JP2009086330A - 携帯端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速スクロール表示に関して、スクロール時の画面更新の応答性を良くする携帯端末を提供する。
【解決手段】アプリケーション処理機能11は、スクロール操作に対応する画像データを描画バッファ1に書き込む。ミドルウェア処理機能12は、描画バッファ1の画像データをコピーバッファ2又はコピーバッファ3の空き状態の方にコピーする。そして、ドライバ機能15がDMA転送中は、コピーバッファ2又はコピーバッファ3にコピーされた画像データを圧縮処理して、圧縮画像データを圧縮バッファ4又は圧縮バッファ5の空き状態の方に書き込む。そして、前記圧縮処理されなかった場合は、コピーバッファ2又はコピーバッファ3の画像データをVRAM23へ転送することをドライバ機能15に要求し、前記圧縮処理された場合は圧縮バッファ4又は圧縮バッファ5の圧縮画像データを圧縮バッファ21へ転送することをドライバ機能15に要求する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画面をスクロール操作しながら閲覧する携帯端末に関し、特に、スクロール時の画面更新の応答性を良くする携帯端末に関する。
一般に、表示画面に表示しきれないデータを表示させる際、方向キーを操作して表示画面をスクロールさせることによって行われている。この表示画面をスクロールさせる技術として、例えば、スクロール時の高速表示を行う表示装置がある(特許文献1参照。)。この特許文献1の表示装置では、システム(OS)は、カーソルキーやスクロールキーからの入力情報があった場合はスクロールモードとして部分領域表示で動作し、カーソルキーやスクロールキーからの入力情報がない場合は通常モードで動作するよう制御している。
このスクロールモードでは、作業用RAM86に確保されている1フレーム分の表示データから一部を間引いてデータ量を削減して、ディスプレイコントローラ80が管理するVRAM82へ伝送させ、部分領域表示させている。このスクロールモードでの間引きにより、少ない時間で1フレーム分の表示データの伝送が完了し、スクロール時の表示データが高速で切り換わることに対応している。
さらに、特許文献1の段落[0091]〜[0093]には、スクロールモードでの間引き画面の更新後に、ユーザからのスクロール表示要求が消滅したときは、スクロールアドレスを固定して、そのアドレスを通常の読出しアドレスに設定し、スクロールが終わった時点のアドレスの状態を、通常表示での読出し開始アドレスと終了アドレスにセットして、VRAM82の全表示領域に作業用RAM86の最新データを書き込み、部分領域表示から全表示領域として全画面を更新した後に、通常表示モードに戻っている。
また、高速スクロール表示を行う画像情報表示装置がある(特許文献2参照。)。この特許文献2の表示装置では、モード設定手段は、表示器の表示内容の時間的変化が少ない場合に通常モードに設定し、表示器の表示が高速にスクロールされる場合に高速スクロールモードに設定する。そして、高速スクロールモードの場合には、描画器16は、表示データをメインメモリ22に書込み、圧縮器17は、このメインメモリ22の表示データを圧縮して、圧縮データを表示用メモリ18に書込み、伸張器19は、この表示用メモリ18の圧縮データを伸張して表示用制御器20に送り、表示器に表示している。一方、通常モードの場合には、描画器16は、メインメモリ22の表示データを圧縮することなく、表示用メモリ18に書込み、この表示用メモリ18の表示データがそのまま表示用制御器20に送られて、表示器に表示されている。このように圧縮処理により、表示用メモリ18の容量を大きくすることを抑えている。
特開平9−81084号公報(段落番号0073〜0093、図6、図10) 特開2004−93607号公報(頁1〜頁7、図1)
表示データの転送処理や間引き処理においては、これらの処理に用いられるバッファをどのように制御するかが画面更新の応答性に影響するが、上記特許文献1には、応答性を考慮したバッファの制御方法について言及されていない。また、特許文献2には、高速スクロールモードの場合には、描画器16による表示データのメインメモリ22への書込みと、圧縮器17によるこのメインメモリ22の表示データの圧縮および圧縮データの表示用メモリ18への書込みとが、ダブってしまい、処理速度上の問題がある。
本発明は、このような問題を解決し、画像データや圧縮画像データ用のバッファの構成を明確にしそのバッファ管理を行う手段を明確にすることにより、スクロール時の画面更新の応答性を良くする携帯端末を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の携帯端末は、スクロール操作に伴う画像更新処理毎の画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記第1の記憶手段の画像データがコピーされる第2の記憶手段及び第3の記憶手段と、前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段の画像データが圧縮処理された圧縮画像データが記憶される第4の記憶手段及び第5の記憶手段と、前記第4の記憶手段又は第5の記憶手段からDMA転送された圧縮画像データを記憶する第6の記憶手段と、前記第6の記憶手段の圧縮画像データを伸張して画像データを復元する復元処理手段と、前記復元処理手段で復元された復元画像データ及び、前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段からDMA転送された画像データを記憶するビデオメモリと、前記ビデオメモリに記憶された復元画像データおよび画像データを表示する表示処理手段と、前記画像更新処理毎の画像データを前記第1の記憶手段に書き込み、この画像データを前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段の空いている方にコピーし、前記DMA転送中で前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段に画像データがある場合には、この画像データを圧縮処理して圧縮画像データを作成し、この圧縮画像データを前記第4の記憶手段又は第5の記憶手段の空いている方に書き込み、前記DMA転送中ではなく前記第2乃至第5の記憶手段に画像データのみがある場合には、この画像データを前記ビデオメモリへのDMA転送を実行し、前記DMA転送中ではなく前記第2乃至第5の記憶手段に画像データ及び圧縮画像データがある場合には、この圧縮画像データを優先して前記第6の記憶手段へのDMA転送を実行する制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、画像データや圧縮画像データ用のバッファの構成を明確にしそのバッファ管理を行う手段を明確にすることにより、スクロール時の画面更新の応答性を良くすることが可能となる。
図1は、本発明の実施例に係る携帯端末の関連部分のブロック図である。携帯端末100は、描画バッファ1、コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、圧縮バッファ5、入力部6、制御部10、DMAコントローラ16、アクセラレータ20、および表示部25などから構成される。表示部25を除いた他の要素は、1乃至複数のバスにより接続され、バス上を表示用のデータが点線矢印で示すように流れる。
バスに繋がる描画バッファ1、コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、及び圧縮バッファ5は、制御部10のCPU(図示せず)がアクセス可能なアドレス空間に配置されたバッファメモリであり、スクロール操作に伴う1画面分の表示用のデータが書き込まれる。描画バッファ1、コピーバッファ2、コピーバッファ3には、表示用のデータとして圧縮前の1画面分の画像データが書き込まれ、圧縮バッファ4、圧縮バッファ5には、表示用のデータとして圧縮処理された1画面分の圧縮画像データが書き込まれる。
入力部6は、数字キーや機能キーなどを備えた各種キー操作用の入力手段であり、スクロール操作用のキーを含んでいる。このスクロール操作用のキーとしては、例えば、4方向キーがある。
制御部10は、図示しないCPU、RAM、ROMなどから構成され、ROMに記憶されているソフトウェアに基づいて様々な機能を実行する。例えば、ROMに記憶されているソフトウェアによってアプリケーション処理機能11、ミドルウェア処理機能12、ドライバ機能15などの機能を、リアルタイムOSの管理の元、並行に実行する。
アプリケーション処理機能11は、使用者による入力部6のスクロール操作をバス経由で検出すると、図示しない画面ソースからスクロール操作によって表示される画像データを読み出して描画バッファ1に書き込む(点線矢印A)。そして、スクロール操作に伴う表示画面の更新要求をミドルウェア処理機能12へ送出する。
ミドルウェア処理機能12は、描画バッファ1に書き込まれた画像データを読み出して(点線矢印B)、コピーバッファ2又はコピーバッファ3に書き込んで(点線矢印C)コピーする。このコピー処理は処理時間を要する。
また、ミドルウェア処理機能12は、ドライバ機能15に対して、コピーバッファ2又は3の画像データをアクセラレータ20のVRAM23へDMA転送(点線矢印G)するよう要求する。
また、ミドルウェア処理機能12は、DMA転送が混んでいる場合、コピーバッファ2又は3の画像データを読み出して(点線矢印D)、圧縮機能13により圧縮処理を行って圧縮画像データを作成し、この圧縮画像データを圧縮バッファ4又は5に書き込む。この圧縮処理は処理時間を要する。
また、ミドルウェア処理機能12は、ドライバ機能15に対して、圧縮バッファ4又は5の圧縮画像データをアクセラレータ20の圧縮バッファ21へDMA転送(点線矢印F)するよう要求する。
ミドルウェア処理機能12により管理されるステータスレジスタ14は、コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、及び圧縮バッファ5の状態を記憶するレジスタである。ミドルウェア処理機能12は、このステータスレジスタ14の状態を基準にして、ミドルウェア処理機能12が実行する上記コピー処理、DMA転送要求、圧縮処理を選択する。この処理については、図2以降で詳述する。
ドライバ機能15は、アクセラレータ20に対してDMA転送先(圧縮バッファ21又はVRAM23)をバス経由で指定して、前記ミドルウェア処理機能12から要求されたDMA転送(点線矢印G又はF)をDMAコントローラ16に実行させる。
DMAコントローラ16は、バスマスターとなって、点線矢印F、点線矢印GのDMA転送を実行する。
アクセラレータ20は、ディスプレイコントローラとしての機能を備えており、圧縮バッファ21、復元部22、VRAM23、および表示処理部24から構成されている。なお、圧縮バッファ21およびVRAM23は、前記CPUのアドレス空間外のメモリであり、CPUは直接アクセスはできない。
復元部22は、圧縮バッファ21の圧縮画像データを伸張して画像データを復元し、復元した画像データをVRAM23に書き込む。この復元した画像データは、圧縮伸張の方法によっては、完全には復元できずに、元の画像データに比べて画質が劣る。
そして、表示処理部24は、VRAM23の復元した画像データ又は、コピーバッファ2又は3からVRAM23に直接転送された画像データを読み出して表示部25に表示させることにより、スクロール操作に伴う画面表示が行われる。
表示部25は、アクセラレータ20から出力される画像データを表示するもので、LCDなどが用いられる。
なお、DMA転送(点線矢印FおよびG)は、1バイトあたりの転送時間は、CPUクロック数個分で完了するが、1画面分のデータ全体の転送時間としては、転送先のアクセラレータ20側の処理能力で決まる。すなわち、アクセラレータ20は、1画面分のデータを表示部25の表示形態に合わせた変換などを行うため、1画面分のデータの処理時間は、前記コピー処理時間や圧縮処理時間に比べて長い時間を要する。この時間は、1画面分のデータ量に比例するので、1画面分のデータ量が少なければ、1画面分の処理時間も短かくなり、1画面分のDMA転送時間も1画面分のデータ量に比例する。
図2は、本発明の実施例に係る携帯端末のステータスレジスタを説明する図である。ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、圧縮バッファ5の状態を記憶するレジスタであり、ミドルウェア処理機能12により管理される。
バッファ種別14aは、コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、圧縮バッファ5のIDである。画像データ番号14bは、各バッファに記憶されたスクロール操作に伴う画像データおよび圧縮画像データの画像No.nを記憶する。画像データおよび圧縮画像データが記憶されていない初期状態は零(クリア)である。この画像No.nは、先に発生した画像データから昇順で若い番号を付けられる。画像No.nの画像データを圧縮した圧縮画像データには同じ画像No.nが付けられる。図2の画像No.の記載は一例である。
フラグ14cは、各バッファの状態を表わすフラグであり、待機中状態、DMA転送中状態および空き状態の3状態のいずれか1つの状態を遷移する。画像データおよび圧縮画像データが記憶されていない初期状態は空き状態である。
フラグ14cは、具体的には、例えば2ビット情報であり、「00」を空き状態、「01」を待機中状態、「10」をDMA転送中状態として割り当てる。
待機中状態は、DMA転送開始待ちの画像データ(又は圧縮画像データ)がバッファに溜まっていることを示す。DMA転送中状態は、待機中状態から遷移してDMA転送が実行中であることを示し、DMA転送が完了するまでは、そのバッファに画像データ(又は圧縮画像データ)が残っている。空き状態は、待機中状態およびDMA転送中状態が共にオフ状態で、バッファが空き状態にあることを示す。
これらのフラグの状態遷移は、コピーバッファ2およびコピーバッファ3に関しては、待機中、DMA転送中、空きの順番で繰り返すか、または、待機中からDMA転送中を経ないで空きになる場合(すなわちDMA転送されないまま用済みになる)がある。圧縮バッファ4および圧縮バッファ5に関しては、待機中、DMA転送中、空きの順番で繰り返す。
また、待機中状態については、複数のバッファについて待機中が複数重なる状態になりうる。DMA転送中状態については、本発明の構成では、バッファとアクセラレータ間のDMAは1チャンネルのみであり、したがって、DMA転送中状態になるのはいずれか1つのバッファのみである。
図3は、本発明の実施例に係る携帯端末の各ブロック間のシーケンス図である。アプリケーション処理機能11、ミドルウェア処理機能12、ドライバ機能15、アクセラレータ20間のシーケンスを示す。
使用者が入力部6のスクロール操作キーを押下する毎に画面の更新処理が発生する。また、スクロール操作キーを押下し続けると、画面の更新処理が例えば,0.5秒間隔で連続して発生する。図中の更新処理1、更新処理2、更新処理3は、上記いずれのスクロール操作キーの押下によるものであってもよいが、比較的短い間隔で、更新処理が連続して発生し、その後、スクロール操作なしの場合のシーケンスについて説明する。
丸で囲んだ数字は、シーケンス番号であり、2桁の16進数で表す。丸10番台は更新処理1に関連したシーケンス、丸20番台は更新処理2に関連したシーケンス、丸30番台は更新処理3に関連したシーケンス、丸40番台はスクロール操作なしの場合の関連シーケンスである。点線矢印は、画像データの流れを示す。
ミドルウェア処理機能12は、ステータスレジスタ14(図2)を管理しながら、ステータスレジスタ14の状態を判断して、各バッファ2〜5に関連した全体制御を行うので、ステータスレジスタ14の状態と対応付けて説明する。
ステータスレジスタ14の初期状態は、コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、圧縮バッファ5のいずれのバッファも空き状態で、画像データ番号は無し状態(零)である。
[更新処理1発生]
まず、アプリケーション処理機能11は、更新処理1(丸11)があればこれに対応した1画面分の画像データ(画像1)を描画バッファ1に書き込む(丸12)。そして、ミドルウェア処理機能12に対して、更新要求1(丸13)を送出する。
ミドルウェア処理機能12は、ステータスレジスタ14をチェックして、空き状態のコピーバッファ2に画像データ(画像1)をコピーし(丸14)、コピーバッファ2のステータスを、空き状態から待機中状態にし、画像データ番号を画像No.1にする。そして、コピーが完了したことを示す受付完了1(丸15)をアプリケーション処理機能11へ返信する。
次に、ミドルウェア処理機能12は、待機中状態のコピーバッファ2に記憶されている画像データ(画像No.1の画像1)をそのまま、アクセラレータ20のVRAM23へ転送するようドライバ機能15に対して転送要求(画像1)を出し(丸16)、コピーバッファ2のステータスとして、待機中状態からDMA転送中状態にし、画像データ番号は画像No.1を継続する。
ドライバ機能15は、この転送要求(画像1)(丸16)によって指示された画像データ(画像1)のDMA転送を開始する(丸17を開始)。この画像データ(画像1)は圧縮されてないので、圧縮画像データの転送と比べて転送時間は長くかかる。
[更新処理2発生]
引き続いて更新処理2(丸21)が発生すると、アプリケーション処理部11は、前回の処理と同様に、更新処理2に対応した1画面分の画像データ(画像2)を描画バッファ1に書き込む(丸22)。そして、そして、ミドルウェア処理部12に対して、更新要求2を送出する(丸23)。
ミドルウェア処理部12は、更新要求2(丸23)を受けた時点では、前回の更新処理1に関してコピーバッファ2のステータスがまだDMA転送中状態(画像1転送)で使用中なので、他方の空き状態のコピーバッファ3に画像2をコピーし(丸24)、コピーバッファ3のステータスとして、空き状態から待機中状態にし、画像データ番号を画像No.2にする。そして、受付完了2をアプリケーション処理部11へ返信する(丸25)。
次に、ミドルウェア処理部12は、前回の更新処理1に関してコピーバッファ2のステータスがまだDMA転送中状態(画像1転送)で使用中なので、DMA転送が混んでいるということで、転送量を減らすために、圧縮機能13が待機中状態のコピーバッファ3の画像2の圧縮処理を行い、圧縮画像2を作成し、圧縮バッファの内、空き状態の圧縮バッファ4に、前記圧縮画像2を書き込み(丸26)、圧縮バッファ4のステータスとして、空き状態から待機中状態にし、画像データ番号を圧縮元と同じ画像No.2にする。
[更新処理3発生]
さらに引き続いて更新処理3(丸31)が発生すると、アプリケーション処理部11は、前回の処理と同様に、更新処理3に対応した1画面分の画像データ(画像3)を描画バッファ1に書き込む(丸32)。そして、そして、ミドルウェア処理部12に対して、更新要求3を送出する(丸33)。
ミドルウェア処理部12は、更新要求3(丸33)を受けた時点では、前々回の更新処理1に関してコピーバッファ2のステータスがまだDMA転送中状態(画像1転送)で使用中であり、コピーバッファ3も待機中状態(画像2)で、コピーバッファ(2又は3)には空きがないため、アプリケーション処理部11からの更新要求3(丸33)を受け付けることができない。
したがって、ミドルウェア処理部12は、ひたすら、DMA(画像1転送)(丸17)が終わって、ドライバ機能15からの転送完了(画像1)(丸18)を待ち続ける。
DMA(画像1転送)(丸17)が終わると、アクセラレータ20は、画像1の表示(丸19)を行う。これで、更新処理1(丸11)に関する画像1の表示が完了する。
ミドルウェア処理部12は、ドライバ機能15からの転送完了(画像1)(丸18)を受信すると、このDMA転送元のコピーバッファ2のステータスとして、DMA転送中状態から空き状態にし、画像データ番号の画像No.1をクリアし、画像1(画像No.1)は用済みとなる。
次に、ミドルウェア処理機能12は、DMA転送中状態のバッファがなくなったので、次の画像No.2に関して、待機中状態のコピーバッファ3の画像2と圧縮バッファ4の圧縮画像2の内、データ量の少ない圧縮バッファ4の圧縮画像2をアクセラレータ20の圧縮バッファ21へ転送するようドライバ機能15に対して転送要求(圧縮画像2)(丸27)を出し、圧縮バッファ4のステータスとして、待機中状態からDMA転送中状態にし、画像データ番号は画像No.2(圧縮画像2)を継続する。コピーバッファ3のステータスとしては、待機中状態および画像データ番号の画像No.2を継続する。
ドライバ機能15は、圧縮バッファ4から圧縮バッファ21への圧縮画像2のDMA転送を開始する(丸28開始)。
次に、ミドルウェア処理機能12は、コピーバッファ2のステータスが空き状態であることを確認して、描画バッファ1の画像3をコピーバッファ2にコピーし(丸34)、コピーバッファ2のステータスを待機中状態、画N0.3にする。そして、受付完了3(丸35)をアプリケーション処理部11へ返信する。
続いて、ミドルウェア処理機能12は、圧縮バッファ4がDMA転送中状態にあり、DMAが混んでいることを認識すると、待機中のコピーバッファ2の画像3を圧縮処理して、空き状態の圧縮バッファ5に圧縮画像3を書き込みを実行する(丸36)。
ドライバ機能15は、圧縮画像2のDMA転送(丸28)が完了すると、転送完了(丸29)をミドルウェア処理部12へ送信する。
一方、アクセラレータ20は、圧縮バッファ21の圧縮画像2の復元処理を行い(丸2A)、復元画像2としてVRAM23へ送り、VRAM23の復元画像2を表示部25へ送り、復元画像2を表示させる(丸2B)。これで、更新処理2(丸21)に関する表示が、復元画像2として完了する。
ミドルウェア処理部12は、前記画像3の圧縮処理と圧縮バッファ5への書き込み(丸36)中にドライバ機能15からの転送完了(丸29)が来ても、圧縮処理(丸36)を先に進め、圧縮処理(丸36)が終了したら、この圧縮バッファ5のステータスを待機中状態、画像No.3にする。
そして、ミドルウェア処理部12は、ドライバ機能15からの転送完了(丸29)を受けて、このDMA転送元の圧縮バッファ4のステータスとして、DMA転送中状態から空き状態にし、画像データ番号の画像No.2をクリアし、圧縮画像2は用済みとなる。
また、ミドルウェア処理部12は、次の画像No.3のステータス状態のコピーバッファ2や圧縮バッファ5があることを確認すると、スクロール操作が継続していると判断して、前の画像No.2を全て用済みとするために、画像No.2のステータス状態の全てのバッファ、すなわち、丸24で画像2がコピーされたコピーバッファ3のステータスを待機中状態から空き状態にし、画像No.をクリア状態にする。
そして、新たに、ミドルウェア処理機能12は、ステータスをチェックして、DMA転送中状態のバッファがなくなったので、待機中状態のコピーバッファ2の画像3と圧縮バッファ5の圧縮画像3の内、データ量の少ない圧縮バッファ5の圧縮画像3をアクセラレータ20の圧縮バッファ21へ転送するようドライバ機能15に対して転送要求(圧縮画像3)(丸37)を出し、この圧縮バッファ5のステータスとして、待機中状態からDMA転送中状態にし、画像データ番号は画像No.3(圧縮画像3)を継続する。コピーバッファ2のステータスとしては、待機中状態および画像データ番号の画像No.3を継続する。
ドライバ機能15は、この指示された圧縮画像3のDMA転送(圧縮画像3転送)(丸38)を開始する。圧縮画像3は圧縮されているので、転送時間は短い。転送が完了すると、転送完了(圧縮画像3)(丸39)をミドルウェア処理機能12へ返信する。
アクセラレータ20は、圧縮バッファ21の圧縮画像3の復元処理を行い(丸3A)、復元画像3としてVRAM23へ送り、VRAM23の復元画像3を表示部25へ送り、復元画像3を表示させる(丸3B)。これで、更新処理3(丸31)に関する表示が、復元画像3として完了する。
なお、復元画像2、復元画像3は、復元アルゴリズムによっては画質が劣るが、スクロール操作が連続している場合の復元画の表示は次々に切り替わるため、多少画質が劣っても使用者には認識されず、問題とはならない。
[スクロール操作が途絶える]
更新処理3の後、次のスクロール操作がなかった場合の後処理について説明する。ミドルウェア処理機能12は、ドライバ機能15から圧縮画像3の転送完了(圧縮画像3)(丸39)を受領した時点で、次の画像No.4のステータス状態のバッファがあるかを確認する。これがなければ、スクロール操作が途絶えたと判断する。
そして、ミドルウェア処理機能12は、直前に転送完了した画像No.3(圧縮画像3)と同じ画像No.3のコピーバッファ、すなわち、高画質の画像No.3の画像3が残っているかを確認し、コピーバッファ2の画像3が待機中であるので、これをアクセラレータ20のVRAM23へ転送するようドライバ機能15に対して転送要求(画像3)(丸41)を出す。
ドライバ機能15は、この指示された画像3のDMA転送(画像3転送)(丸42)を実行する。アクセラレータ20は、VRAM23の画像データ画像3を表示部25へ送り、画像3を表示させる(丸44)。
この画像3の表示は、スクロール操作に伴うアプリケーション機能11からの更新要求ではなく、ミドルウェア処理機能12が単独で判断して行うものである。これにより、スクロール操作が連続している時に最終転送した画質の劣る復元画像の表示を、元の圧縮前の画の表示にすることで、画質の良い最終表示にすることができる。
本発明の実施例では、コピーバッファ2、3とは別に、圧縮バッファ4、5を設けることにより、DMA転送中のバッファ処理を自在に選択することができ、これにより、高速スクロール操作時の画面更新の応答性を良くすることが可能となる。
図4〜図9は、本発明の実施例に係る携帯端末の動作フローチャートであり、図3で説明したシーケンスを実現する。アプリケーション処理機能11とミドルウェア処理機能12の動作フローチャートを説明する。ドライバ機能15、アクセラレータ20は動作が簡単なため動作フローチャートを省略する。
アプリケーション処理機能11、ミドルウェア処理機能12、ドライバ機能15は、リアルタイムOSの管理の下、並行に同時処理が行われる。
図4は、本発明の実施例に係る携帯端末のアプリケーション処理機能11の動作フローチャートである。図3のアプリケーション処理機能11のシーケンス番号(丸番号)を合わせて記載する。
アプリケーション処理機能11は、スクロール操作に伴う更新処理(丸11、丸21、丸31)の有無をチェックし検知されれば(ステップS1でYES)、図示しない画面ソースから更新処理に対応した1画面分の画像データを持ってきて描画バッファ1に書き込む(ステップS2。丸12、丸22、丸32)。そして、ミドルウェア処理機能12に対して、更新要求を送出する(ステップS3。丸13、丸23、丸33)。
そして、ミドルウェア処理機能12からの書き込みコピーが完了したことを示す受付完了信号の受信を待つ(ステップS4)。そして受付完了信号(丸15、丸25、丸35)を受信すると、再び、ステップS1へ戻り、次のスクロール操作を待つ。
このように、アプリケーション処理機能11は、下位のミドルウェア処理機能12やドライバ機能15の具体的な表示の更新処理に直接関係することなく、スクロール操作に伴う更新処理のチェックと描画バッファへの画像ソースの書き込み処理を行うだけでよい。
図5、図6、図7、図8、図9は、本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能12の動作フローチャートであり、図3のミドルウェア処理機能12のシーケンス番号(丸番号)を合わせて記載する。
図5は、ミドルウェア処理機能12の全体フローチャートであり、図6〜図9は、図5の全体フローチャート中に定義済み処理ブロックで表示したサブルーチンS27、S25、S28、S12の詳細フローチャートである。
これらのサブルーチンは、最初のスクロール操作以降、時系列で発生する順番としては、まず、S27(アプリケーション処理機能11からの更新要求によるコピー処理。図6で詳述)が発生し、次に、S25(コピー処理されたバッファをドライバ機能15に対してDMA転送要求。図7で詳述)、次に、S28(DMA転送が混んでいれば圧縮処理。図8で詳述)が発生し、それらの処理を行いながら、非同期で発生するドライバ機能15からのDMA転送完了をチェックしてS12(DMA転送完了時の再送判断。図9で詳述)を並行処理する。
図5において、時系列に発生する順番ではなく、ステップ番号順で以下に説明する。ミドルウェア処理機能12は、DMA転送完了チェックと再送判断(ステップS10)に入ると、非同期で発生するドライバ機能15からのDMA転送完了信号をチェックし(ステップS11)、DMA転送完了信号を受信すると(丸18、丸29、丸39)、スクロール操作が途絶えたかどうかを判断して画像データ再送判断を行い、そのためのステータスレジスタ14の処理を行う(ステップS12)。
次に、ステータス判断と選択処理(ステップS20)に入ると、ステータスレジスタ14を判断の基準にして、その内容(ステップS21〜S24のいずれか)に応じて、DMA転送要求ステップS25(丸16、丸27、丸37、丸41)又は、コピー処理ステップS26・S27(丸14、丸24、丸34)又は、圧縮処理ステップS28(丸26、丸36)のいずれかを行い、それぞれの処理の中で関連のステータスレジスタ14の処理も行う。
ステータスレジスタ14のステップS21〜S24のそれぞれの状態は、重なる場合もあるので、S21からS24の順序で優先度をつけてチェックする。
該当する処理(ステップS25。又は、S26・S27。又は、S28)の1つが終わると、その処理中にDMA転送が完了している可能性があるので、再び、S10に戻ってステータスレジスタ14の処理を行い、そして、S20でステータスレジスタ14を優先度順でチェックして、該当する処理を選択して、繰り返す。
ステップS21〜S24の具体的な内容について、次に説明する。
ステップS21では、ステータスレジスタ14(図2)のフラグ14cをチェックして、いずれのバッファ(コピーバッファ2、コピーバッファ3、圧縮バッファ4、圧縮バッファ5)もDMA転送中ではない、かつ、いずれかのバッファが待機中である場合、ドライバ機能15へのDMA転送要求とそれに関連したステータス処理も行う(ステップS25)。
ステップS21を最優先にしたのは、待機中を溜めないようにして、アクセラレータ20へのDMA転送のトリガをまず掛けることを最優先したものである。
ステップS22では、いずれのバッファもDMA転送中ではない、かつ、コピーバッファ2又はコピーバッファ3が空き状態である場合、アプリケーション処理機能11からの更新要求をチェックし(ステップS26)、更新要求があれば、描画バッファ1から空き状態のコピーバッファ2又はコピーバッファ3へのコピー処理とそれに関連したステータス処理も行う(ステップS27)。コピー処理は時間を要する。
ステップS22を優先度2位にしたのは、待機中のバッファもない、コピーバッファも空き状態であり、画像データが全然ない状態なので、アプリケーション処理機能11からの更新要求チェックとコピー処理により画像データを溜める処理を行うためである。
ステップS23では、いずれかのバッファがDMA転送中(すなわちDMA転送が混んでいる)、かつ、圧縮バッファ4又は圧縮バッファ5に空きあり、かつ、未圧縮のコピーバッファあり(すなわち、コピーバッファ(2又は3)の画像データと同じ画像データNo.の圧縮バッファがない)場合、DMA転送データ量を減らすために、当該未圧縮のコピーバッファの画像データを圧縮処理して、空き状態の圧縮バッファ(4又は5)に書き込み、それに関連したステータス処理も行う(ステップS28)。圧縮処理は時間を要する。
ステップS23を優先度3位にしたのは、DMA転送が混んでいる場合、混雑回避のためにデータ転送量の削減を行うためである。
ステップS24では、いずれかのバッファがDMA転送中(すなわちDMA転送が混んでいる)、かつ、コピーバッファ(2又は3)に空きがある場合、ステップS23のデータ転送量の削減を優先させたあとで、ステップS26、S27のアプリケーションからの更新要求チェックとコピー処理を行う。
したがって、ステップS23の圧縮処理中は、ステップS24に伴うアプリケーションからの更新要求チェックとコピー処理は、待たされることになる。
次に、図6〜図9により、各サブルーチンについて、時系列に発生する順番で説明する。
図6は、本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能12のサブルーチン(ステップS27)である。図5のステップS22において、DMA転送中ではない、かつ、コピーバッファに空き有りで、さらに、S26で、アプリケーション処理機能11から更新要求が有る場合、このサブルーチン(ステップS27)が呼び出されて、コピー処理とステータス処理が行われる。これは、図3の最初の更新処理1に伴う画像1コピー(丸14)に該当する。
また、図5のステップS24において、DMA転送中、かつ、コピーバッファに空き有りで、さらに、S26で、アプリケーション処理機能11から更新要求が有る場合も、このサブルーチン(ステップS27)が呼び出される。これは、図3の更新処理2に伴う画像2コピー(丸24)、更新処理3に伴う画像3コピー(丸34)に該当する。
ステップS27に入ると、まず、空き状態のコピーバッファ(2又は3)に、描画バッファ1の画像データをコピーする(ステップS271)(丸14、丸24、丸34)。コピーが終わると、受付完了をアプリケーション処理機能11へ送信する(ステップS272)(丸15、丸25、丸35)。
そして、画像データ番号カウンタをインクリメントする(ステップS273)。画像データ番号カウンタは、ミドルウェア処理機能12が管理するカウンタであり、図1には図示しないが、CPU内のカウンタでもRAM上のカウンタでも何でもよい。画像データ番号カウンタは、初期値は零であり、アプリケーション処理機能11からの更新要求毎の画像データに昇順で番号を付けるためのものである。
次に、S271でコピーしたコピーバッファのステータスの画像データ番号(ステータスレジスタ14の画像データ番号14b)として、S273の画像データ番号カウンタの値をロードする。また、同バッファのステータスを待機中にする(ステータスレジスタ14のフラグ14c)(ステップS274)。そして、サブルーチンからリターンする。
図7は、本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能12のサブルーチン(ステップS25)である。図5のステップS21において、DMA転送中ではない、かつ、待機中のバッファ有りの場合、このサブルーチン(ステップS25)が呼び出されて、ドライバ機能15へのDMA転送要求とステータス処理が行われる。これは、図3の転送要求(画像1)(丸16)、転送要求(圧縮画像2)(丸27)、転送要求(圧縮画像3)(丸37)、転送要求(画像3)(丸41)に該当する。
ステップS25に入ると、まず、待機中のコピーバッファ、圧縮バッファの内、画像データ番号の若い画像データをDMA転送するようドライバ機能15に要求する。ただし、同じ若い画像データ番号がコピーバッファと圧縮バッファにダブっている場合は、圧縮バッファを優先する(ステップS251)。なぜなら、後述のステップS28(図8)でDMA転送が混んでいたから圧縮保存した経緯があるからである。
図3の転送要求(画像1)(丸16)では、画像No.1としてコピーバッファのみ待機中である。転送要求(圧縮画像2)(丸27)では、画像No.2として、コピーバッファと圧縮バッファがダブっている。転送要求(圧縮画像3)(丸37)では、画像No.3として、コピーバッファと圧縮バッファがダブっている。転送要求(画像3)(丸41)では、スクロール操作が途絶えた後で、後述の図9の処理により、画像No.3として、コピーバッファのみ待機中である。
DMA転送要求を出したので、次に、上記転送要求したバッファのステータスをDMA転送中にする。したがって、上記優先されなかった同じ画像データ番号の待機中のコピーバッファがある場合は、そのステータスは待機中が継続される。これは、圧縮画像データを転送後に、同じ画像データ番号の画像データを再送する可能性があるためである(ステップS252)。そして、サブルーチンからリターンする。
図8は、本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能12のサブルーチン(ステップS28)である。図5のステップS23において、DMA転送中、かつ、圧縮バッファに空き有り、かつ、未圧縮のコピーバッファ有りの場合、このサブルーチン(ステップS28)が呼び出されて、圧縮処理とステータス処理が行われる。
ステップS28に入ると、まず、上記未圧縮のコピーバッファ(待機中)の画像データを圧縮処理しながら、その圧縮画像データを、空き状態の圧縮バッファ(4又は5)に書き込む(ステップS281)(丸26、丸36)。これは、DMA転送が混んでおり、今後のDMA転送の短縮を図るための処理である。
そして、上記圧縮バッファのステータスを、待機中とし、また上記圧縮元のコピーバッファと同じ画像データ番号を付ける。また、上記圧縮元の待機中コピーバッファのステータスは待機中をそのまま継続する(ステップS282)。これは、圧縮画像データを転送後に、同じ画像データ番号の画像データを再送する可能性があるためである。そして、サブルーチンからリターンする。
図9は、本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能12のサブルーチン(ステップS12)である。図5のステップS11においてドライバ機能15からDMA転送完了(丸18、丸29、丸39)を受信すると、このサブルーチン(ステップS12)が呼び出されて、再送判断と転送完了時のステータス処理が行われる。
ステップS12に入ると、まず、ステップS11でDMA転送完了した画像データ番号を、ステータスレジスタ14のフラグ14c欄のDMA転送中状態のあるバッファの画像データ番号14b欄で確認し、その番号の次の画像データ番号の待機中状態のバッファが有るかをチェックする(ステップS121)。
ステップS121で次の画像データ番号の待機中状態のバッファが有れば、これは、スクロール操作が継続中であることを意味する。その場合、S11でDMA転送完了した画像データ番号と同じ画像データ番号の全てのバッファのステータスを、空き状態にし、画像データ番号もクリアし(ステップS122)、サブルーチンからリターンする。
すなわち、ステップS122は、スクロール操作が継続して混んでいるので、S11でDMA転送完了した画像データ番号の画像データをあとで再送することはなく、用済みとするための処理である。これは、図3の転送完了(画像1)(丸18)、転送完了(圧縮画像2)(丸29)に該当する。
ステップS121で次の画像データ番号の待機中状態のバッファが無ければ、これはスクロール操作が途絶えたことを意味する。その場合、S11でDMA転送完了したバッファのみのを、DMA転送中の状態から空き状態にし、ステータスの画像データ番号もクリアする(ステップS123)。そして、スクロール操作毎の画像データ番号を昇順で管理する必要がなくなったので、画像データ番号カウンタをクリアし(ステップS124)、サブルーチンからリターンする。
ステップS123において、S11でDMA転送完了したバッファがコピーバッファであった場合は、この画像データ番号と同じ画像データ番号の圧縮バッファ(4又は5)は存在せず、DMA転送完了したコピーバッファのみのステータスを空き状態にすることにより、この画像データ番号に関するDMA転送はすべて完了したことになる。
これは、図3の転送完了(画像3)(丸43)に該当する。また、図3には図示しないが、例えば、更新処理1〜3それぞれがDMA転送が完了した後で発生するような大変周期の長い操作の場合も同様である。
ステップS123において、S11でDMA転送完了したバッファが圧縮バッファ(4又は5)であった場合は、圧縮バッファのみのステータスを空き状態にすることにより、同じ画像データ番号のコピーバッファ(2又は3)が待機中のまま残ることになる。これは、図3の転送完了(圧縮画像3)(丸39)に該当する。
これにより、サブルーチンからリターン後の図7のS25(DMA転送要求)において、このコピーバッファの同じ画像データ番号の画像データが転送されて、高画質の画面が表示されることになる。これは、図3の転送要求(画像3)(丸41)、画像3転送(丸42)、画像3表示(丸44)に該当する。
[図5の全体フローチャートと図3のシーケンスとの対応]
図3の説明において、すでに、各シーケンスとステータスレジスタ14の状態とを対応付けて説明したが、次に、図5の全体フローチャートがその対応付けを処理していることを説明する。更新処理1が発生する前の初期状態では、ステータスレジスタ14は、いずれのバッファも空き状態であり、DMA転送も行われていない。すなわち、S22のYES状態である。
この時、更新処理1に伴う更新要求1(S26。丸13)があると、画像1のコピー処理(S27。丸14)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2が待機中で画像No.1になる。
その後、すぐに、S21のYES状態で、画像1のDMA転送要求(S25。丸16)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2がDMA転送中で画像No.1になる。
この画像1のDMA転送中は、S24のYES状態であり、次の更新処理2(丸21)の更新要求2(丸23)があると、画像2のコピー処理(S27。丸24)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2がDMA転送中(画像1)を継続、コピーバッファ3が待機中(画像2)になる。
その後、すぐに、S23のYES状態で、圧縮バッファ4に圧縮画像2の圧縮処理(S28。丸26)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2がDMA転送中(画像1)、コピーバッファ3が待機中継続(画像2)、圧縮バッファ4が待機中(圧縮画像2)になる。
この状態は、S21〜S24いずれもNO状態であり、この状態の時に、次の更新処理3(丸31)の更新要求3(丸33)があっても何もできない。ひたすら、S11でDMA転送完了(画像1)(丸18)を待ち、転送完了(画像1)すると、S12でステータスレジスタ14は、コピーバッファ2が空き状態、コピーバッファ3が待機中継続(画像2)、圧縮バッファ4が待機中(圧縮画像2)継続になる。
その後、すぐに、S21のYES状態で、圧縮画像2のDMA転送要求(S25。丸27)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2が空き状態、コピーバッファ3が待機中継続(画像2)、圧縮バッファ4がDMA転送中(圧縮画像2)となる。
その後、すぐに、S24のYES状態で、更新要求3に関する画像3のコピー処理(S27。丸34)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2が待機中(画像3)、コピーバッファ3が待機中継続(画像2)、圧縮バッファ4がDMA転送中継続(圧縮画像2)、圧縮バッファ5が空き状態継続となる。
その後、すぐに、S23のYES状態で、圧縮バッファ5に圧縮画像3の圧縮処理(S28。丸36)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2が待機中(画像3)、コピーバッファ3が待機中継続(画像2)、圧縮バッファ4がDMA転送中継続(圧縮画像2)、圧縮バッファ5が待機中(圧縮画像3)となる。
この図3のタイミングでは、圧縮バッファ5に圧縮画像3の書き込みを実行(丸36)中にDMA転送(圧縮画像2)(丸29)が完了しているが、図5の処理では、S28の圧縮処理に一旦入ったあとは圧縮処理(圧縮画像3)(丸36)を優先して、それが終わってから、S11のDMA転送完了チェックを行うようにしている。
したがって、S28(丸36)の圧縮処理が終わり、S11でドライバ機能15からのDMA転送完了(丸29)が確認されると、S12で、S11でのDMA転送完了は圧縮バッファ4のDMA転送中状態の圧縮画像2の転送の完了であることを認識し、かつ、圧縮画像2の次の画像No.である画像No.3の画像3および圧縮画像3が待機中であることを認識する(スクロール操作が継続していると認識する)。
そして、S12で、画像No.2は全て用済みとして、画像No.2関係の待機中のコピーバッファ3(画像2)および転送中フラグであった圧縮バッファ4(圧縮画像2)を空き状態にし、画像No.もクリアする。他のコピーバッファ2は待機中継続(画像3)、圧縮バッファ5は待機中継続(圧縮画像3)となる。
その後、すぐに、S21のYES状態で、圧縮画像3のDMA転送要求(S25。丸37)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2が待機中継続(画像3)、コピーバッファ3が空き状態継続、圧縮バッファ4が空き状態継続、圧縮バッファ5がDMA転送中(圧縮画像3)となる。
その後、S24のYES状態であるが、次のスクロール操作が途絶えて、更新要求もないので、S11のDMA転送完了(圧縮画像3)(丸39)受信を待ち、これを受信するとS12で、次の画像NO.4が存在しないことを確認する(スクロール操作が途絶えたと認識する)。
そして、S12で、S11でのDMA転送完了は圧縮バッファ5のDMA転送中状態の圧縮画像3の転送の完了であることを認識し、ステータスレジスタ14は、圧縮バッファ5を空き状態にし、圧縮バッファ5の画像No.3もクリアする。したがって、他方の画像No.3であるコピーバッファ2は待機中が継続される(画像3)。
その後、すぐに、S21のYES状態で、同じ画像No.3の圧縮前の高画質の画像3のDMA転送要求(S25。丸41)が行われ、ステータスレジスタ14は、コピーバッファ2がDMA転送中(画像3)、コピーバッファ3が空き状態継続、圧縮バッファ4が空き状態継続、圧縮バッファ5が空き状態継続となる。
その後、S24のYES状態となるが、スクロール操作が発生しなければ、更新要求も発生せず、S11でドライバ機能15からのDMA転送(画像3)完了(丸43)を待つ。
DMA転送(画像3)(丸43)が完了すると、アクセラレータ20において、高画質の画像3の画面が表示(丸44)されることになる。
S11でドライバ機能15からのDMA転送(画像3)完了(丸43)を受信すると、S12で、コピーバッファ2(画像3)を空き状態および画像No.をクリアし、すべてのバッファ2〜5が空き状態になり、初期状態に戻る。
そして、S22のYES状態で、次のスクロール操作に伴う更新要求(S26)を待つことになる。
本発明の実施例によれば、コピーバッファ2、3とは別に、圧縮バッファ4、5を設けることにより、DMA転送中のバッファ処理を自在に選択することができ、これにより、高速スクロール操作時の画面更新の応答性を良くすることが可能となる。
本発明の実施例に係る携帯端末の関連部分のブロック図。 本発明の実施例に係る携帯端末のステータスレジスタを説明する図。 本発明の実施例に係る携帯端末の各ブロック間のシーケンス図。 本発明の実施例に係る携帯端末のアプリケーション処理機能の動作フローチャート。 本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能の全体動作フローチャート。 本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能のサブルーチン(コピー処理)。 本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能のサブルーチン(DMA転送要求)。 本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能のサブルーチン(圧縮処理)。 本発明の実施例に係る携帯端末のミドルウェア処理機能のサブルーチン(DMA転送完了チェック)。
符号の説明
1 描画バッファ
2 コピーバッファ
3 コピーバッファ
4 圧縮バッファ
5 圧縮バッファ
6 入力部
10 制御部
11 プリケーション処理機能
12 ミドルウェア処理機能
13 圧縮機能
14 ステータスレジスタ
15 ドライバ機能
16 DMAコントローラ
20 アクセラレータ
21 圧縮バッファ
22 復元部
23 VRAM
24 表示処理部
25 表示部
100 携帯端末

Claims (3)

  1. スクロール操作に伴う画像更新処理毎の画像データを記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段の画像データがコピーされる第2の記憶手段及び第3の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段の画像データが圧縮処理された圧縮画像データが記憶される第4の記憶手段及び第5の記憶手段と、
    前記第4の記憶手段又は第5の記憶手段からDMA転送された圧縮画像データを記憶する第6の記憶手段と、
    前記第6の記憶手段の圧縮画像データを伸張して画像データを復元する復元処理手段と、
    前記復元処理手段で復元された復元画像データ及び、前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段からDMA転送された画像データを記憶するビデオメモリと、
    前記ビデオメモリに記憶された復元画像データおよび画像データを表示する表示処理手段と、
    前記画像更新処理毎の画像データを前記第1の記憶手段に書き込み、この画像データを前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段の空いている方にコピーし、前記DMA転送中で前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段に画像データがある場合には、この画像データを圧縮処理して圧縮画像データを作成し、この圧縮画像データを前記第4の記憶手段又は第5の記憶手段の空いている方に書き込み、前記DMA転送中ではなく前記第2乃至第5の記憶手段に画像データのみがある場合には、この画像データを前記ビデオメモリへのDMA転送を実行し、前記DMA転送中ではなく前記第2乃至第5の記憶手段に画像データ及び圧縮画像データがある場合には、この圧縮画像データを優先して前記第6の記憶手段へのDMA転送を実行する制御手段とを
    具備することを特徴とする携帯端末。
  2. 前記制御手段は、
    前記圧縮画像データを優先して前記第6の記憶手段へのDMA転送を完了した後、更に、次のスクロール操作に伴う画像更新処理があるかをチェックして、この操作がなければ、前記圧縮画像データの圧縮前の画像データが記憶されている前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段から前記ビデオメモリへのDMA転送を実行することを
    特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記制御手段は、第1の処理機能、第2の処理機能、第3の処理機能を有し、
    前記第1の処理機能は、
    前記スクロール操作に伴う画像更新処理毎の画像データを前記第1の記憶手段に書き込み、
    前記第2の処理機能は、
    前記第1の記憶手段の画像データを前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段の空いている方にコピーし、前記DMA転送中で前記第2の記憶手段又は第3の記憶手段に画像データがある場合には、この画像データを圧縮処理して圧縮画像データを作成し、この圧縮画像データを前記第4の記憶手段又は第5の記憶手段の空いている方に書き込み、前記DMA転送中ではなく前記第2乃至第5の記憶手段に画像データのみがある場合には、この画像データを前記ビデオメモリへのDMA転送を行うよう前記第3の処理機能に要求し、前記DMA転送中ではなく前記第2乃至第5の記憶手段に画像データ及び圧縮画像データがある場合には、この圧縮画像データを優先して前記第6の記憶手段へのDMA転送を行うよう前記第3の処理機能に要求し、
    前記第3の処理機能は、
    前記要求されたDMA転送を実行することを
    特徴とする請求項1に記載の携帯端末。
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