JP2009081786A - 撮像装置、被写体分離方法、およびプログラム - Google Patents

撮像装置、被写体分離方法、およびプログラム Download PDF

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【課題】 奥行きのある空間を確保した被写体を背景から分離可能な撮像装置、被写体分離方法、およびプログラムの提供
【解決手段】 撮影者が、被写体51のクラブヘッドのアドレス位置をA点(最も手前のフォーカス位置)として指定し、以下、図2(b)に示すように、手前から順に、B点、C点というようにフォーカス位置を指定すると、デジタルカメラはA−C間の空間52を切り出し、フォーカス位置A、B、Cで囲まれた被写体51を分離するためのエッジ部分を抽出して背景と被写体51を分離する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置におけるフォーカス領域の自動調整及び被写体分離技術に関する。
従来のデジタルカメラで撮影した画像をパソコンに送信若しくは入力し、パソコン側で撮影画像を取り込んだ後、その画像を加工する技術や画像全体を変形する技術が知られている。また、パソコン上で、取り込んだ撮影画像の背景から主要被写体を分離する技術や画像に絵や文字を追記できるという技術も知られている。
また、デジタルカメラで画像を撮影し、その撮影画像の背景から主要被写体を切り出す技術として、CCDとCCDの出力信号を処理する信号処理部の間に低周波フィルタを設けることにより、画像の背景からの主要被写体の分離を可能としたものがある(例えば、特許文献1参照)。
同特許文献1には、 絞りを開放にし、適正露出になるようにシャッタスピードを設定し、所望の被写体に合焦させ撮影し、得られた画像信号を低周波遮断フィルタに通し、所望の被写体の画像(信号)を得るように構成したデジタルカメラが開示されており、このデジタルカメラを構成する撮像手段は、レンズ、絞り、シャッターなどを含み、入力された光を撮像部上に投射する。撮像部は、CCDであり、光信号を電気信号へ変換する。低周波遮断フィルタは、両者の間にあって、光信号の低周波成分を遮断する。これにより、ボケた領域の画像情報を低周波遮断フィルタを使ってカットし、主要被写体(合焦した被写体)を背景から切り出す技術が開示されている。
しかし、同特許文献1の技術では、デジタルカメラに新たにハードウエア(低周波遮断フィルタ)を設けなければならない点と、切り出した画像が主要被写体だけを含んでいるとは限らないという不具合があった。
これに対し、低周波遮断フィルタ等のハードウェアを設けることなくデジタルカメラで画像を撮影し、その撮影画像の背景から主要被写体を切り出す技術として、抽出手段が被写体抽出を実施する際には、撮影条件制御手段によって撮像条件を制御して、被写体抽出に適した画像を撮像手段から取得する(抽出手段は、注目領域抽出、輪郭抽出を経て、画像中で合焦した被写体だけを抽出する)。この時、抽出手段の抽出結果によっては、さらにフィードバックをかけ、撮像条件を変更する。抽出した被写体像を第2の画像を背景として合成することによって、新たな合成写真を得る技術が開示されている。
上記特許文献2に記載の発明のポイントは、同特許文献2の段落「0049」に記載のように、「撮像条件制御手段102によって、被写体抽出に最適な画像を得るために、撮像条件を制御できることに有り、さらに、抽出結果によってはそのフィードバックによって撮像条件を再度変更可能な点である。撮像条件を変更することによって、被写体抽出に容易な画像を取得することができる」点にあり、更に、同特許文献2の段落「0050」、「0051」に記載のように、「一般に、望遠側で絞りを開放して撮影すると、被写界深度が浅くなり、ピントが合う奥行きの距離が短くなる。被写界深度の深い画像において、絞りを開放して被写界深度を浅くすると、ピントが合っている奥行きが小さくなり、被写体だけにピントが合い、背景はボケた画像となる。」、「このような画像であれば、比較的少ない計算量で、背景から被写体を抽出することが容易となり、すなわち、デジタルカメラなどの乏しいハードウェアであっても実装可能である。」という点にある。
特開平10−260462号公報 特開平2006−128754号公報
しかしながら、上記特許文献2に記載の技術では、上述した、同特許文献2の段落「0050」、「0051」の記載および同文献2の請求項3の「請求項1記載の撮像装置であって、前記撮像条件は、絞り、シャッター速度、感度を含み、これら3つのパラメータを撮影して得られる画像の被写界深度が浅くなるよう制御することを特徴とする撮像装置」とあることから明らかなように、抽出する被写体の被写界深度は浅くなるように制御されているので抽出される被写体には奥行きのある空間が確保されないといった不具合があった。
本発明は、撮影時に、フォーカス位置を複数指定することで被写界深度を調整し、奥行きのある空間を確保した被写体像を背景から分離可能な撮像装置、フォーカス領域の自動調整による被写体分離方法、およびプログラムの提供を目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明の撮像装置は、被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス位置指定手段と、前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する絞り調整手段と、前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段と、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジ部分を抽出して背景と被写体像を分離する被写体分離手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は請求項1に記載の撮像装置において、被写体分離手段によって境界により被写体像と分離されている背景を消去する背景消去手段と、撮影指示があると、前記撮像系から取り込んだ画像と前記背景消去手段によって背景が消去された被写体像を関連付けてメモリに記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は請求項2に記載の撮像装置において、スルー表示されている画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段と、取得したエッジが前記被写体分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する境界表示手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明の撮像装置は、被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス位置指定手段と、前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に絞り値を調節する絞り調整手段と、前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段と、撮影指示を検出すると、前記撮像系から取り込んだ画像を撮影し、その撮影画像と前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジとを関連付けてメモリに記録する画像記録手段と、再生指示を検出すると、前記メモリに記録されていた画像を再生して表示すると共にその画像に関連付けられているエッジを取り出す画像再生手段と、画像再生手段によって表示された画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段と、取得したエッジが前記被写体分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する境界表示手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は請求項4に記載の撮像装置において、前記被写体分離手段によって境界により被写体像と分離されている背景を消去する背景消去手段と、撮影指示があると、前記撮像系から取り込んだ画像と前記背景消去手段によって背景が消去された被写体像を関連付けてメモリに記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明の被写体分離方法は、被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定ステップと、前記フォーカス位置指定ステップによって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する調整ステップと、
前記調整ステップによる調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得ステップと、前記フォーカス位置指定ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジ部分を抽出して背景と被写体像を分離する分離ステップと、スルー表示されている画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリングステップとからなり、前記フィルタリングステップによって取得したエッジが前記分離ステップによって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示することを特徴とする。
請求項7に記載の発明の被写体分離方法は、被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定ステップと、前記フォーカス位置指定ステップによって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する調整ステップと、前記調整ステップによる調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得ステップと、撮影指示を検出すると、前記撮像系から取り込んだ画像を撮影し、その撮影画像と前記フォーカス位置指定ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジとを関連付けてメモリに記録する画像記録ステップと、再生指示を検出すると、前記メモリに記録されていた画像を再生して表示すると共にその画像に関連付けられているエッジを取り出す画像再生ステップと、前記画像再生ステップによって表示された画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリングステップと、からなり、前記フィルタリングステップによって取得したエッジが前記被写体分離ステップによって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示することを特徴とする。
請求項8に記載の発明のプログラムは、被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定手段、前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する絞り調整手段、前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジ部分を抽出して背景と被写体像を分離する分離手段、スルー表示されている画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段、前記フィルタリング手段によって取得したエッジが前記分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する表示手段、として機能させる。
請求項9に記載の発明のプログラムは、被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定手段、前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する絞り調整手段、前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段、撮影指示を検出すると、前記撮像系から取り込んだ画像を撮影し、その撮影画像と前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジとを関連付けてメモリに記録する画像記録手段と、再生指示を検出すると、前記メモリに記録されていた画像を再生して表示すると共にその画像に関連付けられているエッジを取り出す画像再生手段、前記画像再生手段によって表示された画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段、前記フィルタリング手段によって取得したエッジが前記被写体分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する表示手段、として機能させる。
本発明によれば、撮影時に、フォーカスエリアを複数指定し、被写体の距離がカメラに
最も近い側から最も遠い位置の範囲で絞りなどを自動で調整し被写体の被写界深度を確保するので、被写体を奥行きを持った空間として認識でき、被写体と背景のエッジを検出し、被写体像を背景から分離することができる。また、動画や連写時にも応用が可能である。
一例を挙げれば、図2に示すようなゴルフスイングを撮影する場合、背景や周囲の人などにより被写体全体が認識しにくいが、本発明を適用すると、被写体の被写界深度が確保されるので、奥行きのある空間を確保した被写体像を分離することができることから、背景から分離(切り出す)ことで被写体像を浮き立たせることができる。
本発明の実施形態に係わる撮像装置の一実施例として用いるデジタルカメラの電子回路の構成例を示すブロック図である。図1で、デジタルカメラ100は、基本モードである撮影モードにおいて、ズームレンズ12−1を移動させて光学ズーム動作を行わせるズーム駆動部11−1、フォーカスレンズ12−2を移動させて合焦動作を行わせるAF駆動部11−2、ズームレンズ12−1及びフォーカスレンズ12−2を含む撮像レンズを構成するレンズ光学系12、撮像素子であるCCD13、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15、サンプルホールド回路(S/H)16、A/D変換器17、カラープロセス回路18、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19、DRAMインターフェイス(I/F)20、DRAM21、制御部22、VRAMコントローラ23、VRAM24、デジタルビデオエンコーダ25、表示部26、JPEG回路27、保存メモリ28、被写体分離部29、およびキー入力部30を備えている。
撮影モードでのモニタリング状態においては、ズーム駆動部11−1は、光学ズーム指示があると制御部22からの制御信号に基づいて図示しないズームレンズ駆動モータを駆動してズームレンズ12−1を光軸に沿って前後に移動させることによりCCD13に結像させる画像の倍率そのものを変化させる。
AF駆動部11−2は図示しないフォーカスレンズ駆動モータを駆動してフォーカスレンズ12−2を移動させる。
そして、上記撮像レンズを構成する光学系12の撮影光軸後方に配置された撮像素子であるCCD13が、タイミング発生器(TG)14、垂直ドライバ15によって走査駆動され、一定周期毎に結像した光像に対応する光電変換出力を1フレーム分出力する。
CCD13は被写体の二次元画像を撮像する固体撮像デバイスであり、典型的には毎秒数十フレームの画像を撮像する。なお、撮像素子はCCDに限定されずCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像デバイスでもよい。
この光電変換出力は、アナログ値の信号の状態でRGBの各原色成分毎に適宜ゲイン調整された後に、サンプルホールド回路(S/H)16でサンプルホールドされ、A/D変換器17でデジタルデータ(画素)に変換され、カラープロセス回路18で画像補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理が行われて、デジタル値の輝度信号Y及び色差信号Cb、Crが生成され、DMA(Direct Memory Access)コントローラ19に出力される。
DMAコントローラ19は、カラープロセス回路18の出力する輝度信号Y及び色差信号Cb、Crを、同じくカラープロセス回路18からの複合(composite)同期信号、メモリ書き込みイネーブル信号、及びクロック信号を用いてDRAMインターフェイス(I/F)20を介してバッファメモリとして使用されるDRAM21にDMA転送する。
制御部22は、このデジタルカメラ100全体の制御動作を司るものであり、CPU若しくはMPU(以下、CPU)と、後述するような複数合焦点指定による被写体分離プログラムを含む該CPUで実行される動作プログラム等を格納したプログラム格納メモリ、及びワークメモリとして使用されるRAM等により構成され、上記輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送終了後に、この輝度及び色差信号をDRAMインターフェイス20を介してDRAM21から読出し、VRAMコントローラ23を介してVRAM24に書込む。
制御部22は、また、キー入力部30からの状態信号に対応してフラッシュメモリ等のプログラム格納用メモリに格納されている各モードに対応の処理プログラムやメニューデータを取り出して、デジタルカメラ100の各機能の実行制御、例えば、本発明に基づく複数合焦点指定による被写体分離動作や、光学ズーム時のズームレンズの動作制御や、電子ズームや、スルー表示、自動合焦、撮影、記録、及び記録した画像の再生・表示等の実行制御等や機能選択時の機能選択メニューの表示制御、設定画面の表示制御等を行う。
例えば、制御部22は、ユーザによって指定されたフォーカスエリア(合焦領域)のうち、もっとも手前のフォーカスエリアから最も奥のフォーカスエリア間の空間を切り出し、手前のフォーカスエリアに合焦させながら、指定された全てのフォーカスエリアにエッジが検出できる被写界深度を確保する。
デジタルビデオエンコーダ25は、上記輝度及び色差信号をVRAMコントローラ23を介してVRAM24から定期的に読み出し、これらのデータを基にビデオ信号を生成して上記表示部26に出力する。
表示部26は、上述したように撮影モード時にはモニタ表示部(電子ファインダ)として機能するもので、デジタルビデオエンコーダ25からのビデオ信号に基づいた表示を行うことで、その時点でVRAMコントローラ23から取込んでいる画像情報に基づく画像をリアルタイムに液晶モニタ画面に表示することになる。
制御部22は合焦指示に応じてその時点でCCD13から取込んでいる1フレーム分の輝度及び色差信号のDRAM21へのDMA転送の終了後、直ちにCCD13からのDRAM21への経路を停止し、記録保存の状態に遷移する。
この保存記録の状態では、制御部22がDRAM21に書込まれている1フレーム分の輝度及び色差信号をDRAMインターフェイス20を介してY、Cb、Crの各コンポーネント毎に縦8画素×横8画素の基本ブロックと呼称される単位で読み出してJPEG(Joint Photograph cording Experts Group)回路27に書込み、このJPEG回路27でADCT(Adaptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン変換)、エントロピー符号化方式であるハフマン符号化等の処理によりデータ圧縮する。そして得た符号データを1画像のデータファイルとしてJPEG回路27から読出し、保存メモリ28に記録保存する。また、1フレーム分の輝度及び色差信号の圧縮処理及び保存メモリ28への全圧縮データの書込み終了に伴って、制御部22はCCD13からDRAM21への経路を再び起動する。
また、基本モードである再生モード時には、制御部22が保存メモリ28に記録されている画像データを選択的に読出し、JPEG回路27で画像撮影モード時にデータ圧縮した手順とまったく逆の手順で圧縮されている画像データを伸張し、伸張した画像データをVRAMコントローラ23を介してVRAM24に展開して記憶させた上で、このVRAM24から定期的に読出し、これらの画像データを元にビデオ信号を生成して表示部26で再生出力させる。
上記JPEG回路27は複数の圧縮率に対応しており、圧縮率に対応させて記憶するモードには圧縮率の低い高解像度(一般に、高精細、ファイン、ノーマルなどと呼ばれる)に対応するモードと圧縮率の高い低解像度(一般にエコノミーなどと呼ばれる)モードがある。また、高画素数から低画素数にも対応している。
保存メモリ28は、内蔵メモリ(フラッシュメモリ)やハードディスク、あるいは着脱可能なメモリカード等の記録媒体からなり画像データや撮影情報等を保存記録する。
被写体分離部29は、撮像レンズにより結像された被写体像の画像データ、つまり、カラープロセス回路18の出力からハイパスフィルタを用いてエッジ(高周波成分)を取り出す。そして、制御部22が、ユーザによって指定された全てのフォーカスエリアにエッジが検出できる被写界深度を確保すると、背景と被写体像とを分離するためのエッジ部分を抽出し、境界エリアをライン(線分)化して表示する。例えば画面の端から中央に向かってエッジを探し検出エッジより外側のエリアは低周波成分として、消去又は編集対象とする。被写体分離部29は、ハイパスフィルタの閾値を予め登録したフィルタテーブルを変更することにより、被写体に合わせエッジ(高周波成分)が検出可能なように調整する。フィルタテーブルとしては例えば特開2001−215404号公報に記載されているようなものを採用することができる。
キー入力部30は、モードダイアル2、カーソルキー5、SETキー6、ズームボタン、シャッターキー8、および電源ボタン9と、キーが操作されると操作されたキーの操作信号を生成して制御部22に送出するキー処理部(図示せず)等から構成されている。
シャッターキー8は、撮影時にレリーズ操作を行うもので、2段階のストロークを有しており、1段目の操作(半押し状態)でオートフォーカス(AF)と自動露出(AE)を行わせるための合焦指示信号を発生し、2段目の操作(全押し状態)で撮影処理を行うための撮影指示信号を発生する。なお、「被写体分離モード」が選択された場合は1段目の操作(半押し状態)を行っても合焦指示信号は発生されない。
<実施形態1>
(撮影時にリアルタイムで被写体像を分離する場合)
本実施形態で、デジタルカメラ100はプログラム格納メモリまたは保存メモリ100に被写体分離部29でフィルタリングの際に用いるフィルタテーブルを複数格納しているものとする。フィルタテーブルには絞り値に応じたハイパスフィルタの値が設定されている。なお、設定値は各フィルタテーブル毎に異なっている。
本実施形態では、撮影時、つまり、スルー画像表示時にユーザが複数のフォーカスポイントを指定すると、デジタルカメラ100は、指定したフォーカスポイントの全てでエッジが検出できる被写界深度を確保し、被写体分離部29は背景と分離するためのエッジ部分を抽出し、境界エリアをリアルタイムでライン化して表示する。例えば画面の端から中央に向かってエッジを探し検出エッジより外側のエリアは低周波成分として、消去又は編集対象とする。
図2は、本発明に基づく複数合焦点指定による被写体分離方法の説明図であり、ゴルフスイングを例としている。
図2(a)で、撮影者が、被写体51のクラブヘッドのアドレス位置をA点(最も手前のフォーカス位置(合焦点))として指定し、以下、図2(b)に示すように、手前から順に、B点(クラブを振り上げたときのグリップ位置)、C点(クラブを振り上げたときのクラブヘッド位置)とフォーカス位置を指定する。図示の例では、C点が予想される最も奥の点となるが、指定するフォーカス位置は3点に限定されない。つまり、少なくとも、奥行きを確保するために最も手前の部分と最も後ろの部分の2点の指定は必須であるが、2点以上の複数の点を指定できる。
図2の例ではA点が最も手前のフォーカス位置、C点が最も奥のフォーカス位置であり、撮影者がフォーカス位置指定終了操作(例えば、SETキー6の押し下げ)を行うと、デジタルカメラ100はA−C間の空間52を切り出す。A−C間の切り出し空間52は被写界深度を示す。
フォーカス位置は、被写体分離モードにおいて、スルー画像が表示されているときに、撮影者がスルー画像中でフォーカス位置として指定したい部分がカメラの中心に表示される合焦枠内に収まるようにしてからシャッターキー8を半押し操作することにより指定できる。また、SETキー6の押し下げをフォーカス位置指定終了操作とすることができる。フォーカス位置の指定は、背景から分離したい被写体像の一番手前と思われる部分(図2の例ではA点)から順に指定し、最も奥と思われる部分((図2の例ではC点)の指定を終えるとフォーカス位置指定終了操作を行うようにする。この場合、シャッターキー8の半押し操作を行っても合焦指示信号は発生されない。合焦指示信号はフォーカス位置指定終了操作を行った後になされるシャッターキー8の半押し操作によって発生する。
なお、フォーカス位置の指定方法は上述した方法(つまり、背景から分離したい被写体の一番手前と思われる部分から順に指定し、最も奥と思われる部分までを指定する方法)に限定されない。
例えば、被写体がカメラ中央に位置することを前提にして、周辺部の低周波数エリアから順にフォーカスエリアを指定するようにしてもよい。
実施例では上述したようにフォーカス位置の指定をシャッターキー8を半押し操作でおこない、SET6キーの押し下げをフォーカス位置指定終了操作でおこなうとしたがこれに限定されない。例えば、フォーカス位置の指定をカーソルキー5の操作、指定確認をSETキー6の押し下げ操作、フォーカス位置指定終了操作をシャッターキー8の半押し操作(同時に合焦指示信号が発生する)としてもよい。
また、上記フォーカス位置の指定の際、指定された部分を枠で囲んだり、強調表示して、撮影者に指定済みフォーカス位置がわかり易いようにすることが望ましい。
更に、フォーカス位置が指定されると、フォーカスレンズ12−2を移動させると共に通常のAF動作を行なう場合と同様に評価値を取得し、液晶モニタ画面4に表示されている指定済みフォーカス位置のうち合焦ポイントが近似しているフォーカス位置毎に略同一色の合焦枠を表示するようにして被写界深度が同じ範囲内であるか否かを示すようにしてもよい。
なお、背景とフォーカス位置を囲む枠の色が略同じ場合は枠が見えないので枠の色を背景の色とは異なるようにしてもよい。背景によって色を変える方法として公知の方法、例えば、設計上、予め設定されている合焦枠の色と背景との色の近似度を求めて、近い場合は色を変えるようにする方法を用いることができる。色はデータの色成分で決まるので、色の識別は可能であり、例えば枠線の周囲の画素の色の平均値と枠線の色を比較し、所定値より近かったら第2の色に変更することができる。
図3は、撮影時(スルー画像表示中)に被写体像を分離する場合の、複数合焦点指定による被写体分離プログラムの制御による制御部22および被写体分離部29の動作例を示すフローチャートである。以下、図1〜図3を基に説明する。なお、ステップS5で用いるフィルタテーブルは最初のループでは標準値を設定した標準テーブルが用いられ、次のループからは制御部22によって指定されたテーブルが用いられる。
図3で、撮影者が電源ボタン9を操作して主電源をオンにし、モードダイアル1を操作して撮影モードに設定すると、制御部22はスルー画像の表示を開始するようにデジタルカメラ100の各構成部分を制御してスルー画像を表示させると共に、撮影モードの種類選択用のメニュー(図示せず)を表示して撮影モードの選択を促し、撮影者が「被写体分離モード」を選択するとステップS2に進み、「被写体分離モード」以外の撮影モードが選択されると選択された撮影モードの処理に進む(ステップS1)。
撮影者はスルー画像中で背景から分離(切り取り)したい空間の範囲を上述したようにシャッターキー8の半押し操作により、複数のフォーカス位置を指定することにより指定し(図2参照)、指定が終わるとフォーカス位置指定終了操作を行うので、制御部22は、指定されたフォーカス位置(例えば、画面上の座標値)をDRAM20に順次記憶し、フォーカス位置指定終了操作を検出するとステップS3に進む。なお、この際、制御部22は指定されたフォーカス位置を枠で囲んで明示するように表示部26を制御する(ステップS2)。
フォーカス位置指定終了操作を検出すると、制御部22は一次記憶メモリに記憶した最も手前のフォーカス位置を基に、AF駆動部11−2を制御してフォーカスレンズ12−2を駆動し、最も手前のフォーカス位置に合焦させ、絞り値を取得する(ステップS3)。
次に、取得した絞り値を基に、ステップS3で取得した各フォーカス位置について、手前から奥に、絞り値を自動調整しながらエッジ(高周波成分)を検出する動作を繰り返し、ステップS2で指定した全てのフォーカス位置のエッジ検出を終了した場合は全てのフォーカス位置のエッジ検出を検出できる被写界深度を確保してステップS5に進み、そうでない場合はこのステップの動作を繰り返す(ステップS4)。
制御部22は被写体分離部29を制御してスルー画像表示状態で背景と指定したフォーカス位置で囲まれた被写体を分離するためのエッジ部分を抽出して背景と被写体を分離する。被写体分離部29は、フィルタテーブルの値を基にフィルタリングにより、画面の端から、中央に向かってエッジを探し検出エッジより外側のエリアは低周波成分として背景と被写体の境界部分を取得し(ステップS5)、背景と被写体像の境界エリアをリアルタイムでライン化(線で被写体の輪郭をなぞるように)して表示する(ステップS6)。
撮影者は、表示された境界を見て被写体像を背景から分離する場合は背景消去指示操作(例えば、SETキー6の押し下げ)を行うので、制御部22は、キー入力部30からの信号を調べ、背景消去指示操作があった場合はステップS8に進み、そうでない場合はステップS9に進む(ステップS7)。
背景消去指示操作があった場合は、制御部22は被写体分離部29を制御して、取り込んだ画像から境界外のエリアを低周波成分領域として消去した画像をDRAM20の所定領域に保持(一時記憶)してからステップS9に進む。これにより、背景から所望の被写体像を分離することができる(ステップS8)。
制御部22は、分離する被写体像が境界エリア内に示されている画像でよいか否かを問うメッセージ、つまり、境界エリア変更の要否を問うメッセージを表示し、撮影者に指示を促し、撮影者が境界エリア変更指示操作(例えば、SETキー6の押し下げ)を行うとステップS10に進み、シャッターキー8を全押しするとステップS11に進む(ステップS9)。
撮影者が境界エリア変更指示操作を行うと、制御部22は被写体分離部29が用いるフィルタテーブルを変更してステップS5に戻る(ステップS10)。
シャッターキー8が全押し操作されると撮影処理を実行し、撮影された画像とステップS8でDRAM20の所定領域に保持した画像(背景から分離した被写体像)を関連付けて保存メモリ28に記録させ、1枚分の画像の撮影を終了する(ステップS11)。
上記図3のフローチャートに示した動作により、デジタルカメラ100は、被写体をリアルタイムに奥行きを持った空間として認識でき、被写体像と背景画像のエッジを検出し、被写体像を分離することができる。また、本実施形態で述べた複数合焦点指定による被写体分離方法は、動画や連写時にも応用が可能である。
<実施形態2>
(撮影後に被写体像を分離する場合)
上記実施形態1では撮影時(スルー画像表示時)に背景から被写体像を分離するようにしたが、撮影後、撮影画像の背景から被写体像を分離することもできる。この場合は、図3のフローチャートのステップS5以降が異なるのみであり、その他については、実施形態1の場合と同様である。以下、図4のフローチャートに基づいて説明する
図4は、撮影後に撮影画像から被写体像を分離する場合の、複数合焦点指定による被写体分離プログラムの制御による制御部22および被写体分離部29の動作例を示すフローチャートである。以下、図1〜図3を基に説明する。なお、ステップT7で用いるフィルタテーブルは最初のループでは標準値を設定した標準テーブルが用いられ、次のループからは制御部22によって指定されたテーブルが用いられる。
図4で、撮影者が電源ボタン9を操作して主電源をオンにし、モードダイアル1を操作して撮影モードに設定すると、制御部22はスルー画像の表示を開始するようにデジタルカメラ100の各構成部分を制御してスルー画像を表示させると共に、撮影モードの種類選択用のメニュー(図示せず)を表示して撮影モードの選択を促し、撮影者が「被写体分離モード」を選択するとステップT2に進み、「被写体分離モード」以外の撮影モードが選択されると選択された撮影モードの処理に進む(ステップT1)。
撮影者はスルー画像中で背景から分離(切り取り)したい空間の範囲を上述したようにシャッターキー8の半押し操作により、複数のフォーカス位置を指定することにより指定し(図2参照)、指定が終わるとフォーカス位置指定終了操作を行うので、制御部22は、指定されたフォーカス位置(例えば、画面上の座標値)をDRAM20に順次記憶し、フォーカス位置指定終了操作を検出するとステップT3に進む。なお、この際、制御部22は指定されたフォーカス位置を枠で囲んで明示するように表示部26を制御する(ステップT2)。
フォーカス位置指定終了操作を検出すると、制御部22は一次記憶メモリに記憶した最も手前のフォーカス位置を基に、AF駆動部11−2を制御してフォーカスレンズ12−2を駆動し、最も手前のフォーカス位置に合焦させ、絞り値を取得する(ステップT3)。
次に、取得した絞り値を基に、ステップT3で取得した各フォーカス位置について、手前から奥に、絞り値を自動調整しながらエッジ(高周波成分)を検出する動作を繰り返し、ステップT2で指定した全てのフォーカス位置のエッジ検出を終了した場合は全てのフォーカス位置のエッジ検出を検出できる被写界深度を確保してステップT5に進み、そうでない場合はこのステップの動作を繰り返す(ステップT4)。
シャッターキー65が全押し操作されると撮影処理を実行し、制御部22は撮影画像とDRAM20に保持されているフォーカス位置を関連付けて保存メモリ28に記録させて1枚分の画像の撮影を終了する(ステップT5)。
次に、撮影者がモードダイアル1を操作さして再生モードに設定すると、制御部22はステップT4で保存メモリ28に記録した撮影画像を読み出し、再生処理を施した画像データを表示部30に送って表示させる。また、画像に関連付けて記録されていたフォーカス位置を被写体分離部29に送る(ステップT6)。
また、制御部22は被写体分離部29を制御し、記録されていたフォーカス位置で囲まれた被写体を分離するためのエッジ部分を抽出して背景と被写体を分離する。被写体分離部29は、フィルタテーブルの値を基にフィルタリングにより、画面の端から、中央に向かってエッジを探し検出エッジより外側のエリアは低周波成分として背景と被写体の境界部分を取得し(ステップT7)、背景と被写体像の境界エリアをリアルタイムでライン化(線で被写体の輪郭をなぞるように)して表示する(ステップT8)。
撮影者は、表示された境界を見て被写体像を背景から分離する場合は背景消去指示操作(例えば、SETキー6の押し下げ)を行うので、制御部22は、キー入力部30からの信号を調べ、背景消去指示操作があった場合はステップT10に進み、そうでない場合はステップT11に進む(ステップT9)。
背景消去指示操作があった場合は、制御部22は被写体分離部29を制御して、取り込んだ画像から境界外のエリアを低周波成分領域として消去した画像をDRAM20の所定領域に保持(一時記憶)してからステップT13に進む。これにより、背景から所望の被写体像を分離することができる(ステップT10)。
制御部22は、分離する被写体像が境界エリア内に示されている画像でよいか否かを問うメッセージ、つまり、境界エリア変更の要否を問うメッセージを表示し、撮影者に指示を促し、撮影者が境界エリア変更指示操作(例えば、SETキー6の押し下げ)を行うとステップT12に進み、そうでない場合はステップT13に進む(ステップT11)。
撮影者が境界エリア変更指示操作を行うと、制御部22は被写体分離部29が用いるフィルタテーブルを変更してステップT7に戻る(ステップT12)。
保存メモリ28に記録されている再生画像の元画像撮影された画像とステップT10でDRAM20の所定領域に保持した画像(背景から分離した被写体像)を関連付けて保存メモリ28に記憶させる(ステップT13)。
次の画像を再生する場合はユーザは次画像再生指示操作(例えば、カーソルキー5を右方(→)操作若しくは下方(↓)操作してからSETキー6を押す)を行うので、制御部はキー入力部30からの信号を調べ、次画像再生指示操作があった場合は分離したステップT7に戻り、1枚分の画像の撮影を終了する(ステップT14)。
上記図4のフローチャートに示した動作により、デジタルカメラ100は、撮影画像(静止画)においても、撮影画像を再生して、被写体を奥行きを持った空間として認識でき、被写体像と背景のエッジを検出し、被写体像を分離することができる。
上記図3のステップS8および図4のステップT10では、取り込んだ画像から境界外のエリアを低周波成分領域として消去するようにしたが、低周波成分領域を消去するのではなく、高周波成分領域を被写体像領域として特定し、抽出するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係わる撮像装置の一実施例として用いるデジタルカメラの電子回路の構成例を示すブロック図である。 本発明に基づく複数合焦点指定による被写体分離方法の説明図である。 実施形態1に係わるデジタルカメラの撮影時の動作例を示すフローチャートである。 実施形態2に係わるデジタルカメラの撮影時の動作例を示すフローチャートである。
符号の説明
6 SETキー
8 シャッターキー
22 制御部
29 被写体分離部
100 デジタルカメラ(電子カメラ)

Claims (9)

  1. 被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、
    スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス位置指定手段と、
    前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する絞り調整手段と、
    前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段と、
    前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジ部分を抽出して背景と被写体像を分離する被写体分離手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記被写体分離手段によって境界により被写体像と分離されている背景を消去する背景消去手段と、撮影指示があると、前記撮像系から取り込んだ画像と前記背景消去手段によって背景が消去された被写体像を関連付けてメモリに記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. スルー表示されている画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段と、取得したエッジが前記被写体分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する境界表示手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、
    スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス位置指定手段と、
    前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に絞り値を調節する絞り調整手段と、
    前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段と、
    撮影指示を検出すると、前記撮像系から取り込んだ画像を撮影し、その撮影画像と前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジとを関連付けてメモリに記録する画像記録手段と、
    再生指示を検出すると、前記メモリに記録されていた画像を再生して表示すると共にその画像に関連付けられているエッジを取り出す画像再生手段と、
    画像再生手段によって表示された画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段と、
    取得したエッジが前記被写体分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する境界表示手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 前記被写体分離手段によって境界により被写体像と分離されている背景を消去する背景消去手段と、撮影指示があると、前記撮像系から取り込んだ画像と前記背景消去手段によって背景が消去された被写体像を関連付けてメモリに記録する記録手段と、を備えたことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、
    スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定ステップと、
    前記フォーカス位置指定ステップによって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する調整ステップと、
    前記調整ステップによる調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得ステップと、
    前記フォーカス位置指定ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジ部分を抽出して背景と被写体像を分離する分離ステップと、
    スルー表示されている画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリングステップとからなり、
    前記フィルタリングステップによって取得したエッジが前記分離ステップによって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示することを特徴とする被写体分離方法。
  7. 被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置において、
    スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定ステップと、
    前記フォーカス位置指定ステップによって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する調整ステップと、
    前記調整ステップによる調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得ステップと、
    撮影指示を検出すると、前記撮像系から取り込んだ画像を撮影し、その撮影画像と前記フォーカス位置指定ステップによって指定された全てのフォーカス位置のエッジとを関連付けてメモリに記録する画像記録ステップと、
    再生指示を検出すると、前記メモリに記録されていた画像を再生して表示すると共にその画像に関連付けられているエッジを取り出す画像再生ステップと、
    前記画像再生ステップによって表示された画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリングステップと、
    からなり、前記フィルタリングステップによって取得したエッジが前記被写体分離ステップによって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示することを特徴とする被写体分離方法。
  8. 被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定手段、
    前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する絞り調整手段、
    前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段、
    前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジ部分を抽出して背景と被写体像を分離する分離手段、
    スルー表示されている画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段、
    前記フィルタリング手段によって取得したエッジが前記分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する表示手段、
    として機能させるためのプログラム。
  9. 被写体像を取り込んで画像データに変換し、撮影時に被写体像をスルー表示する撮像系を備えた撮像装置のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    スルー表示されている画像の中から所望の被写体の一部分をフォーカス位置として指定するフォーカス指定手段、
    前記フォーカス位置指定手段によって指定された複数のフォーカス位置のうち最前面のフォーカス位置から順に奥に向かって絞り値を調節する絞り調整手段、
    前記絞り調整手段による調整に応じて出力される高周波成分であるエッジを検出し、前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジを検出できる被写界深度を取得する被写界深度取得手段、
    撮影指示を検出すると、前記撮像系から取り込んだ画像を撮影し、その撮影画像と前記フォーカス位置指定手段によって指定された全てのフォーカス位置のエッジとを関連付けてメモリに記録する画像記録手段と、
    再生指示を検出すると、前記メモリに記録されていた画像を再生して表示すると共にその画像に関連付けられているエッジを取り出す画像再生手段、
    前記画像再生手段によって表示された画像をフィルタリングにより走査してエッジを取得するフィルタリング手段、
    前記フィルタリング手段によって取得したエッジが前記被写体分離手段によって検出されたエッジより外側の領域を低周波成分領域として、背景と被写体像の境界を画定して表示する表示手段、
    として機能させるためのプログラム。
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