JP2009088251A - コア及びこれを用いたトランス、並びに、スイッチング電源装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下側梁部11、上側梁部12、主脚部13及び側脚部14を含み、下側梁部11の平面積をPL、上側梁部12の平面積をPU、下側梁部11の断面積をSL、上側梁部12の断面積をSUとした場合、PL>PU 且つ、SL<SUを満たしている。このように、放熱性の低い上側梁部12の磁束密度が低くなることから、上側梁部12の発熱量を小さくすることが可能となる。しかも、下側梁部11の平面積SLが上側梁部12の平面積SUに対して拡大されていることから、下側梁部11とベースプレートとの接触面積が拡大し、放熱効率が高められる。これらにより、コア全体として高い放熱特性を得ることが可能となる。
【選択図】図1
Description
P1>P2 且つ、
S1<S2
を満たしていることを特徴とする。
B1>B2
となる。つまり、第1梁部がベースプレートなどの放熱体と直接的又は間接的に接するようにコアを載置すると、放熱性の低い第2梁部の磁束密度が低くなることから、第2梁部の発熱量を小さくすることが可能となる。しかも、第1梁部の断面積が縮小されていることから、第2梁部及び主脚部とベースプレート等の放熱体との距離が短縮され、第2梁部及び主脚部にて発生した熱をベースプレート等へ効果的に放熱することが可能となる。さらに、第1梁部の平面積が第2梁部の平面積に対して拡大されていることから、第1梁部とベースプレート等との接触面積が拡大し、放熱効率が高められる。これらにより、コア全体として高い放熱特性を得ることが可能となる。ここで、「直接的又間接的に接する」とは、第1梁部と放熱体との間に、接着剤や取り付け部材などが介在するケースを含む意である。
S1≦S3≦S2
を満たしていることが好ましい。これによれば、主脚部における磁束密度をB3とすると、
B1≧B3≧B2 且つ、
B1>B2
となる。つまり、放熱性の低い部分ほど磁束密度が低くなることから、放熱性の低い部分ほど発熱量を小さくすることが可能となる。しかも、第2梁部からの放熱ルートとなる主脚部の断面積を十分に確保していることから、ベースプレート等の放熱板上に載置した際、第2梁部にて発生した熱をベースプレート等へ効果的に放熱することが可能となる。
S1≦S4≦S2 且つ、
S1<S2
を満たしていることが好ましい。これによれば、側脚部の発熱を抑制することができるとともに、側脚部を介した第2梁部の放熱特性を改善することが可能となる。少なくとも一つの側脚部は、第1及び第2梁部の一端と接する第1側脚部と、第1及び第2梁部の他端と接する第2側脚部とを含んでいることが好ましい。すなわち、本発明はいわゆるEE型、EI型又は日の字型コアに適用することが好適である。
SL<SM/2=SS=SU
を満たしている。ここで「断面積」とは、図2に示すように、主脚部13に巻線19を巻回することによりトランスを構成した場合、磁束Mと直交する方向における面積を指す。主脚部13の断面積SMを2で割っているのは、図2に示すように、この部分には他の部分の2倍の磁束が形成されるからである。したがって、下側梁部11、上側梁部12、主脚部13及び側脚部14の単位磁束当たりの断面積をそれぞれS1、S2、S3、S4とすると、
S1<S2=S3=S4
となる。
PL>PU
に設定されている。ここで「平面積」とは、磁束Mと平行な方向における面積を指す。
TL<TU
が満たされる。これにより、下側梁部11を介したベースプレート100への放熱をより効果的に行うことが可能となる。
BL>BM=BS=BU
となる。つまり、上側梁部12、主脚部13及び側脚部14の磁束密度が相対的に低くなることから、ベースプレート100と接することにより放熱性の高い下側梁部11と比べ、相対的に放熱性の低い部分の発熱が抑制される。しかも、主脚部13の断面積SMが上側梁部12の断面積SUの2倍に設定されていることから、上側梁部12からの放熱ルートを十分に確保することが可能となる。つまり、特許文献1に記載されたコアのように主脚部13の断面積SMが小さい場合、上側梁部12における発熱を低減させたとしても、発生した熱を放出するルートが狭いため上側梁部12に熱が溜まりやすくなる。これに対し、本実施形態によるコア10では、主脚部13の断面積SMが十分に確保されていることから、主脚部13自体の発熱が抑制されるだけでなく、上側梁部12の放熱特性を高めることが可能となる。
SL=SM/2=SS<SU
を満たしている。したがって、下側梁部21、上側梁部22、主脚部23及び側脚部24の単位磁束当たりの断面積S1、S2、S3、S4は、
S1=S3=S4<S2
となる。本実施形態においても、下側梁部21の平面積PLは、上側梁部22の平面積PUよりも大きい。つまり、
PL>PU
に設定されている。このため、PL=PUに設定した場合と比べ、下側梁部21の厚さTLが低減され、
TL<TU
が満たされている。これにより、下側梁部21を介したベースプレート100への放熱をより効果的に行うことが可能となる。
BL=BM=BS>BU
となる。これにより、上側梁部22の磁束密度が相対的に低くなることから、上側梁部22の発熱が抑制される。しかも、主脚部23の断面積SMが下側梁部21の断面積SLの2倍に設定されていることから、上側梁部22からの放熱ルートを十分に確保することが可能となる。
SL<SM/2=SS<SU
を満たしている。したがって、下側梁部31、上側梁部32、主脚部33及び側脚部34の単位磁束当たりの断面積S1、S2、S3、S4は、
S1<S3=S4<S2
となる。本実施形態においても、下側梁部31の平面積PLは、上側梁部32の平面積PUよりも大きい。つまり、
PL>PU
に設定されている。このため、PL=PUに設定した場合と比べ、下側梁部31の厚さTLが低減され、
TL<TU
が満たされている。これにより、下側梁部31を介したベースプレート100への放熱をより効果的に行うことが可能となる。
BL>BM=BS>BU
となる。これにより、ベースプレート100から離れるほど磁束密度が低くなるという構造を得ることが可能となる。しかも、主脚部33の断面積SMが下側梁部31の断面積SLの2倍以上に設定されていることから、上側梁部32からの放熱ルートを十分に確保することが可能となる。
SL≦SM/2≦SU
に設定されているが、本発明がこれに限定されるものではない。しかしながら、上記の関係を満たす構造とすれば、下側梁部の厚さTLをより薄くすることができることから、高い放熱特性を得ることが可能となる。
SL≦SS≦SU 且つ、
SL<SU
に設定することが望ましい。
SM>SS
を満たすことで、巻線から受ける熱をより効果的にベースプレートに放熱し、コアの温度上昇を抑えることができる。
SL=SM/2=SS=SU
に設定されている。したがって、下側梁部41、上側梁部42、主脚部43及び側脚部44の単位磁束当たりの断面積S1、S2、S3、S4は、
S1=S2=S3=S4
である。
SL<SM/2=SS<SU
を満たしているコア30の温度上昇率△Tは、非常に小さかった。
11,21,31,41 下側梁部
11a 載置面
12,22,32,42 上側梁部
13,23,33,43 主脚部
14,24,34,44 側脚部
19 巻線
100 ベースプレート
200 スイッチング電源装置
203 トランス
B 磁束密度
M 磁束
P 平面積
S 断面積
Claims (10)
- 巻線が巻回される主脚部と、前記主脚部を介して互いに対向する位置に設けられた第1梁部及び第2梁部とを含むコアであって、
前記第1梁部の平面積をP1、前記第2梁部の平面積をP2、前記第1梁部の単位磁束当たりの断面積をS1、前記第2梁部の単位磁束当たりの断面積をS2とした場合、
P1>P2 且つ、
S1<S2
を満たしていることを特徴とするコア。 - 前記主脚部の単位磁束当たりの断面積をS3とした場合、
S1≦S3≦S2
を満たしていることを特徴とする請求項1に記載のコア。 - S1<S3を満たしていることを特徴とする請求項2に記載のコア。
- S3<S2を満たしていることを特徴とする請求項2又は3に記載のコア。
- 前記第1梁部の厚さが前記第2梁部の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のコア。
- 前記第1梁部の略端部及び前記第2梁部の略端部と接する少なくとも一つの側脚部をさらに含んでおり、前記側脚部の単位磁束当たりの断面積をS4とした場合、
S1≦S4≦S2
を満たしていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコア。 - 前記少なくとも一つの側脚部は、前記第1及び第2梁部の一端と接する第1側脚部と、前記第1及び第2梁部の他端と接する第2側脚部とを含んでおり、これにより全体形状がEE型、EI型又は日の字型であることを特徴とする請求項6に記載のコア。
- 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のコアと、前記コアの前記主脚部に巻回された巻線とを備えることを特徴とするトランス。
- 前記コアの前記第1梁部が放熱体に接して設けられていることを特徴とする請求項8に記載のトランス。
- 請求項8又は9に記載のトランスを備えたスイッチング電源装置。
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JP2007256141A JP4840320B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | コア及びこれを用いたトランス、並びに、スイッチング電源装置 |
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2007
- 2007-09-28 JP JP2007256141A patent/JP4840320B2/ja active Active
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