JP2009076949A - Led表示装置およびその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の表示装置は、LEDが配置された凹部を有するパッケージを備えた発光装置と、その発光装置が配置された基板と、から構成されたLED表示装置であって、上記パッケージは、上記LEDに接続される電極と、上記凹部の開口部側の表面に設けられたシールド層と、そのシールド層と電気的に接続されパッケージの少なくとも背面に露出されたGND電極と、を有しており、上記シールド層は、光吸収層を兼ねており、上記GND電極は、上記基板の電極に半田付けされていることを特徴とする。
【選択図】 図5
Description
シールド層101はパッケージ103の発光観測面側表面に設けられるものであり、外部からの静電気など不要な電流をLEDチップ105に損傷を与えることなく放出させることができるものである。或いは、LEDチップ105を発光/非発光を制御させることなどに伴う駆動回路からの電磁波を吸収することもできる。さらに、パッケージ表面に照射された光により生ずる熱を効率よく外部に放出することが好適にできるものである。したがって、電気伝導性、熱伝導性の高いことものが好ましい。シールド層101の材料としては、パッケージ103の主部材によって種々のものを選択することができるが、具体的には銅、金、銀などの各種金属膜、パラジウム、タングステンなどの高融点金属やこれらの金属酸化物、各種金属リードなどを好適に利用することができる。
光吸収層107はシールド層101上に好適に用いられるものである。シールド層101は電気的伝導性の良いものが用いられるため、種々の金属などが利用することができる。この場合、金属光沢を持ったものは外来光を反射するため発光装置のコントラスト比が低下する傾向にある。そのため、暗色系の塗料などを少なくとも発光装置100の非発光部であるパッケージ103の表面側に光吸収層107として形成させる。光吸収層107により発光装置100の発光/非発光時におけるコントラスト比を向上させることができる。光吸収層107が絶縁性である場合は、外部からの静電気などを効率よく通電することができない。電流はLEDチップなどが駆動用の電極を介して流れ、破壊されやすくなる。そのため光吸収層107自体も導電性が高いことが好ましい。光吸収層107として具体的には、酸化銀や酸化鉄などの金属酸化物、カーボンや黒や紺色など暗色系の着色染料を含有させた各種導電性ペーストなどが好適に挙げられる。光吸収層107の導電性がよい場合はシールド層101と光吸収層107を兼用することもできる。
GND電極102は、パッケージ103裏面や側面に設けられ接地線などと接続されるものである。GND電極103はパッケージ103の表面側に設けられたシールド層107とスルーホール108などを介して電気的に接続され静電気など外部からの電流、電磁波さらには発光装置を駆動させる駆動回路等からの電磁波を外部に放射するのを防ぐことができる。また、外部の光照射に伴う熱をパッケージ103表面に留めることなくシールド層107からGND電極102を介して外部放出させることもできる。
本発明に用いられるパッケージ103は、内部に発光素子としてLEDチップ105が配置されるものであり外部環境の外力等からLEDチップ105などを保護するためのものである。パッケージ13内には種々のLEDチップ105を配置させることができ、LEDチップの数も所望に応じて複数配置させることができる。パッケージ103は凹部が形成されており、凹部底面にはLEDチップの各電極と電気的に接続可能な配線が露出してある。また、パッケージ103に露出したこの配線はパッケージ103の裏面側の電極と電気的に接続されており外部電極として機能する。LEDチップ105の損傷を少なくするためにパッケージ103開口部内に透光性樹脂106を封入することもできる。このようなパッケージ103は外力に強く耐光性が高いものとしてアクリル樹脂や液晶ポリマーを用いたもの、硝子エポキシ樹脂を用いたもの、セラミック材料を利用したものなど種々のものを好適に利用することができる。
LED105、305は半導体発光素子として種々のものを利用することができる。具体的には、RGB(赤色、緑色、青色)が単色性発光可能なLEDだけでなく、Y(黄色)が発光可能なLED等も挙げられる。また、LED105から放出された発光波長を種々の蛍光物質を利用することにより色変換させて発光させるLEDを利用することもできる。このような、LEDとして具体的には発光層にInN、GaN、AlN、GaP、InGaN、AlInN、AlGaN、InAlGaN、GaAlAs、GaAsPやAlInGaPなど種々の材料を用いたものが挙げられる。また、発光層はMOCVD法、MBE法及びCVD法など種々のものを用いたものが挙げられる。LEDの構造もMIS接合、PIN接合、pn接合を用いたホモ構造、ヘテロ構造やダブルへテロ構造など種々選択することができる。また、単一量子井戸構造や多重量子井戸構造とすることもできる。
外部電極106はパッケージ103内部に配置させたLEDチップ105と接続させると共に不示図の外部電源と接続させるために設けられる。したがって、パッケージ103裏面側や側面側などに形成することができるものであるから、パッケージ103を構成する主部材との密着性が高く導電性がよいことが望まれる。外部電極106を構成する材料は、パッケージの主部材によって種々のものを選択することができるが、硝子エポキシ樹脂をパッケージの主部材に利用した場合は銅箔、セラミックをパッケージの主部材に利用した場合は、タングステンなどの高融点金属、液晶ポリマーなどの耐熱性樹脂をパッケージの主部材に利用した場合は銀メッキなど施した鉄などの金属リードなどを好適に利用することができる。
発光装置配置用基板401は本発明の発光装置300を配置させる基板である。LEDユニットなどとして利用させる場合はドットマトリックス状など所望の数及び配置とさせることができるものである。本発明においては、発光装置300がLEDチップの駆動用とは別に独立したGND電極を持つ場合がある。この場合、発光装置配置用基板401自体にもLEDチップに電力を供給させる導電性パターンとは別に接地線と接続される接地専用の導電性パターンを形成させていることが望ましい。このような接地線用の導線性パターンは大電流が流れても損傷しがたいようにGND層404として形成させることが望ましい。
駆動基板402は発光装置300を所望に点灯等させるために好適に用いられるものである。駆動基板402はCPUや各種メモリーを利用して外部からの入力されたデータ等により各発光装置の各LEDチップをどのくらい点灯させるかによって所望の画像データを表示させることができる。具体的には、外部からの影像データを演算したのち演算結果によりドライバを駆動させる。ドライバをスイッチングさせることによりLEDチップに供給する電流を制御する。流れる電流の時間や電流量を種々制御することによりそれぞれのLEDチップを発光させることができる。各LEDチップが光の3原色であるRGB(赤色、緑色、青色)である場合、それぞれの混色発光を利用することによりフルカラー表示することができる。LEDディスプレイにおいては発光装置がドットマトリックス状に配置させた発光装置用基板の裏面側にほぼ同一の大きさで形成させることができる。これを複数接続させることにより所望の大きさのディスプレイを比較的簡単に構成することができる。発光装置配置用基板と同様、駆動回路にもGND層406を形成させていることが好ましい。
GND層404、406は駆動基板402や発光装置配置用基板401の内部に好適に形成することができるものである。多層積層基板の内部に形成された導電性パターンを利用することにより例えば16×16個の各発光装置のシールド層と、GND層404において一か所で接続させることができる。多層積層基板中のGND層404はスルーホールを利用することにより各発光装置300のシールド層と比較的簡単に接続させることができる。以下、本発明の実施例について詳述する。
硝子エポキシ樹脂基板を利用して発光装置のパッケージを形成させた。パッケージは両面に銅箔が所望のパターンに形成された硝子エポキシ樹脂を2層張り合わせて形成させてある。発光観測面側となる表面側の硝子エポキシ樹脂はLEDチップを配置させる開口部をドットマトリクス状に16×16箇所開けてある。また、開口部周辺の硝子エポキシ樹脂の最表面には、開口部を除いて後に各発光装置の大きさとなる矩形状全面に渡って厚さ20μmの銅箔が形成されている。この銅箔がシールド層として働く。銅箔上にはコントラスト比を向上させるために光吸収層として暗色の酸化鉄をエポキシ樹脂中に含有させたものを厚さ約30μの薄膜状に塗布させてある。
さらに、ドットマトリックス状に配置された発光装置の一つを光ビームにより照射し半田を溶融させることにより取り出した。発光装置が部分的に取り出された基板の電極上に半田ペーストを塗布した後、新たな発光装置を配置させ光ビームを照射した。照射に伴い半田が溶融し基板上に発光装置を配置させることができる。
シールド層が設けられていない以外は実施例2とほぼ同様にして発光装置を部分的に入れ替えてリペアさせた。リペアされた発光装置の硝子エポキシ樹脂からなるパッケージ及び酸化銀で被覆したエポキシ樹脂からなるレジスト膜が光ビーム照射時の熱により変形し部分的に剥離を生じていた。このため、表面レジスト損傷によるコントラスト比低下だけでなくLEDチップが不灯になるものもある。
Claims (6)
- LEDが配置された凹部を有するパッケージを備えた発光装置と、その発光装置が配置された基板と、から構成されたLED表示装置であって、
前記パッケージは、前記LEDに接続される電極と、前記凹部の開口部側の表面に設けられたシールド層と、そのシールド層と電気的に接続されパッケージの少なくとも背面に露出されたGND電極と、を有しており、
前記シールド層は、光吸収層を兼ねており、前記GND電極は、前記基板の電極に半田付けされていることを特徴とするLED表示装置。 - 前記シールド層は、前記LEDに接続される電極から絶縁されている請求項1に記載のLED表示装置。
- 前記LEDが窒化物半導体からなる請求項1または2に記載のLED表示装置。
- 前記シールド層は、酸化ルテニウムを材料としている請求項1から3のいずれか一項に記載のLED表示装置。
- 前記パッケージは、セラミックを材料とするセラミックスパッケージである請求項1から4のいずれか一項に記載のLED表示装置。
- 請求項1から5のいずれか一項に記載されたLED表示装置の使用方法であって、
前記発光装置のシールド層に光ビームを照射することにより、前記GND電極と前記基板の電極とを接続する半田を溶融させた後、前記発光装置を前記基板から取り出す工程と、
その取り出された発光装置が半田付けされていた前記基板の電極に半田ペーストを塗布する工程と、
前記半田ペーストの上に前記発光装置とは別の発光装置を配置させた後、その発光装置のシールド層に光ビームを照射することにより前記半田ペーストを溶融させ、前記基板に発光装置を半田付けする工程と、を有することを特徴とするLED表示装置の使用方法。
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