JP5196543B2 - マグネシウム合金材およびその製造方法 - Google Patents

マグネシウム合金材およびその製造方法 Download PDF

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本発明は、マグネシウム合金材およびその製造方法に係り、特に、機械的な強度の高いマグネシウム合金材およびその製造方法に関するものである。
一般に、マグネシウム合金材は、実用化されている合金の中で最も密度が低く軽量で強度も高いため、電気製品の筐体や、自動車のホイールや、足回り部品や、あるいは、エンジン回り部品等への適用が進められている。
特に、自動車に関連する用途の部品においては、高い機械的性質が要求されるため、GdやZn等の元素を添加したマグネシウム合金材として、片ロール法、急速凝固法により特定の形態の材料を製造することが行われている(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1)。
しかし、前記したマグネシウム合金材は、特定の製造方法においては、高い機械的性質が得られるものの特殊な設備が必要であり生産性も低いという問題があり、更に適用できる部材が限られるという問題がある。
そこで、従来、マグネシウム合金材を製造する場合、前記特許文献の様な特殊な設備あるいはプロセスを用いずに、生産性の高い通常の溶解鋳造から塑性加工(押出)を実施しても実用上有用な機械的性質が得られるものが提案されている(例えば、特許文献3、特許文献4)。特許文献3、4に開示されているマグネシウム合金材は、高い機械的性質が得られることが知られている。
特開平06−041701号公報 特開2002−256370号公報 国際公開第2005/052204号パンフレット 国際公開第2005/052203号パンフレット 軽金属学会第108回大会講演概要(2005)P42−45
しかし、従来のマグネシウム合金材は、以下に示すような改良すべき余地があった。
すなわち、従来のマグネシウム合金材は、軽量化の目的で自動車用への応用を進めるためには強度をさらに向上させることが要求されていた。
本発明は前記の問題に鑑み創案されたものであり、特殊な製造設備およびプロセスを使用することなく、高い機械的性質に優れたマグネシウム合金材およびその製造方法を提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するために、つぎのようなマグネシウム合金材として構成した。すなわち、必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金であり、当該Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に、β相、β´相、β1相のうち少なくとも一つ以上と、長周期積層構造と、を有し、0.2%耐力が360.0MPa以上、かつ伸びが8.0%以上である構成とした。
このように構成したことにより、マグネシウム合金は、β相、β´相、β1相の少なくとも一つ以上(以下、X相ともいう)と、長周期積層構造と、が素材を析出強化させて、X相のみ、あるいは、長周期積層構造のみを備えるものに比較して、引張強さ、0.2%耐力、伸び(伸び率)等の機械的特性が、全体的に向上する。なお、X相は、針状析出物または板状析出物であり、この針状析出物または板状析出物は、MgGdまたは/およびMgGdである。このマグネシウム合金は、REとしてGd、Tb、Tmのうちいずれかあるいは1つ以上により、例えば、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の晶出物を形成し、X相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)である針状析出物または板状析出物と併せて、引張強さ、0.2%耐力、伸び等の機械的特性を、全体的に向上させる。なお、X相である針状析出物または板状析出物は、7μm以下であることが好ましい。
また、このように構成したことにより、マグネシウム合金材は、ZnおよびRE(Gd、Tb、Tm)の成分を所定の範囲にすることで、強度を向上させる、X相である針状析出物または板状析出物(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)と、長周期積層構造と、が析出し易いものとなる。
さらに、前記課題を解決するために、マグネシウム合金材の製造方法は、必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第1熱処理工程と、前記第1熱処理工程の後に、さらに所定条件で熱処理を行う第2熱処理工程と、を含み、前記第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行い、前記第2熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うこととした。
このような手順によるマグネシウム合金材の製造方法では、MgとREの析出物が溶体化処理により溶体化した状態となり、さらに、第1熱処理工程および第2熱処理工程での熱処理条件を所定の範囲で行うことにより、マグネシウム合金材にX相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)である針状析出物または板状析出物(MgGdまたは/およびMgGd)と、長周期積層構造と、が形成されることで析出強化されて、引張強さ、0.2%耐力、伸び等の機械的特性が、全体的に向上する。
また、マグネシウム合金材の製造方法において、必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第1熱処理工程と、前記第1熱処理工程の後に、さらに所定条件で熱処理を行う第2熱処理工程と、前記第2熱処理工程で熱処理した鋳造材に塑性加工を施す塑性加工工程と、を含み、前記第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行い、前記第2熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うこととした。また、前記マグネシウム合金材の製造方法において塑性加工工程は、押出加工または鍛造加工であることとした。
このような手順によるマグネシウム合金材の製造方法は、MgとREの析出物が溶体化処理により溶体化した状態となり、さらに、第1熱処理工程および第2熱処理工程での熱処理条件を所定の範囲で行うことで、X相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)である針状析出物または板状析出物(MgGdまたは/およびMgGd)と、長周期積層構造と、を形成させることができ、塑性加工に対して、引張強さ、0.2%耐力、伸びを十分向上させることができる状態となる。
さらに、マグネシウム合金材の製造方法において、必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第1熱処理工程と、前記第1熱処理工程で熱処理した鋳造材に塑性加工を施す塑性加工工程と、前記塑性加工を施した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第2熱処理工程と、を含み、前記第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行い、前記第2熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うこととした。また、前記マグネシウム合金材の製造方法において塑性加工工程は、押出加工または鍛造加工であることとした。
このような手順によるマグネシウム合金材の製造方法は、MgとREの析出物が溶体化処理により溶体化した状態となり、さらに、第1熱処理工程および第2熱処理工程での熱処理条件を所定の範囲で行うことで、X相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)である針状析出物または板状析出物(MgGdまたは/およびMgGd)と、長周期積層構造と、を形成させることができる。また、X相の形成により、第1熱処理工程後の塑性加工に対して、引張強さ、0.2%耐力、伸びを十分向上させることができる状態となる。
本発明に係るマグネシウム合金材およびその製造方法は、つぎの優れた効果を奏するものである。
マグネシウム合金材は、針状析出物または板状析出物(MgGdまたは/およびMgGd)であるX相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)と、長周期積層構造と、を有するため、引張強さや、伸びや、所定の伸び率に対する0.2%耐力等の機械的特性を、X相のみあるいは長周期積層構造のみを備えるものと比較して、全体的に向上させることができる。
マグネシウム合金材の製造方法は、溶体化処理を行った後に、熱処理条件を所定の範囲で行っているため、製造されるマグネシウム合金材は、針状析出物または板状析出物(MgGdまたは/およびMgGd)であるX相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)と、長周期積層構造と、を有する構成となり、引張強さや、伸びや、所定の伸び率に対する0.2%耐力等の機械的特性が、従来のものと比較して(X相のみあるいは長周期積層構造のみを備えるものと比較して)全体的に向上する。そして、このようなマグネシウム合金材を、一般的な製造設備あるいはプロセスにより、効率よく製造することが可能となる。
また、押出(塑性)加工を行うと、組織中に、X相または長周期積層構造を有していることにより、通常では達成しえないほどの高い機械的性質が得られる。そのため、マグネシウム合金材は、例えば、自動車用部品、特に、ピストンなど機械的性質の条件が厳しい部分においても使用することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。図1(a)は、マグネシウム合金材の金属組織中に、β相、β´相、β1相の少なくとも一つ以上と、長周期積層構造と、が出現している状態を示すTEM写真、図1(b)は、マグネシウム合金材の金属組織中に出現したGP帯の様子を示すTEM写真、図2は、マグネシウム合金材の金属組織中に、β相、β´相、β1相の少なくとも一つ以上と、長周期積層構造と、MgGdの晶出物と、が出現している状態を示すTEM写真である。図3は、マグネシウム合金材の金属組織を示し、β´相(長尺状析出物)が出現している状態を示すTEM写真、図4は、マグネシウム合金材の金属組織を示し、β´相およびβ1相(長尺状析出物)が出現している状態を示すTEM写真、図5は、マグネシウム合金材の金属組織を示し、β相(長尺状析出物)が出現している状態を示すTEM写真である。
マグネシウム合金材1は、必須成分としてZn、および、RE(希土類)のうちGd、Tb、Tmの少なくとも1つ以上を含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金であり、ここでは、Gdを含有する例として説明する。図1(a)および図2に示すように、マグネシウム合金材1は、合金組織中に、針状析出物または板状析出物(MgGdまたは/およびMgGd)であるX相(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)(以下、適宜、便宜上、長尺状析出物2という)と、長周期積層構造(LPSO)3と、を有している。
なお、図2に示すように、Mg−Zn−RE系合金としてREがGdである場合のマグネシウム合金材1は、白い微細な針状あるいは微細な板状で無数に示されるものが長尺状析出物2(針状析出物または板状析出物)であり、白く滴下したような点状(針状析出物または板状析出物より大きい)の部分がMgGdの晶出物であり、マグネシウム合金材1に混在して析出されている。また、ここでは、マグネシウム合金材1は、長尺状析出物2と、MGGdの晶出物と、長周期積層構造3と、を備える構成であることが分かる。その他、図1(a)、(b)に示すように、GP帯が析出する場合がある。なお、GP帯とは、長尺状析出物2等の析出物の前駆状態のものである。なお、マグネシウム合金材のMgGdの晶出物は、後記する溶体化処理により固溶体化(溶体化)するが、その添加量が多いと熱処理のときに過飽和固溶体として出現することが推測できる。また、この固溶体化および熱処理により、長尺状析出物2(針状析出物または板状析出物)および長周期積層構造3が形成される。
[(β相、β´相、β1相の少なくとも一つ)=(針状析出物または板状析出物)=(MgGdまたは/およびMgGd)]
マグネシウム合金材においてβ相、β´相、β1相の少なくとも一つとは、X−phase(X相=針状析出物または板状析出物(長尺状析出物2))のことであり、所定の温度条件下で析出する析出物である。このX相の出現により機械的な強度(引張強さ、伸び、0.2%耐力)が向上する。このX相は、長尺状析出物2が、細長い微細な針状または板状であり小さすぎると強度の向上に寄与せず、また、大きすぎると析出物が破壊の起点となって伸びの低下につながる。そのため、長尺状析出物2は、その大きさ(長さ)が0.1〜20μmの範囲であることが好ましく、また、0.2〜10μmの範囲であることがさらに好ましく、そして、0.3〜7μmの範囲であることがより好ましい。なお、長尺状析出物2は、縦横比が2対1より細長い状態となるものである。
また、図3ないし図5に示すように、長尺状析出物2は、温度条件および温度時間により出現する相の状態がβ´相からβ1相に、β1相からβ相に替わることが分かった。そして、ここで出現している長尺状析出物2は、相の状態としては、β´相、β1相、β相の少なくとも一つの状態が出現しており、β´相、β1相、β相としての金属組成がMgGdまたはMgGdであるか、MgGdおよびMgGdであることが分かった。
なお、β´相の組成はMgGdであり、β1相およびβ相はMgGdである。β1相とβ相とは組成は同じであるが構造が異なるため、β1相とβ相と区別して呼ぶようにしている。つまり、区別する基準としては、β1相として、MgGdの構造が六方最密構造となっており、また、β相として、MgGdの構造が体心立方格子となっていることによる。このMgGdまたは/およびMgGdによりマグネシウム合金材1では、伸びを維持した状態で合金の強度を向上させる。なお、同じMgGdでありながら構造の変化がでるのは、熱エネルギーにより、β´相がβ1相に変化するためであり、熱処理条件により、変化の途中で両者が混在する事例もありうる。
図3および図4に示すように、長尺状析出物2であるβ´相は、MgGdが整列して平行に線状に並んだ状態として現れている。また、図4に示すように、長尺状析出物2であるβ1相は、黒い短く針状あるいは板状の物が向きを交互に変えてジグザグな状態に現れている。さらに、図5で示すように、長尺状析出物2であるβ相は、細長い針状あるいは板状として写真の中央に現れている。なお、図3ないし図5において、長尺状析出物2(β´相、β1相、β相の少なくとも一つ)の回りには、マトリックスが現れている。
(長周期積層構造およびその間隔)
長周期積層構造(Long Period Ordered Structure 略してLPOあるいはLPSO)3とは、例えば、規則格子が14個並び逆位相のずれを介して再び規則格子が14個並び、元の格子の数倍から10数倍の単位の構造が作られる。このような長い周期の構造を長周期積層構造(長周期積層構造相)という。この相は規則相と不規則相の間のわずかな温度範囲に出現する。電子線回折した図には規則相の反射が分裂して、10倍の周期に対応する位置に回折斑点が現れる。この長周期積層構造3は金属間化合物等にも表れることが知られている。
なお、Mg−Zn−RE系合金の製造の際、鋳造されて凝固してくるときに、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)が粒界に晶出し、また、溶体化処理により固溶体化(溶体化)するが、この固溶体化および熱処理により、長尺状析出物2、および、長周期積層構造3が析出する。
(合金組成)
[Zn:0.5〜3原子(at)%]
Znは、0.5at%未満であると、MgGdを得ることができず強度が低下する。また、Znは、3at%を超えると添加量に見合った強度向上が得られず伸びが低下する(脆化する)。したがって、Znは、ここでは、0.5〜3at%の範囲としている。
[RE(Gd、Tb、Tmの一つ以上):1〜5原子%]
Gd、Tb、Tmは、鋳造のみでは、長尺状析出物2または長周期積層構造3を出現させないが、鋳造後に所定の条件で固溶体化および熱処理をすることにより長尺状析出物2および長周期積層構造3を析出させるものである。マグネシウム合金材1では、熱処理の条件で長周期積層構造3が析出して強度の向上を図ることができるが、より高い強度を得るためには、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の固溶体化および熱処理により、長尺状析出物2を析出させる、または、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の固溶体化および熱処理により、長尺状析出物2を析出させるとともに、晶出するMgGd((MgZnTbあるいはMg24Tm)を混在させることである。
そのため、マグネシウム合金材1においてGd、Tb、Tmの少なくとも1種からなるREは、所定量を必要とする。マグネシウム合金材1においてGd、Tb、Tmの少なくとも1種は、総量で1at%未満であると、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)、長尺状析出物2および長周期積層構造3を析出させることができず、また、総量で5at%を超えると添加量に見合った強度向上が得られず伸びが低下する。そのため、マグネシウム合金材1においてGd、Tb、Tmの少なくとも1種からなるREは、ここでは、総量で1〜5at%の範囲としている。
したがって、マグネシウム合金材1は、合金組成において、原子%による組成が、組成式Mg(100−a−b)ZnaREbで示される範囲となる(組成式中、0.5≦a≦3、1≦b≦5)。なお、本発明において、前記した成分以外にも、本発明のマグネシウム合金の効果に影響を与えない範囲において、他の成分を不可避的不純物の範囲で添加することができ、例えば、微細化に寄与するZrを0.1〜0.5at%程度含んでいても構わない。
つぎに、マグネシウム合金材の製造方法について説明する。
図6(a)、(b)は、マグネシウム合金材の製造方法を示すフローチャート、図7はマグネシウム合金材の溶体化処理および熱処理の温度と時間の関係を模式的に示すグラフ図である。
図6(a)に示すように、マグネシウム合金材1は、はじめに鋳造工程S1により鋳造される。ここでは、マグネシウム合金材1として、組成式Mg(100−a−b)ZnaREbで示され、REがGdであるものとしている。そして、鋳造された鋳造材は、つぎに、溶体化工程S2において溶体化処理(REが固溶体化)される。このときの溶体化処理の温度は、一例として520℃で2時間行ったものとする(図7参照)。鋳造材は、溶体化処理により鋳造で生じたMgとGd(Tb、Tm)の化合物がマトリックス中に溶け込み固溶体化する。なお、溶体化処理は、500℃以上で2時間以上保持することが好ましい。
さらに、溶体化処理をした鋳造材を所定条件で熱処理する第1熱処理工程S3を行う。そして、第1熱処理工程S3の後に、さらに所定条件で第2熱処理工程S4を行う。この第1熱処理工程S3を行うことで、長周期積層構造3が析出し、第2熱処理工程S4を行うことで、長尺状析出物(X相=β´相、β1相、β相の少なくとも1つ)2、が析出する。また、これらの析出物と共に、晶出物のMgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)、MgZnGdが混在する場合がある。
第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、−12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行うものとする(第1熱処理条件)。前記第2熱処理工程は、−18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うものとする(第2熱処理条件)。
第1熱処理工程S3および第2熱処理工程S4を所定条件で行うと、マグネシウム合金材1として、特に強度を向上することができる長尺状析出物(X相=β´相、β1相、β相の少なくとも1つ)2と、長周期積層構造3が析出する相領域の構造となる。図8は、熱処理温度と熱処理時間における金属組織に析出する析出物の区域を示すグラフ図ある。
図8に示すように、長尺状析出物(X相:Xphase=β´相、β1相、β相の少なくとも1つ)2が析出する範囲は、低温条件である前記した第熱処理条件の範囲であり、長周期積層構造3が析出する範囲は、高温条件である前記した第熱処理条件の範囲である。なお、実線で囲まれた範囲は、熱処理条件のおよその範囲を示したものであり、種々の析出物の析出する区域を示す曲線も、およその区域を示したものである。すなわち、種々の析出物の析出する範囲(区域)は、温度条件によって、厳密に規定されるわけではないため、ここでは、便宜上、およその範囲としてこれらの範囲を図示している。なお、図8では、便宜上、温度の単位をKで示している。また、長尺状析出物2および長周期積層構造3と併せて、MgGdの析出物も析出する場合がある。マグネシウム合金材1は、主に長尺状析出物2および長周期積層構造3を形成させることで、引張強さ、伸び、0.2%耐力等の機械的特性が全体的に向上することが分かる(実施例参照)。
温度条件の一例として、500℃で10時間後に200℃で100時間の熱処理をした場合に、長尺状析出物2であるβ´相、β1相、β相の少なくとも1つと、長周期積層構造3と、が析出していることが分かる(図2参照)。
このように、実用的な範囲を考慮したときに、マグネシウム合金材1の熱処理温度範囲は、前記した高温の条件となる−12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲、および、前記した低温の条件となる−18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲となる。
熱処理された鋳造物は、つぎに、必要に応じて、第2熱処理工程S4で熱処理された鋳造材が塑性加工される塑性加工工程S5が行われる。この塑性加工工程S5の塑性加工は、押出加工あるいは鍛造加工であってもよい。塑性加工された塑性加工物は、引張強さ、伸び、0.2%耐力が著しく向上することになる。第1熱処理工程S3および第2熱処理工程S4を行い塑性加工工程S5である押出加工を行ったマグネシウム合金材1は、押出加工を行わないものに比べ、高い引張強さ、伸び、0.2%耐力の値を示す(実施例参照)。
また、マグネシウム合金材1は、引張強さ、伸び、0.2%耐力が向上される場合、長尺状析出物(β´相、β1相、β相の少なくとも1つ)2および長周期積層構造3を備えていることが重要であり、その他に、MgGd(MgZnTbあるいはMg24Tm)の晶出物を析出する場合においても、長尺状析出物(β´相、β1相、β相の少なくとも1つ)2および長周期積層構造3が析出している状態であれば、引張強さ、伸び、0.2%耐力が向上する。
なお、図6(a)で示す塑性加工工程S5は、熱処理された鋳造物に塑性加工(押出加工、鍛造加工)を加えることで強度が向上するため、マグネシウム合金材1の目的に応じて行っても構わない。また、塑性加工後のマグネシウム合金材1は、所定の形状に切削等により加工されて製品化される。また、ここでは、マグネシウム合金材1の製造方法として、鋳造工程S1から塑性加工工程S5までを一連の工程として示したが、鋳造工程S1から第2熱処理工程S4までを一連の工程とし、塑性加工工程S5は、製品挿入先において行われるようにしても構わない。
また、他の実施形態として、図6(b)に示すように、鋳造工程S11で鋳造した鋳造材に、溶体化工程S12において溶体化処理を行い、溶体化処理した鋳造材に、第1熱処理工程S13において所定温度で熱処理を行った後、この熱処理した鋳造材に、塑性加工工程S14において塑性加工を施し、この塑性加工を施した鋳造材に、第2熱処理工程S15において熱処理を行う製造方法としてもよい。なお、この塑性加工工程S14の塑性加工は、押出加工あるいは鍛造加工であってもよい。
第1熱処理工程S13を行い、塑性加工工程S14である押出加工等を行った後に、第2熱処理工程S15を行ったマグネシウム合金材1においても、押出加工等を行わないものに比べ、引張強さ、伸び、0.2%耐力が著しく向上する。
さらに、他の実施形態として、前記した第1熱処理(高温熱処理)および第2熱処理(低温熱処理)の順番を逆にしたものでもよい。すなわち、低温熱処理を行った後に、高温熱処理を行うようにしてもよい。
つぎに、本発明の実施例について説明する。なお、ここで示す実施例は一例であり本発明を限定するものではない。図9は機械的性質の評価を行うための各工程を示すブロック図、図10(a)、(b)、図11(a)、(b)は、鋳造したインゴットに所定条件の熱処理を行ったときのTEM写真、図12は、鋳造したインゴットに所定条件の熱処理を行った後、塑性加工を行ったときのTEM写真である。
マグネシウム合金材として、Znを1at%、Gdを2at%とし、残部をMgと不可避的不純物のMg−Zn−Gd合金として溶解炉に投入し、フラックス精錬により溶解を行った。つづいて加熱溶解した材料を、図9に示すように、金型で鋳造し(S1)、φ29mm×L60mmのインゴット(鋳造材)を作成し、さらに、鋳造したインゴットを520℃で2時間において溶体化処理を行い(S2)、その後、各温度で熱処理を行い(第1熱処理:S3、第2熱処理:S4)、押出温度400℃において押出比10として塑性加工(押出加工)(S5)を行ったものと、塑性加工(押出加工)(S5)を行わなかったものを製造し、室温において引張試験を行った。なお、引張試験におけるひずみ速度は、ε=5.0×10−4(s−1)すなわち、5.0×10−4mm/sである。また、溶体化処理、および、熱処理は、マッフル炉により行い、表1、2に示す条件で行っている。なお、図9では、溶体化処理、第1熱処理および第2熱処理をまとめて熱処理として記載している。
これらの結果を表1、2に示す。
なお、表1、2は、本発明の範囲の条件のものを実施例1〜13とし、参考例を参考例14とし、本発明の範囲外の条件のものを比較例1〜16として、熱処理条件、および、組織の状態等と、0.2%耐力と、引張り強さと、伸び率を示すものである。なお、表1は、塑性加工(S5)を行っていないものであり、表2は、第2熱処理(S4)の後に塑性加工(S5)を行ったものである。そして、主な析出物について、析出が確認されたものを「○」、確認されなかたものを「−」で示す。
表1、2に示すように、実施例1〜13、参考例14のMg合金材は、いずれも金属組織中にLPSOおよび長尺状析出物を有しており、比較例と比較して、0.2%耐力、引張強さ、伸び等の機械的特性が全体的に向上している。一方、比較例1〜16は、金属組織中にLPSOおよび長尺状析出物のうち、いずれか一つまたは両方を有さないため、実施例と比較して、0.2%耐力、引張り強さ、伸び等の機械的特性が全体的に低下している。また、塑性加工(S5)を行ったものは、塑性加工(S5)を行っていないものに比べ、0.2%耐力、引張り強さ、伸びが著しく向上していることが分かる。
また、前記実施例および比較例のうち、代表的なものの金属組織の状態を、図10(a)、(b)、図11(a)、(b)、図12に示す。図10(a)、(b)に示ように、500℃×10hの熱処理のみ、500℃×2hの熱処理のみでは、長尺状析出物は、析出していない。また、図11(a)、(b)に示ように、500℃×10hの熱処理後に200℃×100hの熱処理をしたものは、LPSOおよび長尺状析出物を析出している。さらに、図12に示すように、500℃×10hの熱処理後に200℃×100hの熱処理をし、その後、塑性加工をしたものは、LPSOおよび長尺状析出物を、多く析出している。
このように、マグネシウム合金材は、X相(針状析出物または板状析出物=長尺状析出物=β‘相、β1相、β相のいずれか一つ)と、長周期積層構造と、を析出することで、Mg−Zn−RE系合金であっても、さらに機械的性質に優れた材料として使用することが可能となる。なお、β相、β1相、β’相は、製品のサイズあるいは鋳造時点での結晶粒径により、同一熱処理であっても部位ごとの組織形態は異なり、これらの相が単独あるいは混在して存在する場合もありうる。
以上、本発明に係るマグネシウム合金材およびその製造方法について最良の実施の形態および実施例を示して詳細に説明したが、本発明の趣旨は前記した内容に限定されることなく、その権利範囲は特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈しなければならない。なお、本発明の内容は、前記した記載に基づいて広く改変・変更等することができることはいうまでもない。
(a)は、本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織中に、β相、β´相、β1相の少なくとも一つ以上と、長周期積層構造と、が出現している状態を示すTEM写真、(b)は、本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織中に出現したGP帯の様子を示すTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織中に、β相、β´相、β1相の少なくとも一つ以上と、長周期積層構造と、MgGdの晶出物と、が出現している状態を示すTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織を示し、β´相(長尺状析出物)が出現している状態を示すTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織を示し、β´相およびβ1相(長尺状析出物)が出現している状態を示すTEM写真である。 本発明に係るマグネシウム合金材の金属組織を示し、β相(長尺状析出物)が出現している状態を示すTEM写真である。 (a)、(b)は、本発明に係るマグネシウム合金材の製造方法を示すフローチャートである。 本発明に係るマグネシウム合金材の溶体化処理および熱処理の温度と時間の関係を模式的に示すグラフ図である。 本発明に係る条件での熱処理温度と熱処理時間における金属組織に析出する析出物の区域を示すグラフ図である。 本発明の実施例を説明するときの機械的性質の評価を行うための各工程を示すブロック図である。 (a)、(b)は、本発明の実施例で使用する鋳造したインゴットに所定条件の熱処理を行ったときのTEM写真である。 (a)、(b)は、本発明の実施例で使用する鋳造したインゴットに所定条件の熱処理を行ったときのTEM写真である。 本発明の実施例で使用する鋳造したインゴットに所定条件の熱処理を行った後、塑性加工を行ったときのTEM写真である。
符号の説明
1 マグネシウム合金材
2 長尺状析出物(針状析出物または板状析出物:X相=β´相、β1相、β相の
いずれか一つ)
3 長周期積層構造(LPSO)

Claims (5)

  1. 必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金であり、当該Mg−Zn−RE系合金の合金組織中に、β相、β´相、β1相のうち少なくとも一つ以上と、長周期積層構造と、を有し、
    0.2%耐力が360.0MPa以上、かつ伸びが8.0%以上であることを特徴とするマグネシウム合金材。
  2. マグネシウム合金材の製造方法において、
    必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、
    前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、
    前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第1熱処理工程と、
    前記第1熱処理工程の後に、さらに所定条件で熱処理を行う第2熱処理工程と、を含み、
    前記第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行い、
    前記第2熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うことを特徴とするマグネシウム合金材の製造方法。
  3. マグネシウム合金材の製造方法において、
    必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、
    前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、
    前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第1熱処理工程と、
    前記第1熱処理工程の後に、さらに所定条件で熱処理を行う第2熱処理工程と、
    前記第2熱処理工程で熱処理した鋳造材に塑性加工を施す塑性加工工程と、を含み、
    前記第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行い、
    前記第2熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うことを特徴とするマグネシウム合金材の製造方法。
  4. マグネシウム合金材の製造方法において、
    必須成分としてZnを0.5〜3原子%、および、REとしてGd、Tb、Tmのうち少なくとも1つ以上を1〜5原子%の範囲で含有し、残部がMgと不可避的不純物からなるMg−Zn−RE系合金を鋳造して鋳造材を形成する鋳造工程と、
    前記鋳造材を溶体化する溶体化工程と、
    前記溶体化した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第1熱処理工程と、
    前記第1熱処理工程で熱処理した鋳造材に塑性加工を施す塑性加工工程と、
    前記塑性加工を施した鋳造材に所定条件で熱処理を行う第2熱処理工程と、を含み、
    前記第1熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −12[ln(x)]+375<y<527で、かつ、0.5≦x<300に示す範囲の条件で行い、
    前記第2熱処理工程は、熱処理温度(℃)をyとし、熱処理時間(h)をxとしたとき、
    −18[ln(x)]+240<y<−12[ln(x)]+375で、かつ、2<x<300に示す範囲の条件で行うことを特徴とするマグネシウム合金材の製造方法。
  5. 前記塑性加工工程における塑性加工は、押出加工または鍛造加工であることを特徴とする請求項または請求項に記載のマグネシウム合金材の製造方法。
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