JP2009085177A - 4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】4サイクル複数気筒エンジンにおいて、クランクケース内のブローバイガス量を、圧力センサーにより気筒毎に検出できるブローバイガス量検出方法を提供する。
【解決手段】光センサー等によりクランク角度を連続して検出して、制御手段に入力し、圧力センサー等により、所定のクランク角度間隔でクランクケース内圧力B2を測定して、制御手段に入力する。制御手段は、前記所定のクランク角度間隔毎の圧力変化B2に基づいて、気筒毎のブローバイガス増加圧D1及びブローバイガス増加量の変化を検出する。好ましくは、通常運転時に検出した各気筒の爆発時期近傍の最大ブローバイガス増加圧と、予め設定された限界ブローバイガス増加圧とを比較し、検出したブローバイガス増加圧が限界ブローバイガス増加圧以上に大きいと判別した時に、対応する気筒からクランクケース内へのブローバイガス量が異常増加していると認識する。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の気筒と、各気筒共通のクランクケースとを備えた4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス圧力の検出方法に関する。
4サイクル複数気筒エンジンにおいて、エンジン運転中、燃焼室内のガスの一部は、ピストンリングとシリンダライナとの隙間からブローバイガスとしてクランクケース内に漏れている。このブローバイガスは、主として、燃焼室内の燃焼(爆発)時に生じる燃焼ガスであるが、圧縮行程時に燃焼室からクランクケース内に漏れる圧縮空気(給気)も含まれている。
エンジンを正常初期運転状態から使用するに伴い、ピストンリング及びシリンダライナ等の気筒内の摺動部材は摩耗し、それら摺動部材の摩耗量が増大し、又は損傷した場合には、気筒のシール性は大きく低下する。気筒のシール性が低下すると、クランクケース内のブローバイガス量が増加することにより、円滑なピストンの作動を妨げる。また、クランクケース内の燃焼ガス(オイルミスト)の蓄積量が増加することにより、オイルパンに貯留されている潤滑油は急速に劣化する。すなわち、気筒から漏れた燃焼ガス中の硫黄成分が潤滑油に混ざり、潤滑油のアルカリ価が低下すると共に、ブローバイガス中に含まれる残渣物によって粘度が上がり、潤滑機能が低下する。さらに、増加したブローバイガスは、高温で、かつ、前述のように燃焼残渣物を含んでいるので、摺動部材の潤滑性悪化及び摺動部材の腐食を引き起こし、これら摺動部材の摩耗を促進する。
図10は、4サイクルエンジンにおけるクランクケース内へのブローバイガスの増加量と、ピストンリング、シリンダライナ及びピストンリング溝等の摺動部材の摩耗量との関係を示した図であり、摺動部材の摩耗量が増加するに従い、ブローバイガス増加量(燃焼ガス等の漏れ量)が増加することを示している。点A1は、摺動部材の要交換時期を示す摩耗限界点であり、点A1まで摩耗量が増加すると、摺動部材の交換が必要となる。
図11及び図12は、オイルパンに貯留された潤滑油の劣化度合いと、クランクケース内のブローバイガスの増加量との関係を示すグラフであり、図11に示す潤滑油の劣化度合いとは、具体的にはTBN等の希土類窒化物の減少であり、図12に示す潤滑油の劣化度合いとは、具体的には潤滑油の粘度の増加である。ブローバイガス増加量が増加するに従い、TBN等は減少し、粘度は増加し、それにより、潤滑油の劣化度合いが増加することを示している。点A2、A3はそれぞれ潤滑油の交換時期を示す使用限界であり、点A2又は点A3まで潤滑油の劣化度合いが進むと、潤滑油の交換が必要となる。
上記のような気筒の摺動部材の摩耗又は損傷による摺動部材の交換時期を知る方法の一つとして、従来、各摺動部材の摩耗量を実測する方法があり、また、潤滑油の劣化による潤滑油交換時期を知る方法の一つとして、エンジンの運転時間を基準としたり、あるいは潤滑油の成分を分析する方法がある。さらに別の従来方法として、クランクケース内圧力の静的な変化を圧力検出手段で測定することにより、間接的にクランクケース内のブローバイガス圧力の変化を測定し、ブローバイガス増加圧の変化からブローバイガス増加量の変化を検出し、検出されたブローバイガス増加量を基に、図10、図11及び図12等の関係から、摺動部材の摩耗度、潤滑油の劣化度及びそれらの交換時期を知るようにしている。
しかし、上記従来方法は、クランクケース内圧力の全体の静的な変化を圧力検出手段で測定し、それによりクランクケース内の全体のブローバイガス圧力の変化を測定しているので、エンジン全体としてのブローバイガス増加量の変化を認識することはできるが、複数気筒エンジンにおいて、気筒毎のブローバイガス圧力の変化及びブローバイガス増加量の変化を認識することはできない。
これに対し、気筒毎のブローバイガス増加圧及び増加量の変化を認識するために、気筒毎に圧力センサーを配置することが考えられるが、装備する圧力センサーの数が増えることにより、部品コストが高くなると共に、取付け作業及びメンテナンスにも手間がかかるようになる。
(発明の目的)
本発明の目的は、複数気筒を有する4サイクルエンジンにおいて、一つもしくは複数の圧力センサーによってクランクケースの圧力変化を測定することにより、気筒毎のブローバイガス増加圧の変化及びそれによりブローバイガス増加量の変化を検出できるようにし、気筒毎の摺動部材の摩耗状態及び損傷等を監視できるようにすることである。
上記課題を解決するため、請求項1記載による発明は、複数の気筒と、各気筒共通のクランクケースとを備えた4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法において、クランク角度検出手段により、クランク角度を連続で検出して制御手段に入力し、圧力検出手段により、連続的に又は少なくとも所定のクランク角度間隔でクランクケース内圧力を測定して前記制御手段に入力し、前記制御手段により、前記所定のクランク角度間隔毎のクランクケース内圧力変化に基づいて、気筒毎のブローバイガス圧力の変化を検出することを特徴としている。
上記測定方法によると、一つの圧力センサーにより、クランクケース内全体の圧力変化を測定しながらも、所定のクランク角度毎に圧力変化を測定することにより、気筒毎にブローバイガス増加圧及び増加量の変化を検出できる。すなわち、圧力センサー用の部品コストを抑えると共に、圧力センサーの取り付け及びメンテナンスに手間がかからないようにしつつ、気筒毎に摺動部材の摩耗量の変化又は損傷等を監視することができ、摺動部材の適切な交換時期を知ることができる。また、潤滑油の劣化による潤滑油の交換時期を知ることも可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のブローバイガスの検出方法において、前記制御手段の記憶部は、エンジンの正常初期運転状態におけるブローバイガス増加圧を初期ブローバイガス増加圧として記憶すると共に、予め設定された限界ブローバイガス増加圧を記憶しており、前記制御手段の演算部は、正常初期運転後の通常運転時に検出した各気筒の爆発時期近傍の最大ブローバイガス増加圧と、前記限界ブローバイガス増加圧とを比較し、検出したブローバイガス増加圧が限界ブローバイガス増加圧以上に大きいと判別した時に、対応する気筒からクランクケース内へのブローバイガス量が異常増加していると認識するように構成されている。
上記方法によると、(1)各気筒の爆発時期近傍における最大ブローバイガス増加圧を検出し、予め設定された限界ブローバイガス増加圧と比較するようにしているので、従来例のようにクランクケース内圧力変化の静的な平均値を測定する方法に比べ、早期に、精度良く、ブローバイガス量の異常増加を検出できる。それにより、早期に、摺動部材の摩耗限界又は損傷等を知ることができ、摺動部材を適切な時期に交換することができる。
(2)各気筒の爆発時期近傍のブローバイガス圧力の変化を検出しているので、いずれの気筒のブローバイガス量が異常増加しているかを容易に知ることができ、摺動部材が摩耗限界又は損傷している気筒を、容易に、特定することができる。したがって、摺動部材の修理や部品交換を行う場合には、特定された気筒のみを分解して、修理又は部品交換を行えばよく、メンテナンス作業が大幅に省略化できる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガスの検出方法において、クランクケース内を密封状態として、前記圧力検出手段によりクランクケース内圧力を測定することを特徴としている。
上記方法によると、クランクケース内を大気開放してクランクケース内圧力を測定する場合に比べ、クランクケース内圧力の変化が顕著になるので、圧力検出手段による圧力変化の測定が、より速やかに、かつ、正確に行える。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガスの検出方法において、前記圧力検出手段は、クランクケース内を大気開放するブリーザ管の位置から1気筒分以上離れた箇所の圧力を検出することを特徴としている。
上記方法によると、たとえ大気開放状態でクランクケース内圧力の変化を測定しても、ブリーザ管による圧力の逃がし作用の影響が少ない箇所でクランクケース内圧力を測定することになるので、圧力センサーによる良好な圧力検出機能を維持することができる。
図1〜図9は、本発明によるブローバイガスの検出方法を実施する4サイクル6気筒エンジン及びその検出方法の一実施の形態を示している。
[エンジン全体の構造]
図1は4サイクル6気筒エンジンの縦断面略図であり、クランクケース1の上端にシリンダブロック2が結合され、該シリンダブロック2内には第1気筒4−1から第6気筒4−6までの6個の気筒が設けられており、各気筒4−1、4−2、…4−6内は前記共通の一つのクランクケース1内に連通すると共に、それぞれピストン7が摺動自在に嵌合されている。各気筒4−1、4−2、…4−6の上端には、それぞれシリンダヘッド6が結合されている。クランクケース1内には、各気筒共通のクランク軸10が回転自在に配置され、該クランク軸10は、各気筒4−1、4−2、…4−6のピストン7にコンロッド9を介してそれぞれ連結されており、クランク軸10の一端部はクランクケース1外に突出し、該突出部にはフライホイール11が固着されている。クランクケース1のフライホイール11配置側とは反対側にはブリーザ管(オイルミスト管)23が設けられ、該ブリーザ管23には開閉バルブ24が設けられ、該開閉バルブ24を開くことにより、クランクケース1内を大気に開放し、開閉バルブ24を閉じることにより、クランクケース1内を略密封するようになっている。クランクケース1の下端には、潤滑油Lを貯留したオイルパン3が結合されている。各気筒4−1、4−2、…4−6の爆発順序(点火順序)は、第1気筒4−1、第4気筒4−4、第2気筒4−2、第6気筒4−6、第3気筒4−3及び第5気筒4−5となっており、120°のクランク角度間隔で爆発する。
図2は、第1気筒4−1の断面拡大略図であり、ピストン7の外周面の上部には、たとえば3本の環状のリング溝14が互いに平行に形成され、該リング溝14にはピストンリング8がそれぞれ嵌着され、各ピストンリング8の外周面が、シリンダライナ9の内周面に摺接している。上記三本のピストンリング8は、上側から順に、トップリング(コンプレッシャリング)、セカンドリング(コンプレッシャリング)及びオイルリングとなっている。燃焼室9a内の爆発時、燃焼室9a内の燃焼ガスの一部は、シリンダライナ9と各ピストンリング8との隙間を通り、ブローバイガスとなってクランクケース1内へ漏れ、クランクケース1内に蓄積される。また、圧縮行程時においては、給気(空気)の一部がブローバイガスとして前記隙間を通りクランクケース1内に漏出する。なお、図1の第2気筒4−2から第6気筒4−6の各ピストン7にも、第1気筒4−1と同様の3つのピストンリング8がそれぞれ嵌着されている。
[圧力センサー25、光センサー19、制御手段26及びその制御内容]
図1において、クランクケース1内の圧力を所定のクランク間隔で連続的に検出する手段として、クランクケース1のフライホイール11側とは反対側の端壁、具体的には第6気筒4−6の近傍に、クランクケース1内に突出する圧力センサー25を設けている。該圧力センサー25は制御手段26に電気的に接続され、クランクケース1内の圧力を所定のクランク間隔で連続的に検出して制御手段26に入力するようになっている。具体的には、連続的又は好ましくはクランク角度0.5°、1°若しくは6°の間隔で測定したクランクケース内圧力を制御手段26に入力できるようになっている。
基準気筒のクランク角度、たとえば第1気筒4−1に対応するクランク角度を検出する手段として、クランク軸10の一端部にパルス円板18を固着すると共に、該パルス円板18の外周端部が通過する光センサー19を配置している。
図3はクランク角度検出手段の拡大断面図であり、パルス円板18の外周端部には、多数の光通過用スリット(または透明部)20が周方向に所定間隔をおいて形成されている。光センサー19は、断面コの字状に形成される共に、発光部21と受光部22とを対向状に有しており、発光部21と受光部22との間を、パルス円板18の外周端部が通過するようになっている。パルス円板18のスリット20の数は、測定するクランク角度の間隔によって異なる。たとえば、クランク角度を0.5°の間隔で測定する場合には、720個のスリット20が周方向に等間隔をおいて形成されたパルス円板18を用い、クランク角度を1°の間隔で測定する場合には、360個のスリット20が周方向に等間隔をおいて形成されたパルス円板18を用い、クランク角度を6°の間隔で測定する場合には、60個のスリット20が周方向に等間隔をおいて形成されたパルス円板18を用いる。該実施の形態では、720個のスリット20を有するパルス円板18を用い、0.5の間隔でクランク角度を測定するように構成されている。発光部21から発せられた光は、スリット20の通過に対応して、クランク角度0.5°毎に受光部22で受光され、受光部22からパルス信号として制御手段26に入力するようになっている。
前記制御手段26は、データローガ等を備えると共に、記憶部、演算部、入力部及び出力部等を備えており、該制御手段26にはモニター27が接続され、該モニター27により、各種検出値及び演算値を監視できるようになっている。制御手段26の入力部は、前述のように圧力センサー25及びクランク角度検出用の光センサー19から検出圧力及び検出クランク角度がそれぞれ入力されるようになっている。
制御手段26の記憶部には、たとえば、ピストン上下運動のみに基づいて変化する場合のクランクケース1内の基本圧力変化と、エンジンの正常初期運転時において前記圧力センサー25により検出されるクランクケース内の初期圧力変化と、該初期圧力変化と前記基本圧力変化との差に略相当する初期ブローバイガス圧力変化と、予め設定された限界ブローバイガス増加圧(後で詳しく説明する)と、が記憶されている。前記制御手段26の演算部は、正常初期運転後の通常運転時に検出した各気筒の爆発時期近傍の最大ブローバイガス増加圧と、前記限界ブローバイガス増加圧とを比較し、検出したブローバイガス増加圧が限界ブローバイガス増加圧以上に大きいと判別した時に、対応する気筒からクランクケース内へのブローバイガス量が異常増加していると認識するように構成されている。以下、図4乃至図9により、上記増加圧及び増加量等とクランク角度との関係等を、具体的に説明する。
図4は、ピストン上下動によるクランクケース1内の前記基本圧力B0の変化と、初期運転状態で測定されたクランクケース1内の前記初期圧力B1の変化と、初期ブローバイガス圧力C1の変化との関係の一例を示したものであり、横軸のクランク角度は、基準気筒として前述のように第1気筒4−1のクランク角度を示している。ピストン上下動によるピストン速度の変化は正弦曲線となるため、クランクケース1内の圧力変化もピストン速度に追従して略正弦曲線となる。該実施の形態では、図1で示すように、圧力センサー25が第6気筒4−6の略真下に配置されているので、図4の基本圧力B0の変化は、第6気筒4−6のピストン上下動に概ね対応した正弦曲線となっている。この基本圧力B0の力変化は、エンジン回転数や圧力によって多少異なるが、同一のエンジン回転数及び同一の計測位置で測定すれば、常に一定の圧力波形を示すものである。また、第6気筒4−6は、爆発時期が第1気筒4−1と360°の位相差を有しているので、基本圧力B0の変化は、クランク角度が0°、180°、360°及び540°で概ね0となる正弦曲線となっている。なお、圧力センサー25の位置によって、上記基本圧力B0の波形は図4とは異なる曲線となるのは当然である。たとえば、第2気筒4−2の近くに圧力センサー25を配置すれば、その基本圧力の変化は、図4の曲線B0から240°遅れた位相の波形になる。
図4において、前述のように、クランクケース1内の初期圧力B1と基本圧力B0との差が、点線で示す初期ブローバイガス圧力C1となり、このブローバイガス圧力C1の変化は、各気筒4−1、4−4、4−2、4−6、4−3、4―5の各上死点TDC1,TDC4、TDC2、TDC6,TDC3,TDC5近傍の爆発時期において、それぞれ最大となっている。この初期ブローバイガス圧力C1の変化も、運転中におけるブローバイガス増加圧を検出する基準値として、記憶部に記憶されている。
図5は、通常運転中におけるブローバイガス増加圧の変化の一例をグラフD1として表した図である。前記図4の初期ブローバイガス圧C1の変化がブローバイガス増加圧の基準となるので、図5では上記初期ブローバイガス圧力C1を一点鎖線で示すように直線で表している。また、通常運転でブローバイガス圧が増加した場合に圧力センサー26で検出されたクランクケース内の圧力を破線のグラフB2で表している。すなわち、通常運転時に検出されたクランクケース内の圧力B2と、正常初期運転時のクランクケース内の圧力B1との差が、通常運転時におけるブローバイガス増加圧D1として記載されている。
図6は、図5でブローバイガス増加圧D1の変化のみを取り出して示すグラフであり、ブローバイガス増加圧D1は、各気筒4−1、4−4、4−2、4−6、4−3、4―5の上死点TDC1,TDC4、TDC2、TDC6,TDC3,TDC5近傍の爆発時期において、それぞれ急激に増加している。また、各気筒4−1、4−4、4−2、4−6、4−3、4―5のブローバイガス増加圧D1は、気筒によって異なっている。なお、図6のグラフE0は、クランクケース1内全体のブローバイガス増加圧の平均値を示している。
図7は、図6で求めたクランクケース内全体のブローバイガス増加圧の平均値E0と、クランクケース内に溜まるブローバイガスの増加量との関係を示したグラフであり、ブローバイガス増加圧の平均値E0の増加量とブローバイガス増加量とは略比例している。この図7の関係により、クランクケース内のブローバイガス増加圧からブローバイガス増加量を簡単に推測することができる。
図8は、一つの気筒からのブローバイガス量が異常増加した場合のブローバイガス増加圧の変化を示した図である。全ての気筒のブローバイガス量が正常に増加している場合には、破線のグラフD2で示すように、各気筒のブローバイガス増加圧は平均的に増加しているが、たとえば、第2気筒4−2からのブローバイガス量が他の気筒に比べて異常増加すると、グラフD2’で示すように、第2気筒の爆発時期近傍(TDC2近傍)の最大ブローバイガス増加圧が、他の気筒の最大ブローバイガス増加圧よりも、異常に大きくなる。これを自動的に検出すべく、予め、前述の限界ブローバイガス増加圧P1が設定され、制御手段26の記憶部に記憶されており、この限界ブローバイガス増加圧P1を越えた時に、第2気筒のブローバイガス量が異常増加していることをモニター27で認識することができる。また、モニター27で認識するだけでなく、適宜の警報装置を作動させ、エンジンを自動停止するように、制御手段26のプログラムを組み込むこともできる。
図9は、各気筒の摺動部材の部品交換時期を検出する場合のブローバイガス増加圧のグラフである。各気筒4−1、4−4、4−2、4−6、4−3、4―5の爆発時期は、この順序により、クランク角度で略120°間隔で配列されているが、各気筒4−1、4−4、4−2、4−6、4−3、4―5の各上死点TDC1,TDC4、TDC2、TDC6,TDC3,TDC5からそれぞれ前後60°の範囲で区切り、各気筒に対応する120°の範囲内で、それぞれの区間(120°区間)におけるブローバイガス増加圧平均値E1,E4,E2,E6,E3,E5を演算する。たとえば、第1気筒4−1のブローバイガス増加圧平均値E1は、クランク角度が−60°から60°の範囲のブローバイガス増加圧の平均値であり、第4気筒4−4のブローバイガス増加圧平均値E4は、クランク角度が60°から180°の範囲のブローバイガス増加圧の平均値であり、第2気筒4−2のブローバイガス増加圧平均値E2は、クランク角度が180°から300°の範囲のブローバイガス増加圧の平均値であり、第6気筒4−6のブローバイガス増加圧平均値E6は、クランク角度が300°から420°の範囲のブローバイガス増加圧の平均値であり、第3気筒4−3のブローバイガス増加圧平均値E3は、クランク角度が420°から540°の範囲のブローバイガス増加圧の平均値であり、第5気筒4−5のブローバイガス増加圧平均値E5は、クランク角度が540°から660°(−60°)の範囲のブローバイガス増加圧の平均値である。これに対し、太い破線で示す直線E10は、図10のブローバイガス増加量とエンジン摺動部材の摩耗量との関係と、図7のクランクケース内のブローバイガス増加量と各気筒のブローバイガス増加圧の平均値E0との関係等から求めた限界換摩耗量に対応する要交換ブローバイガス増加圧である。すなわち、図9における各気筒のブローバイガス増加圧平均値E1,E4、E2,E6,E3及びE5のいずれかが上記要交換ブローバイガス増加圧E10を越えた場合に、対応する気筒の摺動部材の交換時期であることを認識できるのである。ちなみに、図9の場合は、第2気筒のブローバイガス増加圧平均値E2が要交換ブローバイガス増加圧E10を越えており、これにより、第2気筒の摺動部材が交換時期に来ていることを示しているのである。
[測定及び圧力作業]
制御手段による制御及びモニターによる監視に関しては、前記制御手段の説明の欄で概ね説明しているので、ここでは、実際の測定作業及び監視作業等について、時系列的に簡単に説明する。
(ブローバイガスの増加圧及び増加量の変化の監視)
(1)摺動部材として、全気筒共にすべて新しい正常な部材を使用している正常初期運転状態では、図4に示すように、圧力センサー25により測定されたクランクケース1内の圧力はグラフB1のように変化しており、したがって、クランクケース1内のブローバイガスの圧力もグラフC1のように変化している。
(2)正常初期運転後、一定期間経過した通常運転中に、クランクケース1内のブローバイガス量を検出する場合には、まず、測定精度を高く維持するために、図1のブリーザ管23の開閉バルブ24を閉じ、クランクケース1内を密閉状態とする。この密閉状態において、圧力センサー25により、クランクケース1内の全体の圧力変化を連続的に測定し、制御手段26に入力すると共に、光センサー19により基準の気筒、すなわち第1気筒4−1のクランク角度を連続的に検出し、そのクランク角度の変化を制御手段26に入力する。
(3)上記通常運転において、各気筒に使用されているピストンリング等の摺動部材は、気筒毎にまちまちに摩耗し、気筒毎の摩耗量に応じてそれぞれブローバイガス圧力及び量が増加する。このブローバイガスの増加圧及び増加量は、図5に示すように、前記圧力センサー25により検出したクランクケース1内の全体の圧力B2と、初期圧力B1と、光センサー19で検出したクランク角度に基づいて制御手段26により気筒毎に求められ、それらをモニター27で監視することにより、図6のように気筒毎のブローバイガス増加圧の変化及びそれに基づく増加量の変化を監視することができる。
すなわち、図5で説明したように、通常運転中に圧力センサー25から入力された圧力B2と、予め記憶部に記憶された初期圧力B1との差を演算して、初期ブローバイガス圧力C1に対するブローバイガスの増加圧D1を求め、図6に示すように、ブローバイガス増加圧D1と該増加圧D1から推測したブローバイガス増加量をモニター27に出力し、監視する。
図6において、ブローバイガス増加圧D1は各気筒により異なるが、各気筒の爆発時期(TDC0°、120°、240°、360°、480°及び600°近傍)のブローバイガス増加圧D1の状態を監視することにより、気筒毎のブローバイガス増加圧及び増加量の変化を、正確に認識することができる。
(ブローバイガス増加圧及び増加量の異常の検出)
ブローバイガス増加圧及び増加量を監視している状態において、たとえば、第2気筒の摺動部材が破損して、第2気筒のシール性が損なわれた場合には、図8に示すように、第2気筒の爆発時期近傍(TDC2近傍)における最大ブローバイガス増加圧(及び最大増加量)D2’が、他の気筒の最大ブローバイガス増加圧よりも異常に大きくなり、所定の限界ブローバイガス増加圧P1を越えた場合に、第2気筒のブローバイガス量が異常に増加したと判別することができる。すなわち、第2気筒の摺動部材が損傷したり、急激に摩耗量が増加したことを認識できる。この場合、モニター27の監視より認識することもできるが、監視に加え、自動的に、警告及びエンジン停止等の制御を行うこともできる。
(気筒毎の摺動部材の交換時期の検出)
摺動部材の部品交換指標としては、既に図8で説明したように、気筒毎の最大ブローバイガス増加圧又は増加量から異常を検出した時点で、対応する気筒の摺動部材の交換が必要であることを認識できるが、その他に、図9で説明したように、気筒毎に、ブローバイガス増加圧平均値E1,E4,E2,E6,E3,E5をそれぞれ演算し、これらブローバイガス増加圧平均値E1,E4,E2,E6,E3,E5と、前記要交換ブローバイガス増加圧E10とを比較して、該要交換ブローバイガス増加圧E10を越えた気筒、すなわち、第2気筒4−2について、摺動部材の交換時期であることを認識することがきる。
(潤滑油の交換時期の検出)
潤滑油の交換時期は、気筒毎のブローバイガス増加圧又はブローバイガス量の変化を求める必要はなく、図8で説明したクランクケース内全体のブローバイガス増加圧平均値E0と、前記図11及び図12で説明した潤滑油の劣化とブローバイガス増加量(ブローバイガス増加圧)との関係から、クランクケース内全体のブローバイガス増加圧平均値E0が、図11又は図12の各潤滑油使用限界点A2,A3のブローバイガス増加量に対応する値まで上昇した時に、潤滑油交換時期であることを認識することができる。
[その他の実施の形態]
(1)前記実施の形態における圧力測定は、図1において、ブリーザ管23の開閉バルブ24を閉じた状態で実施しているが、ブリーザ管23の開閉バルブ24を開放した状態で測定することも可能である。
(2)図1に仮想線で示すように、クランクケース1内のブリーザ管23とは反対側の端壁に、圧力センサー25’を配置することも可能である。該実施の形態によると、開閉バルブ24を開いて大気開放状態としてクランクケース内圧力を測定した場合でも、ブリーザ管23側に圧力センサー25を配置する場合と比較して、微妙な圧力変化を精度良く測定することができる。なお、大気開放状態で測定する場合には、ブリーザ管23から一気筒分以上離れた箇所に圧力センサー25を配置すれば、クランクケース圧力変化を精度良く測定することができる。
(3)前記実施の形態は6気筒エンジンに適用した例であるが、2気筒〜5気筒の4サイクルエンジン又は7気筒以上の4サイクルエンジンにも適用可能である。
(4)クランク角度検出手段は、図1及び図3のように、多数のスリット20を有するパルス円板18と光センサー19との組合せによる手段には限定されず、エンジンに連結される変速機の入力軸の回転角度を検出することにより、クランク角度を検出する手段等、各種検出手段が考えられる。
本発明によるブローバイガスの検出方法を実施する4サイクル6気筒エンジンの断面略図である。 図1のエンジンの第1気筒の断面拡大略図である。 図1のエンジンのクランク角度検出手段の断面拡大図である。 正常初期運転状態におけるピストン上下動等によるクランクケース内の基本圧力の変化と、検出したクランクケース内の初期圧力の変化と、ブローバイガのス初期圧力の変化との関係を示す図である。 通常運転時において検出したクランクケース内の圧力の変化と、クランクケース内の初期圧力の変化と、ブローバイガのス増加圧の変化との関係を示す図である。 通常運転時において検出したブローバイガス増加圧の変化と、その平均値を示す図である。 クランクケース内全体のブローバイガス増加圧平均値と、クランクケース内のブローバイガス増加量との関係を示す図である。 一つの気筒からのブローバイガス量が異常増加した場合のブローバイガス増加圧とクランク角度との関係を示す図である。 一つの気筒の摺動部材の部品交換時期を検出した場合のブローバイガス増加圧とクランク角度との関係を示す図である。 クランクケース内へのブローバイガスの増加量と、ピストンリング、シリンダライナ及びピストンリング溝等の摺動部材の摩耗量との関係を示す図である。 オイルパンに貯留された潤滑油の劣化に基づく全塩基化の度合いと、クランクケース内のブローバイガス量との関係を示す図である。 オイルパンに貯留された潤滑油の劣化に基づく劣化度合いと、クランクケース内のブローバイガス量との関係を示す図である。
符号の説明
1 クランクケース
2 シリンダヘッド
3 オイルパン
4−1,2,3,4,5,6 第1,第2、第3,第4、第5及び第6気筒
7 ピストン(摺動部材)
8 ピストンリング(摺動部材)
18、19 パルス円板、光センサー(クランク角度検出手段の一例)
25、25’ 圧力センサー(圧力検出手段)
26 制御手段
27 モニター

Claims (4)

  1. 複数の気筒と、各気筒共通のクランクケースとを備えた4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法において、
    クランク角度検出手段により、クランク角度を連続で検出して制御手段に入力し、
    圧力検出手段により、連続的又は少なくとも所定のクランク角度間隔でクランクケース内圧力を測定して前記制御手段に入力し、
    前記制御手段により、前記所定のクランク角度間隔毎のクランクケース内圧力変化に基づいて、気筒毎のブローバイガス圧力の変化を検出することを特徴とする4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法。
  2. 前記制御手段の記憶部は、エンジンの正常初期運転状態におけるブローバイガス増加圧を初期ブローバイガス増加圧として記憶すると共に、予め設定された限界ブローバイガス増加圧を記憶しており、前記制御手段の演算部は、正常初期運転後の通常運転時に検出した各気筒の爆発時期近傍の最大ブローバイガス増加圧と、前記限界ブローバイガス増加圧とを比較し、検出したブローバイガス増加圧が限界ブローバイガス増加圧以上に大きいと判別した時に、対応する気筒からクランクケース内へのブローバイガス量が異常増加していると認識するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法。
  3. クランクケース内を密封状態として、前記圧力検出手段によりクランクケース内圧力を測定することを特徴とする請求項1又は2記載の4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法。
  4. 前記圧力検出手段は、クランクケース内を大気開放するブリーザ管の位置から1気筒分以上離れた箇所の圧力を検出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の4サイクル複数気筒エンジンのブローバイガス検出方法。
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