JP2004005836A - 多層の相変化型光情報記録媒体及び多層の相変化型光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

多層の相変化型光情報記録媒体及び多層の相変化型光情報記録媒体の製造方法 Download PDF

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大石 健司
Osamu Akutsu
圷 収
Katsunori Oshima
大嶋 克則
Satoshi Yamashita
山下 智
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Abstract

【課題】ジッタ値が低下して、信号品質が向上した多層の相変化型光情報記録媒体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】基板上に、少なくとも第1の情報記憶層7、光透過性の接着層17、第2の情報記憶層16を積層すると共に、前記基板側から入射される記録再生光によって光学的に記録及び再生が可能な多層の相変化型光情報記録媒体において、前記第1、第2の情報記憶層7,16のそれぞれ入射側には、結晶化下地層4a,14aが設けられていることを特徴とする。
【選択図】  図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光学的に情報の記録、再生が可能な多層光情報記録媒体(多層光ディスク)ならびに多層光情報記録媒体(多層光ディスク)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に光ディスクは、レーザ光の案内溝等が形成された基板上に、第1の保護層と、相変化型記録層と、第2の保護層と、反射層とをこの順番に積層し、その上に保護膜を形成することにより得ていたものである。このような光ディスクは、例えば開口率(NA)0.6の光学系を使用したDVD−RW、DVD−RAM等として知られている。
【0003】
近年になって、さらに記録容量を高める(高密度化)ために、2次元方向の面密度の増大化を図った研究開発が進められていて、それの商品化が待たれているものである。そのためには、記録再生光の波長を短くし、高NAの対物レンズを用いたシステムでなければならず、それへの各種提案がなされている。
【0004】
これは、記録再生レーザ光を現行の赤色(波長635nm〜660nm)から短波長の青紫色(波長400nm〜420nm)に短くする。同時に対物レンズのNAも現行の0.6から0.65、0.70、0.75、0.78、0.85等に高める。
【0005】
高NAにした場合に、透過する基板の厚さによる収差を抑えるため基板の光ビーム入射側の板厚を薄くする必要がある。ところが薄い基板上に案内溝を形成したり、記録媒体を成膜することは、製造上の難易度が高く、また基板の反りも大きくなる。
【0006】
このため、板厚の厚い第1の基板上に、通常の積層膜の堆積順とは逆にまず反射層と記録層と保護層からなる積層膜を設け、その後に、板厚の薄い第2の基板を接着層を介して貼り合わせる方法が、例えば、特開平10―302309号公報等に記載され広く知られている。
【0007】
しかしながら、記録再生レーザ光の短波長化や対物レンズの高NA化には技術的な限界があり、2次元方向の面密度の向上は頭打ちになる。そこで3次元方向に記録面を多数有する、いわゆる多層記録が検討されている。例えば、書き換え型の2層光ディスク特開平9―198709等が提案されている。この光ディスクの製造方法は、まず光入射方向から見て手前側の記憶層を基板に形成し、この上に奥側の記憶層の案内溝を形成し、その後に奥側の層を形成するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、このような従来の光ディスクの製造方法では、高NAで短波長のレーザ光源を用いた大容量の光ディスクには適用できない。何故ならば、高NAのレンズを用いる場合には前記した理由により薄い基板が必要であり、この上に案内溝を形成したり、記録媒体を成膜することは、製造上の難易度が高く、また基板の反りも大きくなるからである。
【0009】
すなわち、多層光ディスクにおいては、光ビーム入射側から順次記憶層を形成することが難しい。NAが0.85の対物レンズを用いた場合、基板は0.1mm程度の厚さにする必要がある。従来のCD(コンパクトディスク)は基板厚が1.2mmであり、DVD(Digital Versatile Disk)は基板厚が、0.6mmである。従って、基板上への加工が比較的たやすく行えるものである。
【0010】
しかるに、高密度化された光ディスクにあって、これまでと同様の射出成型により0.1mmの基板を成型し、その表面にレーザ光の案内溝やエンボスピットをスタンパーから精度よく転写することは非常に難しい。また、0.1mmの基板は剛性がなく柔軟なため、装置間の搬送や装置への装着等が煩雑になる。
【0011】
たとえ薄い厚さの案内溝を有する基板を作製し、第1の記憶層を形成したとしても、多層とするためには、さらに第1の記憶層の上面に第2の記憶層を形成する必要がある。上記したような薄い基板は、剛性がなく柔軟なため装置間の搬送や第2の案内溝を転写するためのスタンパーへの装着や剥離等が煩雑になる。
【0012】
また、前記したように、厚い基板上に通常の積層膜の堆積順とは逆に第2の記憶層(記録再生光の入射方向からみて奥側)を形成したとしても、第1の記憶層(記録再生光の入射方向からみて手前側)を設けるためには透光性のスタンパーが必要となる。すなわち第2の記憶層を形成した後に、第1の記憶層用の案内溝を設けるよう第2の記憶層の上面にスタンパーを押し当てフォトポリマー法にて案内溝を転写する。このとき第2の記憶層は透過率が低いので、第1の記憶層を通して紫外線を照射してフォトポリマーを硬化する。通常用いられるスタンパーは金属製で不透明であり、この製法には透明な特別なスタンパーを用意しなければならい。
【0013】
また、これら2つの製法は1つの記憶層を形成した後、もう1つの記憶層の案内溝を作製し、その後に記憶層を順次積上げるものであり時間を追って連続的に工程を進める必要があり生産性の低下は避けられない。
【0014】
たとえ薄い厚さの案内溝を有する基板を作製し、第1の記憶層と第2の記憶層を有する多層媒体を形成したとしても、2つの記憶層を互いの記憶層に影響を及ぼさないように短い処理時間で効率的に初期化することは困難である。
【0015】
しかしながら効率さえ考えなければ、記録用のドライブを用いてレーザ光を各記憶層に焦点を合わせ、グルーブにトラッキングサーボをかけて1トラックずつ連続して初期化パワーを照射すれば互いに記憶層に影響を及ぼさないように初期化することは可能である。記録用の光学ピックアップの焦点深度が浅いため、焦点が合った層のみが初期化されるためである。
【0016】
相変化型光ディスクにおいて、成膜直後の記録層は、非晶質(アモルファス)状態で反射率は低い。従って、まず始めに、レーザ光を照射して記録層を加熱し、光記録媒体(光ディスク)全面を反射率の高い結晶状態にする。すなわち、初期化を行う。初期化した光ディスクにレーザ光を局所的に照射して、記録層を溶融、急冷し、アモルファス状態に相変化させる。相変化に伴い記録層の光学的性質(反射率、透過率、複素屈折率等)が変化して、情報が記録される。
【0017】
再生は、記録時より弱いレーザ光を記録層に照射して、結晶とアモルファスとの反射率差、または位相差を検出して行う。書き換えは、結晶化を引き起こす低エネルギーの消去パワーの上に重畳した記録ピークパワーを記録層に投入することにより、消去過程を経ることなくすでに記録された記録マーク上にオーバーライトする。
【0018】
しかるに、相変化型光ディスクの量産ラインで用いる初期化装置は、NAが低くこのため焦点深度が深い。
【0019】
また、第1の記憶層と第2の記憶層との間隔が数10μmと狭いため、レーザ光の入射側、すなわち初期化するレーザ方向側から見て手前の第1の記憶層に焦点を合わせても、第2の記憶層までも初期化レーザ光が照射されてしまい、2つの記憶層が同時に結晶化してしまう。
【0020】
ところで、透過率の高い第1の記憶層を初期化するためには、標準的な単層の記憶層を初期化するときの初期化パワーよりも高いパワーのレーザ光を照射する必要がある。こうすると、第2の記憶層に対しては過剰に光エネルギーや熱エネルギーが印加されることになり、各記憶層を最適な初期化状態とすることができない。逆に第2の記憶層を最適な状態に初期化すると、第1の記憶層に対しては初期化パワーが不足し、それへの十分な結晶化が行えない。
【0021】
また、各層の初期化感度を調整し、第1の記憶層と第2の記憶層を同時に初期化することも考えられるが、これを実現することは難しい。
【0022】
そこで、板厚の厚い基板上に、通常の積層膜の堆積順とは逆にまず反射層と記録層と保護層からなる記憶層を設け、その後に光ビーム入射側の案内溝を形成し、奥側の記憶層と同様の順番でもう一つの記憶層を形成することが考えられるが、そのようにしたとしても、前記した2つの記憶層を互いの記憶層に影響を及ぼさないように初期化することは困難である。従って、従来の方法では各記憶層を最適な初期化状態にすることができないものである。
【0023】
このように、最適な初期化が行われないと、C/Nの低下やジッタの増加、そして信号変調度の低下が生じる。さらには書き換え回数も低下する。
【0024】
そこで、本発明者等は、多層光ディスク構成において従来の積層順を変えることなく、すなわち、従来のカッティング条件や成膜条件等のプロセスをそのまま利用することにより、さらに初期化工程を不要とする多層光ディスクが得られるか否かにつき鋭意研究した結果、以下に示すような解決手段を案出したものであり、かかる多層光ディスク及び多層光ディスクの製造方法を提供することを目的にするものである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる目的を達成するためになされたものであり、請求項1に係る発明は、
基板上に、少なくとも第1の情報記憶層7、光透過性の接着層17、第2の情報記憶層16を積層すると共に、前記基板側から入射される記録再生光によって光学的に記録及び再生が可能な多層の相変化型光情報記録媒体において、
前記第1、第2の情報記憶層7,16のそれぞれ入射側には、結晶化下地層4a,14aが設けられていることを特徴とする。
【0026】
また、請求項2に係る発明は、請求項1記載の多層の相変化型光情報記録媒体であって、
前記記録再生光の案内溝が形成された第1の基板1上に、結晶化下地層4aを含む第1の情報記憶層7を形成する工程と、
前記記録再生光の案内溝が形成された第2の基板11上に、結晶化下地層14aを含む第2の情報記憶層16を形成する工程と、
前記第1、第2の情報記憶層7,16間に配置され、これら情報記憶層7,16を光学的に分離する光透過性の接着層17を形成する工程と、
前記第1の情報記憶層7が形成された前記第1の基板1と、前記第2の情報記憶層16が形成された前記第2の基板11とを前記光透過性の接着層17によって接着する工程とよりなることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施の形態は本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0028】
本発明になる多層光ディスク及びその製造方法の一実施例の各工程について、以下に図1〜図10を参照して説明する。図1は、本実施例になる多層光ディスクを形成するための基体部の構成説明図、図2は、本実施例になる多層光ディスクを構成する第1の光ディスクの構成図、図3は、本実施例になる多層光ディスクを構成する第2の光ディスクの構成図、図4は、第1及び第2の光ディスクを貼り合わせた多層光ディスクの構成図、図5は、本実施例になる多層光ディスクの一例を示す構成図、図6は、本実施例になる多層光ディスクの他の例を示す構成図、図7は、本実施例になる多層光ディスクの更に他の例を示す構成図、図8は、第1の光ディスクを構成する第1の情報記憶層のランドとグルーブの状態を示す概略断面図、図9は、第1の光ディスクを構成する第2の情報記憶層のランドとグルーブの状態を示す概略断面図、図10は、本実施例になる多層光ディスクの一例を示す構成図である。
【0029】
図1において、1は、第1の基板、2は、第1の基板1上に形成された剥離層、2Qは、剥離層2の剥離面である。また図2において、3は、前記した剥離層2の上に形成された第1の保護層、4aは前記した第1の保護層3の上に形成された第1の結晶化下地層、4は、前記した第1の結晶化下地層4aの上に形成された第1の記録層、5は、前記した第1の記録層4の上に形成された第2の保護層、6は、前記した第2の保護層5の上に形成された第1の反射層であり、これら第1の保護層3、第1の結晶化下地層4a、第1の記録層4、第2の保護層5、第1の反射層6により、第1の情報記憶層7が形成された第1の光ディスク10が構成される。なお、3Qは、第1の保護層3の剥離面、6Qは第1の反射層6に設けられた反射層界面(膜面)である。
【0030】
まず、第1の光ディスク10を構成する第1の情報記憶層7について説明する。板厚0.6mm〜1.2mmを有する第1の基板1には、レーザー光を案内する図示しないプリグルーブやプリピットの案内溝が形成されている。この第1の基板1としては、ポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル等のプラスチック基板やガラス基板が用いられる。
【0031】
とりわけ、射出成型が可能なポリカーボネートは、従来の装置がそのまま使用でき、コストの点でもメリットがある。また、アクリル材料を用いると堆積した薄膜との密着性が低いため剥離する上で他の材料よりも作製が容易になる。
【0032】
前記した図示しないレーザー光を案内するプリグルーブやプリピットは、直接、射出成型されたり、平滑な第1の基板1上に2P法(フォトポリマー法)で形成される。
【0033】
また、この第1の基板1には、CAV(Constant Angular Velocity角速度一定)やCLV(Constant Linear Velocity線速度一定)あるいはZCAV(Zone Constant Angular Velocity)やZCLV(Zone Constant Linear Angular Velocity)のフォーマットがなされ、各セクターの先頭にはアドレス信号がエンボスピットとして予め記録されてもよい。
【0034】
ユーザーが使用する情報エリア(図示せず)は、空溝で構成され、必要に応じてウォブルされている。この情報エリアへの記録は、グルーブ記録またはランド記録またはランドグルーブ記録方式の何れかが選択される。ランドとグルーブに記録を行う場合には、ランド部とグルーブ部の再生信号がそれぞれ同等になるようランドとグルーブの幅が決められる。本実施例では、光ビームに対し凸形状のトラックをグルーブ、凹形状のトラックをランドと定義する。
【0035】
トラックピッチは、0.16μm〜1.6μm、溝深さは、10nm〜200nmが好ましい。ここで、トラックピッチとは、グルーブ記録の時には隣り合うグルーブ間の間隔を示し、ランドグルーブ記録の時には、隣り合うランドとグルーブの間隔を示す。
【0036】
第1の基板1の厚さは、0.1mm〜1.2mm、反りを低減するために好ましくは0.3mm以上が選ばれる。後述する第2の基板と貼り合わせる時に、接着剤として紫外線硬化樹脂を用いる場合には、第1の基板1を通して紫外線を照射するため、透光性の基板を用いるのが好ましい。
【0037】
図1に示されるように、まず、初めにレーザー光を案内する図示しないプリグルーブやプリピットの案内溝が形成されている基板1上に剥離層2を形成する。これの形成方法は、真空蒸着、スパッタリング等のドライプロセスならびにスピンコート、ディップコート等のウエットプロセスが用いられる。前記した案内溝の形状を第1の情報記憶層7に転写するためには、真空成膜が好ましい。
【0038】
ドライプロセスの場合には、第1の基板1を真空成膜装置(図示せず)内に設置し、剥離層2と第1の保護層3、第1の結晶化下地層4a、第1の記録層4、第2の保護層5、第1の反射層6とを順次、この順で積層して行く(図2参照)。
【0039】
前記した剥離層2の成膜には、抵抗加熱型や電子ビーム型の真空蒸着、直流や交流スパッタリング、反応性スパッタリング、イオンビームスパッタリング、イオンプレーティング等が用いられる。なお剥離層2には、前記した第1の保護層3との密着力が低い薄膜が用いられる。
【0040】
剥離層2には、有機材料として、グアニン、アデニン、キサトン、ピレン、ポリエチレン、スチルベン、トリフェニルメタン、アゾジカーボンアミド、PMMA、オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)、ビスフェノールA、ステアリン酸アミド、Mnフタロシアニン、チミン、アントラキノン等、無機材料として、Au、Ag、Cu、Pt等の金属が用いられる。
【0041】
剥離層2は、溝形状を忠実にトレースすることと平滑性に優れることが要求される。さらに、この剥離層2は、この上に第1の記録層4を含む積層膜を形成するため、スパッタリングや蒸着時に発生する熱に対し不変であることが必要である。
【0042】
前記した第1の保護層3ならびに第2の保護層5には、金属の酸化物、窒化物、硫化物、炭化物あるいはこれらの混合物が用いられる。
【0043】
例えば、ZnS−SiO、ZnS、SiO、Ta、Si、AlN、Al、AlSiON、ZrO、TiO、SiCなどの単体、あるいは、これらの混合物が用いられる。これらの酸化物、窒化物、硫化物は、剥離層2との密着力が低いものが好ましい。
【0044】
前記した第1の保護層3の厚みは、10nm〜200nmの範囲にある。使用する光源の波長によって最適膜厚は変動するが、好ましくは、再生信号を増大させるために、10nm〜150nmとするのがよい。
【0045】
第2の保護層5の厚みは、1nm〜50nmの範囲にある。この膜厚が薄いと記録レーザ光による熱が第1の反射層6へ逃げやすく、繰り返し耐久性が向上する。逆に厚いと記録感度が高くなる。
【0046】
記録レーザ光が青色(波長400nm程度)の場合には、第1の保護層3の厚みを30nm〜60nm、第2の保護層5の厚みを3nm〜20nmにすると、反射率が10%〜30%、変調度が40%〜60%と大きく取れる。ここで変調度とは、(最長マークの振幅の高レベル−最短マークの振幅の低レベル)/最長マークの振幅の高レベルと定義する。記録再生光の波長域において、前記した第1の保護層3並びに第2の保護層5の屈折率nは、1.8<n<2.5、消衰係数kは、0<k<0.2の範囲にある。
【0047】
第1の結晶化下地層4aには、真空成膜によって結晶化した状態の膜が形成され易い無機材料が用いられる。相変化記録層となる第1の記録層4を形成する前に、この第1の結晶化下地層4aを第1の保護層3の上に設けて、続いて相変化記録層(第1の記録層)4を、第1の下地層4aに接するようにして形成すると、通常アモルファス状態で堆積する相変化記録層4が成膜直後から結晶状態で堆積する。
【0048】
こうすると成膜直後にアモルファス状態である相変化記録層4を結晶状態に相変化させる初期化工程が不要となる。具体的には、Sb、Bi、ならびにこれらとTe,Geの組み合わせの合金があげられる。
【0049】
相変化記録層4が結晶状態で得られる理由は、定かではないが、Sbならびにその合金の場合には成膜直後から結晶膜が得られやすく、第1の結晶化下地層4aの結晶が核となり、続いて堆積する相変化材料が結晶成長していくことや、Biならびにその合金の場合には、Biの融点が271℃と低いため、スパッタや蒸着時に発生する熱によりこの膜が結晶状態に相変化し、続いて堆積する相変化材料が結晶成長していくと推定される。その膜厚は、1〜10nmの範囲にあり、後述する第2の記憶層に光を導くため透過率を高めるよう、その膜厚は極力薄くすることが望ましい。
【0050】
第1の記録層4には、アモルファス−結晶間の反射率変化あるいは屈折率変化を利用する相変化材料が用いられる。具体的には、Ge−Sb−Te系、Ag−In−Te−Sb系、Sb−Te系、Cu−Al−Sb−Te系などが相変化材料としてあげられる。書換型以外にもライトワンスの材料を記録層としてもよい。
【0051】
前記した第1の記録層4の膜厚は2nm〜100nm、好ましくは、透過率を高めるために、2nm〜10nmとするのがよい。図示していないが、相変化材料を記録層に用いる場合には、図示しない結晶化促進層や拡散抑制層を記録層と保護層との一方の境界面、あるいは、両方の境界面に形成することもできる。結晶化促進層は、相変化材料の結晶化を促す機能を有し、高線速度でのダイレクトオーバーライトを実現する。
【0052】
前記した如く、第1の記録層4には、透過率を高めるために、膜厚を極薄くする必要があるが、相変化材料の膜厚を薄くすると結晶化がし難くなるという問題が生じる。そこで、同じ膜厚で比較すると、第1の記録層4には、第2の記録層14の結晶化速度よりも速い材質や組成が用いられるが、Sb−Te共晶点付近の組成を用いる場合には、アンチモンSbとテルルTeの組成比Sb/Teを第2の記録層14の値より大きくする。
【0053】
また、拡散抑制層は、保護層に含有されている元素が、繰り返し記録時に前記第1の記録層4の内部に拡散していくことを抑えて、記録層材料が変質するのを防いで書き換え回数を改善する。
【0054】
第1の反射層6は、Al,Au,Ag,Cu,Ni,In,Ti,Cr,Pt,Siなどの金属あるいはこれらの合金や半導体が用いられる。
【0055】
この第1の反射層6の膜厚は、2nm〜100nmにすると、その反射率が良好に保持出来る。なお第1の反射層6の膜厚は、後述する第2の記録層に光を導く際、透過率を高めるために2nm〜10nmと薄い方が好ましい。つまり、第1の反射層6は、反射性と透過性を兼ね備える半透明層として機能する。また、第1の記録層4に吸収された光による発熱を伝導するために、熱伝導率が高い方が好ましい。
【0056】
第1の情報記憶層7を形成するための積層の順番は、従来のCD−RW、DVD−RWやDVD−RAM等の光ディスクと同じ順番である。つまり第1の基板1の上に第1の保護層3、第1の下地層4a、第1の記録層4、第2の保護層5、第1の反射層6の順に薄膜を形成する。このため、これまでの成膜条件や原盤作製条件等が利用できる。
【0057】
積層の順番をこの逆にすると、第1の基板1の上に第1の反射層6が最初に設けられるため、この第1の反射層6の平滑性が要求される。第1の反射層6をAl合金で作製すると、柱状結晶が成長してこの第1の反射層6表面の凹凸が大きくなる。このため、結晶成長が起こりにくい材料を選択する必要が生じてしまうからである。
【0058】
さらに本実施例によれば、情報を記録するグルーブ部分は、原盤に例えるとガラス研磨面となり、ノイズがレジスト面よりも低く抑えられるという利点もある。
【0059】
第1の保護層3と第1の結晶化下地層4aと第1の記録層4と第2の保護層5と第1の反射層6からなる積層膜(第1の情報記憶層7)の記録ならびに再生光に対する透過率は、後述する第2の情報記憶層を記録再生するため、30%〜60%となるようにする。
【0060】
次に、第2の光ディスク20を構成する情報記憶層16につき図3を参照して説明する。図3において、11は第2の基板、12は前記した第2の基板11の上に形成された第2の反射層、13は、前記した第2の反射層12の上に形成された第3の保護層、14aは前記した第3の保護層13の上に形成された第2の結晶化下地層、14は、前記した第2の結晶化下地層14aの上に形成された第2の記録層、15は、前記した第2の記録層14の上に形成された第4の保護層であり、これら第2の反射層12、第3の保護層13、第2の結晶化下地層14a、第2の記録層14、第4の保護層15により、第2の情報記憶層16が形成された第2の光ディスク20が構成される。なお、15Qは第4の保護層15の膜面である。
【0061】
前記した第2の基板11は、板厚は0.3mm〜1.2mm、好ましくは、0.6mm〜1.2mmを有し、前記した第1の基板1と同様にレーザー光を案内するプリグルーブやプリピット(図示せず)が形成されている。この第2の基板11としては、ポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル等のプラスチック基板やガラス基板が用いられる。
【0062】
また、記録再生のレーザ光や初期化レーザ光は第2の基板11とは反対側の第4の保護層15側から入射するので、アルミニウム板のような透光性を有しない金属板を用いることもできる。
【0063】
レーザー光を案内するプリグルーブやプリピットは、前記した第1の基板上1に形成されたと同様な方法で直接、射出成形されたり、平滑な第2の基板上11に2P法(フォトポリマー法)で形成される。
【0064】
また、この第2の基板11には、CAV(Constant AngularVelocity角速度一定)やCLV(Constant Linear Velocity線速度一定)あるいはZCAV(Zone ConstantAngular Velocity)やZCLV(Zone Constant Linear Velocity)のフォーマットがされ、各セクターの先頭にはアドレス信号がエンボスピットとしてあらかじめ記録されてもよい。
【0065】
ユーザーが使用する情報エリア(図示せず)は、空溝で構成され、必要に応じてウォブルされている。このウォブルは、グルーブ記録またはランド記録またはランドグルーブ記録方式の何れかが選択される。
【0066】
ランドとグルーブに記録を行う場合には、ランド部とグルーブ部の再生信号がそれぞれ同等になるようランドとグルーブの幅が決められ、クロストークやクロスイレーズが最小になるよう溝の深さが波長の1/8〜1/5に設定される。
【0067】
トラックピッチは、0.1μm〜1.6μm、溝深さは、10nm〜200nmが好ましい。例えば405nmのレーザ光源を用いる場合には、溝間のピッチは、0.28μm〜0.70μm、溝深さは、10nm〜60nmに設定するのがより好ましい。
【0068】
次に、第2の光ディスク20の形成方法につき説明する。まず、第2の基板11を真空成膜装置(図示せず)内に設置し、第2の反射層12、第3の保護層13、第2の結晶化下地層14a、第2の相変化型記録層14、第4の保護層15を順次この順で形成する。成膜方法は、抵抗加熱型や電子ビーム型の真空蒸着、直流や交流スパッタリング、反応性スパッタリング、イオンビームスパッタリング、イオンプレーティング等が用いられる。
【0069】
第2の反射層12は、Al,Au,Ag,Cu,Ni,In,Ti,Cr,Pt,Siなどの金属あるいはこれらの合金や半導体が用いられる。第2の反射層12の膜厚は5nm〜200nmである。
【0070】
第3の保護層13ならびに第4の保護層15は、金属の酸化物、窒化物、硫化物、炭化物が用いられる。例えば、ZnS−SiO、ZnS、SiO、Ta、Si、AlN、Al、AlSiON、ZrO、TiO、SiCなどの単体あるいはこれらの混合物が用いられる。
【0071】
前記した第3の保護層13の膜厚は、5nm〜50nmの範囲にある。この膜厚が薄いと記録レーザ光による熱が第2の反射層12へ逃げやすく繰り返し耐久性が向上する。逆に厚いと記録感度が高くなる。
【0072】
第4の保護層15の膜厚は、10nm〜150nmの範囲にある。この膜厚が薄いと反射率が低下し、記録感度が高まる。逆に厚いと反射率が高まり記録感度が低下する。
【0073】
記録レーザ光が青色(波長400nm程度)の場合には、第3の保護層13の膜厚は5nm〜30nmに、第4の保護層15の膜厚は25nm〜60nmにすると反射率が10%〜30%、変調度が40%〜60%と大きく取れる。
【0074】
第2の結晶化下地層14aには、第1の結晶化下地層4aと同様の真空成膜によって結晶化した状態の膜が形成され易い無機材料が用いられる。相変化記録層となる第2の記録層14を形成する前に、この第2の結晶化下地層14aを第3の保護層13の上に設けて、続いて相変化記録層14を、第2の結晶化下地層14aに接するようにして形成すると、通常アモルファス状態で堆積する相変化記録層14が成膜直後から結晶状態で堆積する。
【0075】
こうすると、成膜直後にアモルファス状態である相変化記録層を結晶状態に相変化させる初期化工程が不要となる。
【0076】
具体的には、Sb、Bi、ならびにこれらとTe、Geの組み合わせの合金があげられる。その膜厚は、1nm〜20nmの範囲にあり、記録時に相変化記録層との混合による再生信号の減少がないよう、その膜厚は極力薄くすることが望ましい。
【0077】
相変化記録層が結晶状態で得られる理由は、前記した通りであるので、ここでは繰返し説明はしない。
【0078】
記録再生光の波長域において、前記した第3の保護層13ならびに第4の保護層15の屈折率nは、1.8<n<2.5、消衰係数kは、0<k<0.2の範囲にある。
【0079】
第2の記録層14は、アモルファス−結晶間の反射率変化あるいは屈折率変化を利用する相変化材料が用いられる。具体的にはGe−Sb−Te系、Ag−In−Te−Sb系、Cu−Al−Sb−Te系などが挙げられる。この第2の記録層14の膜厚は、10nm〜100nm、好ましくは、再生信号を増大させ、第1の記録層4での光の減衰を補い記録感度を高めるために、5nm〜30nmの範囲とするのがよい。
【0080】
第2の記録層14としての相変化材料の結晶化速度は、第1の記録層4と同じ膜厚で比較すると結晶化速度が遅い。Sb−Te共晶点付近の組成を用いた場合には、アンチモンSbとテルルTeの組成比Sb/Teを第1の記録層4の値よりも小さくする。
【0081】
次に、第1の光ディスク10と第2の光ディスク20とを貼り合わせて多層光ディスク30を形成する例につき説明する。図4に示されるように、第1の光ディスク10を構成する第1の反射層6の反射層界面(膜面)6Q上に接着剤を塗布して第1の接着剤層17を形成し、この第1の接着剤層17を介して第2の光ディスク20を構成する第4の保護層15の膜面15Qと貼り合わせる。
【0082】
第1の接着剤層17(これは、後述する如く分離層となる)は、第1の反射層6の反射層界面(膜面)6Q上に、紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂を塗布して形成される。その膜厚は、1μm〜200μmである。
【0083】
第1の記録層4と第2記録層14とに記録された信号の層間のクロストークやクロスイレーズを防ぐために、この分離層17は厚い方がよいが、厚すぎると球面収差が発生し高密度に記録マークを形成することができなくなる。このため、分離層17は10μm〜60μm程度が好ましい。
【0084】
塗布方法としては、スピンコート法、スプレー法、ディップ法、ブレードコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法等が用いられる。
【0085】
分離層17としての紫外線硬化樹脂は、少なくともプレポリマー、単官能アクリレートモノマー、多官能アクリレートモノマー等と光重合開始剤からなる。
【0086】
また、記録層を2層有する光ディスク30あるいは後述する光ディスク40を2枚用意し、第2の基板11同士を貼り合わせることにより、記録層が合計4面設けられた両面タイプのディスク(両面ディスク)を作製することも出来る。
【0087】
次に、図4に示されるとおり、第1の基板1上に形成された第1の情報記憶層7を有する第1の光ディスク10と第2の情報記憶層16を有する第2の光ディスク20とが積層された複合情報記憶層を有する多層光ディスク30を、第1の基板1上に設けられた剥離層2の剥離面2Qを境にして第1の保護層3の剥離面3Qより剥離する。
【0088】
この場合、第1の保護層3の剥離面3Qと剥離層2の剥離面2Qとの密着力が弱いため、第1の基板1を下方に引き離すだけで簡単に剥がすことが出来る。具体的には、剥離のきっかけを作るために、鋭利なカッターナイフを剥離層2の剥離面2Q部分に当てると容易に剥がすことが出来る。
【0089】
第1の保護層3の剥離層2側の界面には、第1の基板1の上に設けられた図示しない案内溝の凹凸が転写されていて、この形状は固定されている。
【0090】
次に、前記図示しない案内溝の凹凸が転写されている第1の保護層3の上に、透光性のカバー層18を設ける。このカバー層18は、単一の樹脂層で構成されたり、基板を接着剤で貼り合わせる等して作られる。(図5、図6参照)
【0091】
具体的には、第1の保護層3の上に紫外線硬化樹脂を塗布し、図示しない平坦なガラス基板をそこに押し当てて紫外線を照射することにより、紫外線硬化樹脂を硬化させ、その後ガラス基板を剥がすことにより、図5に示す如くの透光性を有するカバー層18が形成された多層光ディスク40が得られるものである。この単一樹脂層による場合のカバー層18の厚みは、0.01mm〜0.3mmである。
【0092】
このように、単一樹脂でカバー層18を形成することにより、複屈折による光学的な異方性を低減することができるので、信号品質が向上する。また、単一樹脂層なので、コスト的に有利であると共に、未硬化分は回収して再利用できるので、甚だ実用的である。
【0093】
あるいは基板を貼り合わせる場合には、多層光ディスク30において、図6に示されるように、前記案内溝の凹凸が転写されている第1の保護層3の剥離面3Q上に接着剤を塗布して第2の接着剤層21を形成し、第3の基板22を前記第2の接着剤層21と貼り合わせ、前記したと同様、第1の情報記憶層7を有する第1の光ディスク10と第2の情報記憶層16を有する第2の光ディスク20とが積層された複合情報記憶層7,16を有する多層光ディスク50を形成する。
【0094】
第3の基板22を貼り合わせるには、現在量産されているDVDの貼り合わせ装置を転用することが容易にできるため、新たな装置の導入が不要となる。さらに製造条件の最適化も容易であり、第3の基板22の厚み精度や光学的均一性が確保できれば実用的な製造方法となる。
【0095】
この場合、第2の接着剤層21は、第1の接着剤層17と同様の紫外線硬化樹脂や熱硬化性樹脂を塗布して形成される。その膜厚は、1μm〜200μmである。
【0096】
塗布の方法としては、スピンコート法、スプレー法、ディップ法、ブレードコート法、ロールコート法、スクリーン印刷法等が用いられる。紫外線硬化樹脂は、少なくともプレポリマー、単官能アクリレートモノマー、多官能アクリレートモノマー等と光重合開始剤からなる。
【0097】
第3の基板22には、ポリカーボネート、ポリオレフィン、アクリル等のプラスチック基板やガラス基板が用いられる。第3の基板22の表面は鏡面であり、ピットやグルーブは形成されていない。
【0098】
第3の基板22の板厚は、前記した第2の基板11の板厚より薄くし、記録密度を上げるため高NAの対物レンズを用いる場合には、0.05mm〜0.3mmの透光性の薄い基板とする。
【0099】
必要に応じて、第3の基板22上にハードコートや帯電防止剤を設けることも出来る。
【0100】
記録装置への装着性やハンドリング上の保護性を向上させるために、この多層光ディスク50等をカートリッジに入れて使用することも出来る。
【0101】
なお、前記した多層光ディスク50等を構成する際、第1の保護層3の剥離面3Qより剥離した第1の基板1は、処理して何度でも利用出来るので、甚だ効率的である。
【0102】
前記した図6においては、前記案内溝の凹凸が転写されている第1の保護層3の上に第2の接着剤層21を塗布し、第3の基板22を前記第2の接着剤層21と貼り合わせた例で説明したが、必ずしもこのようにする必要はなく、第2の接着剤層21の厚みを大にして、第3の基板22を省略するようにして多層光ディスク60を構成しても勿論良いものである。(図7参照)
【0103】
このようにして得られた光ディスクの断面を観察すると、図8,図9に示すように、第1の情報記憶層7と第2の情報記憶層16とで溝部分(入射光の入射方向から見て、グルーブ側壁が入射光に対して凸、凹状)の形状が異なる。
【0104】
すなわち、グルーブ断面の形状が、第1の情報記憶層7と、これと隣接している前記した接着剤層21と第3の基板22との積層状態において、入射光(レーザ光)の入射方向から見て、前記第1の情報記憶層7のグルーブ側壁7aは、入射光に対して、そのグルーブ側壁7aが凹(テーパ)形状になっており、第2の情報記憶層16と、これと隣接している前記した接着剤層17との積層状態において、前記第2の情報記憶層16のグルーブ側壁16aは、入射光に対して、そのグルーブ側壁16aが凸(逆テーパ)形状となっている。
【0105】
さらに詳しく述べると、第1の情報記憶層7のグルーブ側壁7aとグルーブ底面7bとがなすエッジ部分が入射光の入射方向に対し鋭角、つまり尖っている形状を示し、第2の情報記憶層16のグルーブ側壁16aとグルーブ底面16bとがなすエッジ部分が入射光の入射方向に対し鋭角、つまり尖っている形状を示さないようになっている。
【0106】
これは、第1の情報記憶層7ではグルーブ底面7bの部分が原盤のガラス面に相当して平坦性が保たれるのに対し、グルーブ側壁7a部分はレジスト面であり露光の不均一さや現像工程におけるむらによって、レジストが均一に除去されず、この結果グルーブ側壁7a部分が湾曲し、入射光の入射方向に対し凹(テーパ)状となる。
【0107】
湾曲部分の曲率は、露光や現像の条件によりその度合いが変化する。グルーブ底面7bとグルーブ側壁7aが交わる部分は、底面のガラス面が反映されるため鋭いエッジを有するようになる。すなわち、半径方向にディスクを切断しその断面を観察すると、第1の情報記憶層7のグルーブの両端は尖っている。
【0108】
第2の情報記憶層16は、第1の情報記憶層7とは逆で、ランド部分がガラス面となるため前述した理由により、ランド上面とグルーブ側壁16aが交わる部分は、ランド上面のガラス面が反映されるため鋭いエッジを有するようになる。すなわち、半径方向にディスクを切断しその断面を観察すると、第2の情報記憶層16のランドの両端は入射光の入射方向とは反対方向に尖っている。
【0109】
グルーブ側壁16a部分はレジスト面であり、露光の不均一さや現像工程におけるむらによって、レジストが均一に除去されず、この結果グルーブ側壁16a部分が湾曲し、入射光の入射方向に対し凸(逆テーパ)状となる。湾曲部分の曲率は、露光や現像の条件によりその度合いが変化する。グルーブ底面16bとグルーブ側壁16aが交わる部分は、レジスト面が反映されるためエッジ部分はだれが生じ易く、鋭いエッジを有しないようになる。
【0110】
第1の情報記憶層7を構成するグルーブは、原盤のガラス研磨面がグルーブ部分に転写され、原盤のレジスト面がランド部分に転写されることになる。原盤のガラス研磨面とレジスト面の表面粗さを比較すると、ガラス研磨面の方が平滑であり、ノイズが低く、このためC/Nやジッタに関して良好な記録再生特性を示す。とりわけ第1の情報記憶層7は、高透過率にするために第1の記録層4の厚みが薄く、C/Nを高めることが難しく、ノイズに関しては敏感である。
【0111】
<実施例>
次に、本実施例になる多層光ディスクを構成する第1の光ディスク10の製造方法につき説明する。はじめに第1の情報記憶層7を作製する例につき説明する。
【0112】
トラックピッチ0.32μm、溝深さ30nmのプリグルーブ(グルーブ幅0.15μm、ランド幅0.17μm)が設けられた板厚0.6mmのポリカーボネート基板(第1の基板)1上に剥離層2、この剥離層2の上に、第1の情報記憶層7を構成する第1の保護層3、第1の結晶化下地層4a、第1の相変化記録層4、第2の保護層5、第1の反射層6を真空装置内で順次成膜し積層膜とした。第1の基板1に形成されるプリグルーブの深さは、剥離層2の形成により目減りするため、後述する第2の基板のプリグルーブの深さよりも深めに設定するのが好ましい。
【0113】
まず、真空装置内を真空度1×10−6Torr以下に排気した後、前記した第1の基板1上に、剥離層2としてビスフェノール−Aを抵抗加熱法により蒸着した。膜厚は、200nmである。この膜は第1の基板1のプリグルーブの形状を保ったまま形成でき、また初期化レーザ光に対して透光性を有するものである。
【0114】
次に、前記した剥離層2の上に第1の保護層3を形成した。
第1の保護層3としては、ZnS−SiO(80:20mol%)をRF(高周波)スパッタリングして36nmの膜厚として形成した。この際、真空装置内にArガスを流し2mTorrの雰囲気で形成した。
【0115】
ついで、この第1の保護層3上に、第1の結晶化下地層4aとして、Sb75(at%)Te25(at%)をDCスパッタリング法で1.5nm形成し、その後、第1の相変化記録層4として、Ge8(at%)Sb74(at%)Te18(at%)をDCスパッタリング法で4nmの膜厚として形成した。この第1の相変化記録層4は、透過率を高めるために非常に薄い膜厚にする必要がある。しかしながら、相変化記録層4の膜厚を薄くすると結晶化速度が低下するため、相変化材料自体の結晶化速度を速くしないとダイレクトオーバーライトが実現できなくなる。
【0116】
このため、後述する第2の記録層14よりも結晶化速度が速い材料や組成を選定する。Sb−Te共晶系の場合には、Sbの含有量を多くすると結晶化速度を速めることができる。今回使用した組成は、Sb/Te=74/18=4.11であった。
【0117】
この第1の相変化記録層4の上に、第2の保護層5として、ZnS−SiO(80:20mol%)をRFスパッタリング法で10nmの膜厚として形成した。最後に、第2の保護層5上に、第1の反射層6としてAg98(at%)Pd1(at%)Cu1(at%)を、DC(直流)スパッタリング法により8nmの膜厚として形成した。第1の相変化記録層4は成膜直後から結晶状態であり、初期化工程が不要であった。
【0118】
この積層膜、すなわち、第1の情報記憶層7の透過率を測定したところ、結晶化状態で47%であった。
【0119】
次に、本実施例になる多層光ディスクを構成する第2の光ディスク20の製造方法につき説明する。まず、第2の情報記憶層16を作製する例につき説明する。
【0120】
トラックピッチ0.32μm、溝深さ20nmのプリグルーブ(グルーブ幅0.15μm、ランド幅0.17μm)が設けられた板厚1.1mmのポリカーボネート基板(第2の基板)11上に、第2の情報記憶層16を構成する第2の反射層12、この第2の反射層12上に第3の保護層13、この第3の保護層13上に第2の結晶化下地層14a、この第2の結晶化下地層14a上に第2の相変化記録層14、この第2の相変化記録層14上に第4の保護層15を真空装置内で順次成膜し積層膜とした。
【0121】
前記した如く、第2の情報記憶層16は、第1の情報記憶層7とは逆の順番に成膜する。この第2の情報記憶層16は、前記した剥離層2による溝深さの目減りがない分、プリグルーブの深さは浅めに設定されている。
【0122】
真空装置内を真空度1×10−6Torr以下に排気した後、前記真空装置内にArガスを流し2mTorrの雰囲気で第2の基板11上に第2の情報記憶層16(積層膜)を形成した。はじめに第2の反射層12として、Ag98(at%)Pd1(at%)Cu1(at%)をDC(直流)スパッタリングして210nm設けた。
【0123】
次に、この第2の反射層12上に、ZnS−SiO(80:20mol%)をRF(高周波)スパッタリングして、厚さ11.5nmの第3の保護層13を形成した。ついで、この第3の保護層13上に、第2の結晶化下地層14aとしてBiをDCスパッタリング法で3nm形成した。その後、第2の相変化記録層14として、Ge8(at%)Sb69(at%)Te23(at%)をDCスパッタリング法で13nm形成した。
【0124】
第2の相変化記録層14は、第1の相変化記録層4よりも結晶化速度が遅い材料や組成を選定する。Sb−Te共晶系の場合には、Sbの含有量を少なくすると結晶化速度を減ずることができる。今回使用した組成は、Sb/Te=69/23=3.0であった。
【0125】
この第2の相変化記録層14上に、第4の保護層15としてZnS−SiO(80:20mol%)をRFスパッタリング法で36nm成膜した。その結果、第2の記録層14は結晶状態であり初期化工程が不要であった。
【0126】
次に、第1の接着剤層17として紫外線硬化樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 EX8207)を、第1の反射層6の膜面6Q上にスピンコートし、未硬化状態のうちに第2の基板11上に積層された第4の保護層15の膜面15Qと貼り合わせ、紫外線を第1の基板1を通して照射し、接着剤層17を硬化させて多層光ディスク30を得た。この際の第1の接着剤層17としての膜厚は、20μmであった。
【0127】
その後、第1の基板1を、多層光ディスク30を構成する第1の保護層3の剥離面3Qから剥離する。この際、第1の基板1と第2の基板11をそれぞれ吸引して基板を引き離すか、あるいは基板の間に、鋭利な金属板や楔状の金属板を押入れることにより剥離する。これにより、多層光ディスク30は、第1の保護層3の剥離面3Qと剥離層2の剥離面2Qとの間で剥される。
【0128】
この際、例え第1の保護層3側に剥離層2が残っていたとしても、メチルアルコール、エチルアルコール等の有機溶剤を残留部分に塗布すれば簡単に洗い流すことができる。あるいは、次の工程で使用する紫外線硬化樹脂を塗布すると、剥離層であるビスフェノールAが樹脂に溶解し、剥離層2は除去される。
【0129】
第1の保護層3の剥離層2側の界面には、第1の基板1の上に設けられた図示しない案内溝の凹凸が転写されていて、この形状は固定されている。
【0130】
次に、図示しない案内溝の凹凸が転写されている第1の保護層3の剥離面3Q上に、第1の接着剤層17と同様の紫外線硬化樹脂(大日本インキ化学工業(株)製 EX8207)をスピンコートして第2の接着剤層21を形成し、未硬化状態のうちに第3の基板22として厚さ90μmのポリカーボネート製シートを貼り合わせ、しかる後紫外線を第3の基板22を通して照射することにより、第2の接着剤層21を硬化させて多層光ディスク70を得た。第2の接着剤層21の膜厚は、10μmであった。(図10参照)
【0131】
次に、この多層光ディスク70の記録再生特性を調べた。まず、第3の基板22側から第1の相変化記録層4のグルーブ部に記録を行った。グルーブ断面の形状は、第1の情報記憶層7と、これと隣接している前記した接着剤層21と第3の基板22との積層状態において、入射光(レーザ光)の入射方向から見て、前記第1の情報記憶層7のグルーブ側壁7aは、入射光に対して、そのグルーブ側壁7aが凹(テーパ)形状になっている。このグルーブ部は、原盤カッティング時のガラス研磨面に相当する。
【0132】
記録の条件は、記録レーザ波長は405nm、対物レンズのNAは0.85で、変調信号は17pp、記録ストラテジはマルチパルス記録を用いた。線速度は5.28m/sとし、クロック周波数は66MHzに設定した。最短マークである2T信号を2つのパルスで構成し、クロック周波数の逆数である周期をTとして、0.5T幅の先頭パルスと0.5T幅の第2パルスと0.6T幅の冷却パルスからなる記録ストラテジを使った。
【0133】
例えばnTについては、0.5T幅のパルスがn個と、0.6T幅の冷却パルス1個から構成されるストラテジを用いた。記録パワーは、3値に変調した。ピークパワーPp9.5mW,イレーズパワーPe4.5mW,ボトムパワーPb0.1mWに設定した。再生パワーPrは0.85mWにして再生を行った。タイムインターバルアナライザーを使って、クロックに対するジッタを測った。
【0134】
1回目の記録のジッタは10.8%、変調度は45%であり、良好な記録再生特性を示した。また、原盤のガラス面であるグルーブのノイズレベルは−71.5dBmと低いのに対し、レジスト面であるランドのノイズレベルは−69.5dBmとノイズが高かった。
【0135】
ダイレクトオーバーライト100回後のジッタも11.5%と低く、初回に比べわずか0.7%の増加にすぎなかった。
【0136】
次に、第3の基板22側から第1の相変化記録層4を透過して第2の相変化記録層14のグルーブ部に記録を行った。グルーブ断面の形状は、第2の情報記憶層16と、これと隣接している前記した接着剤層17との積層状態において、入射光(レーザ光)の入射方向から見て、前記第2の情報記憶層16のグルーブ側壁16aは、入射光に対して、そのグルーブ側壁16aが凸(逆テーパ)形状となっている。
【0137】
記録の条件は、前記した第1の相変化記録層4を記録した場合と、記録ストラテジのパルス幅とパワーを除いて同じである。記録ストラテジは、たとえばnTについては、0.4T幅のパルスがn個と0.7T幅の冷却パルス1個から構成されるストラテジを用いた。ピークパワーPp10.7mW,イレーズパワーPe5.3mW,ボトムパワーPb0.1mWに設定した。再生パワーPrは0.85mWにして再生を行った。タイムインターバルアナライザーを使って、クロックに対するジッタを測った。
【0138】
1回目の記録のジッタは9.8%、変調度は60%であり、良好な記録再生特性を示した。これは、第2の相変化記録層14に関して最適に初期化が行われたことを示している。ダイレクトオーバーライト100回後のジッタも10.3%と低く、初回に比べわずか0.5%の増加にすぎなかった。
【0139】
【発明の効果】
(1)本発明によれば、初期化工程が不要の上、各情報記憶層を独立に形成することができる。又、第1の情報記憶層と第2の情報記憶層を別々に作っておき、その後貼り合わせるという簡単な方法で多層の相変化型光情報記録媒体を得ることができるので、製造時間が大幅に短縮できる。
【0140】
(2)更に、本発明によれば、従来のカッティング条件や成膜条件等のプロセスがそのまま利用することが出来るので、甚だ効率が良く多層の相変化型光情報記録媒体を得ることができ、すこぶる実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多層光ディスクを形成するための基体部の構成説明図である。
【図2】本発明に係る多層光ディスクを構成する第1の光ディスクの構成図である。
【図3】本発明に係る多層光ディスクを構成する第2の光ディスクの構成図である。
【図4】第1及び第2の光ディスクを貼り合わせた複合光ディスクの構成図である。
【図5】本発明に係る多層光ディスクの一例を示す構成図である。
【図6】本発明に係る多層光ディスクの他の例を示す構成図である。
【図7】本発明に係る多層光ディスクの更に他の例を示す構成図である。
【図8】第1の光ディスクを構成する第1の情報記憶層のランドとグルーブの状態を示す概略断面図である。
【図9】第1の光ディスクを構成する第2の情報記憶層のランドとグルーブの状態を示す概略断面図である。
【図10】本発明に係る多層光ディスクの他の例を示す構成図である。
【符号の説明】
1  第1の基板
2  剥離層
3  第1の保護層
4  第1の記録層
4a 第1の結晶化下地層
5  第2の保護層
6  第1の反射層
7  第1の情報記憶層
7a グルーブ側壁
7b グルーブ底面
10  第1の光ディスク
11  第2の基板
12  第2の反射層
13  第3の保護層
14  第2の記録層
14a 第2の結晶化下地層
15  第4の保護層
16  第2の情報記憶層
16a グルーブ側壁
16b グルーブ底面
17  第1の接着剤層
18  カバー層
20  第1の光ディスク
21  第2の接着剤層
22  第3の基板
23  第3の接着剤層
30  多層光ディスク
40  多層光ディスク
50  多層光ディスク
60  多層光ディスク
70  多層光ディスク

Claims (2)

  1. 基板上に、少なくとも第1の情報記憶層、光透過性の接着層、第2の情報記憶層を積層すると共に、前記基板側から入射される記録再生光によって光学的に記録及び再生が可能な多層の相変化型光情報記録媒体において、
    前記第1、第2の情報記憶層のそれぞれ入射側には、結晶化下地層が設けられていることを特徴とする多層の相変化型光情報記録媒体。
  2. 請求項1記載の多層の相変化型光情報記録媒体であって、
    前記記録再生光の案内溝が形成された第1の基板上に、結晶化下地層を含む第1の情報記憶層を形成する工程と、
    前記記録再生光の案内溝が形成された第2の基板上に、結晶化下地層を含む第2の情報記憶層を形成する工程と、
    前記第1、第2の情報記憶層間に配置され、これら情報記憶層を光学的に分離する光透過性の接着層を形成する工程と、
    前記第1の情報記憶層が形成された前記第1の基板と、前記第2の情報記憶層が形成された前記第2の基板とを前記光透過性の接着層によって接着する工程とよりなることを特徴とする多層の相変化型光情報記録媒体の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006009161A1 (ja) * 2004-07-21 2006-01-26 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 多層情報記録媒体及びその製造方法
US8007867B2 (en) 2005-08-30 2011-08-30 Panasonic Corporation Multilayered information recording medium and process for producing said multilayered information recording medium, and apparatus for producing multilayered information recording medium and screen constituting said production apparatus for producing multilayered information recording medium

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