JP2009089458A - モータ異常検出装置及びそれを備える画像形成装置 - Google Patents

モータ異常検出装置及びそれを備える画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入力部を減らしつつ、検出精度を安定させるモータ異常検出装置を提供する。
【解決手段】モータ異常検出装置19において、対応するモータ40A,40B,40Cに回転駆動されると共に、透孔部44A,44B,44Cをそれぞれ備えるギヤ41A,41B,41Cと、ギヤ41A,41B,41Cに対応して配置され、透孔部44A,44B,44Cによって変化する検出信号を出力するセンサ42A,42B,42Cと、センサ42A,42B,42Cからの検出信号に基づいて、モータ40A,40B,40Cの回転状態を検出する回転検出手段10と、を有し、モータ40A,40B,40Cが正常回転する場合にセンサ42A,42B,42Cから出力される検出信号の変化状態が互いに異なるように、透孔部44A,44B,44Cを設けると共に、センサ42A,42B,42Cを回転検出手10にオア接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータの異常を検出するモータ異常検出装置及びそれを備える画像形成装置に関する。
プリンタ、複合機、コピー機などのOA機器や、洗濯機、掃除機などの家電製品などの電気製品は、 モータの駆動力を利用して部品を動作させている。モータが停止すると、電気製品は、所定の機能を果たすことができず、最悪の場合には故障を引き起こす恐れがある。そのため、従来より、モータの回転状態をセンシングして、モータの異常を検出することが行われている。
例えば、特許文献1には、モータを構成するロータの位置を検出する3個のセンサ回路の各々に抵抗が接続されている。この3個の抵抗は、異なる抵抗値を有し、3個のセンサ回路がそれぞれ出力するハイ電圧又はロー電圧の組み合わせにより発生する、任意の2個の抵抗の並列抵抗値と他の抵抗の抵抗値とが、異なるようにされている。3個の抵抗は、接続点Aを介して、電源に接続する電源側抵抗に接続されている。そして、接続点Aは、マイクロコンピュータの入力部に接続されている。
このような特許文献1に記載するモータ異常検出装置は、接続点Aに印加される電圧が、電源側抵抗と、3個の抵抗のうちの何れか一つの抵抗又は2つの抵抗で、電源の電圧を分圧した値となる。上述したように3個の抵抗の抵抗値はそれぞれ異なるため、接続点Aに印加される電圧は、センサ回路がロータの回転を検出して出力するハイ電圧又はロー電圧の組み合わせによって異なる。
従って、特許文献1に記載するモータ異常検出装置は、1個の入力部に3個のセンサ回路を接続しても、接続点Aに印加される電圧の大きさによって、何れのセンサ回路がロータの回転を検出したかを判別し、ロータの回転位置を検出することができる。
特開2003−154188号公報
しかしながら、従来のモータ異常検出装置は、モータのロータの回転を検出する3個のセンサ回路のそれぞれに接続する抵抗と、電源用抵抗とを接続する接続点Aに印加される電圧の大きさに基づいて、ロータの回転位置を検出する。3個のセンサ回路は、例えば、モータ等で発生した磁気の影響などによってノイズが発生すると、接続点Aから出力する電圧に、各センサ回路で発生したノイズの和が影響し、検出精度が不安定になることがあった。
また、従来のモータ異常検出装置は、モータ1個に対して入力部を一つ設けるため、複数のモータについて回転状態を検出するためには、モータの数だけ入力部を用意する必要があった。近年、製品の高機能化、高速化が進み、モータの数が増加し、それに比例してモータの回転を検出するセンサの数も増加している。その一方で、ハードウエハの低価格化や小型化が進み、制御用のCPUやASICの入力部の数も制限されている。このように、モータの回転検出には、ハード上の制限が多く課され、入力部の数を減らして制御部を小型化する要求が強かった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、入力部を減らしつつ、検出精度を安定させることができるモータ異常検出装置及びそれを備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係るモータ異常検出装置及びそれを備える画像形成装置は、以下の構成を有する。
(1)複数のモータの回転異常を検出するモータ異常検出装置において、前記複数のモータに対応して配置され、対応するモータによって回転駆動されると共に、透孔部をそれぞれ備える複数の回転体と、前記複数の回転体に対応して配置され、前記透孔部によって変化する検出信号を出力する複数のセンサ手段と、前記複数のセンサ手段からの検出信号に基づいて、前記複数のモータの回転状態を検出する回転検出手段と、を有し、前記複数のモータが正常回転する場合に前記複数のセンサ手段から出力される検出信号の変化状態が互いに異なるように、前記透孔部を設けると共に、前記複数のセンサ手段を前記回転検出手段の入力部にオア接続する。
(2)(1)に記載の発明において、前記回転検出手段は、前記入力部に入力された検出信号を分離する分離手段を有する。
(3)(1)又は(2)に記載の発明において、前記回転体は、前記モータに連結するギヤにより構成されている。
(4)(1)乃至(3)の何れか一つに記載の発明において、現像剤を供給された記録用紙を、加熱ローラと押圧ローラとの間に搬送し、前記現像剤を前記記録用紙に熱定着させるように構成された画像形成装置に使用され、前記モータの一つが、前記加熱ローラを駆動するためのものであって、そのモータに対応する前記回転体の前記透孔部は、その回転体に対応して配置した前記センサ手段から出力される検出信号の変化時間が、他のセンサ手段から出力される検出信号の変化時間より短くなるように、設けられている。
(5)(1)乃至(4)の何れか一つに記載の発明において、前記複数のセンサ手段は、前記入力部にワイヤードオア接続されている。
(6)(1)乃至(5)の何れか一つに記載する発明を備える画像形成装置。
上記構成を有する本発明のモータ異常検出装置及び画像形成装置は、複数のセンサ手段が、モータによって回転駆動される回転体の透孔部によって変化する検出信号を出力する。複数のセンサ手段は、回転検出手段の入力部にオア接続しているため、複数のセンサ手段から出力された検出信号が、回転検出手段の入力部にまとめて入力するが、各センサから出力される検出信号の変化状態が異なるので、入力部に入力した検出信号に基づいてモータの回転状態を検出できる。そのため、モータ数が増えても、回転検出手段の入力部の数が増えることはなく、制御部を小型化することができる。従って、本発明のモータ異常検出装置及び画像形成装置によれば、入力部を減らしつつ、検出精度を安定させることができる。
また、本発明のモータ異常検出装置は、入力部に入力された検出信号を分離するので、入力部に複数の検出信号の和を入力しても、それを分離して、複数のモータの回転状態を個別に検出することができる。
また、本発明のモータ異常検出装置は、回転体がモータに連結するギヤで構成されているため、モータの回転を検出する機構を安価かつコンパクトに設けることができる。
また、本発明のモータ異常検出装置は、画像形成装置に使用された場合、加熱ローラを駆動させるモータに対応するギヤの透孔部をセンサ手段が検出して出力する検出信号の変化時間が、他のセンサ手段から出力される検出信号の変化時間より短いので、加熱ローラが押圧ローラにくっつく前に、加熱ローラを駆動するモータの異常をすばやく検出できる。
また、本発明のモータ異常検出装置は、複数のセンサ手段が入力部にワイヤードオア接続されているので、回路に使用する素子の数を抑えることができる。
次に、本発明に係るモータ異常検出装置及びそれを備える画像形成装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
<画像形成装置の全体構成>
図1は、本発明の実施形態に係り、「画像形成装置」の一例であるプリンタ1の内部構成を示す図である。
プリンタ1は、ケーシング2の前面側から、記録用紙3を収容する給紙カセット4が着脱可能に装着されている。ケーシング2は、本体2Aの上方に開口する開口部を塞ぐように、カバー2Bを本体2Aに回動可能に連結している。カバー2Bの上面には、排紙トレイ5が設けられている。
ケーシング2の内部には、搬送ベルト駆動ローラ6と従動ローラ7に巻回された搬送ベルト8が中央部に回転可能に配置され、その搬送ベルト8の上流側から下流側へ向かって順番に給紙部11と、画像形成部12と、排紙部13とが配置されている。
給紙部11は、ピックアップローラ14が給紙カセット4から記録用紙3を1枚ピックアップすると、その記録用紙3を搬送ローラ15,16がレジストローラ17へ搬送する。レジストローラ17は、記録用紙3の傾きを是正してから、記録用紙3を画像形成部12へ送り出す。
画像形成部12は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを収容する第1画像形成ユニット20Y、第2画像形成ユニット20M、第3画像形成ユニット20C、第4画像形成ユニット20Kが、搬送ベルト8の上流側から下流側へ向かって水平に並んで配置されている。そして、最も下流側に配置された第4画像形成ユニット20Kの下流側には、定着器27が配置されている。
第1〜第4画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kは、同一構成を有する。第1〜第4画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの添え字「Y」,「M」,「C」,「K」は、第1〜第4画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを区別するものであり、特に区別する必要がない場合には、以下の説明において適宜添え字を省略する。尚、図1においては、第1〜第4画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kの構成部品全てに符号を記載すると、図面が見難くなるので、第1画像形成ユニット20Yの構成部品だけに符号を記載する。
画像形成ユニット20は、除電器21によって除電した感光体22の表面に帯電器23が放電して感光体22を耐電させた後、露光ユニット24が感光体22の表面にレーザ光を照射して静電潜像が形成し、その後、現像カートリッジ25から感光体22の表面にトナーを供給して静電潜像を可視化し、トナー像を形成する。感光体22は、搬送ベルト8を挟んで対向配置された転写ローラ26との間で、表面に形成されたトナー像を記録用紙3に転写する。その後、感光体22は、除電気21に除電される。
定着器27は、ハロゲンヒータによって加熱される加熱ローラ28と、加熱ローラ28に圧接するように配置される加圧ローラ29とを備える。定着器27は、加熱ローラ28と加圧ローラ29との間にトナー像を形成された記録用紙3が搬送されてくると、加熱ローラ28の熱によりトナーを溶解して記録用紙3にトナーを熱定着させ、その後、記録用紙3を排紙部13へ送り出す。
排紙部13は、排紙ローラ30によって構成される。排紙ローラ30は、ケーシング2の排出口9から排紙トレイ5へ記録用紙3を排出する。
ところで、プリンタ1は、第1〜第4画像形成ユニット20Y,20M,20C,20Kを備え、モノクロ印刷とカラー印刷を選択して実行できる。モノクロ印刷するときには、第1〜第3画像形成ユニット20Y,20M,20Cを使用しない。
そこで、プリンタ1は、カラー印刷時には、第1〜第3画像形成ユニット20Y,20M,20Cの現像カートリッジ25Y,25M,25Cを、第4画像形成ユニット20Kと同様、図1に示すように第1〜第3感光体22Y,22M,22Cにトナーを供給する印刷位置に配置する一方、モノクロ印刷時には、第1〜第3画像形成ユニット20K,18M,18Cの現像カートリッジ25Y,25M,25Cを、図1に示す印刷位置から上方へ移動させて、第1〜第3感光体22Y,22M,22Cから離間させる退避位置に配置する配置切換装置18を有する。
上記プリンタ1は、制御部10によって、一連の印刷動作を制御されている。このようなプリンタ1には、プリンタ1を動作させる部品(配置切換装置18や各種ローラ14,15,16,28等)に与える駆動力を発生するモータ40(図2参照)の回転状態を監視し、モータ40の異常を検出するモータ異常検出装置19を搭載している。
<モータ異常検出装置の構成>
図2は、図1に示すモータ異常検出装置19の概略構成図である。ここで、符号の添え字「A」,「B」,「C」は、複数のセンサ基板33、ドライバ39、モータ40、ギヤ41、センサ42等を区別するためのものである。以下の説明において、特に区別する必要がない場合には、適宜添え字を省略する。
モータ異常検出装置19は、「回転検出手段」の一例である制御部10と、複数のモータ40と、「回転体」の一例である複数のギヤ41と、「センサ手段」の一例である複数のセンサ42とから、構成されている。
制御部10は、コントローラ基板31とエンジン基板32を内蔵する。コントローラ基板31は、周知のCPU34と、ROM35と、RAM36を搭載し、各種データの加工や演算を行う。ROM35には、モータの異常を検出するモータ異常検出プログラム37(後述)が記憶されている。
エンジン基板32は、ASIC38と複数のドライバ39を搭載する。各ドライバ39には、部品に与える駆動力を発生するモータ40が接続している。エンジン基板32は、後述するように各モータ40の動作を個別に制御する。また、エンジン基板32は、ASIC38に複数のセンサ基板33が接続し、センサ42の検出結果を入力する。
ここで、プリンタ1は、多数のモータを搭載し、モータ異常検出装置19に各モータ40の異常を検出させることが可能である。しかし、そのモータの異常検出方法は、モータ40の数に関係なく同じである。
そこで、本実施形態では、説明を分かりやすくするために、配置切換装置18に与える駆動力を発生する第1モータ40Aと、搬送ベルト駆動ローラ6を回転させる駆動力を発生する第2モータ40Bと、加熱ローラ28を回転させる駆動力を発生する第3モータ40Cとを例に挙げて、モータ異常検出装置19を説明する。そして、図2には、第1〜第3モータ40A,40B,40Cとそれに付随する部品(第1〜第3ギヤ47A,47B,47C、第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cや第1〜第3センサ42A,423B,42C)のみを、記載する。
モータ40には、ギヤ47が一対一で対応して配置されている。ギヤ47には、ギヤ41が噛合しており、対応するモータ40により回転駆動される。換言すると、ギヤ41の回転とモータ40の回転は、同期する。ギヤ41には、センサ42が対応して配置されている。センサ42は、センサ基板33に取り付けられ、ギヤ41の回転を検出する。各センサ42の出力は、エンジン基板32のASIC38にワイヤードオア接続されている。
センサ42は、発光ダイオードDとフォトトランジスタTRを備える。発光ダイオードDのアノード側は、抵抗R1を介して第1接点Q1に接続する。第1接点Q1は、センサ基板用電源に接続されている。発光ダイオードDのカソード側は、第2接点Q2とフォトトランジスタTRとの間の接続点P1に接続する。第2接点Q2は、グランドに接続されている。フォトトランジスタTRは、ベースが発光ダイオードDの光を受光して電圧を印加されるように、センサ基板33上に配置されている。フォトトランジスタTRは、エミッタが第2接点Q2に接続し、コレクタが出力ラインLを介してASIC38の入力部38aに接続している。
このようなフォトトランジスタTRは、ベースが発光ダイオードDの光を受光しない間は、ハイインピーダンス状態になっているが、ベースが発光ダイオードDの光を受光すると、ハイインピーダンス状態からロー状態(以下「L」という。)に切り替えられ、オープンコレクタ出力する。
第1〜第3センサ基板33A,33B,33CのフォトトランジスタTRA,TRB,TRCは、出力ラインLに並列に接続している。出力ラインLは、フォトトランジスタTRA,TRB,TRCとASIC38との間に第4接続点P4が設けられ、その第4接続点P4にプルアップ抵抗R2が接続している。プルアップ抵抗R2は、第3接点Q3を介してプルアップ用電源に接続され、フォトトランジスタTRA,TRB,TRCがハイインピーダンス状態の時にハイ状態(以下「H」という。)をASIC38に出力させる。
従って、ASIC38の入力部38aには、フォトトランジスタTRA,TRB,TRCの何れかがハイインピーダンス状態から「L」に切り替えられると、「L」を入力する。つまり、フォトトランジスタTRA,TRB,TRCのコレクタは、各オープンコレクタ出力が1つの共通するプルアップ抵抗R2にワイヤードオア接続されて入力部38aに接続されている。
<ギヤとセンサとの関係>
次に、ギヤ41とセンサ42との関係について説明する。図3は、図2に示す第3ギヤ41Cの一例とその第3ギヤ41に配置した第3センサ42を示す外観斜視図である。
図3に示すように、第3ギヤ41Cは、例えば、加熱ローラ28の端部に連結される。第3ギヤ41Cは、外周面に形成されたギヤ歯(図示省略)が、第3モータ40Cに連結する減速ギヤ列(図示せず)に噛合する。第3ギヤ41Cは、第3モータ40Cが回転すると、図中矢印方向に回転し、第3モータ40Cの駆動力を加熱ローラ28に伝達する。第3ギヤ41Cは、耐熱性と強度がある樹脂を材質とする。
第3ギヤ41Cは、加熱ローラ28が取り付けられる端面と反対の端面に、遮蔽板43Cが突設されている。遮蔽板43Cは、第3ギヤ41Cの軸線を中心にして、円筒形状に形成されている。遮蔽板43Cは、複数の透孔部44Cが円周方向に等間隔に設けられている。各透孔部44Cは、遮蔽板43Cの端部から第3ギヤ41Cの軸線方向に沿って長く切り欠かれて、スリット状に形成されている。
第3センサ42Cは、遮蔽板43Cを挟んで発光部45と受光部46とを対向配置するように設置される。受光部45は、上述の発光ダイオードDC(図2参照)を内蔵する。また、受光部46は、上述のフォトトランジスタTRC(図2参照)により構成されている。
図4は、図2に示す第1ギヤ41Aの概略構成図である。図5は、図2に示す第2ギヤ41Bの概略構成図である。
図4に示す第1ギヤ41Aと図5に示す第2ギヤ41Bは、透孔部44A,44Bの形状と数を除き、図3に示す第3ギヤ41Cと構成が同じである。
透孔部44の数は、モータ40の回転をシビアに検出する必要があるものほど、ギヤ41に多く形成される。
具体的には、記録用紙3が加熱ローラ28と押圧ローラ29との間に搬送されない状態で、第3モータ40Cの回転が停止すると、加熱ローラ28が押圧ローラ29を一点で集中して加熱し、押圧ローラ29とくっつくことがある。この場合、プリンタ1は、製品として使用できなくなる恐れがある。よって、第3モータ40Cは、回転異常をできるだけ早く検出することが望ましく、回転状態をシビアに監視する必要がある。
一方、第1及び第2モータ40A,40Bが、回転を停止した場合には、印字を再開できなくなるものの、故障などが生じる恐れがない。そのため、第1及び第2モータ40A,40Bの回転は、第3モータ40Cほどシビアに監視する必要がない。
よって、本実施形態では、第1モータ40Aに連結する第1ギヤ41Aに透孔部44Aを1個だけ形成し(図4参照)、第2モータ40Bに連結する第2ギヤ41Bに透孔部44Bを2個形成し(図5参照)、第3モータ40Cに連結する第3ギヤ41Cに透孔部44Cを6個形成している(図3参照)。
尚、透孔部44をギヤ41に複数形成する場合には、偶数個の透孔部44を、遮蔽板43に対称位置することが望ましい。
一方、透孔部44の形状(遮蔽板43の円周方向の幅寸法(以下「幅寸法」という。))は、センサ42が出力する検出信号の変化状態(特には、「L」の周期(検出時間))が、他のセンサ42が出力する検出信号の変化状態(特には、「L」の周期(検出時間))と異なるように、決定される。なぜならば、入力部38aに入力する検出信号から、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を判別できるようにするためである。
検出信号の変化状態(「L」の周期(検出時間)は、ギヤ41の回転速度と透孔部44の幅寸法及び数に応じて決められる。よって、透孔部44の幅寸法は、ギヤ41の回転速度と透孔部44の数に基づいて、他のセンサ42の検出信号の変化状態(「L」の周期(検出時間))と重ならないように決定する。
本実施形態では、透孔部44とセンサ42の出力との関係が分かりやすいように、第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cの回転速度を同一とする。そして、第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cは、透孔部44A,44B,44Cの順番に、透孔部44の幅寸法が大きく設定されている。
<ACICの内部構成>
図6は、図2に示すASIC38の内部構成を示すロジック図である。
ASIC38は、CPU34にデータを入出力することを制御するCPU入出力インターフェース(以下「CPUI/F」という。)51を備える。CPUI/F51には、第1〜第3モータ制御回路52A,52B,52Cが接続する。
また、CPUI/F51には、ノイズキャンセル設定値を記憶するノイズキャンセル設定レジスタ53が接続している。「ノイズキャンセル設定値」は、ノイズと判断する波形の周期を示すものであり、ソフトウエアなどにより設定される。「ノイズキャンセル設定値」は、センサ42の正常なセンサ波形をフィルタ回路54が除去しないように、各センサ42から出力される検出信号(L)の周期より小さい周期が、設定される。本実施形態では、ノイズキャンセル設定値を「5」とする。ノイズキャンセル設定レジスタ53には、ノイズを除去するフィルタ回路54が接続している。
また、CPUI/F51には、基準クロックを記憶する基準クロック設定レジスタ55が接続している。「基準クロック」とは、パルス幅測定回路56がパルス幅をパルス数で測定する際の基準になるクロック信号をいう。基準クロック設定レジスタ55には、「基準クロック」に基づいて、センサ出力波形の「L」のパルス幅PWを測定するパルス幅測定回路56が、接続している。
また、CPUI/F51には、パルス幅判定値を記憶する第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cが接続している。第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cは、比較回路58を構成する第1〜第3比較器59A,59B,59Cを備える。第1〜第3比較器59A,59B,59Cは、センサ42の数に対応する数だけ設けられている。そして、第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cは、第1〜第3比較器59A,59B,59Cと一対一で設けられている。
ここで、「パルス幅判定値」とは、第1〜第3比較器59A,59B,59Cがパルス幅の大小を判定する際の閾値をいう。「パルス幅判定値」は、センサ42が正常に透孔部44を検出したときに出力する検出信号(L)のパルス幅(誤差を含めたパルス幅としてもよい。)とすることが望ましい。「パルス幅判定値」は、ソフトウエア等により設定される。
図7は、図6に示す第1〜第3パルス幅設定レジスタ67A,67B,67Cによって設定されるパルス幅判定値の一例を示す図である。
本実施形態では、第1パルス幅設定レジスタ57Aのパルス幅判定値は、「50」に設定される。また、第2パルス幅設定レジスタ57Bのパルス幅判定値は、「25」に設定される。更に、第3パルス幅設定レジスタ57Cのパルス幅判定値は、「10」に設定される。
図6に示すように、比較回路58には、パルス判別回路60が接続している。そのパルス判別回路60は、データを読み書き可能な第1〜第3センサ入力レジスタ61A,61B,61Cに、接続している。パルス判別回路60は、第1〜第3比較器59A,59B,59Cから入力した比較結果D(2),(1),(0)に基づいて、第1〜第3センサ入力レジスタ61A,61B,61Cに、設定値「1」を書き込む。第1〜第3センサ入力レジスタ61A,61B,61Cは、CPUI/F51に接続し、CPU34にデータを読み書きされる。
<動作説明:プリンタ1の全体動作>
先ず、プリンタ1の全体動作について説明する。
CPU34は、例えばパソコン(図示せず)から印字指令を受信すると、RAM36に印字データを記憶する。CPU34は、印字指令に基づいて動作制御指令を生成し、ASIC38に出力する。
ASIC38は、動作制御指令に基づいてドライバ39に出力する動作実行指令を生成し、各ドライバ39に出力する。各ドライバ39は、動作実行指令に従って、所定の回転速度でモータ40を回転させる。
またこのとき、CPU34は、給紙部11、画像形成部12、排紙部13にも動作指令を与え、記録用紙3に印字データを印刷する。
すなわち、印字指令がカラー印刷を指示する場合には、配置切換装置18は、第1モータ40Aの駆動力によって第1〜第3現像ユニット25Y,25M,25Cを印刷位置に配置し、その状態で、第2及び第3モータ40B,40C等の駆動力によって搬送ベルト駆動ローラ6や加熱ローラ28等が回転して、記録用紙3にカラー印刷を行う。
一方、印字指令がモノクロ印刷を指示する場合には、配置切換装置18は、第1モータ40Aの駆動力によって第1〜第3現像ユニット25Y,25M,25Cを退避位置に配置し、その状態で、第2及び第3モータ40B,40C等の駆動力によって搬送ベルト駆動ローラ6や加熱ローラ28等が回転して、記録用紙3にモノクロ印刷を行う。
<モータの回転検出方法>
モータ異常検出装置19は、モータ40が回転する間、モータ40の回転状態を検出する。このモータの回転検出方法について、図8〜図10を参照して説明する。図8は、図2に示す第1〜第3センサ42A,42B,42Cが出力するセンサ波形と、図6に示すフィルタ回路54が入力するセンサ入力波形と、フィルタ回路54が出力するセンサ出力波形と、ノイズキャンセル設定レジスタ53がフィルタ回路54に出力する基準クロック信号の波形を示す図である。図9は、図6に示すパルス幅測定回路が出力するセンサ入力パルス測定データと、比較回路が出力するセンサ入力比較データを示す図である。図10は、図6に示すパルス判別回路60による判定を示す図である。
センサ42は、モータ40が駆動すると同時に、発光ダイオードDがセンサ用電源から接点Q1を介して電流を供給されて発光し、発光部45から検出光を照射し始める。ギヤ41の遮蔽板43が発光部45と受光部46との間を通過している間は、受光部46は発光部45の検出光を受光しない。この場合、受光部46のフォトトランジスタTRは、ベースに電圧がかからず、コレクタからエミッタへ電流が流れないため、ハイインピーダンス状態になる。
これに対して、ギヤ41の透孔部44が発光部45と受光部46との間を通過する間は、受光部46は発光部45の検出光を受光する。このとき、受光部46のフォトトランジスタTRは、ベースに電圧がかかって、コレクタからエミッタへ電流が流れるため、検出信号(L)を出力する。
ここで、第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cは、回転速度が同一だが、透孔部44A,44B,44Cの数と幅寸法が異なる。そのため、図8に示すように、第1〜第3センサ42A,42B,42Cが出力する検出信号(L)の周期が互いに異なる。
すなわち、第3ギヤ41Cは、透孔部44Cを遮蔽弁43Cに6個形成しているため、第3センサ44Cの第3センサ波形は、第3ギヤ41Cが1回転する間に「L」を6回出力するものとなる。これと同様に、第1及び第2ギヤ41A,41Bの第1及び第2センサ波形は、「L」をそれぞれ1回と2回出力する。
そして、第1〜第3センサ波形の「L」のサイクルタイムW1,W2,W3は、図8に示すように、透孔部44A,44B,44Cの幅寸法に対応して、互いに異なる。
第1〜第3センサ42A,42B,42Cは、ASIC38の入力部38aにワイヤードオア接続するため、図8に示すように、第1〜第3センサ42A,42B,42Cの何れかが「L」を出力すると、入力部38aに入力するセンサ入力波形も「L」になる。
センサ入力波形には、出力ラインL内の僅かな信号反射などにより、ノイズが含まれることがある。そこで、フィルタ回路54は、図8に示すように、センサ入力波形に含まれるノイズ、すなわち、ノイズキャンセル設定レジスタ53に設定されているノイズキャンセル設定値以下の周期を有する波形を、センサ入力波形から除去し、パルス幅測定回路56へセンサ出力波形を出力する。
パルス幅測定回路56は、基準クロック設定レジスタ55に設定されている基準クロックに従って、センサ出力波形に示される「L」のパルス幅PWをそれぞれ測定する。すなわち、パルス幅測定回路56は、センサ出力波形の「H」から「L」に切り替わる際のエッジ(Es)をトリガとして、センサ出力波形が「L」から「H」に切り替わるまで(Ee)、基準クロック設定レジスタ55が設定する基準クロックに従ってパルスの個数をカウントする。そして、図9に示すように、カウントしたパルス数をパルス幅PWとする。
比較回路58の第1〜第3比較器59A,59B,59Cは、パルス幅測定回路56からパルス幅PWを入力すると、そのパルス幅PWを、第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cのパルス幅判定値と比較する。
上述したように、第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cは、異なるパルス幅判定値(図7参照)が設定されている。そのため、第1比較器59Aは、パルス幅測定データに含まれるパルス幅PWが、第1パルス幅設定レジスタ57Aに設定されているパルス幅判定値「50」より大きいか否かを判定する。また、第2比較器59Bは、パルス幅PWが第2パルス幅設定レジスタ57Bに設定されているパルス幅判定値「25」より大きいか否かを判定する。更に、第3比較器59Cは、パルス幅PWが第3パルス幅設定レジスタ57Cに設定されているパルス幅判定値「10」より大きいか否かを判定する。
そして、第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cは、パルス幅PWがパルス幅判定値より大きい場合には、比較結果D(2)、D(1)、D(0)として「1」を出力し、パルス幅PWがパルス幅判定値以下である場合には、比較結果D(2)、D(1)、D(0)として「0」を出力する。
図9に示すように、比較回路58は、第3比較器59Cの比較結果D(0)、第2比較器59Bの比較結果D(1)、第1比較器59Aの比較結果D(2)を右側から左側に向かって並べた3桁の値を、パルス判定回路60に出力する。
つまり、比較回路58は、パルス幅PWを3個の比較結果D(2),D(1),(0)に分離することによって、当該パルス幅PWが「50」より大きい帯域(以下、「第1帯域」という)に属するか、「25」より大きく「50」以下の帯域(以下、「第2帯域」という)に属するか、「10」より大きく「25」以下の帯域(以下、「第3帯域」という)に属するか、「10」以下の帯域(以下、「第4帯域」という)に属するかを、3桁の値に示す。
パルス判別回路60は、比較回路58から入力した3桁の値によって、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を判断する。
具体的には、図11に示すように、第1〜第3比較器59A,59B,59Cの比較結果D(2),(1),(0)が、何れも「1」である場合には、パルス幅PWが第1〜第3帯域にも属することになり、不合理である。この場合には、パルス判別回路60は、マシンエラーと判断し、第1〜第3センサ入力レジスタ61A,61B,61Cに設定値「1」を書き込まない。
第1比較器59Aの比較結果D(2)が「0」であり、第2及び第3比較器59B,59Cの比較結果D(1),(0)が「1」である場合には、パルス幅PWが第1帯域に属することを意味する。この場合には、パルス判別回路60は、第1センサ42Aが第1ギヤ41Aの透孔部44Aを検出したと判断し、第1センサ入力レジスタ61Aに設定値「1」を上書きする。
また、第1及び第2比較器59A,59Bの比較結果D(2),(1)が「0」であり、第3比較器59Cの比較結果D(0)が「1」である場合には、パルス幅PWが第2帯域に属することを意味する。この場合には、パルス判別回路60は、第2センサ42Bが第1ギヤ41Bの透孔部44Bを検出したと判断し、第2センサ入力レジスタ61Bに設定値「1」を上書きする。
更に、第1〜第3比較器59A,59B,59Cの比較結果D(2),(1),(0)が、何れも「0」である場合には、パルス幅PWが第3帯域に属することを意味する。この場合には、パルス判別回路60は、第3センサ42Cが第1ギヤ41Cの透孔部44Cを検出したと判断し、第2センサ入力レジスタ61Cに設定値「1」を上書きする。
従って、CPU34は、第1〜第3入力レジスタ61A,61B,61Cに設定値「1」が書き込まれているか否かによって、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を検出できる。
<モータの異常検出動作>
次に、モータの異常を検出する動作について、図11を参照しながら説明する。図11は、図2に示すROM35に記憶されたモータ異常検出プログラム37のフローチャートである。
CPU34は、例えばパソコン(図示せず)から印字指令を受信すると、モータ異常検出プログラム37をROM35から読み出してRAM34にコピーし、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を検出する。
すなわち、CPU34は、先ずステップ1(以下「S1」という。)において、モータ40の回転を開始する。モータ40の回転方法は、上述したので説明を省略する。
そして、S2において、CPU34は、第1〜第3センサ入力レジスタ61A,61B,61Cに設定された設定値を読み取るタイミングを示す第1〜第3センサリードタイマt1,t2,t3に、所定のセンサリードタイム設定値T1,T2,T3をセットし、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転検出を開始する。モータ40の回転検出方法は、上述したので説明を省略する。
ここで、「センサリードタイム設定値T1,T2,T3」は、透孔部44の数や回転速度に応じて、設定される。本実施形態では、センサリードタイム設定値T1,T2を「80」とし、センサリードタイム設定値T3を「40」とする。
それから、S3において、第1センサリードタイマt1が、”0”であるか否かを判断する。第1センサリードタイマt1が”0”でない場合には(S3:No)、第1センサ入力レジスタ61Aの設定値を読み取るタイミングではないので、S4において、第1センサリードタイマt1に「t1−1」をセットし、第1センサ入力レジスタ61Aの設定値を読み取るまでの待ち時間を短くする。その後、S5に進む。S5〜S8の処理は、S3,S4と同様であるので、説明を省略する。
第1〜第3センサリードタイマt1,t2,t3の何れも”0”であり、第1センサリードタイマt1の値を小さくした場合には(S3:N0、S4、S5:No、S6、S7:No、S8)、S9において、印字データがRAM36にあるか否かを判断する。印字データがある場合には、S10において、ポーリング周期であるか否かを判断する。本実施形態では、ポーリング周期を5msecとする。
直前に第1センサリードタイマt1をリードしてから5msec経過していない場合には、ポーリング周期が経過していないと判断し(S10:No)、そのまま待機する。一方、直前に第1センサリードタイマt1をリードしてから5msec経過した場合には、ポーリング周期が経過したと判断し(S10:Yes)、S3に戻って、第1センサリードタイマt1を再度読み取り、上記と同様に処理を続行する。
これに対して、印字データがRAM36にない場合には(S9:No)、第1〜第3モータ40A,40B,40Cを回転させる必要がないので、S11において、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転を停止させる。その後、処理を終了する。
ところで、S1〜S10の処理を繰り返し、第3センサリードタイマt3がセンサリードタイム設定値T3(本実施形態では「40」)から「0」までカウントダウンされた場合には(S3:No、S4、S5:No、S6、S7:Yes)、S18において、第3センサ入力レジスタ61Cの設定値を読み込む。それから、S19において、CPU34は、第3センサ入力レジスタ61Cから読み取った設定値が、「1」であるか否かを判断する。
CPU34は、第3センサ入力レジスタ61Cから読み取った設定値が「1」であると判断した場合には(S19:Yes)、S20において、第3センサ入力レジスタ61Cに「0」を上書きする。これと共に、CPU34は、第3センサリードタイマt3にセンサリードタイム設定値T3をセットする。これにより、次に、第3センサ42Cが第3ギヤ41Cの透孔部44Cを検出する準備がなされる。その後、CPU34は、S9へ進み、処理を続行する。
一方、CPU34は、第3センサ入力レジスタ61Cの設定値が「1」でないと判断した場合には(S19:No)、S21において、エラーを検出する。第3センサ入力レジスタ61Cは、第3モータ40Cの回転状態を記憶するため、CPU34は、第3モータ40Cに回転エラー(異常)が生じたと判断する。
それから、CPU34は、S22において、プリンタ1の印字を停止させる。そして、CPU34は、S23において、第3モータ40Cにマシンエラーが生じたことを警告する。警告は、プリンタ1に設けた液晶パネルや警告ランプなどの表示部を用いて行ってもよいし、プリンタ1に内蔵するスピーカから音声やブザー音などを発して行ってもよい。このようにマシンエラーを警告したら、CPU34は、処理を終了する。
尚、第1又は第2センサリードタイマt1,t2がセンサリードタイム設定値T1,T2(本実施形態では「80」)から「0」までカウントダウンした場合には(S3:Yes、S5:Yes)、第1及び第2モータ40A,40Bに異常があるか否かを、第3モータ40Cの異常検出処理(S18〜S19)と同様に判断し(S12,S13,S15,S16)、判断結果に応じた処理を、第3モータ40Cの場合(S20〜S23)と同様に、実行する(S14、S17、S21〜S23参照)。
モータ異常検出装置19は、上記処理を繰り返すことによって、印字動作中、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を検出する。
<作用効果>
本実施形態のモータ異常検出装置19及びプリンタ1は、第1〜第3センサ42A,42B,42Cが、第1〜第3モータ40A,40B,40Cに回転駆動される第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cの透孔部44A,44B,44Cによって「H」から「L」に変化する検出信号を出力する。
第1〜第3センサ42A,42B,42Cは、制御部10を構成するASIC38の入力部38aにオア接続しているため、第1〜第3センサ42A,42B,42Cから出力された検出信号が、入力部38aにまとめて入力するが、各センサ42A,42B,42Cから出力される検出信号の周期(変化状態)W1,W2,W3(図8参照)が異なるので、入力部38aに入力した検出信号に基づいて第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を検出できる。そのため、モータ数が増えても、入力部38aの数が増えることはなく、制御部10を小型化することができる。
従って、本実施形態のモータ異常検出装置19及びプリンタ1によれば、入力部38aを減らしつつ、検出精度を安定させることができる。
また、本実施形態のモータ異常検出装置19は、入力部38aに入力された検出信号を比較回路56において分離し、各モータ40A,40B,40Cの回転状態を示す信号に変換するので(図9参照)、入力部38aに複数の検出信号(第1〜第3センサ波形)の和(センサ入力波形)を入力しても、それを分離して、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転状態を個別に検出することができる。
また、本実施形態のモータ異常検出装置19は、ギヤ41に透孔部44を設けているので、モータ40の回転を検出する機構を安価かつコンパクトに設けることができる。
また、本実施形態のモータ異常検出装置19は、加熱ローラ28を駆動させる第3モータ40Cに対応する第3ギヤ41Cの透孔部44Cを第3センサ42Cが検出して出力する検出信号(L)の周期(変化時間)が、他の第1及び第2センサ42A,42Bから出力される検出信号(L)の周期(変化時間)より短いので、加熱ローラ28が押圧ローラ29にくっつく前に、加熱ローラ28を駆動する第3モータ40Cの異常をすばやく検出できる。
また、本実施形態のモータ異常検出装置19は、第1〜第3センサ42A,42B,42Cが入力部38aにワイヤードオア接続されているので、回路に使用する素子の数を抑えることができる。
尚、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
(1)上記実施形態では、透孔部44は、スリット状に形成した。これに対して、透孔部の形状は、円形や楕円形、四角形などの貫通孔で形成してもよい。
(2)上記実施形態では、光電式のセンサ42によってギヤ41の回転を検出した。これに対して、ギヤ41の回転を検出するセンサはこれに限定されず、例えば、透孔部44の位置に磁石を取り付け、磁気を検出するセンサをギヤ41に配置することにより、ギヤ41の回転を検出するようにしてもよい。
(3)第1〜第3比較器59A,59B,59Cは、回路の繋ぎ方によって、パルス幅測定データに含まれるパルス幅がパルス幅判定値以上の場合には、マイナス信号を出力し、パルス幅測定データに含まれるパルス幅がパルス幅判定値未満の場合には、プラス信号を出力するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、第1〜第3センサ42A,42B,42Cが配置された第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cを配置切換装置18や搬送ベルト駆動ローラ6、加熱ローラ28に連結した最終ギヤとしたが、第1〜第3センサ42A,42B,42Cは、第1〜第3モータ40A,40B,40Cのモータ軸から最終ギヤまでの、第1〜第3モータ40A,40B,40Cの回転を検出できる位置に配置すればよい。
(5)上記実施形態では、画像形成装置の一例としてプリンタ1を挙げた。これに対して、複合機やファクシミリ、コピー機などを画像形成装置の一例として、モータ異常検出装置19を適用してもよい。また、モータ異常検出装置19の使用先は、画像形成装置に限定されず、複数のモータを備える電気製品に適用してもよい。
(6)上記実施形態では、ギヤ41を回転体とした。これに対して、プリンタ1の構成部品とは別に回転体を設け、ギヤなどに取り付けるようにしてもよい。
(7)上記実施形態では、第1〜第3パルス幅設定レジスタ57A,57B,57Cを第1〜第3比較器59A,59B,59Cに対応して設けた。これに対して、1つのパルス幅設定レジスタを第1〜第3比較器59A,59B,59Cに接続し、異なるパルス幅判定値を出力するようにしてもよい。
(8)上記実施形態では、第1〜第3センサ42A,42B,42Cを入力部38aにワイヤードオア接続した。これに対して、ワイヤードオア接続を、アンド回路やオア回路などに変更し、第1〜第3センサ42A,42B,42Cの検出信号を一つにまとめて入力部38aに入力させる回路構成にしてもよい。
(9)上記実施形態では、透孔部44を検出したときにセンサ42が出力する検出信号(L)に基づいてモータ40の回転状態を検出した。これに対して、センサ42が遮蔽弁43を検出している際に入力部38aに入力するハイ状態の検出信号(H)に基づいて、モータ40の回転状態を検出してもよい。
(10)上記実施形態では、検出信号(L)の周期(検出時間)が異なるように第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cに透孔部44A,44B,44Cを設けた。これに対して、「H」と「L」のデューティ比を変えるように第1〜第3ギヤ41A,41B,41Cの透孔部44A,44B,44Cを設けてもよい。
本発明の実施形態に係り、「画像形成装置」の一例であるプリンタの内部構成を示す図である。 図1に示すモータ異常検出装置の概略構成図である。 図2に示す第3ギヤとその第3ギヤに配置した第3センサを示す外観斜視図である。 図2に示す第1ギヤの概略構成図である。 図2に示す第2ギヤの概略構成図である。 図2に示すASICの内部構成を示すロジック図である。 図6に示す第1〜第3パルス幅設定レジスタによって設定されるパルス幅判定値の一例を示す図である。 図2に示す第1〜第3センサが出力するセンサ波形と、図6に示すフィルタ回路が入力するセンサ入力波形と、フィルタ回路が出力するセンサ出力波形と、ノイズキャンセル設定レジスタがフィルタ回路に出力する基準クロック信号の波形を示す図である。 図6に示すパルス幅測定回路が出力するセンサ入力パルス測定データと、比較回路が出力するセンサ入力比較データを示す図である。 図6に示すパルス判別回路による判定を示す図である。 図2に示すROMに記憶されたモータ異常検出プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置)
3 記録用紙
6 搬送ベルト駆動ローラ(部品の一例)
10 制御部(回転検出手段の一例)
18 配置切換装置(部品の一例)
19 モータ異常検出装置
28 加熱ローラ(部品の一例)
29 押圧ローラ
38a 入力部
40A,40B,40C 第1〜第3モータ
41A,41B,41C 第1〜第3ギヤ(回転体の一例)
42A,42B,42C 第1〜第3センサ(センサ手段の一例)
44A,44B,44C 透孔部
58 比較回路(分離手段の一例)

Claims (6)

  1. 複数のモータの回転異常を検出するモータ異常検出装置において、
    前記複数のモータに対応して配置され、対応するモータによって回転駆動されると共に、透孔部をそれぞれ備える複数の回転体と、
    前記複数の回転体に対応して配置され、前記透孔部によって変化する検出信号を出力する複数のセンサ手段と、
    前記複数のセンサ手段からの検出信号に基づいて、前記複数のモータの回転状態を検出する回転検出手段と、を有し、
    前記複数のモータが正常回転する場合に前記複数のセンサ手段から出力される検出信号の変化状態が互いに異なるように、前記透孔部を設けると共に、前記複数のセンサ手段を前記回転検出手段の入力部にオア接続する
    ことを特徴とするモータ異常検出装置。
  2. 請求項1に記載するモータ異常検出装置において、
    前記回転検出手段は、
    前記入力部に入力された検出信号を分離する分離手段を有する
    ことを特徴とするモータ異常検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載するモータ異常検出装置において、
    前記回転体は、前記モータに連結するギヤにより構成されている
    ことを特徴とするモータ異常検出装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載するモータ異常検出装置において、
    現像剤を供給された記録用紙を、加熱ローラと押圧ローラとの間に搬送し、前記現像剤を前記記録用紙に熱定着させるように構成された画像形成装置に使用され、
    前記モータの一つが、前記加熱ローラを駆動するためのものであって、そのモータに対応する前記回転体の前記透孔部は、その回転体に対応して配置した前記センサ手段から出力される検出信号の変化時間が、他のセンサ手段から出力される検出信号の変化時間より短くなるように、設けられている
    ことをモータ異常検出装置。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一つに記載するモータ異常検出装置において、
    前記複数のセンサ手段は、前記入力部にワイヤードオア接続されている
    ことを特徴とするモータ異常検出装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れか一つに記載するモータ異常検出装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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