JP2007174551A - 通信システム、基地局及び端末局 - Google Patents

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敬祐 小原木
Kosuke Kawakado
浩亮 川角
Kazuaki Aoki
一明 青木
Toshikazu Katsumata
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Abstract

【課題】データの過剰な優先伝送による優先効果の低下を抑圧することができる通信システム、基地局及び端末局を得ることを目的とする。
【解決手段】端末局が優先STAであるか否かを識別する伝送データ分類処理部31と、伝送データ分類処理部31により優先STAであると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かを識別する優先/非優先伝送データ分類処理部32とを設け、優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に端末局に伝送する一方、優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、非優先STAであると識別された端末局宛のデータを非優先的に端末局に伝送する。
【選択図】図1

Description

この発明は、優先的に伝送する必要があるデータのみを優先的に伝送する通信システム、基地局及び端末局に関するものである。
従来の通信システムでは、例えば、無線LANを利用して、無線IP電話(VoIP)などがリアルタイム通信を実施するに際して、そのリアルタイム通信の品質を高めるためには、その他の非リアルタイム通信より優先的にデータを伝送する優先伝送制御を実施する必要がある。
優先伝送制御方式としては、送信対象のデータを優先して伝送する必要があるデータと、優先して伝送する必要がないデータとに分類することにより、優先して伝送する必要があるデータを優先的に伝送する方式が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
なお、以下の特許文献1に開示されている優先伝送制御方式では、例えば、UDPポート番号を参照して、送信対象の伝送パケット毎に、当該伝送パケットが優先して伝送する必要がある種別のパケットであるか否かを識別するようにしている。
特開2004−128603号公報(段落番号[0027]から[0033]、図2)
従来の通信システムは以上のように構成されているので、送信対象の伝送パケット毎に、当該伝送パケットが優先して伝送する必要がある種別のパケットであるか否かを識別する必要がある。そのため、伝送パケットの識別処理が煩雑になるとともに、伝送パケットの種別を詐称した攻撃に対して脆弱になる課題があった。
また、パケットの伝送容量は有限であるため、優先して伝送する必要があるパケットの伝送容量が増加して上限容量に到達すると、パケットの優先伝送により得られる効果が失われるなどの課題があった。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、データの過剰な優先伝送による優先効果の低下を抑圧することができる通信システム、基地局及び端末局を得ることを目的とする。
また、この発明は、優先伝送データを詐称する攻撃に対する耐性を高めることができる通信システム、基地局及び端末局を得ることを目的とする。
この発明に係る通信システムは、データの送信先である端末局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する端末局識別手段と、その端末局識別手段により優先局であると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別するデータ識別手段とを設け、そのデータ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に端末局に伝送する一方、そのデータ識別手段により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、端末局識別手段により優先局でないと識別された端末局宛のデータを非優先的に端末局に伝送するようにしたものである。
この発明によれば、データの送信先である端末局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する端末局識別手段と、その端末局識別手段により優先局であると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別するデータ識別手段とを設け、そのデータ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に端末局に伝送する一方、そのデータ識別手段により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、端末局識別手段により優先局でないと識別された端末局宛のデータを非優先的に端末局に伝送するように構成したので、データの過剰な優先伝送による優先効果の低下を抑圧することができる効果がある。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による通信システムを示す構成図であり、図において、端末局1−1〜1−Nは何れかの基地局2−1〜2−Mと接続されて、IEEE802.11に基づくCSMA/CAによるデータの無線通信を実施する。
ここでは、端末局1−1〜1−Nが何れかの基地局2−1〜2−Mと無線通信を実施するものについて説明するが、何れかの基地局2−1〜2−Mと有線通信を実施するようにしてもよい。
図1では、端末局が“STA”で表記されており、N台の端末局が設置されているが、端末局の台数は1台でもよい。
基地局2−1〜2−Mは何れかの端末局1−1〜1−Nと接続されて、データの無線通信を実施する一方、基幹ネットワーク3を介して、認証サーバ4や他の基地局とデータ通信を実施する。
ここでは、基地局2−1〜2−Mが認証サーバ4や他の基地局とデータ通信を実施するものについて説明するが、例えば、基幹ネットワーク3と接続されているIP電話端末やパーソナルコンピュータなどとデータ通信を実施するようにしてもよい。
図1では、基地局が“AP”で表記されており、M台の基地局が設置されているが、基地局の台数は1台でもよい。
認証サーバ4は基地局2−1〜2−Mが何れかの端末局1−1〜1−Nから接続要求を受信したとき、その端末局1−1〜1−Nに対する認証処理を実施して、不正な端末局の接続を防止する。
図2はこの発明の実施の形態1による通信システムの基地局及び端末局を示す構成図であり、図において、基地局2−1〜2−Mの有線インタフェース部21は有線の基幹ネットワーク3に対するインタフェース処理を実施する。
基地局2−1〜2−Mの有線アクセス制御部22は有線インタフェース部21を介して基幹ネットワーク3にアクセスし、認証サーバ4や他の基地局とデータ通信を実施する。
基地局2−1〜2−Mの無線インタフェース部24はアンテナ23と接続されており、無線LANに対するインタフェース処理を実施する。
基地局2−1〜2−Mの無線アクセス制御部25は無線インタフェース部24を介して、何れかの端末局1−1〜1−Nとデータの無線通信を実施する。
基地局2−1〜2−Mのブリッジ制御部26は有線アクセス制御部22により受信されたデータを無線アクセス制御部25に出力する一方、無線アクセス制御部25により受信されたデータを有線アクセス制御部22に出力する。
基地局2−1〜2−Mの装置制御部27は有線インタフェース部21、有線アクセス制御部22、無線インタフェース部24、無線アクセス制御部25及びブリッジ制御部26の設定や制御などを実施する。
端末局1−1〜1−Nの無線インタフェース部12はアンテナ11と接続されており、無線LANに対するインタフェース処理を実施する。
端末局1−1〜1−Nの無線アクセス制御部13は無線インタフェース部12を介して、何れかの基地局2−1〜2−Mとデータの無線通信を実施する。
端末局1−1〜1−Nのアプリケーション部14は送信対象のデータを無線アクセス制御部13に出力する一方、無線アクセス制御部13により受信されたデータを終端する。
図3はこの発明の実施の形態1による基地局の無線アクセス制御部25を示す構成図であり、図において、伝送データ分類処理部31はブリッジ制御部26からデータを受けると、そのデータの送信先である端末局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別し、そのデータの送信先である端末局が優先局であれば、そのデータを優先/非優先伝送データ分類処理部32及び音声通信状態管理部33に出力し、そのデータの送信先である端末局が優先局でなければ、そのデータを非優先伝送データとしてバッファ37に格納する。なお、伝送データ分類処理部31は端末局識別手段を構成している。
優先/非優先伝送データ分類処理部32は伝送データ分類処理部31からデータを受けると、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別し、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータであれば、そのデータを優先伝送データとしてバッファ34に格納し、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータでなければ、そのデータを非優先伝送データとしてバッファ37に格納する。優先的に伝送する必要があるデータであるか否かの識別は、例えば音声データ自体としてもよいし、音声通信を行っている端末局宛の全伝送データとしてもよい。音声通信を行っている端末局宛の全伝送データとする場合には、端末局毎に送受信する伝送データ量を計測し、この伝送データ量が基準データ量を超えたか否かを優先/非優先の判断に加えてもよい。即ち、音声通信を行っていても、伝送データ量が基準データ量を超えた端末局宛の伝送データを非優先伝送データとして扱う。これによって、例えば、音声通信中に音声データ以外に他の多量のデータを送受信する端末局による、他の音声通信中端末局への悪影響を防ぐことができる。
ただし、優先/非優先伝送データ分類処理部32は音声通信状態管理部33からデータを非優先伝送データとして伝送すべき指示を受けると、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータであっても、そのデータを非優先伝送データとしてバッファ37に格納する。
なお、優先/非優先伝送データ分類処理部32はデータ識別手段を構成している。
音声通信状態管理部33は伝送データ分類処理部31より出力されたデータが優先的に伝送する必要がある音声データである場合、無線インタフェース部24における現在の音声通信数が一定以上であるか否かを判定し、現在の音声通信数が一定以上であれば、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っているため、伝送データ分類処理部31から出力されたデータを非優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部32に出力する。
バッファ34は優先/非優先伝送データ分類処理部32から出力された優先伝送データを保存するメモリである。
FIFO処理部35はバッファ34に格納されている優先伝送データのうち、優先/非優先伝送データ分類処理部32から先に出力された優先伝送データから順番に取り出して、その優先伝送データを優先無線送信制御部36に出力するFIFO(First In First Out)処理を実施する。
優先無線送信制御部36はFIFO処理部35から出力された優先伝送データを非優先伝送データより優先して無線インタフェース部24に出力する。
バッファ37は伝送データ分類処理部31又は優先/非優先伝送データ分類処理部32から出力された非優先伝送データをSTA単位に保存するメモリである。
ラウンドロビン処理部38はバッファ37にSTA単位に保存されている非優先伝送データを公平に取り出して、その非優先伝送データを非優先無線送信制御部39に出力する。
非優先無線送信制御部39は優先無線送信制御部36が優先伝送データを無線インタフェース部24に出力していないとき、ラウンドロビン処理部38から出力された非優先伝送データを無線インタフェース部24に出力する。
なお、音声通信状態管理部33、バッファ34,37、FIFO処理部35、優先無線送信制御部36、ラウンドロビン処理部38及び非優先無線送信制御部39からデータ伝送手段が構成されている。
図10から図12はこの発明の実施の形態1による基地局の音声通信状態管理部33の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
例えば、端末局1−Nが基地局2−Mと接続して無線通信を実施する場合、端末局1−Nが接続要求を基地局2−Mに送信する。
基地局2−Mは、端末局1−Nから接続要求を受信すると、不正な端末局の接続を防止するため、認証情報の送信を端末局1−Nに要求する。
これにより、基地局2−Mは、端末局1−Nから認証情報を受信すると、その認証情報を認証サーバ4に転送する。
ここで、図4は認証情報の一例を示す説明図であり、図4の例では、認証情報の情報要素として、ユーザーアカウント情報が含まれている。
認証サーバ4は、予め接続を許可する端末局のユーザーアカウント情報を登録しているので、端末局1−Nから送信された認証情報に含まれているユーザーアカウント情報と、予め登録しているユーザーアカウント情報とが一致する場合に限り、接続の許可通知を基地局2−Mに送信する。
一方、端末局1−Nから送信された認証情報に含まれているユーザーアカウント情報と一致するユーザーアカウント情報が登録されていない場合、接続の拒否通知を基地局2−Mに送信する。
基地局2−Mは、認証サーバ4から接続の拒否通知を受信すると、接続することができない旨を端末局1−Nに通知し、認証サーバ4から接続の許可通知を受信すると、端末局1−Nと接続して、以後、端末局1−Nとデータの無線通信を開始する。
ここでは、端末局1−Nが基地局2−Mを介して、認証情報を認証サーバ4に送信するものについて示したが、認証サーバ4が接続を許可する端末局に対して認証情報を送信するようにしてもよい。
基地局2−Mは、例えば、基地局1−1から基幹ネットワーク3を通じて、端末局1−N宛のデータを受信すると、そのデータを端末局1−Nに送信するが、その際、端末局1−Nが他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する。
即ち、端末局1−Nが他のデータより優先する音声データの通信を許容する端末局であるか否かを識別し、端末局1−Nが音声データの通信を許容する端末局であれば、端末局1−Nを優先STAと認定し、端末局1−Nが音声データの通信を許容しない端末局であれば、端末局1−Nを非優先STAと認定する(図5を参照)。
ここで、音声データの通信を許容する端末局であるか否かの識別方法であるが、例えば、端末局1−Nが認証情報を基地局2−Mに送信する際、認証情報の一部であるユーザーアカウント情報にSTAクラス特定文字列を含めるようにし、基地局2−Mがユーザーアカウント情報に含まれているSTAクラス特定文字列をみて、端末局1−Nが音声データの通信を許容する端末局であるか否か識別するようにする。
図6及び図8はSTAクラス特定文字列の一例を示す説明図であり、図6及び図8の例では、STAクラス特定文字列が“voice”であれば、端末局1−Nが優先STAであると識別し、STAクラス特定文字列が“data”であれば、端末局1−Nが非優先STAであると識別する。
なお、図6と図8の記述内容は同一であるが、図6は端末局1−Nの記憶内容を示し、図8は基地局2−Mの記憶内容を示しており、端末局1−Nは、ユーザーアカウント情報にSTAクラス特定文字列を含める際、図6の記憶内容を参照し、基地局2−Mは、ユーザーアカウント情報に含まれているSTAクラス特定文字列をみてSTAクラスを識別する際、図8の記憶内容を参照する。
ここで、図7は端末局1−1,1−2におけるユーザーアカウント情報の具体的な設定例を示す説明図である。
なお、端末局1−1〜1−Nは、自己の判断でSTAクラス(優先STA、非優先STA)を設定するようにしてもよいが、基地局2−1〜2−MからSTAクラスの通知を受けるようにしてもよい。
ここでは、STAクラス特定文字列をユーザーアカウント情報に含めるものについて示したが、STAクラスを識別することができるものであれば、STAクラス特定文字列に限るものではなく、例えば、ユーザーアカウント情報の代わりにマルチESSIDを使用する場合には、そのマルチESSIDを構成する複数のIDに基づいてSTAクラスを識別するようにしてもよい。
例えば、ID=1〜3であれば優先STAであると識別し、ID=4〜6であれば非優先STAであると識別するようにする。
以下、基地局2−Mが基地局1−1から送信された端末局1−N宛のデータを端末局1−Nに伝送する際の動作を具体的に説明する。
基地局2−Mの有線アクセス制御部22は、有線インタフェース部21が基地局1−1から送信された端末局1−N宛のデータを受信すると、有線インタフェース部21から端末局1−N宛のデータを取得して、そのデータをブリッジ制御部26に出力する。
基地局2−Mのブリッジ制御部26は、有線アクセス制御部22から端末局1−N宛のデータを受けると、そのデータを無線アクセス制御部25に出力する。
基地局2−Mの無線アクセス制御部25は、ブリッジ制御部26から端末局1−N宛のデータを受けると、無線インタフェース部24を介して、そのデータを端末局1−Nに伝送する。
無線アクセス制御部25の具体的な処理内容は、以下の通りである。
無線アクセス制御部25の伝送データ分類処理部31は、ブリッジ制御部26からデータを受けると、そのデータの送信先である端末局1−Nが他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する。
即ち、伝送データ分類処理部31は、端末局1−Nから接続要求を受けたとき、端末局1−Nから送信された認証情報のユーザーアカウント情報に含まれているSTAクラス特定文字列をみて、端末局1−Nが優先STAであるのか、非優先STAであるのかを識別する。
伝送データ分類処理部31は、STAクラス特定文字列が“voice”であって、端末局1−Nが優先STAであると識別すれば、端末局1−N宛のデータを優先/非優先伝送データ分類処理部32及び音声通信状態管理部33に出力する。
一方、STAクラス特定文字列が“data”であって、端末局1−Nが非優先STAであると識別すれば、端末局1−N宛のデータを非優先伝送データとしてバッファ37に格納する。
無線アクセス制御部25の音声通信状態管理部33は、伝送データ分類処理部31から端末局1−N宛のデータを受けると、そのデータが優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かを検出する。
即ち、音声通信状態管理部33は、端末局1−N宛のデータを解析し、音声データを検出すると音声通信の開始を検出し、その後、音声データが検出されなくなると音声通信の終了を検出する(図10のステップST1)。なお、音声通信を行っている端末局宛の全伝送データを優先伝送データとし、端末局毎の伝送データ量をもって優先/非優先の判断を行なう場合には、その伝送データ量を通話開始および終了の判断に加える。即ち、その伝送データ量が基準データ量以内に収まっている場合には音声通信の開始として検出し、所定量を超えた場合には音声通信の終了として検出する。
音声通信状態管理部33は、音声通信の開始を検出すると(ステップST2)、音声通信開始検出処理を実施する(ステップST3)。
即ち、音声通信状態管理部33は、音声通信の開始を検出すると(ステップST2)、無線インタフェース部24における現在の音声通信数が一定以上であるか否かを判定する(図11のステップST11)。
具体的には、音声通信状態管理部33が管理しているパラメータ(優先中の音声通信数を示すパラメータ)を参照して、現在同時に通信されている音声通信数が一定以上であるか否かを判定する。
音声通信状態管理部33は、現在同時に通信されている音声通信数が一定以上である場合、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っており、良好な通信品質を確保することができないため、端末局1−N宛のデータを非優先伝送データに決定し、このデータを特定する音声通信識別子を図9の非優先中音声通信状態テーブルに登録する(ステップST12)。図9の優先中音声通信状態テーブル/非優先中音声通信状態テーブルは例えば音声通信状態管理部33の内部メモリに保管されている。
また、音声通信状態管理部33は、端末局1−N宛のデータを非優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部32に出力する(ステップST13)。
音声通信状態管理部33は、現在同時に通信されている音声通信数が一定未満である場合、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っておらず、良好な通信品質を確保することができるため、端末局1−N宛のデータを優先伝送データに決定し、このデータを特定する音声通信識別子を図9の優先中音声通信状態テーブルに登録するとともに(ステップST14)、優先中の音声通信数をインクリメントする(ステップST15)。
また、音声通信状態管理部33は、端末局1−N宛のデータを優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部32に出力する(ステップST16)。
音声通信状態管理部33は、音声通信の終了を検出すると(ステップST4)、音声通信終了検出処理を実施する(ステップST5)。
即ち、音声通信状態管理部33は、音声通信の終了を検出すると(ステップST4)、図9の優先中音声通信状態テーブルを参照して、現在、端末局1−N宛のデータを優先伝送データとして伝送しているか否かを判定する(図12のステップST21)。
音声通信状態管理部33は、現在、端末局1−N宛のデータを非優先伝送データとして伝送している場合、このデータを特定する音声通信識別子を図9の非優先中音声通信状態テーブルから削除する(ステップST22)。
音声通信状態管理部33は、現在、端末局1−N宛のデータを優先伝送データとして伝送している場合、このデータを特定する音声通信識別子を図9の優先中音声通信状態テーブルから削除するとともに(ステップST23)、優先中の音声通信数をデクリメントする(ステップST24)。
また、音声通信状態管理部33は、端末局1−N宛のデータに対する優先伝送データとしての伝送停止を優先/非優先伝送データ分類処理部32に指示する(ステップST25)。
音声通信状態管理部33は、端末局1−N宛のデータを優先伝送データとしての伝送を停止させたことにより、優先中の音声通信数が一つ減少して、通信回線に余裕が生まれたので、図9の非優先中音声通信状態テーブルを参照して、非優先伝送データとして伝送されている音声データ(音声通信数が一定未満であれば、本来、優先伝送データとして伝送されていた音声データ)が存在しているか否かを検索し(ステップST26)、そのような音声データがあれば、その音声データを特定する音声通信識別子を図9の優先中音声通信状態テーブルに登録するとともに(ステップST27)、その音声データを特定する音声通信識別子を図9の非優先中音声通信状態テーブルから削除する。
また、音声通信状態管理部33は、優先中の音声通信数をインクリメントして(ステップST28)、その音声データを優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部32に出力する(ステップST29)。
無線アクセス制御部25の優先/非優先伝送データ分類処理部32は、伝送データ分類処理部31から端末局1−N宛のデータを受けると、そのデータが優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かを識別し、そのデータが優先的に伝送する必要がある音声データであれば、そのデータを優先伝送データとしてバッファ34に格納し、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータでなければ、そのデータを非優先伝送データとしてバッファ37に格納する。
ただし、優先/非優先伝送データ分類処理部32は、音声通信状態管理部33からデータを非優先伝送データとして伝送すべき指示を受けている場合には、そのデータが優先的に伝送する必要がある音声データであっても、そのデータを非優先伝送データとしてバッファ37に格納する。
無線アクセス制御部25のFIFO処理部35は、バッファ34に格納されている優先伝送データのうち、優先/非優先伝送データ分類処理部32から先に出力された優先伝送データから順番に取り出して、その優先伝送データを優先無線送信制御部36に出力するFIFO処理を実施する。
無線アクセス制御部25の優先無線送信制御部36は、FIFO処理部35から優先伝送データを受けると、非優先無線送信制御部39が非優先伝送データを保有している場合でも、その非優先伝送データより優先して、その優先伝送データを無線インタフェース部24に出力する。
基地局2−Mの無線インタフェース部24は、優先無線送信制御部36から優先伝送データを受けると、その優先伝送データを端末局1−Nに伝送する。
無線アクセス制御部25のラウンドロビン処理部38は、バッファ37にSTA単位に保存されている非優先伝送データを公平に取り出して、その非優先伝送データを非優先無線送信制御部39に出力する。
無線アクセス制御部25の非優先無線送信制御部39は、ラウンドロビン処理部38から非優先伝送データを受けると、優先無線送信制御部36が優先伝送データを無線インタフェース部24に出力していないタイミングで、その非優先伝送データを無線インタフェース部24に出力する。
基地局2−Mの無線インタフェース部24は、非優先無線送信制御部39から非優先伝送データを受けると、その非優先伝送データを端末局1−Nに伝送する。
端末局1−Nの無線アクセス制御部13は、無線インタフェース部12が基地局2−Mから送信された優先伝送データ又は非優先伝送データを受信すると、その優先伝送データ又は非優先伝送データをアプリケーション部14に出力する。
端末局1−Nのアプリケーション部14は、無線アクセス制御部13から優先伝送データ又は非優先伝送データを受けると、その優先伝送データ又は非優先伝送データを終端する。
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、データの送信先である端末局が優先STAであるのか、非優先STAであるのかを識別する伝送データ分類処理部31と、その伝送データ分類処理部31により優先STAであると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かを識別する優先/非優先伝送データ分類処理部32とを設け、その優先/非優先伝送データ分類処理部32により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に端末局に伝送する一方、その優先/非優先伝送データ分類処理部32により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、伝送データ分類処理部31により非優先STAであると識別された端末局宛のデータを非優先的に端末局に伝送するように構成したので、データの過剰な優先伝送による優先効果の低下を抑圧することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っている場合、優先/非優先伝送データ分類処理部32により優先的に伝送する必要があると識別されたデータである場合でも、そのデータを非優先的に端末局に伝送するように構成したので、良好な通信品質を確保することができる効果を奏する。
また、この実施の形態1によれば、端末局から接続要求を受信する際、その端末局から優先STAであるか否かを示すSTAクラス特定文字列を含む認証情報を受信し、その認証情報に含まれているSTAクラス特定文字列から端末局が優先STAであるか否かを識別するように構成したので、悪意の第三者は、認証サーバにより管理されている認証情報(ユーザーアカウント情報)を操作しなければ、STAクラスを改竄することができず、優先伝送データを詐称する攻撃に対する耐性を高めることができる効果を奏する。
さらに、この実施の形態1によれば、無線インタフェース部24における現在の通信状況(優先伝送データの送信状況)を考慮して、端末局宛のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別するように構成したので、無線インタフェース部24が優先伝送データを伝送しているか否か(音声通信中であるか否か)を判断するだけで、優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別することができるようになり、その結果、データの分類処理を簡略化することができる効果を奏する。なお、従来例では、優先伝送データの特徴(通常は、複数の種類)に着目した判断基準でデータを分類する必要があるため、データの分類処理が複雑である。
なお、この実施の形態1では、音声通信を許容する端末局であるか否かを基準にして、端末局が優先STAであるのか、非優先STAであるのかを識別するものについて示したが、優先STA又は非優先STAの識別基準は、音声通信を許容する端末局であるか否かに限るものではなく、他の基準を採用してもよいことは言うまでもない。また、複数の基準を採用してもよい。
また、この実施の形態1では、無線アクセス制御部25の優先/非優先伝送データ分類処理部32が、伝送データ分類処理部31から端末局1−N宛のデータを受けると、そのデータが優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かを識別するものについて示したが、優先/非優先伝送データ分類処理部32では、優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かの識別処理を実施せず、音声通信状態管理部33から優先的に伝送すべき指示を受けた場合に限り、データを優先伝送データとしてバッファ34に格納し、音声通信状態管理部33から非優先的に伝送すべき指示を受けたとき、データを非優先伝送データとしてバッファ37に格納するようにしてもよい。
実施の形態2.
図13はこの発明の実施の形態2による端末局の無線アクセス制御部13を示す構成図であり、図において、優先/非優先伝送データ分類処理部41はアプリケーション部14からデータを受けると、自局が優先STAであるか否かを識別し、自局が優先STAであれば、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータ(例えば、音声データ)であるか否かを識別し、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータである場合、そのデータを優先伝送データとしてバッファ44に格納し、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータでない場合、または、自局が非優先STAである場合、送信対象のデータを非優先伝送データとしてバッファ46に格納する。
ただし、優先/非優先伝送データ分類処理部41は音声通信状態管理部42からデータを非優先伝送データとして伝送すべき指示を受けると、そのデータが優先的に伝送する必要があるデータであっても、そのデータを非優先伝送データとしてバッファ46に格納する。
なお、優先/非優先伝送データ分類処理部41は自局識別手段及び端末データ識別手段を構成している。
音声通信状態管理部42は例えば基地局1−1〜1−Nからのビーコンなどにより、現在の通信状況を示す情報(優先伝送中の音声データを特定する音声通信識別子)を受信して、データを優先伝送データとして伝送すべきか否かを判断する一方、例えば基地局1−1〜1−Nからのビーコンなどにより、優先中の音声通信数が一定以上になっている旨の通知を受信すると、データを非優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部41に出力する。
バッファ43は優先/非優先伝送データ分類処理部41から出力された優先伝送データを保存するメモリである。
FIFO処理部44はバッファ43に格納されている優先伝送データのうち、優先/非優先伝送データ分類処理部41から先に出力された優先伝送データから順番に取り出して、その優先伝送データを優先無線送信制御部45に出力するFIFO処理を実施する。
優先無線送信制御部45はFIFO処理部44から出力された優先伝送データを非優先伝送データより優先して無線インタフェース部12に出力する。
バッファ46は優先/非優先伝送データ分類処理部41から出力された非優先伝送データを保存するメモリである。
FIFO処理部47はバッファ46に格納されている非優先伝送データのうち、優先/非優先伝送データ分類処理部41から先に出力された非優先伝送データから順番に取り出して、その非優先伝送データを優先無線送信制御部48に出力するFIFO処理を実施する。
優先無線送信制御部48は優先無線送信制御部45が優先伝送データを無線インタフェース部12に出力していないとき、FIFO処理部44から出力された非優先伝送データを無線インタフェース部12に出力する。
なお、音声通信状態管理部42、バッファ43,46、FIFO処理部44,47、優先無線送信制御部45及び非優先無線送信制御部48から端末データ伝送手段が構成されている。
図15から図18はこの発明の実施の形態2による端末局の音声通信状態管理部42の処理内容を示すフローチャートである。
次に動作について説明する。
例えば、端末局1−Nが基地局1−Mと接続されている場合、基地局1−Mにおける無線アクセス制御部25の音声通信状態管理部33からビーコンなどを利用して、現在の通信状況を示す情報(優先伝送中の音声データを特定する音声通信識別子)が送信され、端末局1−Nにおける無線アクセス制御部13の音声通信状態管理部42が当該情報を受信する。
また、基地局1−Mにおける無線アクセス制御部25の音声通信状態管理部33は、優先中の音声通信数が一定以上になると、ビーコンなどを利用して、優先中の音声通信数が一定以上になっている旨を端末局1−Nにおける無線アクセス制御部13の音声通信状態管理部42に通知する。
端末局1−Nにおける無線アクセス制御部13の音声通信状態管理部42は、アプリケーション部14から出力される音声通信の開始指令や終了指令の受信処理を開始する(図15のステップST31)。
次に、音声通信状態管理部42は、優先伝送決定処理を実施する(ステップST32)。
即ち、音声通信状態管理部42は、基地局1−Mから現在の通信状況を示す情報(優先伝送中の音声データを特定する音声通信識別子)を受信すると、その音声通信識別子と一致する音声通信識別子が図14の非優先中音声通信状態テーブルに登録されているか否かを判断する(図16のステップST41)。図14の優先中音声通信状態テーブル/非優先中音声通信状態テーブルは例えば音声通信状態管理部42の内部メモリに保管されている。
音声通信状態管理部42は、一致する音声通信識別子が図14の非優先中音声通信状態テーブルに登録されている場合、その音声通信識別子に対応する音声データを優先伝送データとして伝送するため、その音声通信識別子を図14の優先中音声通信状態テーブルに登録する(ステップST42)。
また、音声通信状態管理部42は、その音声通信識別子に対応する音声データを優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部41に出力する(ステップST43)。
音声通信状態管理部42は、アプリケーション部14から音声通信の開始指令を受信すると(ステップST33)、音声通信開始検出処理を実施する(ステップST34)。
即ち、音声通信状態管理部42は、アプリケーション部14から出力されたデータを特定する音声通信識別子を図14の非優先中音声通信状態テーブルに登録する(ステップST51)。
音声通信状態管理部42は、アプリケーション部14から音声通信の終了指令を受信すると(ステップST35)、音声通信終了検出処理を実施する(ステップST36)。
即ち、音声通信状態管理部42は、その音声通信に係る音声データが優先伝送データとして伝送されているか否かを判断し(図18のステップST61)、非優先伝送データとして伝送されている場合には、その音声データを特定する音声通信識別子を図14の非優先中音声通信状態テーブルから削除する(ステップST62)。
一方、優先伝送データとして伝送されている場合には、その音声データを特定する音声通信識別子を図14の優先中音声通信状態テーブルから削除するとともに(ステップST63)、その音声データに対する優先伝送データとしての伝送停止を優先/非優先伝送データ分類処理部41に指示する(ステップST64)。
音声通信状態管理部42は、上述したように、基地局1−Mから優先伝送中の音声データを特定する音声通信識別子を受信し、その音声通信識別子と一致する音声通信識別子が図14の非優先中音声通信状態テーブルに登録されている場合、その音声通信識別子に対応する音声データを優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部41に出力するようにしている。
しかし、音声通信状態管理部42は、基地局1−Nから優先中の音声通信数が一定以上になっている旨の通知を受信した場合、アプリケーション部14から出力されたデータを非優先伝送データとして伝送すべき指示を優先/非優先伝送データ分類処理部41に出力する。
無線アクセス制御部13の優先/非優先伝送データ分類処理部41は、アプリケーション部14から送信対象のデータを受けると、自局が優先STAであるのか、非優先STAであるのかを識別する。
即ち、優先/非優先伝送データ分類処理部41は、認証情報のユーザーアカウント情報に含まれているSTAクラス特定文字列をみて、自局が優先STAであるのか、非優先STAであるのかを識別する。
例えば、STAクラス特定文字列が“voice”であれば優先STAであると識別し、STAクラス特定文字列が“data”であれば非優先STAであると識別する。
優先/非優先伝送データ分類処理部41は、自局が非優先STAであると認識する場合、無条件に、アプリケーション部14から出力されたデータを非優先伝送データとしてバッファ46に格納する。
優先/非優先伝送データ分類処理部41は、自局が優先STAであると認識する場合、音声通信状態管理部42の指示が優先伝送データとして伝送すべき旨を示していれば、アプリケーション部14から出力されたデータ(アプリケーション部14から新たに出力されたデータのほか、基地局1−Mから通知された音声通信識別子に対応する優先伝送中の音声データを含む)を優先伝送データとしてバッファ44に格納する。
一方、音声通信状態管理部42の指示が非優先伝送データとして伝送すべき旨を示していれば、アプリケーション部14から出力されたデータを非優先伝送データとしてバッファ46に格納する。
無線アクセス制御部13のFIFO処理部44は、バッファ43に格納されている優先伝送データのうち、優先/非優先伝送データ分類処理部41から先に出力された優先伝送データから順番に取り出して、その優先伝送データを優先無線送信制御部45に出力するFIFO処理を実施する。
無線アクセス制御部13の優先無線送信制御部45は、FIFO処理部44から優先伝送データを受けると、非優先無線送信制御部48が非優先伝送データを保有している場合でも、その非優先伝送データより優先して、その優先伝送データを無線インタフェース部12に出力する。
端末局1−Nの無線インタフェース部12は、優先無線送信制御部45から優先伝送データを受けると、その優先伝送データを基地局2−Mに伝送する。
無線アクセス制御部13のFIFO処理部47は、バッファ46に格納されている非優先伝送データのうち、優先/非優先伝送データ分類処理部41から先に出力された非優先伝送データから順番に取り出して、その非優先伝送データを非優先無線送信制御部48に出力するFIFO処理を実施する。
無線アクセス制御部13の非優先無線送信制御部48は、FIFO処理部47から非優先伝送データを受けると、優先無線送信制御部45が優先伝送データを無線インタフェース部12に出力していないタイミングで、その非優先伝送データを無線インタフェース部12に出力する。
端末局1−Nの無線インタフェース部12は、非優先無線送信制御部48から非優先伝送データを受けると、その非優先伝送データを基地局2−Mに伝送する。
基地局2−Mの無線アクセス制御部25は、無線インタフェース部24が端末局1−Nから送信された優先伝送データ又は非優先伝送データを受信すると、その優先伝送データ又は非優先伝送データをブリッジ制御部26に出力する。
基地局2−Mのブリッジ制御部26は、無線アクセス制御部25から優先伝送データ又は非優先伝送データを受けると、その優先伝送データ又は非優先伝送データを有線アクセス制御部22に出力する。
基地局2−Mの有線アクセス制御部22は、ブリッジ制御部26から優先伝送データ又は非優先伝送データを受けると、有線インタフェース部21を介して、その優先伝送データ又は非優先伝送データを他の基地局に送信する。
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、自局が優先STAであるのか、非優先STAであるのかを識別し、自局が優先STAである場合、送信対象のデータが優先的に伝送する必要がある音声データであるか否かを識別する優先/非優先伝送データ分類処理部41を設け、その優先/非優先伝送データ分類処理部41により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に基地局に伝送する一方、その優先/非優先伝送データ分類処理部41により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、優先/非優先伝送データ分類処理部41により自局が非優先STAであると識別された場合の送信対象のデータを非優先的に基地局に伝送するように構成したので、データの過剰な優先伝送による優先効果の低下を抑圧することができる効果を奏する。
また、この実施の形態2によれば、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っている旨の通知を基地局から受けると、送信対象のデータが優先的に伝送する必要がある音声データであっても、そのデータを非優先的に基地局に伝送するように構成したので、良好な通信品質を確保することができる効果を奏する。
また、この実施の形態2によれば、認証情報に含まれているSTAクラス特定文字列から自局が優先STAであるか否かを識別するように構成したので、悪意の第三者は、認証サーバにより管理されている認証情報(ユーザーアカウント情報)を操作しなければ、STAクラスを改竄することができず、優先伝送データを詐称する攻撃に対する耐性を高めることができる効果を奏する。
さらに、この実施の形態2によれば、無線インタフェース部12における現在の通信状況(優先伝送データの送信状況)を考慮して、送信対象のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別するように構成したので、無線インタフェース部12が優先伝送データを伝送しているか否か(音声通信中であるか否か)を判断するだけで、優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別することができるようになり、その結果、データの分類処理を簡略化することができる効果を奏する。なお、従来例では、優先伝送データの特徴(通常は、複数の種類)に着目した判断基準でデータを分類する必要があるため、データの分類処理が複雑である。
この発明の実施の形態1による通信システムを示す構成図である。 この発明の実施の形態1による通信システムの基地局及び端末局を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による基地局の無線アクセス制御部を示す構成図である。 認証情報の一例を示す説明図である。 STAクラスの区分けを示す説明図である。 STAクラス特定文字列の一例を示す説明図である。 端末局1−1,1−2におけるユーザーアカウント情報の具体的な設定例を示す説明図である。 STAクラス特定文字列の一例を示す説明図である。 優先中音声通信状態テーブル/非優先中音声通信状態テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態1による基地局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による基地局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による基地局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による端末局の無線アクセス制御部を示す構成図である。 優先中音声通信状態テーブル/非優先中音声通信状態テーブルを示す説明図である。 この発明の実施の形態2による端末局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による端末局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による端末局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による端末局の音声通信状態管理部の処理内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1−1〜1−N 端末局、2−1〜2−M 基地局、3 基幹ネットワーク、4 認証サーバ、11 アンテナ、12 無線インタフェース部、13 無線アクセス制御部、14 アプリケーション部、21 有線インタフェース部、22 有線アクセス制御部、23 アンテナ、24 無線インタフェース部、25 無線アクセス制御部、26 ブリッジ制御部、27 装置制御部、31 伝送データ分類処理部(端末局識別手段)、32 優先/非優先伝送データ分類処理部(データ識別手段)、33 音声通信状態管理部(データ伝送手段)、34 バッファ(データ伝送手段)、35 FIFO処理部(データ伝送手段)、36 優先無線送信制御部(データ伝送手段)、37 バッファ(データ伝送手段)、38 ラウンドロビン処理部(データ伝送手段)、39 非優先無線送信制御部(データ伝送手段)、41 優先/非優先伝送データ分類処理部(自局識別手段、端末データ識別手段)、42 音声通信状態管理部(端末データ伝送手段)、43 バッファ(端末データ伝送手段)、44 FIFO処理部(端末データ伝送手段)、45 優先無線送信制御部(端末データ伝送手段)、46 バッファ(端末データ伝送手段)、47 FIFO処理部(端末データ伝送手段)、48 優先無線送信制御部(端末データ伝送手段)。

Claims (12)

  1. 少なくとも1以上の端末局と、上記端末局と通信を実施する少なくとも1以上の基地局とを備えた通信システムにおいて、上記基地局は、データの送信先である端末局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する端末局識別手段と、上記端末局識別手段により優先局であると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別するデータ識別手段と、上記データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に端末局に伝送する一方、そのデータ識別手段により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、上記端末局識別手段により優先局でないと識別された端末局宛のデータを非優先的に端末局に伝送するデータ伝送手段とを備えていることを特徴とする通信システム。
  2. データ送信手段は、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っている場合、データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータである場合でも、そのデータを非優先的に端末局に伝送することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 端末局は、自局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する自局識別手段と、上記自局識別手段により自局が優先局であると識別された場合、送信対象のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別する端末データ識別手段と、上記端末データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に基地局に伝送する一方、その端末データ識別手段により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、上記自局識別手段により自局が優先局でないと識別された場合の送信対象のデータを非優先的に基地局に伝送する端末データ伝送手段とを備えていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の通信システム。
  4. 端末データ送信手段は、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っている旨の通知を基地局から受信すると、端末データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータである場合でも、そのデータを非優先的に基地局に伝送することを特徴とする請求項3記載の通信システム。
  5. データの送信先である端末局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する端末局識別手段と、上記端末局識別手段により優先局であると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別するデータ識別手段と、上記データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に端末局に伝送する一方、そのデータ識別手段により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、上記端末局識別手段により優先局でないと識別された端末局宛のデータを非優先的に端末局に伝送するデータ伝送手段とを備えた基地局。
  6. データ送信手段は、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っている場合、データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータである場合でも、そのデータを非優先的に端末局に伝送することを特徴とする請求項5記載の基地局。
  7. データ識別手段は、データ送信手段における現在の通信状況を考慮して、端末局識別手段により優先局であると識別された端末局宛のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別することを特徴とする請求項5記載の基地局。
  8. 端末局識別手段は、端末局から接続要求を受信する際、その端末局から優先局であるか否かを示す文字列を含む認証情報を受信し、その認証情報に含まれている当該文字列から上記端末局が優先局であるか否かを識別することを特徴とする請求項5から請求項7のうちのいずれか1項記載の基地局。
  9. 自局が他の端末局よりデータ通信を優先する優先局であるか否かを識別する自局識別手段と、上記自局識別手段により自局が優先局であると識別された場合、送信対象のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別する端末データ識別手段と、上記端末データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータを優先的に基地局に伝送する一方、その端末データ識別手段により優先的に伝送する必要がないと識別されたデータ、または、上記自局識別手段により自局が優先局でないと識別された場合の送信対象のデータを非優先的に基地局に伝送する端末データ伝送手段とを備えた端末局。
  10. 端末データ送信手段は、現在、優先的に伝送しているデータの伝送データ量が基準データ量を上回っている旨の通知を基地局から受信すると、端末データ識別手段により優先的に伝送する必要があると識別されたデータである場合でも、そのデータを非優先的に基地局に伝送することを特徴とする請求項9記載の端末局。
  11. 端末データ識別手段は、端末データ送信手段における現在の通信状況を考慮して、送信対象のデータが優先的に伝送する必要があるデータであるか否かを識別することを特徴とする請求項9記載の端末局。
  12. 自局識別手段は、接続要求を基地局に送信する際、その基地局に送信する認証情報に含まれている当該文字列から自局が優先局であるか否かを識別することを特徴とする請求項9から請求項11のうちのいずれか1項記載の端末局。
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