JP2009074112A - マグネシウム合金材およびその製造方法 - Google Patents

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    • C22F1/06Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of magnesium or alloys based thereon

Abstract

【課題】特殊な製造設備およびプロセスを使用することなく、機械的性質に優れたマグネシウム合金材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】マグネシウム合金材1は、必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金であり、当該Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に、前記Znおよび前記REが二原子層濃化した積層欠陥2を有する構成とした。
マグネシウム合金材の製造方法は、鋳造工程と、溶体化工程と、熱処理工程と、を含み、前記熱処理工程は、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行うこととした。
【選択図】図1

Description

本発明は、マグネシウム合金材およびその製造方法に係り、特に、機械的な強度の高いマグネシウム合金材およびその製造方法に関するものである。
一般に、マグネシウム合金材は、実用化されている合金の中で最も密度が低く軽量で強度も高いため、電気製品の筐体や、自動車のホイールや、足回り部品や、あるいは、エンジン回り部品等への適用が進められている。
特に、自動車に関連する用途の部品においては、高い機械的性質が要求されるため、GdやZn等の元素を添加したマグネシウム合金材として、片ロール法、急速凝固法により特定の形態の材料を製造することが行われている(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1)。
しかし、前記したマグネシウム合金材は、特定の製造方法においては、高い機械的性質が得られるものの特殊な設備が必要であり生産性も低いという問題があり、更に適用できる部材が限られるという問題がある。
そこで、従来、マグネシウム合金材を製造する場合、前記特許文献の様な特殊な設備あるいはプロセスを用いずに、生産性の高い通常の溶解鋳造から塑性加工(押出)を実施しても実用上有用な機械的性質が得られるものが提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4)。特許文献3、4に開示されているマグネシウム合金材は、組織中に長周期積層構造を有しており、高い機械的性質が得られることが知られている。
特開平06−041701号公報 特開2002−256370号公報 国際公開第2005/052204号パンフレット 国際公開第2005/052203号パンフレット 軽金属学会第108回大会講演概要(2005)P42−45
しかし、従来のマグネシウム合金材は、以下に示すような改良すべき余地があった。
すなわち、従来のマグネシウム合金材は、軽量化の目的で自動車用への応用を進めるためには強度をさらに向上させることが要求されていた。
本発明は前記の問題に鑑み創案されたものであり、特殊な製造設備およびプロセスを使用することなく、機械的性質に優れたマグネシウム合金材およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、つぎのようなマグネシウム合金材として構成した。すなわち、マグネシウム合金材は、必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金であり、当該Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に、前記Znおよび前記REが二原子層濃化した積層欠陥が形成できているものである。
このように構成したことにより、マグネシウム合金材は、積層欠陥が形成されていることで、長周期積層構造(LPO)を備えるものに比較して、引張強さ、0.2%耐力、伸び(伸び率)が向上する。
また、前記マグネシウム合金材において、前記Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に再結晶粒を有し、当該再結晶粒の平均結晶粒径が5μm以下で、かつ、当該再結晶粒の前記合金組織に対する面積率が35%以上である構成とした。
このように構成したことにより、合金組織中(母相中)の微細再結晶粒が機械的性質を向上させ、引張強さ、0.2%耐力、伸びが向上する。
また、前記マグネシウム合金材において、前記Znは、成分範囲が0.5〜3原子%、前記REは、成分範囲が1〜5原子%とすることが好ましい。
このように構成したことにより、マグネシウム合金材は、ZnおよびRE(Gd、Tb、Tm)の成分を所定の範囲にすることで、強度を向上させる積層欠陥が形成しやすいものとなる。
さらに、前記課題を解決するために、マグネシウム合金材の製造方法は、必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg-Zn-RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う熱処理工程と、を含み、前記熱処理工程は、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行うこととした。
このような手順によるマグネシウム合金材の製造方法では、MgとREの析出物が溶体化処理により溶体化した状態となり、さらに、熱処理工程での熱処理条件を所定の範囲で行うことにより、Mg−Zn−RE系合金の合金組織中(母相中)に、ZnおよびREが二原子層濃化した積層欠陥が形成され、引張強さ、0.2%耐力、伸びが向上する。
また、マグネシウム合金材の製造方法は、必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg-Zn-RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う熱処理工程と、前記熱処理した鋳造材に塑性加工を施す塑性加工工程と、を含み、前記熱処理工程は、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行うこととした。また、前記マグネシウム合金材の製造方法において塑性加工工程は、押出加工または鍛造加工であることとした。
このような手順によるマグネシウム合金材の製造方法では、MgとREの析出物が溶体化処理により溶体化した状態となり、さらに、熱処理条件を所定の範囲で行うことにより、Mg−Zn−RE系合金の合金組織中(母相中)に、ZnおよびREが二原子層濃化した積層欠陥が形成され、引張強さ、0.2%耐力、伸びが向上する。また、塑性加工を施すことで、合金組織中に微細な再結晶粒が多数発生し、引張強さ、0.2%耐力、伸びがさらに向上する。
本発明に係るマグネシウム合金材およびその製造方法は、つぎの優れた効果を奏するものである。
マグネシウム合金材は、合金組織中(母相中)に、ZnおよびREが二原子層濃化した積層欠陥を有するため、引張強さや、伸びや、所定の伸び率において0.2%耐力を、長周期積層構造を備えるものと比較して、大きく向上させることができる。また、押出(塑性)加工を行うと、合金組織中に微細結晶粒が発生するため、通常では達成しえないほどの高い機械的性質が得られる。そのため、マグネシウム合金材は、例えば、自動車用部品、特に、ピストン等機械的性質の条件が厳しい部分においても使用することが可能となる。
マグネシウム合金材の製造方法は、溶体化処理を行った後に、熱処理条件を所定の範囲で行っているため、合金組織中(母相中)に、ZnおよびREが二原子層濃化した積層欠陥を有するものとなる。そのため、引張強さや、伸びや、所定の伸び率において0.2%耐力が、従来のものと比較して向上したマグネシウム合金材を、一般的な製造設備あるいはプロセスにより、効率よく製造することが可能となる。
また、マグネシウム合金材の製造方法は、熱処理温度および熱処理時間を、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行うことで、引張強さや、伸びや、より広範囲に所定の伸び率において0.2%耐力が向上(長周期積層構造を備えるものと比較して)するマグネシウム合金材を製造することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1(a)、(b)は、マグネシウム合金材の金属組織に積層欠陥が形成している状態を低倍率透過電子顕微で観察したTEM写真、図2は、マグネシウム合金材に観察される積層欠陥を高分解能透過電子顕微鏡で観察したTEM写真、図3は、マグネシウム合金材中の積層欠陥を高角散乱環状暗視野法で観察したSTEM写真、図4は、従来のマグネシウム合金材の金属組織に長周期積層構造が形成している状態を低倍率透過電子顕微鏡で観察したTEM写真である。
マグネシウム合金材1は、必須成分としてZn、および、RE(希土類)のうちGd、Tb、Tmの少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg-Zn-RE系合金であり、ここでは、Gdを含有する例として説明する。図1〜3に示すように、マグネシウム合金材1は、合金組織中(母相中)に、ZnおよびREが二原子層濃化した積層欠陥2を有している。具体的には、マグネシウム合金材1は、亜鉛(Zn)元素と希土類(RE)元素がα−マグネシウム母相中の底面において二原子層に渡り濃化(二原子層濃化)し、その溶質元素が濃化した二原子層に引き抜き型の積層欠陥を含んだ積層欠陥2を有している(積層欠陥については後記する)。
ここで、合金組織中(母相中)の底面とは、母相中における合金の表面側、すなわち、母相中の上側および下側の両面のことをいう。
なお、図1では、観察方向は母相結晶のa軸と平行であり、電子線回折図形からは長周期積層構造ではなく積層欠陥に由来するストリークがc軸方向に観察される。図2では、観察方向は母相結晶のa軸と平行であり、引抜き型の積層欠陥であることが分かる。図3では、観察方向は母相結晶のa軸と平行であり、溶質原子が二原子層で濃化していることがわかる。
また、Mg−Zn−RE系合金としてREがGdである場合のマグネシウム合金材1は、図1に示すように、積層欠陥2が細い線状として無数に示される。この細い線状の積層欠陥2をさらに高分解能で確認すると、図3に示すように、二原子による濃化が発生していることがわかり、これらが積層欠陥2であることがわかる。REでGdを含む場合、この二層の濃化は、Zn原子とGd原子による濃化である。そして、REがGdである場合、MgGdの晶出物がマグネシウム合金材1に析出される(図示省略)。マグネシウム合金材1のMgGdの晶出物は、後記する容体化処理により固溶体化(溶体化)するが、この固溶体化および熱処理により、積層欠陥2が形成される。
(積層欠陥と長周期積層構造)
マグネシウム合金材1において積層欠陥2とは、RE原子とZn原子とが二原子層で濃化された引き抜き型の積層欠陥2であり、積層方向等は特に決まっていない。一方、図4に示すような長周期積層構造3は、RE原子とZn原子とが、ある周期性をもって、マグネシウム母相結晶のc軸方向に積層したものであり、長周期積層構造3と積層欠陥2とは、積層方向、周期性という点で明確に分類できる。従来の研究では、長周期積層構造3を有するMg−RE−Zn系合金は優れた機械的性質(引張強さ、0.2%耐力、伸び)を示すことが判明しているが、積層欠陥2については、その存在および、機械的性質に与える影響等、まったく判明していなかった。しかし、本発明者らの研究により、積層欠陥2に関し、機械的性質に与える影響等について今回明らかになったものである。
(合金組成)
[Zn:0.5〜3原子(at)%]
Znは、0.5at%未満であると、鋳造状態でMgGdを得ることができず、次の工程で溶体化処理を行ってもGd元素をα−Mgに十分固溶させることができない。そのため、熱処理工程で積層欠陥2が得られず強度が低下する。また、Znは、3at%を超えると添加量に見合った強度向上が得られないばかりか、粒界に析出するMgGd等が多くなり、伸びが低下する(脆化する)。したがって、Znは、ここでは、0.5〜3at%の範囲としている。
[RE(Gd、Tb、Tmの一種以上)]
Gd、Tb、Tmは、鋳造のみでは、積層欠陥2を出現させないが、鋳造後に所定の条件で固溶体化および熱処理をすることにより積層欠陥2を形成させるものである。マグネシウム合金材1では、熱処理の条件で長周期積層構造3が析出して強度の向上を図ることができるが、より高い強度を得るためには、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の固溶体化および熱処理により、積層欠陥2を形成させる、または、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の固溶体化および熱処理により、積層欠陥2を形成させるとともに、長周期積層構造3を混在させてもよい。
そのため、マグネシウム合金材1においてGd、Tb、Tmの少なくとも1種からなるREは、所定量を必要とする。マグネシウム合金材1においてGd、Tb、Tmの少なくとも1種は、総量で1at%未満であると、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)および積層欠陥2を形成させることができず、また、総量で5at%を超えると添加量に見合った強度向上が得られないばかりか、粒界に析出するMgGd等が多くなり、伸びが低下する。そのため、マグネシウム合金材1においてGd、Tb、Tmの少なくとも1種からなるREは、ここでは、総量で1〜5at%の範囲としている。
したがって、マグネシウム合金材1は、合金組成において、原子%による組成が、組成式Mg100−a−bZnREで示される範囲となる(組成式中、0.5≦a≦3、1≦b≦5)。なお、本発明において、前記した成分以外にも、本発明のマグネシウム合金の効果に影響を与えない範囲において、他の成分を不可避的不純物の範囲で添加することができ、例えば、微細化に寄与するZrを0.1〜0.5at%程度含んでいても構わない。
つぎに、マグネシウム合金材の製造方法について説明する。
図5は、マグネシウム合金材の製造方法を示すフローチャート、図6は、マグネシウム合金材の溶体化処理および熱処理の温度と時間の関係を模式的に示すグラフ図である。
マグネシウム合金材1は、はじめに鋳造工程S1により鋳造される。ここでは、マグネシウム合金材1として、組成式Mg100−a−bZnREで示され、REがGdであるものとしている。そして、鋳造された鋳造材は、つぎに、溶体化工程S2において溶体化処理(REが固溶体化)される。このときの溶体化処理の温度は、図6では、一例として、溶体化処理を793Kの温度で2時間行ったものとする。鋳造材は、溶体化処理により鋳造で生じたMgと、Gd(Tb、Tm)の化合物がマトリックス中に溶け込み固溶体化する。なお、溶体化処理は、773K以上で2時間以上保持することが好ましい。
さらに、溶体化処理をした鋳造材を所定条件で熱処理する熱処理工程S3を行う。この熱処理工程S3を行うことで、積層欠陥2が形成されるともに、長周期積層構造3の析出と晶出物のMgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)、MgZnGdが混在する場合がある。
熱処理工程S3は、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行っている。
熱処理工程S3を所定条件で行うと、マグネシウム合金材1として、特に強度を向上させることができる積層欠陥2が形成される相領域の構造となる。図7は、熱処理温度と熱処理時間における金属組織に形成される積層欠陥の区域を示すグラフ図、図8(a)〜(c)は、マグネシウム合金材の673Kにおける0.5時間および1時間、523Kにおける2時間の熱処理での金属組織の状態を示すTEM写真、図9(a)〜(c)は、マグネシウム合金材の723Kにおける2時間、673Kにおける10時間、773Kにおける10時間の熱処理での金属組織の状態を示すTEM写真、図10は、マグネシウム合金材の673Kにおける0.5時間、673Kにおける10時間、773Kにおける10時間の熱処理での金属組織の状態を対比するTEM写真である。なお、図8、9、10では、すべて同スケールとなるように撮影しており、また、図7のプロットの一部に対応している。
図7に示すように、主に積層欠陥2が形成される範囲は、前記した所定の熱処理条件の範囲である。なお、熱処理条件の範囲は、図7の実線で囲まれた範囲を近似した曲線式を算出し、この算出した曲線式を基にして規定したものである。すなわち、実線で囲まれた範囲は、熱処理条件のおよその範囲である。また、積層欠陥2と併せて長周期積層構造3の形成あるいはMgGdの析出物も析出する場合がある。マグネシウム合金材1は、主に積層欠陥2を形成させることで、引張強度、0.2%耐力、伸びを全体的に向上させることができる(実施例参照)。
また、図8に示すように、熱処理温度が673Kで、熱処理時間をそれぞれ0.5時間、1時間、および、熱処理温度が523Kで、熱処理時間を2時間としたときに、主として積層欠陥2が形成されることがわかった。また、図9に示すように、熱処理温度が723Kで熱処理温度が2時間、673Kで10時間、773Kで10時間の熱処理では、積層欠陥2の形成が認められなかった。さらに、図10に示すように、熱処理温度が673Kで0.5時間のときには、積層欠陥が形成され、673Kで10時間、773Kで10時間のときには、積層欠陥が形成されなかった。
熱処理された鋳造物は、つぎに、必要に応じて塑性加工される塑性加工工程S4が行われる。この塑性加工工程S4の塑性加工は、押出加工あるいは鍛造加工であってもよい。塑性加工された塑性加工物は、引張強度、0.2%耐力、伸び(伸び率)が著しく向上することになる。図11(a)〜(c)は、熱処理工程のつぎに押出加工を行う前のマグネシウム合金材の0.2%耐力と伸びの関係、引張強さと伸びの関係、引張強さと0.2%耐力の関係を示すグラフ図、図12(a)〜(c)は、熱処理工程のつぎに押出加工を行ったマグネシウム合金材(押出し材)の0.2%耐力と伸びの関係、引張強さと伸びの関係、引張強さと0.2%耐力の関係を示すグラフ図である。図11、12に示すように、積層欠陥2を有するマグネシウム合金材1は、長周期積層構造(LPO)3を有するものに比べて、条件内でデータが安定しており、かつ、0.2%耐力と伸びとのバランス、引張強さと伸びとのバランス、引張強さと0.2%耐力とのバランスがよい。また、全体的に機械的性質が高い。そして、熱処理工程S3を行った後に、塑性加工工程S4である押出加工を行ったマグネシウム合金材1は、押出加工を行わないものに比べ、高い引張強度、0.2%耐力、伸びの値を示す。
また、マグネシウム合金材1は、熱処理工程S3および塑性加工工程S4において、引張強度、0.2%耐力、伸びが向上される場合、積層欠陥2の形成を備えていることが重要であり、その他に、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の晶出物、または、長周期積層構造3を析出する場合においても、積層欠陥2が形成されている状態であれば、引張強度、0.2%耐力、伸びが向上する。
ここで、積層欠陥2を含む合金を押出加工すると、合金組織中に(マトリックス部を中心に)平均結晶粒径5μm以下の微細な再結晶粒が多数発生する。この再結晶粒が、押出し後の機械的性質をさらに向上させる主要因となっている。この再結晶粒の金属組織に対する面積率と機械的性質との相関を図13に示す。図13に示すように、再結晶粒4の面積率が多いほど引張り強さ、0.2%耐力は向上する傾向にある。なお、面積率が35%以上での強度を有することが好ましい。また、平均結晶粒径は、光学顕微鏡観察で観察し、ASTM規格の平均結晶粒面積法により測定することができる。
また、図14(a)は、従来の熱処理条件の一例における塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、(b)は、本発明の熱処理条件の一例における塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、図15(a)は、773Kにおける10時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、(b)は、673Kにおける0.16時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、図16(a)は、673Kにおける0.5時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、(b)は、673Kにおける1時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真である。なお、図15、16の押出し条件は、押出比10、押出速度2.5mm/secである。図14〜16に示すように、本発明の熱処理条件においては、塑性加工(押出加工)した後の合金中には、再結晶粒4が多数発生していることがわかる。なお、図14(a)では、再結晶粒は発生していない。また、塑性加工前のミクロ組織では、再結晶粒は発生していない(図8〜10等参照)。
なお、図5で示す塑性加工工程S4は、熱処理された鋳造物に塑性加工(押出加工、鍛造加工)を加えることで強度を向上させることができるため、マグネシウム合金材1の目的に応じて行っても構わない。また、塑性加工後のマグネシウム合金材1は、所定の形状に切削等により加工されて製品化される。また、ここでは、マグネシウム合金材1の製造方法として、鋳造工程S1から塑性加工工程S4までを一連の工程として示したが、鋳造工程S1から熱処理工程S3までを一連の工程とし、塑性加工工程S4は、製品挿入先において行われるようにしても構わない。
つぎに、本発明の実施例について説明する。なお、ここで示す実施例は一例であり本発明を限定するものではない。図17は、熱処理温度と熱処理時間との関係を示すグラフ図、図18は機械的性質の評価を行うための各工程を示すブロック図、図19(a)〜(d)は鋳造したインゴットに各時間での熱処理を各温度で行ったときのTEM写真、図20(a)〜(c)は鋳造したインゴットに各時間での熱処理を673Kの温度で行ったときのTEM写真である。
マグネシウム合金材として、Znを1at%、Gdを2at%とし、残部をMgと不可避的不純物のMg−Zn−Gd合金として溶解炉に投入し、フラックス精錬により溶解を行った。つづいて加熱溶解した材料を、図18に示すように、金型で鋳造し(S1)φ29mm×L60mmのインゴットを作成し、さらに、鋳造したインゴットを793Kで2時間において溶体化処理を行い(S2)、その後、各温度で熱処理を行い(S3)、押出温度673Kにおいて押出比10として塑性加工(S4)を行ったものと、塑性加工を行わなかったものを試験片として製造し、室温において引張試験を行った(参考として、塑性加工を行わなかったものは、高温でも引張試験を行った)。なお、引張試験におけるひずみ速度は、ε=5.0×10−4(s−1)である。また、溶体化処理、および、熱処理は、マッフル炉により行い、各温度は、実施例については、図17に示す温度で、0.16時間、0.33時間、0.5時間、1時間、2時間という短時間において熱処理を行っている。なお、図18では、溶体化および熱処理をまとめて熱処理として、記載している。図17に示すように、ここでは、合わせて前記した各温度および各時間において、24通りの試験用マグネシウム合金材について試験を行なっている。
溶体化処理でのミクロ組織と、図17に示すもののうち、773K×0.16時間、523K×2時間、773K×4時間でのミクロ組織のTEM写真を図19(a)〜(d)に示す。
図19(a)に示すように、金属組織の状態は、溶体化のままでは、MgGd相とともに、マトリックスに積層欠陥が出現しているだけであることが分かった。その後の熱処理により組織形態が変化し、図19(b)に示すように、0.16時間の熱処理を773Kで行ったときの金属組織の状態は、高密度に積層欠陥が析出し、MgGd相と混在していることが分かった。また図19(c)のように、523K×2時間の熱処理では、積層欠陥とLPOとか混在する組織であることがわかった。なお、他の温度領域においても、積層欠陥が主として析出し、一部MgGd相と、14H−LPO相(長周期積層構造)が析出していることが分かった。一方、図19(d)のように、従来の773K×4時間の熱処理では、積層欠陥は認められずLPOが主体となる組織であることがわかった。
また、図17に示すもののうち、673K×0.16時間、673K×0.5時間、673K×1時間でのミクロ組織のTEM写真を図20(a)〜(c)に示す。
図20(a)〜(c)に示すように、この熱処理条件での金属組織の状態は、高密度に積層欠陥が析出し、MgGd相と混在していることが分かった。
このように、従来の長時間熱処理では、溶体化処理時に発生した積層欠陥がLPOに変化することがわかった。そのため、従来の熱処理条件は、14H−LPO相が析出することは分かったが、積層欠陥の析出は確認できていない。
また、表1、2は、図17に示すもののうち、本発明の範囲の条件のものを実施例1〜7とし、同様に、図17に示すもののうち、本発明の範囲外の条件の代表的なものを比較例1〜6として、各工程の条件、および、組織の状態と、0.2%耐力と、引張り強さと、伸び率を示すものである。なお、表1は、塑性加工(S4)を行う前のものであり、表2は、塑性加工(S4)を行った後のものである。
表1、2に示すように、実施例1〜7のマグネシウム合金材は、いずれも金属組織中にMgGdおよび積層欠陥を析出して有しており、全体的に高い0.2%耐力、引張り強さ、伸びを有する(図11、12参照)。
一方、比較例1〜6のマグネシウム合金材は、積層欠陥を有さないため、積層欠陥を析出しているものと比較して0.2%耐力、引張り強さ、伸びが全体的に低下していることが分かる(図11、12参照)。
また、表1、2に示すように、塑性加工(押出し加工)を行ったものは、塑性加工(押出し加工)を行なわなかったものに比べ、0.2%耐力、引張り強さ、伸びが向上していることがわかる。
これらのように、マグネシウム合金材は、積層欠陥を析出することで、Mg−Zn−RE系合金であっても、さらに機械的性質に優れた材料として使用することが可能となる。
以上、本発明に係るマグネシウム合金材およびその製造方法について最良の実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することができることはいうまでもない。
(a)、(b)は、本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織に積層欠陥が形成している状態を低倍率透過電子顕微で観察したTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材に観察される積層欠陥を高分解能透過電子顕微鏡で観察したTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材中の積層欠陥を高角散乱環状暗視野法で観察したSTEM写真である。 従来のマグネシウム合金材の金属組織に長周期積層構造が形成している状態を低倍率透過電子顕微鏡で観察したTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材の製造方法を示すフローチャートである。 本発明に係るマグネシウム合金材の溶体化処理および熱処理の温度と時間の関係を模式的に示すグラフ図である。 本発明に係る条件での熱処理温度と熱処理時間における金属組織に形成される積層欠陥の区域を示すグラフ図である。 (a)〜(c)は、本発明に係るマグネシウム合金材について、673Kにおける0.5時間および1時間、523Kにおける2時間の熱処理での金属組織の状態を示すTEM写真である。 (a)〜(c)は、本発明に係るマグネシウム合金材および従来のマグネシウム合金材について、723Kにおける2時間、673Kにおける10時間、773Kにおける10時間の熱処理での金属組織の状態を示すTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材および従来のマグネシウム合金材について、673Kにおける0.5時間、673Kにおける10時間、773Kにおける10時間の熱処理での金属組織の状態を対比するTEM写真である。 (a)〜(c)は、本発明に係るマグネシウム合金材および従来のマグネシウム合金材について、熱処理工程のつぎに押出加工を行う前の0.2%耐力と伸びの関係、引張強さと伸びの関係、引張強さと0.2%耐力の関係を示すグラフ図である。 (a)〜(c)は、本発明に係るマグネシウム合金材および従来のマグネシウム合金材について、熱処理工程のつぎに押出加工を行った場合の0.2%耐力と伸びの関係、引張強さと伸びの関係、引張強さと0.2%耐力の関係を示すグラフ図である。 本発明に係るマグネシウム合金材における再結晶粒の金属組織に対する面積率と機械的性質との相関を示すグラフ図である。 (a)は、従来のマグネシウム合金材について、従来の熱処理条件の一例における塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、(b)は、本発明に係るマグネシウム合金材について、本発明の熱処理条件の一例における塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真である。 (a)は、従来のマグネシウム合金材について、773Kにおける10時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、(b)は、本発明に係るマグネシウム合金材について、673Kにおける0.16時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真である。 (a)は、本発明に係るマグネシウム合金材について、673Kにおける0.5時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真、(b)は、本発明に係るマグネシウム合金材について、673Kにおける1時間の熱処理での塑性加工後のミクロ組織を示すTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材を含む熱処理温度と熱処理時間との関係を示すグラフ図である。 本発明の実施例を説明するときの機械的性質の評価を行うための各工程を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、本発明の実施例で使用する鋳造したインゴットに各時間での熱処理を各温度で行ったときのTEM写真である。 (a)〜(c)は、本発明の実施例で使用する鋳造したインゴットに各時間での熱処理を673Kの温度で行ったときのTEM写真である。
符号の説明
1 マグネシウム合金材
2 積層欠陥
3 長周期積層構造(LPO)
4 再結晶粒

Claims (6)

  1. 必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金であり、
    当該Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に、前記Znおよび前記REが二原子層濃化した積層欠陥を有することを特徴とするマグネシウム合金材。
  2. 前記Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に再結晶粒を有し、当該再結晶粒の平均結晶粒径が5μm以下で、かつ、当該再結晶粒の前記合金組織に対する面積率が35%以上であることを特徴とする請求項1に記載のマグネシウム合金材。
  3. 前記Znは、成分範囲が0.5〜3原子%、前記REは、成分範囲が1〜5原子%であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマグネシウム合金材。
  4. マグネシウム合金材の製造方法において、
    必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、
    前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、
    前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う熱処理工程と、を含み、
    前記熱処理工程は、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行うことを特徴とするマグネシウム合金材の製造方法。
  5. マグネシウム合金材の製造方法において、
    必須成分としてZn、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、
    前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、
    前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う熱処理工程と、
    前記熱処理した鋳造材に塑性加工を施す塑性加工工程と、を含み、
    前記熱処理工程は、熱処理温度(K)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −14.58[ln(x)]+532.32<y<−54.164[ln(x)]+674.05で、かつ、0<x≦2に示す範囲の条件で行うことを特徴とするマグネシウム合金材の製造方法。
  6. 前記塑性加工工程における塑性加工は、押出加工または鍛造加工であることを特徴とする請求項5に記載のマグネシウム合金材の製造方法。
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