JP2009078905A - 転写紙搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】転写紙の規格全サイズに対する転写紙搬送方向に沿う両縁部を隙無く支持することができる転写紙搬送装置を提供する。
【解決手段】一つのステッピングモータを駆動源とするギヤ36と噛み合って互いに逆方向に変位する一対のラック37,38と、ラック37,38に固定されて既定のホームポジションで待機する一対のカーソル39,40と、搬送過程にある転写紙のサイズに応じてステッピングモータを駆動させてカーソル39,40をホームポジションを基点として互いに接近させることで搬送過程にある転写紙の搬送方向に沿う両縁部を支持する転写紙搬送装置において、ギヤ36とラック37,38との噛み合わせ部分のピッチ間距離を調整してステッピングモータの1ステップに対応したカーソル39,40の単位あたりの変位量を0.25/n(nは自然数)mmとした。
【選択図】 図2
【解決手段】一つのステッピングモータを駆動源とするギヤ36と噛み合って互いに逆方向に変位する一対のラック37,38と、ラック37,38に固定されて既定のホームポジションで待機する一対のカーソル39,40と、搬送過程にある転写紙のサイズに応じてステッピングモータを駆動させてカーソル39,40をホームポジションを基点として互いに接近させることで搬送過程にある転写紙の搬送方向に沿う両縁部を支持する転写紙搬送装置において、ギヤ36とラック37,38との噛み合わせ部分のピッチ間距離を調整してステッピングモータの1ステップに対応したカーソル39,40の単位あたりの変位量を0.25/n(nは自然数)mmとした。
【選択図】 図2
Description
本発明は、搬送過程にある転写紙の搬送方向に沿う両縁部を互いに接近・離反する一対のカーソルによって支持するようにした転写紙搬送装置に関する。
従来から、複合機等の画像形成装置の内部、画像形成装置に設置される自動原稿送り装置や後処理装置等には、特に、両面原稿や両面転写の際に原稿や転写紙を反転させるためにスイッチバックする反転機構部を設けたものが周知である。
また、このような反転機構部には、一つのステッピングモータと、ステッピングモータを駆動源として回転駆動するギヤと、ギヤと噛み合って互いに逆方向に変位する一対のラックと、ラックに固定されて常時は既定のホームポジションで待機する一対のカーソルと、搬送過程にある転写紙の規格サイズを検出する検出器とを備え、搬送過程にある転写紙のサイズに応じてステッピングモータを駆動させてカーソルをホームポジションを基点として互いに接近させることで搬送過程にある転写紙の搬送方向に沿う両縁部(以下、「転写紙両縁部」と称する。)を支持する転写紙搬送装置を設けたものが知られている。
この際、一対のカーソルは、転写紙両縁部に略密着した状態で接近しているのが好ましく、転写紙サイズに応じた微調整をする必要がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−181982号公報
ところが、上記の如く構成された転写紙搬送装置にあっては、一対のカーソルの離間距離を転写紙サイズに応じて微調する過程において、一対のカーソルを移動させながらホームポジションを検知することによりラック・ギヤのバックラッシを抑制して幅合わせ精度の向上を図っている。
しかしながら、ステッピングモータの回転運動をラックの直線運動に変換する機構において、ステッピングモータの1ステップの直線運動への変換時には、ピッチに端数が生じ、この端数を累積すると転写紙サイズに対してズレが発生する場合がある。
例えば、図5に示すように、互いに同期して接近離反する一対のカーソルC1,C2を画像形成装置で処理する転写紙の規格最大許容サイズ(例えば、A3R)から11.5mm離間した位置をホームポジションとした場合、一対のカーソルC1,C2の最小移動距離は11.5mm、転写紙の規格最小許容サイズ(例えば、A5R)とした場合、一対のカーソルC1,C2の最大移動距離は85.75mmとなる。尚、図5の符号PCは転写紙中心を示す。
この場合、カーソルC1,C2がステッピングモータの1ステップで0.25のピッチで移動すれば転写サイズに対してズレは生じない。
図6は、駆動列の構成の一例である。ステッピングモータ出力軸(図示せず)に設けられた出力ギヤ51は、モジュール0.5、歯数17であり、その出力ギヤ51と噛み合う減速ギヤ52は、モジュール0.5、歯数67である。また、上述したカーソルC1,C2(図6では図示略)を固定して互いに同期して接近・離反する一対のラック37,38と噛み合うピニオンギヤ36は、モジュール0.8、歯数31である。さらに、ピニオンギヤ36は、タイミングベルト53を介して減速ギヤ52の回転駆動が動力伝達され、減速ギヤ52とタイミングベルト53との歯数比は20:30である。
図7の上段は、図6に示した一対のカーソルC1,C2におけるズレの発生例を示し、ステッピングモータの1ステップあたりの回転角度を7.5°とした場合、ステッピングモータの制御ステップ数は整数となることから、例えば、転写紙の規格サイズがA3Rの場合、転写紙の全幅297mm(半幅148.5mm)、カーソルC1,C2のホームポジションから転写紙両縁部までの離間距離11.5mmとした場合、ステッピングモータによる必要駆動ステップ数は46.0731ステップとなる。
しかしながら、上述したようにステッピングモータによる駆動ステップ数は整数であることから、実際に駆動するステップ数は46ステップとなり、ホームポジションからの実移動距離は11.4818mmとなってしまう。
これにより、一対のカーソル間距離は297.0365mmとなり、転写紙の全幅297mmに対して0.0365mmの隙間が発生する。
同様に、転写紙の規格サイズがA5Rの場合、転写紙の全幅148.5mm(半幅74.25mm)、カーソルC1,C2のホームポジションから転写紙両縁部までの離間距離85.75mmとした場合、ステッピングモータによる必要駆動ステップ数は343.5450ステップとなる。
しかしながら、上述したようにステッピングモータによる駆動ステップ数は整数であることから、実際に駆動するステップ数は343ステップとなり、ホームポジションからの実移動距離は85.6140mmとなってしまう。
これにより、一対のカーソル間距離は148.7721mmとなり、転写紙の全幅148.5mmに対して0.2721mmの隙間が発生する。
従って、このような隙間は、A3Rの場合には僅かであるものの、A5Rの場合には搬送過程にある転写紙に傾き搬送が発生し易いという問題が生じてしまう。
そこで、本発明は、上記事情を考慮し、転写紙の規格全サイズに対する転写紙搬送方向に沿う両縁部を隙無く支持することができる転写紙搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の転写紙搬送装置は、一つのステッピングモータと、該ステッピングモータを駆動源とするギヤと、該ギヤと噛み合って互いに逆方向に変位する一対のラックと、該ラックに固定されて常時は転写紙最大許容サイズ以上離間したホームポジションで待機する一対のカーソルと、搬送過程にある転写紙の規格サイズを検出する検出器と、を備え、搬送過程にある転写紙のサイズに応じて前記ステッピングモータを駆動させて前記カーソルをホームポジションを基点として互いに接近させることで搬送過程にある転写紙の搬送方向に沿う両縁部を支持する転写紙搬送装置において、前記ギヤと前記ラックとの噛み合わせ部分のピッチ間距離を調整して前記ステッピングモータの1ステップに対応した前記カーソルの単位あたりの変位量を0.25/n(nは自然数)mmとしたことを特徴とする。
この際、ラックの移動量の調整は、ギヤのピッチ円直径を調整することによって行うのが好ましい。
また、そのギヤのピッチ円直径Dは、ギヤの転移によって調整する場合、そのモジュールをm、転移係数をTとしたとき、D=D0+T・mとなり、ギヤのモジュールを変えることによって調整する場合、そのモジュールをm、ギヤの歯数をZとしたとき、
D=m・Zとなり、ギヤをハス歯ギヤとすることによって調整する場合、そのハス歯ギヤのネジレ角をβとしたとき、D=D0/cosβとなり、何れでも達成することができる。
D=m・Zとなり、ギヤをハス歯ギヤとすることによって調整する場合、そのハス歯ギヤのネジレ角をβとしたとき、D=D0/cosβとなり、何れでも達成することができる。
本発明の転写紙搬送装置は、転写紙の規格全サイズに対する転写紙搬送方向に沿う両縁部を隙無く支持することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る転写紙搬送装置について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る転写紙搬送装置を具備した画像形成装置の説明図、図2は本発明の一実施形態に係る転写紙搬送装置の平面図、図3は本発明の一実施形態に係る転写紙搬送装置の要部の斜視図、図4は本発明の一実施形態に係る転写紙搬送装置の要部の拡大説明図である。
(複合機の全体構成)
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複合機1は、複合機本体2と、この複合機本体2に隣接して設置された後処理装置本体3とを備えている。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複合機1は、複合機本体2と、この複合機本体2に隣接して設置された後処理装置本体3とを備えている。
複合機本体2は、その前面から引き出し可能な複数段の給紙カセット4,5,6と、この給紙カセット4,5,6とは別の転写紙の利用を可能とするために複合機本体2の一方の側面に開閉可能に設けられた手差トレイ7と、複写機・ファクシミリ・スキャナの各種機能として原稿を読み取る際に使用する自動原稿送り装置(ADF)8と、表示画面9を有すると共に各種機能等の設定・選択操作を行う操作部10とを備えている。
尚、この複合機1の形状や構成・機能等は図示例のものに限定されるものではない。
(複合機本体2の内部構成)
また、複合機本体2の内部には、給紙カセット4,5,6又は手差トレイ7に収納された転写紙(図示せず)を取り出して後処理装置3の側面に配置された排紙トレイ11に向けて搬送する搬送経路12と、この搬送経路12のシート搬送方向上流側に配置されたレジスト部13と、レジスト部13よりも搬送経路12のシート搬送方向下流側に配置された画像形成部14と、画像形成部14によって転写紙の表面に転写されたトナー像を転写紙の表面に定着させる定着部15と、搬送経路12の複合機本体2内での最下流部に配置された排出部16とを備えている。
また、複合機本体2の内部には、給紙カセット4,5,6又は手差トレイ7に収納された転写紙(図示せず)を取り出して後処理装置3の側面に配置された排紙トレイ11に向けて搬送する搬送経路12と、この搬送経路12のシート搬送方向上流側に配置されたレジスト部13と、レジスト部13よりも搬送経路12のシート搬送方向下流側に配置された画像形成部14と、画像形成部14によって転写紙の表面に転写されたトナー像を転写紙の表面に定着させる定着部15と、搬送経路12の複合機本体2内での最下流部に配置された排出部16とを備えている。
さらに、搬送経路12には、複数の経路が分岐・合流されており、本実施の形態では、定着部15よりも搬送経路12のシート搬送方向下流側に配置された分岐路17と、分岐路17に導かれた転写紙を表裏反転させるスイッチバック経路18と、スイッチバック経路18によって表裏反転した転写紙をレジスト部13よりもシート搬送方向上流側の搬送経路12へと戻す反転経路19と、ADF8にセットされた原稿が複数である場合に片面印刷処理後の転写紙の排出面を原稿順序に合わせた状態で排出部16へと導く反転排出路20と、を備えている。
(レジスト部13の構成)
レジスト部13は、給紙カセット4,5,6又は手差トレイ7から取り出された転写紙の搬送方向先端を検出するレジストセンサ21と、レジストセンサ21よりも搬送経路12のシート搬送方向下流側に配置されたレジストローラ対22とを備えている。
レジスト部13は、給紙カセット4,5,6又は手差トレイ7から取り出された転写紙の搬送方向先端を検出するレジストセンサ21と、レジストセンサ21よりも搬送経路12のシート搬送方向下流側に配置されたレジストローラ対22とを備えている。
レジストセンサ21は、転写紙を検出することにより転写紙の先端位置と後述する感光体ドラム23の表面に形成されたトナー像位置との同期を計るもので、このレジストセンサ21が転写紙の先端を検出してから所定時間経過後にレジストローラ対22と感光体ドラム23の回転駆動を開始させ、レジストセンサ21が転写紙の後端を検出してから所定時間経過後にレジストローラ対22と感光体ドラム23の回転駆動を停止する。また、レジストセンサ21は、給紙カセット4,5,6から搬送経路12へと送り出された転写紙のシート搬送方向に沿うシート長を検出するもので、転写紙の先端を検出してから後端を検出するまでの時間によって転写紙の長さ(シート搬送方向に沿う方向)を検出する。
レジストローラ対22は、モータ等の駆動源(図示せず)に連繋されている。そして、このレジストローラ対22は、静止状態において、転写紙の先端がニップされたときに瞬間的に転写紙の搬送を停止することで転写紙の斜め送りを矯正する。
(画像形成部14の構成)
画像形成部14は、感光体ドラム23と、感光体ドラム23の周囲に配置された帯電デバイス24、露光デバイス25、現像デバイス26、転写デバイス27、クリーニングデバイス28、除電デバイス29等を備えている。
画像形成部14は、感光体ドラム23と、感光体ドラム23の周囲に配置された帯電デバイス24、露光デバイス25、現像デバイス26、転写デバイス27、クリーニングデバイス28、除電デバイス29等を備えている。
これにより、画像形成部14は、感光体ドラム23が図示しない駆動手段によって所定のプロセススピード(周速度)で回転駆動され、その表面が帯電デバイス24によって所定の極性・電位に均一に帯電される。
帯電後の感光体ドラム23は、その表面に露光デバイス25によって静電潜像が形成される。ここで、露光デバイス25は、例えば、複写機機能によりADF8を利用してスキャナー部で読み取った印刷データ、ファクシミリ機能により電話回線を通じて受信した印刷データ、プリンタ機能によりネットワーク等の通信回線によって接続されたパーソナルコンピュータ等から出力された印刷データに基づいて、感光体ドラム23の表面にレーザー光を照射し、感光体ドラム23の表面のレーザー光照射部分の電荷を除去して画像情報に応じた静電潜像を形成する。
そして、感光体ドラム23の表面に形成された静電潜像は、現像デバイス26によって電荷を有するトナーが静電的に付着されて未転写トナー像として現像される。さらに、その未転写トナー像は、感光体ドラム23と転写デバイス27との協働によって転写紙の表面に未定着トナー像として転写される。
この際、転写紙の表面に未転写トナー像を未定着トナー像として転写した感光体ドラム23は、クリーニングデバイス28によって残留トナー等が除去されると共に次の画像形成時の帯電のために除電デバイス29によって除電される。
(定着部15の構成)
定着部15は、画像形成部14によって転写紙の表面に転写された未定着トナー像を定着させるために、転写紙の表面側、即ち、未定着トナー像側に配置された加熱ローラ(又は加熱ベルト)30と、搬送経路12を挟んで加熱ローラ30と対向する加圧ローラ31とを備えている。
定着部15は、画像形成部14によって転写紙の表面に転写された未定着トナー像を定着させるために、転写紙の表面側、即ち、未定着トナー像側に配置された加熱ローラ(又は加熱ベルト)30と、搬送経路12を挟んで加熱ローラ30と対向する加圧ローラ31とを備えている。
転写紙の表面に形成された未定着トナー像は、加熱ローラ30に直接接触することによって溶融し、転写紙の裏面側から加圧ローラ31で加圧されることによってそのまま転写紙の表面に溶融トナーが定着像として定着される。
尚、加熱ローラ30の表面には、溶融トナーが付着しないように表面コーティング処理等がなされている。また、加熱ローラ30の表面に付着してしまった溶融トナー等は図示を略するクリーニングデバイス等によって除去される。
(排出部16の構成)
排出部16は、転写紙の表面側、即ち、定着像側に配置された硬質ローラ32と、搬送経路12を挟んで硬質ローラ32と対向する弾性ローラ33とを備えている。
排出部16は、転写紙の表面側、即ち、定着像側に配置された硬質ローラ32と、搬送経路12を挟んで硬質ローラ32と対向する弾性ローラ33とを備えている。
(スイッチバック経路18の構成)
スイッチバック経路18は、両面コピーモード等が指定されている際に転写紙の裏面側への画像形成処理を実行するために転写紙を表裏反転させるもので、予め指定された転写紙サイズに応じて搬送方向に沿う転写紙両縁部を支持するスイッチバック用の転写紙搬送装置34が設けられている。
スイッチバック経路18は、両面コピーモード等が指定されている際に転写紙の裏面側への画像形成処理を実行するために転写紙を表裏反転させるもので、予め指定された転写紙サイズに応じて搬送方向に沿う転写紙両縁部を支持するスイッチバック用の転写紙搬送装置34が設けられている。
(転写紙搬送装置34の構成)
転写紙搬送装置34は、図2及び図3に示すように、一つのステッピングモータのモータ出力ギヤ(共に図示せず)と噛み合う従動ギヤ35(図3にのみ図示)と、従動ギヤ35と同軸上に設けられることでステッピングモータ(図示せず)を駆動源として動力伝達されるギヤ36と、ギヤ36と噛み合って互いに逆方向(接近・離反)に同期して変位する一対のラック37,38と、ラック37,38に固定されて常時は転写紙最大許容サイズ以上離間したホームポジションで待機する一対のカーソル39,40と、一方のカーソル39の待機位置を検出することでステッピングモータの駆動を停止させるポジションセンサ41と、を備えている。
転写紙搬送装置34は、図2及び図3に示すように、一つのステッピングモータのモータ出力ギヤ(共に図示せず)と噛み合う従動ギヤ35(図3にのみ図示)と、従動ギヤ35と同軸上に設けられることでステッピングモータ(図示せず)を駆動源として動力伝達されるギヤ36と、ギヤ36と噛み合って互いに逆方向(接近・離反)に同期して変位する一対のラック37,38と、ラック37,38に固定されて常時は転写紙最大許容サイズ以上離間したホームポジションで待機する一対のカーソル39,40と、一方のカーソル39の待機位置を検出することでステッピングモータの駆動を停止させるポジションセンサ41と、を備えている。
尚、ステッピングモータは、両面コピーモード等が指定されている際に転写紙の規格サイズ指定や給紙カセット4,5,6(又はADF8)に設けられたセンサ等を検出器として検出された搬送過程にある転写紙の規格サイズに応じて駆動する。具体的には、ステッピングモータはステップ数により回転量が決定され、本実施の形態では、最少の1ステップ当たりの一対のカーソル39,40の移動距離は以下のようになる(図4参照)。
モータ軸(図示せず)が1回転するステップ数:N(360°/7.5°=48°)
モータ軸−ギヤ36(例えば、ピニオンギヤ)間の駆動系の回転比(ギヤ比):M
ギヤ36のピッチ円直径:D
とすると、モータ1ステップ当たりラックの移動量:P=(M/N)・(π・D/2)
となる。尚、ステッピングモータの駆動制御を司る制御回路は周知のCPU等が用いられている。
モータ軸(図示せず)が1回転するステップ数:N(360°/7.5°=48°)
モータ軸−ギヤ36(例えば、ピニオンギヤ)間の駆動系の回転比(ギヤ比):M
ギヤ36のピッチ円直径:D
とすると、モータ1ステップ当たりラックの移動量:P=(M/N)・(π・D/2)
となる。尚、ステッピングモータの駆動制御を司る制御回路は周知のCPU等が用いられている。
これにより、制御回路は、搬送過程にある転写紙のサイズに応じてステッピングモータを駆動させ、一対のカーソル39,40をホームポジションを基点として互いに接近させることで搬送過程にある転写紙両縁部を支持させる。
この際、ギヤ36とラック37,38との噛み合わせ部分のピッチ間距離を調整してステッピングモータの1ステップに対応したカーソル39,40の単位あたりの変位量が0.25mmの倍数とされている。
即ち、転写紙が規格サイズ(センチ仕様)の場合、図7に示す種類がある。予め設定したホームポジション位置から一対のカーソル39,40を転写紙の各規格サイズに合わせて正確に移動させるには、例えば、転写紙サイズA5R/A6Eを考慮すると、ステッピングモータの1ステップで一対のカーソル39,40が0.25mm移動するようにすれば、全ての規格サイズに対して正確にステップ数を設定することが可能である。
しかし、ギヤ36に標準モジュール(JIS B1701−2(円筒歯車−インボリュート歯車歯形 第2部:モジュール))のものを用いてカーソル39,40の移動ピッチが正確に0.25mmになるように駆動系を設計するのは難しい。例えば、ギヤ36のモジュールを0.8としてステッピングモータと駆動系とを最適な設定にしても、0.25mmから僅かにズレ(従来技術の欄で説明)、ステッピングモータのステップ数を制御しても各転写紙サイズに応じて図7の上段の表に示すズレが発生する。
従って、一対のカーソル39,40の移動ピッチを0.25mmにするにはギヤ36のピッチ円直径を微調整すれば良い(実施の構成においては、24.8mmを24.8394mmにすれば良い)。
例えば、ギヤ36にピニオンギヤを用い、ギヤ(ピニオンギヤ)36の転移によって行うと共に、そのモジュールをm、転移係数をTとしたときの、ピッチ円直径Dを、
D=D0+T・m
とする。
D=D0+T・m
とする。
また、ギヤ36にピニオンギヤを用い、ギヤ(ピニオンギヤ)36のモジュールによって行うと共に、そのモジュールをm、ギヤ36の歯数をZとしたときの、ピッチ円直径Dを、
D=m・Z
としても良い。
D=m・Z
としても良い。
さらに、ギヤ36にハス歯ギヤを用い、ギヤ(ハス歯ギヤ)36のネジレ角をβとしたときの、ピッチ円直径Dを、
D=D0/cosβ
としても良い。
D=D0/cosβ
としても良い。
尚、上述した0.25mmの倍数とは、転写紙に規格サイズのもの(例えば、A5,A4,A3,B5,B4等)を用いた場合、そのサイズが0.5mm刻みであるためであり、例えば、0.125mm(1/2倍)や0.5mm(2倍)を含む(好ましくは0.25mm)ものとする。
これにより、ステッピングモータの1ステップあたりの幅あわせカーソル移動量を0.25mm/0.125mm・・・のいずれかにすることにより、カーソル片側移動・両側移動のいずれにおいても0.25mm/0.125mm・・・単位での移動量に設定することができ、図7の本願発明欄に示すように、何れの規格サイズの転写紙であっても、一対のカーソル39,40を転写紙両縁部に略密着した隙の無い搬送支持を実現することができる。
このように、本発明の転写紙搬送装置によれば、ステッピングモータを駆動源とし、ある所定の位置で動作の基準となるホームポジションの検出を行い、そこを基点として各サイズに応じたパルス数をステッピングモータに送り駆動させて2面目幅方向補正を行う複写機・プリンタの反転装置に用いられ、直線運動に変換するラック・ギヤの組み合わせ部のピッチ間距離を調整することによりステッピングモータの1ステップあたりの幅あわせカーソル移動量を0.25/n(nは自然数)mmとし、カーソル片側移動・両側移動のいずれにおいてもすべての転写紙サイズの紙幅に略密着した調整を可能とすることができる。
ところで、上記実施の形態では、本発明の転写紙搬送装置をスイッチバック経路18に適用して説明したが、例えば、後処理装置3やADF8のように、転写紙の搬送方向に沿う両縁部を自動で支持するカーソルを備えた転写紙搬送装置に適用することができることは勿論である。
34…転写紙搬送装置
36…ギヤ
37…ラック
38…ラック
39…カーソル
40…カーソル
36…ギヤ
37…ラック
38…ラック
39…カーソル
40…カーソル
Claims (5)
- 一つのステッピングモータと、該ステッピングモータを駆動源として回転駆動するギヤと、該ギヤと噛み合って互いに逆方向に変位する一対のラックと、該ラックに固定されて常時は既定のホームポジションで待機する一対のカーソルと、搬送過程にある転写紙の規格サイズを検出する検出器と、を備え、
搬送過程にある転写紙のサイズに応じて前記ステッピングモータを駆動させて前記カーソルをホームポジションを基点として互いに接近させることで搬送過程にある転写紙の搬送方向に沿う両縁部を支持する転写紙搬送装置において、
前記ギヤと前記ラックとの噛み合わせにより前記ステッピングモータの1ステップに対応した前記カーソルの単位あたりの変位量を0.25mm/n(nは自然数)としたことを特徴とする転写紙搬送装置。 - 前記ギヤのピッチ円直径を調整することによって、前記ラックの移動量を調整することを特徴とする請求項1に記載の転写紙搬送装置。
- 前記ギヤのピッチ円直径を、前記ギヤの転移によって調整したことを特徴とする請求項2に記載の転写紙搬送装置。
- 前記ギヤのピッチ円直径を、前記ギヤのモジュールを変えることによって調整したことを特徴とする請求項2に記載の転写紙搬送装置。
- 前記ギヤのピッチ円直径を、前記ギヤをハス歯ギヤとすることによって調整したことを特徴とする請求項2に記載の転写紙搬送装置。
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009078905A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012025590A (ja) * | 2010-07-21 | 2012-02-09 | Ricoh Co Ltd | 給紙装置及び該給紙装置を用いる画像形成装置 |
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2007
- 2007-09-27 JP JP2007250467A patent/JP2009078905A/ja active Pending
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