JP2009077249A - 広帯域アンテナ及びこれを有する非接触通信媒体 - Google Patents

広帯域アンテナ及びこれを有する非接触通信媒体 Download PDF

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秀則 石橋
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Abstract

【課題】ボウタイアンテナに限定されることなく広帯域を実現する。
【解決手段】給電点123a,123bから導体部120a,120bの給電点123a,123bに対向する端部までの間に凹部122aによる凹凸が形成された凹凸部122と、給電点123a,123bから導体部120a,120bの給電点123a,123bに対向する端部まで平坦のみで形成される平坦部121とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、広帯域な特性を有する広帯域アンテナに関する。
昨今、情報化社会の進展に伴って、商品等に貼付されるタグやラベルに情報を記録し、このタグやラベルを用いての商品等の管理が行われている。このようなタグやラベルを用いた情報管理においては、タグやラベルに対して非接触状態にて情報の書き込みや読み出しを行うことが可能なICチップが搭載された非接触型ICタグや非接触型ICラベルがその優れた利便性から急速な普及が進みつつある。
非接触状態にて情報の書き込みや読み出しが可能な非接触型ICタグや非接触型ICラベルにおいては、近年、小型化及び通信可能距離を確保するために、マイクロ波帯を利用して通信を行う微細なICチップが用いられることが多くなってきている。
このような微細なICチップを用いた場合、ICチップに導電性のアンテナを接続することにより、ICチップに対して情報の書き込みや読み出しが行われることになる。
図9は、マイクロ波帯を利用して通信を行うICチップが搭載された非接触型ICタグの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本構成例は図9に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材530上に、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された2つの帯状の導体部520a,520bからなるアンテナ部520が形成されており、この2つの導体部520a,520bの一端にそれぞれ設けられた給電点(不図示)に接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ510が搭載されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICタグ500においては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波に共振してアンテナ部520に電流が流れ、この電流がICチップ510に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ510に情報が書き込まれたり、ICチップ510に書き込まれた情報がアンテナ部520を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICタグ500の周波数特性について説明する。
図10は、図9に示した非接触型ICタグ500の周波数特性を説明するための図であり、ICチップ510に対する情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数に対する非接触型ICタグ500のリターンロスを示す。
図9に示した非接触型ICタグ500においては、図10に示すように、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数によってリターンロスが変化するため、リターンロスが最も低くなるアンテナ部520における共振点であるピークポイントAにおける周波数を、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faに設定する必要がある。ここで、アンテナ部520においては、その長さが、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材530の比透磁率及び比誘電率とから求まる波長λの1/2である場合に、その共振点における周波数がfaとなって共振し、ICチップ510に対する情報の書き込みや読み出しが可能となる。そのため、アンテナ部520における共振点であるピークポイントAにおける周波数が、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとなるように、アンテナ部520の長さを、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとベース基材530の比透磁率及び比誘電率とを用いて設定すれば、ICチップ510に対する情報の書き込みや読み出しが可能となる。
ここで、上述したような非接触型ICタグ500が、例えば、書籍等の物品に貼付されて使用された場合、書籍等の物品は誘電体で構成されているため、物品に貼付された非接触型ICタグ500のアンテナ部520の周波数特性が低い周波数方向にシフトすることになる。そのため、アンテナ部520の共振点が、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faに対してずれてしまい、非接触型ICタグ500に対する情報の書き込み及び読み出しができなくなってしまう虞れがある。
ところで、従来より、二等辺三角形からなる2つの導体が、その頂点が空隙を介して互いに対向するように配置されてなるボウタイアンテナが利用されている。
図11は、一般的なボウタイアンテナを有する非接触型ICタグの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例は図11に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材630上に、二等辺三角形の形状を有する2つの導体部620a,620bが、二等辺三角形の等しい辺がなす頂点どうしを結んだ直線が二等辺三角形の底辺のそれぞれに対して垂直となるように、かつ、頂点どうしが空隙を有するように配置されてなるアンテナ部620が形成されており、この2つの導体部620a,620bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ610が搭載されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICタグ600においては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波によりアンテナ部620に電流が流れ、この電流がICチップ610に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ610に情報が書き込まれたり、ICチップ610に書き込まれた情報がアンテナ部620を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
以下に、上述した非接触型ICタグ600の周波数特性について説明する。
図12は、図11に示した非接触型ICタグ600の周波数特性を説明するための図であり、ICチップ610に対する情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数に対する非接触型ICタグ600のリターンロスを示す。
図11に示した非接触型ICタグ600においては、アンテナ部620における共振点の周波数は、図9に示したものと同様に、アンテナ部620の長さとベース基材630の比透磁率及び比誘電率とによって設定されるが、本例においては、アンテナ部620の長さが変化するため、それぞれの長さに応じた共振点が存在する。具体的には、図11に示した非接触型ICタグ600について、B−B’間と、C−C’間とではアンテナ部620の長さが異なるため、B−B’間の長さと、C−C’間の長さとのそれぞれに応じた共振点が存在することになる。さらに、アンテナ部620を構成する2つの導体部620a,620bがそれぞれ二等辺三角形の形状を有するものであるため、アンテナ部620の長さは、B−B’間からC−C’間に渡って無段階に変化している。
このため、図12に示すように、アンテナ部620においては、B−B’間の長さによる共振点となるピークポイントAと、C−C’間の長さによる共振点となるピークポイントBとが存在し、かつ、このピークポイント間はリターンロスがほぼ一定なものとなる。
これにより、B−B’間の長さによる共振点となるピークポイントAにおける周波数が、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faとなるようにB−B’間の長さを設定しておけば、後に、非接触型ICタグ600が、例えば、書籍等の物品に貼付されて使用され、アンテナ部620の周波数特性が低い周波数方向にシフトした場合であっても、情報の書き込み及び読み出しに用いる周波数faがピークポイントAとピークポイントBとの間にあれば、非接触型ICタグ600に対する情報の書き込み及び読み出しを行うことができる。
このようなボウダイアンテナにおいては、二等辺三角形の等しい辺が足された長さが1/2波長となる周波数が所望の帯域の下限周波数となり、二等辺三角形の頂点を通って底辺に垂直となる軸線の底辺間の長さが1/2波長となる周波数が所望の帯域の上限周波数となる周波数帯で放射する広帯域なアンテナを実現することができる。
また、このようなボウタイアンテナにおいて、二等辺三角形の等しい辺の形状を曲線状や階段状にすることにより、下限周波数を下げ、それによりさらなる広帯域なアンテナが考えられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−135037号公報
しかしながら、上述したようにボウタイアンテナの二等辺三角形の等しい辺の形状を曲線状や階段状にしたものにおいては、ボウタイアンテナの形状、すなわち広帯域を実現するための形状を維持しながら二等辺三角形の等しい辺の形状を曲線状や階段状にするには限界があり、さらなる広帯域を実現できるとは言い難い。
また、形状がボウタイアンテナの形状に限定されてしまうため、ボウタイアンテナを採用できない形状を有する非接触型ICタグには用いることができないという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、ボウタイアンテナに限定されることなく広帯域を実現することができる広帯域アンテナ及びこれを有する非接触通信媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
給電点を有する導体部からなる広帯域アンテナであって、
前記給電点から当該導体部の前記給電点に対向する端部までの間に凹凸が形成された凹凸部と、
前記給電点から当該導体部の前記給電点に対向する端部まで平坦のみで形成される平坦部とを有する。
上記のように構成された本発明においては、導体部の給電点から給電点に対向する端部までの間に凹凸が形成された凹凸部と、導体部の給電点から給電点に対向する端部まで平坦のみで形成される平坦部とでは、給電点から給電点に対向する端部までの長さが凹凸部の凹凸の高低差の分だけ異なり、それにより、凹凸部における給電点から給電点に対向する端部までの長さによる共振点と、平坦部における給電点から給電点に対向する端部までの長さによる共振点とが存在し、ボウタイアンテナに限定されることなく広帯域が実現されることになる。
また、導体部が給電点を頂点とする二等辺三角形の形状を有するボウタイアンテナにおいて、凹凸部が二等辺三角形の側辺に沿う領域に形成されていれば、給電点から給電点に対向する端部までの長さが長い二等辺三角形の側辺に沿う領域における導体部の長さがさらに長くなることになり、さらなる広帯域が実現される。
また、凹凸部における凹凸の高低差を平坦部から離れるに従って大きくしたり、凹凸部を、凹凸の数が異なる複数の凹凸部から構成し、複数の凹凸部における凹凸の数を平坦部から離れるに従って多くしたりすることにより、平坦部からの共振点の変化が緩やかとなる。
また、前記広帯域アンテナを有する非接触通信媒体であって、
前記広帯域アンテナがベース基材上に形成され、
前記ベース基材上に、前記給電点に接続され、前記導体部を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが搭載されている。
以上説明したように本発明においては、給電点から給電点に対向する導体部の端部までの間に凹凸が形成された凹凸部と、給電点から給電点に対向する導体部の端部まで平坦のみで形成される平坦部とを有する構成としたため、凹凸部における給電点から給電点に対向する端部までの導体部の長さによる共振点と、平坦部における給電点から給電点に対向する端部までの導体部の長さによる共振点とが存在し、ボウタイアンテナに限定されることなく広帯域を実現することができる。
また、導体部が給電点を頂点とする二等辺三角形であり、凹凸部が二等辺三角形の側辺に沿う領域に形成されているものにおいては、給電点から給電点に対向する端部までの長さが長い二等辺三角形の側辺に沿う領域における導体部の長さがさらに長くなることになり、広帯域を実現するボウタイアンテナにおいてさらなる広帯域を実現することができる。
また、凹凸部における凹凸の高低差が、平坦部から離れるに従って大きくなっているものにおいては、平坦部からの共振点の変化を緩やかにすることができる。
また、凹凸部が、凹凸の数が異なる複数の凹凸部からなり、複数の凹凸部における凹凸の数が、平坦部から離れるに従って多くなるものにおいても、平坦部からの共振点の変化を緩やかにすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の広帯域アンテナの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。
本形態における広帯域アンテナは図1に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材130上に形成されたアンテナ部120であって、互いに直列に並ぶように所定の間隔を有して形成された帯状の2つの導体部120a,120bからなる。2つの導体部120a,120bはそれぞれ、給電点123a,123bを有し、この給電点123a,123bを介して互いに対向しており、平坦部121と凹凸部122とからなる。
平坦部121は、平坦なベース基材130の表面に導電ペーストを塗布すること等によって導体部120a,120bが形成されていることにより、給電点123a,123bから導体部120a,120bの給電点123a,123bに対向する端部までが平坦のみで形成されている。
凹凸部122は、給電点123a,123bから離れる方向に複数の凹部122aが形成されており、それにより、給電点123a,123bから導体部120a,120bの給電点123a,123bに対向する端部までの間にて凹凸が繰り返し形成されたものとなっている。
以下に、上記のように構成された広帯域アンテナの製造方法について説明する。
図2は、図1に示した広帯域アンテナの製造方法を説明するための図である。
図1に示した広帯域アンテナを製造するためには、まず、ベース基材130上に銀等からなる導電ペーストをスクリーン印刷等の手法によってアンテナ部120の外形に合わせて塗布する(図2(a))。なお、導電ペーストの塗布厚は、例えば0.75mm程度が考えられる。
次に、ベース基材130の導体部120a,120bが形成された面上に、その表面の一部に凹凸を有するプレス型140を熱を加えながら押し付け、導体部120a,120bのそれぞれに凹部122aを形成するとともに導体部120a,120bを硬化させる(図2(b))。この際、プレス型140の表面に形成された凹凸の凸部によってベース基材130に押し付けられた導電ペーストが流れ込む領域を確保するために、プレス型140の表面に形成された凹凸の凸部の高さを、導電ペーストの塗布厚よりも高くすることが好ましい。それにより、プレス型140の表面に形成された凹凸の凸部によってベース基材130に押し付けられた導電ペーストは、プレス型140の表面に形成された凹凸の凹部による空間に流れ込むことになる。
その後、プレス型140をベース基材130上から取り除き、複数の凹部122aによる凹凸部122と、凹部122aが形成されていない平坦部121とを有する導体部120a,120bからなる広帯域アンテナが完成する(図2(c))。
以下に、上述した広帯域アンテナの作用について説明する。
図3は、図1に示した広帯域アンテナを用いた非接触型ICタグの一例を示す平面図である。
本例は図3に示すように、図1に示したようにアンテナ部120が形成されたベース基材130上に、アンテナ部120を構成する2つの導体部120a,120bの給電点123a,123bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ110が搭載されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICタグにおいては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波によりアンテナ部120に電流が流れ、この電流がICチップ110に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ110に情報が書き込まれたり、ICチップ110に書き込まれた情報がアンテナ部120を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
ここで、上述した非接触型ICタグは、アンテナ部120の長さによる共振点において情報書込/読出装置からの電波に共振し、情報の書き込みや読み出しが行われることになる。、この時のアンテナ部120の長さとは、アンテナ部120を流れる電流がアンテナ部120の表面にて最も多く流れることになるため、アンテナ部120の表面の長さを指すことになる。アンテナ部120の長さは、平坦部121が平坦のみで形成されているのに対して、凹凸部122が凹部122aを有し、この凹部122aの深さの分だけ長くなっているため、平坦部121の長さである図中C−C’間の長さと、凹凸部122の長さである図中D−D’間の長さとでは異なっている。そのため、アンテナ部120においてはこれら2つの長さによる共振点を有することになる。
例えば、アンテナ部120の長さを2つの導体部120a,120bを合わせて108mmとし、凹凸部122においては、1mm間隔で深さ0.1mmの凹部122aを形成したとする。すると、平坦部121の長さである図中C−C’間の長さは108mmとなる一方、凹凸部122の長さである図中D−D’間の実質的な長さは120mmとなる。そのため、図3に示した非接触型ICタグにおいては、108mmのアンテナ長による共振点と120mmのアンテナ長による共振点とにおいて情報の書き込みや読み出しが可能となる。
このように、本形態においては、帯状の2つの導体部120a,120bからなるアンテナ部120において、給電点123a,123bから導体部120a,120bの給電点123a,123bに対向する端部まで平坦のみで形成される平坦部121と、給電点123a,123bから導体部120a,120bの給電点123a,123bに対向する端部まで複数の凹部122aによって凹凸が繰り返し形成された凹凸部122とを有する構成であるため、平坦部121における給電点123a,123bから給電点123a,123bに対向する端部までの長さによる共振点と、凹凸部122における給電点123a,123bから給電点123a,123bに対向する端部までの実質的な長さによる共振点とが存在し、ボウタイアンテナに限定されることなく広帯域が実現されることになる。
なお、本形態においては、帯状の2つの導体部120a,120bからなるダイポールアンテナ形状のアンテナ部120を例に挙げて説明したが、1つの導体部からなるモノポールアンテナ形状のものであってもよい。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の広帯域アンテナの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。
本形態における広帯域アンテナは図4に示すように、樹脂や紙等からなるベース基材230上に形成されたアンテナ部220であって、二等辺三角形の形状を有する2つの導体部220a,220bからなるボウタイアンテナ形状である。2つの導体部220a,220bはそれぞれ、二等辺三角形の頂点どうしが空隙を有するように配置され、その頂点に給電点223a,223bを有しており、平坦部221と凹凸部222とからなる。
平坦部221は、平坦なベース基材130の表面に導電ペーストを塗布すること等によって導体部220a,220bが形成されていることにより、給電点223a,223bから導体部220a,220bの給電点223a,223bに対向する端部までが平坦のみで形成されている。
凹凸部222は、導体部220a,220bのうち二等辺三角形の側辺に沿う領域において、給電点223a,223bから離れる方向に複数の凹部222aが形成されており、それにより、給電点223a,223bから導体部220a,220bの給電点223a,223bに対向する端部までの間にて凹凸が繰り返し形成されたものとなっている。
以下に、上記のように構成された広帯域アンテナの製造方法について説明する。
図5は、図4に示した広帯域アンテナの製造方法を説明するための図である。
図4に示した広帯域アンテナを製造するためには、まず、ベース基材230上の凹部222aが形成される領域にエンボス版を用いて凹部231を形成する(図5(a))。
次に、凹部231が形成されたベース基材230上に銀等からなる導電ペーストをスクリーン印刷等の手法によってアンテナ部230の外形に合わせて塗布し、複数の凹部222aによる凹凸部222と、凹部222aが形成されていない平坦部221とを有する導体部220a,220bからなる広帯域アンテナが完成する(図5(b))。
以下に、上述した広帯域アンテナの作用について説明する。
図6は、図4に示した広帯域アンテナを用いた非接触型ICタグの一例を示す平面図である。
本例は図6に示すように、図4に示したようにアンテナ部220が形成されたベース基材230上に、アンテナ部220を構成する2つの導体部220a,220bの給電点223a,223bに接続されるように、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップ210が搭載されて構成されている。
上記のように構成された非接触型ICタグにおいては、外部に設けられた情報書込/読出装置(不図示)に近接させることにより、情報書込/読出装置からの電波によりアンテナ部220に電流が流れ、この電流がICチップ210に供給され、それにより、非接触状態において、情報書込/読出装置からICチップ210に情報が書き込まれたり、ICチップ210に書き込まれた情報がアンテナ部220を介して情報書込/読出装置にて読み出されたりする。
ここで、上述した非接触型ICタグは、アンテナ部220がボウタイアンテナ形状であることから、アンテナ部220の図中C−C’間の長さから図中D−D’間の長さまでのあらゆる長さによる共振点が存在し、広帯域が実現されることになるが、その長さが長くなる導体部220a,220bの二等辺三角形の側辺に沿う領域が、複数の凹部222aが形成された凹凸部222となっているため、導体部220a,220bの二等辺三角形の側辺に沿う領域の長さが、凹部222aの深さの分だけ長くなっており、それにより、さらなる広帯域を実現することができる。
このように、本形態においては、二等辺三角形の形状を有する2つの導体部220a,220bからなるボウタイアンテナ形状のアンテナ部220において、導体部220a,220bの二等辺三角形の側辺に沿う領域が、複数の凹部222aが形成された凹凸部222となっているため、ボウタイアンテナ形状を有するアンテナ部220においてさらなる広帯域を実現することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の広帯域アンテナの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図である。
本形態における広帯域アンテナは図7に示すように、図1に示したものに対して、凹部322aの形状のみが異なるものである。本形態における凹部322aは図7(d)に示すように、平坦部321となる領域からその深さが徐々に深くなっている。それにより、凹凸部322における凹凸の高低差が、平坦部321から離れるに従って大きくなっている。
上記のように構成された広帯域アンテナにおいては、図1に示したものと同様に、凹凸部322におけるアンテナ部320の長さが平坦部321におけるアンテナ部320の長さよりも凹部322aの深さ分だけ長くなるが、凹部322aが、平坦部321となる領域からその深さが徐々に深くなっていく形状となっているため、凹凸部322におけるアンテナ部320の実質的な長さが、平坦部321におけるアンテナ部320の長さに対して平坦部321から離れるに従って徐々に長くなっており、それにより、平坦部321からの共振点の変化を緩やかにすることができる。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の広帯域アンテナの第4の実施の形態を示す図である。
本形態における広帯域アンテナは図8に示すように、図4に示したものに対して、導体部420a,420bのそれぞれに、2種類の凹凸部422,424が設けられている点のみが異なるものである。
凹凸部422は、二等辺三角形の側辺に沿う領域に複数の凹部422aが形成されてなるものであり、図4に示したものと同数の凹部422aが形成されている。また、凹凸部424は、凹凸部422と平坦部421との間に挟まれた領域に複数の凹部424aが形成されてなるものであり、凹部424aの数は、凹凸部422における凹部422aの数よりも少なくなっている。これにより、導体部420a,420bに形成される凹凸部における凹部の数は、平坦部421から離れるに従って多くなっている。
上記のように構成された広帯域アンテナにおいては、図4に示したものと同様に、凹凸部422,424におけるアンテナ部420の長さが平坦部421におけるアンテナ部420の長さよりも凹部422a,424aの深さ分だけそれぞれ長くなるが、平坦部421と凹凸部422との間に形成された凹凸部424における凹部424aの数が、凹凸部422における凹部422aの数よりも少ないため、凹凸部422,424におけるアンテナ部420の長さが、平坦部421におけるアンテナ部420の長さに対して平坦部421から離れるに従って徐々に長くなっており、それにより、平坦部421からの共振点の変化を緩やかにすることができる。
なお、本形態においては、導体部420a,420bのそれぞれに、凹部の数が異なる2種類の凹凸部422,424が設けられたものを例に挙げて説明したが、平坦部421から離れるに従って凹部の数が多くなるように3つ以上の凹凸部を設けてもよい。
また、上述した4つの実施の形態における凹部の構成を入れ替えることも考えられる。すなわち、図1や図7に示したような帯状の2つの導体部からなるアンテナ部において、エンボス版を用いて凹部が形成されたベース基材に導体部を形成して導体部に凹部を形成することや、図4に示したようなボウタイアンテナ形状を有するアンテナ部において、ベース基材上に導体部を形成した後にこの導体部のみに凹部を形成する構成としてもよい。
また、上述した4つの実施の形態においては、導体部に凹部を形成することにより凹凸部を有する構成としたが、導体部に凸部を形成することにより凹凸部を有する構成とすることも考えられる。いずれにしても、平坦部に対して凹凸を有する構成であればよい。
また、上述した実施の形態においては、非接触通信媒体として非接触型ICタグを例に挙げて説明したが、本発明は、非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが導体部に接続されてベース基材上に搭載されてなる非接触通信媒体であれば、この他に、非接触型ICタグや非接触型ICカード等も適用することができる。
本発明の広帯域アンテナの第1の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。 図1に示した広帯域アンテナの製造方法を説明するための図である。 図1に示した広帯域アンテナを用いた非接触型ICタグの一例を示す平面図である。 本発明の広帯域アンテナの第2の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図である。 図4に示した広帯域アンテナの製造方法を説明するための図である。 図4に示した広帯域アンテナを用いた非接触型ICタグの一例を示す平面図である。 本発明の広帯域アンテナの第3の実施の形態を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図、(c)は(a)に示したB−B’断面図、(d)は(a)に示したC−C’断面図である。 本発明の広帯域アンテナの第4の実施の形態を示す図である。 マイクロ波帯を利用して通信を行うICチップが搭載された非接触型ICタグの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図9に示した非接触型ICタグの周波数特性を説明するための図である。 一般的なボウタイアンテナを有する非接触型ICタグの一例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図11に示した非接触型ICタグの周波数特性を説明するための図である。
符号の説明
110,210 ICチップ
120,220,320,420 アンテナ部
120a,120b,220a,220b,320a,320b,420a,420b 導体部
121,221,321,421 平坦部
122,222,322,422,424 凹凸部
122a,222a,231,322a,422a,424a 凹部
123a,123b,223a,223b,323a,323b,423a,423b 給電点
130,230,330,430 ベース基材
140 プレス型

Claims (5)

  1. 給電点を有する導体部からなる広帯域アンテナであって、
    前記給電点から当該導体部の前記給電点に対向する端部までの間に凹凸が形成された凹凸部と、
    前記給電点から当該導体部の前記給電点に対向する端部まで平坦のみで形成される平坦部とを有する広帯域アンテナ。
  2. 請求項1に記載の広帯域アンテナにおいて、
    前記導体部は、前記給電点を頂点とする二等辺三角形の形状を有し、
    前記凹凸部は、前記二等辺三角形の側辺に沿う領域に形成されていることを特徴とする広帯域アンテナ。
  3. 請求項1または請求項2に記載の広帯域アンテナにおいて、
    前記凹凸部における凹凸の高低差は、前記平坦部から離れるに従って大きくなることを特徴とする広帯域アンテナ。
  4. 請求項1または請求項2に記載の広帯域アンテナにおいて、
    前記凹凸部は、凹凸の数が異なる複数の凹凸部からなり、該複数の凹凸部における前記凹凸の数は、前記平坦部から離れるに従って多くなることを特徴とする広帯域アンテナ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の広帯域アンテナを有する非接触通信媒体であって、
    前記広帯域アンテナがベース基材上に形成され、
    前記ベース基材上に、前記給電点に接続され、前記導体部を介して非接触状態にて情報の書き込み及び読み出しが可能なICチップが搭載されてなる非接触通信媒体。
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