JP2009075305A - プロジェクタ及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源の輝度の変更を容易に行うことが可能なプロジェクタ及びその制御方法を提供する。
【解決手段】プロジェクタ1の電源をオンにする際に、ユーザは、操作ツマミをスライド操作してレンズカバーを第1の開位置、或いは第2の開位置に合わせておくことにより、所望の輝度で入力画像を表示させることができる。また、ユーザは、レンズカバーを第1の開位置よりも閉塞方向側に位置させておくことにより、入力画像の表示が停止した画像ミュート状態とすることができる。また、オン状態では、制御部20は、定期的にカバー検出部31からの検出結果を監視するようになっている。そして、ユーザの操作によりレンズカバーが移動して、それに応じてカバー検出部31の検出結果が変化すると、制御部20は、レンズカバーの位置に基づいて光源11の輝度或いは画像の表示状態を変化させる。
【選択図】図4
【解決手段】プロジェクタ1の電源をオンにする際に、ユーザは、操作ツマミをスライド操作してレンズカバーを第1の開位置、或いは第2の開位置に合わせておくことにより、所望の輝度で入力画像を表示させることができる。また、ユーザは、レンズカバーを第1の開位置よりも閉塞方向側に位置させておくことにより、入力画像の表示が停止した画像ミュート状態とすることができる。また、オン状態では、制御部20は、定期的にカバー検出部31からの検出結果を監視するようになっている。そして、ユーザの操作によりレンズカバーが移動して、それに応じてカバー検出部31の検出結果が変化すると、制御部20は、レンズカバーの位置に基づいて光源11の輝度或いは画像の表示状態を変化させる。
【選択図】図4
Description
本発明は、光源から射出された光を変調して投写するプロジェクタ及びその制御方法に関する。
光源から射出された光を変調して投写するプロジェクタにおいて、光源の輝度を調整可能なプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタを用いれば、ユーザは、鑑賞環境(周囲の明るさ)や鑑賞する画像の種別(コンテンツ)等に応じて適切な輝度で画像を鑑賞することが可能となる。従来、この種のプロジェクタで輝度を調整するためには、所定のキー操作を行って設定メニューを表示させた後、さらに所定のキー操作を行って所望の輝度を選択する必要があった。
特許文献1には、周囲の明るさに応じて自動的に輝度調整を行う映像投写装置(プロジェクタ)が提案されている。この映像投写装置によれば、キー操作を行うことなく輝度調整がなされるため、ユーザの利便性を向上させることが可能になっている。
しかしながら、特許文献1に記載の映像投写装置は、例えば、画像のコンテンツに応じて輝度を調整する場合のように、周囲の明るさ以外の要因によって輝度を調整する場合には、キー操作等による煩雑な操作が必要になってしまうことが考えられる。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクタは、光源と、前記光源から射出された光を、外部から入力される画像信号に応じて変調し、前記画像信号に基づく画像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、前記投写光学系の射出側に開閉可能に備えられたカバー部材と、前記カバー部材の位置を検出する位置検出部と、前記光源の点灯状態を制御する光源制御部と、を備え、前記光源制御部は、前記位置検出部の検出結果に応じて前記光源の輝度を変更することを特徴とする。
このプロジェクタによれば、画像を投写する投写光学系の射出側に備えられたカバー部材を移動させることによって光源の輝度を変更する構成であるため、光源の輝度の変更を容易且つ直感的に行うことが可能となる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記カバー部材は、前記投写光学系を閉塞する閉位置から、前記投写光学系を露出させる第1の開位置を経て、前記第1の開位置よりも開放方向側に位置する第2の開位置に至る区間を移動可能に構成されており、前記光源制御部は、前記カバー部材が前記第1の開位置から前記第2の開位置に至る区間に位置する場合に、前記位置検出部の検出結果に応じて前記光源の輝度を変更することが望ましい。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記光源制御部は、前記カバー部材が前記開放方向に位置する場合ほど、前記光源の輝度を高くすることが望ましい。
このプロジェクタによれば、カバー部材を開放方向に移動させるほど光源の輝度が高くなるため、光源の輝度の変更をさらに直感的に行うことが可能となる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクタにおいて、前記カバー部材が前記第1の開位置よりも閉塞方向側に位置する場合に、前記画像信号に基づく前記画像の投写を停止させる画像停止部をさらに備えることが望ましい。
このプロジェクタによれば、カバー部材を閉位置に位置させた場合には、画像の投写が停止し、カバー部材を開放させて第1の開位置から第2の開位置に向けて開放方向に移動させるにつれて光源が高輝度で点灯する。このため、画像の投写を停止した状態と、画像を低輝度で投写する状態と、画像を高輝度で投写する状態とを一連の操作で切り替えることが可能となるため、光源の輝度の変更をさらに直感的に行うことが可能となる。
[適用例5]本適用例に係るプロジェクタの制御方法は、光源と、前記光源から射出された光を、外部から入力される画像信号に応じて変調し、前記画像信号に基づく画像を形成する光変調装置と、前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、前記投写光学系の射出側に開閉可能に備えられ、前記投写光学系を閉塞する閉位置から、前記投写光学系を露出させる第1の開位置を経て、前記第1の開位置よりも開放方向に位置する第2の開位置に至る区間を移動可能なカバー部材と、を有するプロジェクタの制御方法であって、前記カバー部材の位置を検出する第1のステップと、前記第1のステップにおける検出結果に基づいて、前記光源の輝度を変更する第2のステップと、を備えたことを特徴とする。
このプロジェクタの制御方法によれば、画像を投写する投写光学系の射出側に備えられたカバー部材を移動させることによって光源の輝度を変更する構成であるため、輝度の変更を容易且つ直感的に行うことが可能となる。
また、上述したプロジェクタ及びその制御方法がプロジェクタに備えられたコンピュータ(CPU)を用いて構築されている場合には、上記形態及び上記適用例は、その機能を実現するためのプログラム、或いは当該プログラムを前記コンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体等の態様で構成することも可能である。記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコード等の符号が印刷された印刷物、プロジェクタの内部記憶装置(RAMやROM等のメモリ)、及び外部記憶装置等、前記コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用することができる。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係るプロジェクタについて、図面を参照して説明する。本実施形態のプロジェクタは、光源から射出された光を変調して、外部から入力される画像信号に基づく画像(入力画像)を形成し、この入力画像を投写レンズによりスクリーン等に拡大投写するものである。
以下、第1実施形態に係るプロジェクタについて、図面を参照して説明する。本実施形態のプロジェクタは、光源から射出された光を変調して、外部から入力される画像信号に基づく画像(入力画像)を形成し、この入力画像を投写レンズによりスクリーン等に拡大投写するものである。
図1は、本実施形態のプロジェクタの斜視図である。なお、これ以降、プロジェクタを机上等に載置して使用している状態において、プロジェクタの前面(投写レンズが露出する面)に向かって、右方向を+X方向、奥行き方向を+Y方向、上方向を+Z方向とする。
図1に示すように、プロジェクタ1は、装置本体が略箱型の筐体2によって覆われた構成になっている。筐体2の上面2tには、ユーザにより入力操作が行われる複数の操作キーを備えた操作パネル22が設けられ、操作パネル22の近傍には、プロジェクタ1の動作状態を報知するためのLED表示部30が備えられている。
図1に示すように、プロジェクタ1は、装置本体が略箱型の筐体2によって覆われた構成になっている。筐体2の上面2tには、ユーザにより入力操作が行われる複数の操作キーを備えた操作パネル22が設けられ、操作パネル22の近傍には、プロジェクタ1の動作状態を報知するためのLED表示部30が備えられている。
筐体2の前面2fには、投写レンズ13の射出面を露出させるための開口部3が形成されている。開口部3には、カバー部材としてのレンズカバー4が開閉可能に備えられており、開口部3をレンズカバー4で閉塞することによって、投写レンズ13を保護することが可能になっている。レンズカバー4は、合成樹脂製で略矩形の板状体であり、その1つの角部には、開閉操作を行うための操作ツマミ4aが一体的に形成されている(図3参照)。操作ツマミ4aは、筐体2の上面2tに形成されたスリット5から露出しており、そのスリット5に沿って操作ツマミ4aを±X方向にスライド操作することによって、レンズカバー4の開閉を行うことができる。また、操作ツマミ4aは、筐体2の上面2tよりも上方に突出するようになっており、スライド操作を容易にしている。
図2は、プロジェクタ1の平面図であり、スリット5の周辺の部位を部分的に示している。また、図3(a)〜(c)は、プロジェクタ1の正面図であり、レンズカバー4の開閉状態を示している。
図2に示すように、スリット5は、X軸、即ち筐体2の前面2fと略平行に形成されており、レンズカバー4は、操作ツマミ4aがスリット5の右端部(+X側端部)5Rに当接する位置から、操作ツマミ4aがスリット5の左端部(−X側端部)5Lに当接する位置に至る区間を±X方向に移動可能になっている。なお、操作ツマミ4aを右端部5Rに向けて移動させる方向(+X方向)を閉塞方向、操作ツマミ4aを左端部5Lに向けて移動させる方向(−X方向)を開放方向ともいう。
図2に示すように、スリット5は、X軸、即ち筐体2の前面2fと略平行に形成されており、レンズカバー4は、操作ツマミ4aがスリット5の右端部(+X側端部)5Rに当接する位置から、操作ツマミ4aがスリット5の左端部(−X側端部)5Lに当接する位置に至る区間を±X方向に移動可能になっている。なお、操作ツマミ4aを右端部5Rに向けて移動させる方向(+X方向)を閉塞方向、操作ツマミ4aを左端部5Lに向けて移動させる方向(−X方向)を開放方向ともいう。
筐体2の上面2tには、操作ツマミ4aをスリット5の右端部5Rに当接させたときの操作ツマミ4aの位置を指し示す位置合わせマーク6Rと、スリット5の左端部5Lに当接させたときの操作ツマミ4aの位置を指し示す位置合わせマーク6Lとが付されている。また、2つの位置合わせマーク6R,6Lの間には、操作ツマミ4aをスリット5の左端部5Lよりもやや+X側に位置させたときの操作ツマミ4aの位置を指し示す位置合わせマーク6Cが付されている。
操作ツマミ4aをスライド操作して、スリット5の右端部5Rに当接する位置、即ち位置合わせマーク6Rが指し示す位置に操作ツマミ4aを合わせると、レンズカバー4は、図3(a)に示すように開口部3を閉塞し、投写レンズ13を覆ってその射出面を保護する。また、操作ツマミ4aをスライド操作して開放方向に移動させ、位置合わせマーク6Cが指し示す位置に操作ツマミ4aを合わせると、レンズカバー4は、図3(b)に示すように、投写レンズ13の前方(−Y方向)から退避し、開口部3を開放させる。この結果、開口部3から投写レンズ13が露出し、画像の投写が可能な状態となる。操作ツマミ4aは、さらに開放方向にスライド可能であり、スリット5の左端部5Lに当接する位置、即ち位置合わせマーク6Lが指し示す位置まで操作ツマミ4aを移動させることができる(図3(c)参照)。なお、これ以降、操作ツマミ4aを位置合わせマーク6R,6C,6Lが指し示す位置に合わせたときのレンズカバー4の位置を、それぞれ「閉位置」、「第1の開位置」、「第2の開位置」と呼ぶ。
次に、プロジェクタ1の概略構成について説明する。
図4は、プロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、プロジェクタ1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、リモコン23、操作信号受信部24、入力端子群25、入力ソース選択部26、画像処理部27、電源回路28、光源制御部29、LED表示部30、カバー検出部31等で構成されている。
図4は、プロジェクタ1の概略構成を示すブロック図である。
図4に示すように、プロジェクタ1は、画像投写部10、制御部20、記憶部21、操作パネル22、リモコン23、操作信号受信部24、入力端子群25、入力ソース選択部26、画像処理部27、電源回路28、光源制御部29、LED表示部30、カバー検出部31等で構成されている。
画像投写部10は、光源11、光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ12R,12G,12B、投写光学系としての投写レンズ13、ライトバルブ駆動部14等を含んでいる。画像投写部10は、表示部に相当するものであり、光源11から射出された光を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bで変調して画像を形成し、この画像を投写レンズ13から投写してスクリーンSC等に表示する。
光源11は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源ランプ11aと、光源ランプ11aが放射した光を液晶ライトバルブ12R,12G,12B側に反射するリフレクタ11bとを含んで構成されている。光源11から射出された光は、図示しないインテグレータ光学系によって輝度分布が略均一な光に変換され、図示しない色分離光学系によって光の3原色である赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色光成分に分離された後、それぞれ液晶ライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。
液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、一対の透明基板間に液晶が封入された液晶パネル等によって構成される。液晶ライトバルブ12R,12G,12Bには、マトリクス状に配列された複数の画素が形成されており、液晶に対して画素毎に駆動電圧を印加可能になっている。ライトバルブ駆動部14が、入力される画像信号に応じた駆動電圧を各画素に印加すると、各画素は、画像信号に応じた光透過率に設定される。このため、光源11から射出された光は、この液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを透過することによって変調され、画像信号に応じた画像(画像光)が色光毎に形成される。形成された各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって画素毎に合成されてカラー画像を表す画像光となった後、投写レンズ13によってスクリーンSC等に拡大投写される。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部21に記憶されている制御プログラムに従って動作することによりプロジェクタ1の動作を統括制御する。つまり、制御部20は、記憶部21とともにコンピュータとして機能する。
記憶部21は、マスクROM(Read Only Memory)や、フラッシュメモリ、FeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリ)等の不揮発性のメモリにより構成されている。記憶部21には、プロジェクタ1の動作を制御するための制御プログラムや、プロジェクタ1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。
操作パネル22及びリモコン23は、プロジェクタ1に対して各種指示を行うための入力操作部に相当するものであり、ユーザからの入力操作を受け付ける複数の操作キーを備えている。操作パネル22及びリモコン23が備える操作キーとしては、電源のオン・オフを交互に切り替えるための「電源キー」、入力ソースを切り替えるための「入力ソース切替キー」、各種設定を行うための設定メニューを重畳表示させる「メニューキー」等がある。ユーザが操作パネル22の各種操作キーを操作すると、操作パネル22は、ユーザの操作内容に応じた操作信号を制御部20に出力する。また、ユーザがリモコン23の各種操作キーを操作すると、リモコン23は、ユーザの操作内容に応じた赤外線の操作信号を発し、操作信号受信部24がこれを受信して制御部20に伝達する。
入力端子群25は、ビデオ再生装置やパーソナルコンピュータ等、図示しない外部の画像出力装置から、各種形式の画像信号を入力可能な複数の入力端子25aを備えている。各入力端子25aに入力された画像信号は、入力ソース選択部26に出力される。
入力ソース選択部26は、複数の入力端子25aのうち、制御部20の指示に基づく1つの入力端子25aを選択し、この入力端子25aに入力される画像信号を画像処理部27に出力する。ユーザが、操作パネル22或いはリモコン23に備わる入力ソース切替キーを操作して所望の入力端子25aを指定すると、制御部20は、この入力端子25aに入力されている画像信号が画像処理部27に出力されるよう、入力ソース選択部26に指示をする。
画像処理部27は、入力ソース選択部26から入力される各種形式の画像信号を、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bの各画素の階調を表す画像情報に変換する。ここで、変換された画像情報は、R,G,Bの色光別になっており、各液晶ライトバルブ12R,12G,12Bのすべての画素に対応する複数の画素値によって構成されている。画素値とは、対応する画素の光透過率を定めるものであり、この画素値によって、各画素から射出する光の強弱(階調)が規定される。
さらに、画像処理部27は、制御部20の指示に基づいて、変換した画像情報に対して、明るさ、コントラスト、シャープネス、色合い等を調整するための画質調整処理や、入力画像上に設定メニュー等を重畳させるためのOSD(オンスクリーンディスプレイ)処理等を行い、処理後の画像情報をライトバルブ駆動部14に出力する。
また、画像処理部27は、制御部20の指示に基づいて、すべての画素の光透過率が最小となるように、すべての画素値を最小値(0)に設定する処理を行うことができる。この場合、ライトバルブ駆動部14には、黒色の無地画像を表す画像情報が出力される。このように、画像処理部27は、入力画像を表す画像情報、即ち入力端子25aに入力された画像信号に基づく画像情報を出力する状態(通常表示状態)と、黒色の無地画像を表す画像情報を出力する状態(画像ミュート状態)とを、制御部20の指示に応じて切り替えることができる。
ライトバルブ駆動部14が、画像処理部27から入力される画像情報に従って液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを駆動すると、液晶ライトバルブ12R,12G,12Bは、画像情報に応じた画像光を形成し、この画像光が投写レンズ13からスクリーンSCに投写される。この結果、通常表示状態の場合には、入力された画像信号に基づく入力画像がスクリーンSCに投写される。一方、画像ミュート状態の場合には、黒色の無地画像がスクリーンSCに投写され、入力画像の投写が停止した状態となる。
電源回路28には、外部からAC100V等の商用電源が供給される。電源回路28は、商用電源(交流電源)を所定の電圧の直流電源に変換するとともに、プロジェクタ1の各部に電力を供給する。なお、制御部20は、電源回路28から電力の供給を受けて動作している間、電源回路28に指示をして、画像の投写に必要な電力(動作電力)の供給と停止とを切り替えることができる。
光源制御部29は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給と停止とを制御し、光源11の点灯及び消灯を切り替える。また、光源制御部29は、制御部20の指示に基づいて、光源11に対する電力の供給量を制御することにより、光源11の発光輝度を2段階(高輝度及び低輝度)に変更することができる。
LED表示部30は、LED(発光ダイオード)を備えたインジケータであり、制御部20の指示に基づいてその表示状態を切り替えることにより、ユーザにプロジェクタ1の動作状態(オン状態やスタンバイ状態、異常発生等)を報知する。なお、LED表示部30は、その表示状態、即ち点灯、点滅、消灯、発光色等を適宜切り替えることによって、多数の動作状態を表すことが可能になっている。
カバー検出部31は、2つの反射型のフォトインタラプタ31a,31b(これ以降、フォトインタラプタ31aを第1のフォトインタラプタ31a、フォトインタラプタ31bを第2のフォトインタラプタ31bともいう。)を備えており、各フォトインタラプタ31a,31bは、LED等の発光素子と、フォトトランジスタ等の受光素子(いずれも図示せず)とを有している。カバー検出部31は、位置検出部に相当するものであり、フォトインタラプタ31a,31bによってレンズカバー4の位置を検出して、検出結果を制御部20に出力する。
ここで、カバー検出部31の検出方法について説明する。
図5は、筐体2の内部を示す平面図であり、図6は、レンズカバー4を裏面(投写レンズ13と対向する+Y側の面)側から見た斜視図である。両図において、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(c)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。なお、図6では、筐体2や投写レンズ13の図示を省略している。
図5は、筐体2の内部を示す平面図であり、図6は、レンズカバー4を裏面(投写レンズ13と対向する+Y側の面)側から見た斜視図である。両図において、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(c)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。なお、図6では、筐体2や投写レンズ13の図示を省略している。
図5(a)〜(c)に示すように、カバー検出部31の第1のフォトインタラプタ31aは、投写レンズ13の−X側、即ち開放方向側に備えられ、第2のフォトインタラプタ31bは、第1のフォトインタラプタ31aのさらに−X側に並んで備えられている。各フォトインタラプタ31a,31bの発光素子は、前方(−Y方向)に備わるレンズカバー4に向けて光を照射し、各フォトインタラプタ31a,31bの受光素子は、レンズカバー4で反射した光を受光する。
また、図6(a)〜(c)に示すように、レンズカバー4の裏面4rは、光反射率が高くなるように、そのほとんどの領域が白色で着色されている一方で、その+X,−Z側の角部には、光反射率が低くなるように黒色で着色された低反射部4bが形成されている。低反射部4bは、図5(c)、図6(c)に示すように、レンズカバー4が第2の開位置にある場合に2つのフォトインタラプタ31a,31bと正対し、それぞれの発光素子から光の照射を受けるようになっている。また、図5(b)、図6(b)に示すように、レンズカバー4が第1の開位置にある場合には、低反射部4bは、第1のフォトインタラプタ31aのみと正対し、第2のフォトインタラプタ31bの発光素子が発した光は、レンズカバー4の裏面4rの白色の部位(高反射部4w)に照射される。また、レンズカバー4が閉位置にある場合(図5(a)、図6(a)参照)のように、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側に位置する場合には、2つのフォトインタラプタ31a,31bの発光素子が発した光は、ともに高反射部4wに照射される。
フォトインタラプタ31a,31bが低反射部4bに正対する場合には、高反射部4wに正対する場合に比べて、発光素子から照射された光の反射光量が小さくなるため、受光素子による受光量が小さくなる。受光素子は、その受光量に応じてオン・オフの状態が変化することから、カバー検出部31は、受光素子のオン・オフの状態によってレンズカバー4の位置を特定することができる。具体的には、各フォトインタラプタ31a,31bの受光素子は、高反射部4wに正対する場合にオン状態となり、低反射部4bに正対する場合にオフ状態となる。このため、カバー検出部31は、2つのフォトインタラプタ31a,31bの受光素子がともにオフ状態となる場合には、レンズカバー4が第2の開位置にあると特定する。また、カバー検出部31は、第1のフォトインタラプタ31aの受光素子がオフ状態で、第2のフォトインタラプタ31bの受光素子がオン状態の場合には、レンズカバー4が第1の開位置にあると特定し、2つのフォトインタラプタ31a,31bの受光素子がともにオン状態の場合には、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側にあると特定する。
次に、本実施形態のプロジェクタ1の動作について説明する。
プロジェクタ1に商用電源が供給されると、電源回路28は、制御部20、記憶部21、操作パネル22、操作信号受信部24、LED表示部30、カバー検出部31に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクタ1は、スタンバイ状態(電源がオフの状態ともいう)であり、この状態では、制御部20は、LED表示部30を所定の色(本実施形態では、オレンジ色)で点灯させるとともに、操作パネル22やリモコン23の電源キーに対する操作(オン操作)を監視する。スタンバイ状態においてユーザにより電源キーが操作されると、制御部20は、電源回路28に指示をしてプロジェクタ1の各部に動作電力を供給させ、画像の投写が可能なオン状態(電源がオンの状態ともいう)に移行させる。
プロジェクタ1に商用電源が供給されると、電源回路28は、制御部20、記憶部21、操作パネル22、操作信号受信部24、LED表示部30、カバー検出部31に電力(スタンバイ電力)の供給を行い、制御部20は、この電力供給を受けて、制御プログラムに従った動作を開始する。商用電源が供給された直後には、プロジェクタ1は、スタンバイ状態(電源がオフの状態ともいう)であり、この状態では、制御部20は、LED表示部30を所定の色(本実施形態では、オレンジ色)で点灯させるとともに、操作パネル22やリモコン23の電源キーに対する操作(オン操作)を監視する。スタンバイ状態においてユーザにより電源キーが操作されると、制御部20は、電源回路28に指示をしてプロジェクタ1の各部に動作電力を供給させ、画像の投写が可能なオン状態(電源がオンの状態ともいう)に移行させる。
オン状態に移行すると、制御部20は、オン状態に移行した旨を報知するためにLED表示部30を他の色(本実施形態では、緑色)で点灯させるとともに、カバー検出部31の検出結果に基づいて光源11の輝度や画像の表示状態を定めて、画像の投写を開始させる。
図7は、光源11の輝度及び画像の表示状態を定める際の動作を説明するためのフローチャートである。
図7に示すように、ステップS101では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が第2の開位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が第2の開位置にある場合にはステップS102に移行し、第2の開位置にない場合にはステップS104に移行する。
図7に示すように、ステップS101では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が第2の開位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が第2の開位置にある場合にはステップS102に移行し、第2の開位置にない場合にはステップS104に移行する。
レンズカバー4が第2の開位置にあってステップS102に移行した場合には、制御部20は、光源制御部29に指示をして、光源11を高輝度で点灯させる。そして、ステップS103では、制御部20は、画像処理部27に指示をして画像の表示状態を通常表示状態とし、画像投写部10から入力画像を投写(表示)させてフローを終了する。
ステップS101においてレンズカバー4が第2の開位置になく、ステップS104に移行した場合には、制御部20は、光源制御部29に指示をして、光源11を低輝度で点灯させる。
続くステップS105では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が第1の開位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が第1の開位置にある場合には、ステップS103に移行し、入力画像を投写(表示)させてフローを終了する。一方、レンズカバー4が第1の開位置にない場合、即ちレンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側にある場合(例えば、閉位置にある場合)には、ステップS106に移行する。
ステップS106に移行した場合には、制御部20は、画像処理部27に指示をして画像の表示状態を画像ミュート状態とし、黒色の無地画像を表示させてフローを終了する。
本実施形態のプロジェクタ1は、上記のように動作するため、プロジェクタ1の電源をオンにする際に、ユーザは、操作ツマミ4aをスライド操作してレンズカバー4を第1の開位置、或いは第2の開位置に合わせておくことにより、所望の輝度で入力画像を表示させることができる。また、ユーザは、レンズカバー4を第1の開位置よりも閉塞方向側に位置させておくことにより、入力画像の表示が停止した画像ミュート状態とすることができる。
また、オン状態では、制御部20は、定期的にカバー検出部31からの検出結果を監視するようになっている。そして、ユーザの操作によりレンズカバー4が移動して、それに応じてカバー検出部31の検出結果が変化すると、制御部20は、上述したフロー(図7参照)に従った動作を行い、レンズカバー4の位置に基づいて光源11の輝度或いは画像の表示状態を変化させる。つまり、ユーザは、画像の投写中であっても、レンズカバー4の位置を変化させることによって、光源11の輝度や画像の表示状態を変更することができる。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1によれば、レンズカバー4を移動させることによって光源11の輝度を変更する構成であるため、光源11の輝度の変更を容易且つ直感的に行うことが可能となる。
(1)本実施形態のプロジェクタ1によれば、レンズカバー4を移動させることによって光源11の輝度を変更する構成であるため、光源11の輝度の変更を容易且つ直感的に行うことが可能となる。
(2)本実施形態のプロジェクタ1によれば、レンズカバー4が第1の開位置にある場合には光源11を低輝度で点灯させ、レンズカバー4が第2の開位置にある場合には光源11を高輝度で点灯させている。つまり、レンズカバー4を開放方向側に移動させた場合ほど光源11の輝度が高くなるようにしているため、光源11の輝度の変更をさらに直感的に行うことが可能となる。
(3)本実施形態のプロジェクタ1によれば、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側に位置する場合に、画像ミュート状態に移行させるようにしているため、画像の投写を停止した状態と、画像を低輝度で投写する状態と、画像を高輝度で投写する状態とを一連の操作で切り替えることが可能となる。この結果、光源11の輝度の変更をさらに直感的に行うことが可能となる。
なお、本実施形態では、ステップS106において無地画像を表示させる際の制御部20及び画像処理部27が、画像停止部に相当する。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態に係るプロジェクタについて、図面を参照して説明する。前記第1実施形態では、カバー検出部31は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、第2の開位置にある状態、そして第1の開位置よりも閉塞方向側にある状態の3つの状態を検出可能になっていたが、本実施形態では、上記3つの状態に加えて、レンズカバー4が閉位置にある状態をも検出可能な構成になっている。
以下、第2実施形態に係るプロジェクタについて、図面を参照して説明する。前記第1実施形態では、カバー検出部31は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、第2の開位置にある状態、そして第1の開位置よりも閉塞方向側にある状態の3つの状態を検出可能になっていたが、本実施形態では、上記3つの状態に加えて、レンズカバー4が閉位置にある状態をも検出可能な構成になっている。
図8は、本実施形態のプロジェクタ1の筐体2の内部を示す平面図であり、図9は、レンズカバー4を裏面(投写レンズ13と対向する+Y側の面)側から見た斜視図である。両図において、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が閉位置と第1の開位置との間(以降、半開位置と呼ぶ。)にある状態、(c)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(d)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。なお、図9では、筐体2や投写レンズ13の図示を省略している。
図8(a)〜(d)に示すように、カバー検出部31の第1のフォトインタラプタ31a、及び第2のフォトインタラプタ31bは、前記第1実施形態と同様、投写レンズ13の−X側に並んで備えられており、それぞれの発光素子は、前方に備わるレンズカバー4に向けて光を照射し、受光素子は、レンズカバー4で反射した光を受光する。
また、図9(a)〜(d)に示すように、レンズカバー4の裏面4rには、+X,−Z側の角部に、前記第1実施形態と同一の低反射部4bが形成されているとともに、−X,−Z側の角部にも低反射部4cが形成されている。低反射部4cは、図8(a)、図9(a)に示すように、レンズカバー4が閉位置にある場合に第2のフォトインタラプタ31bのみと正対し、その発光素子から光の照射を受けるようになっている。このとき、第1のフォトインタラプタ31aの発光素子が発した光は、高反射部4wに照射される。
このため、カバー検出部31は、2つのフォトインタラプタ31a,31bの受光素子がともにオフ状態となる場合には、レンズカバー4が第2の開位置にあると特定し、第1のフォトインタラプタ31aの受光素子がオフ状態で、第2のフォトインタラプタ31bの受光素子がオン状態の場合には、レンズカバー4が第1の開位置にあると特定する。また、2つのフォトインタラプタ31a,31bの受光素子がともにオン状態の場合には、レンズカバー4が半開位置にあると特定し、第1のフォトインタラプタ31aの受光素子がオン状態で、第2のフォトインタラプタ31bの受光素子がオフ状態の場合には、レンズカバー4が閉位置にあると特定する。
このように、本実施形態のプロジェクタ1は、レンズカバー4が半開位置にある場合と閉位置にある場合とをカバー検出部31によって識別することができるため、半開位置と閉位置とで異なる動作を行うことができる。本実施形態では、レンズカバー4が半開位置にある場合には、前記第1実施形態と同様、入力画像の表示を停止させた画像ミュート状態とし、閉位置にある場合には、光源11を消灯させるようになっている。上記以外の構成については、前記第1実施形態と共通である。
図10は、本実施形態において、光源11の輝度及び画像の表示状態を定める際の動作を説明するためのフローチャートである。
図10に示すように、ステップS201では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が第2の開位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が第2の開位置にある場合にはステップS202に移行し、第2の開位置にない場合にはステップS204に移行する。
図10に示すように、ステップS201では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が第2の開位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が第2の開位置にある場合にはステップS202に移行し、第2の開位置にない場合にはステップS204に移行する。
レンズカバー4が第2の開位置にあってステップS202に移行した場合には、制御部20は、光源制御部29に指示をして、光源11を高輝度で点灯させる。そして、ステップS203では、制御部20は、画像処理部27に指示をして画像の表示状態を通常表示状態とし、画像投写部10から入力画像を投写(表示)させてフローを終了する。
ステップS201においてレンズカバー4が第2の開位置になく、ステップS204に移行した場合には、制御部20は、光源制御部29に指示をして、光源11を低輝度で点灯させる。
続くステップS205では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が第1の開位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が第1の開位置にある場合には、ステップS203に移行し、入力画像を投写(表示)させてフローを終了する。一方、レンズカバー4が第1の開位置にない場合にはステップS206に移行する。
ステップS206に移行した場合には、制御部20は、画像処理部27に指示をして画像の表示状態を画像ミュート状態とし、黒色の無地画像を表示させる。
続くステップS207では、制御部20は、カバー検出部31の検出結果に基づいて、レンズカバー4が閉位置にあるか否かを判断する。この結果、レンズカバー4が閉位置にある場合には、ステップS208に移行し、レンズカバー4が閉位置にない場合、即ち半開位置にある場合にはフローを終了する。
レンズカバー4が閉位置にあってステップS208に移行した場合には、制御部20は、光源制御部29に指示をして光源11を消灯させてフローを終了する。なお、光源11を消灯させた状態は、画像ミュート状態と同様に入力画像の投写を停止させた状態であるとともに、光源11の輝度が最小の状態とみなすこともできる。
本実施形態のプロジェクタ1は、上記のように動作するため、プロジェクタ1の電源をオンにする際、或いはオン状態に移行した後において、ユーザは、操作ツマミ4aをスライド操作してレンズカバー4を閉位置、半開位置、第1の開位置、そして第2の開位置のいずれかに合わせることにより、それぞれ光源11が消灯した状態、画像ミュート状態、入力画像を低輝度で表示する状態、そして入力画像を高輝度で表示する状態の4つの状態の中から所望の状態に切り替えることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、前記第1実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
なお、本実施形態では、ステップS206において無地画像を表示させる際の制御部20及び画像処理部27、並びに、ステップS208において光源11を消灯させる際の制御部20及び光源制御部29が、画像停止部に相当する。
(変形例)
また、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記第1及び第2実施形態では、カバー検出部31は、反射型のフォトインタラプタ31a,31bを用いてレンズカバー4の位置を検出する構成を示しているが、透過型のフォトインタラプタを用いた構成にすることも可能である。
図11は、本変形例に係るプロジェクタ1のレンズカバー4を裏面側から見た斜視図であり、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(c)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。
図11(a)〜(c)に示すように、レンズカバー4の裏面4rには、略垂直に突出する凸部4sが形成されている。凸部4sは、レンズカバー4が第2の開位置にある場合(図11(c)参照)に、2つの透過型のフォトインタラプタ31c,31dのそれぞれの発光素子と受光素子との間に介在し、レンズカバー4が第1の開位置にある場合(図11(b)参照)には、フォトインタラプタ31cのみの発光素子と受光素子との間に介在する。また、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側にある場合(図11(a)参照)には、フォトインタラプタ31c,31dの発光素子と受光素子の間に凸部4sは介在しない。このため、カバー検出部31は、発光素子から受光素子に向かう光が凸部4sによって遮られているか否かを検知することよって、レンズカバー4の位置を判別することができる。
また、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記第1及び第2実施形態では、カバー検出部31は、反射型のフォトインタラプタ31a,31bを用いてレンズカバー4の位置を検出する構成を示しているが、透過型のフォトインタラプタを用いた構成にすることも可能である。
図11は、本変形例に係るプロジェクタ1のレンズカバー4を裏面側から見た斜視図であり、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(c)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。
図11(a)〜(c)に示すように、レンズカバー4の裏面4rには、略垂直に突出する凸部4sが形成されている。凸部4sは、レンズカバー4が第2の開位置にある場合(図11(c)参照)に、2つの透過型のフォトインタラプタ31c,31dのそれぞれの発光素子と受光素子との間に介在し、レンズカバー4が第1の開位置にある場合(図11(b)参照)には、フォトインタラプタ31cのみの発光素子と受光素子との間に介在する。また、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側にある場合(図11(a)参照)には、フォトインタラプタ31c,31dの発光素子と受光素子の間に凸部4sは介在しない。このため、カバー検出部31は、発光素子から受光素子に向かう光が凸部4sによって遮られているか否かを検知することよって、レンズカバー4の位置を判別することができる。
前記第1及び第2の実施形態では、カバー検出部31が、光センサであるフォトインタラプタ31a,31bを用いてレンズカバー4の位置を検出する構成を示しているが、カバー検出部31の構成はこれに限定されず、他の光センサや磁気センサ等を用いてもよい。また、光センサや磁気センサのように非接触で位置を検出する非接触式のセンサに限られず、図12に示すような接触式のセンサを用いることも可能である。
図12は、本変形例に係るプロジェクタ1の筐体2の内部を示す平面図であり、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(c)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。
図12(a)〜(c)に示すように、カバー検出部31は、投写レンズ13の−X側、即ち開放方向側に備えられ、レンズカバー4と略平行に配置された基板40と、基板40の前面(−Y側の面)上に±X方向に沿って配列された2つの導電パターン41a,41bと、導電性を有する2つの板バネ42a,42bとを有している。板バネ42a,42bの一端は、基板40に固定され、他端は、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側にある場合(図12(a)参照)に、導電パターン41a,41bとそれぞれ空隙を介して対向するように配置されている。レンズカバー4の裏面4rには、平面視で山型の押圧部4pが形成されており、レンズカバー4が第2の開位置にある場合(図12(c)参照)に、押圧部4pが板バネ42a,42bを押圧して、それぞれ導電パターン41a,41bに押し付けるようになっている。また、レンズカバー4が第1の開位置にある場合(図12(b)参照)には、押圧部4pは板バネ42aのみを導電パターン41aに押し付ける。このため、カバー検出部31は、導電パターン41a,41bと板バネ42a,42bとが導通しているか否かを検知することによって、レンズカバー4の位置を判別することができる。
図12は、本変形例に係るプロジェクタ1の筐体2の内部を示す平面図であり、(a)は、レンズカバー4が閉位置にある状態、(b)は、レンズカバー4が第1の開位置にある状態、(c)は、レンズカバー4が第2の開位置にある状態を示している。
図12(a)〜(c)に示すように、カバー検出部31は、投写レンズ13の−X側、即ち開放方向側に備えられ、レンズカバー4と略平行に配置された基板40と、基板40の前面(−Y側の面)上に±X方向に沿って配列された2つの導電パターン41a,41bと、導電性を有する2つの板バネ42a,42bとを有している。板バネ42a,42bの一端は、基板40に固定され、他端は、レンズカバー4が第1の開位置よりも閉塞方向側にある場合(図12(a)参照)に、導電パターン41a,41bとそれぞれ空隙を介して対向するように配置されている。レンズカバー4の裏面4rには、平面視で山型の押圧部4pが形成されており、レンズカバー4が第2の開位置にある場合(図12(c)参照)に、押圧部4pが板バネ42a,42bを押圧して、それぞれ導電パターン41a,41bに押し付けるようになっている。また、レンズカバー4が第1の開位置にある場合(図12(b)参照)には、押圧部4pは板バネ42aのみを導電パターン41aに押し付ける。このため、カバー検出部31は、導電パターン41a,41bと板バネ42a,42bとが導通しているか否かを検知することによって、レンズカバー4の位置を判別することができる。
前記第1及び第2実施形態では、光源11の輝度を2段階(消灯状態は除く)で変更可能になっているが、より多段階で変更できるようにしてもよい。
前記第1及び第2実施形態では、光変調装置として、透過型の液晶ライトバルブ12R,12G,12Bを用いているが、反射型の液晶ライトバルブ等、反射型の光変調装置を用いることも可能である。また、入射した光の射出方向を、画素としてのマイクロミラー毎に制御することにより、光源11から射出した光を変調する微小ミラーアレイデバイス等を用いることもできる。
前記実施形態では、光源11は、放電型の光源ランプ11aによって構成されているが、LED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)光源等の固体光源や、その他の光源を用いることもできる。
1…プロジェクタ、2…筐体、3…開口部、4…レンズカバー、4a…操作ツマミ、4b,4c…低反射部、4w…高反射部、5…スリット、6R,6C,6L…位置合わせマーク、10…画像投写部、11…光源、11a…光源ランプ、11b…リフレクタ、12R,12G,12B…液晶ライトバルブ、13…投写レンズ、14…ライトバルブ駆動部、20…制御部、21…記憶部、22…操作パネル、23…リモコン、24…操作信号受信部、25…入力端子群、25a…入力端子、26…入力ソース選択部、27…画像処理部、28…電源回路、29…光源制御部、30…LED表示部、31…カバー検出部、31a,31b…フォトインタラプタ、SC…スクリーン。
Claims (5)
- 光源と、
前記光源から射出された光を、外部から入力される画像信号に応じて変調し、前記画像信号に基づく画像を形成する光変調装置と、
前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、
前記投写光学系の射出側に開閉可能に備えられたカバー部材と、
前記カバー部材の位置を検出する位置検出部と、
前記光源の点灯状態を制御する光源制御部と、
を備え、
前記光源制御部は、前記位置検出部の検出結果に応じて前記光源の輝度を変更することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項1に記載のプロジェクタであって、
前記カバー部材は、前記投写光学系を閉塞する閉位置から、前記投写光学系を露出させる第1の開位置を経て、前記第1の開位置よりも開放方向側に位置する第2の開位置に至る区間を移動可能に構成されており、
前記光源制御部は、前記カバー部材が前記第1の開位置から前記第2の開位置に至る区間に位置する場合に、前記位置検出部の検出結果に応じて前記光源の輝度を変更することを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタであって、
前記光源制御部は、前記カバー部材が前記開放方向に位置する場合ほど、前記光源の輝度を高くすることを特徴とするプロジェクタ。 - 請求項2に記載のプロジェクタであって、
前記カバー部材が前記第1の開位置よりも閉塞方向側に位置する場合に、前記画像信号に基づく前記画像の投写を停止させる画像停止部をさらに備えたことを特徴とするプロジェクタ。 - 光源と、
前記光源から射出された光を、外部から入力される画像信号に応じて変調し、前記画像信号に基づく画像を形成する光変調装置と、
前記光変調装置で形成された前記画像を投写する投写光学系と、
前記投写光学系の射出側に開閉可能に備えられ、前記投写光学系を閉塞する閉位置から、前記投写光学系を露出させる第1の開位置を経て、前記第1の開位置よりも開放方向に位置する第2の開位置に至る区間を移動可能なカバー部材と、
を有するプロジェクタの制御方法であって、
前記カバー部材の位置を検出する第1のステップと、
前記第1のステップにおける検出結果に基づいて、前記光源の輝度を変更する第2のステップと、
を備えたことを特徴とするプロジェクタの制御方法。
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