JP2009089122A - 経路制御装置及びデータ伝送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ伝送システム1を、地上に設けられた無線送受信部4と、列車Tに設けられ、無線送受信部4とパケットの送受信を行う無線送受信部50と、地上に設けられ、ポート30のいずれかを介して無線送受信部4とパケットの送受信を行うルータ3と、地上に設けられ、ルータ3のポート30のいずれかに接続されてデータをパケットとして列車Tに送信するセンサデータ伝送装置6と、ルータ3を制御して、このルータ3で送受信されるパケットのトラフィック量を制御するセンサ伝送制御装置2と、列車Tに設けられ、センサデータ伝送装置6から送信されたデータを無線送受信部50を介して受信するセンサデータ受信部54とから構成する。
【選択図】図1
Description
まず、第1実施例として、列車Tが走行している位置をセンサデータ伝送装置6で管理することにより、列車Tに対して伝送される情報を制御するように構成した場合について説明する。まず、各装置の構成について説明する。センサ伝送制御装置2は、ルータ3を制御して列車に伝送される情報を制御する(帯域を規制する)機能を有している。このセンサ伝送制御装置2は、制御データ送受信部20、ルータ制御部21、トラフィック測定部22、センサ位置情報記憶部23、及び、トラフィック記録情報記憶部24から構成されている。また、センサデータ伝送装置6は、このセンサデータ伝送装置6に接続されたセンサ7等の情報を取得して列車に送信する機能を有しており、データ送受信部60、列車位置記録部61、センサデータ処理部62、列車位置情報記憶部63、及び、センサ伝送位置情報記憶部64から構成されている。このセンサデータ伝送装置6において、センサデータ処理部62は、さらに、センサデータ入力部62a、センサデータ判定部62b及び伝送データ作成部62cから構成される。なお、センサ位置情報記憶部23、トラフィック記録情報記憶部24、列車位置情報記憶部63及びセンサ伝送位置情報記憶部64は、例えばハードディスク等の外部記憶装置で構成されている。
それでは各処理部における処理フローについて説明する。まず、トラフィック測定部22は、一定時間毎(例えば、1秒毎)に起動され、図2に示す処理を行う。なお、トラフィック測定部22は、センサ位置情報記憶部23に記憶された情報を読み出し、トラフィックに関する情報をトラフィック記録情報記憶部24に記憶するように構成されており、それぞれのデータ構造を図3(a)及び図3(b)に示す。ここで、センサ位置情報記憶部23には、本実施例におけるデータ伝送システム1にセンサ7が登録される毎に、そのセンサ7に係るアドレス(IPアドレス)23a、センサ種別23b、そのセンサ7の優先度23c及びそのセンサの位置23dから構成されるエントリが記憶され、あるいは、センサ7が取り外されると、そのエントリが削除される。
列車位置記録部61は、図4に示すように、列車から送られてくる位置情報を常時監視し、列車位置情報記憶部63に記録する処理を行う。ここで、列車位置情報記憶部63は、図5に示すように、列車側装置5を構成する無線送受信部50に割り当てられたアドレス(IPアドレス)63a、列車が走行する線区63b、その列車の進行方向63c、及び、列車の位置63dから構成される。
センサデータ処理部62は、図6に示すように、センサデータ入力部62aがセンサ7からの信号を受信すると、受信信号をサンプリングするなどして、センサデータ判定部62bに出力する(ステップS100)。なお、センサ7から出力される信号としては、例えば電圧や電流の値(アナログ値)でも良いし、カメラからのビデオ信号等でも良い。
ルータ制御部21は、ルータ3の帯域制御部(後述するように、本実施例では第2〜第4帯域制御部32〜34)から送信されるパケットを制御するようにこれらの帯域制御部の設定変更を行うために、周期的に起動される。起動する周期は、短ければトラフィック増減の変動をすぐに反映できるがルータ3の制御が間に合わなくなる可能性があるので、数秒〜10秒程度で行われる。また、第1〜第4帯域制御部31〜34の設定変更のやり方としては、ルータ3にログインしてコマンドを発行することにより行われる。なお、センサ伝送制御装置2が電源オンしてルータ制御部21が最初に起動したときには、隣接するルータ3と接続されている帯域制御部(図1の例では、第2帯域制御部32と第3帯域制御部33)については、センサ位置情報記憶部25に記録されている発信元エントリのおのおのに対して、その発信元アドレスをもつデータを「帯域無制限で通す」という設定が行われる。
列車側装置5を構成するセンサデータ受信部54は、自装置宛のデータを受信する。この第1実施例の場合は、センサデータ伝送装置6から送信されるパケットはユニキャストアドレスが設定されている。また、センサデータ表示部55は、画像やセンサデータの値を表示するモニタ画面や、センサデータの値が一定値を超えたかどうか判定し超えた場合は音で警告するスピーカ等から構成されており、ここではその詳細は規定しない。
列車位置判定部51では、周期的に(たとえば1秒周期で)列車Tの位置を計算し、無線送受信部50を介してマルチキャスト伝送する。宛先となるマルチキャストアドレス、すなわち、この列車Tの位置情報が送信されるセンサデータ伝送装置6は、列車Tの位置によって動的に決定されるが、ここではその方法の詳細説明は省略する。なお、マルチキャストアドレスの設定方法については、例えば特開2003−283558号公報等に開示されている。また、列車位置の計算方法としては、図1に示すように、GPS受信装置52を列車に搭載してその位置の測定を行い、路線図と突き合わせて現在位置を求める方法や、信号装置53によりATS地上子受信し、この情報と車輪回転数から現在位置を求める方法などがあるが、ここでは詳細を規定しない。いずれにせよ、図12に示すように、列車位置測定部51は、列車位置を計算し(ステップS160)、その位置情報を無線送受信部50を介してセンサデータ伝送装置6に送信する(ステップS161)。
それでは、以上のような構成のデータ伝送システム1の動作について説明する。まず、踏切で障害が発生した場合の動作について、図13を用いて説明する。なお、この図13においては、センサ伝送制御装置2及びルータ3とセンサデータ伝送装置6とは1組だけ存在し、このルータ3に3台の無線送受信部4a〜4cが接続されている場合について示している。もちろん、図1に示すように、無線送受信部4a,4cにもルータ3を設けて構成しても良いし、それぞれのルータ3にセンサ伝送制御装置2を設けて構成しても良い。
図14は、2箇所の踏切(踏切1及び2)に、それぞれ、センサ7b,7cが設けられ、また、それぞれのセンサ7b,7cに対して、センサデータ伝送装置6b,6cと、センサ伝送制御装置2b,2c及びルータ3b,3cとを設けた場合である。なお、無線送受信部4は、3台設けられ、無線送受信部4a,4bがルータ3bに接続され、無線送受信部4cがルータ3cに接続されている場合を示している。この図14の構成において、2箇所の踏切(踏切1及び2)の両方で障害が発生した場合にも、上述のように、それぞれのセンサデータ伝送装置6b,6cから列車Tに対してセンサ情報(画像情報)が送信される。このとき、ルータ3bにおいては、それぞれのセンサデータ伝送装置6b,6cから送信された画像情報が通過するため、無線帯域の不足によりどちらも満足に送信できなくなる。そこで、本実施例においては、上述のようにセンサ伝送制御装置2のルータ制御部21により、ルータ3bのトラフィックを制御して、列車に近いほうの踏切画像を優先して送信するように構成されている。
次に、第2実施例として、列車Tが走行している位置を管理することなく、伝送される情報を制御するように構成したデータ伝送システム1′について説明する。以上の第1実施例においては、センサデータ伝送装置6に、列車位置記録部61、列車位置情報記憶部63及びセンサ伝送位置情報記憶部64を設け、センサ情報を伝送するときに、ユニキャストアドレスにより送信していたが、本第2実施例においては、列車Tの位置情報は管理せず、沿線ネットワーク9に対してマルチキャストアドレスで送信する。すなわち、列車Tが踏切の近くに位置するか否かは考慮せず、無線送受信部4の送信エリアにいる列車Tに対してセンサ情報を送信するように構成した場合を示している。そのため、図15に示すように、この第2実施例においては、センサデータ伝送装置6には、上述の列車位置記録部61及び列車位置情報記憶部63がない(もちろん、センサ伝送位置情報64もない)。なお、図15においては、図1と同様の構成要素は同一の符号を付している。列車Tは、受信するマルチキャストアドレスをこの列車Tの位置によって動的に決定するが、ここではその方法の詳細説明は省略する。なお、マルチキャストアドレスの設定方法については、例えば特開2003−283558号公報に開示されている。そのため、列車側装置5には、列車位置測定部51及びGPS受信装置52が設けられている。
2 センサ伝送制御装置(経路制御装置) 3 ルータ(経路制御装置)
4 無線送受信部(地上側送受信部) 21 ルータ制御部(トラフィック制御部)
22 トラフィック測定部 23 センサ位置情報記憶部(優先度記憶部)
30 ポート 31〜34 帯域制御部 35 経路制御部
50 無線送受信部(移動体側送受信部)
51 列車位置測定部(移動体位置測定部)
54 センサデータ受信部(データ受信部) T 列車(移動体)
62 センサデータ処理部(データ送信部)
63 列車位置情報記憶部(移動体位置情報記録部)
Claims (8)
- 外部に対してパケットの送受信を行う2以上のポートと、
前記ポートのうち、いずれか1つのポートで受信した前記パケットを、残りのポートの少なくとも1つから送信する経路制御部と、
前記ポート毎に、当該ポートで受信された前記パケットのトラフィック量を、当該パケットの発信元アドレス毎に計測するトラフィック測定部と、
前記パケットの発信元アドレス毎に、当該パケットの優先度が記憶された優先度記憶部と、
前記ポートの各々に設けられ、当該ポートから送信される前記パケットのトラフィック量が、当該パケットの発信元アドレス毎に設定された上限値を超えないように制限する帯域制御部と、
前記トラフィック測定部で測定された前記トラフィック量と、前記優先度記憶部に記憶された前記優先度とから、前記ポート毎に、当該ポートから送信できる前記パケットの最大トラフィック量を超えないように、前記帯域制御部の各々に対して、前記発信元アドレス毎に前記上限値を設定するトラフィック制御部とを有して構成された経路制御装置。 - 前記トラフィック制御部は、
前記トラフィック測定部で前記トラフィック量が計測された前記パケットのうち、前記上限値を設定しようとするポート以外のポートで受信された前記パケットの発信元アドレスを、前記優先度記憶部に記憶された前記優先度と対応付けて、当該優先度の高い順に並べ替え、
前記優先度が高い前記発信元アドレス順に、前記トラフィック測定部で測定された前記トラフィック量を前記上限値として割り当てていき、割り当てた前記上限値の合計値が前記最大トラフィック量を超えたときは、最後に割り当てた前記発信元アドレスの前記上限値を、前記合計値が前記最大トラフィック量を超えない値にし、さらに、残りの前記発信元アドレスの前記上限値を0にして、
前記ポート毎に、前記上限値を設定するように構成された請求項1に記載の経路制御装置。 - 前記トラフィック制御部は、
前記トラフィック測定部で前記トラフィック量が計測された前記パケットのうち、前記上限値を設定しようとするポート以外のポートで受信された前記パケットがないときは、前記帯域制御部の当該ポートに対する制限を解除するように構成された請求項1または2に記載の経路制御装置。 - 地上に設けられた地上側送受信部と、
移動体に設けられ、前記地上側送受信部とパケットの送受信を行う移動体側送受信部と、
地上に設けられ、前記ポートの何れかを介して前記地上側送受信部とパケットの送受信を行う請求項1〜3いずれか一項に記載の経路制御装置と、
地上に設けられ、前記経路制御装置の前記ポートのいずれかに接続されてデータを前記パケットとして前記移動体に送信するデータ送信部と、
前記移動体に設けられ、前記データ送信部から送信された前記データを、前記移動体側送受信部を介して受信するデータ受信部とから構成されたデータ伝送システム。 - 前記データ送信部が、前記パケットを前記移動体に対してマルチキャストアドレスで送信するように構成された請求項4に記載のデータ伝送システム。
- 前記移動体に設けられ、当該移動体の位置を計測して前記データ送信部に通知する移動体位置測定部と、
地上に設けられ、前記移動体位置測定部から送信された前記移動体の位置を記録する移動体位置記録部とを有し、
前記データ送信部が、前記移動体の前記位置が所定の範囲内にあるときに、当該移動体に対して前記データを送信するように構成された請求項4に記載のデータ伝送システム。 - 前記移動体位置記録部が、前記移動体の位置とともに当該移動体の移動方向を記憶するように構成され、
前記データ送信部が、前記移動体の前記位置が所定の範囲内にあり、且つ、前記移動体が所定の方向に移動しているときに、当該移動体に対して前記データを送信するように構成された請求項6に記載のデータ伝送システム。 - 前記データ送信部が、前記パケットを前記移動体に対してユニキャストアドレスで送信するように構成された請求項6または7に記載のデータ伝送システム。
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