JP2009087596A - リフレクタ及び照明器具並びに照明モジュール - Google Patents

リフレクタ及び照明器具並びに照明モジュール Download PDF

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祐子 市川
Masahito Yamamoto
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Abstract

【課題】本体の反射面の全体に亘って、必要十分な蒸着層を形成することが可能であり、良好な反射特性を実現することができるリフレクタを提供する。
【解決手段】光源光の反射率を向上する若しくは光源光の反射率を維持する蒸着層44を本体41の内面に設けるリフレクタ4であって、本体41の内面に、開口に向かって段階的に拡がるように配置して反射面42を段差状に設け、反射面42の各々に蒸着層44を形成し、本体41の略頂部に設けられる光源であるLED3からの照射光を各反射面42で反射して全体的に略平行光となるように出射する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光源光の反射率を向上或いは維持する蒸着層を本体の内面に設けるリフレクタ及び前記リフレクタを備える照明器具並びに前記リフレクタを備える照明モジュールに関する。
光源光の反射率を向上する蒸着層或いは反射率を維持する蒸着層を本体の内面に設けるリフレクタが知られている。例えば特許文献1には、ガラス、金属、樹脂のラッパ形状の本体の内面にアルミニウムの蒸着層を形成し、反射率を向上するリフレクタや、アルミニウムの本体の内面にチタン、シリコンなどの蒸着槽を形成し、変色やオイルミストの付着を防いで反射率を維持するリフレクタが記載されている。
特開2007−242409号公報
ところで、照明器具で所望の被照明領域の照明を行う際等に、光源光の利用効率、リフレクタでの反射後の配光制御性、配光デザインの多様性を高めるためには、リフレクタの開口を小さくし、リフレクタで反射した光が略平行になるようにして外部に照射するようにすることが望ましい。斯様な要望は、リフレクタの反射で平行度の高い光を出射可能なLEDを光源とする照明器具に於いて顕著である。しかしながら、リフレクタの開口を小さくすると、リフレクタの深い部分に於ける蒸着層の形成が不十分となり、リフレクタの内面に反射率の劣る領域が生じて反射特性が悪化するという問題が生ずる。
本発明は上記課題に鑑み提案するものであり、光源光の反射率を向上する蒸着層或いは光源光の反射率を維持する蒸着層を本体の内面に設けるリフレクタに於いて、本体の反射面の全体に亘って、必要十分な蒸着層を形成することが可能であり、良好な反射特性を実現することができるリフレクタ及び前記リフレクタを備える照明器具並びに前記リフレクタを備える照明モジュールを提供することを目的とする。
本発明のリフレクタは、光源光の反射率を向上する蒸着層若しくは光源光の反射率を維持する蒸着層を本体の内面に設けるリフレクタであって、前記本体の内面に、開口に向かって段階的に拡がるように配置して反射面を段差状に設け、前記反射面の各々に前記蒸着層を形成し、本体の略頂部に設けられる光源からの照射光を前記各反射面で反射して全体的に略平行光となるように出射することを特徴とする。前記リフレクタは、略頂部に点状に光源が設けられる略碗状のリフレクタや、略頂部に長手方向に沿って線状に光源が設けられる略蒲鉾形のリフレクタ等を包含する。また、前記光源にはLED光源とすると好適であるが、LED光源以外にも適宜の光源を使用することが可能であり、好ましくはLED光源と同様に指向的な配光特性を有する光源とするとよい。
また、本発明のリフレクタは、光源からの照射光を略平行光の反射光として反射する略放物面状の第1の仮想反射面を想定し、前記第1の仮想反射面に沿って第1の反射面を設定し、前記第1の仮想反射面と相似する第2の仮想反射面を前記光源の光中心を基準にして離間して想定し、前記第2の仮想反射面に沿って第2の反射面を設定することを特徴とする。更に、同様に仕方で拡大倍率を順次変更して第1の仮想反射面と相似する第3、第4等の仮想反射面を想定し、第3、第4等の反射面を設定すると好適である。
また、本発明の照明器具は、本発明の略碗状のリフレクタと、前記リフレクタの本体の略頂部に点状に配置する光源とで構成する照明モジュールを複数並設し、前記並設した複数の照明モジュールに対応して光照射側に光拡散性で透光性の照明カバーを設けることを特徴とする。照明モジュールを複数並設する構成では、LEDなど光源とそれぞれ対応して基板が設けられる構成としてもよいが、複数のLEDが基板に実装されているLED実装基板など、複数の光源が一つの実装基板に実装されている構成を用いるとコスト面や小型化等の効果が得られるので好ましい。また、単体の照明モジュールに対応して光照射側に透光性の照明カバーを設ける構成とすることも可能である。
また、本発明の照明器具は、前記照明カバーの光入射側の背面に略山形の凸条若しくは凸部を設け、前記凸条の側面若しくは前記凸部の側面の傾斜角度を、前記凸条の頂部若しくは前記凸部の頂部に向かって漸次急峻にすることを特徴とする。前記略山形の凸条は例えばストライプ状に配設する構成、又、前記略山形の凸部は例えば格子状若しくは千鳥状若しくは同心円状に配設する構成等とすることが可能であり、更に前記略山形の凸部は円錐形若しくはピラミッド形等とすることが可能である。
また、本発明の照明モジュールは、本発明のリフレクタと、前記リフレクタの本体の略頂部に配置する光源とで構成する照明モジュールであって、前記光源をLED光源とし、中央に凹曲面が形成され、前記凹曲面の外側に凸曲面が形成されているレンズを前記LED光源の周囲に設け、前記凸曲面を通過する前記LED光源の照射光が前記リフレクタで反射され略平行光として外部に照射されるように、前記凸曲面の曲率を設定し、前記凹曲面を通過する前記光源の照射光が前記リフレクタの反射による略平行光と略同一方向の略平行光として外部に照射されるように、前記凹曲面の曲率を設定することを特徴とする。
尚、本明細書開示の発明には、各発明や各実施形態等の構成の他に、これらの部分的な構成を適用可能な範囲で本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に適用可能な範囲で本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれる。
本発明では、リフレクタの本体の内面に、開口に向かって段階的に拡がるように配置して反射面を段差状に設けることにより、リフレクタの開口が大きく拡がるものとなる。そのため、リフレクタ本体内の反射面の全体に亘って、蒸着することが非常に容易になって、必要十分な蒸着層を形成することが可能となり、全体的に良好な反射特性を実現することができる。また、各反射面に照射される光源光を全体的に略平行光になるように反射することにより、光源光の利用効率の向上、リフレクタでの反射後の配光制御性の向上、配光デザインの多様化を図ることができる。また、光源として指向的な配光特性を有するLED光源を用いる場合には、配光制御の容易性、的確性を格段に向上することができる。
また、光源からの照射光を略平行光の反射光として反射する略放物面状の第1の仮想反射面を想定し、前記第1の仮想反射面に沿って第1の反射面を設定し、前記第1の仮想反射面と相似する第2の仮想反射面を前記光源の光中心を基準にして離間して想定し、前記第2の仮想反射面に沿って第2の反射面を設定することにより、望ましい反射を行えるリフレクタの反射面を容易且つ正確に設定することが可能となる。
また、略碗状のリフレクタの略頂部に点状に光源を設ける照明モジュールを複数並設し、前記並設した複数の照明モジュールに対応して光照射側に光拡散性で透光性の照明カバーを設けることにより、各照明モジュールの照射光を混じり合わせ、照明器具による照明の均一性を高めることができる。また、照明カバーで配光制御することが可能となるから、低コスト且つ簡単に制御して適切な配光を得ることができると共に、空間デザインに適応して配光を容易に変更することができる。また、照明カバーで配光制御することにより、照明モジュールの共通化、標準化を促進することができる。
また、照明カバーの光入射側の背面に略山形の凸条若しくは凸部を設け、前記凸条の側面若しくは前記凸部の側面の傾斜角度を、前記凸条の頂部若しくは前記凸部の頂部に向かって漸次急峻にすることにより、比較的放射角の大きな照射光に対して大きい光束を割り当て、照明器具による照明面の照度の均一性を高めることができる。
また、LED光源の周囲の設けるレンズの凸曲面の曲率を、凸曲面を通過する光源の照射光がリフレクタで反射され略平行光として外部に照射されるように設定し、前記レンズの凹曲面の曲率を、凹曲面を通過する光源の照射光がリフレクタの反射による略平行光と略同一方向の略平行光として外部に照射されるように設定することにより、LED光源の発光をより平行化して外部に照射することが可能であり、光の利用効率を高めることができる。また、照明モジュールは全体的に略平行な光を出射可能であるから、出射後の照明カバー等による光の配光制御を容易化できると共に、より均一な照明を得るなど適切な配光制御をより正確に行うことができる。
本発明の実施形態のリフレクタ、前記リフレクタを備える照明モジュール及び前記リフレクタを備える照明器具について図面に基づき説明する。
第1実施形態のリフレクタ4は、図1及び図3に示すように、照明モジュール1に設けられるリフレクタ4であり、照明モジュール1は、LED実装基板である円盤状の基板2と、基板2から突出している取付部21に固定され、基板2上に設けられる光源のLED3と、リフレクタ4とを備える。光源ユニットを構成するLED3はチップ型のLEDであり、基板2の中央に点設され、リフレクタ4の略頂部に位置するようにして設けられている。
リフレクタ4は段差面を有する略碗状であり、その本体41には、リフレクタ開口に向かって段階的に拡がるようにして配置して反射面42が段差状に複数設けられ、各反射面42・42間には中間面43が設けられている。各反射面42は、環状に形成されていると共に、リフレクタ4の開口に向かって漸次拡がる傾斜面として形成されている。本例に於ける各反射面42の前記各傾斜面の水平方向(基準水平線Hの方向)に対する傾斜角度は、後述の如く始点SPから終点FPにかけて漸次急峻になるように変化させる構成としているが、始点SPから終点FPにかけて一定の傾斜角度とする構成とすることも可能である。各中間面43は、環状に形成されていると共に、リフレクタ4の開口に向かって漸次拡がる傾斜面として形成されている。
リフレクタ4の反射面42は、図1に示すように、頂部に設けられる光源であるLED3からの照射光を略平行光としてリフレクタ開口から照射する略放物面状のリフレクタの反射面(仮想反射面VR1)と対応して設定される。前記設定に於いては、仮想反射面VR1をその反射光が開口から平行光として出射するように、反射角=45度+(入射角/2)となるように形成し、更に、LED3の光中心から仮想反射面VR1に向けて基準角度線α1〜α6をひく。基準角度線α2は水平方向に延びる水平線であり、基準角度線α1とα3〜α6は水平な基準角度線α2に対して所定傾斜角度を有し、基準角度線α1〜α6は所定角度間隔で傾斜角度を順次増加する。本例の基準角度線α1〜α6は傾斜角度を10度間隔で順次増加し、基準角度線α1は−10度、α2は0度、α3の傾斜角度は10度、α4の傾斜角度は20度、α5の傾斜角度は30度、α6の傾斜角度は40度になっている。
更に、基準角度線α1とα2との間、α2とα3との間、α3とα4との間、α4とα5との間、α5とα6との間の各々に挟まれる仮想反射面VR1の各部分を各2つの基準角度線に沿うようにして外側に等倍で拡大し、その両端が各2つの基準角度線に位置するようにし、仮想反射面VR2を設定する。同様にして、更に順次外側に等倍で拡大し、仮想反射面VR3、VR4を設定する。前記拡大倍率は適宜であるが、例えば仮想反射面VR1とVR2との間、VR2とVR3との間、VR3とVR4との間の水平方向の距離が等間隔で外側に拡がるようにする構成、又は仮想反射面VR1とVR2との間、VR2とVR3との間、VR3とVR4との間の水平方向の距離が順次大きくなるようにして外側に拡がるようにする構成とすると好適である。
そして、基準角度線α1とα2との間に挟まれる仮想反射面VR1の部分と、基準角度線α2とα3との間に挟まれる仮想反射面VR1の部分とを最も光源よりの第1の反射面42とし、基準角度線α3とα4との間に挟まれる仮想反射面VR2の部分を第2の反射面42とし、基準角度線α4とα5との間に挟まれる仮想反射面VR3の部分を第3の反射面42とし、基準角度線α5とα6との間に挟まれる仮想反射面VR4の部分を最もリフレクタ開口寄りの第4の反射面42とする。
即ち、リフレクタ4の各反射面42の設定に於いては、LED3からの照射光を略平行光の反射光として反射する略放物面状の第1の仮想反射面VR1を想定し、第1の仮想反射面VR1に沿って第1の反射面42を設定し、第1の仮想反射面VR1と相似する第2の仮想反射面VR2をLED3の光中心を基準にして離間して想定し、第2の仮想反射面VR2に沿って第2の反射面42を設定し、第1の仮想反射面VR1に対して、第2の仮想反射面VR2より大きな倍率で相似する第3の仮想反射面VR3を、LED3の光中心を基準にして第2の仮想反射面VR2より外側に離間して想定し、第3の仮想反射面VR3に沿って第3の反射面42を設定し、第1の仮想反射面VR1に対して、第2、第3の仮想反射面VR2、VR3より大きな倍率で相似する第4の仮想反射面VR4を、LED3の光中心を基準にして第3の仮想反射面VR3より外側に離間して想定し、第4の仮想反射面VR4に沿って第4の反射面42を設定する。
仮想反射面VR1〜VR4に沿って設定した各反射面42は、光源側からリフレクタ開口側に向かって傾斜角度が漸次急峻になる形状となり、又、光源側に位置する反射面42よりも、よりリフレクタ開口側に位置する反射面42の傾斜角度の方が急峻になっている。本例に於ける第1の反射面42はリフレクタ開口に向かって傾斜角度が40度〜50度に漸次変化する傾斜面(基準角度線α1とα2の間で40度〜45度に変化し、α2とα3の間で45度〜50度に漸次変化している)、第2の反射面42はリフレクタ開口に向かって傾斜角度が50度〜55度に漸次変化する傾斜面、前記第3の反射面42はリフレクタ開口に向かって傾斜角度が55度〜60度に漸次変化する傾斜面、第4の反射面42はリフレクタ開口に向かって傾斜角度が60度〜65度に漸次変化する傾斜面である。
図4にLED5の中心軸に沿った照射光L0、リフレクタ4の反射面42による反射光L1〜L5、仮想反射面VR1の反射光VL1〜VL5を示す。各々の反射面42による反射光はL1〜L5は仮想反射面VR1の反射光VL1〜VL5よりも外側に拡がると共に、仮想反射面VR1の照射光VL1〜VL5と同様に、LED3からの照射光を反射して全体的に略平行光の照射光L1〜L5として外部に放射する。
また、本体41の内面である反射面42と中間面43には、図2に示すように、真空蒸着等の蒸着により蒸着層44が設けられている。蒸着層44は、光源から照射される光の反射率を向上する機能層、或いは光源から照射される光の反射率を維持する機能層である。例えばリフレクタ4の本体41を金属、樹脂、ガラス等で形成し、反射率を向上する機能層としてアルミニウムの蒸着層を形成する構成、或いは反射率の優れるアルミニウムを素材として本体41を形成し、その内面に反射率を維持する機能層としてシリコン若しくはチタンの蒸着層を形成する構成等とすることが可能である。尚、本例では蒸着層44を本体41の反射面42と中間面43に形成する構成としたが、少なくとも反射面42の各々に蒸着層44を形成する構成であれば適宜である。
次に、上記実施形態のリフレクタ4を備える照明器具100について説明する。
照明器具100は、図5及び図6に示すように、リフレクタ4を備える照明モジュール1をリフレクタ4の開口側を揃え隣接して複数並設し、並設した複数の照明モジュール1に対して光照射側(リフレクタ4の開口側)に光拡散性で透光性の照明カバー110を設け、各照明モジュール1から照射される略平行な照射光Lを照明カバー110で拡散して照射光L’Lとして照射するものである。
照明カバー110は、アクリル樹脂等で形成され、長矩形の平板状の基体111と、光の入射側である基体111の上面に形成されている正面視略二等辺三角状で略山形の凸条112とを備える。凸条112は、照明カバー110の長手方向に沿って延設されていると共に、照明カバー110の幅方向に所定ピッチで複数条形成され、ストライプ状に規則的に形成されている。
図7に於いて、113は凸条112の傾斜面である側面、114は凸条112の頂部に相当する稜線、115は凸条112の底部に相当する凸条112・112間の谷線である。凸条112は、谷線115から稜線114に向かって傾斜角度が漸次急峻になる傾斜面を側面113とし、前記傾斜面は下に凸の略放物線状になっている。これにより、凸条112の上側から照射される略平行光の照明カバー110に対する入射角θ1及び放射角θ2を、稜線114に近い部分ほど大きくし、谷線115に近い部分ほど小さくすることが可能になっている。
前記構成では、稜線114に隣接する傾斜角度が大きい領域はより多くの光束を受光し且つ放射角θ2がより大きくなるように屈折し、大きな放射角θ2で多くの光束を照明光として放射する(光路LR1)。また、比較的谷線115に近く傾斜角度が比較的小さい領域は、少なめの光束を受光し且つ放射角θ2が比較的小さくなるように屈折し、比較的小さい放射角θ2で比較的少なめの光束を照明光として放射する(光路LR2)。そして、放射角θ2が大きく照明面までの距離が長い照明光の照明面での照度と、放射角θ2が小さく照明面までの距離が短い照明光の照明面での照度が略同一となり、各放射角θ2での照明光の照明面での照度がそれぞれ略同一となるので、照明面を略均等の照度で照明することが可能である。
上記実施形態のリフレクタ4、照明モジュール1及び照明器具100は、本体41の内面に、リフレクタ4の開口に向かって段階的に拡がるようにして反射面42を段差状に設けることにより、リフレクタ4の開口が大きく拡がるものとなる。そのため、本体41内の各反射面42の全体に亘って、必要十分な蒸着層44を形成することが可能となり、全体的に良好な反射特性を実現することができる。また、各反射面42に照射される光源光を全体的に略平行光になるように反射することにより、光源光の利用効率の向上、リフレクタ4での反射後の配光制御性の向上、配光デザインの多様化を図ることができる。また、仮想反射面VR1〜VR4で反射面42を設定することにより、望ましい反射を行えるリフレクタ4の反射面42を容易且つ正確に設定することが可能となる。
また、略碗状のリフレクタ4の略頂部に点状に光源を設ける照明モジュール1を複数並設し、並設した複数の照明モジュール1に対応して光照射側に光拡散性で透光性の照明カバー110を設けることにより、各照明モジュール1の照射光を混じり合わせ、照明器具100による照明の均一性を高めることができる。また、照明カバー110で配光制御することが可能となるから、低コスト且つ簡単に制御して適切な配光を得ることができると共に、空間デザインに適応して配光を容易に変更することができ、更に、照明モジュール1の共通化、標準化を促進することができる。また、照明カバー110の光入射側の背面に略山形の凸条112を設け、凸条112の側面113の傾斜角度を、凸条112の頂部に向かって漸次急峻にすることにより、比較的放射角の大きな照射光に対して大きい光束を割り当て、照明器具100による照明面の照度の均一性を高めることができる。
尚、上記実施形態の照明モジュール1では、略碗状のリフレクタ4の略頂部に光源であるLED5を点状に配置する構成としたが、例えば略蒲鉾状のリフレクタの略頂部に長手方向に沿って所定間隔でLED5を設けるなど線状にLEDを設ける照明モジュール或いは照明器具とすることも可能である。前記構成は、例えば図1の照明モジュール1や図6の照明器具100を図示する断面形状で紙面垂直方向に延設する構成となる。
また、上記照明モジュール1を複数並設する照明器具100では、LED5にそれぞれ対応して基板2を設ける構成としたが、複数のLED5が一つ基板2に実装されているLED実装基板(チップオンLED)を用いると好適であり、これにより、コスト面や小型化等の面で有利となる。また、単体の照明モジュール1に対応して光照射側に透光性の照明カバー110を設けて照明器具とすることも可能である。
また、上記照明器具100では、照明カバー110の光入射側の背面に略山形の凸条112を設ける構成としたが、前記凸条112に代え、円錐形やピラミッド形など略山形の凸部を規則的に配置する構成としてもよい。前記凸部の規則的な配置は、例えば格子状、千鳥状、同心円状等とすることが可能である。また、前記凸部でも、本例の凸条112と同様に、前記凸部の側面の傾斜角度を、前記凸部の底部から頂部に向かって漸次急峻にすることが好ましい。
また、上記実施形態ではチップ型のLED3で光源ユニットを構成したが、例えば図8に示すように、LED3と、LED3の周囲に設けられるレンズ200とで光源ユニットを構成すると、LED3の放射光をより平行化することができて好適である。
図6のレンズ200は、略半球面状の凸レンズの外面中央に皿状の凹曲面202が形成されている形状であり、中央の凹曲面62の外周面に凸曲面201が形成されている。レンズ200内には、凹曲面202の中央に対応するようにして光源であるLED3が収容され、LED3と取付部21とがレンズ200の内面と密接して収容されている。レンズ200の両側端部は基板2に固着されている。
凸曲面201の曲率は、凸曲面201を通過するLED3の照射光をリフレクタ4に照射し、リフレクタ4で反射してリフレクタ開口から略平行光として外部に照射可能に設定して形成し、前記曲率はレンズ6の素材の屈折率から適宜設定することが可能であるが、本例の凸曲面201は、LED3の光中心を中心とする略半球面状とし、光中心からの照射光を直線状の照射光SLとしてリフレクタ4に導くことが可能な構成になっている。凹曲面202の曲率は、凹曲面202を通過するLED3の照射光をリフレクタ4の開口側から略平行光として照射可能な曲率に設定して形成し、前記曲率はレンズ6の素材の屈折率から適宜設定する。凹曲面202を通過するLED3の照射光は、凹曲面202で屈折して略平行な照射光BLとして外部に照射される。そして、凸曲面201の通過及びリフレクタ4の反射による略平行な照射光と、凹曲面202の通過による略平行な照射光CLは、互いに略平行に照射され、略同一方向の略平行光として外部に照射される。尚、レンズ200も、光源を線状に設ける場合には、例えば図8の断面形状で紙面垂直方向に延設する構成にして用いることが可能である。
本発明は、例えば室内照明や屋外照明の照明器具に利用することができる。
照射方向を上向きにした状態に於ける、第1実施形態のリフレクタを備える照明モジュールの縦断説明図。 図1のリフレクタの要部縦断面図。 図1の照明モジュールの底面図。 図1の照明モジュールの光路を示す縦断説明図。 図1の照明モジュールを備える照明器具の底面図。 図1の照明モジュールを備える照明器具の縦断説明図。 図6の照明器具に於ける照明カバーの部分拡大説明図。 LEDの周囲にレンズを設ける例の光源ユニットを示す部分縦断説明図。
符号の説明
1…照明モジュール 2…基板 21…取付部 3…LED 4…リフレクタ 41…本体 42…反射面 43…中間面 44…蒸着層 100…照明器具 110…照明カバー 111…基体 112…凸部 113…側面 114…稜線 115…谷線 200…レンズ 201…凸曲面 202…凹曲面
VR1〜VR4…仮想反射面 α1〜α6…基準角度線 SP…始点 FP…終点 L0…LED光源の照射光 L1〜L5…リフレクタの反射面による反射光 VL1〜VL5…仮想反射面による反射光 L、L’…照射光 LR1,LR2…照射光の光路 CL…中心近傍の照射光 SL…周辺の照射光

Claims (5)

  1. 光源光の反射率を向上する蒸着層若しくは光源光の反射率を維持する蒸着層を本体の内面に設けるリフレクタであって、
    前記本体の内面に、開口に向かって段階的に拡がるように配置して反射面を段差状に設け、
    前記反射面の各々に前記蒸着層を形成し、
    本体の略頂部に設けられる光源からの照射光を前記各反射面で反射して全体的に略平行光となるように出射することを特徴とするリフレクタ。
  2. 光源からの照射光を略平行光の反射光として反射する略放物面状の第1の仮想反射面を想定し、前記第1の仮想反射面に沿って第1の反射面を設定し、
    前記第1の仮想反射面と相似する第2の仮想反射面を前記光源の光中心を基準にして離間して想定し、前記第2の仮想反射面に沿って第2の反射面を設定することを特徴とする請求項1記載のリフレクタ。
  3. 請求項1又は2記載の略碗状のリフレクタと、前記リフレクタの本体の略頂部に点状に配置する光源とで構成する照明モジュールを複数並設し、
    前記並設した複数の照明モジュールに対応して光照射側に光拡散性で透光性の照明カバーを設けることを特徴とする照明器具。
  4. 前記照明カバーの光入射側の背面に略山形の凸条若しくは凸部を設け、
    前記凸条の側面若しくは前記凸部の側面の傾斜角度を、前記凸条の頂部若しくは前記凸部の頂部に向かって漸次急峻にすることを特徴とする請求項4記載の照明器具。
  5. 請求項1又は2記載のリフレクタと、前記リフレクタの本体の略頂部に配置する光源とで構成する照明モジュールであって、
    前記光源をLED光源とし、
    中央に凹曲面が形成され、前記凹曲面の外側に凸曲面が形成されているレンズを前記LED光源の周囲に設け、
    前記凸曲面を通過する前記LED光源の照射光が前記リフレクタで反射され略平行光として外部に照射されるように、前記凸曲面の曲率を設定し、
    前記凹曲面を通過する前記光源の照射光が前記リフレクタの反射による略平行光と略同一方向の略平行光として外部に照射されるように、前記凹曲面の曲率を設定することを特徴とする照明モジュール。
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