JP2009091784A - 水洗大便器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、汚物受け面22と、上縁部にあるリム24と、このリムと汚物受け面との間に形成された棚部26とを備えたボウル部14と、ボウル部の棚部上に洗浄水を吐水し旋回流を形成すると共にその吐水方向が便器前方方向である吐水部32と、ボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水トラップ管路20と、を有し、ボウル部の汚物受け面の溜水面の位置より上方部分に凹部28を設け、この凹部の上縁部がその長手方向が吐水部からの洗浄水の吐水方向に沿うようにほぼ矩形形状に形成されている。
【選択図】図1
Description
更に、近年、特許文献1に示すように、便器のボール面と上縁のリムとの境界部に吐水口を設け、この吐水口からほぼ水平方向に洗浄水を吐水し、この洗浄水がリムのほぼ全周を周回しながら洗浄する水洗大便器も利用されている。
しかしながら、溜水に付与される水平方向の旋回力が強すぎると、溜水を含む洗浄水の多くは、ボウル部の周囲上方に持ち上げられ、このとき、溜水の旋回中心は、逆円錐状に深く凹むようになる。洗浄水がボウル部の周囲上方に押し上げられており、且つ、この凹みは空気層であるので、排水トラップ管路の入口に供給される水は、少なくなり、そのため、排水トラップ管路から排出される洗浄水量も減ってしまう。
更に、溜水に強い旋回流が付与されると、浮遊系汚物が、旋回流の外側に押し出され、その外側で停滞してしまうため、排水トラップ管路の入口へ吸い込まれるタイミングが遅れてしまい、便器洗浄が終了して溜水が戻ってきても、溜水上に残ってしまうという問題がある。
このように構成された本発明においては、ボウル部の汚物受け面の溜水面の位置より上方に凹部が形成されたので、吐水部から吐水された洗浄水が、旋回しながら凹部に流入し、短辺方向から長辺方向へ流れが変化する際にエネルギーの一部を失うので、旋回流の勢いが弱くなる。洗浄水の流れは、長辺方向の便器前方から後方に向かう流れと便器後方から前方に向かう流れに向きを変え、それによって、溜水上に浮遊する浮遊系汚物を溜水下方に巻き込みながら、排水トラップ管路入口方向への効果的な流れを形成することができる。旋回流の勢いが弱くなることによって、凹部に形成される渦(空気の柱)が小さくなり、排水トラップ管路入口へ供給される水の量が増える。また、サイホン作用を利用した便器では、サイホン作用の低減を防止できる。
このように構成された本発明においては、旋回流の勢いが弱くなることによって、凹部に形成される渦(空気の柱)が小さくなり、排水トラップ管路入口へ供給される水の量が増えるので、サイホン作用の低減を防止することができる。
先ず、図1乃至図4により、本発明の実施形態による水洗大便器の構造を説明する。ここで、図1は、本発明の実施形態による水洗大便器の平面図であり、図2は本発明の実施形態による水洗大便器の側面断面図であり、図3は本発明の実施形態による水洗大便器のボウル部の凹部を示す拡大部分平面図であり、図4は本発明の実施形態による水洗大便器のボウル部の凹部を示す拡大部分断面図である。
ロータンク4は、リム用タンク6とジェット用タンク8を有し、これらのリム用タンク6とジェット用タンク8内には、リム用排水弁10とジェット用排水弁12がそれぞれ設けられている。本実施形態では、リム用タンク6は、便器本体と一体に成形しているが、別体として形成するようにしても良い。
また、図4に示すように、溜水面から凹部上縁までのボウル部14の凹部28の高さHは、ほぼ47mmであり、好ましくは、32〜60mmである。ここで、凹部28の高さHの下限値を32mmとしたのは、排水トラップ管路20の頂部20cの管径Dが63mmであり、凹部28の上縁近くまで水位上昇が起きるが、その際、管径Dの半分以上が満水状態とならないと効率的な洗浄水排水が行われず、また、サイホン便器においては、効率的なサイホン作用とならず、効率的な水洗機能が発揮されなからである。
ここでは、先ず、図5により、ボウル部に凹部を形成していない従来の水洗大便器における作用を説明する。図5に示すように、従来の水洗大便器では、便器本体のボウル部14の底部は、単純なボウル形状となっている。そのため、従来の水洗大便器では、溜水に付与されるほぼ水平方向の旋回力が強すぎると、溜水は、ボウル部14の周囲上方に押し上げられ、その溜水の旋回中心に、排水トラップ管路入口20a近くにまで達する深い鋭角状の逆円錐状の凹みEを形成する。溜水はボウル部14の周囲上方に押し上げられ、凹みEは空気層であるので、排水トラップ管路20の入口20aへ流入する洗浄水量が減る。特に、排水トラップ管路20によりサイホン作用が発生するようなサイホン便器であれば、この凹みEの空気層が排水トラップ管路に吸い込まれると、サイホン作用が低減し、汚物を引き込む作用が低減する。
2 便器本体
4 ロータンク
14 ボウル部
20 排水トラップ管路
22 汚物受け面
24 リム
26 棚部
28 凹部
32 第1リム吐水口
34 第2リム吐水口
35 ジェット吐水口
36 第1R部
38 第2R部
40 第3R部
42 第4R部
A 吐水方向
B 凹部の長辺
C 凹部の短辺
H 凹部の高さ
Claims (6)
- 洗浄水を便器に供給し便器を洗浄して汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物受け面と、上縁部にあるリム部と、このリム部と汚物受け面との間に形成された棚部とを備えたボウル部と、
上記ボウル部の棚部上に洗浄水を吐水し旋回流を形成すると共にその吐水方向が便器前方方向である吐水部と、
上記ボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水トラップ管路と、を有し、
上記ボウル部の汚物受け面の溜水面の位置より上方部分に凹部を設け、この凹部の上縁部がその長手方向が上記吐水部からの洗浄水の吐水方向に沿うようにほぼ矩形形状に形成されていることを特徴とする水洗大便器。 - 上記排水トラップ管路は、汚物をサイホン作用により排出するように構成されている請求項1記載の水洗大便器。
- 上記凹部の矩形形状は、その長辺と短辺との比が、1:1.1〜1:1.6の範囲である請求項1又は請求項2に記載の水洗大便器。
- 上記凹部の矩形形状は、4箇所の角部をR部とし、これらのR部が、10mm〜40mmの曲率半径により形成されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
- 上記凹部の矩形形状は、上記4箇所の角部が、上記吐水部からの洗浄水の吐水方向に沿って、第1R部、第2R部、第3R部、第4R部であるとき、第1R部と第2R部を結ぶ線及び第3R部と第4R部とを結ぶ線を100mm以上の曲率半径又は直線で形成している請求項4記載の水洗大便器。
- 上記凹部の高さは、上記溜水面から32〜60mmである請求項1乃至5の何れか1項に記載の水洗大便器。
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