JP3258300B2 - Dma転送装置および画像復号装置 - Google Patents

Dma転送装置および画像復号装置

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JP3258300B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間制約が異なる
複数のデータ転送を行なうDMA転送装置及びそれを用
いた画像復号装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のDMA転送装置は、特開平7-3681
9号公報および特開平10-154125号公報に記載されたもの
が知られている。このDMA転送装置では、DMA開始
アドレスと転送データ数を一組とした複数組のDMAレ
ジスタセットを備え、1つのDMAデータ転送が終了し
た後、すぐに他の未起動のDMAレジスタセットを選択
して、次のDMAデータ転送を順次行なっていくという
機構を設けることにより、連続するDMAデータ転送の
処理切り替え時のDMAパラメータの設定時間を省き、
連続したDMAデータ転送を間断無く実行することによ
り、データ転送効率を上げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
DMAデータ転送の処理順序は、DMAリクエストが設
定された順番に依存するところが大きく、優先順位の高
い複数のDMAリクエストが発行される合間に優先順位
の低いDMAリクエストが発行された場合には、優先順
位の低い方が先に実行され高い方が後回しになるという
問題があった。
【0004】特に、時間制約の異なる複数のDMAデー
タ転送を行なうシステムにおいて、時間制約の緩いDM
Aデータ転送のパラメータが設定された後に、時間制約
の厳しいDMAデータ転送のパラメータが設定された場
合、時間制約の緩いDMAデータ転送が先に開始されや
すくなり、その結果、時間制約の厳しいDMAデータ転
送が、先に開始されたDMAデータ転送が終了するまで
起動されず、時間制約の厳しいDMAデータ転送のリア
ルタイム動作の保証ができなくなるといった問題があ
る。
【0005】図13に、DMAリクエストが設定される
タイミングとDMAが実行されるタイミングとを示す説
明図である。図中の画像データとは、近未来の表示に必
要なデータであり、復号化データ、OSDデータであ
る。一方、非画像データとは、ストリームや、画像復号
化処理の際の符号化データ、復号化データ、外部入出力
部から外部メモリ部へのOSDデータ等の、近未来の表
示に必要でないデータを意味する。
【0006】画像データA,画像データBの Y, Y', C,
C' とは、それぞれ復号化データの輝度、色差データを
示しており、それぞれ2つづつあるのは、垂直方向の縮
小表示時に、ビデオフィルタ部にて2ライン補間を行な
うためである。また、破線の上部の「DMA実行」の実
線は、実際にデータバス29を使用して行なわれている
DMA転送の区間を示す。
【0007】破線の下部の「DMA発行タイミング」の
実線の左端は、それぞれのDMAのリクエスト発行タイ
ミングを示す。また、実線の長さは、転送量に依存した
DMA実行時間の長さを示している。つまり、実線の左
端は発行タイミングを、実線の長さは、DMAリクエス
トの発行された直後にDMA転送が実行されたと仮定し
た場合の転送時間の長さを示している。
【0008】また、図中左側の縦の太線は、「画像デー
タのDMA開始限界タイミング」を示す。画像データ
A、Bの転送は、ライン毎にリアルタイムに行なわれる
ため、もし転送開始タイミングが早すぎると、未だ表示
されていないデータを上書きすることとなり、表示画像
にノイズが出てしまう。このことから、画像データのD
MA発行を開始してもよいタイミングが存在する。これ
が開始限界タイミングである。
【0009】右側の縦の太線は、「DMA転送処理完了
限界タイミング」を示す。これは、このタイミングまで
にDMA転送が完了しないと、表示に間に合わなくなる
タイミングを示す。図13のように、画像データA、B
のDMAチャンネルを優先順位の高いものを使用した場
合においても、リクエスト発行タイミングにより、画像
データA、BのDMA転送が順次なされる間に、優先順
位の低い非画像データC,DのDMA転送が入り込み、
その結果、DMA転送完了限界タイミングまでに画像デ
ータ(C')のDMA処理が完了しない状況という不具合
が生じている。
【0010】本発明は、時間制約の厳しい複数のDMA
データ転送のリアルタイム性を容易に向上させるDMA
転送装置及び画像復号装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のDMA(Direct Memory Access)転送装置
は、n個(nは整数)のDMAチャネルを有するDMA
C(DMA Controller)と、DMAチャネル毎にDMAリク
エストをDMACに出力するCPUとを備え、第1から
第k(kはnより小さい整数)のDMAチャネルは、一
定時間毎に転送を必要とされる時間制約のあるデータの
転送用であり、前記第1から第kのDMAチャネルより
も優先順位の低いDMAチャネルは前記データよりも時
間制約の緩いデータの転送用であり、前記CPUは、前
記第1から第kのDMAチャネルにそれぞれ対応するk
個のDMAリクエストについては、一斉にまたは間隔を
詰めてDMACに発行するように構成されている。
【0012】また、前記DMACは、DMAチャネル毎
に、転送先/転送元アドレスと転送データ長とを含むリ
クエストパラメータを保持する第1保持部と、DMAチ
ャネル毎に、有効なリクエストパラメータの存在を示す
リクエストビットを保持する第2保持部と、第1及び第
2保持部に保持されたリクエストパラメータ及びリクエ
ストビットに従ってデータ転送する転送部とを備え、前
記CPUは、第1から第kのDMAチャネルに対応する
リクエストパラメータを第1保持部に設定した後、第1
から第kのDMAチャネルに対応するk個のリクエスト
ビットを、同時に又は間隔を詰めて第2保持部に設定す
る。
【0013】また、本発明のDMA転送装置は、n個
(nは整数)のDMAチャネルを有するDMACと、外
部からDMAチャネル毎に発行されるDMAリクエスト
に従ってDMA転送を行なうデータ転送装置であって、
前記DMACは、外部から発行されたDMAリクエスト
をDMAチャネル毎に保持する保持部と、保持部から選
択されたDMAリクエストに従ってDMA転送を行なう
転送部と、転送部による転送中のDMAリクエストより
も優先順位の高いDMAリクエストが新たに外部から保
持部に発行されたとき、転送中のDMA転送を中断して
その転送状況を示すデータを退避し、新たに発行された
DMAリクエストを転送部に転送させ、当該新たなDM
Aリクエストの転送が終了したとき、退避していたデー
タを転送部に復帰させてDMA転送を再開させる退避復
帰部とを備える構成としてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】<画像復号装置の全体構成>図1
は本発明の実施の形態におけるDMAデータ転送を行な
う画像復号装置の構成を示すブロック図である。この画
像復号装置は、MPEGストリームを復号し、復号した
画像データを外部の画像表示装置にリアルタイムに出力
する装置であり、外部データ入出力部21、ストリーム
入力部22、画像復号部23、バッファ部24、ビデオ
フィルタ部25、DMA制御部26、中央制御部27、
外部メモリ部28を備え、例えばDVD再生装置やセッ
トトップボックス(衛星放送チューナ)等に実装され
る。
【0015】外部データ入出力部21は、外部データの
入出力を行なうインターフェースである。外部データ
は、OSD(On Screen Display)データや、静止画表示
コマンド、静止画画像データを指す。OSDデータは、
OSDコマンドとOSD画像データとを含む。OSDコ
マンドは、OSD画像データを展開する場合の縦横サイ
ズ、画面にオーバレイすべき座標を示す座標情報等のO
SD表示に必要なパラメータを意味する。また、静止画
表示コマンドは、表示すべき静止画画像データが格納さ
れているフレームバッファのアドレスや、表示の際の縦
横の拡大率、画面上の静止画の表示位置を示す座標情報
等の静止画表示に必要なパラメータを含む。上記OSD
データ、静止画表示コマンド及び静止画画像データは、
外部データ入出力部21から外部メモリ部28にDMA
転送される。
【0016】ストリーム入力部22は、ストリーム入力
を行なうインターフェースである。ストリームとは、M
PEG規格等に則って動画、音声等を圧縮符号化した符
号化データをいい、ストリーム入力部22から外部メモ
リ部28にDMA転送される。画像復号部23は、外部
メモリ部28に格納された符号化データをDMA転送に
より読み出し復号処理を行なう。復号後の復号化データ
は再び外部メモリ部28にDMA転送される。また、復
号化処理の過程において、外部メモリ部28に格納され
た復号化データの参照もDMA転送により行なう。
【0017】バッファ部24は、外部メモリ部28から
DMA転送される画像データを一時記憶する。ここで画
像データとは、静止画画像データ、OSDデータ及びビ
デオストリームの復号により得られた動画データを指
す。ビデオフィルタ部25は、バッファ部24に保持さ
れた画像データにフィルタリング処理を行うことにより
表示画像データに変換し、表示画像データを画像表示装
置へ出力する。フィルタリング処理は、例えば、動画デ
ータと静止画データとのブレンド処理、動画データとO
SDデータとのブレンド処理、動画データと静止画デー
タとOSDデータとのブレンド処理などである。ここで
ブレンド処理は指定された比率で画像を合成することで
ある。
【0018】DMA制御部26は、複数のDMAチャネ
ルを有し、中央制御部27の指示に従ってDMA転送を
行なう。DMA転送は、データバス29を経由するデー
タ転送、つまり、外部メモリ部28と、外部データ入出
力部21、ストリーム入力部22、画像復号部23、バ
ッファ部24との間で行なわれる。中央制御部27は、
CPU(マイクロプロセッサ)、プログラムROM、R
AMを備え、外部データ入出力部21、ストリーム入力
部22、画像復号部23、バッファ部24等から画像復
号装置の内部状態情報を受け取り、受け取った内部状態
情報に応じて、DMAチャネルの割り当て、DMAリク
エストをDMA制御部26に発行する。特に、時間制約
の厳しいDMA転送に対しては、それらのDMAリクエ
ストを、同時に又は間隔を詰めて発行する。
【0019】ここで、時間制約の厳しいDMA転送は、
例えば、表示装置に対するライン毎にデータをリアルタ
イムに転送する場合である。これは、復号された動画デ
ータをリアルタイムに表示するためには、水平走査時間
毎に一定量の転送が必要とされるからである。1水平ラ
イン(以下ラインと略す)分を表す復号化データは、輝
度データ(Y)と2つの色差データ(Cb,Cr)とからな
り、中央制御部27は、例えば、輝度データ(Y)と色
差データ(Cb,Cr)とを異なるDMAチャネルに割り当
て、それらのDMAリクエストを同時又は間隔を詰めて
発行する。DMAチャネル及びその優先順位の割り当て
は表示モード(通常、拡大、縮小、ブレンド表示等)に
応じて変更される。
【0020】外部メモリ部28は、SDRAM(Synchr
onous Dynamic RAM)等による4Mバイトあるいはそれ
以上の容量のメモリ装置であり、外部データ入出力部2
1からDMA転送される外部データ、ストリーム入力部
22からDMA転送されるストリーム(符号化データ)、
画像復号部23からDMA転送される復号化データを一
時的に格納する。格納されたストリームは画像復号部2
3へDMA転送により読み出され、外部データ、復号化
データはバッファ部24にDMA転送により読み出され
る。また、復号化データは、画像復号部23の復号過程
で参照画像としてDMA転送により読み出される。この
外部メモリ部28と、外部データ入出力部21、ストリ
ーム入力部22、画像復号部23、バッファ部24との
間のそれぞれのデータ転送はすべて、データバス29を
通して、DMAにて行なわれるものとする。これらの複
数のDMAデータ転送は随時行なわれる。そのうち、D
MAリクエストの発行から、そのデータ転送完了までの
時間の制約が厳しいものは、外部メモリからバッファ部
へのDMA転送である。これは、画像表示処理におい
て、ビデオフィルタ部で行なう処理が、表示する1ライ
ンの処理をリアルタイムにて行なうからである。 <DMA制御部26の構成>図2は、DMA制御部26
のより詳細な構成を示すブロック図である。同図のよう
に、レジスタ部12、DMA調停部13、セレクタ部1
4、DMA処理管理部15からなり、中央制御部27か
ら発行されるDMAリクエストに従って複数のDMA転
送を実行する。
【0021】レジスタ部12は、パラメータレジスタ
群、リクエストレジスタ、優先順位レジスタからなり、
中央制御部27から発行されるDMAリクエストを保持
する。ここで、DMAリクエストは、DMA転送に必要
な情報であるDMAパラメータと、DMA転送開始の要
求(又は未処理のDMAリクエストの存在)を意味する
リクエストビットとからなる。
【0022】パラメータレジスタ群は、N個のDMAチ
ャネルに対応する第1〜第Nのパラメータレジスタから
なる。各パラメータレジスタは、DMAパラメータとし
て、転送元のメモリIDおよびデータ転送開始アドレ
ス、転送先のメモリID及びデータ転送開始アドレス、
データ転送量からなる。この他、DMAパラメータに
は、ハード機構に合わせたDMAデータ転送時に使用す
る付加的な情報も含まれる。例えば、外部メモリへ連続
アクセスを行なう場合に、外部メモリのアドレスの更新
の仕方が複数用意されているハード機構をもつ場合のア
クセスモード選択といった情報が付加的な情報に相当す
る。
【0023】リクエストレジスタは、N個のDMAチャ
ネルに対応するN個のリクエストビットを保持する。各
リクエストビットは、中央制御部27によって、DMA
パラメータがパラメータレジスタに格納された後セット
され、DMA処理管理部15によりDMA転送が開始さ
れた時点でリセットされる。優先順位レジスタは、DM
Aチャネル毎の優先順位を保持し、中央制御部27によ
り書換え可能である。初期状態ではDMAチャネル1か
らNの順に優先順位が高いものとする。
【0024】DMA調停部13は、DMAリクエストレ
ジスタとDMAチャンネル優先順位レジスタに保持され
ているデータを参照し、未処理のDMAリクエストが保
持されてチャンネルのうち、最も優先度の高いチャンネ
ルを次回起動すべきチャンネルとして決定する。セレク
タ部14は、DMA調停部13に決定されたDMAチャ
ンネルに対応するDMAパラメータをレジスタ部から選
択し、DMA処理管理部15へ出力する。
【0025】DMA処理管理部15は、セレクタ部から
DMAパラメータを受け取ると、現在のDMAデータ転
送状況をチェックし、データ転送が実行中の場合はその
終了後に、データ転送が実行されていない場合には即時
に受け取ったDMAパラメータに基づいたデータ転送を
開始する。また、データ転送を開始した時点で、リクエ
ストレジスタのうち、開始したDMAパラメータに対応
するチャンネルのリクエストビットを落とす(リセット
する)。さらに、DMA処理管理部15は、転送中のD
MAリクエストよりも優先順位の高いDMAリクエスト
が中央制御部27から発行されたとき、転送中のDMA
転送を中断してその転送状況を示すDMAパラメータを
退避し、新たに発行されたDMAリクエストを処理し、
当該新たなDMAリクエストの転送が終了したとき、退
避していたDMAパラメータを復帰させてDMA転送を
再開する。 <中央制御部27>中央制御部27は、すべてのDMA
データ転送を制御するため、どのタイミングで、どこか
らどこへのデータ転送を、どれ程のデータ転送量にて行
なうかを、内部状態情報及び表示モード等に応じて決め
ている。
【0026】図12は、中央制御部27によるDMAリ
クエスト発行タイミングとDMA制御部26によるDM
A実行タイミングとを示す説明図である。同図では、縦
縮小表示をする場合を例示している。画像データAは、
隣接する上下2本の水平ラインの左半分の画像に相当す
る。画像データAのY, Y'は上下2ラインの左半分の輝
度データ、 C, C'は上下2ラインの左半分の色差データ
を示している。また、画像データBのY, Y', C, C'は、
上下2ラインの右半分について同様に輝度データ、色差
データを示している。上下2ライン分あるのは、垂直方
向の縮小表示時に、ビデオフィルタ部25にて2ライン
補間を行なうためである。非画像データC、Dは、表示
とは直接関係しない符号化データなどを示す。
【0027】図中、破線の上部の「DMA実行」の実線
は、実際にデータバス29を使用して行なわれているD
MA転送の区間を示す。破線の下部の「DMA発行タイ
ミング」の実線の左端は、それぞれのDMAのリクエス
ト発行タイミングを示す。また、実線の長さは、転送量
に依存したDMA実行時間の長さを示している。つま
り、実線の左端は発行タイミングを、実線の長さは、D
MAリクエストの発行された直後にDMA転送が実行さ
れたと仮定した場合の転送時間の長さを示している。
【0028】また、図中左側の縦の太線は、「画像デー
タのDMA開始限界タイミング」を示す。画像データ
A、Bの転送は、ライン毎にリアルタイムに行なわれる
ため、もし転送開始タイミングが早すぎると、未だ表示
されていないデータを上書きすることとなり、表示画像
にノイズが出てしまう。このことから、画像データのD
MA発行を開始してもよいタイミングが存在する。これ
が開始限界タイミングである。
【0029】右側の縦の太線は、「DMA転送処理完了
限界タイミング」を示す。これは、このタイミングまで
にDMA転送が完了しないと、表示に間に合わなくなる
タイミングを示す。DMAチャネルの優先順位は、ch
1〜11の順に高いものとする。中央制御部27は、c
h1〜4を、画像データAにおけるY, Y', C, C'の転送
用に割り当て、同図に示すように、この4つに対するD
MAリクエストを、同時に発行するように制御してい
る。これにより、ch1〜4よりも優先順位の低いDM
A転送(ch5、10など)がch1〜4の間に入り込
むことを防止しているので、厳しい時間制約を保証でき
ることになる。
【0030】また、中央制御部27は、ch6〜9を、
画像データBにおけるY, Y', C, C'の転送用に割り当
て、同図に示すように、この4つに対するDMAリクエ
ストを、優先順位の低い非画像データDよりも早い時点
で同時に発行するように制御している。これにより、c
h6〜9よりも優先順位の低いDMA転送(ch10、
11など)がch6〜9より先に実行されないことにな
り、厳しい時間制約を保証できることになる。
【0031】同図のようにDMAリクエストを発行する
ためには、中央制御部27は、シングルタスクで動作し
ても、マルチタスクで動作しても構わない。ただし、複
数のDMAデータ転送を管理するには、各データの種別
や入出力デバイスの種別に対応してタスクを設け、各タ
スク単位で、DMAデータ転送制御を行なうことが、機
構がシンプルになりやすい点で、マルチタスクで動作す
るものが望ましい。
【0032】以下では、中央制御部27が、少なくとも
4つのタスクA〜DによりDMA転送制御を行なう具体
例について説明する。タスクAは、外部メモリ部28か
らバッファ部24への復号化データのDMA転送を制御
するタスクである。タスクBは、外部メモリ部28から
画像復号部23への符号化データ及び復号化データ(復
号における参照用)のDMA転送を制御するタスクであ
る。タスクCは、ストリーム入力部22から外部メモリ
部28への符号化データのDMA転送を制御するタスク
である。タスクDは、外部データ入出力部21から外部
メモリ部28へのOSDデータ、静止画表示コマンド及
び静止画画像データのDMA転送を制御し、静止画表示
コマンドおよび動画表示コマンド(パラメータ)に応じ
てチャネル割り当て等を行なうタスクである。
【0033】複数のDMA転送のチャネル割り当て及び
優先順位の割り当ては、表示モードによって異なるの
で、まず、それらを処理するタスクDから説明する。 <タスクDの処理フロー>図6は、タスクDによる中央
制御部27の処理フローである。ここでは、DMAチャ
ネル14は、どのモードにおいてもタスクDの制御によ
る静止画表示コマンドの転送用であるものとする。
【0034】同図のように中央制御部27、まずDMA
チャネル14に、外部データ入出力部21に静止画表示
コマンド/OSDデータが入力された場合(ステップ6
00)に、それらを外部メモリ部28に転送するようD
MAパラメータ及びリクエストビットをセットする(ス
テップ601)。これにより、外部データ入出力部21
に静止画表示コマンド/OSDデータが入力された場合
に、直ちに外部メモリ部28にDMA転送されることに
なる。
【0035】その後、DMA制御部26から当該DMA
転送の完了通知を受けると(ステップ602)、中央制
御部27は、外部メモリ部28を読み出し(ステップ6
03)、それが静止画表示コマンドであって、表示モー
ドの変更を指示する静止画表示コマンドである場合には
(ステップ604、605)、表示モード及びチャネル
割り当てを変更する旨を他のタスクに通知し(ステップ
606)、優先順位レジスタの優先順位を変更する(ス
テップ607)。
【0036】ここで、表示モードとチャネル割り当ての
具体例を図3〜図5に示す。図3〜図5は、表示モード
がそれぞれ縦縮小表示、通常表示、画面分割であるの場
合のDMAチャネル、その優先順位、DMAチャネルを
使用するタスク、転送元、転送先、転送データの内容を
記している。中央制御部27は、静止画表示コマンドや
OSDコマンド等により指示された表示モードに応じ
て、図3〜図5に示した優先順位を優先順位レジスタに
設定するとともに、他のタスクに割り当てるDMAチャ
ネルと表示モードの変更とを他の各タスクに通知する。
【0037】また、中央制御部27は、外部コマンドが
表示モード変更の指示ではなく、他のコマンドである場
合には、そのコマンドに従った処理をする(ステップ6
08)。 <タスクAの概略処理フロー>図7は、タスクAによる
中央制御部27の概略処理フローである。同図におい
て、中央制御部27は、タスクDから表示モード変更、
チャネル割り当て変更の通知がある場合(ステップ70
1)には、内部RAMに保持しているモード情報及びチ
ャネル情報を通知された内容に更新する(ステップ70
2)。
【0038】更新された後及び更新されなかった後に、
中央制御部27は、内部RAMに保持しているモード情
報から現在の表示モードを判別し(ステップ703)、
判別した表示モードに応じて、縦縮小処理、通常処理、
画面分割処理、その他の処理を行なう。縦縮小処理、通
常処理、画面分割処理では、それぞれ、1水平走査期間
になすべきDMA転送を制御する。 <タスクAの縦縮小処理フロー>図8は、タスクAによ
る中央制御部27の縦縮小処理フローを示す。この表示
モードでは、タスクAには図3に示したようにDMAチ
ャネル1〜9が割り当てられており、内部RAMに保持
されたチャネル情報にその旨が記されている。
【0039】図8において、中央制御部27は、まず、
内部情報であるHカウント、Vカウントをチェックする
(ステップ801)。Hカウントは、表示装置における
水平走査ラインにおいて何番目の画素が走査されるタイ
ミングであるかを示し、Vカウントは、表示画像におい
て何番目の水平走査ラインが走査されているかを示す。
中央制御部27は、Hカウント及びVカウントの値によ
り、1ライン分のデータをDMA転送する場合の開始限
界(DMA転送を開始してもよいタイミング)を算出す
る。
【0040】この後、中央制御部27は、Vカウンタの
値によりch1〜4のDMAパラメータを算出する(ス
テップ802)。図3に示したように、ch1はライン
の左半分の輝度(Y)データ、ch2は隣接ラインの左
半分の輝度(Y')データ、ch3はラインの左半分の色
差(CbCr)データ、ch4は隣接ラインの左半分の色差
(Cb'Cr')データの転送用にそれぞれ割り当てられる。
算出される各DMAパラメータは、これらのデータに対
応する。
【0041】ch1〜4のDMAパラメータ算出後、中
央制御部27は、リクエストレジスタを読み出して、c
h1〜4に対応するリクエストビットがリセットされて
いれば(ステップ803)、算出したch1〜4のDM
Aパラメータを対応するパラメータレジスタに設定し
(ステップ804)、さらに、現在時刻が算出した転送
限界開始時刻を経過していれば(ステップ805)、リ
クエストレジスタ中のch1〜4に対応するリクエスト
ビットを同時にセットする(ステップ806)。このよ
うにしてch1〜4のDMAリクエストは同時に発行さ
れるので、ch1〜4よりも低い優先順位のDMAリク
エストがch1〜4のDMAリクエストを発行する間
に、発行されることを防止している。
【0042】次いで、中央制御部27は、ch6〜9の
DMAパラメータを算出する(ステップ807)。図3
に示したように、ch6はラインの右半分の輝度(Y)
データ、ch7は隣接ラインの右半分の輝度(Y')デー
タ、ch8はラインの右半分の色差(CbCr)データ、c
h9は隣接ラインの右半分の色差(Cb'Cr')データの転
送用に割り当てられる。中央制御部27は、これらのデ
ータに対応するDMAパラメータを算出する。
【0043】ch6〜9の算出後、中央制御部27は、
リクエストレジスタを読み出して、ch6〜9に対応す
るリクエストビットがリセットされていれば(ステップ
808)、算出したch6〜9のDMAパラメータを対
応するパラメータレジスタに設定し(ステップ80
9)、さらに、リクエストレジスタ中のch6〜9に対
応するリクエストビットを同時にセットする(ステップ
810)。このようにしてch6〜9のDMAリクエス
トも同時に発行されるので、ch6〜9よりも低い優先
順位のDMAリクエストがch6〜9のDMAリクエス
トを発行する間に、発行されることを防止している。
【0044】なお、図8のフローでは、タスクAによる
DMAチャネル5に対するDMAリクエストの発行につ
いては省略しているが、OSDコマンドによりOSD表
示画像の転送を指示された場合にのみ、タスクDからの
通知を受けてタスクAの処理において、ch5のDMA
リクエストを発行する。 <タスクAの通常処理フロー>図9は、タスクAによる
中央制御部27の通常処理フローを示す。この表示モー
ドでは、タスクAには図4に示したようにDMAチャネ
ル1、2、5、6、8が割り当てられており、内部RA
Mに保持されたチャネル情報にその旨が記されている。
【0045】図9において、中央制御部27は、まず、
内部情報であるHカウント、Vカウントをチェックする
(ステップ901)。中央制御部27は、Hカウント及
びVカウントの値により、1ライン分のデータをDMA
転送する場合の開始限界(DMA転送を開始してもよい
タイミング)を算出する。さらに、中央制御部27は、
Vカウンタの値によりch1、2、6、8のDMAパラ
メータを算出する(ステップ802)。図4に示したよ
うに、ch1はラインの左半分の輝度(Y)データ、c
h2はラインの左半分の色差(CbCr)データ、ch6は
ラインの右半分の色差(Y)輝度データ、ch8はライ
ンの右半分の色差(CbCr)データの転送用にそれぞれ割
り当てられる。算出される各DMAパラメータは、これ
らに対応している。
【0046】DMAパラメータの算出後、中央制御部2
7は、リクエストレジスタを読み出して、ch1、2、
6、8に対応するリクエストビットがリセットされてい
れば(ステップ903)、算出した各DMAパラメータ
を対応するパラメータレジスタに設定し(ステップ90
4)、さらに、現在時刻が算出した転送限界開始時刻を
経過していれば(ステップ905)、リクエストレジス
タ中のch1、2、6、8に対応するリクエストビット
を同時にセットする(ステップ906)。このようにし
て時間制約の厳しいch1、2、6、8のDMAリクエ
ストは同時に発行されるので、ch1〜4よりも低い優
先順位のDMAリクエストがch1〜4のDMAリクエ
ストを発行する間に、発行されることを防止している。
【0047】なお、図9のフローではch1、2、6、
8のDMAリクエストが同時に発行されるが、ch1、
2のDMAリクエストを同時に発行した後、ch6、8
のDMAパラメータを算出し、ch6、8のDMAリク
エストを同時に発行するという手順としてもよい。ま
た、図9のフローでは、タスクAによるDMAチャネル
5に対するDMAリクエストの発行については省略して
いるが、OSDコマンドによりOSD表示画像の転送を
指示された場合にのみ、タスクDからの通知を受けてタ
スクAの処理において、ch5のDMAリクエストを発
行する。 <タスクAの画面分割処理フロー>図10は、タスクA
による中央制御部27の画面分割処理フローを示す。こ
の表示モードでは、タスクAには図5に示したようにD
MAチャネル1、2、5、6、8が割り当てられてお
り、内部RAMに保持されたチャネル情報にその旨が記
されている。同図のフローは、図9と比べて、DMAデ
ータ転送の対象となるデータが異なるのみで、処理手順
は同じである。同じ点は説明を省略て、異なる点のみ説
明する。
【0048】異なる点は、図5に示したように、ch1
は第1分割画面内の1ラインの輝度(Y)データ、ch
2は第1分割画面内の1ラインの色差(CbCr)データ、
ch6は第2分割画面内の1ラインの輝度(Y)デー
タ、ch8は第2分割画面内の1ラインの色差(CbCr)
データの転送用にそれぞれ割り当てられる。ステップ1
02において算出される各DMAパラメータは、これら
に対応している。 <タスクB、Cの処理>タスクB、Cは、バッファ部2
4へのデータ転送に比べて時間制約のゆるいDMA転送
を行うので、DMAリクエストの発行については従来と
同様にDMAチャネル毎にDMAパラメータの設定とリ
クエストビットの設定とを順に行うことになる。
【0049】以上のように、中央制御部27は、時間制
約の厳しい複数のDMAチャネルについては、タスクA
を実行することにより、それらのDMAパラメータとリ
クエストビットとからなる個々のペア毎個別に設定しな
いで、それらのDMAパラメータを全部設定した後、そ
れらに対応する複数のリクエストビットを同時にセット
する。 <DMA処理管理部15の構成>図11は、DMA処理
管理部15の詳細な構成を示すブロック図である。この
DMA処理管理部15は、DMA処理管理部15は、I
Dレジスタ部151、アドレスレジスタ部152、イン
クリメンタ部153、カウンタ154、デクリメンタ1
55、チャネルレジスタ156、退避レジスタ部15
7、退避チャネルレジスタ部158、セレクタ159、
セレクタ160、セレクタ161、退避復帰部162を
備え、DMA転送中のDMAリクエストよりも優先順位
の高いDMAリクエストがセレクタ部14により選択さ
れたとき、転送中のDMA転送を中断してその転送状況
を示すDMAパラメータを退避し、セレクタ部14によ
り選択されたDMAリクエストを処理し、その転送が終
了したとき、退避していたDMAパラメータを復帰させ
てDMA転送を再開させる。
【0050】同図においてIDレジスタ部151、アド
レスレジスタ部152及びインクリメンタ部153は、
2セットあり、DMA転送開始時にDMAパラメータで
指定された中の転送元、転送先のメモリID及びアドレ
スを保持し、DMA転送中にアドレスを更新する。カウ
ンタ154及びデクリメンタ155は、DMA転送開始
時にDMAパラメータで指定されたデータ転送数を保持
し、DMA転送中に指定されたデータ転送数に達するま
でカウントする。
【0051】チャネルレジスタ156は、転送中のDM
Aチャネル番号とその優先順位とを保持する。退避レジ
スタ部157は、中断したDMA転送の状況を示すDM
Aパラメータとして、IDレジスタ部151、アドレス
レジスタ部152、カウンタ154の内容を一時的に保
持するレジスタ群である。
【0052】退避チャネルレジスタ部158は、中断し
たDMA転送のDMAチャネル番号とその優先順位とを
一時的に保持するレジスタである。セレクタ159は、
セレクタ部14により選択されたDMAパラメータ、D
MAチャネル番号及び優先順位と、退避レジスタ部15
7に退避されたDMAパラメータ、退避チャネルレジス
タ部158に退避されたDMAチャネル番号及び優先順
位が入力され、通常の場合は前者を選択し、それ以外の
場合は後者を選択し、IDレジスタ部151、アドレス
レジスタ部152、カウンタ154、チャネルレジスタ
156に出力する。ここでいう通常の場合とは、中断し
たDMA転送がない場合、もしくは中断したDMA転送
があり、かつセレクタ部14により選択されたDMAリ
クエストが存在し、かつセレクタ部14により選択され
たDMAリクエストが中断したDMAリクエストよりも
有線順位が高い場合をいう。
【0053】セレクタ160、161は、セレクタ15
9から新たなDMAパラメータ、DMAチャネル番号及
び優先順位が出力されたときは、それらを選択し、中断
していたDMA転送を再開するときは、退避レジスタ部
157に退避されたDMAパラメータ、退避チャネルレ
ジスタ部158に退避されたDMAチャネル番号及び優
先順位を選択する。
【0054】退避復帰部162は、DMA転送中のDM
Aチャネルの優先順位と、セレクタ部14に新たに選択
されたDMAチャネルの優先順位とを比較し、後者の優
先順位の方が高い場合には、DMA転送を中断させてか
ら、退避レジスタ部157に、IDレジスタ部151、
アドレスレジスタ部152、カウンタ154の内容を、
退避チャネルレジスタ部158にチャネルレジスタ15
6の内容をそれぞれ退避させ、当該新たなDMA転送を
開始させる。また、退避復帰部162は、当該新たなD
MA転送が完了したとき、セレクタ部14に選択された
DMAリクエストと、退避していたDMA転送の優先順
位を比較し、優先順位の高い方のDMA転送を実行させ
る。つまり、退避していたDMA転送の優先順位が高い
場合には退避していた内容を復帰させ、そのDMA転送
を再開させ、退避していたDMA転送の優先順位が低い
場合にはセレクタ部14に選択されたDMAリクエスト
を実行させる。
【0055】このようなDMA処理管理部15の構成に
より、上記のタスクAにより時間制約の厳しい複数のD
MA転送が一斉に発行される前に、優先順位の低いDM
Aリクエストが既に転送中であった場合に、強制的に退
避させて、時間制約の厳しい複数のDMA転送が連続し
て実行されることになる。以上説明してきたよう、本発
明の画像復号装置によれば、時間制約の厳しいデータを
複数のDMAチャネルに割り当ててDMA転送させる場
合に、中央制御部27はそれらのDMAチャネルに対す
るDMAリクエストを同時又は間隔を詰めて発行するの
で、より優先順位が低いDMAリクエストが、時間制約
の厳しいデータの複数のDMA転送の合間に入り込むこ
とを防止することができる。
【0056】言い換えれば、時間制約の厳しい複数のD
MA転送を連続して実行することができるので、時間制
約を容易に保証することができる。しかも、DMAリク
エストを同時又は間隔を詰めて発行することは、ハード
ウェアを変更することなくソフトウェアの改良(実施形
態ではタスクA)だけで実現可能なので、極めて容易に
実施することができる。
【0057】また、時間制約の厳しいデータに対する複
数のDMAリクエストが発行される直前に優先順位の低
いDMAリクエストが既に開始されている場合には、当
該優先順位の低いDMA転送を退避させるので、時間制
約の厳しいデータのDMA転送をより確実に保証するこ
とができる。 <その他の変形例> (1)上記実施形態において図12ではDMA開始限界
タイミング、DMA転送完了限界タイミングが1水平ラ
インの期間を基準に定められる例を示したが、1ライン
の左半分(画像データA)と右半分(画像データB)と
に分けてDMA転送する場合には、左半分用の開始及び
完了の2つの限界タイミングと、右半分用の開始及び完
了の2つの限界タイミングとをそれぞれ個別に設定して
もよい。この場合、画像データA、BのDMA転送制御
用のタスクAにおいて、Hカウントの値をチェックする
ことにより各限界タイミングを個別に算出し、算出した
タイミングに応じてDMAパラメータ及びDMAリクエ
ストを設定することにより実現できる。このように開始
及び完了限界タイミングを分割することは、各データ転
送量を小さくし、データ転送量に対する開始限界タイミ
ングから完了限界タイミングまでの時間幅の割合を大き
くし、DMA起動のスケジューリングを容易にすること
ができる。
【0058】(2)図12では時間制約の厳しいDMA
データ転送の例として、画像データA、Bが共に動画像
であって縦縮小表示をする場合を説明したが、画像デー
タAが動画像であり、画像データBが静止画像であっ
て、これらをブレンド表示する場合にも同じことがあて
はまる。たとえば、図12において画像データA(動画
像)のY, Y'が合わせて1ライン(あるいは特定の区
間)分の輝度データ、 C, C'がその色差データであっ
て、画像データB(静止画像)のY, Y'が合わせて1ラ
イン(あるいは特定の区間)分の輝度データ、C, C'が
その色差データであるような場合である。この場合でも
本DMA転送装置はDMAリクエストを同時又は間隔を
詰めて発行するので、開始及び完了の限界タイミング内
のデータ転送を保証することができる。また、動画像と
静止画像に加えてOSD画像をブレンド表示する場合も
同様である。
【0059】(3)上記実施の形態では、中央制御部2
7が時間制約の厳しいデータに対する複数のDMAリク
エストを同時に発行しているが、優先度の低いDMA転
送が優先度の高い(時間制約の厳しい)複数のDMA転
送の合間に発生しなければ同時でなくてもよい。たとえ
ば、ch1−4が優先度の高い時間制約の厳しいDMA
転送である場合、まずch1、2のリクエストビットを
セットし、ch1のDMA転送が完了する前にch3の
リクエストビットをセットし、ch2のDMA転送が完
了する前にch4のリクエストビットをセットするよう
にしてもよい。
【0060】(4)上記実施形態においてタスクDの制
御により外部データ入出力部21から外部メモリ部28
にDMA転送されたOSDデータ(OSDコマンドとO
SD画像データ)、静止画表示コマンド及び静止画画像
データは、さらに、OSD表示表示処理用のタスク(タ
スクEと呼ぶ)及び静止画表示タスク(タスクFと呼
ぶ)によりDMA転送を制御するようにしてもよい。
【0061】すなわち、タスクEは、外部メモリ部28
から中央制御部27内のRAMにOSDコマンドを、外
部メモリ部28からバッファ部24にOSD画像データ
をそれぞれDMA転送するためのパラメータ計算及びD
MA制御部26への設定を行なう。OSD画像データだ
けでなくOSDコマンドもDMAにより転送するのは、
OSDコマンドが表示座標やサイズ等の多種類のパラメ
ータを含むためデータ量が小さくないからである。この
場合、外部メモリ部28にOSDデータが存在すること
は、中央制御部27内部の特定のレジスタを通して外部
のマスター装置から直接通知することが望ましい。タス
クEは、この通知を受けたとき、DMA転送によりOS
Dコマンドを中央制御部27内部のRAMに取り込、O
SDコマンドを解釈し、OSDコマンドのパラメータと
H、Vカウンタの値とによって定まる時間制約を守っ
て、外部メモリ部28に格納されたOSD画像データを
バッファ部24に転送するようDMAパラメータの計算
及び設定を行なう。
【0062】また、タスクFは、外部メモリ部28から
中央制御部27内のRAMに静止画表示コマンドを、外
部メモリ部28からバッファ部24に静止画画像データ
をそれぞれDMA転送するためのパラメータ計算及びD
MA制御部26への設定を行なう。静止画表示コマンド
をDMAにより転送するのは、OSDコマンドと同様、
データ量が小さくないからである。この場合も、外部メ
モリ部28に静止画表示コマンド及び静止画画像データ
が存在することは、中央制御部27内部の特定のレジス
タを通して外部のマスター装置から直接通知することが
望ましい。タスクFは、この通知を受けたとき、DMA
転送により静止画表示コマンドを中央制御部27内部の
RAMに取り込み、それを解釈して、外部メモリ部28
に格納された静止画画像データをバッファ部24に転送
するようDMAパタメータを計算及び設定を行なう。
【0063】ただし、静止画画像データは、外部から外
部データ入出力部21を通して外部メモリ部28に格納
される以外に、ストリーム入力部22から画像復号部2
3を通して外部メモリ部28に格納されたものでもよ
い。 (5)上記実施の形態では、中央制御部27が時間制約
の厳しいデータに対する複数のDMAリクエストを同時
に発行しているが、これらのDMAリクエストを発行す
る間だけ他のDMAリクエストがDMA調停部13によ
り選択されるのを阻止するようにしてもよい。たとえ
ば、リクエストレジスタと並列に、DMAチャネル毎に
リクエストビットをイネーブル/ディスエーブルにする
イネーブルレジスタを設け、DMA調停部13がリクエ
ストビットを読み出す代わりにリクエストビットとイネ
ーブルビットとのアンドを読み出す(またはアンドを求
める)構成とすればよい。この場合、タスクAの処理に
おいて、転送開始限界タイミングになった時点で、優先
順位の低いDMAチャネルを全てディスエーブルにし、
時間制約の厳しいデータに対する複数のDMAリクエス
トを順次に発行してから、イネーブルに戻すようにすれ
ばよい。
【0064】(6)上記実施の形態では、DMAチャン
ネルの優先順位を中央制御部27からの制御により決め
る例を説明したが、このDMAチャンネルの優先順位は
予め固定にして、DMAチャンネルの優先順位を格納す
るレジスタを省略した場合においても同様に実施可能で
ある。上記実施の形態において縦縮小表示、通常表示の
各モードでは、1ラインを右半分、左半分に分けている
が、1ライン中の特定の2つ部分区間を指定するように
してもよい。
【0065】(7)上記実施形態では、次回起動するD
MAの調停をDMA転送起動直後にしているが、起動直
後でなくても現在のDMA転送が終了までに行なうよう
にしてもよい。 (8)DMA処理管理部15にて、セレクタ部から受け
取った次回起動のDMAパラメータの値を保持するレジ
スタを設ける構成としてもよい。この場合、DMAリク
エストレジスタのリクエストビットを落とすタイミング
は、そのチャンネルのDMAを開始した直後としなくて
も、そのチャンネルがDMA調停部にて選択された直後
とすることが可能であり、これにより、中央制御部から
同チャンネルの次のDMAパラメータをレジスタに格納
するタイミングを早めることが可能となる。また、中央
制御部から異なるチャンネルのリクエストビットをセッ
トするタイミングに余裕ができる。たとえば、ch1−
4が優先度の高い時間制約の厳しいDMA転送である場
合、まずch1、2のリクエストビットをセットし、c
h1のDMA転送が完了する前にch3のリクエストビ
ットをセットし、ch2のDMA転送が完了する前にc
h4のリクエストビットをセットするようにしてもよ
い。
【0066】
【発明の効果】本発明のDMA装置は、n個(nは整
数)のDMAチャネルを有するDMACと、DMAチャ
ネル毎にDMAリクエストをDMACに出力するCPU
とを備え、第1から第k(kはnより小さい整数)のD
MAチャネルは、一定時間毎に転送を必要とされる時間
制約のあるデータの転送用であり、前記第1から第kの
DMAチャネルよりも優先順位の低いDMAチャネルは
前記データよりも時間制約の緩いデータの転送用であ
り、前記CPUは、前記第1から第kのDMAチャネル
にそれぞれ対応するk個のDMAリクエストについて
は、一斉にまたは間隔を詰めてDMACに発行するよう
構成されている。
【0067】この構成によれば、優先順位の高い複数の
DMAリクエストが発行される合間に優先順位の低いD
MAリクエストが発行されることを防止することができ
る。その結果、優先順位の低い方が先に実行され高い方
が後回しにならないので、時間制約の厳しいDMAデー
タ転送が、先に開始されたDMAデータ転送が終了する
まで起動されず、時間制約の厳しいDMAデータ転送の
リアルタイム動作の保証ができるという効果がある。
【0068】また、本発明の画像複合装置は、圧縮符号
化データを復号する画像復号部と、画像復号部による復
号後の復号化データを保持するメモリと、復号化データ
を表示装置に出力するための出力バッファと、n個(n
は整数)のDMAチャネルを有するDMACと、DMA
チャネル毎にDMAリクエストをDMACに出力するC
PUとを備え、第1から第k(kはnより小さい整数)
のDMAチャネルは、一定時間毎に転送を必要とされる
時間制約のある画像データの転送用であり、前記第1か
ら第kのDMAチャネルよりも優先順位の低いDMAチ
ャネルは前記画像データよりも時間制約の緩いデータの
転送用であり、前記CPUは、表示装置の水平走査期間
毎に、前記第1から第kのDMAチャネルにそれぞれ対
応するk個のDMAリクエストについて、一斉にまたは
間隔を詰めてDMACに発行するように構成される。
【0069】この構成によれば、優先順位の高い複数の
DMAリクエストが発行される合間に優先順位の低いD
MAリクエストが発行されることを防止することができ
る。その結果、優先順位の低い方が先に実行され高い方
が後回しにならないので、時間制約の厳しいDMAデー
タ転送が、先に開始されたDMAデータ転送が終了する
まで起動されず、時間制約の厳しいDMAデータ転送の
リアルタイム動作の保証ができるという効果がある。
【0070】ここで、前記DMACは、DMAチャネル
毎に、転送先/転送元アドレスと転送データ長とを含む
リクエストパラメータを保持する第1保持部と、DMA
チャネル毎に、有効なリクエストパラメータの存在を示
すリクエストビットを保持する第2保持部と、第1及び
第2保持部に保持されたリクエストパラメータ及びリク
エストビットに従ってデータ転送する転送部とを備え、
前記CPUは、第1から第kのDMAチャネルに対応す
るリクエストパラメータを第1保持部に設定した後、第
1から第kのDMAチャネルに対応するk個のリクエス
トビットを、同時に第2保持部に設定するようにしても
よい。
【0071】この構成によれば、CPUがリクエストビ
ットを同時に設定するので、ソフトウェアの改良により
極めて容易に実現することができる。また、前記kは少
なくとも2であり、前記復号化データは輝度データと色
差データとからなり、第1のDMAチャネルは、画像中
の1ラインにおける第1部分区間の輝度データの転送用
であり、第2のDMAチャネルは、前記第1部分区間の
色差データの転送用であり、第3のDMAチャネルは、
第1部分区間に同一ライン上で後続する第2部分区間の
輝度データの転送用であり、第4のDMAチャネルは、
前記第2部分区間の輝度データの転送用であり、前記C
PUは、第1から第4のDMAチャネルに対応するリク
エストパラメータを生成する第1タスクと、他のタスク
とを切り替えて実行し、第1タスクを実行することによ
り、第1から第4のDMAチャネルに対応するリクエス
トパラメータを第1保持部に設定した後、第1及び第2
DMAチャネルに対応する2つのリクエストビットを第
2保持部に同時に設定し、第3及び第4DMAチャネル
に対応する2つのリクエストビットを第2保持部に同時
に設定するようにしてもよい。
【0072】この構成によれば、1水平走査期間毎に1
ラインを第1部分区間と第2部分区間とに分け、第1タ
スクを実行することにより第1部分区間に対応するDM
Aリクエスト群、第2部分区間に対応するDMAリクエ
スト群をそれぞれ同時に発行するので、DMA転送後の
第1部分区間、第2部分区間それぞれに対する処理を個
別に完結させることができるので、DMA転送後の処理
における時間制約を緩和することができる。
【0073】また、前記kは少なくとも4であり、前記
復号化データは輝度データと色差データとからなり、第
1のDMAチャネルは、画像中の1ラインにおける第1
部分区間の輝度データの転送用であり、第2のDMAチ
ャネルは、前記ラインに隣接するラインにおいて第1部
分区間に隣接する第1隣接区間の輝度データ転送用であ
り、第3のDMAチャネルは、前記第1部分区間の色差
データの転送用であり、第4のDMAチャネルは、前記
第1隣接区間の色差データ転送用であり、第5のDMA
チャネルは、第1部分区間に同一ライン上で後続する第
2部分区間の輝度データの転送用であり、第6のDMA
チャネルは、前記第1隣接区間に同一ラインで隣接する
第2隣接区間の輝度データ転送用であり、第7のDMA
チャネルは、前記第2部分区間の色差データの転送用で
あり、第8のDMAチャネルは、前記第2隣接区間の色
差データ転送用であり、前記CPUは、第1から第8の
DMAチャネルに対応するリクエストパラメータを生成
する第1タスクと、他のタスクとを切り替えて実行し、
第1タスクを実行することにより、第1から第4のDM
Aチャネルに対応するリクエストパラメータを第1保持
部に設定した後、第1から第4のDMAチャネルに対応
する4つのリクエストビットを第2保持部に同時に設定
し、第5から第8のDMAチャネルに対応するリクエス
トパラメータを第1保持部に設定した後、第5から第8
のDMAチャネルに対応する4つのリクエストビットを
第2保持部に同時に設定するようにしてよもい。
【0074】この構成によれば、2ラインを1ラインに
補間して縮小表示する場合でも、時間制約を保証するこ
とができるとともに、部分区間毎に補間処理を完結でき
るので、上記と同様にDMA転送後の処理における時間
制約を緩和することができる。ここで、前記CPUは、
表示装置が通常表示モードの場合と、縦縮小表示モード
の場合とでチャネル割り当てを変更し、割り当てに応じ
てリクエストパラメータ及びリクエストビットを設定す
るようにしてもよい。
【0075】この構成によれば、画像復号装置における
表示モード毎に、柔軟にDMAチャネル割り当てを変更
しても時間制約の厳しいデータのDMA転送を保証する
ことができる。また、 前記DMACはDMA毎の優先
順位を保持する優先度保持部を有し、前記CPUは、表
示装置が通常表示モードの場合には第1から第4のDM
Aチャネルを最優先から順に4つの優先順位を優先度保
持部に設定し、表示装置が縦縮小モードの場合には第1
から第4のDMAチャネルに対して最優先から上位4つ
の優先順位を、第5から第6のDMAチャネルに対して
それより下位の4つの優先順位を優先度保持部に設定す
る構成としてもよい。
【0076】この構成によれば、さらに、表示モードに
応じてDMAチャネルの優先順位を柔軟に変更すること
ができる。また、本発明のDMA転送装置は、n個(n
は整数)のDMAチャネルを有するDMACと、外部か
らDMAチャネル毎に発行されるDMAリクエストに従
ってDMA転送を行なうDMA転送装置であって、前記
DMACは、外部から発行されたDMAリクエストをD
MAチャネル毎に保持する保持部と、保持部から選択さ
れたDMAリクエストに従ってDMA転送を行なう転送
部と、転送部による転送中のDMAリクエストよりも優
先順位の高いDMAリクエストが新たに外部から保持部
に発行されたとき、転送中のDMA転送を中断してその
転送状況を示すデータを退避し、新たに発行されたDM
Aリクエストを転送部に転送させ、当該新たなDMAリ
クエストの転送が終了したとき、退避していたデータを
転送部に復帰させてDMA転送を再開させる退避復帰部
とを備える。
【0077】この構成によれば、時間制約の厳しい複数
のDMA転送が発行される合間に、優先順位の低いDM
Aリクエストが既に発行され、優先順位の低いDMAリ
クエストが開始された場合でも、優先順位が高いDMA
リクエストが発行された時点で、強制的に転送中のDM
Aリクエストを退避させるので、時間制約の厳しい優先
順位の高い複数のDMA転送を連続して実行することが
できる。
【0078】また、本発明のDMA転送装置は、n個
(nは整数)のDMAチャネルを有するDMACと、D
MAチャネル毎にDMAリクエストをDMACに出力す
るCPUとを備え、第1から第k(kはnより小さい整
数)のDMAチャネルは、一定時間毎に転送を必要とさ
れる時間制約のあるデータの転送用であり、前記第1か
ら第kのDMAチャネルよりも優先順位の低いDMAチ
ャネルは前記データよりも時間制約の緩いデータの転送
用であり、前記CPUは、前記第1から第kのDMAチ
ャネルにそれぞれ対応するk個のDMAリクエストにつ
いては、一斉にまたは間隔を詰めてDMACに発行し、
前記DMACは、CPUから発行されたDMAリクエス
トをDMAチャネル毎に保持する保持部と、保持部から
選択されたDMAリクエストに従ってDMA転送を行な
う転送部と、転送部による転送中のDMAリクエストよ
りも優先順位の高いDMAリクエストが新たにCPUか
ら保持部に発行されたとき、転送中のDMA転送を中断
してその転送状況を示すデータを退避し、新たに発行さ
れたDMAリクエストを転送部に転送させ、当該新たな
DMAリクエストの転送が終了したとき、退避していた
データを転送部に復帰させてDMA転送を再開させる退
避復帰部とを備える。
【0079】この構成によれば、時間制約の厳しいデー
タに対する複数のDMAリクエストが一斉に発行される
直前に優先順位の低いDMAリクエストが既に開始され
ている場合には、当該優先順位の低いDMA転送を退避
させるので、時間制約の厳しいデータのDMA転送をよ
り確実に保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるDMAデータ転送
を行なう画像復号装置の構成を示すブロック図である。
【図2】DMA制御部26のより詳細な構成を示すブロ
ック図である。
【図3】縦縮小表示モードにおけるチャネル割り当ての
具体例を示す図である。
【図4】通常表示モードにおけるチャネル割り当ての具
体例を示す図である。
【図5】画面分割表示モードにおけるチャネル割り当て
の具体例を示す図である。
【図6】タスクDによる中央制御部27の処理フローを
示す図である。
【図7】タスクAによる中央制御部27の概略処理フロ
ーを示す図である。
【図8】タスクAによる中央制御部27の縦縮小処理フ
ローを示す図である。
【図9】タスクAによる中央制御部27の通常処理フロ
ーを示す図である。
【図10】タスクAによる中央制御部27の画面分割処
理フローを示す図である。
【図11】DMA処理管理部15の詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図12】中央制御部27によるDMAリクエスト発行
タイミングとDMA制御部26によるDMA実行タイミ
ングとを示す説明図である。
【図13】従来技術におけるDMAリクエストが設定さ
れるタイミングとDMAが実行されるタイミングとを示
す説明図である。
【符号の説明】
12 レジスタ部 13 DMA調停部 14 セレクタ部 15 DMA処理管理部 21 外部データ入出力部 22 ストリーム入力部 23 画像復号部 24 バッファ部 25 ビデオフィルタ部 26 DMA制御部 27 中央制御部 28 外部メモリ部 29 データバス 151 IDレジスタ部 152 アドレスレジスタ部 153 インクリメンタ部 154 カウンタ 155 デクリメンタ 156 チャネルレジスタ 157 退避レジスタ部 158 退避チャネルレジスタ部 159 セレクタ 160 セレクタ 161 セレクタ 162 退避復帰部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−332850(JP,A) 特開 昭60−178568(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 13/28

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n個(nは整数)のDMAチャネルを有
    するDMACと、 DMAチャネル毎にDMAリクエストをDMACに出力
    するCPUとを備え、第1から第k(kはnより小さい
    整数)のDMAチャネルは、一定時間毎に転送を必要と
    される時間制約のあるデータの転送用であり、 前記第1から第kのDMAチャネルよりも優先順位の低
    いDMAチャネルは前記データよりも時間制約の緩いデ
    ータの転送用であり、 前記CPUは、前記第1から第kのDMAチャネルにそ
    れぞれ対応するk個のDMAリクエストについては、一
    斉にまたは間隔を詰めてDMACに発行することを特徴
    とするDMA転送装置。
  2. 【請求項2】 前記DMACは、 DMAチャネル毎に、転送先/転送元アドレスと転送デ
    ータ長とを含むリクエストパラメータを保持する第1保
    持部と、 DMAチャネル毎に、有効なリクエストパラメータの存
    在を示すリクエストビットを保持する第2保持部と、 第1及び第2保持部に保持されたリクエストパラメータ
    及びリクエストビットに従ってデータ転送する転送部と
    を備え、 前記CPUは、第1から第kのDMAチャネルに対応す
    るリクエストパラメータを第1保持部に設定した後、第
    1から第kのDMAチャネルに対応するk個のリクエス
    トビットを、同時に又は間隔を詰めて第2保持部に設定
    することを特徴とする請求項1記載のDMA転送装置。
  3. 【請求項3】 圧縮符号化データを復号する画像復号部
    と、画像復号部による復号後の復号化データを保持する
    メモリと、復号化データを表示装置に出力するための出
    力バッファと、n個(nは整数)のDMAチャネルを有
    するDMACと、DMAチャネル毎にDMAリクエスト
    をDMACに出力するCPUとを備え、 第1から第k(kはnより小さい整数)のDMAチャネ
    ルは、一定時間毎に転送を必要とされる時間制約のある
    画像データの転送用であり、 前記第1から第kのDMAチャネルよりも優先順位の低
    いDMAチャネルは前記画像データよりも時間制約の緩
    いデータの転送用であり、 前記CPUは、表示装置の水平走査期間毎に、前記第1
    から第kのDMAチャネルにそれぞれ対応するk個のD
    MAリクエストについて、一斉にまたは間隔を詰めてD
    MACに発行することを特徴とする画像復号装置。
  4. 【請求項4】 前記DMACは、 DMAチャネル毎に、転送先/転送元アドレスと転送デ
    ータ長とを含むリクエストパラメータを保持する第1保
    持部と、 DMAチャネル毎に、有効なリクエストパラメータの存
    在を示すリクエストビットを保持する第2保持部と、 第1及び第2保持部に保持されたリクエストパラメータ
    及びリクエストビットに従ってデータ転送する転送部と
    を備え、 前記CPUは、表示装置の水平走査期間毎に、第1から
    第kのDMAチャネルに対応するリクエストパラメータ
    を第1保持部に設定した後、第1から第kのDMAチャ
    ネルに対応するk個のリクエストビットを、同時に又は
    間隔を詰めて第2保持部に設定することを特徴とする請
    求項3記載の画像復号装置。
  5. 【請求項5】 前記kは少なくとも2であり、前記復号
    化データは輝度データと色差データとからなり、 第1のDMAチャネルは、画像中の1ラインにおける第
    1部分区間の輝度データの転送用であり、 第2のDMAチャネルは、前記第1部分区間の色差デー
    タの転送用であり、 第3のDMAチャネルは、第1部分区間に同一ライン上
    で後続する第2部分区間の輝度データの転送用であり、 第4のDMAチャネルは、前記第2部分区間の色差デー
    タの転送用であり、前記CPUは、 第1から第4のDMAチャネルに対応するリクエストパ
    ラメータを生成する第1タスクと、他のタスクとを切り
    替えて実行し、第1タスクを実行することにより、第1
    から第4のDMAチャネルに対応するリクエストパラメ
    ータを第1保持部に設定した後、第1及び第2DMAチ
    ャネルに対応する2つのリクエストビットを第2保持部
    に同時に設定し、第3及び第4DMAチャネルに対応す
    る2つのリクエストビットを第2保持部に同時に設定す
    ることを特徴とする請求項4記載の画像復号装置。
  6. 【請求項6】 前記kは少なくとも4であり、前記復号
    化データは輝度データと色差データとからなり、 第1のDMAチャネルは、画像中の1ラインにおける第
    1部分区間の輝度データの転送用であり、 第2のDMAチャネルは、前記ラインに隣接するライン
    において第1部分区間に隣接する第1隣接区間の輝度デ
    ータ転送用であり、 第3のDMAチャネルは、前記第1部分区間の色差デー
    タの転送用であり、 第4のDMAチャネルは、前記第1隣接区間の色差デー
    タ転送用であり、 第5のDMAチャネルは、第1部分区間に同一ライン上
    で後続する第2部分区間の輝度データの転送用であり、 第6のDMAチャネルは、前記第1隣接区間に同一ライ
    ンで隣接する第2隣接区間の輝度データ転送用であり、 第7のDMAチャネルは、前記第2部分区間の色差デー
    タの転送用であり、 第8のDMAチャネルは、前記第2隣接区間の色差デー
    タ転送用であり、 前記CPUは、 第1から第8のDMAチャネルに対応するリクエストパ
    ラメータを生成する第1タスクと、他のタスクとを切り
    替えて実行し、第1タスクを実行することにより、第1
    から第4のDMAチャネルに対応するリクエストパラメ
    ータを第1保持部に設定した後、第1から第4のDMA
    チャネルに対応する4つのリクエストビットを第2保持
    部に同時に設定し、第5から第8のDMAチャネルに対
    応するリクエストパラメータを第1保持部に設定した
    後、第5から第8のDMAチャネルに対応する4つのリ
    クエストビットを第2保持部に同時に設定することを特
    徴とする請求項4記載の画像復号装置。
  7. 【請求項7】 前記CPUは、表示装置が通常表示モー
    ドの場合には請求項5記載のチャネル割り当てを行い、
    縦縮小表示モードの場合には請求項6記載のチャネル割
    り当てを行い、割り当てに応じてリクエストパラメータ
    及びリクエストビットを設定することを特徴とする請求
    項5又は6記載の画像復号装置。
  8. 【請求項8】 前記DMACはDMA毎の優先順位を保
    持する優先度保持部を有し、 前記CPUは、表示装置が通常表示モードの場合には第
    1から第4のDMAチャネルを最優先から順に4つの優
    先順位を優先度保持部に設定し、表示装置が縦縮小表示
    モードの場合には第1から第4のDMAチャネルに対し
    て最優先から上位4つの優先順位を、第5から第6のD
    MAチャネルに対してそれより下位の4つの優先順位を
    優先度保持部に設定することを特徴とする請求項7記載
    の画像復号装置。
  9. 【請求項9】 n個(nは整数)のDMAチャネルを有
    するDMACと、 DMAチャネル毎にDMAリクエストをDMACに出力
    するCPUとを備え、 第1から第k(kはnより小さい整数)のDMAチャネ
    ルは、一定時間毎に転送を必要とされる時間制約のある
    データの転送用であり、 前記第1から第kのDMAチャネルよりも優先順位の低
    いDMAチャネルは前記データよりも時間制約の緩いデ
    ータの転送用であり、 前記CPUは、前記第1から第kのDMAチャネルにそ
    れぞれ対応するk個のDMAリクエストについては、一
    斉にまたは間隔を詰めてDMACに発行し、 前記DMACは、 CPUから発行されたDMAリクエストをDMAチャネ
    ル毎に保持する保持部と、 保持部から選択されたDMAリクエストに従ってDMA
    転送を行なう転送部と、 転送部による転送中のDMAリクエストよりも優先順位
    の高いDMAリクエストが新たにCPUから保持部に発
    行されたとき、転送中のDMA転送を中断してその転送
    状況を示すデータを退避し、新たに発行されたDMAリ
    クエストを転送部に転送させ、当該新たなDMAリクエ
    ストの転送が終了したとき、退避していたデータを転送
    部に復帰させてDMA転送を再開させる退避復帰部とを
    備えることを特徴とするDMA転送装置。
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