JP2005340922A - リアルタイム遠隔コミュニケーションシステム及び通信品質制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リアルタイム双方向コミュニケーションにおいて、映像及び音声伝送が低遅延であり、かつ高品質な音声伝送を実現することを目的とする。
【解決手段】 ネットワーク20経路上のデータ転送の混雑をネットワーク監視手段104とで監視し、端末30から送信されたパケットデータに記述される判別タグに基づいてパケットデータが音声のデータであるか映像のデータであるかを判別し、映像のデータであることが判別された場合には、パケットデータに記述される第2の優先度レベルと、混雑状況に基づいて送信元と送信先ごとに参照テーブル60aに記述される第1の優先度レベルとに基づいて、決定手段107で端末30から送信されたパケットデータの処理の方法を決定してパケットデータの処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビ会議システムやテレビ電話に代表されるような双方向の音声・映像通信であるリアルタイム遠隔コミュニケーションにおいて、既存のネットワークシステム構成を変更せずに、特にネットワーク上で特定の種類のデータの低廃棄、低遅延性を確保し、データの再生先での音声及び映像の品質の劣化を防ぐ技術に関する。
近年、テレビ会議システムやテレビ電話に代表されるような音声及び映像のデータのストリーミング伝送を利用したリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムの利用増加に伴い、その音声・映像の高品質化が進んでいる。また、データ圧縮技術は進んでいる一方、リアルタイム遠隔コミュニケーションシステムで高品質な音声や映像を伝送する場合、ネットワーク上で多くの帯域を使用する。
ストリーミング伝送において、ISDN回線や専用線等のシステム専用の回線を使用した場合、予め回線網の伝送能力がわかっているので、それに合わせて端末側で音声や映像の伝送レートを調整したり、逆に利用するストリーミングの伝送レートに応じた帯域設計や最大遅延保証(例えば10msec等)が可能である。
しかしながら、IPネットワークのように、リアルタイム遠隔コミュニケーションシステムで利用されるデータだけではなく、他のデータも流れるベストエフォートなネットワーク網を使用する場合、予期しない網の混雑やデータバーストのために最大許容遅延時間以上の遅延が生じたり、パケットデータの廃棄やジッタ等による音声、映像の品質劣化が起こり、コミュニケーションに支障が出る可能性があった。
また、リアルタイム遠隔コミュニケーションシステムを使用している間は、ストリーミング伝送が行われている。そのため、ネットワーク網上で一定の帯域を占有し続けることになる。ストリーミング伝送にはUDPプロトコルを使用することが多いが、リアルタイム遠隔コミュニケーションでネットワーク網の帯域を多く占有し続けた場合、他のデータの伝送を妨げる恐れもある。
さらに、多地点間や複数の別々のストリーミング伝送にネットワーク網が使用されると、ネットワーク網の最大伝送能力を超える場合もある。ネットワーク網の最大伝送能力を超えた場合、伝送される各データに優先度をつけるか、もしくは互いのリアルタイム性や品質を保つために各々のデータの利用帯域を狭くせざるを得なくなる。
また、近年、ノート型パソコンやモバイル機器等の端末を使ったリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムも提案されている。しかし、これらの端末が、伝送能力や利用可能帯域の比較的小さなネットワーク網を利用することもある。そのため、このような環境でリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムを利用した場合、ストリーミングの伝送レートがこの網の伝送能力を超える可能性がある。
このように網の伝送能力を超える状況に対応すべく、端末機器側で予め映像データ又は音声データのどちらかを優先させて送受信したり、伝送能力を超えないようにするために、それぞれの品質や映像のフレームレートを設定できるものもある。しかし、一旦ネットワーク網に送信されたデータの保証はできない。
上述した問題に対応して、近年、QoS(Quality of Service)というネットワーク網の通信品質を制御する機能を持つルータ機器等も現れ、ネットワーク上の中継ノードでデータフローの優先制御や帯域確保、データの廃棄処理等を行っいる。
しかしながら、これらの機器を導入するためには高額な費用を必要とすることもある。また、導入時にネットワーク構成等の他の部分に関しても変更を要することもある。
また、通信品質制御の方法に関しては様々な方式が提案され、IETF(The Internet Engineering Task Force)等で標準化が進んでいる。
例えば、ネットワーク上の通信品質制御として特許文献1に記載される方法がある。特許文献1に記載の技術では、フロー毎に最適な制御処理が実現できるように各パケットに優先度や重要度に応じた設定を行うサービスプログラムを格納し、中継ノードにおいて優先度とサービスプログラムに従って制御を行う。しかし、この特許文献1に記載される技術はパケットのデータ量が増加し冗長となる為、ネットワークの混雑時にはネットワークを圧迫するという問題がある。
また、特許文献2には、各手段を端末制御部で制御や管理しながら、受信したデータの受信情報を解析し、記億装置や通信路へ情報を送信し、処理状態を管理して画像を伸長し、伸長された情報をもとに画像を合成して出力する画像音声伝送装置が記載されている。特許文献2に記載では、伝送経路上でフォーマットの動的な変更を行うことが記載されているが、データの圧縮伸張処理により更に遅延が生じる可能性があるという問題がある。
特開2003−124988号公報 特開2003−179664号公報
一般的に、音声及び映像のデータを含むストリーミング伝送では、映像データのデータ量に対して、音声データのデータ量は非常に少ない。しかし、現状で行われている優先制御では、映像データ及び音声データを含むデータ全体を対象として制御している。そのため、ネットワーク網の混雑時にストリーミング伝送に利用するための十分な利用帯域をとれない場合、全体の遅延やジッタが大きくなるという問題がある。また、映像データと音声データを共に制御するため、パケットデータが欠落すると画像の劣化と共に音声も劣化する。
人間の特性として、時間情報である音声は遅延が大きくなったり、途中で何度も途切れたり、音質が悪くなったりして聞き取り辛くなると、会話コミュニケーションがうまく行えなくなることで非常に不快になる。その為、音声の劣化は、双方向コミュニケーションの大きな妨げになる。
一方、空間情報である映像は、会話コミュニケーションを中心とするシステムでは、音声と比較して重要ではないと考えられる。すなわち、画質やフレームレートが多少落ちたりしても音声ほど支障がないことが多い。
具体的に極端な例を挙げると、画像は静止していても、音声が明瞭に流れていればよい場合もある。また、テレビ会議システムやテレビ電話等では、音声によるコミュニケーションは盛んに行われるが、人がダイナミックに動くことは少ないという特徴がある。
ここで、VoD(Video on Demand)のようなサーバ・クライアント型の片方向ストリーミングの伝送について考えると、バッファが有効に使えるので帯域に余裕がある場合に多くのデータを送り、ジッタ等を調節できる。しかし、双方向の場合はバッファにデータを蓄積すると、その分、遅延が大きくなるので有効ではない。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、映像と比較して音声の方が重要なリアルタイム双方向コミュニケーションにおいて、ネットワーク網の混雑時にストリーミングデータの中で映像よりも音声を優先して伝送することで、映像及び音声伝送が低遅延であり、かつ高品質な音声伝送を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、ネットワーク網において双方向にストリームを伝送する際に、映像パケットデータに優先して音声パケットデータに対して必要な帯域を割り当てることにより音声データの通信品質及びリアルタイム性を確保するようにして、複数の端末部(30)間で双方向のコミュニケーションを円滑に行うためのリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムであって、前記複数の端末部(30)とネットワーク網(20)との間に介挿される入力制御部(50)及び出力制御部(40)と、ネットワーク網(20)上に設けた通信品質制御部(10)とを備え、前記出力制御部(40)は、前記端末部(30)の送信側から供給される音声データ、映像データにそれぞれ音声・映像を判別するための判別タグを付加するタグ付加手段(402)と、判別タグを付した音声データ、映像データをパケット化するパケット化手段(401)とを有しており、前記通信品質制御部(10)は、ネットワーク網(20)における伝送経路の混雑状態を監視するネットワーク監視手段(104)と、音声、映像の種別や優先度により、その音声、映像パケットデータの処理方法を所定の判断テーブルに基づいて決定する決定手段(107)と、前記決定手段(107)で判断された処理方法に基づき、データの通信品質処理を行うデータ処理手段(108)とを有しており、前記入力制御部(50)は、ネットワーク網(20)から供給される音声、映像パケットデータをそれぞれ前記パケット化とは相対的に元の音声データ、映像データにそれぞれ復元する手段と、前記通信品質制御部の通信品質処理によってデータの廃棄やデータ到着順にばらつきが生じた場合も音声データと映像データとの同期を保つための同期制御を行う同期制御手段(504)と、前記同期制御のために音声データと映像データとを一時的に記憶する記憶手段(503)とを有することを特徴としている。
上記構成の本発明によれば、映像データと音声データの重要性を判断してパケットデータの処理方法を決定することが可能となる。このような場合には、例えば映像のデータよりも音声のデータの劣化がコミュニケーションを妨げる要因となる人間の特性を利用して、音声の品質を落とさずに映像のパケットデータを優先させることができる。このように特定のデータを優先させてネットワーク20の通信状況に応じてスケジューリングや廃棄処理等の優先処理をすることで、ネットワーク20において双方向通信でネットワーク20上の混雑を防ぐことが可能となり、双方向通信を行っている利用者及び当該ネットワーク20を用いて他の通信を行っている利用者の通信を妨げることを緩和する。
また、請求項2に記載の発明は、音声や画像の入力手段及び出力手段を有する複数の端末(30)が双方向通信可能に接続されるネットワーク(20)経路上に配置され、前記複数の端末(30)間で行う通信の品質制御をする通信品質制御装置(10)であって、前記ネットワーク(20)経路上のデータ転送の混雑を監視するネットワーク監視手段(104)と、前記ネットワーク監視手段(104)で監視された混雑状況に基づいて送信元と送信先毎に設定されたデータの処理方法を決定するための第1の優先度レベルが記述され、データ処理方法が決定される際に利用される判定テーブル(60a)を用いて、前記端末から音声データか映像データかを判別するための判別タグとデータの処理方法を決定するための第2の優先度レベルとを含むパケットデータを受信すると、前記パケットデータに記述される判別タグに基づいて前記パケットデータが音声のデータであるか映像のデータであるかのデータの種類を判別し、前記判定テーブル(60a)に記述される第1の優先度レベルと前記第2の優先度レベルとに基づいて、前記端末(30)から送信されたパケットデータの処理方法を決定する決定手段(107)と、前記決定手段(107)で決定された処理の方法に基づいて前記パケットデータの処理を行うデータ処理手段(108)とを備えることを特徴としている。
上記構成の本発明によれば、映像データと音声データの重要性を判断してパケットデータの処理方法を決定することが可能となる。
また、請求項3では、請求項2に記載の通信品質制御装置(10)において、前記ネットワーク監視手段(104)の監視により把握したネットワーク(20)経路の混雑具合により、前記判定テーブル(60a)に設定されている優先度レベルを随時更新することを特徴としている。
上記構成の本発明によれば、刻々と変化するネットワーク20における通信状態に基づいて、優先度レベルを随時更新するようにすることで、現在行われている双方向通信のデータ伝送を妨げることなく、なおかつ、現在当該ネットワーク20において行われている他のデータ通信のデータ伝送も妨げることなく利用することが可能となる。
また、請求項4では、請求項2又は3に記載の通信品質制御装置(10)において、前記第1の優先度レベルに対応させてパケットデータ処理方法を記憶する通信品質設定テーブル(例えば70a〜70e)を有することを特徴としている。
上記構成の本発明によれば、状況に応じて優先度レベルを設定して処理を行うことができ、有効な通信品質の制御が可能になる。
本発明によれば、例えばテレビ会議システムやテレビ電話のような、映像データと比較して音声データがより重要なリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムにおいては、その特性を利用して、ネットワーク網の混雑時にストリーミングの中で映像よりも音声を優先して伝送することで、低遅延かつ高品質な音声伝送を実現し、より円滑な遠隔コミュニケーションを可能にすることができる。
また、音声データ及び映像データを区別した上で、ネットワーク網の混雑状況に合わせてパケットデータの優先処理をするので、ルータ機器を利用する場合のようにネットワーク上の経路を変更せず、また、リアルタイム遠隔コミュニケーション以外のデータには影響を与えずにストリーミングの音声データを優先させることができる。
本発明は、請求項1の構成である。
以下に図面を用いて本願発明について説明する。図1は本発明に係る通信品質制御装置10の構成の一例であり、図2は通信品質制御装置10を用いたリアルタイム遠隔コミュニケーションシステム100の構成の一例である。
図1を用いて本発明に係る通信品質制御装置10の一例の構成について説明する。通信品質制御装置10は、図2で示すように、リアルタイム遠隔コミュニケーションを行うためのパケットデータが伝送されるネットワーク20の経路上に設置されている。通信品質制御装置10は、入力手段101と制御手段102と出力手段103とネットワーク監視手段104と記憶手段105とメモリ106と決定手段107とデータ処理手段108とを備える。
入力手段101は、ネットワーク20を介してパケットデータが入力される。制御手段102は、入力手段101に入力されたパケットデータを制御する。出力手段103は、制御手段102により制御されたパケットデータを出力する。
ネットワーク監視手段104は、ネットワーク20の帯域の使用状況を監視する。ネットワーク監視手段104に監視されたネットワーク20の帯域の混雑状況に応じて、パケットデータの送信制御に関する優先処理の方法が決定される。
記憶手段105は、判定データが記述されている判定テーブル60を記憶する。判定データは、入力されたパケットデータの送信元及び送信先の各端末30を識別するために使用されるIPアドレス等の識別データと、入力されたパケットデータが音声データであるか、あるいは映像データであるかを判別するために使用されるデータ等を有する。判定テーブル60については後に詳述する。
メモリ106は、入力されたパケットデータに対応する判定データを記憶手段105に記憶されている判定テーブル60から選択して、参照テーブル60aとして一時的に記憶する。双方向通信が行われている際に判定データが必要な場合は、メモリ106から参照テーブル60aを読み出す。さらに、実行されているリアルタイム遠隔コミュニケーションが終了されると、参照テーブル60aから該当する判定データが消去される。
このメモリ106を利用することにより、記憶手段105にアクセスする場合と比較して、メモリアクセスが早くなる。また、現在必要なデータのみが一時記憶されているメモリ106から検索することで検索処理も早くなる。参照テーブル60aについては後に説明する。
決定手段107は、パケットデータをどのような方法で優先処理するかを決定する。具体的には、入力手段101に入力されたパケットデータの判別タグに基づいて、音声のパケットデータであるか、あるいは映像のパケットデータであるかを判別し、メモリ106から読み出した判定データ及び判別した結果に基づいて、入力されたパケットデータに関する優先処理の方法を決定する。この優先処理の例として後述する品質制御処理方法がある。
データ処理手段108は決定手段107によって決定された処理方法に基づいてパケットデータの優先処理をする。
図2に、本願発明に係るリアルタイム遠隔コミュニケーションシステム100の基本的な構成を示す。図2に示すように、本願発明に係るリアルタイム遠隔コミュニケーションシステム100では、通信品質制御装置10がネットワーク20を介して複数の端末30と接続されている。この各端末30は出力制御部40及び入力制御部50を備えている。
リアルタイム遠隔コミュニケーションシステム100は、ネットワーク20上に備えられている通信品質制御装置10において、ネットワーク20網の混雑の監視を行い、その混雑状況に基づいてパケットデータの通過の際にパケットデータの優先処理を行うことで、ネットワーク網のフロー制御を行う。ここで、ネットワーク20は、有線又は無線のいずれであってもよい。
また、端末30は、各々、遠隔コミュニケーションを行うための音声データ及び映像データの送受信を行う。出力制御部40は、ネットワーク20を介して音声データ又は映像データを送信するために、音声データ又は映像データにIPアドレス等の必要なデータを付加し、データのパケット化を行う。入力制御部50は、ネットワーク20を介して他の端末30から送信されたパケットデータをデパケットし、音声データ及び映像データを受信してその同期処理等を行う。
次に、図3に示す本発明に係るリアルタイム遠隔コミュニケーションシステム100において、双方向通信を行う端末30の構成の一例について説明する。端末30は、各々音声データを入力するマイクや映像データを入力するカメラ等の1つ以上の外部入力手段301とA/D変換手段302とデータ圧縮手段303とデータ伸張手段304とD/A変換手段305と出力表示手段306とを備えている。また、各端末30は、出力制御部40と入力制御部50と接続されている。
図2及び図3では、出力制御部40と入力制御部50は端末30の外部に配置される構成であるが、出力制御部40と入力制御部50が端末30の内部に配置される構成であってもよい。
出力制御部40は、パケット化手段401とタグ付加手段402と送信手段403とを備えている。また、入力制御部50は、受信手段501とデパケット手段502と記憶手段503と同期手段504とを備えている。
外部入力手段301に音声データ及び映像データが入力されると、入力された音声データ及び映像データは混合せずに、A/D変換手段302でA/D変換を行い、必要に応じてデータ圧縮手段303でデータ圧縮を行い、それぞれ別々のデータとする。これらの音声データ及び映像データは、出力制御部40のパケット化手段401においてパケット化されて、音声データ又は映像データの各パケットデータとされる。このパケット化の際には、タグ付加手段402は、パケットデータに対してそのパケットデータが音声のパケットデータであるか、あるいは映像のパケットデータであるかを判別するためのタグを記述する。その後、この各パケットデータは、送信手段403によりネットワーク20を介して送信元の端末30から送信先の端末30に送信される。
送信先の端末30により送信され、ネットワーク20を介して送信元の端末30で受信された音声のパケットデータ又は映像のパケットデータは入力制御部50に入力され、受信手段501により受信される。
受信されたパケットデータは、デパケット手段502でデパケットされ、「IPヘッダ」、「UDPヘッダ」のヘッダ等が解かれる。デパケットされたデータは、同期手段504において音声データ及び映像データのタイムコードの読み取りがされ、音声と映像の同期がとれるようにして端末30に出力され、端末30で受信したデータが再生される。ネットワーク20網の状態によっては、映像データ又は音声データが欠落しているので、許容遅延時間内で、音声データ又は映像データを記憶手段503でバッファリングして同期を確保する。また、必要な場合はタイムコードを付加した空データを作成する。
デパケットされて同期のとれたデータは、端末30において圧縮されたデータであればデータ伸張手段304でデータ伸張され、D/A変換手段305でD/A変換され、スピーカやモニタ等の出力表示手段306により音声データ及び映像データとして出力される。
[実施例]
次に、図面を用いて、本願発明のリアルタイム遠隔コミュニケーションの一実施例を説明する。本実施例は、音声のパケットデータを優先的に送信し、映像のパケットデータを送信する際にはネットワーク20回線網の混雑状況によって優先処理を行い、ここで行われる遠隔コミュニケーションによってネットワーク20を混雑させて他の通信を妨げないようにしたものである。
<パケットデータのデータ構造>
まず、図4で示す出力制御部40のパケット化手段401でパケット化されたパケットデータのデータ構造の一例について説明する。
図4(a)に示すのは、本願発明で双方向通信のデータの送受信に用いられるパケットデータの基本的な構造の一例である。送受信されるパケットデータは、データの送受信に必要な「IP(Internet Protocol)ヘッダ」と、「UDP(User Datagram Protocol)ヘッダ」と、「RTP(Real-time Transport Protocol)ヘッダ」と、「タイムコード」と、このパケットデータが音声のデータであるか、あるいは映像のデータであるかを識別するために利用する「判別タグ」と、送受信される対象のデータである音声又は映像のデータである「データ」とを有している。
「判別タグ」は例えば、音声のパケットデータの場合には“1”とし、映像のパケットデータの場合には“0”として設定する。この場合、送受信されたデータの「判別タグ」が“1”の場合、「判別タグ」は「音声データ判別タグ」であり、このパケットデータは音声のパケットデータであると判別される。一方、「判別タグ」が“0”の場合には「映像データ判別タグ」であり、このパケットデータは映像データであると判別される。
なお、本実施例においては、音声データ判別タグを“1”とし、映像データ判別タグを“0”として説明するが、これに限られず、音声データ判別タグを“0”とし、映像データ判別タグを“1”としてもよい。また「判別タグ」は、“0”、“1”に限られるものではなく、他の形式で記述してもよい。
次に、図4(b)に示す音声のパケットデータを用いて、本実施例で送信される音声のパケットデータの一例について説明する。出力制御部40に入力された音声データは、まずパケット化手段401において、送信するに適したデータ長に分割される。パケット化手段401でパケット化する際には、例えば、「IPヘッダ」、「UDPヘッダ」、「RTPヘッダ」等の必要なヘッダとともに、再生時の同期のための「タイムコード」と「判別タグ」として、音声のデータであることを判別するための「音声判別タグ」である“1”とが付加される。
また次に、図4(c)に示す映像のパケットデータを用いて、本実施例で送信される映像のパケットデータの一例について説明する。出力制御部40に入力された映像データは、上述した音声のパケットデータと同様に、パケット化手段401で送信に適したデータ長に分割され、必要なヘッダが付加される。タグ付加手段402によって、再生時の同期のための「タイムコード」と「判別タグ」として映像のパケットデータであることを判別するための「映像判別タグ」である“0”とが付加される。ここで、図4(b)に示す音声のパケットデータと異なる点は「タイムコード」と「判別タグ」に加え、「映像の優先度レベルL1」が付加されている点である。パケットデータに「優先度レベルL1」が記述されている場合、映像データの品質制御処理の方法はこの映像の優先度レベルL1 を利用して決定される。「優先度レベルL1」について具体的には後に詳述する。
図4にパケットデータの構造としてその一例を示したが、データの種類が判別できれば、図4に示す形式に限られず、状況に応じてデータが構成される様々なフォーマットを選択して利用する。また、「音声・映像判別タグ」の記述場所も、図4で示す場所に記述されることに限られず、「IPヘッダ」、「UDPヘッダ」、「RTPヘッダ」の中の特定のフィールドに記述させることも可能である。
<判定テーブルと参照テーブル>
図5を用いて判定テーブル60について説明する。図5(a)に示すのは記憶手段105に記憶されている判定テーブル60の一例である。図5(a)に示す例では具体的に、「IPアドレス」、「ポートNo.」、「プロトコル」、「音声判別タグ」、「映像判別タグ」、「映像の優先度レベル」等の判定データが判定テーブル60に記憶されている。
まず、「送信元」及び「送信先」の「IPアドレス」、「ポートNo.」及び「プロトコル」に記憶されるのは、それぞれ、予め双方向通信が可能な端末の送信元及び送信先の「IPアドレス」、「ポートNo.」及び「プロトコル」に関するデータである。データの送信元及び送信先の判別は、これらのデータに基づいて行われている。
また、「音声判別タグ」及び「映像判別タグ」は、送受信されるパケットデータが音声のパケットデータであるか映像のパケットデータであるかを判別するためのタグである。これらは図4(a)で示したパケットデータの構成の中の「判別タグ」と対応するものである。例えば、上述した例で考えると、「音声判別タグ」としては“1”が、また「映像判別タグ」としては“0”が記憶されている。例えば、送受信されるデータの「判別タグ」が“1”のときには該データは音楽データであることを判別し、また、“0”のときには映像データであることを判別するものである。さらに、各送信元と送信先について送受信される映像データの優先度レベルに関する「優先度レベルL20」も記憶されている。
双方向通信が行われている間は、双方向通信が行われている送信元と送信先に関する判定データが、記憶手段105の判定テーブル60からメモリ106の参照テーブル60aに一時記憶される。図5(b)に、この参照テーブル60aの一例を示す。
図5(b)に示す例では、参照テーブル60aには、映像優先度レベルL2 は設定されていない判定データと、“1”が設定されている判定データが記述されている。参照テーブル60aで記述されている映像優先度レベルL2 は、ネットワーク20網の混雑状況に基づいて、逐次設定される。パケットデータの送信が行われる際には、映像の優先度レベルL20 を利用して、送信の際の映像データの通常の優先度レベルを決定する。
なお、判定テーブル60で記憶されている判定データは、図5(a)に示すものに限られるものではない。具体例は後述するが、例えば、送信元の「IPアドレス」等のデータが定められていて、送信先の「IPアドレス」等は定められていない形式でもよい。あるいは、逆に、送信先の「IPアドレス」等のデータが定められていて、送信元の「IPアドレス」等は定められていない形式でもよい。
<優先度レベル>
ここで、優先度レベルL1 、L20 及びL2 について説明する。
パケットデータに記述される映像の優先度レベルL1 は、送信される映像データがそのリアルタイム遠隔コミュニケーションにおいて重要である程度に基づいて設定されるものである。この映像の優先度レベルL1 は、送信されるパケットデータごとにその優先の度合いが設定されて、例えば“1”〜“5”のように複数段階のレベルに分けられて優先度レベルが定められる。
この場合、対象となるリアルタイム遠隔コミュニケーションにおいて重要なパケットデータには、映像の劣化をできるだけ最小にするために、優先度レベルL1 を“5”に設定する。また、コミュニケーションを行う際、映像の劣化によるコミュニケーションの影響が少ないパケットデータや、エラー耐性の高いパケットデータには、品質制御処理をするために優先度レベルL1 を“1”に設定する。他にも、重要度やエラー耐性に応じて優先度レベルL1 として“5”と“1”の中間の“2”、“3”、“4”を設定し、各優先度レベルL1について処理を定める。
また、優先度レベルL20 はパケットデータの品質制御処理方法の決定のために初期値として、送信元及び送信先に基づいて予め設定され、記憶手段105内の判定テーブル60に記憶されている。これを基準にして、リアルタイム遠隔コミュニケーションに関してパケットデータの送受信がされている間、ネットワーク20網の混雑状況に基づいて逐次優先度レベルL2 が設定され、メモリ106内の参照テーブル60aの優先度レベルL2 が更新され続ける。
通信品質制御装置10に送信されたパケットデータに優先度レベルL1 が記述されている場合、この優先度レベルL1 と参照テーブル60aに記憶されている対応する優先度レベルL2 とに基づいて、パケットデータの品質制御処理の方法が決定される。また、パケットデータに優先度レベルL1 が記述されていなかった場合、参照テーブル60aに記憶されている優先度レベルL2 のみに基づいてパケットデータの品質制御処理の方法が決定される。
そのパケットデータの品質制御処理としては、例えば、ネットワーク20が混雑している場合には、映像を構成する重要なフレームのみを通過させる方法や、フレームが独立している映像の場合、フレーム数を間引く方法等がある。この品質制御処理方法については、ネットワーク20の混雑の度合いとデータの重要度に応じて決定される。
「映像の優先度レベル」に応じたパケットデータの品質制御処理方法決定の基準として具体的な例を用いて以下に説明する。
例えば、優先度レベルが “3”の場合であって、対象となる映像がMPEGデータときには「映像の構成に重要なIフレームのデータのみを送る」ようにすることや、映像フレームが独立している映像フォーマットのときには、「映像データのうち50%を間引く等の中間的な廃棄処理を行う」等により、パケットデータの送信を制御することが考えられる。
また、映像の優先度レベルが“1”の場合については、例えば「1秒に1フレーム分だけを伝送し、映像のデータ量を大きく落とし音声の帯域を確保する」等のように設定することが考えられる。
さらに、映像の優先度レベルが“5”の場合には「全てのパケットデータを通過させる」と設定し、特に制限を設けることなく、入力されたパケットデータを出力させるようにすることが考えられる。
<ネットワーク監視処理>
次に、図6に示すフローチャートを用いてネットワークの監視処理について説明する。通信品質制御装置10では、各端末30から双方向コミュニケーションの開始を受けると、ネットワーク監視手段104によりパケットデータが通るネットワーク20の経路状態の混雑状況について監視が開始される(S101)。
また、判定テーブル60の中から、この双方向コミュニケーションに対応する判定データが送信元と送信先とのIPアドレス等のデータにより決定され、決定された判定データが記憶手段105に記憶される判定テーブル60から読出されて、メモリ106の参照テーブル60aに記憶される(S102)。その後、双方向コミュニケーションが継続されている間、ネットワーク監視手段104により、定期的に経路状態であるネットワーク20の回線の混雑具合が確認される(S103、104)。
ここで、ネットワーク20網の状態として想定される例を図7に示す。図7(a)に示すのは空き帯域がある例、図7(b)に示すのはバーストが起こる例、図7(c)に示すのはネットワークが定常的に混雑している例である。
まず、ステップS104でネットワーク20の回線状態が確認されたときに、図7(a)で示されるように、ネットワーク20経路に十分な空きがあり、全てのパケットデータを通過させても問題がない場合で、なおかつ、メモリ106に記憶されている「優先度レベル」である映像の優先度レベルL2 をあげることができることが確認された場合には(S105)、メモリ106の参照テーブル60aに記憶されていた優先度レベルL2 を上げて更新する(S106)。
例えば、現在の参照テーブル60aに設定されている映像の優先度レベルL2 が“3”で一定の品質制御処理をして通過させる設定がされており、ネットワーク20が十分空きのある状態の場合、メモリ106に記憶されている参照テーブル60aの映像の優先度レベルL2 をあげて更新する。例えば、決定手段107において、「全て通過」として定義されている“5”に更新する。
一方、ステップS104でネットワーク20の回線状態が混雑したことが確認されたときに、定常的に混雑しており優先度レベルを下げることができる場合(S107)、混雑具合に応じて、すなわちストリーミングが使用可能な帯域幅に応じて、現在の「優先度レベル」に対して現在設定されているレベルよりも映像の優先度レベルL2 を下げて決定手段107での参照のためにメモリ106に記憶されていた優先度レベルL2 を更新する(S108)。
例えば、現在の優先度レベルがL2 “3”であり、ネットワーク20が混雑した状態になったときには、メモリ106に記憶されている参照テーブル60aの優先度レベルL2 は、決定手段107での参照のために「最小限のパケットデータを通過させる」として定義されている“1”に新たに設定される。
ここで、優先度レベルL2 が下げられも、ネットワーク20の混雑状態は定期的に監視され続けている為、混雑が解消された場合、参照テーブル60aの優先度レベルL2 は上げられる。逆に、優先度レベルL2 が上げられても、また混雑具合がひどくなった場合、参照テーブル60aの優先度レベルL2 は下げられる。
また、ネットワーク20の回線状態をチェックした際に(S104)、変化がない場合や、優先度レベルL2 を変化させることが出来ない場合(S105、107)、優先度レベルL2 は変化させずに現在の状態を維持させる。
双方向通信が行われている間はこのステップS103〜S108の処理が繰り返される(S109)。
上述したように、現在のネットワーク20の回線状態に合わせて変化させた優先度レベルに応じてデータの品質制御処理を行い、パケットデータ送信を円滑に行うことが可能となるとともに、ネットワーク20の混雑を調整することができる。
ここで、図7(b)で示されるバーストがおこった場合に対して対応するためには、ネットワーク監視手段104の監視間隔を短くし、参照テーブル60aの更新を頻繁に行わなければならない。しかし、参照テーブル60aの更新をあまり頻繁に行うと通信品質制御装置10に大きな負担がかかることになる為、状況に応じて使い分ける必要がある。
<優先処理>
次に、図8に示すフローチャートを用いて、通信品質制御装置10における優先処理の流れを説明する。ネットワーク20を介してパケットデータが通信品質制御装置10の入力手段101に入力されると(S201)、決定手段107では入力されたパケットデータに記述されている判別タグに基づいて入力されたパケットデータの種類が判別される(S202)。
決定手段107により、入力されたパケットデータの判別タグが音声判別タグを示す“1”であることが判別された場合、このパケットデータは音声データであり、優先して送信先の端末30に送出される(S203)。
一方、ステップS202において、決定手段107により、判別タグが映像判別タグを示す“0”であった場合には、入力されたパケットデータに優先度レベルが記述されているか否かが確認される(S204)。ここで、優先度レベルが記述されていないことが確認された場合には、参照テーブル60aに記憶されている優先度レベルL2 に基づいて送信されたパケットデータの品質制御処理がされる(S205)。
また、ステップS204において、送信されたパケットデータに優先度レベルL1 が記述されていることが確認された場合には、送信されたパケットデータの優先度レベルL1 とメモリ106の参照テーブル60aに記憶されている該当する優先度レベルL2 とを比較する(S206)。
ここで、決定手段107によって、パケットデータの「優先度レベル」のタグである映像の優先度レベルL1 とメモリ106に一時記憶されている参照テーブル60aの優先度レベルL2 とを比較したときに、L1≦L2 であることが確認された場合、パケットデータは参照テーブル60aの優先度レベルL2 に規定される方法に従って品質制御処理が行われる(S205)。
一方、ステップS206で比較した際に、決定手段107によって L2<L1 であることが確認された場合には、パケットデータは送信されたパケットデータに記述されている映像の優先度レベルL1 に規定される処理方法に従って、品質制御処理がされる(S207)。
すなわち、基本的には参照テーブル60aに記憶されている優先度レベルL2 に基づいて品質制御処理が行われるが、送信されたパケットデータに優先度レベルL1 が記述してあるときは優先度レベルL1 が優先されてこの優先度レベルL1 に基づいて品質制御処理が行われる。送信されるパケットデータには状況に応じて優先度レベルL1 を設定すればよいため、必ず設定されている必要はなく、メモリ106の参照テーブル60aに記憶されている優先度レベルL2 に基づいて送信制御が行われてもよい。
ステップS205又はステップS207においてパケットデータの品質制御処理がされると、処理されたパケットデータが送出される(S203)。また、これらのステップS201からS207の各処理はシステムが終了するまで繰り返される(S208)。
なお、ステップS202において送信されたパケットデータの種類が判別された際に音声データでも映像データでもない場合、このデータは品質制御処理はされずに送出される(S203)。
<品質制御処理>
本実施例では上述したように、音声データ及び映像データのパケットデータの優先度レベルを、“1”〜“5”の段階で説明した。以下に、通信品質制御装置10におけるこれらの優先度レベルに基づくパケットデータの優先処理の一部である品質制御処理について、具体例をあげて詳細に説明する。
図9に示すのは、優先度レベルLと品質制御処理の設定を示した通信品質設定テーブルの一例である。図9で示す通信品質設定テーブル70a〜70eは、記憶手段105に記憶されている。あるいは、記憶手段105から必要に応じてメモリ106に読み出されて記憶されている。参照テーブル60aで優先度レベルL2 が参照され、パケットデータに記述されるL1 と比較されて品質制御処理の対象となる優先度レベルLが決定されたとき、この優先度レベルと通信品質設定テーブル70a〜70eとの対応に基づいて品質制御処理の方法が決定される。
図9(a)に示す例は、優先度レベルL を持つパケットデータが利用可能な最低保証帯域を設定した通信品質設定テーブル70aである。また、図9(b)に示す例は、各優先度レベルLのパケットデータがネットワーク20の帯域全体の中で利用できる帯域の割合を設定した通信品質設定テーブル70bである。図9(a)及び図9(b)の通信品質設定テーブル70a,70bで示す設定によれば、優先度レベルLの高いパケットデータが、大きな帯域を優先して利用できる。
また、他のデータが帯域を利用していない場合、すなわち未使用帯域がある場合には、通信品質設定テーブル70aで予め設定される最低保証帯域以上の帯域を利用できる。さらに、優先度レベルLの高いパケットデータが帯域を利用していない場合、優先度レベルLの低いパケットデータが未使用の帯域を利用できる。これにより、送受信される対象となるパケットデータに設定された優先度レベルLに基づいて、帯域を有効活用できる。
図9(c)に示す例は、スケジューリングの際、パケットデータ出力に対する重み付けを設定した通信品質設定テーブル70cである。例えば、優先度レベルLが“5”と設定されるパケットデータを10パケット出力する間に、優先度レベルLが“3”と設定されるパケットデータを5パケット出力し、優先度レベルLが“1”と設定されるパケットデータを1パケット出力する。このようなスケジューリングにおいても、優先度レベルLの高いデータが無い場合、優先度レベルLの低いパケットデータを出力することができる。すなわち、空いている帯域を他の優先度レベルLに設定されたパケットデータが利用することができる。
なお、図9において優先度レベルLが“0”の設定は、本発明の通信品質制御装置10で品質制御処理の対象となり得る音声データ及び映像データ以外のパケットデータの送受信を設定するものである。
図9(d)に示す例は、複数のアルゴリズムを利用した通信品質設定テーブル70dである。通信品質設定テーブル70dは、図9(a)で示す通信品質設定テーブル70aと同様の最低保証帯域に加え、最大遅延時間を設定している。この最大遅延時間で規定される時間以上遅延した場合、対象となるパケットデータが廃棄される。また、廃棄確率及び廃棄アルゴリズムも指定しており、本来の伝送レートが確保できない場合、予め定められる規定に従い一部のパケットデータが廃棄される。
図9(e)に示す例は、複数のアルゴリズムを利用した通信品質設定テーブル70eである。通信品質設定テーブル70eは、図9(b)で示す通信品質設定テーブル70bと同様の帯域使用率に加え、最大遅延時間及びパケットデータの「処理順位」を指定している。ここで、値が高いものに対して低いものよりも送信処理にあてる時間を増やす設定をしていることにより、優先度レベルLの高いデータの遅延を少なくしている。
図9(e)で規定する「処理順位」は、通信品質制御装置10に入力されて出力制御処理を待っている実際のデータ処理の順番である。この「処理順位」は、データの滞留時間もしくは待ち行列の長さ等をチェックして設定される。具体的に図9(e)では、「処理順位」の値が高いデータほど長く待たせないで先に処理したり、図9(c)のようにデータ処理順に重み付けしたり、処理にあてる時間を増やしたりして、優先的に処理する。
図9(a)乃至図9(c)で示す様に、通信品質の設定が対応するパラメータが1つの単純なものは、「最低保証帯域」、「帯域使用率」又は「重み付け」と「優先度レベルL」が一意に対応し、優先度レベルLが高い場合、通信品質も高く設定している。一方、パケットデータがネットワーク20上をよりスムーズに流れるようにする場合、図9(d)や図9(e)のように複数のパラメータの組合せにする。
通信品質制御装置10を介して音声データ及び映像データを含むパケットデータによる双方向通信が開始されると、記憶手段105に記憶される判定テーブル60から、該当する判定データが参照テーブル60aとして読み込まれる。ここで、判定テーブル60の一例を図10(a)に示し、参照テーブル60aの一例を図10(b)に示す。この参照テーブル60aでの映像の優先度レベルL20 を優先度レベルL2 とする。
なお、本来、IPアドレスやポートは図5に示すようなIPアドレスやポート番号に示す様に記述されるが、図10では説明の便宜上、IPアドレスとポート番号を簡素化した識別番号で記述している。また、テーブル番号3及び4の判定データ、テーブル番号7及び8の判定データ、テーブル番号9及び10の判定データが各々1つの双方向通信に対する対となる判定データである。
図10(a)に、テーブル番号1や2の判定データのようにポートNo.が空白の場合、任意のポートに対する制御の一例を示す。また、IPアドレスやプロトコルが空白の場合も任意のIPアドレスに対する制御又は任意のプロトコルに対する制御を示す。各制御に反映される順位は、テーブル番号の昇順等のように、予め順位を決めておく。
例えば、テーブル番号3の判定データは、アドレス1として指定されるIPアドレスの任意のポートからアドレス3として指定されるIPアドレスのポート10への通信で、UDPプロトコルのデータに対して制御を行う。また、テーブル番号9の判定データは同様にアドレス5として指定されるIPアドレスのポート12からアドレス6として指定されるIPアドレスのポート13への通信で、TCPプロトコルのデータに対して制御を行う。
例えば、最大伝送能力が100Mbpsのネットワーク網において図10(b)の参照テーブル60aと図9(d)に示す通信品質設定テーブル70dに基づいて品質制御処理を行う場合を以下に説明する。
各パケットデータの流れ及び対応する判定データは図11(a)に示すようになる。図11(a)で示す例では、ある端末30から、約20Mbpsで映像優先度レベルL1 の指定がない音声データ及び映像データを含むパケットデータであるテーブル番号3に対応するデータDAが通信品質制御装置10に入力されている。また、対向する端末30から20Mbpsのテーブル番号4に対応するデータDA’が通信品質制御装置10に入力されている。さらに、通信品質制御装置10にテーブル番号7,8,9,10に対応するデータDB、DB’、DC、DC’がそれぞれ入力している。この場合、それぞれ片方向の伝送レートは20Mbps×3=60Mbpsとなる。
これ以外にも、他データDF 及び他データDG が片方向で最大10Mbps(伝送レートは一定ではない)で流れている場合、合計で最大70Mbpsとなる。ネットワーク20網はデータの流量に対して十分な伝送能力を持つ。その為、他データは優先度レベル“0”の帯域を使用し、各データDA、DA’、DB、DB’、DC、DC’の優先度レベルL1 をそれぞれ“4”とし、20Mbpsを確保できる。
図12に、通信品質制御装置10内におけるパケットデータの帯域の使用状況の一例を示す。図12では、通信品質制御装置10の使用可能帯域を100Mbpsを例として説明する。図12(a)は、パケットデータが流れていない場合を説明する図である。具体的に図12(b)及び図12(c)で示す図は、図11(a)のデータDA、DB、DC、他データDF、及びデータDA’、DB’、DC’他データDGが流れている場合の一例である。また、図12(d)及び図12(e)で示す図は、図11(a)に、加えて図11(b)のデータDD、DD’、DE、DE’、他データDH、DI が流れている場合の一例である。
メモリ106に読み出された判定データで構成される参照テーブル60aの優先度レベルL2 は、図13で示すように、ネットワーク20網の混雑具合により図の右端の優先度レベルL2’のように変更されている。また、音声のパケットデータが優先されるので、音声データ部分は優先して伝送する。
まず、図12(d)では、この双方向通信以外の他データDF 、DH 、各々優先度レベルL2が“0”に設定されるの帯域で各々最大10Mbpsと固定レートで2Mbpsを使用する。25MbpsのデータDDは優先度レベルL2が“5”であるため、25Mbps分の帯域を利用して伝送する。20MbpsのデータDA、DC、及びDEは優先度レベルL2が“4”であるので、20Mbps分の帯域を利用して伝送する。データDBは優先度レベルL2が“2”であるため、最低保証帯域として5Mbpsが設定される。また、レートの変動する他データDF が使っていない帯域を使用する。本来、データDBは20Mbpsであるが、伝送されるデータが必要とする帯域が20Mbps以上の場合、帯域を確保できないため、最大遅延時間と、所定の廃棄確率に基づいて一部のパケットデータの品質制御処理として廃棄が行われる。
次に図12(e)の場合、対象とする双方向通信以外の他データDG 、DI の優先度レベルL2が“0”の帯域で各々最大及び固定レートで10Mbpsずつ使用する。25MbpsのデータDD’は優先度レベルL2が“5”であるので25Mbps分の帯域を利用して伝送する。20MbpsのデータDA、DCは優先度レベルL2が“4”であるので20Mbps分の帯域を利用して伝送する。データDE’は優先度レベルL2が“3”であるので10Mbps、データDB’は優先度レベルL2が“1”であるので3Mbpsが最低保証帯域として設定され、それぞれ図12(d)で説明した場合と同様に、所定の遅延時間と廃棄確率で一部のパケットデータの廃棄が行われる。パケットデータの廃棄が行われたとき、レートの変動する他データDGが使用していない帯域や、図12(e)において白色の空白部分にあたる帯域を、データDB’やDE’が分け合って利用をする。
このように、優先度レベルL2の低いデータDE、DE’及びデータDB、DB’はネットワーク20網が混雑した場合、帯域を常に確保できない状態になる。ただし、設定した帯域使用率分は帯域が保証されるので、多くのデータを通したい場合、エラー耐性が強く帯域が小さくなっても映像品質の乱れが少ないデータなどを優先度レベルの低い帯域に割り当てたり、確保できる帯域が少なくなった場合に映像データをフレームごとに廃棄するなど、別の制御などを加え調整してもよい。このような制御より、効率のよいネットワーク回線の利用が可能となる。
また、データDC、DC’及びDE、DE’はTCPプロトコルのデータであり、輻輳制御機能を持つので、ベストエフォートのネットワーク網では回線が混雑すると輻輳制御機能をもたないUDPプロトコルのデータが帯域を占領してしまい帯域を確保できないことがあった。しかし、ネットワーク回線を効率良く利用することにより、帯域の確保を妨げる問題を解消し、TCPのデータ再送によるオーバーヘッドも軽減することができる。
一方、同じ優先度レベルのパケットデータが多くあった場合、それぞれのデータによって利用する帯域を奪い合う問題が生じる点で注意が必要である。これを解決するためには、それぞれのデータの特性に合った、全体を考えた制御が必要である。
映像のパケットデータに付加する優先度レベルL1については、優先度レベルL2 と同種のネットワーク網に対する優先度レベルもしくは一連の映像データの中でパケットによって頻繁に変動する優先度レベルや、映像フォーマットやデータの内容などネットワーク20上でパケットデータを品質制御処理する際にデータから多くの情報を読み取らなくてはならず装置に負荷のかかるものなどの優先度レベルとして各パケットデータに記述する。
具体的には、既述のMPEGデータにおいてIフレームを含むパケットデータは優先度レベルL1を高く設定し、Pフレームは中間に設定し、Bフレームは低く設定する。また、イントラフレームのみで構成されたモーションJPEGやDVフォーマットの映像の場合、ネットワークが混雑した際は、フレーム数を落とすように、1つのフレームを構成するパケットデータごとに優先度レベルL1を変化させることもできる。さらに、MPEGデータなどに比べてエラー耐性に強いDVフォーマットのデータなどで、ネットワーク20が混雑した場合、データを一定の間隔もしくはランダム廃棄等するように優先度レベルを設定してもよい。
このように、データに記述される優先度レベルL1及び、ネットワーク20上の通信品質制御装置10で設定した優先度レベルL2によって、品質制御処理を行う。
[変形例]
上述した実施例では、音声データは全て送信し、映像データに対して優先度レベルを設定して、この優先度レベルとネットワーク20の混雑状況に基づいて送信制御を行っていたが、そのような本願発明の変形例として、映像のパケットデータに映像の優先度レベルが設定されず、音声のパケットデータに優先度レベルが設定された場合のパケットデータの例を図14を用いて以下に説明する。
具体的に、映像のパケットデータに映像の優先度レベルL1 を付加しない例を図14(b)で示す。図14に示すような各パケットデータが送信手段403からネットワーク20を介して相手方の端末30に送信される。
映像のパケットデータのみに優先度レベルL1 を設定して品質制御処理の対象とするとコミュニケーションに支障が生じる場合もある。このような場合、音声のパケットデータであっても優先度レベルL1 を設定することができる。例えば図14(a)に示すように、映像だけでなく音声の優先度レベルL1 を設定してパケットデータを送信し、パケットデータに記述される優先度レベルL1 に基づいて品質制御処理してもよい。
このように音声のパケットデータに優先度レベルが設定されている場合、決定手段107においては、送信されたパケットデータが音声データであることが判別された際に入力された音声のパケットデータで設定される優先度レベルL1 に基づいて品質制御処理の方法が決定され、データ処理手段108で処理される。
この他にも、双方向通信で利用されるパケットデータは、上述した音声と映像のパケットデータのみではなく、他にも様々な組み合わせが考えられる。例えば図14(c)に示される例が音声のパケットデータと映像のパケットデータの両方に優先度レベルL1 が記述されたパケットデータや、図14(d)に示される例のように音声のパケットデータと映像のパケットデータの音声と映像のパケットデータの両方に優先度レベルL1 が記述されないものがあってもよい。
また、図15に示す判定テーブルの例を用いて、音声についても映像についても優先度レベルL2 を予め記憶している判定テーブルについて説明する。図15(a)に示す例は、音声及び映像のパケットデータについて優先度レベルが設定されている場合、記憶手段105に記憶されている判定テーブル60である。この場合、音声優先度レベルが“5”の場合には音声データは制限なく全て通過させるが、映像データに制限が大きい場合には例えば無声部分の音声データは廃棄処理等をするように品質制御処理の対象とする為に、音声データにも優先度レベルをつけることも可能であるという特徴を利用する。
また、図15(b)に、リアルタイム遠隔コミュニケーションが開始されたときにメモリ106に記憶される参照テーブル60aの一例を示す。この参照テーブル60aに記載されている音声優先度レベル及び映像優先度レベルについても、上述した図6における処理のように、ネットワーク20の混雑状況に基づいて逐次変更される。
このように、先に説明した実施例と送信されるパケットデータや判定テーブル60に記憶される判断データが異なる場合であっても、図6で示すネットワーク監視処理の流れや図8に示す実施例のパケットデータの優先処理で説明した流れと同様である。
図16に、変形例の一例である音声のパケットデータに優先度レベルを設定した場合のパケットデータの優先処理の流れを示す。図16に示す動作は、基本的に図8に示した映像のパケットデータに優先度レベルを設定して優先処理を行う場合の動作と同一である。映像のパケットデータではなく、音声のパケットデータに優先度レベルを設定して品質制御処理を行うため、入力したパケットデータの種類を判別し(S301,S302)、映像のパケットデータもしくは映像、音声以外のその他のパケットデータの場合には、優先処理によりこのパケットデータが送信される(S303)。また、ステップS302で音声のパケットデータであると判別された場合にそのパケットデータに優先度レベルL1 が記述されているか否かが確認される(S304)。
ステップS304で送信された音声のパケットデータに優先度レベルL1 が記述されていなかった場合、参照テーブル60aに規定されている優先度レベルL2 に従ってパケットデータが品質制御処理される(S305)。また、ステップS304で送信されたパケットデータに優先度レベルL1 が規定されていることが確認された場合、送信されたパケットデータに記述されている優先度レベルL1 と参照テーブル60aに記述されている優先度レベルL2 とを比較して(S306)、送信された音声のパケットデータの品質制御処理の方法を決定し(S305又はS307)、決定された方法で音声のパケットデータを品質制御処理して送信する(S303)。
音声データ、映像データともに優先度レベルの設定がある場合は、どちらもそのレベルに沿って品質制御処理が行われる。
以上説明したように、本願記載の発明では、従来のリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムで問題となっていた、ネットワークが混雑し、ネットワーク上でパケットデータの損失が起きた場合には、映像・音声が共に劣化するので、総送信データ量の中で、データ量としては少ない音声も品質劣化が起こり、これに会話コミュニケーションが妨げられることについて、ネットワーク上での音声データの優先制御を行うことにより、送信先端末への到達データ量が少なくても会話コミュニケーションの品質向上が望める。
また、ネットワーク上では時々刻々とデータの流量が変わるのでリアルタイムストリーミングに対し、音声データの優先制御を行うことで、双方向、及び多地点のテレビ会議システムやテレビ電話のような会話を中心とした遠隔コミュニケーションにおいて、ネットワークを伝送するデータにはより効率的で、より品質の高いコミュニケーションを実現することができる。
本発明の通信品質制御装置の構成図 本発明のネットワークの全体構成図 本発明の端末部の構成図 本発明で送信されるパケットデータのデータ構成図 本発明で記憶される判定テーブルの構成図 本発明における監視処理の流れを説明する図 本発明のネットワーク上で考えられる混雑具合の例を説明する図 本発明におけるパケットデータの処理の流れを説明する図 本発明で記憶される通信品質設定テーブルの構成図 本発明で記憶される判定テーブルの構成図 本発明の通信品質制御装置における各データの流れを説明する図 本発明のパケットデータの帯域使用を説明する図 本発明で記憶される通信品質設定テーブルの変形例の構成図 本発明で送信されるパケットデータの他のデータ構成図 本発明で記憶される判定テーブルの他の構成図 本発明の変形例におけるパケットデータの処理の流れを説明する図
符号の説明
10…通信品質制御装置
20…ネットワーク
30…端末
40…出力制御部
50…入力制御部
60…判定テーブル
60a…参照テーブル
70a〜70e…通信品質設定テーブル
100…リアルタイム遠隔コミュニケーションシステム
101…入力手段
102…制御手段
103…出力手段
104…ネットワーク監視手段
105…記憶手段
106…メモリ
107…決定手段
108…データ処理手段
301…外部入力手段
302…変換手段
303…データ圧縮手段
304…データ伸張手段
305…変換手段
306…出力表示手段
401…パケット化手段
402…タグ付加手段
403…送信手段
501…受信手段
502…デパケット手段
503…記憶手段
504…同期手段

Claims (4)

  1. ネットワーク網において双方向にストリームを伝送する際に、映像パケットデータに優先して音声パケットデータに対して必要な帯域を割り当てることにより音声データの通信品質及びリアルタイム性を確保するようにして、複数の端末部間で双方向のコミュニケーションを円滑に行うためのリアルタイム遠隔コミュニケーションシステムであって、
    前記複数の端末部とネットワーク網との間に介挿される入力制御部及び出力制御部と、
    ネットワーク網上に設けた通信品質制御部とを備え、
    前記出力制御部は、
    前記端末部の送信側から供給される音声データ、映像データにそれぞれ音声・映像を判別するための判別タグを付加するタグ付加手段と、
    判別タグを付した音声データ、映像データをパケット化するパケット化手段とを有しており、
    前記通信品質制御部は、
    ネットワーク網における伝送経路の混雑状態を監視するネットワーク監視手段と、
    音声、映像の種別や優先度により、その音声、映像パケットデータの処理方法を所定の判断テーブルに基づいて決定する決定手段と、
    前記決定手段で判断された処理方法に基づき、データの通信品質処理を行うデータ処理手段とを有しており、
    前記入力制御部は、
    ネットワーク網から供給される音声、映像パケットデータをそれぞれ前記パケット化とは相対的に元の音声データ、映像データにそれぞれ復元する手段と、
    前記通信品質制御部の通信品質処理によってデータの廃棄やデータ到着順にばらつきが生じた場合も音声データと映像データとの同期を保つための同期制御を行う同期制御手段と、
    前記同期制御のために音声データと映像データとを一時的に記憶する記憶手段とを有することを特徴とするリアルタイム遠隔コミュニケーションシステム。
  2. 音声や画像の入力手段及び出力手段を有する複数の端末が双方向通信可能に接続されるネットワーク経路上に配置され、前記複数の端末間で行う通信の品質制御をする通信品質制御装置であって、
    前記ネットワーク経路上のデータ転送の混雑を監視するネットワーク監視手段と、
    前記ネットワーク監視手段で監視された混雑状況に基づいて送信元と送信先毎に設定されたデータの処理方法を決定するための第1の優先度レベルが記述され、データ処理方法が決定される際に利用される判定テーブルを用いて、前記端末から音声データか映像データかを判別するための判別タグとデータの処理方法を決定するための第2の優先度レベルとを含むパケットデータを受信すると、前記パケットデータに記述される判別タグに基づいて前記パケットデータが音声のデータであるか映像のデータであるかのデータの種類を判別し、前記判定テーブルに記述される第1の優先度レベルと前記第2の優先度レベルとに基づいて、前記端末から送信されたパケットデータの処理方法を決定する決定手段と、
    前記決定手段で決定された処理の方法に基づいて前記パケットデータの処理を行うデータ処理手段と、
    を備えることを特徴とする通信品質制御装置。
  3. 請求項2に記載の通信品質制御装置において、前記ネットワーク監視手段の監視により把握したネットワーク経路の混雑具合により、前記判定テーブルに設定されている優先度レベルを随時更新することを特徴とする通信品質制御装置。
  4. 請求項2又は3に記載の通信品質制御装置において、前記第1の優先度レベルに対応させてパケットデータ処理方法を記憶する通信品質設定テーブルを有することを特徴とする通信品質制御装置。
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