JP2002529024A - ビデオデータのトリック再生の管理 - Google Patents

ビデオデータのトリック再生の管理

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JP2002529024A JP2000578992A JP2000578992A JP2002529024A JP 2002529024 A JP2002529024 A JP 2002529024A JP 2000578992 A JP2000578992 A JP 2000578992A JP 2000578992 A JP2000578992 A JP 2000578992A JP 2002529024 A JP2002529024 A JP 2002529024A
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オゼリク、タナー
スブラマニアン、パタビラマン
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ソニー エレクトロニクス インク
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    • H04N9/80Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N9/804Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback involving pulse code modulation of the colour picture signal components
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Abstract

(57)【要約】 単一チップの特定用途向け集積回路(12)は、ビデオ及びオーディオデータの自律的管理を行う。チップは、デジタルビデオデコーダ及び出力手段と、これらデジタルビデオコーダ及び出力手段を制御する中央処理手段とを備える。中央処理手段は、コマンドを受信し(78)、デコーダ及び出力手段によりデジタルビデオ及びオーディオデータの管理のための現在の再生状態を確立し、外部からの命令によらず、ビデオフィールド同期信号と現在の状態とに応答して(88)デジタルビデオデータをデコードして表示するか否か、以前にデコードしたデジタルビデオデータを繰り返し表示するか否か、及びデジタルビデオデータをデコードして出力する前にデジタルビデオデータをスキップするか否かを決定する。コマンドを中央処理手段に供給することにより、特定用途向け集積回路は、再生状態間を遷移し、デジタルビデオ及びオーディオデータに対する所望の再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 関連する出願の相互参照 本発明は、1998年、10月22に本出願と同一の出願人により出願された
、セム・ドゥルオズ(Cem Duruoz)、タナー・オゼリク(Taner Ozcelik)及び
ゴングサン・ユー(Gong-san Yu)を発明者とする同時に係属中の米国出願番号
号「デジタルオーディオビデオプロセッサ用の仮想タイムクロックを実現
する方法及び装置(METHOD AND APPARATUS FOR A VIRTUAL SYSTEM TIME CLOCK F
OR DIGITAL/AUDIO/VIDEO PROCESSOR)」及びセム・アイ・ドゥルオズ(Cem I. D
uruoz)、タナー・オゼリク(Taner Ozcelik)及びパタビラマン・スブラマニア
ン(Pattabiraman Subramanian)を発明者とする米国特許出願番号第 号「コ
マンドマネージャ(COMMAND MANAGER)」に関連する。これら出願は、参照によ
り、本願に組み込まれるものとする。
【0002】 発明の分野 本発明は、デジタルビデオのトリック再生(trick playback)の管理に関する
【0003】 発明の背景 ビデオ信号のデジタル伝送技術により、柔軟性が向上し、より高い解像度が実
現でき、より高い信頼性が得られるようになった。近年の業界の協働により、デ
ジタルビデオは、現実化され、デジタルビデオの伝送及び記録に関する標準規格
が制定され、民生用デジタルビデオ製品も市販されるようになった。デジタルビ
デオへの移行は、例えばパーソナルコンピュータやコンパクトディスク等のデジ
タル技術に後押しされている。パーソナルコンピュータやコンパクトディスクは
、消費者にデジタル技術の可能性を認知させた。
【0004】 近年、価格が下がり、広く普及しているパーソナルコンピュータは、数値計算
を行うマイクロプロセッサ/コプロセッサ、入出力端子、及び画像データを格納
及び処理するための大容量デジタルメモリ等、デジタルビデオデータを生成する
ために必要なハードウェアの多くを備えている。しかしながら、パーソナルコン
ピュータ内のマイクロプロセッサは、汎用プロセッサ(general purpose proces
sor)であり、高解像度の完全動画像(full-motion)出力データを生成するのに
十分なデジタルビデオデータ処理能力を有していないため、パーソナルコンピュ
ータは、デジタルビデオデータの受信には適していない。このため、民生用のデ
ジタルビデオ受信機として使用するために開発された、デジタルビデオ関連の演
算に適した専用プロセッサ(special purpose processor)が開発されている。
この種の専用プロセッサは、1997年5月30日、モシェ・バブリル(Moshe
Bublil)他により出願され、同一の出願人に譲渡された同時に係属中の米国特許
出願第08/865,749号「デジタルオーディオビデオデコード用専用プロ
セッサ(SPECIAL PURPOSE PROCESSOR FOR DIGITAL AUDIO VIDEO DECODING)」に
開示されている。この出願は、参照により本願に組み込まれるものとする。また
、ここに使用するメモリコントローラについては、1997年4月30日、エド
ワード・ジェイ・パルチ(Edward J. Paluch)により出願され、同一の出願人に
譲渡された同時に係属中の米国特許出願第08/846,590号「デジタルビ
デオ用のメモリアドレスの生成方法(MEMORY ADDRESS GENERATION FOR DIGITAL
VIDEO)」に開示されている。この出願は、参照により本願に組み込まれるもの
とする。
【0005】 上述の米国特許出願は、縮小命令セットCPU(reduced instruction set CP
U:以下、RISC CPUという。)により制御されるデジタルビデオ処理用
の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:以下、
ASICという。)を開示している。RISC CPUは、ASIC以外の部分
の演算及び動作を制御し、デジタルビデオデータの受信を行う。通常用いられて
いる様々な種類のCPUと同様、上述の米国特許出願に記述されているCPUは
、例えば分岐(BRANCH)、呼出(CALL)、戻る(RETURN)等のフロー制御命令を
サポートするとともに、ハードウェア割込サービスを提供する。
【0006】 RISC CPUの限界のため、タスク及びスタックマネージャは、タスクフ
ラグを監視し、タスクフラグを優先させ、サブルーチン呼出を管理し(ハードウ
ェアは、サブルーチン呼出のネストをサポートしていない)、仮想命令メモリ管
理を行う必要がある。この種の専用プロセッサは、1997年5月30日、タナ
ー・オゼリク(Taner Ozcelik)他により出願され、同一の出願人に譲渡された
同時に係属中の米国特許出願第08/866,419号「デジタルビデオデコー
ド用タスク及びスタックマネージャ(TASK AND STACK MANAGER FOR DIGITAL VI
DEO DECODING)」に開示されており、この出願は、参照により、本願に組み込ま
れるものとする。
【0007】 しかしながら、タスク及びスタック管理を行っても、ホストプロセッサは、A
SICにコマンドを供給するために、ASICと密接に統合する必要がある場合
がある。例えば、ホストプロセッサは、ASICに複雑な処理を行わせるための
コマンドを供給するために、多数の特別なコマンドを生成し、これら特別なコマ
ンドに優先順位を付けてスケジューリングを行い、各コマンドの実行状況を監視
して、順次コマンドを供給する必要がある。また、ホストプロセッサは、例えば
垂直ブランキング期間等のイベントや複数のビデオフレームに同期して動作する
必要もある。
【0008】 発明の開示 上述の課題を解決するために、本発明に係るデータ処理方法は、中央演算処理
装置(central processing unit:以下、CPUという。)を備える単一チップ
の特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:以下、
ASICという。)によりデジタルビデオ及びオーディオデータを自律的に管理
する。CPUは、再生状態装置を実現するように命令によりプログラミングされ
る。ホストからCPUに供給される命令は、ASICのによりデジタルビデオ及
びオーディオデータの管理のための現在の再生状態を確立する。CPUは、外部
からの命令によらず、ビデオフィールド同期信号とASICの現在の状態とに応
じてデジタルビデオデータをデコードして表示するか否か、以前にデコードした
デジタルビデオデータを繰り返し表示するか否か、及びデジタルビデオデータを
デコードして出力する前にデジタルビデオデータをスキップするか否かを決定す
る。このように、ホストはCPUにコマンドを供給し、これによりASICは、
低レベルの個別のフィールド又はフレームの再生に関する詳細な指示によらず、
デジタルビデオ及びオーディオデータに対する所望の再生処理を実現する。
【0009】 後述する本発明の詳細な具体例においては、停止状態において、ASICは、
いかなるデジタルビデオデータもデコード及び表示しないことによりビデオフィ
ールド同期信号に応答する。再生状態において、ASICは、新たなビデオフィ
ールドをデコードするすることによりビデオフィールド同期信号に応答する。ス
ロー再生状態において、ASICは、以前にデコードしたデジタルビデオデータ
を所定回数繰り返して表示した後、新たなビデオフィールドをデコード及び表示
することにより上記ビデオフィールド同期信号に応答する。スロー再生状態にお
いて実行すべき繰り返し回数は、スロー再生状態を指示するコマンドに含まれ、
これによりスロー再生の速度を調整することができる。高速再生状態において、
ASICは、以前にデコードしたデジタルビデオ参照フレームを所定回数繰り返
し表示した後、非参照フレームをスキップし、新たな参照フレームをデコード及
び表示することによりビデオフィールド同期信号に応答する。高速再生状態にお
いて実行すべき参照フレームの繰り返し回数は、高速再生コマンド内において、
ビデオオブジェクト単位内においてデコードすべき参照フレームの数として特定
される。一時停止状態において、ASICは、以前にデコードしたビデオフレー
ムを繰り返し表示することによりビデオフィールド同期信号に応答する。逆方向
高速再生状態において、ASICは、以前にデコードしたデジタルビデオ参照フ
レームを所定回数繰り返し表示した後、逆方向に非参照フレームをスキップし、
新たな参照フレームをデコード及び表示することによりビデオフィールド同期信
号に応答する。逆方向高速再生状態において実行すべき参照フレームの繰り返し
回数は、逆方向高速再生コマンド内において、ビデオオブジェクト単位内におい
てデコードすべき参照フレームの数として特定される。逆方向デコード状態にお
いて、ASICは、現在表示されているビデオフレーム以前にデコードされたビ
デオデータをバッファリングすることにより応答し、このデコードされたビデオ
データは、ホストからのコマンド及び制御に基づいて、逆方向コマ送り再生又は
逆方向スロー再生として出力される。
【0010】 上述及びさらなる本発明の目的及び利点は、添付の図面及びその説明により明
らかとなる。
【0011】 特定の実施の形態の詳細な説明 ASICアーキテクチャ Fig.1は、デジタルオーディオ/ビデオシステム10の構成を示す図であ
る。ここに示す特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circ
uit:以下、ASICという。)11は、縮小命令セット(Reduced Instruction
Set:以下、RISCという。)中央演算処理装置(Central Processing Unit
:以下、CPUという。)12を備える。RISC CPU12は、ASIC1
1によるデジタルオーディオ/ビデオ信号のデコードを制御する。RISC C
PU12の構造及びASIC11の要素は、上述の米国特許出願に記述されてい
る。ここでは、RISC CPU12及びASIC11において本発明に関連す
る特定の要素についてのみ説明する。
【0012】 RISC CPU12は、ASIC11により実行されるデジタルオーディオ
/ビデオ信号処理を制御するためにRISC CPU12により実行される命令
を格納する命令メモリ14を備える。これら命令は、オフチップダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(off-chip dynamic random access memory:以下、DR
AMという。)16とRISC CPU12間を接続する第1のデータバス18
を介して、DRAM16から命令メモリ14にロードされる。
【0013】 RISC CPU12により実行される命令メモリ14内の命令のアドレスは
、プログラムカウンタ(program counter:以下、PCという。)レジスタ20
により識別される。命令メモリ14から読み出された命令は、命令レジスタ22
に供給され、RISC CPU12の動作の制御に使用される。上述の米国特許
出願に記載されているように、命令は、16ビットのデータ幅を有し、レジスタ
ファイル24、データパス26、メモリインターフェイス(I/F)28及び上
述の米国特許出願に開示されている他の要素の様々な動作を制御する。
【0014】 さらに、命令メモリ14には、コマンドマネージャを起動(activate)するサ
ービスルーチンを含む幾つかの割込サービスルーチンが格納されている。これら
割込サービスルーチンは、割込命令の受信に応じて、RISC CPU12によ
り起動される。
【0015】 さらに、命令メモリ14には、コマンドマネージャのタスクを実行するルーチ
ンを含む他の常駐コード(resident code)32が格納されている。
【0016】 上述の全てのルーチンは、命令メモリ14に常駐するものであり、すなわち、
これらルーチンは、ASIC11が最初にブートされると、命令メモリ14の常
駐コード領域30に読み込まれ、その後変更されずに残される。また、命令メモ
リ14内の非常駐コード領域34には、非常駐コード36が格納される。非常駐
コード36は、RISC CPU12によるプログラムの実行時に必要に応じて
命令メモリ14にスワップされる。コマンドマネージャの一部は、非常駐コード
36として格納されている非常駐ルーチンにより構成される。すなわち、任意の
時刻において、複数の非常駐(NR)コードセグメント36の1つが命令メモリ
14における割り当てられた非常駐コード領域34に格納される。命令は、タス
ク又は割込サービスの実行のためにこれら命令が必要とされたときに、命令メモ
リ14の「非常駐コード」領域34に随時ロードされる。スワッピング処理は、
上述の米国特許出願に記述されているように、タスクの実行及びスタックマネー
ジャにより制御される。
【0017】 また、RISC CPU12は、命令により制御されるレジスタファイル24
を備える。レジスタファイル24は、複数、例えば64個の32ビットレジスタ
を備え、RISC CPU12は、これらレジスタを使用して、オーディオ/ビ
デオデジタル信号のデコード及び処理のための演算を実行する。Fig.1には
、コマンドマネージャの一部としてRISC CPU12によって使用される特
定のレジスタの一部が示されている。以下、これらの機能について説明する。
【0018】 レジスタファイル24内の第1のレジスタは、ホストコマンドファイルレジス
タ38であり、ホストコマンドファイルレジスタ38には、ホストプロセッサ3
9からのASIC11用のコマンドが格納されている。
【0019】 レジスタファイル24内の第2のレジスタは、ホストパラメータ(以下、ホス
トPRMという。)レジスタ40であり、ホストPRMレジスタ40には、必要
に応じて、ホストコマンド用のオペランドが格納される。コマンドマネージャは
、ホストコマンドの供給により起動されると、まず、ホストPRMレジスタ40
内のオペランドを読み出す。これは、ホストコマンドファイルレジスタ38から
コマンドを呼び出すことにより、ホストプロセッサ39がハードウェア割込を行
うためである。ホストプロセッサ39が続いて他のコマンドを供給すると、ホス
トコマンドファイルレジスタ38内のホストコマンドが上書きされ、上書きされ
たホストコマンドがコマンドマネージャにより読み出される。さらに、後述する
ように、非排他的バッファ(nonexclusive buffer)がフルの状態の場合、コマ
ンドマネージャはこれらレジスタの読出処理を延期することができる。
【0020】 ホストコマンドファイルレジスタ38は、Fig.2に示すように、32ビッ
トのビット長を有し、16ビットのオペランド42と、ホストプロセッサ39が
コマンドの完了に関する応答信号(acknowledgement)を要求する場合にハイに
設定されるフラグビット44と、ホストコマンドがホストPRMレジスタ40に
格納されている追加的コマンドを有する場合にハイに設定されるフラグビット4
6と、8ビットのコマンド識別子(CMD−ID)48とから構成される。
【0021】 Fig.1に示すRISC CPU12内のデータパス26は、命令レジスタ
22内の命令から生成された命令に応答してレジスタファイル24に登録され、
レジスタファイル24から供給されたコンテンツに対する演算又は論理的処理を
実行し、この結果を第2のデータバス50に送り出す。データパス26により実
行される特別な演算又は論理的処理は、命令レジスタ22内の命令のオペコード
部(opcode part)により決定される。この処理については、上述の米国特許出
願にも説明されている。
【0022】 Fig.1において第2のデータバス50として示されるデータパス26の出
力は、レジスタファイル24の入力に接続されており、これによりデータパス2
6により実行された演算又は論理的処理の結果をレジスタファイル24内のレジ
スタに格納することができる。さらに、第2のデータバス50は、メモリインタ
ーフェイス28にも接続されており、これによりデータパス26が実行した論理
的処理の結果をDRAM16に格納することができ、また、DRAM16に格納
されているデータを第2のデータバス50を介して、例えばレジスタファイル2
4内のレジスタに格納することができる。
【0023】 オフチップDRAM16に格納されているデータ構造体(data structure)に
は、命令メモリ14の非常駐コード領域34にスワップされる非常駐RISC命
令52が含まれる。
【0024】 DRAM16内のDRAMホストコマンドバッファ54には、非常駐コマンド
が格納されている。DRAMホストコマンドバッファ54のデータ構造をFig
.3に示す。DRAMホストコマンドバッファ54は、8組の非排他的コマンド
及びオペランドの組58〜65を含む。これら非排他的コマンド及びオペランド
の組58〜65は、DRAMホストコマンド読出/書込ポインタ56により参照
される。DRAMホストコマンド読出/書込ポインタ56は、Fig.4に示す
ように、16ビットの読出ポインタ66と16ビットの書込ポインタ68とから
構成される。
【0025】 また、Fig.1に示すように、DRAM16は、DRAMトリック再生コマ
ンドバッファ(DRAM trick play command buffer)70を有する。DRAMトリ
ック再生コマンドバッファ70は、Fig.5に示すように、32ビットの排他
的コマンド及び32ビットのオペランドの組72から構成されている。
【0026】 また、Fig.1に示すように、ホストプロセッサ39が応答信号を要求する
場合、実行されたコマンドは、DRAMコマンド実行完了バッファ74に書き込
まれる。DRAMコマンド実行完了バッファ74は、少なくとも16個の実行完
了コマンドを格納することができる。さらに、DRAM16は、実行完了コマン
ドカウンタ76を備え、実行完了コマンドカウンタ76は、ホストプロセッサ3
9への直前の割込以降に実行されたコマンドの数をカウントする。
【0027】 データパス26から出力されるデータは、PCレジスタ20にも供給され、こ
れにより、呼出(CALL)又は分岐(BRANCH)命令により、命令メモリ14内の命
令のアドレスを直接PCレジスタ20にロードでき、プログラムの実行は新たな
アドレスに移行することができる。この処理のために、命令メモリ14は、第2
のデータバス50に接続されており、これにより、命令内の即値(immediate va
lues)を呼出又は分岐命令の一部としてPCレジスタ20に供給でき、及び命令
内の即値をレジスタファイル24内のレジスタに供給することができる。
【0028】 以上のハードウェア構造は、後に図面を用いて解説するルーチンの動作の説明
のために例示的に示したものにすぎない。このハードウェア構造、特にRISC
CPUにより供給される命令及びデータフローの特定のパスについては、上述
の米国特許出願において実質的により詳細に説明されている。
【0029】 機能的コマンドのフロー(Functional command flow) 以下の説明では、ホストプロセッサ39の命令を異なる手法で範疇化(catego
rize)する。例えば、ASIC11は、ホストプロセッサ39へのアプリケーシ
ョンプログラムインターフェイス(application programming interface:以下
、APIという。)を提供する。ホストプロセッサ39は、ここでマクロコマン
ド(macro commands)と呼ぶ汎用的なコマンドを、このマクロコマンド内の必要
な特定のコマンドを管理する負荷を与えることなく、ASIC11に供給するこ
とができる。これらマクロコマンドは、システムコマンド、トリック再生(tric
k play)コマンド、サブピクチャコマンド、オンスクリーン(on screen displa
y)コマンド、ビデオ/オーディオコマンド等としてグループ化される。ビデオ
マクロコマンドとしては、例えば、「最終表示サイズ設定(set up the final d
isplay size)」等がある。
【0030】 これに対し、ミクロコマンド(micro command)は、デジタルオーディオ/ビ
デオシステム10の非常に限定された動作を制御するコマンドであり、通常、所
望の結果を得るために、論理シーケンスの形式で複数のコマンドを必要とするも
のである。ミクロコマンドは、ビデオデコードコマンド、ビデオ表示コマンド、
オーディオコマンド等としてグループ化される。ビデオ表示コマンドとしては、
例えば、「バッファポインタにおけるデータにより再構築された映像のフィール
ドを表示(display a field of video from the video reconstruction of data
at buffer pointer)」等がある。
【0031】 また、コマンドマネージャは、コマンドが排他的に実行されるか否かによりコ
マンドをグループ化する。コマンドマネージャ78によるホストプロセッサ39
からのホストコマンドの処理を機能的にFig.6に示す。後述するように、コ
マンドマネージャ78は、マクロコマンドの「トリック再生」サブグループ内の
ホストコマンド(「排他的コマンドとも呼ばれる」)と非排他的コマンドとを区
別する。トリック再生コマンドは、DRAM16内のトリック再生コマンドバッ
ファ70にコマンドをバッファリングし、トリック再生コマンドサブルーチンを
呼び出す(ステップ52)状態遷移ハンドラ(state transition handler)80
を発生させるフラグを設定することにより処理される。非排他的コマンドについ
ては、コマンドマネージャ78は、トリック再生コマンドサブルーチン82によ
り設定されたパラメータに依存する非排他的コマンドサブルーチン54を呼び出
す。
【0032】 トリック再生(排他的)コマンドには、(1)次に再生コマンドが発せられた
ときに、システムが即座に再生を開始できるようにシステムを準備する「再生準
備(Play Ready)」、(2)オーディオ、ビデオ及びサブピクチャの再生を開始
する「再生(Play)」、(3)ビデオ及びサブピクチャを一時停止させ、オーデ
ィオをミュートする「一時停止(Pause)」、(4)初期値では各フレームを1
0回ずつ繰り返し表示する1/10に設定されている調整自在に再生速度を低下
させる「スロー再生(Slow Forward)」、(5)参照フレームのみをデコード及
び表示する「高速再生(Fast Forward)」、(6)次のピクチャをデコードして
停止する処理を繰り替えす「コマ送り再生(Step Forward)」、(7)参照フレ
ームのみを表示して高速に逆方向再生を行う「逆方向高速再生(Fast Reverse)
」、(8)単一のフレーム毎に、又は調整自在に速度を低下させて逆方向再生を
行う「逆方向デコード(Reverse Decode)」、(9)全ての処理を停止し、初期
状態に戻す「停止(Stop)」等がある。
【0033】 Fig.7A及びFig.7Bは、それぞれコマンドマネージャ78及び状態
遷移ハンドラ80のスケジューリングを説明する図である。Fig.7Aに示す
ように、ホストコマンドは、ハードウェア割込信号を発生して(ステップ84)
コマンドマネージャ78をスケジューリングし(Fig.12)、ホストコマン
ドを格納及び範疇化させて元の処理に戻す(ステップ86)。コマンドマネージ
ャ78によるコマンドの処理については後述する。また、Fig.7Bに示すよ
うに、第2のハードウェア割込信号は、ASIC11内部のクロック回路(図示
せず)により発生される。クロック回路からのフィールドID(fID)信号は
、0から1又は1から0へ切り換えられ(toggle)、これにより、トップビデオ
フィールド又はボトムビデオフィールドの表示時刻を指定する。このとき、ビデ
オディスプレイは新たなフィールドを出力する。この割込に続いて、垂直ブラン
キング期間(ステップ88)において、ハードウェアとソフトウェアフィールド
IDとの間の同期処理が行われ(ステップ90)、これによりデコードと表示を
正しく行うことができる。同期処理の後、状態遷移ハンドラ80(Fig.9)
は、タスクマネージャによりスケジューリングされ、これにより直前の垂直ブラ
ンキング期間以降にコマンドマネージャ78によるあらゆる割込動作に基づいて
トリック再生状態を確実に更新する。
【0034】 このトリック再生状態の処理の後、ステップ94を経て、通常のビデオデコー
ド及び出力処理が再開される。
【0035】 状態遷移ハンドラ(State transition handler) トリック再生は、状態遷移ハンドラ80及びそのサブルーチンにより実行され
る。すなわち、状態遷移ハンドラ80及びそのサブルーチンは、Fig.8に示
すような可能な遷移を実行し、トリック再生を実現する。同じ状態を指示する矢
印は、同じ状態の受信により実行される動作を示している。なお、上述した再生
準備のモードは、Fig.8には示していない。
【0036】 停止状態97は、状態遷移ハンドラ80の初期状態であり、及び命令により遷
移できる状態である。
【0037】 一時停止状態96は、現在のフレームを繰り返し表示する状態である。一時停
止状態96は、フィールドモード98、フレームモード100、自動モード10
2の3つのモードから構成される。これらモードは、ビデオ画像の表示の手法に
関連する。各ピクチャ又はフレームは、インターリーブされた2つのフィールド
から構成され、フィールド0は、奇数ラインを表示するラスタに対応し、フィー
ルド1は、偶数ラインを表示するラスタに対応する。フィールドモード98では
、静止画像を形成するフィールド出力信号は、現在のフレームのフィールド1の
みを繰り返す。フィールド0とフィールド1とが異なる時刻に対応するデータを
含むビデオ信号もある。この場合、フィールド1のみを繰り返し出力することに
より、解像度は低下するが、フィールド間の動きにより生じるちらつき(jitter
)の発生を回避することができる。フレームモード100では、静止画像を形成
するフィールド出力信号は、現在のフレームのフィールド0とフィールド1の両
方を繰り返し出力する。この場合、フィールド間がフィールド同期されているか
否かによって、ちらつきが発生しないこともあり、発生することもある。自動モ
ード102では、ビデオ入力信号がフィールド同期されているか否かを状態遷移
ハンドラ80が判定し、この判定に基づいて、フィールドを繰り返して静止画像
を形成するか、フレームを繰り返して静止画像を形成するかが決定される。
【0038】 同様に、スロー再生状態104及び逆方向デコード状態106は、所定の期間
静止画像を出力するものであるため、スロー再生状態104及び逆方向デコード
状態106には、上述の3つのモードが設けられている。スロー再生状態104
は、順送りコマ間の表示フレームの繰り返し回数を決定するカウンタをデクリメ
ントすることにより、スロー順送りトリック再生を実現する。同様に、逆方向デ
コード状態106は、逆方向スロー表示及び逆方向コマ送り再生用の非排他的コ
マンドを用いて逆送りトリック再生を実現する。逆方向デコード状態106では
、十分な数のフレームを逆方向にデコードしてバッファに格納し、これにより非
排他的表示モードが必要なフレームにアクセスできるようにする。
【0039】 さらに、高速再生状態112、再生状態113、逆方向高速再生状態114が
設けられている。これら状態のための適切な処理を実行する状態遷移ハンドラサ
ブルーチンの詳細については、後述する。
【0040】 状態遷移ハンドラ80の動作をFig.9に示す。まず、デフォルトのビデオ
ディスプレイを設定し(ステップ116)、続いてデフォルトのオンスクリーン
ディスプレイを設定する(ステップ117)。さらに、ホストへの割込をスケジ
ューリングし、フレームが出力用に処理されていることをホストに通知する(ス
テップ118)。続いて、排他的コマンドフラグが有効に設定されているか否か
を判定することにより、有効な排他的(トリック再生)モードがアクティブな状
態になっているか否かを判定する(ステップ120)。この判定の結果がNOであ
る場合、存在する内部コマンドを解読(interpret)する(ステップ122)。
これら内部コマンドには、ビデオフレームのスキップ(video skip frame)、ビ
デオフレームの繰り返し(video repeat frame)、初期デコード準備(initial
decode ready)、内部一時停止(internal pause)等がある。これら内部コマン
ドは、ホストプロセッサ39によっては生成されず、例えば同期ルーチン実行期
間中にASIC11により生成され、これによりオーディオ及びビデオデータの
同期等の処理を実現する。
【0041】 いずれかの内部コマンドが解読されると、デフォルトトリック再生処理(ステ
ップ134)及び包括的処理(ステップ124)が確立及び実行される。包括的
処理には、フィールド又はフレーム一時停止モードを選択する非排他的ホストコ
マンド又は自動一時停止モードがホストにより選択されたこと(Fig.4)を
示す進歩的なフレームフラグ(progressive frame flag)の存在に基づく適切な
一時停止モードの設定が含まれる。さらに、包括的処理には、オーディオ/ビデ
オ同期のためにソフトウェアタイムクロックを適切に調整する処理が含まれる。
状態遷移ハンドラ80は、このフィールドIDにより終了する(ステップ126
)。
【0042】 ステップ120において、排他的コマンドフラグが有効に設定されている場合
、状態遷移ハンドラ80は、全ての内部フラグをリセットし、フレームを繰り返
し、又はフレームをスキップし(トリック再生モードは、先行する全ての同期を
向こうにするため)(ステップ128)、続いて排他的コマンドを解読する。こ
こで、DRAMトリック再生コマンドバッファ70(Fig.5)内に有効な排
他的コマンドが存在する場合、新たな排他的コマンドを解読するために適切なサ
ブルーチンが呼び出される(ステップ132)。一方、DRAMトリック再生コ
マンドバッファ70が空である場合、又は無効なコマンドを格納している場合、
現在のトリック再生状態に対して適切なデフォルト処理サブルーチンが呼び出さ
れる(ステップ134)。いずれの場合も包括的処理が確立され(ステップ12
4)、サブルーチンが終了される(ステップ126)。
【0043】 ステップ132における排他的コマンドの解読処理をFig.10に示す。こ
こでは、コマンドが再生準備、再生、一時停止、スロー再生、高速再生、コマ送
り再生、逆方向高速再生、逆方向スロー、停止のいずれかであるかを判定し(そ
れぞれステップ136〜147)、この判定に応じたコマンドの解読を行う(そ
れぞれステップ156〜167)。この解読の後、サブルーチンは、ステップ1
70において終了する。コマンドの解読は、Fig.8に示す遷移に対応してい
る。
【0044】 デフォルトトリック再生処理(ステップ134)をFig.11に示す。ここ
では、コマンドが停止、再生、一時停止、高速再生、スロー再生、逆方向高速再
生、逆方向デコードのいずれかであるかを判定し(それぞれステップ172〜1
78)、この判定に応じてコマンドの解読を行う(それぞれステップ180〜1
86)。何らかの理由により有効なデフォルト状態が検出されなかった場合、停
止状態が選択される(ステップ187)。続いて、サブルーチン134が終了さ
れる(ステップ188)。これら解読処理は、Fig.8において、ある状態か
ら同じ状態に戻る矢印に対応する。
【0045】 コマンドマネージャ(Command Manager) Fig.12は、ホストコマンドを受信し、範疇化する方法を実現するコマン
ドマネージャ78の処理の具体例を示すフローチャートである。この処理は、ス
テップ78において開始され、ホストコマンドファイルレジスタ38内のホスト
コマンドを受信した後、RISC CPU12内にハードウェア割込信号を発生
し、Fig.7Aに示す割込サービスルーチンは、コマンドマネージャ78をス
ケジューリングする。
【0046】 ステップ190において、処理は、ホストコマンドを受信するコードを実行す
る。好適な具体例においては、この処理は、まず、ホストインターフェイスを読
み出し、所定のオペランド及びコマンドを得ることにより実現される。
【0047】 ステップ192においては、ホストコマンドが排他的コマンドであるか非排他
的コマンドであるかが判定される。この具体例では、全てのコマンドは、整数の
コマンド識別子(ID)を有している。排他的コマンドは、特定の数値的範囲内
のIDを有し、非排他的コマンドは、この数値的範囲外のIDを有する。すなわ
ち、ステップ192においては、現在のコマンドのIDをこの特定の範囲と比較
することにより、この現在のコマンドが排他的コマンドであるか、非排他的コマ
ンドであるかを判定する。
【0048】 コマンドが排他的である場合、コマンドマネージャ78は、コマンド及び必要
に応じてその引数(argument)をバッファリングし(ステップ194)、すなわ
ち、コマンド及び引数をDRAMトリック再生コマンドバッファ70に格納し、
このバッファに排他的コマンドが既に格納されている場合、そのコマンドを置換
する。このステップにおいては、排他的コマンドを範疇化して格納することによ
り2段階検索(two-tier search)を実現してもよい。この具体例では、排他的
コマンドの数は、さらなる範疇化を必要としない程度に十分少ないものである。
これは、新たな排他的ホストコマンドが以前に受信された排他的コマンドを無条
件にキャンセルするためである。続いて、ステップ196において、有効な排他
的コマンドフラグが設定され、処理が終了する。
【0049】 上述のように、DRAMトリック再生コマンドバッファ70に排他的コマンド
を格納し、有効な排他的コマンドフラグを設定することにより、状態遷移ハンド
ラ80は、次の水平ブランキング期間中に、実際にそのコマンドを実行する。
【0050】 ステップ192において、ホストコマンドレジスタ内に格納されているホスト
コマンドが上述した排他的コマンドではなく、非排他的コマンドであると判定さ
れた場合、処理は、ステップ198に進む。
【0051】 コマンドマネージャ78は、非排他的コマンドに関するあらゆる処理に先行し
て、非排他的コマンドバッファ(Fig.3)が一杯の状態であるか否かを判定
する。この具体例では、この判定は、バッファフルフラグ(buffer full flag)
を読み出すことにより実現される。後述するように、コマンドマネージャ78は
、非排他的コマンドを非排他的コマンドバッファに格納する際、この格納場所が
バッファの最後であるか否かを判定し、格納場所がバッファの最後である場合、
このバッファフルプラグを設定する。非排他的コマンドがこのバッファから削除
されると、このバッファフルプラグはクリアされる。
【0052】 非排他的コマンドバッファが一杯の状態である場合、コマンドマネージャ78
は、ステップ200において、ホストコマンドの処理又は受理を拒絶し、これに
より以前に受信している非排他的コマンドが失われることを回避する。この具体
例では、この処理は、サブルーチンの最後に移行してデフォルト処理に戻る(ス
テップ201)ことにより実行される。この処理により、コマンドはホストに受
理されないので、ホストは、再びこのコマンドを送出する。次のコマンドマネー
ジャ78の初期化中に、非排他的コマンドがスケジュール通りに実行され、バッ
ファから除去されれば、コマンドを格納する領域が確保される また、非排他的コマンドバッファが一杯ではない場合、処理は、ステップ20
2に進み、非排他的コマンドは、非排他的コマンドバッファに格納される。上述
のように、この具体例では、この非排他的コマンドバッファは、8つのコマンド
を格納できるバッファである。コマンドが格納されてこのバッファが一杯になる
と、上述のように、ホストコマンドバッファフルフラグが設定される。
【0053】 処理は、任意的なステップであるステップ204に進み、ここでは非排他的コ
マンドバッファ内の非排他的コマンドを所定の優先基準に基づいてソートする。
デフォルトの状態では、ソートを行わず、格納された順にコマンドを実行する(
first in, first out)。続いて、コマンドマネージャ78は、タスクをスケジ
ューリングし、バッファリングされた非排他的コマンドのさらなる処理を実行す
る(ステップ205)。これにより、コマンドマネージャ78の処理が完了する
(ステップ201)。
【0054】 Fig.12Aに示すステップ205では、タスクがスケジューリングされ、
DRAMホストコマンドバッファ54の第1のエントリに格納されている非排他
的コマンドは、システムコマンド1(system commands 1)、システムコマンド
2(system commands 2)、システムコマンド3(system commands 3)、サブピ
クチャコマンド(sub-picture commands)、オンスクリーンディスプレイコマン
ド(on screen display commands)、ビデオコマンド1(video commands 1)、
ビデオコマンド2(video commands 2)、オーディオコマンド1(audio comman
ds 1)、オーディオコマンド2(audio commands 2)、ビデオデコードコマンド
(video decode commands)、ビデオ表示コマンド(video display commands)
、オーディオミクロコマンド(audio micro commands)、ジャケットピクチャ表
示コマンド(jacket picture display commands)、デジタルビデオ放送コマン
ド(digital video broadcast (DSS) commands)の非排他的範疇のうちのいずれ
かに範疇化される(ステップ206)。これら範疇は、それぞれコマンド10の
特定の数値的範囲に関連付けられている。すなわち、コマンドを識別するために
、コマンドIDが各範疇の数値的範囲と比較される。コマンドIDがある数値的
範囲内にある場合、そのコマンドは、その範囲に関連付けられた範疇に属するも
のと判定される。
【0055】 コマンドが範疇化されると、非排他的コマンド用のコマンドIDは、ステップ
208において、その範疇内の各コマンドのコマンドIDと比較され、ステップ
210において、このコマンドは、実行のためにスケジューリングされる。
【0056】 ステップ208及びステップ210における検索ツリー処理(search tree ap
proach)により、時間的観点からも記憶容量の観点からも処理を効率的に行うこ
とができる。グループ化により、非常駐RISC命令52からNRコード領域3
4により小さなファイルをスワップすることができる。RISC CPU12は
、特定の命令を検出するために、このより小さなファイルのみを検索すればよい
。さらに、これら範疇内の特定のコマンド用のコードが共有されているため、効
率的な設計及び効率的なコードサイズを実現できる。
【0057】 ステップ210において、非排他的コマンドが実行のためにスケジューリング
されると、必要に応じて、ホストプロセッサ39に対し、割込メッセージにより
、ホストコマンドを実行したことを示す肯定応答が供給される。
【0058】 この具体例においては、この処理は、ホストコマンド内のフラグを読み取り、
ホストプロセッサ39が肯定応答を要求しているか否かを判定して行われる。肯
定応答が要求されている場合、処理はステップ214に進み、実行されたホスト
コマンドをコマンド実行完了バッファ74に格納し、ホストプロセッサ39への
割込信号が発生される。肯定応答が要求されている場合もされていない場合も、
処理はステップ216に進み、ここで実行コマンドカウンタ20がインクリメン
トされる。
【0059】 非排他的コマンド解読タスクは、DRAMホストコマンドバッファ54内にさ
らなる非排他的タスクが存在する場合、自らを再びスケジューリングする(ステ
ップ217)。
【0060】 Fig.13A〜Fig.13H及びFig.14を用いて、トリック再生処
理状態装置(trick play processing state machine)の動作を説明する。まず
、Fig.13Aを用いて、「再生準備」排他的コマンドの解読処理(ステップ
156)から始まる処理を詳細に説明する。「再生準備」コマンドは、ASIC
に対し、内部状態を準備させ、DRAMバッファに対し、ビデオデータのデコー
ド及び表示を開始することを命令する。通常、「再生準備」コマンドは、例えば
、ASICが組み込まれた装置に電源が挿入されたときに行われるASICの包
括的なリセットの一部として実行される。
【0061】 「再生準備」コマンドの処理を開始するために、トリック再生処理状態装置の
現在の状態が評価される(ステップ250)。現在の状態が停止(STOP)又は一
時停止(PAUSE)でない場合、装置は、既にビデオデータのデコード及び表示を
準備している状態にある。この場合、有効な排他的コマンドフラグがクリアされ
(ステップ252)、現在の状態用のデフォルト処理が次のフィールドに対して
実行される。これにより、再生準備コマンドの実行が完了する(ステップ254
)。
【0062】 トリック再生処理状態装置の現在の状態が停止又は一時停止である場合、「再
生準備」フラグの現在の状態が評価される(ステップ256)。このフラグは、
「再生準備」排他的コマンドの実行が成功した場合に常に有効に設定される。こ
のフラグが設定されると、再生準備コマンドを再び実行する必要はなく、処理は
ステップ252に進み、有効な排他的コマンドフラグがクリアされ、処理が終了
する。
【0063】 現在の状態が停止又は一時停止であり、「再生準備」フラグが設定されていな
い場合、再生準備コマンドの処理が開始される。ステップ258において、トリ
ック再生カウンタがデクリメントされる。トリック再生カウンタは、包括的ソフ
トウェアリセットにより、ソフトウェアリセットが完了する以前に実行されたf
ID遷移の数を示す例えば6等の所定の値に初期化される。トリック再生カウン
タは、「再生準備」排他的コマンドの解読において、そのコマンドの実行を遅ら
せるために使用される。詳しくは、ステップ260において、カウンタの現在の
値は、複数の処理へ分岐するために使用される。カウンタの値が4より大きい場
合(ステップ262)、処理はさらなる動作を行うことなく完了する。この結果
、次のfIDへの移行の間、処理が状態遷移ハンドラ(Fig.9)に渡された
とき、有効な状態遷移フラグは設定されたままであり、処理は、Fig.10に
示すルーチンを介して、排他的コマンドの解読を開始する。これにより、Fig
.13Aに示す「再生準備解読」ルーチンが再実行され、処理は、再びステップ
250、ステップ256及びステップ258に進む。このとき、後続するfID
遷移の間の後続する各ステップを介して、トリック再生カウンタは、ステップ2
58においてデクリメントされる。
【0064】 そして、ステップ260において、トリック再生カウンタの値が3になると、
処理はステップ266に進み、ASICのDRAMバッファ内の第1のMPEG
グループオブピクチャ(group of pictures:以下、GOPという。)のMPE
Gヘッダが解読される。これらヘッダが解読されると、処理は完了する。
【0065】 「再生準備」処理ルーチンの次のパスでは、トリック再生カウンタの値は2と
なり、このとき、処理は、ステップ260からステップ268に進み、ここで、
処理はASICのDRAMバッファ内のMPEG GOPの第1表示ピクチャ(
first presentable picture:以下、FPPという。)の位置を検出する。この
処理では、バッファ内の第1のGOPの最初にI参照フレームが存在しない場合
、その第1のGOPの最初に位置するBフレームをスキップする。FPPの位置
を検出した後、ASICのデコードエンジン(decoding engine)は、DRAM
バッファ内のMPEG GOPのFPPのスライスに対するスライスデコード処
理(slice decoding)を開始する(ステップ270)。このデコードの後、処理
は完了する。
【0066】 「再生準備」処理ルーチンの次のパスでは、トリック再生カウンタの値は1と
なり、このとき、処理は、さらなる動作を行うことなく、処理の最初に戻る。
【0067】 「再生準備」処理ルーチンの最後のパスでは、トリック再生カウンタの値は0
となり、処理はステップ272に進み、ASICは、ホストがASICに対して
オーディオ出力をディスエーブルするよう(非排他的コマンドにより)命令して
いるか否かを判定する。このような命令がない場合、処理は、ステップ274に
進み、オーディオ出力をイネーブルする。ステップ272又はステップ274の
後、処理は、ステップ276に進み、「再生準備」フラグが設定され、続いてス
テップ278において、有効な排他的コマンドフラグがクリアされ、現在の状態
に対するデフォルト処理が実行できる状態となる。次に、ステップ280におい
て、「再生準備」コマンドに対する肯定応答がホストに対して供給され、これに
よりホストは、コマンドが無事に実行され、ASICが再生の準備を完了したこ
とを確認する。ステップ282において、トリック再生処理状態装置は、一時停
止状態に遷移し、再生を準備する。この処理により、「再生準備」コマンド処理
は完了する(ステップ254)。
【0068】 Fig.13Bは、「再生」排他的コマンドの処理及びトリック再生処理状態
装置の再生状態におけるデフォルト処理を説明するフローチャートである。新た
な「再生」排他的コマンドが処理されると(ステップ157)、適切な動作を行
うために、トリック再生処理状態装置の現在の状態が評価される。トリック再生
処理状態装置の現在の状態が高速再生(FF)、逆方向高速再生(FR)、逆方
向デコード(RD)である場合、再生状態への遷移は許可されない。したがって
、これらの場合、有効な排他的コマンドフラグはクリアされ(ステップ290)
、トリック再生処理状態装置は、「再生」コマンドを無視し、このコマンドに関
する肯定応答をホストに供給しない。ここで、処理は終了する(ステップ291
)。
【0069】 一方、トリック再生処理状態装置の現在の状態がスロー再生(SLF)である
場合、現在のフィールドID(fID)が確認され(ステップ292)、この時
点でスロー再生(SLF)から再生(PLAY)への遷移が適切であるか否かが
判定される。後述するように、ある状態から他の状態への遷移は、フィールド1
(ボトムフィールド)が現在表示されており、状態遷移がフィールド0(トップ
フィールド)から開始できる場合にのみ許可される。このような制限を設けるこ
とにより、常にトップフィールドが偶数走査線上に表示され、ボトムフィールド
が奇数走査線上に表示される。このため、ステップ292において、fIDが1
である場合、処理はステップ294に進み、トリック再生処理状態装置は、再生
状態に遷移し、ステップ296において、有効な排他的コマンドフラグがクリア
される。続いて、ステップ298において、「再生」トリック再生コマンドの実
行に対する肯定応答がホストに供給され、ホストは、コマンドが無事に実行され
たことを確認する。そして、ステップ300において、デコードサブルーチンが
呼び出され、次のフィールドがデコードされる。
【0070】 スロー再生状態から再生状態への遷移を行うとき、ステップ292においてf
IDが0であると判定された場合、再生状態への遷移は1フィールド期間分遅延
される。この場合、処理はステップ294に進み、フラグがチェックされ、トリ
ック再生処理状態装置がスロー再生状態の処理の一部としてフレームをデコード
している最中であるか否かが判定される。後述するように、スロー再生状態では
、新たなフレームが周期的にデコード及び表示され、これらの処理の間、現在の
フレームが繰り返し表示される。スロー再生状態において、新たなフレームをデ
コードしている間に状態遷移コマンドが受信されると、状態遷移ハンドラは、ス
ロー再生状態から遷移する前に新たなフレームのデコードを完了させる必要があ
る。この処理を確実に行うために、スロー再生状態又は他の類似する状態におい
て新たなフレームがデコードされているとき、トリック再生処理状態装置が新た
なフレームのデコードを行っている最中であることを示すフラグを設定する。ス
テップ302においては、このフラグに基づいて、新たなフレームが現在デコー
ド処理されているか否かに関する判定が行われる。ここで、新たなフレームがデ
コードされていない場合、現在のフィールドに対する処理が終了する(ステップ
291)。なお、この具体例においては、有効な排他的コマンドフラグはクリア
されず、したがって、図13Bに示す「再生」トリック再生コマンドハンドラは
、次のフィールドにおいて再実行され、このときfIDは1となり、再生状態へ
の状態遷移が実行される。
【0071】 ステップ296において、トリック再生処理状態装置がスロー再生状態におけ
る新たなフレームをデコード中であることを示すフラグが設定されている場合、
処理は、ステップ304及び300に進む。ステップ304では、フラグはクリ
アされ、スロー再生状態における新たなフレームのデコード処理状態が終了した
ことが示される。続いて、ステップ300において、スロー再生状態における新
たなフレームのデコードを実行するために、デコードサブルーチンが呼び出され
る。ステップ300が実行されると、処理は終了する(ステップ291)。また
、ここでも有効な状態遷移フラグはクリアされず、したがって、Fig.13B
に示す「再生」トリックコマンドハンドラは、次のフィールドにおいて再実行さ
れ、このときfIDは1となり、再生状態への状態遷移が実行される。
【0072】 「再生」トリック再生コマンドが供給されたとき、トリック再生処理状態装置
が停止(STOP)又は一時停止(PAUSE)状態にある場合、処理はステッ
プ306に進む。ステップ306では、再生準備フラグの状態が確認される。通
常、再生準備フラグは設定されているが、ここで再生準備フラグが設定されてい
ない場合、再生コマンドは無視され、処理は直ちに戻される(ステップ291)
。一方、再生準備フラグが設定されている場合、処理はステップ308に進み、
現在のfIDが確認される。現在のfIDが0である場合、上述した理由により
、再生状態への状態遷移は、1フィールド期間分遅延される。この場合、処理は
、直ちに終了する(ステップ291)。一方、現在のfIDが1である場合、処
理は、ステップ294、ステップ296及びステップ298に進み、上述のよう
に、トリック再生処理状態装置は、再生状態に入り、有効な排他的コマンドフラ
グをクリアし、コマンドの実行に関する肯定応答をホストに供給し、デコードサ
ブルーチンを呼び出して、再生状態におけるフレームのデコード及び表示を開始
する。
【0073】 「再生」トリック再生コマンドが供給されたときにトリック再生処理状態装置
が再生状態にある場合、あるいはトリック再生コマンドが供給されず、デフォル
トで再生状態が実行されている場合(ステップ181)、処理は直接ステップ3
00に進み、デコードサブルーチンが呼び出され、新たなビデオフィールドがデ
コードされ、表示される。すなわち、再生状態への移行が成功した後、各fID
に対してデコードサブルーチンが呼び出され、トリック再生ハンドラの処理が終
了し、これにより新たなフレームが順次継続的にデコードされ、表示される。
【0074】 Fig.13Cを用いて、一時停止(PAUSE)トリック再生状態のための
トリック再生処理について説明する。新たな「一時停止」トリック再生コマンド
が供給されると、処理はステップ158からステップ320に進み、現在のトリ
ック再生状態が評価される。現在のトリック再生状態が再生(PLAY)である
場合、ステップ322においてfIDが確認され、一時停止状態への遷移が適切
であるか否かが判定される。上述のように、fIDが0である場合、ボトムフレ
ームが現在表示されており、一時停止状態への遷移は、次の1フィールドがデコ
ード及び表示されるまで待機する必要がある。したがって、この場合、処理はス
テップ322からステップ324に進み、ここでデコードサブルーチンを呼び出
し、ボトムフィールドをデコード及び表示する。デコードサブルーチンを呼び出
した後、処理は、ステップ326に進み、トリック再生処理が完了する。この状
況では、有効な排他的コマンドフラグはクリアされず、したがって、次のfID
の遷移において、処理は一時停止トリック再生ハンドラに戻り、ステップ320
及びステップ322の処理を繰り返す。
【0075】 また、ステップ322において、fIDが1である場合、現在の再生状態から
一時停止状態への遷移が適切であると判定される。この場合、処理は、ステップ
322からステップ328に進み、一時停止状態への遷移が実行される。続いて
、ステップ330において、「一時停止」トリック再生コマンドに関する肯定応
答がホストに供給され、ステップ334において、有効な排他的コマンドフラグ
がクリアされる。この処理の後、一時停止状態への遷移が完了し、トリック再生
ハンドラが終了される(ステップ326)。
【0076】 停止状態(STOP)状態では、フレームは表示されていないため、停止状態
から一時停止状態への遷移は、fIDの値に関わらず許可される。したがって、
「一時停止」排他的コマンドが供給されたときに、現在の状態が停止である場合
、Fig.13Cに示すトリック再生状態遷移ハンドラは、上述したステップ3
28、ステップ330、ステップ334を直接実行し、一時停止状態への遷移が
実行され、「一時停止」トリック再生コマンドに関する肯定応答がホストに供給
される。
【0077】 逆方向デコード(RD)状態から一時停止状態への遷移は、fIDが0である
場合にのみ許可される。すなわち、「一時停止」トリック再生コマンドが供給さ
れたとき、現在の状態が逆方向デコード状態である場合、処理はステップ336
に進む。ステップ336において、fIDが0である場合、状態遷移は、1フィ
ールド先でなければ行うことができない。この場合、処理はステップ326に進
み、Fig.13Cに示すトリック再生ハンドラが終了する。なお、逆方向デコ
ード状態から一時停止状態への遷移は、fIDが0であってもデコードサブルー
チンを呼び出さないという点で、再生状態からの遷移と異なっている。逆方向デ
コード状態では、後述するように、フレームのデコードは、状態遷移ハンドラか
らの個別の独立したタスクにより処理されるので、各fID毎にデコードサブル
ーチンを呼び出す必要はない。このため、ステップ336においてfIDが0で
あり、その結果遷移を1フィールド遅延させなくてはならない場合であっても、
逆方向デコード状態からの遷移の一部としてデコードハンドラを呼び出す必要は
ない。
【0078】 ステップ336において、fIDが1であると判定された場合、逆方向デコー
ド状態から一時停止再生状態への遷移を直ちに実行することができる。この場合
、処理は、ステップ336からステップ328、ステップ330、ステップ33
4に直接進み、一時停止状態への遷移が実行され、「一時停止」トリック再生コ
マンドに関する肯定応答がホストに供給される。
【0079】 ステップ320において、現在の状態が逆方向高速再生(FR)、高速再生(
FF)、又はスロー再生(SLF)であると判定された場合、一時停止状態への
遷移処理は、ステップ338に進む。ステップ338では、fIDが1であるか
否かが判定される。fIDが1である場合、一時停止状態への遷移を直ちに行う
ことができ、したがって、処理は、上述のように、ステップ328、ステップ3
30、ステップ334に直接進む。一方、ステップ338において、fIDが0
であると判定された場合、一時停止状態への遷移は1フィールド分遅延させなく
てはならない。この場合、処理は、ステップ340に進み、内部フラグを確認し
て、トリック再生処理状態装置が逆方向高速再生、高速再生、スロー再生のいず
れかの処理の一部として新たなフレームをデコードしている最中であるか否かが
判定される。上述し、さらに後に詳細に説明するように、逆方向高速再生、高速
再生、スロー再生のいずれかの状態においては、新たなフレームが周期的にデコ
ードされて出力され、これらの処理の間、以前にデコードされたフレームが繰り
返し表示される。フラグは、これら各状態において、新たなフレームがデコード
されていることを示すために設定される。これらいずれかの状態において、新た
なフレームがデコードされている場合、デコードサブルーチンを呼び出して、一
時停止状態への遷移より前に、このデコードを完了させる必要がある。したがっ
て、ステップ340において、先行するスロー再生、高速再生、逆方向高速再生
のいずれかの状態において、新たなフレームに対するデコードが行われている最
中であると判定された場合、処理はステップ324に進み、デコードサブルーチ
ンを呼び出し、処理が終了する(ステップ326)。一方、スロー再生、高速再
生、逆方向高速再生のいずれかの状態において、新たなフレームのデコードが行
われていない場合、処理はステップ340から直接ステップ326に進む。
【0080】 一時停止状態に入ると、新たな排他的コマンドが供給されるまで、デフォルト
処理が実行される。トリック再生処理状態装置が一時停止状態にある場合、新た
なフレームはデコードされないため、一時停止状態のデフォルト処理(ステップ
182)は、直接ステップ326に進み処理を終了する。
【0081】 Fig.13Dを用いて、「スロー再生」排他的コマンドによるトリック再生
状態遷移について説明する。新たな「スロー再生」排他的コマンドが供給される
と、処理は、ステップ159からステップ350に進む。スロー再生(SLF)
状態におけるデフォルト処理では、処理はステップ184からステップ350に
進む。ステップ350において、現在の状態が判定され、次の適切な動作が選択
される。現在の状態が停止(STOP)、高速再生(FF)、逆方向高速再生(
FR)、逆方向デコード(RD)のいずれかである場合、スロー再生状態への遷
移は許可されない。この場合、処理は直接ステップ352に進み、Fig.13
Dに示す状態遷移ハンドラは終了する。
【0082】 「スロー再生」排他的コマンドが供給されたとき、現在の状態が一時停止(P
AUSE)である場合、処理はステップ354に進み、現在のfIDが判定され
る。上述のように、状態遷移は、fIDが1である場合にのみ許可される。した
がって、ステップ354においてfIDが0であると判定された場合、処理はス
テップ352に進み、終了する。一方、ステップ354において、fIDが1で
あると判定された場合、処理は、ステップ356に進み、トリック再生処理状態
装置は、スロー再生状態に移行する。続いて、ステップ358において、後続す
るビデオフィールドに対しデフォルトの処理が実行されるよう、有効な排他的コ
マンドフラグがクリアされる。続いて、ステップ362において、「スロー再生
」排他的コマンド内で識別される繰り返し値(repeat value)がASICのメモ
リに格納される。この値は、後にスロー再生処理を実行する際の速度の決定に使
用される。詳しくは、スロー再生状態では、フレームがデコードされ、デコード
されたフレームが繰り返し値により特定された回数繰り返し表示された後、新た
なフレームがデコードされる。すなわち、繰り返し値は、次のフレームがデコー
ドされる前に、フィールドを繰り返して出力する回数を決定するものであり、望
まれる再生速度に基づいて、1乃至10以上の範囲で、通常偶数の値をとる。
【0083】 スロー再生状態への遷移が行われると、まず、単一のフレームがデコードされ
、このフレームが繰り返し値により特定されている回数繰り返し表示される。す
なわち、ステップ362に続いて、トリック再生状態装置は、ステップ364に
おいて、新たなフレームをデコードするスロー再生(SLF−PLAY)状態に
入る。続いて、ステップ366において、スロー再生状態の処理がフレームのデ
コード中であることを示すフラグが設定される。このフラグは、この状態遷移ハ
ンドラ及び他の状態遷移ハンドラが状態遷移以前にフレームのデコード処理を確
実に行うために使用する。続いて、処理はステップ367に進み、繰り返しカウ
ンタは、ステップ362において格納されたスロー再生コマンドに基づく繰り返
し値により初期化される。繰り返しカウンタは、後に、現在のフレームを表示す
る回数を決定するために使用される。次に、ステップ368において、デコード
サブルーチンが呼び出され、新たなフレームのデコードが開始される。これによ
り処理は終了する(ステップ352)。
【0084】 再生(PLAY)状態において、「スロー再生」排他的コマンドが供給される
と、一時停止(PAUSE)状態の場合に類似する処理が行われる。すなわち、
再生状態において、「スロー再生」排他的コマンドが供給されると、現在のfI
Dの値が判定される。fIDが1である場合、直ちにスロー再生状態に遷移する
ことができ、処理は、一時停止状態からスロー再生状態への遷移に関連して上述
したステップ356〜ステップ368を実行する。一方、fIDが0である場合
、再生状態からスロー再生状態への遷移は、1又は複数フィールド分待機する必
要がある。この場合、処理はステップ368に進み、デコードサブルーチンが呼
び出される。これにより、再生状態における現在のフレームのデコードが確実に
実行される。ステップ368の後、処理は終了する(ステップ352)。
【0085】 スロー再生状態において「スロー再生」排他的コマンドが供給された場合、又
は、スロー再生状態におけるデフォルト処理を実行する場合、処理はステップ3
72に進み、有効な排他的コマンドフラグの値が判定される。デフォルト処理が
実行されており、新たなスロー再生コマンドが供給されない場合、ステップ37
2において、有効な排他的コマンドフラグがクリアされ、処理はステップ374
に進む。ステップ374では、上述のフラグに基づいて、スロー再生状態におい
て新たなフレームがデコードされている最中であるか否かが判定される。新たな
フレームがデコードされている場合、処理はステップ376に進み、デコードが
既に処理中ではないことを示すためにフラグがクリアされ、続いてステップ36
8において、デコードルーチンを呼び出し、そのフレームのデコードを完了する
【0086】 ステップ374において、新たなフレームのデコードが行われていないと判定
された場合、処理はステップ378に進み、上述の繰り返しカウンタの値が0と
比較される。繰り返しカウンタの値が0に達している場合、新たなフレームのデ
コードが開始される。
【0087】 ステップ378において、ステップカウンタが0ではない場合、処理はステッ
プ380に進み、繰り返しカウンタの値と、コマンドから得られた初期の繰り返
し値とを比較する。ステップ380において、カウンタの値が繰り返し値に等し
いと判定された場合、これは、カウンタ値がデクリメントされていない状態であ
るため、Fig.13Dのサブルーチンにおける現在のパスがスロー再生状態に
遷移した後のサブルーチンにおける最初のパスであることを示している。したが
って、ステップ380において、繰り返しカウンタの値が未だ初期値であると判
定された場合、処理はステップ382に進み、ASICは、スロー再生一時停止
状態(SLF-PAUSE sub-state)に入る。このスロー再生一時停止状態では、カウ
ンタがデクリメントされて0になるまで、現在のフレームが繰り返し出力される
。ステップ382の後、又はステップ380において繰り返しカウンタの値が初
期値とは異なる場合はステップ380から直接、処理は384に進み、繰り返し
カウンタの値がデクリメントされる。続いて、処理はステップ352に進み終了
する。なお、この場合、新たなフレームはデコードされず、この結果、繰り返し
カウンタの値が0になるまで、同じフレームが繰り返し出力される。
【0088】 ホストによるさらなる処理により、繰り返しカウンタの値がデクリメントされ
て0になると、Fig.13Dに示すサブルーチンの次のパスにおいて、処理は
ステップ378から上述したステップ364乃至ステップ367を実行し、他の
フレームのデコードが開始される。
【0089】 ステップ372において、トリック再生状態装置が既にスロー再生状態にある
場合に、新たな「スロー再生」コマンドが供給されることもある。例えば、ホス
トが再生の速度を速くあるいは遅くするために繰り返しカウンタの値を変更しよ
うとすることがある。この場合、ステップ372において、有効な排他的コマン
ドフラグが設定される。このとき、処理はステップ385に進み、現在のfID
が判定される。現在のfIDが1である場合、新たな「スロー再生」コマンドは
、直ちに実行され、処理は、上述したステップ356乃至ステップ368を実行
し、ここで他の処理とともに、新たな「スロー再生」コマンドからの新たな繰り
返し値が格納され、新たなフレームのデコード処理を開始する。
【0090】 ステップ385において、現在のfIDが0である場合、新たな「スロー再生
」コマンドは、直ちに処理できず、サブルーチンは、ステップ386に進み、上
述のフラグがチェックされて、新たなフレームのデコード処理が行われている最
中であるか否かが判定される。新たなフレームが現在デコードされている場合、
処理はステップ376及びステップ378に進む。一方、新たなフレームが現在
デコード処理されていない場合、処理は上述したステップ378に進み、繰り返
しカウンタの値が0に達しているか否かを判定し、繰り返しカウンタの値が0に
達している場合、新たなフレームのデコードを開始する。
【0091】 Fig.13Eを用いて、「高速再生」排他的コマンドに対するトリック再生
状態遷移について説明する。新たな「高速再生」排他的コマンドが供給されると
、処理はステップ160からステップ390に進む。ステップ390において、
「高速再生」コマンド内の参照フレームカウンタが評価され、「高速再生」コマ
ンドをどのように実行するかが判定される。高速再生(FF)状態では、MPE
Gビデオストリームにおける参照フレームがデコードされ、表示される。すなわ
ち、各MPEGビデオオブジェクトユニット(video object unit:以下、VO
BUという。)からの設定された数の参照フレームがデコードされ、処理は次の
VOBUの参照フレームをスキップする。「高速再生」コマンドとともに供給さ
れる参照フレームカウンタは、各VOBUからデコードすべき参照フレームの数
を特定するカウンタである。高速再生状態は、特別な「no−B」モードを有し
ており、このno−Bモードでは、各VOBUからの各参照フレームがデコード
及び表示される。「高速再生」コマンド内の参照フレームカウンタの値が0であ
る場合、高速再生状態は、no−Bモードに入る。
【0092】 すなわち、ステップ390において、「高速再生」コマンド内の参照フレーム
カウンタの値が0と比較され、ここで参照フレームカウンタの値が0であると判
定された場合、ステップ391において、「no−B」フラグが設定され、高速
再生状態は、「no−B」モードに入る。一方、参照フレームカウンタの値が0
以外の数値である場合、ステップ392において「no−B」フラグがクリアさ
れ、ステップ393において、現在のVOBUから出力される参照フレームの数
をカウントする高速再生カウンタ(FF counter)が0に初期化される(高速再生
カウンタは、「no−B」モードでは使用されず、ステップ391以降では初期
化されない)。
【0093】 ステップ391又はステップ393の後、処理はステップ394に進み、現在
の状態が判定され、次の適切なさらなる処理が選択される。高速再生状態のデフ
ォルト処理(ステップ183)は、直接ステップ394に進む。
【0094】 現在の状態が再生(PLAY)、スロー再生(SLF)、逆方向高速再生(F
R)、逆方向デコード(RD)のいずれかである場合、高速再生(FF)状態か
らの遷移は許可されない。この場合、処理はステップ396に直接進み、Fig
.13Eに示す状態遷移ハンドラは終了する。
【0095】 「高速再生」排他的コマンドが供給されたときの現在の状態が停止(STOP
)又は一時停止(PAUSE)である場合、処理はステップ398に進み、現在
のfIDが判定される。上述のように、状態遷移は、fIDが1の場合にのみ許
可される。したがって、ステップ398において、fIDが0であると判定され
た場合、処理はステップ396に進み、終了する。一方、ステップ398におい
てfIDが1であると判定された場合、処理はステップ400に進み、有効な排
他的コマンドがクリアされ、次のビデオフィールドに対し、デフォルト処理が実
行される。次に、ステップ402において、トリック再生状態装置は高速再生状
態に遷移する。そして、ステップ404において、上述したフラグがリセットさ
れ、フレームデコード処理が現在行われていないことが示される。続いて、ステ
ップ406において、トリック再生カウンタの値が0に初期化され、このトリッ
ク再生カウンタは、後の高速再生処理における速度の判定に使用される。詳しく
は、高速再生状態においては、参照フレームがデコードされ、このフレームは、
「高速再生」コマンドとともに受け取った繰り返し値により特定された回数繰り
返し表示され、この後、新たな参照フレームがデコードされる。繰り返し値は、
次のフレームをデコードする前にフィールドを繰り返し出力する回数を特定する
値であり、望まれる高速再生の速度に基づいて、1〜10以上の範囲内で、通常
偶数の値をとる。高速再生状態に入ると、まず単一のフレームがデコードされ、
続いて繰り返し値により特定されている回数、そのフレームが繰り返し表示され
る。この処理を実現するために、トリック再生繰り返しカウンタの値は0に初期
化される。
【0096】 ステップ394において、トリック再生処理状態装置が高速再生状態にある場
合は、処理はステップ408に進み、デフォルト処理を実行する。また、ステッ
プ398乃至ステップ406における様々な設定の後、処理はステップ408に
進む。ステップ408において、上述のフラグが確認され、状態装置が新たな参
照フレームをデコード中であるか否かが判定される。上述のように、Fig.1
3Eに示すサブルーチンの最初のパスのステップ404において、このフラグは
クリアされ、さらに以前にデコードされた参照フレームが繰り返し出力されてい
る間、後続するサブルーチンのパスにおいてもこのフラグはクリアさる。この場
合、処理はステップ410に進む。
【0097】 ステップ410において、トリック再生繰り返しカウンタの現在の値が評価さ
れ、このトリック再生繰り返しカウンタの値が0にデクリメントされているか否
かが判定される。上述のように、Fig.13Eのサブルーチンの第1のパスの
間、このカウンタはステップ406において0にリセットされる。さらに、後続
するパスにおいて、トリック再生繰り返しカウンタは、以前にデコードされた参
照フレームが要求された回数繰り返し出力された後に0になる。このとき、処理
は、ステップ412に進む。
【0098】 ステップ412において、新たな参照フレームのデコードが開始される。ここ
で、高速再生状態においてフレームのデコード処理が進行中であるあることを示
すフラグが設定される。続いて、ステップ414において、デコード処理が呼び
出され、フレームに対するデコードが開始され、処理が終了する(ステップ39
6)。
【0099】 新たな参照フレームのデコードが開始されると、次のフィールドを出力するた
めに、処理はステップ408に戻る。このとき、ステップ412において設定さ
れたフラグは、フレームのデコード処理が進行中であることを示す。したがって
、処理はステップ416に進み、このフラグがリセットされ、デコードが完了し
たことが示される。続いて、処理はステップ418に進み、トリック再生繰り返
しカウンタが「高速再生」コマンドにより供給された値により初期化され、これ
により新たにデコードされたフレームを繰り返すべき回数が示される。続いて、
ステップ420において、処理は、次の参照フレームにスキップするよう指示さ
れる。
【0100】 ステップ420において指示された処理は、現在のフレームの第2のフィール
ドのデコードが完了した後に開始される。すなわち、この処理は、まず、現在の
VOBUからデコードされた参照フレームの数がステップ390において「高速
再生」コマンドから得られた参照フレームカウンタにより特定された参照フレー
ムの数と等しいか否かを判定することにより、次の適切な参照フレームに移行す
る。この数が等しくない場合、又は「no−B」フラグが設定されている場合、
この処理は参照フレームを検出するまでVOBU内のBフレームをスキップする
。この処理において、VOBUの最後に到達した場合、又は現在のVOBUから
デコードされた参照フレームの数が参照フレームカウンタにより特定された数と
一致した場合、処理は次のVOBUに移り、Bフレームをスキップすることによ
り、次のVOBU内の第1の参照フレームが検出される。
【0101】 ステップ420において上述の処理を開始した後、Fig.13Eに示すサブ
ルーチンは、ステップ414に進み、デコードルーチンが呼び出され、現在のフ
レームのボトムフィールドがデコードされる。
【0102】 上述の処理の後、高速再生状態のデフォルト処理の間、処理は再びステップ4
08に進み、ここではフレームをデコード処理中ではないため、トリック再生カ
ウンタの値は0ではなく、処理はステップ408及びステップ410からステッ
プ422に進む。ステップ422において、トリック再生カウンタはデクリメン
トされ、処理が完了する。このステップ408からステップ410及びステップ
422への処理は、トリック再生カウンタの値がデクリメントされて0になるま
で繰り返され、トリック再生カウンタの値が0になると、処理は上述したステッ
プ408からステップ410、ステップ412及びステップ414を実行し、続
いて、次のフィールドに対してステップ408からステップ416、ステップ4
18、ステップ420及びステップ414が実行され、これによりトリック再生
カウンタの値がリセットされ、新たな参照フレームがデコードされる。
【0103】 なお、「高速再生」排他的コマンドが高速再生状態のときに供給された場合、
処理はステップ390に進み、新たな「高速再生」コマンドからの参照フレーム
カウンタの値が0と比較され、格納される。同時に、「高速再生」コマンドから
のトリック再生繰り返しカウンタ用の初期値も格納される。これにより、ホスト
は、新たな「高速再生」コマンドを用いてカウンタ値を変更し、より速い又はよ
り遅い再生を実現することができる。
【0104】 Fig.13Fを用いて、「コマ送り再生」排他的コマンドによるトリック再
生状態遷移について説明する。「コマ送り再生」コマンドは、トリック再生状態
装置が一時停止(PAUSE)状態にある場合以外は、一時停止コマンドとして
解釈される。また、トリック再生状態装置が一時停止状態にある場合に「コマ送
り再生」コマンドが供給されると、順方向に1つのフレームがデコードされる。
【0105】 すなわち、「コマ送り再生」コマンドが解読されると(ステップ162)、ス
テップ430において、現在の状態が一時停止状態であるか否かの判定が行われ
る。現在の状態が一時停止状態ではない場合、処理はステップ158に進み、「
コマ送り再生コマンド」を「一時停止」コマンドとして解釈する(Fig.13
C参照)。
【0106】 一方、「コマ送り再生」コマンドが供給されたときに、現在の状態が「一時停
止」状態である場合、処理はステップ430からステップ432に進む。ステッ
プ432では、現在のfIDが評価される。現在のfIDが0である場合、状態
遷移は許可されず、サブルーチンは終了する(ステップ438)。この結果、フ
レームはデコードされず、状態装置は、次の1以上のフィールドに対応する期間
中、一時停止状態に留まる。この処理の後、次のフィールドにおいて、再びFi
g.13Fのサブルーチンが開始されると、このとき、fIDは1となり、状態
遷移が許可される。この場合、処理はステップ432からステップ434に進み
、状態装置は再生「PLAY」状態に遷移する。次に、ステップ436において
、デコードサブルーチンが呼び出され、次のフレームのトップフィールドがデコ
ードされ、Fig.13Fに示すサブルーチンは終了する。なお、この処理では
、有効な排他的コマンドフラグは変更されない。このため、次のフィールド(f
ID=0)においては、処理はステップ162及びFig.13Fのサブルーチ
ンに再び進む。このとき、ステップ430において、現在の状態は「再生」状態
であるため、処理はステップ158からFig.13Cに示すサブルーチンに進
む。Fig.13Cに関する上述の説明から明らかなように、このような状況で
は、処理はステップ320、ステップ322、ステップ324、及びステップ3
26に進み、ここでデコードサブルーチンが呼び出され、新たなフレームのボト
ムフィールドがデコードされる。ここでも、有効な排他的コマンドフラグは変更
されない。この結果、次のフィールド(fID=1)では、処理はステップ16
2及びFig.13Fに示すサブルーチンに進む。このとき、ステップ430に
おいて、現在の状態は再生状態であると判定され、したがって、処理はステップ
158からFig.13Cに示すサブルーチンに進む。Fig.13Cに関する
上述の説明から明らかなように、このような状況では、処理は、ステップ320
、ステップ322、ステップ324、及びステップ326に進み、ここでデコー
ドサブルーチンが呼び出され、新たなフレームのボトムフィールドがデコードさ
れる。ここでも、有効な排他的コマンドフラグは変更されない。この結果、次の
フィールド(fID=1)では、処理はステップ162及びFig.13Fに示
すサブルーチンに進む。ステップ430において、現在の状態は再生状態である
と判定され、したがって、処理はステップ158からFig.13Cに示すサブ
ルーチンに進む。Fig.13Cに関する上述の説明から明らかなように、この
ような状況では、処理は、ステップ320、ステップ322、ステップ328、
ステップ330、ステップ334及びステップ326に進み、ここでデコードサ
ブルーチンが呼び出され、新たなフレームのボトムフィールドがデコードされる
。さらに有効な排他的コマンドフラグがクリアされ、状態装置は一時停止状態に
戻る。このような処理により、単一のフレームが順方向にデコードされ、出力さ
れ、状態装置が一時停止状態から再生状態に遷移し、再び一時停止状態に戻る。
【0107】 Fig.13Gを用いて「逆方向高速再生」排他的コマンドによるトリック再
生状態遷移について説明する。新たな「逆方向高速再生」排他的コマンドが供給
されると、処理はステップ163からステップ440に進む。ステップ440に
おいて、「逆方向高速再生」コマンド内の参照フレームカウンタが読み出され、
「逆方向高速再生」コマンドをどのように実行するかが判定される。逆方向高速
再生状態においては、MPEGビデオストリームの参照フレームがデコードされ
、表示される。MPEG VOBU内の所定数の参照フレームがデコードされ、
処理は次のVOBU内の参照フレームスキップする。「逆方向高速再生」コマン
ドとともに供給される参照フレームカウンタは、各VOBU内からデコードされ
る参照フレームの数を特定する。
【0108】 ステップ440に続いて、処理はステップ442に進み、現在の状態が判定さ
れ、次の適切な処理が選択される。逆方向高速再生状態のデフォルト処理(18
5)は、ステップ422に直接進む。
【0109】 現在の状態が再生(PLAY)、スロー再生(SLF)、高速再生(FF)、
逆方向デコード(RD)である場合、逆方向高速再生状態への遷移は許可されな
い。この場合、処理は直接ステップ444に進み、Fig.13Gに示す状態遷
移ハンドラは終了する。
【0110】 現在の状態が停止(STOP)又は一時停止(PAUSE)である場合、「逆
方向高速再生」排他的コマンドは受理され、処理はステップ446に進み、フラ
グが確認されて、逆方向デコードタスクの初期バッファリング処理(initial bu
ffering operation)が実行中であるか否かが判定される。「逆方向高速再生」
状態では、逆方向デコードタスクが起動され、この逆方向デコードタスクは、ビ
デオデータを連続的にデコードし、デコードしたビデオデータを後に出力するた
めにバッファリングする。このタスクは、逆方向高速再生再生の開始に先行して
デコードされた参照フレームの初期バッファリングを実行する。
【0111】 逆方向デコードバッファリングタスクが開始されていない場合、処理はステッ
プ446からステップ448に進み、現在のfIDが判定される。上述のように
、状態遷移はfIDが1の場合にのみ許可される。ステップ448において、し
たがって、fIDが0であると判定された場合、処理はステップ444に進み、
終了する。一方、ステップ448において、fIDが1であると判定された場合
、処理はステップ450に進み、初期逆方向デコードバッファリング処理が実行
中であることを示すフラグが設定される。ステップ450に続いて、あるいは、
逆方向デコードバッファリングが既に起動されていた場合はステップ446から
直接、処理はステップ452に進み、逆方向デコードバッファリングタスクによ
り、既に5つの参照フレームがデコードされ、バッファリングされているか否か
が判定される。初期の処理では、5つの参照フレームはデコードされておらず、
処理はステップ454に進み、逆方向デコードバッファリングが開始され、サブ
ルーチンは終了する(ステップ444)。
【0112】 なお、ステップ452からステップ444までの処理において、状態は変化せ
ず、有効な排他的コマンドフラグはクリアされない。したがって、次の幾つかの
フィールドにおいて、処理は再びFig.13Gに示すサブルーチンに進み、ス
テップ442,ステップ446、ステップ452及びステップ454を順次実行
して、5つの参照フレームがデコード及びバッファリングされるまで、逆方向デ
コードバッファリングを繰り返し実行する。そして、5つの参照フレームがデコ
ード及びバッファリングされると、処理はステップ452からステップ456に
進む。
【0113】 ステップ456において、トリック再生カウンタは、0に初期化され、後に逆
方向高速再生処理の速度の決定に使用される。すなわち、逆方向高速再生状態に
おいては、参照フレームがデコードされ、このフレームは、「逆方向高速再生」
コマンドとともに供給された繰り返し値により特定される回数繰り返して表示さ
れ、この後新たな参照フレームがデコードされる。繰り返し値は、次のフレーム
がデコードされるまでに繰り返しフィールドが出力される回数を特定する値であ
り、望まれる逆方向高速再生再生の速度に基づいて、通常、1乃至10以上の範
囲内の偶数の値をとる。高速再生状態に遷移すると、まず単一のフレームがデコ
ードされ、このフレームは繰り返し値により特定された回数繰り返し表示される
。この処理を実現するために、トリック再生繰り返しカウンタの値は0に初期化
される。
【0114】 ステップ456に続いて、処理はステップ458に進み、ステップ446にお
いて確認されたフラグがクリアされ、初期逆方向デコードバッファリングが完了
したことが示される。同時に、ステップ458において、フラグ(上述)がリセ
ットされ、フレームデコードが現在進行中でないことが示される。続いて、ステ
ップ460において、有効な排他的コマンドフラグがクリアされ、後続するビデ
オフィールドに対するデフォルト処理が実行される。次に、ステップ462にお
いて、「逆方向高速再生」コマンドに対する肯定応答がホストに供給され、逆方
向高速再生再生が開始されることが通知される。続いて、ステップ464におい
て、トリック再生状態装置は、逆方向高速再生状態に遷移する。処理は、ステッ
プ466に進み、逆方向高速再生状態におけるデフォルト処理を実行する。なお
、ステップ442において、状態装置が逆方向高速再生状態にあると判定された
場合も、処理はステップ466に進みデフォルト処理を実行する。したがって、
新たな排他的コマンドが供給されない限り、この時点からFig.13Gに示す
状態遷移サブルーチンにおける処理は、ステップ466に進む。
【0115】 ステップ466において、上述のフラグが判定され、状態装置が新たな参照フ
レームをデコード中であるか否かが判定される。上述のように、Fig.13G
に示すサブルーチンの初期パスにおけるステップ458において、クリアされる
。このフラグは、このサブルーチンの後続するパスにおいて、以前にデコードさ
れた参照フレームが繰り返し出力されている間にもクリアされる。この状況では
、処理はステップ468に進む。
【0116】 ステップ468において、トリック再生繰り返しカウンタの現在の値が評価さ
れ、この値がデクリメントされて0になっているか否かが判定される。上述のよ
うに、Fig.13Gに示すサブルーチンの初期パスでは、このカウンタは、ス
テップ456において0にリセットされる。さらに、後続するパスでは、このト
リック再生繰り返しカウンタの値は、以前にデコードされた参照フレームが要求
された回数繰り返し出力された後に0に達する。この場合、処理はステップ47
0に進む。
【0117】 ステップ470では、新たな参照フレームのデコードが開始される。ここでは
、逆方向高速再生状態の処理がフレームのデコード処理の最中であることを示す
フラグが設定される。続いて、ステップ472において、デコード処理が呼び出
され、フレームのデコードが開始される。続いて、逆方向デコードバッファリン
グ処理が再開され(ステップ454)、処理が終了する(ステップ444)。
【0118】 次のフィールド出力のための新たな参照フレームのデコードが開始されると、
処理はステップ466に戻る。このとき、ステップ470において設定されたフ
ラグは、フレームデコード処理中であることを示す。したがって、処理はステッ
プ474に進み、フラグがリセットされ、デコードが完了したことが示される。
続いて、処理はステップ476に進み、トリック再生繰り返しカウンタは、「逆
方向高速再生」コマンドにより供給された値により初期化され、新たにデコード
されたフレームを繰り返すべき回数が示される。続いて、ステップ472におい
て、デコード処理が呼び出され、フレームのデコードが開始される。次に、ステ
ップ454において、逆方向デコードバッファリング処理が再開され、処理が終
了する(ステップ444)。
【0119】 ステップ472により指示された処理は、現在のフレームにおける第2のフィ
ールドのデコードが完了した後に開始される。すなわち、まず、現在のVOBU
からデコードされた参照フレームの数がステップ440において「逆方向高速再
生」コマンドから得られた参照フレームの数に一致するか否かを判定することに
より、適切な次の参照フレームに処理を移行する。ここで参照フレームの数が一
致しない場合、参照フレームを検出するまで処理はVOBU内のBフレームをス
キップする。この処理において、VOBUの最後に到達した場合、又は現在のV
OBUからデコードされた参照フレームの数が参照フレームカウンタにより特定
されている数に一致した場合、次のVOBUが処理され、Bフレームをスキップ
することにより、次のVOBU内の最初の参照フレームの位置が検出される。
【0120】 ステップ420における上述の処理を開始した後、Fig.13Gに示すサブ
ルーチンは、ステップ414に進み、デコードルーチンが呼び出され、現在のフ
レームのボトムフィールドがデコードされる。
【0121】 上述の処理の後、逆方向高速再生状態のデフォルト処理の間、処理は再びステ
ップ466に進み、ここでフレームのデコード処理は進行中ではなく、トリック
再生カウンタの値は0ではないため、処理は、ステップ466、ステップ468
及びステップ478を実行する。ステップ478において、トリック再生カウン
タはデクリメントされ、処理は終了する。このステップ466、ステップ468
及びステップ478における処理は、トリック再生カウンタがデクリメントされ
て0に到達するまで繰り返され、トリック再生カウンタが0になると、上述のよ
うに、処理はステップ466からステップ468、ステップ470、ステップ4
72及びステップ454に進み、トリック再生カウンタがリセットされて、新た
な参照フレームのデコードが開始される。
【0122】 なお、「逆方向高速再生」排他的コマンドが逆方向高速再生状態において供給
された場合、処理はステップ440に進み、新たな「逆方向高速再生」コマンド
からの参照フレームカウンタの値が0と比較され、格納される。同時に、新たな
「逆方向高速再生」コマンドからのトリック再生繰り返しカウンタ用の値も格納
される。これにより、ホストは新たな「逆方向高速再生」コマンドを用いて、カ
ウンタ値を変更し、より速い又はより遅い逆方向再生を実現することができる。
【0123】 Fig.13Hを用いて、「逆方向デコード」排他的コマンドについて説明す
る。まず、逆方向スロー再生及び逆方向コマ送り再生は、ホストが「逆方向デコ
ード」排他的コマンドにより状態装置を逆方向デコード(RD)状態に遷移させ
た後に、ホストから供給される非排他的コマンドにより実現される。逆方向デコ
ード状態では、ASICは、逆方向スロー又は逆方向コマ送りに対応する逆方向
再生を実現できるように、MPEGソースからのフレームを逆順にデコード及び
バッファリングする。
【0124】 「逆方向デコード」排他的コマンドに対する処理(ステップ165)は、まず
、ステップ480に進み、ここで状態装置の現在の状態が評価される。状態装置
が現在高速再生(FF)、逆方向高速再生(FR)、スロー再生(SLF)又は
再生(PLAY)状態にある場合、逆方向デコード(RD)状態への遷移は許可
されず、Fig.13Hに示すサブルーチンは直ちに終了する(ステップ482
)。
【0125】 一方、現在の状態が停止(STOP)又は一時停止(PAUSE)である場合
、逆方向デコード(RD)状態への遷移は許可され、処理はステップ484に進
み、fIDの現在の値が判定される。上述のように、fIDが0である場合、状
態遷移は許可されず、したがって、この場合Fig.13Hに示すサブルーチン
は直ちに終了する(ステップ482)。次のフィールドにおいて、又はfIDが
1である場合、処理はステップ484からステップ486に進み、状態装置は、
逆方向デコード状態に遷移し、次にステップ488において、有効な排他的コマ
ンドがクリアされ、続いてステップ490において、逆方向デコード処理タスク
をスケジューリングし、これにより、デコードされたフレームのバッファリング
が開始される。これにより、「逆方向デコード」排他的コマンドの処理は終了す
る(ステップ482)。
【0126】 逆方向デコード状態では、デフォルト処理(ステップ186)が実行される。
デフォルト処理では、ホストから独立して供給された非排他的コマンドによる指
示に基づいて、ステップ492において、フレームは逆方向スロー再生又は逆方
向コマ送り再生として、逆順に表示される。これによりデフォルト処理は終了す
る(ステップ482)。
【0127】 逆方向デコード状態において、新たな「逆方向デコード」コマンドが供給され
ることがある。この場合、ステップ494において、現在のfIDの値が判定さ
れる。fIDが0である場合、Fig.13Hに示すサブルーチンは直ちに終了
する(ステップ482)。次のフィールドにおいて、又はfIDが1である場合
、処理はステップ494からステップ496に進み、ここで有効な非排他的コマ
ンドがクリアされ、次にステップ498において逆方向デコード処理タスクがま
だスケジューリングされていない場合、逆方向デコード処理タスクをスケジュー
リングする。続いて、処理はステップ492に進み、ホストから独立して供給さ
れた非排他的コマンドによる指示に基づいて、フレームは逆方向スロー再生又は
逆方向コマ送り再生として、逆順に表示される。これによりデフォルト処理は終
了する(ステップ482)。
【0128】 Fig.14を用いて、ステップ124(Fig.9)の包括的処理における
ビデオデータのトップフィールド及びボトムフィールドの表示について説明する
。状態によって、フィールドの表示の手法が異なるため、まず、ステップ500
において、状態装置の現在の状態を判定する。
【0129】 停止(STOP)状態では、フィールドは表示されず、したがって処理は終了
する(ステップ502)。 P55L18 再生(PLAY)状態では、標準の再生処理が実行され、すなわち、fIDが
0の場合トップフィールドが表示され、fIDが1の場合ボトムフィールドが表
示される。したがって、再生状態においては、処理はステップ504に進み、現
在のfIDの値が評価される。fIDが0の場合、処理はステップ506に進み
、トップフィールドが表示される。一方、fIDが1の場合、処理はステップ5
08に進み、ボトムフィールドが表示される。
【0130】 一時停止(PAUSE)又は逆方向デコード(RD)状態では、表示は単一の
フレームで一時停止し、すなわち同一のフレームが繰り返し表示される。したが
って、これらの状態では、フィールド又はフレーム静止モードがアクティブ化さ
れているか否かが問題となる。フィールド静止モードがアクティブ化されている
場合、fIDが0の場合もfIDが1の場合もビデオデータのトップフィールド
が表示される。この結果、出力解像度は低下するが、フィールド間に動きがある
場合に生じる「にじみ(blur)」や「ちらつき(shimmer)」を回避できる。一
方、フレーム静止モードがアクティブ化されている場合、fIDが0のときはビ
デオデータのトップフィールドが表示され、fIDが1のときはビデオデータの
ボトムフィールドが表示される。この場合、出力解像度を向上させることができ
るが、フィールド間に動きがある場合、「にじみ(blur)」や「ちらつき(shim
mer)」が生じる虞もある。したがって、一時停止又は逆方向デコード状態では
、ステップ510において、fIDの値が評価される。fIDが0の場合、一時
停止モードに関わらず、処理はステップ506に進み、トップフィールドが表示
される。一方、fIDが1である場合、処理はステップ512に進み、一時停止
モードに関する判定が行われる。現在の一時停止モードがフレーム静止モードで
ある場合、処理はステップ512からステップ508に進み、ボトムフィールド
が表示される。一方、現在の一時停止モードがフィールド静止モードである場合
、処理はステップ512からステップ506に進み、トップフィールドが表示さ
れる。
【0131】 スロー再生(SLF)、高速再生(FF)、逆方向高速再生(FR)状態にお
いては、単一のフレームを繰り返し表示することが多く、この場合、出力すべき
フィールドは、一時停止(PAUSE)又は逆方向デコード(RD)状態と同様
の手法により選択する必要がある。しかしながら、スロー再生、高速再生、逆方
向高速再生の状態では、フレームから次のフレームへの移行中に遷移が行われる
ことが多い。この期間中は、フィールドを再生状態と同様の手法で出力する必要
があり、すなわち、fIDが1のときトップフィールドを表示し、fIDが0の
ときボトムフィールドを表示する必要がある。したがって、スロー再生、高速再
生、逆方向高速再生の状態では、処理はステップ514から開始され、ここで上
述したフラグを確認し、フレームがデコードされている最中であるか否かが判定
される。フレームのデコードが行われている場合、現在のフレームから次のフレ
ームに移行するまで表示を継続する。すなわち、フレームのデコード中であるこ
とを示すフラグが設定されている場合、処理は、ステップ514からステップ5
04に進み、再生状態と同様にフィールドを表示する。一方、フレームのデコー
ド処理が行われていない場合、処理はステップ514からステップ510に進み
、一時停止状態又は逆方向デコード状態と同様の手法でフィールドを表示する。
【0132】 なお、逆方向再生状態、すなわち逆方向高速再生状態又は逆方向デコード状態
では、あるフレームから次のフレームへの移行中には、フィールドを逆方向に再
生する方がよい場合もあり、すなわち、fIDが0のときにボトムフィールドを
表示し、fIDが1のときにトップフィールドを表示してもよい。ここで、フィ
ールド間に動きがある場合、この逆方向のフィールド再生は、フレームの移行を
行う際に、表示において適切な逆方向の動きを再生する。Fig.14に示す具
体例では、逆方向再生におけるフィールドの再生は、順方向の再生と同様の手法
で行っているが、これによれば、逆方向再生において、順方向と逆方向の動きが
交互に現れるような時間的に不自然な再生がなされる虞がある。しかしながら、
逆方向再生において、表示するフィールドも逆方向にした場合、走査線の位置が
不正になるため、空間的な歪みが生じる虞がある。このような空間的歪みは、F
ig.14に示す手法によるフィールドの再生順序により生じる虞のある時間的
な不自然さより深刻であると考えられる。しかしながら、他の具体例においては
、逆方向再生モードにおいて、フィールドを逆方向に表示するようにしてもよい
【0133】 本発明を様々な具体例を用いて説明し、またこれら具体例を詳細事項とともに
記述したが、本出願人は、このような詳細な具体例により本発明を限定する意図
はない。当業者にとって、本発明のさらなる利点及び変形は明らかである。した
がって、本発明の広範な範囲は、上述の特定の詳細事項、例示的な装置及び方法
、及び上述した具体例に限定されるものではない。すなわち、本発明の包括的な
概念から逸脱することなく、上述の具体例を様々に変形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Fig.1は、参照する米国特許出願に記載されている特定用途向け集積回路
(ASIC)の構成要素を示すブロック図であり、特に、オフチップダイナミッ
クランダムアクセスメモリ(DRAM)及びそこに格納されたデータと、ASI
Cを制御する縮小命令セット中央演算処理装置(RISC CPU)と、その構
成要素及び格納されたデータを示す図である。
【図2】 Fig.2は、RISCホストコマンドレジスタ内に格納されるホストからの
コマンドのデータ構造を示す図である。
【図3】 Fig.3は、DRAMホストコマンドバッファ内に格納された非排他的コマ
ンドのデータ構造を示す図である。
【図4】 Fig.4は、DRAMに格納された非排他的コマンド用のDRAMホストコ
マンド読出−書込ポインタのデータ構造を示す図である。
【図5】 Fig.5は、DRAMトリック再生コマンドバッファに格納された排他的コ
マンドのデータ構造を示す図である。
【図6】 Fig.6は、ホストからのコマンド、コマンドマネージャ、状態遷移ハンド
ラ、及びサブルーチンの機能的関係を示す図である。
【図7】 Fig.7A及びFig.7Bは、コマンドマネージャを実行するデジタルオ
ーディオ/ビデオプロセッサのメインルーチンの関連する部分と、状態遷移ハン
ドラルーチンを示すフローチャートである。
【図8】 Fig.8は、状態遷移ハンドラにより実行される許可可能なデジタルビデオ
デコード状態を説明する状態遷移図である。
【図9】 Fig.9は、状態遷移ハンドラルーチンを示すフローチャートである。
【図10】 Fig.10は、排他的コマンドを解読するサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図11】 Fig.11は、Fig.9に示すデフォルトトリック再生処理サブルーチン
を示すフローチャートである。
【図12】 Fig.12は、命令メモリの持続的格納領域を含むコマンドマネージャの処
理を示すフローチャートである。
【図13】 Fig.12Aは、Fig.1に示すDRAMの仮想命令メモリにおける処理
を示すフローチャートである。
【図14】 Fig.13Aは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図15】 Fig.13Bは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図16】 Fig.13Cは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図17】 Fig.13Dは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図18】 Fig.13Eは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図19】 Fig.13Fは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図20】 Fig.13Gは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図21】 Fig.13Hは、RISC CPUをプログラミングして実現される状態装
置におけるトリック再生処理の詳細な動作を説明するフローチャートである。
【図22】 Fig.14は、RISC CPUのプログラムにおける包括的処理における
トップフィールド及びボトムフィールドの表示処理を説明するフローチャートで
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 オゼリク、タナー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 94306 パロ アルト ミリタリー ウェ イ 542 (72)発明者 スブラマニアン、パタビラマン アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95050 サンタ クララ ワーバートン アベニュー 170 アパートメント 5 Fターム(参考) 5C053 FA22 FA23 GB04 HA21 JA21 KA24 KA25 LA11 5D044 AB05 AB07 BC08 CC09 DE32 FG18 FG23 GK12 HL02 5D110 AA21 AA27 AA29 DB05 DC02 EA02 EA14

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央演算処理装置を備える単一チップの特定用途向け集積回路
    によりデジタルビデオ及びオーディオデータを自律的に管理するデータ処理方法
    において、 上記特定用途向け集積回路の中央演算処理装置においてコマンドを受信し、該
    特定用途向け集積回路によりデジタルビデオ及びオーディオデータの管理のため
    の現在の再生状態を確立する受信ステップと、 外部からの命令によらず、ビデオフィールド同期信号と上記特定用途向け集積
    回路の現在の状態とに応じてデジタルビデオデータをデコードして表示するか否
    か、以前にデコードしたデジタルビデオデータを繰り返し表示するか否か、及び
    デジタルビデオデータをデコードして出力する前にデジタルビデオデータをスキ
    ップするか否かを決定する応答ステップと、 上記受信ステップ及び応答ステップを繰り返して再生状態間を遷移し、上記デ
    ジタルビデオ及びオーディオデータに対する所望の再生を行う繰り返しステップ
    を有するデータ処理方法。
  2. 【請求項2】 上記特定用途向け集積回路は、停止状態において、いかなるデ
    ジタルビデオデータもデコード及び表示しないことにより上記ビデオフィールド
    同期信号に応答することを特徴とする請求項1記載のデータ処理方法。
  3. 【請求項3】 上記特定用途向け集積回路は、再生状態において、新たなビデ
    オフィールドをデコードするすることにより上記ビデオフィールド同期信号に応
    答することを特徴とする請求項1記載のデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 上記特定用途向け集積回路は、スロー再生状態において、以前
    にデコードしたデジタルビデオデータを所定回数繰り返して表示した後、新たな
    ビデオフィールドをデコード及び表示することにより上記ビデオフィールド同期
    信号に応答することを特徴とする請求項1記載のデータ処理方法。
  5. 【請求項5】 上記受信ステップは、上記スロー再生状態において実行すべき
    繰り返し回数を示す値を含むコマンドを受信するステップを有することを特徴と
    する請求項4記載のデータ処理方法。
  6. 【請求項6】 上記特定用途向け集積回路は、高速再生状態において、以前に
    デコードしたデジタルビデオ参照フレームを所定回数繰り返し表示した後、非参
    照フレームをスキップし、新たな参照フレームをデコード及び表示することによ
    り上記ビデオフィールド同期信号に応答することを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ処理方法。
  7. 【請求項7】 上記受信ステップは、上記高速再生状態において実行すべき参
    照フレームの繰り返し回数を示す値を含むコマンドを受信するステップを有する
    ことを特徴とする請求項6記載のデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 上記高速再生状態において、上記参照フレームを繰り返し表示
    した後、上記特定用途向け集積回路は、現在のビデオオブジェクト単位から以前
    にデコードした参照フレームの数が所定の数に達してるか否かを判定し、所定数
    に達している場合、該現在のビデオオブジェクト単位内のさらなる全ての参照フ
    レームをスキップし、次のビデオオブジェクト単位からの新たな参照フレームを
    デコード及び表示することを特徴とする請求項6記載のデータ処理方法。
  9. 【請求項9】 上記受信ステップは、各ビデオオブジェクト単位内においてデ
    コードすべき参照フレームの数を特定する値を含むコマンドを受信するステップ
    を有することを特徴とする請求項8記載のデータ処理方法。
  10. 【請求項10】 上記特定用途向け集積回路は、一時停止状態において、以前
    にデコードしたビデオフレームを繰り返し表示することにより上記ビデオフィー
    ルド同期信号に応答することを特徴とする請求項1記載のデータ処理方法。
  11. 【請求項11】 上記特定用途向け集積回路は、逆方向高速再生状態において
    、以前にデコードしたデジタルビデオ参照フレームを所定回数繰り返し表示した
    後、逆方向に非参照フレームをスキップし、新たな参照フレームをデコード及び
    表示することにより上記ビデオフィールド同期信号に応答することを特徴とする
    請求項1記載のデータ処理方法。
  12. 【請求項12】 上記受信ステップは、上記逆方向高速再生状態において実行
    すべき参照フレームの繰り返し回数を特定する値を含むコマンドを受信するステ
    ップを有することを特徴とする請求項11記載のデータ処理方法。
  13. 【請求項13】 上記逆方向高速再生状態において、上記参照フレームを繰り
    返し表示した後、上記特定用途向け集積回路は、現在のビデオオブジェクト単位
    から以前にデコードした参照フレームの数が所定の数に達してるか否かを判定し
    、所定数に達している場合、該現在のビデオオブジェクト単位内のさらなる全て
    の参照フレームをスキップし、先のビデオオブジェクト単位からの新たな参照フ
    レームをデコード及び表示することを特徴とする請求項11記載のデータ処理方
    法。
  14. 【請求項14】 上記受信ステップは、各ビデオオブジェクト単位内において
    デコードすべき参照フレームの数を特定する値を含むコマンドを受信するステッ
    プを有することを特徴とする請求項13記載のデータ処理方法。
  15. 【請求項15】 上記特定用途向け集積回路は、逆方向デコード状態において
    、現在表示されているビデオフレーム以前にデコードされたビデオデータをバッ
    ファリングすることにより応答することを特徴とする請求項1記載のデータ処理
    方法。
  16. 【請求項16】 ビデオ及びオーディオデータの自律的管理を行う単一チップ
    の特定用途向け集積回路により実現されるデータ処理装置において、 デジタルビデオデコーダ及び出力手段と、 上記デジタルビデオコーダ及び出力手段を制御する中央処理手段とを備え、 上記中央処理手段は、 コマンドを受信し、上記デコーダ及び出力手段によりデジタルビデオ及びオー
    ディオデータの管理のための現在の再生状態を確立し、 外部からの命令によらず、ビデオフィールド同期信号と現在の状態とに応じて
    デジタルビデオデータをデコードして表示するか否か、以前にデコードしたデジ
    タルビデオデータを繰り返し表示するか否か、及びデジタルビデオデータをデコ
    ードして出力する前にデジタルビデオデータをスキップするか否かを決定し、 上記受信及び応答を繰り返して再生状態間を遷移し、上記デジタルビデオ及び
    オーディオデータに対する所望の再生を行うデータ処理装置。
  17. 【請求項17】 上記中央処理手段は、いかなるデジタルビデオデータもデコ
    ード及び表示しないことにより上記ビデオフィールド同期信号に応答することを
    特徴とする請求項16記載のデータ処理装置。
  18. 【請求項18】 上記中央処理手段は、再生状態において、新たなビデオフィ
    ールドをデコードするすることにより上記ビデオフィールド同期信号に応答する
    ことを特徴とする請求項16記載のデータ処理装置。
  19. 【請求項19】 上記中央処理手段は、スロー再生状態において、以前にデコ
    ードしたデジタルビデオデータを所定回数繰り返して表示した後、新たなビデオ
    フィールドをデコード及び表示することにより上記ビデオフィールド同期信号に
    応答することを特徴とする請求項16記載のデータ処理装置。
  20. 【請求項20】 上記コマンドは、上記スロー再生状態において実行すべき繰
    り返し回数を示す値を含むことを特徴とする請求項19記載のデータ処理装置。
  21. 【請求項21】 上記中央処理手段は、高速再生状態において、以前にデコー
    ドしたデジタルビデオ参照フレームを所定回数繰り返し表示した後、非参照フレ
    ームをスキップし、新たな参照フレームをデコード及び表示することにより上記
    ビデオフィールド同期信号に応答することを特徴とする請求項16記載のデータ
    処理装置。
  22. 【請求項22】 上記コマンドは、上記高速再生状態において実行すべき参照
    フレームの繰り返し回数を示す値を含むことを特徴とする請求項21記載のデー
    タ処理装置。
  23. 【請求項23】 上記高速再生状態において、上記参照フレームを繰り返し表
    示した後、上記中央処理手段は、現在のビデオオブジェクト単位から以前にデコ
    ードした参照フレームの数が所定の数に達してるか否かを判定し、所定数に達し
    ている場合、該現在のビデオオブジェクト単位内のさらなる全ての参照フレーム
    をスキップし、次のビデオオブジェクト単位からの新たな参照フレームをデコー
    ド及び表示することを特徴とする請求項21記載のデータ処理装置。
  24. 【請求項24】 上記コマンドは、各ビデオオブジェクト単位内においてデコ
    ードすべき参照フレームの数を特定する値を含むことを特徴とする請求項23記
    載のデータ処理装置。
  25. 【請求項25】 上記中央処理手段は、一時停止状態において、以前にデコー
    ドしたビデオフレームを繰り返し表示することにより上記ビデオフィールド同期
    信号に応答することを特徴とする請求項16記載のデータ処理装置。
  26. 【請求項26】 上記中央処理手段は、逆方向高速再生状態において、以前に
    デコードしたデジタルビデオ参照フレームを所定回数繰り返し表示した後、逆方
    向に非参照フレームをスキップし、新たな参照フレームをデコード及び表示する
    ことにより上記ビデオフィールド同期信号に応答することを特徴とする請求項1
    6記載のデータ処理装置。
  27. 【請求項27】 上記コマンドは、上記逆方向高速再生状態において実行すべ
    き参照フレームの繰り返し回数を特定する値を含むことを特徴とする請求項26
    記載のデータ処理装置。
  28. 【請求項28】 上記逆方向高速再生状態において、上記参照フレームを繰り
    返し表示した後、上記中央処理手段は、現在のビデオオブジェクト単位から以前
    にデコードした参照フレームの数が所定の数に達してるか否かを判定し、所定数
    に達している場合、該現在のビデオオブジェクト単位内のさらなる全ての参照フ
    レームをスキップし、先のビデオオブジェクト単位からの新たな参照フレームを
    デコード及び表示することを特徴とする請求項26記載のデータ処理装置。
  29. 【請求項29】 上記コマンドは、各ビデオオブジェクト単位内においてデコ
    ードすべき参照フレームの数を特定する値を含むことを特徴とする請求項28記
    載のデータ処理装置。
  30. 【請求項30】 上記中央処理手段は、逆方向デコード状態において、現在表
    示されているビデオフレーム以前にデコードされたビデオデータをバッファリン
    グすることにより応答することを特徴とする請求項16記載のデータ処理装置。
  31. 【請求項31】 請求項16記載の単一チップの特定用途向け集積回路を備え
    るオーディオ/ビデオ機器。
  32. 【請求項32】 セットトップボックス、デジタルテレビジョン受信機、テレ
    ビジョン、パーソナルコンピュータ、衛星放送受信機、コンピュータ、デジタル
    ビデオディスクプレイヤ、デジタルビデオディスクレコーダ、ビデオカセットレ
    コーダ及びカムコーダのいずれかである請求項31記載のオーディオ/ビデオ機
    器。
  33. 【請求項33】 請求項16記載の単一チップの特定用途向け集積回路を定義
    するハードウェア定義プログラムと、該ハードウェア定義プログラムが格納され
    た媒体とを備えるプログラム製品。
  34. 【請求項34】 上記媒体は、伝送媒体又は記録媒体のいずれかであることを
    特徴とする請求項33記載のプログラム製品。
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