JP2009087431A - スタンパ原版の製造方法及びスタンパ原版 - Google Patents

スタンパ原版の製造方法及びスタンパ原版 Download PDF

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【課題】極めて微細で、光記録媒体の信号特性が良好となる条件に適合した第1グルーブ及び第2グルーブを形成する。
【解決手段】光記録媒体の透明基板を作製する際に使用されるものであって、且つ、表面に第1グルーブ66及び第2グルーブ68を有するスタンパ原版50の製造方法において、シリコンウエハ52の一主面にレジストパターン64を形成し、シリコンウエハ52のうち、レジストパターン64の第1開口部60及び第2開口部62から露出する部分をエッチングして、表面に第1グルーブ66及び第2グルーブ68を形成する。このとき、シリコンウエハ52のエッチングレートをR1、レジストパターン64のエッチングレートをR2としたとき、選択比(R1/R2)が0.5〜1.5であって、且つ、R1が5〜40nm/分の条件でエッチングを行う。
【選択図】図3

Description

本発明は、光記録媒体用基板を作製する際に使用されるものであって、且つ、表面に凹部を有するスタンパ原版の製造方法及びスタンパ原版に関する。
近年、光記録媒体の高密度化の要求に伴い、450nm以下のレーザ光を使用して記録を行う高密度の光記録媒体が開発されている。この高密度の光記録媒体は、レーザ光のトラッキングに用いる溝を形成した透明基板上に色素を塗布し、さらに、色素記録層を保護するカバー層を貼り付けることで製造される。このときの透明基板は、樹脂の射出成形を行う際に、溝のパターンを反転させた表面形状を有する金属製のスタンパを金型の一方に用いることで製造することができる。
さらに、このスタンパは、スタンパ原版の凹凸パターンに基づき複製される。そのため、スタンパ原版には光記録媒体用の透明基板に必要な凹凸パターンを形成する必要がある。この凹凸パターンは光記録媒体の高密度化に伴い微細になるとともに、光記録媒体に予め記録される情報の多様化に伴い、複数種類の微細な凹凸パターンの形成が要求されている。
これまで、微細加工技術としては、電子線を照射して基板に微小な凹凸パターンを形成する技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、特許文献2においては、相変化型光ディスクの記録層に対し、電子線によってパターンを作製し、Si膜をRIE(反応性イオンエッチング)で除去することで微細な加工処理を行う技術が開示されている。
特開2004−163698号公報 特開2005−100526号公報
ところで、発明者等の詳細な研究によれば、上記のような短波長のレーザ光で色素系の光記録媒体にデータの記録を行う場合、透明基板の溝の形状により、光記録媒体の信号特性は大きく変化することが分かった。その研究結果によれば、表面に形成される凹部の側壁の角度が、表面に対して50〜70度の範囲の溝形状を形成するのが好ましいが、スタンパ原版にこのような凹凸形状を形成することは容易ではない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、極めて微細で、光記録媒体の信号特性が良好となる条件に適合した凹部を形成することができ、光記録媒体の特性を向上させることができるスタンパ原版の製造方法及びスタンパ原版を提供することを目的とする。
本発明に係るスタンパ原版の製造方法は、光記録媒体用基板を作製する際に使用されるものであって、且つ、表面に凹部を有するスタンパ原版の製造方法において、基板の一主面上にレジストによるパターンを形成する第1工程と、前記パターンが形成された基板の一主面に対してリアクティブイオンエッチングして、前記一主面に前記凹部を形成する第2工程とを有し、前記第2工程のリアクティブイオンエッチングが、前記基板の一主面に対するエッチングレートをR1、前記レジストに対するエッチングレートをR2としたとき、選択比(R1/R2)が0.5〜1.5であって、且つ、R1が5〜40nm/分の条件で行われることを特徴とする。
これにより、極めて微細で、光記録媒体の信号特性が良好となる条件に適合した凹部を形成することができ、光記録媒体の特性を向上させることができる。
そして、第1の本発明において、前記基板は、シリコンからなるもの、具体的にはシリコンウェハーが好ましい。
また、第1の本発明において、前記第1工程は、順に、前記基板の一主面上にレジスト層を形成するレジスト形成工程と、前記レジスト層に対して所定のパターン状に電子線を照射するパターン描画工程と、前記電子線が照射された前記レジスト層を現像して前記レジストパターンを形成する現像工程とを有するようにしてもよい。
また、第1の本発明において、前記第2工程のリアクティブイオンエッチングは、CHF3、CF4、SF6及びArからなる群から選ばれた少なくとも一つの気体を用いて行うことが好ましい。この場合、少なくとも前記CHF3とSF6とを混合させた気体を用いることが特に好ましい。
上述の第1の本発明に係るスタンパ原版の製造方法によってスタンパ原版を作製することによって、表面に形成される凹部の側壁の角度が、表面に対して50〜70度の範囲とすることができ、極めて微細で、光記録媒体の信号特性が良好となる条件に適合した凹部を有するスタンパ原版を得ることができる。
本発明の製造方法により製造される光記録媒体用スタンパ原版及び光記録媒体用スタンパは、短波長のレーザ光で色素系の光記録媒体の製造に使用される。例えば、現在提唱されているブルーレイディスクの仕様では、光記録媒体の内周にディスクインフォメーション等の管理情報が記録される管理情報記録領域(例えば、BCA領域(バースト・カッティング領域))が形成されている。
このスタンパ原版を用いて製造(詳細には、スタンパ原版から製造されたスタンパを用いて製造)された光記録媒体には、管理情報が色素記録層及び/又は反射層に対してレーザ光で例えばバーコード状に形成される。BCA領域にはプリグルーブ(第2プリグルーブ)が形成される必要があるが、その溝深さはデータ記録領域のプリグルーブ(第1プリグルーブ)よりも浅く形成されることが好ましい。
以上説明したように、本発明に係るスタンパ原版の製造方法及びスタンパ原版によれば、極めて微細で、光記録媒体の信号特性が良好となる条件に適合した凹部を形成することができ、光記録媒体の特性を向上させることができる。
以下、本発明に係るスタンパ原版の製造方法及びスタンパ原版の実施の形態例を図1〜図7を参照しながら説明する。
先ず、本実施の形態に適用される光記録媒体10の構成について図1を参照しながら説明する。
本実施の形態に係る光記録媒体10は、図1に示すように、厚さ0.7〜2mmの透明基板12上に、色素を含有する追記型記録層14と、厚さ0.01〜0.5mmのカバー層16とをこの順に有する。図1では、レーザ光46の入射を主体に表示してあるため、各層の積層順は上下逆となる。具体的には、例えば透明基板12上に、光反射層18と、追記型記録層14と、バリア層20と、接着層22と、カバー層16とをこの順に有する。
次に、これらに部材について順に説明する。
〔透明基板12〕
図1に示すように、好ましい光記録媒体10の透明基板12には、トラックピッチ、溝幅(半値幅:溝の深さの1/2の地点における溝の幅)、溝深さ、及びウォブル振幅のいずれもが下記の範囲である形状を有する第1プリグルーブ34(案内溝)及び第2プリグルーブ35が形成されている。
第1プリグルーブ34は、CD−RやDVD−Rに比べてより高い記録密度を達成するために設けられたものであり、例えば、光記録媒体10を、青紫色レーザに対応する媒体として使用する場合に好適である。
第2プリグルーブ35は、第1プリグルーブ34より溝幅及び溝深さが若干小さく、光記録媒体10がディスク状の場合には、その内周側に設けられる。第2プリグルーブ35は、例えば、光記録媒体10の製造者情報や、その他の管理情報が記録されるBCA領域として利用される。BCA領域では、信号特性上データ記憶領域より反射率を下げる必要があるため、溝幅をデータ記憶領域より浅くしている。
第1プリグルーブ34のトラックピッチは、200〜400nmであり、光記録媒体10の仕様に応じて適宜変更することもできる。
第1プリグルーブ34の溝幅(半値幅)は、90〜180nmの範囲であるのが望ましい。
第1プリグルーブ34の溝幅が90nm未満では、成形時に溝が十分に転写されなかったり、記録のエラーレートが高くなったりすることがあり、180nmを超えると、記録時に形成されるピットが広がってしまい、クロストークの原因となったり、十分な変調度が得られないことがある。
第1プリグルーブ34の溝深さは、60nm以下であり、好ましくは、30〜50nm、より好ましくは、35〜45nmの範囲である。第1プリグルーブ34の溝深さが5nm未満では、十分な記録変調度が得られないことがあり、60nmを超えると、反射率が大幅に低下することがある。
また、第1プリグルーブ34の溝傾斜角度は、上限値が80°以下であることが好ましく、70°以下であることがより好ましく、60°以下であることがさらに好ましく、50°以下であることが特に好ましい。また、下限値は、20°以上であることが好ましく、30°以上であることがより好ましく、40°以上であることがさらに好ましい。
第1プリグルーブ34の溝傾斜角度が20°未満では、十分なトラッキングエラー信号振幅が得られないことがあり、80°を超えると、透明基板12の成形(射出成形等)が困難となる。
第2プリグルーブ35の溝深さbは、5〜30nmの範囲であり、より好ましくは、8〜17nmの範囲である。
第2プリグルーブ35の溝幅(半値幅)は、上記溝深さが得られる範囲で適宜設定される。
第2プリグルーブ35の好ましい溝傾斜角度は、第1プリグルーブ34と同様である。
光記録媒体10において用いられる透明基板12としては、従来の光記録媒体の基板材料として用いられている各種の材料を任意に選択して使用することができる。
具体的には、ガラス;ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン;ポリエステル;アルミニウム等の金属;等を挙げることができ、所望によりこれらを併用してもよい。
前記材料の中では、耐湿性、寸法安定性及び低価格等の点から、アモルファスポリオレフィン、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂が好ましく、ポリカーボネートが特に好ましい。これらの樹脂を用いた場合、射出成形を用いて透明基板12を作製することができる。
また、透明基板12の厚さは、0.7〜2mmの範囲であることを要し、0.9〜1.6mmの範囲であることが好ましく、1.0〜1.3mmとすることがより好ましい。
なお、後述する光反射層18が設けられる側の透明基板12の表面には、平面性の改善、接着力の向上の目的で、下塗層を形成することが好ましい。
〔追記型記録層14〕
好ましい光記録媒体10の追記型記録層14は、色素を、結合剤等と共に適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、次いで、この塗布液を基板上又は後述する光反射層18上に塗布して塗膜を形成した後、乾燥することにより形成される。ここで、追記型記録層14は、単層でも重層でもよく、重層構造の場合、塗布液を塗布する工程が複数回行われることになる。
塗布方法としては、スプレー法、スピンコート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート法、ドクターロール法、スクリーン印刷法等を挙げることができる。
追記型記録層14の厚さは、グルーブ38(透明基板12において凸部)上で、300nm以下であることが好ましく、250nm以下であることがより好ましく、200nm以下であることがさらに好ましく、180nm以下であることが特に好ましい。下限値としては1nm以上であることが好ましく、3nm以上であることがより好ましく、5nm以上であることがさらに好ましく、7nm以上であることが特に好ましい。
また、追記型記録層14の厚さは、ランド40(透明基板12において凹部)上で、400nm以下であることが好ましく、300nm以下であることがより好ましく、250nm以下であることがさらに好ましい。下限値としては、10nm以上であることが好ましく、20nm以上であることがより好ましく、25nm以上であることがさらに好ましい。
さらに、グルーブ38上の追記型記録層14の厚さ/ランド40上の追記型記録層14の厚さの比は、0.1以上であることが好ましく、0.13以上であることがより好ましく、0.15以上であることがさらに好ましく、0.17以上であることが特に好ましい。上限値としては、1未満であることが好ましく、0.9以下であることがより好ましく、0.85以下であることがさらに好ましく、0.8以下であることが特に好ましい。
〔カバー層16〕
好ましい光記録媒体10のカバー層16は、上述した追記型記録層14又は後述するバリア層20上に、接着剤や粘着剤等からなる接着層22を介して貼り合わされる。
光記録媒体10において用いられるカバー層16としては、透明な材質のフィルムであれば、特に限定されないが、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィン;ポリエステル;三酢酸セルロース等を使用することが好ましく、中でも、ポリカーボネート又は三酢酸セルロースを使用することがより好ましい。
なお、「透明」とは、記録及び再生に用いられる光に対して、透過率80%以上であることを意味する。
また、カバー層16は、本発明の効果を妨げない範囲において、種々の添加剤が含有されていてもよい。例えば、波長400nm以下の光をカットするための紫外線吸収剤及び/又は500nm以上の光をカットするための色素が含有されていてもよい。
さらに、カバー層16の表面物性としては、表面粗さが2次元粗さパラメータ及び3次元粗さパラメータのいずれも5nm以下であることが好ましい。
また、記録及び再生に用いられる光の集光度の観点から、カバー層16の複屈折は10nm以下であることが好ましい。
カバー層16の厚さは、記録及び再生のために照射されるレーザ光46の波長や対物レンズ45のNAにより、適宜、規定されるが、光記録媒体10においては、0.01〜0.5mmの範囲内であり、0.05〜0.12mmの範囲であることがより好ましい。
また、カバー層16と接着層22とを合わせた総厚は、0.09〜0.11mmであることが好ましく、0.095〜0.105mmであることがより好ましい。
なお、カバー層16の光入射面には、光記録媒体10の製造時に、光入射面が傷つくことを防止するための保護層44(ハードコート層)が設けられていてもよい。
接着層22に用いられる接着剤としては、例えば紫外線硬化型樹脂、EB硬化型樹脂、熱硬化型樹脂等を使用することが好ましく、特に紫外線硬化型樹脂を使用することが好ましい。
接着剤として紫外線硬化型樹脂を使用する場合は、該紫外線硬化型樹脂をそのまま、若しくはメチルエチルケトン、酢酸エチル等の適当な溶剤に溶解して塗布液を調製し、ディスペンサからバリア層20の表面に供給してもよい。また、作製される光記録媒体10の反りを防止するため、接着層22を構成する紫外線硬化型樹脂は硬化収縮率の小さいものが好ましい。このような紫外線硬化型樹脂としては、例えば大日本インキ化学工業(株)製の「SD−640」等の紫外線硬化型樹脂を挙げることができる。
接着剤は、例えば、バリア層20からなる被貼り合わせ面上に、所定量塗布し、その上に、カバー層16を載置した後、スピンコートにより接着剤を、被貼り合わせ面とカバー層16との間に均一になるように広げた後、硬化させることが好ましい。
このような接着剤からなる接着層22の厚さは、0.1〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜50μmの範囲、さらに好ましくは10〜30μmの範囲である。
また、接着層22に用いられる粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、シリコン系の粘着剤を使用することができるが、透明性、耐久性の観点から、アクリル系の粘着剤が好ましい。
粘着剤は、バリア層20からなる被貼り合わせ面上に、所定量、均一に塗布し、その上に、カバー層16を載置した後、硬化させてもよいし、予め、カバー層16の片面に、所定量を均一に塗布して粘着剤塗膜を形成しておき、該塗膜を被貼り合わせ面に貼り合わせ、その後、硬化させてもよい。
また、カバー層16に、予め、粘着剤層が設けられた市販の粘着フィルムを用いてもよい。
このような粘着剤からなる接着層22の厚さは、0.1〜100μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.5〜50μmの範囲、さらに好ましくは10〜30μmの範囲である。
〔その他の層〕
好ましい光記録媒体10は、上記の層に加え、他の任意の層を有していてもよい。他の任意の層としては、例えば、透明基板12の裏面(追記型記録層14が形成面に対する裏面)に形成される、所望の画像を有するレーベル層や、透明基板12と追記型記録層14との間に設けられる光反射層18(後述)、追記型記録層14とカバー層16との間に設けられるバリア層20(後述)、該光反射層18と追記型記録層14との間に設けられる界面層等が挙げられる。ここで、レーベル層は、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、及び熱乾燥型樹脂等を用いて形成することができる。
なお、以上の層は、いずれも単層でもよいし、多層構造でもよい。
〔光反射層18〕
光記録媒体10において、レーザ光46に対する反射率を高めたり、記録再生特性を改良する機能を付与するために、透明基板12と追記型記録層14との間に、光反射層18を形成することが好ましい。
光反射層18は、レーザ光46に対する反射率が高い光反射性物質を、真空蒸着、スパッタリング又はイオンプレーティングすることにより基板上に形成することができる。
光反射層18の層厚は、一般的には10〜300nmの範囲とし、50〜200nmの範囲とすることが好ましい。
なお、前記反射率は、70%以上であることが好ましい。
反射層の材料としては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi等の金属及び半金属あるいはステンレス鋼を挙げることができる。これらの光反射性物質は単独で用いてもよいし、あるいは二種以上の組合せで、又は合金として用いてもよい。これらのうちで好ましいものは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼である。特に好ましくは、Au、Ag、Alあるいはこれらの合金であり、最も好ましくは、Au、Agあるいはこれらの合金である。
〔バリア層20(中間層)〕
光記録媒体10においては、追記型記録層14とカバー層16との間にバリア層20を形成することが好ましい。
該バリア層20は、追記型記録層14の保存性を高める、追記型記録層14とカバー層16との接着性を向上させる、反射率を調整する、熱伝導率を調整する、等のために設けられる。
バリア層20に用いられる材料としては、記録及び再生に用いられる光を透過する材料であり、上記の機能を発現し得るものであれば、特に、制限されるものではないが、例えば、一般的には、ガスや水分の透過性の低い材料であり、誘電体であることが好ましい。
具体的には、Zn、Si、Ti、Te、Sn、Mo、Ge等の窒化物、酸化物、炭化物、硫化物からなる材料が好ましく、ZnS、MoO2、GeO2、TeO、SiO2、TiO2、ZuO、ZnS−SiO2、SnO2、ZnO−Ga23が好ましく、ZnS−SiO2、SnO2、ZnO−Ga23、SiO2がより好ましい。
また、バリア層20は、真空蒸着、DCスパッタリング、RFスパッタリング、イオンプレーティング等の真空成膜法により形成することができる。中でも、スパッタリングを用いることがより好ましい。
バリア層20の厚さは、1〜200nmの範囲が好ましく、2〜100nmの範囲がより好ましく、3〜50nmの範囲がさらに好ましい。
<光情報記録方法>
光記録媒体10においては、先ず、光記録媒体10を定線速度(0.5〜10m/秒)または定角速度にて回転させながら、カバー層16側から半導体レーザ光等の記録用のレーザ光46を、開口数NAが例えば0.85の対物レンズ45を介して照射する。このレーザ光46の照射により、追記型記録層14がレーザ光46を吸収して局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的変化(例えば、ピットの生成)が生じてその光学的特性を変えることにより、情報が記録されると考えられる。
記録用のレーザ光46は、390〜450nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザ光が用いられる。好ましい光源としては390〜415nmの範囲の発振波長を有する青紫色半導体レーザ光、中心発振波長850nmの赤外半導体レーザ光を、光導波路素子を使って半分の波長にした中心発振波長425nmの青紫色SHGレーザ光を挙げることができる。特に、記録密度の点で390〜415nmの範囲の発振波長を有する青紫色半導体レーザ光を用いることが好ましい。上記のように記録された情報の再生は、光記録媒体10を上記と同一の定線速度で回転させながら半導体レーザ光を基板側あるいは保護層側から照射して、その反射光を検出することにより行うことができる。
なお、レーザ光46としては、近赤外域のレーザ光(通常は780nm付近の波長のレーザ光)、可視レーザ光(630nm〜680nm)、波長530nm以下のレーザ光(405nmの青色レーザ)等を用いることも可能であるが、可視レーザ光(630nm〜680nm)、波長530nm以下のレーザ光(405nmの青色レーザ)であることが一層好ましく、とりわけ、波長530nm以下のレーザ光(405nmの青色レーザ)であることが好ましい。
〔スタンパ原版及びスタンパの製造方法〕
次に、以上のような光記録媒体10の透明基板12を製造するためのスタンパ80(図6E参照)及びこのスタンパ50を製造するためのスタンパ原版50(図3C参照)の製造方法について図2A〜図6Eを参照しながら説明する。
〔スタンパ原版の製造方法〕
最初に、スタンパ原版50の製造方法について図2A〜図5を参照しながら説明する。
スタンパ原版50は、スタンパ80を製造するための型であり、次のようにして製造される。
(レジスト層形成工程)
先ず、図2Aに示すように、表面が平滑なシリコン含有基板としてのシリコンウエハ52(例えば、フジミファインテクノロジー社製8インチダミーウエハ)を用意し、シリコンウエハ52上に密着層を形成するための下処理を行う。
そして、図2Bに示すように、電子線レジスト液をスピンコート等の方法により塗布して例えばポジ型のレジスト層54を形成し、ベーキングする。なお、電子線レジスト液には、富士フイルムエレクトロマテリアルズ社製FEP−171等を使用し、膜厚は100nmとすることができる。
(電子線照射工程)
次に、図2Cに示すように、高精度な回転ステージを備えた電子ビーム露光装置で、アドレス信号等の各種信号に対応して変調した電子ビームを照射し、レジスト層54に第1プリグルーブ34及び第2プリグルーブ35に対応した所望のパターンを露光により描画する。このとき、描画すべきパターンは、第1プリグルーブ34に対応した第1パターン56と、第2プリグルーブ35に対応し、第1パターン56よりも細い第2パターン58とで描画するとよい。
電子線の露光による線幅は、100〜180nm、より好ましくは、120〜140nmとする。例えば、第1パターン56は、140nm、第2パターン58は、100nmで描画するとよい。また、第1プリグルーブ34又は第2プリグルーブ35に記録するアドレスは、第1パターン56又は第2パターン58を波状に変調させて記録することができる。このときの波の振幅(ウォブル幅)は、14〜24nm、より好ましくは15〜17nmとすることができる。
第1パターン56を描画する電子ビームの加速電圧として、50kVを使用することができ、第2パターン58を描画する電子ビームの加速電圧も50kVを使用することができる。
なお、第1パターン56及び第2パターン58は、ドットが並んだ線であっても構わない。
(現像工程)
その後、図3Aに示すように、レジスト層54を現像液により現像処理し、露光部分を除去する。この処理によりレジスト層54に第1パターン56に対応して幅が広い第1開口部60と第2パターン58に対応して幅が狭い第2開口部62が形成される。すなわち、シリコンウエハ52の表面に第1開口部60と第2開口部62とを有するレジストパターン64が形成される。なお、現像液には富士フイルムエレクトロマテリアルズ社製FHD−5を使用することができる。
(エッチング工程)
次に、図3Bに示すように、シリコンウエハ52のうち、レジストパターン64の第1開口部60及び第2開口部62から露出する部分をエッチングして、シリコンウエハ52の表面に第1開口部60に対応した第1グルーブ66と第2開口部62に対応した第2グルーブ68を形成する。このとき、開口部の大きさに応じて第1グルーブ66及び第2グルーブ68の幅及び深さも異なり、第1グルーブ66の幅(半値幅)は120〜150nm程度、深さは30〜50nm程度、第2グルーブ68の幅(半値幅)は40〜60nm程度、深さは15〜25nm程度となる。
このエッチングにおいてはアンダーカット、すなわち、深さ方向に直交する方向へのエッチングを最小にするため、異方性のエッチングが望ましい。このような異方性エッチングとしてはエッチングガスの直進性が高いRIE(リアクティブイオンエッチング)を用いることができる。
このリアクティブイオンエッチングでは、反応ガスとしてCHF3、CF4、SF6及びArから選ばれた少なくとも一つの気体を用いることが好ましい。本実施の形態では、CHF3とSF6とを混合させた反応ガスを用いた。なお、リアクティブイオンエッチングには、パナソニックファクトリーソリューションズ社製E620を使用することができる。
そして、シリコンウエハ52のエッチングレートをR1、レジスト層54(レジストパターン64)のエッチングレートをR2としたとき、選択比(R1/R2)が0.5〜1.5であって、且つ、R1が5〜40nm/分の条件でエッチングが行われる。このような選択比(R1/R2)とR1の範囲とするには、例えば反応ガスの種類と組成、反応ガスの流量、リアクティブイオンエッチングを行う反応室内の圧力、アンテナ電力、バイアス電力等を調整すれば良い。一例として、反応ガスの流量は50〜150sccm、反応室内の圧力は0.5〜10Pa、アンテナ電力は50〜300W、バイアス電力は0〜100Wの範囲から最適な値が設定される。
エッチング工程により、シリコンウエハ52には、第1開口部60に応じた幅広の第1グルーブ66と、第2開口部62に応じた幅狭の第2グルーブ68が形成される。また、第1開口部60及び第2開口部62の大きさに応じて第1グルーブ66及び第2グルーブ68の深さも異なるものが得られる。さらに、シリコンウエハ52の表面に形成される第1グルーブ66及び第2グルーブ68の側壁の角度も、表面に対して50〜70度の範囲となる。
選択比(R1/R2)が0.5〜1.5であって、且つ、R1が5〜40nm/分の条件とすることにより、グルーブの側壁の角度が50〜70度となる理由は定かではないが、エッチングに際して生ずる反応生成物の堆積によりグルーブの側壁に保護膜が形成されることにより、また、レジストパターン角部がエッチングにより除去されることにより、溝の底部に行くほど溝幅が狭くなって、溝の側壁の角度が50〜70度の範囲となるものと推定される。
(レジスト除去工程)
次に、エッチング工程で残留したレジスト層54(レジストパターン64)を除去する。レジスト層54の除去は、例えば、乾式の方法としては、酸素プラズマを照射して有機物を除去(アッシング)して行うことができる。なお、湿式の方法、例えば剥離液によりレジスト層54を除去しても構わない。
以上の工程により、図3Cに示すように、シリコンウエハ52によるスタンパ原版50が作製される。
スタンパ原版50は、極めて微細でありながら、高精度な大きさの異なる2種類の溝(第1グルーブ66及び第2グルーブ68)が形成される。これら第1グルーブ66及び第2グルーブ68の各側壁の角度は、表面に対して50〜70度の範囲であり、光記録媒体10の信号特性が良好となる条件に適合したものとなる。
〔スタンパ80の製造方法〕
次に、スタンパ原版50からスタンパ80を製造する方法について図6A〜図6Eを参照しながら説明する。
(薄膜形成工程)
スタンパ原版50からスタンパ80(図6E参照)を製造するには、スタンパ原版50に電鋳(電気メッキ)をしてスタンパ原版50の表面を反転させた形状の金属板を作る。
まず、図6Aに示すように、スタンパ原版50に電鋳を行うための前処理として、スパッタリングなどの方法により厚さ数10nm、例えば18nm程度の金属薄膜72を形成する。これにより、シリコンウエハ52の表面に導電性が付与される。なお、金属薄膜72の材質としては、例えばNiを用いることができる。
(メッキ工程)
次に、金属薄膜72が形成されたスタンパ原版50を、スルファミン酸ニッケルを主成分とする電鋳液(温度55℃)に入れ、図6Bに示すように、金属を295±5μm程度の厚さに電着して金属厚膜74を形成する。この金属厚膜74の材質は、金属薄膜72と同じものを用いることができる。
(剥離工程)
次に、図6Cに示すように、金属厚膜74をスタンパ原版50から剥離して金属板76とする。この剥離の際には、スタンパ原版50を、メッキ工程で用いた電鋳液とほぼ同じ温度、例えば電鋳液の温度に対して±5℃以内の液体に漬け、電鋳液を洗い流しつつ、金属厚膜74とスタンパ原版50の間に純温水を浸入させるとよい。このときの液体としては、純水(純温水)を用いることができる。
(打抜き工程)
作製した金属板76を外径138mm、内径22mmのプレス機により打ち抜き、内外径を機械加工する。
機械加工で成形された金属板76の表面(凹凸形状が形成された面)に株式会社ヒロテック製シリテクトなどの保護剤を塗布して乾燥させ、図6Dに示すように、表面に保護膜78を形成する。
次に、金属板76の裏面を回転型の研磨装置により研磨して平滑化する。このときの表面粗さは、中心線平均粗さRaが0.5〜1μm程度にするのがよい。
そして、図6Eに示すように、保護膜78を酸素プラズマの照射によるアッシングなどで剥離することで、スタンパ80が完成する。
(検査工程)
スタンパ80の完成後、表面に、上述した光記録媒体10のカバー層16と同様のカバー層を貼り付け、表面を保護した後、電気的な信号検査装置によってスタンパ80の溝品質を確認する。
電気的な信号検査装置は、従来公知のものを使用することができ、検査内容として、溝の反射率およびその変動、Push−Pull信号(ウォブル形状)の確認や、シグナルディテクタによるアドレスエラー率の測定、ゴミ検査機による異物の検査などを行うとよい。
このようにして、スタンパ原版50の表面の凹凸形状が転写されたスタンパ80が形成される。なお、金属板76を剥離した後のスタンパ原版50を強酸等の洗浄液で洗浄した後、上記の薄膜形成工程、メッキ工程、剥離工程を行うことで1枚の原版から複数枚のスタンパ80を作製することができる。
このスタンパ80は、スタンパ原版50から直接転写されて作製されたものであるため、微細な凹凸が高精度に形成される。
すなわち、極めて微細で、光記録媒体10の信号特性が良好となる条件に適合した第1プリグルーブ34及び第2プリグルーブ35を形成することができ、光記録媒体10の特性を向上させることができる。
以上に、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施できることはいうまでもない。
例えば、上述の実施の形態においては、異なる2種類の凹凸形状をスタンパ原版50及びスタンパ80に形成する場合について説明したが、3種類以上の凹凸形状を形成する場合にも本発明を適用することができる。すなわち、深く大きい溝の場合には、レジスト層54に電子線を照射するときに太いビーム径で照射し、浅く小さい溝の場合には、レジスト層54に電子線を照射するときに細いビーム径で照射することで、溝の深さを調整することができる。
また、上述の実施の形態においては、電子線が照射されたレジスト層54を除去するポジ型のレジストを用いたが、電子線が照射されていないレジスト層54を除去するネガ型のレジストを用いることもできる。この場合においても、電子線のビーム径を変えるか、電子線で描く螺旋の隣り合う円の間の距離(ピッチ)を変えることで、レジスト層54に形成される開口部の大きさを変え、エッチング時にシリコンウエハ52に形成される溝の深さを変えることができる。
次に、実施例1〜5と比較例1〜5について、第1グルーブ66の形状と第2グルーブ68の形状を評価した結果について図7を参照しながら説明する。第1グルーブ66の幅及び深さの目標値は、幅が130nm、深さが40nmであり、第2グルーブの幅及び深さの目標値は、幅が50nm、深さが20nmである。
図2A〜図3Cに示す製造方法によって実施例1〜5に係るスタンパ原版50並びに比較例1〜5に係るスタンパ原版50を作製した。特に、図3Bに示すエッチングを以下の条件にして行った。
エッチングは、ICP−RIE(Inductively Coupled Plasma−RIE)にて行い、反応ガスは、CHF3/CF4/SF6/Arの混合ガスであって、総流量が50〜150sccmの範囲内から選択した。また、真空度は0.5〜10Pa、アンテナ電力は50〜300W、バイアス電力は0〜100Wの範囲内から選択した。そして、これらのプロセスパラメータ(条件)を適宜調整し、以下に示す実施例1〜5に係るスタンパ原版並びに比較例1〜5に係るスタンパ原版を作製した。ここで、例えばCHF3とSF6の混合比を変化させることで、選択比(R1/R2)を調整することができ、アンテナ電力を変化させることでR1を調整することができる。
(実施例1〜5)
実施例1は、シリコンウエハ52のエッチングレートをR1、レジスト層54(レジストパターン64)のエッチングレートをR2としたとき、選択比(R1/R2)を1.5とし、且つ、R1を23nm/分とした。
実施例2は、選択比(R1/R2)を1.0とし、且つ、R1を7nm/分とした。
実施例3は、選択比(R1/R2)を0.5とし、且つ、R1を10nm/分とした。
実施例4は、選択比(R1/R2)を1.0とし、且つ、R1を40nm/分とした。
実施例5は、選択比(R1/R2)を1.0とし、且つ、R1を5nm/分とした。
(比較例1〜5)
比較例1は、選択比(R1/R2)を1.0とし、且つ、R1を4nm/分とした。
比較例2は、選択比(R1/R2)を1.6とし、且つ、R1を14nm/分とした。
比較例3は、選択比(R1/R2)を1.0とし、且つ、R1を41nm/分とした。
比較例4は、選択比(R1/R2)を0.4とし、且つ、R1を20nm/分とした。
比較例5は、選択比(R1/R2)を1.6とし、且つ、R1を41nm/分とした。
(評価)
評価は、作製されたスタンパ原版50の第1グルーブ66及び第2グルーブ68の各側壁の角度が50〜70度の範囲内にある場合をそれぞれ「○」、50〜70度の範囲から逸脱した場合やスタンパ原版毎の再現性が低下し、溝深さにばらつきが生じた場合をそれぞれ「×」とした。溝深さのスタンパ原版毎のばらつきは、スタンパ原版の特定半径位置の複数点で測定した溝深さの平均値の、スタンパ原版毎の差異がプラスマイナス2%を超える場合を「×」とした。表1に、その評価結果を示す。
Figure 2009087431
表1の結果から、実施例1〜5はいずれも、第1グルーブ66及び第2グルーブ68の各側壁の角度が50〜70度の範囲内にあり、形状品質が良好であることがわかる。
比較例1〜5のうち、比較例1、3、5はいずれもサンプル毎の再現性が低下し、溝深さにばらつきが生じていた。比較例2及び4はいずれも、第1グルーブ66及び第2グルーブ68の各側壁の角度が50〜70度の範囲から逸脱しており、形状品質が劣化していた。
本実施の形態に係る光記録媒体の一例を一部省略して示す断面図である。 図2Aはシリコウエハを用意した状態を示す工程図であり、図2Bはシリコンウエハ上にレジスト層を形成した状態を示す工程図であり、図2Cはレジスト層に所望のパターンを描画した状態を示す工程図である。 図3Aはレジスト層を現像してレジストパターンを形成した状態を示す工程図であり、図3Bはエッチングを行って第1グルーブ及び第2グルーブを形成した状態を示す工程図であり、図3Cはレジストパターンを除去してスタンパ原版とした状態を示す工程図である。 エッチング工程において、エッチングの初期段階におけるレジストパターンの状態を示す説明図である。 エッチング工程において、エッチングの進行によって、レジストパターンの断面形状がほぼ台形状となる状態を示す説明図である。 図6A〜図6Eは、スタンパ原版を使用してスタンパを作製する手順を示す工程図である。
符号の説明
10…光記録媒体 12…透明基板
14…追記型記録層 34…第1プリグルーブ
35…第2プリグルーブ 50…スタンパ原版
52…シリコンウエハ 54…レジスト層
56…第1パターン 58…第2パターン
60…第1開口部 62…第2開口部
64…レジストパターン 66…第1グルーブ
68…第2グルーブ 70…付着層
80…スタンパ

Claims (6)

  1. 光記録媒体用基板を作製する際に使用されるものであって、且つ、表面に凹部を有するスタンパ原版の製造方法において、
    基板の一主面上にレジストによるパターンを形成する第1工程と、
    前記パターンが形成された基板の一主面に対してリアクティブイオンエッチングして、前記一主面に前記凹部を形成する第2工程とを有し、
    前記第2工程のリアクティブイオンエッチングが、前記基板の一主面に対するエッチングレートをR1、前記レジストに対するエッチングレートをR2としたとき、選択比(R1/R2)が0.5〜1.5であって、且つ、R1が5〜40nm/分の条件で行われることを特徴とするスタンパ原版の製造方法。
  2. 請求項1記載のスタンパ原版の製造方法において、
    前記基板は、シリコンからなることを特徴とするスタンパ原版の製造方法。
  3. 請求項1記載のスタンパ原版の製造方法において、
    前記第1工程は、順に、
    前記基板の一主面上にレジスト層を形成するレジスト形成工程と、
    前記レジスト層に対して所定のパターン状に電子線を照射するパターン描画工程と、
    前記レジスト層を現像して前記レジストによるパターンを形成する現像工程とを含むことを特徴とするスタンパ原版の製造方法。
  4. 請求項1記載のスタンパ原版の製造方法において、
    前記第2工程のリアクティブイオンエッチングは、
    CHF3、CF4、SF6及びArからなる群から選ばれた少なくとも一つの気体を用いて行うことを特徴とするスタンパ原版の製造方法。
  5. 請求項4記載のスタンパ原版の製造方法において、
    少なくとも前記CHF3とSF6とを混合させた気体を用いることを特徴とするスタンパ原版の製造方法。
  6. 光記録媒体用基板を作製する際に使用されるものであって、且つ、表面に凹部を有するスタンパ原版において、
    請求項1記載のスタンパ原版の製造方法を用いて作製され、
    前記表面に形成された前記凹部の側壁の角度が、前記表面に対して50〜70度の範囲であることを特徴とするスタンパ原版。
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