の部分から後側(矢印FWD方向と反対方向側)に突出するように後側クランクケース部15dが設けられている。
上側ケース部15aの走行方向側(矢印FWD方向側)の上側には、車体の側方から視て、前側上方に延びる前側シリンダ部16が一体的に形成されているとともに、後側上方に延びる後側シリンダ部17が一体的に形成されている。なお、前側シリンダ部16および後側シリンダ部17は、それぞれ、車幅方向に2つずつ(一方側のみ図示)配置されており、本実施形態による自動二輪車1に使用されるエンジン14は、V型4気筒エンジンである。
ここで、本実施形態では、後側上方に延びる後側シリンダ部17の後方のクランクケース部15の後側クランクケース部15dの上部には、ブリーザ部20が設けられている。なお、ブリーザ部20は、本発明の「ガス通路部」の一例である。このブリーザ部20は、クランクケース部15の内部でブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)をオイルとブローバイガスとに分離するために設けられている。また、ブリーザ部20は、後述する排気管42bの後側シリンダヘッド部19との接続部42d近傍の部分よりも下方に配置されている。また、ブリーザ部20は、前側上方に延びる前側シリンダ部16と後側上方に延びる後側シリンダ部17とのそれぞれの上端部16a(図2参照)および17a(図2参照)よりも低い位置に配置されている。なお、ブローバイガスは、後述する燃焼室32において燃料ガスが燃焼せずにクランクケース部15の内部に貯留されたブローバイガスと、クランクケース部15の内部に貯留されているオイルとにより主に構成されている。
また、本実施形態では、ブリーザ部20は、図3に示すように、下側ブリーザ部20aと上側ブリーザ部20bとにより構成されている。なお、下側ブリーザ部20aは、本発明の「下側ガス通路部」の一例であり、上側ブリーザ部20bは、本発明の「上側ガス通路部」の一例である。下側ブリーザ部20aは、図3および図4に示すように、上側が開放するようにクランクケース部15の上側ケース部15aに一体的に形成されている。また、下側ブリーザ部20aには、図4および図5に示すように、複数の下側壁部20cが形成されており、各下側壁部20cは、それぞれ、鉛直上方に突出するように構成されている。これら各下側壁部20cは、領域Aに流入されるブローバイガスが矢印B方向に沿って領域Cに移動される際に、オイルを含むブローバイガスがブローバイガスとオイルとに分離されるように構成されている。
また、下側ブリーザ部20aの走行方向とは反対側の下面には、ブローバイガスから分離されたオイルをクランクケース部15の内部に戻すためのオイル戻し穴20dが形成されている。このオイル戻し穴20dには、図3に示すように、ホース21およびパイプ22が接続されており、パイプ22の一方端側は、クランクケース部15の下側ケース部15bのオイルパン15cに貯留されているオイルの油面F(図2参照)よりも下方に配置されている。このようにオイルパン15cに貯留されているオイルの油面Fよりも下方にパイプ22の一方端側を配置することによって、クランクケース部15の内部に貯留されているブローバイガスがパイプ22からホース21を介してオイル戻し穴20dに逆流するのを抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、上側ブリーザ部20bは、図3および図4に示すように、開放されている下側ブリーザ部20aの上側部分を覆うように配置されている。また、下側ブリーザ部20aには、図4および図6に示すように、複数の上側壁部20eが形成されており、各上側壁部20eは、それぞれ、鉛直下方に延びるように構成されている。また、各上側壁部20eは、図4に示すように、上側ブリーザ部20bが下側ブリーザ部20aを覆うように配置された際に、各下側壁部20cと対向するように配置されるように構成されている。また、各上側壁部20eの下部は、それぞれ、各下側壁部20cの上部に当接するように構成されており、ブリーザ部20の内部を矢印B方向(図5参照)に沿って移動するブローバイガスが上側壁部20eと下側壁部20cとの間の隙間から移動するのを抑制可能に構成されている。
また、本実施形態では、図4および図6に示すように、上側ブリーザ部20bの領域A(図5参照)に対応する部分の上側の部分には、ガス流入部20fが設けられているとともに、上側ブリーザ部20bの領域Cに対応する部分の上側の部分には、ガス流出部20gが設けられている。ガス流入部20fには、図2および図4に示すように、パイプ23を介してホース24(図2参照)の一方側が接続されており、ホース24の他方側は、後側シリンダヘッド部19(図2参照)の上部に接続されている。具体的には、後側シリンダヘッド部19の上部には、シリンダヘッドカバー19cが取り付けられており、シリンダヘッドカバー19cの上部の矢印FWD方向側の部分19dには、ガス排出口19eが形成されている。そして、ホース24の他方側は、ガス排出口19eに接続されている。ここで、後側シリンダヘッド部19は、後側上方に向かって延びるように配置されているため、後側シリンダヘッド部19の上部のシリンダヘッドカバー19cの矢印FWD方向側に設けられているガス排出口19eは、シリンダヘッドカバー19cの上部に位置するように配置される。その結果、図2に示すように、ブローバイガスをクランクケース部15(下側ケース部15b)のオイルパン15cに貯留されているオイルのオイル面Fから最も離れた部分から流出させることが可能となる。なお、後側シリンダヘッド部19と同様に、前側シリンダヘッド部18の上部にも、シリンダヘッドカバー18cが取り付けられている。また、ホース24は、本発明の「第2ホース」の一例である。
また、本実施形態では、ガス流出部20gには、図2および図4に示すように、パイプ25を介してホース26(図2参照)の一方側が接続されており、ホース26の他方側は、後述するエアチャンバ37(図2参照)に接続されている。これにより、ブリーザ部20の内部でオイルが分離されたブローバイガスをエアチャンバ37の内部に流入させることが可能となる。なお、ホース26は、本発明の「第1ホース」の一例である。
また、上側ブリーザ部20bには、図6に示すように、8ヶ所のねじ挿入孔20hが形成されている。また、下側ブリーザ部20aの上側ブリーザ部20bのねじ挿入孔20h(図6参照)に対応する部分には、図5に示すように、ねじ穴20iが形成されている。そして、上側ブリーザ部20bは、ねじ51(図1参照)が各ねじ挿入孔20hを介して各ねじ穴20iにねじ止めされることにより、下側ブリーザ部20aに固定されている。
また、クランクケース部15の内部には、図2に示すように、クランク軸27と、クランク軸27の駆動力が伝達されるメイン軸28と、メイン軸28に伝達された駆動力が伝達され、後輪12に駆動力を伝達するドライブ軸29とが配置されている。また、前側シリンダ部16の内側面および後側シリンダ部17の内側面には、それぞれ、ピストン30が摺動可能に配置されており、ピストン30とクランク軸27との間には、それぞれ、コンロッド31が配置されている。そして、ピストン30の上死点近傍の燃焼室32において燃料ガスが燃焼された際に、ピストン30およびコンロッド31を介してクランク軸27に駆動力が伝達されるように構成されている。
また、本実施形態では、クランク軸27、メイン軸28およびドライブ軸29は、それぞれ、車幅方向に沿って延びるように上側ケース部15aおよび下側ケース部15bの間の部分に配置されている。また、クランク軸27の中心C1と、メイン軸28の中心C2と、ドライブ軸29の中心C3とは、上側ケース部15aおよび下側ケース部15bの間の実質的に同一水平線上に位置するように構成されている。
また、前側シリンダヘッド部18および後側シリンダヘッド部19には、それぞれ、吸気ポート18aおよび19aが形成されている。吸気ポート18aおよび19aは、それぞれ、上方に向かって延びるように形成されており、吸気ポート18aの上端および吸気ポート19aの上端は、それぞれ、スロットルボディ33に接続されている。また、吸気ポート18aおよび19aの燃焼室32側には、それぞれ、吸気バルブ34が配置されている。また、スロットルボディ33には、それぞれ、インジェクタ35およびスロットルバルブ36が設けられている。これにより、燃焼室32に流入する燃料ガスの空気および燃料を調整することが可能である。
また、スロットルボディ33の上部には、エアチャンバ37が配置されている。具体的には、エアチャンバ37は、前側上方に延びる前側シリンダ部16および後側上方に延びる後側シリンダ部17とにより形成されるV字型の空間の上方に配置されている。このエアチャンバ37には、エンジン14の吸気ポート18aおよび19aに流入させる空気を清浄にするためのエアフィルタ38が配置されている。また、エアチャンバ37のエアフィルタ38よりも下流側の部分には、固定ファンネル39が取り付けられているとともに、可動ファンネル40が固定ファンネル39の上方を移動可能に配置されている。また、エアチャンバ37のエアフィルタ38よりも下流側の部分には、ガス流入口37aが設けられており、ガス流入口37aには、ホース26の他方側が接続されている。これにより、ブリーザ部20のガス流出部20gから流出されるブローバイガスを、エアチャンバ37を介してエンジン14の吸気ポート18aおよび19aに戻すことが可能となる。
また、前側シリンダヘッド部18および後側シリンダヘッド部19には、それぞれ、排気ポート18bおよび19bが形成されている。また、排気ポート18bおよび19bの燃焼室32側には、それぞれ、排気バルブ41が配置されている。また、排気ポート18bおよび19bの燃焼室32とは反対方向側には、それぞれ、排気管42a(図1参照)および排気管42bが取り付けられている。排気管42aは、図1に示すように、接続部42cが前側シリンダヘッド部18の前方部分に取り付けられており、前側シリンダヘッド部18の前方部分から車体の一方側に導出されるとともに、後方に延びるように配置されている。また、排気管42bは、図2および図4に示すように、接続部42dが後側シリンダヘッド部19の後方部分に取り付けられており、後側シリンダヘッド部19の後方部分からブリーザ部20の上方を後方に延びるように導出されるように配置されている。また、排気管42bは、ブリーザ部20の後方において、下方に湾曲し、クランクケース部15の後方を下方に延びるように配置されている。
また、排気管42aには、図1に示すように、左側マフラー43が取り付けられているとともに、排気管42bには、図示しない右側マフラーが取り付けられている。
本実施形態では、上記のように、エンジン14を、ブリーザ部20に流入されるブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)が後側シリンダヘッド部19の上部から流出されるように構成する。これにより、後側シリンダヘッド部19は、ギアなどが配置されているクランクケース部15よりも高い部分に位置しているとともに、オイルが貯留されているオイルパンからも離れているため、図示しないギアにより跳ね上げられたオイルやオイルパンに貯留されているオイルがブリーザ部20に流入するのを抑制することができる。その結果、ブリーザ部20に流入するオイルの量が増加するのを抑制することができるので、ブリーザ部20において、ブローバイガスから十分にオイルを取り除くことができる。
また、本実施形態では、上記のように、ブリーザ部20を、後側上方に延びる後側シリンダ部17の後方のクランクケース部15(上側ケース部15a)の上部に配置している。これにより、クランクケース部15の上部と後側シリンダ部17の後方との間の空間を有効に利用したエンジン14を得ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ブリーザ部20を、前側上方に延びる前側シリンダ部16と後側上方に延びる後側シリンダ部17とのそれぞれの上端部16aおよび17aよりも低い位置に配置することによって、ブリーザ部20を後側シリンダ部17の上部に配置した場合と比べて、エンジン14の高さが大きくなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ブリーザ部20を、排気管42bの後側シリンダヘッド部19との接続部近傍の部分よりも下方に配置することによって、排気管42bを、ブリーザ部20を避けるために屈曲させることなく、スムーズに後方に導出することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ブローバイガス(オイルを含むブローバイガス)からオイルが分離されたブローバイガスをブリーザ部20から導出するために一方側がブリーザ部20に接続されたホース26と、前側上方に延びる前側シリンダ部16と後側上方に延びる後側シリンダ部17とにより形成されるV字型の空間の上方に配置され、ホース26の他方側が接続されたエアチャンバ37とを設ける。これにより、通常、オイルは、上方に移動しないので、エアチャンバ37の内部にオイルが浸入するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ブリーザ部20のクランクケース部15側を、クランクケース部15の上側ケース部15aに一体的に形成することによって、ブリーザ部20と上側ケース部15aとの間にシール部材などを配置することなく、ブリーザ部20のクランクケース部15側を、クランクケース部15に設けることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ブリーザ部20を、クランクケース部15の上側ケース部15aの上端面に一体的に形成され、上側に開放された下側ブリーザ部20aと、下側ブリーザ部20aを覆うように配置された上側ブリーザ部20bとにより構成している。これにより、上側ブリーザ部20bを下側ブリーザ部20aから取り外すことにより、容易に、ブリーザ部20の内部をメンテナンスすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、上側ブリーザ部20bを、下側ブリーザ部20aに対して脱着可能に取り付けることによって、容易に、ブリーザ部20の内部をメンテナンスすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、クランク軸27の中心C1と、メイン軸28の中心C2と、ドライブ軸29の中心C3とを、実質的に同一水平線上に位置するように構成することによって、クランクケース部15の高さが大きくなるのを抑制することができる。これにより、エンジン14の高さが大きくなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、後側シリンダヘッド部19の上部とブリーザ部20とを接続するホース24を設けることによって、ブリーザ部20によりオイルが分離されたブローバイガスがホース24を通る際に、ブローバイガスからさらにオイルを分離することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ブリーザ部を備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、ブリーザ部を備えた車両であれば、自動車、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
また、上記実施形態では、内燃機関の一例としてV型4気筒エンジンを示したが、本発明はこれに限らず、シリンダ部とクランクケース部とを備えたエンジンであれば、他のエンジンにも適用可能である。
また、上記実施形態では、ブリーザ部の下側ブリーザ部をクランクケース部の上側ケース部に一体的に形成した例について示したが、本発明はこれに限らず、ブリーザ部を上側ケース部と別体で設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ブリーザ部と後側シリンダヘッド部とをホースにより接続した例について示したが、本発明はこれに限らず、ブリーザ部と後側シリンダヘッド部とをパイプのみで接続してもよいし、クランクケース部、後側シリンダ部および後側シリンダヘッド部に、ブリーザ部と後側シリンダヘッド部とを接続するための貫通穴を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、上側ブリーザ部を下側ブリーザ部に対して着脱可能に構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、上側ブリーザ部と下側ブリーザ部とを一体的に形成するようにしてもよいし、上側ブリーザ部を下側ブリーザ部に対して溶接するように構成してもよい。
図1は、本発明の一実施形態による自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のエンジン周辺の構造を詳細に説明するための側面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のエンジンのブリーザ部周辺の構造を詳細に説明するための側面図である。 図3の100−100線に沿った断面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のエンジンの下側ブリーザ部の構造を詳細に説明するための平面図である。 図1に示した一実施形態による自動二輪車のエンジンの上側ブリーザ部の構造を詳細に説明するための背面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
14 エンジン
15 クランクケース部
15d 後側クランクケース部
16 前側シリンダ部(シリンダ部)
16a 上端部
17 後側シリンダ部(シリンダ部)
17a 上端部
18 前側シリンダヘッド部(シリンダヘッド部)
19 後側シリンダヘッド部(シリンダヘッド部)
20 ブリーザ部(ガス通路部)
20a 下側ブリーザ部(下側ガス通路部)
20b 上側ブリーザ部(上側ガス通路部)
24 ホース(第2ホース)
26 ホース(第1ホース)
27 クランク軸
28 メイン軸
29 ドライブ軸
37 エアチャンバ
42b 排気管
42d 接続部
C1 中心
C2 中心
C3 中心

Claims (11)

  1. クランクケース部と、
    前記クランクケース部から上方に突出するように設けられたシリンダ部と、
    前記シリンダ部の上部に配置されたシリンダヘッド部と、
    前記クランクケース部の上部に設けられ、オイルを含むブローバイガスをオイルとブローバイガスとに分離するためのガス通路部と、を含む内燃機関を備え、
    前記内燃機関は、オイルを含むブローバイガスが前記シリンダヘッド部の上部から流出され、前記ガス通路部に流入されるように構成されている、車両。
  2. 前記内燃機関のシリンダ部は、前側上方に延びる前側シリンダ部と、後側上方に延びる後側シリンダ部とを含み、
    前記クランクケース部は、前記後側シリンダ部の下側の部分から後方に突出する後側クランクケース部を含み、
    前記ガス通路部は、前記後側クランクケース部の上部に配置されている、請求項1に記載の車両。
  3. 前記内燃機関のガス通路部は、前記前側シリンダ部と前記後側シリンダ部とのそれぞれの上端部よりも低い位置に配置されている、請求項2に記載の車両。
  4. 前記後側シリンダ部の上部に配置された前記シリンダヘッド部の後部から導出される排気管をさらに備え、
    前記ガス通路部は、前記排気管の前記シリンダヘッド部との接続部よりも下方に配置されている、請求項2に記載の車両。
  5. 前記ブローバイガスを前記ガス通路部から導出するために一方側が前記ガス通路部に接続された第1ホースと、
    前記前側シリンダ部と前記後側シリンダ部とにより形成されるV字型の空間の上方に配置され、前記第1ホースの他方側が接続されたエアチャンバとをさらに備える、請求項2に記載の車両。
  6. 前記ガス通路部の少なくとも前記クランクケース部側は、前記クランクケース部に一体的に形成されている、請求項1に記載の車両。
  7. 前記内燃機関のガス通路部は、前記クランクケース部の上端面に一体的に形成され、上方に開放された下側ガス通路部と、前記下側ガス通路部を覆うように配置された上側ガス通路部とにより構成されている、請求項6に記載の車両。
  8. 前記上側ガス通路部は、前記下側ガス通路部に対して脱着可能に取り付けられている、請求項7に記載の車両。
  9. 前記内燃機関は、
    前記クランクケース部の内部に配置されたクランク軸と、
    前記クランク軸の駆動力が伝達されるメイン軸と、
    前記メイン軸に伝達された駆動力が伝達され、後輪に駆動力を伝達するドライブ軸とをさらに含み、
    前記クランク軸の中心と、前記メイン軸の中心と、前記ドライブ軸の中心とは、実質的に同一水平線上に位置するように配置されている、請求項1に記載の車両。
  10. 前記シリンダヘッド部の上部と前記ガス通路部とを接続する第2ホースをさらに備える、請求項1に記載の車両。
  11. クランクケース部と、
    前記クランクケース部から上方に突出するように設けられたシリンダ部と、
    前記シリンダ部の上部に配置されたシリンダヘッド部と、
    前記クランクケース部の上部に設けられ、オイルを含むブローバイガスをオイルとブローバイガスとに分離するためのガス通路部とを備え、
    前記ガス通路部に流入されるオイルを含むブローバイガスが前記シリンダヘッド部の上部から流出されるように構成されている、内燃機関。
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