JPH08161462A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08161462A
JPH08161462A JP6297562A JP29756294A JPH08161462A JP H08161462 A JPH08161462 A JP H08161462A JP 6297562 A JP6297562 A JP 6297562A JP 29756294 A JP29756294 A JP 29756294A JP H08161462 A JPH08161462 A JP H08161462A
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image
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JP6297562A
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English (en)
Inventor
Akira Saito
明 斉藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、拡大縮小回路がある画像の処理
を中断して別の画像の処理を行い、もとの画像の処理を
再開することができることにより、大きな処理の間に小
さな処理を割込ませることができ、平均応答時間を速く
することができる。 【構成】 この発明は、ある画像の処理を中断して別の
画像の処理を行い、元の画像の処理を再開できるリエン
トラント機能を拡大縮小回路に持たせるようにしたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、端末とこの端末とネ
ットワークを介して接続される画像ファイルサーバとか
らなり、端末からの要求に応じて、画像ファイルサーバ
内の画像格納部に格納されている画像を端末へ出力する
画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】端末とこの端末とネットワークを介して
接続される画像ファイルサーバとからなり、端末からの
要求に応じて、画像ファイルサーバ内の画像格納部に格
納されている画像を端末へ出力する画像処理装置が提案
されている。
【0003】例えば、LAN等のネットワークを介して
WS(ワークステーション)やPC(パーソナルコンピ
ュータ)などの端末に接続され、端末からの要求に応じ
て各種の画像ファイルサービスを行う画像ファイルサー
バの例が提案されている(特願平6−60937号参
照)。
【0004】上記画像ファイルサーバ内の画像格納部に
格納されている画像を端末へ出力する際、拡大縮小回路
を用いて画像を所定の大きさに変更する処理が行われて
いる(特願昭56−90375号参照)。
【0005】このような装置では、端末数が増え、単位
時間当りの端末からの要求数が増大すると拡大縮小回路
の待ち時間が大きくなってしまうので、端末数に応じた
複数の拡大縮小回路をサーバ上に設けることになる。端
末数と同数かそれ以上の拡大縮小回路を用意すれば理想
的だが、回路規模などに制限がある場合には、端末数よ
り少ない数で運用することになる。この場合、各拡大縮
小回路を上記例(特願昭56−90375号)と同様の
構成とすると、端末からの要求が局所的に重くなったと
きに問題がある。
【0006】上記拡大縮小回路は、拡大縮小演算で参照
する画素数の大きさに応じたラインバッファと、このラ
インファイバと入力画素を順に処理して出力画像を得る
パイプライン部からなっている。パイプライン部は、入
力画像から参照画素を抽出する参照画素抽出回路(処理
1)と、この参照画素抽出回路により抽出された参照画
素の黒画素数を計数する黒画素計数回路(処理2)と、
この黒画素計数回路からの黒画素数と所定のしきい値と
を比較するしきい値比較回路(処理3)と、各回路の結
果を保持する3つのFF回路(FF1、2、3)により
構成されている。
【0007】上記ラインバッファとしては、参照画素が
2×2の大きさなら少なくとも1ライン、4×4の大き
さなら少なくとも3ラインのラインバッファを持てば良
い。また、パイプライン部は、ここでは3段で示してい
るが、これは演算の規模による。
【0008】このような構成になっているため、ある画
像を処理している途中ではラインバッファと各FF回路
に演算に必要な値が入っており、処理を中断して別の画
像を扱おうとするとこれらの値が失われてしまい、再開
できない。したがって、画像を1枚ずつ処理しなければ
ならず、次のような不都合がある。
【0009】すなわち、図3に示すように、4台の拡大
縮小回路を運用しているサーバに、ある時間に大きな処
理の要求が4件、少し遅れて小さな処理の要求が1件入
ったとする。たとえば、大きな処理をA0の画像、通常
小さな処理をA4の画像とすると、処理量は16:1で
ある。しかし、上記の拡大縮小回路では順に処理を行わ
なければならないので、A0の処理を行う間、A4の処
理は、図4に示すように大きく待たされることになると
いう欠点がある。したがって、従来は拡大縮小回路が動
作を中断して別の画像を処理することができなかったた
め、平均応答時間が遅いという欠点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
は拡大縮小回路が動作を中断して別の画像を処理するこ
とができなかったため、平均応答時間が遅いという欠点
を除去するもので、拡大縮小回路がある画像の処理を中
断して別の画像の処理を行い、もとの画像の処理を再開
することができることにより、大きな処理の間に小さな
処理を割込ませることができ、平均応答時間を速くする
ことができる画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の画像処理装置
は、端末とこの端末とネットワークを介して接続される
画像ファイルサーバとからなるものにおいて、複数の画
像個々に符号化して格納している画像格納手段、上記端
末からの所定の画像の出力要求を受信する受信手段、こ
の受信手段により受信した出力要求に対応する画像の符
号化情報を上記画像格納手段から読出す読出手段、この
読出手段により読出された符号化情報を復号化する復号
化手段、この復号化手段により復号化された復号化情報
を、所定の倍率で拡大、あるいは縮小の処理を行う拡大
縮小手段、この拡大縮小手段で拡大、あるいは縮小した
画像を端末に出力する出力手段、上記拡大縮小手段で第
1の画像に対する復号化情報に対する拡大、あるいは縮
小の処理を行っている際に、上記受信手段により第2の
画像の出力要求を受信した場合、上記第1の画像に対す
る処理を中断し、この中断内容を保持する保持手段、こ
の保持手段により中断内容を保持している状態で、上記
第2の画像に対する上記復号化手段により復号化された
復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるいは
縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出力
する第1の処理手段、およびこの第1の処理手段により
上記第2の画像に対する処理が終了した際、上記保持手
段により保持している中断内容を上記拡大縮小手段に設
定し、上記中断後に対応する上記第1の画像に対する上
記復号化手段により復号化された復号化情報を、上記拡
大縮小手段により拡大、あるいは縮小の処理を行い、上
記出力手段により上記端末へ出力する第2の処理手段か
ら構成されている。
【0012】この発明の画像処理装置は、端末とこの端
末とネットワークを介して接続される画像ファイルサー
バとからなるものにおいて、複数の画像個々に符号化し
て格納している画像格納手段、上記端末からの所定の画
像の出力要求と出力サイズを受信する受信手段、この受
信手段により受信した出力要求に対応する画像の符号化
情報を上記画像格納手段から読出す読出手段、この読出
手段により読出された符号化情報を復号化する復号化手
段、この復号化手段により復号化された復号化情報を、
上記算出手段により算出された倍率で拡大、あるいは縮
小の処理を行う拡大縮小手段、この拡大縮小手段で拡
大、あるいは縮小した画像を端末に出力する出力手段、
上記拡大縮小手段で第1の画像に対する復号化情報に対
する拡大、あるいは縮小の処理を行っている際に、上記
受信手段により第2の画像の出力要求を受信した場合、
上記第1の画像に対する処理を中断し、この中断位置と
拡大、あるいは縮小の処理の内容とからなる中断内容を
保持する保持手段、この保持手段により中断内容を保持
している状態で、上記第2の画像に対する上記復号化手
段により復号化された復号化情報を、上記拡大縮小手段
により拡大、あるいは縮小の処理を行い、上記出力手段
により上記端末へ出力する第1の処理手段、およびこの
第1の処理手段により上記第2の画像に対する処理が終
了した際、上記保持手段により保持している中断内容を
上記拡大縮小手段に設定し、上記中断後に対応する上記
第1の画像に対する上記復号化手段により復号化された
復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるいは
縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出力
する第2の処理手段から構成されている。
【0013】この発明の画像処理装置は、端末とこの端
末とネットワークを介して接続される画像ファイルサー
バとからなるものにおいて、複数の画像個々に符号化し
て格納している画像格納手段、上記端末からの所定の画
像の出力要求を受信する受信手段、この受信手段により
受信した出力要求に対応する画像の符号化情報を上記画
像格納手段から読出す読出手段、この読出手段により読
出された符号化情報を復号化する復号化手段、この復号
化手段により復号化された復号化情報を、上記算出手段
により算出された倍率で拡大、あるいは縮小の処理を行
う拡大縮小手段、この拡大縮小手段で拡大、あるいは縮
小した画像を端末に出力する出力手段、上記拡大縮小手
段で第1の画像に対する復号化情報に対する拡大、ある
いは縮小の処理を行っている際に、上記受信手段により
第2の画像の出力要求を受信した場合、上記第1の画像
に対する処理を所定ライン数の白が判断された場合に中
断し、この中断位置を保持する保持手段、この第1の画
像に対する処理が中断している状態で、上記第2の画像
に対する上記復号化手段により復号化された復号化情報
を、上記拡大縮小手段により拡大、あるいは縮小の処理
を行い、上記出力手段により上記端末へ出力する第1の
処理手段、およびこの第1の処理手段により上記第2の
画像に対する処理が終了した際、上記保持手段により保
持している中断位置に対応する上記第1の画像に対する
上記復号化手段により復号化された復号化情報を、上記
拡大縮小手段により拡大、あるいは縮小の処理を行い、
上記出力手段により上記端末へ出力する第2の処理手段
から構成されている。
【0014】この発明の画像処理装置は、端末とこの端
末とネットワークを介して接続される画像ファイルサー
バとからなるものにおいて、複数の画像個々に符号化し
て格納している画像格納手段、上記端末からの所定の画
像の出力要求を受信する受信手段、この受信手段により
受信した出力要求に対応する画像の符号化情報を上記画
像格納手段から読出す読出手段、この読出手段により読
出された符号化情報を復号化する復号化手段、この復号
化手段により復号化された復号化情報を、所定の倍率で
拡大、あるいは縮小の処理を行う拡大縮小手段、この拡
大縮小手段で拡大、あるいは縮小した画像を端末に出力
する出力手段、上記拡大縮小手段で第1の画像に対する
復号化情報に対する拡大、あるいは縮小の処理を行って
いる際に、上記受信手段により第2の画像の出力要求を
受信した場合、上記第2の画像に対する処理の割り込み
を行わなかった場合の待ち時間が所定時間以上で、上記
第2の画像に対する処理の大きさが所定の処理の大きさ
よりも小さいか否かを判断する判断手段、この判断手段
により上記第2の画像に対する処理の割り込みを行わな
かった場合の待ち時間が所定時間以上で、上記第2の画
像に対する処理の大きさが所定の処理の大きさよりも小
さいと判断した場合に、上記第1の画像に対する処理を
中断し、この中断内容を保持する保持手段、この保持手
段により中断内容を保持している状態で、上記第2の画
像に対する上記復号化手段により復号化された復号化情
報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるいは縮小の処
理を行い、上記出力手段により上記端末へ出力する第1
の処理手段、この第1の処理手段により上記第2の画像
に対する処理が終了した際、上記保持手段により保持し
ている中断内容を上記拡大縮小手段に設定し、上記中断
後に対応する上記第1の画像に対する上記復号化手段に
より復号化された復号化情報を、上記拡大縮小手段によ
り拡大、あるいは縮小の処理を行い、上記出力手段によ
り上記端末へ出力する第2の処理手段、および上記判断
手段により上記第2の画像に対する処理の割り込みを行
わなかった場合の待ち時間が所定時間以上で、上記第2
の画像に対する処理の大きさが所定の処理の大きさより
も大きいと判断した場合に、上記第1、第2の画像に対
する第1、第2の処理手段による処理を交互に行う第3
の処理手段から構成されている。
【0015】
【作用】この発明は、端末とこの端末とネットワークを
介して接続される画像ファイルサーバとからなるものに
おいて、複数の画像個々に符号化して画像格納手段で格
納し、上記端末からの所定の画像の出力要求を受信手段
で受信し、この受信した出力要求に対応する画像の符号
化情報を上記画像格納手段から読出し、この読出された
符号化情報を復号化手段で復号化し、この復号化された
復号化情報を、所定の倍率で拡大、あるいは縮小の処理
を拡大縮小手段で行い、この拡大、あるいは縮小した画
像を端末に出力手段で出力し、上記拡大縮小手段で第1
の画像に対する復号化情報に対する拡大、あるいは縮小
の処理を行っている際に、第2の画像の出力要求を受信
した場合、上記第1の画像に対する処理を中断し、この
中断内容を保持手段で保持し、この中断内容を保持して
いる状態で、上記第2の画像に対する復号化された復号
化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるいは縮小
の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出力し、
この第2の画像に対する処理が終了した際、上記保持手
段により保持している中断内容を上記拡大縮小手段に設
定し、上記中断後に対応する上記第1の画像に対する復
号化された復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡
大、あるいは縮小の処理を行い、上記出力手段により上
記端末へ出力するようにしたものである。
【0016】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は、画像処理装置の概略構成を示
すものである。すなわち、画像処理装置は、ワークステ
ーション(WS)やパーソナルコンピュータ(PC)に
よりなる複数の端末1、…と、これらの端末1、…とネ
ットワークとしてのインサーネット、FDDI(Fiber
Distributed Data Interface)などで実現されるLAN
2を介して接続される画像ファイルサーバ3とにより構
成されている。
【0017】画像ファイルサーバ3は、端末1、…から
発行される要求に応じて各種の画像ファイルサービスを
提供するものである。この場合、端末1、…は画像ファ
イルサーバの端末として機能し、画像ファイルサーバ3
の検索機能や編集機能を端末1、…上で実行される画像
処理ソフトウェア上で利用することができる。
【0018】上記端末1からの要求は、サーバ識別名、
端末識別名、画像識別名、ページ、表示領域、拡大縮小
率からなり、該当する画像ファイルサーバ3はその要求
内の画像識別名からファイル名を得て、符号格納部11
の該当ファイルをアクセスするようになっている。
【0019】画像ファイルサーバ3は、符号格納部1
1、復号器12a〜12d、拡大縮小回路13a〜13
d、およびこれらのユニットを制御するためのCPU1
4から構成されている。
【0020】符号格納部11は、復号化された複数の画
像ファイルを格納するための記憶装置であり、例えば、
磁気ディスク装置(HDD)や光ディスク装置(OD
D)によって実現されている。この符号格納部11の画
像ファイルは、CPU14によって管理されている。
【0021】符号格納部11からは画像全体の符号を読
み出すことができ、また画像が複数の部分画像に分割さ
れその部分画像毎に符号化されている場合には、その画
像の符号を部分画像単位で読み出すこともできる。各部
分画像の格納位置はCPU14によって管理されてお
り、読み出すべき部分画像の格納位置はCPU14から
の復号領域指定データによって与えられる。
【0022】復号器12a〜12dは、復号格納部11
に格納されている符号化された画像ファイルを画像情報
に復元するための復号器であり、符号格納部11から読
み出された符号データを入力し、それを復号して出力す
る。この場合、復号器12a〜12dは、ある画像全体
の符号を入力すれば全体の画像を出力し、分割された画
像の部分画像の符号データを入力すればその部分画像だ
けを出力する。
【0023】拡大縮小回路13a〜13dは、それぞれ
復号器12a〜12dの出力である画像に対してCPU
14が指定する演算方式、変換率(拡大縮小率)に応じ
た画素密度変換処理(拡大縮小処理)を行う回路であ
る。
【0024】拡大縮小回路13a〜13dは、ある画像
の処理を中断して別の画像の処理を行い、もとの画像の
処理を再開できる機能(リエントラント機能)を有して
おり、この機能を用いて、大きな処理の間に小さな処理
を割込ませることができ、全体の平均レンポンスタイム
(応答速度)を向上させることができるようになってい
る。
【0025】拡大縮小回路13a(13b、…)は、図
2に示すように、メモリ21、セレクタ22、内部回路
としてのパイプライン部23、およびセーブ/ロード回
路24から構成されている。
【0026】メモリ21は、例えば4段のラインバッフ
ァ25a、…25dとFF用バッファ26a、…26d
からなり、4段のリエントラントが可能である。この段
数は他の段数でも良く、この場合その段数分のリエント
ラントが可能である。メモリ21は、たとえば、上位ア
ドレスの値で区別され、0000h〜7FFFhはライ
ンバッファ25a、…25d用として用いられ、800
0h〜FFFFhはFF用バッファ26a、…26d用
として用いられる。
【0027】各ラインバッファ25a、…25dは、そ
れぞれ拡大、縮小演算で参照する画素数の大きさに応じ
たライン数の画素データを記憶するものである。各FF
用バッファ26a、…26dは、それぞれ後述するFF
回路34、35、36の値をそれらのシリアル番号に対
応して記憶しているものである。
【0028】セレクタ22は、CPU14の指示によ
り、参照画素抽出回路31に接続されるラインバッファ
25a、…25dを選択したり、セーブ/ロード回路2
4に接続されるFF用バッファ26a、…26dを選択
するものである。
【0029】パイプライン部23は、入力画像から参照
画素を抽出する参照画素抽出回路(処理1)31と、こ
の参照画素抽出回路31により抽出された参照画素の黒
画素数を計数する黒画素計数回路(処理2)32と、こ
の黒画素計数回路32からの黒画素数と所定のしきい値
とを比較するしきい値比較回路(処理3)33と、各回
路の結果を保持する3つのFF回路34、35、36か
らなる。各FF回路34、35、36には、それぞれシ
リアル番号(FF1、2、3)が付与されている。
【0030】すなわち、処理1の参照画素抽出回路31
では、演算位置を中心とする周囲2×2の画素(現ライ
ンの2画素をラインバッファ(25a、…)に入ってい
る前ラインの2画素)を参照画素として後段へ渡してい
る。
【0031】そのために、入力画像のシリアルデータの
並べ変え、現ラインからの2画素の抽出、ラインバッフ
ァ(25a、…)からの全ライン2画素の読出し、ライ
ンバッファ(25a、…)の更新などを行っている。
【0032】処理2の黒画素計数回路32では、処理1
から出力された2×2の参照画素中にいくつの黒画素が
含まれているかをデコードし、0、1、2、3、4まで
の値として出力する。この場合は、4入力3ビット出力
のデコード回路になる。
【0033】処理3のしきい値比較回路33では、処理
2でデコードされた黒画素数と、あらかじめCPU14
からセットされているしきい値との大小を比較して、黒
画素数がしきい値よりも多い場合、“1“を出力し、そ
れ以外の場合、“0“を出力する。なお、ここでは“1
“は黒画素、“0“は白画素を表す出力値とする。この
ような処理は比較回路で容易に実現できる。
【0034】セーブ/ロード回路24は、FF回路3
4、35、36の値(“1“、“0“)を読出して、外
部のFF用バッファ26a、…26dのいずれかにセー
ブしたり、そのFF用バッファ26a、…26dのいず
れかに格納されている値を読出して、FF回路34、3
5、36にロードして設定できるものである。
【0035】セーブ/ロード回路24は、メモリ21の
FF用バッファ26a、…26dへアドレスを与えてリ
ード/ライトできる機能を持っている。すなわち、FF
セーブ時には、画像(1)に対するパイプライン部23
の動作を止め、メモリ21をFF用バッファに切換え
る。セーブ/ロード回路24はFF回路34、35、3
6のシリアル番号にしたがって順にFF回路34、3
5、36の値を読出し、対応するFF用バッファ(25
a、…)に記憶する。すると、パイプライン部23のF
F回路34、35、36の値はすべてメモリ21の中に
セーブされていることになる。そして、セーブ/ロード
回路24は動作を休止して通常の演算処理に制御を明渡
し、他の画像(2)の演算動作をラインバッファ25b
を用いて行う。
【0036】この他の画像(2)の処理が終了したら、
セーブ/ロード回路24はロード動作を開始する。すな
わち、FF回路34、35、36のシリアル番号順に、
先ほどFF値をセーブしていたメモリ21のFF用バッ
ファ(25a、…)から各FF回路34、35、36の
値を読出し、それらの値をそれぞれパイプライン部23
の対応するFF回路34、35、36に書き込んで行
く、全FF回路34、35、36についてこのロード動
作が完了すれば、パイプライン部23の値は画像(1)
の演算動作を中断したときと同じになっている。そこ
で、セーブ/ロード回路24は動作を通常処理に明渡
し、演算動作を再開する。
【0037】また、上記CPU14は、1から8までの
8チャネルの転送制御が可能なDMAC(ダイレクトメ
モリアクセスコントローラ)(図示しない)を用い、こ
のDMACに転送元ファイル名、拡大縮小回路、チャネ
ル番号の情報を与え、転送動作を行わせている。
【0038】すなわち、(画像1、13a、1)、(画
像2、13b、2)、(画像3、13c、3)、(画像
4、13d、4)の4チャネルの転送が動作中であり、
いずれかの拡大縮小回路(たとえば13d)が開いた後
に、(画像5、13d、4)の転送を行わせるようにな
っている。
【0039】また、DMACは、転送途中でCPU14
からの指示により転送中断/再開を行うことができるの
で、図5に示すように、(画像4、13d、4)の転送
を中断して(画像5、13d、5)の転送を実行し、こ
れが終了した後に画像4の転送を再開している。
【0040】次に、上記のような構成において、動作を
説明する。たとえば今、CPU14は、画像1、〜4の
出力要求が端末1、…から供給されており、図3に示す
ように、符号格納部11の画像1が復号器12aを介し
て拡大縮小回路13aに供給され、符号格納部11の画
像2が復号器12bを介して拡大縮小回路13bに供給
され、符号格納部11の画像3が復号器12cを介して
拡大縮小回路13cに供給され、符号格納部11の画像
4が復号器12dを介して拡大縮小回路13dに供給さ
れ、各拡大縮小回路13a〜13dでそれぞれ画像1、
〜4の処理を行っている。
【0041】この状態で、端末1から画像5の読出し要
求が供給された際、CPU14は、拡大縮小回路13d
において、画像4の処理が終了するまでの待ち時間(画
像5を画像4の処理の途中で割り込まなかった時の待ち
時間)が、所定時間よりも短い(小)場合、割込み処理
と判断せず、図4に示すように、画像4の処理が終了す
るのを待つ。
【0042】また、CPU14は、その待ち時間が、所
定時間よりも長い(大)場合、割込み処理と判断し、図
5に示すように、画像4の処理を中断し、画像5の処理
を行う。この画像4の符号格納部11における中断位置
は、内部メモリ(図示しない)に記憶される。この割込
み処理の終了時、CPU14は、内部メモリに記憶され
ている符号格納部11の画像4の中断位置からの画像情
報が復号器12dを介して拡大縮小回路13dに供給さ
れる。
【0043】上記拡大縮小回路13dにおける、画像4
の処理途中での、画像5の割込み処理について、図6に
示すフローチャートを参照しつつ説明する。たとえば
今、復号器12dから供給される画像4に対する拡大、
縮小処理がラインバッファ25aを用いてパイプライン
部23で行われている状態で、CPU14から中断要求
が出力された際、パイプライン部23での動作を止め、
セレクタ22によりFF用バッファ26aとセーブ/ロ
ード回路24とが接続されるように設定する。
【0044】ついで、セーブ/ロード回路24は、まず
FF回路34の値を読出し、この値をシリアル番号FF
1を対応させてFF用バッファ26aにセーブし、FF
回路35の値を読出し、この値をシリアル番号FF2を
対応させてFF用バッファ26aにセーブし、FF回路
36の値を読出し、この値をシリアル番号FF1を対応
させてFF用バッファ26aにセーブする。そして、セ
ーブ/ロード回路24は動作を休止する。
【0045】この状態で、復号器12dから供給される
画像5に対する拡大、縮小処理がラインバッファ25b
を用いてパイプライン部23で行われ、この拡大、縮小
処理された画像情報がLAN2を介して画像5の出力要
求のあった端末1へ出力される。
【0046】そして、画像5に対する拡大、縮小処理が
終了した際、セーブ/ロード回路24は、FF用バッフ
ァ26aに記憶されているFF1、2、3の各値を読出
し、これらの値をそれぞれFF回路34、35、36に
ロードする。これにより、パイプライン部の各部の値は
画像4の演算動作を中断したときと同じに設定される。
【0047】この状態で、復号器12dから供給される
画像4の中断位置からの画像に対する拡大、縮小処理が
ラインバッファ25aを用いてパイプライン部23で行
われ、この拡大、縮小処理された画像情報がLAN2を
介して画像4の出力要求のあった端末1へ出力される。
【0048】上記したように、内部の状態をセーブ/ロ
ードし、ラインバッファを複数用意する方法は画像の内
容にかかわらず中断・再開が可能である。このように、
拡大縮小回路が、ある画像の処理を中断して別の画像の
処理を行い、元の画像の処理を再開できるリエントラン
ト機能を持っているので、A4サイズの画像(5)の処
理を、A0サイズの画像(4)の処理の途中で、図5に
示すように、割り込ませることができるので、大きなA
0サイズの画像(4)の処理を待たなくなり、レスポン
スタイムが向上する。このA0サイズの画像(4)の処
理はその分遅れることになるが、これはもともと大きな
(長時間の)処理であるため、影響が小さい。
【0049】次に、リエントラント可能な構成とするた
めの拡大縮小回路の別の実施例を図7に示す。すなわ
ち、この拡大縮小回路40は、図1に示す拡大縮小回路
13a、…の代りに用いられるものであり、図7に示す
ように、白ライン検出回路41、ラインバッファ42、
内部回路としてのパイプライン部43、および制御部4
4から構成されている。
【0050】白ライン検出回路41は、入力画像に参照
ライン数と同じだけの全白のラインを検出する回路であ
る。この白ライン検出回路41は、図8に示すように、
オア回路51、ゲート回路52、53、FF回路54、
55、およびアンド回路56によって構成されている。
【0051】ここでは、白画素が0、入力画像のデータ
幅は16(D00−15)、参照ライン数は2とする。
これにより、2ライン連続ですべての画素が0(白)で
あることを検出すれば良い。オア回路51では、入力デ
ータD00−15の中に1(黒)があれば1となり、入
力データ取り込みのパルスでFF回路54に´黒画素あ
り´の情報を保持する。
【0052】ゲート回路52、53は保持とクリアのた
めの回路である。また、FF回路54、55はイネーブ
ル付きのフリップフロップ回路で、そこに画像取り込み
時のパルスが接続される。
【0053】この白ライン検出回路41に1ライン分の
画像を入力すると、1つでも黒画素があった場合はFF
回路54に1が保持されるので、1ライン分の白ライン
検出ができる。
【0054】ここでは、2ライン連続の白ラインを検出
したいので、ライン終了パルスで前ラインの結果を保持
しておくFF回路55を用い、FF回路54の結果との
アンド条件、つまりアンド回路56でのFF回路54、
55のアンドにより、2ライン連続の白ラインを検出し
ている。
【0055】上記白ライン検出回路41からの白ライン
検出信号は、制御部44とCPU14に出力されてい
る。上記パイプライン部43は上記図2に示すパイプラ
イン部23と同じ構成となっており、同一符号を付し、
説明を省略する。ただし、パイプライン部42の各FF
回路34、35、36とラインバッファ42が、外部の
CPU14からのクリア信号によりクリアされるように
なっている。
【0056】このクリアした値が白画素「0」に対応し
ていれば、クリア後の各部の状態は全画素が白の参照ラ
インを読み込んだ状態と同じである。したがって、入力
画像に参照ライン数と同じだけの全白のラインがあれ
ば、そこで、中断して他の画像の処理を行い、その他の
画像の処理の終了後、各FF回路34、35、36とラ
インバッファ42にクリアをかけてから元の画像の処理
を再開すれば、正しく中断、再開が行われたことにな
る。
【0057】制御部44は、CPU14からの画像のサ
イズとしての1ラインの画素数、ライン数がセットされ
ており、画像データの入出力制御や拡大縮小回路40の
動作制御を行うようになっている。たとえば、制御部4
4は、ライン終了パルス、入力画像パルスを白ライン検
出回路41に出力している。
【0058】たとえば、図7に示す拡大縮小回路40に
対するCPU14の動作を、図9に示すフローチャート
を参照しつつ説明する。すなわち、画像1の処理要求を
受けたCPU14は、画像1のファイル、DMAのチャ
ネル、拡大縮小回路40の番号を指定してDMAに転送
処理を依頼する。他の画像処理要求がなければ、そのま
ま画像1の処理が終了する。
【0059】他の画像の要求があった場合、CPU14
は画像1の白ライン検出信号を待つ。あるラインの終了
時に白ライン検出信号が検出されたら、CPU14はD
MAと拡大縮小回路40を止め、新たに画像2のファイ
ル、他のDMAのチャネルを指定して画像2からの入力
を指示し、拡大縮小回路40の動作を行わせる。画像2
の動作が終ったらCPU14からクリア信号を入力して
拡大縮小回路40のFF回路34、35、36およびラ
インバッファ42をクリアし、DMAのチャネルを再開
させる。
【0060】このように、白ラインを検出して、再開時
にラインバッファ42と拡大縮小回路40内部のFF回
路34、35、36をクリアする方式の場合、ラインバ
ッファ42が一組で良い。
【0061】あらかじめパイプライン部42の全FF回
路34、35、36にクリア付きのFF回路を使用し、
共通のクリア信号を接続しておく、また、ラインバッフ
ァ42にはクリアできるような機能を付けておく。さら
に、白ライン検出回路41によって、参照ライン数分の
白ラインが入力画素中にあったかどうかを演算処理と並
行して検出できるようになっている。参照画素が2×2
のサイズである時は2ラインの白ラインを検出すれば良
い。
【0062】さて、中断要求があった後に、必要数分の
白ラインを検出したとする。白ラインの直後で画像1の
処理を中断し、入力画像を切り替えて画像2の処理を行
う。画像2の処理が終了したら、クリア信号を入れてパ
イプライン部42の全FF回路34、35、36とライ
ンバッファ42をクリアする。すると、この状態は画像
2の処理に切換える以前の画像1の白ライン直後の状態
と同じである。
【0063】したがって、クリア後に画像1の動作を再
開すれば、中断が起きなかったときと同様の出力結果が
得られる。また、リエントラントな構成とするための拡
大縮小回路の別の実施例を図10に示す。
【0064】すなわち、この拡大縮小回路60は、図1
に示す拡大縮小回路13a、…の代りに用いられるもの
であり、図10に示すように、ラインバッファ61、内
部回路としてのパイプライン部62、および動作再開カ
ウンタ63から構成されている。
【0065】上記符号格納部11で、格納されている符
号がMH(モディファイド ホフマン)やMMR(モデ
ィファイド モディファイド リード)、あるいはJB
IG(Joint Bi Image Group)などの方式であれば、ス
トライプ構造のブロック符号となっているので、ストラ
イプの境界から符号化を再開することが可能である。そ
こで、拡大縮小回路60には、出力側に動作再開カウン
タ63を設け、この動作再開カウンタ63にセットされ
たライン数分は出力が行われないようにしておく。動作
再開時には、少なくとも中断時の参照ラインをすべて含
み、最寄りの再開可能なストライプの境界をさがし、そ
こから復号動作を再開する。動作再開カウンタ63に
は、再開した境界位置から、中断したラインまでのライ
ン数をセットし、中断ラインまでは出力を行わないよう
にする。このようにすればパイプライン部62の内部の
状態を保存することなくリエントラント可能となる。
【0066】すなわち、上記動作再開カウンタ63は、
あらかじめCPU14がセットしたライン数分だけ出力
を禁止するカウンタである。図10の構成による処理で
は、入力画像をストライプ境界まで戻して再開する手間
はかかるが、画像の内容にかかわらず中断再開ができ、
ラインバッファ61も一組で良い。
【0067】たとえば、図10に示す拡大縮小回路60
に対するCPU14の動作を、図11に示すフローチャ
ートと、図12に示す画像データ例を参照しつつ説明す
る。すなわち、画像1の処理要求を受けたCPU14
は、画像1のファイル、DMAのチャネル、拡大縮小回
路60の番号を指定してDMAに転送処理を依頼する。
他の画像処理要求がなければ、そのまま画像1の処理が
終了する。
【0068】画像の動作停止要求があった場合、CPU
14は、入力ラインの切れ目を待って動作を中断し、入
力を切換えて画像2の処理を行う。画像2の処理が終了
したら、入力を再び切換えて画像1の処理を再開するの
であるが、そのときCPU14が中断位置よりも参照ラ
イン分だけ前の位置を基準としてその位置より前の入力
ライン位置から入力を再開する。さらにこのとき中断し
た位置と再開位置との差を再開動作カウンタ63にセッ
トする。すると、画像の入力が再開されても、中断の位
置になるまでは出力が禁止されているので、中断後の続
きのラインから出力画像が得られ、中断を行わなかった
場合と同様の結果が得られる。
【0069】例えば、ライン14の終りで処理を中断
し、参照ライン数が2である時はライン13以前のライ
ンであれば、入力を再開して良い。ライン13から再開
するときは再開動作カウンタ63に1をセットする。符
号化方式の都合などで、8ライン毎でないと再開できな
いときは、ライン9から再開し、再開動作カウンタ63
に5をセットすれば良い。
【0070】また、他の画像2の処理要求があった場合
は、入力ラインの切れ目でDMAと拡大縮小回路60を
止め、新たに画像2のファイル、他のDMAのチャネル
を指定して画像2からの処理を指示し、拡大縮小回路6
0の動作を行わせる。画像2の動作が終ったら、中断位
置から参照ライン分だけ戻った位置を基準としてその位
置より前で再入力可能な位置を計算する。再入力位置に
対応してDMAのパラメータを書き換え、動作再開カウ
ンタ63をセットし、DMAと拡大縮小回路60の動作
を再開する。
【0071】また、上記拡大縮小回路13a(13b、
…、40、60)をリエントラントな構成としたときの
運用面での実施例を図13に示す。上記拡大縮小回路1
3aに対する割込み、中断、再開には、オーバヘッドと
なる処理が必要なので、リエントラントだからといって
短い処理を割り込ませるのは帰ってパフォーマンスを悪
くする。また、長い処理が割り込んだときは、その処理
が終了するまで占有してしまうと、中断して再開を待っ
ている処理が後回しになってしまう。
【0072】そこで、割り込み処理を行うかどうかの判
断として図13のフローチャートのように行えば、効率
的な運用ができる。すなわち、 (1) 実行中の処理がすぐ終るのなら終る間で待ってか
ら開始する。
【0073】(2) そうでなければ割り込み、割り込む
処理が小さい時は割り込む処理の終了後に再開する(図
14参照)。この際、割り込みをかけるかけないのしき
い値は、画像切換えのオーバヘッド時間となっている。
【0074】(3) 割り込む処理が大きい時は、それぞ
れの処理に割り当てられる最大時間(割り当て)を決め
ておいて、交互に処理を行う(図15参照)。この際、
占有時間の上限は、ユーザが不快感なく待てる程度の時
間となっている。
【0075】このようにすることで、無意味な割込みの
発生を減らし、しかも1つの処理が長時間に渡って占有
することがないような形で運用が可能になり、効率的な
割り当てができる。
【0076】次に、対象画像が動画像であるときの実施
例を図16に示す。すなわち、復号用のフレームバッフ
ァ71を持つ動画像復号器72がタイミングバッファ7
3を介してLAN74に接続され、端末75、…に動画
サービスを行う。ここで、端末75、…からの要求数と
同じだけの動画像復号器72、…があれば、それぞれに
要求を割り当てて処理を行わせれば良い。しかし、要求
数よりも動画像復号器72、…の数が少ない時は、図1
7、図18のように動作させる必要がある。
【0077】すなわち、図17では、端末75の2台分
の復号能力がある動画像復号器72を使って2台の端末
75、75へサービスを行っている。動画像復号器72
を時分割で2台の端末75、75に交互に割り当て処理
を行う。2台の端末75、75の側では一定の速さで受
け取りたいので、タイミングバッファ73が転送速度の
調整を行う。タイミングバッファ73は必要な容量と転
送レートを持つFIFOで容易に実現できる。
【0078】また、図18では、端末75の2台分の復
号能力はないが、2倍速(フレーム数が半分)の画像で
あれば、2台の端末75、75へサービスが可能な動画
像復号器72を使ったときの例である。
【0079】時分割で、2倍速の画像を2台の端末7
5、75へ交互にサービスし、タイミングバッファ73
が転送速度を調節する。この場合、フレーム数が半分の
画像なので、端末75の側で1フレームを2回表示する
ことで、等倍速度の画質には及ばないまでも、それなり
の動画サービスが提供できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、拡大縮小回路があ
る画像の処理を中断して別の画像の処理を行い、もとの
画像の処理を再開することができることにより、大きな
処理の間に小さな処理を割込ませることができ、平均応
答時間を速くすることができる画像処理装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するための画像処理
装置の概略構成を示す図。
【図2】拡大縮小回路の概略構成を示す図。
【図3】各拡大縮小回路による画像処理の状態を説明す
るための図。
【図4】各拡大縮小回路による画像処理の状態を説明す
るための図。
【図5】各拡大縮小回路による画像処理の状態を説明す
るための図。
【図6】拡大縮小回路における割込み処理を説明するた
めのフローチャート。
【図7】拡大縮小回路の別の実施例の概略構成を示す
図。
【図8】白ライン検出回路の概略構成を示す図。
【図9】拡大縮小回路における割込み処理を説明するた
めのフローチャート。
【図10】拡大縮小回路の別の実施例の概略構成を示す
図。
【図11】拡大縮小回路における割込み処理を説明する
ためのフローチャート。
【図12】ストライプ境界を有する画像データにおける
中断位置と再スタート位置と動作再開カウンタのセット
ライン数とを説明するための図。
【図13】拡大縮小回路における割込み処理の運用面で
の実施例を説明するためのフローチャート。
【図14】先行処理の途中での割込み処理の実行例を説
明するための図。
【図15】先行処理の途中での割込み処理の実行例を説
明するための図。
【図16】対象画像が動画像であるときの実施例の概略
構成を示す図。
【図17】対象画像が動画像であるときの動作例を説明
するための図。
【図18】対象画像が動画像であるときの動作例を説明
するための図。
【符号の説明】
1…端末 2…LAN 3…画像ファイルサーバ 11…符号格納部 12a、〜…復号器 13a、〜…拡大縮小回路 14…CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端末とこの端末とネットワークを介して
    接続される画像ファイルサーバとからなる画像処理装置
    において、 複数の画像個々に符号化して格納している画像格納手段
    と、 上記端末からの所定の画像の出力要求を受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信した出力要求に対応する画像の
    符号化情報を上記画像格納手段から読出す読出手段と、 この読出手段により読出された符号化情報を復号化する
    復号化手段と、 この復号化手段により復号化された復号化情報を、所定
    の倍率で拡大、あるいは縮小の処理を行う拡大縮小手段
    と、 この拡大縮小手段で拡大、あるいは縮小した画像を端末
    に出力する出力手段と、 上記拡大縮小手段で第1の画像に対する復号化情報に対
    する拡大、あるいは縮小の処理を行っている際に、上記
    受信手段により第2の画像の出力要求を受信した場合、
    上記第1の画像に対する処理を中断し、この中断内容を
    保持する保持手段と、 この保持手段により中断内容を保持している状態で、上
    記第2の画像に対する上記復号化手段により復号化され
    た復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるい
    は縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出
    力する第1の処理手段と、 この第1の処理手段により上記第2の画像に対する処理
    が終了した際、上記保持手段により保持している中断内
    容を上記拡大縮小手段に設定し、上記中断後に対応する
    上記第1の画像に対する上記復号化手段により復号化さ
    れた復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、ある
    いは縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ
    出力する第2の処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 端末とこの端末とネットワークを介して
    接続される画像ファイルサーバとからなる画像処理装置
    において、 複数の画像個々に符号化して格納している画像格納手段
    と、 上記端末からの所定の画像の出力要求を受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信した出力要求に対応する画像の
    符号化情報を上記画像格納手段から読出す読出手段と、 この読出手段により読出された符号化情報を復号化する
    復号化手段と、 この復号化手段により復号化された復号化情報を、所定
    の倍率で拡大、あるいは縮小の処理を行う拡大縮小手段
    と、 この拡大縮小手段で拡大、あるいは縮小した画像を端末
    に出力する出力手段と、 上記拡大縮小手段で第1の画像に対する復号化情報に対
    する拡大、あるいは縮小の処理を行っている際に、上記
    受信手段により第2の画像の出力要求を受信した場合、
    上記第1の画像に対する処理を中断し、この中断位置と
    拡大、あるいは縮小の処理の内容とからなる中断内容を
    保持する保持手段と、 この保持手段により中断内容を保持している状態で、上
    記第2の画像に対する上記復号化手段により復号化され
    た復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるい
    は縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出
    力する第1の処理手段と、 この第1の処理手段により上記第2の画像に対する処理
    が終了した際、上記保持手段により保持している中断内
    容を上記拡大縮小手段に設定し、上記中断後に対応する
    上記第1の画像に対する上記復号化手段により復号化さ
    れた復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、ある
    いは縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ
    出力する第2の処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 端末とこの端末とネットワークを介して
    接続される画像ファイルサーバとからなる画像処理装置
    において、 複数の画像個々に符号化して格納している画像格納手段
    と、 上記端末からの所定の画像の出力要求を受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信した出力要求に対応する画像の
    符号化情報を上記画像格納手段から読出す読出手段と、 この読出手段により読出された符号化情報を復号化する
    復号化手段と、 この復号化手段により復号化された復号化情報を、所定
    の倍率で拡大、あるいは縮小の処理を行う拡大縮小手段
    と、 この拡大縮小手段で拡大、あるいは縮小した画像を端末
    に出力する出力手段と、 上記拡大縮小手段で第1の画像に対する復号化情報に対
    する拡大、あるいは縮小の処理を行っている際に、上記
    受信手段により第2の画像の出力要求を受信した場合、
    上記第1の画像に対する処理を所定ライン数の白が判断
    された場合に中断し、この中断位置を保持する保持手段
    と、 この第1の画像に対する処理が中断している状態で、上
    記第2の画像に対する上記復号化手段により復号化され
    た復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるい
    は縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出
    力する第1の処理手段と、 この第1の処理手段により上記第2の画像に対する処理
    が終了した際、上記保持手段により保持している中断位
    置に対応する上記第1の画像に対する上記復号化手段に
    より復号化された復号化情報を、上記拡大縮小手段によ
    り拡大、あるいは縮小の処理を行い、上記出力手段によ
    り上記端末へ出力する第2の処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 端末とこの端末とネットワークを介して
    接続される画像ファイルサーバとからなる画像処理装置
    において、 複数の画像個々に符号化して格納している画像格納手段
    と、 上記端末からの所定の画像の出力要求を受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信した出力要求に対応する画像の
    符号化情報を上記画像格納手段から読出す読出手段と、 この読出手段により読出された符号化情報を復号化する
    復号化手段と、 この復号化手段により復号化された復号化情報を、所定
    の倍率で拡大、あるいは縮小の処理を行う拡大縮小手段
    と、 この拡大縮小手段で拡大、あるいは縮小した画像を端末
    に出力する出力手段と、 上記拡大縮小手段で第1の画像に対する復号化情報に対
    する拡大、あるいは縮小の処理を行っている際に、上記
    受信手段により第2の画像の出力要求を受信した場合、
    上記第2の画像に対する処理の割り込みを行わなかった
    場合の待ち時間が所定時間以上で、上記第2の画像に対
    する処理の大きさが所定の処理の大きさよりも小さいか
    否かを判断する判断手段と、 この判断手段により上記第2の画像に対する処理の割り
    込みを行わなかった場合の待ち時間が所定時間以上で、
    上記第2の画像に対する処理の大きさが所定の処理の大
    きさよりも小さいと判断した場合に、上記第1の画像に
    対する処理を中断し、この中断内容を保持する保持手段
    と、 この保持手段により中断内容を保持している状態で、上
    記第2の画像に対する上記復号化手段により復号化され
    た復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、あるい
    は縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ出
    力する第1の処理手段と、 この第1の処理手段により上記第2の画像に対する処理
    が終了した際、上記保持手段により保持している中断内
    容を上記拡大縮小手段に設定し、上記中断後に対応する
    上記第1の画像に対する上記復号化手段により復号化さ
    れた復号化情報を、上記拡大縮小手段により拡大、ある
    いは縮小の処理を行い、上記出力手段により上記端末へ
    出力する第2の処理手段と、 上記判断手段により上記第2の画像に対する処理の割り
    込みを行わなかった場合の待ち時間が所定時間以上で、
    上記第2の画像に対する処理の大きさが所定の処理の大
    きさよりも大きいと判断した場合に、上記第1、第2の
    画像に対する第1、第2の処理手段による処理を交互に
    行う第3の処理手段と、 を具備したことを特徴とする画像処理装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181989A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Renesas Electronics Corp データ処理装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010181989A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Renesas Electronics Corp データ処理装置

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