JP4839331B2 - 符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システム - Google Patents

符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システム Download PDF

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Description

この発明は、処理対象データに対する符号化処理を並列に分散して実行する符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システムに関する。
近年、テレビジョン放送の分野をはじめとして、あらゆる映像処理分野においてハイビジョンに対応した映像の高画質化がおこなわれている。このようなハイビジョン映像は、従来の映像と比較して映像データ量が数倍のオーダで増加している。したがって、ハイビジョン映像を処理する場合には、映像データ圧縮/伸張やフォーマット変換などのデータ処理についても、そのデータ量の増加に伴い長い処理時間を必要とする。
また、ハイビジョン映像の場合、膨大なデータ量による配信負荷を考慮すると、H.264のような高圧縮率の符号化方式の適用が望ましい。しかしながら、このような高圧縮技術は、処理内容が高度化、複雑化されており、実際の符号化処理には膨大な演算処理を要すため、結局、符号化処理に実再生時間の数倍の時間が必要となってしまっていた。
そこで、ソフトウェアを用い実用的な時間で符号化処理をおこなうために、符号化演算処理単体の最適化の他に、下記のような高速化処理が採用されている。
1.演算環境ハードウェアの高スペック化(CPUの高クロック化など)
2.ハードウェア(GPUなど)による演算処理のアクセラレーション機能の利用
3.符号化処理プロセスのマルチスレッド対応(マルチスレッド処理に対応した演算環境が必要)
4.演算処理の複数演算環境への分散並列処理化
上記の1〜3の処理の場合は、ハードウェアへの依存度が高く、また、ハードウェアスペックによる性能向上の上限がある。したがって、符号化システムには、性能向上を物理的な演算環境の量で解決しやすい上記4の分散並列処理化が広く適用されている。
具体的には、映像符号化の分散並列処理の映像データ分割方式としては、空間方向分割方式と、時間方向分割方式とがある。空間方向分割方式は、映像データ中のすべてのフレームを決まった領域で分割する。一方、時間方向分割方式は、映像データを時間軸上のある区間内のデータで分割する(たとえば、下記特許文献1、2参照。)。
特開2002−199392号公報 特開2005−176069号公報
しかしながら、上述した空間方向分割の場合、符号化した映像の品質が保障されないことがある。図10は、空間方向分割による映像データの分割処理を示す説明図である。図10のように、空間方向分割の場合、ひとつのフレーム1000を1〜Nの複数の領域に分割し、各領域を異なる環境で符号化する。したがって、隣り合う領域の境界部分の符号化処理について同じような条件の符号化をおこなわないと画面上に領域の境界に不自然な線が見えてしまうという問題があった。
また、図11は、時間方向分割による映像データの分割処理を示す説明図である。図11のように、時間方向分割の場合は、1つのフレームを単一の環境で符号化するため空間分割のような不自然な境界線は発生しないものの、映像データ1100の時間的な分割点付近(区間と区間との間)をデコードする際に、バッファオーバーフローや、アンダーフローなどのエラーが発生する可能性があるという問題があった。
そこで、映像データの符号化の分散並列処理をおこなう場合には,映像そのものやバッファ制御などの破綻が発生しないようなデータ分割/結合および符号化処理をおこなう必要がある。たとえば、上記特許文献1の技術では、時間方向分割を用い、その分割点としてデータ分割前に映像データ内のシーンチェンジタイミングを検出し、検出したタイミングで映像データを分割することができる。しかしながら、映像データのシーンチェンジタイミングを一通りチェックしてから分割処理をおこなうため、シーンチェック処理がボトルネックとなり多くの処理時間を要してしまうという問題があった。
また、上記特許文献2の技術では、符号化処理を分散する際の前処理として、まず、映像データすべてのシーンチェンジ抽出処理をおこなう機能部を独立して持った構成になっている。そして、処理を分散した後、シーンチェンジの検出結果を反映させ、検出されたシーンチェンジより前の区間の映像データをデータの連続性を確保するのに最適な別の符号化処理部にて再符号化する。したがって、上記特許文献1の技術と比較して処理時間を短縮することができる。
しかしながら、上記特許文献2の技術も、ハイビジョン映像などの高圧縮データを扱う場合は、再符号化処理にも膨大な処理時間を必要とする。したがって、かならずしも処理速度は短くはならず、処理効率を落としてしまう。また、分散した符号化処理部間でネットワークなど共有リソースを使用している場合には、扱うデータ量が大きいため、さらに、共有リソースの競合による性能低下を招く危険性を含むという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、処理効率を低下させることなく大容量データを符号化することのできる符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システムは、符号化対象となる映像データの一部を符号化する符号化処理であって、前記映像データの中の第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間について、前記先頭フレームから符号化する処理と、前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する処理と、検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第2の区間の符号化と並列に前記第1の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置へ通知する処理とを備えることを要件とする。
この符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システムによれば、並列に符号化処理が施されている前段の区間に対して、重複区間の中の最適な分割点を通知することができる。また、分割点とともに分割点のデータ量に関する情報もあわせて通知しているため前段の区間における符号化処理を制御することができる。
この符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システムによれば、処理効率を低下させることなく大容量データを符号化することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この符号化処理装置、符号化処理プログラム、符号化処理方法および符号化処理分散システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(符号化処理分散の概要)
まず、本実施の形態にかかる符号化処理分散の概要を説明する。図1は、本実施の形態にかかる符号化処理分散の概要を示す説明図である。図1では、符号化処理の対象となる映像データ100を区間Aと区間Bに分割し、それぞれの区間ごと符号化処理がおこなわれる。このとき、映像データ100は、隣接する区間Aと区間Bとは、少なくとも一部分が重複しているように分割される。
区間Aと区間Bとは、それぞれ異なる符号化処理部(たとえば符号化処理部A、B)に入力され、並列に符号化が施される。そして、各符号化処理部では、符号化と同時に、区間内の最適分割点の検出がおこなわれる。最適分割点とは、シーンチェンジ部分や、前後のフレームの関連性が低い部分など、映像データの分割に適したフレーム間を意味する。本実施の形態の場合、区間Aと区間Bとが重複する部分である最適分割点検出区間Sに対して最適分割点の検出がおこなわれる。
上述した符号化処理と、最適分割点の検出処理は、各区間データの先頭フレームから順番に実行される。したがって、符号化処理部A、Bによって同時に符号化処理が開始されると、符号化処理部Aでは区間Aに関して符号化処理のみ実行され、符号化処理部Bでは、区間Bに関して符号化処理と最適分割点の検出との双方が実行される。図1では、区間Bによって検出された最適分割点(図1の☆)を最適分割点Pabとする。
符号化処理部Bにおいて、区間B内の最適分割点Pabが検出されると、検出された最適分割点Pab以降に位置するGOP(Group Of Picture)についてGOP構造に応じたフラグ(closed−GOPフラグやbloken−linkフラグ)を立てエンコードを実施する。また、検出された最適分割点Pabの位置と情報量に関する情報を符号化処理部Aに通知する。
符号化処理部Aにおいて、区間Bの最適分割点Pabに対応する分割点(図1の★)を接続点Paとする。そして、符号化処理部Aは、接続点Pa付近の符号化をおこなう際に、符号化後の情報量が、符号化処理部Bから通知された最適分割点Pabの情報量にできるだけ近づけられるよう量子化パラメータなどの調整をおこなう。最適分割点Pabの情報量に近づくように調整をおこなうことによって、最適分割点Pabにて区間Aと区間Bの符号化データを結合する際にバッファ破綻などを防ぐことができる。
したがって、符号化処理部A、Bにおける符号化処理が終了すると、最適分割点Pabを基準に区間Aの符号化データと区間Bの符号化データを結合して符号化映像データが生成される。このように、本実施の形態にかかる符号化処理分散では、符号化対象となる映像データ100は複数の区間に分割されるため、区間ごとの符号化処理および分割点検出処理は、それぞれの符号化処理部に分散される。また、本実施の形態にかかる符号化処理分散の場合、従来の時間分割処理と異なり、データの連続性が確保されているため再符号化を必要としない。
このように、本実施の形態にかかる符号化処理分散を用いることによって、映像データの符号化処理が分散され、再符号化処理は回避される。結果として、膨大な映像データを高圧縮技術によって符号化する場合であっても、処理効率を低下させることなく、高速な符号化処理を実現することができる。
(符号化処理分散システムの構成)
つぎに、上述した符号化処理分散を実現するための具体的な符号化処理分散システムの構成について説明する。図2は、符号化処理分散システムの構成例を示す説明図である。図2のように、符号化処理分散システム200は、分割処理部210と、符号化処理部220と、結合処理部230とを含んでいる。
分割処理部210は、符号化対象映像データ201をN個の区間に分割する。分割された映像データは、区間1映像データ、区間2映像データ、…、区間N−1映像データ、区間N映像データとなり、それぞれ異なる符号化処理部220(符号化処理部1〜符号化処理部N)へ出力される。
符号化処理部220は、分割処理部210から入力された区間ごとの映像データに符号化を施す。符号化処理部220によって符号化された各区間の符号化済みデータ(区間1符号化済みデータ〜区間N符号化済みデータ)は、結合処理部230に出力される。
結合処理部230は、N個の符号化処理部220からそれぞれ入力された符号化済みデータ(区間1符号化済みデータ〜区間N符号化済みデータ)を結合して符号化済み映像データ202を出力する。
符号化処理分散システム200の符号化処理部220では、図1にて説明したように連続する区間の重複区間を最適分割点検出区間Sとし、この区間に着目して最適分割点を検出する。各区間には、一つ前の区間との重複区間と、一つ後ろの区間との重複区間との2つの最適分割点検出区間Sが存在するが、上述したように、符号化処理部220は、区間ごとの映像データが入力され、先頭フレームから順番に処理をおこなう。したがって、各符号化処理部では、入力された区間の最適分割点検出区間Sのうち、一つ前の区間との重複区間である、前半部分の最適分割点検出区間Sを最適分割点の検出対象とする。
そして、符号化処理部220は、最適分割点検出区間Sから検出した最適分割点を、映像データの重複区間をもつ一つ前の区間の映像データを処理する符号化処理部220に通知する。すなわち、各区間の符号化処理部は、一つ後ろの区間を処理する符号化処理部から最適分割点に関する情報を受け付けることを意味する。
具体的には、区間2の映像データを処理する符号化処理部220は、区間1の映像データを処理する符号化処理部220へ最適分割点の通知をおこなうとともに、区間3の映像データを処理する符号化処理部220から最適分割点の情報を受け付ける。
このとき、例外として、映像データ100の先頭フレームを含む区間1では、一つ前の区間が存在しないため、最適分割点の通知先が存在しないことになる。したがって、区間1の映像データを処理する符号化処理部220では、区間2の映像データを処理する符号化処理部220からの最適分割点の情報を受け付けるのみとなる。
また、映像データ100の最終フレームを含む区間Nでは、後ろに続く区間が無い。したがって、区間Nの映像データを処理する符号化処理部220は、最適分割点を区間N−1の映像データを処理する符号化処理部220に通知するのみとなる。
このように本実施の形態にかかる符号化処理分散システム200では、分割した区間群(区間1〜区間N)をそれぞれ異なる符号化処理部220によって並列して処理する。そして、1つ前の区間に対して重複区間に存在する最適分割点を通知する。したがって、通知を受けた区間は、最適分割点まで符号化処理をおこなえばよい。また、最適分割点とともに最適分割点のデータ量(符号化済み映像データ)の情報を受け付けるため、最適な符号化を施すことができる。
以下、上述した符号化処理部220による符号化処理と、最適分割点の検出にかかる処理について具体的に説明する。
(符号化処理分散システムにおける符号化処理部のハードウェア構成)
まず、本実施の形態にかかる符号化処理分散システム200における符号化処理部220のハードウェア構成について説明する。図3は、符号化処理部220のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3において、符号化処理部220は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、磁気ディスクドライブ304と、磁気ディスク305と、光ディスクドライブ306と、光ディスク307と、通信I/F(インターフェース)308と、入力ディバイス309と、出力ディバイス310と、を備えている。また、各構成部はバス300によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU301は、符号化処理部220の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータのリード/ライトを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、光ディスク307に記憶されたデータを、符号化処理部220に読み取らせたりする。
また、光ディスク307として、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical)、メモリーカードなどを採用することができる。
通信I/F308は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク(NET)311に接続され、このネットワーク311を介して符号化処理部220に接続される。このとき、他の符号化処理部220と直接接続してもよいが、所定のセンタサーバに接続し、このセンタサーバの管理の下、他の符号化処理部220と接続してもよい(たとえば、後述する実施例1)。そして、通信I/F308は、ネットワーク311と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。通信I/F308には、たとえば、モデムやLAN(Local Area Network)アダプタなどを採用することができる。
入力ディバイス309は、符号化処理分散システム200の管理者や利用者、さらには上位システムからの入力を受け付けるディバイスである。入力ディバイス309としては、たとえば、キーボード、マウスなどが挙げられる。
キーボードは、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウスは、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
また、出力ディバイス310は、符号化処理部220による符号化や最適分割点の検出に関する処理状況を視覚的にあらわすディバイスであり、ディスプレイなどによって、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。具体的には、出力ディバイス310として、CRT(Cathode Ray Tube)、TFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
(符号化処理部の機能的構成)
つぎに、符号化処理分散システム200における符号化処理部220の機能的構成について説明する。図4は、符号化処理部220の機能的構成を示すブロック図である。図2によって説明したように、符号化処理部220は、N個の装置からなり、各装置には、分割処理部210によってN個に分割された区間の中の一区間の映像データが入力される。
個々の符号化処理部220はすべて同じ構成であり、図4のように、符号化部401と、検出部402と、通知部403と、受付部404と、制御部405とを含んでいる。これら機能のうち、符号化部401は、入力された区間の符号化に関する処理、検出部402および通知部403は、最適分割点の通知に関する処理、受付部404および制御部405は、後段の区間から通知された最適分割点に関する情報を反映させる処理をおこなう機能を備えている。
まず、符号化部401には、分割部処理部210によって分割された区間群の中の任意の区間が入力される。このとき分割処理部210は、符号化対象映像データの中の第1の区間(たとえば、図1の区間A)先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする区間を第2の区間(たとえば図1の区間B)となるように分割している。そして、符号化部401は入力された区間を先頭フレームから順に符号化する。
検出部402には、符号化部401と同じ区間の映像データが入力される。このとき入力された映像データには、前段の区間との重複区間をあらわすフラグが付加されている。したがって、検出部402は、重複区間の中から映像データの分割に適した分割点(最適分割点)を検出する。映像データの分割に適した分割点とは、たとえば、シーンチェンジ箇所や連続するフレームの関連性がしきい値よりも低い箇所である。したがって、検出部402では、これらの箇所を抽出した場合に最適分割点とする。
通知部403は、検出部402によって検出された分割点と、分割点にかかる映像データを符号化部401によって符号化した後のデータ量とを、前段の区間の符号化処理をおこなう符号化処理部220へ符号化終了地点に関する情報として通知する。以上が最適分割点の通知に関する処理となる。
そして、受付部404は、任意の区間の後段の区間から、当該区間との重複区間の中の映像データの分割に適した分割点と、分割点のデータ量との通知を受け付ける。すなわち、ここで受け付けた通知は、後段の区間の検出部402および通知部403によって実行された最適分割点の通知に関する処理結果である。
制御部405は、符号化部401による符号化を、受付部404によって受け付けた前記分割点で終了させるとともに、分割点の符号化後のデータ量を通知されたデータ量に近似するように制御する。このように分割点前後のデータ量に差がないように調整することによって、符号化済みの映像データを再生させる際に、画質差の少ない滑らかな映像にみせることができる。以上が最適分割点に関する情報を反映させる処理となる。
なお、上述の処理を各符号化処理部220によって並列して実行させる際に、先頭区間と、最終区間との映像データが入力された符号化処理部220のみ、例外的な処理となる。
具体的には、先頭区間が入力された符号化処理部220は、検出部402による分割点の検出処理をおこなわない。また、最終区間が入力された符号化処理部220は、受付部404による通知の受け付けをおこなわない。
また、分割処理部210は、基本的には、重複区間が発生するように各区間の分割をおこなえばよいが、好ましくは、区間群の中の任意の一区間を等分した場合の前半部分が前段の区間との重複区間となり、後半部分が後段の区間との重複区間となるように前記映像データを分割する。
なお、図2、4では分割処理部210、符号化処理部220、結合処理部230をそれぞれ独立した装置によって実現しているが、同一装置内に各処理部210〜230に相当する機能部を備えた符号化処理装置として提供してもよい。このような場合も当然のことながら、符号化処理部220は複数個配置され、並列に処理をおこなうものとする。
(映像データの加工処理)
つぎに、最適分割点を用いて映像データを符号化済みの映像データとして出力する際の具体的な加工処理について説明する。図5は、符号化処理におけるデータの加工処理を示す説明図である。ここでは、一例として符号化処理部1〜6の計6個の符号化処理部220によって実行される符号化処理分散システム200について説明する。
図5のように、符号化処理対象となる映像データ500は、まず、分割処理部210によって区間1〜区間6の区間データ群510に分割される。このとき、分割処理部210では、後段の符号化処理部220によって最適分割点の検出処理がおこなわれることを考慮した分割処理をおこなう。たとえば、時間方向分散で固定区間長に分割するなど、可能な限り単純な方式で分割することが望ましい。
また、上述したように、分割処理部210は、前後の区間の一部分が重複するように分割する。このとき、最も好ましくは、図5の区間データ群510のように、先頭区間である区間1の前半部分と、最終区間である区間6の後半部分以外は、すべて前後の区間同士の重複区間となるように分割する。区間データ群510のような分割をおこなうことによって、一部分(区間1の前半部分と、区間6の後半部分)を除いてすべての区間を最適分割点の検出対象とすることができる。
符号化処理部220では、分散された各区間データに対してそれぞれ符号化処理を施す。そして、符号化処理部220では、符号化処理と平行して、最適分割点検出区間Sの前半部分について、映像データの分割に最適な位置の検出をおこなう。ここで検出された位置を最適分割点Pとよぶ。
検出対象区間データ群520は、符号化処理部220(1〜6)による検出結果と通知結果をあらわしている。各符号化処理部220において最適分割点Pが検出されると、その最適分割点の位置情報とデータ量をその直前の区間を担当している符号化処理部に通知する。検出対象区間データ群520では、検出した最適分割点Pを☆であらわし、通知された最適分割点Pを★であらわしている。
最適分割点Pが通知された符号化処理部220は、通知された最適分割点Pにつながる結合点(図中の★)付近の符号化をおこなう際に、符号化後のデータ量が通知されたデータ量にできるだけ近づけられるよう量子化パラメータなどを調整し符号化する。なお、結合点を符号化するまでには対応する最適分割点Pの符号化を終了させていないと、待ち時間が発生してしまう。したがって、各符号化処理部220(1〜6)の処理性能は、等しいことが望ましい。当然のことながら、結合点以降は、後段の符号化処理部220の符号化データを用いるため最適分割点P以降の区間にある映像データの符号化は不要となる。
また、検出対象区間データ群520の中の区間3では、区間2との重複区間から最適分割点Pを検出することができなかった。このような場合は、区間4に対する符号化の初期状態における情報をあらかじめ区間2の符号化処理部220に設定しておくことによって区間2の終端部分と区間4の先頭部分を結合することができる。
したがって、検出対象区間データ群520を検出された最適分割点Pを結合点として各区間を並べると区間データ群530のようになる。そして、区間データ群530の白抜き部分のデータを結合することによって符号化済み映像データ540が生成される。
(符号化処理の手順)
つぎに、図5にて説明したようなデータ加工を行うための区間ごとの符号化処理の手順について説明する。図6は、区間ごとのフレーム構成を示す説明図である。図6の区間3の映像データ600のように、各区間の映像データは、フレーム601〜605によって構成されている。これらフレームのうち、先頭フレーム601と、中間フレーム603と、最終フレーム605とは、映像データから一意的に抽出することができるが、最適分割点フレーム602、604は、後述する最適分割点の検出によって決定するフレームである。
図7は、区間ごとの符号化処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、複数の符号化処理部220の中の区間3の映像データを処理する場合について説明するが、他の符号化処理部220についても同様の処理がおこなわれる。
図7のフローチャートにおいて、まず、対象区間のデータを読み込み(ステップS701)、読み込んだ区間のデータからさらに、先頭フレームおよび最終フレームの符号化条件を読み込む(ステップS702)ことによって、符号化条件を設定する。
つぎに、先頭フレームから順番に符号化を施すため、フレーム番号をあらわすnを1に設定する(ステップS703)。そして、設定したnの番号に対応するフレームnに符号化を施す(ステップS704)。その後、フレームnにおいて、最適分割点が検出されたか否かを判断し(ステップS705)、最適分割点が検出された場合には(ステップS705:Yes)、検出された最適分割点が隣接するつぎの区間を符号化する符号化部に通知済みか否かを判断する(ステップS706)。
ステップS706において、隣接するつぎの区間を符号化する符号化部にステップS705にて検出した最適分割点が通知されていなかった場合(ステップS706:No)、つぎの区間を符号化する符号化部へ最適分割点を通知し(ステップS707)、ステップS708の処理に移行する。一方、ステップS705にて、最適分割点が検出されなかった場合(ステップS705:No)、ステップS706において最適分割点が通知済みであった場合(ステップS706:Yes)には、ステップS707における最適分割点を通知せず、そのままステップS708の処理に移行する。
フレームnにおいて最適分割点が検出されなかった場合(ステップS705:No)、もしくは検出された最適分割点の通知が済んでいる場合(ステップS706:YesまたはステップS707完了)に、中間フレームまでの符号化が終了したか否かを判断する(ステップS708)。中間フレームとは、対象区間を構成する総フレーム数の1/2枚目のフレームを意味する。中間フレームまでの符号化が終了していない場合には(ステップS708:No)、nをインクリメントし(ステップS709)、つぎのフレームnに関してステップS704からの処理をおこなう。
ステップS708において、中間フレームまでの符号化が終了すると(ステップS708:Yes)、現在処理中の対象区間において最適分割点がつぎの区間へ通知済みか否かを判断する(ステップS710)。ここで、最適分割点をつぎの区間へ通知している場合には(ステップS710:Yes)、そのままステップS712の処理に移行する。一方、通知していない場合には(ステップS710:No)、処理中の対象区間の前半部分には最適分割点がないと判断され、つぎの区間へ最適分割点なしと通知し(ステップS711)、その後、ステップS712の処理に移行する。
ステップS712からは、中間フレーム603以降のフレームに関する符号化処理について説明している。まず、前の区間(ここでは区間2)からの通知があったか否かを判断する(ステップS712)。ここで、区間2からの通知を受け付けるまで待ち(ステップS712:Noのループ)、通知を受け付けると(ステップS712:Yes)、中間フレーム603のつぎのフレームをフレームmに設定し(ステップS713)、フレームmに符号化を施す(ステップS714)。
その後、ステップS712によって通知された最適分割点のフレーム604までを符号化したか否かを判断する(ステップS715)。なお、ステップS712において区間2から最適分割点なしと通知された場合には、最終フレーム605が最適分割点のフレーム604として判断をおこなう。
ステップS715において、最適分割点のフレーム604まで符号化されていないと判断された場合(ステップS715:No)、フレームmをインクリメントして(ステップS716)、ステップS714の処理に戻り、つぎのフレームmに対して符号化を施す。ステップS715において、最適分割点のフレーム604まで符号化されたと判断されると(ステップS715:Yes)、そのまま一連の符号化処理を終了する。
以上説明したように、符号化処理部220では、符号化とともに最適分割点の検出や、最適分割点の通知に応じた処理制御をおこなうことによって、前後の区間の結合が容易なように調整された符号化映像データを生成することができる。
つぎに、上述した符号化処理部220を利用した分散処理システムの具体的な構成例について説明する。以下説明する分散処理システムを構成する各装置は、いずれも上述した分割処理部210、符号化処理部220および結合処理部230の処理を適用したものである。なお、以下図8、9を用いて説明する実施例1、2では、符号化前データを実線、符号化済みデータを破線によってあらわす。
(実施例1)
まず、実施例1の構成について説明する。図8は、実施例1における分散処理システムの構成を示す説明図である。実施例1では、1台の装置によって各符号化装置への処理の分散を集中して管理する構成になっている。図8のように、分散処理システム800は、映像データDB810と、分散処理管理装置820と、6台の符号化処理装置830(830−1〜830−6)と、符号化済み映像データDB840とを含んでいる。
分散処理管理装置820は、映像データDB810から符号化処理対象となる映像データを取得すると、6つの区間に分割する。ここでおこなわれる分割は上述した分割処理部210における分割と同様の処理となる。
そして、分散処理管理装置820は、分割した区間データを符号化処理装置830に分散する。このとき、分散処理管理装置820は、符号化処理装置830の各装置がどの区間の処理を担当しているかを区間の前後関係とともに記録しておく。
符号化処理装置830(830−1〜830−6)では、上述した符号化処理部220と同様の処理をおこなう。なお、検出した最適分割点を通知する際には、前の区間の処理を担当する符号化処理装置830へ直接通知せずに、分散処理管理装置820に通知する。したがって、最適分割点の通知を受け付ける際も、後ろの区間の処理を担当する符号化処理装置830ではなく、分散処理管理装置820から通知を受け付ける。
また、符号化処理装置830によって符号化処理が終了した区間ごとの符号化済み映像データも、分散処理管理装置820へ送信される。したがって、分散処理管理装置820は、符号化処理装置830(830−1〜830−6)から符号化済み映像データを受け付け、上述した結合処理部230と同様の処理によって符号化済み映像データを生成し、符号化済み映像データDB840に格納することができる。
(実施例2)
つぎに、実施例2の構成について説明する。図9は、実施例2における分散処理システムの構成を示す説明図である。実施例2では、実施例1のような独立した管理装置を持たず、個々の符号化装置が映像データの中のどの区間を処理しているかを判断する。
分散処理システム900は、映像データDB810と、分割処理装置910と、6台の符号化処理装置920(920−1〜920−6)と、結合処理装置930と、符号化済み映像データDB840とを含んでいる。このとき、6台の符号化処理装置920(920−1〜920−6)は、それぞれ前後の符号化処理装置920と接続されている。
分割処理装置910は、映像データDB810から符号化処理対象となる映像データを取得すると、6つの区間に分割して符号化処理装置920に分散する。このとき、分散した各区間データには、映像データを構成するどの区間であるかを判別させる情報が付加されている。
符号化処理装置920(920−1〜920−6)では、上述した符号化処理部220と同様の処理をおこなう。なお、検出した最適分割点を通知する際には、前の区間の処理を担当する符号化処理装置920へ自装置のあらわす情報(たとえば、装置のアドレスや識別子)とともに直接通知する。また、符号化処理装置920は、後ろの区間の処理を担当する符号化処理装置920から直接分割点に関する情報の通知を受け付ける。
そして、符号化処理装置920によって符号化処理が終了すると、区間ごとの符号化済み映像データは、結合処理装置930へ送信される。そして、結合処理装置930は、上述した結合処理部230と同様の処理によって符号化済み映像データを生成し、符号化済み映像データDB840に格納することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、すべての符号化処理部220にて符号化処理が完了すると、結合処理部230にて最適分割点を基準に区間ごとの符号化済みデータが結合され、入力された映像データに対応する符号化済み映像データが生成される。したがって、再符号化を必要としないため、大容量データを扱っても処理効率が大きく落ちることはない。また符号化処理部220となる演算環境が比較的容易に用意できるため、幅広いシステムに適用することができる。
なお、本実施の形態で説明した符号化処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な媒体であってもよい。
また、本実施の形態で説明した符号化処理分散システム200を構成する各装置210〜230は、スタンダードセルやストラクチャードASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定用途向けIC(以下、単に「ASIC」と称す。)やFPGAなどのPLD(Programmable Logic Device)によっても実現することができる。具体的には、たとえば、上述した分割処理部210、符号化処理部220および結合処理部230の機能をHDL記述によって機能定義し、そのHDL記述を論理合成してASICやPLDに与えることにより、符号化処理分散システム200の機能を満たす符号化処理装置を製造することができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)符号化対象となる映像データの一部を符号化する符号化処理装置であって、
前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の部分映像データについて、先頭から符号化する符号化手段と、
前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第1の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置へ通知する通知手段と、
を備えることを特徴とする符号化処理装置。
(付記2)前記映像データの中の、前記第1の区間の末尾から前記第2の区間の末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記第2の区間の末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第3の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置から、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による前記第2の区間の映像データの符号化を、前記受付手段によって受け付けられた分割点にて終了させるとともに、当該分割点の符号化後のデータ量が前記通知されたデータ量に近似するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする付記1に記載の符号化処理装置。
(付記3)前記検出手段は、前記映像データの中の先頭区間の映像データが入力された場合、前記分割点の検出機能を停止させることを特徴とする付記1または2に記載の符号化処理装置。
(付記4)前記受付手段は、前記映像データの中の末尾区間の映像データが入力された場合、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知の受付機能を停止することを特徴とする付記2または3に記載の符号化処理装置。
(付記5)前記検出手段は、前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から映像データのシーンチェンジ箇所を分割点として検出することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の符号化処理装置。
(付記6)前記検出手段は、前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から連続するフレームの関連性がしきい値よりも低い箇所を分割点として検出することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の符号化処理装置。
(付記7)符号化対象となる映像データの一部を符号化する符号化処理装置であって、
前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までに中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の部分映像データについて先頭から符号化する符号化手段と、
前記第1の区間の末尾から前記第2の区間の末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記第2の区間の末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第3の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置から、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付ける受付手段と、
前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による前記第2の区間の映像データの符号化を、前記受付手段によって受け付けられた分割点にて終了させるとともに、当該分割点の符号化後のデータ量が前記通知されたデータ量に近似するように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする符号化処理装置。
(付記8)符号化対象となる映像データの一部を符号化するコンピュータを、
前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の映像データについて、先頭から符号化する符号化手段、
前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する検出手段、
前記検出手段によって検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第1の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置へ通知する通知手段、
として機能させることを特徴とする符号化処理プログラム。
(付記9)前記映像データの中の、前記第1の区間の末尾から前記第2の区間の末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記第2の区間の末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第3の区間の映像データの符号化を実行する符号化処理装置から、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付ける受付手段、
前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による前記第2の区間の映像データの符号化を、前記受付手段によって受け付けられた分割点にて終了させるとともに、当該分割点の符号化後のデータ量が前記通知されたデータ量に近似するように制御する制御手段、
として機能させることを特徴とする付記8に記載の符号化処理プログラム。
(付記10)符号化対象となる映像データの一部を符号化するコンピュータが、
前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の映像データについて、先頭から符号化する符号化工程と、
前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する検出工程と、
前記検出工程によって検出された分割点と、前記符号化工程による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第1の区間の映像データの符号化を実行する符号化処理装置へ通知する通知工程と、
を含むことを特徴とする符号化処理方法。
(付記11)前記映像データの中の、前記第1の区間の末尾から前記第2の区間の末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記第2の区間の末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第3の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置から、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付ける受付工程と、
前記受付工程にて、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による前記第2の区間の映像データの符号化を、前記受付手段によって受け付けられた分割点にて終了させるとともに、当該分割点の符号化後のデータ量が前記通知されたデータ量に近似するように制御する符号化処理制御工程と、
を含むことを特徴とする付記10に記載の符号化処理方法。
(付記12)符号化対象となる映像データを取得した分散処理装置が前記映像データの符号化を複数の符号化処理装置に分散処理させる符号化処理分散システムであって、
前記分散処理装置は、
前記映像データの中の連続する区間のうち、後段の区間は、前段の区間の映像データの先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレーム、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとして、前後の区間の映像データが一部分重複するように分割し、各区間の映像データをそれぞれ異なる符号化処理装置へ提供する分割手段と、
前記異なる符号化処理装置によって符号化された区間の映像データ群を結合して一つの符号化映像データを生成する結合手段と、
前記複数の符号化処理装置から受信した情報を指定された他の符号化処理装置へ通知する通知手段と、を備え、
前記符号化処理装置は、
前記分割手段によって分割された区間群の中の任意の区間の映像データが入力され、当該区間の映像データを先頭から符号化する符号化手段と、
前記任意の区間と、該任意の区間の前段の区間との重複区間の映像データの中から、映像データの分割に適した分割点を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記分散処理装置へ送信して、該分散処理装置の前記通知手段により該任意の区間の前段の区間の映像データが入力された符号化処理手段へ通知させる通知手段と、
前記任意の区間と後段の区間との重複区間の映像データの中から映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を前記分散処理装置から受け付ける受付手段と、
前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による符号化を、前記受付手段によって受け付けた前記分割点で終了させるとともに、前記分割点の映像データの符号化後のデータ量を前記通知されたデータ量に近似させるように制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする符号化処理分散システム。
(付記13)前記分割手段は、前記任意の区間を等分した前半区間が前記後段の区間との重複区間の映像データとなり、後半区間が前記後段の区間との重複区間の映像データとなるように分割することを特徴とする付記12に記載の符号化処理分散システム。
本実施の形態にかかる符号化処理分散の概要を示す説明図である。 符号化処理分散システムの構成例を示す説明図である。 符号化処理部のハードウェア構成を示すブロック図である。 符号化処理部の機能的構成を示すブロック図である。 符号化処理におけるデータの加工処理を示す説明図である。 区間ごとのフレーム構成を示す説明図である。 区間ごとの符号化処理の手順を示すフローチャートである。 実施例1における分散処理システムの構成を示す説明図である。 実施例2における分散処理システムの構成を示す説明図である。 空間方向分割による映像データの分割処理を示す説明図である。 時間方向分割による映像データの分割処理を示す説明図である。
符号の説明
200 符号化処理分散システム
201 符号化対象映像データ
202 符号化済み映像データ
210 分割処理部
220 符号化処理部
230 総合処理部
401 符号化部
402 検出部
403 通知部
404 受付部
405 制御部

Claims (8)

  1. 符号化対象となる映像データの一部を符号化する符号化処理装置であって、
    前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の部分映像データについて、先頭から符号化する符号化手段と、
    前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第1の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置へ通知する通知手段と、
    を備えることを特徴とする符号化処理装置。
  2. 前記映像データの中の、前記第1の区間の末尾から前記第2の区間の末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記第2の区間の末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第3の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置から、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による前記第2の区間の映像データの符号化を、前記受付手段によって受け付けられた分割点にて終了させるとともに、当該分割点の符号化後のデータ量が前記通知されたデータ量に近似するように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の符号化処理装置。
  3. 前記検出手段は、前記映像データの中の先頭区間の映像データが入力された場合、前記分割点の検出機能を停止させることを特徴とする請求項1または2に記載の符号化処理装置。
  4. 前記受付手段は、前記映像データの中の末尾区間の映像データが入力された場合、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知の受付機能を停止することを特徴とする請求項2または3に記載の符号化処理装置。
  5. 符号化対象となる映像データの一部を符号化するコンピュータを、
    前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の映像データについて、先頭から符号化する符号化手段、
    前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する検出手段、
    前記検出手段によって検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第1の区間の映像データの符号化を実行する他の符号化処理装置へ通知する通知手段、
    として機能させることを特徴とする符号化処理プログラム。
  6. 前記映像データの中の、前記第1の区間の末尾から前記第2の区間の末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記第2の区間の末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第3の区間の映像データの符号化を実行する符号化処理装置から、前記第3の区間と前記第2の区間との重複区間の中の、前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付ける受付手段、
    前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による前記第2の区間の映像データの符号化を、前記受付手段によって受け付けられた分割点にて終了させるとともに、当該分割点の符号化後のデータ量が前記通知されたデータ量に近似するように制御する制御手段、
    として機能させることを特徴とする請求項5に記載の符号化処理プログラム。
  7. 符号化対象となる映像データの一部を符号化するコンピュータが、
    前記映像データの中の、第1の区間の先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレームとし、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとする、第2の区間の映像データについて、先頭から符号化する符号化工程と、
    前記第2の区間と前記第1の区間との重複区間の映像データの中から、前記映像データの分割に適した分割点を検出する検出工程と、
    前記検出工程によって検出された分割点と、前記符号化工程による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記第1の区間における符号化の終了に関する情報として、前記第1の区間の映像データの符号化を実行する符号化処理装置へ通知する通知工程と、
    を含むことを特徴とする符号化処理方法。
  8. 符号化対象となる映像データを取得した分散処理装置が前記映像データの符号化を複数の符号化処理装置に分散処理させる符号化処理分散システムであって、
    前記分散処理装置は、
    前記映像データの中の連続する区間のうち、後段の区間は、前段の区間の映像データの先頭から末尾までの中の任意のフレームを先頭フレーム、前記末尾以降の任意のフレームを末尾フレームとして、前後の区間の映像データが一部分重複するように分割し、各区間の映像データをそれぞれ異なる符号化処理装置へ提供する分割手段と、
    前記異なる符号化処理装置によって符号化された区間の映像データ群を結合して一つの符号化映像データを生成する結合手段と、
    前記複数の符号化処理装置から受信した情報を指定された他の符号化処理装置へ通知する通知手段と、を備え、
    前記符号化処理装置は、
    前記分割手段によって分割された区間群の中の任意の区間の映像データが入力され、当該区間の映像データを先頭から符号化する符号化手段と、
    前記任意の区間と、該任意の区間の前段の区間との重複区間の映像データの中から、映像データの分割に適した分割点を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出された分割点と、前記符号化手段による当該分割点の映像データの符号化後のデータ量とを、前記分散処理装置へ送信して、該分散処理装置の前記通知手段により該任意の区間の前段の区間の映像データが入力された符号化処理手段へ通知させる通知手段と、
    前記任意の区間と後段の区間との重複区間の映像データの中から映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を前記分散処理装置から受け付ける受付手段と、
    前記受付手段で前記映像データの分割に適した分割点と、当該分割点のデータ量との通知を受け付けると、前記符号化手段による符号化を、前記受付手段によって受け付けた前記分割点で終了させるとともに、前記分割点の映像データの符号化後のデータ量を前記通知されたデータ量に近似させるように制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする符号化処理分散システム。
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